JP2019214431A - 折り畳み可能な箱 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願人は、そのような箱100の製造・販売・メンテナンスを永年行っているが、メンテナンスを行う中で、長期間使われた箱100は、受板108の上端から引掛孔107に至る部分のプラスチック段ボール110の傷みが激しく、その部位の劣化が他の部位の劣化に比べて大きいことが確認できた。
その理由として、次のようなことが考えられる。
まず、箱本体103を折り畳むとき把手部材104の爪片106は、受板108の上端面108tにテーパ面105が当接し、その後、プラスチック段ボール110の外側の基板110aに摺接して引掛孔107に到達し係合する。
プラスチック段ボール110の外側の基板110aは、上端に爪片106のテーパ面105が当たる度にその衝撃で芯部材110c側に撓み、さらに爪片106が下に移動する間、芯部材110cに向けた内向きの力を受け続け、爪片106が引掛孔107に係合するとその力から解放される、という衝撃と変形のサイクルを長期間に亘って繰り返す。
これによりプラスチック段ボール110の外側の基板110aに亀裂等が発生するなどして劣化する。
少なくとも側板と底板で囲われた上面開口状の箱本体と、
前記箱本体の上部外側に設けられた把手部材と、
前記把手部材の下部に前記側板側に向けて突設されると共に下面にテーパ面を有する爪片と、
前記箱本体の下部に固定的に設けられていて前記爪片に係合し得る引掛孔を有する受板と、を備え、
前記箱本体は、前記側板を起立させた組立状態と、その側板をヒンジ部によって揺動又は折曲させてほぼ扁平形態に高さを低くした折畳状態と、に変形可能であり、
一方、前記把手部材の爪片は、前記箱本体が組立状態から折畳状態に変化するとき前記テーパ面が前記受板の上端面に当接しそのテーパ面のテーパに沿って外方に開いて前記引掛孔に到達し得るようになっており、
さらに前記受板は、二枚の合成樹脂製の基板間に合成樹脂製の芯部材を貼り合わせるか又は一体成形してなるプラスチック段ボール製であって前記芯部材の向きが上下方向に向かう向きに設定されている折り畳み可能な箱において、
前記受板の前記上端面の少なくとも前記爪片が当接する部位に、前記基板を前記爪片のテーパ面と対向する向きに曲げてなる爪受部を設けるようにした折り畳み可能な箱を提供する。
前記ヒンジ部は、前記プラスチック段ボールの一方の基板を他方の基板に向けて熱変形させたV溝状の熱罫線である請求項1又は2に記載の折り畳み可能な箱を提供する。
ここで「V溝状の熱罫線」とは、プラスチック段ボールに一方の基板側から加熱した断面V字状の成形刃を押し付け、当該一方の基板と中の芯部材とをほぼ溶融状態に軟化させて直線状のV溝を形成し、そのV溝の底の薄い部分から折り曲げ得るようにしたものをいう。
一方、ヒンジ部をV溝状の熱罫線で形成した場合には、V溝の谷の部分で二枚の基板が重なっていることから基板一枚のヒンジ部に比べて柔軟性に劣るため、折畳状態から組立状態に戻ろうとする復元力が生じやすい。そのため、把手部材の爪片と受板の引掛孔との係合による折畳状態のロックがきわめて有効であり、したがって側板のヒンジ部を熱罫線にした上記効果と、請求項1又は2による受板の爪受部と把手部材の爪片による上記効果とにより、強度と耐久性に優れた折り畳み可能な箱が提供できる。
実施形態の箱1は、図示したように、長方形の側板2a〜2dと長方形の底板3で囲われた上面開口直方体形状の箱本体4と、箱本体4の上部外側に設けられた二個一対の把手部材5,5と、各把手部材5,5の下部両端に側板2a,2c側に向けて突設されると共に下面に弧状のテーパ面6aを有する爪片6と、箱本体4の下部に固定的に設けられていて把手部材5の爪片6に係合し得る引掛孔7を有する受板8と、を備えている。
箱本体4は、図1〜図3に示したように側板2a〜2dを起立させた直方体形状の組立状態と、図4、図5に示したように側板2a〜2dをヒンジ部9a〜9d(その詳細は後述する。)によって揺動又は折曲させて全高を低くした折畳状態と、に変形可能になっている。
箱本体4は、主要構成要素たる側板2a〜2dと底板3が、図示したように二枚の合成樹脂(例えばポリプロピレン)製の基板10a,10b間に合成樹脂製で仕切り状の芯部材10cを一体成形してなる断面略梯子状の周知のプラスチック段ボール10で形成されている。なお、プラスチック段ボール10は、二枚の基板10a,10bと波板状の芯部材10cを別々に成形し、その基板10a,10b間に芯部材10cを貼り合わせるようにしたものでもよい。
前記側板2a〜2dは、対向する一組の側板2a,2cが、上部のヒンジ部9aを中心として蹴り上げ状態に揺動自在に形成され(以下、側板2a,2cを「揺動側板2a,2c」ともいう。)、残りの一組の側板2b,2dが、上下のヒンジ部9b,9cと高さ方向の中央のヒンジ部9dとで内向きくの字状に折曲し得るように形成されている(以下、側板2b,2dを「折曲側板2b,2d」ともいう。)。そして、図4、図5の折畳状態では、揺動側板2a,2cがヒンジ部9aを中心として略水平状態に揺動すると共に、残りの折曲側板2b,2dがヒンジ部9b〜9dを中心として二つ折り状態に折れ曲がり、その状態で底板3上に折り重なっている。
前記底板3は、図7の分解斜視図に示したように二枚の底構成板3a,3bを接着剤で接着したものであって、各底構成板3a,3bは、それぞれのプラスチック段ボール10の芯部材10c同士が直交するように互いの向きが設定されており、底構成板3aの両端に前記折曲側板2b,2dが一体に連設され、また、底構成板3bの両端に直角上向きの受板8が熱変形により形成されている。なお、図7の分解斜視図は、作図の便宜上、底構成板3a,3bが上下逆に配置されているのであって、実際は折曲側板2b,2dと一体の底構成板3aの上に、受板8と一体の底構成板3bが貼り付けられている。
前記揺動側板2a,2cを揺動させ又折曲側板2b,2dを折曲させるヒンジ部9a〜9dは、プラスチック段ボール10の一方の基板10a又は10b側から加熱した成形刃(図示せず)を押し付け、当該基板10a又は10bと中の芯部材10cとをほぼ溶融状態に軟化させつつ他方の基板10b又は10aに向けてV溝状に熱変形させたいわゆる熱罫線である。したがってヒンジ部9a〜9dは、基板10a,10bが共に切断されずに連続し露出する切り口もない点でプラスチック段ボール10の基板10a又は10bの一方が切断されて切り口が露出するハーフカットのヒンジ部とは異なる。
前記把手部材5は、揺動側板2a,2cの上部中央に形成された凹状の切欠部19(図7参照)に後述する取付部20が嵌まった状態で、その揺動側板2a,2cと一緒にモール部材17のほぼ中央に装着されている。
把手部材5は、合成樹脂の成形品であって、図8に示したように、上半部を構成する取付部20と、下半部を構成する把手本体部21と、から構成される。
この把手本体部21は、爪片6の外側を含む全体がほぼ凹凸のない滑らかな形状になっていて、両端から爪片6の外側にかけて緩やな面取り部25(実施形態はアール状の面取りになっているが、テーパ状の面取りでもよい。)が形成されている。そうすることにより、例えば隙間無く平置きされている多数の同じ箱1,1…の中から一つの箱1を、把手部材5を有するモール部材17と平行な方向に移動させる際、外側に張り出す把手部材5が隣接する他の箱1の把手部材5に衝突する事態に至っても、面取り部25,25同士がすり合って互いの滑らかな外面に乗り上げて衝突を回避するため、把手部材5が他の箱1の把手部材5に引っ掛かって動かせない、という事態に至らない。なお、把手部材5は、前記取付部20のモール内嵌部22とモール部材17の嵌め合いに僅かな遊びを設けると共にモール内嵌部22後方の鉤片23とモール部材17の間にも僅かな遊びを設けて若干のガタツキが生じるようになっており、その遊びによって上記衝突回避の動作がより円滑に行われるようになっている。また、このガタツキによる把手部材5のモール部材17に対する回動が大きくなり過ぎた場合には、上半部の前記鉤片23がモール部材17の下辺に引っ掛かることにより過回動を抑制するようになっている。
受板8は、前記のように底構成板3bの両端を直角上向きに熱変形させたものであり、したがって箱本体4の底板3に固定的に設けられている。受板8は、底構成板3bと一体であって言うまでもなくプラスチック段ボール10製であり、その向きは前記芯部材10cが上下方向に向かうように設定されている。
受板8は、箱本体4を折畳状態にしたときその上端面8tが前記モール部材17の下縁に近接する高さに設定されており、その折畳状態のときの把手部材5の爪片6に対応する位置に引掛孔7が貫設されている。なお、この引掛孔7と、前記側板係止孔14は、縦に並んだ状態にして受板8に設けられている。
一方、係止片12には、その先端から受板8を構成するプラスチック段ボール10のほぼ厚さ相当の長さ分だけ揺動側板2a,2c側に入った位置に係止段部27が形成されるように両横に係止翼片28が延設されており、したがって全体として係止片12の横幅は側板係止孔14の間口幅より大きくなっている。この係止翼片28は、プラスチック段ボール10の基板10a,10bで翼のような状態に形成されているため、プラスチック段ボール10の面方向には撓みやすく、一方、芯部材10cの長さ方向には撓みにくい、つまり前記係止段部27が側板係止孔14の縁に引っ掛かると抜けにくい。
一方、係止片12の先端は、反対側の基板10b又は10aにぎりぎり到達するか或は若干外部に突出する程度であって外部から押されにくい。
斯かる係止片12と側板係止孔14の抜け止め手段によって、実施形態の箱1は、組立状態において揺動側板2a,2cが不用意に揺動し難いようになっている。
「少なくとも側板と底板で囲われた上面開口状の箱本体と、
前記箱本体の下部に固定的に設けられた受板と、を備え、
前記箱本体は、前記側板を起立させた組立状態と、前記側板をヒンジ部によって蹴り上げ方向に揺動させてほぼ扁平形態に高さを低くした折畳状態と、に変形可能であり、
一方、前記受板は、前記揺動可能な側板の下端に設けた爪状の係止片を、その側板が起立状態のときに受け入れる側板係止孔を有するものであり、
さらに少なくとも前記受板及び揺動可能な前記側板は、二枚の合成樹脂製の基板間に合成樹脂製の芯部材を貼り合わせるか又は一体成形してなるプラスチック段ボール製であって前記芯部材の向きが前記組立状態のときに上下方向に向かうように設定されている折り畳み可能な箱において、
前記受板の側板係止孔は、その縦辺がプラスチック段ボールの芯部材と芯部材の間を通るように設定されており、
一方、前記係止片には、先端側両横に前記基板による上下二枚の係止翼片を延設することにより、その先端から前記受板のほぼ厚さ相当の長さ分だけ側板側に入った位置に係止段部が形成されるようにしたことを特徴とする折り畳み可能な箱。」
また、実施形態では揺動側板2a,2cと折曲側板2b,2dの組合せにより箱本体4を折り畳み得るようにしたが、例えば揺動側板2a,2cも折曲側板2b,2dと同様の折曲構造にするなど、折り畳むための構造はどのようなものであってもよい。
また、実施形態では、爪片6のテーパ面6aを弧状にしたが平面状であってもよい。さらにまた、実施形態では、爪受部26を断面略半円状に形成したが、三角の屋根形にするなどしてもよい。
また、実施形態では、箱本体4が上面開口状になっているが、かかる開口に開閉自在な蓋を設けるようにしてもよい。
2a〜2d …側板
3 …底板
4 …箱本体
8 …受板
9a …ヒンジ部
10 …プラスチック段ボール
10a,10b …基板
10c …芯部材
12 …係止片
14 …側板係止孔
27 …係止段部
28 …係止翼片
少なくとも底板と、蹴り上げ方向に揺動可能な側板を含む複数の側板とで囲われた上面開口状の箱本体と、
前記箱本体の下部に固定的に設けられた受板と、を備え、
前記箱本体は、前記側板を起立させた組立状態と、少なくとも揺動可能な前記側板を蹴り上げ方向に揺動させてほぼ扁平形態に畳んだ折畳状態と、に変形可能であり、
一方、前記受板は、前記揺動可能な側板の下端に設けた爪状の係止片を、その側板が起立状態のときに受け入れる側板係止孔を有するものであり、
さらに少なくとも前記受板及び揺動可能な前記側板は、二枚の合成樹脂製の基板間に合成樹脂製の芯部材を貼り合わせるか又は一体成形してなるプラスチック段ボール製であって前記芯部材の向きが前記組立状態のときに上下方向に向かうように設定されている折り畳み可能な箱において、
前記受板の前記側板係止孔は、その縦辺がプラスチック段ボールの芯部材と芯部材の間を通るように設定されており、
一方、前記係止片には、両横に前記基板による係止翼片を延設することにより、前記受板の前記側板係止孔に入った状態で前記基板と基板の間に係止段部が形成されるようにした折り畳み可能な箱を提供する。
実施形態の箱1は、図示したように、長方形の側板2a〜2dと長方形の底板3で囲われた上面開口直方体形状の箱本体4と、箱本体4の上部外側に設けられた二個一対の把手部材5,5と、各把手部材5,5の下部両端に側板2a,2c側に向けて突設されると共に下面に弧状のテーパ面6aを有する爪片6と、箱本体4の下部に固定的に設けられていて把手部材5の爪片6に係合し得る引掛孔7を有する受板8と、を備えている。
箱本体4は、図1〜図3に示したように側板2a〜2dを起立させた直方体形状の組立状態と、図4、図5に示したように側板2a〜2dをヒンジ部9a〜9d(その詳細は後述する。)によって揺動又は折曲させて全高を低くした折畳状態と、に変形可能になっている。
箱本体4は、主要構成要素たる側板2a〜2dと底板3が、図示したように二枚の合成樹脂(例えばポリプロピレン)製の基板10a,10b間に合成樹脂製で仕切り状の芯部材10cを一体成形してなる断面略梯子状の周知のプラスチック段ボール10で形成されている。なお、プラスチック段ボール10は、二枚の基板10a,10bと波板状の芯部材10cを別々に成形し、その基板10a,10b間に芯部材10cを貼り合わせるようにしたものでもよい。
前記側板2a〜2dは、対向する一組の側板2a,2cが、上部のヒンジ部9aを中心として蹴り上げ状態に揺動自在に形成され(以下、側板2a,2cを「揺動側板2a,2c」ともいう。)、残りの一組の側板2b,2dが、上下のヒンジ部9b,9cと高さ方向の中央のヒンジ部9dとで内向きくの字状に折曲し得るように形成されている(以下、側板2b,2dを「折曲側板2b,2d」ともいう。)。そして、図4、図5の折畳状態では、揺動側板2a,2cがヒンジ部9aを中心として略水平状態に揺動すると共に、残りの折曲側板2b,2dがヒンジ部9b〜9dを中心として二つ折り状態に折れ曲がり、その状態で底板3上に折り重なっている。
前記底板3は、図7の分解斜視図に示したように二枚の底構成板3a,3bを接着剤で接着したものであって、各底構成板3a,3bは、それぞれのプラスチック段ボール10の芯部材10c同士が直交するように互いの向きが設定されており、底構成板3aの両端に前記折曲側板2b,2dが一体に連設され、また、底構成板3bの両端に直角上向きの受板8が熱変形により形成されている。なお、図7の分解斜視図は、作図の便宜上、底構成板3a,3bが上下逆に配置されているのであって、実際は折曲側板2b,2dと一体の底構成板3aの上に、受板8と一体の底構成板3bが貼り付けられている。
前記揺動側板2a,2cを揺動させ又折曲側板2b,2dを折曲させるヒンジ部9a〜9dは、プラスチック段ボール10の一方の基板10a又は10b側から加熱した成形刃(図示せず)を押し付け、当該基板10a又は10bと中の芯部材10cとをほぼ溶融状態に軟化させつつ他方の基板10b又は10aに向けてV溝状に熱変形させたいわゆる熱罫線である。したがってヒンジ部9a〜9dは、基板10a,10bが共に切断されずに連続し露出する切り口もない点でプラスチック段ボール10の基板10a又は10bの一方が切断されて切り口が露出するハーフカットのヒンジ部とは異なる。
前記把手部材5は、揺動側板2a,2cの上部中央に形成された凹状の切欠部19(図7参照)に後述する取付部20が嵌まった状態で、その揺動側板2a,2cと一緒にモール部材17のほぼ中央に装着されている。
把手部材5は、合成樹脂の成形品であって、図8に示したように、上半部を構成する取付部20と、下半部を構成する把手本体部21と、から構成される。
この把手本体部21は、爪片6の外側を含む全体がほぼ凹凸のない滑らかな形状になっていて、両端から爪片6の外側にかけて緩やな面取り部25(実施形態はアール状の面取りになっているが、テーパ状の面取りでもよい。)が形成されている。そうすることにより、例えば隙間無く平置きされている多数の同じ箱1,1…の中から一つの箱1を、把手部材5を有するモール部材17と平行な方向に移動させる際、外側に張り出す把手部材5が隣接する他の箱1の把手部材5に衝突する事態に至っても、面取り部25,25同士がすり合って互いの滑らかな外面に乗り上げて衝突を回避するため、把手部材5が他の箱1の把手部材5に引っ掛かって動かせない、という事態に至らない。なお、把手部材5は、前記取付部20のモール内嵌部22とモール部材17の嵌め合いに僅かな遊びを設けると共にモール内嵌部22後方の鉤片23とモール部材17の間にも僅かな遊びを設けて若干のガタツキが生じるようになっており、その遊びによって上記衝突回避の動作がより円滑に行われるようになっている。また、このガタツキによる把手部材5のモール部材17に対する回動が大きくなり過ぎた場合には、上半部の前記鉤片23がモール部材17の下辺に引っ掛かることにより過回動を抑制するようになっている。
受板8は、前記のように底構成板3bの両端を直角上向きに熱変形させたものであり、したがって箱本体4の底板3に固定的に設けられている。受板8は、底構成板3bと一体であって言うまでもなくプラスチック段ボール10製であり、その向きは前記芯部材10cが上下方向に向かうように設定されている。
受板8は、箱本体4を折畳状態にしたときその上端面8tが前記モール部材17の下縁に近接する高さに設定されており、その折畳状態のときの把手部材5の爪片6に対応する位置に引掛孔7が貫設されている。なお、この引掛孔7と、前記側板係止孔14は、縦に並んだ状態にして受板8に設けられている。
一方、係止片12には、その先端から受板8を構成するプラスチック段ボール10のほぼ厚さ相当の長さ分だけ揺動側板2a,2c側に入った位置に係止段部27が形成されるように両横に係止翼片28が延設されており、したがって全体として係止片12の横幅は側板係止孔14の間口幅より大きくなっている。この係止翼片28は、プラスチック段ボール10の基板10a,10bで翼のような状態に形成されているため、プラスチック段ボール10の面方向には撓みやすく、一方、芯部材10cの長さ方向には撓みにくい、つまり前記係止段部27が側板係止孔14の縁に引っ掛かると抜けにくい。
一方、係止片12の先端は、反対側の基板10b又は10aにぎりぎり到達するか或は若干外部に突出する程度であって外部から押されにくい。
斯かる係止片12と側板係止孔14の抜け止め手段によって、実施形態の箱1は、組立状態において揺動側板2a,2cが不用意に揺動し難いようになっている。
「少なくとも側板と底板で囲われた上面開口状の箱本体と、
前記箱本体の下部に固定的に設けられた受板と、を備え、
前記箱本体は、前記側板を起立させた組立状態と、前記側板をヒンジ部によって蹴り上げ方向に揺動させてほぼ扁平形態に高さを低くした折畳状態と、に変形可能であり、
一方、前記受板は、前記揺動可能な側板の下端に設けた爪状の係止片を、その側板が起立状態のときに受け入れる側板係止孔を有するものであり、
さらに少なくとも前記受板及び揺動可能な前記側板は、二枚の合成樹脂製の基板間に合成樹脂製の芯部材を貼り合わせるか又は一体成形してなるプラスチック段ボール製であって前記芯部材の向きが前記組立状態のときに上下方向に向かうように設定されている折り畳み可能な箱において、
前記受板の側板係止孔は、その縦辺がプラスチック段ボールの芯部材と芯部材の間を通るように設定されており、
一方、前記係止片には、先端側両横に前記基板による上下二枚の係止翼片を延設することにより、その先端から前記受板のほぼ厚さ相当の長さ分だけ側板側に入った位置に係止段部が形成されるようにしたことを特徴とする折り畳み可能な箱。」
また、実施形態では揺動側板2a,2cと折曲側板2b,2dの組合せにより箱本体4を折り畳み得るようにしたが、例えば揺動側板2a,2cも折曲側板2b,2dと同様の折曲構造にするなど、折り畳むための構造はどのようなものであってもよい。
また、実施形態では、爪片6のテーパ面6aを弧状にしたが平面状であってもよい。さらにまた、実施形態では、爪受部26を断面略半円状に形成したが、三角の屋根形にするなどしてもよい。
また、実施形態では、箱本体4が上面開口状になっているが、かかる開口に開閉自在な蓋を設けるようにしてもよい。
2a〜2d …側板
3 …底板
4 …箱本体
8 …受板
10 …プラスチック段ボール
10a,10b …基板
10c …芯部材
12 …係止片
14 …側板係止孔
14a …縦辺
27 …係止段部
28 …係止翼片
Claims (1)
- 少なくとも側板と底板で囲われた上面開口状の箱本体と、
前記箱本体の下部に固定的に設けられた受板と、を備え、
前記箱本体は、前記側板を起立させた組立状態と、前記側板をヒンジ部によって蹴り上げ方向に揺動させてほぼ扁平形態に高さを低くした折畳状態と、に変形可能であり、
一方、前記受板は、前記揺動可能な側板の下端に設けた爪状の係止片を、その側板が起立状態のときに受け入れる側板係止孔を有するものであり、
さらに少なくとも前記受板及び揺動可能な前記側板は、二枚の合成樹脂製の基板間に合成樹脂製の芯部材を貼り合わせるか又は一体成形してなるプラスチック段ボール製であって前記芯部材の向きが前記組立状態のときに上下方向に向かうように設定されている折り畳み可能な箱において、
前記受板の側板係止孔は、その縦辺がプラスチック段ボールの芯部材と芯部材の間を通るように設定されており、
一方、前記係止片には、先端側両横に前記基板による上下二枚の係止翼片を延設することにより、その先端から前記受板のほぼ厚さ相当の長さ分だけ側板側に入った位置に係止段部が形成されるようにしたことを特徴とする折り畳み可能な箱。
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