JP2019213399A - パワーモジュール - Google Patents

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祐樹 石倉
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祐樹 石倉
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Abstract

【課題】パワーモジュールの汎用性を高くすること。【解決手段】パワーモジュール1は、基板60と、基板60に実装され、第1端子11a、第2端子11b、及び第3端子11cを有する第1スイッチ素子11と、基板60に実装され、第1端子12a、第3端子11cに接続される第2端子12b、及び第3端子12cを有する第2スイッチ素子12と、基板60上に設けられ、第2端子11bに接続される第1外部端子51と、基板60上に設けられ、第3端子12cに接続される第2外部端子52と、基板60上に設けられ、第3端子11cと第2端子12bとの間のノードに接続される第3外部端子53と、基板60上に設けられ、第1端子11a及び第1端子12aに接続され、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12のそれぞれのスイッチングを制御する駆動回路20と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、パワーモジュールに関する。
従来、少なくとも4つのスイッチング素子からなるフルブリッジ型のインバータ回路をパッケージ化した半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような半導体装置は、例えば電力変換装置に用いられている。
特開2015−33217号公報
ところで、上記半導体装置は、例えばハーフブリッジ型のインバータ回路又は三相インバータ回路に適用することが困難である。
本開示の目的は、汎用性が高いパワーモジュールを提供することにある。
本開示の一形態であるパワーモジュールは、基板と、前記基板に実装され、第1端子、第2端子、及び第3端子を有する第1スイッチ素子と、前記基板に実装され、第1端子、前記第1スイッチ素子の第3端子に接続される第2端子、及び第3端子を有する第2スイッチ素子と、前記基板上に設けられ、前記第1スイッチ素子の第2端子に接続される第1外部端子と、前記基板上に設けられ、前記第2スイッチ素子の第3端子に接続される第2外部端子と、前記基板上に設けられ、前記第1スイッチ素子の前記第3端子と前記第2スイッチ素子の前記第2端子との間のノードに接続される第3外部端子と、前記基板上に設けられ、前記第1スイッチ素子の前記第1端子及び前記第2スイッチ素子の前記第1端子に接続され、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子のそれぞれのスイッチングを制御する駆動回路と、を備える。
この構成によれば、互いに直列に接続された第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を備えるパワーモジュールをハーフブリッジ型のインバータ回路として用いることができる。またパワーモジュールを2または3個用いることにより、フルブリッジ又は三相インバータ回路として用いることができる。このように、パワーモジュールの汎用性を高めることができる。
本開示の一形態であるパワーモジュールによれば、汎用性を高めることができる。
第1実施形態のパワーモジュールの回路図。 パワーモジュールの平面図。 (a)パワーモジュールがヒートシンクに取り付けられた状態における図2の3a−3a線の断面図、(b)パワーモジュールがヒートシンクに取り付けられた状態における図2の3b−3b線の断面図。 パワーモジュールの適用例である太陽光発電システムの回路図。 太陽光発電システムのパワーコンディショナの内部構成を示す平面図。 第2実施形態のパワーモジュールの平面図。 図6のパワーモジュールを適用した太陽光発電システムのパワーコンディショナの内部構成を示す平面図。 第3実施形態のパワーモジュールの平面図。 図8のパワーモジュールを適用した太陽光発電システムのパワーコンディショナの内部構成を示す平面図。 変形例のパワーモジュールの平面図。 変形例のパワーモジュールの平面図。 パワーモジュールを適用した変形例の太陽光発電システムの回路図。 変形例の太陽光発電システムのパワーコンディショナの内部構成を示す平面図。
以下、パワーモジュールの実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための構成や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに限定するものではない。以下の実施形態は、種々の変更を加えることができる。
本明細書において、「部材Aが部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bとが物理的に直接的に接続される場合、並びに、部材A及び部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合を含む。
[第1実施形態]
図1〜図3を参照して、第1実施形態のパワーモジュール1の構成について説明する。
図1に示すように、パワーモジュール1は、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12、駆動回路20、駆動電源30、及びスナバ回路40を有する。またパワーモジュール1は、第1外部端子51、第2外部端子52、第3外部端子53、第4外部端子54、第1入力端子55、第2入力端子56、第3入力端子57、及び第4入力端子58を有する。
第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、トランジスタが用いられている。本実施形態では、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、SiCMOSFET(Silicon Carbide Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられている。また第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、N型のSiCMOSFETが用いられている。第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、ディスクリート型の素子である。第1スイッチ素子11は、チップが封止された封止樹脂11dと、封止樹脂11dからそれぞれ突出する第1端子11a、第2端子11b、及び第3端子11cを有する。第2スイッチ素子12は、チップが封止された封止樹脂12dと、封止樹脂12dからそれぞれ突出する第1端子12a、第2端子12b、及び第3端子12cを有する。
本実施形態では、第1端子11aは制御端子としてのゲート端子であり、第2端子11bはドレイン端子であり、第3端子11cはソース端子である。第2端子11bは、パワーモジュール1の第1電源配線13を介して第1外部端子51に電気的に接続されている。第1電源配線13は、第1外部端子51を介して第1電圧が印加される配線である。
本実施形態では、第1端子12aは制御端子としてのゲート端子であり、第2端子12bはドレイン端子であり、第3端子12cはソース端子である。第3端子12cは、パワーモジュール1の第2電源配線14を介して第2外部端子52に電気的に接続されている。第2電源配線14は、第2外部端子52を介して第2電圧が印加される配線である。第2電圧は、第1電圧よりも低い電圧である。本実施形態では、第2外部端子52はグランドに接続される。第2端子12bは、第1スイッチ素子11の第3端子11cと電気的に接続されている。第2端子12bと第3端子11cとの間のノードN1には、第3電源配線15が接続されている。第3電源配線15は、第3外部端子53に電気的に接続されている。また第2電源配線14は、第4外部端子54に電気的に接続されている。
駆動回路20は、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12をそれぞれスイッチング制御する。一例では、駆動回路20は、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12を相補的にオンオフする。本実施形態では、駆動回路20は、第1駆動回路21及び第2駆動回路22を有する。第1駆動回路21は、第1スイッチ素子11を制御し、第2駆動回路22は、第2スイッチ素子12を制御する。第1駆動回路21は、第1出力配線16Aを介して第1スイッチ素子11の第1端子11aに電気的に接続され、第1入力配線16Bを介して第1入力端子55に電気的に接続されている。第1入力端子55には、外部の制御回路(図示略)から第1制御信号が入力される。第1制御信号の一例は、PWM(Pulse Width Modulation)信号である。第1駆動回路21は、制御回路からの第1制御信号に基づいて第1スイッチ素子11を制御するゲート信号を生成し、第1スイッチ素子11の第1端子11aに出力する。第2駆動回路22は、第2出力配線17Aを介して第2スイッチ素子12の第1端子12aに電気的に接続され、第2入力配線17Bを介して第2入力端子56に電気的に接続されている。第2入力端子56には、制御回路から第2制御信号が入力される。第2制御信号の一例は、PWM信号である。第2駆動回路22は、制御回路からの第2制御信号に基づいて第2スイッチ素子12を制御するゲート信号を生成し、第2スイッチ素子12の第1端子12aに出力する。
駆動電源30は、駆動回路20に電力を供給する電源回路の一例である。駆動電源30は、第1出力配線18Aを介して第1駆動回路21に電気的に接続され、第2出力配線18Bを介して第2駆動回路22に電気的に接続されている。また駆動電源30は、第1制御電源配線19Aを介して第3入力端子57に接続され、第2制御電源配線19Bを介して第4入力端子58に接続されている。第1制御電源配線19Aには、第3入力端子57を介して第1制御電圧が印加され、第2制御電源配線19Bには、第4入力端子58を介して第2制御電圧が印加される。第1制御電圧の一例は、約5Vであり、第2制御電圧の一例は、約0Vである。本実施形態では、駆動電源30は、第3入力端子57及び第4入力端子58を通じて印加される制御電圧を昇圧し、第1駆動回路21及び第2駆動回路22に印加する。すなわち、第1駆動回路21では、第1制御信号からゲート信号を生成するときに昇圧し、第1スイッチ素子11がターンオン可能な電圧(一例では、約18V)のゲート信号を生成する。第2駆動回路22では、第2制御信号からゲート信号を生成するときに昇圧し、第2スイッチ素子12がターンオン可能な電圧(一例では、約18V)のゲート信号を生成する。
スナバ回路40は、第1電源配線13と第2電源配線14との間に接続され、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の動作時に生じる過渡的な高電圧を吸収する。スナバ回路40は、スナバコンデンサ41を有する。図1には1つのスナバコンデンサ41を示す。スナバ回路40は、複数のスナバコンデンサ41を直列に接続して構成されてもよい。スナバコンデンサ41の第1端子は第1スイッチ素子11の第2端子11bと第1外部端子51との間のノードN2に電気的に接続され、スナバコンデンサ41の第2端子は第2スイッチ素子12の第3端子12cと第2外部端子52との間のノードN3に電気的に接続されている。スナバコンデンサ41が複数個設けられる場合、複数のスナバコンデンサ41は互いに直列に接続される。この場合、複数のスナバコンデンサ41のうちの一端のスナバコンデンサ41の第1端子が第1スイッチ素子11の第2端子11bに電気的に接続され、複数のスナバコンデンサ41のうちの他端のスナバコンデンサ41の第2端子が第2スイッチ素子12の第3端子12cと電気的に接続されている。
図2は、パワーモジュール1を構成する電子部品の配置の一例を示す平面図である。
パワーモジュール1は、平板状の基板60を有する。基板60は、例えばプリント基板であって、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板、ガラスエポキシ基板、フッ素基板、ファラスPPO基板、セラミック基板等を用いることができる。本実施形態では、基板60は、ガラスエポキシ基板が用いられる。
基板60は、第1主面65と、第1主面65と対向する第2主面66を有する。基板60は、第1側面61、第2側面62、第3側面63、及び第4側面64を有する略矩形状に形成されている。第2側面62は、第1側面61と対向する側面である。第4側面64は、第3側面63と対向する側面である。一例では、第1側面61及び第2側面62は互いに平行であり、第3側面63及び第4側面64は互いに平行である。第2側面62の長さは、第3側面63及び第4側面64のそれぞれの長さよりも長い。また基板60は、第1側面61から基板60の内方に向けて凹む第1凹部67を有する。なお、以降の説明において、第1側面61及び第2側面62に沿う方向を「第1方向X」とし、第3側面63及び第4側面64に沿う方向を「第2方向Y」とする。
駆動回路20、駆動電源30、及びスナバ回路40は、基板60の第1主面65側に実装され、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12は基板60の第2主面66側に実装されている。
また基板60には、第1外部端子51及び第2外部端子52が設けられている。基板60の第1主面65には、第1コネクタ71、第2コネクタ72、及び第3コネクタ73が実装されている。第1コネクタ71は、第3外部端子53及び第4外部端子54を有する。このように、第4外部端子54は、第2外部端子52とは別に設けられている。第2コネクタ72は、第1〜第4入力端子55〜58を有する。第3コネクタ73は、第2コネクタ72と同様の構成である。基板60には、図1に示す各配線を構成する配線パターン(図示略)が形成されている。なお、第3コネクタ73の各端子はそれぞれ、基板60に形成された配線パターン(図示略)を通じて第2コネクタ72の各端子と電気的に接続されていてもよい。
第1外部端子51は、基板60のうちの第1側面61側かつ第4側面64側の端部に設けられている。第2外部端子52は、基板60のうちの第2側面62側かつ第4側面64側の端部に設けられている。第1外部端子51及び第2外部端子52はそれぞれ、基板60のうちの第1凹部67よりも第4側面64側に配置されている。第1コネクタ71は、基板60のうちの第1方向X及び第2方向Yの中央に設けられている。第1コネクタ71は、基板60のうちの第1凹部67と対向する位置に設けられている。第2コネクタ72は、基板60のうちの第1側面61側かつ第3側面63側の端部に設けられている。第3コネクタ73は、基板60のうちの第2側面62側かつ第3側面63側の端部に設けられている。第2コネクタ72及び第3コネクタ73はそれぞれ、基板60のうちの第1凹部67よりも第3側面63側に配置されている。
第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、基板60の平面方向において基板60の側面から突出するように設けられている。本実施形態では、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、基板60の平面方向において基板60の第1凹部67の側面67aから突出するように設けられている。第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の封止樹脂11d,12dはそれぞれ、基板60のうちの第1凹部67の底面を構成する側面67aから突出するように設けられている。このため、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ少なくとも一部が第1凹部67内に配置されている。第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12は、基板60の側面67aに沿って並べて配置されている。
パワーモジュール1は、第1スイッチ素子11の封止樹脂11dに接触する第1金具の一例である第1クリップ74と、第2スイッチ素子12の封止樹脂12dに接触する第2金具の一例である第2クリップ75とを備える。第1クリップ74は、金属製であって、封止樹脂11dを覆うように接触するカバー部分74aと、第2方向Yにおいてカバー部分74aに対して基板60とは反対側に設けられる取付部分74bとを有する。カバー部分74a及び取付部分74bは、一体的に設けられている。取付部分74bは、第2方向Yにおいて封止樹脂11dに対して基板60とは反対側に突出している。取付部分74bには、ねじ等の締結部材が挿入される貫通孔74cが設けられている。一例では、第1クリップ74は、アルミニウム合金やステンレスからなる金属板をプレス加工で折り曲げられることによって形成されている。第2クリップ75は、第1クリップ74と同様の構造であり、カバー部分75a、取付部分75b、及び貫通孔75cを有する。なお、第1金具及び第2金具は、クリップに限られず、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12を例えばヒートシンク80に接触するように取り付けられる部品であればよい。
図2に示すとおり、第1クリップ74及び第2クリップ75はそれぞれ、基板60の平面方向のうちの第2方向Yにおいて第1凹部67から突出するように設けられている。
本実施形態の駆動回路20の第1駆動回路21及び第2駆動回路22はそれぞれ、チップ化されたICから構成されている。第1駆動回路21及び第2駆動回路22は、第2方向Yにおいて第1凹部67と対向する位置に配置されている。第1駆動回路21及び第2駆動回路22は、第2方向Yにおいて隣り合うように並べて配置されている。
駆動電源30は、インダクタ31、複数のチップ抵抗32(本実施形態では4個のチップ抵抗32)、及びIC33を有する。駆動電源30は、第1方向Xにおいて駆動回路20に対して第3側面63側に隣り合うように配置されている。駆動電源30は、第2方向Yにおいて第1凹部67と対向する位置に配置されている。
スナバ回路40は、第2方向Yにおいて第1外部端子51及び第2外部端子52の間に設けられている。スナバ回路40は、2つのスナバコンデンサ41を有する。2つのスナバコンデンサ41は、第2方向Yに並べて配置されている。
図3(a)に示すように、パワーモジュール1は、ヒートシンク80に接続することができる。一例では、基板60が複数の支柱90によってヒートシンク80と間隔をあけて対向するようにヒートシンク80に取り付けられている。支柱90は、例えば接着、圧入、ねじ込み等によってヒートシンク80に固定されている。なお、支柱90は、ヒートシンク80と一体に形成されてもよい。基板60は、支柱90の先端面に載置され、ねじ等によって支柱90に取り付けられている。ここで、図3(a)において、パワーモジュール1は、ヒートシンク80及び支柱90を除いた部分である。
第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12は、ヒートシンク80に接触している。第1クリップ74及び第2クリップ75は、ヒートシンク80にねじによって固定されている。このように、第1スイッチ素子11の封止樹脂11dは、ヒートシンク80及び第1クリップ74により挟み込まれている。また図3では図示していないが、第2スイッチ素子12の封止樹脂12dも同様に、ヒートシンク80及び第2クリップ75により挟み込まれている。
図3(b)に示すように、第1スイッチ素子11は、封止樹脂11dの内部にアイランド部11e及びSiCチップ11fを有する。アイランド部11eは、平板状に形成され、封止樹脂11dの裏面から露出し、ヒートシンク80と絶縁シート(図示略)を介して接触している。絶縁シートの一例として、シリコーンの放熱シートを用いることができる。アイランド部11eは、例えば銅、銅合金等の放熱性に優れた金属材料が用いられている。図3(b)に示すとおり、アイランド部11eは、第2端子11bと一体化している。SiCチップ11fは、アイランド部11e上に配置されている。第1スイッチ素子11の一例は、SiCチップ11fのうちのアイランド部11eに面している裏面にドレイン電極が形成され、SiCチップ11fの裏面とは反対側の表面にソース電極及びゲート電極が形成される、所謂縦型のSiCMOSFETである。この場合、SiCチップ11fのドレイン電極とアイランド部11eとは電気的に接続され、SiCチップ11fのゲート電極とソース電極は図示しないワイヤにより図2に示す第1端子11a、第3端子11cに接続されている。また第1スイッチ素子11は、SiCチップ11fの表面にドレイン電極、ソース電極、及びゲート電極が形成される、所謂横型のSiCMOSFETであってもよい。
(パワーモジュールの適用例)
次に、図4を参照して、パワーモジュール1の適用例である太陽光発電システム100について説明する。なお、図4は、太陽光発電システム100の模式的な回路図である。また図4には、太陽光発電システム100の回路にパワーモジュール1を適用した場合におけるパワーモジュール1の対応関係を併せて示している。
太陽光発電システム100には、太陽光パネル101によって生成された直流電力から三相交流電力を生成するパワーコンディショナ110が設けられている。パワーコンディショナ110は、PVコンバータ102、インバータ104、コンデンサ103、フィルタ回路105、及び系統連系用リレー(図示略)を備える。
太陽光発電システム100は、太陽光パネル101で発電された直流電圧がPVコンバータ102で昇圧されて、コンデンサ103を介してインバータ104に出力される。インバータ104は、フルブリッジ回路であって、PVコンバータ102から出力される直流電圧を商用交流電圧に変換する。そして、インバータ104から出力される交流電圧がフィルタ回路105及び系統連系用リレーを介して商用電力系統106に供給される。
太陽光発電システム100は、第1電源電圧が印加される第1電源配線107と、第1電源電圧よりも低い第2電源電圧が印加される第2電源配線108とを有する。
PVコンバータ102は、第1スイッチ素子102a、第2スイッチ素子102b、及びインダクタ102cを有する。第1スイッチ素子102aは、第1電源配線107に設けられている。第2スイッチ素子102bは、第1電源配線107と第2電源配線108とに並列に設けられている。第1スイッチ素子102a及び第2スイッチ素子102bはそれぞれ、第1端子、第2端子、及び第3端子を有する。第1スイッチ素子102a及び第2スイッチ素子102bの第1端子はそれぞれ、制御端子を構成している。第1スイッチ素子102aの第2端子はコンデンサ103の第1端子と接続され、第1スイッチ素子102aの第3端子は第2スイッチ素子102bの第2端子と接続されている。第2スイッチ素子102bの第3端子は第2電源配線108に接続されてコンデンサ103の第2端子と接続されている。インダクタ102cの第1端子は太陽光パネル101に接続され、インダクタ102cの第2端子は第1スイッチ素子102aの第3端子と第2スイッチ素子102bの第2端子との間のノードNA1に接続されている。
インバータ104は、2つのインバータ回路104A,104Bを有する。各インバータ回路104A,104Bは、直列に接続された第1スイッチ素子104x及び第2スイッチ素子104yを有する。各インバータ回路104A,104Bは互いに同様の構成である。第1スイッチ素子104x及び第2スイッチ素子104yはそれぞれ、第1端子、第2端子、及び第3端子を有する。第1端子は、第1スイッチ素子104x及び第2スイッチ素子104yの制御端子を構成している。第1スイッチ素子104xの第2端子は、第1電源配線107に接続され、第1スイッチ素子104xの第3端子は、第2スイッチ素子104yの第2端子に接続されている。第2スイッチ素子104yの第3端子は、第2電源配線108に接続されている。
フィルタ回路105は、インバータ104からの商用交流電圧のノイズを除去する。フィルタ回路105は、フィルタ回路105A,105Bを有する。本実施形態では、フィルタ回路105A,105Bはそれぞれ、リアクトル及びコンデンサを有する。フィルタ回路105Aのリアクトルは、インバータ回路104Aの第1スイッチ素子104xの第3端子と第2スイッチ素子104yの第2端子との間のノードNB1に接続される電力線109aに設けられる。フィルタ回路105Aのコンデンサは、電力線109aと中性線109cとの間に設けられている。フィルタ回路105Bのリアクトルは、インバータ回路104Bの第1スイッチ素子104xの第3端子と第2スイッチ素子104yの第2端子との間のノードNB2に接続される電力線109bに設けられる。フィルタ回路105Bのコンデンサは、電力線109bと中性線109cとの間に設けられている。なお、電力線109a,109b及び中性線109cはそれぞれ、商用電力系統106に接続されている。
上述のパワーモジュール1は、パワーコンディショナ110のPVコンバータ102及びインバータ104に適用される。図5は、PVコンバータ102及びインバータ104にパワーモジュール1を適用した一例である。
図5に示すように、3個のパワーモジュール1A〜1Cはそれぞれ、PVコンバータ102を構成し、2個のパワーモジュール1D,1Eからインバータ104を構成している。なお、パワーモジュール1A〜1Eはそれぞれ、パワーモジュール1と同じ構成である。また、PVコンバータ102を構成するパワーモジュール1の個数は、電気的に分離された太陽光パネル101の個数に応じて変更可能である。
図4及び図5に示すように、パワーモジュール1A〜1CがPVコンバータ102に用いられる場合、パワーモジュール1A〜1Cの第1スイッチ素子11はそれぞれ、PVコンバータ102の第1スイッチ素子102aに相当し、第2スイッチ素子12はそれぞれ、PVコンバータ102の第2スイッチ素子102bに相当する。第1スイッチ素子11の第2端子11bは第1電源配線107に接続され、第2スイッチ素子12の第3端子12cは第2電源配線108に接続される。パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51はそれぞれ、第1電源配線107に設けられ、PVコンバータ102の出力側の端子を構成する。パワーモジュール1A〜1Cの第2外部端子52はそれぞれ、第2電源配線108に設けられ、PVコンバータ102の出力側の端子を構成する。パワーモジュール1A〜1Cの第3外部端子はそれぞれ、第1電源配線107に設けられ、PVコンバータ102の入力側の端子を構成する。パワーモジュール1A〜1Cの第4外部端子はそれぞれ、第2電源配線108に設けられ、PVコンバータ102の入力側の端子を構成する。
パワーモジュール1D,1Eがインバータ104に用いられる場合、パワーモジュール1D,1Eの第1スイッチ素子11はそれぞれ、第1スイッチ素子104xに相当し、第2スイッチ素子12はそれぞれ、第2スイッチ素子104yに相当する。本適用例では、パワーモジュール1Dの第1スイッチ素子11は、インバータ回路104Aの第1スイッチ素子104xに相当し、パワーモジュール1Dの第2スイッチ素子12は、インバータ回路104Aの第2スイッチ素子104yに相当する。パワーモジュール1Eの第1スイッチ素子11は、インバータ回路104Bの第1スイッチ素子104xに相当し、パワーモジュール1Eの第2スイッチ素子12は、インバータ回路104Bの第2スイッチ素子104yに相当する。パワーモジュール1D,1Eの第1外部端子51はそれぞれ、第1電源配線107に設けられ、インバータ104の入力側の端子を構成する。パワーモジュール1D,1Eの第2外部端子52はそれぞれ、第2電源配線108に設けられ、インバータ104の入力側の端子を構成する。パワーモジュール1D,1Eの第3外部端子53はそれぞれ、フィルタ回路105に電気的に接続され、インバータ104の出力側の端子を構成する。より詳細には、パワーモジュール1Dの第3外部端子53は、フィルタ回路105Aに電気的に接続され、パワーモジュール1Eの第3外部端子53は、フィルタ回路105Bに電気的に接続される。パワーモジュール1D,1Eの第4外部端子54はそれぞれ、外部の電気機器と電気的に接続されていない。
図5に示すとおり、3個のパワーモジュール1A〜1Cは、複数の太陽光パネル101A〜101Cと、複数のコンデンサ103との間に配置されている。パワーモジュール1A〜1Cは、第2方向Yに沿って配列されている。パワーモジュール1A〜1Cはそれぞれ、同じ向きとなるように配置されている。一例では、パワーモジュール1A〜1Cはそれぞれ、第1外部端子51及び第2外部端子52が複数のコンデンサ103側に位置するように配置されている。複数のコンデンサ103は、回路基板109に実装されている。回路基板109は、第2方向Yが長手方向となる平板状に形成されている。
パワーモジュール1Aの第1コネクタ71の第3外部端子53及び第4外部端子54には太陽光パネル101Aが電気的に接続されている。パワーモジュール1Bの第1コネクタ71の第3外部端子53及び第4外部端子54には太陽光パネル101Bが電気的に接続され、パワーモジュール1Cの第1コネクタ71の第3外部端子53及び第4外部端子54には太陽光パネル101Cが電気的に接続されている。パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51及び第2外部端子52はそれぞれ、回路基板109上に配置され、回路基板109に接続されている。パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51は、回路基板109に形成された第1配線パターンによって互いに電気的に接続されている。パワーモジュール1A〜1Cの第2外部端子52は、回路基板109に形成された第2配線パターンによって互いに電気的に接続されている。パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51及び第2外部端子52には、回路基板109に形成された第3配線パターンによって複数のコンデンサ103が並列に接続されている。このように、パワーモジュール1A〜1Cでは、第1コネクタ71が入力端子となり、第1外部端子51及び第2外部端子52が出力端子となる。なお、パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51及び第2外部端子52と、回路基板109とがワイヤ(図示略)によって電気的に接続されてもよい。
2個のパワーモジュール1D,1Eは、複数のコンデンサ103と、2個のフィルタ回路105A,105Bとの間に配置されている。パワーモジュール1D,1Eは、第2方向Yに沿って配列されている。パワーモジュール1D,1Eはそれぞれ、同じ向きとなるように配置されている。一例では、パワーモジュール1D,1Eはそれぞれ、第1外部端子51及び第2外部端子52が複数のコンデンサ103側に位置するように配置されている。図5に示すとおり、パワーモジュール1D,1Eの配置向きはそれぞれ、第2方向Yにおいてパワーモジュール1A〜1Cの配置向きと反対となる。
パワーモジュール1Dの第1コネクタ71の第3外部端子53にはフィルタ回路105Aが電気的に接続され、パワーモジュール1Eの第1コネクタ71の第3外部端子53にはフィルタ回路105Bが電気的に接続されている。パワーモジュール1D,1Eの第1外部端子51及び第2外部端子52はそれぞれ、回路基板109上に配置され、回路基板109に接続されている。パワーモジュール1D,1Eの第1外部端子51は、回路基板109に形成された第4配線パターンによって互いに電気的に接続されている。第4配線パターンと第1配線パターンとが接続されていることにより、パワーモジュール1D,1Eの第1外部端子51は、パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51に電気的に接続されている。パワーモジュール1D,1Eの第2外部端子52は、回路基板109に形成された第5配線パターンによって互いに電気的に接続されている。第5配線パターンと第2配線パターンとが接続されていることにより、パワーモジュール1D,1Eの第2外部端子52は、パワーモジュール1A〜1Cの第2外部端子52に電気的に接続されている。このように、パワーモジュール1D,1Eでは、第1コネクタ71が出力端子となり、第1外部端子51及び第2外部端子52が入力端子となる。なお、パワーモジュール1D,1Eの第1外部端子51及び第2外部端子52と、回路基板109とがワイヤ(図示略)によって電気的に接続されてもよい。
ところで、太陽光発電システム100では、PVコンバータ102及びインバータ104に印加される電圧が数百Vと高くなるため、PVコンバータ102、インバータ104、及びPVコンバータ102及びインバータ104を制御する制御回路(スイッチ素子の駆動回路)の配線同士の距離を大きく取る必要がある。このため、PVコンバータ102、インバータ104、及び制御回路を構成する電子部品を高密度に配置することができない。
この点に鑑み、本実施形態のパワーモジュール1では、1つのパワーモジュール1でハーフブリッジ型のインバータ回路を構成可能であるため、パワーモジュール1の外部に第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の駆動回路が設けられる場合に比べ、パワーモジュール1の外部の基板における配線の複雑化を抑制できる。したがって、パワーモジュール1の外部の配線の取り回しが容易になる。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1−1)パワーモジュール1は、基板60と、基板60に実装され、互いに直列に接続された第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12と、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12のそれぞれのスイッチングを制御する駆動回路20とを備える。基板60上には、第1スイッチ素子11の第2端子11bに電気的に接続される第1外部端子51と、第2スイッチ素子12の第3端子に電気的に接続される第2外部端子52と、第1スイッチ素子11の第3端子11cと第2スイッチ素子12の第2端子12bとの間のノードN1に電気的に接続される第3外部端子53とが設けられている。この構成によれば、1つのパワーモジュール1が直列に接続された第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12と、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12を制御する制御回路とを含む構成となるため、1つのパワーモジュール1をハーフブリッジ型のインバータ回路として用いることができ、パワーモジュール1の外部の制御回路の構成を簡素化できる。2つのパワーモジュール1を用いることにより、フルブリッジ回路と、このフルブリッジ回路を制御する制御回路とを含む構成となるため、パワーモジュール1の外部の制御回路の構成を簡素化できる。また3つのパワーモジュール1を用いる場合には、三相インバータ回路と、この三相インバータ回路を制御する制御回路とを含む構成となるため、パワーモジュール1の外部の制御回路の構成を簡素化できる。このように、パワーモジュール1の汎用性を高めることができる。
(1−2)パワーモジュール1は、基板60に実装され、第1駆動回路21及び第2駆動回路22にそれぞれ電気的に接続された駆動電源30をさらに備える。この構成によれば、パワーモジュール1の外部に駆動電源30が設けられる構成と比較して、パワーモジュール1の外部の回路の構成を簡素化できる。
(1−3)パワーモジュール1は、基板60に実装され、第1外部端子51と第1スイッチ素子11の第2端子11bとの間のノードN2と、第2外部端子52と第2スイッチ素子12の第3端子12cとの間のノードN3とに電気的に接続されるスナバ回路40をさらに備える。この構成によれば、スナバ回路40によって第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12のオンオフ動作時に生じる過渡的な高電圧が吸収されるため、パワーモジュール1の出力電圧のノイズを低減できる。
(1−4)第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、基板60のうちの第1凹部67の底面を構成する側面67aから突出するように設けられている。この構成によれば、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12のうちのSiCチップ11fが載置されるアイランド部11eがヒートシンク80に接触し易くなる。したがって、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の放熱性を高めることができる。
(1−5)第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12は、基板60の第1側面61が凹状に形成された第1凹部67に配置されている。第1スイッチ素子11に取り付けられた第1クリップ74と、第2スイッチ素子12に取り付けられた第2クリップ75とはそれぞれ、基板60の平面方向(第2方向Y)において第1凹部67よりも突出している。この構成によれば、第1クリップ74及び第2クリップ75をヒートシンク80に取り付けるための作業スペースが第1凹部67によって制限されることが抑制されるため、第1クリップ74及び第2クリップ75をヒートシンク80に取り付け易くなる。
(1−6)ハーフブリッジ型のインバータ回路では、2個の入力端子と、1個の出力端子とが必要となり、インバータ回路を1つのモジュールとした場合、外部端子としては制御用端子以外に3端子必要となる。一方、例えばPVコンバータ等のDC/DCコンバータでは、2個の出力端子及び2個の入力端子が必要となり、外部端子としては制御端子以外に4端子必要となる。このように、インバータ回路及びDC/DCコンバータによって必要とされる外部端子が異なる。
その点、本実施形態のパワーモジュール1は、基板60上に第2外部端子52とは個別に設けられ、第2スイッチ素子12の第3端子12cに電気的に接続される第4外部端子54をさらに備える。この構成によれば、外部端子として第1電源配線107及び第2電源配線108に接続される4端子有しているため、パワーモジュール1をハーフブリッジ型のインバータ回路及びDC/DCコンバータ(PVコンバータ102)のそれぞれに用いることができる。したがって、パワーモジュール1の汎用性をさらに高めることができる。
(1−7)例えば第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12にIGBTが用いられている場合、IGBTのエミッタにアノードが接続され、IGBTのコレクタにカソードが接続されるダイオードを追加する必要がある。このため、パワーモジュール1の部品点数が増加し、パワーモジュール1のサイズが大型化するおそれがある。その点、本実施形態では、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はSiCMOSFETが用いられているため、IGBTに逆接続されたダイオードが不要となり、パワーモジュール1の部品点数の増加を抑制できる。したがって、パワーモジュール1の大型化を抑制できる。
また第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれディスクリート型の半導体チップが用いられているため、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を1チップ化した半導体パッケージと比較して、パワーモジュール1のコストを低減できる。
(1−8)パワーモジュール1は、駆動回路20に第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12をそれぞれ制御する制御信号を伝達する第2コネクタ72及び第3コネクタ73をさらに備える。第2コネクタ72は、基板60の第1側面61側の端部に設けられ、第3コネクタ73は、基板60の第2側面62側の端部に設けられている。この構成によれば、複数のパワーモジュール1が第2方向Yに沿って並べて配置された場合に、パワーモジュール1の第2コネクタ72と、このパワーモジュール1と隣り合うパワーモジュール1の第3コネクタ73との第2方向Yの距離が短くなる。したがって、例えば隣り合うパワーモジュール1の駆動電源30のそれぞれに電力を供給する場合に、パワーモジュール1の第2コネクタ72と、このパワーモジュール1と隣り合うパワーモジュール1の第3コネクタ73とをケーブル等で接続する際に、ケーブル等の配線が複雑になることが抑制される。
(1−9)パワーコンディショナ110では、PVコンバータ102を構成する3個のパワーモジュール1A〜1Cとインバータ104を構成する2個のパワーモジュール1D,1Eとが同じ構成のパワーモジュール1が用いられている。この構成によれば、パワーモジュール1の種類を減らすことができるので、パワーコンディショナ110のコストを低減できる。
(1−10)パワーモジュール1A〜1Cは、基板60の短手方向となる第2方向Yに並べて配置されている。この構成によれば、第1凹部67によって第1スイッチ素子11及び第1クリップ74の基板60からの第2方向Yの突出距離と、第2スイッチ素子12及び第2クリップ75の基板60からの第2方向Yの突出距離とがそれぞれ短くなるため、パワーモジュール1Aとパワーモジュール1Bとの間の距離、及びパワーモジュール1Bとパワーモジュール1Cとの間の距離をそれぞれ短くすることができる。したがって、PVコンバータ102の第2方向Yのサイズを小さくすることができる。
またパワーモジュール1D,1Eは、基板60の短手方向となる第2方向Yに並べて配置されている。この構成によれば、パワーモジュール1A〜1Cと同様に、パワーモジュール1Dとパワーモジュール1Eとの間の距離を短くすることができるため、インバータ104の第2方向Yのサイズを小さくすることができる。
[第2実施形態]
図6及び図7を参照して、第2実施形態のパワーモジュール1の構成について説明する。本実施形態のパワーモジュール1は、第1実施形態のパワーモジュール1と比較して、基板60の形状及び基板60に実装される電子部品の配置態様が異なる。以下の説明において、第1実施形態のパワーモジュール1と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
基板60は、第1側面61とは異なる第2側面62が凹状に形成された第2凹部68をさらに有する。第2凹部68は、第2側面62から基板60の内方に向けて凹んでいる。第2凹部68は、第2方向Yにおいて基板60における第1凹部67とは反対側に設けられている。具体的には、第2方向Yから見て、第2凹部68は、第1凹部67と重なる位置に設けられている。本実施形態では、第2凹部68の第1方向Xの位置は、第1凹部67の第1方向Xの位置と等しく、第2凹部68の第1方向Xの大きさと第1凹部67の第1方向Xの大きさとが互いに等しい。また第2凹部68の第2方向Yの大きさと第1凹部67の第2方向Yの大きさとが互いに等しい。
第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12はそれぞれ、平面視において基板60の側面から突出するように設けられている。すなわち第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の一部が、平面視において基板60の側面よりも外側に位置している。
本実施形態では、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の一方が第1凹部67に配置され、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の他方が第2凹部68に配置されている。このように、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12が離れて配置されているため、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の互いの熱影響を低減できる。図6では、第1スイッチ素子11は、基板60のうちの第1凹部67の底面を構成する側面67aから突出するように設けられている。第2スイッチ素子12は、基板60のうちの第2凹部68の底面を構成する側面68aから突出するように設けられている。このため、第1スイッチ素子11が第1凹部67に配置され、第2スイッチ素子12が第2凹部68に配置されている。第1クリップ74は、第2方向Yにおいて第1凹部67から突出するように設けられている。第2クリップ75は、第2方向Yにおいて第2凹部68から突出するように設けられている。
第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12は、第1方向Xにおいてずれているように配置されている。すなわち、第2方向Yから見て、第1スイッチ素子11と第2スイッチ素子12は、互いに重ならないように配置されている。本実施形態では、第1スイッチ素子11は、第1凹部67において第1外部端子51(第2外部端子52)側に配置され、第2スイッチ素子12は、第2凹部68において第2コネクタ72(第3コネクタ73)側に配置されている。すなわち、第1方向Xにおいて、第1スイッチ素子11は、第2スイッチ素子12よりも第1外部端子51(第2外部端子52)側に配置されている。
駆動回路20は、第2方向Yにおいて第2スイッチ素子12と対向するように設けられている。駆動回路20は、第2方向Yにおいて第2スイッチ素子12の第1〜第3端子12a〜12cよりも第1凹部67側に配置されている。
駆動電源30は、第1方向Xにおいて第1凹部67及び第2凹部68よりも第2コネクタ72(第3コネクタ73)側に配置されている。駆動電源30は、第2方向Yにおいて第2コネクタ72と第3コネクタ73との間に配置されている。
第1コネクタ71は、第2方向Yにおいて第1スイッチ素子11と対向するように設けられている。第1コネクタ71は、第2方向Yにおいて第1スイッチ素子11の第1〜第3端子11a〜11cよりも第2凹部68側に配置されている。
図7は、第1実施形態と同様に、PVコンバータ102及びインバータ104に本実施形態のパワーモジュール1を適用した一例である。
3個のパワーモジュール1A〜1CからPVコンバータ102を構成し、2個のパワーモジュール1D,1Eからインバータ104を構成している。なお、パワーモジュール1A〜1Eは、本実施形態のパワーモジュール1と同じ構成である。また太陽光パネル101A〜101C及びコンデンサ103A〜103Cとパワーモジュール1A〜1Cとの接続構成、及びフィルタ回路105A,105Bとパワーモジュール1D,1Eとの接続構成はそれぞれ第1実施形態と同様である。
第2方向Yにおいて、パワーモジュール1Aの第1凹部67は、パワーモジュール1Bの第2凹部68と対向し、パワーモジュール1Bの第1凹部67は、パワーモジュール1Cの第2凹部68と対向している。
パワーモジュール1Aの第1クリップ74の一部は、パワーモジュール1Bの第2凹部68に収容されている。パワーモジュール1Bの第2クリップ75の一部は、パワーモジュール1Aの第1凹部67に収容されている。これにより、第1方向Xにおいてパワーモジュール1Aの第1クリップ74とパワーモジュール1Bの第2クリップ75とが隣り合う。
パワーモジュール1Bの第1クリップ74の一部は、パワーモジュール1Cの第2凹部68に収容されている。パワーモジュール1Cの第2クリップ75の一部は、パワーモジュール1Bの第1凹部67に収容されている。これにより、第1方向Xにおいてパワーモジュール1Bの第1クリップ74とパワーモジュール1Cの第2クリップ75とが隣り合う。
このように、第1凹部67が第2クリップ75を収容し、第2凹部68が第1クリップ74を収容することができるため、パワーモジュール1Aとパワーモジュール1Bとの間の距離と、パワーモジュール1Bとパワーモジュール1Cとの間の距離とをそれぞれ短くすることができる。したがって、PVコンバータ102の第2方向Yのサイズを小さくすることができる。
なお、図7では、第1クリップ74の一部が第2凹部68に収容され、第2クリップ75の一部が第1凹部67に収容される構成であるが、第2凹部68には、第1スイッチ素子11及び第1クリップ74が収容され、第1凹部67には、第2スイッチ素子12及び第2クリップ75が収容されるように、パワーモジュール1A〜1Cを第2方向Yに配置してもよい。これにより、第1方向Xにおいてパワーモジュール1Aの第1スイッチ素子11とパワーモジュール1Bの第2スイッチ素子12とが隣り合い、パワーモジュール1Bの第1スイッチ素子11とパワーモジュール1Cの第2スイッチ素子12とが隣り合うようになるため、PVコンバータ102の第2方向Yのサイズをより小さくすることができる。
第2方向Yにおいて、パワーモジュール1Dの第2凹部68は、パワーモジュール1Eの第1凹部67と対向している。
パワーモジュール1Dの第2クリップ75の一部は、パワーモジュール1Eの第1凹部67に収容されている。パワーモジュール1Eの第1クリップ74の一部は、パワーモジュール1Dの第2凹部68に収容されている。これにより、第1方向Xにおいてパワーモジュール1Dの第2クリップ75とパワーモジュール1Eの第1クリップ74とが隣り合う。
このように、第1凹部67が第2クリップ75を収容し、第2凹部68が第1クリップ74を収容することができるため、パワーモジュール1Dとパワーモジュール1Eとの間の距離を短くすることができる。したがって、インバータ104の第2方向Yのサイズを小さくすることができる。
なお、図7では、第1クリップ74の一部が第2凹部68に収容され、第2クリップ75の一部が第1凹部67に収容される構成であるが、第2凹部68には、第1スイッチ素子11及び第1クリップ74が収容され、第1凹部67には、第2スイッチ素子12及び第2クリップ75が収容されるように、パワーモジュール1D,1Eを第2方向Yに配置してもよい。これにより、第1方向Xにおいてパワーモジュール1Dの第2スイッチ素子12とパワーモジュール1Eの第1スイッチ素子11とが隣り合うようになるため、インバータ104の第2方向Yのサイズをより小さくすることができる。
[第3実施形態]
図8及び図9を参照して、第3実施形態のパワーモジュール1の構成について説明する。本実施形態のパワーモジュール1は、第2実施形態のパワーモジュール1と比較して、基板60に実装される電子部品の配置態様が異なる。以下の説明において、第2実施形態のパワーモジュール1と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
本実施形態では、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12がともに第1凹部67に配置されている。第1凹部67における第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の配置態様は、第1実施形態の第1凹部67における第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の配置態様と同様である。第1クリップ74及び第2クリップ75の配置態様は、第1実施形態の第1クリップ74及び第2クリップ75の配置態様と同様である。
駆動回路20は、第1方向Xにおいて第1スイッチ素子11とスナバ回路40との間に設けられている。なお、駆動回路20は、第1スイッチ素子11の第1〜第3端子11a〜11cよりも第2凹部68側に配置され、第2方向Yにおいて第1スイッチ素子11と対向するように配置されてもよい。
駆動電源30は、第2スイッチ素子12の第1〜第3端子12a〜12cよりも第2凹部68側に配置されてもよい。駆動電源30の一部は、第2凹部68よりも第2コネクタ72(第3コネクタ73)側に配置されている。駆動電源30の一部は、第1コネクタ71よりも第2凹部68側に配置されている。
図9は、第1実施形態と同様に、PVコンバータ102及びインバータ104に本実施形態のパワーモジュール1を適用した一例である。
3個のパワーモジュール1A〜1CからPVコンバータ102を構成し、2個のパワーモジュール1D,1Eからインバータ104を構成している。なお、パワーモジュール1A〜1Eは、本実施形態のパワーモジュール1と同じ構成である。また太陽光パネル101A〜101C及びコンデンサ103A〜103Cとパワーモジュール1A〜1Cとの接続構成、及びフィルタ回路105A,105Bとパワーモジュール1D,1Eとの接続構成はそれぞれ第1実施形態と同様である。
第2方向Yにおいて、パワーモジュール1Aの第1凹部67は、パワーモジュール1Bの第2凹部68と対向し、パワーモジュール1Bの第1凹部67は、パワーモジュール1Cの第2凹部68と対向している。
パワーモジュール1Bの第1スイッチ素子11及び第1クリップ74と第2スイッチ素子12及び第2クリップ75とはそれぞれ、パワーモジュール1Aの第2凹部68に収容されている。パワーモジュール1Cの第1スイッチ素子11及び第1クリップ74と第2スイッチ素子12及び第2クリップ75とはそれぞれ、パワーモジュール1Bの第2凹部68に収容されている。
このように、第2凹部68に第1スイッチ素子11及び第1クリップ74と第2スイッチ素子12及び第2クリップ75とをそれぞれ収容することができるため、パワーモジュール1Aとパワーモジュール1Bとの間の距離と、パワーモジュール1Bとパワーモジュール1Cとの間の距離とをそれぞれ短くすることができる。したがって、PVコンバータ102の第2方向Yのサイズを小さくすることができる。
第2方向Yにおいて、パワーモジュール1Dの第2凹部68は、パワーモジュール1Eの第1凹部67と対向している。
パワーモジュール1Dの第1スイッチ素子11及び第1クリップ74と第2スイッチ素子12及び第2クリップ75とはそれぞれ、パワーモジュール1Eの第2凹部68に収容されている。
このように、第2凹部68に第1スイッチ素子11及び第1クリップ74と第2スイッチ素子12及び第2クリップ75とをそれぞれ収容することができるため、パワーモジュール1Dとパワーモジュール1Eとの間の距離を短くすることができる。したがって、インバータ104の第2方向Yのサイズを小さくすることができる。
[その他の実施形態]
上記各実施形態は本開示に関するパワーモジュールが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に関するパワーモジュールは上記各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、上記各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、上記各実施形態に新たな構成を付加した形態である。
・第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の少なくとも一方がSiCMOSFET以外のスイッチ素子を用いることができる。第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の少なくとも一方は、SiMOSFET、IGBT等を用いてもよい。第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の少なくとも一方にIGBTが用いられた場合、IGBTが用いられたスイッチ素子には、IGBTのエミッタにアノードが接続され、IGBTのコレクタにカソードが接続されたダイオードを有することが好ましい。
・上記各実施形態において、第1スイッチ素子11、第2スイッチ素子12、駆動回路20、駆動電源30、スナバ回路40、第1外部端子51、第2外部端子52、第1コネクタ71、第2コネクタ72、及び第3コネクタ73の配置態様は任意に変更可能である。一例では、駆動回路20、駆動電源30、及びスナバ回路40の少なくとも1つが基板60の第2主面66に実装されてもよい。また一例では、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の少なくとも一方が基板60の第1主面65に実装されてもよい。
・上記各実施形態において、駆動回路20の構成は任意に変更可能である。一例では、駆動回路20は、第1駆動回路21及び第2駆動回路22を1チップ化した構成であってもよい。
・上記各実施形態において、駆動電源30及びスナバ回路40の少なくとも一方を省略してもよい。
・上記各実施形態において、第2コネクタ72及び第3コネクタ73のうちの一方を省略してもよい。
・上記各実施形態において、基板60の形状は任意に変更可能である。一例では、第1実施形態の基板60から第1凹部67を省略してもよい。第2及び第3実施形態の基板60から第1凹部67及び第2凹部68の少なくとも一方を省略してもよい。第1凹部67及び第2凹部68が省略された場合、第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12は、基板60の第1側面61及び第2側面62の一方から突出するように設けられる。
・上記各実施形態において、第1方向Xにおける第1スイッチ素子11及び第2スイッチ素子12の配置態様は任意に変更可能である。一例では、第1及び第3実施形態において、第1スイッチ素子11が第2スイッチ素子12よりも第2コネクタ72(第3コネクタ73)側に配置されてもよい。第2実施形態において、第1スイッチ素子11における第1凹部67内の第1方向Xの位置が、第2スイッチ素子12における第2凹部68内の第1方向Xの位置よりも第2コネクタ72(第3コネクタ73)側であってもよい。
・上記第1実施形態において、第1凹部67の第2方向Yの大きさは任意に変更可能である。一例では、図10に示すように、第1凹部67は、第1スイッチ素子11及び第1クリップ74と、第2スイッチ素子12及び第2クリップ75とを収容可能な大きさに変更することができる。この場合、駆動回路20の第1駆動回路21及び第2駆動回路22が第1方向Xに沿って配置されている。駆動電源30は、第3コネクタ73に隣り合うように配置されている。具体的には、複数のチップ抵抗32が第2方向Yにおいて第3コネクタ73と隣り合うように配置され、インダクタ31が第1方向Xにおいて第3コネクタ73と隣り合うように配置されている。スナバ回路40は、第1外部端子51よりも第2外部端子52寄りとなるように配置されている。なお、図10に示す変形例においても、駆動回路20、駆動電源30、スナバ回路40、第1外部端子51、第2外部端子52、第1コネクタ71、第2コネクタ72、及び第3コネクタ73の配置位置は任意に変更可能である。
・上記各実施形態において、第3外部端子53の位置は任意に変更可能である。一例では、図11に示すように、第3外部端子53が第1コネクタ71とは別に設けられてもよい。第3外部端子53は、第1方向Xにおいて第2外部端子52と間隔をあけて並べて設けられている。
・上記各実施形態において、パワーモジュール1を適用した太陽光発電システムのパワーコンディショナ110の構成は任意に変更可能である。一例では、図12に示すように、パワーコンディショナ110は、三相四線式の商用電力系統106に適用してもよい。この場合、インバータ104は、フルブリッジ回路に代えて、三相インバータ回路を有する。一例では、インバータ104は、U相のインバータ回路104A、V相のインバータ回路104B、及びW相のインバータ回路104Cを有する。インバータ回路104Cは、インバータ回路104A,104Bと同様の構成であり、第1スイッチ素子104x及び第2スイッチ素子104yを有する。またフィルタ回路105は、フィルタ回路105A〜105Cを有する。フィルタ回路105Cは、インバータ回路104Cの第1スイッチ素子104xの第3端子と第2スイッチ素子104yの第2端子との間のノードNB3に電気的に接続されている。
図13に示すように、3個のパワーモジュール1D〜1Fから三相のインバータ104を構成している。なお、パワーモジュール1A〜1Fは同じ構成である。パワーモジュール1D〜1Fがインバータ104に用いられる場合、パワーモジュール1D〜1Fの第1スイッチ素子11はそれぞれ、第1スイッチ素子104xに相当し、第2スイッチ素子12はそれぞれ、第2スイッチ素子104yに相当する。本適用例では、パワーモジュール1Dの第1スイッチ素子11は、インバータ回路104Aの第1スイッチ素子104xに相当し、パワーモジュール1Dの第2スイッチ素子12は、インバータ回路104Aの第2スイッチ素子104yに相当する。パワーモジュール1Eの第1スイッチ素子11は、インバータ回路104Bの第1スイッチ素子104xに相当し、パワーモジュール1Eの第2スイッチ素子12は、インバータ回路104Bの第2スイッチ素子104yに相当する。パワーモジュール1Fの第1スイッチ素子11は、インバータ回路104Cの第1スイッチ素子104xに相当し、パワーモジュール1Fの第2スイッチ素子12は、インバータ回路104Cの第2スイッチ素子104yに相当する。パワーモジュール1D〜1Fの第1外部端子51はそれぞれ、第1電源配線107に設けられ、インバータ104の入力側の端子を構成する。パワーモジュール1D〜1Fの第2外部端子52はそれぞれ、第2電源配線108に設けられ、インバータ104の入力側の端子を構成する。パワーモジュール1D〜1Fの第3外部端子53はそれぞれ、フィルタ回路105に電気的に接続され、インバータ104の出力側の端子を構成する。より詳細には、パワーモジュール1Dの第3外部端子53は、フィルタ回路105Aに電気的に接続され、パワーモジュール1Eの第3外部端子53は、フィルタ回路105Bに電気的に接続され、パワーモジュール1Fの第3外部端子53は、フィルタ回路105Cに電気的に接続されている。パワーモジュール1D〜1Fの第4外部端子54はそれぞれ、外部の電気機器と電気的に接続されていない。
3個のパワーモジュール1D〜1Fは、複数のコンデンサ103と、3個のフィルタ回路105A〜105Cとの間に配置されている。パワーモジュール1D〜1Fは、第2方向Yに沿って配列されている。パワーモジュール1D〜1Fはそれぞれ、同じ向きとなるように配置されている。一例では、パワーモジュール1D〜1Fはそれぞれ、第1外部端子51及び第2外部端子52が複数のコンデンサ103側に位置するように配置されている。図13に示すとおり、パワーモジュール1D〜1Fの配置向きはそれぞれ、第2方向Yにおいてパワーモジュール1A〜1Cの配置向きと反対となる。
パワーモジュール1Dの第1コネクタ71の第3外部端子53にはフィルタ回路105Aが電気的に接続され、パワーモジュール1Eの第1コネクタ71の第3外部端子53にはフィルタ回路105Bが電気的に接続され、パワーモジュール1Fの第1コネクタ71の第3外部端子53にはフィルタ回路105Cが電気的に接続されている。パワーモジュール1D〜1Fの第1外部端子51及び第2外部端子52はそれぞれ、回路基板109上に配置され、回路基板109に接続されている。パワーモジュール1D〜1Fの第1外部端子51は、回路基板109に形成された第4配線パターンによって互いに電気的に接続されている。第4配線パターンと第1配線パターンとが接続されていることにより、パワーモジュール1D〜1Fの第1外部端子51は、パワーモジュール1A〜1Cの第1外部端子51に電気的に接続されている。パワーモジュール1D〜1Fの第2外部端子52は、回路基板109に形成された第5配線パターンによって互いに電気的に接続されている。第5配線パターンと第2配線パターンとが接続されていることにより、パワーモジュール1D〜1Fの第2外部端子52は、パワーモジュール1A〜1Cの第2外部端子52に電気的に接続されている。このように、パワーモジュール1D〜1Fでは、第1コネクタ71が出力端子となり、第1外部端子51及び第2外部端子52が入力端子となる。なお、パワーモジュール1D〜1Fの第1外部端子51及び第2外部端子52と、回路基板109とがワイヤ(図示略)によって電気的に接続されてもよい。
・上記各実施形態において、パワーモジュール1の適用例は、太陽光発電システムのパワーコンディショナ110に限られない。例えば、モータの駆動装置にパワーモジュール1を適用することもできる。一例では、駆動装置は、三相交流モータの駆動させる三相インバータ回路である。この場合、図12のインバータ104と三相インバータ回路は同様の回路構成となるため、パワーモジュール1も同様に適用できる。
1,1A〜1F…パワーモジュール
11…第1スイッチ素子
11a…第1端子
11b…第2端子
11c…第3端子
12…第2スイッチ素子
12a…第1端子
12b…第2端子
12c…第3端子
20…駆動回路
21…第1駆動回路
22…第2駆動回路
30…駆動電源(電源回路)
40…スナバ回路
51…第1外部端子
52…第2外部端子
53…第3外部端子
54…第4外部端子
60…基板
61…第1側面(側面)
62…第2側面(側面)
63…第3側面(側面)
64…第4側面(側面)
67…第1凹部
68…第2凹部
74…第1クリップ(第1金具)
75…第2クリップ(第2金具)
N1,N2,N3…ノード

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板に実装され、第1端子、第2端子、及び第3端子を有する第1スイッチ素子と、
    前記基板に実装され、第1端子、前記第1スイッチ素子の第3端子に接続される第2端子、及び第3端子を有する第2スイッチ素子と、
    前記基板上に設けられ、前記第1スイッチ素子の第2端子に接続される第1外部端子と、
    前記基板上に設けられ、前記第2スイッチ素子の第3端子に接続される第2外部端子と、
    前記基板上に設けられ、前記第1スイッチ素子の前記第3端子と前記第2スイッチ素子の前記第2端子との間のノードに接続される第3外部端子と、
    前記基板上に設けられ、前記第1スイッチ素子の前記第1端子及び前記第2スイッチ素子の前記第1端子に接続され、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子のそれぞれのスイッチングを制御する駆動回路と、
    を備えるパワーモジュール。
  2. 前記基板に実装され、前記駆動回路に接続された電源回路をさらに備える
    請求項1に記載のパワーモジュール。
  3. 前記基板に実装され、前記第1外部端子と前記第1スイッチ素子の前記第2端子との間のノードと、前記第2外部端子と前記第2スイッチ素子の前記第3端子との間のノードとに接続されるスナバ回路をさらに備える
    請求項1又は2に記載のパワーモジュール。
  4. 前記駆動回路は、前記第1スイッチ素子のスイッチングを制御する第1駆動回路と、前記第2スイッチ素子のスイッチングを制御する第2駆動回路とを有する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のパワーモジュール。
  5. 前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子はそれぞれ、前記基板の平面方向において前記基板の側面から突出するように設けられている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のパワーモジュール。
  6. 前記第1スイッチ素子に接触する第1金具と、前記第2スイッチ素子に接触する第2金具と、をさらに有し、
    前記基板は、前記基板の第1側面が凹状に形成された第1凹部を有し、
    前記第1凹部には、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子の少なくとも一方が配置され、
    前記第1金具及び前記第2金具の少なくとも一方は、前記基板の平面方向において前記第1凹部よりも突出している
    請求項5に記載のパワーモジュール。
  7. 前記基板は、前記基板のうちの前記第1側面とは異なる第2側面が凹状に形成された第2凹部をさらに有する
    請求項6に記載のパワーモジュール。
  8. 前記第2側面は、前記第1側面と対向する側面である
    請求項7に記載のパワーモジュール。
  9. 前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子の一方が前記第1凹部に配置され、
    前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子の他方が前記第2凹部に配置されている
    請求項8に記載のパワーモジュール。
  10. 前記第2側面から見て、前記第2凹部は、前記第1凹部と重なるように配置され、かつ、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、互いにずれるように配置されている
    請求項8に記載のパワーモジュール。
  11. 前記第1凹部又は前記第2凹部には、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子の両方が配置されている
    請求項7又は8に記載のパワーモジュール。
  12. 前記基板上に前記第2外部端子とは別に設けられ、前記第2スイッチ素子の第3端子に接続される第4外部端子をさらに備える
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のパワーモジュール。
  13. 前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、SiCMOSFETが用いられている
    請求項1〜12のいずれか一項に記載のパワーモジュール。
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