JP2019213325A - コントローラ、制御方法、制御プログラム - Google Patents

コントローラ、制御方法、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】DRP機能を実装したPowerBankについてのユーザの意図しない動作を回避できる。【解決手段】USB Type−C規格および/またはUSB Power Delivery規格に従って、給電側および受電側のいずれにもなり得るDRPに対応したポートを提供するためのコントローラが提供される。コントローラは、二次電池の充放電を制御する電源管理部を制御するための制御インターフェースと、USBケーブル内の通信ラインを介して接続先との間で信号を遣り取りする信号伝送モジュールと、シーケンス実行部とを含む。シーケンス実行部は、給電側として二次電池に蓄電されていた電力の接続先への供給中に、二次電池からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、受電側としてのシーケンスの実質的な実行を停止する。【選択図】図5

Description

本開示は、コントローラに関し、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に従うシーケンスを実行して接続先との間で受給電動作を実行するために用いられる。
モバイルデバイスの普及に伴って、モバイルデバイスなどに電力を供給するモバイルバッテリなどが普及している(例えば、特許文献1など参照)。以下の説明においては、外部電源から供給される電力を蓄えるとともに、外部デバイスに対して蓄えている電力を供給する蓄電装置を「PowerBank」と称す。
現在一般的に用いられているPowerBankは、外部デバイスへ電力を供給するための出力(給電)ポート、および、外部電源から電力を受け取るための入力(受電)ポートは、それぞれ別々に設けられている。例えば、給電ポートにはUSB Standard−A型インターフェースが用いられ、受電ポートにはUSB Micro−B型インターフェースが用いられる。このように給電ポートおよび受電ポートが機能別に独立に設けられているため、例えば、PowerBankへの充電が完了した後に、ケーブルを繋いだままにしておいても、蓄えた電力が逆流するようなことはない。
より新しいUSB規格として、USB Type−C型インターフェースが普及しつつある。USB Type−C型インターフェースによれば、給電および受電は同一形状のポートが用いられることになる。そのため、単一のポートで給電および受電の両方に対応することになる。
USB Type−C規格においては、電力を供給するデバイスを「Source」あるいは「SRC」と称し、電力を受電するデバイスを「Sink」あるいは「SNK」と称する。さらに、給電および受電の両方に対応するデバイスを「DRP:Dual Role Power」と称する。DRP機能を実装することで、従来では別々に2つ必要だったポートが一つで済み、コストおよびスペースを削減できる。
このような利点により、PowerBankをはじめ、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどのモバイルデバイスにおいて、USB Type−C型インターフェースが採用される場合には、1つのポートで給電および受電の両方に対応できるように、DRP機能が実装されることが予想される。
さらに、USB Type−C規格においては、USBケーブルを利用して電力の遣り取りを実現する給電規格である、USB Power Delivery(以下、単に「PD」とも称す。)を利用できる。USB PDによれば、より大きな電圧および電流を遣り取りできるので、より短時間の充電を実現できる。USB Type−C型インターフェースと併せて、USB PD機能も普及するものと想定される。
特開2017−138870号公報
上述したようなUSB Type−C型インターフェースの単一のポートのみが設けられるとともに、DRP機能が実装されたPowerBankを用いて、外部デバイスに電力を供給する場合を想定する。本願発明者は、このような構成においては、給電ポートおよび充電ポートがそれぞれ別々に設けられたPowerBankを用いて電力を供給する場合には生じなかった、新たな課題が生じることを見出した。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
ある実施の形態に従えば、USB(Universal Serial Bus) Type−C規格および/またはUSB Power Delivery規格に従って、給電側および受電側のいずれにもなり得るDRP(Dual Role Power)に対応したポートを提供するためのコントローラが提供される。コントローラは、二次電池の充放電を制御する電源管理部を制御するための制御インターフェースと、USBケーブル内の通信ラインを介して接続先との間で信号を遣り取りする信号伝送モジュールと、制御インターフェースおよび信号伝送モジュールに結合されたシーケンス実行部とを含む。シーケンス実行部は、給電側として二次電池に蓄電されていた電力の接続先への供給中に、二次電池からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、受電側としてのシーケンスの実質的な実行を停止する。
ある実施の形態によれば、DRP機能を実装したPowerBankについてのユーザの意図しない動作を回避できる。
USB Type−C規格に従うDRPのPort Roleを担当するデバイスのステート遷移の要部を示す図である。 DRP機能を搭載したPowerBankからDRP機能を搭載した外部デバイスへの電力供給時の動作を説明するための図である。 図1に示すステート遷移に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に従うPowerBankの装置構成の一例を示す模式図である。 実施の形態1に従うPowerBankのステート遷移の要部を示す図である。 実施の形態1に従うPowerBankの受給電動作に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に従うPowerBankの動作例を示す模式図である。 実施の形態1に従うPowerBankの別の動作例を示す模式図である。 実施の形態2に従うPDコントローラの回路構成の一例を示す模式図である。 実施の形態2に従うPowerBankの受給電動作に係る処理手順の要部を示すフローチャートである。 実施の形態4に従うPowerBankのステート遷移の要部を示す図である。 実施の形態4に従うPowerBankの受給電動作に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に従うPowerBankの動作例を示す模式図である。 実施の形態4に従うPowerBankの別の動作例を示す模式図である。
いくつかの実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[A.背景技術]
USB Type−C型インターフェースの単一のポートのみが設けられるとともに、DRP機能が実装されたPowerBankを用いて、外部デバイスに電力を供給する構成について説明する。このとき、PowerBankに接続される外部デバイスにおいても、USB Type−C型インターフェースおよびDRP機能が実装されているとする。
ここで、USB Type−C規格およびUSB PD規格に従う電力供給に関する手続きについて説明する。上述したように、USB Type−C規格においては、Source(SRC)と、Sink(SNK)と、DRPという3つの状態が規定されている。このような各状態はPort Roleとも称される。以下では、主として、DRPのPort Roleを担当するデバイスについて説明する。
図1は、USB Type−C規格に従うDRPのPort Roleを担当するデバイスのステート遷移の要部を示す図である。図1を参照して、DRPのPort Roleをデバイスは、Unattached.SRCステート(ST1)、AttachWait.SRCステート(ST2)、Attached.SRCステート(ST3)、Unattached.SNKステート(ST4)、AttachWait.SNKステート(ST5)、および、Attached.SNKステート(ST6)のうちいずれかとなる。
図2は、DRP機能を搭載したPowerBank100からDRP機能を搭載した外部デバイスへの電力供給時の動作を説明するための図である。図2においては、外部デバイスとしてラップトップ型パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略称する。)200を想定する。
図2(A)を参照して、まず、給電側のPowerBank100と受電を期待するPC200とを接続する。すると、PowerBank100のPort RoleはSourceとなり、PowerBank100からPC200への電力供給が開始される。
再度図1を参照して、このような電力供給の開始に係るステート遷移について説明する。USBケーブル2が接続される前の状態においては、PowerBank100では、Unattached.SRCステート(ST1)とUnattached.SNKステート(ST4)との間でステート遷移が繰り返されている。USBケーブル2が接続されると、「Connection Detected」の条件が満たされ、Unattached.SRCステート(ST1)からAttachWait.SRCステート(ST2)へ遷移する(シーケンスSQ1)。そして、PowerBank100とPC200との間の供給電圧などの条件が満たされると、Attached.SRCステート(ST3)へ遷移する(シーケンスSQ2)。Attached.SRCステート(ST3)は、給電側のデバイスとしての接続が認識された状態を意味する。この状態において、PowerBank100からPC200への電力供給が開始される(シーケンスSQ3)。
その後、PowerBank100からPC200への電力供給が継続され、最終的に、PowerBank100の二次電池の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、図2(B)に示すように、電力供給が停止される。この電力供給の停止まで二次電池の放電電圧が低下した場合には、「Low Battery」という状態になる。ここで、「Low Battery」は、バッテリに蓄えられている電力が低下して、外部デバイスに電力を供給できなくなっているという点においては、USB規格において規定されている「Dead Battery」という状態と同じである。但し、「Low Battery」の状態においては、自装置のコントローラを駆動できる電力は残っているものとする。すなわち、「Low Battery」の状態においては、後述するような各種制御が可能になっている。
給電および受電が可能なDRPであるPowerBank100のポートは、Low Battery状態になると、今後は、受電側のデバイスを意味するSinkに変化する。
図1に示すように、この状態においては、PowerBank100は、Attached.SRCステート(ST3)から、Low Battery状態を経て、Unattached.SNKステート(ST4)へ遷移する(シーケンスSQ4)。Unattached.SNKステート(ST4)は、受電側のデバイスとしての接続が認識された状態を意味する。この状態において、PowerBank100は、接続先との再接続を試みることになる。
PC200にもDRP機能が実装されている場合には、SinkのPowerBank100に接続されていると、PC200のポートは、給電側のデバイスを意味するSourceに変化する。すなわち、図2(C)に示すように、USB Type−C規格に従って、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに変更され、PC200のPort RoleはSinkからSourceに変更される。
PowerBank100とPC200との間のUSBケーブル2を繋いだままにしておくと、PowerBank100とPC200とは、USB Type−C規格に従って再度接続される。
すなわち、図1に示すように、「Source Detected」の条件が満たされ、Unattached.SNKステート(ST4)からAttachWait.SNKステート(ST5)へ遷移する(シーケンスSQ5)。そして、PowerBank100とPC200との間の供給電圧などの条件が満たされると、Attached.SNKステート(ST6)へ遷移する(シーケンスSQ6)。Attached.SNKステート(ST6)は、受電側のデバイスとしての接続が認識された状態を意味する。この状態において、PC200からPowerBank100への電力供給が開始される(シーケンスSQ7)。
すなわち、図2(D)に示すように、PowerBank100からPC200へ供給された電力が、今度は逆に、PC200からPowerBank100へ供給されることになる。
図3は、図1に示すステート遷移に係る処理手順を示すフローチャートである。図3に示す各ステップは、DRP機能を実装しているデバイスの各々で実行される。説明の便宜上、PowerBank100が実行する処理として説明するが、PC200においても同様の処理が実行されることになる。
図3を参照して、PowerBank100は、初期状態として、Unattached.SRCステートであるとする(ステップS1)。続いて、PowerBank100は、Toggle条件が満たされているか否かを判断する(ステップS2)。Toggle条件が満たされると(ステップS2においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する(ステップS11)。
Toggle条件が満たされていなければ(ステップS2においてNO)、PowerBank100は、接続先との接続が検出されたか否かを判断する(ステップS3)。接続先との接続が検出されなければ(ステップS3においてNO)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する(ステップS11)。
接続先との接続が検出されると(ステップS3においてYES)、PowerBank100は、AttachWait.SRCステートへ遷移する(ステップS4)。続いて、PowerBank100は、接続先との接続が切断されたか否かを判断する(ステップS5)。
接続先との接続が切断されると(ステップS5においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する(ステップS11)。
接続先との接続が切断されていなければ(ステップS5においてNO)、PowerBank100は、Attached.SRCステートへ遷移する(ステップS6)。続いて、PowerBank100は、USB PD規格に従う通信(PD communication)を実行する(ステップS7)。そして、Sinkのデバイスに対する電力供給を開始する(ステップS8)。
電力供給中において、PowerBank100は、Sinkのデバイスが切断されたか否かを判断する(ステップS9)。Sinkのデバイスが切断されると(ステップS9においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する(ステップS11)。
Sinkのデバイスが切断されていなければ(ステップS9においてNO)、PowerBank100は、二次電池の放電電圧が予め定められた値まで低下して、Low Battery状態になっているか否かを判断する(ステップS10)。Low Battery状態になると(ステップS10においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する(ステップS11)。
Low Battery状態になっていなければ(ステップS10においてNO)、ステップS8以下の処理が繰り返される。
一方、ステップS11に示される、Unattached.SNKステートにおいて、PowerBank100は、Toggle条件が満たされている否かを判断する(ステップS11)。Toggle条件が満たされると(ステップS12においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SRCステートへ遷移する(ステップS1)。
Toggle条件が満たされていなければ(ステップS12においてNO)、PowerBank100は、Sourceのデバイスとの接続が検出されたか否かを判断する(ステップS13)。Sourceのデバイスとの接続が検出されなければ(ステップS13においてNO)、PowerBank100は、Unattached.SRCステートへ遷移する(ステップS1)。
Sourceのデバイスとの接続が検出されると(ステップS13においてYES)、PowerBank100は、AttachWait.SNKステートへ遷移する(ステップS14)。続いて、PowerBank100は、Sourceのデバイスとの接続が切断されたか否かを判断する(ステップS15)。
Sourceのデバイスとの接続が切断されると(ステップS15においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SRCステートへ遷移する(ステップS1)。
Sourceのデバイスとの接続が切断されていなければ(ステップS15においてNO)、PowerBank100は、Attached.SNKステートへ遷移する(ステップS16)。続いて、PowerBank100は、USB PD規格に従う通信(PD communication)を実行する(ステップS17)。ステップS17において実行されるPD communicationによって、供給される電圧および電流の大きさなどが決定される。そして、Sourceのデバイスからの電力の受け取りを開始する(ステップS18)。
電力供給中において、PowerBank100は、USBケーブル2内の電力ラインであるVbusが切断されたか否かを判断する(ステップS19)。Vbusが切断されると(ステップS19においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SRCステートへ遷移する(ステップS1)。
Vbusが切断されていなければ(ステップS19においてNO)、ステップS18以下の処理が繰り返される。
なお、図3のステップS7およびS17において実行されるUSB PD規格に従う通信(PD communication)においては、Source側において供給可能な電圧および電流の情報を含むSource側の情報(PDO:Power Data Object)が、最大7つSink側に提示される。Sink側では、提示されたPDO情報のうち一つをリクエストする。Source側は、Sink側からのリクエストに従って、自デバイスの出力状態を変更し、Sink側とSink側との間で電力の遣り取りが開始される。このように、PD communicationによって、対象のデバイス間の仕様などに応じて、供給される電圧および電流の大きさを最適化できる。
このように、USB PD規格に従って、SourceのデバイスとSinkのデバイスとがAttachすると、PD communicationを実行することで、両デバイス間で調整した上で、電力の遣り取りが開始される。そのため、Source側が給電しない、あるいは、Sink側が受電しないという状況を回避できる。
[B.課題および解決手段]
上述したように、PowerBank100と外部デバイスとがUSB Type−C型インターフェースを介して接続される場合において、両デバイスがDRP機能を実装している場合には、Source側とSink側とが交互に入れ替わるような動作が行なわれてしまう。
本来、PowerBank100の二次電池が空になるまで外部デバイスを充電した後には、受給電動作はそこで停止すべきである。しかしながら、DRP機能を実装したデバイス間では、外部デバイスからPowerBank100へ電力が戻されることになり、ユーザが意図した受給電動作を実現できない。
本実施の形態においては、上述したような新たな課題に対して、PowerBank100から外部デバイスに対する充電動作が完了すると、外部デバイスからの電力が自動的にはPowerBank100へ逆流しないようにする構成および処理を提供する。
すなわち、単一のポートで受給電可能なUSB Type−C規格およびUSB Power Delivery規格に対応したデバイスについて、両者とも受給電可能なDRP機能を実装している場合において、充電が終わってUSBケーブルを繋いだままにしておいても、電力供給方向が逆になっていつのまにか電力が戻りはじめることを防止できる仕組みを提供する。
より具体的には、本実施の形態に従うPowerBankは、給電側(Source)として二次電池に蓄電されていた電力の接続先への供給中に、二次電池からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、受電側(Sink)としてのシーケンスの実質的な実行を停止する。このような解決手段を採用することで、上述したような課題を解決する。
以下、このような解決手段を具現化した、いくつかの実施の形態について説明する。本実施の形態においては、USB Type−C規格の範囲で実現できる処理、USB Power Delivery規格の範囲で実現できる処理、ならびに、USB Type−C規格およびUSB Power Delivery規格の両方の範囲で実現できる処理などを適宜利用することになる。したがって、本実施の形態において利用されるコントローラは、USB Type−C規格およびUSB Power Delivery規格の少なくとも一方に従って、受給電に係る処理を実行することになる。
[C.実施の形態1]
(c1:装置構成)
まず、実施の形態1に従うPowerBank100の装置構成の一例について説明する。図4は、実施の形態1に従うPowerBank100の装置構成の一例を示す模式図である。
図4を参照して、PowerBank100は、主たる構成要素として、コネクタ102と、電源管理部(Power Manager)104と、バッテリ106と、PDコントローラ(PD Controller)110と、ボタン130とを含む。
コネクタ102は、USB Type−C型インターフェースのポートを含む。
電源管理部104は、PDコントローラ110からの指示に従って、バッテリ106の充放電を制御する充放電制御回路に相当する。具体的には、電源管理部104は、外部電源から供給される電力をバッテリ106に蓄える第1充電動作、外部デバイスから供給される電力をバッテリ106に蓄える第2充電動作、および、バッテリ106に蓄えられた電力を外部デバイスへ供給する放電動作を選択的に実行可能になっている。
バッテリ106は、二次電池の典型例であり、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池、ニッケル・水素充電池などが用いられる。
ボタン130は、ユーザ操作を受付ける入力部の一例であり、典型的には、PDコントローラ110が格納される筐体に設けられる。ボタン130は、ユーザがボタン130を操作すると、その操作内容がPDコントローラ110へ与えられる。ボタン130としては、PowerBank100の筐体に露出して配置される押しボタンなどが想定される。
本実施の形態に従うPDコントローラ110は、USB Type−C規格に従って、給電側(Source)および受電側(Sink)のいずれにもなり得るDRPに対応したポートを提供する。すなわち、PDコントローラ110は、DRPとして機能し、USBケーブル2を介した接続先との通信および受給電動作を管理する。より具体的には、PDコントローラ110は、プロセッサ112と、信号伝送モジュール(PHY&LGC)116と、制御インターフェース(Cont. I/F)118とを含む。プロセッサ112には、信号伝送モジュール116および制御インターフェース118に結合されている。
プロセッサ112は、USB Type−C規格およびUSB PD規格に従うシーケンスを実行するシーケンス実行部に相当する。プロセッサ112は、制御プログラムの一例であるファームウェア114を実行することで、以下に示すような処理および機能を提供する。プロセッサ112およびファームウェア114を用いて実装することで、シーケンスの修正やバージョンアップなどをより容易に実現できる。
信号伝送モジュール116は、USBケーブル2内の通信ライン(第1通信ライン(CC1)21および第2通信ライン(CC2)22)を介して接続先との間で信号を遣り取りする。なお、第1通信ライン21および第2通信ライン22を、まとめて「通信ライン」と総称することもある。
制御インターフェース118は、バッテリ106(二次電池)の充放電を制御する電源管理部104を制御する。より具体的には、制御インターフェース118は、プロセッサ112から指示に従って、電源管理部104での充放電動作を制御するための制御指示を与える。例えば、制御インターフェース118は、I2Cインターフェースに従って、電源管理部104との間で制御信号を遣り取りするようにしてもよい。
バッテリ106と外部デバイスとの間の電力の遣り取りは、USBケーブル2内の電力ライン(VBUS)23を介して行なわれる。なお、USBケーブル2は、図示していないシールド線を含む。
(c2:ステート遷移)
次に、実施の形態1に従うPowerBank100のステート遷移について説明する。図5は、実施の形態1に従うPowerBank100のステート遷移の要部を示す図である。図5に示すステート遷移は、図1に示すUSB Type−C規格に従うDRPのPort Roleを担当するデバイスのステート遷移に比較して、Bat.Emptyステート(ST7)が追加されている点が異なっている。図5において、図1に示すステートと実質的に同一のステートについては、同一の参照符号を付している。また、図1を参照して説明したステートについては、その説明は繰り返さない。
PowerBank100は、Attached.SRCステート(ST3)において、外部デバイスに電力を供給するが、バッテリ106(二次電池)の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、Low Battery状態になり、Bat.Emptyステート(ST7)へ遷移する。Bat.Emptyステート(ST7)においては、所定のユーザ操作を受付けることが遷移条件となっており、所定のユーザ操作を受付けるまで、Bat.Emptyステート(ST7)が維持される。
Bat.Emptyステート(ST7)において、所定のユーザ操作を受付けると、Unattached.SNKステート(ST4)へ遷移する。所定のユーザ操作としては、例えば、PowerBank100のボタン130(図4)の押下などが想定される。
すなわち、実施の形態1においては、Attached.SRCステート(ST3)において電力の供給中に、Low Battery状態になると、Unattached.SNKステート(ST4)へそのまま遷移するのではなく、Bat.Emptyステート(ST7)へ一旦遷移し、それから、所定のユーザ操作を受けて、Unattached.SNKステート(ST4)へ遷移する。
このように、PDコントローラ110のプロセッサ112は、まず、給電側(Source)としてバッテリ106(二次電池)に蓄電されていた電力を接続先へ供給する。そして、PDコントローラ110のプロセッサ112は、接続先への電力の供給中に、バッテリ106(二次電池)からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、Bat.Emptyステート(ST7)にステートを維持させて、受電側(Sink)としてのシーケンスの実質的な実行を停止する。
さらに、PDコントローラ110のプロセッサ112は、ユーザ操作を示す信号に応答して、予め定められた条件が満たされたと判断して、受電側(Sink)としてのシーケンスの実質的な実行をする。このユーザ操作を示す信号は、ボタン130からの信号である。
すなわち、実施の形態1においては、Low Battery状態になると、Bat.Emptyステートへ遷移し、Bat.Emptyステートからの復帰に、所定のユーザ操作の条件(受電側としてのシーケンスを実行させるための予め定められた条件に相当)が課される。このような構成を採用することで、ユーザの関与なく、PowerBank100による電力の供給後に、PowerBank100が自動的に受電側に変化して、外部デバイスから電力を受け取るような状態には至らせない仕組みを提供する。
(c3:処理手順)
次に、実施の形態1に従うPowerBank100で実行される処理手順について説明する。図6は、実施の形態1に従うPowerBank100の受給電動作に係る処理手順を示すフローチャートである。図6に示す各ステップは、典型的には、PDコントローラ110のプロセッサ112が制御プログラムであるファームウェア114を実行することで実現される。したがって、図6に示す各ステップの実行主体は、典型的には、プロセッサ112となる。
図6に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートに比較して、ステップS20およびS21の処理が追加されている点が異なっている。図6において、図3に示す処理と実質的に同一の処理については、同一の参照符号を付している。また、図3を参照して説明した処理については、その説明は繰り返さない。
図6を参照して、Unattached.SNKステートにおいて、PowerBank100は、バッテリ106(二次電池)の放電電圧が予め定められた値まで低下して、Low Battery状態になっているか否かを判断する(ステップS10)。Low Battery状態になっていなければ(ステップS10においてNO)、ステップS8以下の処理が繰り返される。
一方、Low Battery状態になると(ステップS10においてYES)、PowerBank100は、Bat.Emptyステートへ遷移する(ステップS20)。そして、Bat.Emptyステートにおいて、PowerBank100は、所定のユーザ操作を受付けたか否かを判断する(ステップS21)。所定のユーザ操作を受付けなければ(ステップS21においてNO)、ステップS20以下の処理が繰り返される。
一方、所定のユーザ操作が受付けられると(ステップS21においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SNKステート(ST4)へ遷移する。
このように、給電側のPowerBank100が一旦Low Battery状態になると、実施の形態1において導入されたBat.Emptyステートを含む処理ルーチン処理(ステップS20,S21)に入り、ユーザによって明示的に操作がなされるまで、この状態から抜け出せないことになる。
(c4:動作例)
次に、実施の形態1に従うPowerBank100のいくつかの動作例について説明する。
図7は、実施の形態1に従うPowerBank100の動作例を示す模式図である。図7には、PowerBank100からPC200への電力供給時の動作を示す。
図7(A)を参照して、まず、給電側のPowerBank100と受電を期待するPC200とを接続する。すると、PowerBank100のPort RoleはSourceとなり、PowerBank100からPC200への電力供給が開始される(図5に示すシーケンスSQ1〜SQ3のステート遷移に相当)。
その後、PowerBank100からPC200への電力供給が継続され、最終的に、PowerBank100の二次電池の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、図7(B)に示すように、PowerBank100はLow Battery状態となり、PowerBank100からPC200への電力供給が停止される。Low Battery状態になることで、PowerBank100は、Bat.Emptyステート(図5のST7)になる(図5に示すシーケンスSQ4のステート遷移に相当)。
図7(C)に示すように、Bat.Emptyステートにおいては、受給電動作は行なわれず、所定のユーザ操作がなされるまで、そのままの状態が維持される(図5に示すシーケンスSQ4Aに相当)。
そして、所定のユーザ操作(実施の形態1においては、ユーザによるボタン130(図4)の押下)がなされることで、PowerBank100は、Attached.SRCステート(ST3)からUnattached.SNKステート(ST4)へ遷移する(図5に示すシーケンスSQ4Bのステート遷移に相当)。
すると、図7(D)に示すように、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに変更され、PC200のPort RoleはSinkからSourceに変更される。
そして、PowerBank100とPC200との間で、USB PD規格に従う通信などによって、遣り取りされる電圧および電流が決定され、図7(E)に示すように、PC200からPowerBank100へ電力供給が開始される(図5に示すシーケンスSQ4〜SQ6のステート遷移に相当)。
なお、図7(E)に示す受給電動作においては、PC200に外部電源である電源アダプタ202を接続して、PC200に内蔵された二次電池からではなく、外部電源からPowerBank100へ電力を供給するようにしてもよい。これによって、PC200からPowerBank100へ電力が単に戻されるのではなく、PowerBank100を外部電源で再充電することができる。
なお、Low Battery状態になったPowerBank100を充電器で再充電するようにしてもよい。
図8は、実施の形態1に従うPowerBank100の別の動作例を示す模式図である。
図8(A)を参照して、まず、給電側のPowerBank100と受電を期待するPC200とを接続する。すると、PowerBank100のPort RoleはSourceとなり、PowerBank100からPC200への電力供給が開始される。
その後、PowerBank100からPC200への電力供給が継続され、最終的に、PowerBank100の二次電池の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、図8(B)に示すように、PowerBank100はLow Battery状態となり、PowerBank100からPC200への電力供給が停止される。Low Battery状態になることで、PowerBank100は、Bat.Emptyステート(図5のST7)になる。
続いて、図8(C)に示すように、PowerBank100がBat.Emptyステートにある状態で、ユーザは、PowerBank100とPC200とを接続するUSBケーブル2を取り外すとともに、充電器(Charger)300を準備する。
続いて、所定のユーザ操作(実施の形態1においては、ユーザによるボタン130(図4)の押下)がなされることで、PowerBank100は、Attached.SRCステート(ST3)からUnattached.SNKステート(ST4)へ遷移する。すると、図8(D)に示すように、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに変更される。なお、充電器300のPort RoleはSource固定である。
さらに、図8(E)に示すように、PowerBank100と充電器300とをUSBケーブル2で接続すると、PowerBank100と充電器300との間で、USB PD規格に従う通信などによって、遣り取りされる電圧および電流が決定され、充電器300からPowerBank100へ電力供給が開始される。
このような一連の動作によって、PowerBank100からPC200への電力供給後、PowerBank100を外部電源によって再充電できる。
(c5:利点)
実施の形態1においては、DRP機能が実装されたPowerBank100がLow Battery状態になると、ユーザが明示的な操作(例えば、ボタン130の押下)を行なった場合にのみ、規格(USB Type−C規格およびUSB PD規格)に従うシーケンスが継続される。
このようなユーザの明示的な操作によって、上述の図7に示すように、PowerBank100とPC200とを繋いだままにしておき、PC200からPowerBank100へ電力が戻ることを許容する動作をユーザの判断で行なってもよい。なお、PC200に電源アダプタ202を接続するか否かは、あくまでもユーザの判断とすることができる。
あるいは、上述の図8に示すように、PowerBank100を再充電する目的で、まず接続先をPC200から充電器300に変更した上で、PowerBank100に対して明示的な操作を与えるようにしてもよい。
実施の形態1においては、PowerBank100から外部デバイスに対して電力を供給し続けていたつもりが、ユーザが関与することなく、いつのまにか外部デバイスからPowerBank100へ電力が戻されるといった事態を回避できる。
[D.実施の形態2]
上述の実施の形態1に従うPDコントローラ110において採用されるBat.Emptyステート(図5のST7)は、標準的なシーケンスを実行するファームウェアを変更したファームウェア114を用意することで実現可能である。それに代えて、ハードウェアを利用して、実質的にBat.Emptyステートを実現してもよい。以下、ハードウェアを利用してBat.Emptyステートを実現する回路構成の一例について説明する。
図9は、実施の形態2に従うPDコントローラ110の回路構成の一例を示す模式図である。図9を参照して、PDコントローラ110の信号伝送モジュール116は、第1通信ライン(CC1)21および第2通信ライン(CC2)22を介して、PD communicationに係るPDO情報を遣り取りする。
より具体的には、信号伝送モジュール116は、第1通信制御ブロック(Comm. Block)1161および第2通信制御ブロック(Comm. Block)1162を有している。
第1通信制御ブロック1161は、第1通信ライン21を介して受信したデータを、プロセッサ112へ出力し、プロセッサ112からのデータを、第1通信ライン21を介して送信する。同様に、第2通信制御ブロック1162は、第2通信ライン22を介して受信したデータを、プロセッサ112へ出力し、プロセッサ112からのデータを、第2通信ライン22を介して送信する。
信号伝送モジュール116は、接続先との接続を検出するために、通信ライン(第1通信ライン21および第2通信ライン22)と電源電位Vsおよびグランド電位GNDとの間にそれぞれ接続された抵抗を有している。
具体的には、第1通信ライン21には、電源電位Vsとの間に抵抗値Rpをもつプルアップ抵抗1165が接続されており、グランド電位GNDとの間に抵抗値Rdをもつプルダウン抵抗1166が接続されている。同様に、第2通信ライン22には、電源電位Vsとの間に抵抗値Rpをもつプルアップ抵抗1167が接続されており、グランド電位GNDとの間に抵抗値Rdをもつプルダウン抵抗1168が接続されている。
第1通信ライン21および第2通信ライン22に存在する抵抗値Rp,Rdを互いに検出することで、PowerBnak100と接続先との間の接続が検出される。
このような接続を検出する仕組みを利用すれば、プルアップ抵抗1165,1167およびプルダウン抵抗1166,1168を通信ライン(第1通信ライン21および第2通信ライン22)と電気的に遮断することで、接続先との接続の検出を無効化できる。このような目的で、信号伝送モジュール116は、スイッチ1163,1164を有している。
すなわち、スイッチ1163,1164は、通信ライン(第1通信ライン21および第2通信ライン22)から電源電位Vsおよびグランド電位GNDへ繋がる経路を電気的に接続/遮断する。より具体的には、スイッチ1163は、プロセッサ112からの制御信号に従って、プルアップ抵抗1165およびプルダウン抵抗1166と第1通信ライン21とを電気的に接続/遮断する。同様に、スイッチ1164は、プロセッサ112からの制御信号に従って、プルアップ抵抗1167およびプルダウン抵抗1168と第2通信ライン22とを電気的に接続/遮断する。
プロセッサ112は、Low Battery状態になると、スイッチ1163,1164に対して遮断指令を与える。すると、プルアップ抵抗1165およびプルダウン抵抗1166は、第1通信ライン21から切り離され、プルアップ抵抗1167およびプルダウン抵抗1168は、第2通信ライン22から切り離される。そして、この切り離された状態が維持される。この結果、PowerBank100のPort Roleは、SourceおよびSinkのいずれにもなることがなく、受給電動作を行なうためのステートに遷移できない。したがって、Bat.Emptyステート(図5のST7)に維持されることになる。
このように、PDコントローラ110のプロセッサ112は、給電側(Source)としてバッテリ106(二次電池)に蓄電されていた電力の接続先への供給中に、バッテリ106からの電力供給が不可能になると、信号伝送モジュール116のスイッチ1163,1164に制御信号を与えて、通信ラインから電源電位Vsおよびグランド電位GNDへ繋がる経路を電気的に遮断する。
その後、所定のユーザ操作(実施の形態2においては、ユーザによるボタン130(図4)の押下)を受けて、プロセッサ112は、スイッチ1163,1164に対して接続指令を与える。すると、プルアップ抵抗1165およびプルダウン抵抗1166は、第1通信ライン21と電気的に接続されるともに、プルアップ抵抗1167およびプルダウン抵抗1168は、第2通信ライン22と電気的に接続される。
このように、受給電動作を再開させるためのユーザの意図的な関与を受けて、プルアップ抵抗1165,1167およびプルダウン抵抗1166,1168が通信ラインと電気的に接続される。
図10は、実施の形態2に従うPowerBank100の受給電動作に係る処理手順の要部を示すフローチャートである。図10に示す各ステップは、典型的には、PDコントローラ110のプロセッサ112が制御プログラムであるファームウェア114を実行することで実現される。したがって、図10に示す各ステップの実行主体は、典型的には、プロセッサ112となる。
図10を参照して、プロセッサ112は、Attached.SRCステートにおいて、外部デバイスへの電力供給中において、バッテリ106の放電電圧が予め定められた値まで低下したか否かを判断する(ステップS101)。バッテリ106の放電電圧が予め定められた値まで低下していなければ(ステップS101においてNO)、ステップS101の処理が繰り返される。
バッテリ106の放電電圧が予め定められた値まで低下していれば(ステップS101においてYES)、プロセッサ112は、スイッチ1163,1164に制御指令を与えて、プルアップ抵抗1165,1167およびプルダウン抵抗1166,1168を通信ライン(第1通信ライン21および第2通信ライン22)から切り離す(ステップS201)。
そして、プロセッサ112は、所定のユーザ操作を受付けたか否かを判断する(ステップS211)。所定のユーザ操作を受付けなければ(ステップS211においてNO)、ステップS211の判断が繰り返される。
一方、所定のユーザ操作が受付けられると(ステップS211においてYES)、プロセッサ112は、スイッチ1163,1164に制御指令を与えて、プルアップ抵抗1165,1167あるいはプルダウン抵抗1166,1168を通信ライン(第1通信ライン21および第2通信ライン22)と電気的に接続する(ステップS212)。これにより、Low Battery状態での処理は終了する。
上述した以外の構成および処理などは、上述の実施の形態1と同様であるので、ここでは、詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態2によれば、USB Type−C規格およびUSB PD規格に従う標準的なPDコントローラに対して、僅かな変更を加えるだけで、上述したような課題を解決できるPDコントローラを実現できる。
[E.実施の形態3]
上述の実施の形態1および2においては、ユーザの意図的な関与を示すユーザ操作として、ボタン130の操作を例示したが、これに限らず、任意のユーザ操作を受付ける入力デバイスを用いることができる。例えば、タッチパネル、画像入力(例えば、画像認識を用いたジェスチャ入力)、音声入力(例えば、ユーザの発話による指示)などのデバイスを用いてもよい。
すなわち、PDコントローラ110のプロセッサ112は、任意のユーザ操作を示す信号に応答して、予め定められた条件が満たされたと判断して、受電側(Sink)としてのシーケンスを実行するようにしてもよい。
さらに、ユーザによる明示的な操作だけではなく、周囲環境などの情報に基づいて、ユーザの意図を暗示的に検出するようにしてもよい。
例えば、光センサなどを用いて、一定の明るさまで明るくなったら、Bat.Emptyステート(ST7)からの遷移を許容するようにしてもよい。これは、典型的には、夜中のうちにPowerBank100から外部デバイスへの電力の供給(充電動作)を行ない、朝になると、PowerBank100の再充電を行なうようなシーンを想定している。
あるいは、温度センサを用いて、周囲温度が所定値まで上昇したことを検知すると、Bat.Emptyステート(ST7)からの遷移を許容するようにしてもよい。上述の光センサと同様に、例えば、夜中のうちにPowerBank100から外部デバイスへの電力の供給(充電動作)を行ない、朝になると、PowerBank100の再充電を行なうようなシーンを想定している。
実施の形態3によれば、各ユーザのPowerBank100の利用形態に応じて、任意の入力デバイスあるいはセンサなどを用いて、ユーザの意図を明示的または暗示的に検出して、受給電動作の中断あるいは続行を判断できる。これによって、ユーザの意図しない受給電動作が自動的に実行される事態を回避できる。
[F.実施の形態4]
上述の実施の形態1〜3においては、ステート遷移の保留および再開をボタンなどのハードウェアを用いて実現しているが、実施の形態4においては、ソフトウェア処理により実現する構成例を説明する。
(f1:概要)
実施の形態4においては、Sourceとして機能するデバイスとSinkとして機能するデバイスが結合(Attach)した後に実行されるUSB PD規格に従う通信(PD communication)により遣り取りされるPDO情報を動作続行条件に用いる。PDO情報が予め定められた動作続行条件が満たされない限りは、受給電動作を自動的には開始させないように制御する。言い換えれば、動作続行条件が満たされることを条件にして、受電側のシーケンスが実行される。
PowerBank100がLow Battery状態になった後、Sourceのデバイスと結合されると、当該Sourceのデバイスからの電力供給を自動的に受けることになる。実施の形態4においては、予め定められた動作続行条件(Low Battery状態であって、かつ、接続先からの電力を受けることが予定されている状態)が満たされていない場合には、接続先との接続確認のステートまで一旦戻るという新たな遷移フローが追加される。
このように、実施の形態4においては、PDコントローラ110のプロセッサ112は、給電側(Source)としてバッテリ106(二次電池)に蓄電されていた電力の接続先への供給中に、バッテリ106からの電力供給が不可能になると、予め定められた動作続行条件が満たされない限り、受電側(Sink)としてのシーケンスの実質的な実行を停止する。
(f2:ステート遷移)
次に、実施の形態4に従うPowerBank100のステート遷移について説明する。図11は、実施の形態4に従うPowerBank100のステート遷移の要部を示す図である。図11に示すステート遷移は、図1に示すUSB Type−C規格に従うDRPのPort Roleを担当するデバイスのステート遷移に比較して、Attached.SNKステート(ST6)からUnattached.SNKステート(ST4)へ遷移する遷移フローが追加されている点が異なっている。図11において、図1に示すステートと実質的に同一のステートについては、同一の参照符号を付している。また、図1を参照して説明したステートについては、その説明は繰り返さない。
図11を参照して、PowerBank100は、Attached.SRCステート(ST3)において、外部デバイスに電力を供給するが、バッテリ106(二次電池)の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、Low Battery状態を経て、Unattached.SNKステート(ST4)へ遷移する。このステート遷移に伴って、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに変更され、PC200のPort RoleはSinkからSourceに変更される。
そして、PowerBank100とPC200とは、USB Type−C規格に従って再度接続される。この再接続にあたって、PowerBank100は、USB PD規格に従う通信(PD communication)を実行して、供給される電圧および電流の大きさなどが決定される。すなわち、受電側(Sink)としてのシーケンスは、接続先に関する情報であるPDO情報を受け取る処理を含む。PD communicationにおいて遣り取りされるPDO情報は、Sourceのデバイスに関する情報が含まれている。実施の形態4において用いられる動作続行条件は、接続先に関する情報であるPDO情報の少なくとも一部を含む。そして、PDO情報を利用した動作続行条件が満たされていない場合には、一旦、Unattached.SNKステート(ST4)へ遷移する。
一方、動作続行条件が満たされている場合には、USB Type−C規格およびUSB PD規格に従うシーケンスに従って、Sourceからの電力供給が開始される。
このように、実施の形態4においては、Low Battery状態になった後、Port RoleをSourceからSinkに変更して受給電動作を開始する前に、SourceからのPDO情報を用いた動作続行条件を判断する。これによって、ユーザが意図しない受給電動作を回避できる。
(f3:PDO情報および動作継続条件)
まず、PD communicationによって遣り取りされるPDO情報の詳細について説明する。USB PD規格によれば、PDO情報は以下のような情報を含む。
(1)Fix supply or not
(2)DRP(Dual Role Power) or not
(3)USB Suspended Supported or not
(4)Unconstrained Power or not
(5)USB Communication Capale(yes or no)
(6)Dual Role Data or not
(7)Unchunked Extended Messages Supported or not
(8)Peak Current
(9)Voltage(in 50mV units)
(10)Maximum Current(in 10mA units)
上述したようなPDO情報は、供給可能な電圧および電流の情報以外にも、各種情報を含む。PowerBank100のPort RoleがSinkとなり、外部デバイスから電力の供給を受ける受給電動作を続行させるべき条件(動作続行条件)として、接続先のSourceにDRP機能が実装されているか否か(上述の(2)DRP(Dual Role Power) or not)という情報を用いることが好ましい。上述したように、本実施の形態は、2つのデバイス双方にDRP機能が実装されている場合に生じる課題を解決することを目的としているからである。
より具体的には、動作続行条件は、「(2)DRP(Dual Role Power)」が「False」であることを含む。逆に言えば、Low Battery状態になった後、受電側(Sink)としてのシーケンスを実行するための条件としては、接続先が給電側(Source)および受電側(Sink)のいずれにもなり得るDRPではないことを含む。
さらに、動作続行条件としては、「(4)Unconstrained Power」が「True」(すなわち、Sourceから供給される電力に制約が存在しない)であることを含めてもよい。Sourceから供給される電力に制約が存在しないとは、Sourceのデバイスに対して電源アダプタなどが接続されており、供給可能な電力が制限されていないことを意味する。逆に言えば、Low Battery状態になった後、受電側(Sink)としてのシーケンスを中断するための条件としては、接続先が供給する予定の電力に制約が存在することを含む。
本実施の形態において用いられる動作続行条件は、接続先のSourceにDRP機能が実装されていないことを含み、さらに好ましくは、接続先のSourceから供給される電力に制約が存在しないことを含むようにしてもよい。これら2つの条件を動作続行条件として用いる場合には、両条件の論理和が用いられる。すなわち、接続先のSourceにDRP機能が実装されていないこと、および、接続先のSourceから供給される電力に制約が存在しないことのうち、いずれか一方に該当すると、動作続行条件が満たされることになり、受電側(Sink)としてのシーケンスが実行されることになる。
例えば、PowerBank100から、電源アダプタが接続されていないPC200に電力を供給している途中でLow Battery状態になった場合を想定する。PowerBank100とPC200との間のUSBケーブル2を繋いだままにしておくと、PowerBank100は、PC200からのPDO情報に基づいて、「接続先はDRP機能を実装しており、また、電源アダプタなどにも接続されていない」と認識する。そして、PowerBank100は、受電動作を開始せずに、接続先との接続確認のステートであるUnattached.SNKステート(図11のST4)まで一旦戻ることになる。その後、Unattached.SNK(図11のST4)、AttachWait.SNK(図11のST5)、および、Attached.SNK(図11のST6)の順でステート遷移して、再度、PD communicationが実行される。PC200の状態が変化しない限り、動作続行条件が満たされないので、Attached.SNKからUnattached.SNKに戻るステート遷移が繰り返されることになる。すなわち、PC200の状態が変化しない限り、PowerBank100は受電動作を開始することはない。
上述したような動作続行条件を採用することで、PowerBank100から外部デバイスに対して電力を供給し続けていたつもりが、ユーザが関与することなく、いつのまにか外部デバイスからPowerBank100へ電力が戻されるといった事態を回避できる。
(f4:処理手順)
次に、実施の形態4に従うPowerBank100で実行される処理手順について説明する。図12は、実施の形態4に従うPowerBank100の受給電動作に係る処理手順を示すフローチャートである。図12に示す各ステップは、典型的には、PDコントローラ110のプロセッサ112が制御プログラムであるファームウェア114を実行することで実現される。したがって、図12に示す各ステップの実行主体は、典型的には、プロセッサ112となる。
図12に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートに比較して、ステップS30の処理が追加されている点が異なっている。図12において、図3に示す処理と実質的に同一の処理については、同一の参照符号を付している。また、図3を参照して説明した処理については、その説明は繰り返さない。
図12を参照して、Unattached.SNKステートにおいて、PowerBank100は、バッテリ106(二次電池)の放電電圧が予め定められた値まで低下して、Low Battery状態になっているか否かを判断する(ステップS10)。Low Battery状態になっていなければ(ステップS10においてNO)、ステップS8以下の処理が繰り返される。
一方、Low Battery状態になると(ステップS10においてYES)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する(ステップS11)。そして、PowerBank100は、所定の条件が満たされると、AttachWait.SNKステートへの遷移(ステップS14)、および、Attached.SNKステートへの遷移(ステップS16)を経て、PD communicationを実行する(ステップS17)。
このとき、PowerBank100は、PD communicationによって取得されるPDO情報に基づいて、動作続行条件(「Continuation Condition」と表記する。)が満たされているか否かを判断する(ステップS30)。動作続行条件が満たされていなければ(ステップS30においてNO)、PowerBank100は、Unattached.SNKステートへ遷移する。
これに対して、動作続行条件が満たされていなければ(ステップS30においてYES)、PowerBank100は、Sourceのデバイスからの電力の受け取りを開始する(ステップS18)。
このように、SourceからのPDO情報に基づく動作続行条件が満たされない限りにおいては、PowerBank100の受電動作は開始されないことになる。
(f5:動作例)
次に、実施の形態4に従うPowerBank100のいくつかの動作例について説明する。
図13は、実施の形態4に従うPowerBank100の動作例を示す模式図である。図13には、PowerBank100からPC200への電力供給時の動作を示す。
図13(A)を参照して、まず、給電側のPowerBank100と受電を期待するPC200とを接続する。すると、PowerBank100のPort RoleはSourceとなり、PowerBank100からPC200への電力供給が開始される(図11に示すシーケンスSQ1〜SQ3のステート遷移に相当)。
その後、PowerBank100からPC200への電力供給が継続され、最終的に、PowerBank100の二次電池の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、図13(B)に示すように、PowerBank100はLow Battery状態となり、PowerBank100からPC200への電力供給が停止される。
図13(C)に示すように、PowerBank100とPC200との間のUSBケーブル2を繋いだままにしておくと、PC200にもDRP機能が実装されている場合には、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに変更され、PC200のPort RoleはSinkからSourceに変更される(図11に示すシーケンスSQ5,SQ6のステート遷移に相当)。そして、PowerBank100とPC200との間で、PD communicationが実行される。
図13(D)に示すように、PC200に電源アダプタ202が接続されていない状態においては、「Unconstrained Power」=「False」である。また、PC200にはDRP機能が実装されているので、「DRP」=「True」である。PowerBank100は、PD communication中に、これらのPDO情報に基づいて、動作続行条件に該当すると判断し、受給電動作を中断する。すなわち、PowerBank100とPC200との間では、供給される電圧および電流の大きさなどが決定されず、受給電動作が開始されない(図11に示すシーケンスSQ7AならびにシーケンスSQ5,SQ6に相当)。
一方、図13(E)に示すように、PC200に電源アダプタ202が接続されている状態においては、「Unconstrained Power」=「True」となるので、PowerBank100は、PD communication中に、これらのPDO情報に基づいて、動作続行条件が満たされていると判断し、受給電動作を継続する。すなわち、PowerBank100とPC200との間で、供給される電圧および電流の大きさなどが決定され、受給電動作が開始される(図11に示すシーケンスSQ7に相当)。
上述したように、動作続行条件が満たされていない場合には、Unattached.SNKステート(ST4)、AttachWait.SNKステート(ST5)、Attached.SNKステート(ST6)の順でステート遷移が繰り返される。このようなステート遷移のループから抜け出すためには、ユーザの明示的な操作が必要となっている。図13に示す例では、ユーザの明示的な操作は、PC200に電源アダプタ202を接続することに相当する。電源アダプタ202を接続することによって、「Unconstrained Power」=「False」の条件が成立しなくなる(すなわち、「Unconstrained Power」=「True」となる。)。これによって、動作続行条件が満たされるため、PowerBank100は、受給電動作を継続し、PC200からの電力の供給を受けることになる。
ユーザの明示的な別の操作として、Low Battery状態になったPowerBank100を充電器で再充電するようにしてもよい。
図14は、実施の形態4に従うPowerBank100の別の動作例を示す模式図である。
図14(A)を参照して、まず、給電側のPowerBank100と受電を期待するPC200とを接続する。すると、PowerBank100のPort RoleはSourceとなり、PowerBank100からPC200への電力供給が開始される。
その後、PowerBank100からPC200への電力供給が継続され、最終的に、PowerBank100の二次電池の放電電圧が予め定められた値まで低下すると、図14(B)に示すように、PowerBank100はLow Battery状態となり、PowerBank100からPC200への電力供給が停止される。
PowerBank100とPC200との間のUSBケーブル2を繋いだままにしておくと、PC200にもDRP機能が実装されている場合には、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに変更され、PC200のPort RoleはSinkからSourceに変更される。そして、PowerBank100とPC200との間で、PD communicationが実行される。
図14(C)に示すように、PC200に電源アダプタ202が接続されていない状態においては、「Unconstrained Power」=「False」である。また、PC200にはDRP機能が実装されているので、「DRP」=「True」である。PowerBank100は、PD communication中に、これらのPDO情報に基づいて、動作続行条件が満たされていないと判断し、受給電動作を中断する。すなわち、PowerBank100とPC200との間では、供給される電圧および電流の大きさなどが決定されず、受給電動作が開始されない。
このような状態において、図14(D)に示すように、ユーザは、PowerBank100とPC200とを接続するUSBケーブル2を取り外すとともに、充電器(Charger)300を準備する。
続いて、図14(E)に示すように、PowerBank100と充電器300とをUSBケーブル2で接続すると、PowerBank100と充電器300との間で、PD communicationが実行される。ここで、充電器300のPort RoleはSource固定であり、PowerBank100のPort RoleはSourceからSinkに固定される。充電器300から送信されるPDO情報において、「DRP」=「False」であり、「Unconstrained Power」=「True」である。PowerBank100は、PD communication中に、これらのPDO情報に基づいて、動作続行条件が満たされていると判断し、受給電動作を継続する。すなわち、PowerBank100と充電器300との間で、供給される電圧および電流の大きさなどが決定され、充電器300からPowerBank100へ電力供給が開始される。
このような一連の動作によって、PowerBank100からPC200への電力供給後、PowerBank100を充電器300によって再充電できる。
上述したように、動作続行条件が満たされない限り、Unattached.SNKステート(ST4)、AttachWait.SNKステート(ST5)、Attached.SNKステート(ST6)の順でステート遷移が繰り返される。このようなステート遷移のループから抜け出すためには、ユーザの明示的な操作が必要となっている。図14に示す例では、ユーザの明示的な操作は、PowerBank100に接続されていたPC200を取り外して、充電器300を新たに接続することに相当する。PowerBank100に充電器300を接続することによって、「DRP」=「True」の条件、および、「Unconstrained Power」=「False」の条件がいずれも成立しなくなる。これによって、動作続行条件が満たされるようになり、PowerBank100は、受給電動作を継続し、充電器300からの電力の供給を受けることになる。
なお、図14においては、PowerBank100に充電器300を接続して、再充電する動作例を示したが、給電ポートおよび受電ポートをそれぞれ有しているPowerBankを用いて再充電することもできる。例えば、ユーザは、別のPowerBankでPowerBank100を充電することを期待して、Low Battery状態のPowerBank100と、別のPowerBankの充電ポートとを接続する。
この場合、別のPowerBankの給電ポートについてのPort RoleはSink固定であり、充電ポートについてのPort RoleはSource固定である。そのため、別のPowerBankから送信されるPDO情報において、「DRP」=「False」である。したがって、PowerBank100と別のPowerBankの充電ポートとを接続した場合には、上述したようなステート遷移のループから抜け出して、受給電動作が実行されることになる。
(f6:利点)
実施の形態4においては、DRP機能が実装されたPowerBank100がLow Battery状態になると、ユーザの明示的な操作(例えば、接続先の状態を変更する)を行なった場合にのみ、規格(USB Type−C規格およびUSB PD規格)に従うシーケンスが継続される。
上述の図13に示すように、PowerBank100とPC200とを繋いだままにしておき、PC200に電源アダプタ202を接続するなどの、PC200からPowerBank100へ電力が戻ることが許容できる状態に変更することで、受給電動作を継続させるようにできる。
あるいは、上述の図14に示すように、PowerBank100を再充電する目的で、まず接続先をPC200から充電器300に変更した上で、受給電動作を継続させてもよい。
実施の形態4においては、PowerBank100から外部デバイスに対して電力を供給し続けていたつもりが、ユーザが関与することなく、いつのまにか外部デバイスからPowerBank100へ電力が戻されるといった事態を回避できる。
[G.実施の形態5]
上述の実施の形態1〜4においては、プロセッサ112がファームウェア114を実行することで、上述したようなPDコントローラ110に係る処理の実行および機能の提供を実現する。
プロセッサ112が実行するファームウェア114は、制御プログラムであり、外部からインストールまたは更新が可能になっている。ファームウェア114は、例えば、非一時的(non-transitory)な記録媒体に格納された状態で流通し、PDコントローラ110内の記憶領域にインストールまたは更新(アップデート)されてもよい。非一時的な記録媒体としては、光学ディスクなどの光学記録媒体、フラッシュメモリなどの半導体記録媒体、ハードディスクまたはストレージテープなどの磁気記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体を用いてもよい。すなわち、本実施の形態は、上述したような処理および機能を実現するためのコンピュータ読取可能な制御プログラム、および、当該制御プログラムを格納した記録媒体も含み得る。
別の形態として、インターネットまたはイントラネットを介してサーバ装置からファームウェア114をダウンロードするようにしてもよい。
当業者であれば、本実施の形態が実装される時代に応じた技術を適宜用いて、本実施の形態に従うPDコントローラおよびPDコントローラを含むデバイスを設計するであろう。
[H.実施の形態6]
上述の実施の形態1〜5においては、プロセッサ112がファームウェア114を実行することで、上述したようなPDコントローラ110に係る処理の実行および機能の提供を実現する。但し、このようなソフトウェア実装ではなく、一部または全部をハードウェア実装としてもよい。ハードウェア実装とする場合には、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)といったハードワイヤードなデバイスを採用してもよい。
当業者であれば、本実施の形態が実装される時代に応じた技術を適宜用いて、本実施の形態に従うPDコントローラおよびPDコントローラを含むデバイスを設計するであろう。
[I.まとめ]
本実施の形態によれば、給電側から外部デバイスへの給電を一旦開始すると、その後に給電側の二次電池に蓄電されていた電力がなくなりLow Battery状態となり、そのままUSBケーブルを繋いだままにしておいても、受給電の役割が入れ替わることがない。そのため、当初は受電側であった外部デバイスの二次電池から当初は給電側であった二次電池に電力が戻ってくるような事象が生じない。
このように、両者がDRPに対応したデバイス間で、一方から他方への給電中に給電側がLow Battery状態になり、そのまま放っておいても、ユーザの関与がなければ、当初の受電側から当初の給電側に電力が戻るような事態を回避できる。
ユーザの関与としては、ユーザによる明示的なボタン操作、受電側への電源アダプタの接続、受電側の充電器への変更、などが挙げられる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
2 USBケーブル、21 第1通信ライン、22 第2通信ライン、100 PowerBank、102 コネクタ、104 電源管理部、106 バッテリ、110 PDコントローラ、112 プロセッサ、114 ファームウェア、116 信号伝送モジュール、118 制御インターフェース、130 ボタン、200 PC、202 電源アダプタ、300 充電器、1161 第1通信制御ブロック、1162 第2通信制御ブロック、1163,1164 スイッチ、1165,1167 プルアップ抵抗、1166,1168 プルダウン抵抗、GND グランド電位、Vs 電源電位。

Claims (10)

  1. USB(Universal Serial Bus) Type−C規格および/またはUSB Power Delivery規格に従って、給電側および受電側のいずれにもなり得るDRP(Dual Role Power)に対応したポートを提供するためのコントローラであって、
    二次電池の充放電を制御する電源管理部を制御するための制御インターフェースと、
    USBケーブル内の通信ラインを介して接続先との間で信号を遣り取りする信号伝送モジュールと、
    前記制御インターフェースおよび前記信号伝送モジュールに結合されたシーケンス実行部とを備え、
    前記シーケンス実行部は、給電側として前記二次電池に蓄電されていた電力の前記接続先への供給中に、前記二次電池からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、受電側としてのシーケンスの実質的な実行を停止する、コントローラ。
  2. 前記シーケンス実行部は、ユーザ操作を示す信号に応答して、前記予め定められた条件が満たされたと判断して、前記受電側としてのシーケンスを実行する、請求項1に記載のコントローラ。
  3. 前記ユーザ操作を示す信号は、前記コントローラが格納される筐体に設けられたボタンからの信号である、請求項2に記載のコントローラ。
  4. 前記信号伝送モジュールは、前記通信ラインと電源電位およびグランド電位との間にそれぞれ接続された抵抗と、前記通信ラインから前記電源電位および前記グランド電位へ繋がる経路を電気的に接続/遮断するスイッチとを含み、
    前記シーケンス実行部は、給電側として前記二次電池に蓄電されていた電力の前記接続先への供給中に、前記二次電池からの電力供給が不可能になると、前記信号伝送モジュールの前記スイッチに制御信号を与えて、前記通信ラインから前記電源電位および前記グランド電位へ繋がる経路を電気的に遮断する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコントローラ。
  5. 前記受電側としてのシーケンスは、接続先に関する情報を受け取る処理を含み、
    前記予め定められた条件は、前記接続先に関する情報の少なくとも一部を含む、請求項1に記載のコントローラ。
  6. 前記予め定められた条件は、前記接続先が給電側および受電側のいずれにもなり得るDRPではないことを含む、請求項5に記載のコントローラ。
  7. 前記予め定められた条件は、前記接続先が供給する予定の電力に制約が存在しないことを含む、請求項5または6に記載のコントローラ。
  8. 前記シーケンス実行部は、プロセッサが制御プログラムを実行することで実現される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコントローラ。
  9. USB(Universal Serial Bus) Type−C規格および/またはUSB Power Delivery規格に従って、給電側および受電側のいずれにもなり得るDRP(Dual Role Power)に対応したポートを提供するためのコントローラを用いた制御方法であって、
    前記コントローラは、
    二次電池の充放電を制御する電源管理部を制御するための制御インターフェースと、
    USBケーブル内の通信ラインを介して接続先との間で信号を遣り取りする信号伝送モジュールとを備え、
    前記制御方法は、
    給電側として前記二次電池に蓄電されていた電力を前記接続先へ供給するステップと、
    前記接続先への電力の供給中に、前記二次電池からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、受電側としてのシーケンスの実質的な実行を停止するステップとを備える、制御方法。
  10. USB(Universal Serial Bus) Type−C規格および/またはUSB Power Delivery規格に従って、給電側および受電側のいずれにもなり得るDRP(Dual Role Power)に対応したポートを提供するためのコントローラのプロセッサで実行される制御プログラムであって、
    前記コントローラは、
    二次電池の充放電を制御する電源管理部を制御するための制御インターフェースと、
    USBケーブル内の通信ラインを介して接続先との間で信号を遣り取りする信号伝送モジュールとを備え、
    前記制御プログラムは、前記プロセッサに、
    給電側として前記二次電池に蓄電されていた電力を前記接続先へ供給するステップと、
    前記接続先への電力の供給中に、前記二次電池からの電力供給が不可能になると、予め定められた条件が満たされない限り、受電側としてのシーケンスの実質的な実行を停止するステップとを実行させる、制御プログラム。
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