JP2019211862A - 後処理装置、印刷処理システム、後処理装置の制御方法、プログラム - Google Patents

後処理装置、印刷処理システム、後処理装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】後処理装置で後加工処理に失敗した場合においても適切な装置へ再印刷命令を送信する。【解決手段】画像形成装置と通信で接続され、前記画像形成装置により出力した印刷物に対して後処理を施す後処理装置は、前記画像形成装置の状態を示す状態情報を取得し、後処理の失敗が発生した場合に、前記状態情報に基づいて前記画像形成装置で再印刷が可能であるか否かを判定し、可能であると判定すると再印刷を行うための再印刷命令を前記画像形成装置に対して通知する。【選択図】図8

Description

本発明は、後処理装置、印刷処理システム、後処理装置の制御方法、プログラムに関し、例えばサーバー装置の管理のもと、画像形成装置から出力する印刷物を後処理装置によって後処理を行うことで成果物を製造するための後処理装置、印刷処理システム、後処理装置の制御方法、プログラムに関する。
従来、商業印刷業界においては、製造にかかわる注文の受注から配送までの情報の管理や製造計画の作成などを行う経営情報システム(MIS:Management Information System)を有するサーバー装置と、物理的な成果物を製造する印刷装置や後処理装置などから構成される。サーバー装置は一般的に管理拠点へ配置され、印刷装置や後処理装置は印刷拠点に配置され、サーバー装置はリモートから複数の印刷拠点を管理するような構成となる。
印刷拠点においては、画像形成装置と後処理装置を組み合わせることで様々な成果物が製造されている。例えば、顧客からの注文の受注に応じてサーバー装置で生成した印刷のための印刷データを画像形成装置へ転送し、画像形成装置によって印刷処理が行われた印刷物を後処理装置にセットして折り加工や製本加工、断裁加工といった後加工を行うことで、高度な成果物を製造することができる。このとき、サーバー装置と画像形成装置、および、後処理装置はインターネットやイントラネットなどのネットワークで通信が確立されており、互いに情報のやり取りを行う。例えば、サーバー装置から後処理装置に対して後加工に関する設定情報を転送し、後処理装置では該設定情報を読み込むことで機器が自動的に設定され後加工を実行することができる。
サーバー装置を含む構成においては、画像形成装置による再印刷が必要となった場合に、サーバー装置へ印刷データの再送が要求される技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、サーバー装置へ再印刷の指示を行い、サーバー装置において製造計画を再度作成して再印刷を実行する方法に関する技術である。
特開2004−164014号公報
特許文献1記載の技術では、サーバー装置との通信や再計画によるタイムロスや、他のジョブの製造が、失敗したジョブとその再印刷ジョブとの間に挿入されることなどによるタイムロスが発生してしまう場合がある。すなわち、装置やシステム、あるいはジョブの状況に応じて適切な装置へ再印刷の指示を行うための制御ができていない。
本発明は係る課題を解決するために成されたもので、後処理装置で後加工処理に失敗した場合においても、画像形成装置における再印刷のための指示を適切な装置へ行う後処理装置、印刷処理システム、後処理装置の制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、第1の発明によれば、画像形成装置と通信で接続され、前記画像形成装置により出力した印刷物に対して後処理を施す後処理装置であって、
前記画像形成装置の状態を示す状態情報を取得する取得手段と、
後処理の失敗が発生した場合に、前記状態情報に基づいて前記画像形成装置で再印刷が可能であるか否かを判定し、可能であると判定すると再印刷を行うための再印刷命令を前記画像形成装置に対して通知する通知手段と
を有することを特徴とする後処理装置が提供される。
本発明によれば、後処理装置で後加工処理に失敗した場合においても、画像形成装置における再印刷のための指示が適切な装置へ行われる。そのため、再製造のための作業を効率的に実施することができる。
本実施の形態にかかる情報処理システムのシステム構成図である。 本実施の形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる後処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるサーバー装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる画像形成装置及び後処理装置、サーバー装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる装置状態受信命令(コマンド)および応答の例である。 本実施の形態にかかるリソース情報受信命令(コマンド)および応答の例である。 本実施の形態にかかるキュー状態受信命令(コマンド)および応答の例である。 本実施の形態にかかる再処理命令(コマンド)およびリソースの量を通知するための変更通知命令の例である。 本実施の形態にかかるサーバー装置が管理する注文情報リストの例である。 本実施の形態にかかる情報処理システムにおける通信処理シーケンス図の例である。 本実施の形態にかかる失敗を検知した後処理装置の処理フローチャートである。 本実施の形態にかかる再処理を行う装置を決定する後処理装置の処理フローチャートである。 本実施の形態にかかる再印刷命令を受信した画像形成装置の処理フローチャートである。 本実施の形態にかかる再印刷命令を受信したサーバー装置の処理フローチャートである。 本実施の形態にかかる後処理装置が表示する再印刷メッセージのユーザーインターフェースの画面の例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<情報処理システムの構成例>
図1は、本発明にかかわる情報処理システムの全体構成を示す図である。なお、以下の説明における情報処理システム全体の環境は本発明の説明を理解しやすくするためのものであり、本発明はこれらの環境に限定されるものではない。また図1の情報処理システムは印刷処理のためのシステムであり印刷処理システムとも呼べる。
図1において、管理拠点と印刷拠点の2つの拠点から構成され、管理拠点と印刷拠点はインターネットなどの通信手段によってネットワーク接続が確立されており、各拠点の装置同士でデータの送受信を行うことができる。
管理拠点は、サーバー装置101によって印刷拠点の管理を行う。また、サーバー装置101によって、印刷拠点において製造される成果物の発注を受信し、印刷拠点において製造するためのデータ(装置指示情報や印刷データなど)が生成される。管理拠点におけるサーバー装置101は、イーサネット(登録商標)などのネットワークケーブルによってインターネットに接続され、印刷拠点の各装置と相互に通信可能なネットワークコンピュータ(以下、単にコンピュータと略す)である。サーバー装置101は、顧客から成果物製造のための注文を受信したり、受信した注文の管理、製造計画の作成、コスト管理などを行う。すなわち、MISとしての役割を担う。また、印刷拠点における画像形成装置102、103や後処理装置104が処理するための印刷データや後処理データを作成し、各装置への印刷、後処理の指示や各装置の処理状況を管理することが可能である。
印刷拠点は、ネットワーク100に、画像形成装置102、103、後処理装置104が接続されている。画像形成装置102、103はサーバー装置101などから送信されてくる印字データを含む印刷データを解析し、1ページずつドットイメージに変換して印刷する。また、画像形成装置102、103は後処理装置104とネットワーク100を介して通信して制御情報などを送受信する。画像形成装置102、103から出力された印刷物は、印刷オペレータによるハンドキャリーで後処理装置104へ渡されたり、図示しないベルトコンベアーを介して後処理装置104へ渡されたりする。より具体的には、画像形成装置102、103の印刷物は、画像形成装置102、103の排紙部に接続されているベルトコンベアーに直接乗せられて後処理装置104へダイレクトに搬送される形態や、印刷物を仮置きするスペースに一時的に溜め置かれた後に印刷オペレータがベルトコンベアーに乗せたりハンドキャリーしたりして後処理装置104に搬送される形態がある。
後処理装置104は画像形成装置102、103やサーバー装置101とネットワーク100やインターネットを介して通信を行うことができる後処理装置である。後処理装置104は、画像形成装置102、103から出力された印刷物に対して、断裁、製本、折りなどの後処理(後加工)を行う。後処理装置104は、画像形成装置102、103からの印刷物をそれぞれ個別に処理する形態や、複数の画像形成装置102、103の印刷物を結合して1つの成果物として処理する形態などがある。画像形成装置102、103からの印刷物をそれぞれ個別に処理する形態の例として、例えば、断裁装置がある。複数の画像形成装置102、103の印刷物を結合して1つの成果物として処理する形態の例として、例えば、無線綴じ製本装置(画像形成装置102からの印刷物が表紙で、画像形成装置103の印刷物が本文であり、それらから1冊の無線綴じ製本を制作する)がある。
図1では後処理装置104は1つであるが、複数であってもよい。特に、後処理装置104が複数存在するケースにおいては、後処理装置同士が接続され、一方の後処理装置の成果物が他方の後処理装置へ渡されるケースもある。なお、画像形成装置102、103は、印刷装置(プリンタ)であり、後処理装置103は、印刷物処理装置である。また、サーバー装置101は印刷拠点内に配置されていてもよい。後処理が不要な印刷物の場合には、画像形成装置102,102により印刷された印刷物が、後処理が必要な印刷物の場合には後処理装置104により後処理が施された印刷物が、印刷拠点において製造される成果物となる。
<情報処理システムのハードウェア構成例>
図2は、本実施形態の画像形成装置102、103のハードウェア構成図である。画像形成装置102、103は、操作部204、認証部205、NIC206、CPU209、RAM210、ROM211、記憶部212、画像読取部207、印刷部208を備え、制御部201を介して接続されている。制御部201は、画像形成装置102、103全体を制御する装置制御部202と、画像データを処理する画像処理部203とを有する。操作部204は、例えばソフトウェアキーボード、タッチパネル、その他入出力装置によって構成され、各種の設定値の入力、および表示をすることが可能である。CPU209は、ROM211内に記憶されたプログラムや、記憶部212からRAM210にロードされたアプリケーション等のプログラムを実行する。すなわち、CPU209が、読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、後述する各フローチャートの処理を実行する各処理部として機能する。RAM210は、CPU209のメインメモリであり、ワークエリア等として機能する。画像読取部207は、例えばスキャナーによって構成され、紙文書等を読取ることにより画像データ形式の文書画像を取得することができる。制御部201は、記憶部212に記憶された文書画像を操作部204に提供し、操作部204上に文書画像を出力する処理を実行する。また、制御部201は同様に記憶部212に記憶された文章画像を、印刷部208に提供し、印刷部208は、種々の形式で文書画像を出力する処理を実行する。例えば、印刷部208は、文書画像に係る画像データを、記憶媒体に出力する処理を実行することができる。あるいはまた、印刷部208は印刷機能を備え、紙媒体等の出力媒体に文書画像を出力する処理を実行してもよい。また、画像形成装置102、103は、NIC206を介して、ネットワークと接続し、データの送受信を可能とする。NIC206を介して得られたデータは、操作部204上に表示することも可能である。なお本実施形態の画像形成装置は、画像読取部207が備わっていない構成であってもよい。
図3は、本実施形態の後処理装置104のハードウェア構成図である。後処理装置104は、操作部304、NIC305、CPU308、RAM309、ROM310、記憶部311、センサー読取部306、後処理部307を備え、制御部301を介して接続されている。制御部301は、センサー読取部306が読み取ったセンサー情報を処理するセンサー処理部302と、後処理装置104全体を制御する装置制御部303とを有する。操作部304は、例えばソフトウェアキーボード、タッチパネル、その他入出力装置によって構成され、各種の設定値の入力、および表示をすることが可能である。CPU308は、ROM310内に記憶されたプログラムや、記憶部311からRAM309にロードされたアプリケーション等のプログラムを実行する。すなわち、CPU308が、読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、後述する各フローチャートの処理を実行する各処理部として機能する。RAM309は、CPU308のメインメモリであり、ワークエリア等として機能する。センサー読取部306は、後処理対象の印刷物のジョブ情報(例えば無線綴じ製本ジョブの表紙と本文の組み合わせを照合する、成果物にページ抜けなどが発生せずに正しく製造されているか)などを、カメラなどの装置を介して読み取った画像や映像に基づいて判定することができる。制御部301は、記憶部311に記憶された後処理情報を操作部304に提供し、操作部304上に後処理の設定情報を出力する処理を実行する。また、制御部301は同様に記憶部311に記憶された後処理情報を後処理部307に提供し、後処理部307は、種々の形式で後処理を実行する。また、後処理装置104は、NIC305を介して、ネットワークと接続し、データの送受信を可能とする。NIC305を介して得られたデータは、操作部304上に表示することも可能である。
図4は、本実施形態のサーバー装置101のハードウェア構成図である。サーバー装置101は一般的なコンピュータ(PC)のハードウェアで構成することができる。図4において、CPU401は、ROM403内のプログラム用ROMに記憶されたプログラムや、外部メモリとしてのハードディスク410からRAM402にロードされたOS(オペレーションシステム)やアプリケーション等のプログラムを実行する。すなわち、CPU401が、読み取り可能な記憶媒体に格納された該プログラムを実行することにより、後述する各フローチャートの処理を実行する各処理部として機能する。RAM402は、CPU401のメインメモリであり、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ404は、キーボード408や図示しないポインティングデバイス(マウス、タッチパッド、タッチパネル、トラックボールなど)からの操作入力を制御する。ディスプレイコントローラ405は、ディスプレイ409の表示を制御する。ディスクコントローラ406は、各種データを記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ410へのデータアクセスを制御する。ネットワークコントローラ(NC)407はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
<情報処理システムのソフトウェア構成例>
図5は、本実施例の各機能を示す機能ブロック図である。まず、画像形成装置102、103の各処理部の機能について述べる。デバイス制御部5101は、ジョブ制御部5102からの印刷指示に応じて画像形成部5108の印刷処理を制御する。ジョブ制御部5102は、印刷ジョブの処理に関する制御を行う。すなわち、ジョブ情報記憶部5107に記憶されている印刷ジョブ情報や、サーバー装置101あるいは後処理装置104から受信した命令をもとにデバイス制御部5101へ印刷処理に関する指示を行ったり、後処理装置104へ後処理に関する命令を送ったりする。命令解析部5103は、後処理装置104やサーバー装置101から受信した命令(後述する図6A〜図6Dに示すようなコマンド)の解析を行う。命令生成部5104は後処理装置104やサーバー装置101へ送信する命令や、後処理装置104やサーバー装置101から受信した命令に対する応答(後述する図6A〜図6Dに示すようなコマンド)の生成を行う。
通信処理部5105は、後処理装置104やサーバー装置101とデータ通信を行う。ジョブ情報管理部5106は、ジョブ情報記憶部5107に記憶されている印刷ジョブ情報の管理を行う。ジョブ情報記憶部5107は、画像形成装置102、103において印刷処理を行うための印刷ジョブに関する情報を記憶する。ジョブ情報記憶部5107には、図示しない画像形成装置102、103における印刷ジョブのリストや、印刷ジョブに紐付く印刷設定情報や画像データなどが記憶される。また、ジョブ情報にはサーバー装置101から受信した、サーバー装置101と画像形成装置102、103、後処理装置104で一意にジョブを特定するための識別情報(ジョブID)が含まれており、本識別情報を使ってサーバー装置101および後処理装置104との制御情報のやり取りを行う。画像形成部5108は印刷処理を行う処理機構である。
用紙情報管理部5109は、画像形成装置102、103において記録媒体である用紙(あるいはシート)を給紙するための給紙装置(カセット)の情報を管理する。画像形成装置102、103は複数の給紙装置を有しており、用紙情報管理部5109は各給紙装置に挿入されている用紙の種類(用紙サイズや用紙タイプ(坪量や表面性などの用紙属性を含む))、および、各給紙装置に挿入されている用紙の枚数などの情報を管理している。給紙装置に挿入されている用紙の枚数は、画像形成装置102、103に設置されているセンサーから読み込んだり、操作部204からユーザによって入力したりするなどの方法によって特定される。また、用紙情報管理部5109には、画像形成装置102、103で利用される用紙の登録情報を合わせて管理するようにしてもよい。
次に、後処理装置104の各処理部の機能について述べる。通信処理部5201は、画像形成装置102、103やサーバー装置101とデータ通信を行う。命令解析部5202は、画像形成装置102、103やサーバー装置101から受信した命令(後述する図6A〜図6Dに示すようなコマンド)の解析を行う。命令生成部5203は画像形成装置102、103やサーバー装置101へ送信する命令や、画像形成装置102、103やサーバー装置101から受信した命令に対する応答(後述する図6A〜図6Dに示すようなコマンド)の生成を行う。ジョブ制御部5204は、後処理装置104において後処理を行う後処理ジョブの処理に関する制御を行う。すなわち、ジョブ情報記憶部5206に記憶されている後処理ジョブの情報や画像形成装置102、103、サーバー装置101から受信した命令をもとにデバイス制御部5205へ後加工処理に関する指示を行ったり、画像形成装置102、103やサーバー装置101へ印刷処理に関する命令を送ったりする。デバイス制御部5205は、ジョブ制御部5204からの後加工処理の指示に応じて後処理デバイス5208の後加工処理を制御する。
ジョブ情報記憶部5206は、後処理装置104において後加工処理を行うための後処理ジョブに関する情報を記憶する。後処理ジョブの情報には、後処理装置104における後処理ジョブのリストや、各ジョブに対してどのような後加工処理を実施すべきかを示す指示情報も含まれる。例えば無線綴じ製本を行う後加工処理であれば、表紙・本文の用紙サイズや用紙タイプ、仕上がりサイズ、背表紙幅などの情報が含まれている。これらの情報は、あらかじめサーバー装置101などから受信したり、後処理装置104の操作部304から操作者が入力したりする。ジョブ情報管理部5207は、ジョブ情報記憶部5206に記憶されている後処理ジョブの情報の管理を行う。また、ジョブ情報にはサーバー装置101から受信した、サーバー装置101と画像形成装置102、103、後処理装置104で一意にジョブを特定するための識別情報(ジョブID)が含まれており、本識別情報を使って情報処サーバー装置101および画像形成装置102、103との制御情報のやり取りを行う。後処理デバイス5208は後加工処理を行う処理機構である。
用紙情報管理部5209は、画像形成装置102、103の給紙装置および後処理装置104の給紙装置にセットされている用紙の情報を管理する。すなわち、画像形成装置102、103の用紙情報管理部5109に管理されている用紙情報を、通信処理部5201を介して受信して管理する。また、後処理装置104の給紙装置(これから後加工処理を実行する印字済みの用紙を給紙するための装置)にセットされている用紙情報(用紙サイズや用紙タイプ、枚数など)を管理する。給紙装置にセットされている用紙の枚数は、後処理装置104に設置されているセンサーから読み込んだり、操作部304からユーザによって入力したりするなどの方法によって特定される。このように画像形成装置102、103および後処理装置104の用紙情報を後処理装置104で管理することにより、画像形成処理(印刷)から後加工処理を通じての用紙情報を把握することができ、適切な用紙管理を後処理装置104で行うことができる。
次に、サーバー装置101の各処理部の機能について述べる。注文データ生成部5301は顧客からアプリケーション5308を介して受信した画像データなどの印刷データと注文に関する設定情報から画像形成装置102、103で処理可能な印刷ジョブや後処理装置104で処理可能な後処理ジョブを生成し、また、図7に示すような注文情報リスト700を生成し、これらを含む注文データを生成する。注文制御部5302は、サーバー装置101において印刷ジョブや後処理ジョブ、注文情報リスト700を含む注文データに関する制御を行う。すなわち、アプリケーション5308の指示に基づいて注文データ記憶部5307に記憶されている印刷ジョブや後処理ジョブを画像形成装置102、103や後処理装置104へ送信したり、画像形成装置102、103や後処理装置104から受信した情報に基づいて注文データ記憶部5307に記憶されている注文情報リスト700を更新したり、画像形成装置102、103や後処理装置104へ命令を送信するための制御を行う。命令解析部5303は、画像形成装置102、103や後処理装置104から受信した命令(後述する図6A〜図6Dに示すようなコマンド)の解析を行う。命令生成部5304は画像形成装置102、103や後処理装置104へ送信する命令(後述する図6A〜図6Dに示すようなコマンド)の生成を行う。通信処理部5305は、画像形成装置102、103や後処理装置104とデータ通信を行う。
注文データ管理部5306は、注文データ記憶部5307に記憶されている注文データ(印刷ジョブや後処理ジョブの情報、注文情報リスト700)の管理を行う。注文データ記憶部5307は、画像形成装置102、103へ転送する印刷ジョブや後処理装置104へ転送する後処理ジョブに関する情報、図7に示すような注文情報リスト700を記憶する。注文データにはサーバー装置101が発行した、サーバー装置101と画像形成装置102、103、後処理装置104で一意にジョブを特定するための識別情報(ジョブID)が含まれており、本識別情報を使って画像形成装置102、103および後処理装置104との制御情報のやり取りを行う。
製造計画管理部5309は、各注文データにおける印刷拠点での製造計画(スケジュール)を生成、管理する。生成した製造計画は注文データ記憶部5307における注文情報リスト700に記録される。製造管理部5310は、各注文データにおける印刷拠点での製造状況(ステータス)を収集、管理する。製造状況は、印刷拠点における各装置から通信処理部5305を介して受信した情報や、キーボード408へ入力された情報に基づいて判定し、注文データ記憶部5307における注文情報リスト700に記録される。コスト管理部5311は、各注文データにおける製造コストを管理する。製造コストは、印刷拠点の人件費や材料費などから計算される。製造コストは、注文数に応じて固定的に計算する場合や、印刷拠点における失敗コストを含める場合(例:後加工処理の失敗により再印刷を実施した場合の用紙のコストを計上する)など管理拠点および印刷拠点のルールに基づいて計算される。
<情報処理システムが生成する命令(コマンド)の例>
図6A〜図6Dは、本実施例の情報処理システムにおいて、サーバー装置101、画像形成装置102、103、後処理装置104の命令生成部5304、5104、5203が生成する命令および命令に対する応答(コマンド)のフォーマットの一例を示す図である。なお、命令のやりとりを示すシーケンスは、図8にて説明する。
図6A(6a)は、通信相手における装置の状態を問い合わせるための装置状態受信命令("QueryStatus")である。例えば、後処理装置104から画像形成装置102、103へ本命令を送信すると、それを受信した画像形成装置102、103は画像形成装置102、103の装置の状態(ステータス)を後処理装置104へ応答する。これにより後処理装置104は画像形成装置102、103の装置の状態を把握することができる。本命令は、通信相手に対して定期的に(ポーリング処理によって)送信されたり、必要なタイミングに非定期で送信されたりする。装置状態には、例えば、ジョブの実行中であることを示す「処理中」や実行すべきジョブがキューにないことを示す「アイドル状態」、ジョブの実行を待機している「待機中」などを含む。命令6101は、後処理装置104から画像形成装置102、103へ送信する装置状態受信命令の例である。文字列61011でType="QueryStatus"と記述することで、画像形成装置102、103の装置の状態を問い合わせる命令であることを示している。なお「受信命令」とは、命令を送信する装置が、要求する情報を受信することを示している。命令の受信側からみれば情報を要求する命令であるので、例えば、「受信」を「要求」に置き換えて装置状態要求命令などと称してもよい。これは他の「受信命令」についても同様である。
図6A(6b)、(6c)は、図6A(6a)に示した装置状態受信命令に対する応答(レスポンス)のコマンドである。応答には装置状態を示す装置状態情報が含まれる。図6A(6b)の応答6102、図6A(6c)の応答6103は、画像形成装置102、103が命令6101の応答(レスポンス)として後処理装置104へ送信するコマンドの例である。応答6102において、文字列61021は、画像形成装置102、103の装置のステータス(すなわち装置状態情報)を示している。装置のステータスがDeviceStatus="Running"(実行中)であることを示している。応答6103において、文字列61031は、装置のステータスがDeviceStatus="Idle"(印刷可能)であることを示している。
図6B(6d)、(6e)は、通信相手におけるリソース情報(用紙や消耗品、コスト管理などの情報)を問い合わせるためのリソース情報受信命令("QueryResource")である。例えば、後処理装置104から画像形成装置102、103へ本命令を送信すると、それを受信した画像形成装置102、103は、例えば画像形成装置102、103の給紙装置(カセット)の用紙情報を後処理装置104へ応答する。または、後処理装置104からサーバー装置101へ本命令を送信すると、それを受信したサーバー装置101は、例えばコスト管理の情報を後処理装置104へ応答する。本命令は、通信相手に対して定期的に(ポーリング処理によって)送信されたり、必要なタイミングに非定期で送信されたりする。
図6B(6d)の命令6201は、後処理装置104から画像形成装置102、103へ送信するリソース情報受信命令の例である。文字列62011でType="QueryResource"と記述することで、画像形成装置102、103のリソース情報の状態を問い合わせる命令であることを示している。また、文字列62012でResourceName="Media"と記述することで画像形成装置102、103の給紙装置における用紙情報を問い合わせていることを示している。このように、リソース情報受信命令では、対象となるリソースが指定される。
図6B(6e)の命令6202は、後処理装置104からサーバー装置101へ送信するリソース情報受信命令の例である。文字列62021でResourceName="CostType"と記述することでサーバー装置101のコスト管理方法に関する情報を問い合わせる命令であることを示している。
図6B(6f)、(6g)は、図6B(6d)、(6e)のリソース情報受信命令に対するそれぞれの応答(レスポンス)のコマンドである。図6B(6f)の応答6203は、画像形成装置102、103が、リソースとして用紙を指定した命令6201の応答(レスポンス)として後処理装置104へ送信するコマンドの例である。文字列62031は用紙情報として用紙サイズ(Dimension="595 841"(A4))、用紙タイプ(Weight="80")を示しており、文字列62032は給紙装置における用紙の向き(Orientation="Rotate=0")と用紙枚数(ActualAmount="500"(500枚))、文字列62033は給紙装置の識別情報としての名称(Location="Tray-1")を示している。
図6B(6g)の応答6204は、サーバー装置101が、リソースとしてコスト管理方法を指定した命令6202の応答(レスポンス)として後処理装置104へ送信するコマンドの例である。文字列62041は、サーバー装置101におけるJob ID="ID001"(OrderID="1001")のコスト管理方法がCostType="AllPrintCount"(失敗を含むすべてをコストとしてカウントする)であることを示している。なお、本実施例では、ジョブ(注文)ごとにコスト管理方法が設定される方法で示しているが、サーバー装置101全体として設定される方法でも本実施形態に係る発明へ適用が可能である。この場合、Job IDやOrderIDの属性がコマンドから排除される。
図6C(6h)は、通信相手の装置におけるジョブを管理しているキューの状態を問い合わせるためのキュー状態受信命令("QueueStatus")である。ここで、キューとは、装置で処理中のジョブに関するキューだけではなく、処理前のジョブのキューや、実行完了後のジョブ(履歴)のキュー、装置内に保存されている保存ジョブのキューを含んでいる。例えば、後処理装置104から画像形成装置102、103へ本命令を送信すると、それを受信した画像形成装置102、103は画像形成装置102、103のキューの情報を後処理装置104へ応答する。これにより後処理装置104は画像形成装置102、103のすべての印刷ジョブ(処理中、完了、保存など)の情報を把握することができる。または、後処理装置104からサーバー装置101へ本命令を送信すると、それを受信したサーバー装置101はジョブの状態(スケジュール済み、処理中、完了など)を後処理装置104へ応答する。本命令は、通信相手に対して定期的に(ポーリング処理によって)送信されたり、必要なタイミングに非定期で送信されたりする。
命令6301は、後処理装置104から画像形成装置102、103やサーバー装置101へ送信するキュー状態受信命令の例である。文字列63011にType="QueueStatus"と記述することで、画像形成装置102、103やサーバー装置101のキューの状態を問い合わせる命令であることを示している。また、文字列63012にJob Status="Brief" QueueInfo="true"と記述することでジョブの情報(ステータス等)を問い合わせていることを示している。
図6C(6i)、(6j)は、図6C(6h)に示したキュー状態受信命令に対する応答(レスポンス)のコマンドである。図6C(6i)の応答6302は、画像形成装置102、103が命令6301の応答(レスポンス)として後処理装置104へ送信するコマンドの例である。応答6302において、文字列63021は、画像形成装置102、103に存在する印刷ジョブの情報を示している。Job ID="ID001"のステータスがStatus="Completed"(処理完了)、Job ID="ID002"のステータスがStatus="Processing"(処理中)、Job ID="ID003"のステータスがStatus="Waiting"(処理待ち)であることを示している。また、Job ID="ID001"はStatus="Stored"(画像形成装置内にジョブを保存済み)であることを示している。このとき通知されるJob IDは、前述したサーバー装置101で一意に識別可能な識別情報(ジョブID)に基づいているため、後処理装置104における後処理ジョブと紐付けることが可能となる。
図6C(6j)の応答6303は、サーバー装置101が命令6301の応答(レスポンス)として後処理装置104へ送信するコマンドの例である。応答6303において、文字列63031は、サーバー装置101に存在する注文データに対するジョブの情報を示している。Job ID="ID001"、Job ID="ID002"のステータスがStatus="Completed"(製造完了)、Job ID="ID003"、Job ID="ID004"のステータスがStatus="Scheduled"(計画作成済み:まだ製造は開始されていない状態)であることを示している。
図6D(6k)は、通信相手において、一度処理したジョブに対して再度処理を行うように指示するための再処理命令("ResubmitQueueEntry")である。画像形成装置に対する再処理命令は、再印刷命令ということもできる。例えば、後処理装置104の後加工処理において処理の失敗が発生した場合に、後処理装置104から画像形成装置102、103またはサーバー装置101へ本命令を送信する。命令を受信した画像形成装置102、103は、指示の対象である印刷ジョブに対して、再度印刷処理を行う。また、命令を受信したサーバー装置101は指示対象の印刷ジョブの製造を再計画する。本命令には、再処理を行うための用紙情報を含めることができる。命令の送信先が画像形成装置102、103の場合に、処理の失敗の原因に応じて再処理の際に使用する適切な用紙を判定して通信相手へ通知する。先の例では、後処理装置104の後加工処理の失敗が用紙に起因する場合、後処理装置104で適切な用紙を判定して、用紙情報を通知する。
図6D(6k)において命令6401は、後処理装置104から画像形成装置102、103へ送信する再処理命令の例である。文字列64011でType="ResubmitQueueEntry"と記述することで、画像形成装置102、103で再印刷の指示を行っていることを示している。文字列64012では再印刷を行う用紙種類を示している。文字列64013では文字列64012で示した用紙を画像形成装置102、103のどの給紙装置に何枚給紙する必要があるかを示している。この例では文字列64013に含まれたLocation="Tray-1"はTray-1に給紙することを示し、SetAmount="150"は追加で150枚の給紙が必要であることを示している。どの給紙装置に何枚給紙する必要があるかについては、画像形成装置102、103の給紙装置に挿入されている用紙種類と用紙枚数、および、画像形成装置で印刷中(または待機中)の印刷ジョブの情報から算出する。なお、サーバー装置101へ送信する場合は文字列64012(用紙種類)、64013(トレイ及び枚数)の情報は省略してもよい。
図6D(6l)は、装置において消費するリソースの量を通知するための変更通知命令("Signal")である。本命令は、通知先から通知元へあらかじめ変更通知のための予約を行っておくことで、通知元の装置で状態変化が発生した際に命令の送信が行われる。図6D(6l)は、後処理装置104が画像形成装置102、103へ再印刷の指示を行った際に、画像形成装置102、103での印刷枚数に変更が発生したために、サーバー装置101へ送信される変更通知命令の例である。
図6D(6l)の命令6501において、文字列65011でType="SignalNotification"と記述することで、変更通知を行う命令であることを示している。文字列65012は、再印刷で消費する用紙枚数を示している。この例では文字列65012に含まれたActualAmount="602"は602枚の用紙を消費することを示している。本通知を受信したサーバー装置101は、製造コストを再計算する。
<情報処理システムにおける注文情報リストの例>
図7は、本実施形態の情報処理システムのサーバー装置101の注文データ記憶部5307に記憶される注文情報リスト700の一例を示した図である。注文情報リスト700は、サーバー装置101において注文を受け付けた時に注文データ生成部5301によって注文情報が追加され、注文データの更新が発生したとき(印刷拠点において製造が進んだ場合など)に製造管理部5310から注文データ管理部5306を介して更新される。注文情報リスト700はサーバー装置101のROM403にあらかじめ作成しておいてもよいし、キーボード408からユーザが作成できるようにしても良い。
注文情報リスト700において、カラム701は注文を一意に識別するための注文IDである。注文IDは顧客からの注文を受け付けた際に発行され、顧客や印刷拠点と共有することで注文を特定するために利用される。カラム702は、注文に対して製造する(顧客から受注した)数量を示す注文数である。カラム703は、注文の製造状況を示す注文ステータスである。注文ステータス703には「受注」(注文を受け付けた)、「製造中」(印刷拠点で製造中)、「出荷済み」(顧客への出荷が完了した)などの種類があり、印刷拠点から受信した情報などに基づいて自動、または手動で更新される。カラム704は注文を製造するための部品である。部品には、表紙、本文、ジャケット、帯などの種類があり、1注文に対して複数存在する。カラム705は注文の部品ごとに生成されるジョブを一意に識別するためのジョブIDである。ジョブIDは注文作成時に発行され、印刷拠点の画像形成装置102、103や後処理装置104と共有することでジョブを特定するために利用される。
カラム706はジョブの状況を示すジョブステータスである。ジョブステータスには706には、「準備完了」(印刷用データの作成などが完了して製造の準備が完了している状態)、「スケジュール済み」(製造計画が作成された状態)、「印刷中」(画像形成装置102、103で印刷中)、「後加工中」(後処理装置104で後加工処理中)、「検品中」(検品処理中)、「処理完了」(出荷完了)などの種類があり、印刷拠点から受信した情報などに基づいて自動、または手動で更新される。カラム707は注文における部品を処理する装置(画像形成装置101、102または後処理装置104)を示すデバイスである。デバイス707は製造計画管理部5309によって決定され、ジョブステータス706の値に応じて自動的に切り替わる(例えば「製本中」であれば後処理装置104の名称が設定される)。カラム708は、製造計画管理部5309による計画の作成状況を示すスケジュールである。スケジュール708には「未スケジュール」(計画が作成されていない)、「スケジュール済み」(計画作成済み)などの種類がある。カラム709は、製造計画管理部5309によって計画された印刷拠点の画像形成装置102、103における印刷開始時刻である。カラム710は画像形成装置102、103において出力される枚数を示す印刷枚数である。印刷枚数710は、注文数から計算して設定され、画像形成装置102、103や後処理装置104からの情報に基づいて更新される。
カラム711はサーバー装置101におけるコスト計算の方法を示すコストタイプである。コストタイプ711には、「注文数をカウント」(注文数のみでコストをカウントする)、「すべてカウント」(製造失敗による再印刷の用紙枚数などを含めてコストをカウントする)などの種類がある。コストタイプ711は、キーボード408から入力するようにしてもよいし、サーバー装置101に別途定義された値から自動で設定するようにしてもよい。コストタイプ711の設定に基づいて、注文ごとの製造コストが算出される。カラム712は、注文における製造費用を示すコストである。コスト712は、キーボード408から入力するようにしてもよいし、サーバー装置101に別途定義された計算式から自動で計算するようにしてもよい。注文情報リストには、印刷開始時刻709だけではなく、後加工開始時刻や検品開始時刻などの属性を含むようにしてもよい。また、注文の製造に関する情報(使用する用紙の種類やサイズ、仕上がりサイズなど)を含むようにしてもよい。
<情報処理システムにおける通信処理シーケンス図>
図8は、本実施例の情報処理システムにおいて、図6に示した命令(コマンド)を使ってサーバー装置101と画像形成装置102、103、後処理装置104が通信する処理の流れの例を示したシーケンス図である。図8の例では、画像形成装置102と画像形成装置103のそれぞれの印刷物を後処理装置104がまとめて処理する方法を例に説明している。例えば画像形成装置102で表紙、画像形成装置103で本文を印刷し、後処理装置104で無線綴じ製本を行うようなケースである。具体的には、後処理装置104の後加工処理でエラー(失敗)が発生し、後処理装置104から画像形成装置102、103またはサーバー装置101に対して印刷処理の再実行を指示する処理の流れについて説明する。なお、本シーケンスでは、サーバー装置101、画像形成装置102,103、後処理装置104におけるシーケンスを示しているが、この形態に限定されることはない。すなわち、それぞれの台数が異なるケースにおいて通信する場合にも適用できる。例えば後処理装置Aと後処理装置B(複数の後処理装置)の組み合わせ、サーバー装置101と画像形成装置101と後処理装置104(1台ずつ)の組み合わせなどにも適用できる。
図8において、ステップ801では、後処理装置104が後加工処理(例えば無線とじ製本)において処理の失敗(エラー)が発生したことを検知する。後処理装置104は、エラーの検知に応じてステップ802以下の手順を実行する。
ステップ802では、後処理装置104が画像形成装置102に対して図6A(6a)に示す装置状態受信命令("QueryStatus")6101を送信することで装置状態を問い合わせる。画像形成装置102は図6A(6b)(または図6A(6c))に示す応答コマンド(画像形成装置102のステータス)6102(または6103)を後処理装置104へ送信する。また、ステップ802では、後処理装置104は図6B(6d)に示すリソース情報受信命令("QueryResource")6201、および、図6C(6h)に示すキュー状態受信命令("QueueStatus")6301を画像形成装置102に送信する。その命令を受信した画像形成装置102は図6B(6f)の応答6203(画像形成装置102の用紙情報)、および、図6C(6i)の応答6302(画像形成装置102のキュー(ジョブ)情報)を後処理装置104へ送信する。
ステップ803では、後処理装置104が画像形成装置103に対して図6A(6a)に示す装置状態受信命令("QueryStatus")6101を送信することで装置状態を問い合わせる。画像形成装置103は図6B(6b)(または図6B(6c))に示す応答コマンド(画像形成装置103のステータス)6102(または6103)を後処理装置104へ送信する。また、ステップ803では、後処理装置104は図6B(6d)に示すリソース情報受信命令("QueryResource")6201、および、図6C(6h)に示すキュー状態受信命令("QueueStatus")6301を画像形成装置103に送信する。その命令を受信した画像形成装置103は図6B(6f)の応答6203(画像形成装置103の用紙情報)、および、図6C(6i)の応答6302(画像形成装置103のキュー(ジョブ)情報)を後処理装置104へ送信する。
ステップ804では、後処理装置104がサーバー装置101に対して図6C(6h)に示すキュー状態受信命令("QueueStatus")6301を送信する。それに応じてサーバー装置101は図6C(6j)の応答6303(サーバー装置101のジョブにおけるスケジュール情報)を後処理装置104へ送信する。
ステップ805では、後処理装置104が失敗した後加工処理をやり直すために、再印刷の命令の送信先となる装置を決定する。具体的には、後述する図9Bのシーケンスに従って判定を行い、通知先の装置を決定する。本例では通知先はいずれかの画像形成装置102,103、またはサーバー装置101のどれかとなる。ステップ806〜810は。通知先が画像形成装置に決定された場合の手順であり、ステップ811〜814は通知先がサーバー101に決定された場合の手順である。
ステップ806では、後処理装置104が、ステップ802、803で受信した情報に基づいて、画像形成装置102、および、画像形成装置103において、給紙が必要な用紙の量を算出する。例えば、画像形成装置102において再印刷が必要な用紙Aの枚数(例えば100枚)から、画像形成装置102の給紙装置の残量(例えば30枚)を差し引き、給紙装置へ給紙が必要な量(例えば70枚)を得る。ここで、画像形成装置102で印刷中のジョブ(および再印刷の前にスケジュールされているジョブ)が存在する場合はそのジョブで消費する枚数も含めて補給が必要な数量を算出する。
ステップ807、および、ステップ808では、後処理装置104が図6D(6k)に示す再処理命令("ResubmitQueueEntry")6401を画像形成装置102と103へそれぞれ送信する。
ステップ809では、後処理装置104がサーバー装置101へ図6B(6e)に示すリソース情報受信命令("QueryResource")6202を送信する。それに応じてサーバー装置101は図6B(6g)の応答6204(サーバー装置101のコストタイプ(注文情報リスト700のコストタイプ711の値))を後処理装置104へ送信する。
ステップ810では、後処理装置104がステップ809で受信したコストタイプが「すべてカウント」(再印刷の枚数をコストに計上する)の場合に、図6D(6l)に示す変更通知命令("Signal") 6501(再印刷の印刷枚数)をサーバー装置101へ通知する。変更通知命令を受信したサーバー装置101では、コストを再計算して注文情報リスト700のコスト712を更新する。ステップ805で再処理命令の送信先が画像形成装置であった場合には、この後ステップ815〜817を実行する。
一方ステップ、後処理装置104がステップ805の判定の結果、サーバー装置101へ再印刷の通知を行うことを決定した場合に、ステップ811以降の処理を行う。ステップ811では、図6D(6k)に示す再処理命令("ResubmitQueueEntry") 6401をサーバー装置101へ送信する。
ステップ812では、サーバー装置101が813で受信した再処理命令に基づいて、再処理の対象の注文(ジョブ)の再計画を行う。
ステップ813、および、814では、サーバー装置101がステップ812の計画に基づいて図6D(6k)に示す再処理命令("ResubmitQueueEntry") 6401を画像形成装置102と103へ送信する。
ステップ815では、後処理装置104が図10に示すような、再印刷を行うことを示すユーザーインターフェース(ユーザへの再印刷先の通知)を操作部304へ表示する。
ステップ816、および、817では、画像形成装置102、および、画像形成装置103において再印刷処理を実行する。なお図8の手順では、画像形成装置102,103により再印刷処理を行っているが、いずれか一方で行ってもよい。
<後処理装置における処理フローチャート>
図9Aは本実施例の後処理装置104において、後加工処理に失敗してから画像形成装置102、103またはサーバー装置101へ再印刷の指示を行うまでの処理の流れについて説明している。各フローに係るプログラムは後処理装置104の記憶部311に格納されており、RAM309に読み出され、CPU308により実行される。なお図中、画像形成装置102,103はプリンタと、サーバー装置101はMISと記載している。これは図9B〜図9Dについても同様である。
ステップS9001では、デバイス制御部5205が後処理デバイス5208における後加工処理で失敗(エラー)が発生したかを判定する。失敗が発生した場合、ステップS9002へ処理を移行する。なお図9Aでは後処理失敗をステップS901で待機しているが、この間には後処理などを実行してよい。
ステップS9002では、デバイス制御部5205がステップS9001で発生した後処理失敗に対する成果物の復旧方法(あるいは)が再印刷であるかを判定する。再印刷である場合はステップS9003へ処理を移行し、再印刷ではない場合は本フローチャートの処理を終了する。再印刷であるか否かの判定は、ユーザから操作部304に指示するようにしてもよいし、後処理装置104にあらかじめ定義された内容に基づいて行うようにしてもよい。また、再印刷を行う数量(部数やページ数)は、同様にユーザからの指示または後処理装置104内での判定(例えばセンサー読取部306の読み取り結果によって判定する)に基づいて決定する。
ステップS9003では、デバイス制御部5205が画像形成装置102、103からの情報を取得する。すなわち、デバイス制御部5205は命令生成部5203を介して図6A(6a)の装置状態受信命令("QueryStatus")6101、図6B(6d)のリソース情報受信命令("QueryResource")6201、図6C(6h)のキュー状態受信命令("QueueStatus")6301を画像形成装置102、103へ送信し、画像形成装置102,102それぞれからの応答を、命令解析部5202を介して受信する。送信先の画像形s成装置102、103は、印刷拠点に存在するすべての画像形成装置102、103が対象となる。または、あらかじめ後処理装置104に登録されている画像形成装置102、103を対象とするようにしてもよい。
ステップS9004では、デバイス制御部5205がサーバー装置101(すなわちMIS)からの情報を取得する。すなわち、デバイス制御部5205は命令生成部5203を介して図6C(6h)のキュー状態受信命令("QueueStatus")6301をサーバー装置101へ送信し、サーバー装置101からの応答を命令解析部5202を介して受信する。
ステップS9005では、デバイス制御部5205がステップS9003とステップS9004で取得した情報に基づいて、図9Bに示すようなシーケンスによって再印刷の命令を送信する送信先を判定する。
ステップS9006では、デバイス制御部5205がステップS9005の判定の結果、送信先が画像形成装置102、103(すなわちプリンタ)であるかを判定する。画像形成装置102、103である場合はステップS9007へ処理を移行し、画像形成装置102、103ではない場合(サーバー装置101である場合)は、ステップS9011へ処理を移行する。
ステップS9007では、デバイス制御部5205が命令生成部5203を介して、図6D(6k)の再処理命令("ResubmitQueueEntry"、図9Aでは再印刷コマンド)6401を、ステップS9005で決定した画像形成装置102または103へ送信する。このとき、ステップS9003で取得した画像形成装置102、103の情報に基づいて、画像形成装置102,103の給紙装置へ用紙の給紙が必要な場合は、給紙する用紙の情報とともに再処理命令を送信する。本例においては、送信する再処理命令には、後処理を失敗した印刷物に係る元の印刷ジョブと同じIDを付与する。
ステップS9008では、デバイス制御部5205がサーバー装置101のコスト計算方法を取得する。すなわち、デバイス制御部5205は命令生成部5203を介して図6B(6e)のリソース情報受信命令("QueryResource")6202をサーバー装置101へ送信し、サーバー装置101からの応答を命令解析部5202を介して受信する。
ステップS9008では、デバイス制御部5205がステップS9008で受信したサーバー装置101のコスト計算方法(コストタイプ(注文情報リスト700のコストタイプ711の値))が、再印刷による印刷枚数をカウントする(コストタイプ711が「すべてカウント」)、であるかを判定する。再印刷の印刷枚数をカウントする場合はステップS9010へ処理を移行し、カウントしない場合はステップS9012へ処理を移行する。
ステップS9010では、デバイス制御部5205が命令生成部5203を介して、図6D(6l)の変更通知命令("Signal")(再印刷の印刷枚数)6501をサーバー装置101へ送信する。
ステップS9011では、デバイス制御部5205が命令生成部5203を介して、図6D(6k)に示す再処理命令("ResubmitQueueEntry")6401をサーバー装置101へ送信する。
ステップS9012では、デバイス制御部5205が操作部304を介して図10に示すようなユーザーインターフェース(ユーザへの再印刷先の通知)を表示する。図10のユーザーインターフェースには、再印刷ジョブが登録されたデバイスが表示され、さらに再印刷される量等が表示されてもよい。
以上の手順によって、後処理が失敗して再印刷を行う場合に、後処理装置104は、一定の条件を満たしていれば、サーバー装置101ではなく画像形成装置102,103に対して印刷処理の再実行を支持する。その一定条件とは、(i)再印刷に係る印刷ジョブをサーバー装置101から再送信しなくとも、いずれかの画像形成装置に保持されていること、(ii)再印刷ジョブの実行能力を持つ画像形成装置に他の印刷ジョブがスケジュールされていないこと、などである。詳しくは図9Bで説明する。
●再印刷命令の送信先の決定
図9Bは、図9AにおけるステップS9005の再印刷命令の送信先を判定するまでの処理の流れについて説明している。各フローに係るプログラムは後処理装置104の記憶部311に格納されており、RAM309に読み出され、CPU308により実行される。
ステップS9101では、デバイス制御部5205が、再印刷対象のジョブと同一のジョブ(ジョブIDが等しい)を印刷中の画像形成装置102、103が存在するかを判断する(図6C(6i)のキュー状態63021から判断する)。キュー状態が印刷中("Processing")である画像形成装置102、103が存在する場合は、ステップS9102へ処理を移行し、存在しない場合はステップS9103へ処理を移行する。なお、本ステップの判断については、再印刷対象のすべてのジョブが印刷中であるかを判断する。すなわち、再印刷対象の部品が表紙と本文の場合、表紙のジョブと本文のジョブの両方のジョブを印刷中の画像形成装置102、103が存在する場合のみ、ステップS9102へ処理を移行する。ステップS9102では、デバイス制御部5205が再印刷命令の送信先として、ステップS9101で判断した画像形成装置、本例では画像形成装置101、102を決定する。
ステップS9103では、デバイス制御部5205が、保存領域(ジョブ情報記憶部5107)に、再印刷対象のジョブと同一のジョブ(ジョブIDが等しい)が保存さている画像形成装置102、103が存在するかを判定する。この判定は、例えば図6C(6i)のキュー状態から判断し、キュー状態が"Stored"であれば保存されていると判定する。該当する画像形成装置が存在する場合はステップS9104へ処理を移行し、存在しない場合はステップS9115へ処理を移行する。ステップS9104では、ステップS9103の判定で該当すると判定した画像形成装置を対象として判定を行う。
ステップS9104では、デバイス制御部5205が、ステータスが"Idle"(印刷可能)である画像形成装置102、103が存在するかを判断する(図6A(6b)、図6A(6c)の装置状態から判断する)。存在する場合はステップS9105へ処理を移行し、存在しない場合はステップS9115へ処理を移行する。ステップS9105では、ステップS9104の判定で該当すると判定した画像形成装置を対象として判定を行う。
ステップS9105では、デバイス制御部5205が、再印刷対象のジョブを印刷する印刷能力を保持している画像形成装置102、103が存在するかを判断する。存在する場合はステップS9106へ処理を移行し、存在しない場合はステップS9115へ処理を移行する。能力には、例えばカラー・モノクロ、片面・両面などがある。画像形成装置102、103の能力については、図示しない命令によって画像形成装置102、103から取得するようにしてもよいし、後処理装置104へあらかじめ設定するようにしてもよい。ステップS9106では、ステップS9105の判定で該当すると判定した画像形成装置を対象として判定を行う。
ステップS9106では、デバイス制御部5205がスケジュール予約のされていない画像形成装置101、102が存在するかを判断する(図6C(6j)のキュー状態61031から判断する)。存在する場合はステップS9017へ処理を移行し、存在しない場合はステップS9115へ処理を移行する。ステップS9107では、ステップS9106の判定で該当すると判定した画像形成装置を対象として判定を行う。
ステップS9107では、デバイス制御部5205がステップS9106の判断によって該当すると判断した画像形成装置が、複数存在するかを判断する。存在する場合はステップS9109へ処理を移行し、存在しない場合はステップS9108へ処理を移行する。ステップS9109以降では、複数の画像形成装置のうちから対象とする画像形成装置を決定する。
ステップS9108では、デバイス制御部5205が再印刷命令の送信先として、該当する(直前の判断に適合した)一台の画像形成装置(例えば画像形成装置101または102)を決定する。
ステップS9109では、デバイス制御部5205がステップS9107における複数の画像形成装置101、102を印刷速度の順にソートする。印刷速度は、図示しない命令によって画像形成装置102、103から取得するようにしてもよいし、後処理装置104へあらかじめ設定するようにしてもよい。また、印刷速度ではなく、他の画像形成装置102、103の属性値(例えば後処理装置104からの距離など)によってソートするようにしてもよい。
以下、ステップS9110からステップS9113では、ステップS9109でソートした順番に画像形成装置に着目して各工程での判断を行う。ステップS9110からステップS9112では、ステップS9103からステップS9106の条件を満たす画像形成装置(すなわち再印刷命令に係る印刷ジョブを実行中ではないが再印刷が可能な画像形成装置)のうち、最も早く再印刷を完了できると見込まれる画像形成装置を選択する。そのために具体的には以下の手順を行う。
ステップS9110では、デバイス制御部5205が画像形成装置102、103において印刷を実行した直前のジョブが再印刷対象のジョブと同一のジョブ(ジョブIDが等しい)であるかを判断する(図6C(6i)のキュー状態から判断する)。直前のジョブが再印刷ジョブと同一の場合はステップS9108へ処理を移行し、同一ではない場合はステップS9111へ処理を移行する。ステップS9108では、ステップS9110の判定対象とした画像形成装置を、再印刷を行う画像形成装置に決定する。直前のジョブが再印刷対象のジョブと同一であることは、たとえば印刷ジョブの履歴を画像形成装置から取得して判定してよい。履歴は例えば状態情報やリソース情報などと共に取得すればよい。
ステップS9111では、デバイス制御部5205が画像形成装置102、103の給紙装置に再印刷対象のジョブで使用する用紙が再印刷に必要な枚数として挿入されているかを判断する(図6B(6f)の用紙情報から判断する)。挿入されている場合はステップS9108へ処理を移行し、挿入されていない場合はステップS9112へ処理を移行する。ステップS9108では、ステップS9111の判定対象とした画像形成装置を、再印刷を行う画像形成装置に決定する。給紙装置(給紙部)に供給されている用紙の種類やサイズについては、図示しない命令によって画像形成装置102、103から取得するようにしてもよいし、後処理装置104へあらかじめ設定するようにしてもよい。
ステップS9112では、デバイス制御部5205が画像形成装置102、103の用紙情報の登録に再印刷対象のジョブで使用する用紙が含まれているかを判断する。含まれている場合はステップS9108へ処理を移行し、含まれていない場合はステップS9113へ処理を移行する。画像形成装置102、103の用紙登録状況については、図示しない命令によって画像形成装置102、103から取得するようにしてもよいし、後処理装置104へあらかじめ設定するようにしてもよい。ステップS9108では、ステップS9112の判定対象とした画像形成装置を、再印刷を行う画像形成装置に決定する。
ステップS9113では、デバイス制御部5205がすべての画像形成装置102、103に対してステップS9110からステップS9113の判断を実行したかを判断する。実行した場合はステップS9114へ処理を移行し、実行していない場合は、次に印刷速度の高い画像形成装置を対象としてステップS9110から処理を実行する。
ステップS9114では、ステップS9110〜S9112の条件を具備する画像形成装置が候補の中にない場合には、デバイス制御部5205が再印刷命令の送信先として、ステップS9109でソートした画像形成装置102、103の先頭の画像形成装置を決定する。即ち、再印刷を行う画像形成装置として、最も印刷速度が高い画像形成装置を決定する。
ステップS9115では、デバイス制御部5205が再印刷命令の送信先として、サーバー装置101(MIS)を決定する。ステップS9102、S9108,S9114,S9115の決定は保存され、再印刷命令の送信先として参照される。
なお、上述したフローでは複数の判断により再印刷命令の送信先を決定しているが、一部の判断のみで送信先を決定するようにしてもよい。すなわち、ステップS9101およびステップS9103、ステップS9104のみの判定で送信先を決定するようにしてもよい。この場合、これらの条件に一致した装置が見つかったら該画像形成装置を送信先に決定すればよい。あるいは、判断条件をさらに追加することも可能である。すなわち、再印刷を行う画像形成装置101、102の決定条件として、例えば再印刷対象のジョブに対応するカラープロファイルが登録されているかを判断するようにしてもよい。
<画像形成装置における処理フローチャート>
図9Cは本実施例の画像形成装置102、103において、後処理装置104またはサーバー装置101から再処理命令を受信してから再印刷処理を実行するまでの流れについて説明している。各フローに係るプログラムは画像形成装置102、103の記憶部212に格納されており、RAM210に読み出され、CPU209により実行される。
ステップS9201では、ジョブ制御部5102が、後処理装置104またはサーバー装置101から再処理(再印刷)の命令(図では再印刷コマンドと呼ぶ)を受信したかを判断する。命令を受信した場合、ステップS9202へ処理を移行する。なお再印刷命令を受信した場合にステップS9202から処理を開始するようにしてもよい。
ステップS9202では、ジョブ制御部5102が、ステップS9201で受信した再印刷対象のジョブが、現在画像形成装置102、103の画像形成部5108において印刷中のジョブと同一である(ジョブIDが等しい)かを判断する。同一である場合はステップS9203へ処理を移行し、同一ではない場合はステップS9204へ処理を移行する。
ステップS9203では、ジョブ制御部5102が、画像形成部5108で印刷中のジョブに対する印刷部数を、再印刷の部数を加えることで変更する。
ステップS9204では、ジョブ制御部5102が、再印刷対象のジョブの印刷を待機する。
ステップS9205では、ジョブ制御部5102が、ステップS9204で待機した再印刷対象のジョブが、待機しているジョブの先頭であるかを判定する。先頭の場合、ステップS9206へ処理を移行し、先頭ではない場合は待機を継続する。
ステップS9206では、ジョブ制御部5102が用紙情報管理部5109を介して給紙装置の用紙情報を取得して、印刷のための用紙が挿入されているかを判断する。挿入されている場合はステップS9209へ処理を移行する。挿入されていない場合はステップS9207へ処理を移行する。
ステップS9207では、ジョブ制御部5102が操作部204を介して、図示しないユーザーインターフェースに用紙補給のための画面を表示する。
ステップS9208では、ジョブ制御部5102が用紙情報管理部5109を介して給紙装置に用紙の挿入がされたかを判断する。用紙が挿入された場合はステップS9209へ処理を移行する。
ステップS9209では、ジョブ制御部5102がデバイス制御部5101を介して画像形成部5108へ再印刷の実行を指示し、画像形成部5108が再印刷処理を実行する。
以上の手順により、再印刷のためのジョブを受信した画像形成装置は、再印刷ジョブを実行して、指示に応じて印刷物を生成する。
<サーバー装置における処理フローチャート>
図9Dは本実施例のサーバー装置101において、後処理装置104から再処理命令を受信してから画像形成装置102、104へ再印刷命令を送信するまでの流れについて説明している。各フローに係るプログラムはサーバー装置101の外部メモリ410に格納されており、RAM402にロードされてCPU401により実行される。
ステップS9301では、注文制御部5302が、後処理装置104から再処理(再印刷)の命令(再印刷コマンド)を受信したかを判定する。命令を受信した場合、ステップS9302へ処理を移行する。
ステップS9302では、注文制御部5302が製造計画管理部5309を介して製造計画の再作成を実行する。
ステップS9303では、注文制御部5302がキーボード408からの再印刷の指示を受信したかを判断する。受信した場合はステップS9304へ処理を移行する。なお、再印刷の指示は、サーバー装置内で自動的に行うようにしてもよい。すなわち、再計画の結果設定された時間に応じて自動的に再印刷の指示を行うようにしてもよい。
ステップS9304では、注文制御部5302がコスト管理部5311を介して、再印刷対象のジョブのコスト計算方法が再印刷をコストに計上するか(注文情報リスト700のコストタイプ711が「すべてカウント」であるか)を判断する。計上する場合はステップS9305へ処理を移行し、計上しない場合はステップS9306へ処理を移行する。
ステップS9305では、注文制御部5302がコスト管理部5311を介して、再印刷のコストを計算し、計算結果を注文情報リスト700のコスト712へ反映する。コストは例えば用紙枚数や印刷料金の単価などに基づいて計算される。
ステップS9306では、注文制御部5302が命令生成部5304を介して、図6D(6k)の再処理命令("ResubmitQueueEntry")6401を画像形成装置102、103へ送信する。
なお、コスト計算に関して、再印刷命令を発行するタイミングではなく、再印刷(再製造)の処理が完了してから実行するようにしてもよい。
以上のようにして、サーバー装置101により、再印刷ジョブをスケジュールし直し、スケジュールに従って再印刷ジョブを選択した画像形成装置に送信する。画像形成装置の選択は、オリジナルの印刷ジョブの送信先と同じ要領で行ってよい。たとえば図9BのステップS9104〜S9107、S9109〜S9113に示したような基準を用いて選択してもよい。
<再印刷メッセージのユーザーインターフェース>
図10は、本実施例の情報処理システムにおいて、後処理装置104の操作部304において、再印刷の処理が発生した際に表示するメッセージを表示するためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
同図において、図10(10a)に示したメッセージ1000は、画像形成装置102、103へ再印刷の指示を行ったことを示すメッセージである。ユーザは本メッセージを参照することで、対象の画像形成装置へ再印刷のための作業を行う。
図10(10b)に示したメッセージ1001は、サーバー装置101へ再印刷の指示を行ったことを示すメッセージである。ユーザは本メッセージを参照することで、サーバー装置101へリモートからアクセスして(またはサーバー装置101のキーボード408)から再印刷のための指示を行う。
以上説明したステップにより、後処理装置で後加工処理に失敗した場合においても、適切な装置へ再印刷の命令が送信されるため、ユーザは効率的に(迅速、かつ、簡単に)再印刷のための作業を実施することができる。
なお再印刷した印刷物については再度後処理装置104による後処理を行う必要がある。そのためには、たとえば後処理装置104が、エラーを生じた後処理ジョブを保持しておき、再実行させてもよい。その場合には、元々生成するはずの成果物の数量から、エラーを生じする前に首尾よく生成した成果物を除いた残部を対象として後処理を行えばよい。
具体的には、従来技術のように、サーバー装置へ再印刷を指示すると、サーバー装置との通信や再計画によるタイムロスの発生、または、サーバー装置を介することで再印刷の指示を行うための操作や、再印刷までに画像形成装置において他の注文の印刷が挿入されることで段取り替え(用紙交換や色味調整など)が発生する場合がある。そのため、画像形成装置ですぐに再印刷が可能な場合であっても、サーバー装置へ再印刷を指示することで、製造効率が低下することがあった。しかしながら、本実施形態によれば、画像形成装置ですぐに再印刷が可能な場合には、画像形成装置へ再印刷の指示を行うことで再製造にかかわる効率を向上することができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 サーバー装置、102、103 画像形成装置、104 後処理装置

Claims (12)

  1. 画像形成装置と通信で接続され、前記画像形成装置により出力した印刷物に対して後処理を施す後処理装置であって、
    前記画像形成装置の状態を示す状態情報を取得する取得手段と、
    後処理の失敗が発生した場合に、前記状態情報に基づいて前記画像形成装置で再印刷が可能であるか否かを判定し、可能であると判定すると再印刷を行うための再印刷命令を前記画像形成装置に対して通知する通知手段と
    を有することを特徴とする後処理装置。
  2. 請求項1に記載の後処理装置であって、
    前記状態情報には前記画像形成装置が有する印刷ジョブの状態を含み、前記通知手段は、前記画像形成装置が前記再印刷命令に係る印刷ジョブを実行している場合に、前記画像形成装置で再印刷が可能であると判定することを特徴とする後処理装置。
  3. 請求項2に記載の後処理装置であって、
    前記状態情報には前記画像形成装置の状態をさらに含み、前記通知手段は、前記画像形成装置が前記再印刷命令に係る印刷ジョブを保持しており、かつ、前記再印刷命令に係る印刷ジョブに対応した印刷能力を持ち、かつ前記画像形成装置が空いている場合にも、前記画像形成装置で再印刷が可能であると判定することを特徴とする後処理装置。
  4. 請求項3に記載の後処理装置であって、
    前記通知手段は、前記画像形成装置が前記再印刷命令に係る印刷ジョブを実行しておらず、かつ、複数の画像形成装置で前記再印刷が可能であると判定した場合には、前記複数の画像形成装置のうちから、最も早く印刷が可能な画像形成装置を選択して、選択した前記画像形成装置に前記再印刷命令を通知することを特徴とする後処理装置。
  5. 請求項4に記載の後処理装置であって、
    前記状態情報には前記画像形成装置の有するリソースの情報をさらに含み、
    前記通知手段は、前記複数の画像形成装置のうち、直前の印刷ジョブが前記再印刷命令に係る印刷ジョブであるか、または前記再印刷命令に係る印刷ジョブで使用するシートがあるか、または前記再印刷命令に係る印刷ジョブで使用するシートが登録されている画像形成装置のうちから、最も印刷速度が速い画像形成装置を最も早く印刷が可能な画像形成装置として選択することを特徴とする後処理装置。
  6. 請求項5に記載の後処理装置であって、
    前記通知手段は、前記直前の印刷ジョブが前記再印刷命令に係る印刷ジョブである画像形成装置も、前記再印刷命令に係る印刷ジョブで使用するシートがある画像形成装置も、前記再印刷命令に係る印刷ジョブで使用するシートが登録されている画像形成装置もない場合には、前記複数の画像形成装置のうち最も印刷速度が速い画像形成装置を最も早く印刷が可能な画像形成装置として選択することを特徴とする後処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の後処理装置であって、
    前記通知手段は、前記画像形成装置で再印刷が可能でないと判定すると、前記再印刷命令を、前記画像形成装置に対して前記再印刷命令に係る印刷ジョブを送信したサーバー装置に対して通知することを特徴とする後処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の後処理装置と、該後処理装置と通信で接続された画像形成装置およびサーバー装置とを含む印刷処理システムであって、
    前記画像形成装置は、前記再印刷命令を受信した際に、該再印刷命令に係る印刷ジョブを実行中であれば、前記再印刷命令に係る部数を、前記印刷ジョブの部数に加えることを特徴とする印刷処理システム。
  9. 請求項7に記載の後処理装置と、該後処理装置と通信で接続された画像形成装置およびサーバー装置とを含む印刷処理システムであって、
    前記サーバー装置は、前記再印刷命令を受信した際に、該再印刷命令に係る印刷ジョブをスケジュールし直し、スケジュールに従って前記画像形成装置に前記印刷ジョブを送信することを特徴とする印刷処理システム。
  10. 請求項9に記載の印刷処理システムであって、
    前記サーバー装置はさらに、前記再印刷命令に係るコストを計算することを特徴とする印刷処理システム。
  11. 画像形成装置と通信で接続され、前記画像形成装置により出力した印刷物に対して後処理を施す後処理装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置の状態を示す状態情報を取得し、
    後処理の失敗が発生した場合に、前記状態情報に基づいて前記画像形成装置で再印刷が可能であるか否かを判定し、可能であると判定すると再印刷を行うための再印刷命令を前記画像形成装置に対して通知する
    ことを特徴とする後処理装置の制御方法。
  12. 画像形成装置と通信で接続され、前記画像形成装置により出力した印刷物に対して後処理を施す後処理装置のコンピュータを、
    前記画像形成装置の状態を示す状態情報を取得する取得手段と、
    後処理の失敗が発生した場合に、前記状態情報に基づいて前記画像形成装置で再印刷が可能であるか否かを判定し、可能であると判定すると再印刷を行うための再印刷命令を前記画像形成装置に対して通知する通知手段と
    して機能させるためのプログラム。
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