JP2019211771A - 積層体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学製品の材料として適した積層体及びその製造方法を提供する。【解決手段】積層体は、第1基材層、第1機能層、接着層、第2機能層、及び第2基材層をこの順に含む。積層体の幅方向の少なくとも一方の端部における接着層の端部の位置は、基材層付き液晶層積層体の幅方向断面における接着層の端部の位置は、下記[a]〜[c]:[a]第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、[b]第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、[c]第2機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、の関係をすべて満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、積層体及びその製造方法に関する。
有機EL表示装置や液晶表示装置等の表示装置では、偏光層や位相差層等を含む部材が用いられている。特許文献1及び2には、円偏光板等に用いられる光学フィルムの位相差層として液晶材料を用いることが記載されている。特許文献1及び2には、支持体基材、配向層、位相差層、接着層、位相差層、配向層、及び支持体基材がこの順に積層された積層体から、支持体基材を剥離することが記載されている。
特開2015−21976号公報 特開2015−22248号公報
本発明は、光学製品の材料として適した積層体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す積層体及びその製造方法を提供する。
〔1〕 第1基材層、第1機能層、接着層、第2機能層、及び第2基材層をこの順に含む積層体であって、
前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、前記接着層の端部の位置は、下記[a]〜[c]:
[a]前記第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
[b]前記第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、
[c]前記第2機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
の関係をすべて満たす、積層体。(以下、該積層体を「積層体(1)」と称することがある。)
〔2〕 前記接着層の端部の位置は、前記積層体の幅方向の両端において、上記[a]〜[c]の関係をすべて満たす、〔1〕に記載の積層体。
〔3〕 前記第1機能層及び前記第2機能層は、それぞれ液晶層である、〔1〕又は〔2〕に記載の積層体。
〔4〕 前記第1機能層及び前記第2機能層のうちの少なくとも一方は、位相差層である、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の積層体。
〔5〕 第1基材層、第1機能層、接着層、及び第2’機能層をこの順に含む積層体であって、
前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部における前記接着層の端部の位置は、下記[a]、[b]及び[d]:
[a]前記第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
[b]前記第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、
[d]前記第2’ 機能層の端部の位置と同じである、
の関係をすべて満たす、積層体。(以下、該積層体を「積層体(2)」と称することがある。)
〔6〕 前記接着層の端部の位置は、前記積層体の幅方向の両端において、上記[a]、[b]及び[d]の関係をすべて満たす、〔5〕に記載の積層体。
〔7〕 前記第1機能層及び前記第2’機能層は、それぞれ液晶層である、〔5〕又は〔6〕に記載の積層体。
〔8〕 前記第1機能層及び前記第2’機能層のうちの少なくとも一方は、位相差層である、〔5〕〜〔7〕のいずれかに記載の積層体。
〔9〕 更に、樹脂フィルムを含み、
前記第2’機能層側に、樹脂フィルム用接着層を介して前記樹脂フィルムが積層されている、〔5〕〜〔8〕のいずれかに記載の積層体。(以下、該積層体を「積層体(3)」と称することがある。)
〔10〕 前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、前記樹脂フィルム用接着層の端部の位置は、前記第1機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、〔9〕に記載の積層体。
〔11〕 前記樹脂フィルムは、光学フィルムである、〔9〕又は〔10〕に記載の積層体。
〔12〕 第1基材層、第1機能層、接着層、第2機能層、及び第2基材層をこの順に含む積層体の製造方法であって、
前記第1基材層及び前記第1機能層を含む第1積層部を準備する工程と、
前記第2基材層及び前記第2機能層を含む第2積層部を準備する工程と、
前記接着層を介して前記第1機能層と前記第2機能層とが対向するように、前記第1積層部と前記第2積層部とを積層する工程と、を含み、
前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、前記接着層の端部の位置は、下記[a]〜[c]:
[a]前記第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
[b]前記第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、
[c]前記第2機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
の関係をすべて満たす、積層体の製造方法。
〔13〕 第1基材層、第1機能層、接着層、及び第2’機能層をこの順に含む積層体の製造方法であって、
〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の積層体を準備する工程と、
前記積層体から前記第2基材層を剥離する工程と、を含む、積層体の製造方法。
〔14〕 〔5〕〜〔8〕のいずれか1項に記載の積層体を準備する工程と、
前記積層体の前記第2’機能層側に、樹脂フィルム用接着層を介して樹脂フィルムを積層する工程と、を有する、積層体の製造方法。
〔15〕 〔9〕〜〔11〕のいずれか1項に記載の積層体を準備する工程と、
前記積層体から前記第1基材層を剥離する工程と、を含む、積層体の製造方法。
本発明によれば、光学製品の材料として適した積層体及びその製造方法を提供することができる。
積層体(1)の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、積層体(1)の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。 積層体(2)の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、積層体(2)の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。 積層体(3)の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、光学積層体(3)の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。 積層体(1)と対比するため学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。
以下、図面を参照して積層体(1)、積層体(2)、及び積層体(3)、並びにこれらの積層体(1)〜(3)及び光学積層体の製造方法の好ましい実施形態について説明する。以下に示す各実施形態及びその変形例は任意に組み合わせてもよい。各実施形態及びその変形例において、それらよりも先の実施形態又はその変形例で説明した部材と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
[実施形態1(積層体(1)及びその製造方法)]
(積層体(1))
図1は、積層体(1)の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。積層体(1)41は、図1に示すように、
第1基材層11、第1機能層12、接着層30、第2機能層22、及び第2基材層21をこの順に含み、
積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、接着層30の端部の位置は、下記[a]〜[c]:
[a]第1基材層11の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
[b]第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側にある、
[c]第2機能層22の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
の関係をすべて満たす。
なお、上記[a]〜[c]の要件に記載の各端部の位置は、積層体(1)41の幅方向断面における位置であり、以下において各層の端部の位置の関係を規定する場合も、積層体(1)41の幅方向断面における位置である。
積層体(1)41は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
第1基材層11は、その上に形成される第1機能層12を支持する支持層、又は第1機能層12を保護する保護層としての機能を有する。
第2基材層21は、その上に形成される第2機能層22を支持する支持層、又は第2機能層22を保護する保護層としての機能を有する。
第1基材層11及び第2基材層21は、それぞれ複数のフィルムが積層された層であってもよい。第1基材層11は、偏光機能を示すフィルムを有する層であってもよい。
本実施形態において、第1基材層11は、離型性を示すフィルムであってもよく、離型性を示すフィルムである場合は第1機能層12に対して剥離可能である。第2基材層21は、離型性を示すフィルムであってもよく、離型性を示すフィルムである場合は第2機能層22に対して剥離可能である。
第1機能層12としては、偏光特性や光学補償機能等の光学特性を示す薄膜層や、タッチセンサを構成する層等が挙げられ、樹脂フィルムであってもよいし、液晶層であってもよい。第1機能層12は、好ましくは液晶化合物を含む液晶層である(以下、液晶層である第1機能層12を「第1液晶層」と称することがある。)。第1液晶層は、例えば重合性液晶化合物を重合して形成された硬化膜であってもよい。第1機能層12は、好ましくは位相差層、タッチセンサ層、偏光層であり、より好ましくは位相差層である。
第2機能層22としては、偏光特性や光学補償機能等の光学特性を示す薄膜層や、タッチセンサを構成する層等が挙げられ、樹脂フィルムであってもよいし、液晶層であってもよい。第2機能層22は、好ましくは液晶化合物を含む液晶層である(以下、液晶層である第2機能層22を「第2液晶層」と称することがある)。第2液晶層は、第1液晶層と同様に、例えば重合性液晶化合物を重合して形成された硬化膜であってもよい。第2機能層22は、好ましくは位相差層、タッチセンサ層、偏光層であり、より好ましくは位相差層である。
接着層30は、第2機能層22と、第1基材層11及び第1機能層12とを接着する。積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、接着層30の端部の位置は、上記した[a]〜[c]の関係をすべて満たす。
具体的には、積層体(1)41の幅方向断面において、接着層30の端部は、第1基材層11の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置し、第1機能層12の端部よりも幅方向外側に位置し、かつ、第2機能層22の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置する。
図1に示す積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1基材層11の端部の位置は、第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側にあり、第2基材層21の端部の位置は、第2機能層22の端部の位置よりも幅方向外側にある。積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1基材層11の端部の位置と第2基材層21の端部の位置とが同じであり、第1機能層12の端部の位置は、第2機能層22の端部の位置よりも幅方向内側にある。第1基材層11の端部の位置と第2基材層21の端部の位置とは互いに異なっていてもよい。
第2基材層21は第2機能層22に対して剥離可能となっており、後述するように積層体(1)41から第2基材層21を剥離することにより、積層体(2)42(図3)を得ることができる。
積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、接着層30の端部が第2機能層22の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側に位置する(上記[c]の関係を満たす)ことにより、接着層30が第2基材層21に接着していない状態とすることができる。ゆえに、積層体(1)41から第2基材層21を剥離することができる。更に、接着層30の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1基材層11の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置し、かつ、第1機能層12の端部よりも幅方向外側に位置する(上記[a]及び[b]の関係を満たす)ことにより、第2機能層22の少なくとも一方の端部を含む領域が接着層30を介して第1基材層11に接着した状態とすることができる。そのため、積層体(1)41を接着層30と第1基材層11との間で分離させるための剥離力が、第2機能層22と第2基材層21との間で分離させるための剥離力よりも大きくなる。この剥離力の相違により、積層体(1)41から第2基材層21を剥離しようとしたときに、接着層30と第1基材層11との間で分離されにくくなることにより、第1基材層11と第1機能層12との間での分離が生じにくくなるのに対し、第2基材層21と第2機能層22との間での分離が生じやすくなる。よって、積層体(1)41から第2基材層21を好適に剥離することができる。
一方、例えば図7に示す積層体41pのように、接着層30pの幅方向の端部の位置が、第1機能層12p及び第2機能層22pそれぞれの幅方向の端部の位置と同じかそれよりも内側にある場合(上記[b]を満たさない場合)、第2基材層21pを剥離しようとしたときに、積層体41pが第2基材層21pと第2機能層22pとの間で分離せず、第1基材層11pと第1機能層12pとの間で分離し、積層体41から第2基材層21を剥離できないという不具合が生じることがある。
積層体(1)41では、上記したように接着層30の端部の位置が上記[a]〜[c]の関係をすべて満たすことにより、第2基材層21を剥離しやすく、積層体(1)41を、第2基材層21と第2機能層22pとの間で分離しやすいため、後述する積層体(2)42(図3)を得やすい。
図1に示す積層体(1)41は、特定の層の間で分離するときに必要な力である剥離力を次のように設定することができる。積層体(1)41を第1基材層11と第1機能層12との間で分離するときに必要な力である剥離力(i)は、積層体(1)41を第2基材層21と第2機能層22との間で分離するときに必要な力である剥離力(ii)以上であってもよく、剥離力(ii)以下であってもよい。積層体(1)41を接着層30と第1基材層11との間で分離するときに必要な力である剥離力(iii)は、剥離力(i)及び剥離力(ii)よりも大きいことが好ましい。剥離力は、例えば精密万能試験機AGSシリーズ(島津製作所製)を用いて測定することができる。
(積層体(1)の製造方法)
図2(a)及び(b)は、積層体(1)41の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。積層体(1)の製造方法は、
第1基材層11及び第1機能層12を含む第1積層部10を準備する工程と(図2(a))、
第2基材層21及び第2機能層22を含む第2積層部20を準備する工程と(図2(b))、
接着層30を介して第1機能層12と第2機能層22とが対向するように、第1積層部10と第2積層部20とを積層する工程と(図1)、を含む。
第1積層部10は、図2(a)に示すように、第1基材層11上に第1機能層12を有するものであればよい。
第1機能層12が樹脂フィルムである場合、接着剤又は粘着剤を用いて、第1基材層11と第1機能層12を剥離可能に貼り合わせる方法等により第1積層部10を準備することができる。
第1機能層12が第1液晶層である場合、重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を第1基材層11上に塗布し、第1基材層11上で重合性液晶化合物を重合して第1機能層12を形成する方法により第1積層部10を準備することができる。
特開2017−83843号公報に例示されるように、二色性色素を含む液晶層形成用組成物で第1機能層12を形成することで、第1機能層を偏光層とすることができる。
また、韓国特許第10−1586736号公報に例示されるように、第1機能層としてタッチセンサ層を形成することができる。
第2積層部20は、図2(b)に示すように、第2基材層21上に第2機能層22を有するものであればよい。
第2機能層22が樹脂フィルムである場合、接着剤又は粘着剤を用いて、第2基材層21と第2機能層22を剥離可能に貼り合わせる方法等により第2積層部20を準備することができる。
第2機能層22が第1液晶層である場合、重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を第2基材層21上に塗布し、第2基材層21上で重合性液晶化合物を重合して第2機能層22を形成する方法により第1積層部10を準備することができる。
特開2017−83843号公報に例示されるように、二色性色素を含む液晶層形成用組成物で第2機能層22を形成することで、第2機能層を偏光層とすることができる。
また、韓国特許第10−1586736号公報に例示されるように、第2機能層としてタッチセンサ層を形成することができる。
第1積層部10と第2積層部20とを積層する工程は、第1積層部10の第1機能層12側及び第2積層部20の第2機能層22側のうちの少なくとも一方に、接着層30を形成するための接着組成物層を形成する工程を有していてもよい。第1積層部10と第2積層部20とを積層する工程は、接着組成物層を介して第1機能層12と第2機能層22とが対向するように第1積層部10と第2積層部20とを積層し、接着組成物層から接着層30を形成する工程を有していてもよい。接着組成物層から接着層30を形成する工程としては、接着組成物層に含まれる成分に応じて適宜行えばよく、例えば接着組成物層を硬化する必要がある場合には硬化処理を行う工程を行えばよく、硬化処理が必要とされない場合には接着組成物層をそのまま接着層とすればよい。
第1積層部10に接着組成物層を形成する工程を有する場合、接着組成物層は、その幅方向の少なくとも一方の端部の位置が第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側となり、かつ、第1基材層11の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側となるように形成することが好ましい。第2積層部20に接着組成物層を形成する工程を有する場合、第1積層部10と第2積層部20とを積層したときに、接着組成物層が、その幅方向の少なくとも一方の端部の位置が第2機能層22の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側となるように形成することが好ましい。
積層体(1)41の製造方法で用いられる第1積層部10及び第2積層部20は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
積層体(1)及びその製造方法は、以下に示す変形例のように変更されてもよい。また、上記した実施形態及び下記に示す変形例を任意に組み合わせてもよい。
(実施形態1の変形例1)
接着層30の幅方向の端部の位置は、積層体(1)の幅方向の一方の端部において、上記[a]〜[c]の関係をすべて満たすものであってもよく、積層体(1)の幅方向の両端において、上記[a]〜[c]の関係をすべて満たすものであってもよい。
(実施形態1の変形例2)
積層体(1)41は、第1基材層11、第1機能層12、接着層30、第2機能層22、及び第2基材層21に加え、そのほかの層を更に含んでいてもよい。例えば、積層体(1)41は、第1基材層11の第1機能層12とは反対側の面に、接着層及び剥離フィルムを、この順に更に有していてもよい。
例えば、第1機能層12が第1液晶層である場合、第1基材層11と第1機能層12との間に更に第1配向層を有していてもよい。第2機能層22が第2液晶層である場合、第2基材層21と第2機能層22との間に更に第2配向層を有していてもよい。第1機能層12が第1液晶層であり、第2機能層22が第2液晶層である場合、積層体(1)の製造方法において、第1積層部も第1基材層11と第1機能層12との間に第1配向層を有していてもよく、第2積層部も第2基材層21と第2機能層22との間に第2配向層を有していてもよい。
第1基材層11と第1機能層12との間に第1配向層を有する場合、積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1配向層の端部は、第1基材層11の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置していてもよく、第1機能層12の端部と同じ位置であってもよく、それよりも幅方向内側又は幅方向外側に位置していてもよい。
第2基材層21と第2機能層22との間に第2配向層を有する場合、積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部において、第2配向層の端部は、第2基材層21の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置していてよく、第2機能層22の端部と同じ位置であってもよく、それよりも幅方向内側又は幅方向外側に位置していてもよい。
[実施形態2(積層体(2)及びその製造方法)]
(積層体(2))
図3は、積層体(2)の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。積層体(2)42は、図3に示すように、
第1基材層11、第1機能層12、接着層30、及び第2’機能層22’をこの順に含み、
積層体(2)42の幅方向の少なくとも一方の端部において、接着層30の端部の位置は、下記[a]、[b]及び[d]:
[a]第1基材層11の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
[b]第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側にある、
[d]第2’機能層22’の端部の位置と同じである、
の関係をすべて満たす。
なお、上記[a]、[b]及び[d]の要件に記載の各端部の位置は、積層体(2)42の幅方向断面における位置であり、以下において各層の端部の位置の関係を規定する場合も、積層体(2)42の幅方向断面における位置である。
積層体(2)42は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
第1基材層11及び第1機能層12は、先の実施形態で説明したものと同様である。
第2’機能層22’は、偏光特性や光学補償機能等の光学特性を示す薄膜層、タッチセンサを構成する層等が挙げられ、樹脂フィルムであってもよいし、液晶層であってもよい。
第2’機能層22’は、好ましくは液晶化合物を含む液晶層である(以下、液晶層である第2’機能層22を「第2’液晶層」と称することがある。)。第2’機能層22’は、例えば重合性液晶化合物を重合して形成された硬化膜であってもよい。第2’機能層22’は、後述するように第2機能層22に由来する層であってもよい。第2’機能層22’は、より好ましくは位相差層である。
先の実施形態と同様に、第1基材層11は、第1機能層12に対して剥離可能なフィルムであってもよく、偏光機能を示すフィルムを有する層であってもよい。
接着層30は、第2’機能層22と、第1基材層11及び第1機能層12とを接着する。積層体(2)42の幅方向の少なくとも一方の端部において、接着層30の端部の位置は、上記した[a]、[b]及び[d]の関係をすべて満たす。具体的には、積層体(2)42の幅方向断面において、接着層30の端部は、第1基材層11の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にあり、第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側にあり、かつ、第2’機能層22’の端部の位置に位置する。
図3に示す積層体(2)42の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1基材層11の端部の位置は、第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側にあり、かつ、第2’機能層22’の端部の位置よりも幅方向外側にある。更に、積層体(2)42の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1機能層12の端部の位置は、第2’機能層22’の端部の位置よりも幅方向内側にある。
積層体(2)42は、後述するように積層体(1)41から第2基材層21を剥離することによって得ることができる。積層体(2)42は、後述する積層体(3)の製造に用いることができる。
(積層体(2)の製造方法)
図4(a)及び(b)は、積層体(2)の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。図4(a)に示す積層体(1)41は、図1に示す積層体(1)41と同じ構造を有し、図4(b)に示す積層体(2)42は、図3に示す積層体(2)42と同じ構造を有する。積層体(2)の製造方法は、
積層体(1)41を準備する工程と(図4(a))、
積層体(1)41から第2基材層21を剥離する工程と(図4(b))、を含む。
積層体(1)は、先の実施形態で説明した方法で準備することができる。積層体(1)については、先の実施形態で説明したとおりである。
積層体(1)41では、第2基材層21が第2機能層22に対して剥離可能となっており、積層体(1)41の幅方向の少なくとも一方の端部における接着層30の端部の位置が上記した[a]〜[c]の関係をすべて満たしている。そのため、積層体(1)41から第2基材層21を剥離することにより、図3及び図4(b)に示す積層体(2)42を得ることができる。
図4(a)に示す積層体(1)41の幅方向断面において、第2機能層22は、接着層30が設けられた領域である接着層形成領域22xと、接着層30が設けられていない領域である接着層未形成領域22y(図4(a)中、右上がり斜線で示す部分)とを有する。接着層形成領域22xが接着層30上に設けられた領域であるために、第2基材層21を剥離しても接着層30に固定されて第2基材層21とともに剥離されにくくなっている。一方、接着層未形成領域22yは接着層30に固定されておらず、第2基材層21とともに剥離されやすい。ゆえに、積層体(1)41から第2基材層21を剥離すると、図4(b)に示すように、接着層形成領域22xが接着層30上に存在し、接着層未形成領域22yが第2基材層21上に存在するように第2機能層22が分割され、接着層30上に存在する接着層形成領域22xが第2’機能層22’となる。ゆえに、積層体(1)41から第2基材層21を剥離することにより、積層体(2)42を得ることができる。
積層体(2)42の製造方法で用いられる積層体(1)41は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
積層体(2)及びその製造方法は、以下に示す変形例のように変更されてもよい。上記した実施形態及び下記に示す変形例を任意に組み合わせてもよい。
(実施形態2の変形例1)
接着層30の端部の位置は、積層体(2)42の幅方向の一方の端部において、上記[a]、[b]及び[d]の関係をすべて満たすものであってもよく、積層体(2)42の幅方向の両端において、上記[a]、[b]及び[d]の関係をすべて満たすものであってもよい。
(実施形態2の変形例2)
積層体(2)42は、第1基材層11、第1機能層12、接着層30、及び第2’機能層22’に加え、そのほかの層を更に含んでいてもよい。例えば、積層体(2)42は、第1基材層11の第1機能層12とは反対側の面に、接着層及び剥離フィルムを、この順に更に有していてもよい。
第1機能層12が第1液晶層である場合、第1基材層11と第1機能層12との間に更に第1配向層を有していてもよい。第2’機能層22’が第2’液晶層である場合、第2’機能層22’の接着層30とは反対側に第2配向層を更に有していてもよい。
積層体(2)42が第1基材層と第1機能層との間に第1配向層を有する場合、積層体(2)42の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1配向層の端部は、第1基材層端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置していてよく、第1機能層の幅端部の位置と同じ位置であってもよく、それよりも幅方向内側又は幅方向外側に位置していてもよい。
積層体(2)42が第2配向層を有する場合、積層体(2)42の幅方向の少なくとも一方の端部において、第2配向層の端部は、第2’機能層の端部と同じ位置であってもよく、それよりも幅方向内側に位置していてもよい。
積層体(2)が積層体(1)から第2基材層を剥離することにより得られる場合、積層体(1)が第1配向層や第2配向層を有していてもよい。積層体(1)が第2基材層と第2機能層との間に第2配向層を有する場合、第2基材層とともに第2配向層を剥離することにより積層体(2)を得てもよく、第2配向層が第2’機能層上に存在するように第2基材層を剥離してもよい。この場合、積層体(1)中の第2配向層は、第2機能層と同様に第2基材層の剥離の際に、第2基材層上に存在する領域と、第2’機能層上に存在する領域とに分割されてもよい。
第2配向層を含む積層体(1)から、第2基材層とともに第2配向層を剥離するか、第2基材層のみを剥離するかは、第2基材層、第2配向層、及び第2機能層における各層間の剥離力によって調整することができる。剥離力は、例えば、各層に含まれる成分や各層の表面に対して行われる表面処理によって調整することができる。例えば、第2配向層と、第2基材層又は第2機能層との間の剥離力は、第2配向層や第2機能層に含まれる添加剤の種類や量、第2基材層の第2配向層側の表面や第2基材層上に設けられた第2配向層の表面に対して行うコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理によって調整することができる。
[実施形態3(積層体(3)及びその製造方法)]
(積層体(3))
図5は、積層体(3)の一例を示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。本実施形態の積層体(3)51は、図5に示すように、
積層体(2)42(すなわち、第1基材層11、第1機能層12、接着層30、及び第2’機能層22’)と、光学フィルム60(樹脂フィルム)とを含み、
積層体(2)42の第2’機能層22側に、光学フィルム用接着層36(樹脂フィルム用接着層)を介して光学フィルム60が積層されている。
積層体(3)51は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
積層体(3)51は、図5に示すように、第1基材層11、第1機能層12、接着層30、第2’機能層22’、光学フィルム用接着層36、及び光学フィルム60をこの順に含む。積層体(2)42は、先の実施形態で説明したように、第1基材層11、第1機能層12、接着層30、及び第2’機能層22’をこの順に含む。
光学フィルム60は、偏光層を有するものであってもよく、位相差層であってもよい。積層体(3)51の幅方向の端部の少なくとも一方において、光学フィルム60の端部は、第2’機能層22’の端部の位置や接着層30の端部の位置と同じ位置であってもよく、第1機能層の端部の位置と同じ位置であってもよく、第1基材層11の端部の位置と同じ位置であってもよく、これらのいずれとも異なっていてもよい。
なお、積層体(3)51をなす各層の各端部の位置は、積層体(3)51の幅方向断面における位置である。
光学フィルム用接着層36は、光学フィルム60と第2’機能層22’とを接着する。光学フィルム用接着層36の端部は、図5に示す積層体(3)51の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1基材層11と同じか、それよりも幅方向内側に位置すればよい。特に、上記光学フィルム用接着層36の端部が、光学フィルム60の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置し、かつ、積層体(2)42の最も幅方向外側にある層の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置することにより、光学フィルム用接着層36が、積層体(3)から光学フィルム用接着層36がはみ出して搬送路を汚染すること等を抑制することができるため、好ましい。
光学フィルム用接着層36の端部は、図5に示す積層体(3)51の幅方向の端部の少なくとも一方において、第1機能層12の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置する。
積層体(3)51は、後述するように光学積層体52(図6(b))を得るために用いられることがある。例えば、光学積層体52は、積層体(3)51から第1基材層11を剥離することによって得ることができる。
詳細は後述するが、第1基材層11の剥離により、第1基材層11と光学フィルム用接着層36との間にある中間層45(第2’機能層22’、接着層30、及び第1機能層12を含む層)は、光学フィルム用接着層36の端部よりも幅方向外側にある領域(以下、「外側領域」ということがある。)と、幅方向内側にある領域(以下、「内側領域」ということがある。)とに分割される(図6(a),(b))。
上記したように、積層体(3)51において、光学フィルム用接着層36の端部の位置が第1機能層12の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある場合、第1基材層11の剥離によって分割される中間層45は、外側領域が第1基材層11に接着層30が接着している領域を有し、内側領域が第1基材層11上に第1機能層12又はその一部が存在する領域となる(図6(a),(b))。
先の実施形態で説明したように、第1基材層11は第1機能層12に対して剥離可能となっているため、外側領域では第1基材層11と接着層30との間で分離が生じにくく、内側領域では第1基材層11と第1機能層12との間で分離が生じやすくなる。したがって、積層体(3)51から第1基材層11を剥離すると、第1基材層11上に外側領域が存在し、光学フィルム用接着層36上に内側領域が存在するように中間層45が分割され、内側領域において第1基材層と第1機能層とを分離することができる。ゆえに、積層体(3)51から第1基材層11を剥離することにより、光学積層体52を得ることができる(図6(b))。
(積層体(3)の製造方法)
積層体(3)51(図5)の製造方法は、
積層体(2)42を準備する工程と(図3又は図4(b))、
積層体(2)42の第2’機能層22’側に、光学フィルム用接着層36(樹脂フィルム用接着層)を介して光学フィルム60(樹脂フィルム)を積層する工程と(図5)、を有する。
積層体(2)は、図3又は図4(b)に示すように、先の実施形態で説明した製造方法により準備することができる。積層体(2)42については、先の実施形態で説明したとおりである。また、光学フィルム60及び光学フィルム用接着層36については、上記で説明したとおりである。
光学フィルム60は、例えば、積層体(2)42の第2’機能層22’側及び光学フィルム60上のうちの少なくとも一方に、光学フィルム用接着層36を形成するための光学フィルム用接着組成物層を形成し、光学フィルム60と第2’機能層22’とを貼り合わせることにより、積層することができる。光学フィルム用接着組成物層から光学フィルム用接着層36を形成する方法としては、光学フィルム用接着組成物層に含まれる成分に応じて適宜行えばよく、例えば光学フィルム用接着組成物層を硬化する必要がある場合には硬化処理を行う工程を行えばよく、硬化処理が必要とされない場合には光学フィルム用接着組成物層をそのまま光学フィルム用接着層とすればよい。
図5に示す積層体(3)51において、光学フィルム用接着層36の端部の位置が、第1機能層12の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある場合、光学フィルム用接着組成物層の端部の位置が第1機能層12の幅方向の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側となるように設けることが好ましい。例えば、積層体(2)42の第2’機能層22’側に光学フィルム用接着組成物層を形成する工程を有する場合、光学フィルム用接着組成物層の端部の位置が第1機能層12の幅方向の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側となるように形成すればよい。また、光学フィルム60上に光学フィルム用接着組成物層を形成する工程を有する場合、光学フィルム用接着組成物層を介して光学フィルム60と積層体(2)42とを積層したときに、光学フィルム用接着組成物層の幅方向の端部の位置が第1機能層12の幅方向の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側となるように形成することが好ましい。
積層体(3)51の製造方法で用いられる積層体(2)42は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。また、光学フィルムも、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
積層体(3)及びその製造方法は、以下に示す変形例のように変更されてもよい。また、上記した実施形態及び下記に示す変形例を任意に組み合わせてもよい。
なお、積層体(3)は、光学フィルム60の光学フィルム用接着組成物層とは反対側に、更に層を有してもよく、例えば、光学フィルム60の光学フィルム用接着組成物層とは反対側に接着剤層及び剥離フィルムをこの順に有してもよい。
(実施形態3の変形例1)
積層体(3)51の幅方向の少なくとも一方の端部において、光学フィルム用接着層の幅方向の端部の位置は、第1機能層の幅方向の端部の位置よりも幅方向外側にあってもよい。この場合、積層体(3)51から第1基材層を剥離しても、中間層45の内側領域(積層体(3)51の幅方向断面において、光学フィルム用接着層の端部の位置よりも内側にある領域)にも、第1基材層に接着層が接着している領域が含まれるため、第1基材層と第1機能層との間で分離が生じにくい。光学フィルム用接着層の幅方向の端部の位置が第1機能層の幅方向の端部の位置よりも幅方向外側にある場合、第1機能層12の幅方向の端部の位置かそれよりも幅方向内側の位置において積層体(3)体51の端部を除去することにより、積層体(3)51から第1基材層11を剥離できる。
(実施形態3の変形例2)
積層体(3)51において、例えば、光学フィルムに代えて剥離フィルム(樹脂フィルム)を用いてもよく、光学フィルム用接着層36に代えて積層体用接着層(樹脂フィルム用接着層)を用いてもよく、積層体(3)51をなす第1基材層11に代えて、偏光板等の光学フィルムを用いてもよい。
積層体用接着層は、例えば適宜のタイミングで剥離フィルムを剥離することによって、積層体(3)を光学表示素子に貼合するために用いることができる。
(実施形態3の変形例3)
積層体(3)51において、第1機能層12が第1液晶層であり、第2’機能層22’が第2’液晶層である場合、例えば、第1基材層11と第1機能層との間に第1配向層を更に有していてもよいし、第2’機能層22’と光学フィルム用接着層36との間に第2配向層を更に有していてもよい。
積層体(3)51が第1配向層を有する場合、第1配向層の端部は、積層体(3)の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1基材層の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置していてもよく、第1機能層の端部と同じであってもよく、それよりも幅方向内側又は幅方向外側にあってもよい。積層体(3)51が第2配向層を有する場合、第2配向層の端部の位置は、第2’機能層22’と端部の位置と同じであってもよく、それよりも幅方向内側に位置していてもよい。
積層体(3)が第2配向層を有する場合、第2配向層を有する積層体(2)と、光学フィルムとを準備して、積層体(2)の第2配向層側に光学フィルム用接着層36を介して光学フィルムを積層すればよい。
[実施形態4(光学積層体の製造方法)]
図6は、光学積層体の製造工程の一例を模式的に示す概略断面図である。図中、Wは幅方向を表す。
図6(a)に示す積層体(3)51は、図5に示す積層体(3)51と同じ構造を有する。光学積層体52の製造方法は、
積層体(3)51を準備する工程と(図6(a))、
積層体(3)51から第1基材層11を剥離する工程と(図6(b))、を含む。
光学積層体52は、図6(b)に示すように、第1’機能層12’、接着層30’、第2”機能層22”、光学フィルム用接着層36、及び光学フィルム60をこの順に含む。先の実施形態で説明したように、積層体(3)51は、第1機能層12、接着層30、第2’機能層22’、光学フィルム用接着層36、及び光学フィルム60をこの順に含む。
光学積層体52は、その幅方向の少なくとも一方の端部において、例えば図6(b)に示すように、第1’機能層12’、接着層30’、第2”機能層22”、及び光学フィルム用接着層36それぞれの端部の位置が同じである。図6(b)に示す光学積層体52では、光学フィルム60の端部の位置は、光学フィルム用接着層36の端部の位置よりも幅方向外側である場合を示しているが、幅方向内側であってもよく、光学フィルム用接着層36の端部の位置と同じであってもよい。
なお、光学積層体52をなす各層の各端部の位置は、光学積層体52の幅方向断面における位置である。
光学積層体52に含まれる第1’機能層12’、接着層30’、及び第2”機能層22”は、それぞれ、積層体(3)51に含まれる第1機能層12、接着層30、及び第2’機能層22’に由来する層である。
光学積層体52の製造方法において、積層体(3)51は、先の実施形態で説明したとおりである。
先の実施形態で説明したように、積層体(3)51の幅方向の少なくとも一方の端部において、光学フィルム用接着層36の端部は、第1機能層12の端部と同じかそれよりも幅方向内側に位置する。
図6(a)に示す積層体(3)51では、第1基材層11は第1機能層12に対して剥離可能となっているが、接着層30の端部の位置が第1機能層12の端部の位置よりも幅方向外側にある。そのため、図6(a)に示す積層体(3)51において、第1機能層12の端部の外側の接着層30が存在する領域では、第1基材層11と接着層30との間の分離は生じにくいが、第1機能層の端部よりも内側では第1基材層11と第1機能層12との間の分離が生じやすい。
上記したように、図6(a)に示す積層体(3)51において、光学フィルム用接着層36の端部の位置は、第1機能層12の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある。そのため、積層体(3)51から第1基材層11を剥離しようとすると、図6(a)及び(b)に示すように、第2’機能層22’が光学フィルム用接着層36が設けられた領域と設けられていない領域との間で分割され、第2’機能層22’の第1基材層11側にある接着層30も、積層体(3)51の幅方向断面において光学フィルム用接着層36の端部の位置よりも外側にある部分と内側にある部分とに分割される。また、第1機能層12は、積層体(3)51の幅方向断面において、第1機能層12の端部の位置が光学フィルム用接着層36の端部の位置よりも幅方向内側にある場合、光学フィルム用接着層36の端部の位置よりも外側にある部分と内側にある部分とに分割され、積層体(3)51の幅方向断面において、第1機能層12の端部の位置が光学フィルム用接着層36の端部の位置と同じである場合、第1機能層12と接着層30との幅方向における境界部分で分割される。
このように、図6(a)に示す積層体(3)51から第1基材層11を剥離すると、第1基材層11と光学フィルム用接着層36との間にある第2’機能層22’、接着層30、及び第1機能層12を含む中間層45は、光学フィルム用接着層36の端部よりも幅方向外側にある外側領域(図6(a)及び(b)中の右下がり斜線で示す部分)と、幅方向内側にある内側領域とに分割される。外側領域は第1基材層11に接着層30が接着している領域を有し、内側領域は第1基材層11上に第1機能層12又はその一部が存在する領域となるため、外側領域では第1基材層11と接着層30との間の分離は生じにくいが、内側領域では、第1基材層11は第1機能層12に対して剥離可能となっているため第1基材層11と第1機能層12との間の分離が生じやすくなる。したがって、積層体(3)51から第1基材層11を剥離すると、図6(b)に示すように第1基材層11に外側領域が存在し、光学フィルム用接着層36上に内側領域が存在するように中間層45が分割され、内側領域において第1基材層と第1機能層とを分離することができる。その結果、第1’機能層12’、接着層30’、第2”機能層22”、及び光学フィルム用接着層36それぞれの端部の位置が同じである光学積層体52を得ることができる。
光学積層体52の製造方法は、さらに、光学積層体52の第1’機能層12’の接着層30’とは反対側に、積層体用接着層を設ける工程を有していてもよい。積層体用接着層は、光学積層体を光学表示素子に貼合するために用いることができる。
光学積層体52の製造方法で用いられる積層体(3)51は、枚葉のフィルム状物であってもよく、長尺のフィルム状物であってもよい。
光学積層体52において、光学フィルム60を直線偏光板とし、第2”機能層22”を1/2波長板とし、第1’機能層12’を1/4波長板とすることにより、光学積層体52を円偏光板とすることができる。光学フィルム60を直線偏光板とし、第2”機能層22”を逆波長分散性の1/4波長板とし、第1’機能層12’をポジティブCプレートとすることによっても、光学積層体52を円偏光板とすることができる。
光学積層体52及びその製造方法は、以下に示す変形例のように変更されてもよい。上記した実施形態及び下記に示す変形例を任意に組み合わせてもよい。
(実施形態4の変形例1)
光学積層体52は、第1’機能層12’、接着層30’、第2”機能層22”、光学フィルム用接着層36、及び光学フィルム60に加え、そのほかの層を更に含んでいてもよい。光学積層体52は、第1’機能層12が第1’液晶層であり、第2”機能層22”が第2”液晶層である場合、例えば、第1’機能層12’の接着層30’とは反対側に第1配向層を有していてもよいし、第2”機能層22”と光学フィルム用接着層36との間に第2配向層を有していてもよい。
光学積層体が第1配向層を有する場合、光学積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、第1配向層の端部は、第1’機能層12’の端部と同じ位置であってもよく、それよりも幅方向内側の位置であってもよい。光学積層体が第1配向層を有する場合、該光学積層体を製造するために用いる積層体(3)が第1配向層を有する。
積層体(3)が第1基材層と第1機能層との間に第1配向層を有する場合、第1基材層とともに第1配向層を剥離して図6(b)に示す光学積層体52を得てもよく、第1配向層が第1’機能層12’上に存在するように第1基材層を剥離してもよい。この場合、積層体(3)中の第1配向層は、中間層45と同様に第1基材層の剥離の際に、光学フィルム用接着層36の幅方向の端部よりも幅方向外側にある領域と、幅方向内側にある領域とに分割されてもよい。
光学積層体が第2配向層を有する場合、光学積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、第2配向層の端部は、第2”機能層12”の端部と同じ位置であってもよく、それよりも幅方向内側の位置であってもよい。光学積層体が第2配向層を有する場合、該光学積層体を製造するために用いる積層体(3)が第2配向層を有する。
(実施形態4の変形例2)
光学積層体52の製造方法において、光学フィルム及び光学フィルム用接着層に代えて、剥離フィルム及び積層体用接着層を用いることにより、剥離フィルムを含む積層体を製造することができる。光学積層体の製造方法において、第2’機能層の接着層とは反対側に、光学フィルム用接着層を介して光学フィルムを設ける工程を有していてもよい。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及びその変形例に限定されることはなく、例えば、上記の各実施形態及びその変形例の各構造及び各工程を組合わせて実施することもできる。以下、全ての実施形態及びその変形例において共通する各事項について詳細に説明する。
(第1基材層及び第2基材層)
第1基材層及び第2基材層(以下、両者をまとめて「基材層」ということがある。)は、樹脂材料で形成されたフィルムであることが好ましい。樹脂材料としては、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性等に優れる樹脂材料が用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ノルボルネン系ポリマー等の環状ポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステル系樹脂;ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル等のビニルアルコール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルケトン系樹脂;ポリフェニレンスルフィド系樹脂;ポリフェニレンオキシド系樹脂、及びこれらの混合物、共重合物等を挙げることができる。これらの樹脂のうち、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂及び(メタ)アクリル酸系樹脂のいずれか又はこれらの混合物を用いることが好ましい。なお、上記「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも1種」を意味する。
基材層は、離型性を示すフィルムであってもよいし、偏光機能を示すフィルムを有する層であってもよい。基材層は、屈曲可能な前面板として適用される樹脂フィルムであってもよい。
基材層は、樹脂1種類又は2種以上を混合した単層であってもよく、2層以上の多層構造を有していてもよい。多層構造を有する場合、各層をなす樹脂は互いに同じであってもよく異なっていてもよい。基材層が樹脂材料で形成されたフィルムである場合、基材層には、任意の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、離型剤、着色防止剤、難燃剤、核剤、帯電防止剤、顔料、及び着色剤等が挙げられる。
基材層の厚みは特に限定されないが、一般には強度や取扱い性等の作業性の点から1〜300μmであることが好ましく、10〜200μmであることがより好ましく、30〜120μmであることがさらに好ましい。
(前面板)
前面板は、液晶セル等の画像表示素子の反りを抑制したり、画像表示素子を保護したりする役割を担うものであり、例えば透光性の(好ましくは光学的に透明な)板状体である。前面板は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
前面板は、本発明の偏光板を含む最終製品において最外面に配置されることから、屋外または半屋外で使用される場合においても十分な耐久性を示すことが求められる。このような観点から、前面板は、ガラス又は強化ガラス等の無機材料、ヤング率が2GPa以上の高分子フィルムから構成されることが好ましい。ガラス及び強化ガラス等の無機材料、特に、フレキシブルディスプレイ用途としては、屈曲可能とするために、樹脂フィルムが好適であり、中でもポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエステル系フィルム、オレフィン系フィルム、アクリル系フィルム、セルロース系フィルムが好ましい。高分子フィルムの中には、シリカ等の無機粒子、有機微粒子、ゴム粒子等を分散させることも好ましい。
樹脂フィルムからなる屈曲可能な前面板は、少なくとも片面にハードコート層を有していてもよい。ハードコート層は公知の方法で樹脂フィルムの表面に設けることができる。
(第1配向層及び第2配向層)
積層体(1)〜(3)及び光学積層体が含んでいてもよい第1配向層及び第2配向層(以下、両者をまとめて「配向層」ということがある。)は、その上に形成される液晶層に含まれる重合性液晶化合物を所望の方向に液晶配向させる、配向規制力を有する。配向層としては、配向性ポリマーで形成された配向性ポリマー層、光配向ポリマーで形成された光配向性ポリマー層、層表面に凹凸パターンや複数のグルブ(溝)を有するグルブ配向層を挙げることができる。配向層の厚みは、通常10〜500nmであり、10〜200nmであることが好ましい。
配向性ポリマー層は、配向性ポリマーを溶剤に溶解した組成物を基材層に塗布して溶剤を除去し、必要に応じてラビング処理をして形成することができる。この場合、配向規制力は、配向性ポリマーで形成された配向性ポリマー層では、配向性ポリマーの表面状態やラビング条件によって任意に調整することが可能である。
光配向性ポリマー層は、光反応性基を有するポリマー又はモノマーと溶剤とを含む組成物を基材層に塗布し、偏光を照射することによって形成することができる。この場合、配向規制力は、光配向性ポリマー層では、光配向性ポリマーに対する偏光照射条件等によって任意に調整することが可能である。
グルブ配向層は、例えば感光性ポリイミド膜表面にパターン形状のスリットを有する露光用マスクを介して露光、現像等を行って凹凸パターンを形成する方法、表面に溝を有する板状の原盤に、活性エネルギー線硬化性樹脂の未硬化の層を形成し、この層を基材層に転写して硬化する方法、基材層に活性エネルギー線硬化性樹脂の未硬化の層を形成し、この層に、凹凸を有するロール状の原盤を押し当てる等により凹凸を形成して硬化させる方法等によって形成することができる。
(第1機能層及び第2機能層)
第1機能層及び第2機能層(以下、両者をまとめて「機能層」ということがある。)は、偏光特性や光学補償機能等の光学特性を示す薄膜層や、タッチセンサを構成する層等が挙げられ、樹脂フィルムであってもよいし、液晶層であってもよい。
上記機能層における光学特性を示す薄膜層としては、後述する光学フィルム等が挙げられる。樹脂フィルムとしては、位相差フィルム、偏光層及びタッチセンサを構成する層が好ましく、位相差フィルムがより好ましい。
樹脂フィルムの厚みは、通常5μm以上100μm以下である。
機能層は、好ましくは液晶化合物を含む液晶層である。該液晶層は、公知の重合性液晶化合物を用いて形成することができる。重合性液晶化合物の種類は特に限定されず、棒状液晶化合物、円盤状液晶化合物、及びこれらの混合物を用いることができる。重合性液晶化合物を用いる場合には、重合性液晶化合物と溶剤、必要に応じて各種添加剤を含む液晶層形成用組成物を、配向層上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜を硬化させることによって、液晶硬化層である液晶層を形成することができる。あるいは、基材層上に液晶層形成用組成物を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を基材層とともに延伸することによって液晶層を形成してもよい。液晶層は、位相差層であってもよい。
液晶層形成用組成物は、上記した重合性液晶化合物及び溶剤の他に、重合開始剤、反応性添加剤、レベリング剤、重合禁止剤等を含んでいてもよい。重合性液晶化合物、溶剤、重合開始剤、反応性添加剤、レベリング剤、重合禁止剤等は、公知のものを適宜用いることができる。
液晶層の厚みは、通常0.1μm以上10μm以下である。
(光学フィルム)
光学フィルムとしては、偏光層、偏光層の少なくとも片面に保護層が形成された偏光板、偏光板の少なくとも片面にプロテクトフィルムが積層されたプロテクトフィルム付き偏光板、反射フィルム、半透過型反射フィルム、輝度向上フィルム、光学補償フィルム、防眩機能付きフィルム、位相差フィルム、等であることができ、これらのうちの1つを有するものであってもよく、2つ以上を有する多層構造を有していてもよい。また、光学フィルムは、液晶層を含んでいてもよく、この液晶層は位相差層であってもよい。
光学フィルムに含まれていてもよい偏光層としては、単層のポリビニルアルコール樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向したものであってもよく、基材フィルム上に二色性色素が吸着配向したポリビニルアルコール樹脂層を設けた二層以上の積層フィルムであってもよい。また、偏光層は、重合性液晶化合物に二色性色素を配向させ、重合性液晶化合物を重合させた硬化膜であってもよい。この場合、偏光層は液晶層でもあり得る。
光学フィルムに含まれていてもよい液晶層は、重合性液晶化合物が重合して形成されたものであることができる。液晶層は、基材層、又はこの上に設けられた配向層上に、重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を塗布して乾燥し、紫外線等の活性エネルギー線照射により重合性液晶化合物を重合して硬化させて形成することができる。
(偏光層)
偏光層は、直線偏光子、又は円偏光板であることができる。
(直線偏光子)
直線偏光子は、無偏光の光を入射させたとき、吸収軸に直交する振動面をもつ直線偏光を透過させる性質を有する。直線偏光子は、ポリビニルアルコール(PVA)系フィルムを染色、延伸することで製造されるフィルム型偏光子であってもよい。延伸によって配向したPVA系フィルムに、ヨウ素等の二色性色素が吸着、又はPVAに吸着した状態で延伸されることで二色性色素が配向し、偏光性能を発揮する。フィルム型偏光子の製造においては、他に膨潤、ホウ酸による架橋、水溶液による洗浄、乾燥等の工程を有していてもよい。延伸や染色工程はPVA系フィルム単独で行ってもよいし、ポリエチレンテレフタレートのような他のフィルムと積層された状態で行うこともできる。用いられるPVA系フィルムとしては10〜100μm、延伸倍率は2〜10倍が好ましい。
フィルム型偏光子は少なくとも片面に後述する保護フィルムを設けて、直線偏光板として用いてもよい。フィルム型偏光子が、他のフィルムと積層した状態で延伸されて製造されたものである場合は、フィルム型偏光子に保護フィルムを貼合したのち、基材を剥離して直線偏光板を得てもよいし、延伸時の基材をそのまま保護フィルムとして用いて直線偏光板を得てもよい。
さらに直線偏光子の他の一例としては、液晶偏光組成物を塗布して形成する液晶塗布型偏光子であってもよい。液晶偏光組成物は、液晶性化合物及び二色性色素化合物を含むことができる。液晶塗布型偏光子は、配向膜(配向層)上に液晶偏光組成物を塗布して液晶偏光層を形成することで製造することができる。液晶塗布型偏光子は、フィルム型偏光子に比べて厚さを薄く形成することができる。液晶塗布型偏光子の厚みは0.5〜10μmであり、好ましくは1〜5μmである。
配向膜は、例えば基材上に配向膜形成組成物を塗布し、ラビング、偏光照射等により配向性を付与することで製造することができる。液晶塗布型偏光子は基材から剥離して転写して積層することもできるし、上記基材をそのまま積層した状態で用いることもできる。基材としては、後述の保護フィルムとして例示される高分子フィルムを用いることができる。
液晶塗布型偏光子は少なくとも片面に後述する保護フィルムを設けて、直線偏光板として用いてもよい。液晶塗布型偏光子を配向膜上に形成して製造されたものである場合は、液晶塗布型偏光子に保護フィルムを貼合したのち、配向膜を形成するために用いた基材を剥離して直線偏光板を得てもよいし、当該基材をそのまま保護フィルムとして用いて直線偏光板を得てもよい。
保護フィルムとしては、透明な高分子フィルムであればよく、上記した基材層に使用される材料、添加剤が使用できる。保護フィルムは、セルロース系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルムが好ましい。エポキシ樹脂等のカチオン硬化組成物やアクリレート等のラジカル硬化組成物を塗布して硬化して得られるコーティング型の保護フィルムであってもよい。必要により可塑剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、顔料や染料のような着色剤、蛍光増白剤、分散剤、熱安定剤、光安定剤、帯電防止剤、酸化防止剤、滑剤、溶剤等を含んでいてもよい。前記保護フィルムの厚さは、200μm以下であってもよく、好ましくは、1μm〜100μmである。厚さが200μmを超えると柔軟性が低下することがある。
(円偏光板)
円偏光板は、直線偏光子(又は直線偏光板)にλ/4波長板を積層することにより右若しくは左円偏光成分のみを透過させる機能を有する機能層である。円偏光板は、例えば、外光を右円偏光に変換して有機ELパネルで反射されて左円偏光となった外光を遮断し、有機ELの発光成分のみを透過させることで反射光の影響を抑制して画像を見やすくするために用いられる。円偏光機能を達成するためには、直線偏光子の吸収軸とλ/4波長板の遅相軸は理論上45°である必要があるが、実用的には45±10°である。直線偏光子とλ/4波長板は必ずしも隣接して積層される必要はなく、吸収軸と遅相軸の関係が上記の範囲を満足していればよい。円偏光板は、全波長において完全な円偏光を達成することが好ましいが、実用上は必ずしもその必要はないので、円偏光板は楕円偏光板をも包含する。
直線偏光子(又は直線偏光板)の視認側にさらにλ/4波長板を積層してもよい。これにより、出射光を円偏光とすることができるため、偏光サングラスをかけた状態での視認性を向上させることができる。
λ/4波長板を構成する材料は、一般的には、短波長ほど複屈折が大きく長波長になるほど小さな複屈折を示す材料が多い。この場合、全可視光領域でλ/4の位相差を達成することが困難となるため、視感度の高い波長560nm付近の光に対してλ/4の位相差となるように、面内位相差を100〜180nm、好ましくは130〜150nmとなるように設計することが好ましい。通常とは逆の複屈折率波長分散特性を有する材料を用いた逆波長分散性のλ/4波長板を用いることは視認性をよくすることができるので好ましい。このような材料としては、λ/4波長板が延伸型位相差層である場合は特開2007−232873号公報等、λ/4波長板が液晶塗布型位相差層である場合には特開2010−30979号公報等に記載されているものを用いることも好ましい。
上記したλ/4波長板にλ/2波長板を組み合わせることで広帯域λ/4波長板を得る技術も知られている(特開平10−90521号公報)。円偏光板は、直線偏光子(又は直線偏光板)に、広帯域λ/4波長板を積層したものであってもよい。λ/2波長板もλ/4波長板と同様の材料方法で製造される。広帯域λ/4波長板に用いるλ/4波長板及びλ/2波長板は、延伸型位相差層及び液晶塗布型位相差層のうちのいずれかとすることができ、その組み合わせは任意であるが、いずれにも液晶塗布型位相差層を用いることは、円偏光板の膜厚を薄くすることができるので好ましい。
円偏光板には斜め方向の視認性を高めるために、上記した構造の円偏光板にポジティブCプレート(正のCプレート)を積層する方法も知られている(特開2014−224837号公報)。円偏光板は、上記した構造の円偏光板にさらにポジティブCプレートを積層したものであってもよい。ポジティブCプレートも液晶塗布型位相差層であってもよく延伸型位相差層であってもよい。ポジティブCプレートの厚み方向の位相差は、−200〜−20nmであり、好ましくは−140〜−40nmである。
(位相差フィルム)
位相差フィルムは、入射光の進行方向に直交する方向(フィルムの面内方向)に位相差を与えるフィルムである。前記位相差フィルムは、セルロース系フィルム、オレフィン系フィルム、ポリカーボネート系フィルム等の高分子フィルムを延伸することで製造される延伸型位相差フィルムであってもよい。前記延伸型位相差フィルムの厚さは、200μm以下であってもよく、好ましくは、1μm〜100μmである。厚さが200μmを超えると柔軟性が低下することがある。
位相差フィルムの他の一例としては、高分子フィルム上に液晶組成物を塗布して形成する液晶塗布型位相差フィルムであってもよい。液晶組成物は、ネマチック、コレステリック、スメクチック等の液晶状態を示す性質を有する液晶性化合物を含む。液晶組成物の中の液晶性化合物を含むいずれかの化合物は重合性官能基を有している。液晶塗布型位相差フィルムは、液晶塗布型偏光子での説明と同様に配向膜上に液晶組成物を塗布硬化して液晶位相差層を形成することで製造することができる。
位相差フィルムは単層であっても多層であってもよく、延伸型位相差フィルムと液晶塗布型位相差フィルムとを積層したものであってもよい。
(タッチセンサ)
タッチセンサは入力手段として用いられる。タッチセンサとしては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等、様々な様式が提案されており、いずれの方式でも構わない。中でも静電容量方式が好ましい。静電容量方式タッチセンサは、活性領域及び前記活性領域の外郭部に位置する非活性領域に区分される。活性領域は表示パネルで画面が表示される領域(表示部)に対応する領域であって、使用者のタッチが感知される領域であり、非活性領域は表示装置で画面が表示されない領域(非表示部)に対応する領域である。タッチセンサはフレキシブルな特性を有する基板と;前記基板の活性領域に形成された感知パターンと;前記基板の非活性領域に形成され、前記感知パターンとパッド部を介して外部の駆動回路と接続するための各センシングラインを含むことができる。フレキシブルな特性を有する基板としては、前記前面板の高分子フィルム基材と同様の材料が使用できる。また、基材を剥離可能とすることで、タッチセンサ部分のみを積層体に転写して使用することも可能である。
(剥離フィルム)
剥離フィルムは、粘着剤層を支持し、粘着剤層に対して剥離可能なセパレータとしての機能を有する。剥離フィルムとしては、基材フィルムの粘着剤層を支持する側の表面にシリコーン処理等の離型処理が施されたフィルムを挙げることができる。基材フィルムをなす樹脂材料としては、上記した第1基材層及び第2基材層をなす樹脂材料と同様のものを挙げることができる。樹脂フィルムは1層構造であってもよく、2層以上の多層構造の多層樹脂フィルムであってもよい。
(接着層)
接着層は、接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。
接着剤としては、水系接着剤、活性エネルギー線硬化型接着剤、粘着剤等のうち1又は2種以上を組み合せて形成することができる。水系接着剤としては、例えばポリビニルアルコール系樹脂水溶液、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等を挙げることができる。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化する接着剤であり、重合性化合物及び光重合性開始剤を含む接着剤、光反応性樹脂を含む接着剤、バインダー樹脂及び光反応性架橋剤を含む接着剤等を挙げることができる。上記重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマー等の光重合性モノマーや、これらモノマーに由来するオリゴマー等を挙げることができる。上記光重合開始剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射して中性ラジカル、アニオンラジカル、カチオンラジカルといった活性種を発生する物質を含むものを挙げることができる。
粘着剤としては、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂等をベースポリマーとし、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物等の架橋剤を加えた組成物を挙げることができる。
接着層は、活性エネルギー線硬化型接着剤を用いて形成されることが好ましく、特に、紫外線硬化性のエポキシ系モノマー及び光カチオン重合開始剤を含む接着剤を用いて形成されることが好ましい。
接着層が形成される層の表面に対して、必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理を行ってもよい。
(光学フィルム用接着層)
光学フィルム用接着層は、上記の接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。光学フィルム用接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。光学フィルム用接着層を形成するための接着剤及び粘着剤としては、上記接着層に用いられる接着剤及び粘着剤と同様のものが挙げられる。光学フィルム用接着層が形成される層の表面に対して、必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理を行ってもよい。
(積層体用接着層)
積層体用接着層は、上記の接着剤、粘着剤及びこれらの組み合わせによって形成することができ、通常1層であるが、2層以上であってもよい。積層体用接着層が2層以上の層からなる場合、各層は互いに同じ材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。積層体用接着層を形成するための接着剤及び粘着剤としては、上記接着層に用いられる接着剤及び粘着剤と同様のものが挙げられる。積層体用接着層が形成される層の表面に対して、必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理を行ってもよい。
10 第1積層部、11 第1基材層、12 第1機能層(第1液晶層)、12’ 第1’機能層(第1’液晶層)、20 第2積層部、21 第2基材層、22 第2機能層(第2液晶層)、22x 接着層形成領域、22y 接着層未形成領域、22’ 第2’機能層(第2’液晶層)、22” 第2”機能層(第2”液晶層)、30 接着層、30’ 接着層、36 光学フィルム用接着層、41 積層体(1)、42 積層体(2)、45 中間層、51 積層体(3)、52 光学積層体、60 光学フィルム(樹脂フィルム)。

Claims (15)

  1. 第1基材層、第1機能層、接着層、第2機能層、及び第2基材層をこの順に含む積層体であって、
    前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、前記接着層の端部の位置は、下記[a]〜[c]:
    [a]前記第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
    [b]前記第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、
    [c]前記第2機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
    の関係をすべて満たす、積層体。
  2. 前記接着層の端部の位置は、前記積層体の幅方向の両端において、上記[a]〜[c]の関係をすべて満たす、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記第1機能層及び前記第2機能層は、それぞれ液晶層である、請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記第1機能層及び前記第2機能層のうちの少なくとも一方は、位相差層である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 第1基材層、第1機能層、接着層、及び第2’機能層をこの順に含む積層体であって、
    前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部における前記接着層の端部の位置は、下記[a]、[b]及び[d]:
    [a]前記第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
    [b]前記第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、
    [d]前記第2’ 機能層の端部の位置と同じである、
    の関係をすべて満たす、積層体。
  6. 前記接着層の端部の位置は、前記積層体の幅方向の両端において、上記[a]、[b]及び[d]の関係をすべて満たす、請求項5に記載の積層体。
  7. 前記第1機能層及び前記第2’機能層は、それぞれ液晶層である、請求項5又は6に記載の積層体。
  8. 前記第1機能層及び前記第2’機能層のうちの少なくとも一方は、位相差層である、請求項5〜7のいずれか1項に記載の積層体。
  9. 更に、樹脂フィルムを含み、
    前記第2’機能層側に、樹脂フィルム用接着層を介して前記樹脂フィルムが積層されている、請求項5〜8のいずれか1項に記載の積層体。
  10. 前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、前記樹脂フィルム用接着層の端部の位置は、前記第1機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、請求項9に記載の積層体。
  11. 前記樹脂フィルムは、光学フィルムである、請求項9又は10に記載の積層体。
  12. 第1基材層、第1機能層、接着層、第2機能層、及び第2基材層をこの順に含む積層体の製造方法であって、
    前記第1基材層及び前記第1機能層を含む第1積層部を準備する工程と、
    前記第2基材層及び前記第2機能層を含む第2積層部を準備する工程と、
    前記接着層を介して前記第1機能層と前記第2機能層とが対向するように、前記第1積層部と前記第2積層部とを積層する工程と、を含み、
    前記積層体の幅方向の少なくとも一方の端部において、前記接着層の端部の位置は、下記[a]〜[c]:
    [a]前記第1基材層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
    [b]前記第1機能層の端部の位置よりも幅方向外側にある、
    [c]前記第2機能層の端部の位置と同じかそれよりも幅方向内側にある、
    の関係をすべて満たす、積層体の製造方法。
  13. 第1基材層、第1機能層、接着層、及び第2’機能層をこの順に含む積層体の製造方法であって、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体を準備する工程と、
    前記積層体から前記第2基材層を剥離する工程と、を含む、積層体の製造方法。
  14. 請求項5〜8のいずれか1項に記載の積層体を準備する工程と、
    前記積層体の前記第2’機能層側に、樹脂フィルム用接着層を介して樹脂フィルムを積層する工程と、を有する、積層体の製造方法。
  15. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の積層体を準備する工程と、
    前記積層体から前記第1基材層を剥離する工程と、を含む、積層体の製造方法。
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