JP2019211343A - 遠隔制御作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業区域を高所から観察したり、高所の放射線量などの空間物理量を計測したり、被運搬物を上げ下げしたりすることができる遠隔制御作業車を提供する。【解決手段】所要作業を遠隔操作によって行う遠隔制御作業車10の車体は、遠隔操作によって走行及び操舵される。車体上に立設された伸縮支柱13が遠隔操作によって上下に伸縮される。伸縮支柱13の上端部に撮影手段51、照明手段、物理量計測手段、被運搬物搭載手段などの作業手段を着脱可能に設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、所要作業を遠隔操作によって行う遠隔制御作業車に関し、特に高放射線量区域での状況撮影、放射線量計測、被運搬物の上げ下げその他の作業に適した遠隔制御作業車に関する。
例えば、原子力発電所において大事故が発生した場合、放射性汚染物の除染が課題となる。しかし、特に高線量区域等には立ち入ることができなかったり、短時間しか作業を行なえなかったりする。そこで、例えば特許文献1では、区域内に小型の遠隔制御作業車を導入して、遠隔制御作業車の遠隔操作によって除染作業を行なっている。遠隔制御作業車の車体には柱状部が設けられ、該柱状部の上端部に照明及び撮影を含む観察装置が設けられている。
特開2016−003856号公報
前掲特許文献の遠隔制御作業車は小型であることからして、観察装置の高さは、せいぜい大人の腰の高さあたりと考えられる。したがって、作業区域を例えば数mの高所から俯瞰で観察することはできない。また、高所における放射線量などの空間物理量を把握したり、被運搬物を上げ下げしたりしたいとの要請もある。
本発明は、前記事情に鑑み、高放射線量区域その他の作業区域を高所から観察したり、高所の空間物理量を計測したり、被運搬物を上げ下げしたりするなどの高所における所要作業が可能な遠隔制御作業車を提供することを目的とする。
前記の目的のために、本発明は、所要作業を行う遠隔制御作業車であって、
遠隔操作によって走行及び操舵される車体と、
前記車体上に立設され、遠隔操作によって上下に伸縮される伸縮支柱と、
前記伸縮支柱の上端部に着脱可能に設けられた作業手段と、
を備えたことを特徴とする。
当該遠隔制御作業車を使用する際は、所要作業に応じた作業手段を伸縮支柱の上端部に設置する。そして、遠隔操作によって車体を走行制御させる。かつ遠隔操作によって伸縮支柱を伸縮させることで、作業手段の高さを調節できる。適切な高さにおいて、前記作業手段による所要作業を実行することができる。
前記所要作業としては、撮影、照明、各種計測、物の上げ下げなどが挙げられる。
前記作業手段が、撮影手段を含むことが好ましい。これによって、作業区域を高所から俯瞰で撮影でき、作業区域の状況を全体的に把握することができる。
前記撮影手段が全方位カメラを含むことがより好ましい。全方位カメラは、水平全方向及び垂直全方向を同時撮影可能であることが好ましい。これによって、全方向を撮影でき、作業区域の状況を一層把握しやすくできる。
前記作業手段が、照明手段を含むことが好ましい。これによって、作業区域を高所から照明できる。
前記作業手段が、空間物理量を計測する物理量計測手段を含むことが好ましい。前記空間物理量としては、空間中の放射線量、酸素その他の特定ガス成分の濃度、温度などが挙げられる。前記物理量計測手段としては、例えば放射線計測手段、ガス濃度計測手段、温度計測手段などが挙げられる。
前記作業手段が、被運搬物を搭載可能な搭載手段を含むことが好ましい。被運搬物としては、例えば資材、機材、廃棄物、不要物などが挙げられる。搭載手段に被運搬物を載せることによって、被運搬物を上げ下げできる。被運搬物の搭載手段は、箱状ないしは容器状でもよく、カゴ状でもよく、台座状でもよく、トレー状でもよい。
前掲特許文献1においては、遠隔操作のためのリモートコントローラと遠隔制御作業車とはケーブルで繋がっており、制御信号や電力等を有線で遠隔制御作業車へ送ることができる。しかし、ケーブルが障害物に引っ掛かったりケーブルの長さが足らずに遠隔制御作業車の走行可能範囲が制限されたりするおそれがある。これに対し、発明者は、無線で遠隔操作可能な遠隔制御作業車を発案した(特願2017−062797、特願2017−062798)。一方、遠隔制御作業車にデジタル制御回路を搭載して、遠隔操作室からの無線指令を前記デジタル制御回路で処理して走行モータなどを作動させる構成としたところ、放射線量が高いと動作不良を起こした。
そこで、前記遠隔制御作業車が、前記車体又は前記伸縮支柱を含む遠隔操作対象を無線制御指令に基づいて作動させる作動手段を備え、前記作動手段が、
前記無線制御指令を受信する受信部と、
前記制御指令に応じて作動される作動モータと
前記作動モータの作動によって変位される可動端子と、
前記可動端子の変位経路に沿って並べられ、前記可動端子の位置に応じてそれぞれ入切される複数の感知素子と、
前記感知素子の入切に応じて前記遠隔操作対象を作動させる作動実行部と
を含むことが好ましい。これによって、高放射線量区域その他の作業区域において、遠隔制御作業車を良好に遠隔操作することができる。
前記遠隔操作対象としては、前記車体、伸縮支柱の他、伸縮支柱上の作業手段(撮影手段、照明手段、物理量計測手段など)であってもよく、前記車体に付加した吸引手段、除染手段、フィルタ交換手段、電池交換手段などであってもよい。
前記作動手段が、前記可動端子を案内する案内レールと、
前記作動モータの回転出力軸と前記可動端子との間に設けられ、前記回転出力軸の回転を前記案内レールの延び方向に沿う直線移動に変換するカム機構と、
を更に含み、前記感知素子が前記延び方向に一列に並べられていることが好ましい。
本発明によれば、遠隔制御作業車を走行させながら高所における所要作業を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る遠隔作業システムの概略構成図である。 図2は、前記遠隔作業システムの遠隔制御作業車の側面図である。 図3は、前記遠隔制御作業車の回路図である。 図4は、前記遠隔制御作業車の支柱延長アタッチメントの正面図である。 図5(a)は、図4のVa−Va線に沿う、接続ピースの平面図である。 図5(b)は、図4のVb−Vb線に沿う、機器接続フランジの平面図である。 図6(a)は、作業手段としてカメラが取り付けられた支柱延長アタッチメントの上端部の正面図である。図6(b)は、作業手段としてライトが取り付けられた支柱延長アタッチメントの上端部の正面図である。図6(c)は、作業手段として放射線センサが取り付けられた支柱延長アタッチメントの上端部の正面図である。図6(d)は、作業手段として収容器が取り付けられた支柱延長アタッチメントの上端部の正面図である。 図7は、前記遠隔制御作業車の走行制御部を走行停止指令位置で示す正面図である。 図8は、図7のVIII−VIII線に沿う、前記走行制御部の縦断面図である。 図9は、図7のIX−IXに沿う、前記走行制御部の平面断面図である。 図10は、前記遠隔制御作業車の操舵制御部を旋回停止指令位置で示す正面図である。 図11は、前記遠隔制御作業車のカメラ昇降制御部を昇降停止指令位置で示す正面図である。 図12(a)は、前記走行制御部を前進指令位置で示す正面図である。図12(b)は、前記走行制御部を高速前進指令位置で示す正面図である。図12(c)は、前記走行制御部を後進指令位置で示す正面図である。図12(d)は、前記走行制御部を高速後進指令位置で示す正面図である。 図13(a)は、前記操舵制御部を左カーブ指令位置で示す正面図である。図13(b)は、前記操舵制御部を左ターン指令位置で示す正面図である。図13(c)は、前記走行制御部を右カーブ指令位置で示す正面図である。図13(d)は、前記操舵制御部を右ターン指令位置で示す正面図である。 図14(a)は、前記カメラ昇降制御部を上昇指令位置で示す正面図である。図14(b)は、前記カメラ昇降制御部を下降指令位置で示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、例えば高放射線量の作業区域9において撮影や除染等の所要作業を遠隔的に行なう遠隔作業システム1を示したものである。遠隔操作は、作業区域9から離れた操作室8において行なう。
遠隔作業システム1は、作業区域9側の遠隔制御作業車10と、操作室8側の遠隔操作設備8bを備えている。
<遠隔制御作業車10>
図2に示すように、遠隔制御作業車10は、車体11と、左右のクローラ12と、伸縮支柱13と、制御盤14を備えている。
図3に示すように、車体11には、直流電源15と、送受信部18と、各クローラ12の回転駆動用の直流モータからなる走行モータ16と、伸縮支柱13の伸縮用の直流モータからなるモータ17が搭載されている。
直流電源15によって遠隔制御作業車10のすべての電力が賄われている。
送受信部18は、送受信機18a(受信部)と、デコーダ18b(復号器)を含む。
左右の直流の走行モータ16によって左右のクローラ12がそれぞれ回転制御される。これによって、前進、後進、高速前進、高速後進、左カーブ、右カーブ、左ターン、右ターンなどの走行及び操舵が実行される。
左右の走行モータ16及び左右のクローラ12によって、車体11(遠隔操作対象)の走行及び操舵用の作動実行部が構成されている。
以下、左右のクローラ12を互いに区別するときは、それぞれ符号に左側を示すL、右側を示すRを付して表記する。左右のモータ16についても同様とする。
図2に示すように、車体11の上面部には伸縮支柱13が伸縮可能に立設されている。伸縮支柱13は、例えば3段の柱部13a,13b,13cを含む。詳細な図示は省略するが、遠隔制御作業車10には、伸縮支柱13(遠隔操作対象)の伸縮動作を実行する作動実行部として、カメラ昇降用モータ17、該モータ17によって駆動されるウィンチ13d、該ウィンチ13dの巻き力を柱部13b,13cに伝えるプーリや連繋条体が設けられている。モータ17は直流モータである。該直流モータ17の正転駆動によって伸縮支柱13が上方へ伸長される。モータ17の反転駆動によって伸縮支柱13が下方へ収縮される。
図4に示すように、伸縮支柱13の上端部には接続ピース13eが設けられている。接続ピース13eは、例えば円柱形状に形成されている。図5(a)に示すように、接続ピース13eの上端面には、複数のねじ穴13g(機器接続部)が形成されている。ねじ穴13gは、接続ピース13eの上端面に一定のパターンをなすように分散して配置されている。
図2に示すように、伸縮支柱13の上端部には、支柱延長アタッチメント60が着脱可能に設けられている。支柱延長アタッチメント60は、伸縮支柱13の3段の柱部13a,13b,13cだけでは昇降高さが足らないときに上端柱部13cに継ぎ足される。
図4に示すように、支柱延長アタッチメント60は、下側からホルダ61、ロッド62、上端ホルダ63、機器接続フランジ64を含む。
ホルダ61が、接続ピース13eの上端部に連結されている。接続ピース13eにおける幾つかのねじ穴13gが、ホルダ61のねじ止めに用いられている。
ロッド62は鉛直に向けられる。該ロッド62の下端部がホルダ61に保持されている。ロッド62の上端部には上端ホルダ63が取り付けられている。上端ホルダ63の上面に機器接続フランジ64(機器接続部)が設けられている。
図5(b)に示すように、機器接続フランジ64は、接続ピース13eの上端部と同一形状の円板状に形成されている。詳しくは、機器接続フランジ64には、複数のねじ穴64gが形成されている。ねじ穴64gは、一定のパターンをなすように互いに分散して配置されている。しかも、ねじ穴64gの大きさ及び配置パターンは、ねじ穴13gの大きさ及び配置パターンと同一である。
図6(a)〜同図(d)に示すように、機器接続フランジ64上には、所要作業を行うための作業手段が着脱可能に設けられている。作業手段としては、メインカメラ51(撮影手段)、ライト52(照明手段)、放射線量センサ53(物理量計測手段)、収容器54(搭載手段)などが挙げられる。これら各種作業手段51〜54の中から所要の作業内容に応じて1又は複数の機器が選択されて機器接続フランジ64に取り付けられる。前記選択された作業手段51〜54が、ボルト59によって1又は複数のねじ穴64gにねじ止め可能である。
伸縮支柱13を上下に伸縮させることによって、作業手段51〜54が昇降される。支柱延長アタッチメント60によって作業手段51〜54の上昇可能高さを増大させることができる。
例えば、伸縮支柱13だけの場合の上昇可能高さは、1.9m〜5m程度である。1.9mは装置最小高さであり、通常の入口扉を通過できる高さとなっている。支柱延長アタッチメント60を付加した場合の上昇可能高さは、5mを超えることができる。
図示は省略するが、作業手段51〜54は、伸縮支柱13の上端部に直接取り付けることも可能である。すなわち、伸縮支柱13から支柱延長アタッチメント60を取り外し、かつ前記選択された作業手段51〜54をボルト59によって接続ピース13eの1又は複数のねじ穴13gにねじ止めすることができる。
図4及び図6(a)に示すように、以下の説明では、特に断らない限り、作業手段としてメインカメラ51が選択されているものとする。かつ伸縮支柱13の上端部には支柱延長アタッチメント60が設けられ、該支柱延長アタッチメント60の上端部にメインカメラ51が設けられているものとする。
好ましくは、メインカメラ51は、水平方向及び垂直方向の全方位を撮影可能な全方位カメラである。
さらに、車体11の後側部にはサブカメラ71が設けられている。サブカメラ71は、特定の方向(例えば後方)を撮影する。なお、サブカメラ71の配置場所は、メインカメラ51では見にくい場所を撮影可能な場所であることが好ましく、サブカメラ71の配置場所等に応じて適宜設定できる。メインカメラ51及びサブカメラ71は、切り替え手段(図示省略)を介して送受信機18aに接続されている。サブカメラ71の向きが遠隔操作で変更可能であってもよい。
図3に示すように、制御盤14には、走行制御部20(前進・後退制御部)と、操舵制御部30と、カメラ昇降制御部40(支柱伸縮制御部)が設けられている。
図7に示すように、走行制御部20は、作動モータ21と、可動端子22と、4つ(複数)の感知素子23と、案内レール24と、カム機構25を備えている。
作動モータ21は、直流サーボモータによって構成されている。作動モータ21は、送受信部18からの制御指令に応じて回転出力軸21cが所定角度になるように作動される。
図7〜図9に示すように、作動モータ21の近くに直線状の案内レール24が配置されている。案内レール24にスライダ26がスライド可能に係合されている。スライダ26に端子ベース29が固定されている。端子ベース29は、スライダ26の手前側(図8において右側)に離れて配置され、かつ連結ピン29cを介してスライダ26と連結されている。端子ベース29の上端部の中央部には、可動端子22が手前側(図9において下側)へ突出するように形成されている。端子ベース29ひいては可動端子22が、案内レール24に沿ってスライダ26と一体になって案内される。
作動モータ21の回転出力軸21cと、スライダ26ひいては可動端子22との間にカム機構25が設けられている。カム機構25は、回転出力軸21cの回転を案内レール24の延び方向に沿う直線移動に変換する。
例えば、カム機構25は、回転レバー27と、案内ローラ28と、案内溝26dを含む。回転レバー27が、回転出力軸21cとスライダ26を結ぶように延びている。回転レバー27の基端部が回転出力軸21cに回転可能に連結されている。回転レバー27の延び方向は、回転出力軸21cに対して直交されている。回転レバー27の先端部が、スライダ26と端子ベース29との間に差し入れられている。回転レバー27の先端部には、案内ローラ28が回転可能に設けられている。案内ローラ28の回転軸は、回転出力軸21cと平行になっている。スライダ26の手前側(図9において下側)の面には、案内溝26dが形成されている。案内溝26dは、スライダ26のスライド方向に対して直交する向き(図8において上下)に延びている。該案内溝26dに案内ローラ28が移動可能に嵌め入れられている。これによって、回転レバー27の先端部が、案内ローラ28を介してスライダ26に係止されている。
作動モータ21の回転出力軸21cの回転と共に回転レバー27が回転される。該回転に伴って、案内ローラ28が案内溝26dの延び方向に案内され、スライダ26が案内レール24の延び方向にスライドされる。したがって、作動モータ21の作動によって、可動端子22が案内レール24の延び方向に変位される。
4つの感知素子23が、案内レール24の延び方向すなわち可動端子22の変位経路に沿って一列に並べられている。各感知素子23は、発光部と受光部を有する近接センサによって構成されている。感知素子23は、可動端子22との相対位置に応じてそれぞれ入切される。つまり、可動端子22が当該感知素子23から外れた位置に配置されているときは、発光部からのセンサ光が受光部へ反射されず、感知素子23がオフとなる。可動端子22が対向する位置に配置されたとき、発光部からのセンサ光が可動端子22で反射され、該反射光が受光部に入射されることで、感知素子23がオンとなる。
以下、4つの感知素子23を互いに区別するときは、図7において左側のものから順次符号にA,B,C,Dを付す。
前記作動モータ21の回転出力軸21cの回転角度(出力角度)を調節することによって、可動端子22が、感知素子23B,23Cの中間に位置する走行停止指令位置(中立位置、図7)と、感知素子23Bと対向する前進指令位置(図12(a))と、感知素子23A,23B間に跨る高速前進指令位置(図12(b))と、感知素子23Cと対向する後進指令位置(図12(c))と、感知素子23C,23D間に跨る高速後進指令位置(図12(d))の何れかに選択的に配置される。
可動端子22が停止指令位置(図7)のとき、すべての感知素子23がオフとなる。
可動端子22が前進指令位置(図12(a))のとき、感知素子23Bがオン、感知素子23A,23C,23Dがオフとなる。
可動端子22が高速前進指令位置(図12(b))のとき、感知素子23A,23Bがオン、感知素子23C,23Dがオフとなる。
可動端子22が後進指令位置(図12(c))のとき、感知素子23Cがオン、感知素子23A,23B,23Dがオフとなる。
可動端子22が高速後進指令位置(図12(d))のとき、感知素子23C,23Dがオン、感知素子23A,23Bがオフとなる。
各感知素子23の出力信号線が走行モータ駆動回路19に接続されている。走行モータ駆動回路19が、左右の走行モータ16の個別駆動回路16dに接続されている。
図10に示すように、操舵制御部30は、作動モータ31と、可動端子32と、4つ(複数)の感知素子33と、案内レール34と、カム機構35を備えている。
作動モータ31は、直流サーボモータによって構成されている。作動モータ31は、送受信部18からの制御指令に応じて回転出力軸31cが所定角度になるように作動される。
作動モータ31の近くに直線状の案内レール34が配置されている。案内レール34にスライダ36がスライド可能に係合されている。スライダ36に端子ベース39が連結ピン39cを介して固定されている。端子ベース39に可動端子32が設けられている。
作動モータ31の回転出力軸31cと、スライダ36ひいては可動端子32との間にカム機構35が設けられている。カム機構35は、回転出力軸31cの回転を案内レール34の延び方向に沿う直線移動に変換する。詳しくは、カム機構35は、前記カム機構25と同様に、回転レバー37と、その先端の案内ローラ38と、スライダ36の案内溝36dとを含む。案内溝36dに案内ローラ38が移動可能に嵌め入れられている。作動モータ31の回転出力軸31cの回転と共に回転レバー37が回転され、案内ローラ38が、案内溝36dの延び方向に沿って移動され、スライダ36が案内レール34の延び方向にスライドされる。この結果、作動モータ31の作動により可動端子32が案内レール34の延び方向に変位される。
4つの感知素子33が、案内レール34の延び方向すなわち可動端子32の変位経路に沿って一列に並べられている。感知素子33は、前記感知素子23と同様に、発光部と受光部を有する近接センサによって構成され、可動端子32との相対位置に応じてそれぞれ入切される。
以下、4つの感知素子33を互いに区別するときは、図10において左側のものから順次符号にA,B,C,Dを付す。
前記作動モータ31の回転出力軸31cの回転角度(出力角度)を調節することによって、可動端子32が、感知素子33B,33Cの中間に位置する旋回停止指令位置(中立位置、図10)と、感知素子33Bと対向する左カーブ指令位置(図13(a))と、感知素子33A,33B間に跨る左ターン指令位置(図13(b))と、感知素子33Cと対向する右カーブ指令位置(図13(c))と、感知素子33C,33D間に跨る右ターン指令位置(図13(d))の何れかに選択的に配置される。
可動端子32が旋回停止指令位置(図10)のとき、すべての感知素子33がオフとなる。
可動端子32が左カーブ指令位置(図13(a))のとき、感知素子33Bがオン、感知素子33A,33C,33Dがオフとなる。
可動端子32が左ターン指令位置(図13(b))のとき、感知素子33A,33Bがオン、感知素子33C,33Dがオフとなる。
可動端子32が右カーブ指令位置(図13(c))のとき、感知素子33Cがオン、感知素子33A,33B,33Dがオフとなる。
可動端子32が右ターン指令位置(図13(d))のとき、感知素子33C,33Dがオン、感知素子33A,33Bがオフとなる。
各感知素子33の出力信号線が走行モータ駆動回路19に接続されている。
送受信部18と、走行及び操舵制御部20,30と、モータ駆動回路19と、走行モータ16と、クローラ12によって、車体11(遠隔操作対象)を無線制御指令に基づいて作動(走行及び操舵)させる作動手段10aが構成されている。
図11に示すように、カメラ昇降制御部40は、作動モータ41と、可動端子42と、2つ(複数)の感知素子43と、案内レール44と、カム機構45を備えている。
作動モータ41は、直流サーボモータによって構成されている。作動モータ41は、送受信部18からの制御指令に応じて回転出力軸41cが所定角度になるように作動される。
作動モータ41の近くに直線状の案内レール44が配置されている。案内レール44にスライダ46がスライド可能に係合されている。スライダ46に端子ベース49が連結ピン49cを介して固定されている。端子ベース49に可動端子42が設けられている。
作動モータ41の回転出力軸41cと、スライダ46ひいては可動端子42との間にカム機構45が設けられている。カム機構45は、回転出力軸41cの回転を案内レール44の延び方向に沿う直線移動に変換する。詳しくは、カム機構45は、前記カム機構25,35と同様に、回転レバー47と、その先端の案内ローラ48と、スライダ46の案内溝46dとを含む。案内溝46dに案内ローラ48が移動可能に嵌め入れられている。作動モータ41の回転出力軸41cの回転と共に回転レバー47が回転され、案内ローラ48が、案内溝46dの延び方向に沿って移動され、スライダ46が案内レール44の延び方向にスライドされる。この結果、作動モータ41の作動により可動端子42が案内レール44の延び方向に変位される。
2つの感知素子43が、案内レール44の延び方向に互いに離れて配置されている。すなわち、感知素子43が、可動端子42の変位経路に沿って一列に並べられている。感知素子43は、前記感知素子24と同様に、発光部と受光部を有する近接センサによって構成され、可動端子42との相対位置に応じてそれぞれ入切される。
以下、2つの感知素子43を互いに区別するときは、図11において左側のものを上昇用感知素子43Aと称し、右側のものを下降用感知素子43Bと称す。
前記作動モータ41の回転出力軸41cの回転角度(出力角度)を調節することによって、可動端子42が、2つの感知素子43の中間に位置する昇降停止指令位置(中立位置、図11)と、上昇用感知素子43Aと対向する上昇指令位置と(図14(a))、下降用感知素子43Bと対向する下降指令位置(図14(b))の何れかに選択的に配置される。
可動端子42が昇降停止指令位置(図11)のとき、すべての感知素子43がオフとなる。
可動端子42が上昇指令位置(図14(a))のとき、上昇用感知素子43Aがオン、下降用感知素子43Bがオフとなる。
可動端子42が下降指令位置(図14(b))のとき、上昇用感知素子43Aがオフ、下降用感知素子43Bがオンとなる。
各感知素子43の出力信号線がカメラ昇降用モータ17のモータ駆動回路17dに接続されている。
送受信部18と、昇降制御部40と、昇降用モータ17と、ウィンチ13dと、前記不図示のプーリや連繋条体によって、伸縮支柱13(遠隔操作対象)を無線制御指令に基づいて作動(伸)させる作動手段10bが構成されている。
<遠隔操作設備8b>
図1に示すように、遠隔操作設備8bは、操作側送受信機2aと、映像出力システム3と、操作デバイス7を含む。
操作側送受信機2aは、車両側送受信機18aとの間で例えば5GHz帯電波によって無線送受信可能である。操作側送受信機2aと、車両側送受信機18aと、これを繋ぐ無線ネットワーク2cによって無線伝送システム2が構成されている。
詳しくは、車両側送受信機18aから操作側送受信機2aへカメラ51,71の映像信号がリアルタイムで無線伝送される。伝送には、例えば5GHz帯電波が使用される。5GHz帯電波を用いることで、HD(High Definition)映像の高速伝送が可能である。
また、操作側送受信機2aから車両側送受信機18aへ遠隔制御作業車10の制御信号が無線伝送される。
操作側送受信機2aと車両側送受信機18aとの間に、1又は複数の基地局又は中継局が介在されていてもよい。これによって、操作室8が作業区域9から遠方に設けられていても、遠隔制御作業車10を操作室8において遠隔操作可能である。
映像出力システム3は、パーソナルコンピュータ4(映像処理部)と、ヘッドマウントディスプレイ5と、テレビモニター6を含む。操作側送受信機2aに信号処理部(図示せず)を介して、パーソナルコンピュータ4及びテレビモニター6が接続されている。パーソナルコンピュータ4には、映像信号の高速処理プログラムが組み込まれている。パーソナルコンピュータ4にヘッドマウントディスプレイ5が接続されている。ヘッドマウントディスプレイ5は、三次元の仮想現実映像を表示可能である。ヘッドマウントディスプレイ5には、ヘッドトラッキングセンサー5cが設けられている。
操作デバイス7は、例えばジョイスティックによって構成されている。操作デバイス7には、遠隔制御作業車10の走行、操舵、カメラ昇降その他の動作を指示するためのレバー、ボタンなどの指令入力部7aが設けられている。好ましくは、指令入力部7aは、走行、操舵、昇降その他の動作ごとに複数設けられている。
遠隔作業システム1は、次のようにして作動される。
メインカメラ51の撮影映像信号は、リアルタイムで送受信部18から送信される。該映像信号が操作側送受信機2aに受信され、信号処理を経てパーソナルコンピュータ4に入力される。パーソナルコンピュータ4は、映像信号を高速処理してヘッドマウントディスプレイ5に送る。これによって、ヘッドマウントディスプレイ5に、メインカメラ51の撮影映像が、略リアルタイムで三次元の仮想現実映像として表示される。
通信電波に5GHz帯を用い、かつパーソナルコンピュータ4によって映像信号を高速処理することによって、ヘッドマウントディスプレイ5の表示映像の時間遅れを1秒未満(例えば0.3秒程度)にすることができる。
ヘッドマウントディスプレイ5は、操作者Aの頭部に装着されて使用される。該操作者Aによって操作デバイス7が操作される。
操作者Aの頭部の動きをヘッドトラッキングセンサー5cで検知することによって、操作者Aの動きと、ヘッドマウントディスプレイ5の表示映像とが連係される。例えば、操作者Aが前方を向くと、遠隔制御作業車10の前方の映像がヘッドマウントディスプレイ5に表示される。操作者Aが後方を向くと、遠隔制御作業車10の後方の映像がヘッドマウントディスプレイ5に表示される。
これによって、操作者Aは、ヘッドマウントディスプレイ5の三次元仮想現実映像を観ながら、操作デバイス7を仮想現実的に操作することができる。つまり、遠隔制御作業車10をあたかも操縦しているような感覚で遠隔操作できる。
テレビモニター6には、メインカメラ51の映像と、サブカメラ71の映像とが切り替え表示可能である。メインカメラ映像を選択すると、パーソナルコンピュータ4で処理されたメインカメラ51の撮影映像がテレビモニター6に二次元表示される。サブカメラ映像を選択すると、サブカメラ71の撮影映像がテレビモニター6に表示される。テレビモニター6の表示画面によって、操作者A以外の人が作業区域9の状況を把握できる。
図7〜図11に示すように、操作デバイス7の走行、操舵、カメラ昇降など用の各指令入力部は、通常、中立位置ないしは停止指令位置にある。これに応じて、遠隔制御作業車10の各作動モータ21,31,41の出力軸21c,31c,41cの角度は停止指令角度(中立角度)にあり、各可動端子22,32,42は停止指令位置(中立位置)にあり、各感知素子23,33,43はオフになっている。遠隔制御作業車10の各作業動作は停止されている。
操作者Aが操作デバイス7を操作すると、その指令信号が操作側送受信機2aから無線送信される。該指令信号が、車両側送受信機18aによって受信され、デコーダ18bで復号されたうえで所定の制御部20,30,40に入力される。指令信号には、走行、操舵、カメラ昇降その他の作業動作の指令信号が含まれる。
詳しくは走行指令には、前進、高速前進、後進、高速後進の制御指令が含まれる。
例えば前進指令が送受信されたときは、その指令信号がデコーダ18bから走行制御部20へ入力される。図12(a)に示すように、走行制御部20においては、前記前進指令信号によって作動モータ21の回転出力軸21cひいては回転レバー27が前進指令角度になるよう調節される。回転レバー27の回転に伴って、カム機構25のカム作用によってスライダ26がスライドされ、可動端子22が前進指令位置に配置される。これによって感知素子23Bがオンとなる。感知素子23A,23C,23Dはオフのままである。前記感知素子23Bのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、左右の走行モータ16が正転駆動され、左右のクローラ12が前進回転される。この結果、遠隔制御作業車10が通常速度で前進される。
同様にして、高速前進指令が送受信されたときは、図12(b)に示すように、作動モータ21の回転出力軸21cひいては回転レバー27が高速前進指令角度になるよう調節され、カム機構25のカム作用によって可動端子22が高速前進指令位置に配置される。これによって、2つの感知素子23A,23Bがオンとなり、そのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、左右の走行モータ16が高速で正転駆動され、左右のクローラ12が高速で前進回転される。この結果、遠隔制御作業車10が高速前進される。
後進指令が送受信されたときは、図12(c)に示すように、作動モータ21の回転出力軸21cひいては回転レバー27が後進指令角度になるよう調節され、カム機構25のカム作用によって可動端子22が後進指令位置に配置される。これによって、感知素子23Cがオンとなり、そのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、左右の走行モータ16が逆転駆動される。走行モータ16は直流モータであるため、正負の切り替えによって簡単に逆転駆動させることができる。この結果、左右のクローラ12が後進回転され、遠隔制御作業車10が後進される。
高速後進指令が送受信されたときは、図12(d)に示すように、作動モータ21の回転出力軸21cひいては回転レバー27が高速後進指令角度になるよう調節され、カム機構25のカム作用によって可動端子22が高速後進指令位置に配置される。これによって、2つの感知素子23C,23Dがオンとなり、そのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、左右の走行モータ16が高速で正転駆動され、左右のクローラ12が高速で後進回転される。この結果、遠隔制御作業車10が高速後進される。
操舵指令には、左カーブ、左ターン、右カーブ、右ターンの制御指令が含まれる。
例えば左カーブ指令が送受信されたときは、その指令信号がデコーダ18bから操舵制御部30へ入力される。図13(a)に示すように、操舵制御部30においては、前記左カーブ指令信号によって作動モータ31の回転出力軸31cひいては回転レバー37が左カーブ指令角度になるよう調節される。回転レバー37の回転に伴って、カム機構35のカム作用によってスライダ36がスライドされ、可動端子32が左カーブ指令位置に配置される。これによって感知素子33Bがオンとなる。感知素子33A,33C,33Dはオフのままである。前記感知素子33Bのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、左走行モータ16Lが正転駆動されることで左クローラ12Lが前進回転される。かつ右走行モータ16Rひいては右クローラ12Rは停止される。この結果、遠隔制御作業車10が左方向へ曲がりながら前進する。
同様にして、左ターン指令が送受信されたときは、図13(b)に示すように、作動モータ31の回転出力軸31cひいては回転レバー37が左ターン指令角度になるよう調節され、カム機構35のカム作用によって可動端子32が左ターン指令位置に配置される。これによって、2つの感知素子33A,33Bがオンとなり、そのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、左走行モータ16Lが正転駆動されることで左クローラ12Lが前進回転される。かつ右走行モータ16Rが逆転駆動されることで右クローラ12Rが後進回転される。この結果、遠隔制御作業車10が一箇所に止まりながら左旋回する。
右カーブ指令が送受信されたときは、図13(c)に示すように、作動モータ31の回転出力軸31cひいては回転レバー37が右カーブ指令角度になるよう調節され、カム機構35のカム作用によって可動端子32が右カーブ指令位置に配置される。これによって、感知素子33Cがオンとなり、そのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、右走行モータ16Rが正転駆動されることで右クローラ12Rが前進回転される。かつ左走行モータ16Lひいては左クローラ12Lは停止される。この結果、遠隔制御作業車10が右方向へ曲がりながら前進する。
右ターン指令が送受信されたときは、図13(d)に示すように、作動モータ31の回転出力軸31cひいては回転レバー37が右ターン指令角度になるよう調節され、カム機構35のカム作用によって可動端子32が右ターン指令位置に配置される。これによって、2つの感知素子33C,33Dがオンとなり、そのオン信号がモータ駆動回路19へ出力される。これによって、右走行モータ16Rが正転駆動されることで右クローラ12Rが前進回転される。かつ左走行モータ16Lが逆転駆動されることで左クローラ12Lが後進回転される。この結果、遠隔制御作業車10が一箇所に止まりながら右旋回する。
これによって、遠隔制御作業車10は小回りが利き、作業区域9内の狭隘な場所でも所要作業を行なうことができる。
カメラ昇降指令には、上昇と下降の制御指令が含まれる。
例えば上昇指令が送受信されたときは、その指令信号がデコーダ18bからカメラ昇降制御部30へ入力される。図14(a)に示すように、カメラ昇降制御部40においては、上昇指令信号によって作動モータ41の回転出力軸41cひいては回転レバー47が上昇指令角度になるよう調節される。回転レバー47の回転に伴って、カム機構45のカム作用によってスライダ46がスライドされ、可動端子42が上昇指令位置に配置される。これによって感知素子43Aがオンとなる。感知素子43Bはオフのままである。前記感知素子43Aのオン信号がモータ駆動回路17dへ出力される。これによって、カメラ昇降用モータ17が正転駆動されることでウィンチ13dが正転され、伸縮支柱13が上方へ伸長し、メインカメラ51が上昇される。これにより、作業区域9を高所から撮影することができ、作業区域9を俯瞰的に観察することができる。
同様にして、下降指令が送受信されたときは、図14(b)に示すように、作動モータ41の回転出力軸41cひいては回転レバー47が下降指令角度になるよう調節され、カム機構45のカム作用によって可動端子42が下降指令位置に配置される。これによって、これによって感知素子43Bがオンとなる。感知素子43Aはオフのままである。前記感知素子43Bのオン信号がモータ駆動回路17dへ出力される。これによって、カメラ昇降用モータ17が逆転駆動される。該カメラ昇降用モータ17は直流モータであるため、正負の切り替えによって簡単に逆転駆動させることができる。この結果、ウィンチ13が逆方向へ回転され、伸縮支柱13が下方へ収縮し、メインカメラ51が下降される。
遠隔制御作業車10によれば、受信した各種指令信号を、機械的機構を含む制御部20,30,40によって処理することで、良好に遠隔操作できる。デジタル制御回路を省略又は減らすことで、高放射線環境でも動作不良が起きるのを防止又は抑制できる。
遠隔制御作業車10によれば、伸縮支柱13の伸縮制御によってメインカメラ51などの作業手段を高さ調節できる。
さらに作業手段51〜54を適宜取り換えることで、高所における各種所要作業を行うことができる。例えば、図6(b)に示すように、機器接続フランジ64にライト52を取り付けることで、作業区域9を高所から照明できる。機器接続フランジ64にメインカメラ51とライト52を取り付けることで、作業区域9を高所から照明しながら撮影することができる。
図6(c)に示すように、機器接続フランジ64に放射線量センサ53(物理量計測手段)を取り付けることで、作業区域9の高所における放射線量(空間物理量)を計測できる。
図6(d)に示すように、機器接続フランジ64に収容器54(搭載手段)を取り付けることで、収容器5に資材、機材、廃棄物、不要物などの種々の被運搬物55を収容して上げ下げできる。したがって、例えば被運搬物55を上階から降ろしたり、低階から上階へ上げたりできる。図6(d)においては、被運搬物55の搭載手段として箱状の収容器54が用いられているが、これに限られず、搭載手段がトレー状、台座状、カゴ状などであってもよい。
伸縮支柱13だけで作業手段51〜54を所望の高さまで上げられるときは、支柱延長アタッチメント60を取り外し、伸縮支柱13の上端部の接続ピース13eに作業手段51〜54を直接取り付けてもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、モータとしてリニアモータを用いてもよい。サーボ機構として直動(リニア)サーボモータを用いてもよい。サーボモータに代えてステッピングモータを用いてもよい。
作業区域は、人の立ち入りが制限された場所であればよく、高放射線量区域に限らない。物理量計測手段としては、放射線量センサ53に限らず、温度センサ、酸素センサ、一酸化炭素その他の危険ガスセンサなどであってもよい。
遠隔制御作業車1で行う所要作業は、伸縮支柱13上の作業手段51〜54による作業に限らない。遠隔制御作業車1には、吸引、除染、フィルタ交換手段、電池交換などの所要作業を行う所要作業実行手段が搭載されていてもよい。該吸引、除染などの所要作業実行手段(遠隔操作対象)が、無線制御指令に基づいて、走行・操舵用の作動手段10aや支柱伸縮用の作動手段10bなどと同様の作動手段によって作動されるようになっていてもよい。
さらに伸縮支柱13上のカメラなどの作業手段(遠隔操作対象)51〜53が、無線制御指令に基づいて、作動手段10a,10bと同様の作動手段によって作動されるようになっていてもよい。
本発明は、例えば高放射線量区域の撮影ひいては除染作業システムに適用できる。
1 遠隔作業システム
2 無線伝送システム
7 操作デバイス(遠隔操作手段)
9 作業区域
10 遠隔制御作業車
10a 走行及び操舵用の作動手段
10b 支柱伸縮用の作動手段
11 車体(遠隔操作対象)
12 クローラ(作動実行部)
13 伸縮支柱(遠隔操作対象)
13d ウィンチ(作動実行部)
16 走行モータ(作動実行部)
17 カメラ昇降用モータ(作動実行部)
18a 送受信機(受信部)
20 走行制御部
21 作動モータ
21c 回転出力軸
22 可動端子
23(23A,23B,23C,23D) 感知素子
25 カム機構
30 操舵制御部
31 作動モータ
31c 回転出力軸
32 可動端子
33(33A,33B,33C,33D) 感知素子
35 カム機構
40 カメラ昇降制御部
41 作動モータ
41c 回転出力軸
42 可動端子
43(43A,43B) 感知素子
45 カム機構
13e 接続ピース
13g ねじ穴(機器接続部)
50 作業手段
51 メインカメラ(撮影手段)
52 ライト(照明手段)
53 放射線量センサ(物理量計測手段)
54 収容器(搭載手段)
55 被運搬物
60 支柱延長アタッチメント
61 ホルダ
62 ロッド
63 上端ホルダ
64 機器接続フランジ
64g ねじ穴

Claims (8)

  1. 所要作業を行う遠隔制御作業車であって、
    遠隔操作によって走行及び操舵される車体と、
    前記車体上に立設され、遠隔操作によって上下に伸縮される伸縮支柱と、
    前記伸縮支柱の上端部に着脱可能に設けられた作業手段と、
    を備えたことを特徴とする遠隔制御作業車。
  2. 前記作業手段が、撮影手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御作業車。
  3. 前記撮影手段が全方位カメラを含むことを特徴とする請求項2に記載の遠隔制御作業車。
  4. 前記作業手段が、照明手段を含むことを特徴とする請求項1〜3に何れか1項に記載の遠隔制御作業車。
  5. 前記作業手段が、空間物理量を計測する物理量計測手段を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遠隔制御作業車。
  6. 前記作業手段が、被運搬物を搭載可能な搭載手段を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遠隔制御作業車。
  7. 前記車体又は前記伸縮支柱を含む遠隔操作対象を無線制御指令に基づいて作動させる作動手段を備え、前記作動手段が、
    前記無線制御指令を受信する受信部と、
    前記制御指令に応じて作動される作動モータと
    前記作動モータの作動によって変位される可動端子と、
    前記可動端子の変位経路に沿って並べられ、前記可動端子の位置に応じてそれぞれ入切される複数の感知素子と、
    前記感知素子の入切に応じて前記遠隔操作対象を作動させる作動実行部と
    を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の遠隔制御作業車。
  8. 前記作動手段が、前記可動端子を案内する案内レールと、
    前記作動モータの回転出力軸と前記可動端子との間に設けられ、前記回転出力軸の回転を前記案内レールの延び方向に沿う直線移動に変換するカム機構と、
    を更に含み、前記感知素子が前記延び方向に一列に並べられていることを特徴とする請求項7に記載の遠隔制御作業車。
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