JP2019210696A - 止水板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 確実な止水を可能にしつつ、設置作業を迅速容易に行うことができる止水板を提供する。【解決手段】 起立状態で配置される板本体2と、板本体2の裏面における左右両側にそれぞれ移動可能に支持された一対の固定部材10,10とを備え、板本体2は、床面Fに当接する下端面に設けられた第1の止水材3と、裏面の左右両側部に設けられた一対の第2の止水材4,4とを備え、固定部材10は、床面当接部13および側壁当接部14と、床面当接部13が床面Fに当接した状態で側壁当接部14を付勢する付勢手段20とを備える。【選択図】 図2
Description
本発明は、止水板に関する。
ビル、病院、地下鉄駅、地下駐車場などの構造物の出入口は、ゲリラ豪雨や台風等によって、内部に水が流れ込むおそれがあることから、これを止水板によって防止することが従来から検討されている。例えば、特許文献1には、起立状態で配置される板本体と、板本体の下端面に設けられた第1の止水材とを備える止水板が開示されており、第1の止水材が、板本体の表面側に突出する突出部を備えることにより、滞留した水によって突出部が押圧されて床面に密着する。
上記従来の止水板は、第1の止水材によって下方からの水の浸入を確実に防止できる一方、良好な止水性を維持するために一対のガイドレールを施工するようにしているため、止水板の施工作業性を高める観点から更に改良の余地があった。
そこで、本発明は、確実な止水を可能にしつつ、設置作業を迅速容易に行うことができる止水板の提供を目的とする。
本発明の前記目的は、床面から互いに対向するように起立する一対の対向側壁と、一対の前記対向側壁の前部にそれぞれ連設された一対の前面側壁とを備える構造物において、一対の前記対向側壁間の前部に形成された出入口からの水の浸入を防止する止水板であって、起立状態で配置される板本体と、前記板本体の裏面における左右両側にそれぞれ移動可能に支持された一対の固定部材とを備え、前記板本体は、前記床面に当接する下端面に設けられた第1の止水材と、裏面の左右両側部に設けられて一対の前面側壁とそれぞれ当接可能な一対の第2の止水材とを備え、前記固定部材は、前記床面および前記対向側壁にそれぞれ当接可能な床面当接部および側壁当接部と、前記床面当接部が前記床面に当接した状態で前記側壁当接部を前記対向側壁に向けて押圧するように付勢する付勢手段とを備える止水板により達成される。
この止水板において、前記固定部材は、前記板本体に対して回動自在に支持されていることが好ましく、前記床面当接部が前記床面と当接して前記固定部材が回動することにより、前記側壁当接部が前記対向側壁に当接するように構成することができる。あるいは、前記固定部材は、前記板本体に対して上下動自在に支持されていることが好ましく、前記床面当接部が前記床面と当接して前記固定部材が上昇することにより、前記側壁当接部が前記対向側壁に当接するように構成することができる。
これらの止水板は、前記板本体に対する前記固定部材の移動により係合して、前記側壁当接部が前記対向側壁を押圧する状態を維持するロック手段を備えることが好ましい。
また、前記板本体に対する前記固定部材の移動範囲を規制する規制手段を備えることが好ましい。
本発明によれば、確実な止水を可能にしつつ、設置作業を迅速容易に行うことができる止水板を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係る止水板の正面図および背面図である。図1および図2に示すように、止水板1は、起立状態で床面Fに配置される矩形平板状の板本体2と、板本体2の裏面の左右両側に設けられた一対の固定部材10,10とを備えている。
板本体2は、例えば、アルミニウム製のハニカム構造を有する芯材をアルミ板により被覆したハニカムパネルを使用することが可能であり、剛性を維持しつつ軽量化を図ることができる。板本体2の上端面には、裏面側に向けて切り欠かれた部分に、水平に延びる棒状の把持部2aが設けられている。
板本体2は、下端面に設けられた第1の止水材3と、裏面の左右両側部に設けられた一対の第2の止水材4,4と、表面下部から垂下するように設けられた第3の止水材5とを備えている。第1の止水材3、第2の止水材4および第3の止水材5は、いずれもゴムや樹脂等からなる帯状または板状の部材であり、第1の止水材3および第3の止水材5は、板本体2の左右方向の略全体にわたって設けられ、第2の止水材4は、板本体2の上下方向の略全体にわたって設けられている。
固定部材10は、中空板状に形成された回動板11を備えている。回動板11は、板本体2の下隅部近傍に設けられた回動軸12により、板本体2に対して回動自在に支持されている。回動板11の下縁および側縁は、床面Fに設置された状態で、板本体2の下縁および側縁とそれぞれ略平行となるように形成されている。回動板11の下端面および側端面には、床面当接部13および側壁当接部14がそれぞれ設けられている。
図3は、図2のA部を拡大して示す断面図である。図3に示すように、側壁当接部14は、支持ボルト14aを介して回動板11に支持されている。支持ボルト14aは、基端側が側壁当接部14に固定され、先端側が回動板11に形成された挿入孔11aに緩挿されており、側壁当接部14が回動板11に対して水平方向に接離可能とされている。回動板11と側壁当接部14との間には、支持ボルト14aの周囲に巻回された付勢手段としてのばね部材20が設けられている。ばね部材20は、側壁当接部14が壁面に当接して回動板11に接近すると、側壁当接部14を壁面に向けて矢示C方向に押圧するように付勢する。
本実施形態の止水板1は、一対の固定部材10,10に対応してそれぞれ設けられた一対の規制手段30,30および一対のロック手段40,40を更に備えている。
図2に示すように、規制手段30は、回動板11に形成された円弧状の長孔31と、長孔31に挿入されるように板本体2の裏面から突出する突片32とを備えており、突片32が長孔31の両端部で係止されることにより、板本体2に対する固定部材10の回動範囲が規制される。規制手段30は、固定部材10の回動時に板本体2と係合して回動範囲を規制するものであればよく、具体的な構成は必ずしも本実施形態のものに限定されない。
ロック手段40は、回動板11に設けられた係止片41と、板本体2の裏面に設けられたロック部材42とを備えている。
図4は、図2のB部を拡大して示す側面図である。図4(a)および(b)に示すように、係止片41は、回動板11から上方に突出する帯板状の部材であり、先端部が水平に屈曲して係止部41aが形成されている。ロック部材42は、本体43から出没可能に設けられた爪部材44を備えており、爪部材44が水平方向に出没するように、ブラケット45により板本体2に取り付けられている。爪部材44の先端下部には傾斜面44aが形成されている。
図4(a)に示すように、板本体2が床面Fの上方に離隔した状態においては、固定部材10が自重により回動して、床面当接部13の下面が板本体2の第1の止水材3の下面よりも下方にある状態になる。この状態で、板本体2を床面Fに設置しようとすると、床面当接部13が先に床面Fに当接することで固定部材10が板本体2に対して相対的に上昇し、係止部41aの先端が傾斜面44aに沿って摺動することにより、爪部材44が本体43内に没入される。そして、図4(b)に示すように、係止部41aが爪部材44の上方まで上昇すると、本体43に内蔵されたばねの付勢力により爪部材44が突出して、係止部41aと係合する。こうして、板本体2の第1の止水材3が床面Fに当接した状態で、固定部材10の逆方向の回動(すなわち、板本体2に対して固定部材10が相対的に下降する方向の回動)が防止される。
本体43の上部にはロック解除ボタン46が設けられている。ロック解除ボタン46は、本体43に内蔵されたばねの付勢力により上方位置に保持されており、ロック解除ボタン46を押圧すると、カム面(図示せず)同士の摺動により爪部材44が本体43に没入され、係止部41aとの係合が解除される。
図4に示すように、第1の止水材3は、板本体2の表面側にはみ出すように突出する突出部3aを有している。また、第3の止水材5は、第1の止水材3を覆うように設けられており、裏面側に第1の止水材3の突出部3aが当接することにより、前方に向けて湾曲している。
上記の構成を備える止水板1は、図5に平面図で示すように、床面Fから互いに対向するように起立する一対の対向側壁91,91と、一対の対向側壁91,91の前部にそれぞれ連設された一対の前面側壁92,92とを備える構造物において、一対の対向側壁91,91間の前部に形成された出入口93に配置することができる。
すなわち、板本体2に設けられた一対の第2の止水材4,4が一対の前面側壁92,92にそれぞれ当接するように止水板1を配置すると、一対の固定部材10,10が床面Fとの当接により回動して、それぞれの側壁当接部14,14が一対の対向側壁91,91に当接する。図6に示すように、側壁当接部14は、ばね部材20の付勢力によって矢示D方向に付勢されて、対向側壁91に向けて押圧されるため、止水板1が出入口93に確実に固定される。こうして第1の止水材3(図1参照)が床面Fに当接した状態が維持されるため、出入口93からの水の浸入を防止することができる。本実施形態のばね部材20は、回動板11と側壁当接部14との間に介在されているが、その配置は特に限定されるものではなく、例えば、回動板11と床面当接部13(図2参照)との間に介在させて、側壁当接部14に付勢力を作用させることもできる。また、ばね部材20は、側壁当接部14を対向側壁91に向けて押圧可能な他の付勢手段に置き換えることも可能である。
本実施形態の止水板1は、第3の止水材5の裏面側に第1の止水材3の突出部3aが当接すると共に、第3の止水材5の先端部が床面Fに当接するため、止水板1の表面側(屋外側)に豪雨等で水が滞留すると、第3の止水材5に水圧による押圧力が作用し、第1の止水材3が押圧されて床面Fに密着する。こうして、出入口93からの水の浸入がより確実に防止される。なお、第1の止水材3および第3の止水材5は、本実施形態のように必ずしも分離可能な別部材とする必要はなく、第1の止水材3が突出部3aにおいて第3の止水材5と一体化された構成であってもよい。また、第3の止水材5を設けずに、第1の止水材3のみを設けることも可能である。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。例えば、本実施形態においては、固定部材10が板本体2に対して回動自在に支持されているが、固定部材10は板本体2に対して移動可能に支持されていればよく、その動作は必ずしも回動に限定されない。例えば、図7に示すように、板本体2に対して一対の固定部材110,110が上下動自在に支持されるように、止水板1を構成してもよい。なお、図7において、図2等と同様の構成部分には同一の符号を付している(以下の図面においても同様)。
図7に示す固定部材110は、図8(a)および(b)に拡大図で示すように、中空板状に形成された移動板111を備えている。床面当接部13は、移動板111の下端面に設けられており、側壁当接部14は、一対の係合ブロック112,113およびばね部材20を介して、移動板111の側端面に設けられている。一方の係合ブロック112は、水平に延びるように板本体2に固定されたガイド部材114に沿って移動可能に保持されており、ばね部材20を介して側壁当接部14に連結されている。一方、他方の係合ブロック113は、移動板111の側端面に固定されており、板本体2に対する移動板111の上下動によりガイド部材114と干渉しないように、ガイド部材114が挿通されるスリットを有している。
一対の係合ブロック112,113は、互いに対向するカム面112a,113aを有しており、図8(a)に示す状態から、床面当接部13が床面Fと当接して固定部材110が板本体2に対して相対的に上昇すると、カム面112a,113a同士が摺動して、図8(b)に示すように、一方の係合ブロック112が矢示E方向に移動する。これにより、側壁当接部14がばね部材20の付勢力によって対向側壁91に向けて押圧される。
規制手段30は、移動板111に上下に延びるように形成された長孔31と、長孔31に挿入されるように板本体2の裏面から突出する突片32とを備えており、移動板111の上下方向の移動範囲が規制される。また、ロック手段40は、移動板111の上部に設けられた係止片41と、板本体2の裏面に設けられたロック部材42とを備えている。板本体2に対する固定部材110の上昇により側壁当接部14が対向側壁91に当接する構成は、他のカム機構を利用してもよい。
また、上記各実施形態の止水板1は、図9に示すように、複数を上下に配置することも可能である。この場合、各支持板1の上部に幅広の保持面1aを形成することで、上方の止水板1が備える第1の止水材3が、下方の止水板1の上端面に密着するための十分なスペースを容易に確保することができ、上下の止水板1の間から水が浸入するのを確実に防止することができる。
上記各実施形態の止水板1において、ロック手段40は必須のものではないが、ロック手段40を備えることにより、ばね部材20の付勢力を保持して、側壁当接部14が対向側壁91を押圧する状態を確実に維持することができるので、水の浸入をより確実に防止することができる。
また、上記各実施形態の止水板1において、規制手段30も必須ではないが、規制手段30を備えることにより、固定部材10の不要な移動を抑制することができるので、止水板1の取り扱いを容易にして、設置作業性をより向上させることができる。
1 止水板
2 板本体
3 第1の止水材
4 第2の止水材
10,110 固定部材
20 ばね部材(付勢手段)
30 規制手段
40 ロック手段
2 板本体
3 第1の止水材
4 第2の止水材
10,110 固定部材
20 ばね部材(付勢手段)
30 規制手段
40 ロック手段
Claims (5)
- 床面から互いに対向するように起立する一対の対向側壁と、一対の前記対向側壁の前部にそれぞれ連設された一対の前面側壁とを備える構造物において、一対の前記対向側壁間の前部に形成された出入口からの水の浸入を防止する止水板であって、
起立状態で配置される板本体と、前記板本体の裏面における左右両側にそれぞれ移動可能に支持された一対の固定部材とを備え、
前記板本体は、前記床面に当接する下端面に設けられた第1の止水材と、裏面の左右両側部に設けられて一対の前面側壁とそれぞれ当接可能な一対の第2の止水材とを備え、
前記固定部材は、前記床面および前記対向側壁にそれぞれ当接可能な床面当接部および側壁当接部と、前記床面当接部が前記床面に当接した状態で前記側壁当接部を前記対向側壁に向けて押圧するように付勢する付勢手段とを備える止水板。 - 前記固定部材は、前記板本体に対して回動自在に支持されており、
前記床面当接部が前記床面と当接して前記固定部材が回動することにより、前記側壁当接部が前記対向側壁に当接する請求項1に記載の止水板。 - 前記固定部材は、前記板本体に対して上下動自在に支持されており、
前記床面当接部が前記床面と当接して前記固定部材が上昇することにより、前記側壁当接部が前記対向側壁に当接する請求項1に記載の止水板。 - 前記板本体に対する前記固定部材の移動により係合して、前記側壁当接部が前記対向側壁を押圧する状態を維持するロック手段を備える請求項1から3のいずれかに記載の止水板。
- 前記板本体に対する前記固定部材の移動範囲を規制する規制手段を備える請求項1から4のいずれかに記載の止水板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018107485A JP2019210696A (ja) | 2018-06-05 | 2018-06-05 | 止水板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019210696A true JP2019210696A (ja) | 2019-12-12 |
Family
ID=68844881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018107485A Pending JP2019210696A (ja) | 2018-06-05 | 2018-06-05 | 止水板 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019210696A (ja) |
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2018
- 2018-06-05 JP JP2018107485A patent/JP2019210696A/ja active Pending
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