JP2019209668A - 既設管更生方法及び更生管局所加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度による形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管を既設管に引き込んで既設管を更生する際、前記引き込み作業を容易化する。【解決手段】更生管3を既設管1に引き込むのに先立ち、更生管先端部3eを局所加熱する。好ましくは、更生管先端部3eにシリコンラバーヒーターからなるシート状ヒーター31を巻き付けて、更生管先端部3eが常温より高温かつ形状回復温度より低温の設定温度になるよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、既設管の内壁に更生管をライニングすることによって既設管を更生する方法等に関し、特に温度による形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管によって既設管を更生する方法及び該更生施工に際して前記更生管を局所加熱する装置に関する。
近年、既設の下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等の既設管の老朽化対策が求められている。その一例として、既設管の内壁に熱可塑性樹脂製の更生管をライニングする更生方法が知られている(例えば、特許文献1,2等参照)。これら特許文献1,2における更生管は、本来は円形断面であるが、製造工程において周方向の一側部が凹まされて縮径又は扁平化される。
更生施工現場において、前記変形断面の更生管の先端部に繋着冶具を介してワイヤを繋着し、該ワイヤを引っ張ることによって更生管を地上からマンホールを経て既設管に引き込む。更生管を前記変形断面にしておくことによって既設管内に容易に挿入できる。その後、更生管の内部に高温蒸気を供給して形状回復温度(例えば70℃程度以上)まで加熱する。これによって、更生管が元の円形断面に戻る。続いて、更生管内に圧縮空気を導入することにより更生管を膨張させて既設管の内壁に密着させる。
特開2004−239403号公報 特開2013−107280号公報
通常、更生管はドラムに巻き付けられた状態で更生施工現場に搬入される。該更生施工現場において更生管が先端側から順次繰り出されることで伸ばされながらマンホールに降ろされ、さらにマンホールの底部から既設管へ差し入れられる際に屈曲される。
一方、この種の更生管は、常温では相応の剛性を有しており硬い。このため、更生管を既設管へ引き込む際は、事前に更生管を全体的に温めて軟化させる予備加熱工程が必要となる。予備加熱方法として、例えば更生管が巻き付けられたドラムを樹脂製カバーもしくはコンテナにて覆って保温室を形成し、該保温室内に加熱流体として蒸気もしくは熱風を供給する。
しかし、更生管の先端部に繋着冶具を取り付けたり該繋着冶具に引き込み用のワイヤを繋着したりする際は、必然的に保温室を開けて更生管の先端部を引き出すことになる。このため、かかる引き込み準備作業時に、更生管の特に先端部が冷えて硬くなりやすい。そうすると、引き込み作業が困難になる。特に、縦方向のマンホールから横方向の既設管へ曲げるのが困難である。
本発明は、かかる事情に鑑み、形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管を既設管の内壁にライニングして更生するに際し、前記更生管の先端部の引き込み作業を容易化することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明方法は、形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなる更生管を既設管の内壁にライニングする既設管更生方法であって、
前記更生管を前記既設管に引き込むのに先立ち、前記更生管の先端部を局所加熱することを特徴とする。
前記局所加熱によって更生管の先端部が軟化される。ないしは更生管の先端部が硬くなるのが防止される。これによって、更生管の先端部の引き込み作業を容易化できる。
前記更生管の先端部にシート状ヒーターを巻き付けて前記局所加熱を行うことが好ましい。
シート状ヒーターを用いることによって、加熱温度管理が容易化される。シート状ヒーターを更生管の先端部に巻き付けることによって、更生管の先端部を全周にわたって偏りなく加熱できる。
前記既設管への引き込み前に前記シート状ヒーターを取り外すことが好ましい。より好ましくは、前記引き込みの直前に前記シート状ヒーターを取り外す。
これによって、引き込みの直前まで更生管の先端部を局所加熱することで、引き込み時の更生管の先端部を確実に軟らかな状態でき、引き込み作業の容易性を確保できる。
前記更生管の先端部に加熱流体を直接当てることによって前記局所加熱を行うことにしてもよい。
前記加熱流体としては、熱風や高温蒸気などが挙げられる。
前記局所加熱によって、前記更生管の先端部が常温より高温かつ前記形状回復温度より低温の設定温度になるよう制御することが好ましい。
局所加熱の設定温度を常温より高温とすることによって、更生管の先端部を軟らかな状態にして引き込み作業を容易化できる。前記設定温度を形状回復温度より低温とすることによって、更生管の先端部が引き込み前に形状回復しないようにできる。
前記更生管をドラムに巻回した状態で保温室に収容して全体加熱するとともに、前記局所加熱を行うことが好ましい。
より好ましくは、保温室において更生管を全体的に均一に加熱する。これによって、更生管の引き込み作業を終始容易化できる。全体加熱に加えて、さらに更生管の先端部を局所加熱することによって、更生管先端部の引き込み容易性を確保できる。
前記局所加熱と併行して、前記更生管の先端部に繋着冶具を介してワイヤを繋着し、
その後、前記ワイヤを引っ張ることによって前記引き込みを行うことが好ましい。
これによって、繋着冶具の取り付け時やワイヤの繋着時に更生管の先端部が冷えて硬くならないようにでき、引き込み容易性を確保できる。
本発明装置は、形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなる更生管を既設管に引き込むのに先立ち使用される更生管局所加熱装置であって、
前記更生管の先端部に巻き付けられるシート状ヒーターと、
前記更生管の先端部の温度を検知する温度センサと、
前記温度センサによる検知温度に基づいて、前記更生管の先端部が局所的に常温より高温かつ前記形状回復温度より低温の設定温度になるよう前記シート状ヒーターを制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記局所加熱によって更生管の先端部を軟らかくすることで引き込み作業を容易化できる。局所加熱手段としてシート状ヒーターを用いることによって温度管理を容易化でき、作業者によって加熱量がばらつくのを防止でき、過加熱及び加熱不足による施工トラブルを回避できる。
設定温度を常温より高温とすることによって、更生管の先端部を軟らかな状態にして引き込み作業を容易化できる。前記設定温度を形状回復温度より低温とすることによって、更生管の先端部が引き込み前に形状回復しないようにできる。シート状ヒーターの巻き付けによって、更生管の先端部を全周にわたって偏りなく加熱できる。
好ましくは、シート状ヒーターを更生管の先端部に一周又はそれ以上巻き、端部をラップさせて止着手段で止める。これによって、1つのシート状ヒーターで、周長サイズが異なる複数種の更生管先端部に対応できる。前記止着手段としては、面状ファスナー、バンドなどが挙げられる。
前記シート状ヒーターが、シリコンラバーヒーターであることが好ましい。
シリコンラバーヒーターは柔軟性に富むから、更生管の先端部に容易に巻き付けることができる。シリコンラバーは電気絶縁性に富むから、更生管の先端部に一周又はそれ以上巻いてラップさせた場合でも、内部の電熱線が断線するのを防止できる。したがって、繰り返し再使用できる。
本発明によれば、形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管を既設管の内壁にライニングして更生するに際し、前記更生管の先端部の引き込み作業を容易化することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る更生施工中の既設管を、更生管の先端部の局所加熱工程及びワイヤ繋着工程で示す側面図である。 図2は、前記更生管を積載した貨物自動車の荷台を局所加熱工程及びワイヤ繋着工程で示す平面図である。 図3は、前記貨物自動車を局所加熱工程及びワイヤ繋着工程で示す斜視図である。 図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は、前記更生施工中の既設管を、更生管の引き込み工程で示す側面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る更生施工中の既設管を、更生管の先端部の局所加熱工程及びワイヤ繋着工程で示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本発明形態に係る更生管3は、老朽化した既設管1の更生に用いられる。更生対象の既設管1は、既設の下水道管である。なお、既設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、水力発電用導水管、ガス管等であってもよい。
更生管3が、マンホール4から既設管1へ引き込まれ、既設管1の内壁にライニングされる。更生管3の材質は、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、その他の熱可塑性樹脂である。更生管3は、本来の断面形状は円形であるが、図4に示すように、製造工程において周方向の一側部が凹まされて縮径又は扁平化されている。更生管3は、形状回復温度(例えば70℃程度以上)において円形断面の所定形状に戻る形状回復性を有している。
図2に示すように、更生施工前の更生管3は、前記変形断面状態でドラム5に巻かれている。更生管3は、ドラム5に巻かれた状態で貨物自動車6の荷台6aに積載され、更生施工現場まで運搬される。
図3に示すように、荷台6aにはコンテナ7が設置されている。コンテナ7の内部は保温室7aとなっている。該保温室7aにドラム5ひいては該ドラム5に巻かれた更生管3が収容されている。好ましくは、保温室7aの内壁には断熱材(図示省略)が設けられている。
図1及び図2に示すように、保温室7aに予備加熱手段10が接続されている。予備加熱手段10は、加熱流体供給部11と、吹出ダクト12と、温度センサ13と、コントローラ14を含む。加熱流体供給部11と、その駆動源の発電機8が荷台6aに載せられている。加熱流体供給部11は、加熱流体として熱風を発生させる熱風発生機によって構成されている
なお、加熱流体は、熱風に限らず高温蒸気であってもよい。加熱流体供給部11がボイラであってもよい。
図2に示すように、保温室7aの例えば底部に吹出ダクト12が設けられている。吹出ダクト12は、ドラム5を囲むように環状に配管されている。吹出ダクト12には、複数の吹出口12aが環状の延び方向に分散して配置されている。加熱流体供給部11が吹出ダクト12に接続されている。
保温室7a内に温度センサ13が設けられている。温度センサ13は、更生管3に直接設けられていてもよい。温度センサ13を複数用意して、更生管3又は保温室7a内の複数個所に分散させて配置してもよい。
詳細な図示は省略するが、コントローラ14は、マイクロコンピューター、入出力回路、駆動回路などを含む。コントローラ14と加熱流体供給部11とが制御信号線14aによって接続され、かつコントローラ14と温度センサ13とが検温信号線14bによって接続されている。
図1に示すように、更生管3の先端部3eには、引き込み装置20と、更生管局所加熱装置30が接続されている。引き込み装置20は、繋着冶具21と、ワイヤ22と、ウィンチ23を含む。
図2に示すように、局所加熱装置30は、シート状ヒーター31と、温度センサ32と、コントローラ33(制御手段)を含む。シート状ヒーター31は、シリコンラバーヒーターによって構成されている。シリコンラバーヒーターは、シリコンラバーの内部に電熱線が埋め込まれている。シリコンラバーは、柔軟であり、かつ優れた耐熱性及び電気絶縁性を有している。シート状ヒーター31の両端部には、一対の面状ファスナー31e(止着手段)が設けられている。さらに、シート状ヒーター30に断熱層が設けられていてもよい。
温度センサ32は、例えば熱電対によって構成されている。
詳細な図示は省略するが、コントローラ33は、マイクロコンピューター、入出力回路、駆動回路などを含む。コントローラ33とシート状ヒーター30が制御信号線33aによって接続され、かつコントローラ33と温度センサ32とが検温信号線33bによって接続されている。コントローラ33には、シート状ヒーター31の設定温度を設定するための入力操作部34が設けられている。
局所加熱装置30の電源としては、前記発電機8を用いることができる。
<既設管更生方法>
既設管1は次のようにして更生される。
図1に示すように、更生管3を積んだ貨物自動車6を更生施工現場のマンホール4の近くに配車する。なお、貨物自動車6が進入できない現場では、ドラム4を貨物自動車6から降ろしてマンホール4の近くまで運搬する。この場合、ドラム4に保温カバー(図示せず)を被せる。保温カバーとしては、例えばポリ塩化ビニル製の樹脂カバーを用いることができる。
<予備加熱工程>
更生施工現場では、あらかじめ更生管3を予備加熱する。なお、予備加熱は、更生管3の積み込み現場などでも行い、更生施工現場で再度行うことにしてもよい。
予備加熱の際は、保温室7aの密閉状態を確認する。そして、加熱流体供給部11を駆動する。加熱流体供給部11は加熱流体として熱風を送り出す。該熱風が、吹出ダクト12の各吹出口12aから吹き出される。これによって、更生管3が全体的に万遍なく加温される。
併せて、温度センサ13によって保温室7a内又は更生管3の各所の温度が検出される。かつコントローラ14によって、前記検出温度に基づいて、加熱流体供給部11の出力が調節され、更生管3が予備加熱温度に保持されるよう制御される。熱風の熱を保温室7a内に行き渡らせることによって、更生管3の全体が均一に予備加熱温度に保持されるようにできる。予備加熱温度は、好ましくは50℃〜60℃程度である。これによって、更生管3が全体的に軟化される。
<局所加熱工程>
さらに更生管3を既設管1に引き込むのに先立ち、前記予備加熱に加えて、次のようにして、更生管先端部3eの局所加熱を行う。
図3に示すように、コンテナ7の後扉7bを開き、さらに該後扉7bの内面側の断熱用内張カバー7cをめくって、更生管先端部3eを引き出す。
図2に示すように、該更生管先端部3eに温度センサ32を取り付ける。次に、シート状ヒーター31を温度センサ32に被せるとともに、シート状ヒーター31を更生管先端部3eに巻き付ける。シリコンラバーヒーターからなるシート状ヒーター31は柔軟性に富むから、更生管先端部3eに容易に巻き付けることができる。
図4に示すように、シート状ヒーター31の両端部をラップさせて、面状ファスナー31e(止着手段)で止める。更生管先端部3eの周長サイズが規定とは多少違っていても、一対の面状ファスナー31eが重なる範囲であれば、同じシート状ヒーター31を用いることができる。
止着手段としては、面状ファスナー31eに限らず、バンドなどを用いてもよい。
更生管先端部3eは、更生管の端部から1.5m程度までの範囲である。好ましくは、更生管の端部から30cm〜100cm程度、シート状ヒーター31を巻く。
入力操作部34によって、シート状ヒーター31ひいては更生管先端部3eの設定温度を設定しておく。
そして、シート状ヒーター31を作動させる。これによって、更生管先端部3eが局所加熱される。併せて、温度センサ32によって更生管先端部3eの温度が検出される。かつ、コントローラ33によって、前記検出温度に基づいてシート状ヒーター31の出力が調節され、更生管先端部3eが設定温度に保持されるよう制御される。
設定温度は、常温より高温かつ前記形状回復温度より低温であり、好ましくは50℃〜60℃程度、より好ましくは60℃に近い温度である。設定温度を50℃以上とすることによって、更生管先端部3eを確実に軟らかくでき、引き込み作業を容易化できる。設定温度を60℃以下とすることによって、更生管先端部3eが引き込み前に形状回復しないようにできる。
シート状ヒーター31を用いることによって、更生管先端部3eの加熱温度管理を容易化でき、作業者によって加熱量がばらつくのを防止でき、過加熱及び加熱不足による施工トラブルを回避できる。
シート状ヒーター31を更生管先端部3eに巻き付けることによって、更生管先端部3eを全周にわたって偏りなく加熱できる。
シート状ヒーター31を構成するシリコンラバーは電気絶縁性に富むから、端部をラップさせても、内部の電熱線が断線するのを防止できる。したがって、繰り返し再使用できる。
<引き込み準備工程>
図1及び図2に示すように、更生管先端部3eにおけるシート状ヒーター31を巻き付けた部分よりも先端側の部分には、繋着冶具21を取り付ける。
かつ、ワイヤ22を、ウィンチ23から繰り出し、到達側マンホール4Bから既設管1に通し、さらに発進側マンホール4から引き上げて、繋着冶具21に繋着する。
かかる引き込み準備中、シート状ヒーター31によって更生管先端部3eを局所加熱する。これによって、更生管先端部3eが引き込み準備のために保温室7aから引き出されたとしても、該更生管先端部3eが冷めて硬くなるのを防止できる。
<引き込み工程>
前記準備作業が完了したら、シート状ヒーター31を更生管先端部3eから取り外し、かつドラム5の回転ストッパー(図示せず)を解除したうえで、ウインチ23を駆動してワイヤ22を巻き取る。シート状ヒーター31は、できるだけワイヤ22を巻取る直前まで作動させ、ワイヤ22の巻取開始の直前に取り外すことが好ましい。
図5に示すように、ワイヤ22を巻き取ることによって、更生管先端部3eがマンホール4内に引き降ろされる。これに伴って、先端部3eからドラム5までの間の更生管3が伸ばされる。該更生管3は前記予備加熱及び局所加熱によって軟質状態を保っているために容易に伸ばすことができる。
さらに既設管1の管口部に設けた管口ローラー9に沿って更生管先端部3eが縦方向から横方向へほぼ90°屈曲されて既設管1へ引き込まれる。このとき、更生管先端部3eは前記局所加熱の熱で軟質状態を保っているために容易に屈曲させることができる。前記局所加熱工程において、更生管先端部3eを好ましくは50℃〜60℃、より好ましくは60℃近くに局所加熱しておくことで、管口ローラー9において更生管先端部3eを確実かつ容易に屈曲させることができる。ひいては、更生管3の引き込み作業を容易化できる。また、管口ローラー9にかかる負荷を軽減できる。
図示は省略するが、さらに、更生管先端部3eが到達側マンホール4B(図1)に突出するまで、更生管3を既設管1に引き込む。これによって、更生管3が既設管1の全長にわたって挿入配置される。
その後、高温蒸気等によって更生管3を形状回復温度(例えば70℃程度以上)まで加熱する。すると、更生管3の形状回復性が発現し、更生管3が円形断面に戻る。
更に、更生管3を圧縮空気で膨張させて既設管の内壁に密着させる。これによって、既設管1の内壁に更生管3がライニングされることで、既設管1を更生できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の実施形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態を示したものである。
第2実施形態における更生管局所加熱装置40は、加熱流体供給部41と、吹出ノズル42を含む。加熱流体供給部41は、加熱流体として熱風44を発生させる熱風発生機によって構成されている。
図6において、加熱流体供給部41は、地面上に設置されているが、貨物自動車6の荷台6aに設置されていてもよい。加熱流体供給部41の動力源として、荷台6a上の発電機8を用いてもよい。
加熱流体供給部41から吹出ノズル42が延びている。
更生管3の引き込みに先立つ局所加熱工程においては、ドラム5から更生管先端部3eを引き出すとともに、作業者が吹出ノズル42を持って、該吹出ノズル42の先端を更生管先端部3eへ向ける。そして、加熱流体供給部41からの熱風44を吹出ノズル42から吹き出して更生管先端部3eに直接当てる。これによって、更生管先端部3eを局所加熱することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第1実施形態において、シート状ヒーター31に断熱材を巻いてもよい。
第2実施形態の加熱流体は、熱風に代えて、高温蒸気であってもよい。加熱流体供給部41がボイラであってもよい。
本発明は、例えば下水道管などの既設管の更生に適用できる。
1 既設管
3 更生管
3e 更生管先端部
4 発進側マンホール
7a 保温室
10 予備加熱手段
20 引き込み装置
21 繋着冶具
22 ワイヤ
23 ウィンチ
30 局所加熱装置
31 シート状ヒーター
31e 面状ファスナー(止着手段)
32 温度センサ
33 コントローラ
34 入力操作部
40 更生管局所加熱装置
41 加熱流体供給部
42 吹出ノズル
44 熱風(加熱流体)

Claims (9)

  1. 形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなる更生管を既設管の内壁にライニングする既設管更生方法であって、
    前記更生管を前記既設管に引き込むのに先立ち、前記更生管の先端部を局所加熱することを特徴とする既設管更生方法。
  2. 前記更生管の先端部にシート状ヒーターを巻き付けて前記局所加熱を行うことを特徴とする請求項1に記載の既設管更生方法。
  3. 前記既設管への引き込み前に前記シート状ヒーターを取り外すことを特徴とする請求項2に記載の既設管更生方法。
  4. 前記更生管の先端部に加熱流体を直接当てることによって前記局所加熱を行うことを特徴とする請求項1に記載の既設管更生方法。
  5. 前記局所加熱によって、前記更生管の先端部が常温より高温かつ前記形状回復温度より低温の設定温度になるよう制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の既設管更生方法。
  6. 前記更生管をドラムに巻回した状態で保温室に収容して全体加熱するとともに、前記局所加熱を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の既設管更生方法。
  7. 前記局所加熱と併行して、前記更生管の先端部に繋着冶具を介してワイヤを繋着し、
    その後、前記ワイヤを引っ張ることによって前記引き込みを行うことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の既設管更生方法。
  8. 形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなる更生管を既設管に引き込むのに先立ち使用される更生管局所加熱装置であって、
    前記更生管の先端部に巻き付けられるシート状ヒーターと、
    前記更生管の先端部の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサによる検知温度に基づいて、前記更生管の先端部が局所的に常温より高温かつ前記形状回復温度より低温の設定温度になるよう前記シート状ヒーターを制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする更生管局所加熱装置。
  9. 前記シート状ヒーターが、シリコンラバーヒーターであることを特徴とする請求項8に記載の更生管局所加熱装置。
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