JP2019209465A - 蓋閉めハンド - Google Patents

蓋閉めハンド Download PDF

Info

Publication number
JP2019209465A
JP2019209465A JP2018110546A JP2018110546A JP2019209465A JP 2019209465 A JP2019209465 A JP 2019209465A JP 2018110546 A JP2018110546 A JP 2018110546A JP 2018110546 A JP2018110546 A JP 2018110546A JP 2019209465 A JP2019209465 A JP 2019209465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
base body
wraparound
container
closing hand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018110546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7130451B2 (ja
Inventor
敦 本田
Atsushi Honda
敦 本田
裕一郎 鹿島
Yuichiro Kashima
裕一郎 鹿島
沙弥香 石田
Sayaka Ishida
沙弥香 石田
加藤 直樹
Naoki Kato
直樹 加藤
雄揮 中野
Yuki Nakano
雄揮 中野
井上 哲也
Tetsuya Inoue
哲也 井上
貴洋 中本
Takahiro Nakamoto
貴洋 中本
将平 海田
Shohei Kaida
将平 海田
元宏 沼澤
Motohiro Numazawa
元宏 沼澤
和久 重吉
Kazuhisa Shigeyoshi
和久 重吉
郁 福原
Iku Fukuhara
郁 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Flour Mills Co Ltd filed Critical Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority to JP2018110546A priority Critical patent/JP7130451B2/ja
Publication of JP2019209465A publication Critical patent/JP2019209465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7130451B2 publication Critical patent/JP7130451B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Closing Of Containers (AREA)

Abstract

【課題】容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋用の蓋閉めハンドを提供すること。【解決手段】本発明は、容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋用の蓋閉めハンドであって、ベース本体と、前記ベース本体の上面側に設けられたロボットアーム取付部と、前記ベース本体の下面側に設けられた1または複数の爪部材と、前記ベース本体に支持されており、前記容器の周縁の少なくとも一部に設けられた張出部の外側から当該張出部の下面側に回り込むことが可能な1または複数の回り込み部材と、を備え、前記1または複数の爪部材は、平面視で、前記ベース本体の平面視形状の重心を取り囲むように配置されており、各爪部材の底部は、細長い押圧領域を形成しており、各回り込み部材は、前記張出部の上面側または外側の待機位置と、前記張出部の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能であることを特徴とする蓋閉めハンドである。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットアームに取り付けられる蓋閉めハンドに関し、特には、容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋用の蓋閉めハンドに関する。
近年、人材不足等のために、各種の生産現場に小型ロボットを導入することが検討ないし実践されている。特に、軟らかい容器(一般的には、OPS(二軸延伸ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET、PS、紙等から製造される))を取り扱う弁当等の生産現場においても、小型ロボットの導入が検討されている。
弁当等の容器は、容器の開口部に対して蓋が被せられる態様が一般的である。蓋のタイプは、容器の開口部に内嵌式に嵌合する内嵌蓋と、容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋と、に大別することができる。
弁当等の容器に対して自動的に蓋を嵌合させるロボットハンドは、これまで開発されてこなかった。しかしながら、例えば弁当の内容物を容器内に充填する作業が自動化されるのであれば、その後に蓋を嵌合させる作業についても自動化が望まれると考えられる。
なお、特許文献1は、予め蓋の一辺が一体化されている容器(内容物収納部)に対して容器と蓋とを互いに閉じ合わせる蓋閉め装置を提案している。
特開平5−139406号公報
前述したように、人材不足等のため、近い将来において、弁当等の容器に対して自動的に蓋を嵌合させるロボットハンドの需要が見込まれる。
本発明は、以上の背景に鑑みて創案されたものである。本発明の目的は、容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋用の蓋閉めハンドを提供することである。
本発明は、容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋用の蓋閉めハンドであって、ベース本体と、前記ベース本体の上面側に設けられたロボットアーム取付部と、前記ベース本体の下面側に設けられた1または複数の爪部材と、前記ベース本体に支持されており、前記容器の周縁の少なくとも一部に設けられた張出部の外側から当該張出部の下面側に回り込むことが可能な1または複数の回り込み部材と、を備え、前記1または複数の爪部材は、平面視で、前記ベース本体の平面視形状の重心を取り囲むように配置されており、各爪部材の底部は、細長い押圧領域を形成しており、各回り込み部材は、前記張出部の上面側または外側の待機位置と、前記張出部の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能であることを特徴とする蓋閉めハンドである。
本発明によれば、1または複数の爪部材がベース本体の平面視形状の重心を取り囲むように配置されているため、容器の開口部に対して蓋をバランスよく押圧することができる。更に本発明によれば、各爪部材の底部が細長い押圧領域を形成しているため、蓋の周縁に沿って蓋を効果的に押圧することができる。
また、本発明によれば、容器の周縁の少なくとも一部に設けられた張出部の外側から当該張出部の下面側に回り込むことが可能な1または複数の回り込み部材が、前記張出部の上面側または外側の待機位置と、前記張出部の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能であるため、1または複数の爪部材が容器の開口部に対して蓋を押圧する際に、前記1または複数の回り込み部材を回り込み位置に移動させることによって、蓋及び容器(特に張出部)に嵌合のための力を効果的に提供することができる。
細長い押圧領域の形状は、蓋の周縁の形状に対応していることが好ましい。例えば、蓋の周縁の形状に概ね対応するように、細長い押圧領域の形状は、円弧状、直線状または折線状であることが好ましい。
例えば、細長い押圧領域は、幅(厚み)が25mm以下で長さが2cm以上である円弧状、直線状または折線状の押圧領域である。また、各爪部材の底面と細長い押圧領域とが完全に合致している態様に限定されず、フォークの先端のように途中に空所を有する(飛び飛びの)パターンの底面によって細長い押圧領域が形成されていてもよい。
また、各回り込み部材を前記待機位置と前記回り込み位置との間で駆動する駆動機構が、前記ベース本体に支持されていることが好ましい。
この場合、各回り込み部材の駆動制御を容易に実現することができる。前記駆動機構は、例えば、伸縮可能なロッドを有するシリンダ機構を有する。
また、前記回り込み位置は、平面視で、前記1または複数の爪部材のいずれかに対応する位置に設定されていることが好ましい。
この場合、回り込み位置に移動された回り込み部材が、対応する爪部材の鉛直方向の真下において当該爪部材と対峙するため、当該爪部材による押圧力をより効果的に容器に伝達(受け止め)させることができる。
更にこの場合、前記回り込み位置での前記1または複数の回り込み部材の最上部と、前記1または複数の爪部材の底面と、の間の間隔が、所定の距離に調整されていることが好ましい。
これによれば、1または複数の爪部材と1または複数の回り込み部材とによって、蓋及び容器(特に張出部)に嵌合のための力をより一層効果的に提供することができる。
また、爪部材の個数が4以上である場合には、当該4以上の爪部材は、平面視で、前記ベース本体の平面視形状の重心を取り囲む多角形の頂点に対応する位置に配置されていることが好ましい。
このように、4以上の爪部材が平面視でベース本体の平面視形状の重心を取り囲む多角形の頂点に対応する位置に配置されている場合、容器の開口部に対して蓋をより一層バランスよく押圧することができる。
更にこの場合、前記ベース本体の平面視形状の重心が、前記多角形の重心と略一致していることが好ましい。
このように、前記ベース本体の平面視形状の重心が前記多角形の重心と略一致している場合、容器の開口部に対して蓋を更に一層バランスよく押圧することができる。
また、前記ベース本体の平面視形状の重心は、前記ロボットアーム取付部の平面視の位置と略一致していることが好ましい。
このように、前記ベース本体の平面視形状の重心が前記ロボットアーム取付部の平面視の位置と略一致している場合、ロボットアームによる制御性が良く、容器の開口部に対して蓋をより一層バランスよく押圧することができる。
また、前記ベース本体は、薄板部材から構成されており、前記ロボットアーム取付部は、前記ベース本体の上面側に立設されたフレーム部材を介して取り付けられていることが好ましい。
これによれば、蓋閉めハンドの材料コストを削減できることに加えて、蓋閉めハンドの重量を低減できるため、ロボットアームによる制御性が良い。
また、蓋を解放可能に吸着する吸着機構を更に備えることが好ましい。
これによれば、蓋閉めハンドの吸着機構が蓋を吸着した状態で当該蓋閉めハンドを容器の開口部に対して位置決めし、当該開口部に対する所望の位置において蓋を解放することにより、当該開口部に対する蓋の押圧作業に先行する工程を自動化することができる。
もっとも、蓋閉めハンドが蓋を吸着して移動する代わりに、容器の開口部上に予め蓋を軽く載せて(被せて)おくという態様が採用されてもよい。この場合には、容器と蓋とが完全に分離可能であるタイプに限定されず、一部領域において容器と蓋とが結合されていてもよい。
また、各爪部材は、前記ベース本体に対して位置調整可能であることが好ましい。
これによれば、容器及び/または蓋の軽微な仕様変更等に対して、同一の蓋閉めハンドによって柔軟に対応することが可能である。
例えば、ベース本体に各爪部材に対応する長孔が形成され、各爪部材は当該長孔を貫通するボルトによってベース本体に固定され得る。この場合、当該長孔に対する当該ボルトの相対位置を変更することによって、結果的にベース本体に対する各爪部材の位置を変更することができる。
本発明によれば、1または複数の爪部材がベース本体の平面視形状の重心を取り囲むように配置されているため、容器の開口部に対して蓋をバランスよく押圧することができる。更に本発明によれば、各爪部材の底部が細長い押圧領域を形成しているため、蓋の周縁に沿って蓋を効果的に押圧することができる。
また、本発明によれば、容器の周縁の少なくとも一部に設けられた張出部の外側から当該張出部の下面側に回り込むことが可能な1または複数の回り込み部材が、前記張出部の上面側または外側の待機位置と、前記張出部の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能であるため、1または複数の爪部材が容器の開口部に対して蓋を押圧する際に、前記1または複数の回り込み部材を回り込み位置に移動させることによって、蓋及び容器(特に張出部)に嵌合のための力を、容器、蓋の形状からくる剛性の不均一による容器変形により生じる嵌合不良等に対しても、効果的に提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る蓋閉めハンドを上方から見た斜視図である。 第1実施形態に係る蓋閉めハンドを下方から見た斜視図である。 第1実施形態に係る蓋閉めハンドが用いる外嵌蓋の平面図である。 第1実施形態に係る蓋閉めハンドの平面図である。 第1実施形態に係る蓋閉めハンドが用いる回り込み部材の待機位置の概略図である。 第1実施形態に係る蓋閉めハンドが用いる回り込み部材の回り込み置の概略図である。 蓋を吸着した状態における、図4のB−B線断面図である。 容器の開口部に対する押圧状態における、図7に対応する図である。図である。 本発明の第2実施形態に係る蓋閉めハンドを上方から見た斜視図である。 第2実施形態に係る蓋閉めハンドを下方から見た斜視図である。 第2実施形態に係る蓋閉めハンドが用いる外嵌蓋の平面図である。 第2実施形態に係る蓋閉めハンドの平面図である。 第2実施形態に係る蓋閉めハンドが用いる回り込み部材の待機位置の概略図である。 第2実施形態に係る蓋閉めハンドが用いる回り込み部材の回り込み置の概略図である。 蓋を吸着した状態における、図12の右側面図である。 容器の開口部に対する押圧状態における、図12の正面図である。図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓋閉めハンド1を上方から見た斜視図であり、図2は、当該蓋閉めハンド1を下方から見た斜視図である。また、図3は、当該蓋閉めハンド1が用いる外嵌蓋70の平面図であり、図4は、当該蓋閉めハンド1の平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の蓋閉めハンド1は、容器80(図8参照)の平面視楕円形の開口部に外嵌式に嵌合する平面視略楕円形の外嵌蓋70(図3参照)用に設計されており、平面視八角形状のベース本体10を備えている。
具体的には、ベース本体10は、全体的に厚さ4mmの薄板部材からなり、17.5cm×23cmの矩形の4隅の各々から縦5.5cm×横6cmの直角三角形を切り欠いた外側輪郭形状と12.5cm×18cmの矩形の4隅の各々から縦5cm×横5cmの直角三角形を切り欠いた内側輪郭形状とを有する八角形状部10aと、当該八角形状部10aの内側において互いに直交するように渡された補強梁部10bと、を有している。ベース本体10は、樹脂製であっても金属製であってもよい。
ベース本体10の上面側には、コ字状の2組のフレーム部材21、22が所定の間隔(例えば4cm)を空けて所定の高さ(例えば3.2cm)に補強梁部10bの一方と平行に立設されており、それらの更に上面側に矩形取付板23(例えば6cm×4cm、高さ0.4cm)が設置されている。そして、当該矩形取付板23の上面に、円環状のロボットアーム取付部24(例えば、内径3cm、高さ0.8cm)が設けられている。フレーム部材21、22、矩形取付板23及びロボットアーム取付部24についても、樹脂製であっても金属製であってもよい。
図1及び図4から明らかなように、本実施形態では、ベース本体10の平面視形状の重心(すなわち、八角形状部10aの外側輪郭形状の重心)は、ロボットアーム取付部24の平面視の位置と一致している。
一方、ベース本体10の下面側には、6個の爪部材31〜36が互いに適宜の間隔を空けて取り付けられている。具体的には、6個の爪部材31〜36は、平面視で、ベース本体10の平面視形状の重心(八角形状部10aの外側輪郭形状の重心)を取り囲むように配置されている。
より具体的には、本実施形態の6個の爪部材31〜36は、平面視で、ベース本体10の平面視形状の重心を取り囲む六角形の頂点に対応する位置に配置されており、ベース本体10の平面視形状の重心は、当該六角形の重心と一致している。
また、図2に示すように、各爪部材31〜36の底部は、細長い押圧領域を形成している。各押圧領域の形状は、外嵌蓋70の周縁の被押圧棚部71(図5及び図6参照)及び容器80の周縁の張出部81(図5及び図6参照)の形状(楕円形状)に対応しており、この場合、細長い押圧領域の形状は、12mm×3cmの矩形状となっている。更に、本実施形態では、6個の爪部材31〜36の形状は共通となっている。
また、本実施形態では、6個の爪部材31〜36の各々がベース部材10の八角形状部10aの外側方向にスライド移動できるように、八角形状部10aの対応する各位置に、平行な2本の長孔の組11〜16が形成されている。
各爪部材31〜36は、対応する各長孔11〜16を貫通するボルト41〜46を介してベース本体10に固定されている。これにより、当該長孔11〜16に対する当該ボルト41〜46の相対位置を変更することによって、ベース本体10の八角形状部10aに対する各爪部材31〜36の位置を調整できるようになっている。
また、本実施形態では、ベース本体10の上面側に、コ字状の更なるフレーム部材51が、所定の高さ(例えば2cm)に補強梁部10bの一方と垂直に立設されており、当該フレーム部材51に真空吸着パッド52(例えばパッド径22.6mm)が設置されている。真空吸着パッド52は、不図示の真空引き装置に接続されることで、外嵌蓋70を解放可能に吸着する吸着機構として機能するようになっている(例えば吸着力5.3N)。
また、本実施形態では、ベース本体10の上面側に、容器80の周縁に設けられた張出部81の外側から当該張出部81の下面側に回り込むことが可能な一対の(2個の)回り込み部材96が支持されている。
各回り込み部材96は、張出部81の上面側または外側の待機位置と、張出部81の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能となっている。図5は、回り込み部材96の待機位置の概略図であり、図6は、回り込み部材96の回り込み置の概略図である。
図5及び図6に示すように、各回り込み部材96を待機位置と回り込み位置との間で駆動する駆動機構90が、ベース本体10に支持されている。具体的には、本実施形態の駆動機構90は、不図示の配線を介して提供される電気信号または空気圧に基づいてロッド91を伸縮させるシリンダ機構を有している。
ロッド91の伸縮によって移動されるロッド先端部92には、当該ロッド先端部92に対して回動可能かつ僅かな距離だけ平行移動可能であるように、リンク部材93の一端部が取り付けられており、当該リンク部材93の他端部は、回動軸94によって回動可能に支持されている。回動軸94は、左右一対の支持フレーム95を介して、ベース本体10の八角形状部10aの上面に支持されている。そして、ロッド先端部92の移動によって、リンク部材93が回動軸94回りを回動するようになっている。
回り込み部材96は、リンク部材93の他端部に取り付けられており、リンク部材93が回動軸94回りに回動されることによって、回り込み部材96も回動軸94回りに回動されて、図5の待機位置と図6の回り込み位置との間で移動される。
本実施形態では、図6に示すように、回り込み部材96の回り込み位置は、平面視で対応する爪部材31、34に対応する位置に設定されている、すなわち、爪部材31、34の真下に設定されている。そして、回り込み位置での回り込み部材96の最上部と、爪部材31、34の底面と、の間の間隔が、図6に示すように、外嵌蓋70を容器80に嵌合させるのに最も好適な距離に調整されている。
次に、以上のように構成された蓋閉めハンド1の作用について説明する。
図7は、蓋を吸着した状態における、図4のB−B線断面図であり、図8は、容器の開口部に対する押圧状態における、図7に対応する図である。
本実施形態の蓋閉めハンド1は、図7及び図8に示すように、ロボットアーム取付部24がロボットアーム60(例えば川崎重工業株式会社製のduAro)に取り付けられて利用される。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1は、容器80とは完全に別体である外嵌蓋70を利用する。外嵌蓋70は、OPS(二軸延伸ポリスチレン)またはPP(ポリプロピレン)からなる弁当容器用の薄肉(例えば厚み0.2mm)の蓋であって、ロボットアーム60の近傍に積層された状態でセットされる。一般に、薄肉の外嵌蓋70には、積層された状態で互いに張り付いてしまうことを防止するべく、重なり防止突起が設けられている。
弁当用の容器80の材料も、一般には、OPS(二軸延伸ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET、PS、紙等である。もっとも、少なくとも本件出願の時点では、外嵌蓋70及び/または容器80の材料及び/または用途は、特に限定されない。
容器80は、開口部が上向きの姿勢で、例えばベルトコンベヤ上を適宜の間隔を空けて順次に搬送されてくる。ロボットアーム60は、例えば不図示のセンサまたは画像処理システム等を介して各容器80の搬送状態を把握し、所定の制御プログラムを実行することによって、各容器80の移動タイミングと同期するように蓋閉めハンド1を移動させ、各容器80の搬送を中断することなく各容器80の開口部に外嵌蓋70を嵌合させていく。
具体的には、まず、積層された外嵌蓋70の位置にまで蓋閉めハンド1を移動させ、不図示の真空引き装置を作動させることによって、真空吸着パッド52によって外嵌蓋70を吸着する(図7参照)。
この吸着の過程で、6個の爪部材31〜36の底部の細長い押圧領域は、外嵌蓋70の被押圧棚部71に当接する(図7参照)。そして、外嵌蓋70に僅かな撓み変形が生じることによって、当該外嵌蓋70が真空吸着パッド52によって吸着される。
その後、各容器80の移動タイミングと同期するように、各容器80の開口部に対する所望の位置にまで蓋閉めハンド1(すなわち外嵌蓋70)が移動される。そして、不図示の真空引き装置の作動が中断され、外嵌蓋70の撓みが解放され、外嵌蓋70は真空吸着パッド52から離れる。
そして、ロボットアーム60が更に下降することによって、6個の爪部材31〜36が容器80の開口部に対して外嵌蓋70を押圧していく(図8参照)。この時、真空吸着パッド52は外嵌蓋70から既に離れているため、真空吸着パッド52が外嵌蓋70を不所望に変形させることはない。(真空吸着パッド52と外嵌蓋70との干渉回避は、本実施形態では外嵌蓋70の撓みの解放によって達成されるが、撓み難い材料からなる蓋の場合には、真空吸着パッド52を蓋に対して出没させる機構を併用することが好ましい。)
更に、本実施形態においては、6個の爪部材31〜36が容器80の開口部に対して外嵌蓋70を押圧していく際に、図8に示すように、爪部材32、35の上方内側部に設けられた内方側隆起部32p、35pが、外嵌蓋70の上面の一部に設けられた隆起部73を押圧していく。
所定のストロークだけロボットアーム60が下降した後(すなわち、所定のストロークだけ6個の爪部材31〜36が容器80の開口部に対して外嵌蓋70を押圧した後)、不図示の配線を介して所望の電気信号または空気圧が駆動機構90に提供され、ロッド91の収縮動作を介してロッド先端部92が移動され、リンク部材93及び回り込み部材96が回動軸94回りに回動する(図5→図6)。
本実施形態においては、回り込み位置に移動された回り込み部材96が、対応する爪部材32、35の鉛直方向の真下において当該爪部材32、35と対峙しており、且つ、回り込み部材96の最上部と爪部材32、35の底面との間の間隔が予め所望の距離に調整されているため、爪部材32、35と回り込み部材96とによって、外嵌蓋70の嵌合溝72と容器80の張出部81との間で、本実施形態の場合においては蓋剛性が高く容器変形により生じる嵌合不良を補うための力を極めて効果的に提供することができる。
その後、ロッド91の伸長動作を介してロッド先端部92が退避されると、リンク部材93及び回り込み部材96も回動軸94回りに退避される(図6→図5)。更にその後、ロボットアーム60が退避(上昇)すると、外嵌蓋70は容器80の開口部に対して嵌合された状態に留まり、すなわち、容器80の開口部が蓋閉めされた状態となる。
以上の工程を連続的に繰り返し実施することによって、各容器80の搬送を中断することなく、各容器80の開口部に外嵌蓋70を連続的に嵌合させていくことができる。
以上のような本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、6個の爪部材31〜36がベース本体10の平面視形状の重心を取り囲むように配置されているため、容器80の開口部に対して外嵌蓋70をバランスよく押圧することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、各爪部材31〜36の底部が、外嵌蓋70の周縁の楕円状の被押圧棚部71(図5及び図6参照)に対応して、細長い矩形の押圧領域を形成している。これにより、外嵌蓋70の周縁の被押圧棚部71に沿って外嵌蓋70を効果的に押圧することができる。特に、各押圧領域について、幅(厚み)が25mm以下で長さが2cm以上であることにより、外嵌蓋70をより一層効果的に押圧することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、6個の爪部材31〜36が、平面視で、ベース本体10の平面視形状の重心を取り囲む六角形の頂点に対応する位置に配置されているため、容器80の開口部に対して外嵌蓋70をより一層バランスよく押圧することができる。
特に、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、ベース本体10の平面視形状の重心が、当該六角形の重心と一致していることにより、容器80の開口部に対して外嵌蓋70を更に一層バランスよく押圧することができる。
更に、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、ベース本体10の平面視形状の重心がロボットアーム取付部24の平面視の位置と一致していることにより、ロボットアーム60による制御性が良く、容器80の開口部に対して外嵌蓋70をより一層バランスよく押圧することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、ベース本体10は、全体的に薄板部材から構成され、ロボットアーム取付部24は、ベース本体10の上面側に立設されたフレーム部材21、22を介して取り付けられている。これにより、蓋閉めハンド1の材料コストを削減できることに加えて、蓋閉めハンド1の重量を低減できるため、ロボットアーム60による制御性が良い。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、外嵌蓋70を解放可能に吸着する吸着機構としての真空吸着パッド52が設けられている。これにより、蓋閉めハンド1の真空吸着パッド52が外嵌蓋70を吸着した状態で当該蓋閉めハンド1を容器80の開口部に対して位置決めし、当該開口部に対する所望の位置において外嵌蓋70を解放することにより、当該開口部に対する外嵌蓋70の押圧作業に先行する工程を自動化することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、各爪部材31〜36は、ベース本体10に対して位置調整可能となっている。これにより、容器80及び/または外嵌蓋70の軽微な仕様変更等に対して、同一の蓋閉めハンド1によって柔軟に対応することが可能である。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、6個の爪部材31〜36が容器80の開口部に対して外嵌蓋70を押圧していく際に、爪部材32、35の上方内側部に設けられた内方側隆起部32p、35pが外嵌蓋70の上面の一部に設けられた隆起部73を押圧していくことによって(図8参照)、容器80の開口部に対して外嵌蓋70をより確実に嵌合させることができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、容器80の周縁に設けられた張出部81の外側から当該張出部81の下面側に回り込むことが可能な一対の回り込み部材96が、張出部81の外側の待機位置(図5参照)と、張出部81の下面側に回り込んだ回り込み位置(図6参照)と、の間で移動可能であるため、爪部材31〜36が容器80の開口部に対して外嵌蓋70を押圧する際に回り込み部材96を回り込み位置に移動させることによって、外嵌蓋70の嵌合溝72と容器80の張出部81との間の嵌合のための力を効果的に提供することができる。
特に、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、回り込み部材96を待機位置と回り込み位置との間で駆動する駆動機構90がベース本体10に支持されており、回り込み部材96の駆動制御が容易である。
また、本実施形態の蓋閉めハンド1によれば、回り込み部材96の回り込み位置が、平面視で、爪部材32、35に対応する位置に設定されているため、回り込み位置に移動された回り込み部材96が、当該爪部材32、35の鉛直方向の真下において当該爪部材32、35と対峙する。更に、回り込み部材96の最上部と爪部材32、35の底面との間の間隔が、予め所望の距離に調整されている。これにより、爪部材32、35と回り込み部材96とによって、外嵌蓋70の嵌合溝72と容器80の張出部81との間の嵌合のための力を極めて効果的に提供することができる。
回り込み部材96は、容器80の底部の一部領域(例えば、ざるそば弁当の薬味収納領域)が浅くなっていてベルトコンベヤ等から浮いている(当該一部領域がベルトコンベヤ等から抗力を受けることができない)場合において、当該一部領域の近傍に作用するように配置されることが、容器変形で生じる嵌合不具合に対して極めて有効である。
以上に説明した第1実施形態において、爪部材31、32、33を一体化し、爪部材34、35、36を一体化して、全体として爪部材の数を2個としてもよい。このような配置例であっても、2個の爪部材が、平面視で、ベース本体10の平面視形状の重心を取り囲むように配置されていると評価でき、やはり容器80の開口部に対して外嵌蓋70をバランスよく押圧することができる。爪部材の一体化については、爪部材の全体を一体化する代わりに、爪部材の底部領域のみを一体化してもよいし、爪部材の底部同士を互いに橋渡しするような別部材を接合等してもよい。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る蓋閉めハンド101を上方から見た斜視図であり、図10は、第2実施形態に係る蓋閉めハンド101を下方から見た斜視図である。また、図11は、第2実施形態に係る蓋閉めハンド101が用いる外嵌蓋170の平面図であり、図12は、第2実施形態に係る蓋閉めハンド101の平面図である。
図9及び図10に示すように、本実施形態の蓋閉めハンド101は、容器180(図16参照)の平面視八角形の張出部181(図13及び図14参照)に外嵌式に嵌合する平面視略楕円形の外嵌蓋170(図11参照)用に設計されており、平面視八角形状のベース本体110を備えている。
具体的には、ベース本体110は、全体的に厚さ3mmの薄板部材からなり、18.6cm×22cmの矩形の4隅の各々から縦1.3cm×横1.3cmの直角二等辺三角形を切り欠いた外側輪郭形状と14.6cm×17cmの矩形の4隅の各々を曲率半径1cmで角丸めした内側輪郭形状とを有する八角形状部110aと、当該八角形状部110aの内側においてL字状に渡された補強梁部110bと、を有している。ベース本体110は、樹脂製であっても金属製であってもよい。
ベース本体110の上面側には、略コ字状の2組のフレーム部材121、122が所定の間隔(例えば17cm)を空けて所定の高さ(例えば2cm)に立設されており、それらの間に略直方体状の取付バー123(例えば17cm×3cm、高さ2cm)が設置されている。そして、当該取付バー123の中央上面に、2段円筒状のロボットアーム取付部124(例えば、下方小径部の直径4.6cm、上方大径部の直径6.6cm、高さ1cm)が設けられている。フレーム部材121、122、取付バー123及びロボットアーム取付部124についても、樹脂製であっても金属製であってもよい。
図9及び図12から明らかなように、本実施形態では、ベース本体110の平面視形状の重心は、ロボットアーム取付部124の平面視の位置と略一致している。
一方、ベース本体110の下面側には、6個の爪部材131〜136が互いに適宜の間隔を空けて取り付けられている。具体的には、6個の爪部材131〜136は、平面視で、ベース本体110の平面視形状の重心を取り囲むように配置されている。
より具体的には、本実施形態の6個の爪部材131〜136は、平面視で、ベース本体110の平面視形状の重心を取り囲む六角形の頂点に対応する位置に配置されており、ベース本体110の平面視形状の重心は、当該六角形の重心と略一致している。
また、図10に示すように、各爪部材131〜136の底部は、細長い押圧領域を形成している。各押圧領域の形状は、外嵌蓋170の周縁の被押圧棚部171(図13及び図14参照)及び容器180の周縁の張出部181(図13及び図14参照)の形状に対応しており、この場合、細長い押圧領域の形状は、6mm×2.4cmの矩形状となっている。更に、本実施形態では、6個の爪部材131〜136の形状は共通となっている。また、各爪部材131〜136は、ボルトを介してベース本体110に固定されている。
また、本実施形態では、取付バー123の側面であって、平面視で取付バー123に対して反時計回り方向の位置に(図12参照)、真空吸着パッド152、153(例えばパッド径22.6mm)が設置されている。真空吸着パッド152、153は、不図示の真空引き装置に接続されることで、外嵌蓋170を解放可能に吸着する吸着機構として機能するようになっている(例えば吸着力5.3N)。
また、本実施形態では、ベース本体110の上面側に、容器180の周縁に設けられた張出部181の外側から当該張出部181の下面側に回り込むことが可能な1個の回り込み部材196が支持されている。
回り込み部材196は、張出部181の外側の待機位置と、張出部181の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能となっている。図13は、回り込み部材196の待機位置の概略図であり、図14は、回り込み部材196の回り込み置の概略図である。
図13及び図14に示すように、回り込み部材196を待機位置と回り込み位置との間で駆動する駆動機構190が、ベース本体110に支持されている。具体的には、本実施形態の駆動機構190は、不図示の配線を介して提供される電気信号または空気圧に基づいてロッド191を伸縮させるシリンダ機構を有している。
ロッド191の伸縮によって移動されるロッド先端部192には、当該ロッド先端部192に対して回動可能であるように、リンク部材193の一端部が取り付けられており、当該リンク部材193の中央部が、回動軸194によって回動可能に支持されている。回動軸194は、左右一対の支持フレーム195を介して、ベース本体110の八角形状部110aの上面に支持されている。そして、ロッド先端部192の移動によって、リンク部材193が回動軸194回りを回動するようになっている。
回り込み部材196は、リンク部材193の他端部に取り付けられており、リンク部材193が回動軸194回りに回動されることによって、回り込み部材196も回動軸194回りに回動されて、図13の待機位置と図14の回り込み位置との間で移動される。
本実施形態では、図14に示すように、回り込み部材196の回り込み位置は、平面視で対応する爪部材133に対応する位置に設定されている、すなわち、爪部材133の真下に設定されている。そして、回り込み位置での回り込み部材196の最上部と、爪部材133の底面と、の間の間隔が、図14に示すように、外嵌蓋170を容器180に嵌合させるのに最も好適な距離に調整されている。
次に、以上のように構成された蓋閉めハンド101の作用について説明する。
図15は、蓋を吸着した状態における、図12の右側面図であり、図16は、容器の開口部に対する押圧状態における、図12の正面図である。
本実施形態の蓋閉めハンド101は、図15及び図16に示すように、ロボットアーム取付部124がロボットアーム160(例えば川崎重工業株式会社製のduAro)に取り付けられて利用される。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101は、容器180とは完全に別体である外嵌蓋170を利用する。外嵌蓋170は、OPS(二軸延伸ポリスチレン)またはPP(ポリプロピレン)からなる弁当容器用の薄肉(例えば厚み0.2mm)の蓋であって、ロボットアーム160の近傍に積層された状態でセットされる。一般に、薄肉の外嵌蓋170には、積層された状態で互いに張り付いてしまうことを防止するべく、重なり防止突起が設けられている。
弁当用の容器180の材料も、一般には、OPS(二軸延伸ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET、PS、紙等である。もっとも、少なくとも本件出願の時点では、外嵌蓋170及び/または容器180の材料及び/または用途は、特に限定されない。
容器180は、開口部が上向きの姿勢で、例えばベルトコンベヤ上を適宜の間隔を空けて順次に搬送されてくる。ロボットアーム160は、例えば不図示のセンサまたは画像処理システム等を介して各容器180の搬送状態を把握し、所定の制御プログラムを実行することによって、各容器180の移動タイミングと同期するように蓋閉めハンド101を移動させ、各容器180の搬送を中断することなく各容器180の開口部に外嵌蓋170を嵌合させていく。
具体的には、まず、積層された外嵌蓋170の位置にまで蓋閉めハンド101を移動させ、不図示の真空引き装置を作動させることによって、真空吸着パッド152、153によって外嵌蓋170を吸着する(図15参照)。
この吸着の過程で、6個の爪部材131〜136の底部の細長い押圧領域は、外嵌蓋170の被押圧棚部171に当接する(図15参照)。そして、外嵌蓋170に僅かな撓み変形が生じることによって、当該外嵌蓋170が真空吸着パッド152、153によって吸着される。
その後、各容器180の移動タイミングと同期するように、各容器180の開口部に対する所望の位置にまで蓋閉めハンド101(すなわち外嵌蓋170)が移動される。そして、不図示の真空引き装置の作動が中断され、外嵌蓋170の撓みが解放され、外嵌蓋170は真空吸着パッド152、153から離れる。
そして、ロボットアーム160が更に下降することによって、6個の爪部材131〜136が容器180の開口部に対して外嵌蓋170を押圧していく(図16参照)。この時、真空吸着パッド152、153は外嵌蓋170から既に離れているため、真空吸着パッド152、153が外嵌蓋170を不所望に変形させることはない。(真空吸着パッド152、153と外嵌蓋170との干渉回避は、本実施形態では外嵌蓋170の撓みの解放によって達成されるが、撓み難い材料からなる蓋の場合には、真空吸着パッド152、153を蓋に対して出没させる機構を併用することが好ましい。)
所定のストロークだけロボットアーム160が下降した後(すなわち、所定のストロークだけ6個の爪部材131〜136が容器180の開口部に対して外嵌蓋170を押圧した後)、不図示の配線を介して所望の電気信号または空気圧が駆動機構90に提供され、ロッド191の収縮動作を介してロッド先端部192が移動され、リンク部材193及び回り込み部材196が回動軸194回りに回動する(図13→図14)。
本実施形態においては、回り込み位置に移動された回り込み部材196が、対応する爪部材133の鉛直方向の真下において当該爪部材133と対峙しており、且つ、回り込み部材196の最上部と爪部材133の底面との間の間隔が予め所望の距離に調整されているため、爪部材133と回り込み部材196とによって、外嵌蓋170の嵌合溝172と容器180の張出部181との間の嵌合のための力を極めて効果的に提供することができる。
その後、ロッド191の伸長動作を介してロッド先端部192が退避されると、リンク部材193及び回り込み部材196も回動軸194回りに退避される(図14→図13)。更にその後、ロボットアーム160が退避(上昇)すると、外嵌蓋170は容器180の開口部に対して嵌合された状態に留まり、すなわち、容器180の開口部が蓋閉めされた状態となる。
以上の工程を連続的に繰り返し実施することによって、各容器180の搬送を中断することなく、各容器180の開口部に外嵌蓋170を連続的に嵌合させていくことができる。
以上のような本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、6個の爪部材131〜136がベース本体110の平面視形状の重心を取り囲むように配置されているため、容器180の開口部に対して外嵌蓋170をバランスよく押圧することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、各爪部材131〜136の底部が、外嵌蓋170の周縁の楕円状の被押圧棚部171(図13及び図14参照)に対応して、細長い矩形の押圧領域を形成している。これにより、外嵌蓋170の周縁の被押圧棚部171に沿って外嵌蓋170を効果的に押圧することができる。特に、各押圧領域について、幅(厚み)が25mm以下で長さが2cm以上であることにより、外嵌蓋170をより一層効果的に押圧することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、6個の爪部材131〜136が、平面視で、ベース本体110の平面視形状の重心を取り囲む六角形の頂点に対応する位置に配置されているため、容器180の開口部に対して外嵌蓋170をより一層バランスよく押圧することができる。
特に、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、ベース本体110の平面視形状の重心が、当該六角形の重心と略一致していることにより、容器180の開口部に対して外嵌蓋170を更に一層バランスよく押圧することができる。
更に、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、ベース本体110の平面視形状の重心がロボットアーム取付部124の平面視の位置と略一致していることにより、ロボットアーム160による制御性が良く、容器180の開口部に対して外嵌蓋170をより一層バランスよく押圧することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、ベース本体110は、全体的に薄板部材から構成され、ロボットアーム取付部124は、ベース本体110の上面側に立設されたフレーム部材121、122を介して取り付けられている。これにより、蓋閉めハンド101の材料コストを削減できることに加えて、蓋閉めハンド101の重量を低減できるため、ロボットアーム160による制御性が良い。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、外嵌蓋170を解放可能に吸着する吸着機構としての真空吸着パッド152、153が設けられている。これにより、蓋閉めハンド101の真空吸着パッド152、153が外嵌蓋170を吸着した状態で当該蓋閉めハンド101を容器180の開口部に対して位置決めし、当該開口部に対する所望の位置において外嵌蓋170を解放することにより、当該開口部に対する外嵌蓋170の押圧作業に先行する工程を自動化することができる。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、容器180の周縁に設けられた張出部181の外側から当該張出部181の下面側に回り込むことが可能な回り込み部材196が、張出部181の外側の待機位置(図13参照)と、張出部181の下面側に回り込んだ回り込み位置(図14参照)と、の間で移動可能であるため、爪部材131〜136が容器180の開口部に対して外嵌蓋170を押圧する際に回り込み部材196を回り込み位置に移動させることによって、外嵌蓋170の嵌合溝172と容器180の張出部181との間の嵌合のための力を効果的に提供することができる。
特に、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、回り込み部材196を待機位置と回り込み位置との間で駆動する駆動機構190がベース本体110に支持されており、回り込み部材196の駆動制御が容易である。
また、本実施形態の蓋閉めハンド101によれば、回り込み部材196の回り込み位置が、平面視で、爪部材133に対応する位置に設定されているため、回り込み位置に移動された回り込み部材196が、当該爪部材133の鉛直方向の真下において当該爪部材133と対峙する。更に、回り込み部材196の最上部と爪部材133の底面との間の間隔が、予め所望の距離に調整されている。これにより、爪部材133と回り込み部材196とによって、外嵌蓋170の嵌合溝172と容器180の張出部181との間の嵌合のための力を極めて効果的に提供することができる。
回り込み部材196は、容器180の底部の一部領域(例えば、ざるそば弁当の薬味収納領域)が浅くなっていてベルトコンベヤ等から浮いている(当該一部領域がベルトコンベヤ等から抗力を受けることができない)場合において、当該一部領域の近傍に作用するように配置されることが、極めて有効である。
1 蓋閉めハンド(第1実施形態)
10 ベース本体
10a 八角形状部
10b 補強梁部
11〜16 長孔
21、22 フレーム部材
23 矩形取付板
24 ロボットアーム取付部
31〜36 爪部材
32p、35p 内方側隆起部
41〜46 ボルト部材
51 フレーム部材
52 真空吸着パッド
60 ロボットアーム
70 外嵌蓋
71 被押圧棚部
72 嵌合溝
73 隆起部
80 容器
81 張出部
101 蓋閉めハンド(第2実施形態)
110 ベース本体
110a 八角形状部
110b 補強梁部
121、122 フレーム部材
123 略直方体状の取付バー
124 ロボットアーム取付部
131〜136 爪部材
152、153 真空吸着パッド
160 ロボットアーム
170 外嵌蓋
171 被押圧棚部
172 嵌合溝
180 容器
181 張出部

Claims (12)

  1. 容器の開口部に外嵌式に嵌合する外嵌蓋用の蓋閉めハンドであって、
    ベース本体と、
    前記ベース本体の上面側に設けられたロボットアーム取付部と、
    前記ベース本体の下面側に設けられた1または複数の爪部材と、
    前記ベース本体に支持されており、前記容器の周縁の少なくとも一部に設けられた張出部の外側から当該張出部の下面側に回り込むことが可能な1または複数の回り込み部材と、
    を備え、
    前記1または複数の爪部材は、平面視で、前記ベース本体の平面視形状の重心を取り囲むように配置されており、
    各爪部材の底部は、細長い押圧領域を形成しており、
    各回り込み部材は、前記張出部の上面側または外側の待機位置と、前記張出部の下面側に回り込んだ回り込み位置と、の間で移動可能である
    ことを特徴とする蓋閉めハンド。
  2. 各爪部材の底部は、幅が25mm以下、長さが2cm以上、である細長い押圧領域を形成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋閉めハンド。
  3. 各回り込み部材を前記待機位置と前記回り込み位置との間で駆動する駆動機構が、前記ベース本体に支持されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の蓋閉めハンド。
  4. 前記駆動機構は、伸縮可能なロッドを有するシリンダ機構を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の蓋閉めハンド。
  5. 前記回り込み位置は、平面視で、前記1または複数の爪部材のいずれかに対応する位置に設定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の蓋閉めハンド。
  6. 前記回り込み位置での前記1または複数の回り込み部材の最上部と、前記1または複数の爪部材の底面と、の間の間隔が、所定の距離に調整されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の蓋閉めハンド。
  7. 前記爪部材の個数は、4以上であり、
    前記4以上の爪部材は、平面視で、前記ベース本体の平面視形状の重心を取り囲む多角形の頂点に対応する位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の蓋閉めハンド。
  8. 前記ベース本体の平面視形状の重心は、前記多角形の重心と略一致している
    ことを特徴とする請求項7に記載の蓋閉めハンド。
  9. 前記ベース本体の平面視形状の重心は、前記ロボットアーム取付部の平面視の位置と略一致している
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の蓋閉めハンド。
  10. 前記ベース本体は、薄板部材から構成されており、
    前記ロボットアーム取付部は、前記ベース本体の上面側に立設されたフレーム部材を介して取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の蓋閉めハンド。
  11. 蓋を解放可能に吸着する吸着機構
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の蓋閉めハンド。
  12. 各爪部材は、前記ベース本体に対して位置調整可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の蓋閉めハンド。
JP2018110546A 2018-06-08 2018-06-08 蓋閉めハンド Active JP7130451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018110546A JP7130451B2 (ja) 2018-06-08 2018-06-08 蓋閉めハンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018110546A JP7130451B2 (ja) 2018-06-08 2018-06-08 蓋閉めハンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019209465A true JP2019209465A (ja) 2019-12-12
JP7130451B2 JP7130451B2 (ja) 2022-09-05

Family

ID=68846201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018110546A Active JP7130451B2 (ja) 2018-06-08 2018-06-08 蓋閉めハンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7130451B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7349209B1 (ja) 2023-03-20 2023-09-22 コネクテッドロボティクス株式会社 嵌合システム、嵌合機構、及び制御装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849585A (ja) * 1971-10-19 1973-07-12
US4217156A (en) * 1977-02-18 1980-08-12 Elopak A/S Method for sealing a plastics lid to a container of plastics-coated paper board and apparatus for carrying out the method
JPS6299597U (ja) * 1985-12-09 1987-06-25
JPH04367403A (ja) * 1991-05-24 1992-12-18 Idemitsu Petrochem Co Ltd 密閉容器
JPH08133243A (ja) * 1991-09-27 1996-05-28 Siemens Kk コンテナの蓋自動開閉装置
JP2003112701A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Izumi Food Machinery Co Ltd カップ状容器の蓋かしめ固定装置
JP2004210389A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Seiko Corp キャッパーの施蓋装置とその方法
JP3103294U (ja) * 2004-02-10 2004-08-05 株式会社東光機械 食品容器密封装置
JP2005088897A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Izumi Food Machinery Co Ltd カップ状容器の蓋かしめ固定装置
JP2006345714A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Olympus Corp 培養装置
JP2009006460A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp ロボットハンド

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849585A (ja) * 1971-10-19 1973-07-12
US4217156A (en) * 1977-02-18 1980-08-12 Elopak A/S Method for sealing a plastics lid to a container of plastics-coated paper board and apparatus for carrying out the method
JPS6299597U (ja) * 1985-12-09 1987-06-25
JPH04367403A (ja) * 1991-05-24 1992-12-18 Idemitsu Petrochem Co Ltd 密閉容器
JPH08133243A (ja) * 1991-09-27 1996-05-28 Siemens Kk コンテナの蓋自動開閉装置
JP2003112701A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Izumi Food Machinery Co Ltd カップ状容器の蓋かしめ固定装置
JP2004210389A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Seiko Corp キャッパーの施蓋装置とその方法
JP2005088897A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Izumi Food Machinery Co Ltd カップ状容器の蓋かしめ固定装置
JP3103294U (ja) * 2004-02-10 2004-08-05 株式会社東光機械 食品容器密封装置
JP2006345714A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Olympus Corp 培養装置
JP2009006460A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp ロボットハンド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7349209B1 (ja) 2023-03-20 2023-09-22 コネクテッドロボティクス株式会社 嵌合システム、嵌合機構、及び制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7130451B2 (ja) 2022-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5382027B2 (ja) 板状体梱包箱及び板状体搬送方法
JP6112191B2 (ja) 梱包装置および梱包方法
JP2006264786A (ja) 板状体梱包箱、板状体搬送方法及び板状体積載・取出し方法
US20190375521A1 (en) Boxing device and boxing method
JP2019209465A (ja) 蓋閉めハンド
JP2019034770A (ja) 製函装置
US20180029101A1 (en) Multiple Bay Staging Assembly for a Shell Press Assembly
TWI736662B (zh) 容器收納設備
CN113226659B (zh) 盖部件安装装置
KR101158322B1 (ko) 피포장지 피이딩 장치
JP2017030102A (ja) ロボットセル及びロボットセルを備えた梱包装置
JP2019209464A (ja) 蓋閉めハンド
JP7403301B2 (ja) 包装箱施蓋装置
WO2012165035A1 (ja) 製函・梱包装置
JP7309753B2 (ja) 箱開梱装置及びそれを用いた箱開梱方法
JP7447356B2 (ja) 物体及びトラフを持ち上げるためのトラフマニピュレータ及び方法
JP7158897B2 (ja) 蓋部材取付装置及びシステム
JP6959646B2 (ja) 移載システム
JP2006219161A (ja) コンテナボックス及びコンテナボックス移載用ロボット
KR20230010556A (ko) 박스 봉함 장치
CN220054593U (zh) 一种便于取放物品的包装箱
CN214930854U (zh) 一种包装盒侧盖的合盖机构
JP6043509B2 (ja) 箱詰め装置
JP7343247B1 (ja) 搬送容器の製造方法
JP7263809B2 (ja) 保持機構及び搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7130451

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150