JP2004210389A - キャッパーの施蓋装置とその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、キャップの押込み作業時にキャップの打栓圧が容器の口元以外にかかることがなく、容器高さのバラツキにかかわらず設定された打栓圧でのキャップの押し込みが可能であり、キャップ打栓時打栓圧力の反力をキャップチャック内部で吸収する事ができ、容器の破損がなく、トップチェーン等の部品の破損をなくすことができるキャッパーの施蓋装置とその方法を提供する。
【解決手段】キャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパ16をキャップ2の押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構54を設け、予め設定された打栓圧でキャップ2の押し込み作業を行う際にキャップ2の押し込み力とネックグリッパ16が反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構54を駆動してキャップ2の打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段55を設けたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】キャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパ16をキャップ2の押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構54を設け、予め設定された打栓圧でキャップ2の押し込み作業を行う際にキャップ2の押し込み力とネックグリッパ16が反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構54を駆動してキャップ2の打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段55を設けたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップの押し込みにより容器の口元部にキャップを取り付けるキャッパーの施蓋装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、容器の口元部にキャップを取り付けるキャッパーの施蓋装置としてキャップの押し込みによりキャップを容器の口元部に取り付ける構成の施蓋装置が知られている。このキャップ押し込み型の施蓋装置にはキャップを保持するチャックを備えたキャッピングヘッドがコンベア等の容器支持部の上方に上下方向に移動可能に支持されている。
【0003】
そして、容器の口元部への施蓋時にはチャックによってキャップが保持されたのち、コンベア等の容器支持部上に載置された容器の口元部に上からキャッピングヘッドが下降され、このキャッピングヘッドの押圧力によってキャップを容器の口元部に押し込み、装着するようになっている。
【0004】
また、この押し込み式の施蓋装置の他の例として例えば、特許文献1に示された押し込みチャックがある。この押し込みチャックには図12に示すようにキャップaを吸着把持するキャップチャックbと、図13に示すように容器cの口元部c1を保持する容器保持部dと、キャップaを容器cの口元部c1に対して接離する方向にキャップチャックbを移動させるキャップチャック移動機構eとが設けられている。ここで、容器cには口元部c1の外周面にフランジ状のネックリングc2が突設されている。
【0005】
また、容器保持部dには容器cのネックリングc2の下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパfが設けられている。各ネックグリッパfには支軸f1を中心に回動可能な支持アームf2が設けられている。この支持アームf2の基端部には転動ローラf3が設けられている。
【0006】
さらに、押し込みチャックには各ネックグリッパfを開閉操作するネックグリッパ開閉機構gが設けられている。このネックグリッパ開閉機構gには図12中で、上下方向に移動する円筒状のスライダg1が設けられている。このスライダg1の下端部外周面には先細状のテーパー面g2が形成されている。ここで、図12に示すようにスライダg1が上昇位置に保持されている状態では各ネックグリッパfは開操作状態で保持されている。そして、図13に示すようにスライダg1が下降される動作によってスライダg1のテーパー面g2が各ネックグリッパfの転動ローラf3を外側に押し出す方向に移動させる。この動作によって各ネックグリッパfが閉操作され、この閉操作によって各ネックグリッパfが容器cのネックリングc2の下面に当接されて容器cを保持するようになっている。
【0007】
また、キャップチャック移動機構eにはねじ軸e1と、ねじ軸e1に螺合する雌ねじを有する雌ねじ体e2と、このねじ軸e1を回転駆動する図示しないモーターなどが設けられている。そして、ねじ軸e1の回転によってキャップチャックbを上下方向に移動させるようになっている。このとき、キャップチャックbを下降させる動作にともないキャップaを容器cの口元部c1に押し込むことにより、キャップaを容器cの口元部c1に取り付けるようになっている。
【0008】
また、図14(A),(B)には図12とは異なる構成の施蓋装置の押し込みチャックが示されている。図14(A),(B)の施蓋装置の押し込みチャックでは複数のネックグリッパhと、各ネックグリッパhを開閉駆動するリンク機構iと、このリンク機構iを駆動するエアーシリンダーjとを備えたネックグリッパ開閉機構kが設けられている。さらに、キャップチャックmを上下方向に移動させるキャップチャック移動機構nにはエアーシリンダーoによる駆動機構が設けられている。
【0009】
そして、図14(A),(B)の押し込みチャックではエアーシリンダーjによってリンク機構iを介して複数のネックグリッパhを開閉駆動するようになっている。このとき、各ネックグリッパhの閉操作によって図15に示すように各ネックグリッパhが容器cのネックリングc2の下面に当接されて容器cを保持するようになっている。
【0010】
また、エアーシリンダーoによってキャップチャックmを上下方向に移動させるようになっている。このとき、キャップチャックmを下降させる動作にともない図15に示すようにキャップaを容器cの口元部c1に押し込むことにより、キャップaを容器cの口元部c1に取り付けるようになっている。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−158529号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成のコンベア等の容器支持部上に固定された状態で載置された容器の口元部に上からキャッピングヘッドの押圧力によってキャップを容器の口元部に押し込み、装着する装置の場合にはキャップの押込み圧力(打栓圧)が容器全体に作用するので、キャップの押込み圧力(打栓圧)が予め設定された設定圧力よりも大きい場合には容器に過大なキャップの押し込み力(打栓圧)が作用して容器を破損する可能性がある。
【0013】
また、キャップの押込み作業時にはキャップを保持するチャック支持部にもキャップの押込み圧力(打栓圧)の反力が作用する。そのため、チャック支持部の機械的強度を高める必要があるので、チャック支持部が大型化し、コスト高になる問題がある。特に、キャッピングヘッドを複数有する機械の場合、キャップの押込み圧力の反力が複数倍となる為、チャック支持部がより大型となる。さらに、大型のチャック支持部では全体の重量が大きくなり、キャップの押込み圧が加算される為、例えば産業用ロボットなどのように可搬重量が制限されている機械に組み付けることができない問題がある。そのため、作業用ロボットなどの機械ではキャップの押込み圧力(打栓圧)が大きなキャップの押込み作業を行なわせることが難しい問題がある。
【0014】
また、特許文献1の押し込みチャックでは図13に示すように各ネックグリッパfが容器cのネックリングc2の下面に当接されて容器cを保持する状態で、キャップチャックbを下降させてキャップaを容器cの口元部c1に押し込む作業が行なわれる。この場合にはキャップチャックbによるキャップaの押し込み力(打栓圧)は容器cの口元部c1とネックリングc2との間のみで受けることができる。そのため、キャップaの押し込み力(打栓圧)の反力をチャック内部にて吸収することができ、キャップaの押し込み力の反力がチャック支持部に作用することを防止することができる。その結果、各ネックグリッパfがなく、固定台の上に載置されている容器cにキャップaを直接的に押し込む場合のようにキャップaの押し込み力が容器cに直接作用してキャップaの押し込み力の反力がチャック支持部に作用することを防止することができる。
【0015】
しかしながら、上記特許文献1の押し込みチャックではキャップチャック移動機構eにねじ軸e1と、ねじ軸e1に螺合する雌ねじを有する雌ねじ体e2と、このねじ軸e1を回転駆動する図示しないモーターなどが使用されているので、装置全体の構成が複雑化し、装置全体の低価格化を図るうえで問題がある。
【0016】
また、図14(A),(B)の施蓋装置の押し込みチャックでは複数のネックグリッパhを開閉駆動するリンク機構iと、このリンク機構iを駆動するエアーシリンダーjとを備えたネックグリッパ開閉機構kを設けるとともに、キャップチャックmを上下方向に移動させるキャップチャック移動機構nにはエアーシリンダーoによる駆動機構を設ける構成になっている。この場合には、図12の上記特許文献1のネックグリッパ開閉機構gのようにスライダg1のテーパー面g2が各ネックグリッパfの転動ローラf3を外側に押し出す方向に移動させる機構や、キャップチャック移動機構eにねじ軸e1と、ねじ軸e1に螺合する雌ねじを有する雌ねじ体e2と、このねじ軸e1を回転駆動する図示しないモーターなどを使用する場合に比べて装置全体の構成を簡略化し、装置全体の低価格化を図ることができる。
【0017】
しかしながら、上記図14(A),(B)の施蓋装置の押し込みチャックではチャックmの下降端位置及び押し込みチャックのネックグリッパhの上面高さが所定の設定位置で固定されているので、容器cの高さ(及びネックリングc2の下面高さ)のバラツキが生じた場合に次のような問題がある。
【0018】
すなわち、容器高さが設定値よりも高い場合には容器cに対し設定寸法以上にキャップaを押し込む事になる。そのため、打栓圧が設定より大きくなるので、キャップa又は容器cが破損する可能性がある。
【0019】
さらに、ネックグリッパhが閉じた際に、ネックグリッパhの上面とネックリングc2の下面との間に隙間が存在する為、両者が接するまではチャックmによる押し込み力が容器cの底面を支持する部品に作用する。そのため、容器cの破損等、トップチェーン破損等のトラブルにつながる可能性がある。
【0020】
また、容器高さが設定値よりも低い場合はキャップaを容器cに完全に押し込めず、打栓圧が設定より小さくなる。そのため、キャップaの押し込み不良の現象が起きる可能性がある。
【0021】
さらに、ネックグリッパhが閉じた際、ネックグリッパhの上面とネックリングc2が干渉する現象が起きる可能性がある。この場合には容器cの破損等のトラブルにつながる可能性がある。
【0022】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、キャップの押込み作業時にキャップの打栓圧が容器の口元以外にかかることがないうえ、容器高さのバラツキにかかわらず設定された打栓圧でのキャップの押し込みが可能となり、容器の破損をなくすことができるとともに、押し込みの力が容器の底面を支持する部品にかかることを防止してトップチェーン等の部品の破損をなくすことができるキャッパーの施蓋装置とその方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、キャップを把持するキャップチャックと、
口元部の外周面にフランジ状のネックリングが突設された容器の前記ネックリングの下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパと、
これらのネックグリッパを前記ネックリングの下面から引き離したグリップ解除位置と前記ネックリングの下面に当接させたグリップ位置とに切換え操作するネックグリッパ駆動機構と、
前記キャップを前記容器の口元部に対して接離する方向に前記キャップチャックを移動させるキャップチャック移動機構とを具備し、
前記ネックグリッパを前記グリップ位置に移動させた状態で、前記キャップを前記容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャッパーの施蓋装置において、
前記キャップ押し込み作業時に前記キャップ移動機構の移動方向に対して前記ネックグリッパを前記キャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構を設け、
予め設定された打栓圧で前記キャップの押し込み作業を行う際に前記キャップの押し込み力と前記ネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるように前記ネックグリッパ移動機構を駆動して前記キャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段を設けたことを特徴とするキャッパーの施蓋装置である。
【0024】
そして、本請求項1の発明では、キャップ押し込み作業時にはネックグリッパ移動機構によってキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させる。このとき、予め設定された打栓圧でキャップの押し込み作業を行う際に反力吸収手段によってキャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構を駆動してキャップの打栓圧の反力を吸収するようにしたものである。
【0025】
請求項2の発明は、前記ネックグリッパ移動機構は、前記キャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動可能なスライダを有することを特徴とする請求項1に記載のキャッパーの施蓋装置である。
【0026】
そして、本請求項2の発明では、ネックグリッパ移動機構のスライダをキャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動させることにより、キャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるようにしたものである。
【0027】
請求項3の発明は、前記ネックグリッパ駆動機構は、前記キャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動可能なスライダと、このスライダに上端部が固定された筒状のガイド部材と、先端部に前記ネックグリッパが固定され、基端部にネックグリッパ開閉ローラが取付けられるとともに、中途部が前記ガイド部材に揺動支点を介して回動自在に連結されたネックグリッパ支持アームと、前記ネックグリッパが閉じる方向に前記ネックグリッパ支持アームを付勢するアーム付勢手段と、前記ガイド部材内に前記操作軸に沿って軸方向に移動可能に支持された前記ネックグリッパ開閉ローラの駆動ピストンと、前記ネックグリッパを開方向に移動する方向に前記駆動ピストンを付勢するピストン付勢手段と、このピストン付勢手段の付勢力に抗して前記駆動ピストンを前記ネックグリッパの閉方向に移動するピストン駆動手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のキャッパーの施蓋装置である。
【0028】
そして、本請求項3の発明では、ネックグリッパ駆動機構の非動作時にはピストン付勢手段の付勢力によって駆動ピストンをネックグリッパを開方向に移動する状態で保持する。ネックグリッパ駆動機構の動作時には駆動ピストンをピストン付勢手段の付勢力に抗して操作軸に沿って軸方向に移動する。このとき、駆動ピストンによってネックグリッパ開閉ローラを外向きに押圧し、ネックグリッパ支持アームをネックグリッパの閉方向に移動するようにしたものである。
【0029】
請求項4の発明は、口元部の外周面にフランジ状のネックリングが突設された容器の前記ネックリングの下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパを前記ネックリングの下面に当接させたグリップ位置に移動させた状態で、前記容器のキャップを前記容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャッパーの施蓋方法において、
予め設定された打栓圧で前記キャップの押し込み作業を行う際に前記キャップの押し込み力と前記ネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるように前記ネックグリッパを移動させて前記キャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収工程を設けたことを特徴とするキャッパーの施蓋方法である。
【0030】
そして、本請求項4の発明では、容器のネックリングの下面に複数のネックグリッパを当接させたグリップ位置に移動させた状態で、容器のキャップを容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業時に、キャップの押し込みストローク分だけネックグリッパをキャップ押し込み方向と反対方向に移動させることにより、キャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパを移動させてキャップの打栓圧の反力を吸収するようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図11(A),(B)を参照して説明する。図1は本実施の形態のキャップ押し込み型のキャッパーの施蓋装置1全体の概略構成を示すものである。
【0032】
このキャッパーの施蓋装置1にはキャップ2を把持するキャップチャック3と、図9に示すように容器4の口元部4aを保持する容器保持部5と、キャップ2を容器4の口元部4aに対して接離する方向にキャップチャック3を移動させるキャップチャック移動機構6などが設けられている。ここで、容器4には口元部4aの外周面にフランジ状のネックリング4bが突設されている。
【0033】
また、キャップチャック移動機構6には例えばエアシリンダによって形成される押込みシリンダ7が設けられている。この押込みシリンダ7には下面側にピストンロッド8が突設されている。このピストンロッド8には連結部材9を介して直管状の操作軸10の上端部が連結されている。この操作軸10の下端部にはキャップチャック3が連結されている。そして、押込みシリンダ7によってピストンロッド8と、連結部材9と、操作軸10とを順次介してキャップチャック3が一体的に図1中で上下方向に駆動されるようになっている。
【0034】
また、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1には固定フレーム11が設けられている。この固定フレーム11には略円筒状の軸受部12の上端部が固定されている。この軸受部12の内部には略円筒状の支持シャフト13が配設されている。この支持シャフト13の筒内には操作軸10が軸線方向に移動自在に挿入されている。そして、支持シャフト13は軸受部12によって図1中で上下方向に移動可能に支持されている。
【0035】
さらに、支持シャフト13の上端部は平板状のベースプレート14に固定されている。このベースプレート14は図2に示す4本のステー15を介して押込みシリンダ7の下面に連結されている。そして、支持シャフト13と、ベースプレート14と、ステー15と、押込みシリンダ7との組み付けユニットが固定フレーム11に対して一体的に図1中で上下方向に移動するフローティング構造部(スライダ)Aが形成されている。
【0036】
また、支持シャフト13の下端部には容器保持部5が取付けられている。この容器保持部5には容器4のネックリング4bの下面に接離可能に当接される複数、本実施の形態では3つのネックグリッパ16と、これらのネックグリッパ16を操作するネックグリッパ駆動機構17とが設けられている。
【0037】
さらに、容器保持部5には3つのネックグリッパ16を支持する筒状のガイド部材18が設けられている。このガイド部材18の下部周壁部には図3(A)に示すように周方向に等距離に配置された3つのネックグリッパ装着溝19が形成されている。そして、各ネックグリッパ装着溝19にはネックグリッパ支持アーム20がそれぞれ支軸(揺動支点)21を介して回動可能に取付けられている。
【0038】
また、図3(B)に示すようにネックグリッパ支持アーム20の中途部には支軸21が挿通され、この支軸21によってネックグリッパ支持アーム20がガイド部材18の各ネックグリッパ装着溝19に回動自在に支持されている。
【0039】
さらに、各ネックグリッパ支持アーム20の上端部にはネックグリッパ開閉ローラ22が取付けられている。このローラ22は回動ピン23を介して各ネックグリッパ支持アーム20の上端部に回転自在に取付けられている。
【0040】
また、各ネックグリッパ支持アーム20の下端部には図4(A)および図5(A),(B)に示すように係合爪取付け溝部24が設けられている。この係合爪取付け溝部24には棒状の爪支持部25が突設されている。この爪支持部25にはリング状の小径な係合溝部26が形成されている。
【0041】
さらに、ネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24には図4(B)および図5(C)〜(E)に示す係合爪27が係脱可能に係止されている。この係合爪27にはネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24と対応する形状の取付け部28が形成されている。この取付け部28には爪支持部25が挿入される穴部29が形成されている。
【0042】
また、係合爪27の取付け部28にはこの穴部29に対して横方向から連通する横穴30が形成されている。この横穴30は爪支持部25の係合溝部26と対応する位置に配置されている。さらに、図6(A)に示すようにこの横穴30にはボールプランジャ31が装着されている。
【0043】
このボールプランジャ31には図6(B)に示すように係止用ボール32と、この係止用ボール32を横穴30内から穴部29側に押し出す方向に付勢するコイルばね33とが設けられている。そして、ネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24に係合爪27の取付け部28を装着する作業時には、係合爪27の穴部29に爪支持部25が挿入される。このとき、ボールプランジャ31の係止用ボール32が爪支持部25の係合溝部26に係合されることにより、ネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24に係合爪27が簡単に取付けることができるようになっている。
【0044】
さらに、容器保持部5にはネックグリッパ16が閉じる方向にネックグリッパ支持アーム20を付勢するリターンスプリング(アーム付勢手段)34が装着されている。このリターンスプリング34は例えば図7に示すように3つのネックグリッパ支持アーム20の外側に巻き付けられたスプリング等の弾性リングによって形成されている。
【0045】
また、図8に示すようにネックグリッパ駆動機構17にはガイド部材18内に操作軸10に沿って軸方向に移動可能に収容された略円筒状の駆動ピストン35が設けられている。この駆動ピストン35の下部外周面には先細状のテーパー面36が形成されている。
【0046】
さらに、駆動ピストン35の上端部には第1のばね受部37が形成されている。この第1のばね受部37にはネックグリッパ16を開方向に移動する方向に駆動ピストン35を付勢するコイルばね(ピストン付勢手段)38の上端部が止着されている。
【0047】
また、ガイド部材18の底部には第2のばね受部39が配設されている。この第2のばね受部39にはコイルばね38の下端部が止着されている。そして、このコイルばね38のばね力によって駆動ピストン35は図8に示すようにガイド部材18の頭部に押し付けられた状態で保持されている。この状態ではネックグリッパ支持アーム20のネックグリッパ開閉ローラ22がリターンスプリング34のばね力によって駆動ピストン35のテーパー面36に圧接された状態で保持されている。そのため、この場合にはネックグリッパ支持アーム20の下端部の係合爪27が外側に移動され、ネックグリッパ16が開位置で保持されるようになっている。
【0048】
また、ガイド部材18の頭部外周面にはネックグリッパ16を閉操作するための作動エアーを導入するガイド部材18の内部側に供給するエアー供給路40が形成されている。このエアー供給路40には作動エアーを供給するエアー管路41のエアー供給口金42が連結されている。そして、ネックグリッパ16を閉操作する際にはこのエアー供給路40からガイド部材18の内部の圧力室側に作動エアーが供給されるようになっている。
【0049】
この作動エアーの供給時にはコイルばね38のばね力に抗して駆動ピストン35が下降する。このとき、駆動ピストン35の移動によってネックグリッパ支持アーム20のネックグリッパ開閉ローラ22がリターンスプリング34のばね力に抗して外側に押し出される。そして、図9に示すように駆動ピストン35の下端部がガイド部材18の内底部のストッパ43に当接される位置まで駆動ピストン35が押し出された時点で、ネックグリッパ支持アーム20の下端部の係合爪27が内側の閉位置に移動され、ネックグリッパ16が容器4のネックリング4bの下面に当接されるようになっている。
【0050】
また、キャップチャック3には図10に示すようにシリンダハウジング44が設けられている。このシリンダハウジング44内には軸心部に操作軸10の下端部の大径部45が固定されている。さらに、シリンダハウジング44内にはピストン部材46と、このピストン部材46によって押圧される複数の把持部材47とが設けられている。ここで、ピストン部材46の軸心部には操作軸10の大径部45が挿通される穴46aが形成されている。さらに、このピストン部材46の下面には把持部材47を押圧する傾斜面状の押圧面46bが形成されている。
【0051】
また、各把持部材47にはシリンダハウジング44の底部に固定された端板48から外部側に延出される略L字状に屈曲された爪部49と、この爪部49の上部に連結された押圧部50とが設けられている。この押圧部50の上面にはピストン部材46の下面の押圧面46bと対応する形状の傾斜面状の押圧受け面50aが形成されている。
【0052】
また、操作軸10の大径部45の上端部にはシリンダハウジング44の上部の圧力室内に連通するエアー通路51が形成されている。このエアー通路51は操作軸10の管内に連通されている。
【0053】
さらに、図1に示すように操作軸10の上端部にはキャップチャック3を作動する作動エアーを供給するエアー管路52のエアー供給口金53が連結されている。なお、図10に示すようにキャップチャック3が開状態で保持されている場合にはシリンダハウジング44内のピストン部材46はシリンダハウジング44の上部位置で保持されている。
【0054】
そして、キャップチャック3を作動する際にはエアー管路52のエアー供給口金53から操作軸10の管内を経てエアー通路51からシリンダハウジング44の上部の圧力室側に作動エアーが供給されるようになっている。このとき、ピストン部材46が下向きに移動する動作にともないピストン部材46の押圧面46bの傾斜面によって各把持部材47の押圧部50の上面が押圧され、各把持部材47が内側に向けて移動するようになっている。そして、図8に示すようにピストン部材46が下降限位置まで移動した時点で、各把持部材47の爪部49がキャップ2の外周面を把持する位置まで移動されるようになっている。
【0055】
また、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1ではフローティング構造部Aによってキャップ2の押し込み作業時にキャップチャック移動機構6による操作軸10の移動方向に対してネックグリッパ16をキャップ2の押し込み方向とは反対方向(上向き方向)に移動させるネックグリッパ移動機構54が構成されている。このとき、本実施の形態では予め設定された打栓圧でキャップ2の押し込み作業を行う際にキャップ2の押し込み力とネックグリッパ16が反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構54を駆動してキャップ2の打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段55が設けられている。
【0056】
また、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1にはピストンロッド8の連結部材9の近傍に図2に示すように略平板状の回り止めプレート56の一端部が固定されている。この回り止めプレート56の他端部には4つのステー15のうちのいずれかに係合する係合凹部57が形成されている。そして、この係合凹部57はステー15に嵌め込まれる状態で係止されている。これにより、押込みシリンダ7の操作軸10が軸回り方向に回転することが防止されている。
【0057】
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1の使用時には図示しないキャップ供給装置から送られるキャップ2が図10に示すようにスクラッチピース58上にセットされる。この状態で、スクラッチピース58上のキャップ2が図1に示すようにキャップチャック3の下位置に配置される。
【0058】
その後、ネックグリッパ16が図8に示すように「開」の状態で、かつキャップチャック3が図10に示すように「開」の状態にセットされる。この状態で、キャップチャック3が下降し、スクラッチピース58上のキャップ2にキャップチャック3が接近する。
【0059】
続いて、図10に示すようにスクラッチピース58上のキャップ2にキャップチャック3の大径部45の下端が当接した状態で、エアー管路52のエアー供給口金53から操作軸10の管内を経てエアー通路51からシリンダハウジング44の上部の圧力室側に作動エアーが供給される。このとき、ピストン部材46が下向きに移動する動作にともないピストン部材46の押圧面46bの傾斜面によって各把持部材47の押圧部50の上面が押圧され、各把持部材47が内側に向けて移動する。
【0060】
そして、図8に示すようにピストン部材46が下降限位置まで移動した時点で、各把持部材47の爪部49がキャップ2の外周面を把持する位置まで移動される。これにより、キャップ2がキャップチャック3の各把持部材47の爪部49間で把持される。
【0061】
その後、キャップ2がキャップチャック3の各把持部材47の爪部49間で把持されたままの状態で、キャップチャック3が上昇する。この状態で、スクラッチピース58が横方向又は縦方向に退避する。次に、容器4の把持作業が開始される。
【0062】
また、キャップ装着前の容器4は図示しない容器供給用の搬送ラインからキャッパーの施蓋装置1に連続的に供給され、繰り入れられる。そして、容器4の把持作業時にはネックグリッパ駆動機構17が駆動される。このネックグリッパ駆動機構17の駆動時にはエアー管路41のエアー供給口金42からガイド部材18のエアー供給路40に作動エアーが導入される。そして、このエアー供給路40からガイド部材18の内部の圧力室側に作動エアーが供給される。
【0063】
この作動エアーの供給時にはコイルばね38のばね力に抗して駆動ピストン35が下降する。このとき、駆動ピストン35の移動によってネックグリッパ支持アーム20のネックグリッパ開閉ローラ22がリターンスプリング34のばね力に抗して外側に押し出される。そして、図9に示すように駆動ピストン35の下端部がガイド部材18の内底部のストッパ43に当接される位置まで駆動ピストン35が押し出された時点で、ネックグリッパ支持アーム20の下端部の係合爪27が内側の閉位置に移動される。これにより、3つのネックグリッパ16の係合爪27が容器4のネックリング4bの下側に当接される。
【0064】
このとき、図11(A)に示すようにネックグリッパ16の係合爪27の上面とネックリング4bの下面との間には隙間αがある。この状態で、キャップチャック移動機構6の押込みシリンダ7にキャップ押し込み用の作動エアーが供給される。
【0065】
この作動エアーの供給時には押込みシリンダ7のピストンロッド8が下向きに押し出し駆動される。このとき、ピストンロッド8と一緒に連結部材9と、操作軸10とを順次介してキャップチャック3が一体的に図1中で下方向に押し出し駆動される。
【0066】
このキャップチャック3の下降動作によってキャップ2の下面が容器4の口元部4aの上面に接触する。そして、キャップ2の下面が容器4の口元部4aに接触した後は、キャップチャック3の下降動作は停止される。このとき、キャップ2と、キャップチャック3と、操作軸10と、押込みシリンダ7のピストンロッド8とは一体となっている為、キャップ2が容器4の口元部4aに接触した後は、キャップ2の下面と容器4の口元部4aとの接触部に作用する押圧力の反力によってピストンロッド8に対して押込みシリンダ7側が上昇する状態でピストンロッド8と押込みシリンダ7との間が相対的に動作する。
【0067】
このとき、押込みシリンダ7とともに、ステー15を介しベースプレート14と、支持シャフト13と、容器保持部5とが一体的に上昇する。この押込みシリンダ7側の上昇動作によって図11(B)に示すようにネックグリッパ16の係合爪27の上面が容器4のネックリング4bの下面に接触する。この時点で、押込みシリンダ7側の上昇動作が止まる。
【0068】
そして、これ以後の押込みシリンダ7のピストンロッド8の押し出し動作によってキャップ2を容器4の口元部4aに押し込む動作が行なわれる。
【0069】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1では支持シャフト13と、ベースプレート14と、ステー15と、押込みシリンダ7との組み付けユニットを固定フレーム11に対して一体的に図1中で上下方向に移動するフローティング構造部Aを設けている。そして、このフローティング構造部Aによってキャップ2の押し込み作業時にキャップチャック移動機構6による操作軸10の移動方向に対してネックグリッパ16をキャップ2の押し込み方向とは反対方向(上向き方向)に移動させるネックグリッパ移動機構54が構成されている。これにより、本実施の形態では予め設定された打栓圧でキャップ2の押し込み作業を行う際にキャップ2の押し込み力とネックグリッパ16が反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構54を駆動してキャップ2の打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段55が設けられている。その結果、キャップチャック3の支持部の剛性を低くしても構成可能になるので、コストダウン及び軽量化が可能となる。そのため、ロボット等の可搬重量を大きくする事が困難な構成の場合でも、大きな打栓圧の押し込み作業を行わせる事が可能となる。したがって、従来は出来なかった可搬重量の小さな汎用ロボット等による打栓圧の大きなキャップ2の押し込み処理が可能となる。
【0070】
さらに、本実施の形態では容器4の高さのバラツキがあっても打栓圧が分散する事がない為、予め設定された打栓圧で安定してキャップ4を容器4の口元部4aに押し込む事が可能となる。
【0071】
また、本実施の形態では従来のように打栓圧が容器4底部の一箇所にかかり容器4を破損する事がなくなる。さらに、打栓圧が容器4を介しコンベア等の容器支持部にかかり、トップチェーン等を破損する事がなくなる効果もある。
【0072】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ネックグリッパをグリップ位置に移動させた状態で、キャップを容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構を設け、予め設定された打栓圧でキャップの押し込み作業を行う際にキャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構を駆動してキャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段を設けたので、キャップの押込み作業時にキャップの打栓圧が容器の口元以外にかかることがないうえ、容器高さのバラツキにかかわらず設定された打栓圧でのキャップの押し込みが可能となり、容器の破損をなくすことができるとともに、押し込みの力が容器の底面を支持する部品にかかることを防止してトップチェーン等の部品の破損をなくすことができる。
【0074】
請求項2の発明によれば、ネックグリッパ移動機構のスライダをキャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動させることにより、キャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させることができる。
【0075】
請求項3の発明によれば、ネックグリッパ駆動機構の非動作時にはピストン付勢手段の付勢力によって駆動ピストンをネックグリッパを開方向に移動する状態で保持し、ネックグリッパ駆動機構の動作時には駆動ピストンをピストン付勢手段の付勢力に抗して操作軸に沿って軸方向に移動する。このとき、駆動ピストンによってネックグリッパ開閉ローラを外向きに押圧することにより、ネックグリッパ支持アームをネックグリッパの閉方向に移動することができる。
【0076】
請求項4の発明によれば、容器のネックリングの下面に複数のネックグリッパを当接させたグリップ位置に移動させた状態で、容器のキャップを容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業時に、キャップの押し込みストローク分だけネックグリッパをキャップ押し込み方向と反対方向に移動させることにより、キャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパを移動させてキャップの打栓圧の反力を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における装置全体の概略構成を示す縦断面図。
【図2】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における押込みシリンダの回り止め構造を示す平面図。
【図3】(A)は第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームの配置状態を示す横断面図、(B)は1つのネックグリッパ支持アームを示す要部の正面図。
【図4】(A)は第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置におけるネックグリッパ支持アームの係合爪の取付け部を示す斜視図、(B)は係合爪を示す斜視図。
【図5】(A)は第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置におけるネックグリッパ支持アームの爪支持部を示す側面図、(B)は同正面図、(C)は係合爪を示す側面図、(D)は同正面図、(E)は同平面図。
【図6】(A)は図5(E)のVIA−VIA線断面図、(B)は係合爪固定用のボールプランジャを示す要部の縦断面図。
【図7】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームのリターンスプリングの配置状態を示す横断面図。
【図8】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームが開位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図9】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームが閉位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図10】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置におけるキャッパーのキャップ把持部材が開位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図11】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における打栓動作を説明するもので、(A)はネックグリッパの係合爪の上面とネックリングの下面との間の隙間を示す側面図、(B)はネックグリッパの係合爪の上面が容器のネックリングの下面に接触した状態を示す側面図。
【図12】従来のキャッパーの施蓋装置の概略構成を示す要部の縦断面図。
【図13】従来のキャッパーの施蓋装置におけるキャップの押込みによる打栓動作を説明するための説明図。
【図14】図12とは異なる構成のキャッパーの施蓋装置を示すもので、(A)はキャッパーの施蓋装置の概略構成を示す要部の正面図、(B)は同側面図。
【図15】キャップの押込みによる打栓動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
2 キャップ
3 キャップチャック
4 容器
4a 口元部
4b ネックリング
6 キャップチャック移動機構
16 ネックグリッパ
17 ネックグリッパ駆動機構
21 支軸(揺動支点)
54 ネックグリッパ移動機構
55 反力吸収手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップの押し込みにより容器の口元部にキャップを取り付けるキャッパーの施蓋装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、容器の口元部にキャップを取り付けるキャッパーの施蓋装置としてキャップの押し込みによりキャップを容器の口元部に取り付ける構成の施蓋装置が知られている。このキャップ押し込み型の施蓋装置にはキャップを保持するチャックを備えたキャッピングヘッドがコンベア等の容器支持部の上方に上下方向に移動可能に支持されている。
【0003】
そして、容器の口元部への施蓋時にはチャックによってキャップが保持されたのち、コンベア等の容器支持部上に載置された容器の口元部に上からキャッピングヘッドが下降され、このキャッピングヘッドの押圧力によってキャップを容器の口元部に押し込み、装着するようになっている。
【0004】
また、この押し込み式の施蓋装置の他の例として例えば、特許文献1に示された押し込みチャックがある。この押し込みチャックには図12に示すようにキャップaを吸着把持するキャップチャックbと、図13に示すように容器cの口元部c1を保持する容器保持部dと、キャップaを容器cの口元部c1に対して接離する方向にキャップチャックbを移動させるキャップチャック移動機構eとが設けられている。ここで、容器cには口元部c1の外周面にフランジ状のネックリングc2が突設されている。
【0005】
また、容器保持部dには容器cのネックリングc2の下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパfが設けられている。各ネックグリッパfには支軸f1を中心に回動可能な支持アームf2が設けられている。この支持アームf2の基端部には転動ローラf3が設けられている。
【0006】
さらに、押し込みチャックには各ネックグリッパfを開閉操作するネックグリッパ開閉機構gが設けられている。このネックグリッパ開閉機構gには図12中で、上下方向に移動する円筒状のスライダg1が設けられている。このスライダg1の下端部外周面には先細状のテーパー面g2が形成されている。ここで、図12に示すようにスライダg1が上昇位置に保持されている状態では各ネックグリッパfは開操作状態で保持されている。そして、図13に示すようにスライダg1が下降される動作によってスライダg1のテーパー面g2が各ネックグリッパfの転動ローラf3を外側に押し出す方向に移動させる。この動作によって各ネックグリッパfが閉操作され、この閉操作によって各ネックグリッパfが容器cのネックリングc2の下面に当接されて容器cを保持するようになっている。
【0007】
また、キャップチャック移動機構eにはねじ軸e1と、ねじ軸e1に螺合する雌ねじを有する雌ねじ体e2と、このねじ軸e1を回転駆動する図示しないモーターなどが設けられている。そして、ねじ軸e1の回転によってキャップチャックbを上下方向に移動させるようになっている。このとき、キャップチャックbを下降させる動作にともないキャップaを容器cの口元部c1に押し込むことにより、キャップaを容器cの口元部c1に取り付けるようになっている。
【0008】
また、図14(A),(B)には図12とは異なる構成の施蓋装置の押し込みチャックが示されている。図14(A),(B)の施蓋装置の押し込みチャックでは複数のネックグリッパhと、各ネックグリッパhを開閉駆動するリンク機構iと、このリンク機構iを駆動するエアーシリンダーjとを備えたネックグリッパ開閉機構kが設けられている。さらに、キャップチャックmを上下方向に移動させるキャップチャック移動機構nにはエアーシリンダーoによる駆動機構が設けられている。
【0009】
そして、図14(A),(B)の押し込みチャックではエアーシリンダーjによってリンク機構iを介して複数のネックグリッパhを開閉駆動するようになっている。このとき、各ネックグリッパhの閉操作によって図15に示すように各ネックグリッパhが容器cのネックリングc2の下面に当接されて容器cを保持するようになっている。
【0010】
また、エアーシリンダーoによってキャップチャックmを上下方向に移動させるようになっている。このとき、キャップチャックmを下降させる動作にともない図15に示すようにキャップaを容器cの口元部c1に押し込むことにより、キャップaを容器cの口元部c1に取り付けるようになっている。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−158529号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成のコンベア等の容器支持部上に固定された状態で載置された容器の口元部に上からキャッピングヘッドの押圧力によってキャップを容器の口元部に押し込み、装着する装置の場合にはキャップの押込み圧力(打栓圧)が容器全体に作用するので、キャップの押込み圧力(打栓圧)が予め設定された設定圧力よりも大きい場合には容器に過大なキャップの押し込み力(打栓圧)が作用して容器を破損する可能性がある。
【0013】
また、キャップの押込み作業時にはキャップを保持するチャック支持部にもキャップの押込み圧力(打栓圧)の反力が作用する。そのため、チャック支持部の機械的強度を高める必要があるので、チャック支持部が大型化し、コスト高になる問題がある。特に、キャッピングヘッドを複数有する機械の場合、キャップの押込み圧力の反力が複数倍となる為、チャック支持部がより大型となる。さらに、大型のチャック支持部では全体の重量が大きくなり、キャップの押込み圧が加算される為、例えば産業用ロボットなどのように可搬重量が制限されている機械に組み付けることができない問題がある。そのため、作業用ロボットなどの機械ではキャップの押込み圧力(打栓圧)が大きなキャップの押込み作業を行なわせることが難しい問題がある。
【0014】
また、特許文献1の押し込みチャックでは図13に示すように各ネックグリッパfが容器cのネックリングc2の下面に当接されて容器cを保持する状態で、キャップチャックbを下降させてキャップaを容器cの口元部c1に押し込む作業が行なわれる。この場合にはキャップチャックbによるキャップaの押し込み力(打栓圧)は容器cの口元部c1とネックリングc2との間のみで受けることができる。そのため、キャップaの押し込み力(打栓圧)の反力をチャック内部にて吸収することができ、キャップaの押し込み力の反力がチャック支持部に作用することを防止することができる。その結果、各ネックグリッパfがなく、固定台の上に載置されている容器cにキャップaを直接的に押し込む場合のようにキャップaの押し込み力が容器cに直接作用してキャップaの押し込み力の反力がチャック支持部に作用することを防止することができる。
【0015】
しかしながら、上記特許文献1の押し込みチャックではキャップチャック移動機構eにねじ軸e1と、ねじ軸e1に螺合する雌ねじを有する雌ねじ体e2と、このねじ軸e1を回転駆動する図示しないモーターなどが使用されているので、装置全体の構成が複雑化し、装置全体の低価格化を図るうえで問題がある。
【0016】
また、図14(A),(B)の施蓋装置の押し込みチャックでは複数のネックグリッパhを開閉駆動するリンク機構iと、このリンク機構iを駆動するエアーシリンダーjとを備えたネックグリッパ開閉機構kを設けるとともに、キャップチャックmを上下方向に移動させるキャップチャック移動機構nにはエアーシリンダーoによる駆動機構を設ける構成になっている。この場合には、図12の上記特許文献1のネックグリッパ開閉機構gのようにスライダg1のテーパー面g2が各ネックグリッパfの転動ローラf3を外側に押し出す方向に移動させる機構や、キャップチャック移動機構eにねじ軸e1と、ねじ軸e1に螺合する雌ねじを有する雌ねじ体e2と、このねじ軸e1を回転駆動する図示しないモーターなどを使用する場合に比べて装置全体の構成を簡略化し、装置全体の低価格化を図ることができる。
【0017】
しかしながら、上記図14(A),(B)の施蓋装置の押し込みチャックではチャックmの下降端位置及び押し込みチャックのネックグリッパhの上面高さが所定の設定位置で固定されているので、容器cの高さ(及びネックリングc2の下面高さ)のバラツキが生じた場合に次のような問題がある。
【0018】
すなわち、容器高さが設定値よりも高い場合には容器cに対し設定寸法以上にキャップaを押し込む事になる。そのため、打栓圧が設定より大きくなるので、キャップa又は容器cが破損する可能性がある。
【0019】
さらに、ネックグリッパhが閉じた際に、ネックグリッパhの上面とネックリングc2の下面との間に隙間が存在する為、両者が接するまではチャックmによる押し込み力が容器cの底面を支持する部品に作用する。そのため、容器cの破損等、トップチェーン破損等のトラブルにつながる可能性がある。
【0020】
また、容器高さが設定値よりも低い場合はキャップaを容器cに完全に押し込めず、打栓圧が設定より小さくなる。そのため、キャップaの押し込み不良の現象が起きる可能性がある。
【0021】
さらに、ネックグリッパhが閉じた際、ネックグリッパhの上面とネックリングc2が干渉する現象が起きる可能性がある。この場合には容器cの破損等のトラブルにつながる可能性がある。
【0022】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、キャップの押込み作業時にキャップの打栓圧が容器の口元以外にかかることがないうえ、容器高さのバラツキにかかわらず設定された打栓圧でのキャップの押し込みが可能となり、容器の破損をなくすことができるとともに、押し込みの力が容器の底面を支持する部品にかかることを防止してトップチェーン等の部品の破損をなくすことができるキャッパーの施蓋装置とその方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、キャップを把持するキャップチャックと、
口元部の外周面にフランジ状のネックリングが突設された容器の前記ネックリングの下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパと、
これらのネックグリッパを前記ネックリングの下面から引き離したグリップ解除位置と前記ネックリングの下面に当接させたグリップ位置とに切換え操作するネックグリッパ駆動機構と、
前記キャップを前記容器の口元部に対して接離する方向に前記キャップチャックを移動させるキャップチャック移動機構とを具備し、
前記ネックグリッパを前記グリップ位置に移動させた状態で、前記キャップを前記容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャッパーの施蓋装置において、
前記キャップ押し込み作業時に前記キャップ移動機構の移動方向に対して前記ネックグリッパを前記キャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構を設け、
予め設定された打栓圧で前記キャップの押し込み作業を行う際に前記キャップの押し込み力と前記ネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるように前記ネックグリッパ移動機構を駆動して前記キャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段を設けたことを特徴とするキャッパーの施蓋装置である。
【0024】
そして、本請求項1の発明では、キャップ押し込み作業時にはネックグリッパ移動機構によってキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させる。このとき、予め設定された打栓圧でキャップの押し込み作業を行う際に反力吸収手段によってキャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構を駆動してキャップの打栓圧の反力を吸収するようにしたものである。
【0025】
請求項2の発明は、前記ネックグリッパ移動機構は、前記キャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動可能なスライダを有することを特徴とする請求項1に記載のキャッパーの施蓋装置である。
【0026】
そして、本請求項2の発明では、ネックグリッパ移動機構のスライダをキャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動させることにより、キャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるようにしたものである。
【0027】
請求項3の発明は、前記ネックグリッパ駆動機構は、前記キャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動可能なスライダと、このスライダに上端部が固定された筒状のガイド部材と、先端部に前記ネックグリッパが固定され、基端部にネックグリッパ開閉ローラが取付けられるとともに、中途部が前記ガイド部材に揺動支点を介して回動自在に連結されたネックグリッパ支持アームと、前記ネックグリッパが閉じる方向に前記ネックグリッパ支持アームを付勢するアーム付勢手段と、前記ガイド部材内に前記操作軸に沿って軸方向に移動可能に支持された前記ネックグリッパ開閉ローラの駆動ピストンと、前記ネックグリッパを開方向に移動する方向に前記駆動ピストンを付勢するピストン付勢手段と、このピストン付勢手段の付勢力に抗して前記駆動ピストンを前記ネックグリッパの閉方向に移動するピストン駆動手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のキャッパーの施蓋装置である。
【0028】
そして、本請求項3の発明では、ネックグリッパ駆動機構の非動作時にはピストン付勢手段の付勢力によって駆動ピストンをネックグリッパを開方向に移動する状態で保持する。ネックグリッパ駆動機構の動作時には駆動ピストンをピストン付勢手段の付勢力に抗して操作軸に沿って軸方向に移動する。このとき、駆動ピストンによってネックグリッパ開閉ローラを外向きに押圧し、ネックグリッパ支持アームをネックグリッパの閉方向に移動するようにしたものである。
【0029】
請求項4の発明は、口元部の外周面にフランジ状のネックリングが突設された容器の前記ネックリングの下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパを前記ネックリングの下面に当接させたグリップ位置に移動させた状態で、前記容器のキャップを前記容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャッパーの施蓋方法において、
予め設定された打栓圧で前記キャップの押し込み作業を行う際に前記キャップの押し込み力と前記ネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるように前記ネックグリッパを移動させて前記キャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収工程を設けたことを特徴とするキャッパーの施蓋方法である。
【0030】
そして、本請求項4の発明では、容器のネックリングの下面に複数のネックグリッパを当接させたグリップ位置に移動させた状態で、容器のキャップを容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業時に、キャップの押し込みストローク分だけネックグリッパをキャップ押し込み方向と反対方向に移動させることにより、キャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパを移動させてキャップの打栓圧の反力を吸収するようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図11(A),(B)を参照して説明する。図1は本実施の形態のキャップ押し込み型のキャッパーの施蓋装置1全体の概略構成を示すものである。
【0032】
このキャッパーの施蓋装置1にはキャップ2を把持するキャップチャック3と、図9に示すように容器4の口元部4aを保持する容器保持部5と、キャップ2を容器4の口元部4aに対して接離する方向にキャップチャック3を移動させるキャップチャック移動機構6などが設けられている。ここで、容器4には口元部4aの外周面にフランジ状のネックリング4bが突設されている。
【0033】
また、キャップチャック移動機構6には例えばエアシリンダによって形成される押込みシリンダ7が設けられている。この押込みシリンダ7には下面側にピストンロッド8が突設されている。このピストンロッド8には連結部材9を介して直管状の操作軸10の上端部が連結されている。この操作軸10の下端部にはキャップチャック3が連結されている。そして、押込みシリンダ7によってピストンロッド8と、連結部材9と、操作軸10とを順次介してキャップチャック3が一体的に図1中で上下方向に駆動されるようになっている。
【0034】
また、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1には固定フレーム11が設けられている。この固定フレーム11には略円筒状の軸受部12の上端部が固定されている。この軸受部12の内部には略円筒状の支持シャフト13が配設されている。この支持シャフト13の筒内には操作軸10が軸線方向に移動自在に挿入されている。そして、支持シャフト13は軸受部12によって図1中で上下方向に移動可能に支持されている。
【0035】
さらに、支持シャフト13の上端部は平板状のベースプレート14に固定されている。このベースプレート14は図2に示す4本のステー15を介して押込みシリンダ7の下面に連結されている。そして、支持シャフト13と、ベースプレート14と、ステー15と、押込みシリンダ7との組み付けユニットが固定フレーム11に対して一体的に図1中で上下方向に移動するフローティング構造部(スライダ)Aが形成されている。
【0036】
また、支持シャフト13の下端部には容器保持部5が取付けられている。この容器保持部5には容器4のネックリング4bの下面に接離可能に当接される複数、本実施の形態では3つのネックグリッパ16と、これらのネックグリッパ16を操作するネックグリッパ駆動機構17とが設けられている。
【0037】
さらに、容器保持部5には3つのネックグリッパ16を支持する筒状のガイド部材18が設けられている。このガイド部材18の下部周壁部には図3(A)に示すように周方向に等距離に配置された3つのネックグリッパ装着溝19が形成されている。そして、各ネックグリッパ装着溝19にはネックグリッパ支持アーム20がそれぞれ支軸(揺動支点)21を介して回動可能に取付けられている。
【0038】
また、図3(B)に示すようにネックグリッパ支持アーム20の中途部には支軸21が挿通され、この支軸21によってネックグリッパ支持アーム20がガイド部材18の各ネックグリッパ装着溝19に回動自在に支持されている。
【0039】
さらに、各ネックグリッパ支持アーム20の上端部にはネックグリッパ開閉ローラ22が取付けられている。このローラ22は回動ピン23を介して各ネックグリッパ支持アーム20の上端部に回転自在に取付けられている。
【0040】
また、各ネックグリッパ支持アーム20の下端部には図4(A)および図5(A),(B)に示すように係合爪取付け溝部24が設けられている。この係合爪取付け溝部24には棒状の爪支持部25が突設されている。この爪支持部25にはリング状の小径な係合溝部26が形成されている。
【0041】
さらに、ネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24には図4(B)および図5(C)〜(E)に示す係合爪27が係脱可能に係止されている。この係合爪27にはネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24と対応する形状の取付け部28が形成されている。この取付け部28には爪支持部25が挿入される穴部29が形成されている。
【0042】
また、係合爪27の取付け部28にはこの穴部29に対して横方向から連通する横穴30が形成されている。この横穴30は爪支持部25の係合溝部26と対応する位置に配置されている。さらに、図6(A)に示すようにこの横穴30にはボールプランジャ31が装着されている。
【0043】
このボールプランジャ31には図6(B)に示すように係止用ボール32と、この係止用ボール32を横穴30内から穴部29側に押し出す方向に付勢するコイルばね33とが設けられている。そして、ネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24に係合爪27の取付け部28を装着する作業時には、係合爪27の穴部29に爪支持部25が挿入される。このとき、ボールプランジャ31の係止用ボール32が爪支持部25の係合溝部26に係合されることにより、ネックグリッパ支持アーム20の係合爪取付け溝部24に係合爪27が簡単に取付けることができるようになっている。
【0044】
さらに、容器保持部5にはネックグリッパ16が閉じる方向にネックグリッパ支持アーム20を付勢するリターンスプリング(アーム付勢手段)34が装着されている。このリターンスプリング34は例えば図7に示すように3つのネックグリッパ支持アーム20の外側に巻き付けられたスプリング等の弾性リングによって形成されている。
【0045】
また、図8に示すようにネックグリッパ駆動機構17にはガイド部材18内に操作軸10に沿って軸方向に移動可能に収容された略円筒状の駆動ピストン35が設けられている。この駆動ピストン35の下部外周面には先細状のテーパー面36が形成されている。
【0046】
さらに、駆動ピストン35の上端部には第1のばね受部37が形成されている。この第1のばね受部37にはネックグリッパ16を開方向に移動する方向に駆動ピストン35を付勢するコイルばね(ピストン付勢手段)38の上端部が止着されている。
【0047】
また、ガイド部材18の底部には第2のばね受部39が配設されている。この第2のばね受部39にはコイルばね38の下端部が止着されている。そして、このコイルばね38のばね力によって駆動ピストン35は図8に示すようにガイド部材18の頭部に押し付けられた状態で保持されている。この状態ではネックグリッパ支持アーム20のネックグリッパ開閉ローラ22がリターンスプリング34のばね力によって駆動ピストン35のテーパー面36に圧接された状態で保持されている。そのため、この場合にはネックグリッパ支持アーム20の下端部の係合爪27が外側に移動され、ネックグリッパ16が開位置で保持されるようになっている。
【0048】
また、ガイド部材18の頭部外周面にはネックグリッパ16を閉操作するための作動エアーを導入するガイド部材18の内部側に供給するエアー供給路40が形成されている。このエアー供給路40には作動エアーを供給するエアー管路41のエアー供給口金42が連結されている。そして、ネックグリッパ16を閉操作する際にはこのエアー供給路40からガイド部材18の内部の圧力室側に作動エアーが供給されるようになっている。
【0049】
この作動エアーの供給時にはコイルばね38のばね力に抗して駆動ピストン35が下降する。このとき、駆動ピストン35の移動によってネックグリッパ支持アーム20のネックグリッパ開閉ローラ22がリターンスプリング34のばね力に抗して外側に押し出される。そして、図9に示すように駆動ピストン35の下端部がガイド部材18の内底部のストッパ43に当接される位置まで駆動ピストン35が押し出された時点で、ネックグリッパ支持アーム20の下端部の係合爪27が内側の閉位置に移動され、ネックグリッパ16が容器4のネックリング4bの下面に当接されるようになっている。
【0050】
また、キャップチャック3には図10に示すようにシリンダハウジング44が設けられている。このシリンダハウジング44内には軸心部に操作軸10の下端部の大径部45が固定されている。さらに、シリンダハウジング44内にはピストン部材46と、このピストン部材46によって押圧される複数の把持部材47とが設けられている。ここで、ピストン部材46の軸心部には操作軸10の大径部45が挿通される穴46aが形成されている。さらに、このピストン部材46の下面には把持部材47を押圧する傾斜面状の押圧面46bが形成されている。
【0051】
また、各把持部材47にはシリンダハウジング44の底部に固定された端板48から外部側に延出される略L字状に屈曲された爪部49と、この爪部49の上部に連結された押圧部50とが設けられている。この押圧部50の上面にはピストン部材46の下面の押圧面46bと対応する形状の傾斜面状の押圧受け面50aが形成されている。
【0052】
また、操作軸10の大径部45の上端部にはシリンダハウジング44の上部の圧力室内に連通するエアー通路51が形成されている。このエアー通路51は操作軸10の管内に連通されている。
【0053】
さらに、図1に示すように操作軸10の上端部にはキャップチャック3を作動する作動エアーを供給するエアー管路52のエアー供給口金53が連結されている。なお、図10に示すようにキャップチャック3が開状態で保持されている場合にはシリンダハウジング44内のピストン部材46はシリンダハウジング44の上部位置で保持されている。
【0054】
そして、キャップチャック3を作動する際にはエアー管路52のエアー供給口金53から操作軸10の管内を経てエアー通路51からシリンダハウジング44の上部の圧力室側に作動エアーが供給されるようになっている。このとき、ピストン部材46が下向きに移動する動作にともないピストン部材46の押圧面46bの傾斜面によって各把持部材47の押圧部50の上面が押圧され、各把持部材47が内側に向けて移動するようになっている。そして、図8に示すようにピストン部材46が下降限位置まで移動した時点で、各把持部材47の爪部49がキャップ2の外周面を把持する位置まで移動されるようになっている。
【0055】
また、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1ではフローティング構造部Aによってキャップ2の押し込み作業時にキャップチャック移動機構6による操作軸10の移動方向に対してネックグリッパ16をキャップ2の押し込み方向とは反対方向(上向き方向)に移動させるネックグリッパ移動機構54が構成されている。このとき、本実施の形態では予め設定された打栓圧でキャップ2の押し込み作業を行う際にキャップ2の押し込み力とネックグリッパ16が反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構54を駆動してキャップ2の打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段55が設けられている。
【0056】
また、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1にはピストンロッド8の連結部材9の近傍に図2に示すように略平板状の回り止めプレート56の一端部が固定されている。この回り止めプレート56の他端部には4つのステー15のうちのいずれかに係合する係合凹部57が形成されている。そして、この係合凹部57はステー15に嵌め込まれる状態で係止されている。これにより、押込みシリンダ7の操作軸10が軸回り方向に回転することが防止されている。
【0057】
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1の使用時には図示しないキャップ供給装置から送られるキャップ2が図10に示すようにスクラッチピース58上にセットされる。この状態で、スクラッチピース58上のキャップ2が図1に示すようにキャップチャック3の下位置に配置される。
【0058】
その後、ネックグリッパ16が図8に示すように「開」の状態で、かつキャップチャック3が図10に示すように「開」の状態にセットされる。この状態で、キャップチャック3が下降し、スクラッチピース58上のキャップ2にキャップチャック3が接近する。
【0059】
続いて、図10に示すようにスクラッチピース58上のキャップ2にキャップチャック3の大径部45の下端が当接した状態で、エアー管路52のエアー供給口金53から操作軸10の管内を経てエアー通路51からシリンダハウジング44の上部の圧力室側に作動エアーが供給される。このとき、ピストン部材46が下向きに移動する動作にともないピストン部材46の押圧面46bの傾斜面によって各把持部材47の押圧部50の上面が押圧され、各把持部材47が内側に向けて移動する。
【0060】
そして、図8に示すようにピストン部材46が下降限位置まで移動した時点で、各把持部材47の爪部49がキャップ2の外周面を把持する位置まで移動される。これにより、キャップ2がキャップチャック3の各把持部材47の爪部49間で把持される。
【0061】
その後、キャップ2がキャップチャック3の各把持部材47の爪部49間で把持されたままの状態で、キャップチャック3が上昇する。この状態で、スクラッチピース58が横方向又は縦方向に退避する。次に、容器4の把持作業が開始される。
【0062】
また、キャップ装着前の容器4は図示しない容器供給用の搬送ラインからキャッパーの施蓋装置1に連続的に供給され、繰り入れられる。そして、容器4の把持作業時にはネックグリッパ駆動機構17が駆動される。このネックグリッパ駆動機構17の駆動時にはエアー管路41のエアー供給口金42からガイド部材18のエアー供給路40に作動エアーが導入される。そして、このエアー供給路40からガイド部材18の内部の圧力室側に作動エアーが供給される。
【0063】
この作動エアーの供給時にはコイルばね38のばね力に抗して駆動ピストン35が下降する。このとき、駆動ピストン35の移動によってネックグリッパ支持アーム20のネックグリッパ開閉ローラ22がリターンスプリング34のばね力に抗して外側に押し出される。そして、図9に示すように駆動ピストン35の下端部がガイド部材18の内底部のストッパ43に当接される位置まで駆動ピストン35が押し出された時点で、ネックグリッパ支持アーム20の下端部の係合爪27が内側の閉位置に移動される。これにより、3つのネックグリッパ16の係合爪27が容器4のネックリング4bの下側に当接される。
【0064】
このとき、図11(A)に示すようにネックグリッパ16の係合爪27の上面とネックリング4bの下面との間には隙間αがある。この状態で、キャップチャック移動機構6の押込みシリンダ7にキャップ押し込み用の作動エアーが供給される。
【0065】
この作動エアーの供給時には押込みシリンダ7のピストンロッド8が下向きに押し出し駆動される。このとき、ピストンロッド8と一緒に連結部材9と、操作軸10とを順次介してキャップチャック3が一体的に図1中で下方向に押し出し駆動される。
【0066】
このキャップチャック3の下降動作によってキャップ2の下面が容器4の口元部4aの上面に接触する。そして、キャップ2の下面が容器4の口元部4aに接触した後は、キャップチャック3の下降動作は停止される。このとき、キャップ2と、キャップチャック3と、操作軸10と、押込みシリンダ7のピストンロッド8とは一体となっている為、キャップ2が容器4の口元部4aに接触した後は、キャップ2の下面と容器4の口元部4aとの接触部に作用する押圧力の反力によってピストンロッド8に対して押込みシリンダ7側が上昇する状態でピストンロッド8と押込みシリンダ7との間が相対的に動作する。
【0067】
このとき、押込みシリンダ7とともに、ステー15を介しベースプレート14と、支持シャフト13と、容器保持部5とが一体的に上昇する。この押込みシリンダ7側の上昇動作によって図11(B)に示すようにネックグリッパ16の係合爪27の上面が容器4のネックリング4bの下面に接触する。この時点で、押込みシリンダ7側の上昇動作が止まる。
【0068】
そして、これ以後の押込みシリンダ7のピストンロッド8の押し出し動作によってキャップ2を容器4の口元部4aに押し込む動作が行なわれる。
【0069】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態のキャッパーの施蓋装置1では支持シャフト13と、ベースプレート14と、ステー15と、押込みシリンダ7との組み付けユニットを固定フレーム11に対して一体的に図1中で上下方向に移動するフローティング構造部Aを設けている。そして、このフローティング構造部Aによってキャップ2の押し込み作業時にキャップチャック移動機構6による操作軸10の移動方向に対してネックグリッパ16をキャップ2の押し込み方向とは反対方向(上向き方向)に移動させるネックグリッパ移動機構54が構成されている。これにより、本実施の形態では予め設定された打栓圧でキャップ2の押し込み作業を行う際にキャップ2の押し込み力とネックグリッパ16が反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構54を駆動してキャップ2の打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段55が設けられている。その結果、キャップチャック3の支持部の剛性を低くしても構成可能になるので、コストダウン及び軽量化が可能となる。そのため、ロボット等の可搬重量を大きくする事が困難な構成の場合でも、大きな打栓圧の押し込み作業を行わせる事が可能となる。したがって、従来は出来なかった可搬重量の小さな汎用ロボット等による打栓圧の大きなキャップ2の押し込み処理が可能となる。
【0070】
さらに、本実施の形態では容器4の高さのバラツキがあっても打栓圧が分散する事がない為、予め設定された打栓圧で安定してキャップ4を容器4の口元部4aに押し込む事が可能となる。
【0071】
また、本実施の形態では従来のように打栓圧が容器4底部の一箇所にかかり容器4を破損する事がなくなる。さらに、打栓圧が容器4を介しコンベア等の容器支持部にかかり、トップチェーン等を破損する事がなくなる効果もある。
【0072】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ネックグリッパをグリップ位置に移動させた状態で、キャップを容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構を設け、予め設定された打栓圧でキャップの押し込み作業を行う際にキャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパ移動機構を駆動してキャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段を設けたので、キャップの押込み作業時にキャップの打栓圧が容器の口元以外にかかることがないうえ、容器高さのバラツキにかかわらず設定された打栓圧でのキャップの押し込みが可能となり、容器の破損をなくすことができるとともに、押し込みの力が容器の底面を支持する部品にかかることを防止してトップチェーン等の部品の破損をなくすことができる。
【0074】
請求項2の発明によれば、ネックグリッパ移動機構のスライダをキャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動させることにより、キャップ押し込み作業時にキャップ移動機構の移動方向に対してネックグリッパをキャップの押し込み方向とは反対方向に移動させることができる。
【0075】
請求項3の発明によれば、ネックグリッパ駆動機構の非動作時にはピストン付勢手段の付勢力によって駆動ピストンをネックグリッパを開方向に移動する状態で保持し、ネックグリッパ駆動機構の動作時には駆動ピストンをピストン付勢手段の付勢力に抗して操作軸に沿って軸方向に移動する。このとき、駆動ピストンによってネックグリッパ開閉ローラを外向きに押圧することにより、ネックグリッパ支持アームをネックグリッパの閉方向に移動することができる。
【0076】
請求項4の発明によれば、容器のネックリングの下面に複数のネックグリッパを当接させたグリップ位置に移動させた状態で、容器のキャップを容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業時に、キャップの押し込みストローク分だけネックグリッパをキャップ押し込み方向と反対方向に移動させることにより、キャップの押し込み力とネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるようにネックグリッパを移動させてキャップの打栓圧の反力を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における装置全体の概略構成を示す縦断面図。
【図2】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における押込みシリンダの回り止め構造を示す平面図。
【図3】(A)は第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームの配置状態を示す横断面図、(B)は1つのネックグリッパ支持アームを示す要部の正面図。
【図4】(A)は第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置におけるネックグリッパ支持アームの係合爪の取付け部を示す斜視図、(B)は係合爪を示す斜視図。
【図5】(A)は第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置におけるネックグリッパ支持アームの爪支持部を示す側面図、(B)は同正面図、(C)は係合爪を示す側面図、(D)は同正面図、(E)は同平面図。
【図6】(A)は図5(E)のVIA−VIA線断面図、(B)は係合爪固定用のボールプランジャを示す要部の縦断面図。
【図7】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームのリターンスプリングの配置状態を示す横断面図。
【図8】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームが開位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図9】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における3つのネックグリッパ支持アームが閉位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図10】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置におけるキャッパーのキャップ把持部材が開位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図11】第1の実施の形態のキャッパーの施蓋装置における打栓動作を説明するもので、(A)はネックグリッパの係合爪の上面とネックリングの下面との間の隙間を示す側面図、(B)はネックグリッパの係合爪の上面が容器のネックリングの下面に接触した状態を示す側面図。
【図12】従来のキャッパーの施蓋装置の概略構成を示す要部の縦断面図。
【図13】従来のキャッパーの施蓋装置におけるキャップの押込みによる打栓動作を説明するための説明図。
【図14】図12とは異なる構成のキャッパーの施蓋装置を示すもので、(A)はキャッパーの施蓋装置の概略構成を示す要部の正面図、(B)は同側面図。
【図15】キャップの押込みによる打栓動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
2 キャップ
3 キャップチャック
4 容器
4a 口元部
4b ネックリング
6 キャップチャック移動機構
16 ネックグリッパ
17 ネックグリッパ駆動機構
21 支軸(揺動支点)
54 ネックグリッパ移動機構
55 反力吸収手段
Claims (4)
- キャップを把持するキャップチャックと、
口元部の外周面にフランジ状のネックリングが突設された容器の前記ネックリングの下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパと、
これらのネックグリッパを前記ネックリングの下面から引き離したグリップ解除位置と前記ネックリングの下面に当接させたグリップ位置とに切換え操作するネックグリッパ駆動機構と、
前記キャップを前記容器の口元部に対して接離する方向に前記キャップチャックを移動させるキャップチャック移動機構とを具備し、
前記ネックグリッパを前記グリップ位置に移動させた状態で、前記キャップを前記容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャッパーの施蓋装置において、
前記キャップ押し込み作業時に前記キャップ移動機構の移動方向に対して前記ネックグリッパを前記キャップの押し込み方向とは反対方向に移動させるネックグリッパ移動機構を設け、
予め設定された打栓圧で前記キャップの押し込み作業を行う際に前記キャップの押し込み力と前記ネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるように前記ネックグリッパ移動機構を駆動して前記キャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収手段を設けたことを特徴とするキャッパーの施蓋装置。 - 前記ネックグリッパ移動機構は、前記キャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動可能なスライダを有することを特徴とする請求項1に記載のキャッパーの施蓋装置。
- 前記ネックグリッパ駆動機構は、前記キャップチャック移動機構の操作軸に沿って軸方向に移動可能なスライダと、このスライダに上端部が固定された筒状のガイド部材と、先端部に前記ネックグリッパが固定され、基端部にネックグリッパ開閉ローラが取付けられるとともに、中途部が前記ガイド部材に揺動支点を介して回動自在に連結されたネックグリッパ支持アームと、前記ネックグリッパが閉じる方向に前記ネックグリッパ支持アームを付勢するアーム付勢手段と、前記ガイド部材内に前記操作軸に沿って軸方向に移動可能に支持された前記ネックグリッパ開閉ローラの駆動ピストンと、前記ネックグリッパを開方向に移動する方向に前記駆動ピストンを付勢するピストン付勢手段と、このピストン付勢手段の付勢力に抗して前記駆動ピストンを前記ネックグリッパの閉方向に移動するピストン駆動手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のキャッパーの施蓋装置。
- 口元部の外周面にフランジ状のネックリングが突設された容器の前記ネックリングの下面に接離可能に当接される複数のネックグリッパを前記ネックリングの下面に当接させたグリップ位置に移動させた状態で、前記容器のキャップを前記容器の口元部に押し込むキャップ押し込み作業を行なうキャッパーの施蓋方法において、
予め設定された打栓圧で前記キャップの押し込み作業を行う際に前記キャップの押し込み力と前記ネックグリッパが反対方向に移動する力とが等しくなるように前記ネックグリッパを移動させて前記キャップの打栓圧の反力を吸収する反力吸収工程を設けたことを特徴とするキャッパーの施蓋方法。
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JP2019209465A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 日本製粉株式会社 | 蓋閉めハンド |
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