JP7343247B1 - 搬送容器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気泡緩衝材や、ポリ袋、保護材を使用せずにサイドミラーの意匠面を搬送容器に接触しないで収納すること。【課題を解決するための手段】正面が開放状態の多数の巣箱12と、巣箱12に固定され、サイドミラー1を搭載するトレー20とを具備する。トレー20は、サイドミラー1のミラー枠9の尾根9cに当接する平坦な面である搭載面43と、搭載面43の中央であって、ミラー枠9と同じか、それよりも小さく、周囲壁がミラー枠の内周面が当接する箇所になる凸部44と、搭載面43の周囲を少なくとも三方向から囲む壁部46、47、48と、搭載面43に搭載されたベース部3に上から接触する制動面33、34、35とを具備している。搭載面43は、さらに水平面に対して、巣箱12の奥側に向けて下降するように傾斜しており、かつ、ベース部3が下側になるように、正面に向かって左右方向に傾斜している。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のサイドミラーを収容して搬送に用いる搬送容器の製造方法に関する。
自動車部品の搬送に関しては、自動車部品に意匠面が含まれることから、梱包用気泡緩衝材や保護材などが使用されている。一方で、梱包用気泡緩衝材等の使用は、コストが嵩み、段ボールとは別に廃棄処理しなければならず、リサイクルもできない。また、意匠面を保護する複雑な形状の保護材が作れないので、意匠面を箱体の内壁から隔てるために箱体を大きくせざるを得ないという問題も指摘されている。
このような問題に対して気泡緩衝材等を使用せずに簡便な手段で意匠面に段ボール痕ができない経済的な自動車部品の包装箱を提供する技術が例えば特許文献1に開示されている。この技術は、段ボールの段頂による凹凸によって自動車部品の意匠面を傷つけないようにするため、意匠面と接触する段ボールの面を加圧手段で圧縮して中芯を圧潰させて平滑にしたものである。
特開2019-135160号
特許文献1の技術は、薄鋼板を所定の形状に切断および曲げ加工し表面に下塗り塗装した状態のフェンダー、ボンネット、バックドアなどの自動車部品を対象としている。一方、サイドミラーは樹脂製品であり、部品工場において意匠面は最終段階にまで仕上げられた状態で、組立て工場へ搬送される。意匠面への接触は梱包材であっても擦り傷等を発生させるため忌避されており、特許文献1のような平滑化された段ボールでも、接触することが許されない。
現状におけるサイドミラーの荷造りの状態は、まず、ポリ袋内に膜状の保護材を2枚合わせ、その保護材の間に1個ずつ手作業で収納される。そして、サイドミラー収納容器に収容される。サイドミラー収納容器は、気泡緩衝材のプレス品からなる緩衝材を、プラスチック段ボール製の箱に粘着固定したものである。プレスされた緩衝材の収容箇所に対して、ポリ袋に包装されたサイドミラーが1つずつ搭載されている。
組立て工場では、サイドミラーをポリ袋から開封する作業に人手がかかる。定位置での作業が困難な為、無人・省人化対応が出来ないという問題がある。また、ポリ袋は使い捨てになるので、ごみが発生する。
本発明は、上記の問題点を解決するもので、気泡緩衝材や、ポリ袋、保護材を使用せずにサイドミラーの意匠面を搬送容器に接触しないで収納できるとともに、当該意匠面を隔てる手段を低いコストにより実現することを可能とすることを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の搬送容器は、外観の意匠面の主要部となるハウジングカバーと、ミラーを取り囲むとともに外周側は前記ハウジングカバーに繋がれ、内周側は前記ミラーの下側に潜り込み、外周側と内周側の間の尾根がほぼ一周において平坦な面と接することが可能なミラー枠とを有するミラーハウジングと、前記ミラーハウジングを自動車のアウタパネルに取り付けるベース部とを具備するサイドミラーの搬送容器において、
正面が開放状態の多数の巣箱と、前記巣箱の夫々に固定され、正面開放側に前記ベース部が配置されるように前記サイドミラーを搭載するトレーとを具備し、
前記トレーは、前記サイドミラーが搭載されたとき、前記ミラー枠の前記尾根に当接する平坦な面である搭載面と、前記搭載面の中央であって、前記ミラー枠と同じか、それよりも小さく、周囲壁がミラー枠の内周面が当接する箇所になる凸部と、前記搭載面の周囲を少なくとも三方向から、前記ミラー枠と同じか、それよりも大きい範囲で囲み、前記搭載面から立ち上がる勾配が、前記ミラー枠の外周側の外周面の高さと同じか、それよりも低い壁部と、前記搭載面に搭載された前記ベース部に上から接触する制動面とを具備しており、
前記搭載面は、さらに水平面に対して、巣箱の奥側に向けて下降するように傾斜しており、かつ、前記ベース部が下側になるように、正面に向かって左右方向に傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、トレー自体の構造と、巣箱の底面の傾斜により、搭載面は、正面方向と奥行き方向に2つの勾配を有している。このため、搬送中のサイドミラーの動きを抑えることができる。また、トレーがサイドミラーに接触しているのは、つやの抑えられたミラー枠とベース部のみであって、意匠面となるハウジングカバーへトレーが接触する箇所は無い。このため、搬送中の振動でも、サイドミラーのハウジングカバーに傷が付かない。
サイドミラーの構造について説明する図であり、図1Aはサイドミラーの斜視図、図1Bは断面図である。 サイドミラーの搬送容器を示す図であり、図2Aは搬送容器の斜視図、図2Bは巣箱の底面が傾斜している様子を示す図である。 トレーを形成する過程を示す図である。 トレーを形成する過程を示す図である。 搭載面、搭載面を囲う壁部、および凸部の周囲壁の作用を説明する図である。 トレーを巣箱に取り付ける様子を示す図である。 トレーを巣箱に取り付ける留め具を説明する図である。 トレーの搭載された巣箱を方向Wから見た図である。 トレーの搭載された巣箱を方向Hから見た図である。
まず、本発明の収容対象であるサイドミラーの構造について図1を用いて説明する。図1Aにおいて、サイドミラー1は、ミラー2と、自動車のアウタパネルに取り付けられるベース部3と、ミラー2を収容するミラーハウジング4とを備えている。また、必要に応じて、ベース部3には、ミラーハウジング4を格納状態と使用状態とに切り替える格納ユニットが備えられる。
図1Bにおいて、ミラーハウジング4は、ハウジング本体5と、樹脂材を成形してなるハウジングカバー6とを備えている。ハウジングカバー6の外表面は、サイドミラー1の外観の意匠面となる主要部であり、塗装など表面処理されている。この意匠面はそれほど硬くない。段ボールに擦られたり押し付けられると、意匠面に段ボールの段頂による凹凸が押し付けられる。このときの傷は段ボール痕と呼ばれ、このような傷ができると、サイドミラー1は、商品的な価値を失う。
ハウジング本体5は、ミラー2を収容する凹部8を有している。凹部8の底のほぼ中央位置に設けられた角度調整ユニット7は、ミラー2の角度を調整する。凹部8の周囲は、ミラー2を取り囲んで前側に突出しており、ミラー2を取り囲んでミラー枠9を形成している。ミラー枠9は、外周側でハウジングカバー6に滑らかに繋ぐ外周面9aと、凹部8の内周側で、ミラー2の下側に潜り込む内周面9bを有している。本例のミラー枠9は、ハウジング本体5の一部として一体的に成形されているが、ハウジング本体5とは別体の場合もある。ミラー枠9は、サイドミラー1の外観の一部になっている。外周面9aと内周面9bが付き合わされた最も突出した部分である尾根9cの高さは、凹部8周囲の全周においてほぼ等しい。そのため、尾根9cは、ほぼ全周において、平坦な面に接することが可能である。また、尾根9cからミラー2までの距離は、ミラー2の角度変更によりミラーが頂部から飛び出さないように十分な高低差を有している。一周する尾根9cが接する面は、凹部8に収容するミラー2の平面形状、大きさによらず、殆どのサイドミラーにおいて平坦な面である。
また、外周面9aと内周面9bおよびベース部3は、ハウジングカバー6に対して明らかにつやの抑えられた表面をもち、ハウジングカバー6よりも傷が付きにくい。ミラー2の周囲及びベース部3を、ハウジングカバー6と同様な表面処理を行う例も存在するが、量としては少量である。
サイドミラー1の搬送については、傷が生じるような接触が禁止される部位や必要最小限の接触が許される部位については予め自動車メーカーから指示されている。意匠面を有するハウジングカバー6は、傷が生じるような接触が禁止される部位であり、ミラー枠9やベース部3は、必要最小限の接触が許される部位である。そして、サイドミラー1は、様々な形状、大きさのものが存在するが、その構造は図1に示したようにほぼ共通であり、サイドミラー1の共通な法則性があると言える。
本発明はこのようなサイドミラー1の共通な法則性を踏まえて成されたものであり、以下、図面を参照して本実施態様について説明する。
図2は、サイドミラーの搬送容器10を示している。図2Aにおいて、搬送容器10は、鉄製のフレーム11にプラスチック段ボールを取り付けて、行列状に多数の巣箱12を形成している。図においては、前側に縦4列、横6列で計24個、後側に同数の24個、前後合わせて48個の巣箱12が設けられている。尚、図中、搬送容器10の左右方向を方向H、奥行き方向を方向W、高さ方向を方向Vとして示している。これらの方向は、他の図面において共通する。
各巣箱12には、1つずつトレー20が取り付けられている。トレー20は、サイドミラー1を1つずつ搭載する部材であり、多様な形状のサイドミラー1に対して共通の形状を成している。1つの巣箱12は、プラスチック段ボールからなる左壁14及び底面13で囲まれた、正面が開放された箱である。巣箱12が行列状に配置されることにより、上下左右の壁で囲まれたように形成される。底面13は、搬送容器10の前側若しくは後側から奥行き方向Wにおいて、前後中央に向かって下方に傾斜している。図2Bは、巣箱12の底面13が傾斜している様子を示している。水平面(方向H、方向Wのなす平面)に対する傾斜角度αは、5~15度である。
図3及び図4は、トレー20を形成する過程を示している。トレー20は、真空成形される部材である。ポリプロピレンなどの熱可塑性シート21(図3A)を加熱軟化させ、真空の圧力で変形させたまま冷却する(図3B)。冷却後に熱可塑シート21から、トレー20は切り取られる(図3C)。
図4Aにおいて、成形されたトレー20は、左右に設けられる凸状の成形部30、40を方向Wに直線で仕切る谷部22とを有しており、谷部22を挟んで、左右の成形部30、40には、水平面(方向H、方向Wのなす平面)に対しておよそ45度になる壁部31、41が設けられている。また、左右の成形部30、40において、夫々1つずつの長方形の取付窓32、42が開口されている。
図4Bにおいて、谷部22で折曲げて壁部31、41同士を重ねてL字状に折曲げることにより、成形部40は水平のままで、成形部30は直立し、トレー20が完成する。トレー20は、右側の成形部40に、ミラー枠9を搭載する搭載面43を有している。搭載面43は、方向Hに、谷部22側から離れるほど水平面(方向H、方向Wのなす平面)から高くなる傾斜を有する平坦な面である。逆に、成形部30側の方に向けて低くなっている。この傾斜の角度βは、5~15度である。搭載面43にサイドミラーが搭載されたとき、搭載面43はミラー枠9の尾根9cに当接する。
搭載面43の中央には、搭載が想定されるサイドミラー1の中で、最も小さい外形を有するミラー枠9と同じか、それよりも小さい凸部44が設けられている。凸部44の周囲壁45は、ミラー枠9の内周面9bが当接する可能性のある箇所である。凸部44は、ミラー2と接触しない高さになっている。
搭載面43は、その周囲を少なくとも三方向から壁部46、47、48により囲まれている。すなわち、谷部22側の壁部46、方向Hにおいて対岸側になる壁部47、および奥行き方向Wの一方に設けられる壁部48である。これらの壁部46、47、48は、搭載が想定されるサイドミラー1の中で、最も大きい形状を有するミラー枠9と同じか、それよりも大きい範囲で搭載面43を囲んでいる。各壁部46、47、48は、搭載面43から立ち上がる急な勾配Sと、立ち上がり途中で緩やかな勾配Lに角度を変更しており、ハウジングカバー6に接触しないようになっている。各壁部46、47、48において、搭載面43から立ち上がった急な勾配Sの範囲は、少なくとも、ミラー枠9の外周側となる外周面9a高さと同じか、それよりも低い。また、奥行き方向Wの一方に設けられる壁部48には、ウインカーが装備されたサイドミラー1に対応して、ウインカーを逃がすための凹空間49が設けられている。
トレーは、左側の成形部30には、搭載面43に搭載されたサイドミラー1のベース部3に上から接触する制動面33、34、35を有している。制動面33、34、35は、サイドミラーの形状によって3種類である。
図5は、搭載面43、搭載面43を囲う壁部46、47、48、および凸部44の周囲壁45の作用を説明する図である。サイドミラー1を搭載面43に搭載する(図5A、図5B)。ベース部3は、図面左側である。搭載面は平坦な面で有り、尾根9cは搭載面に接触する。ミラー枠は、搭載面を囲う壁部、若しくは凸部の周囲壁の一部と接触する。一方で、各壁部46、47は、搭載面43から立ち上がる急な勾配Sと、立ち上がり途中で緩やかな勾配Lに角度を変更しており(同図に現れない各壁部48も同じ)、ハウジングカバー6へトレー20が接触する箇所は無い。
図5Cにはサイズの異なるサイドミラー1を搭載面43に搭載している様子を示している。サイドミラー1の自重で、搭載面43の傾斜を滑り傾斜の下側(図面左側)に寄せられる。このため、異なるサイズのサイドミラー1であっても、搭載面43の傾斜の下側の位置に移動して安定する。多様なサイドのサイドミラー1に対しても、トレーは兼用できる理由の1つである。
図6は、トレー20を巣箱12に取り付ける様子を示している。巣箱12を構成するプラスチック段ボールの壁のうち、左壁14と底面13には、取付窓32、42と同形の貫通孔15、16が開口されている(図6A)。トレー20の左側の成形部30の裏側を左壁14に、右側の成形部40の裏側を底面13に沿わせて、トレー20を巣箱12の正面開放側から中に押し入れる(図6B)。トレー20が奥まで入ると、取付窓32、42と貫通孔15、16とが重なり合う。尚、巣箱12は、少なくとも、左壁14と底面13とを有すると説明したが、トレー20の成形部30、40を、左右入れ替えて形成した場合には、L字状に谷部22で折られたときに、直立する成形部30を取り付ける壁は右壁になる。よって、巣箱は、底面13と左右一方の壁があれば足りる。
取付窓32、42と貫通孔15、16とを利用して、留め具100によりトレー20を巣箱12に取り付ける(図6C)。この留め具100については、出願人により特願2022-167326号として出願されているが、簡単に図7を用いて説明する。
留め具100は本体ボックス50と、回転つまみ70の2パーツで構成されており、この2つのパーツを連結させることで、回転機構を有する留め具100になる。
図7Aにおいて、本体ボックス50は、平面視(x-y面)において長方形状の底面部51と、底面部51の周囲全周にわたってz方向に立ち上がった側面部52と、側面部52の上縁から全周にわたり底面部51と平行に外側に突出した庇部53とを具備する。底面部51の下側面から庇部53の下側面までの距離d1(図中、z方向)は10mmである。底面部51の中央には円孔54(一部破線により作図)が貫通し、円孔54を挟んで一対の軸貫入部56、56がz方向に立ち上がっている。また、底面部51はさらに長方形孔55(同じく、一部破線により作図)が貫通している。円孔54と長方形孔55は、中心を一致させて重なり合った合成孔60になっている。このうち長方形孔55は、短辺(図中、y方向)が円孔54の直径より短く、長辺(図中、x方向)は直径より長く、かつ円孔54と長方形孔55は中心が一致している。また、長方形孔55の長辺の方向が底面部51の長辺の方向と一致している。円孔54の縁は、長方形孔55により除かれて、2つの円弧状壁57になっている。この円弧状壁57は、それぞれは、そのまま一対の軸貫入部56、56の内壁になっている。各軸貫入部56、56は、z方向において側面部52よりも低い。また、各軸貫入部56、56の上縁側の内側は、円弧の両端に向かってさらに広がるような内曲面壁58を有している。そして、各軸貫入部56、56の上縁59側の内曲面壁58の中央にはz方向に溝62が設けられている。各軸貫入部の上縁59は、中央部59aが高く、両端に向かって降下する傾斜面59bが設けられている。また、中央部59aは平坦であり、その中央部59aの両側は中央部よりも若干高い凸条59cで囲われている。中央部59aの幅(x方向)は、長方形孔55の短辺の長さに等しい。
一方、図7Bにおいて、回転つまみ70は、鍔部71と軸部72とつまみ部73とを具備している。鍔部71は、x-y平面において底面部51をほぼ覆い尽くせる大きさであり、底面部51の長辺と重なる一対の直線辺71a、71aと、一対の直線辺71a、71aの両端を結ぶ一対の円弧辺71b、71bとにより囲われた平面視形状を有している。一対の直線辺71a、71aに沿って内側に向けて鍔部71の厚さ(z方向)を増すように上昇する第1テーパー面71d、71dが設けられている。鍔部71の中央には、円孔54の直径に等しい直径の軸部72がz方向に立ち上がっている。つまみ部73は軸部72の頂上に設けられており、長方形孔55を通過可能な平面視で長方形形状をもつ直方体である。つまみ部73の直線辺71a、71aの方向と、平面視におけるつまみ部73の長方形状の長辺の方向は同じである。軸部72の立ち上がりから、つまみ部73の頂上面までの距離d2は、底面部51の下側面から庇部53外側までの距離d3の範囲に収まっていることが望ましい。具体的には、10mm+2mm(2mmは庇部23の肉厚)としたが、これには限定されない。鍔部71の形状に円弧辺71b、71bを取り入れたことにより、鍔部71への意図しない外力による回転や損傷を防止できる。また、鍔部71を囲うような部材を配置する際には、ニガシ形状を最少とすることができ、狭所への適用も可能とする。
図7Cにおいて、トレー20の取付窓32と貫通孔15を重ねて揃えた状態で、留め具100を挿入する。そして、つまみ部73を回して結束する。トレー20は、左側の成形部30と右側の成形部40が、別々の分離した部材ではなく、谷部22においてL字状に折られて連結しているため、左壁14の1箇所、底面13の1箇所の計2箇所で巣箱12に固定することができる。このため、留め具100の点数を減らすことができ、また、分解も容易である。
図8は、トレー20の搭載された巣箱12を巣箱の正面開放側から方向Wに見た図である。図8Aにおいて、搭載面43は左右方向に傾斜しており、サイドミラー1は、ベース部3が傾斜の下側になるように搭載面43に搭載されている。サイドミラー1は、その自重で、搭載面43の傾斜を滑り傾斜の下側(図面)左側に(すなわち、成形部30側)寄せられる。そして、トレー20の左側の制動面33、34、35に、サイドミラー1のベース部3が接触する。本例の場合、3種類ある制動面33、34、35の一番下の制動面33がサイドミラー1のベース部3に接触する。搬送途中において、揺動しても(図8B)、真空成形によるトレー20が振動を吸収して振動を抑えることができる。
図9は、トレー20の搭載された巣箱12を方向Hから見た図である。搭載面43に搭載されたサイドミラー1は、ベース部3が巣箱12の正面開放側に、サイドミラー1の先端側(自動車本体から離れる箇所)が巣箱12の奥側に搭載されている。図9Aにおいて、巣箱12の底面13が、奥側(図面右側)に向かって、下降する傾斜面になっているため、トレー20の右側の成形部40も奥側に向かって下降している。よって、搭載面43に搭載されたサイドミラー1は、その自重で奥側に寄せられる。搬送途中において、揺動しても、真空成形によるトレー20が振動を吸収して振動を抑えることができるとともに、サイドミラー1の自重により奥側に寄せられて正規位置に戻るため、搬送容器10から滑落することがない。
トレー20自体の構造と、巣箱12の底面13の傾斜により、搭載面43は、方向Hと方向Wに2つの勾配を有している。このため、搬送中のサイドミラー1の動きを抑えることができるまた、トレー20がサイドミラー1に接触しているのは、つやの抑えられたミラー枠9とベース部3のみであって、意匠面となるハウジングカバー6へトレー20が接触する箇所は無い。このため、搬送中の振動でも、サイドミラー1のハウジングカバー6に傷が付かない。
搬送容器10は、そのまま自動車の製造ラインへおくられ、巣箱12からサイドミラー1を取り出すだけで、ポリ袋のような包装材を開封する必要が無く、ごみの発生も少ない。
尚、本実施例においては、留め具100として、特願2022-167326号として出願されている留め具を用いたが、これに限定されることはなく、ボルト/ナット、接着剤などを用いても良い。
1 サイドミラー
2 ミラー
3 ベース部
4 ミラーハウジング
5 ハウジング本体
6 ハウジングカバー
7 角度調整ユニット
8 凹部
9 ミラー枠
9a 外周面
9b 内周面
9c 尾根
10 搬送容器
11 フレーム
12 巣箱
13 底面
14 左壁
15、16 貫通孔
20 トレー
21 熱可塑性シート
22 谷部
23 庇部
30、40 成形部
31、41 壁部
32、42 取付窓
33、34、35 制動面
40 成形部
43 搭載面
44 凸部
45 周囲壁
46、47、48 壁部
49 凹空間
50 本体ボックス
51 底面部
52 側面部
53 庇部
54 円孔
55 長方形孔
56 軸貫入部
57 円弧状壁
58 内曲面壁
59 上縁
59a 中央部
59b 傾斜面
59c 凸条
60 合成孔
62 溝
71 鍔部
71a 直線辺
71b 円弧辺
72 軸部
73 つまみ部
100 留め具

Claims (4)

  1. 外観の意匠面の主要部となるハウジングカバーと、ミラーを取り囲むとともに外周側は前記ハウジングカバーに繋がれ、内周側は前記ミラーの下側に潜り込み、外周側と内周側の間の尾根がほぼ一周において平坦な面と接することが可能なミラー枠とを有するミラーハウジングと、前記ミラーハウジングを自動車のアウタパネルに取り付けるベース部とを具備するサイドミラーの搬送容器において、
    正面が開放状態の多数の巣箱と、前記巣箱の夫々に固定され、正面開放側に前記ベース部が配置されるように前記サイドミラーを搭載するトレーとを具備し、
    前記トレーは、前記サイドミラーが搭載されたとき、前記ミラー枠の前記尾根に当接する平坦な面である搭載面と、前記搭載面の中央であって、前記ミラー枠と同じか、それよりも小さく、かつ周囲壁がミラー枠の内周面が当接する箇所となる凸部と、前記搭載面の周囲を少なくとも三方向から、前記ミラー枠と同じか、それよりも大きい範囲で囲み、前記搭載面から立ち上がる勾配が、前記ミラー枠の外周側の外周面の高さと同じか、それよりも低い壁部と、前記搭載面に搭載された前記ベース部に上から接触する制動面とを具備しており、
    前記搭載面は、さらに水平面に対して、巣箱の奥側に向けて下降するように傾斜しており、かつ、前記ベース部が下側になるように、正面に向かって左右方向に傾斜していることを特徴とするサイドミラーの搬送容器。
  2. 請求項1のサイドミラーの搬送容器において、
    前記巣箱の底面が前記巣箱の奥側に向けて下降するように傾斜しており、
    前記トレーの搭載面が正面に向かって左右方向に傾斜していることを特徴とするサイドミラーの搬送容器。
  3. 請求項1のサイドミラーの搬送容器において、
    前記トレーは、熱可塑性シートを加熱軟化させ、真空の圧力で変形させた真空成形品であって、
    成形された状態で、左右の凸状の成形部と、左右の成形部を直線で仕切る谷部とが成形されており、
    一方の前記成形部には、前記搭載面と、前記凸部と、前記壁部とが設けられ、
    他方の前記成形部には、前記制動面が設けられ、
    前記谷部で前記左右の成形部を他方の前記成形部が直立するようにL字状に折曲げていることを特徴とするサイドミラーの搬送容器。
  4. 請求項3のサイドミラーの搬送容器において、
    直立するようにL字状に折曲げられた他方の前記成形部が前記巣箱の左右のいずれかの壁に取り付けられ、一方の前記成形部が前記巣箱の底面に取り付けられていることを特徴とするサイドミラーの搬送容器。


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Citations (3)

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JP2000238849A (ja) 1999-02-25 2000-09-05 Zeon Kasei Co Ltd 梱包用積層緩衝体
JP2001206450A (ja) 2000-01-31 2001-07-31 Zeon Kasei Co Ltd 物品梱包用緩衝材
KR101494182B1 (ko) 2013-09-11 2015-02-23 인디스에어 주식회사 사이드밀러용 완충 포장백

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