JP2019208594A - シャワールームユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】居室内に事後的に設置されるシャワールームユニットにおいて、洋式便器、ベッドの併設を可能とし、高齢者や要介護者等に快適な生活を提供する。【解決手段】本発明に係るシャワールームユニットは、ルームユニットと、ルームユニットに隣接して配置され、内部に仕切内空間が形成された仕切ユニットを有し、ルームユニットは、シャワー空間に出入りするための扉を有し、仕切ユニットは、メイン部と、突出部を有し、メイン部は、ルームユニットに隣接し、ルームユニットの側面及び扉の外側にわたって延在して配置され、突出部は、メイン部からルームユニットと反対側に突出し、内部にメイン部と共有する仕切内空間が形成されるとともに、突出部に隣接して配置される洋式便器を接続するための開口を有し、仕切内空間に配置され、洋式便器から排出される汚水を回収する圧送式ポンプを有する。【選択図】図3
Description
本発明は、内部にシャワー空間が形成されるシャワールームユニットに関する。特に、居室内に事後的に設置可能なシャワールームユニットに関する。
現在、高齢化社会が進むにあたって、集合住宅型の住居施設、いわゆる老人ホームの数は増加傾向にあり、高齢者にとって使い易い住居施設が求められている。このような住居施設では、利用者は、与えられた個室を主な居室として使用することになる。各個室にはトイレが設けられているが、入浴は住居施設に設けられている共同浴場を使用することが一般的である。
このような老人ホーム、あるいは、介護施設等、集合住宅型の住居施設に居住する利用者は、入浴の際、共同浴場まで行かなければならないことが通常であり、居住する個室では入浴することはできなかった。体の自由度が低下した老人、要介護者等にとって共同浴場まで行くことは、介助を要するなど困難な行為であるとともに、施設によって入浴時間も決められていることが多い。一方、入浴、あるいは、シャワーを浴びる行為は、老人や要介護者にとっては重要なリフレッシュ行為である。そのため、出願人は、居住する個室内において気軽にシャワーを浴びることのできるシャワールームユニットの設置を提案している。
出願人が提案する居室内に設置されるシャワールームユニットは、施設建築時に設けられるものではなく、建設された施設に事後的に設置されることを前提としている。ここで特許文献1には、下水道等の排水施設に排水可能な簡易シャワーハウスが開示されている。この簡易シャワーハウスでは、その名称が示すように簡易的なものであって、居室空間に永続的に配置されるものではない。したがって、高齢者や要介護者等の使用については何ら考慮されていなし。
高齢者や要介護者が快適な生活を行うためには、シャワー、入浴等を行うことで、身体の清潔さを保つとともに、排泄、睡眠を容易に可能とすることが求められる。本発明は、居室内に事後的に設置されるシャワールームユニットにおいて、シャワーを浴びることのみならず、排泄、睡眠に対するアクセスを容易に可能とすることを1つの目的としている。
本発明に係るシャワールームユニットは、
居室内に設置可能なシャワールームユニットであって、
内部にシャワー空間が形成されたルームユニットと、ルームユニットに隣接して配置され、内部に仕切内空間が形成された仕切ユニットを有し、
ルームユニットは、シャワー空間に出入りするための扉を有し、
仕切ユニットは、メイン部と、突出部を有し、
メイン部は、ルームユニットに隣接し、ルームユニットの側面及び扉の外側にわたって延在して配置され、
突出部は、メイン部からルームユニットと反対側に突出し、内部にメイン部と共有する仕切内空間が形成されるとともに、突出部に隣接して配置される洋式便器を接続するための開口を有し、
仕切内空間に配置され、洋式便器から排出される汚水を回収する圧送式ポンプを有する。
居室内に設置可能なシャワールームユニットであって、
内部にシャワー空間が形成されたルームユニットと、ルームユニットに隣接して配置され、内部に仕切内空間が形成された仕切ユニットを有し、
ルームユニットは、シャワー空間に出入りするための扉を有し、
仕切ユニットは、メイン部と、突出部を有し、
メイン部は、ルームユニットに隣接し、ルームユニットの側面及び扉の外側にわたって延在して配置され、
突出部は、メイン部からルームユニットと反対側に突出し、内部にメイン部と共有する仕切内空間が形成されるとともに、突出部に隣接して配置される洋式便器を接続するための開口を有し、
仕切内空間に配置され、洋式便器から排出される汚水を回収する圧送式ポンプを有する。
さらに本発明に係るシャワールームユニットにおいて、
仕切ユニットは、もう1つの突出部を有し、
2つの突出部の間に形成される空間は、ベッドのベッドヘッドが設置可能な幅の空間である。
仕切ユニットは、もう1つの突出部を有し、
2つの突出部の間に形成される空間は、ベッドのベッドヘッドが設置可能な幅の空間である。
さらに本発明に係るシャワールームユニットにおいて、
突出部において、設置されるベッドに対向する面には、居室内の家電製品を制御可能な操作部が配置されている。
突出部において、設置されるベッドに対向する面には、居室内の家電製品を制御可能な操作部が配置されている。
さらに本発明に係るシャワールームユニットにおいて、
洋式便器が隣接して配置される突出部には、吸気孔が設けられている。
洋式便器が隣接して配置される突出部には、吸気孔が設けられている。
さらに本発明に係るシャワールームユニットにおいて、
圧送式ポンプは、シャワー空間で発生した汚水を回収する。
圧送式ポンプは、シャワー空間で発生した汚水を回収する。
さらに本発明に係るシャワールームユニットにおいて、
仕切内空間には、ルームユニットと反対側からアクセス可能な収納部が設けられている。
仕切内空間には、ルームユニットと反対側からアクセス可能な収納部が設けられている。
さらに本発明に係るシャワールームユニットにおいて、
洋式便器が隣接して配置される突出部の上部には、手洗い流し、及び、水栓が設けられている。
洋式便器が隣接して配置される突出部の上部には、手洗い流し、及び、水栓が設けられている。
本発明に係るシャワールームユニットによれば、居室内に事後的に設置されるシャワールームユニットにおいて、洋式便器、ベッドの併設を可能とし、高齢者や要介護者等に快適な生活を提供することが可能となる。
図1は、シャワールームユニット設置前の居室空間Aを示す上面図である。本実施形態のシャワールームユニットの設置対象となる居室空間Aは、アパート、マンションあるいは高齢者用集合住宅等、シャワー設備あるいは入浴設備を有していない居室空間Aである。本実施形態のシャワールームユニットは、このような既存の居室空間Aに事後的に設置されるものである。図1に示す居室空間Aには、既存洋式便器11、洗面台流し12が予め設置されている。既存洋式便器11は、既存外壁10で区切られた空間内に配置されており、既存扉10aを使用して同空間に出入りすることが可能となっている。既存洋式便器11の背後に位置する空間(パイプスペース)には、既存洋式便器11の汚水を流すための汚水管14と、洗面台流し12等の雑排水を流すための雑俳管13が配置されている。また、左側壁には、屋外やベランダに連通する外部連通扉15が設けられている。
本実施形態のシャワールームユニットは、高齢者、要介護者等が居室空間Aにおいて快適にシャワーを浴びることのできるシャワー空間を提供することを目的としている。そのため、本実施形態のシャワールームユニットは、居室空間Aの床面(居室床面)上に容易に設置可能であるとともに、居室空間Aが賃貸物件であっても容易に撤去可能とし、原状回復を行うことができるものである。
図2は、本実施形態のシャワールームユニット2を設置した後の居室空間Aを示す上面図である。図2に示されるようにシャワールームユニット2は、ルームユニット3と、ルームユニット3に隣接して設けられた仕切ユニット4を有して構成されている。ルームユニット3は、3面を内壁32a、32b、32cで囲い、残る1面が出入り用の扉33で囲うことで、内部にシャワー空間Bが形成されている。なお、本実施形態では、内壁32bには、外部連通扉15に対向する位置に出入り口32dが設けられており、利用者はシャワー空間Bから、出入り口32d、外部連通扉15を介して屋外に出ることが可能となっている。なお、出入り口32dは、単なる開口としてもよいし、扉を設けることでシャワー空間Bの機密性を高めることとしてもよい。このように、シャワー空間Bは、外部連通扉15と出入り口32dを介して屋外と連通することができるため、利用後に外部連通扉15と出入り口32dを開放し、シャワー空間B内の湿気を容易に取り除くことが可能となっている。
シャワー空間Bの底面には防水パン31が設けられている。防水パン31の上には、図示しないスノコが設置されている。シャワー空間Bを形成する扉33の外部には、スロープ形成部34が設けられている。このスロープ形成部34は、居室空間Aとシャワー空間B内を緩やかなスロープ(斜面)で接続することが可能であり、利用者が車椅子でも容易にシャワー空間B内に出入りすることを可能としている。本実施形態のシャワー空間Bは、車椅子が入るに十分な空間となっており、利用者は、車椅子のままシャワーを浴びることが可能である。
シャワー空間B内、内壁32cにはシャワー設備35が設けられている。シャワー設備35は、温度調整部、シャワーノズル等を有し、利用者にシャワー水(温水)を提供するための設備である。シャワー設備35には、図シャワー供給設備が接続されており、シャワー設備35に温水を供給することが可能となっている。本実施形態のシャワー供給設備は、温水器37と貯水タンク36を備えて構成される。本実施形態のシャワー供給設備は、洗面台流し12に隣接して配置されており、温水器37上に、架台(図示せず)を介して貯水タンク36が配置されている。貯水タンク36には、給水ポンプ(図示せず)が設けられており、高い水圧で水を供給することが可能となっている。シャワー設備35は、温水器37から供給される温水と、貯水タンク36から供給される水を混合してシャワー水を形成する。
温水器37のみでもシャワー設備35にシャワー水を提供することは可能であるが、本実施形態では、温水器37と貯水タンク36を併用することで、シャワー設備35から供給されるシャワー水の水圧を高くすることを可能としている。特に、貯水タンク36が高い位置に設置されているため、シャワー設備35における水圧を高くすることが可能である。貯水タンク36の設置方法は、架台上に設置する形態に限られるものではなく、温水器37上に直接設置する等、各種形態を採用することが可能である。また、温水器37と貯水タンク36を併用することは、シャワー水の供給量を増加させる点においても効果的である。
シャワー空間Bの外部であって、扉33に隣接する位置にはスロープ形成部26が設けられている。スロープ形成部26は、スロープ(斜面)を形成する形態(スロープ形態)と、居室空間Aの床面と平行な形態(ステップ形態)に切り替えることが可能となっている。例えば、車椅子を使用してシャワーを浴びる際には、スロープ形成部26をスロープ形態で使用し、車椅子を使用していない利用者の場合、ステップ形態で使用することで、狭小の居室空間Aであっても、スペースを有効に使用して、適切な形態で使用することが可能となっている。
本実施形態のシャワールームユニット2は、居室空間Aに事後的に設置されるため、居室空間Aとシャワー空間Bの床面間に段差を生じさせることになる。スロープ形成部26は、居室空間Aとシャワー空間Bにおける床面間の段差を抑制し、シャワールームユニット2への出入りを容易にする段差抑制手段として機能する。段差抑制手段としては、このようにステップ形態とスロープ形態を切り替えることができるタイプの他、切り替え機能を有さず、ステップ形態のみで使用する形態、あるいは、スロープ形態のみで使用するタイプを採用することとしてもよい。
本実施形態のシャワールームユニット2は、前述したルームユニット3に隣接して仕切ユニット4が設けられている。高齢者、要介護者等は、若者や健常者と同様に居住空間を自由に移動することが難しくなることが考えられる。生活上、睡眠、排泄、入浴を適切に行うことができれば、その生活は快適になることとなる。本実施形態のシャワールームユニット2は、入浴(シャワー)を行うことを可能とするルームユニット3に隣接して、睡眠を行うためのベッド51、排泄を行うための追加洋式便器52を配置し、高齢者、要介護者等の生活を快適なものとすることを目的としている。
居室空間Aにルームユニット3を設置し、その側にベッド51、追加洋式便器52を設置することとしてもよいが、シャワー利用時に着替え等を行う扉33付近は露呈することになるため、来客時等、居室空間Aに他人が居る場合には、シャワーの利用が困難となる。また、本実施形態では、後述する圧送式ポンプ43を使用して、追加洋式便器52からの汚水、及び、シャワー空間Bで生じる汚水を汚水管14に送出することになるが、圧送式ポンプ43が外部に露出することは、見た目上、あまりよくはない。
そのため、本実施形態のシャワールームユニット2は、ルームユニット3に仕切ユニット4を隣接して設けたことを特徴としている。図2に示すように、仕切ユニット4は、ルームユニット3の内壁32aの1側面を覆うと共に、扉33の外側にまでわたって延在させている。このような配置とすることで、シャワーの利用者をその利用前後において、居室空間A側から目に触れにくくしている。なお、図1に示されるように仕切ユニット4の右端は、スロープ形成部34の端部よりも右側に位置することが好ましい。このような構成により、スロープ形成部34の端部での躓きなどを抑制することも可能となる。また、仕切ユニット4の内部には、仕切内空間Cが形成されており、圧送式ポンプ43等、各種設備、及び、その配管を配置可能とし、さらに収納空間として使用することも可能となっている。
一方、仕切ユニット4について、ルームユニット3と反対側には、追加洋式便器52とベッド51が配置される。追加洋式便器52は、仕切ユニット4に隣接して配置することが可能となっている。仕切ユニット4は、上から見たときに長方形の形状を有するメイン部40と、その左右に配置された第1突出部41、第2突出部42を有して形成されている。第1突出部41と第2突出部42の間の空間は、ベッドヘッド51a(ベッドボードともいう)が収まる大きさとしている。利用者は、ベッド51を使用する際、この第1突出部41と第2突出部42の間に頭部を位置させ、第1突出部41と第2突出部42で囲まれた空間内で安心して睡眠を取ることが可能となっている。
また、第1突出部41、第2突出部42は、仕切内空間Cを適切に拡大する点においても有利である。メイン部40の内部空間を大きくすることで仕切内空間Cの拡大を図ることも可能であるが、その場合、仕切ユニット4が居室空間Aを不必要に占拠するため好ましくない。本実施形態のように、メイン部40と、その左右に位置する第1突出部41と第2突出部42を設けることで、第1突出部41、第2突出部42の内部空間をメイン部40の仕切内空間Cと共有させ、仕切内空間Cの拡大を図ることが可能となっている。したがって、不必要に居室空間Aを圧迫することがない。なお、追加洋式便器52が設置される側の第1突出部41は、内部に圧送式ポンプ43を設けるために必要となるが、第2突出部42は、必ずしも設ける必要はない。また、第1突出部41と第2突出部42を入れ替える、すなわち、図2において、ベッド51に対して右側の位置に追加洋式便器52を設けることとしてもよい。
図3は、シャワールームユニット2を設置した後の居室空間Aの様子を示す斜視図であり、図2の上面図に示す方向Dからシャワールームユニット2を眺めたときの斜視図である。ここでは、図3を参照しつつ、特に仕切ユニット4の外観について説明を行う。図2で説明したように、仕切ユニット4は、メイン部40と、第1突出部41、第2突出部42を有して形成されている。メイン部40、第1突出部41、第2突出部42は内部で繋がっており、仕切内空間Cを形成している。第1突出部41と第2突出部42の間は、ベッドヘッド51aの幅よりも僅かに広い幅の空間が設けられており、ベッド51は、ベッドヘッド51aを、第1突出部41と第2突出部42の間に位置させて配置することが可能である。また、第1突出部41と第2突出部42の高さは、ベッド51にマットレス51bを設置した高さよりも高く、ベッド51を使用する利用者から上面に手が届く程度の高さとなっている。
メイン部40において、第1突出部41、第2突出部42の間であって、ベッドヘッド51aよりも僅かに高い位置には4つの引き出し40bが設けられている。また、第2突出部42の上には、コンセントボックス40aが設けられている。このように、引き出し40b、コンセントボックス40aを配置することで、メイン部40内部の仕切内空間Cを有効に利用し、主にベッド51で生活を行う利用者に対し、手の届く範囲で収納空間、電源を提供することが可能となっている。
第1突出部41には、それに隣接して追加洋式便器52が配置されている。図3から分かるように、追加洋式便器52は、ベッド51の側に位置することになるため、利用者はベッド51から略移動することなく、追加洋式便器52で用を足すことが可能となっている。
第1突出部41の上部には、手洗い流し41a、及び、水栓41bが配置されている。水栓41bに対しては、貯水タンク36から供給される水、あるいは、温水器37から供給される温水の少なくとも一方を供給することが可能となっている。このように、本実施形態では、後付けの追加洋式便器52であっても、通常の洋式便器と同様に、手洗い流し41a、水栓41bを使用することが可能となっている。また、手洗い流し41a、水栓41bは、ベッド51に隣接して配置されるため、追加洋式便器52で用を足したときだけでなく、利用者がベッド51から略移動することなく、容易に使用することも可能となっている。
このように本実施形態では、ベッド51に隣接して追加洋式便器52が配置されているが、このような形態においては、追加洋式便器52で用を足した際の臭いの問題がある。特に、追加洋式便器52の近くにベッド51を使用する利用者の頭部が位置することになるため、臭いの影響は大きくなることが考えられる。また、追加洋式便器52は、居室空間A内に配置されるため、居室空間A内の臭いとしても影響がある。そのため、本実施形態では、第1突出部41の追加洋式便器52に向かう面に2つの吸気孔41cを設けている。吸気孔41cは、追加洋式便器52の左右上方に配置され、追加洋式便器52で発生する臭いを効率的に排気することが可能となっている。また、本実施形態では、吸気孔41cに吸気ファン41dを設けたことで、追加洋式便器52の周囲の空気を強制的に排気することを可能としている。
吸気ファン41dの駆動は、常時駆動としてもよいが、スイッチ等の操作に基づいて駆動することも考えられる。あるいは、センサを使用し、追加洋式便器52を使用していると判断した場合に駆動することとしてもよい。追加洋式便器52の使用を検出するセンサとしては、例えば、追加洋式便器52に着座したことを検出するセンサ、追加洋式便器52の前に立っていることを検出するセンサ、追加洋式便器52の蓋が開いていることを検出するセンサ、あるいは、追加洋式便器52の排水を行ったことを検出するセンサが考えられる。あるいは、これらセンサを複数組み合わせることとしてもよい。
第2突出部42は、図3から分かるように、ベッド51の左側に位置しており、本実施形態では、2つの引き出し42b、収納テーブル42c、スイッチボックス42aが設けられている。引き出し42bは、メイン部40に設けられた引き出し40bと同様、ベッド51で生活する利用者に対し、手の届く範囲で収納空間を提供することが可能となっている。また、収納テーブル42cは、使用しない場合、第2突出部42内にその大部分を収納しておくことが可能である。利用者は、物を置く必要がある場合、収納テーブル42cを引き出して使用することが可能となる。
スイッチボックス42aは、照明、エアコン、テレビ、カーテンの開閉等、各種家電製品に対する制御する操作部が設けられている。スイッチボックス42aは、第2突出部42において、ベッド51に向き合う面に設けられており、ベッド51に横たわる利用者の頭部に近い位置に位置することになる。したがって、利用者は、ベッド51に横たわった状態で、スイッチボックス42aを視認しつつ、容易に操作を行うことが可能となっている。
図4は、仕切ユニット4の内部を説明するための透視図である。ここでは、主に、第1突出部41周辺の配管について説明を行う。メイン部40と第1突出部41の内部で形成される仕切内空間Cには、圧送式ポンプ43が配置されている。メイン部40は、居室空間Aを圧迫しないように薄型化を図ることが好ましい。しかしながら、メイン部40内の仕切内空間Cに圧送式ポンプ43を収容するためには、メイン部40は厚くなってしまう。そのため、本実施形態では、メイン部40と第1突出部41内で形成される仕切内空間Cに圧送式ポンプ43を配置することで、メイン部40の薄型化が図られている。
圧送式ポンプ43は、吸引口に汚水が流れ込んだことを検出し、内部のモーターを駆動することで汚水を排出口から強制的に排出する。本実施形態の圧送式ポンプ43は、固形物、あるいは、髪の毛等を粉砕する粉砕機能を備えており、排水管の詰まりを抑制することが可能となっている。追加洋式便器52は、接続管44を介して圧送式ポンプ43の吸引口に接続されており、汚水を排水管53cに強制排出する。排水管53cは、図1で説明した汚水管14に接続されている。
本実施形態では、追加洋式便器52、水栓41bと、貯水タンク36を給水管36aで接続している。追加洋式便器52、水栓41bに対しては、貯水タンク36からの水が供給される。なお、水栓41bに対しては、貯水タンク36からの水と、温水器37から温水を提供することで、温水を利用可能としてもよい。
前述したように、追加洋式便器52で発生した臭いを抑制するため、第1突出部41には、2つの吸気孔41cが設けられている。2つの吸気孔41cで吸気した空気は、排気カバー41eに収容され、排気ダクト41fを介して屋外に排出される。
図5は、仕切ユニット4の内部を説明するための透視図であって、図2の上面図に示す方向Eからシャワールームユニット2を眺めたときの透視図である。図4で説明したように、圧送式ポンプ43は、排水管51cに接続されており、追加洋式便器52で発生した汚水を汚水管14に排出することが可能となっている。また、本実施形態の圧送式ポンプ43は、追加洋式便器52で発生した汚水のみならず、シャワー空間Bで発生し、防水パン31に流れ込んだ汚水も扱うこととしている。そのため、圧送式ポンプ43には、シャワー空間Bを形成するルームユニット3に向かう側にドレンパイプ45が配置され、防水パン31からの汚水が流れ込むことが可能となっている。
このように、本実施形態のシャワールームユニット2は、シャワー空間Bを形成するルームユニット3に、追加洋式便器52が接続される仕切ユニット4を隣接して配置したことで、1の圧送式ポンプ43で、シャワー空間Bで発生する汚水、及び、追加洋式便器52で発生する汚水を排出することが可能となっている。なお、シャワー空間Bで発生する汚水、及び、追加洋式便器52は、それぞれ異なる圧送式ポンプ43で排出することとしてもよい。その場合、シャワー空間Bで発生する汚水を排出するための圧送式ポンプ43が、適宜位置に追加して配置されることが考えられる。
図5に示されるように、本実施形態では、給水管36aを使用して、貯水タンク36から水栓41b、及び、追加洋式便器52に水が供給される。図示されていないが、給水管36aは、分岐した後、水栓41b、追加洋式便器52に接続されている。また、第1突出部41に設けられた吸気孔41cの背面には、排気カバー41eが配置されている。排気カバー41eには、給気した空気を外部に導くための排気ダクト41fが接続されている。なお、排気カバー41eの形状は、それに隣り合う排水管51cを避けるような形状となっている。
図5に示されるように、仕切ユニット4の内部は、各種配管とともに、引き出し40b、42bの収容空間としても機能しており、仕切ユニット4に隣接配置されるベッド51で生活する利用者に対して、たくさんの収納空間を提供することが可能となっている。
図6は、仕切ユニット4の仕切内空間Cを説明するための図であって、第1突出部41付近における断面図である。本実施形態では、狭い仕切内空間Cに圧送式ポンプ43を配置するため、第1突出部41を設けたことを1つの特徴としている。これにより、メイン部40の薄型化を図り、結果として居室空間Aの圧迫を抑制することが可能となっている。図6に示されるように、圧送式ポンプ43は、メイン部40と第1突出部41で形成される仕切内空間Cに配置されている。なお、圧送式ポンプ43は、第1突出部41の背面に位置する仕切内空間Cに収まればよく、メイン部40内のみに収まる、あるいは、第1突出部41内にのみ収まるようにしてもよい。
圧送式ポンプ43は、2つの吸引口(第1吸引口43a、第2吸引口43b)と、1つの排出口43cを有している。第1吸引口43aは、追加洋式便器52に接続され、第2吸引口43bは、防水パン31に接続されている。また、排出口43cは、排水管51cを介して汚水管14に接続されている。追加洋式便器52で汚水を流した場合、圧送式ポンプ43は、第1吸引口43aから汚水を吸引し、粉砕した後、排出口43cに汚水を送り出す。本実施形態では、圧送式ポンプ43を居室床面Fに設置した状態において、圧送式ポンプ43の第1吸引口43aを、追加洋式便器52の排出口52aと略同じ高さとすることとしている。このような構成により、汚水ができるだけ接続管44a等に残らない効率的な回収、並びに、居室床面F上に追加洋式便器52を設置することを可能としている。また、圧送式ポンプ43を居室床面Fに設置することで、シャワー空間Bで発生する汚水を回収する第2吸引口43bの高さを低く抑え、シャワー空間Bと居室床面Fの段差を少なくすることも可能となる。
第1吸引口43aは、接続管44を介して、追加洋式便器52の排出口52aに接続されている。ここで、第1突出部41には、接続管44を通すための開口41gが設けられている。また、第2吸引口43bには、防水パン31のドレンパイプ31dが接続されている。ここで防水パン31について説明する。防水パン31は、制振材32を介して、居室床面F上に配置されている。防水パン31の壁面31bには、ドレンパイプ31dが溶接接続されている。防水パン31の底面31aは、ドレンパイプ31dが接続される排水孔31fの位置に汚水を集めるように傾斜している。したがって、シャワー空間Bで発生した汚水は、ドレンパイプ31dから排出され、圧送式ポンプ43の第2吸引口43bで収集される。
ところで、本実施形態のシャワールームユニット2は、高齢者、あるいは車椅子による出入りを容易に行うことを目的としている。そのため、シャワー空間Bの床面と、居室床面Fと高低差はできる限り少ないことが好ましい。洗濯機や浴室等、一般家屋内の排水孔は、底面位置あるいは床面より下がった位置に設けられることが通常である。これは、建築時に排水孔を設けることが前提とされているためである。本実施形態のシャワールームユニット2は、建築後の居室空間Aに事後的に設置されるものである。そのためシャワールームユニット2は、居室床面Fより高い位置に設置する必要があり、高低差を抑えることは困難であった。
そのため、本実施形態では、圧送式ポンプ43を使用するとともに、防水パン31の側面となる壁面31bに設けられた排水孔31fからシャワー水を排水することとしている。その際、防水パン31の排水孔31fと、圧送式ポンプ43の第2吸引口43bを略同じ高さとすることで高低差の抑制を図るとともに、シャワー水を効率的に回収することを可能としている。なお、圧送式ポンプ43は、居室床面F上に設置された状態である。このような構成とすることで、事後的に設置されるシャワールームユニット2であっても、防水パン31の高さ、すなわち、シャワー空間Bの床面と、居室床面Fの高低差が抑制され、高齢者であっても段差の少ないシャワー空間Bに容易に出入りすることが可能となる。あるいは、車椅子利用者であっても、短い距離であっても勾配の小さいスロープ(本実施形態では、スロープ形成部34で形成可能となっている)でシャワー空間B内に利用者を導くことが可能となっている。
さらに、本実施形態の防水パン31は、防水パン31の底面31aにできるだけ汚水が残らないように、防水パン31とドレンパイプ31dの接続にも工夫が施されている。防水パン31の底面31aに汚水が残った場合、カビや臭い発生の原因となることが考えられる。そのため、底面31aは、汚水が無く、できるだけ乾燥した状態を保つことが好ましい。しかしながら、シャワールームユニット2は、居室空間Aに後付けされるユニットであるため、防水パン31の高さを低く保った上で、汚水の排出を効果的に行うことは困難である。
本実施形態では、防水パン31にドレンパイプ31dを接続する際、底面31aと同じ高さ、あるいは、それよりも低い位置でドレンパイプ31dの内面が位置するように溶接を行っている。そのため、防水パン31とドレンパイプ31dの溶接位置は、ドレンパイプ31dの上側と下端で異なっている。図6に示されるようにドレンパイプ31dの上側では、主にドレンパイプ31d側に溶接部31eが設けられるように溶接される。一方、ドレンパイプ31dの下端では、防水パン31側に溶接部31eが設けられるように溶接される。このような形態とすることで、汚水を効果的にドレンパイプ31d、第2吸引口43bへと導き、底面31aに汚水が残ることを抑制することが可能となる。
本実施形態の防水パンの壁面31bの上部には鍔部31cが設けられている。鍔部31cを設けることで、内壁32aの内側(仕切内空間C側)に生じた結露で生じる水滴は鍔部31cで回収される。また、内壁32aと防水パン31の壁面31bの間には若干の隙間が設けられており、鍔部31cで回収された水滴は、防水パン31に回収されることになる。
以上説明したように本実施形態では、圧送式ポンプ43を使用して、シャワールームユニット2で発生するシャワー水の回収、及び、追加洋式便器52で発生する汚水の回収を行うこととしている。本実施形態のシャワールームユニット2は、シャワールームユニット2に近接して追加洋式便器52を配置可能であるため、身の回りの衛生(シャワーや排泄)が重要視される高齢者、要介護者には好適である。
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
2:シャワールームユニット 40b:引き出し
3:ルームユニット 41:第1突出部
4:仕切ユニット 41a:流し
10:既存外壁 41b:水栓
10a:既存扉 41c:吸気孔
11:既存洋式便器 41d:吸気ファン
12:洗面台流し 41e:排気カバー
13:雑俳管 41f:排気ダクト
14:汚水管 41g:開口
15:外部連通扉 42:第2突出部
26:スロープ形成部 42a:スイッチボックス
31:防水パン 42b:引き出し
31a:底面 42c:収納テーブル
31b:壁面 43:圧送式ポンプ
31c:鍔部 43a:第1吸引口
31d:ドレンパイプ 43b:第2吸引口
31e:溶接部 43c:排出口
31f:排水孔 44:接続管
32:制振材 44a:接続管
32a:内壁 45:ドレンパイプ
32b:内壁 51:ベッド
32c:内壁 51a:ベッドヘッド
32d:出入り口 51b:マットレス
33:扉 51c:排水管
34:スロープ形成部 52:追加洋式便器
35:シャワー設備 52a:排出口
36:貯水タンク 53c:排水管
36a:給水管 A:居室空間
37:温水器 B:シャワー空間
40:メイン部 C:仕切内空間
40a:コンセントボックス F:居室床面
3:ルームユニット 41:第1突出部
4:仕切ユニット 41a:流し
10:既存外壁 41b:水栓
10a:既存扉 41c:吸気孔
11:既存洋式便器 41d:吸気ファン
12:洗面台流し 41e:排気カバー
13:雑俳管 41f:排気ダクト
14:汚水管 41g:開口
15:外部連通扉 42:第2突出部
26:スロープ形成部 42a:スイッチボックス
31:防水パン 42b:引き出し
31a:底面 42c:収納テーブル
31b:壁面 43:圧送式ポンプ
31c:鍔部 43a:第1吸引口
31d:ドレンパイプ 43b:第2吸引口
31e:溶接部 43c:排出口
31f:排水孔 44:接続管
32:制振材 44a:接続管
32a:内壁 45:ドレンパイプ
32b:内壁 51:ベッド
32c:内壁 51a:ベッドヘッド
32d:出入り口 51b:マットレス
33:扉 51c:排水管
34:スロープ形成部 52:追加洋式便器
35:シャワー設備 52a:排出口
36:貯水タンク 53c:排水管
36a:給水管 A:居室空間
37:温水器 B:シャワー空間
40:メイン部 C:仕切内空間
40a:コンセントボックス F:居室床面
Claims (7)
- 居室内に設置可能なシャワールームユニットであって、
内部にシャワー空間が形成されたルームユニットと、ルームユニットに隣接して配置され、内部に仕切内空間が形成された仕切ユニットを有し、
ルームユニットは、シャワー空間に出入りするための扉を有し、
仕切ユニットは、メイン部と、突出部を有し、
メイン部は、ルームユニットに隣接し、ルームユニットの側面及び扉の外側にわたって延在して配置され、
突出部は、メイン部からルームユニットと反対側に突出し、内部にメイン部と共有する仕切内空間が形成されるとともに、突出部に隣接して配置される洋式便器を接続するための開口を有し、
仕切内空間に配置され、洋式便器から排出される汚水を回収する圧送式ポンプを有する
シャワールームユニット。 - 仕切ユニットは、もう1つの突出部を有し、
2つの突出部の間に形成される空間は、ベッドのベッドヘッドが設置可能な幅の空間である
請求項1に記載のシャワールームユニット。 - 突出部において、設置されるベッドに対向する面には、居室内の家電製品を制御可能な操作部が配置されている
請求項2に記載のシャワールームユニット。 - 洋式便器が隣接して配置される突出部には、吸気孔が設けられている
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシャワールームユニット。 - 圧送式ポンプは、シャワー空間で発生した汚水を回収する
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシャワールームユニット。 - 仕切内空間には、ルームユニットと反対側からアクセス可能な収納部が設けられている
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のシャワールームユニット。 - 洋式便器が隣接して配置される突出部の上部には、手洗い流し、及び、水栓が設けられている
請求項1から請求項6の何れか1項に記載のシャワールームユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018104713A JP2019208594A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | シャワールームユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018104713A JP2019208594A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | シャワールームユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019208594A true JP2019208594A (ja) | 2019-12-12 |
Family
ID=68844245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018104713A Pending JP2019208594A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | シャワールームユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019208594A (ja) |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018104713A patent/JP2019208594A/ja active Pending
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