JP2019208390A - コンバイン - Google Patents

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宜泰 小林
Nobuyasu Kobayashi
宜泰 小林
卓哉 吉田
Takuya Yoshida
卓哉 吉田
雅行 熊谷
Masayuki Kumagai
熊谷  雅行
祐也 青山
Yuya Aoyama
祐也 青山
大河 小▲柳▼
Taiga Koyanagi
大河 小▲柳▼
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Abstract

【課題】脱穀装置に供給される処理物の量が増大しても選別風による選別を良好に行いつつ、処理物のロスを低減するコンバインを構成する。【解決手段】収穫物を処理する脱穀装置が、駆動揺動するシーブケース40と、選別風を供給する唐箕30とを備えている。シーブケース40が、上部グレンパン42の後方に配置された粗選別部と、この粗選別部の下方に設けられた精選別部と備え、唐箕30からの選別風が通過する導入開口47をシーブケース40の前部の下方に形成している。導入開口47と粗選別部の前端との間に、選別風の通過を許容し、処理物が導入開口47の方向に移動するのを阻止する仕切部材48を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、シーブケースの揺動と、唐箕からの選別風とにより処理物を選別する脱穀装置を備えているコンバインに関する。
上記のように構成されたコンバインとして特許文献1には、揺動により処理物の選別を行うシーブケース(文献では揺動選別機構)と、このシーブケースの内部に選別風を供給する唐箕(文献では主唐箕)とを備えた脱穀装置の技術が記載されている。
この特許文献1では、シーブケースに精選別用のチャフシーブ等と、粗選別用のグレンシーブとを備えており、これらの前端位置から後方に向けて唐箕からの選別風を流すようにシーブケースの前端部分に通風口が形成されている。
特に、特許文献1では、通風口からシーブケースの内部に供給された選別風の流れを制御する風向板を備えている。
特開2011−177076号公報
特許文献1にも記載されるように、唐箕からの選別風をシーブケースの内部に供給する脱穀装置では、選別風により処理物の選別を効率的に行わせるものの、脱穀装置に供給される処理物の量が増大した場合には、選別風の風量不足を招くことも考えられた。
特許文献1に記載される風向板は、本来、選別風の流れを制御するものであるが、選別風の流れを制限するため、選別風の風量低下に繋がるものであった。そこで、風向板を備えない構成も考えられるが、風向板は、シーブケース内部の処理物の逆流を阻止する機能も有するため、例えば、風向板を備えない構成では、シーブケース内部の処理物がシーブケースの通風口から落下し、処理物のロスに繋がることも想像された。
このような理由から、脱穀装置に供給される処理物の量が増大しても、選別風による選別を良好に行いつつ、処理物のロスを低減できるコンバインが求められる。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、収穫物を脱穀処理する脱穀装置が備えられたコンバインであって、前記脱穀装置に、駆動回転する扱胴と、前記扱胴の下方に設けられ、収穫物から分離した処理物を漏下させる受網と、前記受網を漏下した処理物から穀粒を揺動選別するシーブケースと、前記シーブケースの前下方に設けられ、前記シーブケースに選別風を供給する唐箕とが備えられ、前記シーブケースに、前記シーブケースの前部に設けられたグレンパンと、前記グレンパンの後下方に設けられた粗選別部と、前記粗選別部の下方に設けられた精選別部とが備えられ、前記シーブケースの前部における前記グレンパンの下方箇所に、前記選別風の通過を許容する開口が形成され、前記シーブケースのうち、前記開口と前記粗選別部の前端部との間に、前記選別風の通過を許容し、かつ、処理物が前記粗選別部の側から前記開口の側へ移動するのを阻止する仕切部材が備えられている点にある。
この特徴構成によると、受網から漏下した処理物から穀粒を選別する際には、唐箕からシーブケースに選別風が供給される状況において、シーブケースで揺動選別が行われる。唐箕からの選別風はシーブケースの開口からシーブケースの内部の仕切部材を通過した後に粗選別部の前端に供給され、この供給により粗選別に沿って流れることになり、処理物に含まれる切れワラや穀稈の一部等を吹き飛ばすことにより効率的な選別を実現する。また、処理量の増大に伴いシーブケースの内部に切れワラや穀稈の一部等が滞留し、シーブケースの揺動に伴い開口に向けて移動する状況にあっても、仕切部材が開口に向かう移動を阻止する。更に、仕切部材として板状材を用いるものと比較すると、選別風が仕切部材を通過できるため、処理物が増大した場合でも処理量の増大に対応できる。
従って、脱穀装置に供給される処理物の量が増大しても、選別風による選別を良好に行いつつ、処理物のロスを低減できるコンバインが構成された。
他の構成として、前記仕切部材は、上下方向に沿った縦向き姿勢で備えられても良い。
これによると、仕切部材が縦向き姿勢であるため、シーブケースの内部の処理物が開口に向けて移動する状況でも、処理物の移動を確実に阻止できる。
他の構成として、前記グレンパンの後端部と前記粗選別部の前端部との間に、前記開口を通過してきた前記選別風が通過する風路が形成され、前記仕切部材は、前記粗選別部の上端部よりも低い位置に配置されても良い。
これによると、開口を通過した選別風は風路に沿って流れ、グレンパンの後端と粗選別部の前端との間の空間に供給されるため、この空間を通過する処理物に選別風を作用させ良好な選別を実現する。また、仕切部材の上端が粗選別部の上端部より下側にあるため、仕切部材に接触しない選別風を祖選別部の上端に対して直接的に供給できる。つまり、仕切部材に接触しない選別風は流速が低下しないため、粗選別部の上端部に乗り掛かる切れワラ等に対し、高速の選別風を供給して吹き飛ばし効率的な選別を実現する。
他の構成として、前記仕切部材は、網状体あるいはパンチングメタルで構成され、前記シーブケースの両側壁に亘る状態で備えられても良い。
これによると、シーブケースの全幅に亘って、網状体あるいはパンチングメタルで成る仕切部材が配置されることになり、幅方向の広い領域に選別風を供給すると共に、開口から処理物の脱落を阻止できる。
他の構成として、前記シーブケースの後端部は、前記処理物の搬送方向に沿って伸縮可能なように構成されても良い。
これによると、例えば、シーブケースの後端を伸長しておくことにより、処理物が増大した場合のように粗選別部に多くの処理物が乗り掛かった状態にあっても、シーブケースから処理物を送り出すまでの時間を長くし、処理物に含まれる穀粒の回収率を高めることが可能となる。また、シーブケースの後端を短縮しておくことにより、処理物が少ない場合には、処理物をシーブケースから早期に排出してエネルギーの無駄な消費を低減できる。
他の構成として、前記精選別部にグレンシーブが備えられ、前記グレンシーブの後端部は、前記処理物の搬送方向に沿って伸縮可能なように構成されても良い。
これによると、例えば、グレンシーブの後端を後方に張り出す位置に設定しておくことにより、グレンシーブに供給される処理物が増大しても、穀粒と切れワラ等との選別を確実に行える。また、グレンシーブの後端を前方に位置させることにより、処理物が少ない場合には、処理物をグレンシーブから早期に排出してエネルギーの無駄な消費を低減できる。
他の構成として、前記シーブケースの下方に、一番物を回収する一番物回収部と、前記一番物回収部の後方に設けられ、再選別のために二番物を回収する二番物回収部とが備えられ、前記シーブケースの下方における前記一番物回収部と前記二番物回収部との間に、前記一番物回収部に前記一番物を案内する前下がり傾斜姿勢の一番ガイド体と、前記一番ガイド体の後上端部に隣り合う状態で設けられ、前記二番物回収部に前記二番物を案内する後下がり傾斜姿勢の二番ガイド体とが備えられ、前記一番ガイド体の後上端部は、前記一番ガイド体の傾斜方向に沿って伸縮可能に構成されても良い。
これによると、例えば、延長部材を延長する位置に設定しておくことで、グレンシーブに供給される処理物が増大することにより、処理物に含まれる穀粒がグレンシーブを漏下できず穀粒がグレンシーブの後端から落下する状況でも、このように落下する穀粒を延長部材で受け止め、一番物回収部で回収することが可能となりロスを低減できる。また、延長部材を短縮する位置に設定しておくことにより、処理物が少ない場合にグレンシーブで処理される処理物に含まれる穀粒を漏下させ、グレンシーブの後端から落下する処理物を二番物回収部に回収することも可能となる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 脱穀装置の後部の縦断側面図である。 仕切部材の正面図である。 仕切部材の縦断側面図である。 シーブケースの後端壁の位置を切換え状態を示す縦断側面図である。 グレンシーブの縦断正面図である。 グレンシーブの平面図である。 延長部材の支持構造を示す縦断側面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて説明する。
〔コンバインの基本構成〕
図1,2に、稲や麦などを収穫対象とする普通型コンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を備え、機体フレーム1の前部に収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部3を昇降揺動可能に備えている。
機体フレーム1には、刈取搬送部3から供給される刈取穀稈の扱処理を行い、この扱処理で得られた処理物の選別処理を行う脱穀装置4と、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5とが左右方向に並列して備えられている。穀粒タンク5には、貯留された穀粒を排出する穀粒排出装置6が備えられ、機体フレーム1の前部位置には、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部7が配置されている。
運転部7は機体前部右側に配置され、この後方に穀粒タンク5が配置され、この穀粒タンク5の左側に脱穀装置4が配置されている。また、運転部7の下側にエンジン8が備えられている。
これらの図において[F]の方向が機体フレーム1の前方向、[B]の方向が走行機体の後方向、図2に示す[L]の方向が機体フレーム1の左方向、[R]の方向が機体フレーム1の右方向と定義する。また、この脱穀装置4では扱室20で扱処理された刈取穀稈を処理物と称している。処理物には穀粒と切れワラ等とが含まれる。
〔刈取搬送部〕
刈取搬送部3は、植立穀稈を収穫対象と収穫対象外とに梳き分けるデバイダ11と、収穫対象の植立穀稈を掻き込む回転リール12と、植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈取装置13と、刈取穀稈を左右方向の中央側に寄せ後方に送り出す横送りオーガ14と、刈取穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダ15と備えている。この刈取搬送部3は、油圧式の昇降シリンダ16の伸縮作動により横軸芯P1を中心に揺動昇降自在に支持されている。
図1,3に示すように、フィーダ15は、後上部側の駆動輪体95と、前部下方側の従動輪体96と、これらに亘って巻回された左右一対の無端回動チェーン97と、左右の無端回動チェーン97に掛け渡された複数の搬送体98とを備えている。
〔脱穀装置〕
図3に示すように、脱穀装置4は、フィーダ15から刈取穀稈が供給される扱室20を備えると共に、この扱室20の内部において前後向き姿勢の駆動軸芯Xを中心に回転自在に支持される扱胴21と、扱胴21の下側に沿って配置される受網26とを備えており、受網26の下方の前部に唐箕30を備え、この後部にシーブケース40を備えている。
更に、脱穀装置4は、シーブケース40の下側に、穀粒を多く含む一番物を回収する一番物回収部61と、切れワラ等と穀粒とが混在する二番物を回収する二番物回収部62とを備えている。
扱胴21は、前部位置の掻込部21aと中央部から後部に亘る位置の扱処理部21bとが一体形成されている。掻込部21aは2重螺旋となる掻込羽根22を備えており、扱処理部21bは、駆動軸芯Xと平行姿勢となる複数の扱胴フレーム23の各々に、外方に突出する複数の扱歯24を備えている。
扱室20の天井壁の下面には、扱胴21に伴い処理物を搬送するように所定のピッチ角で複数の送塵弁25を備えている。この構成から脱穀処理が行われる際には、扱胴21による扱処理により処理物から穀粒が分離する。また、処理物は、扱室20において扱胴21とともに回転する際に送塵弁25に接触し、後方(図3では右側)に搬送され、脱穀装置4の後端位置から外部に排出される。
受網26は、前後方向視で円弧状となる複数の縦フレームを、駆動軸芯Xに沿う方向で設定間隔で配置し、各々の縦フレームに対して駆動軸芯Xに沿う姿勢となる棒状の横フレームを格子状に連結することにより多数の漏下孔が形成されている。
図3,4に示すように、唐箕30は、脱穀装置4の左右の側壁の内面の間に配置される唐箕ケース31を有すると共に、この唐箕ケース31の内部において脱穀装置4の左右の側壁に回転自在に支持される唐箕軸32と、この唐箕軸32の外周部に取り付けられた複数の回転羽根33とを備えている。
脱穀装置4の左右の側壁に対し、唐箕ケース31に空気を送り込む吸気口(図示せず)が形成され、唐箕ケース31には選別風を送り出す供給口34が形成されている。この供給口34から送り出される選別風は、シーブケース40の下側の空間に供給されると共に、シーブケース40の導入開口47からシーブケース40の内部空間に供給される。
一番物回収部61は、主としてグレンシーブ46を漏下した一番物(主として穀粒)を流下案内するように脱穀装置4の全幅に亘って前下がりの傾斜姿勢で形成された板状の一番ガイド体63と、この一番ガイド体63により案内される穀粒を横方向に搬送する一番スクリュー64とを備えて構成されている。
更に、一番ガイド体63より前部位置には後下がりの傾斜姿勢で形成された板状の補助一番ガイド体63Sが配置されている。後述するように一番ガイド体63の上面のうち、一部に重複する帆布56を備えており、シーブケース40からの処理物の一部は帆布56を介して一番スクリュー64に案内される。
この脱穀装置4では、一番スクリュー64で脱穀装置4の外部に搬送された一番物は、揚穀装置17により上方に搬送され穀粒タンク5に貯留される。
また、二番物回収部62は、グレンシーブ46の後端から排出、あるいは、チャフシーブ43の後端部分で漏下した二番物(切れワラ等を含む穀粒)を案内するように脱穀装置4の内部の全幅に亘って後下がり姿勢で形成された板状の二番ガイド体65と、この二番ガイド体65で案内される穀粒を含む処理物を横方向に搬送する二番スクリュー66を備えて構成されている。
この脱穀装置4では、二番スクリュー66で脱穀装置4の外部に搬送された穀粒を含む処理物を二番還元装置67でシーブケース40の前部位置に還元し、再選別処理を行うように構成されている。
〔脱穀装置:シーブケース〕
図3,4に示すように、シーブケース40は、偏心クランク式の揺動駆動機構41により前後方向に揺動自在な枠状ケースとして構成されている。このシーブケース40は、揺動力と唐箕30から供給される選別風との作用により、処理物の選別を行いつつ、扱室20での搬送方向(図3,4で右側)と同じ方向に処理物を搬送する。
このシーブケース40は、上部グレンパン42(シーブケース40の前部に設けられたグレンパンの具体例)と、チャフシーブ43と、ストローラック44とを、この順序で処理物の搬送方向に沿って備えている。また、シーブケース40の底部には、下部グレンパン45と、グレンシーブ46とを、この順序で処理物の搬送方向に沿って備えている。
上部グレンパン42は、シーブケース40の前部の上部位置に設けられ、側面視で鋸歯状となる搬送面を有している。チャフシーブ43は、上部グレンパン42の後端より後側で、その前端部が上部グレンパン42の後端より後側に配置されることにより、上部グレンパン42の後端とチャフシーブ43の前端との間に間隙が形成されている。また、上部グレンパン42の後端には後方に延出する姿勢の線材でなる複数の篩線42Lを備えている。
チャフシーブ43は、複数の板材を横長姿勢に設定し、側面視において各々の板材を上端ほど後方に向かう斜め姿勢に設定し所定の間隔で配置されている。ストローラック44は、鋸歯状の端縁を有する複数の板材を、鋸歯状の端面を上側に向け、長手方向を前後方向に沿わせ、シーブケース40の幅方向に所定間隔で配置して構成されている。そして、前述したチャフシーブ43と、ストローラック44とで粗選別部が構成されている。
下部グレンパン45は、シーブケース40の底壁部分に配置され、側面視で鋸歯状となる搬送面を有している。グレンシーブ46は、穀粒の漏下を可能にするように多数の線材を格子状に配置した篩として構成されている。そして、グレンシーブ46で精選別部が構成されている。
シーブケース40の前部で上部グレンパンの下方箇所には、唐箕ケース31からの選別風をシーブケース40の内部に受け入れる導入開口47が形成されている。この導入開口47は、唐箕ケース31から選別風が送り出される供給口34と対向する位置に配置されている。また、シーブケース40の内部には導入開口47からの選別風の通過を許し、シーブケース40の内部の処理物が導入開口47へ移動する現象を阻止する仕切部材48を備えている。この仕切部材48の詳細については後述する。
図4,7に示すように、シーブケース40は、ケース本体40Aと、このケース本体40Aの後端部に配置される後端部材40Bとを複数の位置調節ボルト50で連結した構成を有している。この構成から位置調節ボルト50による連結位置の変更により、ケース本体40Aに対する後端部材40Bの前後方向での位置変更が可能となる。
つまり、シーブケース40のケース本体40Aには左右の本体側壁40Asと、これらに連結する状態で前下がりの傾斜姿勢となる本体底壁40Abとが形成されている。また、後端部材40Bには左右の後端側壁40Bsと、後端壁40Brと、これらに連結する状態で前下がりの傾斜姿勢となる後端底壁40Bbとが形成されている。
左右の本体側壁40Asと、後端側壁40Bsとは横方向で重なり合う位置関係で配置され、これらに穿設された複数の貫通孔に挿通するように複数の位置調節ボルト50を備えている。本体側壁40Asと、後端側壁40Bsと穿設される貫通孔は、前後方向に所定の間隔で配置され、ケース本体40Aに対する後端部材40Bの前後方向での位置を設定し、複数の位置調節ボルト50による連結位置を変更することにより、後端壁40Brを図7の上側に示す収縮位置と、図7の下側に示す伸長位置との切換が可能となる。
図7の上側に示される位置を基準として、図7の下側の図では後端部材40Bを後方に向け、引出量Dだけ引き出した状態を示している。尚、引出量Dは、チャフシーブ43を構成する板材の前後方向での間隔の2倍程度に設定されている。尚、この引出量Dは任意の値に設定することが可能である。
この構成から、シーブケース40の後端部を後方に引き出すことにより、シーブケース40の後端部分から外部に排出される処理物の量を低減することが可能となり、例えば、処理物が増大した場合に穀粒のロスを低減できる。
図4,8,9に示すように、グレンシーブ46は、主シーブ46Aと、この下側に重なる位置に配置される副シーブ46Bとを備えて構成されている。つまり、左右の本体側壁40Asの内面には、前後方向に沿う姿勢のガイドフレーム51を備えている。このガイドフレーム51の下面に主シーブ46Aが配置され、この下側に重なるように副シーブ46Bが配置され、更に、この下面の両側部にサポートフレーム51Sが配置されている。そして、これらを上下方向に貫通する複数の固定ボルト52を備え、この固定ボルト52にサポートフレーム51Sの下面からナット部に螺合させることにより主シーブ46Aと副シーブ46Bとが固定される。
主シーブ46Aは、左右の本体側壁40Asに亘る幅であり、処理物の搬送方向で下流側の中央部分を切り欠いた形状を有している。副シーブ46Bは、左右の本体側壁40Asに亘る幅の短冊状である。このグレンシーブ46では、シーブケース40に対して主シーブ46Aは位置固定状態に支持されるものであるが、複数の固定ボルト52を取り外した状態で副シーブ46Bを図9において主シーブ46Aに重複する前部位置と、図9において二点鎖線で示す後部位置との何れかに配置できるように構成されている。
この構成から、副シーブ46Bの後端を、主シーブ46Aのうち切欠いた領域より前部位置に配置することで穀粒が漏下可能な面積を小さくし、処理物が増大した場合に処理物の後方への効率的な排出を可能にする。これとは逆に、図9二点鎖線で示すように副シーブ46Bの後端位置を、主シーブ46Aの後端より後方に張り出すように配置することで穀粒が漏下可能な面積を拡大して選別性能の向上を可能にする。
このグレンシーブ46は、前述した構成に代えて、例えば、副シーブ46Bを前後方向で3箇所以上の位置に配置できるように構成しても良い。また、固定ボルト52を分離しなくとも主シーブ46Aに対して副シーブ46Bの位置を前後方向にスライド移動できるように構成することも可能である。
図4,10に示すように、グレンシーブ46の後端位置の近傍で、本体側壁40Asの左右の本体側壁40Asの下部に連結する左右のブラケット53を介し、シーブケース40の全幅に亘る幅の支持プレート54を横長姿勢で備えている。この支持プレート54の下面にプレート状の延長部材55を配置し、この下面に帆布56を配置し、この帆布56の下面に補助ガイド体57を配置している。この構成において延長部材55は、左右の本体側壁40Asに亘る幅を有しており、一番ガイド体63の延長部として機能する。
支持プレート54と、延長部材55と、帆布56と、補助ガイド体57とは、これらに貫通する複数の締結ボルト58で固定されている。尚、この構成では支持プレート54の上面から下側に貫通した締結ボルト58のネジ部に対し、補助ガイド体57の下面においてナットに螺合する。帆布56の前端側は、一番ガイド体63の上面に接触するように配置され、補助ガイド体57は、二番ガイド体65に沿う姿勢で配置されている。
前述したように延長部材55は、一番ガイド体63の延長部として機能するものであり、側面視において後方側ほど高くなる傾斜姿勢で支持されている。これにより、グレンシーブ46の後端から送り出された処理物を、上面で受け止めて前側に流下させ、帆布56から一番物回収部61に送り込むことが可能となる。補助ガイド体57は、延長部材55の後端から下方に落下する処理物を、二番ガイド体65を介して二番物回収部62に確実に案内し、二番物回収部62に送り込むことが可能となる。
図10に示すように、延長部材55には、複数の貫通孔55aが前後方向に並列的に穿設され、複数の貫通孔55aの何れかを選択して締結ボルト58を挿通することにより延長部材55の後方への延出量が設定される。
例えば、延長部材55を前側となる短縮位置に設定した状況では、処理物が増大した場合にグレンシーブ46の後端から穀粒が落下し、二番物回収部62に回収される。このような状況であっても、図10において二点鎖線で示すように延長部材55を延長位置(後方に張り出す位置)に設定しておくことで、グレンシーブ46の後端から落下する穀粒を延長部材55で受け止め、帆布56を介して一番物回収部61の一番スクリュー64に供給することが可能となる。
尚、シーブケース40に供給される処理物が少ない場合には延長部材55を短縮位置(前側に変位する位置)に設定しておくことで、グレンシーブ46において処理物に含まれる穀粒を確実に漏下させ良好な選別を実現する。
〔脱穀装置:シーブケースの仕切部材〕
前述したようにシーブケース40には、唐箕30の供給口34からの選別風が供給される導入開口47が形成されている。更に、図4に示すようにシーブケース40の内部には、導入開口47から供給された選別風を精選別部としてのグレンシーブ46と粗選別部としてのチャフシーブ43との間の空間に供給する第一風路L1と、上部グレンパン42の後端とチャフシーブ43との間に供給する第二風路L2とが形成されている。
図4〜6に示すように、仕切部材48は、第一風路L1に沿って流れる選別風を通過する位置に設けられている。第一風路L1は、導入開口47からの選別風をチャフシーブ43と、下部グレンパン45との間の空間に供給する領域に形成されている。
仕切部材48は、金属や合成繊維で成る線材を用いた網状体48aの上部および下部を枠体48bで保持すると共に、枠体48bの両端を取付部材48cに連結した構造を有し、この取付部材48cをシーブケース40の左右の本体側壁40Asの内面に取付ボルト49で取り付けることにより左右の本体側壁40Asの全幅に亘って備えられている。
これにより、第一風路L1に沿って流れる選別風の一部はチャフシーブ43から上方に抜け出し、チャフシーブ43に乗り掛かる処理物の切れワラ等を吹き飛ばすと共に、チャフシーブ43から漏下する処理物に含まれる切れワラ等を後方に吹き飛ばし、グレンシーブ46での選別性能を向上させる。
導入開口47からの選別風が、仕切部材48の上端より上側を選別風が流れるように第二風路L2が形成されている。これにより第二風路L2に沿って流れる選別風は、仕切部材48を通過しないため流速が高速であり、上部グレンパン42の後端(複数の篩線42Lの基端位置)で、粗選別部としてのチャフシーブ43の前端部より上方に供給される。これにより、篩線42Lやチャフシーブ43の上に乗り掛かる処理物を選別風で吹き飛ばし、選別性能を向上させる。
また、仕切部材48は側面視において、チャフシーブ43より前側で網状体48aが縦向き姿勢となるように備えられ、この仕切部材48の下端と下部グレンパン45との間には隙間が形成されている。また、網状体48aの目開きのサイズは、穀粒の通過を可能にする値に設定することも考えられる。
更に、第一風路L1に沿って流れる選別風は仕切部材48を通過するため、この第一風路L1に沿って流れる選別風の風量が低下する不都合が解消される。特に、チャフシーブ43において切れワラや穀稈の一部を含む処理物が漏下し、この漏下した処理物が、シーブケース40の揺動に伴い導入開口47の方向に移動しても、仕切部材48によって移動が阻止され、導入開口47から前方に落下する不都合が阻止される。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)仕切部材48にパンチングメタルを用いても良い。また、金属材で成る縦線材と横線材とを交差する点でスポット溶接した溶接金網のように全体に剛性が高い網状体48aを用いることにより、仕切部材48の端部をシーブケース40の左右の側壁に対して直接的に支持するように構成しても良い。
(b)側面視において仕切部材48の角度や、上下方向の位置、あるいは、前後方向での位置を調節できるように構成する。このように構成することにより、選別風が流れる方向や、選別風が流れる風路を変更することや、選別風の流量の制御が可能となる。また、仕切部材48を構成する網状体48aを、異なる目開きのものと交換できるように構成することで穀粒のサイズに対応して、例えば、穀粒だけを漏下させるように構成することも考えられる。
(c)前下がり傾斜姿勢の一番ガイド体63と、後下がりの傾斜姿勢の二番ガイド体65との境界において、一番ガイド体63の後端に対して直接的に延長部材55を備え、この延長部材を一番ガイド体63に沿って前後方向に移動自在に備える。このように構成したものであっても延長部材55の位置調節によりグレンシーブ46の後端から落下する処理物を回収して一番スクリュー64に送ることが可能となる。
(d)普通型のコンバインの脱穀装置4の他に、自脱型のコンバインの脱穀装置4に仕切部材48を備える。
本発明は、唐箕の選別風をシーブケースに供給する構成のコンバインに利用できる。
7 脱穀装置
20 扱室
26 受網
30 唐箕
40 シーブケース
40As 本体側壁(側壁)
42 上部グレンパン(グレンパン)
43 チャフシーブ
46 グレンシーブ
47 導入開口(開口)
48 仕切部材
48a 網状体
55 延長部材
61 一番物回収部
62 二番物回収部
63 一番ガイド体
65 二番ガイド体
L2 第二風路(風路)
X 駆動軸芯

Claims (7)

  1. 収穫物を脱穀処理する脱穀装置が備えられたコンバインであって、
    前記脱穀装置に、駆動回転する扱胴と、前記扱胴の下方に設けられ、収穫物から分離した処理物を漏下させる受網と、前記受網を漏下した処理物から穀粒を揺動選別するシーブケースと、前記シーブケースの前下方に設けられ、前記シーブケースに選別風を供給する唐箕とが備えられ、
    前記シーブケースに、前記シーブケースの前部に設けられたグレンパンと、前記グレンパンの後下方に設けられた粗選別部と、前記粗選別部の下方に設けられた精選別部とが備えられ、
    前記シーブケースの前部における前記グレンパンの下方箇所に、前記選別風の通過を許容する開口が形成され、
    前記シーブケースのうち、前記開口と前記粗選別部の前端部との間に、前記選別風の通過を許容し、かつ、処理物が前記粗選別部の側から前記開口の側へ移動するのを阻止する仕切部材が備えられているコンバイン。
  2. 前記仕切部材は、上下方向に沿った縦向き姿勢で備えられている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記グレンパンの後端部と前記粗選別部の前端部との間に、前記開口を通過してきた前記選別風が通過する風路が形成され、
    前記仕切部材は、前記粗選別部の上端部よりも低い位置に配置されている請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記仕切部材は、網状体あるいはパンチングメタルで構成され、前記シーブケースの両側壁に亘る状態で備えられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記シーブケースの後端部は、前記処理物の搬送方向に沿って伸縮可能なように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記精選別部にグレンシーブが備えられ、
    前記グレンシーブの後端部は、前記処理物の搬送方向に沿って伸縮可能なように構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンバイン。
  7. 前記シーブケースの下方に、一番物を回収する一番物回収部と、前記一番物回収部の後方に設けられ、再選別のために二番物を回収する二番物回収部とが備えられ、
    前記シーブケースの下方における前記一番物回収部と前記二番物回収部との間に、前記一番物回収部に前記一番物を案内する前下がり傾斜姿勢の一番ガイド体と、前記一番ガイド体の後上端部に隣り合う状態で設けられ、前記二番物回収部に前記二番物を案内する後下がり傾斜姿勢の二番ガイド体とが備えられ、
    前記一番ガイド体の後上端部は、前記一番ガイド体の傾斜方向に沿って伸縮可能に構成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンバイン。
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