JP2019207259A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字板及び反射部の表示と液晶表示パネルとの間の相対的な立体感を向上できるようにした車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置100は、車両に搭載される。車両用表示装置100は、車両情報に対応する指標部22を目視側に有する文字板20と、文字板20のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル40と、文字板20よりも目視側に配置された光源70からの光を目視側に反射する反射部54a,54bを備えた光透過性表示板50と、を備える。文字板20のうち画像表示パネル40が対向する領域が、その領域を画像表示パネル40の画像が透過するように光透過性に設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される車両用表示装置に関する。
特許文献1には、車両情報としての回転速度に対応する数字、目盛が印刷された透過照明型文字板と、各種の車両情報を表示する液晶表示パネルとを備え、これら文字板と液晶表示パネルとを同一平面内に横並び状態で配置し、これらの目視側に、光源からの光を目視側に反射させて文字板及び液晶表示パネルの表示内容に対して重畳して情報を表示する反射部を有する透明表示板を配置する構造が示されている。
特開2016−114423号公報
しかしながら、特許文献1では、第1に、文字板、液晶表示パネルが同一平面内でかつ横並び状態で配置されているため、両者間の相対的な奥行き感がない。第2に、透明表示板の反射部と液晶表示パネルとの距離は、文字板の位置によって一義的に決定されるため、透明表示板と液晶表示パネルとの組み合わせにおいて両者間の相対的な奥行き間の付与は比較的制限を受ける。
このように、奥行き間は表示の立体感につながるため、従来においては、文字板及び反射部の表示と液晶表示パネルの表示との間に相対的な立体感が乏しく、特に液晶表示パネル及び反射部ならではの多様な可変性のある表示を効果的に立体感につなげられないという課題がある。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、文字板及び反射部の表示と液晶表示パネルとの間の相対的な立体感を向上できるようにした車両用表示装置を提供することにある。
開示される発明のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
各発光素子は、図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
光源制御部は、各発光素子のうち点灯する発光素子を切り替え、
画像表示パネルは、画像として、移動体が表現された移動体画像(IMV)を表示し、
図柄は、地面が表現された地面図柄(461)であり、
光源制御部は、移動体画像に合わせて、点灯する発光素子を隣の発光素子へと順々に切り替える。
また、開示される発明の他のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
文字板のうち画像表示パネルが対向する領域が、その領域を画像表示パネルの画像が透過するように光透過性に設定され、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
各発光素子は、図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
光源制御部は、各発光素子のうち点灯する発光素子を切り替え、
画像表示パネルは、画像として、移動体が表現された移動体画像(IMV)を表示し、
図柄は、地面が表現された地面図柄(461)であり、
光源制御部は、移動体画像に合わせて、点灯する発光素子を隣の発光素子へと順々に切り替える。
また、開示される発明の他のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
各発光素子は、図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
光源制御部は、各発光素子のうち点灯する発光素子を切り替え、
車両は、移動障害物を検出する移動障害物検出部(503)を具備し、
図柄は、移動障害物を複数並べて表現された移動障害物モーション図柄(561)であり、
光源制御部は、移動障害物検出部が移動障害物を検出した場合、移動障害物に合わせて、点灯する発光素子を隣の発光素子へと順々に切り替える。
また、開示される発明の他のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
文字板のうち画像表示パネルが対向する領域が、その領域を画像表示パネルの画像が透過するように光透過性に設定され、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
各発光素子は、図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
光源制御部は、各発光素子のうち点灯する発光素子を切り替え、
車両は、移動障害物を検出する移動障害物検出部(503)を具備し、
図柄は、移動障害物を複数並べて表現された移動障害物モーション図柄(561)であり、
光源制御部は、移動障害物検出部が移動障害物を検出した場合、移動障害物に合わせて、点灯する発光素子を隣の発光素子へと順々に切り替える。
また、開示される発明の他のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
回動する指示部を有する指針と、
光源を制御する光源制御部(683)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
図柄は、指標部と対向する領域において、指標部が表示する情報とは別の情報を表示する別指標部(659)を有し、
光源制御部は、光源の点灯状態により図柄の表示状態を変更して、指示部が指示する指示対象を、指標部と別指標部との間で切り替える。
また、開示される発明の他のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
車両情報に対応する指標部(22)を目視側に表示する文字板(20)と、
画像を目視側に発光表示する画像表示パネル(40)と、
文字板及び画像表示部よりも目視側に配置された光源(70)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b)を備えた光透過性表示板(50)と、
光源の点灯及び消灯を制御する光源制御部(83)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60a,60b)を構成している複数の反射素子(56)を有し、
図柄は、光透過性表示板のうち指標部の外周部に対応する領域に、指標部を縁取るように線状に形成された外周図柄(61a,61b)を含み、
外周図柄は、光源の点灯及び消灯に伴って、表示および非表示が切り替えられ、
外周図柄の端部(62a,62b,63a,63b)は、光透過性表示板のうち画像表示パネルが対向する領域まで延伸し、
画像表示パネルは、光源が点灯しているとき、画像として、外周図柄の端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像(IEA,IEB,IE1,IE2)を表示し、
画像表示パネルは、光源が消灯しているとき、延長画像の少なくとも一部を非表示とする。
このような発明によると、画像表示パネルは、画像として、外周図柄の端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像を表示する。こうした延長画像が外周図柄と連続したように見えることにより、立体感を生じさせつつも、指標部、反射部、及び画像表示パネルとの間に一体感が得られる。
また、開示される発明の他のひとつは、車両に搭載される車両用表示装置であって、
画像を目視側に発光表示する画像表示パネル(40)と、
画像表示部よりも目視側に配置された光源(270)からの光を目視側に反射する反射部(254a)を備えた光透過性表示板(250)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(260a)を構成している複数の反射素子(256a)を有し、
図柄は、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄(261a)を含み、
画像表示パネルは、画像として、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像(IIS)を、輪郭図柄に重畳させて表示し、
図柄は、車両を後方かつ上方から俯瞰した様子が表現された車両俯瞰図柄(261b)をさらに含み、
光源は、2つの発光部を有し、2つの発光部のうち一方の発光部が輪郭図柄を光らせ、他方の発光部が車両俯瞰図柄を光らせ、
車両俯瞰図柄は、画像表示パネルに対向する箇所のうち輪郭図柄よりも下側に配置され、
一方の発光部が消灯し、他方の発光部が点灯するときには、画像表示パネルは、輪郭図柄と対向する領域に、車両を目的地までナビゲーションするナビゲーション画像を表示する。
このような発明によると、画像表示パネルは、画像として、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像を、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄に重畳させて表示する。このような重畳表示によれば、輪郭図柄が目視側に飛び出したように表示されるので、車両の乗員は、外観輪郭により表示対象物を的確に認識することができる。そして、別途に内部状態が背面側に表示されるので、車両の乗員は、外観輪郭と混同することを回避して、内部状態を的確に認識することができる。このように立体感を活用した視認性の高い表示を実現することができる。
なお、括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図するものではない。
第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプAの場合の一表示例を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す分解斜視図である。 第1実施形態の車両用表示装置を模式的に示す断面図である。 第1実施形態の光透過性表示板を模式的に示す断面図である。 第1実施形態の反射素子を拡大して模式的に示す斜視図である。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示板用光源を消灯した場合を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプBの場合の一表示例を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプCの場合の一表示例を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプCの場合の一表示例を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプDの場合の一表示例を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプDの場合の一表示例を示している。 第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、表示タイプEの場合の一表示例を示している。 第2実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、一表示例を示している。 第2実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、一表示例を示している。 第2実施形態の各反射部の反射面の向きを説明するための部分拡大図である。 第3実施形態の車両用表示装置を示す正面図である。 第3実施形態のグラデーション領域における反射素子を説明するための光透過性表示板の模式的な断面図である。 第4実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、一表示例を示している。 第4実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、一表示例を示している。 第4実施形態の発光素子の制御を説明するための図であって、移動体画像がフェードインしている場合を示している。 第4実施形態の発光素子の制御を説明するための図であって、移動体画像が中央で停止している場合を示している。 第4実施形態の車両用表示装置によるフローチャートである。 第5実施形態の車両用表示装置の正面図であって、車両への搭載状態を示している。 第5実施形態の車両用表示装置によるフローチャートである。 第6実施形態の車両用表示装置を示す分解斜視図である。 第6実施形態の車両用表示装置を模式的に示す断面図である。 光透過性表示板が平板状の場合と湾曲板状の場合との違いを説明するための模式図である。 第6実施形態の図柄を説明するための正面図である。 第6実施形態の車両用表示装置によるフローチャートである。 第6実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、一表示例を示している。 第6実施形態の車両用表示装置を示す正面図であって、一表示例を示している。 変形例5における図4に対応する図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載され、当該装置100を視認する乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。車両用表示装置100は、乗員が位置することとなる目視側へ向けて車両情報を表示可能となっている。車両用表示装置100を搭載する車両は、例えば駆動手段としてエンジンと電動モータとの両方を備えるハイブリッド車両となっている。
このような車両用表示装置100は、図2,3にも示すように、ケース部10、文字板20、指針30、画像表示パネル40、画像制御部82、光透過性表示板50、表示板用光源70、及び光源制御部83を備えている。ケース部10は、遮光性を有する背面ケース12及びウインドプレート14、並びに装置100において最も視認側に配置され、光透過性を有する透光板16を有している。透光板16は、例えば着色されたアクリル樹脂等の光半透過性樹脂により板状に形成されている。透光板16は、スモーク調の着色により透過率が30%程度に設定されているが、30%以上の任意の値に設定されていてもよい。
文字板20は、透光板16及び光透過性表示板50よりも、背面側に配置されている。背面側とは、目視側とは反対となる側である。文字板20は、例えば光透過性を有する合成樹脂からなる基材の目視側の表面に、光半透過性又は遮光性の印刷が部分的に施されて、平板状に形成されている。なお、印刷に代えて、塗装が施されていてもよい。
このような文字板20は、車両情報に対応する指標部22を目視側に有している。指標部22は、文字板20において、遮光性の印刷に囲まれて、半透明の印刷が施されることにより、文字又は目盛等の指標の輪郭を形成している。なお、文字板20の指標部22は、車両情報に対応する文字、目盛、又はマークを含むものであればよく、「文字板」という名称だからと言っても、必ずしも文字が含まれる必要はない。
こうした指標部22は、文字板20よりも背面側にあるメイン回路基板80に実装された指標照明用発光素子28により、背面側から照明される。
また、本実施形態の指標部22では、後述する指針30に合わせて、文字板20の左の領域にエンジン回転数を表す文字及び目盛、右上の領域に燃料残量を表す文字及び目盛、右下の領域にエンジン冷却水の水温を表す文字及び目盛が配置されている。
指針30は、文字板20の左の領域に対応して1つ、右上の領域に対応して1つ、右下の領域に対応して1つ、合計3つ設けられている。各指針30は、連結部32及び指示部34を一体的に有している。連結部32は、文字板20に開けられた貫通穴を通して配置されており、メイン回路基板80に保持されたステッピングモータ36の回転軸と連結されている。指示部34は、文字板20と光透過性表示板50との間に配置されており、針状を呈している。各指針30の指示部34は、ステッピングモータ36の出力に応じて回動するようになっており、文字板20の左右の領域にそれぞれ部分環状に配置された各指標部22を指示することにより、車両情報を表示するようになっている。
なお、本実施形態において、左の領域に対応した指針30は、車両情報として、エンジン回転数を表示するようになっている。右上の領域に対応した指針30は、車両情報として、燃料残量を表示するようになっている。右下の領域に対応した指針30は、車両情報として、エンジン冷却水の水温を表示するようになっている。
画像表示パネル40は、メイン回路基板80と文字板20との間に、当該文字板20の背面側と対向して配置されている。文字板20と画像表示パネル40との間には、隙間が設けられている。本実施形態において画像表示パネル40は、文字板20の中央の領域に対応して配置されている。このため、画像表示パネル40は、左右の指針30による表示に挟まれるような配置となっている。
本実施形態の画像表示パネル40には、薄膜トランジスタを用いた液晶パネルであって、2次元方向に配列された複数の液晶画素から形成されるアクティブマトリクス型の液晶パネルが採用されている。画像表示パネル40は、バックライト42に背面側から照明されることにより、目視側を向く矩形状の表示面40aから目視側に表示光を射出することにより、画像を発光表示するようになっている。
画像制御部82は、特に図2に示されているが、例えばメイン回路基板80に実装され、少なくとも1つのプロセッサ、メモリ及び入出力インターフェースを有している。プロセッサは、例えばメモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、入出力インターフェースを介して画像表示パネル40の画像を制御可能となっている。
ここで、文字板20のうち画像表示パネル40が対向する中央の領域では、印刷が施されないことにより、文字板20の光透過性の基材が露出している。したがって、文字板20において中央の領域は、画像表示パネル40の画像の表示光が透過するように、光透過性を有する透過領域24として設定されている。透過領域24は、表示面40aよりも僅かに小さなサイズで配置されている。こうした透過領域24が、黒色の印刷により遮光性を有する遮光領域26に囲まれていることで、その輪郭が矩形状に構成されている。
光透過性表示板50は、例えば光透過性を有する合成樹脂により、平板状に形成されている。光透過性表示板50は、文字板20及び指針30よりも目視側に配置され、文字板20とは実質平行に設けられている。このため、光透過性表示板50の沿設方向EDは、表示面20aの沿設方向及び文字板20の沿設方向に沿っており、光透過性表示板50の板厚方向TDは、表示面20aに対する垂直方向及び文字板20の板厚方向に沿っている。なお、本実施形態の板厚方向TDは、光透過性表示板50の最も面積の大きな表面に対する垂直方向に実質一致している。光透過性表示板50は、文字板20の全面を目視側から覆うように、略矩形状を呈している。
表示板用光源70は、図2に示すように、互いに左右に離間した2つの発光部72a,72bを有している。各発光部72a,72bは、外縁部52に沿って配列されている。より詳細に、各発光部72a,72bは、光源光を発する複数の発光素子73a,73bが光透過性表示板50の外縁部52に沿って配列されていることにより形成されている。各発光素子73a,73bは、光源用回路基板81に実装された発光ダイオードであり、電源と接続されることで発光する。特に本実施形態では、各発光素子73a,73bがマルチカラーの発光ダイオードとなっている。したがって、本実施形態の表示板用光源70は、カラー光源を含む。
より詳細に、発光部72aにおける各発光素子73aは、光透過性表示板50の外縁部52のうち下側の一辺において、当該外縁部52の側面と対向している。同様に、発光部72bにおける各発光素子73bは、光透過性表示板50の外縁部52のうち下側の一辺において、当該外縁部52の側面と対向している。各発光素子73a,73bが対向する側面に向けて光源光を発することで、光透過性表示板50の内部を下側から上側へ向かって当該光源光が進むようになっている。外縁部52を介して、光透過性表示板50の内側へと入射する各発光素子73a,73bの光源光は、互いに一部分が沿設方向EDにずれた照明範囲を照明するようになっている。なお、こうした表示板用光源70は、乗員から見えないように配置することが好ましいが、正面図の一部では説明のため実線で図示されている。
光源制御部83は、例えばメイン回路基板80に実装され、少なくとも1つのプロセッサ、メモリ及び入出力インターフェースを有している。プロセッサは、例えばメモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、入出力インターフェースを介して表示板用光源70を制御可能となっている。具体的に、光源制御部83は、表示板用光源70の各発光素子73a,73bの点灯及び消灯を切り替え可能となっている。また、光源制御部83は、各発光素子73a,73bの発光色を様々な色に変更可能となっている。特に本実施形態では、光源制御部83は、発光部72a,72b毎に、点灯及び消灯の切り替え、並びに発光色の変更を行なう。
光透過性表示板50は、図1〜4に示すように、部分的な領域に反射部54a,54bを有している。特に本実施形態では、左右の発光部72a,72bに対応して、2つの反射部54a,54bが配置されている。なお、図1,2において反射部54a,54bにより表示される領域は、斜線のハッチングが施されることにより示されている(以下、対応する図でも同様である)。
より具体的に、図4,5に示すように、各反射部54a,54bは、光透過性表示板50の沿設方向EDに沿って配列された複数の反射素子56を有している。各反射素子56は、微細なサイズに設定され、光透過性表示板50の背面側から当該表示板50の内部に凹む凹穴状に形成されている。各反射素子56は、反射面57a及び傾斜背面57bを有している。
反射面57aは、反射素子56のうち、発光部72a又は72bと対向する向きに配置されている。反射面57aは、曲面状に形成されている。反射面57aは、光透過性表示板50の板厚方向TDに対して傾斜した傾斜方向に延設されている。当該傾斜方向は、板厚方向TDに対して例えば39〜45度の範囲に設定されることが好ましい。
傾斜背面57bは、反射面57aとは反対側を向いて設けられることで、当該反射面57aとは背中合わせに配置されている。傾斜背面57bは、板厚方向TDに対して例えば25度傾斜した平面状に形成されている。すなわち、傾斜背面57bは、反射面57aの傾斜よりも傾斜角を小さく設定されている。
各反射部54a,54bにおいて各反射素子56は、光透過性表示板50の沿設方向EDに沿って平坦に形成された平坦部58を介することで、互いに離間して、1つずつ配置されている。特に本実施形態では、各反射部54a,54bにおける反射素子56の密度は、各箇所で実質同等となっており、また反射素子56の形状も各箇所で実質同じ形状となっている。
このような反射部54aに、表示板用光源70の発光部72aから光源光が到達すると、発光部72aと対向する各反射素子56の反射面57aにより光源光が目視側に反射されることとなる。同様に、反射部54bに、表示板用光源70の発光部72bから光源光が到達すると、発光部72bと対向する各反射素子56の反射面57aにより光源光が目視側に反射されることとなる。したがって、図1,2に示すように、一反射部54aに対応する発光部72aが点灯するときには、当該反射部54aにおいて配列された各反射素子56によって構成された図柄60aが光って表示される。同様に、一反射部54bに対応する発光部72bが点灯するときには、当該反射部54bにおいて配列された各反射素子56によって構成された図柄60bが光って表示される。
本実施形態の図柄60a,60bは、左右の領域にそれぞれ対応して、互いに左右対称に配置された外周図柄61a,61bとなっている。反射部54aにより構成された外周図柄61aは、光透過性表示板50のうち、左側の指標部22の外周部に対応する領域に、当該指標部22を縁取るように線状に形成され、例えば円弧状を呈している。こうした外周図柄61aの両端部62a,63aは、光透過性表示板50のうち画像表示パネル40と対向する領域まで延伸している。反射部54bにより構成された外周図柄61bは、光透過性表示板50のうち、左側の指標部22の外周部に対応する領域に、当該指標部22を縁取るように線状に形成され、例えば円弧状を呈している。こうした外周図柄61bの両端部62b,63bは、光透過性表示板50のうち画像表示パネル40と対向する領域まで延伸している。
各外周図柄61a,61bは、それぞれ対応する発光部72a,72bの点灯及び消灯に伴って、表示及び非表示が切り替えられるだけでなく、カラー光源を含むことにより色を個別に変更して表示可能となっている。図6に示すように、各外周図柄61a,61bは、それぞれ対応する発光部72a,72bが消灯する非表示の場合には、反射素子56のサイズ及び密度等の設定により、目視側からは殆ど視認されない。
こうした発光部72a,72bの点灯及び消灯、並びに色変更は、画像表示パネル40により表示される画像と連携して制御される。画像の表示タイプは、例えば車両に設けられた切替スイッチにより、乗員が好みに応じて選択設定可能となっており、車両のモードや車両の周辺監視装置による周辺監視の状況により一時的に変更される表示タイプも存在している。
図1に示す表示タイプAは、画像において、車両情報としての車両の速度を、文字画像ILTによりデジタル表示する表示タイプである。車両においてエコモードが選択されていない場合には、各発光部72a,72bが白色に発光することにより、各外周図柄61a,61bも白色に表示される。一方、エコモードが選択されると、各発光部72a,72bが例えば緑色に発光するように色変更され、各外周図柄61a,61bも緑色に表示される。なお、エコモードとは、例えばエンジン回転数を低めに抑制するような車両制御が行なわれるモードである。
図7に示す表示タイプBは、画像において、車両情報としての車両の速度を、文字画像ILTによりデジタル表示しつつ、他の車両情報としての電動モータの電流値を指針画像IPOが目盛画像ISCを指示することによりアナログ表示する表示タイプである。車両においてエコモードが選択されていない場合には、各発光部72a,72bが白色に発光することにより、各外周図柄61a,61bも白色に表示される。一方、エコモードが選択されると、各発光部72a,72bが例えば緑色に発光するように色変更され、各外周図柄61a,61bも緑色に表示される。
図8,9に示す表示タイプCは、表示面40aの左側にギヤポジション、右側に車両の速度を文字画像ILTにて表示すると共に、表示面40aの中央に各種情報を表示する表示タイプである。
この表示タイプCにおいて、車両においてアイドルストップモードが選択されていない場合には、図8に示すように、各発光部72a,72bが白色に発光することにより、各外周図柄61a,61bも白色に表示される。この際、画像表示パネル40は、各外周図柄61a,61bの下側の端部62a,62bをさらに延長すると共に、当該下側の端部62a,62b同士を結ぶように線状に設けられる延長画像IE1を表示する。加えて、画像表示パネル40は、各外周図柄61a,61bの上側の端部63a,63bをさらに延長すると共に、当該上側の端部63a,63b同士を結ぶように線状に設けられる延長画像IE2を表示する。
一方図9に示すように、車両にてアイドルストップモードが選択されると、左側の発光部72aが消灯することにより、左側の外周図柄61aが非表示となると共に、右側の発光部72bが白色に点灯することにより、右側の外周図柄61bが白色に表示される。これに伴って、延長画像IE1が非表示となると共に、延長画像IE2は表示したままとなる。なお、車両のアイドルストップモードとは、例えば信号待ちで停車した際、エンジンを自動で一時的に停止するように車両制御が行なわれるモードである。
また、図10,11に示すように、表示タイプDとして、車両においてオートクルーズモードが設定された場合には、表示面40aの左側にギヤポジション、右側に車両の速度を文字画像ILTにて表示すると共に、表示面40aの中央には、例えば前方に車両が存在するか否か等、道路の状況が表示されるようになっている。この表示において、画像表示パネル40は、外周図柄61aの端部62a,63aのうち、下側の端部62aをさらに延長するように、線状に設けられる延長画像IEAを表示する。同様に、画像表示パネル40は、外周図柄61bの端部62b,63bのうち、下側の端部62bをさらに延長するように、線状に設けられる延長画像IEBを表示する。各延長画像IEA,IEBは、道路の状況の表示における車両画像ICAを左右に挟んで、対応する端部62a,62bから表示面40aの中央に向かって直線状に延伸することにより、乗員からは車道外側線(例えば白線)を表す画像として認識され得る。
こうした延長画像IEA,IEB及び外周図柄61a,61bは、周辺監視装置が周辺に障害物を検知していない場合には、図10に示すようにそれぞれ白色に表示される。一方、周辺監視装置が車外の側方に障害物を検知した場合には、図11に示すように左右のうち障害物が検知された側の延長画像及び外周図柄のみ、アンバー(橙色)に色変更される。例えば図11では、車外の右側方に障害物が検知されたため、右側の延長画像IEB及び外周図柄61bのみ、アンバー(橙色)に色変更されている。なお、図11では、色変更された部分がドットハッチングで表現されている。
また、図12に示すように、表示タイプEとして、車両が長時間に亘って高速道路を走行し続けている場合には、表示面40aの左側にギヤポジション、右側に車両の速度を表示すると共に、表示面40aの中央には、休憩を促す画像が表示されるようになっている。この際、画像表示パネル40は、各外周図柄61a,61bの下側の端部62a,62bをさらに延長すると共に、当該下側の端部62a,62b同士を結ぶように線状に設けられる延長画像IE1を表示する。加えて、画像表示パネル40は、各外周図柄61a,61bの上側の端部63a,63bをさらに延長すると共に、当該上側の端部63a,63b同士を結ぶように線状に設けられる延長画像IE2を表示する。このため、休憩を促す画像は、延長画像IE1,IE2及び外周図柄61a,61bに全周を囲まれたように視認される。こうした延長画像IE1,IE2及び外周図柄61a,61bは、それぞれ注意喚起のためアンバー(橙色)に表示される。
このように車両用表示装置100は、画像表示パネル40の画像と、反射素子56により構成された図柄60a,60bとが連携した表示を行なうのである。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に説明する。
車両用表示装置100が第1実施形態のような構成を備えることにより、画像表示パネル40は文字板20に対して同一平面内に横並びの状態で配置されるのではなく、文字板20の背面側に配置されているために、横並び状態に比べて文字板20及び光透過性表示板50に対する画像表示パネル40の奥行き感が増すことになる。そして、画像表示パネル40の画像は文字板20の透過領域24を通して光透過性表示板50の方向に到達することができる。このように、画像表示パネル40の奥行き感が増すことで、文字板20及び光透過性表示板50の反射部54a,54bによる表示と、画像表示パネル40の表示との組み合わせにおいて、これらの相対的な立体感が向上するという格別なる効果を期待することができる。
また、第1実施形態によると、複数の反射素子56が光透過性表示板50の沿設方向EDに配列されて図柄60a,60bを構成している。こうした図柄60a,60bが画像表示パネル40より目視側に飛び出したように表示されるので、立体感はより格別なものとなる。
また、第1実施形態によると、画像表示パネル40は、画像として、線状の外周図柄61a,61bの端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像IEA,IEB,IE1,IE2を表示する。こうした延長画像IEA,IEB,IE1,IE2が外周図柄61a,61bと連続したように見えることにより、立体感を生じさせつつも、指標部22、反射部54a,54b、及び画像表示パネル40との間に一体感が得られる。
また、第1実施形態によると、光源70は、図柄60a,60bの色を変更可能なカラー光源を含むので、立体感を生じさせつつも、状況に応じた様々な見栄えを演出できる。
(第2実施形態)
図13〜15に示すように、本発明の第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第2実施形態では、図13,14に示すように、指標部222として、文字板220の左の領域にエンジン回転数を表す文字及び目盛、右の領域に車両の速度を表す文字及び目盛が配置されている。これに応じて、指針30は、文字板220の左の領域に対応して1つ、右の領域に対応して1つ、合計2つ設けられている。
画像表示パネル40は、第1実施形態と同様に、文字板220の背面側と対向すると共に、文字板220の中央の領域に対応して配置されている。そして文字板220において中央の領域は、画像表示パネル40の画像の表示光が透過するように、透過領域24として設定されている。
第2実施形態の光透過性表示板250は、異なる図柄260a,260bを構成するように、2つの反射部254a,254bを有している。反射部254aは、光透過性表示板250のうち画像表示パネル40のうち上側の領域と対向する箇所に設けられている。反射部254bは、光透過性表示板250のうち画像表示パネル40のうち下側の領域と対向する箇所に設けられている。
第2実施形態の表示板用光源270は、2つの発光部272a,272bを有している。発光部272aは、反射部254aに対応している。発光部272aにおいて各発光素子273aは、光透過性表示板250の外縁部252のうち上側の一辺において、当該外縁部252の側面と対向している。各発光素子273aが側面に向けて光源光を発することで、光透過性表示板250の内部を上側から下側へ向かって当該光源光が進むようになっている。
反射部254aにおける各反射素子256aの反射面257aは、互いに同じ方向である上側を向いている。すなわち発光部272aは、外縁部252のうち対応する反射部254aの反射面257aに対向する位置に配置されている。反射部254aに、発光部272aから光源光が到達すると、発光部272aと対向する各反射素子256aの反射面257aにより光源光が目視側に反射されることとなる。したがって、発光部272aが点灯するときには、反射部254aにおいて配列された各反射素子256aによって、図柄260aが光って表示される。
発光部272bは、反射部254bに対応している。発光部272bにおいて各発光素子273bは、光透過性表示板250の外縁部252のうち左側の一辺において、当該外縁部252の側面と対向している。各発光素子が側面に向けて光源光を発することで、光透過性表示板250の内部を左側から右側へ向かって当該光源光が進むようになっている。
反射部254bにおける各反射素子256bの反射面257bは、互いに同じ方向である左側を向いている。すなわち発光部272bは、外縁部252のうち対応する反射部254bの反射面257bに対向する位置に配置されている。こうして反射部254aの反射面257aと反射部254bの反射面257bとは、図15に示すように、互いに90度異なる方向を向いている。
反射部254bに、発光部272bから光源光が到達すると、発光部272bと対向する各反射素子256bの反射面257bにより光源光が目視側に反射されることとなる。したがって、発光部272bが点灯するときには、反射部254bにおいて配列された各反射素子256bによって、図柄260bが光って表示される。
こうした発光部272a,272b及び反射部254a,254bの配置では、発光部272aからの光が反射部254bにも到達し得るが、反射部254bの反射面257bは、反射部254aの反射面257aとは異なる方向を向いており、発光部272aと対向する向きではない。したがって、発光部272aが点灯しても、反射部254bによる図柄260bが光って表示されることが抑制されている。
ここで、反射部254aにより構成された図柄260aは、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄261aを含んでいる。特に本実施形態の表示対象物は、車両となっており、輪郭図柄261aでは車両の外観輪郭が表現されている。
反射部254bにより構成された図柄260bは、車両が表現されているが、こちらは、車両を後方かつ上方から俯瞰した車両俯瞰図柄261bとなっている。
発光部272aが点灯し、発光部272bが消灯した状態が図13に示されている。この状態では、輪郭図柄261aが表示されているが、車両俯瞰図柄261bは非表示となっている。これに対応して画像表示パネル40は、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像IISを、輪郭図柄261aに重畳させて表示するようになっている。特に本実施形態では、表示対象物が車両であるから、内部画像IISは、車両の内部状態を表現する。例えば内部画像IISは、輪郭図柄261aに合わせた位置にエンジン及び蓄電池を表示し、エンジン、電動モータ及び蓄電池の間をエネルギーが流れるような動画により、車両のハイブリッドシステムが現在どのような制御となっているかを表示する。
発光部272aが消灯し、発光部272bが点灯した状態が図14に示されている。この状態では、輪郭図柄261aが非表示となっているが、車両俯瞰図柄261bが表示されている。これに対応して画像表示パネル40は、周辺道路及び町並みが表現されたナビゲーション画像INVを表示する。ナビゲーション画像INVが例えば右に曲がる矢印などを表示することにより、乗員を目的地までナビゲーションすることが可能となっている。
以上説明した第2実施形態によると、反射面257a,257bは、同一の反射部254a又は254bにおいて互いに同じ方向を向くと共に、異なる反射部254a,254b間において異なる方向を向いている。こうした各反射部254a,254bに対応して、発光部272a,272bは、それぞれ対向する反射面257a,257bへ向けて光を発する。こうすると、各発光部272a,272bを個別に点灯又は消灯することにより、同一の光透過性表示板250において異なる複数の図柄260a,260bを表示可能となる。
また、第2実施形態によると、画像表示パネル40は、画像として、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像IISを、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄261aに重畳させて表示する。このような重畳表示によれば、輪郭図柄261aが目視側に飛び出したように表示されるので、車両の乗員は、外観輪郭により表示対象物を的確に認識することができる。そして、別途に内部状態が背面側に表示されるので、車両の乗員は、外観輪郭と混同することを回避して、内部状態を的確に認識することができる。このように立体感を活用した視認性の高い表示を実現することができる。
(第3実施形態)
図16,17に示すように、本発明の第3実施形態は第1実施形態の変形例である。第3実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第3実施形態の表示板用光源370は、図16に示すように、第1実施形態と同様に、互いに離間した2つの発光部372a,372bを有している。ただし、第3実施形態では、各発光部372a,372bにおいて各発光素子373a,373bは、光透過性表示板350の外縁部352のうち上側の一辺において、当該外縁部352の側面と対向している。各発光素子373a,373bが側面に向けて光源光を発することで、光透過性表示板50の内部を上側から下側へ向かって当該光源光が進むようになっている。
こうした左右の発光部372a,372bにそれぞれ対応して、2つの反射部354a,354bが配置されている。各反射部354a,354bは、グラデーション領域GRDを有している。図17に一例を模式的に示すように、グラデーション領域GRDでは、反射素子56の凹み寸法又は反射素子56の密度の少なくとも一方が、箇所により漸次変化している。発光部372a,372bからの光源光が目視側に反射される量が箇所によって異なるものとなるため、グラデーション領域GRDでは、各反射素子56による図柄60a,60bの表示輝度がグラデーション状に変化することとなる。なお、図16では、斜線ハッチングの太さを変化させてグラデーションが模式的に表現されている。
以上説明した第3実施形態によると、反射部354a,354bは、反射素子56の形状又は密度を漸次変化させることにより、図柄60a,60bの表示輝度をグラデーション状に変化させたグラデーション領域GRDを有するので、立体感を強調することができる。
(第4実施形態)
図18〜22に示すように、本発明の第4実施形態は第1実施形態の変形例である。第4実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第4実施形態の表示板用光源470は、特に20,21に示すように、1つの発光部472を有している。発光部472において各発光素子473は、光透過性表示板450の外縁部452のうち下側の一辺において、当該外縁部452の側面と対向している。
これに対し、第4実施形態の光源制御部483は、発光部472の発光素子473毎に、個別に点灯及び消灯の切り替えを行なう。
第4実施形態の反射部454は、光透過性表示板450のうち画像表示パネル40と対向する箇所を含んで設けられている。特に本実施形態の反射部454は、画像表示パネル40のうち下側と対向する箇所を含んで設けられている。より詳細に、反射部454は、文字板20のうち下側と対向する箇所に設けられている。
第4実施形態において、反射部454の各反射素子56により構成された図柄460は、地面が表現された地面図柄461となっている。具体的に、地面図柄461は、左右に平行に延伸する複数の横線と、上下に延伸し、上に向かう程互いに間隔が狭くなる縦線とを有している。そして、横線と縦線とが格子状に地面図柄461を構成することにより、地面の遠近感が表現されている。
このような地面図柄461に対して、各発光素子473は、外縁部452に沿って配列されていることで、地面図柄461のうち、互いに発光素子473の配列する方向にずれた一部分に向けて光を発するようになっている。これにより、地面図柄461のうち点灯する発光素子473に対応する一部分のみを、表示させることが可能となる。
第4実施形態の画像表示パネル40は、移動体が表現された移動体画像IMVを表示可能となっている。特に本実施形態としては、移動体として車両が採用されているので、移動体画像IMVは、車両が表現された車両画像となっている。
このような第4実施形態の車両用表示装置400(主に画像制御部482及び光源制御部483)により実行される処理を、図22のフローチャートに基づいて説明する。図22のフローチャートの開始時には、画像表示パネル40の画像は非表示状態とし、車両の起動スイッチ402がオフ状態であるものとする。なお、起動スイッチ402は、車両によって多少異なっているが、例えばエンジンを始動させるためのイグニッションスイッチや、電気自動車の電源スイッチが該当する。
まず、ステップS410では、車両の起動スイッチ402がオフ状態からオン状態に変更された否かを判定する。ステップS410にて肯定判定が下されると、ステップS420へ移る。ステップS410にて否定判定が下されると、所定時間後又は所定の契機に応じて、再度ステップS410の判定を行なう。
ステップS420では、特に図18,20に示すように、画像制御部482は、表示面40aの右側から中央に向かって移動体画像IMVがフェードインする。フェードインと連動して、光源制御部483は、点灯する発光素子473を左側の発光素子473から右側の隣接する発光素子473へと順々に切り替える。すなわち、移動体画像の移動方向とは逆方向に、点灯する発光素子473がずれていく。このようにすると移動体としての車両があたかも走行しているような演出を行なうことができる。ステップS420の処理後、ステップS430に移る。
ステップS430では、特に図19,21に示すように、画像制御部482は、移動体画像IMVが表示面40aの中央まで移動すると、移動体画像を当該中央にて停止したまま表示させる。光源制御部483は、ステップS420と同様に、点灯する発光素子473を左側の発光素子473から右側の隣接する発光素子473へと順々に切り替える。例えば、光源制御部483は、消灯した発光素子473の間に、連続配置された3つの発光素子473が点灯するようにして、順々に点灯する発光素子473をずらしていく。このようにすると、移動体画像IMVが移動せずに停止していても、移動体としての車両があたかも走行しているような演出を行なうことができる。ステップS430を以って一連の処理を終了する。
以上説明した第4実施形態によると、互いにずれた一部分に向けて光を発する複数の発光素子473のうち、点灯する発光素子473が切り替えられる。このような切り替えによって、図柄460が部分的に表示され、当該図柄460に動きを与えることができ、立体感を強調することができる。
また、第4実施形態によると、画像表示パネル40が表示する移動体画像IMVに合わせて、点灯する発光素子473が隣の発光素子へと順々に切り替わる。このようにすると、地面図柄461のうち表示される一部分が移動して見えるので、移動体画像IMVをあたかも移動しているように見せることができる。したがって、反射部454による地面図柄461と画像表示パネル40による移動体画像IMVとの連携によって、立体感と共に一体感を醸し出すことができる。
(第5実施形態)
図23,24に示すように、本発明の第5実施形態は第1実施形態の変形例である。第5実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第5実施形態の車両用表示装置500が搭載された車両は、移動障害物を検出する移動障害物検出部503を具備している。移動障害物検出部503は、例えばミリ波レーダ、ソナー、ライダ(LIDER:Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)等の周辺監視センサを少なくとも1つ含み、車両周辺の歩行者等の移動障害物を検出可能となっている。
第5実施形態の表示板用光源570は、1つの発光部572を有している。発光部572において各発光素子573は、光透過性表示板550の外縁部552のうち上側の一辺において配列され、当該外縁部552の側面と対向している。
これに対し、第5実施形態の光源制御部582は、発光部572の発光素子573毎に、個別に点灯及び消灯の切り替えを行なう。また、第5実施形態の光源制御部582は、例えば車両のECUを介して移動障害物検出部503と通信可能となっている。
第5実施形態において、反射部554の各反射素子56により構成された図柄60は、移動障害物を発光素子573が配列する方向に合わせて複数並べて表現された移動障害物モーション図柄561となっている。具体的に、本実施形態の移動障害物モーション図柄561は、移動障害物としての歩行者が横断歩道を渡る様子をモーション毎に並べて表現した図柄である。
このような移動障害物モーション図柄561に対して、各発光素子573は、外縁部552に沿って配列されていることで、当該図柄561のうち、互いに発光素子573の配列する方向にずれた一部分に向けて光を発するようになっている。これにより、移動障害物モーション図柄561のうち点灯する発光素子573に対応する一モーションのみを、表示させることが可能となる。
このような第5実施形態の車両用表示装置500(主に光源制御部582)により実行される処理を、図24のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS510では、光源制御部582は、移動障害物検出部503からの入力信号により、車外前方に左右に移動する歩行者504が検出されたかどうかを判定する。ステップS510にて肯定判定が下されると、ステップS520へ移る。ステップS510にて否定判定が下されると、所定時間後又は所定の契機に応じて、再度ステップS510の判定を行なう。
ステップS520では、光源制御部582は、歩行者504の移動方向に合わせて、点灯する発光素子573を隣接する発光素子573へと順々に切り替える。このようにすると、移動障害物モーション図柄561において、表示される歩行者のモーションが順次切り替わり、パラパラ漫画のように歩行者が歩くような演出を行なうことができる。
ここで、光源制御部582は、各発光素子573について、点灯と消灯とを瞬時に切り替えるのではなく、徐々に輝度が変化するように切り替えるようにしてもよい。そうすると、最も表示輝度が高いモーションに隣接するモーションが、残像のように表現され、見栄えが向上する。
また、歩行者504が横断歩道の真中で止まった場合には、当該一時停止に連動して、光源制御部582は、点灯する発光素子573の切り替えを一時停止してもよい。ステップS520の処理後、ステップS530へ移る。
ステップS530では、光源制御部582は、検出されていた歩行者504が車外前方から他の箇所へ移動したかを判定する。ステップS530にて肯定判定が下されると、ステップS540へ移る。ステップS530にて否定判定が下されると、移動障害物モーション図柄561の表示を継続し、所定時間後又は所定の契機に応じて、再度ステップS510の判定を行なう。
ステップS540では、光源制御部582は、全ての発光素子583を消灯し、移動障害物モーション図柄561の表示を終了する。ステップS540を以って一連の処理を終了する。
以上説明した第5実施形態によると、互いにずれた一部分に向けて光を発する複数の発光素子573のうち、点灯する発光素子573が切り替えられる。このような切り替えによって、図柄561が部分的に表示され、当該図柄561に動きを与えることができ、立体感を強調することができる。
また、第5実施形態によると、移動障害物検出部503が移動障害物としての歩行者504を検出した場合、当該歩行者504に合わせて、点灯する発光素子573が隣の発光素子573へと順々に切り替わる。このようにすると、移動障害物モーション図柄561にて表現された歩行者504の表現物が順々に表示されることとなり、歩行者504の存在を的確に車両の乗員に表示することができる。
(第6実施形態)
図25〜31に示すように、本発明の第6実施形態は第1実施形態の変形例である。第5実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第6実施形態の車両用表示装置600において、光透過性表示板650は、図25,26に示すように、例えば光透過性を有する合成樹脂により、湾曲板状に形成されている。具体的に、光透過性表示板650の目視側の表面651は、中央部が背面側へ凹む曲面状に形成されている。特に本実施形態の目視側の表面651は、車両の左右方向に湾曲した円筒面状を呈している。
このような光透過性表示板650には、目視側から例えば太陽光、車内の光源からの光等の外光が入射することがあり、これら外光が当該光透過性表示板650に反射されることがある。ここで、図27を用いて、光透過性表示板が、平板状である場合と、曲面板状である場合とでの光の反射方向の違いについて説明する。図27は、車両用表示装置600の左右方向の断面を示している。図27において、楕円で示された範囲は、アイリプスELPと呼ばれている。アイリプスELPは、乗員としての運転者の眼の位置の分布を統計的に表したアイレンジを、長円として示したものである(詳細は、JISD0021:1998参照)。
平板状の光透過性表示板の場合(図27の破線参照)において、光透過性表示板の右側領域における外周部に、所定の外光Aiが入射した場合を考える。平板状の光透過性表示板に対する外光Aiの入射角はαとなり、反射光Arの軌跡は、右眼のアイリプスELPに外接する。外光Aiの入射角αよりも少し大きな入射角γで入射する外光Ciについての反射光Crは、反射光Arよりも左側を通ることとなるため、アイリプスELP内を通過する。すなわち、入射角αよりも大きな入射角で右側領域に入射する外光は、乗員としての運転者に視認される可能性が高い。
一方、湾曲板状の光透過性表示板650の場合(図27の実線参照)において、光透過性表示板650の右側領域における外周部、外光Aiと同じ軌跡の外光Biが入射した場合を考える。この場合では、目視側の表面651の湾曲によって、右側領域では目視側の表面651が少し中央部側を向くように傾斜しているので、湾曲板状の光透過性表示板650に対する外光Aiの入射角はβとなり、入射角βは、入射角α,γと比較してかなり大きな値となる。このため反射光Brの軌跡は、左眼のアイリプスELPよりもさらに左側を通るようになる。さらに外光Ciと同じ軌跡の外光の入射光が入射しても、その反射光は、反射光Brよりもさらに左側を通ることとなるため、乗員としての運転者に視認される可能性は、平板状の光透過性表示板の場合に比べて低くなる。
また、第6実施形態の光透過性表示板650には、指針630に対応して貫通穴が設けられている。指針630の連結部632が光透過性表示板650の貫通穴を貫通していることで、図25,26に示すように、指針630の指示部634が光透過性表示板650よりも目視側に配置されている。
第6実施形態の文字板620は、光透過性表示板650と略同じ湾曲形状を呈する湾曲板状に形成されている。そして、文字板620と光透過性表示板650とが隙間少なく近接して配置されている。
文字板620には、第1実施形態と同様の指標部622が形成されている。図25に示すように、本実施形態では、文字板620の左の領域に車両の電動モータの電流値に対応する状況を表す指標622aとして、目盛及び文字が配置されている。文字板620の右の領域に車両の電動モータの電源バッテリの電圧値を表示する指標622bとして、目盛及び文字が配置されている。
第6実施形態の図柄660は、左右の領域において、指標部622と対向する領域において設けられた別指標部659を有している。別指標部659は、指針630の指示部634に指示されることにより、情報を表示する点では指標部622と同様であるが、指標部622が表示する情報とは別の情報を表示するようになっている。
本実施形態の別指標部659は、図25,28に示すように、指標622aに対向する領域において指標図柄661aを有し、指標622bに対向する領域において指標図柄661bを有している。指標図柄661aは、車両の速度を表す目盛及び文字を有している。指標図柄661bは、車両のエンジン回転数を表す目盛及び文字を有している。
第6実施形態の光源制御部683は、表示板用光源670と共に、指標照明用光源627を制御可能となっている。指標照明用光源627は、第1実施形態と同様の指標照明用発光素子628が複数設けられて構成されている。具体的に、光源制御部683は、表示板用光源670の各発光素子673の点灯及び消灯の切り換え、及び指標照明用光源627の各発光素子628の点灯及び消灯の切り換えを行なう。
第1実施形態と同様に、図柄660は、各発光素子673が点灯する場合には、表示状態となり、目視側から視認され得る。しかしながら、図柄660は、各発光素子673が消灯する場合には、非表示状態となり、目視側から殆ど視認されない。
また、文字板620の指標部622は、各発光素子628が点灯する場合には、表示状態となり、目視側から視認され得る。しかしながら、指標部622は、各発光素子628が消灯する場合には、非表示状態となり、目視側から視認され難くなる。
そして、光源制御部683は、表示板用光源670の発光素子673及び指標照明用光源627の発光素子628のうち一方を点灯し、他方を消灯するようになっている。これにより、光透過性表示板650の別指標部659及び文字板620の指標部622のうち一方のみが表示状態となる。指針630は、別指標部659及び指標部622のうち表示状態となっている方に合わせて回動する。すなわち、光源制御部683によって、指針630の指示部634が指示する指示対象が指標部622と別指標部659との間で切り替えられる。
このような第6実施形態の車両用表示装置600(主に光源制御部683)により実行される処理を、図29のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートは、所定の契機又は所定時間毎に実行される。
まず、ステップS610では、光源制御部683は、別指標部659を表示するか否かを判定する。この判定における条件は、適宜設定することができる。例えば、乗員が操作する操作スイッチのオン及びオフの状態を参照して判定することができる。また例えば、判定時に、エンジン及び電動モータのどちらを主として車両が駆動されているかにより、判定することができる。ステップS610にて肯定判定が下されると、ステップS620へ移る。ステップS610にて否定判定が下されると、ステップS630へ移る。
ステップS620では、光源制御部683は、表示板用光源670の各発光素子673を点灯させると共に、指標照明用光源627の各発光素子628を消灯させる。これにより、図30に示すように、別指標部659の指標図柄661a,661bが表示状態となり、指標部622が非表示状態となる。したがって、指示部634が指示する指示対象が別指標部659に設定される。指標部662と画像表示パネル40との画像とは、部分的に重畳表示される。ステップS620を以って一連の処理を終了する。
ステップS630では、光源制御部683は、表示板用光源670の各発光素子673を消灯させると共に、指標照明用光源627の各発光素子628を点灯させる。これにより、図31に示すように、別指標部659の指標図柄661a,661bが非表示状態となり、指標部622が表示状態となる。したがって、指示部634が指示する指示対象が指標部622に設定される。ステップS630を以って一連の処理を終了する。
なお、図30に示すように、文字板620には、指標図柄661bに対応したレッドゾーン指標629が形成されている。当該レッドゾーン指標629は、指標部622とは独立して制御されている。具体的に、指標部622が非表示状態の場合にはレッドゾーン指標629が背面側からの照明により表示状態となり(図30参照)、指標部622が表示状態の場合には背面側からの照明が停止されて非表示状態となる(図31参照)。
以上説明した第6実施形態によると、光透過性表示板650は、湾曲板状に形成されている。このようにすると、光透過性表示板650のうち一部領域が他の領域に対して目視側に飛び出すので、光透過性表示板650内で立体感を生じさせることができる。
また、第6実施形態によると、光透過性表示板650の目視側の表面651は、中央部が背面側へ凹む曲面状に形成されている。このようにすると、光透過性表示板650の中央部と外周部との間で立体感が生じる。これと共に、外光が当該表面651に反射される際の反射光が乗員に視認されることが抑制できるので、各表示の視認性が高まることとなり、これら各表示の組み合わせによる相対的な立体感を強調することができる。
また、第6実施形態によると、表示板用光源670の点灯状態により図柄660の表示状態が変更され、指示部634が指示する指示対象は、指標部622と別指標部659との間で切り替わる。こうした切り替えでは、同じ指針630による指示対象を切り替えることで、表示の表現の幅を広げることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、変形例1としては、画像表示パネル40には、液晶パネルに限らず、有機ELディスプレイによるパネルが採用されていてもよい。
変形例2としては、文字板20のうち画像表示パネル40が対向する領域は、画像表示パネルの画像が透過するように光透過性に設定されていれば、光半透過性を有する半透過領域であってもよい。
変形例3としては、反射面57aは、平面状に形成されていてもよい。
変形例4としては、画像制御部82と光源制御部83とは、プロセッサ等を共有していてもよい。
変形例5としては、図32に示すように、光透過性表示板50は、外縁部52において、外側へ向かう程背後側に傾斜して設けられる平面状の外縁反射面52bと、外縁反射面52bから背後側に延びる外縁導光部52aを有していてもよい。図25の例では、外縁導光部52aの背後側の先端面に対向して、光源70の複数の発光素子73a,73bが配列されている。複数の発光素子73a,73bが互いに異なる位置から発した光源光は、外縁導光部52aにより外縁反射面52bへ導光され、さらに外縁反射面52bにより光透過性表示板50の内側へと反射される。このようにして、外縁部52を介して、光透過性表示板50の内側へと入射する各発光素子73a,73bの光源光は、互いに一部分が沿設方向EDにずれた照明範囲を照明するようになっている。
変形例6としては、光源制御部483,582,683等は、プログラムを用いるものに限らず、より簡易的な回路によって実現されてもよい。
上述した実施形態の技術的特徴をまとめると、以下の通りである。
(技術的特徴1)
車両に搭載される車両用表示装置であって、
車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、を備え、
文字板のうち画像表示パネルが対向する領域が、その領域を画像表示パネルの画像が透過するように光透過性に設定されている。
技術的特徴1では、このような構成を備えることにより、画像表示パネルは文字板に対して同一平面内に横並びの状態で配置されるのではなく、文字板の背面側に配置されているために、横並び状態に比べて文字板及び光透過性表示板に対する画像表示パネルの奥行き感が増すことになる。そして、画像表示パネルの画像は文字板の光透過性の領域を通して光透過性表示板の方向に到達することができる。このように、画像表示パネルの奥行き感が増すことで、文字板及び光透過性表示板の反射部による表示と、画像表示パネルの表示との組み合わせにおいて、これらの相対的な立体感が向上するという格別なる効果を期待することができる。
(技術的特徴2)
技術的特徴1において、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有する。
(技術的特徴3)
技術的特徴2において、
図柄は、光透過性表示板のうち指標部の外周部に対応する領域に、指標部を縁取るように線状に形成された外周図柄(61a,61b)を含み、
外周図柄の端部(62a,62b,63a,63b)は、光透過性表示板のうち画像表示パネルが対向する領域まで延伸し、
画像表示パネルは、画像として、外周図柄の端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像(IEA,IEB,IE1,IE2)を表示する。
(技術的特徴4)
技術的特徴2又は3において、
光源は、図柄の色を変更可能なカラー光源を含む。
(技術的特徴5)
技術的特徴2から4のいずれか1つにおいて、
反射部は、同一の光透過性表示板において互いに異なる図柄を構成するように、複数設けられ、
同一の反射部において、各反射素子は、互いに同じ方向を向く反射面(257a,257b)を有すると共に、異なる反射部間において、各反射素子の反射面は、異なる方向を向き、
光源は、光透過性表示板の外縁部(252)に沿って配設される発光部(272a,272b)を複数有し、
各発光部は、各反射部に個別に対応し、外縁部のうち対応する反射部の反射面に対向する位置に配置され、対向する反射面へ向けて光を発する。
(技術的特徴6)
技術的特徴2から5のいずれか1つにおいて、
図柄は、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄(261a)を含み、
画像表示パネルは、画像として、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像(IIS)を、輪郭図柄に重畳させて表示する。
(技術的特徴7)
技術的特徴2から6のいずれか1つにおいて、
反射部は、反射素子の形状又は密度を漸次変化させることにより、図柄の表示輝度をグラデーション状に変化させたグラデーション領域(GRD)を有する。
(技術的特徴8)
技術的特徴2において、
光源を制御する光源制御部(483,582)をさらに備え、
光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
各発光素子は、図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
光源制御部は、各発光素子のうち点灯する発光素子を切り替える。
(技術的特徴9)
技術的特徴8において、
画像表示パネルは、画像として、移動体が表現された移動体画像(IMV)を表示し、
図柄は、地面が表現された地面図柄(461)であり、
光源制御部は、移動体画像に合わせて、点灯する発光素子を隣の発光素子へと順々に切り替える。
(技術的特徴10)
技術的特徴8において、
車両は、移動障害物を検出する移動障害物検出部(503)を具備し、
図柄は、移動障害物を複数並べて表現された移動障害物モーション図柄(561)であり、
光源制御部は、移動障害物検出部が移動障害物を検出した場合、移動障害物に合わせて、点灯する発光素子を隣の発光素子へと順々に切り替える。
(技術的特徴11)
技術的特徴1から10のいずれか1つにおいて、
光透過性表示板は、湾曲板状に形成されている。
(技術的特徴12)
技術的特徴11において、
光透過性表示板の目視側の表面(651)は、中央部が背面側へ凹む曲面状に形成されている。
(技術的特徴13)
技術的特徴1から12のいずれか1つにおいて、
光透過性表示板よりも目視側に配置され、回動して指示位置に応じた情報を表示する指示部(634)を有する指針(630)をさらに備える。
(技術的特徴14)
技術的特徴2において、
回動する指示部を有する指針と、
光源を制御する光源制御部(683)と、をさらに備え、
図柄は、指標部と対向する領域において、指標部が表示する情報とは別の情報を表示する別指標部(659)を有し、
光源制御部は、光源の点灯状態により図柄の表示状態を変更して、指示部が指示する指示対象を、指標部と別指標部との間で切り替える。
(技術的特徴15)
車両に搭載される車両用表示装置であって、
車両情報に対応する指標部(22)を目視側に表示する文字板(20)と、
画像を目視側に発光表示する画像表示パネル(40)と、
文字板及び画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(70)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b)を備えた光透過性表示板(50)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60a,60b)を構成している複数の反射素子(56)を有し、
図柄は、光透過性表示板のうち指標部の外周部に対応する領域に、指標部を縁取るように線状に形成された外周図柄(61a,61b)を含み、
外周図柄の端部(62a,62b,63a,63b)は、光透過性表示板のうち画像表示パネルが対向する領域まで延伸し、
画像表示パネルは、画像として、外周図柄の端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像(IEA,IEB,IE1,IE2)を表示する。
このような技術的特徴15によると、画像表示パネルは、画像として、外周図柄の端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像を表示する。こうした延長画像が外周図柄と連続したように見えることにより、立体感を生じさせつつも、指標部、反射部、及び画像表示パネルとの間に一体感が得られる。
(技術的特徴16)
車両に搭載される車両用表示装置であって、
画像を目視側に発光表示する画像表示パネル(40)と、
画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(270)からの光を目視側に反射する反射部(254a)を備えた光透過性表示板(250)と、を備え、
反射部は、光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(260a)を構成している複数の反射素子(256a)を有し、
図柄は、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄(261a)を含み、
画像表示パネルは、画像として、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像(IIS)を、輪郭図柄に重畳させて表示する。
このような技術的特徴16によると、画像表示パネルは、画像として、表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像を、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄に重畳させて表示する。このような重畳表示によれば、輪郭図柄が目視側に飛び出したように表示されるので、車両の乗員は、外観輪郭により表示対象物を的確に認識することができる。そして、別途に内部状態が背面側に表示されるので、車両の乗員は、外観輪郭と混同することを回避して、内部状態を的確に認識することができる。このように立体感を活用した視認性の高い表示を実現することができる。
100,200,300,400,500,600 車両用表示装置、20,220,620 文字板、40 画像表示パネル、50,250,350,450,550,650 光透過性表示板、54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554 反射部、56,256a,256b 反射素子、60,60a,60b,260a,260b,460,660 図柄、61a,61b 外周図柄、62a,62b,63a,63b 端部、70,270,370,470,570,670 光源、261a 輪郭図柄、ED 沿設方向、IEA,IEB,IE1,IE2 延長画像、IIS 内部画像

Claims (14)

  1. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    車両情報に対応する指標部(22)を目視側に表示する文字板(20)と、
    画像を目視側に発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記文字板及び前記画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(70)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b)を備えた光透過性表示板(50)と、
    前記光源の点灯及び消灯を制御する光源制御部(83)と、を備え、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60a,60b)を構成している複数の反射素子(56)を有し、
    前記図柄は、前記光透過性表示板のうち前記指標部の外周部に対応する領域に、前記指標部を縁取るように線状に形成された外周図柄(61a,61b)を含み、
    前記外周図柄は、前記光源の点灯及び消灯に伴って、表示および非表示が切り替えられ、
    前記外周図柄の端部(62a,62b,63a,63b)は、前記光透過性表示板のうち前記画像表示パネルが対向する領域まで延伸し、
    前記画像表示パネルは、前記光源が点灯しているとき、前記画像として、前記外周図柄の端部をさらに延長するように、線状に設けられた延長画像(IEA,IEB,IE1,IE2)を表示し、
    前記画像表示パネルは、前記光源が消灯しているとき、前記延長画像の少なくとも一部を非表示とする車両用表示装置。
  2. 前記光源は、前記図柄の色を変更可能なカラー光源を含む請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記反射部は、同一の前記光透過性表示板において互いに異なる前記図柄を構成するように、複数設けられ、
    同一の前記反射部において、各前記反射素子は、互いに同じ方向を向く反射面(257a,257b)を有すると共に、異なる前記反射部間において、各前記反射素子の前記反射面は、異なる方向を向き、
    前記光源は、前記光透過性表示板の外縁部(252)に沿って配設される発光部(272a,272b)を複数有し、
    各前記発光部は、各前記反射部に個別に対応し、前記外縁部のうち対応する前記反射部の前記反射面に対向する位置に配置され、対向する前記反射面へ向けて光を発する請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記図柄は、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄(261a)を含み、
    前記画像表示パネルは、前記画像として、前記表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像(IIS)を、前記輪郭図柄に重畳させて表示する請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記反射部は、前記反射素子の形状又は密度を漸次変化させることにより、前記図柄の表示輝度をグラデーション状に変化させたグラデーション領域(GRD)を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  6. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
    前記光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
    前記光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
    各前記発光素子は、前記図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
    前記光源制御部は、各前記発光素子のうち点灯する前記発光素子を切り替え、
    前記画像表示パネルは、前記画像として、移動体が表現された移動体画像(IMV)を表示し、
    前記図柄は、地面が表現された地面図柄(461)であり、
    前記光源制御部は、前記移動体画像に合わせて、点灯する前記発光素子を隣の前記発光素子へと順々に切り替える車両用表示装置。
  7. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
    前記文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
    前記光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
    前記文字板のうち前記画像表示パネルが対向する領域が、その領域を前記画像表示パネルの前記画像が透過するように光透過性に設定され、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
    前記光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
    各前記発光素子は、前記図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
    前記光源制御部は、各前記発光素子のうち点灯する前記発光素子を切り替え、
    前記画像表示パネルは、前記画像として、移動体が表現された移動体画像(IMV)を表示し、
    前記図柄は、地面が表現された地面図柄(461)であり、
    前記光源制御部は、前記移動体画像に合わせて、点灯する前記発光素子を隣の前記発光素子へと順々に切り替える車両用表示装置。
  8. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
    前記光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
    前記光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
    各前記発光素子は、前記図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
    前記光源制御部は、各前記発光素子のうち点灯する前記発光素子を切り替え、
    前記車両は、移動障害物を検出する移動障害物検出部(503)を具備し、
    前記図柄は、前記移動障害物を複数並べて表現された移動障害物モーション図柄(561)であり、
    前記光源制御部は、前記移動障害物検出部が前記移動障害物を検出した場合、前記移動障害物に合わせて、点灯する前記発光素子を隣の前記発光素子へと順々に切り替える車両用表示装置。
  9. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
    前記文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
    前記光源を制御する光源制御部(483,582)と、を備え、
    前記文字板のうち前記画像表示パネルが対向する領域が、その領域を前記画像表示パネルの前記画像が透過するように光透過性に設定され、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
    前記光源は、個別に点灯又は消灯を切り替え可能な複数の発光素子(473,573)を有し、
    各前記発光素子は、前記図柄のうち、互いにずれた一部分に向けて光を発し、
    前記光源制御部は、各前記発光素子のうち点灯する前記発光素子を切り替え、
    前記車両は、移動障害物を検出する移動障害物検出部(503)を具備し、
    前記図柄は、前記移動障害物を複数並べて表現された移動障害物モーション図柄(561)であり、
    前記光源制御部は、前記移動障害物検出部が前記移動障害物を検出した場合、前記移動障害物に合わせて、点灯する前記発光素子を隣の前記発光素子へと順々に切り替える車両用表示装置。
  10. 前記光透過性表示板は、湾曲板状に形成されている請求項1から9のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  11. 前記光透過性表示板の目視側の表面(651)は、中央部が背面側へ凹む曲面状に形成されている請求項10に記載の車両用表示装置。
  12. 前記光透過性表示板よりも目視側に配置され、回動して指示位置に応じた情報を表示する指示部(634)を有する指針(630)をさらに備える請求項1から11のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  13. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    車両情報に対応する指標部(22,222,622)を目視側に有する文字板(20,220,620)と、
    前記文字板のうち目視側とは反対の背面側に対向して配置され、画像を発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記文字板よりも目視側に配置された光源(70,270,370,470,570,670)からの光を目視側に反射する反射部(54a,54b,254a,254b,354a,354b,454,554)を備えた光透過性表示板(50,250,350,450,550,650)と、
    回動する指示部を有する指針と、
    前記光源を制御する光源制御部(683)と、を備え、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(60,60a,60b,260a,260b,460,660)を構成している複数の反射素子(56,256a,256b)を有し、
    前記図柄は、前記指標部と対向する領域において、前記指標部が表示する情報とは別の情報を表示する別指標部(659)を有し、
    前記光源制御部は、前記光源の点灯状態により前記図柄の表示状態を変更して、前記指示部が指示する指示対象を、前記指標部と前記別指標部との間で切り替える車両用表示装置。
  14. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    画像を目視側に発光表示する画像表示パネル(40)と、
    前記画像表示パネルよりも目視側に配置された光源(270)からの光を目視側に反射する反射部(254a)を備えた光透過性表示板(250)と、を備え、
    前記反射部は、前記光源からの光を目視側に反射する反射素子であって、前記光透過性表示板の沿設方向(ED)に沿って配列されて図柄(260a)を構成している複数の反射素子(256a)を有し、
    前記図柄は、表示対象物のうち外観輪郭が表現された輪郭図柄(261a)を含み、
    前記画像表示パネルは、前記画像として、前記表示対象物のうち内部状態が表現された内部画像(IIS)を、前記輪郭図柄に重畳させて表示し、
    前記図柄は、前記車両を後方かつ上方から俯瞰した様子が表現された車両俯瞰図柄(261b)をさらに含み、
    前記光源は、2つの発光部を有し、前記2つの発光部のうち一方の発光部が前記輪郭図柄を光らせ、他方の発光部が前記車両俯瞰図柄を光らせ、
    前記車両俯瞰図柄は、前記画像表示パネルに対向する箇所のうち前記輪郭図柄よりも下側に配置され、
    前記一方の発光部が消灯し、前記他方の発光部が点灯するときには、前記画像表示パネルは、前記輪郭図柄と対向する領域に、前記車両を目的地までナビゲーションするナビゲーション画像を表示する車両用表示装置。
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