JP2019206304A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ骨格部材における樹脂材料の使用量増加を抑制しつつ、乗り心地性能と操縦安定性能を向上させる。【解決手段】タイヤは、ビードコア14が樹脂材料に埋設されたビード部16と、樹脂材料からなりビード部16のタイヤ半径方向外側に連なるそれぞれサイド部18とを有するタイヤ骨格部材12を有し、タイヤ骨格部材12のうちビードコア14のタイヤ径方向外側に隣接する厚肉部16Aの厚さをT1とし、サイド部18の厚さをT2とすると、T1>T2であり、厚肉部16Aとサイド部18との間において、タイヤ骨格部材12の厚さが、T1からT2まで減少しており、タイヤ骨格部材12の厚さがT1からT2へ減少し始める位置Pは、ビード部16が装着されるリムにおけるリムフランジのタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向外側である。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関する。
近年では、軽量化やリサイクルのし易さから、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー等をタイヤ材料として用いることが求められている。例えば、特許文献1には、樹脂材料からなるタイヤ骨格部材の肉厚が、ビード部におけるビードコアのタイヤ径方向外側で変化している構造が開示されている(特許文献1参照)。
国際公開第2016/017508号
上記した従来例のように、ビードコアのタイヤ径方向外側でタイヤ骨格部材の肉厚を変化させることで、乗り心地性能と操縦安定性能をコントロールすることができると考えられる。
しかしながら、操縦安定性能を十分に得るために、ビード部におけるタイヤ骨格部材の肉厚を大きくすると、タイヤの縦ばねも上昇してしまうと共に、タイヤの質量が増加してしまう。また、タイヤ骨格部材を構成する樹脂材料のコストを考慮する必要がある。
本発明は、タイヤ骨格部材における樹脂材料の使用量増加を抑制しつつ、乗り心地性能と操縦安定性能を向上させることを目的とする。
第1の態様に係るタイヤは、ビードコアが樹脂材料に埋設されたビード部と、前記樹脂材料からなり前記ビード部のタイヤ半径方向外側に連なるそれぞれサイド部とを有するタイヤ骨格部材を有し、前記タイヤ骨格部材のうち前記ビードコアのタイヤ径方向外側に隣接する厚肉部の厚さをT1とし、前記サイド部の厚さをT2とすると、T1>T2であり、前記厚肉部と前記サイド部との間において、前記タイヤ骨格部材の厚さが、T1からT2まで減少しており、前記タイヤ骨格部材の厚さがT1からT2へ減少し始める位置は、前記ビード部が装着されるリムにおけるリムフランジのタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向外側である。
このタイヤでは、タイヤ骨格部材の厚さがT1からT2へ減少し始める位置が、リムフランジのタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向外側とされているので、タイヤの縦ばねの上昇を抑制しつつ、横力に対する剛性である横ばねを上昇させることができる。このため、乗り心地性能と操縦安定性能を向上させることができる。また、この構成により、タイヤ骨格部材における厚肉部の範囲を適正化することで、タイヤ骨格部材における樹脂材料の使用量増加を抑制できる。
第2の態様は、第1の態様に係るタイヤにおいて、前記タイヤ骨格部材の厚さが、T1からT2へ漸減している。
このタイヤでは、タイヤ骨格部材の厚さがT1からT2へ漸減しているので、タイヤ骨格部材における剛性の変化がなだらかになっている。このため、タイヤの耐久性を向上させることができる。
第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に係るタイヤにおいて、タイヤ幅方向断面における前記厚肉部の縦横比が、1.3〜2.0である。
ここで、縦横比が数値範囲を下回ると、縦方向に対し横方向の変形が大となる。また、縦横比が数値範囲を上回ると、タイヤ全体の剛性がアップし変形しづらくなる。このタイヤでは、タイヤ幅方向断面における厚肉部の縦横比を適切に設定しているので、縦方向たわみ量を維持しつつ横方向の変形が抑制できる。
本発明に係るタイヤによれば、タイヤ骨格部材における樹脂材料の使用量増加を抑制しつつ、乗り心地性能と操縦安定性能を向上させることができる。
第1実施形態に係るタイヤを示す半断面図である。 第2実施形態に係るタイヤを示す半断面図である。 従来例に係るタイヤを示す断面図である。 従来例と実施例について、縦ばねと横ばねの関係を示す線図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図面において、矢印R方向はタイヤ径方向を示し、矢印W方向はタイヤ幅方向を示す。タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸(図示せず)と直交する方向を意味する。タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向を意味する。タイヤ幅方向をタイヤ軸方向と言い換えることもできる。
各部の寸法測定方法は、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が発行する2018年度版YEAR BOOKに記載の方法による。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
タイヤ骨格部材における各部の厚さは、各部の平均厚さを意味する。つまり、後述する厚肉部16Aの厚さT1は、厚肉部16Aにおける平均厚さを意味する。また、後述するサイド部18の厚さT2は、サイド部18における平均厚さを意味する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係るタイヤ10は、タイヤ骨格部材12を有している。このタイヤ骨格部材12は、ビードコア14が樹脂材料に埋設されたビード部16と、樹脂材料からなりビード部16のタイヤ半径方向外側に連なるそれぞれサイド部18とを有している。タイヤ幅方向両側のサイド部18は、クラウン部22により連結されている。
タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料としては、熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)、熱硬化性樹脂、及びその他の汎用樹脂のほか、エンジニアリングプラスチック(スーパーエンジニアリングプラスチックを含む)等が挙げられる。ここでの樹脂材料には、加硫ゴムは含まれない。
熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)とは、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になる高分子化合物をいう。本明細書では、このうち、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になり、かつ、ゴム状弾性を有する高分子化合物を熱可塑性エラストマーとし、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になり、かつ、ゴム状弾性を有しない高分子化合物をエラストマーでない熱可塑性樹脂として区別する。
熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)としては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、及び、動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)、ならびに、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂、ポリスチレン系熱可塑性樹脂、ポリアミド系熱可塑性樹脂、及び、ポリエステル系熱可塑性樹脂等が挙げられる。
また、上記の熱可塑性材料としては、例えば、ISO75−2又はASTM D648に規定されている荷重たわみ温度(0.45MPa荷重時)が78℃以上、JIS K7113に規定される引張降伏強さが10MPa以上、同じくJIS K7113に規定される引張破壊伸び(JIS K7113)が50%以上、JIS K7206に規定されるビカット軟化温度(A法)が130℃であるものを用いることができる。
熱硬化性樹脂とは、温度上昇と共に3次元的網目構造を形成し、硬化する高分子化合物をいう。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等が挙げられる。
なお、樹脂材料には、既述の熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)及び熱硬化性樹脂のほか、(メタ)アクリル系樹脂、EVA樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等の汎用樹脂を用いてもよい。
熱可塑性樹脂を用いて形成されるタイヤ骨格部材12は、例えば、真空成形、圧空成形、インジェクション成形、メルトキャスティング等の製法で成形することができる。ゴムで成形、加硫する場合に比較して、製造工程を大幅に簡略化でき、成形時間も短縮可能である。
なお、タイヤ骨格部材12は、単一の熱可塑性樹脂で構成されていてもよく、従来一般のゴム製の空気入りタイヤと同様に、タイヤ骨格部材12の各部位毎(サイド部18、クラウン部22、ビード部16など)に異なる特徴を有する熱可塑性樹脂を用い、これらを結合したものでもよい。また、タイヤ骨格部材12は、1つのビード部16、1つのサイド部18、及び半幅のクラウン半部(図示せず)が一体として成形されたタイヤ半体(図示せず)を、タイヤ赤道面CLで接合したものであってもよい。
ビードコア14に用いられるビードコードとしては、金属繊維や有機繊維等のモノフィラメント(単線)、又は、金属繊維や有機繊維を撚ったマルチフィラメント(撚り線)を用いるとよい。金属繊維としては、スチール繊維など、有機繊維としては、芳香族ポリアミド繊維や脂肪族ポリアミド繊維などを用いるとよい。なお、金属繊維や有機繊維は、上記した繊維に限定されない。本実施形態では、ビードコードとしてスチールモノフィラメントを用いている。
ビードコア14を熱可塑性材料で構成する場合、その熱可塑性材料は、オレフィン系、エステル系、アミド系、もしくはウレタン系のTPEか、一部ゴム系の樹脂を混練してあるTPVであることが好ましい。これらの熱可塑性材料としては、例えば、ISO75−2又はASTM D648に規定される荷重たわみ温度(0.45MPa荷重時)が75℃以上、同じくJIS K7113に規定される引張降伏伸びが10%以上、同じくJIS K7113に規定される引張破壊伸びが50%以上、JIS K7113に規定されるビカット軟化温度(A法)が130℃以上であることが好ましい。
本実施形態では、ビードコア14において、ビードコードがタイヤ幅方向に3列、タイヤ径方向に3段整列して構成されている。ビードコア14は、タイヤ幅方向断面において略正方形をなしている。
タイヤ骨格部材12を補強するため、タイヤ骨格部材12に沿ってカーカス24が設けられている。カーカス24は、本体部24Aと、折返し部24Bとを有している。本体部24Aは、タイヤ骨格部材12のビード部16、サイド部18及びクラウン部22のタイヤ外側に沿って設けられている。本体部24Aのタイヤ赤道面CL側の端部は、該タイヤ赤道面CLの部分でタイヤ幅方向に例えば20mmの幅でタイヤ径方向に重ねられている。折返し部24Bは、ビードコア14周りにタイヤ外側からタイヤ内側に折り返されている。カーカス24の折返し部24Bの先端は、例えば厚肉部16Aよりサイド部18側(タイヤ径方向外側)に位置している。
タイヤ骨格部材12のクラウン部22におけるカーカス24のタイヤ径方向外側には、ベルト層26が設けられている。コード28には、タイヤ骨格部材12を形成する樹脂材料よりも剛性の高い金属等の材料が用いられている。本実施形態では、コード28として、スチール繊維を撚ったスチールコードが用いられている。ベルト層26においては、タイヤ幅方向に隣り合う樹脂被覆コード32の樹脂材料30が互いに接合されている。
ベルト層26は、コード28を樹脂材料30で被覆してなる樹脂被覆コード32を、タイヤ周方向に螺旋状に巻回して構成され、カーカス24に接着又は溶着されている。なお、ベルト層26は、コード28のみで形成されていてもよく、またコード28をタイヤ骨格部材12と同種の熱可塑性樹脂で被覆したシート形状のものでもよい。
ベルト層26のタイヤ幅方向外側端部のタイヤ径方向外側には、ベルト端補強用のレイヤー34が設けられている。このレイヤー34に用いられる繊維コードとしては、例えば、脂肪族ポリアミド、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードを用いることができる。なお、この繊維コードとしてスチールコードを用いることもでき、また一般的な空気入りタイヤに用いられている公知のレイヤーの材料を用いることができる。レイヤー34の繊維コードは、ゴム、または樹脂で被覆されている。レイヤー34は、複数本の繊維コードを含んでいてもよいが、例えば、繊維を含まない、樹脂材料単体、ゴム単体のシート状部材で構成されていてもよい。レイヤー34の曲げ剛性は、レイヤー34が後述するトレッド36の変形に追従するように、ベルト層26の曲げ剛性以下とすることが好ましい。
また、タイヤ骨格部材12のクラウン部22のタイヤ径方向外側には、ゴム層であるトレッド36が配置されている。トレッド36は、タイヤ骨格部材12の主としてクラウン部22に沿って配置され、タイヤ10の接地部分であるタイヤトレッドを構成する。トレッド36は、ベルト層26を介してタイヤ骨格部材12に積層されている。
トレッド36は、タイヤ骨格部材12を形成している熱可塑性樹脂よりも耐摩耗性に優れたゴムで形成されている。トレッド36に用いるゴムとしては、従来のゴム製の空気入りタイヤに用いられているゴムと同種のゴムを用いることができる。
サイド部18に沿ったカーカス24のタイヤ幅方向外側には、サイドゴム層38が設けられている。また、ビード部16の周囲にもゴム層40が設けられている。
タイヤ骨格部材12のうちビードコア14のタイヤ径方向外側に隣接する厚肉部16Aの厚さをT1とし、サイド部18の厚さをT2とすると、T1>T2である。厚さT1,T2は、それぞれ略一定とされている。ここで、厚肉部16Aの厚さT1の測定方向は、厚肉部16Aに沿ったカーカス24の本体部24Aに対する法線Nの方向である。
厚肉部16Aとサイド部18との間の中間部19において、タイヤ骨格部材12の厚さは、T1からT2まで減少している。中間部19のタイヤ幅方向内側には、傾斜面19Aが形成されている。この傾斜面19Aは、厚肉部16Aの長手方向に対して、タイヤ径方向外側に向かってタイヤ幅方向外側に傾斜している。これにより、タイヤ骨格部材12の厚さは、T1からT2へ漸減している。なお、傾斜面19Aは、図示されるような断面直線状に限られず、曲線状や折れ線状であってもよい。
タイヤ骨格部材12の厚さがT1からT2へ減少し始める位置Pは、ビード部16が装着されるリム42におけるリムフランジ44のタイヤ径方向外側端44Aよりタイヤ径方向外側である。
また、タイヤ幅方向断面における厚肉部16Aの縦横比は、1.3〜2.0である。ここで縦横比とは、タイヤ幅方向断面において、法線Nと直交する方向における厚肉部16Aの縦寸法をVとしたときの、縦寸法Vと厚さT1との比、つまりV/T1である。この縦横比が数値範囲を下回ると、縦方向に対し横方向の変形が大となる。また、縦横比が数値範囲を上回ると、タイヤ全体の剛性がアップし変形しづらくとなる。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係るタイヤ10では、タイヤ骨格部材12の厚さがT1からT2へ減少し始める位置Pが、リムフランジ44のタイヤ径方向外側端44Aよりタイヤ径方向外側とされているので、タイヤ10の縦ばねの上昇を抑制しつつ、横力に対する剛性である横ばねを上昇させることができる。このため、乗り心地性能と操縦安定性能を向上させることができる。また、この構成により、タイヤ骨格部材12における厚肉部16Aの範囲を適正化することで、タイヤ骨格部材12における樹脂材料の使用量増加を抑制できる。
また、中間部19において、タイヤ骨格部材12の厚さがT1からT2へ漸減しているので、タイヤ骨格部材12における剛性の変化がなだらかになっている。このため、タイヤの耐久性を向上させることができる。
更に、タイヤ幅方向断面における厚肉部16Aの縦横比(V/T1)が適切に設定されているので、縦方向たわみ量を維持しつつ横方向の変形が抑制できる。
このように、本実施形態によれば、タイヤ骨格部材12における樹脂材料の使用量増加を抑制しつつ、乗り心地性能と操縦安定性能を向上させることができる。
[第2実施形態]
図2において、本実施形態に係るタイヤ20では、ビードコア14において、ビードコードがタイヤ幅方向に3列、タイヤ径方向に4段整列して構成されている。ビードコア14は、タイヤ幅方向断面において矩形をなしている。本実施形態では、第1実施形態と比較して、ビードコア14のタイヤ径方向の段数が1段多い。
このタイヤ20では、第1実施形態に係るタイヤ10と比較して、ビードコア14のタイヤ径方向の段数が1段多いため、ビード部16の曲げ剛性が大きい。したがって、タイヤ20の横ばねを更に上昇させることができる。またこれによって、操縦安定性能を更に向上させることができる。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
タイヤ骨格部材12の厚さがT1からT2へ漸減するものとしたが、これに限られず、厚さが段階的に減少してもよい。
タイヤ幅方向断面における厚肉部16Aの縦横比が1.3〜2.0であるものとしたが、縦横比の範囲は必ずしもこれに限られない。
(試験例)
図1の第1実施形態に係るタイヤ10を実施例1とし、図2の第2実施形態に係るタイヤ20を実施例2とし、図3に示されるタイヤ100を比較例としたときにおける、縦ばねと横ばねの関係を求めた。図3の比較例は、タイヤ骨格部材12の厚さがT1からT2へ減少し始める位置Pが、リムフランジ44のタイヤ径方向外側端44Aよりタイヤ径方向内側である点で、実施例1、実施例2と異なっている。比較例の他の部分については、実施例1(第1実施形態)と同様である。
弊社計測器、空気圧220kPa、荷重4.25kN条件での縦ばねと横ばねの測定値を求めた。縦ばねは、荷重をかけた際の荷重と縦たわみとの傾き、横ばねは荷重負荷(4.25kN)に横方向に変形させた際の相対変位量と発生する力での傾きとしている。
結果は図4に示されるとおりである。図4において、縦ばねは、縦横比0(V=0)の形状&基準の樹脂材料弾性率300MPaを100とした場合における指数により示されており、数値が大きいほど縦ばねが大きいことを示している。また、横ばねは、V=0の形状を100とした場合における指数により示されており、数値が大きいほど横ばねが大きいことを示している。また、図4において、「○」は比較例、「●」は実施例1、黒い□は実施例2を示している。
図4によれば、実施例1,2は、比較例に比べて、横ばねが上昇している。これは、タイヤ骨格部材12におけるビード部16の厚肉部16Aのボリュームを大きくすることにより、横ばねが上昇することを示している。また、実施例2における横ばねの上昇が顕著である。これは、実施例2における厚肉部16Aの縦横比をアップしていることとビードコア14の構成(ビードコードの配列)を、実施例1及び比較例に対してタイヤ径方向に1段多くすることにより、横ばねが大きく上昇することを示している。したがって、比較例、実施例1,2の中では、実施例2の横方向の変形量を抑制することにより操縦安定性能が高くなることがわかる。
10…タイヤ、12…タイヤ骨格部材、14…ビードコア、16…ビード部、16A…厚肉部、18…サイド部、20…タイヤ、42…リム、44…リムフランジ、44A…タイヤ径方向外側端、P…タイヤ骨格部材の厚さが減少し始める位置、T1…厚肉部の厚さ、T2…サイド部の厚さ

Claims (3)

  1. ビードコアが樹脂材料に埋設されたビード部と、前記樹脂材料からなり前記ビード部のタイヤ半径方向外側に連なるそれぞれサイド部とを有するタイヤ骨格部材を有し、
    前記タイヤ骨格部材のうち前記ビードコアのタイヤ径方向外側に隣接する厚肉部の厚さをT1とし、前記サイド部の厚さをT2とすると、T1>T2であり、
    前記厚肉部と前記サイド部との間において、前記タイヤ骨格部材の厚さが、T1からT2まで減少しており、
    前記タイヤ骨格部材の厚さがT1からT2へ減少し始める位置は、前記ビード部が装着されるリムにおけるリムフランジのタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向外側であるタイヤ。
  2. 前記タイヤ骨格部材の厚さは、T1からT2へ漸減している請求項1に記載のタイヤ。
  3. タイヤ幅方向断面における前記厚肉部の縦横比は、1.3〜2.0である請求項1又は請求項2に記載のタイヤ。
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