JP2017226241A - タイヤ、及びタイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、タイヤ製造時に、未加硫の被覆ゴム層をタイヤ骨格部材のサイド部外面からタイヤ内面に貼り付ける際に、タイヤ骨格部材のタイヤ内面に設けられた係合部と、未加硫の被覆ゴム層に設けられた被係合部とを係合させることができる。この係合により、ビード部の周りを折り返されてビード部の内面側に配置された未加硫の被覆ゴム層を、タイヤ骨格部材に簡易に保持することができ、未加硫の被覆ゴムをタイヤ骨格部材に適正に貼り付けた状態で加硫を行うことができる。
なお、各部の寸法測定方法は、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が発行する2016年度版YEAR BOOKに記載の方法による。
本実施形態のタイヤ10は、タイヤ10の骨格部分となる環状のタイヤ骨格部材17を備えている。本実施形態のタイヤ骨格部材17は、樹脂材料で形成された一対のタイヤ半体17Aをタイヤ赤道面CLで接合部材17Bによって接合したものである。
図2に示すように、ビード部12の内面12Bには、係合部の一例たる凸部20が設けられている。凸部20は、タイヤ骨格部材17のタイヤ最大幅位置Pmaxよりもタイヤ径方向内側で、かつ、ビードコア18よりもタイヤ径方向外側に、タイヤ内側へ突出してタイヤ周方向に複数形成されている。本実施形態の凸部20は、円柱形状である。ビード部12の内面12B内で凸部20が形成されている部分は、タイヤ径方外側がタイヤ径方内側よりもタイヤ幅方向外側となるように傾斜しており、凸部20の軸線Lは、内面12Bに対して垂直に延びている。したがって、凸部20の軸線Lは、凸部20の先端側が基部側よりもタイヤ径方向外側に位置するようにタイヤ回転軸に対して平行な方向(矢印TW方向)に対して傾斜している。
クラウン部16のタイヤ径方向外側には、ベルト層28が配設されている。図2に示すように、このベルト層28は、樹脂27で被覆された補強コード26をタイヤ周方向に螺旋状に巻いて構成されている。
タイヤ骨格部材17のタイヤ外側面側には、骨格部材補強層30が配置されている。骨格部材補強層30は、タイヤ骨格部材17の外面に沿ってビードコア18のタイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側へ向けて延び、さらにタイヤ赤道面CLを越えて反対側のビードコア18のタイヤ径方向内側へ延びている。
骨格部材補強層30のタイヤ径方向外側には、ゴム製のトレッド32が配設されている。このトレッド32は、骨格部材補強層30のタイヤ径方向外側部分を覆っている。トレッド32を構成するゴム材は、従来一般の空気入りタイヤのトレッドゴムや、更生タイヤ用のトレッドゴムと同様のものである。また、トレッド32には、路面との接地面にトレッドパターン(図示省略)が形成されている。
図1及び図2に示すように、タイヤ骨格部材17に貼り付けられた骨格部材補強層30の外面には、サイド部14のタイヤ外側の外面14Aからビード部12のタイヤ内側の内面12Bに渡って被覆ゴム24が配設されている。具体的には、被覆ゴム24は、サイド部14の外面14Aからビード部12の外面12Aを経由してビード部12の内面12B側へ折り返されている。
次に、本実施形態のタイヤ10の製造方法の一例を説明する。
(骨格形成工程)
まず、骨格形成工程について説明する。この骨格形成工程では、タイヤ骨格部材17をタイヤ赤道面CL部分で半分に分割した形状のタイヤ半体17Aを熱可塑性樹脂を用いて射出成形する。
次に、骨格部材補強層形成工程について説明する。この骨格部材補強層形成工程では、加硫後に骨格部材補強層30となる環状とされたプライ30L、及びプライ30Rをタイヤ骨格部材17の外面及び内面の一部に配置する。具体的には、プライ30Lをクラウン部16の外面のタイヤ赤道面CL付近から図面左側のビード部12の内面12Bに渡って配置し、プライ30Rをクラウン部16外面のタイヤ赤道面CL付近から図面右側のビード部12の内面12Bに渡って配置する。なお、タイヤ赤道面CL付近において、プライ30Lの一部とプライ30Rの一部とを重ねる。
次に、未加硫ゴム配置工程について説明する。この未加硫ゴム配置工程では、加硫後に被覆ゴム24となる環状とされたシート状の未加硫ゴムシート25をタイヤ骨格部材17のサイド部14の外面14Aからビード部12の内面12Bに渡ってプライ30Lの外面、及びプライ30Rの外面に配置する。
次に、ベルト成形工程について説明する。このベルト成形工程では、タイヤ骨格部材17の外周にベルト層28を形成する。具体的には、タイヤ骨格部材17のクラウン部16に樹脂27で被覆した補強コード26を螺旋状に巻き付けてベルト層28を形成する。ここで補強コード26は、樹脂部分を溶融させながらクラウン部16に巻き付けるため、樹脂27の冷却固化後には、クラウン部16に強固に接合される。
次に、トレッド配置工程について説明する。このトッド配置工程では、加硫後にトレッド32となる未加硫トレッドゴム(図示省略)を、プライ30L、及びプライ30Rのタイヤ径方向外側に配置する。具体的には、タイヤ一周分の帯状の未加硫ゴムトレッドを、プライ30L、及びプライ30Rの外周に巻き付けて貼り付ける。なお、巻き付ける際に、プライ30Lと未加硫ゴムトレッドの一方の端部との間、及びプライ30Rと未加硫ゴムトレッドの他方の端部との間に、未加硫ゴムのタイヤ径方向外側の端部を挟持する。
次に、加硫工程の一例について説明する。この加硫工程では、加硫機(図示省略)を用いてタイヤ骨格部材17に接着された未加硫のゴムを加硫する。加硫機は、従来一般の空気入りタイヤを加硫するものと同様の構造のものを用いることができ、簡単に説明すると、加硫機はタイヤ骨格部材17が内部にセットされる加硫型と、膨張収縮可能とされ、タイヤ骨格部材17の内側で膨張することでタイヤ骨格部材17を内側から加圧する加硫ブラダーとを備えている。
次に、本実施形態のタイヤ10の製造方法の作用効果について説明する。
前述した様に、未加硫ゴムシート25は小さいながらも弾性力を有しているため、未加硫ゴムシート25を折り返して急激に曲げると、曲げられる前の元の形状に戻ろうとする曲げ応力が内部に生じ、ビード部12の内面12B側に配置された部分が図2の2点鎖線で記載したように剥がれる虞がある。
図4〜14にしたがって、未加硫ゴムシート25をビード部12の内面12Bへ仮止め固定する際の変形例を説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示す凸部36は、柱状部36Aの先端に、柱状部36Aの軸線Lと交差方向に突出する板状の引掛り部36Bが形成されており、この引掛り部36Bが未加硫ゴムシート25の外側に配置されている。このため、孔34から凸部36が抜け出ようとする際に、引掛り部36Bが未加硫ゴムシート25に引っ掛かり、凸部36が孔34から抜け難くなっている。
本実施形態の凸部材48は、タイヤ骨格部材17に埋め込まれている部分が円柱状で、未加硫ゴムシート25から突出する先端側が円錐台形状とされているが、例えば、前述した図4、5に示すような他の形状であっても良い。
本実施形態では、未加硫ゴムシート25をビード部12の内面12Bに押し付けることで、無数の毛52を未加硫ゴムシート25にめり込ませている、言い換えれば、毛52を未加硫ゴムシート25に食い込ませている。これにより、本実施形態においても未加硫ゴムシート25が剥がれ難くなっている。
なお、針54、針56は、タイヤ骨格部材17とは異なる部材の一例である。
本実施形態では、未加硫ゴムシート25をビード部12の内面12Bに押し付け、図14(B)に示すように、内層25Aの未加硫ゴムを凹部58に進入させるように未加硫ゴムシート25をビード部12の内面12Bに貼り付ける。内層25Aの未加硫ゴムが凹部58に進入しているので、本実施形態においても未加硫ゴムシート25が剥がれ難くなっている。なお、本実施形態では、凹部58が請求項7の発明の係合部に相当しており、凹部58に進入している内層25Aの凸状の一部、即ち凸部60が請求項7の発明の被係合部に相当している。
Claims (10)
- 樹脂材料で形成され、ビード部、前記ビード部のタイヤ径方向外側に連なるサイド部、及び前記サイド部のタイヤ幅方向内側に連なるクラウン部を含んで構成された環状のタイヤ骨格部材と、
前記タイヤ骨格部材のサイド部外面からタイヤ内面に渡って、前記ビード部の周りを折り返して延設される被覆ゴム層と、
前記タイヤ骨格部材の前記タイヤ内面に設けられた係合部と、
前記被覆ゴム層に設けられ、前記係合部と係合する被係合部と、
を有するタイヤ。 - 前記係合部は凸部であり、
前記被係合部は前記凸部が挿入される孔である、請求項1に記載のタイヤ。 - 前記凸部の突出方向は、前記タイヤ骨格部材の回転軸に対して、先端側が基部側よりも径方向外側に位置するように傾斜している、請求項2に記載のタイヤ。
- 前記凸部は、前記タイヤ骨格部材の一部が突出して形成されている、請求項2または請求項3に記載のタイヤ。
- 前記凸部は、前記タイヤ骨格部材とは異なる部材で形成され、かつ前記タイヤ骨格部材に固定されている、請求項2または請求項3に記載のタイヤ。
- 前記凸部の先端部は前記被覆ゴム層を貫通して内周面から突出しており、
前記凸部の前記先端部の径は、前記凸部の基端側の径よりも大きく形成されている、請求項2〜請求項5の何れか1項に記載のタイヤ。 - 前記係合部は凹部であり、
前記被係合部は、前記凹部に挿入される凸部である、請求項1に記載のタイヤ。 - 前記ビード部の内面側に配置される前記被覆ゴム層のタイヤ径方向外側端部、及び前記係合部は、前記タイヤ骨格部材のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に配置されている、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のタイヤ。
- ビード部、前記ビード部のタイヤ径方向外側に連なるサイド部、及び前記サイド部のタイヤ幅方向内側に連なるクラウン部を含んで構成されるタイヤ骨格部材と、前記ビード部のタイヤ内側面に前記ビード部と一体的に形成される係合部とを、樹脂材料を用いてモールドで形成する骨格形成工程と、
前記タイヤ骨格部材の前記サイド部の外面から前記ビード部の内面に渡って未加硫ゴムシートを配置すると共に、前記未加硫ゴムシートを前記係合部に係合する未加硫ゴム配置工程と、
前記未加硫ゴムシートの配置された前記タイヤ骨格部材を加硫モールド内で加熱して前記未加硫ゴムシートを加硫すると共に前記タイヤ骨格部材に加硫接着する加硫工程と、
を有するタイヤの製造方法。 - ビード部、前記ビード部のタイヤ径方向外側に連なるサイド部、及び前記サイド部のタイヤ幅方向内側に連なるクラウン部を含んで構成されるタイヤ骨格部材を、樹脂材料を用いてモールドで形成する骨格形成工程と、
前記タイヤ骨格部材の前記サイド部の外面から前記ビード部の内面に渡って未加硫ゴムシートを配置する未加硫ゴム配置工程と、
前記未加硫ゴムシートを、前記タイヤ骨格部材とは別体の係止部材で前記ビード部のタイヤ内面に係止する係止工程と、
前記未加硫ゴムシートの配置された前記タイヤ骨格部材を加硫モールド内で加熱して前記未加硫ゴムシートを加硫すると共に前記タイヤ骨格部材に加硫接着する加硫工程と、
を有するタイヤの製造方法。
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