JP2019205904A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技性を向上することのできる遊技機を提供する。【解決手段】REP1(第1役)、REP2(第2役)、REP12(第3役)に重複当選した場合、左リール(所定のリール)に対応するストップボタンが操作されたとき、REP12に対応付けられた第3図柄組合せを構成するこぼし有り図柄(不完全図柄)である赤7図柄が引込範囲内にない場合、REP1に対応付けられた第1図柄組合せを構成する完全図柄であるリプレイ図柄よりも、REP2に対応付けられた第2図柄組合せを構成する完全図柄であるベル図柄を優先的に有効ラインに表示させ、REP12の赤7図柄が引込範囲内にある場合、REP2のベル図柄よりも、REP12の赤7図柄を有効ラインに表示する。【選択図】図16

Description

本発明は、回胴式遊技機その他のスロットマシン等の遊技機に関する。
一般に、スロットマシン等の遊技機では、遊技状態の移行契機となる役(以下、特定役
と言う。)が設けられており、内部抽選で特定役に当選すると、内部的に特定役が当選し
ている状態(以下、特定遊技状態と言う。)となる。この特定遊技状態において、回転す
るリールがストップスイッチの操作に基づいて停止されたとき、特定役に予め定められた
図柄組合せが有効ラインに停止表示されると、遊技状態が特定遊技状態から異なる遊技状
態に移行する。(例えば、特許文献1)
特開2005−193071号公報
ところで、スロットマシンでは、内部抽選で特定役に当選する前の遊技状態(以下、非
内部遊技状態と言う。)と、内部的に特定役が当選している前記特定遊技状態とで、リー
ルの停止制御を変えており、特定遊技状態では、非内部遊技状態におけるリールの停止態
様とは異なる態様(所謂、リーチ目)でリールを停止可能とさせる。これにより、遊技者
は、現在の遊技状態が特定遊技状態であることを知ることが可能になり、特定役の当選を
確信することができる。
しかし、近年では、様々な工夫を凝らした遊技機が登場しており、単に、特定遊技状態
において特定役の当選をリールの停止態様で報知するのみでは、もはや遊技者の興味を惹
きつけることが困難となっている。このため、非内部遊技状態と特定遊技状態とでリール
の停止制御を変更することにより、遊技性を向上することのできる遊技機の登場が待ち望
まれている。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技性を向上する
ことのできる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、所定条件の成立を契機に、複数種類の当選種別のいずれかを内部抽選により決定する内部抽選手段と、前記所定条件の成立を契機に前記複数のリールを回転制御し、ストップスイッチの操作を契機に前記内部抽選で当選した前記当選種別に含まれる役に予め対応付けられた図柄組合せを有効ラインに表示可能とするように前記リールを停止制御するリール制御手段と、を備えた遊技機であって、前記複数種類の当選種別のうち特定の当選種別には、第1図柄組合せが対応付けられた第1役(例えば、当選役REP1)、第2図柄組合せが対応付けられた第2役(例えば、当選役REP2)、および第3図柄組合せが対応付けられた第3役(例えば、当選役REP12)が含まれており、前記第1図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールの外周面にそれぞれ配置される完全図柄(例えば、リプレイ図柄)を含んで構成され、前記第2図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールのうち所定のリール(例えば、左リール)の外周面に配置される完全図柄(例えば、ベル図柄)を含んで構成され、前記第3図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによっては前記有効ラインに表示されないように前記所定のリールの外周面に配置される不完全図柄(例えば、赤7図柄)を含んで構成され、前記所定のリールの外周面に配置されている前記第1図柄組合せを構成する完全図柄は、前記所定のリールの外周面に配置されている前記第2図柄組合せを構成する完全図柄および前記第3図柄組合せを構成する不完全図柄とは異なる図柄であり、前記リール制御手段は、前記内部抽選によって前記特定の当選種別が当選している状態で前記所定のリールに対応する前記ストップスイッチが操作された場合には、前記第1図柄組合せを構成する完全図柄よりも前記第2図柄組合せを構成する完全図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記所定のリールを停止制御すると共に、前記第2図柄組合せを構成する完全図柄よりも前記第3図柄組合せを構成する不完全図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記所定のリールを停止制御し、前記所定のリールに配置される前記不完全図柄が少なくとも前記有効ラインに表示された場合に、遊技者に有利な特典が付与可能であることを特徴とする。
また、別の好ましい態様は、外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、所定条件の成立を契機に、遊技媒体を遊技者に払い出し可能な小役および遊技状態の移行契機となる特定役を含む複数種類の役のうち1または複数の役の当否を内部抽選により決定する内部抽選手段と、前記所定条件の成立を契機に前記複数のリールを回転させると共に、ストップスイッチの操作を契機に前記内部抽選で当選した役に予め対応付けられた図柄組合せを有効ラインに表示可能とするように前記リールを停止させるリール制御手段と、を備え、前記リール制御手段は、前記内部抽選で前記小役および前記特定役が重複して当選している場合には、前記特定役に対応付けられている特定図柄組合せよりも前記小役に対応付けられている図柄組合せを優先させて前記有効ラインに表示可能とするように前記リールを停止させる遊技機であって、前記小役として、第1図柄組合せが対応付けられた第1小役および前記第1図柄組合せと異なる第2図柄組合せが対応付けられた第2小役が設けられ、前記特定図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールの外周面にそれぞれ配置される完全図柄のみで構成され、前記第1図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールのうち一のリールの外周面に配置される完全図柄を含んで構成され、前記第2図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによっては前記有効ラインに表示されないように前記一のリールの外周面に配置される不完全図柄を含んで構成され、前記一のリールの外周面に配置されている前記特定図柄組合せを構成する前記完全図柄は、前記一のリールの外周面に配置されている前記第1図柄組合を構成する前記完全図柄および前記第2図柄組合を構成する前記不完全図柄とは異なる図柄であり、前記リール制御手段は、前記内部抽選によって前記第1小役、前記第2小役および前記特定役が重複して当選している状態で前記一のリールに対応する前記ストップスイッチが操作された場合には、前記特定図柄組合せを構成する前記完全図柄よりも、前記第1図柄組合せを構成する前記完全図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記一のリールを停止させると共に、前記第1図柄組合せを構成する前記完全図柄よりも前記第2図柄組合せを構成する前記不完全図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記一のリールを停止させることを特徴とする。
上記構成において、前記第1図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングに
よらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールのうち前記一のリール
と異なる他のリールの外周面に配置される完全図柄を含んで構成され、前記第2図柄組合
せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能とな
るように前記他のリールの外周面に配置される完全図柄を含んで構成され、前記他のリー
ルの外周面に配置されている図柄のうち、前記特定図柄組合せを構成する前記完全図柄、
前記第1図柄組合を構成する前記完全図柄および前記第2図柄組合を構成する前記完全図
柄は、全て同一の特殊図柄であり、前記リール制御手段は、前記内部抽選によって前記第
1小役、前記第2小役および前記特定役が重複して当選している状態で前記他のリールに
対応する前記ストップスイッチが操作された場合には、前記特殊図柄以外の図柄よりも前
記特殊図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記他のリールを停止させること
を特徴とする。
上記した別の好ましい態様によると、遊技状態の移行契機となる特定役に対応付けられた特定図柄組合せが完全図柄のみで構成されているにも拘らず、第1小役、第2小役および特定役が重複して当選している状態で、一のリールに対応するストップスイッチが操作されることにより、特定図柄組合せが有効ラインに表示されないようにリールを停止させることができるので、遊技状態の移行を阻止するような趣向の高い遊技性を実現することができる。
なお、上記構成において、前記内部抽選で前記特定役に当選したときから前記特定役に
対応付けられた前記特定図柄組合せが前記有効ラインに表示される前までの特定遊技状態
を含む複数の遊技状態の間で遊技状態の移行を制御する遊技状態制御手段と、前記有効ラ
インに表示された図柄組合せに応じて、所定の遊技媒体を払い出す払出制御手段と、を備
え、前記複数種類の役に、遊技に関する特典を遊技者に付与可能な特別役が含まれており
、前記内部抽選における前記特別役の入賞確率を制御する入賞確率制御手段をさらに備え
、前記遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態において、前記特定図柄組合せが前記有効
ラインに表示された場合に前記特定遊技状態を終了させて前記特定遊技状態と異なる第1
遊技状態に移行させる一方、前記特定図柄組合せが前記有効ラインに表示されなかった場
合に前記第1遊技状態に移行させることなく前記特定遊技状態を維持させ、前記第1遊技
状態において、前記遊技媒体の払出総数が特定総数を超えた場合に前記第1遊技状態を終
了させて前記特定遊技状態および前記第1遊技状態と異なる第2遊技状態に移行させ、前
記第2遊技状態において、前記内部抽選で前記特定役に当選した場合に前記第2遊技状態
を終了させて前記特定遊技状態に移行させ、前記リール制御手段は、前記内部抽選で前記
特定役に単独で当選した場合には、前記特定図柄組合せが完全図柄のみで構成されている
ことに起因して、前記ストップスイッチの操作態様に拘わらず、前記特定図柄組合せを前
記有効ラインに表示するよう前記リールを停止させ、前記入賞確率制御手段は、前記第1
遊技状態および前記第2遊技状態における前記特別役の入賞確率よりも、前記特定遊技状
態における前記特別役の入賞確率を高確率に制御することを特徴とするものであっても良
い。本構成によると、特定役に当選してから特定図柄組合せが有効ラインに表示されるま
で遊技状態は特定遊技状態に滞在し、特定遊技状態における内部抽選で第1小役および第
2小役に重複して当選すると、第1小役、第2小役および特定役が重複して当選している
状態となる。この状態において、一のリールに対応するストップスイッチが操作された場
合には、特定図柄組合せが有効ラインに表示されないようにリールを停止させて、遊技状
態が特定遊技状態から第1遊技状態に移行することを阻止して、特別役の入賞確率を高確
率で維持可能となる。
本発明の第1実施形態例に係るスロットマシンの外観斜視図である。 リールの外周面に配列された図柄を示す図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 内部抽選で決定される当選エリアを説明するための図である。 内部抽選で決定される当選エリアを説明するための図である。 当選エリアに対応付けられた役を説明するための図である。 REP16およびREP17に対応するリールの停止態様を説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 各遊技状態における各当選エリアの当選確率を示す図である。 各遊技状態における各当選エリアの当選確率を示す図である。 非CBB内部遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合に有効ラインに表示可能な図柄組合せを示す図である。 非内部CBB遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 非内部CBB遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 非内部CBB遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 非内部CBB遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 CBB内部遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合に有効ラインに表示可能な図柄組合せを示す図である。 CBB内部遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 CBB内部遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 CBB内部遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 CBB内部遊技状態における内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を説明するための図である。 本実施形態例の変形例に係る各当選エリアの当選確率を示す図である。
以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本
実施形態例のスロットマシンSは、筐体1、筐体1の前面上部に扉状に開閉自在に取り付
けられた上扉2、筐体1の前面下部に扉状に開閉自在に取り付けられた下扉3を主として
備えている。
上扉2には、光の演出を実行するランプ4、音の演出を実行する一対のスピーカ5、画
像や映像等の演出を実行するサブモニタ6、クレジットされたメダル(遊技媒体)の枚数
を表示するクレジット表示器7、遊技者に払い出されるメダルの枚数を表示する払出枚数
表示器8、スロットマシンSに投入(ベット)されたメダルの枚数を表示するベットラン
プ9a〜c、後述のストップボタン16a〜cの操作順序に係る情報を表示するメインモ
ニタ10が設けられている。
下扉3には、メダルをスロットマシンSに投入するためのメダル投入口11、クレジッ
トされたメダルをスロットマシンSに投入するためのMAXベットボタン12および1枚
ベットボタン13、スロットマシンSに投入されたメダルおよびクレジットされたメダル
を精算するための精算ボタン14、後述の各リール30a〜cを回転させるためのスター
トレバー15、各リール30a〜cの回転をそれぞれ停止させるための左ストップボタン
(ストップスイッチ)16a,中ストップボタン(ストップスイッチ)16b,右ストッ
プボタン(ストップスイッチ)16c、遊技者にメダルを払い出すためのメダル払出口1
7、メダル払出口17から払出されたメダルを収容する受皿18が設けられている。
スロットマシンSは、筐体1の内部に、ホッパーユニット20(図3参照)、リールユ
ニット30、電源ユニット(図示省略)等を備えている。
ホッパーユニット20は、スロットマシンSに投入されたメダルを貯留する貯留タンク
(図示省略)、この貯留タンクに貯留されたメダルをメダル払出口17より払い出すため
のホッパー駆動モータ(図示省略)を有している。
リールユニット30は、左リール30a、中リール30bおよび右リール30cを備え
、各リール30a〜cは、図示せぬステッピングモータの駆動によりそれぞれ回転する。
図2に示すように、左リール30aの外周面に図柄列31a、中リール30bの外周面に
図柄列31b、右リール30cの外周面に図柄列31c、がそれぞれ付されており、図柄
列31a〜cは均等な20の領域(20コマ)にそれぞれ区画されている。1つの領域に
1個の図柄が配置されており、各領域に配置された図柄に図柄番号0〜19がそれぞれ対
応付けられている。上扉2が閉鎖状態にあるときに、遊技者は、上扉2の下部中央に透明
材料で形成された表示窓40を通して図柄を視認可能になると共に、各リール30a〜c
が停止している状態では、1つのリールの外周面に配置された20個の図柄のうち連続す
る3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)が表示窓40に表示されて、3行3列に
配置された合計9個の図柄を目視できる。
表示窓40には、各リール30a〜cの上段図柄、中段図柄および下段図柄がそれぞれ
停止する上段、中段および下段の停止位置が設けられており、各リールの停止位置をそれ
ぞれ組み合わせた有効ラインが設定されている。具体的には、図1に示すように、表示窓
40に有効ラインLが設けられており、有効ラインLは、各リール30a〜cの中段(中
段停止位置)の組み合わせからなる。スタートレバー15の操作(遊技開始操作)を契機
として行われた後述の内部抽選で決定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに停
止表示されると、例えば、所定枚数のメダルが遊技者に払い出されたり、メダルの投入に
よらずに次回の遊技が可能になったりする。
図2に示すように、各図柄列31a〜cには、赤7、黒BAR(バー)、白BAR、星
、チェリー、スイカ1、スイカ2、ベル1、ベル2、リプレイの合計10種類の図柄が配
置されており、これら図柄の組合せが予め対応付けられた役が複数種類設けられている。
複数種類の役は、遊技状態の移行契機となるCBB役(特定役)、規定数のメダルの投入
によらずに次回の遊技を可能とさせる再遊技役、入賞によりメダルを遊技者に払い出す小
役の3種類に大別される。
電源ユニットは、スロットマシンSの電源をON/OFFするための電源スイッチ(図
示省略)、スロットマシンSの出玉率(メダルの投入総数に対する払出総数の割合)を示
す設定値を変更するための設定キー(図示省略)および設定変更ボタン(図示省略)を有
している。本実施形態例のスロットマシンSには6段階の出玉率が設けられており、これ
ら6段階の出玉率が1〜6までの設定値にそれぞれ対応付けられている。遊技場の管理者
は、設定キーや設定変更ボタン等を操作することにより設定値1〜6の間で設定値を変更
可能になっている。
次に、図3を用いて、スロットマシンSを構成する各制御処理部について説明する。
主制御処理部100は、筐体1の内部に設けられており、メインCPU、メインROM
、メインRAMを備えている。主制御処理部100には、メダル投入口11から投入され
たメダルの通過を検知する投入メダルセンサ11a、MAXベットボタン12、1枚ベッ
トボタン13、精算ボタン14、スタートレバー15、各ストップボタン16a〜c、そ
の他の装置が接続されており、これら各装置からの信号や図示せぬタイマカウンタからの
信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、メインCPUは、メインROM
に格納されたプログラムを読み出して様々な処理を実行したり、当該処理の結果に応じて
副制御処理部200にコマンドを送信したりする。メインRAMは、メインCPUの処理
時におけるデータのワークエリアとして機能する。
副制御処理部200は、サブCPU、サブROM、サブRAMを備えており、主に遊技
中に行われる各演出の実行を制御する。副制御処理部200は、主制御処理部100に対
して当該主制御処理部100から副制御処理部200への一方向に通信可能に接続されて
いる。サブCPUは、主制御処理部100から送信されたコマンド(主制御処理部100
で決定された指示)等に基づいて、サブROMに格納されたプログラムを読み出して演算
処理を行うとともに、当該処理に基づいて、ランプ4、一対のスピーカ5、サブモニタ6
等の演出装置を制御する。サブRAMは、サブCPUの演算処理時におけるデータのワー
クエリアとして機能する。
主制御処理部100のメインROMには、スタートレバー15の操作を有効化させるス
タートレバー有効化手段101、有効化されたスタートレバー15の操作(スタートレバ
ー15からの信号)に基づいて、役の対応付けられた当選エリアを複数種類の中から内部
抽選で決定する内部抽選手段102、内部抽選で決定した当選エリアに対応付けられてい
る役(以下、当選役と言う。)に係るフラグ(以下、当選フラグと言う。)を成立させる
当選フラグ制御手段103、各リール30a〜cの回転および停止を制御するリール制御
手段104、小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞した場合に当該
小役に予め対応付けられたメダル数を払い出すメダル払出手段105、再遊技役に対応す
る図柄組合せが有効ラインLに表示された場合に規定数のメダルの投入によらずに次回の
遊技を可能とさせる再遊技状態を設定する再遊技状態設定手段106、遊技状態を制御す
る遊技状態制御手段107、演出モード(演出状態とも言う。)を制御する演出モード制
御手段108、メインモニタ10の表示を制御するメインモニタ制御手段109が構築さ
れている。
本実施形態例では、遊技状態として、非CBB内部遊技状態、CBB内部遊技状態、C
BB遊技状態が設けられ、非CBB内部遊技状態(以下、非内部CBBと言う。)には、
非RT遊技状態(以下、非RTと言う。)、RT1遊技状態(以下、RT1と言う。)、
RT2遊技状態(以下、RT2と言う。)、RT3遊技状態(以下、RT3と言う。)お
よびRT4遊技状態(以下、RT4と言う。)が設けられている。遊技状態制御手段10
7は、CBB役の当選に応じて、非内部CBB(非RT、RT1〜RT4)、CBB内部
遊技状態(以下、内部CBBと言う。)、CBB遊技状態(以下、CBBと言う。)の間
で遊技状態の移行を制御する。
また、本実施形態例では、演出モードとして、通常の遊技が行われる非ARTモードと
、通常の遊技よりも遊技者に有利なART遊技が行われるARTモードとが設けられてい
る。なお、ART遊技とはAT遊技とRT遊技とを兼ねた遊技であって、AT遊技とはス
トップボタンの操作順序をメインモニタ10およびサブモニタ6に表示してメダルの獲得
を容易とさせる遊技のことを言い、RT遊技とは内部抽選で再遊技役が高確率で当選する
遊技のことを言う。
副制御処理部200のサブROMには、ランプ4、一対のスピーカ5およびサブモニタ
6の各演出装置を制御する演出装置制御手段201が構築されている。演出装置制御手段
201は、主制御処理部100からの指示(コマンド)を受けて、音による演出、音声に
よる演出および映像等による演出を各演出装置で実行するよう制御する。
まず、主制御処理部100のメインROMに構築された各手段について説明する。
スタートレバー有効化手段101は、規定数のメダルがスロットマシンSに投入され、
あるいは、再遊技状態設定手段106によりスロットマシンSが前述の再遊技状態に設定
された場合にスタートレバー15の操作を有効化させる。
内部抽選手段102は、有効化されたスタートレバー15の操作(遊技開始操作)が行
われたタイミングで内部抽選用の乱数(図示省略)を取得し、この取得された乱数と現在
の遊技状態の種類とに基づいて、複数種類の当選エリアの中から1つの当選エリアを決定
する。具体的には、内部抽選手段102は、主制御処理部100のメインROMに記憶さ
れた当選確率抽選テーブル(図9参照)を遊技状態に応じて参照し、参照したテーブルと
、取得された内部抽選用の乱数値とに基づいて、当選エリアを決定する。
なお、当選エリア、当選エリアに対応付けられた役、当選エリアの当選確率については
後述するが、本実施形態例では、図4,5に示すように、遊技状態の移行契機となるCB
B役が当選エリア「CBB1」(46番)および当選エリア「CBB2」(47番)の双
方に対応付けられており、CBB1にはCBB役のみが単独で対応付けられ、CBB2に
はCBB役に加えて再遊技役(後述のREP1)が対応付けられている。
当選フラグ制御手段103は、内部抽選で決定された当選エリアに対応付けられた役に
係る当選フラグを成立させ(設定し)、CBBにおいて、内部抽選の結果に拘わらず、全
ての小役の当選フラグを成立させる。また、当選フラグ制御手段103は、今回の遊技に
おける内部抽選に基づいて成立(ONにセット)させた当選フラグが小役または再遊技役
に係る当選フラグである場合には、これらの当選フラグを次回の遊技に持ち越さないよう
に、次回の遊技の開始前までにOFFにセットする(解除する)。
本実施形態例では、CBB役の当選フラグが単独で成立している状態になると、ストッ
プボタンの操作タイミングおよび操作順序(以下、ストップボタンの操作態様と言う。)
に拘わらず、CBB役に対応する図柄組合せ(以下、CBB図柄組合せと言う。)が有効
ラインLに表示される。一方、CBB役および小役の当選フラグが重複して成立している
状態になると、ストップボタンの操作態様に拘わらず、CBB役よりも小役を優先させて
、小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、同様に、CBB役および再遊技
役の当選フラグが重複して成立している状態になると、ストップボタンの操作態様に拘わ
らず、CBB役よりも再遊技役を優先させて、再遊技役に対応する図柄組合せが有効ライ
ンLに表示される構成になっている。なお、以下の説明において、CBB図柄組合せが有
効ラインLに表示されたときのリールの停止態様のことを「特定停止態様」と言い、再遊
技役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されたときのリールの停止態様のことを
「通常停止態様」と言うことにする。
例えば、RT1(非内部CBB)における内部抽選でCBB1に当選すると、当選フラ
グ制御手段103はCBB役の当選フラグを単独で成立させると共に、遊技状態制御手段
107は遊技状態をRT1から内部CBBに移行させる。かかる後にストップボタンの操
作が行われると、リール制御手段104は、ストップボタンの操作態様に拘わらず、有効
ラインLにCBB図柄組合せを表示するようリールを停止させる。この場合、当選フラグ
制御手段103は、CBB役の当選フラグを次回の遊技に持ち越すことなく、次回の遊技
の開始前までにOFFにセット(解除)し、後述するように、遊技状態制御手段107は
、遊技状態を内部CBBからCBBに移行させる。このため、非内部CBBにおける内部
抽選でCBB1に当選すると、内部CBBの滞在期間は、CBB1の当選(CBB1の当
選契機となる遊技開始操作)からCBB図柄組合せの停止表示までの短い期間(略1回の
遊技に相当する期間)となる。
例えば、RT4(非内部CBB)における内部抽選でCBB2に当選したとすると、当
選フラグ制御手段103はCBB役および再遊技役の当選フラグを重複して成立させると
共に、遊技状態制御手段107は遊技状態をRT4から内部CBBに移行させる。かかる
後にストップボタンの操作が行われると、リール制御手段104は、ストップボタンの操
作態様に拘わらず、有効ラインLに再遊技役に対応する図柄組合せを表示するようにリー
ルを停止させる。この場合、CBB図柄組合せが有効ラインLに表示されないため、当選
フラグ制御手段103はCBB役の当選フラグを次回の遊技に持ち越し、遊技状態制御手
段107は遊技状態を内部CBBで維持することになる。このため、非内部CBBにおけ
る内部抽選でCBB2に当選すると、内部CBBの滞在期間は、少なくとも、非内部CB
BにおいてCBB1が当選した場合の内部CBBの滞在期間よりも長い期間(略2回の遊
技に相当する期間以上)となる。
なお、以下の説明において、非RT(非内部CBB)から移行した内部CBBを「非R
T内部CBB」、RT1(非内部CBB)から移行した内部CBBを「RT1内部CBB
」、RT2(非内部CBB)から移行した内部CBBを「RT2内部CBB」、RT3(
非内部CBB)から移行した内部CBBを「RT3内部CBB」、RT4(非内部CBB
)から移行した内部CBBを「RT4内部CBB」と言うことにする。また、非RT内部
CBBから移行したCBBを「非RTCBB」、RT1内部CBBから移行したCBBを
「RT1CBB」、RT2内部CBBから移行したCBBを「RT2CBB」、RT3内
部CBBから移行したCBBを「RT3CBB」、RT4内部CBBから移行したCBB
を「RT4CBB」と言うことにする。
リール制御手段104は、遊技開始操作に基づいて各リール30a〜cの回転を開始さ
せ、各リール30a〜cが定常回転(約80回転/分)となるまでリールの回転を加速さ
せる。その後、各リール30a〜cが定常回転に到達すると、リール制御手段104は各
リールの回転速度を維持させて全てのストップボタン16a〜cの操作を有効化させる。
また、リール制御手段104は、非内部CBBおよび内部CBBでは、各ストップボタ
ン16a〜cの停止操作時から190ms以内に、押下操作されたストップボタンに対応
するリールの回転を停止させる。ここで、各リール30a〜cの定速回転数は約80回/
分であるため、定速回転数の下で各リール30a〜cが一回転に要する時間は60s/約
80回≒約750msとなり、1つの図柄が1コマ(1領域)分だけ移動するのに必要な
時間は750ms/20図柄=37.5msとなる。このため、リールは対応するストッ
プボタンの押下タイミングから最大で4図柄(4コマ)分(ストップボタンの押下タイミ
ングで有効ラインに表示されていた図柄を含めると5コマ分)だけ回転可能となる((1
90ms/37.5ms)−1図柄≒4図柄)。つまり、リール制御手段104は、有効
ラインLの位置に表示されている図柄を基準として4コマの範囲内に位置する図柄を有効
ラインLに表示するように、各リールを停止させる。
一方、リール制御手段104は、CBBでは、各リール30a〜cのうち一のリールの
回転を当該一のリールに対応するストップボタンの停止操作時から75ms以内に、他の
リールの回転を当該他のリールに対応するストップボタンの停止操作から190ms以内
に、それぞれ停止させるよう制御する。よって、前記一のリールはストップボタンの押下
タイミングから最大で1図柄(1コマ)分(ストップボタンの押下タイミングで有効ライ
ンに表示されていた図柄を含めると2コマ分)だけ回転可能となり、他のリールはストッ
プボタンの押下タイミングから最大で4図柄(4コマ)分だけ回転可能となる。
リール制御手段104は、複数の当選フラグが同時に成立している場合において、非内
部CBBおよび内部CBBではストップボタンの押下タイミングから最大滑りコマ数であ
る4コマの範囲内で、CBBではストップボタンの押下タイミングから最大滑りコマ数で
ある4コマまたは1コマの範囲内で、成立している複数の当選フラグに対応する各々の役
のうちメダル払出枚数の最も多い役に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示するよう
リールを制御する払出枚数優先制御と、成立している複数の当選フラグに対応する各々の
役に対応する図柄組合せの個数が最も多くなるように当該役に対応する図柄組合せを有効
ラインLに表示するようリールを制御する個数優先制御と、内部CBBにおいて、CBB
役に対応するCBB図柄組合せよりも小役に対応する図柄組合せを、小役に対応する図柄
組合せよりも再遊技役に対応する図柄組合せを、それぞれ優先的に有効ラインLに表示す
るようリールを制御する第1役付け優先制御と、CBBにおいて、再遊技役に対応する図
柄組合せよりも小役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようリール
を制御する第2役付け優先制御と、により最も引き込み優先順位の高い図柄を検索するロ
ジック演算、および/または、予めメインROMに記憶された停止制御テーブル(図示省
略)の参照に基づいて、成立している当選フラグに対応する役に係る図柄組合せのうち優
先順位の最も高い図柄を引き込み、かつ、成立している当選フラグ以外の当選フラグに係
る役に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示しないよう蹴飛ばし、各ストップ
ボタンに対応するリールを停止させる。
図8に示すように、遊技状態制御手段107は、非RT、RT1〜RT4(第2遊技状
態、非内部CBB)において、内部抽選でCBB1またはCBB2に当選した場合に、非
内部CBBを終了させて、遊技状態を内部CBB(図8中の非RT内部CBB、RT1内
部CBB〜RT4内部CBB、特定遊技状態)に移行させ(図8中のC1)、内部CBB
において、CBB役に対応するCBB図柄組合せが有効ラインLに表示された場合に、内
部CBBを終了させて、CBB(図8中の非RTCBB,RT1CBB〜RT4CBB、
第1遊技状態)に移行させる(図8中のC2)。また、遊技状態制御手段107は、CB
Bにおけるメダル払出総数が14枚に到達するとCBBを終了させて、元の非内部CBB
に移行させる(図8中のD)。なお、非RT、RT1〜RT4の間における遊技状態の遷
移(図8中のA1〜B3)については、各当選エリアの説明の際に詳しく説明する。
このように、本実施形態例では、規定数のメダルの投入下におけるスタートレバー15
の操作(遊技開始操作)に基づいて複数種類の当選エリアの当否を決定する内部抽選を行
うと共に、各リール30a〜cの回転を開始させ、有効化されたストップボタン16a〜
cの操作および内部抽選の結果に基づいて各リール30a〜cの回転を停止させることに
より1回の遊技が行われる。そして、演出モード制御手段108は、1回の遊技が行われ
る間に複数種類のコマンドを所定のタイミングで副制御処理部200に送信し、これら複
数種類のコマンドを副制御処理部200が受信したことに基づいて、各演出装置(サブモ
ニタ6等)で演出が実行される。以下に、演出モードを制御する演出モード制御手段10
8、メインモニタ10を制御するメインモニタ制御手段109、並びに、副制御処理部2
00に構築された演出装置制御手段201について説明する。
演出モード制御手段108は、内部抽選で決定された当選エリアに基づいて、演出モー
ドを非ARTモードからARTモードへ移行させるか否かの抽選(以下、ART抽選と言
う。)を行う。例えば、演出モード制御手段108は、非ARTモードにおける内部抽選
で、後述の強チェリー(図5参照)に当選した場合にART抽選を行い、ART抽選に当
選すると、主制御処理部100のメインRAMに設けられたART遊技回数記憶領域12
0に所定回数(例えば50回)のART遊技回数を記憶すると共に、演出モードをART
モードに移行させるためのARTモードコマンドを副制御処理部200に送信する。副制
御処理部200がARTモードコマンドを受信すると、演出装置制御手段201は、演出
モードを非ARTモードからARTモードに移行させるようサブモニタ6を制御する。
なお、演出モードが非ARTモードからARTモードに移行した当初は、通常、遊技状
態がRT1となっている。RT1におけるARTモードにおいて、後述のRT2移行リプ
に当選すると、RT2移行リプに対応付けられたストップボタンの正解打順がサブモニタ
6に表示される。この表示に従ってストップボタンが操作されて、RT2移行リプに対応
する図柄組合せであって、RT2への移行契機となる図柄組合せが有効ラインLに表示さ
れると、遊技状態がRT1からRT2に移行する(図8中のA2)。同様に、RT2にお
けるARTモードにおいて、サブモニタ6に表示されている後述のRT3移行リプに係る
正解打順に従ってストップボタンが操作されて、RT3移行リプに対応する図柄組合せで
あって、RT3への移行契機となる図柄組合せが有効ラインLに表示されると、遊技状態
がRT2からRT3へ移行し(図8中のA3)、ARTモードにおいて遊技状態がRT3
に到達すると遊技者に有利なART遊技が開始される。
演出モード制御手段108は、ARTモードにおける内部抽選で決定された当選エリア
に基づいて、ART遊技の回数を加算するか否かの抽選(以下、上乗せ抽選と言う。)を
行う。例えば、演出モード制御手段108は、ARTモードにおけるRT3やRT4にお
いて、強チェリーに当選した場合に上乗せ抽選を行い、上乗せ抽選に当選した場合に、演
出モード制御手段108は、所定回数(例えば100回)のART遊技回数をART遊技
回数記憶領域120に加算記憶すると共に、加算したART遊技回数の情報を含むART
遊技回数コマンドを副制御処理部200に送信する。副制御処理部200がART遊技回
数コマンドを受信すると、演出装置制御手段201は、ART遊技回数コマンドに含まれ
ているART遊技回数の情報をサブモニタ6に表示するよう制御する。
また、演出モード制御手段108は、ARTモードにおける遊技毎にART遊技回数記
憶領域120に記憶されているART遊技回数から「1」を減算し、ART遊技回数記憶
領域120に記憶されているART遊技回数が「0」になると、演出モードを非ARTモ
ードに移行させるための非ARTモードコマンドを副制御処理部200に送信する。副制
御処理部200が非ARTモードコマンドを受信すると、演出装置制御手段201は、演
出モードをARTモードから非ARTモードに移行させるようサブモニタ6を制御する。
さらに、演出モード制御手段108は、ARTモードにおける内部抽選で所定の当選エリア(正解打順と不正解打順とが対応付けられた当選エリア。例えば、後述のRT2移行リプ1。)に当選した場合には、当該当選エリアに対応付けられた正解打順をサブモニタ6に表示させるための正解打順コマンドを副制御処理部200に送信する。副制御処理部200が正解打順コマンドを受信すると、演出装置制御手段201は、正解打順コマンドに含まれている正解打順の情報(打順演出)をサブモニタ6に表示するよう制御する。例えば、ARTモードにおける内部抽選でRT2移行リプ1に当選した場合には、演出モード制御手段108は、RT2移行リプ1に対応付けられた打順1(正解打順)の情報が含まれた正解打順コマンドを副制御処理部200に送信し、副制御処理部200が当該正解打順コマンドを受信すると、演出装置制御手段201は、打順1の情報(打順演出)をサブモニタ6に表示する。なお、RT1におけるARTモードにおいて、内部抽選でRT2移行リプ1に当選した場合に、打順1でストップボタンが操作されると、遊技状態をRT1からRT2へ移行させるための図柄組合せが有効ラインLに表示され、遊技状態がRT1からRT2に移行される。
メインモニタ制御手段109は、演出モード制御手段108が正解打順コマンドを副制御処理部200に送信した場合に、当該正解打順コマンドに含まれている正解打順の情報に対応する打順指示情報をメインモニタ10に表示するよう制御する。
次に、各当選エリア、各当選エリアに対応付けられた役、役に対応付けられた図柄の組
合せ、遊技状態の遷移について図2および図4〜図8を用いて説明を行う。なお、図4,
5中に示す「打順」とは各ストップボタン16a〜cの操作順序のことであり、「打順1
」は左ストップボタン16a→中ストップボタン16b→右ストップボタン16cの順序
、これと同様に、「打順2」は左→右→中の順序、「打順3」は中→左→右の順序、「打
順4」は中→右→左の順序、「打順5」は右→左→中の順序、「打順6」は右→中→左の
順序を意味する。
図4,5に示すように、本実施形態例では、47種類の当選エリアが設けられており、
当選エリア番号0番の「不当選」を除く各当選エリアに1または複数の役がそれぞれ対応
付けられている。具体的には、通常リプ〜RT3移行リプ6(当選エリア番号1番〜30
番)に再遊技役(REP1〜19)、打順ベル1−1〜強チェリー(当選エリア番号31
番〜45番)に小役(NML1〜14)、CBB1(当選エリア番号46番)にCBB役
、CBB2(当選エリア番号47番)にCBB役および再遊技役(REP1)の双方がそ
れぞれ対応付けられている。
通常リプ(当選エリア番号1番)に再遊技役であるREP1が対応付けられており、通
常リプは非RTおよび非RT内部CBBで内部抽選の対象となっている(図4)。REP
1に対応付けられた図柄組合せは、図6に示すように、図柄列31aに配置された「リプ
レイ図柄」、図柄列31bに配置された「リプレイ図柄」、図柄列31cに配置された「
リプレイ図柄」で構成されている。なお、以下の説明において、役に対応付けられた図柄
組合せを「図柄列31aに配置された図柄」−「図柄列31bに配置された図柄」−「図
柄列31cに配置された図柄」と表記する。
通常リプに対応付けられたREP1に「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレ
イ図柄」の図柄組合せが対応付けられており(図6)、リプレイ図柄は、図2に示すよう
に、図柄列31a〜cの何れにおいても、リールの最大滑りコマ数である4コマの範囲(
所定数の図柄の範囲内)を限度に4コマ間隔で均等に配置されている。先述のように、リ
ール制御手段104は、有効ラインLの位置に表示されている図柄を基準として4コマの
範囲内に位置する図柄を有効ラインLに表示するように、各リールを停止させる。このた
め、非RTにおける内部抽選で通常リプに当選した場合には、リール制御手段104は、
ストップボタンの操作態様に拘わらず、REP1に対応する図柄組合せを有効ラインLに
必ず表示するよう停止させる。なお、以下の説明において、リプレイ図柄のように、スト
ップボタンの操作態様(操作タイミング)に拘わらず、有効ラインLに必ず表示される図
柄のことを「完全図柄」と言い、REP1に対応付けられた図柄組合せのように、ストッ
プボタンの操作態様に拘わらず、必ず有効ラインLに表示される図柄組合せを「完全図柄
組合せ」(所謂PB=1)と言う。
7揃いリプ、7煽りリプ、弱チェリーリプ、強チェリーリプ、中段チェリーリプ1、中
段チェリーリプ2(当選エリア番号2番〜7番)についての詳細な説明は省略するが、例
えば、中段チェリーリプ2はRT1で内部抽選の対象となっており、演出モード制御手段
108は、非ARTモードにおけるRT1において、中段チェリーリプ2の当選を契機に
ART抽選を行う。また、例えば、7揃いリプはRT4で内部抽選の対象となっており、
演出モード制御手段108は、ARTモードにおけるRT4において、7揃いリプの当選
を契機にART遊技回数の上乗せ抽選を行う。
RT4移行リプ(当選エリア番号8番)にREP10,11,16が対応付けられてお
り(図4)、例えば、REP11に「白BAR図柄」−「リプレイ図柄」−「ベル1図柄
またはベル2図柄」の図柄組合せが対応付けられている(図6)。内部抽選でRT4移行
リプに当選した場合には、リール制御手段104は、左ストップボタン16aの操作態様
に応じて、RT4移行リプに対応する図柄組合せを有効ラインLに表示し得る。これにつ
いて以下に説明する。
図2に示すように、図柄列31aにおいて、白BAR図柄は図柄番号8,18に2個配
置され、これら2つの白BAR図柄は、最大滑りコマ数である4コマの範囲を超えて9コ
マ間隔で配置されている。このため、内部抽選でRT4移行リプに当選したとき、図柄列
31aにおける図柄番号12〜8、2〜0,19,18の領域(以下、引き込み可能領域
と言う。)にある任意の図柄が有効ラインLに表示されたときに左ストップボタン16a
が操作された場合には、リール制御手段104は、図柄番号8または図柄番号18の白B
AR図柄を有効ラインLに表示するよう左リール30aを停止させる。一方、内部抽選で
RT4移行リプに当選したとき、図柄列31aにおける図柄番号7〜3、17〜13の領
域(以下、引き込み不可能領域と言う。)で左ストップボタン16aが操作された場合に
は、リール制御手段104は、白BAR図柄を有効ラインLに表示しないよう左リール3
0aを停止させる。また、先述のように、図柄列31bにおけるリプレイ図柄は、有効ラ
インLに必ず表示される完全図柄であり、さらには、図柄列31cおいて、ベル1図柄お
よびベル2図柄(以下、単に、ベル図柄と言う。)は、最大滑りコマ数である4コマの範
囲を限度に3コマ間隔で均等に5個配置されているため、図柄列31cにおけるベル図柄
も完全図柄である。このように、RT4移行リプに対応する図柄組合せを構成する図柄の
うち、白BAR図柄は、ストップボタンの操作タイミングによって、有効ラインLに表示
することのできない図柄(不完全図柄。以下、こぼし有り図柄と言う。)であり、リプレ
イ図柄およびベル図柄は完全図柄であるため、リール制御手段104は、左ストップボタ
ン16aの操作態様に応じて、RT4移行リプに対応する図柄組合せを有効ラインLに表
示し得る。なお、以下の説明において、REP11に対応付けられた図柄組合せのように
、ストップボタンの操作態様に応じて、有効ラインLに表示され得る図柄組合せを「こぼ
し有り図柄組合せ」(所謂PB≠1)と言う。
また、RT4移行リプは、RT1〜3で内部抽選の対象となっており、RT1〜3にお
ける内部抽選でRT4移行リプに当選し、かつ、REP10またはREP11に対応する
図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態制御手段107は、遊技状態
をRT4に移行させる(図8中のA4)。
ART用リプ(当選エリア番号15番)にREP1,2が対応付けられており、ART
用リプはRT3〜RT4、RT3内部CBB〜RT4内部CBB、RT3CBB〜RT4
CBBで内部抽選の対象となっている(図4)。非内部CBBおよび内部CBBにおける
内部抽選でART用リプに当選した場合には、リール制御手段104は、ART用リプに
対応付けられた再遊技役に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示させるようリールを
停止させる。一方、CBBにおける内部抽選でART用リプに当選した場合には、ART
用リプに対応付けられた再遊技役よりも後述のメダル枚数調整エリア(当選エリア番号4
3番)に対応付けられた小役を優先させて、当該小役に対応する図柄組合せを有効ライン
Lに表示させるようリールを停止させる。なお、詳しくは説明するが、ART用リプは、
CBBにおいて、CBBの終了条件であるメダル払出総数14枚よりも多くのメダル数(
27枚)を遊技者に獲得可能とさせる当選エリア(以下、CBB枚数調整可能リプと言う
。)として機能する。
RT3転落リプ1(当選エリア番号16番)にREP1,7,16が対応付けられてお
り、RT3転落リプ1はRT4、RT4内部CBBおよびRT4CBBで内部抽選の対象
となっている。RT4における内部抽選でRT3転落リプ1に当選した場合に打順1また
は打順2(正解打順)でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、スト
ップボタンの操作態様に拘わらず、REP1に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示
するようリールを停止させると共に、遊技状態制御手段107は遊技状態をRT4で維持
する。一方、RT4における内部抽選でRT3転落リプ1に当選した場合に打順3〜6(
不正解打順)でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、ストップボタ
ンの操作態様に拘わらず、REP7に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示するよう
リールを停止させると共に、遊技状態制御手段107は遊技状態をRT4からRT3へ移
行させる(図8中のB3)。つまり、REP7に対応する図柄組合せはRT3への移行契
機となる図柄組合せである。
また、RT3転落リプ1は、ART用リプと同様に、RT4CBBにおいて、27枚の
メダルを遊技者に獲得可能とさせる当選エリア(CBB枚数調整可能リプ)として機能す
る。これについては、メダル枚数調整エリア(当選エリア番号43番)を説明する際に詳
しく説明する。
さらに、RT3転落リプ1は、ARTモードにおけるRT4内部CBBにおいて、AR
T遊技回数の加算(特典付与)をするための当選エリアとして機能する。即ち、RT4内
部CBBにおいて、RT3転落リプ1に当選すると、演出モード制御手段108は、AR
T遊技の回数をART遊技回数記憶領域120に加算記憶するか否かの上乗せ抽選を行う
。RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプ1に当選して、ストップボタンの
操作が行われると、リールの停止態様は、REP16に対応付けられた第1特別停止態様
となる。
第1特別停止態様について詳しく説明すると、RT4内部CBBにおける内部抽選でR
T3転落リプ1に当選すると、リール制御手段104は、ストップボタンの操作態様に拘
わらず、RT3転落リプ1に対応付けられたREP1,7よりもREP16を優先して、
REP16に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示するようリールを停止させる。こ
のとき、リールの停止態様は、図7(1)に示すように、「リプレイ図柄」−「リプレイ
図柄」−「星図柄」、「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「白BAR図柄」、および
「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「チェリー図柄」(以下、特別図柄組合せTと言
う。)のうち何れかの図柄組合せが各リール30a〜cの中段(有効ラインL)に表示さ
れる第1特別停止態様となる。このため、リールの停止態様が第1特別停止態様となった
ことにより、上乗せ抽選が行われたことを遊技者は知ることができる。
なお、RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプ1に当選した場合に、リー
ル制御手段104は、ストップボタンの操作態様に応じて、REP7に対応する図柄組合
せを有効ラインLに表示するようリールを停止させても良い。ここで、REP7に対応す
る図柄組合せはRT3への移行契機となる図柄組合せであるが、RT4内部CBBはCB
B役の当選フラグが成立している状態であるため、RT4内部CBBにおいて、REP7
に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されたとしても、遊技状態制御手段107は
遊技状態をRT4内部CBBからRT3へ移行させないよう制御する。
RT3転落リプ2(当選エリア番号17番)にREP1,2,7,16が対応付けられ
ている(図4)。詳細な説明は省略するが、RT3転落リプ2は、RT3転落リプ1と同
様に、RT4において、RT3への移行契機となる当選エリアとして機能し、RT4内部
CBBにおいて、上乗せ抽選の契機(特典付与の契機)となる当選エリアとして機能し、
RT4CBBにおいて、27枚のメダルを獲得可能な当選エリア(CBB枚数調整可能リ
プ)として機能する。
RT3転落リプ3(当選エリア番号18番)にREP7,17,19が対応付けられて
いる(図4)。RT3転落リプ3は、RT3転落リプ1,2と同様に、RT4において、
RT3への移行契機となる当選エリアとして機能し、RT4内部CBBにおいて、上乗せ
抽選の契機となる(特典付与)当選エリアとして機能し、RT4CBBにおいて、27枚
のメダルを獲得可能な当選エリア(CBB枚数調整可能リプ)として機能する。具体的に
は、RT3転落リプ3に対応付けられた再遊技役のうち、REP7がRT3への移行契機
となる再遊技役であり、REP17が上乗せ抽選の実行契機(特典付与の契機)となる再
遊技役であり、REP19がRT4を維持するための再遊技役である。
ここで、RT3転落リプ3のRT4内部CBBにおける特典付与の機能について詳しく
説明する。RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプ3に当選すると、演出モ
ード制御手段108は上乗せ抽選を行い、リール制御手段104は、ストップボタンの操
作態様に拘わらず、RT3転落リプ3に対応付けられたREP7,19よりもREP17
を優先して、REP17に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示させるようリールを
停止させる。図6に示すように、REP17に対応付けられた図柄組合せは、「ベル1図
柄またはベル2図柄」−「白BAR図柄またはスイカ1図柄」−「赤7図柄またはスイカ
1図柄またはスイカ2図柄」であるため、図7(2)に示すように、特別図柄組合せTが
各リール30a〜cの下段に表示されるような第2特別停止態様でリールが停止する。こ
のため、リールの停止態様が第2特別停止態様となったことにより、上乗せ抽選が行われ
たことを遊技者は知ることができる。なお、以下の説明において、RT3転落リプ1〜3
のことを、単に、「RT3転落リプ」と言う。
RT2移行リプ1(当選エリア番号19番)にREP1,4が対応付けられており、R
T2移行リプ1はRT1で内部抽選の対象となっている(図4)。内部抽選でRT2移行
リプ1に当選した場合に、ストップボタンの操作タイミングに拘わらず打順1(正解打順
)でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、REP4に対応する図柄
組合せ(図6)を有効ラインLに表示させるようリールを停止させると共に、遊技状態制
御手段107は、遊技状態をRT1からRT2へ移行(昇格)させる(図8中のA2)。
一方、内部抽選でRT2移行リプ1に当選した場合に、打順1以外の打順(不正解打順)
でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、REP1に対応する図柄組
合せを有効ラインLに表示するようリールを停止させると共に、遊技状態制御手段107
は、遊技状態をRT1で維持するよう制御する。なお、RT2移行リプ2〜6は、RT2
移行リプ1と比較すると、正解打順が異なるのみで他の構成は同様であるため詳細な説明
は省略する。
RT3移行リプ1(当選エリア番号25番)にREP1,7〜9が対応付けられており
、RT3移行リプ1はRT2で内部抽選の対象となっている(図4)。内部抽選でRT3
移行リプ1に当選した場合に、ストップボタンの操作タイミングに拘わらず打順1(正解
打順)でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、REP7に対応する
図柄の組合せ(図6)を有効ラインLに表示するようリールを停止させると共に、遊技状
態制御手段107は、遊技状態をRT2からRT3へ移行(昇格)させる(図8中のA3
)。一方、RT2における内部抽選でRT3移行リプ1に当選した場合に、ストップボタ
ンの操作タイミングに拘わらず打順1以外の打順(不正解打順)でストップボタンが操作
されると、リール制御手段104は、REP8またはREP9に対応する図柄の組合せ(
図6)を有効ラインLに表示するようリールを停止させると共に、遊技状態制御手段10
7は、遊技状態をRT2からRT1へ移行(転落)させる(図8中のB1)。なお、RT
3移行リプ2〜6は、RT3移行リプ1と比較すると、正解打順が異なるのみで他の構成
は同様であるため詳細な説明は省略する。
打順ベル1−1(当選エリア番号31番)にNML1,3,4,6,9,10,13が
対応付けられている(図5)。内部抽選で打順ベル1−1に当選した場合に、ストップボ
タンの操作タイミングに拘わらず打順1(正解打順)でストップボタンが操作されると、
リール制御手段104は、NML1に対応する図柄組合せ(図6)を有効ラインLに表示
するようリールを停止させ、打順1以外の打順(不正解打順)でストップボタンが操作さ
れると、ストップボタンの操作タイミングに応じて、NML3,4,6,9,10,13
のうち何れかの小役に対応する図柄組合せを表示するようリールを停止させる。
ここで、図6に示すように、打順ベル1−1に対応付けられた小役のうちNML1に予
め対応付けられた払い出しメダル枚数は9枚に設定されており、その他の小役に対応付け
られた払い出しメダル枚数はそれぞれ1枚に設定されている。このため、打順ベル1−1
に対応付けられた小役のうち最も多くのメダルを獲得できるNML1が有効ラインLに表
示されて入賞となるためには、内部抽選で打順ベル1−1に当選した際に打順1(正解打
順)でストップボタンを操作する必要があり、打順1以外の打順(不正解打順)でストッ
プボタンが操作された場合には、9枚のメダルを獲得することができないようになってい
る。また、RT2における内部抽選で打順ベル1−1に当選した場合に打順2〜6の何れ
か(不正解打順)でストップボタンが操作されて、打順ベル1−1に対応する小役の何れ
も入賞しなかった(以下、ベルこぼしと言う。)場合には、遊技状態制御手段107は、
遊技状態をRT2からRT1へ移行(転落)させる(図8中のB1)。例えば、RT2に
おける内部抽選で打順ベル1−1に当選した場合に打順6でストップボタンが操作される
と、NML10、NML13またはBLK1(図6)に対応する図柄の組合せが有効ライ
ンLに表示され得る。このとき、ストップボタンの操作タイミングによりNML10また
はNML13が入賞した場合には1枚のメダルが払い出されて遊技状態がRT2で維持さ
れるが、NML10またはNML13の何れも入賞しなかった場合には、メダルが払い出
されることなくBLK1に対応する図柄組合せ(図6)が有効ラインLに表示されてベル
こぼしとなり、遊技状態がRT2からRT1に移行する。なお、以下の説明において、打
順ベル1−1〜打順ベル6−2を単に「打順ベル」と言う。
打順ベル2−1〜打順ベル6−2(当選エリア番号32番〜42番)の詳細な説明につ
いては省略するが、図5に示すように、打順ベル2−1〜打順ベル6−2に複数の小役が
それぞれ対応付けられており、9枚のメダルを獲得可能なNML1は打順ベル2−1〜打
順ベル6−2の全てに対応付けられている。そして、打順ベル1−1と同様に、NML1
に対応する図柄の組合せを有効ラインLに表示可能な正解打順が各打順ベルにそれぞれ対
応付けられており、RT2〜RT4における内部抽選で何れかの打順ベルに当選した場合
に不正解打順でストップボタンが操作されたことにより「ベルこぼし」となると、遊技状
態制御手段107は遊技状態をRT1に移行させる(図8中のB1,B2)。また、遊技
状態制御手段107は、非RTにおける内部抽選で打順ベルに当選した場合に不正解打順
でストップボタンが操作されて「ベルこぼし」となると遊技状態を非RTからRT1に移
行させる(図8中のA1)。
メダル枚数調整エリア(当選エリア番号43番)にNML15〜18が対応付けられており、メダル枚数調整エリアは非内部CBBおよび内部CBBで内部抽選の対象となっている(図5)。メダル枚数調整エリアに対応付けられた小役のうち、NML15〜16の払い出しメダル枚数は13枚、NML17〜18の払い出しメダル枚数は14枚に設定されている(図6)。内部抽選でメダル枚数調整エリアに当選したとき、打順1〜2でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、NML15〜16よりもNML17〜18を優先させて、NML17〜18に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示させるようリールを停止させると共に、メダル払出手段105は14枚のメダルを払い出す。一方、打順3〜6でストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、NML17〜18よりもNML15〜16を優先させて、NML15〜16に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示させるようリールを停止させると共に、メダル払出手段105は13枚のメダルを払い出す。
先述のように、RT4CBBでは、全ての小役に係る当選フラグが成立している状態と
なり、RT4CBBにおける内部抽選でART用リプおよびRT3転落リプ(CBB枚数
調整可能リプ)の何れかに当選した場合には、リール制御手段104は、CBB枚数調整
可能リプよりもメダル枚数調整エリアを優先させて、メダル枚数調整エリアに対応付けら
れた小役に係る図柄組合せを有効ラインLに表示させるようリールを停止させる。このと
き、演出モードがARTモードである場合には、サブモニタ6に打順3〜6に係る打順演
出が表示され、この表示に従ってストップボタンが操作されると、リール制御手段104
は、RT4CBBにおいて全ての小役の当選フラグが成立していることを起因として、N
ML15〜16に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示するようリールを停止
させ、メダル払出手段105は13枚のメダルを払い出し、遊技状態制御手段107は、
CBBの終了条件であるメダル払出総数が14枚に到達していないことにより、遊技状態
をRT4CBBで維持する。そうすると、今回の遊技に引き続き次回の遊技も遊技状態が
RT4CBBに滞在することになり、次回の遊技における内部抽選でCBB枚数調整リプ
に当選した場合には、サブモニタ6に打順1〜2に係る打順演出が表示され、この表示に
従ってストップボタンが操作されると、リール制御手段104は、ストップボタンの操作
態様に拘わらず、NML17〜18に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示す
るようリールを停止させ、メダル払出手段105は14枚のメダルを払い出し、遊技状態
制御手段107は、RT4CBBにおけるメダル払出総数が14枚以上である27枚(1
3枚+14枚=27枚)に到達したことにより、RT4CBBを終了させて、遊技状態を
非内部CBBである元のRT4に移行させる。これにより、RT4CBBにおけるCBB
枚数調整可能リプ(ART用リプ、RT3転落リプ)の当選は、27枚のメダルを遊技者
に獲得させることが可能になる。なお、前記次回の遊技における内部抽選でCBB枚数調
整可能リプに当選しなかった場合には、リール制御手段104は、RT4CBBにおいて
全ての小役の当選フラグが成立していることを起因として、全ての小役のうちメダル払出
枚数が最も多い小役に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示するようリールを
停止させる(払出枚数優先制御)。図4および図5に示すように、RT4CBBにおいて
、各小役に定められたメダル払出枚数のうち最も多いメダル払出枚数は14枚であるため
、前記次回の遊技においてCBB枚数調整可能リプに当選した場合と同様に、メダル払出
手段105は14枚のメダルを払い出し、遊技状態制御手段107は、RT4CBBにお
けるメダル払出総数が14枚に到達したことにより、RT4CBBを終了させて、遊技状
態を非内部CBBである元のRT4に移行させる。
一方で、遊技状態がRT4内部CBBからRT4CBBに移行して最初に行われた内部
抽選において、CBB枚数調整可能リプに当選しなかった場合には、リール制御手段10
4は、RT4CBBにおいて全ての小役の当選フラグが成立していることを起因として、
全ての小役のうちメダル払出枚数が最も多い小役に対応付けられた図柄組合せを有効ライ
ンLに表示するようリールを停止させ、メダル払出手段105は14枚のメダルを払い出
し、遊技状態制御手段107は、RT4CBBにおけるメダル払出総数が14枚に到達し
たことにより、RT4CBBを終了させて、遊技状態を非内部CBBである元のRT4に
移行させる。
なお、ART用リプは、RT3転落リプと異なり、RT3内部CBBでも内部抽選の対
象となっている。このため、ARTモードにおけるRT3内部CBBにおいて、内部抽選
でART用リプに当選した場合には、サブモニタ6に表示される打順演出に従ってストッ
プボタンが操作されることを条件に、27枚のメダルが払い出されることになる。
強チェリー(当選エリア番号45番)にNML14,19が対応付けられており、強チ
ェリーは非内部CBBおよび内部CBBで内部抽選の対象となっている(図5)。図6に
示すように、NML14に「ベル1図柄またはベル2図柄」−「赤7図柄または黒BAR
」−「赤7図柄、スイカ1図柄、スイカ2図柄、ベル1図柄またはベル2図柄」(以下、
第1図柄組合せと言う。)が対応付けられており、NML19に「白BAR図柄」−「チ
ェリー図柄」−「赤7図柄、ベル1図柄、ベル2図柄または白BAR図柄」(以下、第2
図柄組合せと言う。)が対応付けられている。
NML14の第1図柄組合せを構成する図柄のうち、図柄列31aにおけるベル図柄(
ベル1図柄、ベル2図柄)は、ストップボタンの操作態様に拘わらず、有効ラインLに必
ず表示される完全図柄であり、同様に、図柄列31cにおけるベル図柄も完全図柄である
。ここで、図柄列31bにおける赤7図柄および黒BAR図柄は、図2に示すように、図
柄番号2、7、17にそれぞれ配置され、図柄番号2および図柄番号7、図柄番号17お
よび図柄番号2は、最大滑りコマ数である4コマの範囲内にそれぞれ存在する図柄番号で
あるが、図柄番号7および図柄番号17は、最大滑りコマ数である4コマの範囲を超えて
9コマ間隔に存在する図柄番号である。このため、第1図柄組合せを構成する図柄のうち
図柄列31bにおける赤7図柄および黒BAR図柄は、こぼし有り図柄である。したがっ
て、第1図柄組合せは、こぼし有り図柄組合せであり、内部抽選で強チェリーに当選した
場合に、リール制御手段104は、中ストップボタン16bの操作態様に応じて、NML
14に対応付けられた第1図柄組合せを有効ラインLに表示し得る。
NML19の第2図柄組合せを構成する図柄のうち、図柄列31aにおける白BAR図
柄は、先述のように、ストップボタンの操作タイミングによって、有効ラインLに表示す
ることのできないこぼし有り図柄であり、図柄列31bにおけるチェリー図柄は、最大滑
りコマ数である4コマの範囲内に4コマ間隔で4個配置されているため、完全図柄である
。ここで、図柄列31cにおける赤7図柄、ベル1図柄、ベル2図柄および白BAR図柄
は、図柄番号2、4、5、9、13、15、17にそれぞれ配置され、図柄番号2および
図柄番号4、図柄番号4および図柄番号5、図柄番号5および図柄番号9、図柄番号9お
よび図柄番号13、図柄番号13および図柄番号15、図柄番号15および図柄番号17
、図柄番号17および図柄番号2は、それぞれ最大滑りコマ数である4コマの範囲内に存
在する図柄番号であるため(図2)、完全図柄である。したがって、第2図柄組合せは、
こぼし有り図柄組合せであり、内部抽選で強チェリーに当選した場合に、リール制御手段
104は、左ストップボタン16aの操作態様に応じて、NML19に対応付けられた第
2図柄組合せを有効ラインLに表示し得る。
このように、NML14(第1小役)の第1図柄組合せは、図柄列31aに配置された
完全図柄、図柄列31bに配置されたこぼし有り図柄、図柄列31cに配置された完全図
柄で構成され、NML19(第2小役)の第2図柄組合せは、図柄列31aに配置された
こぼし有り図柄、図柄列31bに配置された完全図柄、図柄列31cに配置された完全図
柄で構成されている(図11参照)。このため、NML14とNML19とでは、ストッ
プボタンの操作タイミングによって、有効ラインLに表示することのできないこぼし有り
図柄の配置されたリール(図柄列)が互いに異なる。そして、こぼし有り図柄の配置され
たリールが互いに異なるNML14とNML19とが、同じ当選エリアである強チェリー
に対応付けられていることになる。なお、内部抽選で強チェリーに当選した場合に第1図
柄組合せまたは第2図柄組合せが有効ラインLに表示される様子については詳しく後述す
る。
CBB1(当選エリア番号46番)にCBB役(特定役)が単独で対応付けられており
、CBB1は非内部CBB(非RT、RT1〜4)で内部抽選の対象となっている(図5
)。CBB役に「リプレイ図柄」−「ベル1図柄またはベル2図柄」−「ベル1図柄また
はベル2図柄」が対応付けられている(図6)。CBB役に対応付けられたCBB図柄組
合せ(特定図柄組合せ)を構成する全ての図柄は、図柄配列31a〜cにおいて、ストッ
プボタンの操作態様に拘わらず、有効ラインLに必ず表示される完全図柄である。このた
め、CBB図柄組合せは完全図柄組合せであり、内部抽選でCBB1に当選した場合には
、リール制御手段104は、ストップボタンの操作態様に拘わらず、CBB図柄組合せを
有効ラインLに表示するようリールを停止させる。遊技状態制御手段107は、内部抽選
でCBB1に当選すると非内部CBBを終了させて内部CBBに移行させ、CBB図柄組
合せが有効ラインLに表示されると内部CBBを終了させてCBBに移行させる(図8)
CBB2(当選エリア番号47番)にCBB役およびREP1が重複して対応付けられ
ており、CBB2は非内部CBB(非RT、RT1〜4)で内部抽選の対象となっている
。非内部CBBにおける内部抽選でCBB2に当選すると、遊技状態制御手段107は、
非内部CBBを終了させて内部CBBに移行させる(図8)。ここで、CBB図柄組合せ
は完全図柄組合せであり、REP1に対応付けられた図柄組合せも完全図柄組合せである
が、リール制御手段104は、内部CBBにおいて、CBB役に対応する図柄組合せより
も再遊技役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようリールを制御(
第1役付け優先制御)する。内部抽選でCBB2に当選すると遊技状態が内部CBBに移
行するが、CBB図柄組合せが有効ラインLに表示されないため、遊技状態制御手段10
7は遊技状態を内部CBBで維持させる。そして、内部CBBにおいて、内部抽選の結果
がハズレとなる当選エリア「不当選(当選エリア番号0番)」に当選すると、CBB役の
当選フラグが単独で成立している状態になるため、リール制御手段104は、ストップボ
タンの操作態様に拘わらず、CBB図柄組合せを有効ラインLに表示するようリールを停
止させると共に、遊技状態制御手段107は遊技状態を内部CBBからCBBに移行させ
る。
次に、図9および図10を用いて遊技状態の移行に伴い変動する当選エリアの当選確率
を説明する。なお、図9および図10中に示す、「RT1におけるレア役リプ」とは、A
RT抽選の契機となる、弱チェリーリプ、中段チェリーリプ2、強スイカリプ、弱スイカ
リプ1,2、滑りなしチャンスリプ、滑りチャンスリプの総称であり、「RT3における
レア役リプ」とは、ART遊技回数の上乗せ抽選の契機となる、7揃いリプ、弱チェリー
リプ、中段チェリーリプ1、強スイカリプ、弱スイカリプ1,2、滑りなしチャンスリプ
、滑りチャンスリプの総称であり、「RT4におけるレア役リプ」とは、上乗せ抽選の契
機となる、7揃いリプ、強チェリーリプ、中段チェリーリプ1、強スイカリプ、滑りなし
チャンスリプ、滑りチャンスリプの総称である。また、非RT、非RT内部CBBについ
ては図示および説明を省略する。
RT1では、再遊技役の当選確率、即ち、再遊技役の対応付けられた当選エリアの当選
確率は約1/7(内部抽選用の乱数値数8978個)に設定されており、その内訳は、R
T2移行リプの当選確率が1/8.2(内部抽選用の乱数値数7955個)、レア役リプ
の当選確率が3/256(内部抽選用の乱数値数768個)、CBB2の当選確率が1/
256(内部抽選用の乱数値数256個)となっている。また、RT1における不当選の
当選確率は比較的に高確率の1/1.8(内部抽選用の乱数値数35821個)に設定さ
れ、CBB役が単独で対応付けられているCBB1の当選確率は1/16(内部抽選用の
乱数値数4096個)に設定され、RT1における強チェリーの当選確率は1/256(
内部抽選用の乱数値数256個)に設定されている。レア役リプ(3/256)および強
チェリー(1/256)はART抽選の実行契機となる当選エリアであるため、RT1に
おける1回の遊技においてART抽選が行われる期待値は1/64(3/256+1/2
56=4/256)となる。
なお、RT1と同様に、RT1におけるCBB2の当選を契機に移行するRT1内部C
BBでは、再遊技役の当選確率(再遊技役の対応付けられた当選エリアの当選確率)は約
1/7に設定されており、ART抽選の実行契機となるレア役リプ(3/256)および
強チェリー(1/256)の当選確率は1/64(第2確率、3/256+1/256=
4/256)に設定されている(図9)。
RT2では、RT1と比較して、RT2移行リプの替わりにRT3移行リプが内部抽選
の対象となっているが、再遊技役の当選確率やCBB2などRT1と同じ当選確率に設定
されているため、図示および説明を省略する。
RT3では、再遊技役の対応付けられた当選エリアの当選確率は約1/1.5(内部抽
選用の乱数値数44778個)に設定されており、その内訳は、ART用リプの当選確率
が約1/1.5(内部抽選用の乱数値数個43690個)、レア役リプの当選確率が3/
256(内部抽選用の乱数値数768個)、RT4への移行契機となるRT4移行リプの
当選確率が1/1024(内部抽選用の乱数値数64個)、CBB2の当選確率が1/2
56(内部抽選用の乱数値数256個)となっている。また、RT3では、不当選の当選
確率は0、CBB1の当選確率は1/16(内部抽選用の乱数値数4096個)に設定さ
れ、RT3における強チェリーの当選確率は1/256(内部抽選用の乱数値数256個
)に設定されている。レア役リプ(3/256)および強チェリー(1/256)は上乗
せ抽選の実行契機となる当選エリアであるため、RT3において上乗せ抽選が行われる期
待値は1/64(3/256+1/256=4/256)となる。
RT4では、再遊技役の対応付けられた当選エリアの当選確率(以下、RT4の再遊技
当選確率と言う。)はRT3と同じ約1/1.5に設定されており、その内訳は、ART
用リプの当選確率が約1/5.6(内部抽選用の乱数値数11700個)、レア役リプの
当選確率が1/4(内部抽選用の乱数値数16384個)、RT3への転落契機となるR
T3転落リプの当選確率が1/4(内部抽選用の乱数値数16384個)、CBB2の当
選確率が1/256(内部抽選用の乱数値数256個)となっている。また、RT4では
、不当選の当選確率は0に設定され、CBB1の当選確率は1/16(内部抽選用の乱数
値数4096個)に設定され、強チェリーの当選確率は1/256(内部抽選用の乱数値
数256個)に設定されている。レア役リプ(1/4)および強チェリー(1/256)
は上乗せ抽選の実行契機となる当選エリアであるため、RT4において上乗せ抽選が行わ
れる期待値は約1/4(1/4+1/256)となる。このため、RT4はRT3に比べ
て遊技者に有利な遊技状態であると言える。
RT4内部CBBでは、再遊技役の対応付けられた当選エリア(以下、RT4内部CB
Bの再遊技当選確率と言う。)は、RT4の再遊技役確率と同一の約1/1.5に設定さ
れており、その内訳は、ART用リプの当選確率が約1/5.6、レア役リプの当選確率
が1/4、RT3転落リプの当選確率が1/4、通常リプの当選確率が1/256となっ
ている。ここで、先述のように、RT3転落リプは、RT4では遊技状態をRT3へ移行
させるための当選エリアとして機能するが、RT4内部CBBでは上乗せ抽選を実行させ
るための当選エリアとして機能し、RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプ
に当選すると、リール制御手段104は、上乗せ抽選の実行契機となる再遊技役(REP
16,17)に対応付けられている図柄組合せを有効ラインLに表示するようリールを停
止させる。このため、RT4内部CBBでは、レア役リプ(1/4)、強チェリー(1/
256)に加えて、RT3転落リプ(1/4)が上乗せ抽選の実行契機となる当選エリア
となる。これにより、RT4内部CBBにおいて上乗せ抽選が行われる期待値は約1/2
(1/4+1/256+1/4)となる。
このように、本実施形態例では、内部抽選手段102は、RT1内部CBBにおいて、
再遊技役の当選確率が約1/7、ART抽選の実行契機となるレア役リプおよび強チェリ
ーの当選確率が1/64となる当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行い、RT4
内部CBBにおいて、再遊技役の当選確率が約1/1.5、ART遊技回数の上乗せ抽選
の実行契機となるレア役リプ、強チェリーおよびRT3転落リプの当選確率が約1/2と
なる当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行う。
ところで、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」によると、再遊技に係る条
件装置が作動する確率は、第一種特別役物又は役物連続作動装置の作動に係る条件装置が
作動したときに変動させることができるため、本実施形態例のスロットマシンSにおいて
も、CBB役の当選を契機に再遊技役の当選確率を変動させることが可能である。しかし
、本実施形態例では、上記のように、RT4の再遊技当選確率(約1/1.5)とRT4
内部CBBの再遊技当選確率(約1/1.5)とは同一に設定されており、CBB役の当
選を契機に再遊技役の当選確率を変動させない構成になっている。ここで、RT4内部C
BBでは、CBB役の当選フラグが成立している状態であるため、CBB1およびCBB
2の当選確率は0となるが、本実施形態例では、RT4においてCBB1に対応付けられ
た内部抽選用の乱数値数「4096個」は、何れの役も対応付けられていない不当選にそ
のまま対応付けられて、不当選の当選確率が1/16となり、CBB2に対応付けられた
内部抽選用の乱数値数「256個」は、REP1の対応付けられている通常リプレイにそ
のまま対応付けられて、通常リプの当選確率が1/256となっている。つまり、CBB
役の当選を契機に再遊技役の当選確率をRT4(非内部CBB)とRT4内部CBB(内
部CBB)とで変更することなく、RT4の再遊技当選確率とRT4内部CBBの再遊技
当選確率とを同一の確率(約1/1.5)で保持するために、内部抽選手段102は、R
T4において、当選エリア「不当選」の当選確率が0/65536、当選エリア「CBB
1」の当選確率が1/16となる当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行い、RT
4内部CBBにおいて、RT4における不当選の確率とRT4におけるCBB1の当選確
率とを入れ替えた当選確率抽選テーブル、即ち、当選エリア「不当選」の当選確率が1/
16、当選エリア「CBB1」の当選確率が0/65536となる当選確率抽選テーブル
を参照して内部抽選を行う。
このように、再遊技役が対応付けられた当選エリアの当選確率は、RT1およびRT2
で約1/7、RT3およびRT4で約1/1.5に設定されているため、RT3およびR
T4では、RT1およびRT2よりも再遊技役に係る当選エリアに当選しやすく、メダル
の消費を抑えて遊技を進行させることができる。そして、RT3およびRT4では演出モ
ードがARTモードに滞在することがあり、このARTモードでは、打順ベルに係る正解
打順がメインモニタ10およびサブモニタ6で表示される。よって、ARTモードでは、
メダルの獲得が容易になると共に、メダルの消費を抑えて遊技を進行させることができる
そして、本実施形態例では、RT4の内部抽選でRT3転落リプに当選した場合には、
上乗せ抽選の契機となる特別役(REP16,REP17)以外の再遊技役(REP7等
)に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示するようリールの停止制御が行われるが、
RT4の内部抽選でCBB2に当選したことにより遊技状態がRT4からRT4内部CB
Bに移行して、CBB役の当選フラグが成立した状態となった場合には、リールの停止制
御が変更され、RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプに当選すると、上乗
せ抽選の契機となる特別役(REP16,REP17)に対応する図柄組合せを有効ライ
ンLに表示するよう(リールの停止態様が第1,第2特別停止態様となるよう)リールの
停止制御が行われる。このように、本実施形態例のスロットマシンSは、RT4からRT
4内部CBBへの移行を契機に、上乗せ抽選の契機となる特別役の入賞確率が高確率とな
るようにリールの停止制御を変更して、上乗せ抽選が行われる期待値を上昇させている。
次に、非内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様
を図11〜図15を用いて説明する。図12は各ストップボタン30a〜cのうち左スト
ップボタン30aが最初に操作された場合、図13は各ストップボタン30a〜cのうち
中ストップボタン30bが最初に操作された場合、図14は各ストップボタン30a〜c
のうち右ストップボタン30cが最初に操作された場合のリールの停止態様を説明したも
のである。なお、説明の便宜上、NML14に対応付けられた第1図柄組合せのうち、図
柄列31aに配置された図柄(ベル1図柄またはベル2図柄)のことを「NML14の左
図柄」、図柄列31bに配置された図柄(赤7図柄または黒BAR図柄)のことを「NM
L14の中図柄」、図柄列31cに配置された図柄(赤7図柄、スイカ1図柄、スイカ2
図柄、ベル1図柄またはベル2図柄)のことを「NML14の右図柄」と言うことにする
。同様に、NML19に対応付けられた第2図柄組合せのうち、図柄列31aに配置され
た図柄(白BAR図柄)のことを「NML19の左図柄」、図柄列31bに配置された図
柄(チェリー図柄)のことを「NML19の中図柄」、図柄列31cに配置された図柄(
赤7図柄、ベル1図柄、ベル2図柄または白BAR図柄)のことを「NML19の右図柄
」と言うことにする。
図11:
内部抽選で強チェリーに当選するとNML14およびNML19の当選フラグが重複し
て成立するため、有効ラインLに表示される図柄の候補は図11に示すとおりとなる。
図12(1)〜(3):
図12(1)に示すように、図柄列31aにおける図柄番号3番の黒BAR図柄が有効
ラインLの位置にきたときに、左ストップボタン16aが操作されたとする。この場合、
最大滑りコマ数である4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、黒BAR図柄(
図柄番号3番)、リプレイ図柄(図柄番号2番)、ベル1図柄(図柄番号1番)、スイカ
2図柄(図柄番号0番)、チェリー図柄(図柄番号19番)となる。このため、こぼし有
り図柄であるNML19の左図柄(白BAR図柄)が有効ラインLに表示されることはな
く、図12(2)に示すように、完全図柄であるNML14の左図柄(ベル1図柄または
ベル2図柄)のうち、引き込み範囲内にあるベル1図柄が有効ラインLに表示される。こ
れにより、有効ラインLに表示される図柄の候補は図12(3)に示すとおりとなる。
なお、図示は省略するが、NML19の左図柄(白BAR図柄)が有効ラインLに表示
される範囲内で、左ストップボタン16aが操作された場合には、リール制御手段104
は、NML14の左図柄(ベル1図柄またはベル2図柄)よりも、NML19の左図柄で
ある白BAR図柄を有効ラインLに表示するよう左リール30aを停止させる。このとき
、左リール30aの下段にチェリー図柄が停止して表示されるため、遊技者は内部抽選で
NML19に当選したことを知ることができる。
図12(4a),(4b):
有効ラインLに表示される図柄の候補であるNML14の中図柄(赤7図柄および黒B
AR図柄)は、こぼし有り図柄であり、このNML14の中図柄を有効ラインLに表示す
ることのできる引き込み可能領域は、図柄列31bにおける図柄番号12〜16以外の領
域である(図2参照)。このため、図柄列31bにおける図柄番号12〜16以外の領域
にある任意の図柄が有効ラインLの位置にきたときに、中ストップボタン16bが操作さ
れた場合には、NML14の中図柄(赤7図柄および黒BAR図柄)を有効ラインLに表
示するよう中リール30bを停止させる(図12(4a))。一方、図柄列31bにおけ
る図柄番号12〜16の領域にある任意の図柄が有効ラインLの位置にきたときに、中ス
トップボタン16bが操作された場合には、NML14の中図柄(赤7図柄および黒BA
R図柄)以外の図柄を有効ラインLに表示するよう中リール30bを停止させる(図12
(4b))。
図12(5a),(5b):
NML14の右図柄(赤7図柄、スイカ1図柄、スイカ2図柄、ベル1図柄またはベル
2図柄)は、ストップボタンの操作態様に拘わらず、有効ラインLに必ず表示される完全
図柄であるため、右ストップボタン16cが操作されると、NML14の右図柄が有効ラ
インLに表示される。このため、有効ラインLにNML14の右図柄(ベル1図柄)と中
図柄(赤7図柄または黒BAR図柄)とが表示されている場合において(図12(4a)
)、右ストップボタン16cが操作されると、図12(5a)に示すように、NML14
に対応付けられた第1図柄組合せが有効ラインLに表示されてメダルの払い出しが行われ
る。一方、有効ラインLにNML14の中図柄(赤7図柄または黒BAR図柄)が表示さ
れていない場合において(図12(4b))、右ストップボタン16cが操作されると、
図12(5b)に示すように、NML14およびNML19の双方の図柄組合せが有効ラ
インLに表示されないことになり、所謂、小役の取りこぼしとなってメダルの払い出しが
行われない。
図13(1)〜(3):
図13に示すように、NML14およびNML19の当選フラグが重複して成立してい
る状態で、図柄列31bにおける図柄番号15番が有効ラインLの位置にきたときに中ス
トップボタン16bが操作されたとする。この場合、最大滑りコマ数である4コマの範囲
内(引き込み範囲内)にある図柄は、図柄列31bに配置された図柄のうちスイカ1図柄
(図柄番号15番)、チェリー図柄(図柄番号14番)、ベル2図柄(図柄番号13番)
、星図柄(図柄番号12番)、リプレイ図柄(図柄番号11番)となる。このため、こぼ
し有り図柄であるNML14の中図柄(赤7図柄または黒BAR図柄)が有効ラインLに
表示されることはない。これにより、有効ラインLに表示される図柄の候補は、図13(
2)に示すとおりNML19に対応付けられた第2図柄組合せとなる。よって、前記引き
込み範囲内でストップボタン16bが操作されると、図13(3)に示すように、完全図
柄であるNML19の中図柄(チェリー図柄)が有効ラインLに表示される。
図13(4a),(4b):
NML19の左図柄(白BAR図柄)はこぼし有り図柄であり、このNML19の左図
柄を有効ラインLに表示することのできる引き込み可能領域は、先述のように、図柄列3
1aにおける図柄番号12〜8の領域と、図柄番号2〜0および19〜18の領域である
(図2参照)。このため、前記引き込み領域(図柄番号12〜8の領域、図柄番号2〜0
および19〜18の領域)にある任意の図柄が有効ラインLの位置にきたときに、左スト
ップボタン16aが操作された場合には、図13(4a)に示すように、NML19の左
図柄(白BAR図柄)を有効ラインLに表示するよう左リール30aを停止させる。一方
、図柄列31aにおける前記引き込み領域以外の領域にある任意の図柄が有効ラインLの
位置にきたときに、左ストップボタン16aが操作された場合には、図13(4b)に示
すように、NML19の左図柄(白BAR図柄)以外の図柄を有効ラインLに表示するよ
う左リール30aを停止させる。
図13(5a),(5b):
NML19の右図柄(赤7図柄、ベル1またはベル2、白BAR図柄)は完全図柄であ
るため、右ストップボタン16cの操作態様に拘わらず、NML19の右図柄が有効ライ
ンLに表示される。このため、有効ラインLにNML19の左図柄(白BAR図柄)と中
図柄(チェリー図柄)とが表示されている場合において(図13(4a))、右ストップ
ボタン16cが操作された場合には、図13(5a)に示すように、NML19に対応付
けられた第2図柄組合せが有効ラインLに表示されてメダルの払い出しが行われる。一方
、有効ラインLにNML19の左図柄(白BAR図柄)が表示されていない場合において
(図13(4b))、右ストップボタン16cが操作された場合には、図13(5b)に
示すように、NML14およびNML19の双方の図柄組合せが有効ラインLに表示され
ないことになり、所謂小役の取りこぼしとなってメダルの払い出しが行われない。
図14(1):
図14(1)に示すように、NML14およびNML19の当選フラグが重複して成立
している状態で、図柄列31cにおける図柄番号12番が有効ラインLの位置にきたとき
に右ストップボタン16cが操作されたとする。この場合、最大滑りコマ数である4コマ
の範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、星図柄(図柄番号12番)、スイカ2図柄(
図柄番号11番)、リプレイ図柄(図柄番号10番)、ベル1図柄(図柄番号9番)、チ
ェリー図柄(図柄番号8番)となる。このため、完全図柄であるNML14の右図柄(赤
7図柄、スイカ1図柄、スイカ2図柄、ベル1図柄またはベル2図柄)のうち赤7図柄、
スイカ1図柄およびベル2図柄、完全図柄であるNML19の右図柄(赤7図柄、ベル1
またはベル2、白BAR図柄)のうち赤7図柄、ベル2および白BAR図柄が有効ライン
Lに表示されることはない。これにより、有効ラインLに表示され得る図柄の候補は図1
4(2)に示すとおりとなる。
図14(2)〜(4):
図14(2)のように、図柄列31cにおいて有効ラインLに表示され得る図柄の候補
はベル1図柄およびスイカ2図柄となるが、これら2つの図柄は、何れも、図柄列31c
における図柄番号12番が有効ラインLの位置にきたときに右ストップボタン16cが操
作された場合の引き込み範囲内にある図柄(星図柄、スイカ2図柄、リプレイ図柄、ベル
1図柄、チェリー図柄)である。ここで、図14(3)に示すように、図柄列31cのス
イカ2図柄(図柄番号11番)が有効ラインLに表示される場合には、NML14および
NML19に対応する図柄組合せの個数は4個となり、図柄列31cのベル1図柄(図柄
番号9番)が有効ラインLに表示される場合には、NML14およびNML19に対応す
る図柄組合せの個数は5個となる。このため、図14(4)に示すように、図柄列31c
における図柄番号12番に対応する図柄が有効ラインLの位置にきたときに右ストップボ
タン16cが操作されると、図柄組合せの個数が最も多くなるベル1図柄を有効ラインL
に表示するように右リール30cが停止される(個数優先制御)。
図15(1),(2a)〜(4a):
図柄列31cにおけるベル図柄1が有効ラインLに表示されている状態では、有効ライ
ンLに表示され得る図柄の候補は図15(1)に示すとおりとなる。図15(2a)に示
すように、図柄列31aにおける図柄番号3番の黒BAR図柄が有効ラインLの位置にき
たときに、左ストップボタン16aが操作されたとする。この場合、最大滑りコマ数であ
る4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、黒BAR図柄(図柄番号3番)、リ
プレイ図柄(図柄番号2番)、ベル1図柄(図柄番号1番)、スイカ2図柄(図柄番号0
番)、チェリー図柄(図柄番号19番)となる。このため、NML19の左図柄(白BA
R図柄)が有効ラインLに表示されることはなく、図15(3a)に示すように、前記引
き込み範囲内にある図柄のうちNML19の左図柄であるベル1図柄が有効ラインLに表
示される。これにより、有効ラインLに表示される図柄の候補は図15(4a)に示すと
おりとなる。
図15(5a−1),(5a−2):
NML14の中図柄(赤7図柄または黒BAR図柄)はこぼし有り図柄であるため、中
ストップボタン16bの操作態様に応じて、NML14の中図柄が有効ラインLに表示さ
れ得る。先述のように、NML14の中図柄を有効ラインLに表示することのできる引き
込み可能領域は、図柄列31bにおける図柄番号12〜16以外の領域である(図2参照
)。このため、図柄列31bにおける図柄番号12〜16以外の領域にある任意の図柄が
有効ラインLの位置にきたときに、中ストップボタン16bが操作された場合には、図1
5(5a−1)に示すように、NML14の中図柄を有効ラインLに表示するよう中リー
ル30bを停止させる。これにより、NML14に対応付けられた第1図柄組合せが有効
ラインLに表示されてメダルの払い出しが行われる。一方、図柄列31bにおける図柄番
号12〜16の領域にある任意の図柄が有効ラインLの位置にきたときに、中ストップボ
タン16bが操作された場合には、図15(5a−2)に示すように、NML14および
NML19の双方の図柄組合せが有効ラインLに表示されないことになり、所謂小役の取
りこぼしとなってメダルの払い出しが行われない。
図15(2b)〜(4b):
図15(2b)に示すように、図柄列31bにおける図柄番号15番のスイカ1図柄が
有効ラインLの位置にきたときに、中ストップボタン16bが操作されたとする。この場
合、最大滑りコマ数である4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、スイカ1図
柄(図柄番号15番)、チェリー図柄(図柄番号14番)、ベル2図柄(図柄番号13番
)、星図柄(図柄番号12番)、リプレイ図柄(図柄番号11番)となる。このため、こ
ぼし有り図柄であるNML14の中図柄(赤7図柄、黒BAR図柄)が有効ラインLに表
示されることはなく、図15(3b)に示すように、完全図柄であるNML19の中図柄
(チェリー図柄)が有効ラインLに表示される。これにより、有効ラインLに表示される
図柄の候補は図15(4b)に示すとおりとなる。
図15(5b−1),(5b−2):
NML19の左図柄(白BAR図柄)は取りこぼし図柄であるため、左ストップボタン
16aの操作態様に応じて、NML19の左図柄が有効ラインLに表示され得る。先述の
ように、NML19の左図柄(白BAR図柄)の引き込み可能領域は、図柄列31aにお
ける図柄番号12〜8の領域と、図柄番号2〜0および19〜18の領域であるため、こ
の引き込み領域にある任意の図柄が有効ラインLの位置にきたときに、左ストップボタン
16aが操作された場合には、図15(5b−1)に示すように、NML19に対応付け
られた第2図柄組合せが有効ラインLに表示されてメダルの払い出しが行われる。一方、
前記引き込み領域以外の領域にある任意の図柄が有効ラインLの位置にきたときに、左ス
トップボタン16aが操作された場合には、図15(5b−2)に示すように、NML1
4およびNML19の双方の図柄組合せが有効ラインLに表示されないことになり、所謂
小役の取りこぼしとなってメダルの払い出しが行われない。
このように、非内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選した場合に、各ストッ
プボタン16a〜cのうち何れのストップボタンが最初に操作された場合であっても、ス
トップボタンの操作態様に応じて、強チェリーに対応付けられた役(NML14およびN
ML19)の全てを取りこぼす場合がある。
次に、内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選した場合のリールの停止態様を
図16〜図20を用いて説明する。図17は各ストップボタン30a〜cのうち左ストッ
プボタン30aが最初に操作された場合、図18は各ストップボタン30a〜cのうち中
ストップボタン30bが最初に操作された場合、図19は各ストップボタン30a〜cの
うち右ストップボタン30cが最初に操作された場合のリールの停止態様を説明したもの
である。なお、図11〜15における説明と同様に、説明の便宜上、NML14に対応付
けられた第1図柄組合せのうち、図柄列31aに配置された図柄のことを「NML14の
左図柄」、図柄列31bに配置された図柄のことを「NML14の中図柄」、図柄列31
cに配置された図柄のことを「NML14の右図柄」、NML19に対応付けられた第2
図柄組合せのうち、図柄列31aに配置された図柄のことを「NML19の左図柄」、図
柄列31bに配置された図柄のことを「NML19の中図柄」、図柄列31cに配置され
た図柄のことを「NML19の右図柄」と言うことにする。そして、CBB役に対応付け
られたCBB図柄組合せのうち、図柄列31aに配置された図柄(リプレイ図柄)のこと
を「CBB役の左図柄」、図柄列31bに配置された図柄(ベル1図柄、ベル2図柄)の
ことを「CBB役の中図柄」、図柄列31cに配置された図柄(ベル1図柄、ベル2図柄
)のことを「CBB役の右図柄」と言うことにする。なお、図16に示すように、CBB
役の右図柄、NML14の右図柄およびNML19の右図柄の何れにもベル図柄(ベル1
図柄,ベル2図柄)が含まれている。即ち、右リール(他のリール)30cの外周面に配
置されている図柄列31cのうち、図柄列31cにおける完全図柄であるベル図柄(特殊
図柄。ベル1図柄,ベル2図柄)は、CBB役(特定役)に対応付けられたCBB図柄組
合せ(特定図柄組合せ)、NML14(第1小役)に対応付けられた第1図柄組合せ、N
ML19(第2小役)に対応付けられた第2図柄組合の何れにも含まれている図柄である
図16:
内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選するとCBB役、NML14およびN
ML19の当選フラグが重複して成立する。このため、有効ラインLに表示される図柄の
候補は図16に示すとおりとなる。
図17(1)〜(2):
図17(1)に示すように、図柄列31aにおける図柄番号3番の黒BAR図柄が有効
ラインLの位置にきたときに、左ストップボタン16aが操作されたとする。この場合、
最大滑りコマ数である4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、黒BAR図柄(
図柄番号3番)、リプレイ図柄(図柄番号2番)、ベル1図柄(図柄番号1番)、スイカ
2図柄(図柄番号0番)、チェリー図柄(図柄番号19番)となる。このため、こぼし有
り図柄であるNML19の左図柄(白BAR図柄)が有効ラインLに表示されることはな
く、図17(2)に示すように、完全図柄であるNML14の左図柄(ベル1図柄または
ベル2図柄)のうち引き込み範囲内にあるベル1図柄、または、完全図柄であるCBB役
の左図柄(リプレイ図柄)が有効ラインLに表示され得ることになる。
図17(3):
内部CBBでは、CBB役のCBB図柄組合せよりも小役に対応する図柄組合せを優先
的に有効ラインLに表示するようリールが制御される(第1役付け優先制御)。このため
、図17(3)に示すように、CBB役の左図柄であるリプレイ図柄よりも、NML14
の左図柄であるベル1図柄が優先されて、有効ラインLにベル1図柄が表示される。した
がって、内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選し、かつ、最初に左ストップボ
タン16aが最初に操作された場合に、CBB役にCBB図柄組合せが有効ラインLに表
示されることはない。
図18(1)〜(2):
図18(1)に示すように、CBB役、NML14およびNML19の当選フラグが重
複して成立している状態で、図柄列31bにおける図柄番号15番が有効ラインLの位置
にきたときに中ストップボタン16bが操作されたとする。この場合、最大滑りコマ数で
ある4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、図柄列31bに配置された図柄の
うちスイカ1図柄(図柄番号15番)、チェリー図柄(図柄番号14番)、ベル2図柄(
図柄番号13番)、星図柄(図柄番号12番)、リプレイ図柄(図柄番号11番)となる
。このため、こぼし有り図柄であるNML14の中図柄(赤7図柄または黒BAR図柄)
が有効ラインLに表示されることはない。これにより、有効ラインLに表示される図柄の
候補は、図18(2)に示すとおり、NML19の第2図柄組合せおよびCBB役のCB
B図柄組合せとなる。
図18(3):
ここで、内部CBBでは、リールの第1役付け優先制御により、CBB役のCBB図柄
組合せよりも小役に対応する図柄組合せが優先的に有効ラインLに表示される。このため
、図18(3)に示すように、完全図柄であるCBB役の中図柄(ベル2図柄)よりも、
完全図柄であるNML19の中図柄(チェリー図柄)が優先されて、有効ラインLにチェ
リー図柄が表示される。したがって、内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選し
、かつ、最初に中ストップボタン16bが最初に操作された場合に、CBB役にCBB図
柄組合せが有効ラインLに表示されることはない。
図19(1):
図19(1)に示すように、CBB役、NML14およびNML19の当選フラグが重
複して成立している状態で、図柄列31cにおける図柄番号12番が有効ラインLの位置
にきたときに右ストップボタン16cが操作されたとする。この場合、最大滑りコマ数で
ある4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、星図柄(図柄番号12番)、スイ
カ2図柄(図柄番号11番)、リプレイ図柄(図柄番号10番)、ベル1図柄(図柄番号
9番)、チェリー図柄(図柄番号8番)となる。このため、完全図柄であるNML14の
右図柄(赤7図柄、スイカ1図柄、スイカ2図柄、ベル1図柄またはベル2図柄)のうち
赤7図柄、スイカ1図柄およびベル2図柄、完全図柄であるNML19の右図柄(赤7図
柄、ベル1図柄またはベル2図柄、白BAR図柄)のうち赤7図柄、ベル2図柄および白
BAR図柄、完全図柄であるCBB役の右図柄(ベル1図柄、ベル2図柄)のうちベル2
図柄のそれぞれが有効ラインLに表示されることはない。これにより、有効ラインLに表
示され得る図柄の候補は図19(2)に示すとおりとなる。
図19(2)〜(4):
図19(2)のように、有効ラインLの図柄列31cに表示され得る図柄の候補はベル
1図柄およびスイカ2図柄となるが、これら2つの図柄は、何れも、図柄列31cにおけ
る図柄番号12番が有効ラインLの位置にきたときに右ストップボタン16cが操作され
た場合の引き込み範囲内にある図柄(星図柄、スイカ2図柄、リプレイ図柄、ベル1図柄
、チェリー図柄)である。ここで、図19(3)に示すように、図柄列31cのスイカ2
図柄(図柄番号11番)が有効ラインLに表示される場合には、NML14およびNML
19に対応する図柄組合せの個数は4個となり、図柄列31cのベル1図柄(図柄番号9
番)が有効ラインLに表示される場合には、NML14およびNML19に対応する図柄
組合せの個数は5個となる。このため、図19(4)に示すように、図柄列31cにおけ
る図柄番号12番に対応する図柄が有効ラインLの位置にきたときに右ストップボタン1
6cが操作されると、図柄組合せの個数が最も多いベル1図柄を有効ラインLに表示する
ように右リール30cが停止される(個数優先制御)。
図20(1),(2a)〜(3a):
図柄列31cにおけるベル図柄1が有効ラインLに表示されている状態では、有効ライ
ンLに表示され得る図柄の候補は図20(1)に示すとおりとなる。図20(2a)に示
すように、図柄列31aにおける図柄番号3番の黒BAR図柄が有効ラインLの位置にき
たときに、左ストップボタン16aが操作されたとする。この場合、最大滑りコマ数であ
る4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、黒BAR図柄(図柄番号3番)、リ
プレイ図柄(図柄番号2番)、ベル1図柄(図柄番号1番)、スイカ2図柄(図柄番号0
番)、チェリー図柄(図柄番号19番)となる。このため、NML19の左図柄(白BA
R図柄)が有効ラインLに表示されることはなく、図20(3a)に示すように、有効ラ
インLに表示される図柄の候補は、NML14の第1図柄組合せの一部およびCBB役の
CBB図柄組合せの一部となる。
図20(4a):
ここで、内部CBBでは、リールの第1役付け優先制御により、CBB役のCBB図柄
組合せよりも小役に対応する図柄組合せが優先的に有効ラインLに表示される。このため
、図20(4a)に示すように、完全図柄であるCBB役の左図柄(リプレイ図柄)より
も、完全図柄であるNML14の左図柄(ベル1図柄)が優先されて、有効ラインLにベ
ル1図柄が表示される。この場合、CBB役に対応するCBB図柄組合せが有効ラインL
に表示されることはない。
図20(2b)〜(3b):
図20(2b)に示すように、図柄列31bにおける図柄番号15番のスイカ1図柄が
有効ラインLの位置にきたときに、中ストップボタン16bが操作されたとする。この場
合、最大滑りコマ数である4コマの範囲内(引き込み範囲内)にある図柄は、スイカ1図
柄(図柄番号15番)、チェリー図柄(図柄番号14番)、ベル2図柄(図柄番号13番
)、星図柄(図柄番号12番)、リプレイ図柄(図柄番号11番)となる。このため、こ
ぼし有り図柄であるNML14の中図柄(赤7図柄、黒BAR図柄)が有効ラインLに表
示されることはなく、図20(3b)に示すように、有効ラインLに表示される図柄の候
補はNML19の第2図柄組合せの一部およびCBB役のCBB図柄組合せの一部となる
図20(4b):
ここで、内部CBBでは、リールの第1役付け優先制御により、CBB役のCBB図柄
組合せよりも小役に対応する図柄組合せが優先的に有効ラインLに表示される。このため
、図20(4b)に示すように、完全図柄であるCBB役の中図柄(ベル2図柄)よりも
、完全図柄であるNML19の中図柄(チェリー図柄)が優先されて、有効ラインLにチ
ェリー図柄が表示される。この場合、CBB役に対応するCBB図柄組合せが有効ライン
Lに表示されることはない。
このように、内部CBBにおける内部抽選で強チェリーに当選したことにより、CBB
役、NML14およびNML19の当選フラグが重複して成立した場合に、各ストップボ
タン16a〜cのうち何れのストップボタンが最初に操作されたとしても、CBB役に対
応付けられたCBB図柄組合せが有効ラインLに表示されることはない。
以上のように、本実施形態例のスロットマシンSでは、複数種類の当選エリアに、AR
T遊技回数の上乗せ抽選を実行する契機となるレア役当選エリア(第3当選エリア。7揃
いリプ、強チェリーリプ、RT3転落リプ、強チェリー等)が設けられ、レア役当選エリ
アの当選確率は、遊技状態がRT3からRT4に移行すると、1/64から1/4に上昇
する。このため、遊技状態をRT3からRT4へ移行する契機となるRT4移行リプの当
選は遊技者の遊技意欲を向上させることが可能になり、RT4移行リプに対応付けられた
図柄組合せが有効ラインLに表示されるか否かについて遊技者の興味を惹き付けることが
できる。
そして、本実施形態例では、当選エリア「CBB2」にCBB役およびREP1の双方
が対応付けられており、RT4における内部抽選でCBB2に当選すると、CBB役より
もREP1が優先されて、REP1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、遊
技状態がRT4内部CBBに滞在することになる。ここで、RT3転落リプには、上乗せ
抽選の実行契機となる再遊技役(REP16,17)と、その他の再遊技役(REP1等
)とが対応付けられており、RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプに当選
した場合には、リールの停止制御によって、前記他の再遊技役に対応付けられた図柄組合
せよりも、上乗せ抽選の実行契機となる再遊技役に対応付けられた図柄組合せが優先され
て有効ラインLに表示される。その結果、RT4内部CBBでは、RT3転落リプは上乗
せ抽選の実行契機の役割を担うことになり、RT4内部CBBにおけるRT3転落リプの
当選確率の分だけ上乗せ抽選の実行機会が増加することになる。即ち、本実施形態例では
、リール制御手段104によって、RT4内部CBB(特定遊技状態)における特別役の
入賞確率がRT4(第2遊技状態)における特別役の入賞確率よりも高確率に制御される
構成になっている。このため、RT4内部CBBでは頻繁に上乗せ抽選が行われることに
なり、RT4内部CBBにおける遊技性を向上させて、魅力的な遊技機を提供することが
できる。
なお、RT4CBB(第1遊技状態)における内部抽選でRT3転落リプに当選した場
合には、RT3転落リプに対応付けられた再遊技役よりもメダル枚数調整エリア(当選エ
リア番号43番)に対応付けられたNML15〜18が優先して入賞するようにリールが
制御される構成になっているため、上乗せ抽選の実行契機となる再遊技役(特別役)に対
応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞となる入賞確率は、RT4CBB(第
1遊技状態)よりもRT4内部CBB(特定遊技状態)の方が高確率となることは言うま
でもない。
さらに、本実施形態例では、CBBにおいてCBB枚数調整可能リプ(ART用リプま
たはRT3転落リプ)に当選することにより、27枚のメダルを獲得可能な遊技(以下、
CBB枚数調整遊技と言う。)が行われる。ここで、ART用リプは、RT3CBBおよ
びRT4CBBで内部抽選の対象となっているが、RT1CBBおよびRT2CBBでは
内部抽選の対象となっておらず、また、RT3転落リプは、RT4CBBで内部抽選の対
象になっているが、RT1CBB〜RT3CBBでは内部抽選の対象となっていない。こ
のため、RT1CBBおよびRT2CBBではCBB枚数調整遊技の実行される可能性が
なく、また、RT3CBBよりもRT4CBBの方がCBB枚数調整遊技の実行される可
能性が高いと言える。したがって、RT1CBB〜RT4CBBのうち最もCBB枚数調
整遊技の実行される可能性が高い遊技状態はRT4CBBとなり、RT4CBBにおける
遊技性を向上させることができる。
従来、CBB枚数調整遊技を搭載している遊技機では、非内部CBBでCBB役に当選
したときに、速やかにCBB枚数調整遊技を遊技者に提供するため、別言すると、内部C
BBにおける滞在期間が極力短い期間となるように、CBB役に対応付けられた図柄組合
せをストップボタンの操作態様に拘わらず必ず有効ラインLに表示される図柄組合せとし
(所謂PB=1)、CBB役の当選後に行われる次遊技において、より多くのメダルを獲
得可能なCBB枚数調整遊技を実行させている。これに対し、本実施形態例のスロットマ
シンSでは、遊技状態として、CBB枚数調整遊技を比較的高い確率で実行可能なRT4
CBBに加えて、上乗せ抽選に特化した遊技者に有利なRT4内部CBBが設けられてい
る。このため、従来の遊技機のように、CBB役の単独当選により、すぐに遊技状態をR
T4内部CBBからRT4CBBに移行させてしまうと、RT4内部CBBの滞在期間が
ごく僅かな期間となり、上乗せ抽選に特化した遊技状態としてRT4内部CBBを設けた
意義が失われてしまう。そこで、本実施形態例では、遊技状態がRT4からRT4CBB
にすぐに移行してしまわないように、当選エリア「CBB2」にCBB役および再遊技役
を重複して対応付けることによりRT4内部CBBの滞在期間を確保して、RT4内部C
BBにおいて上乗せ抽選の機会を多く実行することにより、遊技者に特典を付与すること
が可能になる。
また、本実施形態例では、完全図柄のみで構成される図柄組合せがCBB役に対応付け
られており、CBB1およびCBB2の双方に同一のCBB役が対応付けられているため
、役に対応する図柄組合せの策定に対する開発者の負担を軽減することができる。これに
ついて詳しく説明すると、本実施形態例では、当選エリア「CBB2」にCBB役および
再遊技役を重複して対応付けることにより、遊技状態をRT4内部CBBに比較的長く滞
在させることが可能となり、RT4内部CBBにおいて上乗せ抽選に特化した遊技を実現
することができる。ここで、RT4内部CBBに滞在させるための方法として、図柄組合
せが互いに異なる第1CBB役と第2CBB役を設け、第1CBB役に対応する図柄組合
せを、ストップボタンの操作態様に拘わらず必ず有効ラインLに表示される図柄組合せと
し(PB=1)、第2CBB役に対応する図柄組合せを、ストップボタンの操作態様に応
じて、有効ラインLに表示される図柄組合せとし(PB≠1)、内部抽選でPB≠1の第
2CBB役に当選した場合には、遊技状態をRT4からRT4内部CBBに移行させる方
法も考えられる。しかし、このようにすると、図柄組合せの異なる2種類のCBB役を設
けなければならず、役に対応する図柄組合せの策定に対する開発者の負担が増大する。本
実施形態例では、1種類のCBB役を設け、このCBB役と再遊技役とを重複させた当選
エリア「CBB2」を設けることにより、開発者の開発負担を軽減させることができる。
なお、本実施形態例では、CBB2にCBB役およびREP1が対応付けられているが
、この構成に限られず、REP1の再遊技役に替わって、ストップボタンの操作態様に拘
わらず必ず有効ラインLに図柄組合せが表示される小役(取りこぼしのない小役)がC
BB2に対応付けられている構成、例えば、CBB2にCBB役およびNML1が対応付
けられている構成であっても良い。
さらに、本実施形態例では、RT4内部CBBにおける内部抽選でRT3転落リプに当
選した場合には、ストップボタンの操作態様に拘わらず、RT3転落リプに対応付けられ
た図柄組合せのうち前記他の再遊技役(REP1等)に対応付けられた図柄組合せよりも
、上乗せ抽選の実行契機となる再遊技役(特別役。REP16,REP17)に対応付け
られた図柄組合せが優先されて有効ラインLに表示されて入賞となり、リールの停止態様
は、各リール30a〜cの中段または下段に「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「白
BAR図柄」等の特徴的な図柄組合せである特別図柄組合せTが表示される特別停止態様
(第1特別停止態様、第2特別停止態様)となる。したがって、リールの特別停止態様は
、上乗せ抽選の実行を遊技者に報知することが可能になり、上乗せ抽選の当選に対する期
待感を遊技者に与えることができる。
一方、RT4における内部抽選でRT3転落リプに当選した場合には、リール制御によ
って、上乗せ抽選の実行契機となる再遊技役に対応付けられた図柄組合せよりも前記他の
再遊技役に対応付けられた図柄組合せが優先されて有効ラインLに表示される。このため
、RT4では、リールの停止態様が特別停止態様となることはない。図9,10に示すよ
うに、RT3転落リプの当選確率は、RT4とRT4内部CBBとで同じ確率(1/4)
に設定されているが、RT3転落リプに対応付けられたリールの停止態様のうち、上乗せ
抽選の実行契機を報知する特別停止態様の出現確率(入賞確率)は、RT4で0%、RT
4内部CBBでは25%(1/4)となり、遊技状態がRT4からRT内部CBBに移行
すると上昇する。このため、特別停止態様は、現在の遊技状態を遊技者に判別させること
ができる。
さらに、本実施形態例では、RT4内部CBBの再遊技役に係る当選確率(約1/1.
5)は、RT1〜2内部CBBの再遊技役に係る当選確率(約1/7)よりも高確率とな
り(図9参照)、また、各リール30a〜cが特別停止態様で停止する確率も、RT4内
部CBBは、RT1〜2内部CBBよりも高確率となる。このため、RT4内部CBBで
はメダルの消費を抑えつつ遊技を行うことが可能になると共に、ART遊技の上乗せ抽選
が実行される可能性も高くなる。よって、RT4内部CBBにおける遊技性をさらに向上
させることが可能になり、他の遊技状態と差別化を図ることができる。
本実施形態例では、上乗せ抽選に特化したRT4内部CBBに移行するためにはRT4
においてCBB2に当選する必要があるが、RT4においてCBB2に当選した場合には
、REP1に対応する図柄組合せが有効ラインLに優先して表示されることになる。ここ
で、REP1に対応付けられた図柄組合せは「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リ
プレイ図柄」となっており、「赤7図柄」−「赤7図柄」−「赤7図柄」や「黒BAR図
柄」−「黒BAR図柄」−「黒BAR図柄」等のような識別力の高い特徴のある図柄組合
せに設定されていないため、リールの停止態様によって遊技状態がRT4からRT4内部
CBBに移行したことを遊技者に印象付けないようにすることができる。これにより、例
えば、RT4におけるCBB2の当選後に最初に行われた遊技開始操作と同時に、サブモ
ニタ6等の演出装置でRT4内部CBBに移行したことを突然に報知することが可能にな
り、意外性のある飽きの生じにくい遊技機を提供することができる。
特に、本実施形態例では、CBB役に対応付けられたCBB図柄組合せを構成する図柄
の全ては、各図柄列31a〜cにおいてストップボタンの操作態様に拘わらず、必ず有効
ラインLに表示される完全図柄である。このため、CBB役の当選フラグが単独で成立し
ている状態では、ストップボタンの操作態様に拘わらず、有効ラインLに必ずCBB図柄
組合せが表示されて、遊技状態が内部CBBからCBBに移行することになる。そうする
と、CBB役の当選フラグが単独で成立しているRT4内部CBBにおいて、内部抽選の
結果が不当選となったときに、有効ラインLに必ずCBB図柄組合せが表示され、RT4
内部CBBが終了してRT4CBBに移行することになる。つまり、本実施形態例では、
上乗せ抽選に特化したRT4内部CBBの滞在期間を当選エリア「不当選」の当選確率に
依存させることが可能であり、RT4内部CBBにおける不当選の当選確率を調整するこ
とにより、RT4内部CBBの滞在期間を長期化させたり短期化させたりすることができ
る。
本実施形態例では、CBB役の当選を契機に再遊技役の当選確率を、例えば、図9に示
すように、RT3(非内部CBB)とRT3内部CBB(内部CBB)とで変更すること
なく、RT3の再遊技当選確率とRT3内部CBBの再遊技当選確率とを同一の確率(約
1/1.5)に保持するために、内部抽選手段102は、RT3において、当選エリア「
不当選」の当選確率が0/65536、当選エリア「CBB1」の当選確率が1/16と
なる当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行い、RT3内部CBBにおいて、RT
3における不当選の確率とRT3におけるCBB1の当選確率とを入れ替えた当選確率抽
選テーブル、即ち、当選エリア「不当選」の当選確率が1/16、当選エリア「CBB1
」の当選確率が0/65536となる当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行うと
いう比較的に簡単な方法で行っている。このため、再遊技役の当選確率を維持するために
、新たな当選エリアを追加するなど複雑な制御を行う必要がない。
ここで、仮に、CBB役の当選を契機に再遊技役の当選確率を変動させて、RT3の再
遊技当選確率よりもRT3内部CBBの再遊技当選確率を高確率にしたとすると、例えば
、RT3内部CBBにおけるレア役リプの当選確率を引き上げたり、RT4移行リプの当
選確率を引き上げたりしなければならないような事態が生じ得る。この場合、RT4内部
CBBのみを他の遊技状態と差別化させて、上乗せ抽選に特化した遊技状態に設定するこ
とが困難となる。なお、CBB役の当選を契機に再遊技役の当選確率を変動させる場合に
、RT3内部CBBにおけるART用リプの当選確率を引き上げることも考えられるが、
RT3内部CBBにおけるART用リプの当選確率は約1/1.5と極めて高く、この当
選確率を更に引き上げてしまうと、RT3内部CBBにおける内部抽選の結果が、殆ど、
ART用リプの当選になってしまい、RT3内部CBBにおける遊技性が低下してしまう
虞がある。本実施形態例では、CBB役の当選を契機に再遊技役の当選確率を変更するこ
となく、非内部CBBの再遊技当選確率と内部CBBの再遊技当選確率とを同一の確率に
保持しているため、内部CBBにおける遊技性の低下を防止しつつも、RT4内部CBB
のみを上乗せ抽選に特化した遊技状態に設定することができる。
なお、RT3およびRT3内部CBBにおける不当選およびCBB1の関係と同様に、
RT4の再遊技当選確率とRT4内部CBBの再遊技当選確率とを同一の確率(約1/1
.5)に保持するために、内部抽選手段は、RT4において、不当選の当選確率が0/6
5536、CBB1の当選確率が1/16となる当選確率抽選テーブルを参照して内部抽
選を行い、RT4内部CBBにおいて、RT4における不当選の確率とRT4におけるC
BB1の当選確率とを入れ替えた当選確率抽選テーブル、即ち、不当選の当選確率が1/
16、CBB1の当選確率が0/65536となる当選確率抽選テーブルを参照して内部
抽選を行っている。つまり、内部抽選手段102は、RT4(第2遊技状態)において、
不当選の当選確率を0/65536、CBB1の当選確率を1/16に制御すると共に、
RT4内部CBB(特定遊技状態)において、不当選の当選確率をRT4におけるCBB
1の当選確率と同一の当選確率である1/16、CBB1の当選確率をRT4における不
当選の当選確率と同一の当選確率である0/65536に制御する。このように、不当選
の確率と特定役に単独で当選する確率とを入れ替えるという比較的に簡単な方法で上乗せ
抽選に特化した特定遊技状態の滞在期間を調整することができる。
また、本実施形態例では、RT3転落リプには、RT3への転落契機となる再遊技役(
REP7)と、上乗せ抽選契機となる再遊技役(REP16,17)と、RT4を維持す
るための再遊技役(REP1,19)がそれぞれ対応付けられているため、RT3への転
落契機となる再遊技役、上乗せ抽選契機となる再遊技役、RT4を維持するための再遊技
役をそれぞれ別の当選エリアに対応付ける場合よりも、当選エリアの数を少なくすること
ができる。その結果、主制御処理部100のメインROMに記憶されている当選エリアの
データ量を減らすことが可能になり、メインROMの容量を効率的に活用することができ
る。
また、本実施形態例では、強チェリーにNML14およびNML19が対応付けられ、
NML14とNML19とでは、ストップボタンの操作タイミングによって、有効ライン
Lに表示することのできないこぼし有り図柄の配置されたリール(図柄列)が互いに異な
る構成になっている。即ち、NML14の第1図柄組合せは、ストップボタン16aの操
作タイミングによらずに有効ラインLに表示可能となるように図柄列31a(左リール3
0aの外周面)に配置される完全図柄である「ベル1図柄またはベル2図柄」、ストップ
ボタン16bの操作タイミングによっては有効ラインLに表示されないように図柄列31
b(中リール30bの外周面)に配置されるこぼし有り図柄(不完全図柄)である「赤7
図柄または黒BAR図柄」を含んで構成され、NML19の第2図柄組合せは、ストップ
ボタン16aの操作タイミングによっては有効ラインLに表示されないように図柄列31
a(左リール30aの外周面)に配置されるこぼし有り図柄である「白BAR図柄」、ス
トップボタン16bの操作タイミングによらずに有効ラインLに表示可能となるように図
柄列31b(中リール30bの外周面)に配置される完全図柄である「チェリー図柄」を
含んで構成されている。別言すると、左リール30a(第1リール)に付されている図柄
列31a(第1図柄列)には、NML14(第1小役)に対応付けられた第1図柄組合せ
を構成する図柄であって、最大滑りコマ数である4コマ(所定数の図柄の範囲)を限度と
する間隔で配置された「ベル1図柄またはベル2図柄」(第1図柄)と、NML19(第
2小役)に対応付けられた第2図柄組合せを構成する図柄であって、「ベル1図柄または
ベル2図柄」と異なる位置に配置され、最大滑りコマ数である4コマを超える間隔で配置
された「白BAR図柄」(第2図柄)と、が含まれており、中リール30bに付されてい
る図柄列31bには、第1図柄組合せを構成する図柄であって、最大滑りコマ数である4
コマ数を超える間隔で配置された「赤7図柄または黒BAR図柄」(第3図柄)と、第2
図柄組合せを構成する図柄であって、「赤7図柄または黒BAR図柄」と異なる位置に配
置され、最大滑りコマ数である4コマを限度とする間隔で配置された「チェリー図柄」(
第4図柄)と、が含まれている構成になっている。このため、非内部CBBにおける内部
抽選で強チェリーに当選した場合に、各ストップボタン16a〜cのうち何れのストップ
ボタンが最初に操作された場合であっても、ストップボタンの操作態様に応じて、NML
14およびNML19のそれぞれに対応付けられた図柄組合せの全てを有効ラインLに表
示することができない(所謂、取りこぼし)場合がある。このため、ストップボタンの操
作技術によるメダルの払出の有無を可能とする当選エリアを確保することができる。
そして、こぼし有り図柄の配置されたリール(図柄列)が互いに異なる小役が強チェリ
ーに対応付けられていることに加えて、個数優先制御と第1役付け優先制御とによるリー
ル制御により、CBB役、NML14およびNML19の当選フラグが重複して成立した
とき、各ストップボタン16a〜cのうち何れのストップボタンが最初に操作されたとし
ても、ストップボタンの操作態様に拘わらず、CBB役に対応付けられたCBB図柄組合
せが有効ラインLに表示されない構成になっている。このため、上乗せ抽選特化型のRT
4内部CBBにおいて、ストップボタンの操作技術によるメダル払出の有無を可能とする
強チェリーに当選したとしても、CBB役のCBB図柄組合せが有効ラインLに表示され
ることはない。これにより、RT4内部CBBにおける内部抽選で当選エリア「不当選」
に当選した場合、または、ARTモードにおける打順演出に従わずにストップボタンを操
作してベルこぼしとなった場合に限り、CBB役のCBB図柄組合せが有効ラインLに表
示されて遊技状態がRT4内部CBBからRT4CBBに移行することになり、RT4内
部CBBの滞在期間を当選エリア「不当選」の当選確率のみで調整することが可能になる
。ここで、上乗せ抽選はART遊技回数を加算するか否かの抽選であり、ART遊技は、
手持ちのメダルをあまり消費することなくメダルの獲得を容易とさせる遊技であるため、
RT4内部CBBの滞在期間が短い場合よりも長い場合の方がメダルの払出総数が増加す
る。ことになる。このように、RT4内部CBBの滞在期間は、メダルの払出総数に大き
な影響を与えるものであるが、本実施形態例では、RT4内部CBBにおける不当選の当
選確率を調整するという比較的に簡単な方法によって、RT4内部CBBの滞在期間を意
図的に変更可能になり、開発者によるメダルの払出数の設計に対する負荷を軽減すること
ができる。
なお、本実施形態例では、3つのリールが設けられているが、例えば、リールの数を増
減させたとしても、こぼし有り図柄の配置されたリール(図柄列)が互いに異なる小役を
強チェリーに対応付けることにより、ストップボタンの操作技術によるメダルの払出の有
無を可能とする当選エリアを確保しつつも、内部CBBにおける強チェリーの当選によっ
て、CBB役に対応するCBB図柄組合せが有効ラインLに表示されて遊技状態がCBB
に移行することを防止することが可能であることは言うまでもない。
本実施形態例では、CBB役、NML14およびNML19の当選フラグが重複して成
立したとき、リール制御手段104による個数優先制御により、CBB役に対応付けられ
たCBB図柄組合せが有効ラインLに表示されることを阻止しているが、この個数優先制
御に替えて、メダル払出枚数の最も多い役に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示す
るようリールを制御する払出枚数優先制御を採用しても良いし、個数優先制御および払出
枚数優先制御の双方を採用しても良い。なお、個数優先制御および払出枚数優先制御の双
方を採用した場合には、図柄列31a〜cをそれぞれ構成する60の領域(60の図柄)
毎に、個数優先制御および払出枚数優先制御の何れを採用するかを予め定めることにより
、リールを停止させる。例えば、図柄列31aの図柄番号1では払出枚数優先制御よりも
個数優先制御を優先させてリールを停止させ、図柄列31bの図柄番号2では個数優先制
御よりも払出枚数優先制御を優先させてリールを停止させる。
また、本実施形態例において、リール制御手段104は、遊技状態のRT4からRT4
内部CBBへの移行を契機に、リールの停止制御を変更し、上乗せ抽選の実行契機となる
特別役の入賞確率を、RT4(第2遊技状態)よりもRT4内部CBB(特定遊技状態)
の方が高確率となるように制御する構成になっているが、この構成に限られなくとも良い
。具体的には、RT4内部CBBにおける特別役の入賞確率を高確率に制御する変形例と
して、上乗せ抽選の実行契機となる特別役を再遊技役ではなく小役とする構成(変形例1
)や、内部抽選手段102がRT4とRT4内部CBBとで、特別役の当選確率の異なる
当選確率抽選テーブルを参照する構成(変形例2〜4)であっても良い。
変形例1について詳細に説明すると、当選エリアとして、上乗せ抽選の契機とならない
通常小役および上乗せ抽選の契機となる特殊小役の双方が対応付けられている「特殊ベル
」を設け、リール制御手段104は、RT4における内部抽選で特殊ベルに当選した場合
には、前記特殊小役よりも前記通常小役を優先させて、前記通常小役に対応付けられた図
柄組合せを有効ラインLに表示させ、RT4内部CBBにおける内部抽選で特殊ベルに当
選した場合には、前記通常小役よりも前記特殊小役を優先させて、前記特殊小役に対応付
けられた図柄組合せを有効ラインLに表示させるように、リールを停止させる。これによ
り、上乗せ抽選の実行契機となる特殊小役(特別役)に対応する図柄組合せが有効ライン
Lに表示されて入賞となる入賞確率は、RT4(第2遊技状態)よりもRT4内部CBB
(特定遊技状態)の方が高確率となり、本実施形態例の奏する格別な効果、即ち、RT4
内部CBBにおける遊技性を向上させて、魅力的な遊技機を提供することができる。
なお、上記変形例1において、特殊小役に定められたメダル払出枚数を、全ての小役に
定められたメダル払出枚数のうち最も多いメダル払出枚数以外の枚数(例えば、14枚よ
りも少ない1枚)となるように設定したとすると、特殊小役を含む全ての小役に係る当選
フラグが成立した状態となるRT4CBB(第1遊技状態)では、リール制御手段104
による払出枚数優先制御により、特殊小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示さ
れて入賞となることはない。そうすると、上乗せ抽選の実行契機となる特別小役(特別役
)に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞となる入賞確率は、RT4CB
B(第1遊技状態)よりもRT4内部CBB(特定遊技状態)の方が高確率となり、RT
4内部CBBのみを上乗せ抽選特化型の遊技状態とすることができる。
一方、上記変形例1において、特殊小役に定められたメダル払出枚数を、全ての小役に
定められたメダル払出枚数のうち最も多いメダル払出枚数(例えば15枚)に設定したと
すると、RT4CBBにおいて特殊小役に対応する図柄組合せを有効ラインLに必ず表示
させることも可能となる。この場合に、RT4内部CBBと同様に、RT4CBBにおい
て特殊小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞となったことを契機に
上乗せ抽選を実行するように構成したとすると、RT4CBBでは必ず上乗せ抽選が実行
されるような遊技性を実現することも可能である。
変形例2〜4について説明すると、内部抽選手段102は、RT4では特別役の当選確
率が約1/4(65/256)の当選確率抽選テーブルを参照し、RT4内部CBBでは
特別役の当選確率が約1/4よりも高確率の当選確率抽選テーブルを参照することにより
、RT4(第2遊技状態)における特別役の入賞確率よりもRT4内部CBB(特定遊技
状態)における特別役の入賞確率を高確率に制御する構成になっている。
変形例2について詳しく説明すると、RT4におけるCBB2に対応付けられた内部抽
選用の乱数値数(256個)を、RT4内部CBBでは、REP1の対応付けられた「通
常リプ」と、特別役であるREP16の対応付けられた「特別リプ」とに振り分ける。例
えば、RT4においてCBB2に対応付けられた内部抽選用の乱数値数256個を、RT
4内部CBBにおいて「通常リプ」に128個、「特別リプ」に128個振り分けたとす
ると、図21(a)に示すように、RT4内部CBBにおける内部抽選の当選確率は、「
CBB2」が0/65536、「通常リプ」が1/512(128/65536)、「特
別リプ」が1/512(128/65536)となる。そうすると、内部抽選手段102
は、RT4内部CBBでは特別役の当選確率が131/512(1/4+1/256+1
/512)の当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行うことになり、RT4内部C
BB(特定遊技状態)における特別役の入賞確率は、RT4(第2遊技状態)における特
別役の入賞確率よりも高確率となる。
変形例3について詳細に説明すると、遊技状態がRT4からRT4内部CBBに移行し
たことに伴い、RT4におけるCBB2に対応付けられた内部抽選用の乱数値数(256
個)を、RT4内部CBBでは、特別役であるREP16の対応付けられた「特別リプ」
に全て振り分ける。そうすると、図21(b)に示すように、RT4内部CBBにおける
内部抽選の当選確率は、「CBB2」が0/65536、「特別リプ」が1/256(2
56/65536)となる。この場合、内部抽選手段102は、RT4内部CBBでは特
別役の当選確率が66/256(1/4+1/256+1/256)の当選確率抽選テー
ブルを参照して内部抽選を行うことになり、RT4内部CBB(特定遊技状態)における
特別役の入賞確率は、RT4(第2遊技状態)における特別役の入賞確率よりも高確率と
なる。
なお、上記変形例2,3では、本実施形態例と同様に、CBB役の当選を契機に再遊技
役の当選確率をRT4とRT4内部CBBとで変更することなく、RT4の再遊技当選確
率とRT4内部CBBの再遊技当選確率とを同一の確率(約1/1.5)で保持すること
ができる。
変形例4について詳細に説明すると、遊技状態がRT4からRT4内部CBBに移行し
たことに伴い、RT4におけるCBB2に対応付けられた内部抽選用の乱数値数(256
個)を、RT4内部CBBでは「不当選」(128個)および「通常リプ」(128個)
に振り分けると共に、RT4におけるCBB1に対応付けられた内部抽選用の乱数値数(
4096個)を、RT4内部CBBでは「特別リプ」に全て振り分ける。そうすると、図
21(c)に示すように、RT4内部CBBにおける内部抽選の当選確率は、「CBB1
」および「CBB2」が0/65536、「不当選」が1/512(128/65536
)、「特別リプ」が1/16(4096/65536)となる。この場合、内部抽選手段
102は、RT4内部CBBでは特別役の当選確率が162/256(1/4+1/25
6+1/16)の当選確率抽選テーブルを参照して内部抽選を行うことになり、RT4内
部CBB(特定遊技状態)における特別役の入賞確率は、RT4(第2遊技状態)におけ
る特別役の入賞確率よりも高確率となる。なお、当該変形例4は、本実施形態例および変
形例1〜3と異なり、CBB役の当選を契機に再遊技役の当選確率をRT4とRT4内部
CBBとで変動させる構成となっている。
また、本実施形態例では、遊技状態への移行契機となるCBB役が設けられ、遊技状態
として、非内部CBB、内部CBBおよびCBBが設けられているが、この構成に限られ
ず、遊技状態への移行契機となる、RBB役やRB役(ボーナス役)が設けられ、遊技状
態として、小役の当選確率が通常の確率(例えば12%)で内部抽選が行われる非RBB
内部遊技状態と、非RBB遊技状態よりも小役の当選確率が極めて高い確率(例えば90
%)で内部抽選が行われるRBB遊技状態と、RBB役の当選フラグが持ち越されて内部
的にRBBが当選状態となっているRBB内部遊技状態が設けられる構成であっても良い
また、本実施形態例では、演出モード制御手段108が主制御処理部100に設けられ
ているが、この構成に限られず、適宜、演出モード制御手段108の機能の一部が主制御
処理部100に設けられ、残りの機能が副制御処理部200に設けられる構成であっても
良い。
S スロットマシン(遊技機)
16a〜c ストップボタン(ストップスイッチ)
30a〜c リール
102 内部抽選手段
104 リール制御手段

Claims (1)

  1. 外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、所定条件の成立を契機に、複数種類の当選種別のいずれかを内部抽選により決定する内部抽選手段と、前記所定条件の成立を契機に前記複数のリールを回転制御し、ストップスイッチの操作を契機に前記内部抽選で当選した前記当選種別に含まれる役に予め対応付けられた図柄組合せを有効ラインに表示可能とするように前記リールを停止制御するリール制御手段と、を備えた遊技機であって、
    前記複数種類の当選種別のうち特定の当選種別には、第1図柄組合せが対応付けられた第1役、第2図柄組合せが対応付けられた第2役、および第3図柄組合せが対応付けられた第3役が含まれており、
    前記第1図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールの外周面にそれぞれ配置される完全図柄を含んで構成され、
    前記第2図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによらずに前記有効ラインに表示可能となるように前記複数のリールのうち所定のリールの外周面に配置される完全図柄を含んで構成され、
    前記第3図柄組合せは、前記ストップスイッチの操作タイミングによっては前記有効ラインに表示されないように前記所定のリールの外周面に配置される不完全図柄を含んで構成され、
    前記所定のリールの外周面に配置されている前記第1図柄組合せを構成する完全図柄、前記所定のリールの外周面に配置されている前記第2図柄組合せを構成する完全図柄および前記第3図柄組合せを構成する不完全図柄とは異なる図柄であり、
    前記リール制御手段は、前記内部抽選によって前記特定の当選種別が当選している状態で前記所定のリールに対応する前記ストップスイッチが操作された場合には、前記第1図柄組合せを構成する完全図柄よりも前記第2図柄組合せを構成する完全図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記所定のリールを停止制御すると共に、前記第2図柄組合せを構成する完全図柄よりも前記第3図柄組合せを構成する不完全図柄を優先させて前記有効ラインに表示するよう前記所定のリールを停止制御し、
    前記所定のリールに配置される前記不完全図柄が少なくとも前記有効ラインに表示された場合に、遊技者に有利な特典が付与可能であることを特徴とする遊技機。
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