JP2019205301A - ケーブル案内装置 - Google Patents

ケーブル案内装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019205301A
JP2019205301A JP2018099915A JP2018099915A JP2019205301A JP 2019205301 A JP2019205301 A JP 2019205301A JP 2018099915 A JP2018099915 A JP 2018099915A JP 2018099915 A JP2018099915 A JP 2018099915A JP 2019205301 A JP2019205301 A JP 2019205301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
moving device
main body
upper guide
entry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018099915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7027250B2 (ja
Inventor
弘隆 熊倉
Hirotaka Kumakura
弘隆 熊倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Aerospace Co Ltd
Original Assignee
IHI Aerospace Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Aerospace Co Ltd filed Critical IHI Aerospace Co Ltd
Priority to JP2018099915A priority Critical patent/JP7027250B2/ja
Publication of JP2019205301A publication Critical patent/JP2019205301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7027250B2 publication Critical patent/JP7027250B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

【課題】移動装置からその外部へケーブルが延びている場合に移動装置が旋回しても、この旋回により移動装置上の構造物にケーブルが引っ掛かることを防止する。【解決手段】移動装置10に設けられたケーブル案内装置20は、ケーブル収容部23から上方へ延びてくるケーブル21を移動装置10の外部へ案内する上部案内部25と、上部案内部25から外部へ延びていくケーブル21を受けることにより、ケーブル21が移動装置10における設定領域Rに進入しないようにケーブル21を案内する進入阻止部27とを備える。【選択図】図1

Description

移動装置から外部へ延びる通信用のケーブルを案内するためのケーブル案内装置に関する。
移動装置は、例えば災害エリアにおける復旧作業や情報収集に用いられる。災害エリアは、大規模な地震の発生地、事故が発生した原子力発電所などである。移動装置は、このような災害エリアへ進入し、瓦礫や岩石などを撤去する作業や、センサを用いて情報を取得する作業を行う。センサは、例えば、画像データを取得するカメラや、放射線量を計測する放射線計測器である。
移動装置は、人に遠隔操縦されることにより、例えば、その移動方向や移動速度が制御され、上述した作業の実行が制御される。この遠隔操縦が有線で行われる場合、通信用のケーブルを移動装置から繰り出すための装置(以下でケーブル繰り出し装置ともいう)が、移動装置に設けられる。通信ケーブルの一端は移動装置の制御装置に接続され、通信ケーブルの他端側は、ケーブル繰り出し装置により移動装置から繰り出し可能になっている。通信ケーブルの他端は、遠隔操縦装置に接続されている。
図1は、特許文献1の図面に記載されたケーブル繰り出し装置100を概略的に示す。図1において、ケーブル繰り出し装置100は、移動装置40の本体41に設けられており、リール42と複数のロール43〜45と誘導管47を備える。リール42には、通信ケーブル46が巻かれている。リール42から巻き出された通信ケーブル46は、複数のロール43〜45を経て、誘導管47を通り、誘導管47の出口47aから移動装置40の外部へ案内される。ロール44は、本体に対して上下に移動可能な可動ロールである。なお、本発明の実施形態の一部に関連する技術が特許文献2に記載されている。
特開2015−192504号公報 特開2018−038173号公報
しかし、移動装置からその外部へケーブルが延びている場合に、移動装置が旋回すると、この旋回により、ケーブルが移動装置を横切るように移動する。その結果、ケーブルが、移動装置における所定領域の構造物に引っ掛かり、当該構造物から外れなくなってしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、移動装置からその外部へケーブルが延びている場合に移動装置が旋回しても、この旋回により移動装置上の構造物にケーブルが引っ掛かることを防止することにある。
上述の目的を達成するため、本発明によるケーブル案内装置は、移動装置に設けられた装置であって、
前記移動装置は、通信用のケーブルを収容したケーブル収容部を備え、
前記ケーブル案内装置は、
前記ケーブル収容部よりも上方に配置され、前記ケーブル収容部から上方へ延びてくる前記ケーブルを前記移動装置の外部へ案内する上部案内部と、
前記上部案内部から前記外部へ延びていく前記ケーブルを受けることにより、前記ケーブルが前記移動装置における設定領域に進入しないように前記ケーブルを案内する進入阻止部とを備え、
前記上部案内部からの前記ケーブルが前記移動装置の旋回によって前記設定領域に進入しようとした時に、当該ケーブルが前記移動装置の水平方向外側から前記進入阻止部に掛かることにより、前記進入阻止部は、当該ケーブルの前記設定領域への進入を阻止する。
上述した本発明によると、移動装置における上部案内部から外部へケーブルを案内する場合に、ケーブルが移動装置の旋回によって前記設定領域に進入しようとした時に、当該ケーブルが前記移動装置の水平方向外側から前記進入阻止部に掛かる。これにより、進入阻止部は、当該ケーブルの前記設定領域への進入を阻止できる。
特許文献1の構成を示す図である。 本発明の実施形態によるケーブル案内装置を適用した移動装置の一例を示す。 (A)は図2の3A−3A矢視図であり、(B)は(A)の3B−3B矢視図である。 参考例の場合に生じる課題の説明図である。 本実施形態によるケーブル案内装置の進入阻止部の機能を説明するための図である。 (A)は図5の6A−6A矢視図であり、(B)は平らな路面に位置する移動装置を示す。 (A)は図4の7A−7A矢視図であり、(B)は図5の7B−7B矢視図である。 進入阻止部の他の構成例を示す。 進入阻止部の他の構成例を示す。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(移動装置の構成)
図2と図3は、本発明の実施形態によるケーブル案内装置20を適用した移動装置10の一例を示す。図2は平面図であり、図3(A)は図2の3A−3A矢視図であり、図3(B)は図3(A)の3B−3B矢視図である。
移動装置10は、本体3と、本体3に取り付けられ移動するための移動機構5とを備える。図2と図3の例では、移動装置10はクローラ式走行装置である。この場合、移動機構5は、本体3の左右両側に設けられており、各移動機構5は、本体3の左右方向を向く軸まわりに回転する複数の回転輪5aと、複数の回転輪5aに掛けられ、走行面(地表面や路面や階段など)と接触する無端走行帯5bとを備える。複数の回転輪5aの少なくとも1つが回転駆動されることで、この回転方向に回転輪5aに係合する無端走行帯5bが回転する。これにより、クローラ式走行装置10は走行面を走行する。
なお、クローラ式走行装置以外の移動装置10にも本発明は適用可能である。本発明が適用される移動装置10は、例えば、移動機構5として車輪を有し、この車輪が走行面に接触して回転駆動されることより走行面を走行する車両であってもよい。
移動装置10は、本体3に設けられたマニピュレータ7を有していてもよい。マニピュレータ7は、例えば、図3(A)のように、互いに回転可能に連結された複数のリンク7aを有している。マニピュレータ7の先端部には、作業実行部7bが取り付けられている。作業実行部7bは、例えば、ハンドもしくはツールである。マニピュレータ7は、後述する動作指令信号に基づいて、本体3に対して相対的に動作する。これにより、作業実行部7bは、例えば、瓦礫や岩石などの障害物撤去作業、砂防、築堤、構造物設置などの復旧作業、または、土砂や岩石などの積載や運搬や運送作業を行ってよい。
移動装置10は、本体3に設けられたカメラ9を有していてもよい。カメラ9は、次の(1)と(2)の一方または両方を撮像する位置に配置されている。カメラ9が(1)と(2)の両方を撮像する場合には、(1)を撮像するカメラ9と、(2)を撮像するカメラ9とがそれぞれ別個に設けられてもよい。
(1)移動装置10の進行方向側の領域
(2)マニピュレータ7の作業実行部7bが作業を行う領域
なお、移動装置10には、他の画像データ(例えば災害現場の状況を示す画像データ)を取得するカメラ、または、放射線量を計測する放射線計測器が設けられていてもよい。
(遠隔操縦)
移動装置10の移動は、図2のように移動装置10の外部の遠隔操縦エリアXに設けられた遠隔操縦装置11により制御可能である。遠隔操縦装置11は、人が操作可能な操作部11aを有し、操作部11aは、例えばレバーやボタンなどにより構成されている。遠隔操縦装置11は、操作部11aに行われた操作に基づいて移動装置10に対する指令信号を生成する。この指令信号は、移動装置10の移動に関する移動指令信号であってもよいし、マニピュレータ7の動作に関する動作指令信号であってもよい。移動指令信号は、移動方向または移動速度を指令する信号であってよい。動作指令信号は、本体3に対するマニピュレータ7の動作を指令する信号、または、作業実行部7b(例えばハンド)の動作を指令する信号であってよい。遠隔操縦装置11は、生成した指令信号を、後述の通信用のケーブル21を通して移動装置10の移動制御装置13または動作制御装置15へ送信する。
移動制御装置13は、遠隔操縦装置11から送信された移動指令信号を受信し、この移動指令信号に基づいて移動装置10の移動(例えば移動方向または移動速度)を制御する。動作制御装置15は、遠隔操縦装置11から送信された動作指令信号を受信し、この動作指令信号に基づいてマニピュレータ7または作業実行部7bの動作を制御する。
遠隔操縦装置11は、ディスプレイ11bを有していてよい。ディスプレイ11bは、上述したカメラ9が撮像した画像データを表示する。この画像データは、カメラ9が設けられた移動装置10からケーブル21を通して遠隔操縦装置11へ送信されることによりディスプレイ11bに表示される。人が、ディスプレイ11bに表示された画像データを見ながら操作部11aを操作できるように、ディスプレイ11bと操作部11aは配置されている。
移動装置10は、移動装置10を有線で遠隔操縦するための上述のケーブル21を収容したケーブル収容部23を備える。移動装置10の移動に伴って、ケーブル収容部23から、ケーブル21が移動装置10の外部へ繰り出される。移動装置10の外部へ繰り出されたケーブル21の先端は、遠隔操縦装置11に接続されていてもよいし、中継装置に接続されていてもよい。この中継装置は、遠隔操縦装置11とケーブル21の先端との間で通信を中継する。
ケーブル21は、本実施形態では光信号を伝える光ケーブルであるが、電気信号を伝える電線ケーブルであってもよい。ケーブル21は、その一端が移動装置10に設けられた移動制御装置13と動作制御装置15とカメラ9などに接続され、その中間部がケーブル収容部23に収容され、その他端側の部分がケーブル収容部23から繰り出し可能になっている。ケーブル収容部23は、図2と図3ではリールであるが、ケーブル21が渦巻き状に巻かれた状態で収容される箱であってもよいし、他の構成を有していてもよい。
リール23には、ケーブル21が巻かれている。リール23は、ケーブル21を巻き取る巻取方向と巻き出す巻出方向のいずれの方向にも回転可能に本体3に設けられている。移動装置10の移動によって生じるケーブル21の張力により、リール23が回転してリール23からケーブル21が巻き出される。
リール23は、回転駆動装置31により回転駆動されてもよい。この場合、図示しないカメラがリール23から延びているケーブル21を撮像し、その画像データをケーブル21を通してディスプレイ11bへ送信してよい。これによりディスプレイ11bに当該画像が表示される。人は、この画像を見て、ケーブル21の巻き出し状況を確認し、操作部11aを操作することで、遠隔操縦装置11は、この操作に基づいてリール23の回転に関する回転指令信号を生成する。この回転指令信号はケーブル21を通して移動装置10のリール制御装置33に送信される。リール制御装置33は、受けた回転指令信号に従って、回転駆動装置31を制御してリール23を回転させる。
(ケーブル案内装置)
移動装置10は、ケーブル21を案内するケーブル案内装置20を備える。ケーブル案内装置20は、上部案内部25と進入阻止部27を備える。
<上部案内部の構成>
上部案内部25は、本体3およびケーブル収容部23よりも上方に配置されている。上部案内部25は、ケーブル収容部23から上方へ延びてくるケーブル21を、ケーブル収容部23よりも上方の位置から移動装置10の外部へ案内する。したがって、ケーブル収容部23から繰り出されたケーブル21は、上方へ延びて上部案内部25を通って、移動装置10の外部(以下で単に外部ともいう)へ延びていく。本実施形態では、上部案内部25は、ケーブル収容部23からのケーブル21を通過させて外部へ案内する案内穴25a(図3(B)を参照)を形成している。上部案内部25は、特許文献2に記載の「穴形成体」と同じ構成を有していてもよいし、ケーブル収容部23よりも上方の位置から外部へケーブル21を案内できれば、他の構成を有していてもよい。
上部案内部25は、ケーブル収容部23よりも上方に位置するように支持体26を介して本体3に取り付けられている。支持体26は、例えば本体3に取り付けられた支柱であってよいが、これに限定されない。なお、支持体26には、ケーブル21による通信以外の通信手段として、外部と無線通信を行うアンテナ(図示せず)が設けられていてもよい。
案内穴25aの出口25a1は、図2のように、本実施形態では、マニピュレータ7と反対側であって移動装置10の外側(本体3の左右方向の外側)を向いていてよい。これにより、出口25a1からの通信ケーブル21がマニピュレータ7に引っ掛かり難くなる。ケーブル収容部23からのケーブル21は、図3のように、案内穴25aの入口25a2と出口25a1をこの順で通過するように延びている。
なお、上部案内部25は、支持体26に固定されていてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、本体3が水平姿勢にある状態で、上部案内部25は、下方から上方を向く軸(例えば鉛直軸)回りに回転可能に支持体26に取り付けられていてもよい。ここで、「本体3が水平姿勢にある状態」とは、本体3の前後方向と左右方向のいずれもが水平方向を向いている状態を意味する。以下で、「後方側」および「後端」という場合には、これらは、それぞれ、本体3の前後方向における「後方側」および「後端」を意味する。
<進入阻止部の構成>
進入阻止部27は、上部案内部25から外部へ延びていくケーブル21を受けることにより、設定領域Rに進入しないように案内する。すなわち、本体3aが水平姿勢にある状態で、上部案内部25からのケーブル21が移動装置10の旋回(鉛直軸を中心とする旋回)によって、設定領域R(図2の破線で囲んだ領域)に進入しようとした時に、当該ケーブル21が移動装置10の水平方向外側から(例えば水平方向に)進入阻止部27に掛かることにより、進入阻止部27は、当該ケーブル21の設定領域Rへの進入を阻止する。
設定領域Rは、移動装置10の本体3において、本体3の左右方向両端の中間であって、本体3の前後方向両端の中間に位置する。図2の例では、設定領域Rの高さ範囲は、本体3の上面3aから上部案内部25までの高さ範囲であってよい。
進入阻止部27は、設定領域Rに関して上部案内部25と次の位置関係にあってよい。本実施形態では、上部案内部25は、本体3における後方側(図2の右側)であって、設定領域Rよりも本体3の左右方向の一端側(図2の上側)に位置する。この場合、進入阻止部27は、設定領域Rよりも本体3の後方側に位置し、進入阻止部27の少なくとも一部(図2の例では進入阻止部27の全体)は、上部案内部25よりも左右方向の他端側(図2の下側)に位置する。
なお、図2では、上部案内部25と支持体26が本体3の後端から前方側にずれて位置している。これにより、移動装置10の移動中に、上部案内部25と支持体26とが、外部の障害物に衝突して損傷する可能性を低くすることができる。
進入阻止部27の高さは、上部案内部25の高さとほぼ同じであってよい。すなわち、本体3の上面3aに対する進入阻止部27の高さは、本体3の上面3aに対する上部案内部25の高さとほぼ同じであってよい。ただし、進入阻止部27の高さは、これに限定されず、上部案内部25からのケーブル21が進入阻止部27に掛かる高さであればよい。
本実施形態では、進入阻止部27は、図3のように、本体3に取り付けられ、本体3が水平姿勢にある状態で下方から上方へ(例えば鉛直方向に)延びている複数本の棒状部材である。複数本の棒状部材27は、左右方向に間隔をおいて配置されていてよい。特に、図2のように、上部案内部25が設定領域Rの後端よりも前方側へずれた位置にある場合には、複数本の棒状部材27が、設定領域Rの後端よりも後方側において左右方向に間隔をおいて配置されてよい。
<進入阻止部の機能>
図4と図5は、移動装置10が旋回した時における進入阻止部27の機能を説明するための図である。
図4は、本発明と違って進入阻止部27を移動装置10に設けない参考例の場合を示す。図5は、本実施形態の場合を示す。図4と図5は、当該図の(1)〜(4)の順に移動装置10が階段を上って行く状態を示す平面図である。
図6(A)は、図5の6A−6A矢視図であり、移動装置10が図5の(1)の位置にある場合を示す。図6(A)において、Sは、上部案内部25から延びているケーブル21と、移動装置10が接している路面(この図では階段の踊り場の路面)との隙間Sを示す。図6(B)は、移動装置10が平らな路面に位置する場合において対応する隙間Sを示す。
図6(A)のように、移動装置10が階段などの傾斜部やその近傍に位置する場合には、ケーブル21は、自重により、傾斜部に沿うように下方へ延びて、移動装置10よりも下方の位置で傾斜部に支えられる。したがって、例えば図6(A)のように移動装置10が階段の踊り場に位置する場合の隙間Sは、図6(B)のように移動装置10が平らな路面に位置する場合の隙間Sよりも小さい。その結果、移動装置10が平らな路面で旋回してもケーブル21が、本体3上の構造物に引っ掛からなくても、移動装置10が傾斜部やその近傍で旋回した場合には、ケーブル21が本体3上の構造物(例えばリール23)に引っ掛かってしまう。この場合、当該構造物の形状によっては、ケーブル21が当該構造物から外れなくなってしまう。
すなわち、図4のように進入阻止部27を設けない場合には、移動装置10が、図4の(1)から(2)の位置へ90度旋回すると、ケーブル21が、本体3上の構造物(この例ではリール23)を横切ろうとする。図7(A)は、図4の7A−7A矢視図であり、移動装置10が図4の(2)の位置にある場合を示す。さらに、移動装置10が図4の(2)から(3)の位置へ90度旋回すると、ケーブル21が、本体3上のリール23を横切る。その後、移動装置10が図4の(4)の位置まで階段を上ると、ケーブル21が、リール23に引っ掛かり、リール23から外れないようになってしまう。このような問題が、次のように、進入阻止部27により防止される。
図5では、移動装置10が、(1)から(2)の位置へ旋回すると、ケーブル21は、進入阻止部27に掛かる。これにより、ケーブル21の設定領域Rへの進入が阻止される。図7(B)は、図5の7B−7B矢視図であり、移動装置10が図5の(2)の位置にある場合を示す。その後、移動装置10が、(2)から(3)の位置へ旋回しても、ケーブル21の設定領域Rへの進入が進入阻止部27に阻止されたままになる。したがって、移動装置10は、図5のように、階段の踊り場で旋回して、(1)〜(4)の位置の順に移動しても、ケーブル21が設定領域Rに進入しないようにすることができる。
上部案内部25が、図2のように本体3aにおける左右方向の右側に配置されている場合には、ケーブル21が本体3aから後方側に延びている時に、この状態から、鉛直上方から見て反時計回りに移動装置10が旋回を開始し、ケーブル21が移動装置10の水平方向外側から進入阻止部27に掛かる。これにより、進入阻止部27は、ケーブル21の設定領域Rへの進入を阻止する。ここで、旋回角度は、図2のような実施例では、180度以下の範囲内の角度である。なお、図2の例で、移動装置10が時計回りに旋回する場合、旋回角度は、180度以下であれば、ケーブル21は設定領域Rへ進入しない。
同様に、上部案内部25が、本体3aにおける左右方向の左側に配置されている場合には、ケーブル21が本体3aから後方側に延びている時に、この状態から、鉛直上方から見て時計回りに移動装置10が旋回を開始し、ケーブル21が移動装置10の水平方向外側から進入阻止部27に掛かる。これにより、進入阻止部27は、当該ケーブル21の設定領域Rへの進入を阻止する。
<進入阻止部の他の構成例>
上述では、進入阻止部27は、複数本の棒状部材27であったが、他の構成を有していてもよい。以下において、進入阻止部27の他の構成例を説明するが、以下で説明しない点(移動装置10やケーブル案内装置20などの構成)は、上述と同じである。
図8(A)は、移動装置10の平面図であり、進入阻止部27の他の構成例を示す。図8(B)は、図8(A)の8B−8B矢視図である。図8の構成例では、進入阻止部27は、本体3に取り付けられ、本体3が水平姿勢にある状態で下方から上方へ(例えば鉛直方向に)延びる板状部材27である。板状部材27は、設定領域Rを、移動装置10の外側から水平方向に覆うように配置されている。
板状部材27は、設定領域Rよりも本体3の後方側において、左右方向に延びている部分を有する。この場合、図8の例では、板状部材27は、左右方向に延びる中間部と、中間部の両端から、左右方向に対して本体3の前側へ傾いた水平方向に延びる両端部とを有している。ただし、板状部材27の形状は、これに限定されない。
図9(A)は、移動装置10の平面図であり、進入阻止部27の他の構成例を示す。図9(B)は、図9(A)の9B−9B矢視図である。図9の構成例では、進入阻止部27は、1本の棒状部材27からなる。上部案内部25が、本体3の前後方向において、図9(A)のように設定範囲Rの後端(例えば本体3の後端)の位置にある場合には、進入阻止部27は1本の棒状部材であってもよい。
図8と図9の構成例でも、上述した進入阻止部27の機能を得ることができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
3 本体、3a 本体の上面、5 移動機構、5a 回転輪、5b 無端走行帯、7 マニピュレータ、7a リンク、7b 作業実行部、9 カメラ、10 移動装置(クローラ式走行装置)、11 遠隔操縦装置、11a 操作部、11b ディスプレイ、13 移動制御装置、15 動作制御装置、20 ケーブル案内装置、21 ケーブル、23 ケーブル収容部(リール)、25 上部案内部、25a 案内穴、25a1 出口、25a2 入口、26 支持体、27 進入阻止部(棒状部材、板状部材)、31 回転駆動装置、33 リール制御装置、40 移動装置、41 本体、42 リール、43〜45 ロール、46 通信ケーブル、47 誘導管、47a 出口、100 ケーブル繰り出し装置、200 張力調整装置、R 設定領域、X 遠隔操縦エリア

Claims (6)

  1. 移動装置に設けられたケーブル案内装置であって、
    前記移動装置は、通信用のケーブルを収容したケーブル収容部を備え、
    前記ケーブル案内装置は、
    前記ケーブル収容部よりも上方に配置され、前記ケーブル収容部から上方へ延びてくる前記ケーブルを前記移動装置の外部へ案内する上部案内部と、
    前記上部案内部から前記外部へ延びていく前記ケーブルを受けることにより、前記ケーブルが前記移動装置における設定領域に進入しないように前記ケーブルを案内する進入阻止部とを備え、
    前記上部案内部からの前記ケーブルが前記移動装置の旋回によって前記設定領域に進入しようとした時に、当該ケーブルが前記移動装置の水平方向外側から前記進入阻止部に掛かることにより、前記進入阻止部は、当該ケーブルの前記設定領域への進入を阻止する、ケーブル案内装置。
  2. 前記設定領域は、前記移動装置の本体において、該本体の左右方向両端の中間であって、該本体の前後方向両端の中間に位置する、請求項1に記載のケーブル案内装置。
  3. 前記上部案内部は、前記移動装置の本体における後方側であって、前記設定領域よりも前記本体の左右方向一端側に位置し、
    前記進入阻止部は、前記設定領域よりも前記本体の後方側に位置し、前記進入阻止部の少なくとも一部は、前記上部案内部よりも、前記本体の左右方向他端側に位置する、請求項1又は2に記載のケーブル案内装置。
  4. 前記進入阻止部は、前記移動装置の本体に取り付けられ下方から上方へ延びている棒状部材である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のケーブル案内装置。
  5. 複数本の前記棒状部材が、前記本体の左右方向に間隔をおいて配置されている、請求項4に記載のケーブル案内装置。
  6. 前記進入阻止部は、前記移動装置の本体に取り付けられ下方から上方へ延びる板状部材であり、
    該板状部材は、前記設定領域を、前記移動装置の外側から水平方向に覆うように配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のケーブル案内装置。
JP2018099915A 2018-05-24 2018-05-24 ケーブル案内装置 Active JP7027250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018099915A JP7027250B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 ケーブル案内装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018099915A JP7027250B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 ケーブル案内装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019205301A true JP2019205301A (ja) 2019-11-28
JP7027250B2 JP7027250B2 (ja) 2022-03-01

Family

ID=68727565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018099915A Active JP7027250B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 ケーブル案内装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7027250B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61108259U (ja) * 1984-12-20 1986-07-09
JP2014108887A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Nippon Steel & Sumikin Texeng Co Ltd ワイヤ送出装置
JP2015192504A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 学校法人千葉工業大学 有線操縦無人走行移動体
JP2018038173A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社Ihiエアロスペース ケーブル繰り出し装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61108259U (ja) * 1984-12-20 1986-07-09
JP2014108887A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Nippon Steel & Sumikin Texeng Co Ltd ワイヤ送出装置
JP2015192504A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 学校法人千葉工業大学 有線操縦無人走行移動体
JP2018038173A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社Ihiエアロスペース ケーブル繰り出し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7027250B2 (ja) 2022-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6013655B2 (ja) クローラ式作業機械の周辺監視装置
JP6095592B2 (ja) 油圧ショベルの監視画像表示装置
KR20150034361A (ko) 회수 장치를 구비한 이동 로봇
JP6393647B2 (ja) 検査装置及び検査方法
JP6336798B2 (ja) 有線操縦無人走行移動体
JP2017060286A (ja) 架空線検査装置
EP3000564A1 (en) Investigation system
JP2017097640A (ja) 遠隔操縦用画像取得装置と方法および遠隔操縦装置
JP5808654B2 (ja) 無人移動体運用システム
JP4981943B2 (ja) 走行式作業ロボット
JP2019205301A (ja) ケーブル案内装置
JP5481271B2 (ja) 構造物の点検装置
JP5912451B2 (ja) 無人走行体の遠隔操縦システム
JP6736426B2 (ja) ケーブル繰り出し装置
JP5704391B2 (ja) 移動体の連結移動脱出方法と装置
JP2020134173A (ja) 測定システム及び測定方法
JP2013114329A (ja) 無人走行体を用いた環境情報の取得システム
US20210316966A1 (en) Crane device
JP6473197B2 (ja) 支援装置及び支援装置コントローラ
JP6943900B2 (ja) 原子炉内の調査方法
KR101273252B1 (ko) 장애물 제거 수단이 구비된 주행 로봇
JP2016172613A (ja) 遠隔作業自動機の運搬装置及び方法
JP4918602B2 (ja) 走行式作業ロボット
JP2020022275A (ja) ケーブルリール装置および移動体並びにケーブルリール取付方法
JP5684099B2 (ja) センターベースバーを備えた無人走行用の移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7027250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150