JP5704441B2 - 探索装置と方法 - Google Patents

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Description

本発明は、不整地面の探索範囲に対して探索を行う探索装置と方法に関する。
探索装置は、本願において、地球、あるいは、火星、月などの不整地面を探索する装置をいう。探索は、本願において、不整地面の岩石や砂をロボットハンドで採取したり、不整地面をカメラで撮像したりすることをいう。
探索装置は、不整地面上を移動する移動体(例えば、探索車)と、移動体に搭載された探索機とを有する。探索機は、不整地面の岩石や砂を採取するロボットハンド、または、不整地面を撮像するカメラである。
探索においては、移動体が探索範囲を移動しながら、探索機が探索を行う。探索が岩石や砂の採取である場合には、探索機は、探索範囲の各地点において岩石や砂を採取し、移動体に設置された収納ケース内に岩石や砂を入れる。探索が撮像である場合には、探索機は、探索範囲の各地点において不整地面を撮像する。
月や火星の表面は、例えば砂地の不整地となっているので、このような不整地面上を移動体が移動(例えば、走行)すると、移動体が、凹凸箇所に嵌り込んで、この凹凸箇所から抜け出せなくなる可能性がある。
そこで、凹凸箇所から抜け出すための脱出機構を移動体に備えることが提案されている。例えば、下記の特許文献1では、通常走行用の主車輪の側部に、凹凸を有する脱出用車輪を脱出機構として設けている。下記の特許文献2では、車体から放射状に延びる3本の伸縮アームを設け、各伸縮アームの先端部に駆動車輪を設け、これらの伸縮アームと駆動車輪を脱出用機構としている。
上述のような脱出用機構を移動体に備えることにより、移動体は、嵌り込んだ凹凸箇所から抜け出すことができる。
特許第3052701号 特開平10−297557号公報
しかし、脱出用機構を設けた分だけ、移動体の構成が複雑になるので、移動体の故障率が増加してしまう。
一方、探索範囲にわたって探索する場合に、移動体が移動する距離を少なくすることにより、移動体が凹凸箇所に嵌り込む可能性を低くすることができる。
このような着目に基づいて、本発明は創案された。すなわち、本発明の目的は、探索範囲にわたって探索する場合に、移動体が移動する距離を少なくすることができる探索装置と方法を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明によると、不整地面の探索範囲に対して探索を行う探索装置であって、
不整地面上を移動する移動体と、
不整地面に配置される基準体と、
前記移動体から前記基準体まで延び両者の間に張られる線状体と、
前記線状体に沿った不整地面の範囲を探索可能な探索機と、を備え、
前記探索機は、前記線状体に支持されながら前記線状体に沿って移動可能な被支持部と、前記被支持部に連結され探索を行う探索実行部と、前記被支持部を前記線状体に沿って移動させる駆動装置と、を有し、
前記移動体と前記基準体のうち、前記基準体にのみ巻き取り繰り出し装置が設けられ、
前記移動体には、巻き取り繰り出し装置から延びている前記線状体の端部を保持する保持装置が設けられ、
前記移動体は、認識装置とハンド制御装置と線状体把持用ロボットハンドとを備え、
前記認識装置は、前記線状体の位置および姿勢を認識し、
前記ハンド制御装置は、前記認識装置により認識した前記線状体の位置および姿勢に基づいて、前記線状体把持用ロボットハンドの動作を制御し、これにより、前記線状体把持用ロボットハンドは、前記線状体を把持して、前記保持装置が前記線状体の前記端部を保持できる保持位置に該端部を持っていき、
前記巻き取り繰り出し装置は、前記移動体と前記基準体の前記保持装置との間に前記線状体を張るように、前記線状体の張力に応じて、前記移動体から延びている前記線状体を巻き取りまたは繰り出す、ことを特徴とする探索装置が提供される。
また、本発明の好ましい実施形態によると、前記巻き取り繰り出し装置から線状体が延びている方向を検出する角度センサと、
前記巻き取り繰り出し装置から延びている線状体の長さを検出する線状体繰り出し長さセンサと、
検出した前記方向と前記長さに基づいて、基準体と移動体の相対位置を求め、該相対位置に基づいて、基準体に対する移動経路上を移動体が移動する制御を移動体に対して行う移動制御装置と、を備える。
上述の目的を達成するため、本発明によると、上述の探索装置を用いた探索方法であって、
(A)移動体、または、移動体と基準体の両方が、不整地面を移動し、
(B)移動体と基準体の両方を停止した状態にし、
(C)探索機が、移動体と基準体の間に張られた前記線状体に沿って移動しながら、探索を行い、
前記(A)(B)(C)を繰り返す、ことを特徴とする探索方法が提供される。
上述した本発明によると、探索装置は、不整地面上を移動する移動体と、不整地面に配置される基準体と、前記移動体から前記基準体まで延び両者の間に張られる線状体と、前記線状体に支持されながら前記線状体に沿って移動可能であり、線状体に沿った不整地面の範囲を探索する探索機と、を備えるので、移動体に代わって、探索機が、探索範囲内を線状体に支持されながら移動できる。よって、移動体が移動する距離を少なくすることができる。
本発明の実施形態による探索装置を示す平面図である。 図1のII−II矢視図である。 (A)は、図2のIIIA−IIIA矢視図であり、(B)は、(A)のIIIB−IIIB矢視図であり、(C)は、図2のIIIC−IIIC矢視図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 図2に対応する図であって、基準体の側面図である。 本発明の実施形態による探索方法を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態による探索装置を示す平面図である。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態による探索装置10を示す平面図である。図2は、図1のII−II矢視図である。図3(A)は、図2のIIIA−IIIA矢視図であり、図3(B)は、図3(A)のIIIB−IIIB矢視図であり、図3(C)は、図2のIIIC−IIIC矢視図である。
探索装置10は、不整地面の探索範囲に対して探索を行う。図1の例では、探索範囲Rは、この図における斜線部分の領域である。
探索装置10は、移動体3、基準体5、線状体7および探索機9を備える。
移動体3は、不整地面を移動するための移動手段を有する。移動体3は、自身に設けられた駆動電力源(バッテリー)を用いて前記移動手段を駆動する。これにより、各移動体3は、不整地面を移動する。
移動体3は、図2の例では、不整地面に接触する複数の走行車輪11を前記移動手段として有し、走行車輪11が回転駆動されることにより、不整地上を移動する。
基準体5は、不整地面に配置される。この基準体5は、移動体3と同様に、不整地面を移動するための移動手段(例えば、図2の走行車輪12)と駆動電力源を有し、基準体5は、当該駆動電力源により当該移動手段を駆動する。これにより、基準体5は、所望の位置まで不整地面を移動してよい。図1は、基準体5が前記所望の位置に置かれている状態を示す。
線状体7は、移動体3から基準体5まで延び両者の間に張られる。線状体7は、例えばワイヤーやロープなどであるが、他の材質または構造を有するものであってもよい。
探索機9は、線状体7に支持されながら線状体7に沿って移動可能であり、線状体7に沿った不整地面の範囲を探索する。図2の例では、線状体7に吊るされた状態で、線状体7に沿って移動可能である。
探索機9は、被支持部13、探索実行部15および駆動装置17(図4を参照)を有する。
被支持部13は、線状体7に支持されながら線状体7に沿って移動可能である。図4は、図2のIV−IV矢視断面図である。図4の例では、被支持部13は、線状体7を挟み込む1対のローラ13a,13bと、これらのローラ13a,13bを回転可能に支持する支持ブロック13cとを有する。1対のローラ13a,13bの一方または両方が回転駆動されることにより、ローラ13a,13bが線状体7上を走行する。
探索実行部15は、被支持部13に連結され、不整地面に対する探索を実行する。図2の例では、探索実行部15として、不整地面上の岩石や砂などを採取する探索用ロボットハンド15aと、不整地面を撮像するカメラ15bとが設けられる。
駆動装置17は、被支持部13を線状体7に沿って移動させる。図4の例では、駆動装置17は、支持ブロック13cに設けられ、ローラ13aを回転駆動するサーボモータである。
探索機9は、初期位置にある時には、基準体5に置かれている。図5は、図2に対応する図である。図5の例で示すように、探索機9が初期位置にある状態では、探索機9は、岩石や砂が収容される収容箱19の上に置かれており、線状体7は、後述の巻き取り繰り出し装置21から基準体5を通過するように延びている。なお、探索機9が初期位置にある時に、基準体5が移動する場合には、適宜のロック手段により、探索機9を基準体5に固定する。一方、探索機9を使用する場合には、当該ロック手段による固定を解除する。
なお、収容箱19は、収容された岩や砂を、選別して回収する機能を有していてもよい。
本実施形態では、移動体3と基準体5のうち、基準体5にのみ、線状体7を巻き取りまたは繰り出す巻き取り繰り出し装置21が設けられる。
一方、移動体3には、線状体7を保持する保持装置23が設けられる。
巻き取り繰り出し装置21は、移動体3と基準体5との距離に応じて、移動体3から延びている線状体7を巻き取りまたは繰り出す。
巻き取り繰り出し装置21は、基準体5の本体27に対し回転軸C1回りに回転自在になっている。回転軸C1は、基準体5が不整地上に水平に置かれた状態で鉛直方向を向き、巻き取り繰り出し装置21の中央を貫通する。そのために、図2の例では、巻き取り繰り出し装置21は、回転軸C1を中心軸とする回転支持部25に設置されており、回転支持部25は、基準体5の本体27に対し回転軸C1回りに回転自在に本体27に設けられている。図2の例では、巻き取り繰り出し装置21は、水平軸C2回りに回転自在な回転ドラムである。この水平軸C2は、回転支持部25に固定されている。回転ドラム21には、線状体7が巻き付けられており、自身の回転数に応じた長さの線状体7を巻き取りまたは繰り出す。
保持装置23は、巻き取り繰り出し装置21から延びている線状体7を保持する。この状態で、後述するステップS3のように、線状体7に張力を付与することにより、線状体7上を探索機9が移動可能に線状体7が張られる。
保持装置23は、図3(B)の例では、線状体7の端部7aを挟み込んで保持する1対の挟持部材23a,23bを有する。保持装置23は、移動体3の本体29に対し回転軸C3回りに回転自在になっている。回転軸C3は、移動体3が不整地上に水平に置かれた状態で鉛直方向を向き、保持装置23の中央を貫通する。そのために、図2の例では、保持装置23は、回転軸C3を中心軸とする回転支持部26に設置されており、回転支持部26は、本体29に対し回転軸C3回りに回転自在に本体29に設けられている。
探索装置10は、移動体3の移動を制御するための構成として、角度センサ31、線状体繰り出し長さセンサ33、通信装置35および移動制御装置37を備える。
角度センサ31は、基準体5の本体27に対する巻き取り繰り出し装置21(すなわち、回転支持部25)の回転軸C1回りの回転角を検出する。図2の例では、角度センサ31は、回転支持部25の基準姿勢(基準回転角)に対する当該回転支持部25の回転軸C1回りの回転角を検出する。この回転角は、基準体5(巻き取り繰り出し装置21)から線状体7が延びている方向を示す。
線状体繰り出し長さセンサ33は、基準体5の巻き取り繰り出し装置21から延びている(繰り出されている)線状体7の長さを検出する。巻き取り繰り出し装置21が回転ドラムである場合には、線状体繰り出し長さセンサ33は、回転ドラム21の回転数を角度センサ39により計測し、当該計測値に基づいて線状体7の長さを算出する。
通信装置35は、角度センサ31が検出した回転角と、線状体繰り出し長さセンサ33が検出した線状体7の長さとを移動体3の移動制御装置37に送信する。
移動制御装置37は、通信装置35から送信された回転角と線状体7の長さとに基づいて、基準体5に対する移動体3の相対位置を求める。移動制御装置37は、この相対位置に基づいて、(例えば、予め定められた)基準体5に対する移動経路(例えば、図1の移動経路X)上を移動体3が移動する制御を移動体3に対して行う。
移動体3は、線状体7を保持装置23が保持できるようにするための構成として、線状体把持用ロボットハンド41、認識装置43およびハンド制御装置45を備える。
線状体把持用ロボットハンド41は、基準体5の巻き取り繰り出し装置21から延びている線状体7を把持し、保持装置23が線状体7の端部7aを保持できる保持位置に線状体7を持っていく。この状態で、保持装置23は、(例えば1対の挟持部材23a、23bで線状体7の端部7aを挟み込む動作をして)線状体7の端部7aを保持する。
認識装置43は、カメラまたは3次元レーザ距離計(図3(A)(B)の例ではカメラ43a)を利用して、線状体7の位置および姿勢を認識する装置である。
ハンド制御装置45は、認識装置43により認識した線状体7の位置および姿勢に基づいて、線状体把持用ロボットハンド41の動作を制御する。これにより、線状体把持用ロボットハンド41は、線状体7を把持して、保持装置23が線状体7の端部7aを保持できる前記保持位置に該端部7aを持っていく。次いで、当該ハンド制御装置45から線状体設置完了信号を、当該保持装置23の制御部が受けることにより、当該保持装置23は、線状体7の端部7aを(図4の例では、挟み込んで)保持するように当該制御部に制御される。なお、移動体3において前記保持位置がどの位置にあるかは、予め求められており、ハンド制御装置45に利用される。
図6は、本発明の実施形態による探索方法を示すフローチャートである。この探索方法は、上述の探索装置10を用いて行われる。
ステップS1において、基準体5を所望の位置に配置する。例えば、基準体5が、月や火星に着陸した宇宙船から前記所望の位置まで不整地面を自走することにより、基準体5が前記所望の位置に移動する。次いで、適宜の手段により、基準体5が前記所望の位置から動かないようにする。例えば、走行車輪12をロックすることにより、または、基準体5に結合された固定用の部材を不整地面に打ち込むことにより、基準体5が前記所望の位置から動かないようにする。
ステップS2において、次のように、移動体3と基準体5を線状体7で連結する。移動体3が、基準体5に接近し、移動体3の線状体把持用ロボットハンド41により、基準体5の巻き取り繰り出し装置21から延びている線状体7を把持し、把持した線状体7を、移動体3の保持装置23が保持できる位置へ持っていく。この状態で、保持装置23が線状体7を保持することにより、移動体3と基準体5を線状体7で連結する。
ステップS2において、移動体3の移動制御装置37には、前記所望の位置を示す位置情報が入力されており、移動制御装置37は、当該位置情報に基づいて、移動体3の移動制御を行う。これにより、前記所望の位置にある基準体5に移動体3を接近させる。
ステップS3において、線状体7の張力制御を開始する。各移動体3の巻き取り繰り出し装置21から繰り出されている線状体7の張力が一定値(以下、張力設定値という)となるように線状体7の張力を制御する。これにより、移動体3と基準体5の相対位置にかかわらず、線状体7が撓まないように線状体7を張ることができる。従って、探索機9が、線状体7に支持されながら線状体7上を移動できるようになる。
この張力制御は、図示しない張力制御装置により行われる。張力制御装置は、張力センサを用いて線状体7の張力を計測して、次のように張力制御を行う。
計測した線状体7の張力が張力設定値からずれた場合には、張力制御装置は、当該張力を前記張力設定値にするように、巻き取り繰り出し装置21が当該線状体7を巻き取る力を制御する。例えば、当該張力が前記張力設定値になるように回転ドラム21のトルクを制御する。
この張力制御により、巻き取り繰り出し装置21は、移動体3と基準体5との間に線状体7を張るように、線状体7の張力に応じて、移動体3から延びている線状体7を巻き取りまたは繰り出す。
なお、ステップS3以降において、移動体3と基準体5の相対位置が変化しても、上述の張力制御により、線状体7の張力が一定値(張力設定値)に維持される。
ステップS4において、移動体3の移動制御装置37により、基準体5から離れた上述の移動経路X上に移動体3を移動させる。前記所望の位置に対する当該移動経路Xの情報は、移動制御装置37に予め入力されており、この情報に基づいて、移動制御装置37はステップS4の制御を行う。
ステップS5において、探索機9が、移動体3と基準体5の一方側から他方側へ線状体7に沿って移動しながら、探索を行う。この探索は、探索用ロボットハンド15aにより不整地面の岩石や砂を採取すること、カメラ15bにより不整地面を撮像すること、または、これらの両方である。不整地面の岩石や砂を採取する場合には、探索用ロボットハンド15aにより、岩石または砂を採取して収容箱19に入れる。なお、ステップS5では、移動体3は停止している。
ステップS5の探索において、探索機9に接地用の伸縮脚などを搭載し、伸縮脚を接地させることにより、安定した状態で岩石や砂を採取してもよい。この場合、探索機9は、岩石の研削や掘削などの反力を受ける作業を行ってもよい。
ステップS6において、(後述のステップS7により)移動経路X上の全範囲を移動体3が移動したかを判断する。この判断がYESの場合には、ステップS8へ進み、この判断がNOの場合には、ステップS7へ進む。
ステップS7において、移動体3の移動制御装置37により、移動体3は、移動経路X上を設定距離だけ移動する。図1の例では、基準体5を囲むように閉じている移動経路X上を反時計回りに移動する。
ステップS7を行ったら、ステップS5に戻ることにより、ステップS5とステップS7を繰り返す。
ステップS8において、探索機9が線状体7上を移動することにより、探索機9が初期位置に戻る。
ステップS9において、移動制御装置37により、基準体5の巻き取り繰り出し装置21の手前に移動体3を移動させる。
ステップS10において、保持装置23が、線状体7を解放し、巻き取り繰り出し装置21が、適切な位置まで線状体7を巻き取る。これにより、線状体7の端部7aが不整地面に接触しないようにする。
ステップS11において、移動体3と基準体5が、不整地面を移動して元の場所(例えば、宇宙船)へ戻る。
なお、代わりに、ステップS4とステップS7において、移動体3の移動制御を、次のように、遠隔位置から行ってもよい。この場合、移動体3に設けられた走行用のカメラまたは3次元レーザ距離計などにより前方の画像データや障害物データを取得する。このデータを、移動体3に対する遠隔位置に送信する。遠隔位置では、送信されてきたデータをディスプレイに表示する。表示されたデータに基づいて、人が、移動体3の移動に関する指令を入力装置により入力する。入力された指令は、移動体3の移動制御装置37に送信される。移動制御装置37は、送信されてきた指令に基づいて、移動体3の移動を制御する。これにより、上述の移動経路X上を移動体3が移動してもよい。
上述した本実施形態の探索装置10と探索方法によれば、以下の効果(1)(2)(3)が得られる。
(1)不整地面上の探索において、移動体3に代わって、探索機9が、探索範囲R内を線状体7に支持されながら移動するので、移動体3が移動する距離を少なくすることができる。図1の例では、斜線部分の探索範囲Rを探索するために、この探索範囲Rの外周である移動経路Xだけを移動すればよい。
よって、移動体3が、不整地面の凹凸箇所に嵌り込む可能性を少なくすることができる。
(2)角度センサ31が検出した回転角と、線状体繰り出し長さセンサ33が検出した線状体7の長さとに基づいて、基準体5に対する移動体3の位置を取得できる。従って、移動経路X上を移動体3に移動させる制御において、移動体3の位置計測手段(例えばGPS)を使用する必要がなくなる。
(3)探索機9が線状体7上を移動するようにしたので、巻き取り繰り出し装置21を、移動体3と基準体5の一方にのみ設ければよくなる。
巻き取り繰り出し装置21を基準体5に設ける場合には、巻き取り繰り出し装置21を移動体3に設ける必要がなくなるので、移動体3を軽量化することができる。その結果、移動体3が、不整地面の凹凸箇所に嵌り込む可能性を低くすることができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変形例1〜10のいずれかを単独で、または、以下の変形例1〜10を任意に組み合わせて採用してよい。この場合、他の点は上述と同じであってもよいし、適宜変更してもよい。。
(変形例1)
図1や図2の例では、移動体3は、走行車輪11により不整地面を走行する車両(ローバ)であったが、移動体3が不整地面を移動するための移動手段は、走行車輪11に限定されず他のもの(例えば、歩行脚やキャタピラー)であってもよい。
(変形例2)
図1などでは、1本の線状体7が、移動体3と基準体5との間に張られているが、複数本の線状体7を、移動体3と基準体5との間に張り、探索機9が、複数本の線状体7に支持された状態で、複数本の線状体7上を移動するようにしてもよい。この場合、例えば、基準体5には、複数の巻き取り繰り出し装置21を設け、移動体3には、複数の保持装置23を設けてよい。これにより、探索機9の姿勢を安定化させることができる。
(変形例3)
上述の例では、巻き取り繰り出し装置21は、線状体7の張力に応じて受動的に線状体7を繰り出していたが、移動体3の移動制御装置37が、移動体3と基準体5との相対位置を取得し、この相対位置の変化に応じて、能動的に線状体7を繰り出しまたは巻き取るようにしてもよい。ここで、巻き取り繰り出し装置21が回転ドラムである場合には、移動制御装置37は、前記相対位置の変化に応じて能動的に線状体7を繰り出しまたは巻き取るように回転ドラム21を回転させる。
(変形例4)
回転支持部25または巻き取り繰り出し装置21は、回転軸C1(ヨー軸)回りに回転自在になっているだけでなく、水平軸(ピッチ軸)回りに回転自在になっていてもよい。
これにより、線状体7の巻き取りまたは繰り出しをより円滑にしやすいので、移動体3と基準体5との相対位置制御の精度を高く維持できる。また、不整地の起伏が大きい場合に、相対位置制御の精度を高く維持できる。
(変形例5)
巻き取り繰り出し装置21を移動体3に設け、保持装置23を基準体5に設けてもよい。この場合、角度センサ31と線状体繰り出し長さセンサ33は、移動体3に設けられ、移動制御装置37は、角度センサ31が検出した回転角と線状体繰り出し長さセンサ33が検出した線状体7の長さとに基づいて、基準体5に対する移動体3の相対位置を求める。また、移動制御装置37は、この相対位置に基づいて、基準体5に対する移動経路上を移動体3が移動する制御を移動体3に対して行う。
(変形例6)
ステップS1において、移動体3が、線状体7を介して基準体5を牽引しながら不整地面上を移動することにより、前記所望の位置まで基準体5を移動させてもよい。図2の構成例では、移動体3の保持装置23が、基準体5の巻き取り繰り出し装置21から延びている線状体7の端部7aを保持した状態で、移動体3が、線状体7を介して基準体5を牽引する。これにより、基準体5を前記所望の位置に配置する。この場合には、ステップS2が省略される。
または、他の方法で、基準体5を前記所望の位置に配置してもよい。
(変形例7)
保持装置23を、線状体把持用ロボットハンド41の先端部に設け、線状体把持用ロボットハンド41の動作により、保持装置23が線状体7を保持するようにしてもよい。
(変形例8)
探索機9の探索実行部15は、上述の探索用ロボットハンド15aやカメラ15bの代わりに、不整地面に対し超音波探査や金属探知を行うセンサであってもよいし、他のものであってもよい。
(変形例9)
上述のステップS4〜S7の代わりに、次のように、移動体3と基準体5の両方が不整地面上を移動することにより、図7の斜線部分の探索領域Rにわたって探索を行ってもよい。
ステップS4において、移動体3と基準体5の一方または両方が不整地面を移動することにより、移動体3と基準体5とを互いに離して、図7の移動経路X1、X2上にそれぞれ移動体3と基準体5を位置させる。
ステップS5は、上述の実施形態と同様に行われる。なお、ステップS5では、移動体3と基準体5は停止している。
ステップS6において、基準体3と移動体5が、それぞれ、移動経路X1、X2上を所望の距離だけ移動したかを判断する。この判断がYESの場合には、ステップS8へ進み、この判断がNOの場合には、ステップS7へ進む。
ステップS7において、移動体3と基準体5が、それぞれ移動経路X1、X2上を設定距離だけ移動する。ステップS7を行ったら、ステップS5に戻ることにより、ステップS5とステップS7を繰り返す。
(変形例10)
収容箱19は、移動体3に設けられていてもよい。
3 移動体、5 基準体、7 線状体、7a 線状体の端部、9 探索機、10 探索装置、11,12 走行車輪、13 被支持部、13a,13b ローラ、13c 支持ブロック、15 探索実行部、15a 探索用ロボットハンド、15b カメラ、17 駆動装置、19 収容箱、21 巻き取り繰り出し装置(回転ドラム)、23 保持装置,23a,23b 挟持部材、25,26 回転支持部、27 基準体の本体、29 移動体の本体、31 角度センサ、33 線状体繰り出し長さセンサ、35 通信装置、37 移動制御装置、39 角度センサ、41 線状体把持用ロボットハンド、43 認識装置、43a カメラ、45 ハンド制御装置、R 探索範囲、X 移動経路

Claims (3)

  1. 不整地面の探索範囲に対して探索を行う探索装置であって、
    不整地面上を移動する移動体と、
    不整地面に配置される基準体と、
    前記移動体から前記基準体まで延び両者の間に張られる線状体と、
    前記線状体に沿った不整地面の範囲を探索可能な探索機と、を備え、
    前記探索機は、前記線状体に支持されながら前記線状体に沿って移動可能な被支持部と、前記被支持部に連結され探索を行う探索実行部と、前記被支持部を前記線状体に沿って移動させる駆動装置と、を有し、
    前記移動体と前記基準体のうち、前記基準体にのみ巻き取り繰り出し装置が設けられ、
    前記移動体には、巻き取り繰り出し装置から延びている前記線状体の端部を保持する保持装置が設けられ、
    前記移動体は、認識装置とハンド制御装置と線状体把持用ロボットハンドとを備え、
    前記認識装置は、前記線状体の位置および姿勢を認識し、
    前記ハンド制御装置は、前記認識装置により認識した前記線状体の位置および姿勢に基づいて、前記線状体把持用ロボットハンドの動作を制御し、これにより、前記線状体把持用ロボットハンドは、前記線状体を把持して、前記保持装置が前記線状体の前記端部を保持できる保持位置に該端部を持っていき、
    前記巻き取り繰り出し装置は、前記移動体と前記基準体の前記保持装置との間に前記線状体を張るように、前記線状体の張力に応じて、前記移動体から延びている前記線状体を巻き取りまたは繰り出す、ことを特徴とする探索装置。
  2. 前記巻き取り繰り出し装置から線状体が延びている方向を検出する角度センサと、
    前記巻き取り繰り出し装置から延びている線状体の長さを検出する線状体繰り出し長さセンサと、
    検出した前記方向と前記長さに基づいて、基準体と移動体の相対位置を求め、該相対位置に基づいて、基準体に対する移動経路上を移動体が移動する制御を移動体に対して行う移動制御装置と、を備える、ことを特徴とする請求項に記載の探索装置。
  3. 請求項1または2に記載の探索装置を用いた探索方法であって、
    (A)移動体、または、移動体と基準体の両方が、不整地面を移動し、
    (B)移動体と基準体の両方を停止した状態にし、
    (C)探索機が、移動体と基準体の間に張られた前記線状体に沿って移動しながら、探索を行い、
    前記(A)(B)(C)を繰り返す、ことを特徴とする探索方法。
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