JP2023105960A - 支援装置及びシステム - Google Patents

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Tomomichi Fukuda
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Abstract

【課題】 無人飛行体の移動範囲を制限しつつ、作業機械を適切に支援可能な画像を無人飛行体により取得する。【解決手段】 無人飛行体に搭載した撮像装置からの画像情報に基づいて作業機械を支援する支援装置であって、作業機械上のガイド部と、ガイド部により可動範囲が制限される可動部材と、可動部材に対して無人飛行体を係留する紐状部材と、を備える支援装置が開示される。【選択図】 図1

Description

本開示は、支援装置及びシステムに関する。
クレーンに設けられたガイド部材に沿って移動する移動体に、撮像装置を設け、撮像装置からの撮像画像に基づいて、クレーンの点検箇所に異常が生じているか否かを判断する技術が知られている。
国際特許公開第2020/218433号
しかしながら、上記のような従来技術は、クレーンの点検に適した範囲内でしか移動体が移動できず、作業機械を適切に支援可能な画像を取得することが難しい。
そこで、本開示は、無人飛行体の移動範囲を制限しつつ、作業機械を適切に支援可能な画像を無人飛行体により取得することを目的とする。
1つの側面では、無人飛行体に搭載した撮像装置からの画像情報に基づいて作業機械を支援する支援装置であって、
前記作業機械上のガイド部と、
前記ガイド部により可動範囲が制限される可動部材と、
前記可動部材に対して前記無人飛行体を係留する紐状部材と、を備える支援装置が開示される。
本開示によれば、無人飛行体の移動範囲を制限しつつ、作業機械を適切に支援可能な画像を無人飛行体により取得することが可能となる。
一実施例による作業機械及び無人飛行体の構成に関する説明図である。 作業機械の制御系に係るハードウェア構成の一例を示す図である。 各制御装置及び飛行制御装置により実現される機能を説明する図である。 移動制限機構を説明する概略図であり、無人飛行体に対する移動制限機構を備える作業機械の側面図である。 移動制限機構のガイド部と可動部材の概略的な説明図である。 ガイド部と可動部材との間の移動を可能とする機構の一例を示す説明図である。 ガイド部と可動部材との間の移動を可能とする機構の他の一例を示す説明図である。 ガイド部と可動部材との間の移動を可能とする機構の更なる他の一例を示す説明図である。 移動制限機構を利用した配線部の好ましい実施例の説明図である。 移動制限機構を利用した配線部の好ましい他の実施例の説明図である。 ガイド部の他の配置例を概略的に示す説明図である。 ガイド部の構造例を示す図である。 図12に示した棒状部位を有するガイド部の適用例を示す図である。 紐状部材の長さの調整機構を備える場合に好適な制御装置の機能の一例を示す図である。 紐状部材の長さの調整機構及びモータを説明する概略図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、本実施例による作業機械1及び無人飛行体40等の構成に関する説明図である。なお、図1には、作業機械1及び無人飛行体40に加えて、飛行制御装置50と遠隔操作装置52が図示されている。
作業機械1は、無人飛行体40と連携しながら所定の作業を遂行する。作業機械1は、例えば解体作業等に好適な破砕機145を備えた建設機械であり、クローラ式の下部走行体110と、下部走行体110に旋回機構130を介して旋回可能に搭載される上部旋回体120と、作業機構140と、を備えている。上部旋回体120の前方左側部にはキャブ(運転室)122が設けられる。上部旋回体120の前方中央部には作業機構140が設けられ、作業機構140の先端に破砕機145が設けられる。なお、作業機械1は、無人飛行体40が発着するベースメントを備えてもよい。また、作業機械3は、クレーン機能を備える建設機械の形態であってもよいし、クローラクレーン等の他の形態であってもよい。
作業機構140は、上部旋回体120に起伏可能に装着されるブーム141と、ブーム141の先端に回動可能に連結されるアーム143と、アーム143の先端に取り付けられた破砕機145と、を備えている。作業機構140には、伸縮可能な油圧シリンダにより形成されるブームシリンダ142、アームシリンダ144及びバケットシリンダ146が装着される。破砕機145に代えてバケットなどの他の先端アタッチメントがアーム143の先端部に取り付けられていてもよい。
ブームシリンダ142は、作動油の供給を受けることにより伸縮してブーム141を起伏方向に回動させるようにブーム141と上部旋回体120との間に介在する。アームシリンダ144は、作動油の供給を受けることにより伸縮してアーム143をブーム141に対して水平軸回りに回動させるようにアーム143とブーム141との間に介在する。バケットシリンダ146は、作動油の供給を受けることにより伸縮して破砕機145をアーム143に対して水平軸回りに回動させるように破砕機145とアーム143との間に介在する。破砕機用シリンダ147は、作動油の供給を受けることにより伸縮して破砕機145を開閉させるように破砕機145に設けられる。
無人飛行体40は、回転翼機であり、複数(例えば、4、6又は8)の羽根、当該複数の羽根を回転させるための電動モータ(アクチュエータ)等に電力を供給するバッテリなどを備える。なお、かかるバッテリに代えて又は加えて、無人飛行体40は、地上又は作業機械1から電力供給線が接続されてもよい。
無人飛行体40は、制御装置400と、撮像装置410とを備える。
制御装置400は、後述する飛行制御装置50からの制御情報(指令)や遠隔操作装置52からの操作情報に応じて、無人飛行体40の各種飛行状態(前進状態、後退状態、上昇状態、下降状態、ホバリング等)を実現する。また、制御装置400は、撮像装置410で取得される画像(環境画像)を作業機械1に送信する。
撮像装置410は、カメラを含む。カメラの種類等は任意であり、例えば広角カメラであってもよい。撮像装置410は、取り外し可能に無人飛行体40に取り付けられてもよいし、無人飛行体40に強固に固定されてもよい。撮像装置410は、CCD(charge-coupled device)やCMOS(complementary metal oxide semiconductor)等の撮像素子により、無人飛行体40の機体前方の環境画像を取得する。撮像装置410は、例えば、リアルタイムに環境画像を取得し、所定のフレーム周期のストリーム形式で制御装置400に供給するものであってよい。
撮像装置410は、好ましくは、ジンバル(図示せず)を備えてよい。ジンバルは、無人飛行体40の姿勢が変化しても、撮像装置410の光軸が一定の向き(例えば水平面内の所定方向)に保つように機能する。
飛行制御装置50は、無人飛行体40の各種制御を実行する。一実施例では、飛行制御装置50は、タブレット端末のような端末の形態であり、この場合、飛行制御装置50は、ネットワーク(図示せず)を介して作業機械1及び無人飛行体40に接続される。この場合、ネットワークは、無線通信網や、インターネット、VPN(Virtual Private Network)、WAN(Wide Area Network)、有線ネットワーク、又はこれらの任意の組み合わせ等を含んでもよい。他の実施例では、飛行制御装置50は、サーバの形態であってもよいし、作業機械1の制御装置10により実現されてもよい。また、他の実施例では、飛行制御装置50は、無人飛行体40の制御装置400により実現されてもよい。あるいは、他の実施例では、飛行制御装置50の機能は、タブレット端末のような端末、サーバ、制御装置10、及び制御装置400のうちの、いずれか2つの組み合わせ又はすべてにより協働して実現されてもよい。飛行制御装置50の詳細は後述する。
遠隔操作装置52は、例えばリモートコントローラの形態であり、ユーザ(例えば、作業機械1の操作者又は操作者とは異なる作業者)により操作されてよい。なお、ユーザが、作業機械1の操作者である場合、遠隔操作装置52は、キャブ122内に持ち込まれうる。遠隔操作装置52は、無人飛行体40と無線通信可能であり、ユーザの操作に応じた操作信号を無人飛行体40に向けて送信する。この場合、無人飛行体40は遠隔操作装置52からの操作情報を受信すると、無人飛行体40の制御装置400は、操作情報に応じた無人飛行体40の動き(前進、後退、昇降等)を実現する。なお、変形例では、遠隔操作装置52は省略されてもよい。また、遠隔操作装置52は、スマートフォン等により実現されてもよい。また、操作情報の入力方法は、任意であり、タッチ入力等であってもよいし、音声入力やジェスチャ入力等が利用されてもよい。
図2は、作業機械1の制御系に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
作業機械1は、図2に示すように、周辺機器8と、制御装置10とを備える。
周辺機器8は、作業機械1に搭載される電子制御可能な機器や各種センサ等である。周辺機器8は、例えば、画像出力装置80や、ブザー、音声出力装置(図示せず)、作業機構140を作動させる油圧発生装置(図示せず)、各種操作部材の操作状態を検出する各種センサ類82等を含んでよい。なお、油圧発生装置は、エンジン及び/又は電動モータにより駆動される油圧ポンプであってよい。電動モータにより駆動される油圧ポンプを利用する場合、油圧発生装置は、電動モータを駆動するためのインバータを含んでよい。各種センサ類82は、ジャイロセンサや、GPS(Global Positioning System)センサ、各種の角度センサ、加速度センサ(傾斜センサ)、油圧発生装置により付与される油圧ライン(図示せず)の所定箇所の油圧を検出する油圧センサ等を含んでよい。
画像出力装置80は、作業機械1の操作者が視認できるようにキャブ122内に設けられる。画像出力装置80は、任意であるが、例えば液晶ディスプレイや、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等であってよい。なお、変形例では、画像出力装置80は、作業機械1の操作者によりキャブ122に持ち込まれうる携帯型の装置(例えばタブレット端末等)であってもよい。
制御装置10は、バス19で接続されたCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、補助記憶装置14、ドライブ装置15、及び通信インターフェース17、並びに、通信インターフェース17に接続された有線送受信部25及び無線送受信部26を含む。
補助記憶装置14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
有線送受信部25は、有線ネットワークを利用して通信可能な送受信部を含む。有線送受信部25には、周辺機器8が接続される。ただし、周辺機器8の一部又は全部は、バス19に接続されてもよいし、無線送受信部26に接続されてもよい。
無線送受信部26は、無線ネットワークを利用して通信可能な送受信部である。無線ネットワークは、携帯電話の無線通信網や、インターネット、VPN、WAN等を含んでよい。また、無線送受信部26は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)部、ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)通信部、Wi-Fi(Wireless-Fidelity、登録商標)送受信部、赤外線送受信部などを含んでもよい。例えば、無線送受信部26は、タブレット端末の形態の飛行制御装置50との間で通信を実現できる。
なお、制御装置10は、記録媒体16と接続可能であってもよい。記録媒体16は、所定のプログラムを格納する。この記録媒体16に格納されたプログラムは、ドライブ装置15を介して制御装置10の補助記憶装置14等にインストールされる。インストールされた所定のプログラムは、制御装置10のCPU11により実行可能となる。例えば、記録媒体16は、CD(Compact Disc)-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等であってよい。なお、記録媒体16には、搬送波は含まれない。
ここでは、図2を参照して、作業機械1の制御系について説明したが、無人飛行体40についても、周辺機器8に係る構成を除いて、実質的に同様であってよい。例えば、無人飛行体40の制御系の場合、制御装置400のハードウェア構成は、制御装置10と同様であってよい。また、周辺機器8に対応する周辺機器は、撮像装置410(図1参照)や各種センサ類82を含む。
また、飛行制御装置50のハードウェア構成についても、図2に示す制御装置10のハードウェア構成と実質的に同様であってよい。
次に、図3以降を参照して、制御装置10及び制御装置400とともに、飛行制御装置50を詳説する。
図3は、制御装置10、制御装置400、及び飛行制御装置50により実現される機能を説明する図である。
制御装置10は、図3に示すように、位置情報取得部150と、姿勢情報取得部151と、向き情報取得部152と、通信処理部153と、画像出力処理部154とを含む。位置情報取得部150のような各機能部は、図2に示したCPU11が、図2に示したROM13のような記憶装置内のプログラムを実行することで、実現できる。
位置情報取得部150は、センサ類82のうちの、GPSセンサ(図示せず)から、作業機械1の位置情報を取得する。作業機械1の位置情報は、緯度、経度、及び高度で表現される。なお、GPSセンサは、GPS受信機を含み、衛星からの電波に基づいて、干渉測位等により、緯度、経度、及び高度を算出する。
姿勢情報取得部151は、センサ類82のうちの、作業機械1の姿勢に係るパラメータを取得する各種センサに基づいて、作業機械1の姿勢情報を取得する。この場合、姿勢に係るパラメータを取得する各種センサは、例えば、ブーム角度センサや、アーム角度センサ、バケット角度センサ、機体傾斜センサ等であってよい。なお、ブーム角度センサは、ブーム角度を取得するセンサであり、例えば、ブームフットピンの回転角度を検出する回転角センサ、ブームシリンダ142のストローク量を検出するストロークセンサ、ブーム141の傾斜角度を検出する傾斜(加速度)センサ等を含む。また、アーム角度センサ及びバケット角度センサについても同様である。機体傾斜センサは、機体傾斜角度を取得するセンサであり、例えば、水平面に対する上部旋回体120の傾斜角度を検出する。
向き情報取得部152は、センサ類82のうちの、下部走行体110に対する上部旋回体120の向き(以下、単に「上部旋回体120の向き」とも称する)に係るパラメータを取得する各種センサに基づいて、上部旋回体120の向きを表す向き情報を取得する。この場合、上部旋回体120の向きに係るパラメータを取得する各種センサは、例えば、地磁気センサや、旋回機構130の旋回軸まわりの旋回角度を検出する回転角センサ(例えばレゾルバ等)、ジャイロセンサ等であってよい。
通信処理部153は、位置情報取得部150、姿勢情報取得部151、及び向き情報取得部152により取得される各種情報等を、飛行制御装置50に送信する。例えば、通信処理部153は、飛行制御装置50からの要求に応じて、所定周期ごとに最新の情報を飛行制御装置50に送信してもよい。
また、通信処理部153は、無人飛行体40から飛行制御装置50を介して画像データを受信する。画像データは、撮像装置410により撮像される環境画像のデータである。なお、変形例では、通信処理部153は、無人飛行体40から直接的に(すなわち飛行制御装置50を介さずに)画像データを受信してもよい。
画像出力処理部154は、通信処理部153により取得される画像データに基づいて、画像出力装置80上に環境画像を出力する。これにより、作業機械1の操作者は、画像出力装置80上の環境画像から、例えば直視では見えない作業現場の状況等を把握できる。なお、変形例では、飛行制御装置50が画像出力装置を備えてもよい。この場合、飛行制御装置50の画像出力装置に、撮像装置410により撮像される環境画像のデータが出力されてもよい。
制御装置400は、図3に示すように、機体情報取得部401と、目標飛行状態設定部402と、機体制御部403と、通信処理部404とを含む。機体情報取得部401のような各機能部は、図2に示したCPU11のようなCPUが、図2に示したROM13のような記憶装置内のプログラムを実行することで、実現できる。
機体情報取得部401は、無人飛行体40の機体に係る各種状態を表す機体情報を取得する。機体情報は、無人飛行体40の位置情報や、無人飛行体40の姿勢情報等を含んでよい。無人飛行体40の位置情報は、例えば、緯度、経度、及び高度で表現されてよい。なお、このような無人飛行体40の位置情報は、GPSセンサから取得可能である。無人飛行体40の姿勢情報は、無人飛行体40のヨー軸、ロール軸、及びピッチ軸の各軸まわりの回転に関する情報を含んでよい。なお、このような無人飛行体40の姿勢情報は、無人飛行体40に搭載される慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)のようなセンサから取得可能である。
目標飛行状態設定部402は、飛行制御装置50からの制御情報(指令)に基づいて、無人飛行体40の目標飛行状態を設定する。目標飛行状態は、目標飛行位置と目標飛行姿勢とを含む。なお、制御情報が目標飛行位置と目標飛行姿勢とを含む場合は、目標飛行状態設定部402は、当該目標飛行位置と目標飛行姿勢をそのまま利用してもよい。
目標飛行位置は、例えば、緯度、経度、及び高度で表現されてよい。目標飛行位置は、作業機械1の姿勢情報に基づいて、作業機械1に無人飛行体40が干渉又は近接しないように設定されてよい。
本実施例では、撮像対象の位置の変化に追従して無人飛行体40の目標飛行位置を動的に変化させる「状態追従制御」と、無人飛行体40の飛行位置を一定位置に継続的に維持する「ホバリング維持制御」と、が選択的に実行されてよい。
状態追従制御の場合、目標飛行位置に係る緯度及び経度は、例えば、作業を行っている場所、例えば、先端アタッチメントの位置(撮像対象の位置)を撮像しやすい値に設定される。目標飛行位置に係る緯度及び経度は、ユーザにより可変とされてもよい。また、これらの値は、作業モード等に応じて自動的に変化させてもよい。また、これらの値は、後述する飛行モードに応じて自動的に変化されてもよい。
また、目標飛行位置に係る高度は、一定(例えば30mから40mの範囲内)であってもよい。ただし、目標飛行位置に係る高度は、同様に、ユーザにより可変とされてもよいし、作業モード等に応じて自動的に変化されてもよい。また、目標飛行位置に係る高度は、後述する飛行モードに応じて自動的に変化されてもよい。
目標飛行姿勢は、例えば、ヨー軸、ロール軸、及びピッチ軸の各軸まわりの回転に関するパラメータで表現されてよい。目標飛行姿勢に係るパラメータは、ユーザにより可変とされてもよいし、作業モード等に応じて自動的に変化されてもよい。
機体制御部403は、機体情報取得部401により取得される機体情報に基づいて、目標飛行状態設定部402により設定される目標飛行状態が実現されるように、無人飛行体40を制御する。なお、無人飛行体40の制御方法は、任意であり、例えばPID(Proportional Integral Differential)制御等により実現されてもよい。
通信処理部404は、機体情報取得部401により取得される機体情報等を、飛行制御装置50に送信する。例えば、通信処理部404は、飛行制御装置50からの要求に応じて、所定周期ごとに最新の機体情報を飛行制御装置50に送信してもよい。
また、通信処理部404は、撮像装置410により撮像される環境画像のデータを、作業機械1に送信する。例えば、通信処理部404は、飛行制御装置50からの要求に応じて、所定周期ごとに環境画像のデータを飛行制御装置50に送信してもよい。
飛行制御装置50は、図3に示すように、情報取得部510と、飛行モード設定部512と、飛行制御部514と、制限機構監視部516とを含む。情報取得部510のような各機能部は、図2に示したCPU11のようなCPUが、図2に示したROM13のような記憶装置内のプログラムを実行することで、実現できる。
情報取得部510は、飛行制御部514の各種制御に必要な各種情報を取得する。本実施例では、一例として、情報取得部510は、作業機械1の位置情報、姿勢情報、及び向き情報と、無人飛行体40の機体情報とを取得する。なお、作業機械1の位置情報、姿勢情報、及び向き情報は、作業機械1の制御装置10の通信処理部153から通信により取得できる。また、無人飛行体40の機体情報は、無人飛行体40の制御装置400の通信処理部404から取得できる。
飛行モード設定部512は、飛行モードを設定してよい。本実施例では、一例として、飛行モードは、無人飛行体40の移動範囲を機械的に制限しない通常モードと、無人飛行体40の移動範囲を機械的に制限する制限モードとを含む。なお、変形例では、飛行モードは、制限モードだけであってよい。
飛行モード設定部512は、ユーザからの入力に基づいて、飛行モードを通常モード又は制限モードのいずれかに設定してもよい。あるいは、飛行モード設定部512は、後述する移動制限機構7からの情報に基づいて、飛行モードを通常モード又は制限モードのいずれかに設定してもよい。
飛行制御部514は、情報取得部510により取得された各種情報に基づいて、無人飛行体40に送信する制御情報(指令)を生成する。制御情報は、上述したように、無人飛行体40の目標飛行状態設定部402に目標飛行状態を設定させるための情報である。
制限機構監視部516は、以下で後述する移動制限機構7に関する各種処理を行う。制限機構監視部516は、以下の移動制限機構7の説明に関連して後述する。
次に、図4以降を参照して、本実施例の移動制限機構7について説明する。
図4は、移動制限機構7を説明する概略図であり、無人飛行体40に対する移動制限機構7を備える作業機械1の側面図である。図5は、移動制限機構7のガイド部70と可動部材72の概略的な説明図であり、図6、図7、及び図8は、ガイド部70と可動部材72との間の移動を可能とする機構の各例を示す説明図である。
移動制限機構7は、作業機械1及び無人飛行体40に対して設けられる。移動制限機構7は、作業機械1に対する無人飛行体40の移動範囲を機械的に制限する。移動制限機構7は、ガイド部70と、可動部材72と、紐状部材74とを含む。
ガイド部70は、作業機械1に配置され、作業機械1に対する可動部材72の可動範囲を制限する。
ガイド部70は、作業機械1に備わる部位であってもよい。すなわち、作業機械1に備わる既存の部位が、ガイド部70として機能してもよい。例えば、ガイド部70は、作業機構140のうちの、棒状に延在する部位により実現されてもよい。あるいは、ガイド部70は、作業機構140に対して取り外し可能なガイド部材により形成されてもよい。
ガイド部70は、作業機械1に対する可動部材72の可動範囲を制限する機能を有する限り、その形態は任意であるが、例えば棒状や紐状の形態であってよい。また、ガイド部70は、可撓性及び/又は伸縮性を有してもよいし、実質的に変形不能な材料(例えば金属や樹脂)により形成されてもよい。
本実施例では、一例として、ガイド部70は、ブーム141の上面側(アーム143に対向しない側)に設けられる。そして、ガイド部70は、ブーム141の延在方向に沿って可動部材72の可動範囲が画成される態様で、ブーム141の延在方向に沿って延在する。
可動部材72は、ガイド部70により可動範囲が制限されつつ、ガイド部70に沿って移動可能である。可動部材72の形態は、任意であり、例えば、図6に示すようなリング状部材72Aにより実現されてもよい。この場合、リング状部材72Aの内径側の穴720Aには、ガイド部70の棒状部位が通される。この場合、図5に示すように、可動部材72は、ガイド部70のガイド範囲R7で、ガイド部70に対して移動可能となる。なお、リング状部材72Aは、開閉可能であってよく、この場合、ガイド部70に対するリング状部材72Aの装着やガイド部70からのリング状部材72Aの取り外しが容易となる。
あるいは、可動部材72は、図7に示すようなリング状部材72Bにより実現されてもよい。この場合、リング状部材72Bの周部の穴720Bには、ガイド部70が通される。この場合も、図5に示すように、可動部材72は、ガイド部70のガイド範囲R7で、ガイド部70に対して移動可能となる。かかる構成によれば、ガイド部70が通る穴720Bと紐状部材74が通る穴721Bとが連通しないため、ガイド部70と紐状部材74との干渉を抑制できる。その結果、かかる干渉に起因したガイド部70と紐状部材74の破損の可能性を低減できる。なお、この場合、ガイド部70は、穴720Bに通される棒状部位(例えば紐状の形態)を有してよく、端部が作業機械1に対して取り外し可能であってよい。この場合、ガイド部70に対するリング状部材72Bの装着やガイド部70からのリング状部材72Bの取り外しが容易となる。
あるいは、可動部材72は、図8に示すようなスライダ72Cにより実現されてもよい。この場合、ガイド部70は、スライダ72Cを摺動可能に支持するスライドレール70Cとして実現されてもよい。この場合、スライダ72Cは、スライドレール70Cの長手方向(図8の紙面に対して垂直方向)にスライドすることで、スライドレール70C(ガイド部70)に対して移動可能となる。
紐状部材74は、可動部材72に対して無人飛行体40を係留する。具体的には、紐状部材74は、一端が可動部材72に接続され、他端が無人飛行体40に接続される。この場合、紐状部材74の両端は、取付対象物(可動部材72又は無人飛行体40)に対して回転可能な支持態様で接続されてよい。この場合、支持点での紐状部材74の回転自由度は、直交する3軸回りであってよい。
紐状部材74は、可動部材72に対して無人飛行体40の移動範囲を規制する機能を有する。すなわち、紐状部材74は、可動部材72に対して無人飛行体40の移動範囲を、その長さに応じた移動範囲に規制する。例えば、紐状部材74の長さをLとしたとき、理論上、可動部材72の位置を中心として半径Lの球体内で、無人飛行体40が動き回ることができる。なお、紐状部材74は、破断等が生じない高い強度を有する材料により形成される。紐状部材74は、伸縮性を有してもよいし、有していなくてもよい。
このような移動制限機構7によれば、可動部材72は、無人飛行体40の動きに連動する態様で、ガイド部70に対して移動できる。例えば、ガイド部70が上下方向に延在する場合、無人飛行体40が上昇して紐状部材74に張力が発生又は増加すると、それに応じてガイド部70に対して可動部材72が上昇する。また、無人飛行体40が下降して紐状部材74に張力が低減又は無くなると、それに応じてガイド部70に対して可動部材72が下降する。
なお、本実施例では、可動部材72は、動力源としてのアクチュエータを内蔵していないが、アクチュエータを内蔵してもよい。この場合、可動部材72は、アクチュエータからの動力に基づいて、無人飛行体40の動きに連動する態様で、ガイド部70に対して移動できる。従って、この場合、可動部材72は、紐状部材74の張力とは無関係に、ガイド部70に対して移動することも可能である。なお、可動部材72がアクチュエータを備える場合、可動部材72の制御(すなわちアクチュエータの制御)は、無人飛行体40の目標飛行状態に応じて実現されてよい。
ところで、無人飛行体40の位置は、無人飛行体40の目標飛行状態(特に目標飛行位置)を適切に設定することで制御できるが、無人飛行体40の移動範囲を機械的に制限すること(すなわち上述した制限モード)が有用となりうる。例えば、強風の環境下では、無人飛行体40が風で流されることで、安全管理範囲外に出て行ってしまう可能性があるためである。
他方、無人飛行体40の移動範囲を機械的に制限する場合、その制限態様によっては無人飛行体40からの環境画像の有用性が低下してしまう可能性がある。
これに対して、本実施例によれば、上述した移動制限機構7を設けることで、無人飛行体40の移動範囲を制限しつつ、作業機械1での作業を適切に支援可能な画像(環境画像)を無人飛行体40により取得することが可能となる。
具体的には、本実施例によれば、無人飛行体40の移動範囲を、可動部材72を起点とした紐状部材74の長さに応じた範囲内に制限できる。これにより、例えば、強風の環境下では、無人飛行体40が風で流される場合でも、紐状部材74の張力により無人飛行体40の移動を規制できる。これにより、無人飛行体40が安全管理範囲外に出て行ってしまう可能性を低減できる。
また、無人飛行体40の移動範囲は、可動部材72を起点とした紐状部材74の長さに応じた範囲内に制限されるものの、紐状部材74の形態の自由度や、可動部材72に対する紐状部材74の支持点の回転自由度に起因して、可動部材72に対する無人飛行体40の位置自由度が高い。また、可動部材72自体も作業機械1に対してガイド部70に沿って移動可能であるので、無人飛行体40の移動範囲を広げることができる。すなわち、無人飛行体40の移動範囲は、作業機械1に対する可動部材72の移動範囲と、可動部材72に対する紐状部材74の位置自由度との組み合わせにより決まるので、これらの2つの要素のうちの一方だけで決まる場合(例えば可動部材72が固定部材で代替された構成や、紐状部材が、可動部材72に固定された高剛性の棒状部材で代替された構成)に比べて、無人飛行体40の移動範囲を広げることができる。
次に、図9以降を参照して、上述した移動制限機構7に関連した各種変形例等を説明する。
図9は、移動制限機構7を利用した配線部9の好ましい実施例の説明図である。
配線部9は、図9に示すように、一端が無人飛行体40に電気的に接続される。配線部9は、電力供給用の配線及び通信用の配線のうちの少なくとも一方を含んでよい。電力供給用の配線を含む場合、電力供給用の配線の他端は、作業機械1に搭載される電源に電気的に接続されてよい。通信用の配線を含む場合、通信用の配線は、作業機械1の制御装置10と飛行制御装置50との間での各種情報又はデータの送受信に利用されてよい。なお、配線部9は、電力供給用の配線及び通信用の配線のうちの、電力供給用の配線のみを含む場合、作業機械1の制御装置10と飛行制御装置50との間の通信は、無線ネットワークを介して実現されてよい。
配線部9は、図9に示すように、可動部材72を介して無人飛行体40に接続されてもよい。例えば、可動部材72が図6に示したリング状部材72Aにより実現される場合、配線部9は、リング状部材72Aの内径側の穴720Aを通されてもよい。この場合、リング状部材72Aから無人飛行体40までの区間において、配線部9は、紐状部材74と一体化された形態となる。このような構成によれば、配線部9が可動部材72を介さずに無人飛行体40に接続される構成に比べて、配線部9の位置しうる空間を制限できるので、配線部9が作業機械1や他の周辺物体に干渉する可能性を効果的に低減できる。
なお、図9に示す例では、配線部9は、リング状部材72Aから無人飛行体40までの区間において、クランプ等により紐状部材74に拘束されていないが、クランプ等により紐状部材74に拘束されてもよい。また、図9には図示されていないが、配線部9における作業機械1側の端部(無人飛行体40側の端部も同様)には、配線部9の長さの調整機構(具体的には、配線部9を巻き出し又は巻き取り可能な機構)が設けられてもよい。この場合、無人飛行体40の移動範囲を配線部9により制限することなく、配線部9を介して無人飛行体40と作業機械1とを接続できる。すなわち、ガイド部70に対する可動部材72の位置が変化した場合や可動部材72に対する無人飛行体40の位置が変化した場合でも、配線部9を弛みなく(例えば適切な張力を)維持できる。なお、配線部9の長さの調整機構は、図14及び図15を参照して後述する紐状部材74の長さの調整機構75と同様であってよい。
図10は、移動制限機構7を利用した配線部9Aの好ましい他の実施例の説明図である。
配線部9Aは、上述した配線部9と同様に、電力供給用の配線及び通信用の配線のうちの少なくとも一方を含んでよい。配線部9Aは、第1配線部91Aと、第2配線部92Aとを含む。
第1配線部91Aは、一端が作業機械1に接続され、他端が可動部材72に接続される。なお、図10には図示されていないが、第1配線部91Aにおける作業機械1側の端部(無人飛行体40側の端部も同様)には、第1配線部91Aを巻き出し又は巻き取り可能な機構が設けられてもよい。この場合、ガイド部70に対する可動部材72の位置が変化した場合でも、第1配線部91Aを弛みなく(例えば適切な張力を)維持できる。
第2配線部92Aは、一端が可動部材72に接続され、他端が無人飛行体40に接続される。配線部9Aは、図10に示すように、紐状部材74内に内蔵される。すなわち、紐状部材74は、配線部9Aを形成する配線を内蔵する。この場合、第2配線部92Aは、可動部材72内の配線部(図示せず)又は可動部材72の導体部(図示せず)を介して、第1配線部91Aに電気的に接続されてよい。
このような配線部9Aによっても、上述した配線部9と同様の効果を得ることができる。また、配線部9Aによれば、一部の第2配線部92Aを紐状部材74に内蔵できるので、配線部9Aと紐状部材74との間の干渉(例えば絡まり等)の可能性を効果的に低減できる。
図11は、ガイド部70の他の配置例を概略的に示す説明図である。
図11に示す例では、ガイド部70は、作業機構140のアーム143に配置される。このようにガイド部70は、各種目的に応じて、作業機構140の多様な箇所に配置できる。例えば、作業機械1の周辺の環境画像のみならず、アーム143の先端部付近(すなわち先端アタッチメントの作業場所)の環境画像をも無人飛行体40により取得することが有用な用途では、図4等に示したようにブーム141にガイド部70が配置されてよい。この場合、ガイド部70は、図4等に示すようにブーム141の上面側(アーム143に対向しない側)に配置されるのが好ましい。他方、アーム143の先端部付近(すなわち先端アタッチメントの作業場所)の詳細な環境画像を無人飛行体40により取得することが有用な用途では、図11に示すようにアーム143にガイド部70が配置されてよい。この場合も、ガイド部70は、図11に示すようにアーム143の上面側(ブーム141に対向しない側)に配置されるのが好ましい。
図12は、ガイド部70の構造例を示す図である。図12に示す例では、ガイド部70を形成する棒状部位702は、伸縮可能な筒状の構造を有する。すなわち、棒状部位702は、外径が僅かに異なる複数の筒状部材を含み、複数の筒状部材は、外径が大きい筒状部材の内径側に、外径が小さい筒状部材を格納できるように構成されている。また、複数の筒状部材は、外径が小さい筒状部材が、外径が大きい筒状部材から抜け出ないように構成されている。このような構成によれば、ガイド部70の長さ(すなわち図5のガイド範囲R7参照)を、棒状部位702の長さを変更することで、調整可能とすることができる。これにより、例えば、ブーム141に配置する用のガイド部70と、アーム143に配置する用のガイド部70とを、別々に用意にすることなく、図12に示す構造を有する棒状部位702を利用してガイド部70の汎用性を高めることができる。あるいは、伸縮可能な棒状部位702は、同じ場所に設けられるガイド部70に係るガイド範囲R7を調整する際に利用することもできる。この場合、例えば、棒状部位702の一端が作業機構140に固定され、他端が自由端とされてもよい。
図13は、図12に示した棒状部位702を有するガイド部70の適用例を示す図である。
図13に示す例では、ガイド部70を形成する棒状部位702の一端が作業機構140に固定され、他端が自由端とされてもよい。ただし、この場合、他端(自由端)には、可動部材72の抜け防止用のストッパ部7021が設けられてもよい。この場合、棒状部位702の固定端側は、作業機構140に対する取付角度が調整可能であってもよい。この場合、作業機構140に対する取付角度を調整することで、無人飛行体40の移動範囲を調整することも可能となる。
図13に示す例では、棒状部位702は、ブーム141に固定され、より具体的には、ブーム141の上面側(アーム143に対向しない側)に固定される。ブーム141は、解体作業時は基本的に直立状態からほとんど変化しないため、棒状部位702を固定するのに好適である。また、この場合、作業機構140に対する棒状部位702の固定部を1か所に集約できるため、既存機への後付け(改造工事等)が容易となる。ただし、変形例では、棒状部位702は、作業機構140におけるブーム141以外の部位に固定されてもよい。
ここで、図12及び図13に示す例では、ガイド部70を形成する棒状部位702の長さを調整することで、図5のガイド範囲R7を調整可能としているが、可動部材72を機械的に係止するストッパ部7021の位置を変更可能とすることで、図5のガイド範囲R7を調整可能としてもよい。この場合、ストッパ部7021は、ボルト等のような締結部の位置を変更することで、ガイド部70における位置が調整可能であってもよい。
ところで、上述した実施例では、移動制限機構7は、紐状部材74の長さの調整機構を備えていないが(すなわち紐状部材74の作業機械1側の端部から無人飛行体40側の端部までの長さが一定であるが)、紐状部材74の長さの調整機構を備えてもよい。この場合、紐状部材74の長さを調整することで、無人飛行体40の移動範囲を調整可能とすることができる。
図14は、紐状部材74の長さの調整機構75を備える場合に好適な制御装置10Aの機能の一例を示す図であり、図15は、紐状部材74の長さの調整機構75及びモータ76を説明する概略図である。
制御装置10Aは、図3に示した制御装置10に対して、上限長設定部156、モータ制御部158、情報出力部160及び異常検出部162が追加された点が異なる。
上限長設定部156は、紐状部材74の長さの上限長さを設定する。紐状部材74の長さは、作業機械1からの無人飛行体40の最大離間距離に影響する。従って、上限長さは、例えば、作業機械1からの無人飛行体40の最大離間距離に基づいて設定されてもよい。この場合、作業機械1からの無人飛行体40の最大離間距離は、20m、30m、40mといった具合にユーザにより選択可能とされてもよい。
なお、上限長設定部156により設定される上限長さは、上述した無人飛行体40の目標飛行位置の算出の際に考慮されてよい。すなわち、目標飛行状態設定部402は、紐状部材74の長さが上限長さを超えない範囲内で、無人飛行体40の目標飛行位置を算出してよい。
モータ制御部158は、紐状部材74の長さの調整機構75に設けられるモータ76を制御する。モータ76は、図15に概略的に示すように、調整機構75のスプール750を軸まわりに回転させる。
モータ制御部158は、紐状部材74の長さ情報に基づいて、モータ76を制御する。紐状部材74の長さ情報は、例えばスプール750に設けられてもよい回転角センサ(図示せず)からのセンサ情報に基づいて生成されてもよい。
モータ制御部158は、紐状部材74の長さ情報に基づいて、紐状部材74の長さが上下長さに対応する閾値を超えない場合、スプール750の自由な回転(紐状部材74の巻き出し方向の回転)を許容してよい。ただし、紐状部材74の弛みを防止するために、モータ制御部158は、比較的小さい巻き取りトルクを発生させてよい。モータ制御部158は、紐状部材74の長さ情報に基づいて、紐状部材74の長さが上下長さに対応する閾値を超える場合、モータ76によりスプール750に対して回転停止方向のトルク(以下、「停止トルク」とも称する)を付与する。なお、停止トルクは、比較的大きい巻き取りトルクに対応する。なお、スプール750の回転は、ブレーキ機構により停止可能とされてもよい。
情報出力部160は、紐状部材74の張力に関連するパラメータの値に基づいて、所定情報を出力する。紐状部材74の張力に関連するパラメータは、例えば、モータ76により上述の停止トルクが発生されているか否かであってもよい。あるいは、紐状部材74の張力に関連するパラメータは、モータ76により発生される上述の停止トルクの大きさであってもよい。この場合、停止トルクが大きいほど張力が大きくなる関係を有してよい。
情報出力部160は、紐状部材74の張力に関連するパラメータの値に基づいて、張力が閾値を超えた場合に、その旨を示す情報を所定情報として出力してもよい。この場合、情報出力部160は、所定情報を飛行制御装置50に送信してよい。飛行制御装置50は、所定情報を受信すると、無人飛行体40が作業機械1に近づく方向(すなわち張力が低減される方向)に、目標飛行状態を補正してよい。
ところで、移動制限機構7になんらかの異常(例えば紐状部材74の引っ掛かりや切断等)が発生した場合、速やかに検出されることが望ましい。
そこで、制御装置10Aは、図14に示すように異常検出部162を備えてもよい。この場合、異常検出部162は、無人飛行体40の目標飛行位置に基づいて、紐状部材74の長さを算出してよい。これは、紐状部材74の長さは、作業機械1からの無人飛行体40の最大離間距離に相関するためである。そして、異常検出部162は、紐状部材74の長さが最大離間距離を有意に超えた場合でも、モータ76により上述の停止トルクが発生されていない場合に、移動制限機構7の異常(例えば紐状部材74の切断の可能性)を検出してもよい。また、異常検出部162は、作業機械1からの無人飛行体40の最大離間距離が紐状部材74の上限長さに対応する距離に到達する前に、モータ76により上述の停止トルクが発生されている場合に、移動制限機構7の異常(例えば紐状部材74の引っ掛かりの可能性)を検出してもよい。情報出力部160は、異常検出部162により異常が検出された場合、その旨を示す情報(異常情報)を所定情報として出力してもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、作業機械1での作業を支援するための構成に関するが、作業機械1自体の点検や、作業機械1の走行や他の動作を支援するためにも適用できる。例えば、機械停止時におけるアタッチメント等の背の高い物の点検作業を支援したり、作業機械1の移動の為の走行時の周囲監視を支援したりする場合にも、適用可能である。このように、上述した実施例に係る内容(移動制限機構7等)は、作業機械1に係る各種支援に適用できる。
1 作業機械
7 移動制限機構(支援装置)
8 周辺機器
9 配線部(支援装置)
9A 配線部(支援装置)
91A 第1配線部
92A 第2配線部
10 制御装置
10A 制御装置(支援装置)
14 補助記憶装置
15 ドライブ装置
16 記録媒体
17 通信インターフェース
19 バス
25 有線送受信部
26 無線送受信部
40 無人飛行体
50 飛行制御装置
52 遠隔操作装置
70 ガイド部
702 棒状部位
7021 ストッパ部
70C スライドレール
72 可動部材
720A 穴
720B 穴
72A リング状部材
72B リング状部材
72C スライダ
74 紐状部材
75 調整機構(調整手段)
750 スプール
76 モータ
80 画像出力装置
82 センサ類
110 下部走行体
120 上部旋回体
122 キャブ(運転室)
130 旋回機構
140 作業機構
141 ブーム
142 ブームシリンダ
143 アーム
144 アームシリンダ
145 破砕機
146 バケットシリンダ
147 破砕機用シリンダ
150 位置情報取得部
151 姿勢情報取得部
152 情報取得部
153 通信処理部
154 画像出力処理部
156 上限長設定部
158 モータ制御部
160 情報出力部
162 異常検出部
400 制御装置
401 機体情報取得部
402 目標飛行状態設定部
403 機体制御部
404 通信処理部
410 撮像装置
510 情報取得部
512 飛行モード設定部
514 飛行制御部
516 制限機構監視部

Claims (17)

  1. 無人飛行体に搭載した撮像装置からの画像情報に基づいて作業機械を支援する支援装置であって、
    前記作業機械上のガイド部と、
    前記ガイド部により可動範囲が制限される可動部材と、
    前記可動部材に対して前記無人飛行体を係留する紐状部材と、を備える支援装置。
  2. 前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられる作業機構と、を備え、
    前記ガイド部は、前記作業機構に設けられる、請求項1に記載の支援装置。
  3. 前記ガイド部は、前記作業機構に備わる部位、又は、前記作業機構に対して取り外し可能なガイド部材により形成される、請求項2に記載の支援装置。
  4. 前記可動部材は、前記無人飛行体の動きに連動する態様で、前記ガイド部に対して移動する、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  5. 前記可動部材は、前記無人飛行体の動きに伴い発生しうる前記紐状部材の張力、又は、内蔵するアクチュエータの発生する力を、動力源として上方向の移動を実現する、請求項4に記載の支援装置。
  6. 前記可動部材と前記無人飛行体との間に延在する前記紐状部材の長さを調整する調整機構を更に備える、請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  7. 前記無人飛行体に一端が電気的に接続される配線部を更に備え、
    前記配線部の一部又は全部は、前記紐状部材と一体化される、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  8. 前記配線部は、電力供給用の配線、及び、通信用の配線のうちの少なくともいずれか一方を含む、請求項7に記載の支援装置。
  9. 前記ガイド部は、長さが調整可能である、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  10. 前記ガイド部における前記可動部材の前記可動範囲を調整可能な調整手段を更に備える、請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  11. 前記ガイド部は、前記可動部材の前記可動範囲を画成する棒状部位を含み、
    前記可動部材は、前記棒状部位が挿通されるリング状の形態である、請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  12. 前記紐状部材の張力に関連するパラメータの値に基づいて、所定情報を出力する情報出力部を更に備える、請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  13. 請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の支援装置と、前記作業機械及び前記無人飛行体のうちの少なくともいずれか一方とを含む、システム。
  14. ガイド部を有し、
    前記ガイド部は、無人飛行体の飛行範囲を制限する態様で前記無人飛行体を係留可能である、作業機械。
  15. 下部走行体と、
    前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、
    前記上部旋回体に設けられる作業機構と、を備え、
    前記ガイド部は、前記作業機構に設けられる、請求項14に記載の作業機械。
  16. 前記作業機構は、ブームを含み、
    前記ガイド部は、前記ブームの上面に設けられる、請求項15に記載の作業機械。
  17. 前記ガイド部は、可動部材が前記ガイド部に対して可動範囲内で移動可能となる態様で、前記可動部材を支持可能であり、
    前記可動部材は、前記無人飛行体に一端が接続可能な紐状部材の他端に接続可能である、請求項14から16のうちのいずれか1項に記載の作業機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117506966A (zh) * 2024-01-08 2024-02-06 清华四川能源互联网研究院 一种空地协同机器人

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