JP2023105836A - 支援装置および支援装置を含むシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 無人飛行体に搭載した撮像装置による撮像画像の視認性を向上させる。【解決手段】 無人飛行体に搭載した撮像装置からの画像情報に基づいて作業機械を支援する支援装置であって、作業機械の状態を表す状態情報を取得する状態情報取得部と、無人飛行体の目標位置と、目標位置までの無人飛行体の移動態様とを決定する決定部と、決定部により決定された移動態様に基づいて、目標位置までの無人飛行体の移動を制御する制御部とを備え、決定部は、状態情報に基づいて、作業機械との干渉を回避するように移動態様を決定する。【選択図】図2

Description

本開示は、支援装置および支援装置を含むシステムに関する。
ショベルの上部旋回体に取り付けられた撮像装置では撮像できない空間を、自律式の飛行体に取り付けられた撮像装置で撮像する技術が知られる(例えば、特許文献1参照)。
国際公開公報WO2017/131194号
しかしながら、上記のような従来技術では、ショベルの動きに追従して飛行体の位置等を常に変化させるので、その際の飛行体の揺れ(加速度に起因した振動等)に起因して撮像装置による撮像画像の視認性が低下しやすい。
そこで、1つの側面では、本発明は、無人飛行体に搭載した撮像装置による撮像画像の視認性を向上させることを目的とする。
1つの側面では、以下のような解決手段を提供する。
(1)無人飛行体に搭載した撮像装置からの画像情報に基づいて作業機械を支援する支援装置であって、
前記作業機械の状態を表す状態情報を取得する状態情報取得部と、
前記無人飛行体の目標位置と、前記目標位置までの前記無人飛行体の移動態様とを決定する決定部と、
前記決定部により決定された前記移動態様に基づいて、前記目標位置までの前記無人飛行体の移動を制御する制御部とを備え、
前記決定部は、前記状態情報に基づいて、前記作業機械との干渉を回避するように前記移動態様を決定する、支援装置。
(2)上記(1)の構成において、前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられる作業機構と、を備え、
前記状態情報は、前記作業機械及び前記作業機構の少なくともいずれか一方の姿勢を表す姿勢情報を含むことを特徴とする。
(3)上記(2)の構成において、前記状態情報に基づいて、前記無人飛行体の現在位置から前記目標位置まで直線移動した場合の、前記無人飛行体と前記作業機械との干渉の可能性を表すパラメータの値を算出する算出部を更に備え、
前記決定部は、前記パラメータの値に基づいて、前記移動態様を決定することを特徴とする。
(4)上記(2)または(3)の構成において、前記決定部は、前記作業機構を前記撮像装置が撮像できるように前記目標位置を決定することを特徴とする。
(5)上記(2)または(3)の構成において、前記決定部は、前記作業機構または作業対象物の一部を前記撮像装置が撮像できるように前記目標位置を決定することを特徴とする。
(6)上記(4)または(5)の構成において、前記目標位置は、前記作業機構を前記作業機構の左側から前記撮像装置が撮像できる左側位置と、前記作業機構を前記作業機構の右側から前記撮像装置が撮像できる右側位置とを含み、
前記決定部は、前記左側位置と前記右側位置との間で前記目標位置が変化した場合に、前記移動態様を決定することを特徴とする。
(7)上記(1)から(6)のうちのいずれかの構成において、前記決定部は、前記目標位置が変化した場合に、元の前記目標位置から新たな前記目標位置までを直線的に移動する第1移動態様と、元の前記目標位置から新たな前記目標位置までを経由地点を経由して移動する第2移動態様のうちから、選択した一方を、前記移動態様として決定することを特徴とする。
(8)上記(7)の構成において、前記第2移動態様は、元の前記目標位置から前記経由地点までの直線的な移動と、前記経由地点から新たな前記目標位置までの直線的な移動とを含むことを特徴とする。
(9)上記(7)または(8)の構成において、前記決定部は、前記第2移動態様を選択する場合に、前記状態情報に基づいて前記経由地点を決定することを特徴とする。
(10)上記(9)の構成において、前記決定部は、前記第2移動態様による移動時の前記無人飛行体と前記作業機械との間の最短距離が、前記第1移動態様による移動時の同最短距離よりも長くなるように、前記経由地点を決定することを特徴とする。
(11)上記(1)から(10)のうちのいずれかの構成において、前記作業機械の周辺環境を表す周辺環境情報を取得する周辺環境情報取得部を更に備え、
前記決定部は、前記状態情報及び前記周辺環境情報に基づいて、前記移動態様を決定することを特徴とする。
(12)上記(1)から(11)のうちのいずれかの構成において、前記決定部により前記移動態様を決定できない場合に、所定情報を出力する情報出力部を更に備えることを特徴とする。
(13)上記(1)から(12)のうちのいずれかの支援装置と、前記作業機械及び前記無人飛行体のうちの少なくともいずれか一方とを含む、システムであることを特徴とする。
本開示によれば、無人飛行体に搭載した撮像装置による撮像画像の視認性を向上させることが可能となる。
本実施例の支援装置を含むシステムの構成を例示する図である。 本実施例の支援装置の構成を機能的に示す図である。 作業機械の制御系に係るハードウェア構成の一例を示す図である。 飛行制御装置の動作を示すフローチャートである。 左側位置および右側位置を上方から視た図である。 2つの経由点を介する飛行経路を示す図である。 1つの経由点を介する飛行経路を示す図である。 作業開始時に設定される飛行経路の例を示す図である。 無人飛行体にケーブルが接続されている場合における飛行経路を例示する図である。 無人飛行体にケーブルが接続されている場合における飛行経路を例示する図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、本実施例の支援装置を含むシステムの構成を例示する図、図2は、本実施例の支援装置の構成を機能的に示す図である。
図1に示すように、本実施例の支援装置を含むシステムは、例えば、飛行制御装置1と、無人飛行体2と、作業機械3と、を含んで構成される。図1では、飛行制御装置1と無人飛行体2との間、および、飛行制御装置1と作業機械3との間は、ネットワークを介して接続されている。この場合、飛行制御装置1は、例えば、サーバ(サーバコンピュータ)により構成することができる。この場合、ネットワークの構成は任意であるが、ネットワークは、無線通信網や、インターネット、VPN(Virtual Private Network)、WAN(Wide Area Network)、有線ネットワーク、または、これらの任意の組み合わせ等を含んでもよい。
本実施例の支援装置は、無人飛行体2に搭載した撮像装置22からの画像情報に基づいて作業機械3での作業を支援する装置である。本実施例では、支援装置の機能を飛行制御装置1に設けている。しかし、支援装置の機能のすべてを、無人飛行体2、および作業機械3のいずれかに設けてもよい。また、支援装置の機能を飛行制御装置1、無人飛行体2、および作業機械3のうちの任意の2つまたは3つに分離して設けることもできる。
また、支援装置の機能の一部またはすべてを備える装置を、作業機械3に搭載してもよい。
図2に示すように、本実施例の支援装置を構成する飛行制御装置1は、作業機械3の状態を表す状態情報を取得する状態情報取得部11と、無人飛行体2の目標位置と、この目標位置までの無人飛行体2の移動態様とを決定する決定部12と、決定部12により決定された移動態様に基づいて、目標位置までの無人飛行体2の移動を制御する制御部13と、状態情報取得部11により取得された状態情報に基づいて、無人飛行体2の現在位置から目標位置まで直線移動した場合の、無人飛行体2と作業機械3との干渉の可能性を表すパラメータの値を算出する算出部14と、作業機械3の周辺環境を表す周辺環境情報を取得する周辺環境情報取得部15と、決定部12により上記の移動態様を決定できない場合に、所定情報を出力する情報出力部16と、を備える。
無人飛行体2は、例えば、回転翼機であり、この場合、回転可能な複数の羽根と、当該複数の羽根を回転させるための電動モータ(アクチュエータ)と、電動モータ等に電力を供給するバッテリなどを備える。なお、かかるバッテリに代えて又は加えて、無人飛行体2に、地上から電力供給線が接続されてもよい。
また、無人飛行体2は、制御装置21と、撮像装置22と、を備える。
制御装置21は、飛行制御装置1からの制御情報に応じて、無人飛行体2の飛行状態(前進状態、後進状態、上昇状態、下降状態、ホバリング等)を制御し、無人飛行体2を目標位置に導く。目標位置は、例えば、緯度、経度、及び高度で表現される。また、制御装置21は、目標位置における無人飛行体2の姿勢を制御する。
制御装置21は、無人飛行体2の機体に係る各種状態を表す機体情報を取得し、この機体情報に基づいて無人飛行体2の飛行状態を制御する。機体情報は、無人飛行体2の位置情報や、無人飛行体2の姿勢情報等を含んでいる。無人飛行体2の位置情報は、例えば、緯度、経度、及び高度で表現される。このような無人飛行体2の位置情報は、GPSセンサから取得可能である。無人飛行体2の姿勢情報は、例えば、無人飛行体2のヨー軸、ロール軸、及びピッチ軸の各軸まわりの回転に関する情報を含む。このような無人飛行体2の姿勢情報は、無人飛行体2に搭載される慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)のようなセンサから取得可能である。
また、制御装置21は、撮像装置22で取得される画像を、送信部(不図示)を介して作業機械3または飛行制御装置1に送信する送信機能、飛行制御装置1から送信された制御情報を受信部(不図示)を介して受信する受信機能を有する。
撮像装置22は、無人飛行体2に取り付けられたカメラを含んで構成される。カメラの種類等は任意であり、例えば広角カメラであってもよい。撮像装置22は、CCD(charge-coupled device) やCMOS(complementary metal oxide semiconductor)等の撮像素子により、無人飛行体2の機体前方の前方環境画像を取得する。撮像装置22は、例えば、リアルタイムに前方環境画像を取得し、所定のフレーム周期のストリーム形式で制御装置21に供給するものであってよい。
撮像装置22は、好ましくは、ジンバル(不図示せず)を備える。ジンバルは、無人飛行体2の姿勢が変化しても、撮像装置22の光軸が一定の向き(例えば水平面内の所定方向)に保つように機能する。
作業機械3は、無人飛行体2と連携しながら所定の作業を遂行する。作業機械3は、例えば解体作業等に好適な破砕機を備えた建設機械であり、クローラ式の下部走行体31と、下部走行体31に旋回可能に搭載される上部旋回体32と、を備えている。上部旋回体32の前方左側部にはキャブ(運転室)34が設けられる。上部旋回体32の前方中央部には作業機構35が設けられている。なお、作業機械3は、クレーン機能を備える建設機械の形態であってもよいし、クローラクレーン等の他の形態であってもよい。
作業機構35は、上部旋回体32に起伏可能に装着されるブーム35aと、ブーム35aの先端に回動可能に連結されるアーム35bと、アーム35bの先端に取り付けられた破砕機35cと、を備えている。周知のように、ブーム35a、アーム35bおよび破砕機35cは、作業機構35の一部として設けられた油圧シリンダ等により駆動される。
なお、作業機械3は、無人飛行体2が発着するベースメントを備えてもよい。
図3は、作業機械の制御系に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
作業機械3は、図3に示すように、制御装置40と、周辺機器50とを備える。
制御装置40は、バスBで接続されたCPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random Access Memory)42、ROM(Read Only Memory)43、補助記憶装置44、ドライブ装置45、及び通信インターフェース47、並びに、通信インターフェース47に接続された有線送受信部48及び無線送受信部49を含む。
補助記憶装置44は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
有線送受信部48は、有線ネットワークを利用して通信可能な送受信部を含む。有線送受信部48には、周辺機器50が接続される。ただし、周辺機器50の一部又は全部は、バスBに接続されてもよいし、無線送受信部49に接続されてもよい。
無線送受信部49は、無線ネットワークを利用して通信可能な送受信部である。無線ネットワークは、携帯電話の無線通信網や、インターネット、VPN、WAN等を含んでよい。また、無線送受信部49は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)部、ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)通信部、Wi-Fi(Wireless-Fidelity、登録商標)送受信部、赤外線送受信部などを含んでもよい。無線送受信部49は、サーバの形態の飛行制御装置1との間で通信を実行できる。また、無線送受信部49は、撮像装置22で取得され、制御装置21により送信された画像を受信する。
周辺機器50は、作業機械3に搭載される電子制御可能な機器や各種センサ、操作部等である。周辺機器50は、例えば、画像出力装置51や、ブザー、音声出力装置(図示せず)、作業機構35を作動させる油圧発生装置(図示せず)、各種操作部材の操作状態を検出する各種センサ類52等、操作を受け付ける操作部53を含んでよい。なお、油圧発生装置は、エンジン及び/又は電動モータにより駆動される油圧ポンプであってよい。電動モータにより駆動される油圧ポンプを利用する場合、油圧発生装置は、電動モータを駆動するためのインバータを含んでよい。
各種センサ類52は、ジャイロセンサや、GPS(Global Positioning System)センサ、各種の角度センサ、加速度センサ(傾斜センサ)を含む。GPSセンサは、作業機械3の位置情報を取得する。作業機械3の位置情報は、緯度、経度、及び高度で表現される。なお、GPSセンサは、GPS受信機を含み、衛星からの電波に基づいて、干渉測位等により、緯度、経度、及び高度を算出する。
また、各種センサ類52には、作業機械3の姿勢に係るパラメータを取得する各種センサが含まれ、これらのパラメータを作業機械3の姿勢情報として取得する。この場合、姿勢に係るパラメータを取得する各種センサは、例えば、ブーム角度センサや、アーム角度センサ、バケット角度センサ、機体傾斜センサ等であってよい。なお、ブーム角度センサは、ブーム角度を取得するセンサであり、例えば、ブームフートピンの回転角度を検出する回転角センサ、ブームシリンダのストローク量を検出するストロークセンサ、ブーム35aの傾斜角度を検出する傾斜(加速度)センサ等を含む。また、アーム角度センサ及びバケット角度センサについても同様である。機体傾斜センサは、機体傾斜角度を取得するセンサであり、例えば、水平面に対する上部旋回体32の傾斜角度を検出する。
また、各種センサ類52には、作業機械3の姿勢情報としての、下部走行体31に対する上部旋回体32の回転角度に係るパラメータを取得する各種センサが含まれ、これらのセンサは、上部旋回体32の回転角度を表す回転角度情報を取得する。この場合、上部旋回体32の回転角度に係るパラメータを取得する各種センサは、例えば、地磁気センサや、下部走行体31に対し、上部旋回体32を旋回させる旋回機構の旋回軸まわりの回転角度を検出する回転角センサ(例えばレゾルバ等)、ジャイロセンサ等であってよい。
姿勢情報は、各種センサ類52により得られるパラメータ以外の作業機械3のブーム長、ブームフットの位置、ジブ長さ、アーム長さなどの固定された(既知の)パラメータと、各種センサ類52により得られるブーム角度、ジブ角度、アーム角度などの作業中に変化するパラメータとを含んでいる。
これら、作業機械3の位置情報および作業機械3の姿勢情報は、作業機械3の状態情報に対応する。
画像出力装置51は、作業機械3の操作者が視認できるようにキャブ34内に設けられる。画像出力装置51には、撮像装置22で取得され、無線送受信部49により受信された画像が表示される。これにより、作業機械3の操作者は、画像出力装置51上の前方環境画像から、例えば直視では見えない作業現場の状況等を把握できる。
画像出力装置51の構成は、任意であるが、例えば液晶ディスプレイや、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等であってよい。なお、変形例では、画像出力装置51は、作業機械3の操作者によりキャブ34に持ち込まれうる携帯型の装置(例えばタブレット端末等)であってもよい。
また、画像出力装置51に設けられた表示装置ではなく、画像出力装置51から出力された画像を他の表示装置に表示させてもよい。この場合、画像出力装置51の出力先は任意であるが、例えば、作業機械の運転室内に設けられたクラスタ等の表示装置や、操作者が所持しているタブレット等の端末装置、現場監督者が管理している管理画面等がある。
操作部53は、キャブ34内に設けられ、作業機械3の操作者による指示操作を受け付ける。この指示操作には、飛行制御装置1に対する指示操作を含めることができ、飛行制御装置1に対する指示操作は、無線送受信部49を介して飛行制御装置1に向けて送信される。
なお、制御装置40は、記録媒体46と接続可能であってもよい。記録媒体46は、所定のプログラムを格納する。この記録媒体46に格納されたプログラムは、ドライブ装置45を介して制御装置40の補助記憶装置44等にインストールされる。インストールされた所定のプログラムは、制御装置40のCPU41により実行可能となる。例えば、記録媒体46は、CD(Compact Disc)-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等であってよい。なお、記録媒体46には、搬送波は含まれない。
図4は、飛行制御装置の動作を示すフローチャートである。
図4のステップS102では、飛行制御装置1は、無人飛行体2の新たな目標位置の設定があったか否か判断し、判断が肯定されるのを待って、ステップS104へ処理を進める。ここでは、操作部53への指示操作であって、目標位置の変更を指示する操作が受信された場合などに、ステップS102の判断が肯定される。
新たな目標位置の設定には、無人飛行体2の離陸時における新たな目標位置の設定が含まれる。また、新たな目標位置の設定には、無人飛行体2により撮影を行っている途中で目標位置が変更された場合における変更後の目標位置の設定が含まれる。さらに、無人飛行体2の着陸時における着陸地点を目標位置とする設定が含まれる。
ステップS104では、飛行制御装置1は、状態情報取得部11の機能として、作業機械3の状態を表す状態情報を取得する。上記のように、作業機械3の状態情報は、作業機械3の位置情報および作業機械3の姿勢情報に対応する。
ステップS106では、飛行制御装置1は、算出部14の機能として、無人飛行体2の現在位置を取得する。この現在位置は、例えば、無人飛行体2による撮影を開始する前の無人飛行体2の初期位置、無人飛行体2により撮影を行っている途中で目標位置が変更された場合における、変更前の目標位置に対応する。あるいは、この現在位置は、無人飛行体2による撮影を終了する場合における最後の撮影位置(目標位置)に対応する。現在位置を、制御装置21から送信されてきた機体情報に基づいて把握してもよい。
ステップS108では、飛行制御装置1は、算出部14の機能として、ステップS104で取得された作業機械3の状態情報に基づいて、無人飛行体2が現在位置から新たな目標位置まで直線移動した場合の、無人飛行体2と作業機械3との干渉の可能性を表すパラメータの値を算出する。ここでは、例えば、無人飛行体2が現在位置から新たな目標位置まで直線移動した場合の経路と、作業機構35との間の最短距離(無人飛行体2が作業機構35に最接近するときの上記経路と作業機構35との間の距離)を上記パラメータとして算出することができる。
ここで、作業機構35の位置(姿勢)は、作業機械3の状態情報、すなわち、作業機械3の位置情報と、作業機械3の姿勢情報とに基づいて算出される。したがって、例えば、撮像装置22による撮影画像に対する画像処理などに依らなくても、作業機構35の位置(姿勢)を、例えば、飛行経路と同様、緯度、経度、および高度に対応付けて把握できる。このため、上記パラメータを算出する処理の負荷を軽減できる。
ステップS110では、飛行制御装置1は、算出部14の機能として、ステップS108で算出されたパラメータの値(最短距離)が所定の閾値以上か否か判断し、判断が肯定されればステップS112へ処理を進め、判断が否定されればステップS114へ処理を進める。
ステップS112では、飛行制御装置1は、決定部12の機能として、無人飛行体2が現在位置から新たな目標位置まで直線移動する経路(第1移動態様での経路)を仮の飛行経路として選択し、ステップS116へ処理を進める。
ステップS114では、飛行制御装置1は、決定部12の機能として、ステップS104で取得された状態情報に基づいて、無人飛行体2が現在位置から新たな目標位置まで移動する経路であって、無人飛行体2と作業機構35との干渉が回避される経路を検索して抽出する。また、抽出された飛行経路の中から最適な経路と判断されるものを仮の飛行経路(第2移動態様での経路)として選択し、ステップS116へ処理を進める。
ステップS116では、飛行制御装置1は、周辺環境情報取得部15の機能として、作業機械3の周辺環境を表す周辺環境情報を取得する。ここでは、例えば、飛行制御装置1は、制御装置21により送信されてきた撮像装置22で取得された画像を、画像処理装置10(図1)に送信し、画像処理装置10における画像処理の結果に基づいて周辺環境情報を取得することができる。周辺環境情報には、作業機械3の周辺に存在し、無人飛行体2の飛行を妨害しうる障害物の位置(座標)が含まれる。なお、画像処理装置10を設ける場所は任意であり、例えば、飛行制御装置1、無人飛行体2、または作業機械3に設けてもよい。
周辺環境情報を取得するために、上記の画像処理装置10に代えて、または上記の画像処理装置10に加えて、無人飛行体2に、レーダやソナーセンサなどが設けられてもよい。この場合には、障害物で反射された電波や音波に基づいた解析を、例えば、無人飛行体2、飛行制御装置1または作業機械3などに設けた処理装置において実行することにより、障害物の位置(座標)を検知できる。
ステップS118では、飛行制御装置1は、決定部12の機能として、ステップS116において取得された周辺環境情報に基づいて、ステップS112またはステップS114において選択された仮の飛行経路上に、無人飛行体2の飛行を妨害しうる障害物があるか否か判断し、判断が肯定されればステップS120へ処理を進め、判断が否定されればステップS124へ処理を進める。
ステップS120では、飛行制御装置1は、決定部12の機能として、ステップS104で取得された状態情報と、ステップS116で取得された周辺環境情報とに基づいて、無人飛行体2と作業機械3との干渉および無人飛行体2と障害物との干渉が回避される飛行経路を検索し、抽出する。
ステップS122では、飛行制御装置1は、決定部12の機能として、ステップS120における飛行経路の検索により、無人飛行体2と作業機械3との干渉および無人飛行体2と障害物との干渉が回避される飛行経路が抽出されたか否か判断し、判断が肯定されればステップS124へ処理を進め、判断が否定されればステップS126へ処理を進める。
ステップS124では、飛行制御装置1は、決定部12の機能として、ステップS112またはステップS114において選択された仮の飛行経路、またはステップS120において抽出された飛行経路の中から選択した飛行経路を、最終的な飛行経路として設定し、ステップS130へ処理を進める。
一方、ステップS126では、飛行制御装置1は、情報出力部16の機能として、設定すべき飛行経路がない旨を示す情報などを出力し、ステップS102へ処理を進める。情報出力部16から出力される情報として、飛行経路が設定できない理由、例えば、障害物の存在により、作業機械3からの距離が所定の範囲に収まるような飛行経路が選択できないなどの情報を含むことができる。情報出力部16から出力される情報は、例えば、画像出力装置51などに表示されてもよく、音声出力情報を含んでもよい。
ステップS130では、飛行制御装置1は、制御部13の機能として、ステップS124において設定された最終的な飛行経路を指定する制御情報を無人飛行体2に向けて送信し、ステップS102へ処理を進める。送信された制御情報は、制御装置21により受信される。無人飛行体2は、制御装置21の制御に従って、指定された飛行経路に沿って飛行し、新たな目標位置に向かう。
このように、本実施例では、目標位置が更新されるまで(ステップS102の判断が肯定されるまで)、無人飛行体2は更新前の目標位置に留まり、この目標位置において撮像装置22による撮影が継続して行われる。目標位置において、無人飛行体2はホバリング状態を維持することで、適切な撮影位置から撮像装置22により作業(例えば、解体作業)の状況を撮影し、撮像した画像を作業機械3の操作者が視認することができる。このため、無人飛行体2の揺れに起因する画質の低下がなく、視認性の高い撮像画像を操作者に提示でき、作業機械3による作業を効果的に支援できる。
また、新たな目標位置までの直線移動が可能な場合には、無人飛行体2を直線移動させる飛行経路が選択されるので、飛行経路の最短化および飛行時間の最短化を図ることができる。
さらに、作業機構35との干渉により、新たな目標位置までの直線移動が選択できない場合には、作業機構35を迂回する飛行経路が自動的に選択される。このため、操作者に負担を与えることなく、無人飛行体2を新たな目標位置に移動させることができる。
さらにまた、本実施例では、障害物を回避する飛行経路が自動的に選択される。このため、操作者に負担を与えることなく、無人飛行体2を新たな目標位置に移動させることができる。
次に、上記の現在位置(ステップS106)および目標位置(ステップS108)について説明する。
まず、無人飛行体2の離陸前の時点において、現在位置は無人飛行体2が設置される初期位置であり、新たな目標位置は最初の撮影位置である。
撮像装置22による撮影が開始された後、撮影位置が変更される場合には、現在位置は変更前の撮影位置であり、新たな目標位置は、変更後の撮影位置である。
さらに、例えば、作業終了時には、無人飛行体2は最後の撮影位置から所定の位置、例えば、初期位置まで飛行し着陸する。この場合には、現在位置は最後の撮影位置であり、新たな目標位置は、無人飛行体2が着陸する位置、例えば初期位置である。
撮影位置として規定されるのは、作業機構35の状態が撮影できる位置、または作業対象物、例えば解体作業の対象となる建物の少なくとも一部が撮影できる位置である。作業機構35の状態と作業対象物の両者を撮影できる位置を撮影位置として規定してもよい。
撮影位置として、作業機構35を作業機構35の左側から撮像装置22が撮像できる左側位置と、作業機構35を作業機構35の右側から撮像装置22が撮像できる右側位置とを設定することができる。左側位置および右側位置のうちの一つが目標位置(撮影位置)として選択される。
左側位置および右側位置の組は、左側位置および右側位置を設定する時点における作業機構35の状態(位置、方向)を基準に設定することができる。この場合、左側位置および右側位置を、作業機構35に対して左右対称の位置に定めてもよい。
また、左側位置および右側位置の組は、下部走行体31または上部旋回体32の状態(位置、方向)を基準に設定することができる。この場合、左側位置および右側位置を、下部走行体31または上部旋回体32に対して左右対称の位置に定めてもよい。
また、左側位置および右側位置の組は、操作者の指示に従って、定めてもよい。
図5は、左側位置および右側位置を上方から視た図である。図5において、左側位置2Lおよび右側位置2Rは、ブーム35aの回転軸よりも前方、すなわち、作業機構35が伸びる方向であって、作業開始時の作業機構35に対して対称の位置に定められている。
左側位置および右側位置は、複数の位置の組として用意されてもよい。この場合、操作者の指示に応じて、あるいは、作業機械3の状態(作業機械3の各部の位置、方向)に応じて、複数の位置の組の中から一の組が選択されてもよい。
また、左側位置および右側位置の組は、作業機構35の状態(位置、方向)または、下部走行体31または上部旋回体32の状態(位置、方向)に応じて、適時、変更されてもよい。この場合、作業機械3の状態に応じた適切な撮影位置を確保することができる。
左側位置および右側位置のうち、いずれかの位置を撮影位置として選択できる。例えば、操作者の指示に従っていずれかの位置を選択することができる。この場合、作業機械3の操作者は、例えば直視では見えない作業現場の状況等を把握するためにより有効な画像を選択できる。例えば、より有効な画像を得るために、操作者は、撮影位置を左側位置から右側位置に切り換えることができる。また、初期設定により、撮影位置を左側位置または右側位置に規定してもよく、初期設定により規定される撮影位置を、操作者の指示に従って切り替え可能としてもよい。
また、左側位置および右側位置のうちのいずれかを、作業機構35の状態(位置、方向)または、下部走行体31または上部旋回体32の状態(位置、方向)に応じて、適時、選択してもよい。
撮影位置は、左側位置および右側位置に限定されることなく、左側位置および右側位置に代えて、または、左側位置および右側位置に付加するように、任意の位置に定めることができる。また、撮影位置の個数も任意であり、3か所以上の撮影位置を設け、操作者の指示に応じて、あるいは、作業機械3の状態(作業機械3の各部の位置、方向)に応じて撮影位置が、適時、選択されてもよい。
次に、無人飛行体2と作業機械3との干渉の可能性を表すパラメータの値(ステップS108)について説明する。
上記のパラメータの値を算出するにあたり、飛行制御装置1は、無人飛行体2が現在位置から新たな目標位置まで直線移動した場合の経路と、作業機構35との間の最短距離(最小離間距離)を求める。作業機構35の状態は、上記の作業機械3の状態情報、すなわち、作業機械3の位置情報と姿勢情報とに基づいて算出される。上記のように、作業機械3の姿勢情報は、作業機械3のブーム長、ブームフットの位置、ジブ長さ、アーム長さなどの固定された(既知の)パラメータと、ブーム角度、ジブ角度、アーム角度などの作業中に変化するパラメータとを含んでいる。
仮に、この最短距離が所定の閾値未満の場合には、無人飛行体2が現在位置から新たな目標位置まで直線移動する途中で、作業機構35に接触する可能性がある。このため、このような場合(ステップS108の判断が否定される場合)には、直線移動する経路を選択せず、作業機構35を回避して迂回するような経路を検索している(ステップS114)。一方、上記の最短距離が上記の所定の閾値以上である場合(ステップS108の判断が肯定される場合)には、無人飛行体2が直線移動する途中で作業機構35に接触する可能性がないため、現在位置から新たな目標位置まで直線移動する経路を仮の飛行経路として選択している(ステップS112)。
本実施例では、上記パラメータの値として上記の最短距離を算出している。しかし、上記パラメータを、直線移動の可否を示す2値のパラメータとしてもよい。例えば、上記の最短距離を算出するまでもなく、直線経路上を飛行する無人飛行体2と作業機械3との干渉の可否を判定するアルゴリズムにより、上記パラメータの値(2値のうちのいずれか)を算出してもよい。この場合、とくに、直線移動が可能な場合には、飛行経路の選択に要する時間を短縮できる。
次に、直線移動する経路が選択できなかった場合(ステップS110の判断が否定された場合)に、無人飛行体2と作業機械3との干渉を回避する飛行経路(仮の飛行経路)の選択(ステップS114)について説明する。
無人飛行体2と作業機械3との干渉を回避する飛行経路は、飛行経路が作業機構35から一定の距離を確保できるような経路として、抽出、選択される。この場合、飛行経路と、作業機構35との間の最短距離は、例えば、上記の所定の閾値と同じか、より長い距離とすることができる。また、作業機構35との間の最短距離に関し、ブーム35aやアーム35bなどの異なる部位に応じた異なる下限値が設定され、各部位における最短距離が下限値を上回るような飛行経路を選択してもよい。例えば、通常、ブーム35aと比較してアーム35b(破砕機35c)の動きは速くなるため、アーム35b(破砕機35c)に対する最短距離については、その下限値をブーム35aに対する最短距離の下限値よりも大きい値に設定してもよい。
飛行経路の軌跡としては、例えば、当該飛行経路として、経由点を含み、現在位置、経由点、および目標位置までの間を、順に直線で結ぶ経路を設定することができる。経由点は、1つあるいは複数設けることができる。
図5Aは、2つの経由点を介する飛行経路を示す図である。図5Aの例では、無人飛行体2が左側位置2Lから、経由点201および経由点202を順次、経由して右側位置2Rに移動する飛行経路を示している。この場合、無人飛行体2は、左側位置2Lから経由点201まで直線的に上昇した後、経由点202まで直線的に水平に飛行し、さらに右側位置2Rまで直線的に下降することで、アーム53bとの間の干渉を回避している。
図5Bは、1つの経由点を介する飛行経路を示す図である。図5Bの例では、無人飛行体2が左側位置2Lから、経由点203を経由して右側位置に移動する飛行経路を示している。この場合、無人飛行体2は、左側位置2Lから経由点203まで直線的に水平に飛行し、さらに右側位置まで直線的に水平に飛行することで、ブーム53aとの間の干渉を回避している。
また、当該飛行経路として、飛行経路の全体が作業機構35から一定以上の距離を確保できるような曲線状、例えば、円弧状の経路を設定することもできる。例えば、図5に示す経路101のように、作業機構35を回避するような円弧状の経路を設定することができる。図5に示す経路101は、無人飛行体2が左側位置2Lから右側位置2Rに水平に飛行する経路を示している。
図5Cは、作業開始時に設定される飛行経路の例を示す図である。図5Cでは、現在位置としての初期位置301にある無人飛行体2が目標位置としての左側位置2Lに移動する飛行経路102を示している。この例では、無人飛行体2は、初期位置301から上昇して経由点204に至り、さらに水平に飛行して経由点205に至る。さらに、無人飛行体2は、経由点205から上昇して左側位置2Lに到達する。この場合、仮に、無人飛行体2が初期位置301から直線移動して左側位置2Lに到達した場合には、ブーム53aに干渉する可能性がある。しかし、経由点204および経由点205を経由した飛行経路102を選択することにより、無人飛行体2がブーム53aに接触することを防止できる。この場合、選択される飛行経路102とブーム53aとの間には、接触を避けるために設定された最短距離の閾値(所定の閾値)以上の距離Δが確保される。
無人飛行体2と作業機械3との干渉を回避する飛行経路として、複数の飛行経路が選択可能となるが、飛行距離の短い経路または移動時間が短くなる経路を選択することが望ましい。
一つの選択方法として、無人飛行体2と作業機械3との干渉を回避する飛行経路のうち、最短となる飛行経路を選択することが考えられる。しかし、例えば、現在位置、経由点、および目標位置までの間を、順に直線で結ぶ経路を設定する場合、経由点の数を増やすことで、飛行距離の短縮化を図ることができる。しかし、一方で、経由点が増えると、経由点での方向転換や一時停止の回数が多くなり、移動時間がかかる。このため、要求される条件に合致した飛行経路を選択することが望ましい。例えば、移動時間を重視する場合には、無人飛行体2と作業機械3との干渉を回避する飛行経路のうち、移動時間を最短化する飛行経路を選択することができる。
次に、仮の飛行経路上に、無人飛行体2の飛行を妨害しうる障害物がある場合(ステップS118の判断が肯定された場合)における飛行経路の設定方法について説明する。
この場合、無人飛行体2と作業機械3との干渉を回避できる飛行経路であって、飛行経路と障害物との間の最短距離が、所定の閾値以上となるように飛行経路が設定される。これにより、無人飛行体2が障害物に接触するおそれを排除することができる。また、飛行経路は、例えば、飛行距離が短縮されるように、例えば、飛行距離が最短となるように設定されてもよく、あるいは、飛行時間が短縮されるように、例えば、飛行時間が最短となるように設定されてもよい。飛行経路は、経由点を結ぶ直線状の経路の組み合わせでもよく、曲線、例えば円弧状の曲線で構成されてもよい。
次に、無人飛行体2にケーブルが接続されている場合における飛行経路について説明する。
図6および図6Aは、無人飛行体にケーブルが接続されている場合における飛行経路を例示する図である。ケーブル400は、例えば、無人飛行体2に電力を供給するケーブルや無人飛行体2と作業機械3との間の通信に用いられるケーブルである。また、無人飛行体2を係留して飛行範囲を制限するためのワイヤーとしてケーブル400を使用する場合も含まれる。
図6の例では、無人飛行体2が初期位置301から最初の撮影位置である右側位置2Rに移動する飛行経路を示している。この場合、無人飛行体2は、初期位置301から経由点207へ直線的に上昇した後、右側位置2Rに水平に直線的に飛行して右側位置2Rに到達する。この場合、飛行経路において、無人飛行体2のみならず、無人飛行体2から伸びたケーブル400がブーム53aまたはアーム53bに接触して絡まないように経由点207が設定される。
図6Aの例では、無人飛行体2が左側位置2Lから右側位置2Rに移動する飛行経路を示している。この場合、無人飛行体2は、左側位置2Lから経由点208へ水平に直線的に飛行した後、右側位置2Rに水平に直線的に飛行して右側位置2Rに到達する。この場合、飛行経路において、無人飛行体2のみならず、無人飛行体2から伸びたケーブル400がブーム53aまたはアーム53bに接触して絡まないような位置に、経由点208が設定される。
このように、無人飛行体2にケーブル400が接続されている場合には、現在位置から目標位置に無人飛行体2が直線移動した場合に、無人飛行体2自体が作業機構35に干渉する可能性がなくても、ケーブル400が作業機構35に接触する可能性がある場合には、現在位置から目標位置まで迂回して接触を回避するような飛行経路が選択される。
なお、ケーブル400の余分な弛みを抑制するため、ケーブル400を、例えば一定のテンションで巻き取るリールなどの機構を設けてもよい。この場合、ケーブル400が直線に近い形状をとることになるため、風などにより煽られたケーブル400が、不用意に作業機構35に接触するおそれを排除できる。
以上のように、本実施例では、目標位置が更新されるまで、無人飛行体2は更新前の目標位置に留まり、この目標位置において撮像装置22による撮影が継続して行われる。このため、無人飛行体2の揺れに起因する画質の低下がなく、視認性の高い撮像画像を操作者に提示でき、作業機械3による作業を効果的に支援できる。
また、新たな目標位置までの直線移動が可能な場合には、無人飛行体2を直線移動させる飛行経路が選択されるので、飛行経路の最短化および飛行時間の最短化を図ることができる。さらに、作業機構35との干渉により、新たな目標位置までの直線移動が選択できない場合には、作業機構35を迂回する飛行経路が自動的に選択される。このため、操作者に負担を与えることなく、無人飛行体2を新たな目標位置に移動させることができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、作業機械1での作業を支援するための構成に関するが、作業機械1自体の点検や、作業機械1の走行や他の動作を支援するためにも適用できる。例えば、機械停止時におけるアタッチメント等の背の高い物の点検作業を支援したり、作業機械1の移動の為の走行時の周囲監視を支援したりする場合にも、適用可能である。このように、上述した実施例に係る内容は、作業機械1に係る各種支援に適用できる。
1 飛行制御装置
2 無人飛行体
3 作業機械
11 状態情報取得部
12 決定部
13 制御部
14 算出部
15 周辺環境情報取得部
16 情報出力部

Claims (13)

  1. 無人飛行体に搭載した撮像装置からの画像情報に基づいて作業機械を支援する支援装置であって、
    前記作業機械の状態を表す状態情報を取得する状態情報取得部と、
    前記無人飛行体の目標位置と、前記目標位置までの前記無人飛行体の移動態様とを決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記移動態様に基づいて、前記目標位置までの前記無人飛行体の移動を制御する制御部とを備え、
    前記決定部は、前記状態情報に基づいて、前記作業機械との干渉を回避するように前記移動態様を決定する、支援装置。
  2. 前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられる作業機構と、を備え、
    前記状態情報は、前記作業機械及び前記作業機構の少なくともいずれか一方の姿勢を表す姿勢情報を含む、請求項1に記載の支援装置。
  3. 前記状態情報に基づいて、前記無人飛行体の現在位置から前記目標位置まで直線移動した場合の、前記無人飛行体と前記作業機械との干渉の可能性を表すパラメータの値を算出する算出部を更に備え、
    前記決定部は、前記パラメータの値に基づいて、前記移動態様を決定する、請求項2に記載の支援装置。
  4. 前記決定部は、前記作業機構を前記撮像装置が撮像できるように前記目標位置を決定する、請求項2又は3に記載の支援装置。
  5. 前記決定部は、前記作業機構または作業対象物の一部を前記撮像装置が撮像できるように前記目標位置を決定する、請求項2又は3に記載の支援装置。
  6. 前記目標位置は、前記作業機構を前記作業機構の左側から前記撮像装置が撮像できる左側位置と、前記作業機構を前記作業機構の右側から前記撮像装置が撮像できる右側位置とを含み、
    前記決定部は、前記左側位置と前記右側位置との間で前記目標位置が変化した場合に、前記移動態様を決定する、請求項4又は5に記載の支援装置。
  7. 前記決定部は、前記目標位置が変化した場合に、元の前記目標位置から新たな前記目標位置までを直線的に移動する第1移動態様と、元の前記目標位置から新たな前記目標位置までを経由地点を経由して移動する第2移動態様のうちから、選択した一方を、前記移動態様として決定する、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  8. 前記第2移動態様は、元の前記目標位置から前記経由地点までの直線的な移動と、前記経由地点から新たな前記目標位置までの直線的な移動とを含む、請求項7に記載の支援装置。
  9. 前記決定部は、前記第2移動態様を選択する場合に、前記状態情報に基づいて前記経由地点を決定する、請求項7又は8に記載の支援装置。
  10. 前記決定部は、前記第2移動態様による移動時の前記無人飛行体と前記作業機械との間の最短距離が、前記第1移動態様による移動時の同最短距離よりも長くなるように、前記経由地点を決定する、請求項9に記載の支援装置。
  11. 前記作業機械の周辺環境を表す周辺環境情報を取得する周辺環境情報取得部を更に備え、
    前記決定部は、前記状態情報及び前記周辺環境情報に基づいて、前記移動態様を決定する、請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  12. 前記決定部により前記移動態様を決定できない場合に、所定情報を出力する情報出力部を更に備える、請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の支援装置。
  13. 請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の支援装置と、前記作業機械及び前記無人飛行体のうちの少なくともいずれか一方とを含む、システム。
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