JP2019203433A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動アクチュエータの駆動力により駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相を設定する弁開閉時期制御装置において、軸受の耐久性を高めつつ小型に構成する。【解決手段】弁開閉時期制御装置100は、回転軸芯Xと平行姿勢で且つ回転軸芯Xに対して所定の偏芯量Dyを有する偏芯軸芯で回転する入力ギヤ30を有し、回転軸芯Xを中心に内燃機関Eのクランクシャフト1と同期回転する駆動側回転体Aと、入力ギヤ30の歯数よりも多い歯数を含む出力ギヤ25を有し、回転軸芯Xと同軸芯で内燃機関Eの弁開閉用のカムシャフト2と一体回転する従動側回転体Bと、筒状の偏芯部材26と、偏芯部材26を支持する第1軸受28と、入力ギヤ30を支持する第2軸受29と、を備え、第1軸受28の内径D1は、第2軸受29の内径D2に偏芯量Dyの2倍を加えた値よりも大きく構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動アクチュエータの駆動力により駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相を設定する弁開閉時期制御装置に関する。
従来、回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、回転軸芯と同軸芯で駆動側回転体の径方向内側に配置された状態で内燃機関の弁開閉用のカムシャフトと一体回転する従動側回転体と、駆動側回転体および従動側回転体の相対回転位相を設定する電動アクチュエータと、を備えた弁開閉時期制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の弁開閉時期制御装置は、従動側回転体に設けられた出力ギヤ(文献では従動側内歯車部)と、駆動側回転体と連結され回転軸芯に対して偏芯した偏芯軸芯で回転する入力ギヤ(文献では遊星歯車)と、入力ギヤを支持する筒状の偏芯部材(文献では遊星キャリア)と、従動側回転体の径方向内側と偏芯部材の径方向外側との間に配置される第1軸受(文献では遊星ベアリング)と、駆動側回転体の径方向内側と偏芯部材の径方向外側との間に配置される第2軸受(文献では遊星ベアリング)と、を備えている(特許文献1の図19〜図21参照)。また、入力ギヤは、駆動側回転体に形成された駆動側内歯車部と噛み合う駆動側外歯車部により駆動側回転体と連結されており、さらに第1軸受と従動側回転体との間まで延出し従動側回転体の出力ギヤと噛み合う従動側外歯車部を有している。
第1軸受は、ばね部材により入力ギヤの方向に付勢されており、駆動側回転体の駆動側内歯車部と駆動側内歯車部よりも歯数が少ない入力ギヤの駆動側外歯車部とが噛み合うと共に、従動側回転体の出力ギヤと従動側内歯車部よりも歯数が少ない入力ギヤの従動側外歯車部とが噛み合っている。さらに入力ギヤの従動側外歯車部は駆動側外歯車部よりも歯数が少なく形成されており、電動アクチュエータの駆動力により偏芯部材の回転で偏芯軸芯を回転軸芯周りに公転させて入力ギヤの駆動側外歯車部および従動側外歯車部と駆動側内歯車部および従動側回転体の出力ギヤとの噛み合い位置を変化させる。その結果、入力ギヤにおける従動側外歯車部と駆動側外歯車部との歯数の差により、相対回転位相が変更される。
特開2008−38886号公報
特許文献1に記載の弁開閉時期制御装置は、ばね部材により第1軸受を付勢して入力ギヤと出力ギヤとの噛み合い部におけるバックラッシュを無くすものであるが、このばね部材と第2軸受とが摺接しないように設計する必要がある。特許文献1に記載の技術では、偏芯部材の径方向外側に突起を設けて、該突起をばね部材と第2軸受との間に配置することで、ばね部材と第2軸受との摺接を防止している。
しかしながら、特許文献1に記載の弁開閉時期制御装置は、偏芯部材の突起によって、ばね部材により付勢される第1軸受と第2軸受との回転軸芯方向の距離を短縮することができず、軸長が大きくなってしまう。しかも、第1軸受と第2軸受との距離が離れるほど、出力ギヤと入力ギヤとの噛み合い部から受ける反力により、これら軸受にかかるモーメントが大きくなり、軸受の寿命低下を招いてしまう。
そこで、電動アクチュエータの駆動力により駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相を設定する弁開閉時期制御装置において、軸受の耐久性を高めつつ小型に構成することが望まれている。
本発明に係る弁開閉時期制御装置の特徴構成は、回転軸芯と平行姿勢で且つ前記回転軸芯に対して所定の偏芯量を有する偏芯軸芯で回転する入力ギヤを有し、前記回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、前記入力ギヤの歯数よりも多い歯数を含む出力ギヤを有し、前記回転軸芯と同軸芯で前記内燃機関の弁開閉用のカムシャフトと一体回転する従動側回転体と、前記駆動側回転体および前記従動側回転体の相対回転位相を設定する電動アクチュエータと、該電動アクチュエータによって回転される筒状の偏芯部材と、前記偏芯部材を支持する第1軸受と、前記入力ギヤを支持する第2軸受と、を備え、前記電動アクチュエータの駆動力による前記偏芯部材の回転で前記偏芯軸芯を前記回転軸芯周りに公転させて前記出力ギヤと前記入力ギヤとの噛み合い位置を変化させることにより前記相対回転位相が変更され、前記第1軸受の内径は、前記第2軸受の内径に前記偏芯量の2倍を加えた値よりも大きい点にある。
本構成では、電動アクチュエータの駆動力による偏芯部材の回転で偏芯軸芯を回転軸芯周りに公転させて、駆動側回転体に設けられた入力ギヤと従動側回転体に設けられた出力ギヤとを噛み合い位置を変化させることにより駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相が変更可能となっている。その結果、偏芯部材を支持する第1軸受と、前入力ギヤを支持する第2軸受とには、噛み合い部位からの反力を受けてモーメントが作用し、耐久性が問題となる。このため、第1軸受と第2軸受とは回転軸芯方向に近接させることが望ましい。
ところで、駆動側回転体に設けられた入力ギヤは偏芯軸芯が回転軸芯周りに所定の偏心量で公転するので、第2軸受の内周面は回転軸芯を中心として径方向に偏芯量の2倍の移動量となる。つまり、本構成のように第1軸受の内径を第2軸受の内径に偏芯量の2倍を加えた値よりも大きくすれば、駆動側回転体の回転時において第1軸受の内周面は必ず第2軸受の内周面よりも径方向外側に位置することとなる。その結果、第2軸受の内周面に例えば板ばね等を配置した場合でも、第1軸受は該板ばねに干渉しない。このため、第1軸受と第2軸受とを回転軸芯方向に沿って近接させることが可能となる。
よって、弁開閉時期制御装置の軸長を短縮することができると共に、出力ギヤと入力ギヤとの噛み合い部から受ける反力によりこれら軸受にかかるモーメントを小さくして、軸受の耐久性を高めることができる。このように、電動アクチュエータの駆動力により駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相を設定する弁開閉時期制御装置において、軸受の耐久性を高めつつ小型に構成できた。
他の特徴構成は、前記偏芯部材は、前記第1軸受が配置される第一部分と前記第2軸受が配置される第二部分とを有し、前記第2軸受は、前記入力ギヤの径方向内側と前記偏芯部材の前記第二部分の径方向外側との間に配置されており、前記第2軸受の径方向内側と前記偏芯部材の径方向外側との間に配置され前記第2軸受を前記入力ギヤの側に付勢する付勢部材をさらに備え、前記偏芯部材の前記第一部分には前記付勢部材の径方向の外面よりも更に径方向外側に突出させた突出部が形成されており、当該突出部の外周面と前記第1軸受の内周面とを嵌合させている点にある。
本構成のように、第2軸受を入力ギヤの側に付勢する付勢部材を設ければ、出力ギヤと入力ギヤとの噛み合い部におけるバックラッシュを無くすことができる。また、本構成のように、偏芯部材の第一部分に付勢部材の径方向の外面よりも更に径方向外側に突出させた突出部を設け、突出部の外周面と第1軸受の内周面とを嵌合させれば、該突出部により付勢部材と第1軸受との摺接を確実に防止することができる。
他の特徴構成は、前記付勢部材と前記第1軸受とが径方向視において一部重なっている点にある。
本構成のように、付勢部材と第1軸受とが径方向視において一部重なっていれば、第1軸受と第2軸受とが回転軸芯方向により近接した状態となる。よって、弁開閉時期制御装置の軸長を短縮することができると共に軸受の耐久性を確実に高めることができる。
他の特徴構成は、前記駆動側回転体は、前記内燃機関の回転が伝達される本体部と、前記入力ギヤを前記本体部に連結するオルダム継手をさらに備え、前記第1軸受と前記第2軸受は前記回転軸芯方向に近接して配置され、前記オルダム継手は、前記回転軸芯に沿う方向で前記第1軸受および前記第2軸受の双方よりも前記カムシャフトより遠い側に配置されている点にある。
本構成によると、駆動側回転体は、内燃機関の回転が伝達される本体部と、入力ギヤを本体部に連結するオルダム継手をさらに備え、オルダム継手を回転軸芯に沿う方向で第1軸受および第2軸受の双方よりもカムシャフトより遠い側に配置している。このため、第1軸受と第2軸受との間にオルダム継手が介在することなく、第1軸受と第2軸受とを回転軸芯方向に容易に近接させることができる。
他の特徴構成は、前記偏芯部材は、前記回転軸芯に沿う方向で前記第1軸受および前記第2軸受の双方よりも前記カムシャフトに近い側において径方向外側に突出した突起を有しており、前記突起が前記回転軸芯に沿う方向で前記第1軸受と前記従動側回転体との間に挟まれている点にある。
偏芯部材は、出力ギヤと入力ギヤとの噛み合い部からの反力を受けて、回転軸芯方向に移動し易い。本構成のように、偏芯部材の突起を第1軸受と従動側回転体との間に挟んで配置することにより、偏芯部材の回転軸芯方向への移動を防止し、円滑な回転を実現することができる。しかも、偏芯部材の突起は第1軸受および第2軸受の双方よりもカムシャフトに近い側に配置されているので、第1軸受と第2軸受との間に該突起が介在することなく、第1軸受と第2軸受とを回転軸芯方向に容易に近接させることができる。
弁開閉時期制御装置の断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 弁開閉時期制御装置の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1に示すように、内燃機関としてのエンジンEのクランクシャフト1と回転軸芯Xを中心に同期回転する駆動側回転体Aと、駆動側回転体Aの径方向内側に配置され、回転軸芯Xを中心にして弁開閉用の吸気カムシャフト2(カムシャフトの一例)と一体回転する従動側回転体Bと、駆動側回転体Aと従動側回転体Bとの相対回転位相を設定する電動モータで構成される位相制御モータM(電動アクチュエータの一例)とを備えて弁開閉時期制御装置100が構成されている。弁開閉時期制御装置100は、回転軸芯Xに沿う方向で、位相制御モータMと吸気カムシャフト2との間に配置されている。
エンジンEは、シリンダブロックに形成された複数のシリンダ3にピストン4を収容し、そのピストン4をコネクティングロッド5によりクランクシャフト1に連結した4サイクル型に構成されている。このエンジンEのクランクシャフト1の出力スプロケット1Sと、駆動側回転体Aの駆動スプロケット11Sとに亘ってタイミングチェーン6(タイミングベルト等でも良い)が巻回されている。これにより、エンジンEのクランクシャフト1の回転が駆動側回転体Aに伝達される。
これによりエンジンEの稼働時には弁開閉時期制御装置100の全体が回転軸芯Xを中心に回転する。また、位相制御モータMの駆動力により後述する位相調節機構Cを作動させ駆動側回転体Aに対して従動側回転体Bを回転方向と同方向又は逆方向に相対変位可能となる。この変位により駆動側回転体Aと従動側回転体Bとの相対回転位相を設定し、吸気カムシャフト2のカム部2Aによる吸気バルブ2Bの開閉時期(開閉タイミング)の制御が実現する。
尚、従動側回転体Bが駆動側回転体Aの回転方向と同方向に変位する作動を進角作動と称し、この進角作動により吸気圧縮比が増大する。また、従動側回転体Bが駆動側回転体Aと逆方向に変位する作動を遅角作動と称し、この遅角作動により吸気圧縮比が低減する。
〔弁開閉時期制御装置〕
図1〜図4に示すように、駆動側回転体Aは、回転軸芯Xを中心とする筒状の本体部Aaと、本体部Aaと同期回転するオルダム継手Cxおよび入力ギヤ30とを備えている。本体部Aaは、外周に駆動スプロケット11Sが形成されたアウタケース11と、フロントプレート12と、を複数の締結ボルト13で締結して構成されている。アウタケース11は、底部に開口を有する有底筒状型である。駆動側回転体Aの一部を構成するオルダム継手Cxおよび入力ギヤ30は、後述する位相調節機構Cとしても機能する。オルダム継手Cxを介して入力ギヤ30は本体部Aaに連結されている。
アウタケース11の内部空間に中間部材20(従動側回転体Bの一例)と、ハイポサイクロイド型のギヤ減速機構を有した位相調節機構Cとが収容されている。また、位相調節機構Cは、位相変化を駆動側回転体Aおよび従動側回転体Bに反映するオルダム継手Cxを備えており、このオルダム継手Cxは回転軸芯X方向において中間部材20とフロントプレート12との間に配置されている。フロントプレート12のうちオルダム継手Cxと対向する面には、回転軸芯X方向に僅かな隙間となる潤滑凹部12aが形成されている。
従動側回転体Bを構成する中間部材20は、回転軸芯Xに直交する姿勢で吸気カムシャフト2に連結される支持壁部21と、回転軸芯Xを中心とする筒状で吸気カムシャフト2から離間する方向に突出する筒状壁部22とが一体形成されている。
この中間部材20は、筒状壁部22の外面がアウタケース11の内面に接触する状態で相対回転自在に挿入されており、支持壁部21の中央の貫通孔に挿通する連結ボルト23により吸気カムシャフト2の端部に固定されている。このように固定された状態で筒状壁部22の回転軸芯Xに沿う方向で外側(吸気カムシャフト2より遠い側)の端部がフロントプレート12より回転軸芯Xに沿う方向で内側(吸気カムシャフト2に近い側)に位置するように構成されている。中間部材20の支持壁部21のうち、吸気カムシャフト2に当接する面の一部には偏芯部材26の内部にオイルを案内する開口部21aが形成されている。
位相制御モータMは、その出力軸Maを回転軸芯Xと同軸芯上に配置するように支持フレーム7によりエンジンEに支持されている。位相制御モータMの出力軸Maには回転軸芯Xに対して直交する姿勢の一対の係合ピン8が形成されている。
〔位相調節機構〕
図1〜図5に示すように位相調節機構Cは、位相制御モータMの駆動力により駆動側回転体Aと従動側回転体Bとの相対回転位相を変更するように複数の部材で構成されている。この位相調節機構Cは、中間部材20と、中間部材20の筒状壁部22の内周面に形成される出力ギヤ25と、偏芯部材26と、板ばね27(付勢部材の一例)と、第1軸受28と、第2軸受29と、固定リング31と、オルダム継手Cxと、入力ギヤ30と、を備えている。なお、第1軸受28および第2軸受29は、夫々内輪28a,29aと外輪28b,29bとを有するボールベアリングが使用されている。
中間部材20の筒状壁部22の内周のうち、回転軸芯Xに沿う方向で内側(支持壁部21に隣接する位置)に回転軸芯Xを中心とする支持面22Sが形成され、支持面22Sより回転軸芯Xに沿う方向で外側(吸気カムシャフト2より遠い側)に回転軸芯Xを中心とする出力ギヤ25が一体的に形成されている。
偏芯部材26は筒状であり、この偏芯部材26は、回転軸芯Xに沿う方向での内側(吸気カムシャフト2に近い側)に従動側回転体B(中間部材20)の径方向内側を支持する第一部分26Aと、回転軸芯Xに沿う方向での外側(吸気カムシャフト2より遠い側)に駆動側回転体A(入力ギヤ30)の径方向内側を支持する第二部分26Bと、を有している。第二部分26Bには、回転軸芯Xに平行となる姿勢で且つ回転軸芯Xに対して所定の偏芯量Dyで偏芯する偏芯軸芯Yを中心とする外周面である偏芯支持面26Eが形成されている(図3参照)。この偏芯支持面26Eの外周に形成した凹部26Fに板ばね27が嵌め込まれている。また、第一部分26Aには、この板ばね27の径方向の外面よりも更に径方向外側に突出させた突出部26Sが形成されている。この突出部26Sの外周面には回転軸芯Xを中心とする円周支持面26Saが形成されている(図2参照)。
偏芯部材26の内周には、位相制御モータMの一対の係合ピン8の各々が係合可能な一対の係合溝26Tが回転軸芯Xと平行姿勢で形成されている(図4参照)。更に、偏芯部材26の回転軸芯Xに沿う方向で内側(支持壁部21の側)の端部には径方向外側に突出した環状の突起26aが形成されている。この突起26aは、回転軸芯Xに沿う方向で従動側回転体Bの支持壁部21と第1軸受28との間に挟まれており、偏芯部材26の抜け止め機能を有している。
偏芯部材26は、図1〜図3に示すように円周支持面26Sa(突出部26Sの外周面)が第1軸受28の内輪28aの内周面に圧入(嵌合の一例)され、偏芯支持面26Eが板ばね27の付勢力により第2軸受29の内輪29aの内周面の一部に嵌合状態で当接している。また、第1軸受28の外輪28bの外周面は従動側回転体B(中間部材20)の筒状壁部22の支持面22Sに圧入され、第2軸受29の外輪29bの外周面は入力ギヤ30の内周面に圧入されている。このとき、筒状壁部22は第1軸受28を径方向に支持し、第1軸受28は偏芯部材26を径方向に支持し、偏芯部材26は第2軸受29を径方向に支持し、第2軸受29は入力ギヤ30を径方向に支持している。つまり、第1軸受28は、従動側回転体B(中間部材20)の径方向内側と偏芯部材26の第一部分26Aの径方向外側との間に配置され、第2軸受29は、駆動側回転体A(入力ギヤ30)の径方向内側と偏芯部材26の第二部分26Bの径方向外側との間に配置されている。すなわち、第1軸受28は従動側回転体Bに支持され、且つ、偏芯部材26を支持し、第2軸受29は偏芯部材26に支持され、且つ、入力ギヤ30を支持する。なお、偏芯部材26と第1軸受28の内輪28aとの圧入、従動側回転体Bと第1軸受28の外輪28bとの圧入、および入力ギヤ30と第2軸受29の外輪29bとの圧入は、何れかが凹凸嵌合等であっても良く、両部材が一体で回転できる形態であれば特に限定されない。また、第1軸受28は筒状壁部22に直接支持され、且つ、偏芯部材26を直接支持する構成に限定されない。筒状壁部22と第1軸受28との間に配置された別部材を介して第1軸受28が筒状壁部22に支持されても良いし、第1軸受28と偏芯部材26との間に配置された別部材を介して第1軸受28が偏芯部材26を支持しても良い。第2軸受29についても同様である。すなわち、第2軸受29は偏芯部材26に直接支持され、且つ、入力ギヤ30を直接支持する構成に限定されない。偏芯部材26と第2軸受29との間に配置された別部材を介して第2軸受29が偏芯部材26に支持されても良いし、第2軸受29と入力ギヤ30との間に配置された別部材を介して第2軸受29が入力ギヤ30を支持しても良い。
本実施形態では、第1軸受28の内輪28aの内周面の直径である第1軸受28の内径D1を、第2軸受29の内輪29aの内周面の直径である第2軸受29の内径D2に偏芯量Dyの2倍を加えた値よりも大きく構成している。また、板ばね27と第1軸受28とが径方向視において一部重なっている。このため、第1軸受28と第2軸受29とが回転軸芯X方向に近接した状態となっている。
この位相調節機構Cでは、入力ギヤ30の外歯部30Aの歯数が、出力ギヤ25の内歯部25Aの歯数より1歯だけ少なく設定されている。そして、入力ギヤ30の外歯部30Aの一部が出力ギヤ25の内歯部25Aの一部に噛合する。
板ばね27は、ばね板材をU字状に屈曲させた一対の屈曲部材で構成されており、入力ギヤ30の外歯部30Aの一部を出力ギヤ25の内歯部25Aの一部に噛み合わせるように、入力ギヤ30に付勢力を作用させる。この板ばね27の付勢力により、入力ギヤ30と出力ギヤ25との噛み合い部におけるバックラッシュを無くすことができる。板ばね27の一対の屈曲部材は、偏芯支持面26Eの凹部26Fに形成したガイド凸部26Faにより所定の位置に設置されている(図4参照)。本実施形態では、板ばね27の回転軸芯X方向の長さが第2軸受29の回転軸芯X方向の長さよりも大きく構成されており、板ばね27の回転軸芯X方向に沿う中心が第2軸受29の回転軸芯X方向に沿う中心に一致するように板ばね27と第2軸受29との位置関係が規定されている(図1参照)。これにより、板ばね27の付勢力を第2軸受29に均等に作用させることが可能となるので、入力ギヤ30と出力ギヤ25との噛み合い部におけるバックラッシュを確実に無くすることができる。
固定リング31はC字状の環状部材であり、偏芯部材26の偏芯支持面26Eよりも回転軸芯X方向の外側(吸気カムシャフト2より遠い側)に周方向に亘って形成した環状溝26Eaに固定リング31が嵌合状態で固定されることにより第2軸受29の抜け止めが行われる(図5参照)。
図1、図4、図5に示すように、オルダム継手Cxは、中央の環状部41と、この環状部41から第1方向(図4では左右方向)に沿って径方向外側に突出する一対の外部係合アーム42と、環状部41から第1方向に直交する第2方向(図4では上下方向)に沿って径方向外側に突出する内部係合アーム43とを一体形成した板状の継手部材で構成されている。一対の内部係合アーム43の各々には環状部41の開口に連なる係合凹部43aが形成されている。
アウタケース11のうち、フロントプレート12が当接する開口縁部にはアウタケース11の内部空間から外部空間に亘り、回転軸芯Xを中心に径方向に延出する一対の案内溝部11aが貫通溝状に形成されている。この案内溝部11aの溝幅が外部係合アーム42の幅より僅かに広く設定され、各々の案内溝部11aには潤滑油を排出する一対の排出流路11bが切欠き形成されている。なお、排出流路11bを、フロントプレート12に形成しても良い。
入力ギヤ30は、周方向に亘って複数の外歯部30Aを有する環状部材であり、回転軸芯Xに平行となる姿勢で且つ回転軸芯Xに対して所定の偏芯量Dyで偏芯する偏芯軸芯Yを中心として回転する。この入力ギヤ30のうちフロントプレート12に対向する端面には、一対の係合突起30Tが一体形成されている。この係合突起30Tの係合幅が内部係合アーム43の係合凹部43aの係合幅より僅かに狭く設定されている。
このような構成から、オルダム継手Cxの一対の外部係合アーム42を、アウタケース11の一対の案内溝部11aに係合させ、オルダム継手Cxの一対の内部係合アーム43の係合凹部43aを、入力ギヤ30の一対の係合突起30Tに係合させることによりオルダム継手Cxを機能させることが可能となる。
このとき、オルダム継手Cxがアウタケース11に対して外部係合アーム42が突出する第1方向(図4で左右方向)に変位可能となり、このオルダム継手Cxに対して内部係合アーム43の係合凹部43aの形成方向に沿う第2方向(図4では上下方向)に入力ギヤ30が変位自在となる。
図1に示すように、オイルポンプPから供給される潤滑油は、吸気カムシャフト2の潤滑油路15から、中間部材20の支持壁部21の開口部21aを介して偏芯部材26の内部空間に供給される。このように供給された潤滑油は、遠心力により偏芯部材26の突起26aと従動側回転体Bの支持壁部21との隙間から第1軸受28に供給され第1軸受28を円滑に作動させる。これと同時に、偏芯部材26の内部空間の潤滑油は遠心力によりオルダム継手Cxに供給されると共に、第2軸受29に供給され、出力ギヤ25の内歯部25Aと入力ギヤ30の外歯部30Aとの間に供給される。そして、このオルダム継手Cxに供給された潤滑油は、オルダム継手Cxの外部係合アーム42とアウタケース11の案内溝部11aとの間の隙間から外部に排出される。
特に、案内溝部11aに排出流路11bが形成されているため、寒冷の環境で停止状態にあるエンジンEを始動する際には、遠心力によって内部の潤滑油が排出流路11bを介して迅速に排出される。このため、粘性の高い潤滑油を短時間のうちに排出し、潤滑油の粘性の影響を排除して位相調節機構Cの迅速な作動を可能にする。
組み立て状態の弁開閉時期制御装置100は、図1に示すように吸気カムシャフト2の端部に中間部材20の支持壁部21が連結ボルト23により連結されており、吸気カムシャフト2と中間部材20とが一体回転する。偏芯部材26は第1軸受28により中間部材20に対して回転軸芯Xを中心に相対回転自在に支持されている。図1、図2に示すように、この偏芯部材26の偏芯支持面26Eに対し第2軸受29を介して入力ギヤ30が支持され、板ばね27の付勢力により入力ギヤ30の外歯部30Aの一部が出力ギヤ25の内歯部25Aの一部に噛み合っている。
更に、図4に示すようにオルダム継手Cxの外部係合アーム42がアウタケース11の一対の案内溝部11aに係合し、オルダム継手Cxの内部係合アーム43の係合凹部43aに入力ギヤ30の係合突起30Tが係合する。図1に示すようにオルダム継手Cxの外方側にフロントプレート12が配置されるため、オルダム継手Cxはフロントプレート12の内面に接触する状態で回転軸芯Xに対して直交する方向に移動可能となる。この配置により、オルダム継手Cxは、第1軸受28および第2軸受29の双方より回転軸芯X方向の外側(吸気カムシャフト2より遠い側)で、且つフロントプレート12より回転軸芯X方向の内側(吸気カムシャフト2に近い側)に配置されている。
そして、図1〜図3に示すように、位相制御モータMの出力軸Maに形成された一対の係合ピン8が、偏芯部材26の係合溝26Tに係合している。
〔位相調節機構の作動形態〕
位相制御モータMはECUとして構成される制御装置(不図示)によって制御される。エンジンEにはクランクシャフト1と吸気カムシャフト2との回転速度(単位時間あたりの回転数)と、各々の回転位相とを検知可能なセンサ(不図示)を備えており、これらのセンサの検知信号が制御装置に入力するように構成されている。
制御装置は、エンジンEの稼動時において位相制御モータMを吸気カムシャフト2の回転速度と等しい速度で駆動することで相対回転位相を維持する。これに対して位相制御モータMの回転速度を吸気カムシャフト2の回転速度より低減することにより進角作動が行われ、これとは逆に回転速度が増大することにより遅角作動が行われる。前述したように進角作動により吸気圧縮比が増大し、遅角作動により吸気圧縮比が低減する。
位相制御モータMがアウタケース11と等速(吸気カムシャフト2と等速)で回転する場合には、出力ギヤ25の内歯部25Aに対する入力ギヤ30の外歯部30Aの噛み合い位置が変化しないため、駆動側回転体Aに対する従動側回転体Bの相対回転位相は維持される。
これに対してアウタケース11の回転速度より高速又は低速で位相制御モータMの出力軸Maを駆動回転することにより、位相調節機構Cにおける偏芯軸芯Yが回転軸芯X周りに公転する。この公転により出力ギヤ25の内歯部25Aに対する入力ギヤ30の外歯部30Aに対する噛み合い位置が出力ギヤ25の内周に沿って変位し、入力ギヤ30と出力ギヤ25との間には回転力が作用する。つまり、出力ギヤ25には回転軸芯Xを中心とする回転力が作用し、入力ギヤ30には偏芯軸芯Yを中心に自転させようとする回転力が作用する。
前述したように入力ギヤ30は、その係合突起30Tがオルダム継手Cxの内部係合アーム43の係合凹部43aに係合するためアウタケース11に対して自転することはなく、駆動側回転体Aの本体部Aaの回転力が出力ギヤ25に作用する。この回転力の作用により出力ギヤ25と共に中間部材20が、アウタケース11に対し回転軸芯Xを中心に回転する。その結果、駆動側回転体Aと従動側回転体Bとの相対回転位相が設定され、吸気カムシャフト2による開閉時期の設定が実現される。
また、入力ギヤ30の偏芯軸芯Yが回転軸芯X周りに公転する際には、入力ギヤ30の変位に伴い、オルダム継手Cxは、アウタケース11に対して外部係合アーム42が突出する方向(第1方向)に変位し、入力ギヤ30は、内部係合アーム43が突出する方向(第2方向)へ変位する。
前述したように入力ギヤ30の外歯部30Aの歯数が、出力ギヤ25の内歯部25Aの歯数より1歯だけ少なく設定されているため、入力ギヤ30の偏芯軸芯Yが回転軸芯Xを中心に1回転だけ公転した場合には、1歯分だけ出力ギヤ25が回転することになり大きい減速を実現している。
〔実施形態の作用・効果〕
上述したように、本実施形態では、位相制御モータMの駆動力により偏芯部材26の回転で偏芯軸芯Yを公転させて、駆動側回転体Aに設けた入力ギヤ30と従動側回転体Bに設けた出力ギヤ25とを噛み合い位置を変化させることにより相対回転位相が変更可能となっている。その結果、従動側回転体B(中間部材20)の径方向内側と偏芯部材26の第一部分26Aの径方向外側との間に配置された第1軸受28と、駆動側回転体A(入力ギヤ30)の径方向内側と偏芯部材26の第二部分26Bの径方向外側との間に配置された第2軸受29とには、噛み合い部位からの反力を受けてモーメントが作用し、耐久性が問題となる。このため、第1軸受28と第2軸受29とは回転軸芯X方向に近接させることが望ましい。
そこで、図1に示すように、本実施形態では、第1軸受28の内径D1を、第2軸受29の内径D2に偏芯量Dyの2倍を加えた値よりも大きく構成している。これは、駆動側回転体Aに設けられた入力ギヤ30の偏芯軸芯Yが公転するので、駆動側回転体Aの径方向内側と偏芯部材26の径方向外側との間に配置された第2軸受29の内周面の移動量は回転軸芯Xを中心として径方向に偏芯量Dyの2倍となるからである。つまり、本実施形態ように第1軸受28の内径D1を第2軸受29の内径D2に偏芯量Dyの2倍を加えた値よりも大きくすれば、駆動側回転体Aの回転時において第1軸受28の内周面は必ず第2軸受29の内周面よりも径方向外側に位置することとなる。その結果、第2軸受29の内周面に配置された板ばね27に第1軸受28が干渉しない。このため、第1軸受28と第2軸受29とを回転軸芯X方向に沿って近接させることが可能となる。特に、本実施形態では、板ばね27と第1軸受28とが径方向視において一部重なっている。その結果、第1軸受28と第2軸受29とが回転軸芯X方向により近接した状態となっている。
よって、弁開閉時期制御装置100の軸長を短縮することができると共に、出力ギヤ25と入力ギヤ30との噛み合い部から受ける反力によりこれら軸受28,29にかかるモーメントを小さくして、軸受28,29の耐久性を高めることができる。
また、突出部26Sの外周面(円周支持面26Sa)が板ばね27の径方向の外面よりも突出しているため、この突出部26Sにより板ばね27と第1軸受28との摺接を確実に防止することができる。
また、オルダム継手Cxが板材で構成されるため、弁開閉時期制御装置100の回転軸芯Xに沿う方向での小型化が実現される。このオルダム継手Cxは、回転軸芯Xに沿う方向で第1軸受28および第2軸受29の双方よりも吸気カムシャフト2より遠い側に配置されている。このため、第1軸受28と第2軸受29との間にオルダム継手Cxが介在することなく、第1軸受28と第2軸受29とを回転軸芯X方向に容易に近接させることができる。
また、偏芯部材26は、回転軸芯Xに沿う方向で第1軸受28および第2軸受29の双方よりも吸気カムシャフト2に近い側において径方向外側に突出した突起26aを有しており、この突起26aが回転軸芯Xに沿う方向で第1軸受28と従動側回転体Bとの間に挟まれている。このため、出力ギヤ25と入力ギヤ30との噛み合い部からの反力を受けて、偏芯部材26を回転軸芯X方向に沿って吸気カムシャフト2から遠い側に移動させる応力が偏芯部材26に作用したときでも、突起26aが第1軸受28に当接し、第1軸受28と従動側回転体Bの筒状壁部22の支持面22Sとの圧入面によって該応力を受け止めて、偏芯部材26の移動を阻止することができる。しかも、偏芯部材26の突起26aは第1軸受28および第2軸受29の双方よりも吸気カムシャフト2に近い側に配置されているので、第1軸受28と第2軸受29との間に突起26aが介在することなく、第1軸受28と第2軸受29とを回転軸芯X方向に容易に近接させることができる。
また、偏芯部材26の円周支持面26Saが第1軸受28を介して中間部材20の内周面である支持面22Sを支持し、偏芯部材26の偏芯支持面26Eが第2軸受29を介して入力ギヤ30の内周面を支持している。このため、板ばね27の付勢力が偏芯部材26の姿勢を変化させる方向に作用しても偏芯部材26の円周支持面26Saの全周が第1軸受28により中間部材20の内周に抱き込まれるように保持され、偏芯部材26と中間部材20との位置関係を維持できる。
特に、この構成では、板ばね27の付勢力が偏芯部材26と中間部材20との間にだけ作用し、外部の部材に作用しないため、例えば、板ばね27の付勢力に対する外部の部材の変形や変位を考慮せずに済み、偏芯部材26の姿勢維持を一層高い精度で行える。
〔別実施形態〕
(1)上述した実施形態では、入力ギヤ30に板ばね27の付勢力を作用させて、入力ギヤ30と出力ギヤ25との噛み合い部におけるバックラッシュを無くしたが、板ばね27を省略しても良い。この場合でも、入力ギヤ30と出力ギヤ25とが噛み合うことで駆動側回転体Aと駆動側回転体Aとの一体回転が実現できる。
(2)上述した実施形態では、オルダム継手Cxを板状の継手部材で構成したが、例えば、上述した特許文献1(特開2008‐38886号公報)に記載のように駆動側回転体Aの内周面に内歯車部を形成して、該内歯車部と入力ギヤ30とを噛み合わせることにより、オルダム継手Cxを省略しても良い。この場合、第1軸受28を、駆動側回転体Aのフロントプレート12の径方向内側と偏芯部材26の径方向外側との間に配置しても良い。
(3)上述した実施形態では、偏芯部材26を支持する第1軸受28は中間部材20(従動側回転体)の筒状壁部22に直接支持されていたが、これに限られるものではない。特許文献1のように遊星ベアリング(本実施形態の第1軸受28に相当)が、遊星ベアリングと従動側回転体(本実施形態の中間部材20に相当)との間に配置された別部材を介して従動側回転体に支持されていても良い。
(4)上述した実施形態では、エンジンEの吸気側に弁開閉時期制御装置100を設けたが、エンジンEの排気側に弁開閉時期制御装置100を設けても良い。
本発明は、電動アクチュエータの駆動力により駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相を設定する弁開閉時期制御装置に利用することができる。
1 クランクシャフト
2 吸気カムシャフト(カムシャフト)
25 出力ギヤ
26 偏芯部材
26A 第一部分
26B 第二部分
26S 突出部
26Sa 円周支持面(外周面)
26a 突起
27 ばね体(付勢部材)
28 第1軸受
29 第2軸受
30 入力ギヤ
100 弁開閉時期制御装置
A 駆動側回転体
B 従動側回転体
Cx オルダム継手
D1 第1軸受の内径
D2 第2軸受の内径
Dy 偏芯量
E エンジン(内燃機関)
M 位相制御モータ(電動アクチュエータ)
X 回転軸芯
Y 偏芯軸芯

Claims (5)

  1. 回転軸芯と平行姿勢で且つ前記回転軸芯に対して所定の偏芯量を有する偏芯軸芯で回転する入力ギヤを有し、前記回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、
    前記入力ギヤの歯数よりも多い歯数を含む出力ギヤを有し、前記回転軸芯と同軸芯で前記内燃機関の弁開閉用のカムシャフトと一体回転する従動側回転体と、
    前記駆動側回転体および前記従動側回転体の相対回転位相を設定する電動アクチュエータと、
    該電動アクチュエータによって回転される筒状の偏芯部材と、
    前記偏芯部材を支持する第1軸受と、
    前記入力ギヤを支持する第2軸受と、を備え、
    前記電動アクチュエータの駆動力による前記偏芯部材の回転で前記偏芯軸芯を前記回転軸芯周りに公転させて前記出力ギヤと前記入力ギヤとの噛み合い位置を変化させることにより前記相対回転位相が変更され、
    前記第1軸受の内径は、前記第2軸受の内径に前記偏芯量の2倍を加えた値よりも大きい弁開閉時期制御装置。
  2. 前記偏芯部材は、前記第1軸受が配置される第一部分と前記第2軸受が配置される第二部分とを有し、
    前記第2軸受は、前記入力ギヤの径方向内側と前記偏芯部材の前記第二部分の径方向外側との間に配置されており、
    前記第2軸受の径方向内側と前記偏芯部材の径方向外側との間に配置され前記第2軸受を前記入力ギヤの側に付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記偏芯部材の前記第一部分には前記付勢部材の径方向の外面よりも更に径方向外側に突出させた突出部が形成されており、当該突出部の外周面と前記第1軸受の内周面とを嵌合させている請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
  3. 前記付勢部材と前記第1軸受とが径方向視において一部重なっている請求項2に記載の弁開閉時期制御装置。
  4. 前記駆動側回転体は、前記内燃機関の回転が伝達される本体部と、前記入力ギヤを前記本体部に連結するオルダム継手をさらに備え、
    前記第1軸受と前記第2軸受は前記回転軸芯方向に近接して配置され、
    前記オルダム継手は、前記回転軸芯に沿う方向で前記第1軸受および前記第2軸受の双方よりも前記カムシャフトより遠い側に配置されている請求項1〜3の何れか一項に記載の弁開閉時期制御装置。
  5. 前記偏芯部材は、前記回転軸芯に沿う方向で前記第1軸受および前記第2軸受の双方よりも前記カムシャフトに近い側において径方向外側に突出した突起を有しており、
    前記突起が前記回転軸芯に沿う方向で前記第1軸受と前記従動側回転体との間に挟まれている請求項1〜4の何れか一項に記載の弁開閉時期制御装置。
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