JP2019202569A - ホイール式建設機械 - Google Patents

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慎太郎 小林
Shintaro Kobayashi
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Abstract

【課題】車輪により巻上げられて飛散する土砂を阻止すると共に、上面の排水性を向上したホイール式建設機械を提供する。【解決手段】ホイール式油圧ショベル1は、シャーシ11の前側の側面に設けられ前車輪15を上側から覆う上面板18Aを有する左,右の前フェンダ18と、シャーシ11の後側の側面に設けられ前記後車輪16を上側から覆う上面板23を有する左,右の後フェンダ22とを備えている。後フェンダ22の上面板23には、作業者の足場となる平坦面部23Aが設けられている。平坦面部23Aには、上,下方向に貫通する開口部27と、開口部27と対応する位置で左,右方向に延びると共に前,後方向に間隔をもって配置され後車輪16に向けて延びている複数のルーバ部材28とが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、左,右の前車輪と左,右の後車輪とを有するホイール式油圧ショベル等のホイール式建設機械に関する。
ホイール式建設機械の代表例であるホイール式油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体に旋回輪を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とを含んで構成されている。
ホイール式油圧ショベルの下部走行体は、前,後方向に延びて設けられたシャーシと、シャーシの前部位置に設けられた左,右の前車輪と、シャーシの後部位置に設けられた左,右の後車輪と、前車輪の上側を覆うようにシャーシの側面に設けられた左,右の前フェンダと、後車輪の上側を覆うようにシャーシの側面に設けられた左,右の後フェンダとを含んで構成されている。
ここで、フェンダは、車輪の上側を覆うことにより、車輪により巻上げられて飛散する土砂等が上部旋回体に接触するのを防止している。また、オペレータは、運転席に搭乗したり、メンテナンス作業をしたりするときにフェンダ上を昇降する。そこで、車輪から飛散する土砂を阻止すると共に、上面側に排水溝を有するフェンダが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭59−118656号公報
ところで、特許文献1に記載されたフェンダは、上面(左,右の排水溝間)に平坦面が残っているのでフェンダ上面に雨水等が残留し、フェンダ上に昇ったオペレータの足元が不安定になる虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車輪により巻上げられて飛散する土砂を阻止すると共に、上面の排水性を向上したホイール式建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のホイール式建設機械は、前,後方向に延びるシャーシと、前記シャーシの前部位置に設けられた左,右の前車輪と、前記シャーシの後部位置に設けられた左,右の後車輪と、前記シャーシの前側の側面に設けられ前記前車輪を上側から覆う上面板を有する左,右の前フェンダと、前記シャーシの後側の側面に設けられ前記後車輪を上側から覆う上面板を有する左,右の後フェンダとを備えている。
そして、本発明の特徴は、前記左,右の前フェンダと前記左,右の後フェンダとのうち少なくとも一方のフェンダの前記上面板には、平坦面部が設けられ、前記平坦面部には、上,下方向に貫通する開口部と、前記開口部と対応する位置で左,右方向に延びると共に前,後方向に間隔をもって配置され車輪に向けて延びている複数のルーバ部材とが設けられている。
本発明によれば、車輪により巻上げられて飛散する土砂を阻止すると共に、フェンダ上面の排水性を向上することができる。
本発明の実施形態によるホイール式油圧ショベルを示す正面図である。 ホイール式油圧ショベルの下部走行体を示す平面図である。 後車輪、後フェンダ、排土板等を示す斜視図である。 図3中の後フェンダを拡大して示す斜視図である。 図4中の後フェンダを矢示V−V方向からみた断面図である。 第1変形例による後フェンダを示す図5と同様の断面図である。 第2変形例による後フェンダを示す図5と同様の断面図である。 第3変形例による後フェンダを示す図5と同様の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るホイール式建設機械の代表例として、ホイール式油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
図1において、ホイール式油圧ショベル1は、後述する左,右の前車輪15および左,右の後車輪16を有する自走可能なホイール式の下部走行体2と、旋回輪3を介して下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置5とにより構成されている。フロント装置5は、ブーム5A、アーム5B、バケット5C、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F等を含んで構成され、土砂の掘削作業等を行うものである。
上部旋回体4は、後述のシャーシ11上に旋回輪3を介して旋回可能に取付けられた旋回フレーム6を有している。旋回フレーム6は上部旋回体4のベースとなるもので、強固な支持構造体として形成されている。旋回フレーム6の左前側には、運転室を画成するキャブ7が設けられ、旋回フレーム6の後端側には、フロント装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト8が設けられている。
カウンタウエイト8の左,右両側の下側位置には、ホイール式油圧ショベル1が公道を走行するために必要となるテールランプ装置9が設けられている。このテールランプ装置9は、例えばストップランプ(停止灯)、バックアップランプ(後退灯)、ターンシグナルランプ(方向指示灯)等を含んで構成されている。また、カウンタウエイト8の前側には、油圧ポンプを駆動するエンジンが設けられ、これらエンジン、油圧ポンプ等の搭載機器(いずれも図示せず)は外装カバー10によって覆われている。
次に、ホイール式油圧ショベル1の下部走行体2を構成するシャーシ11、左,右の前車輪15、左,右の後車輪16、左,右の前フェンダ18、左,右の後フェンダ22について説明する。
シャーシ11は、下部走行体2のベースを構成するものである。シャーシ11は、前,後方向に水平に延びる上面板11Aと、上面板11Aと上,下方向で対面する下面板(図示せず)と、上面板11Aと下面板との間に配置され左,右方向で対面する左,右の側面板11B(左側のみ図示)とによって囲まれた断面四角形のボックス構造体として形成されている。上面板11Aの前,後方向(長さ方向)の中央部には、大径な円筒状の筒体11Cが設けられ、この筒体11C上に旋回輪3が取付けられる構成となっている。
シャーシ11の前端には、シャーシ11の長さ方向と直交する方向に延びる長方形状の前端面板11Dが設けられ、この前端面板11Dがシャーシ11の前側の端面位置となっている。シャーシ11の後端には、前端面板11Dと前,後方向で対面する長方形状の後端面板11Eが設けられ、この後端面板11Eがシャーシ11の後側の端面位置となっている。シャーシ11の前端面板11Dには、例えばバケットホルダ12が取付けられている(図1参照)。バケットホルダ12は、ホイール式油圧ショベル1の走行時にフロント装置5のバケット5Cを保持するものである。一方、シャーシ11の後端面板11Eには後述の排土装置17が設けられている。
シャーシ11の左,右の側面板11Bには、それぞれ前フェンダ取付部材11Fと後フェンダ取付部材11Gとが前,後方向に離間して設けられている。前フェンダ取付部材11Fは、前車輪15の後方に配置され、ボルト等を用いてシャーシ11の側面板11Bに取付けられている。前フェンダ取付部材11Fは、前車輪15と同等ないしそれよりも大きな左,右方向の幅寸法を有する板体となっており、前端から後端に向けて斜め下向きに傾斜しつつ側面板11Bから外側に向けて突出している。そして、前フェンダ取付部材11Fには、後述の前フェンダ18が取付けられる。
後フェンダ取付部材11Gは、後車輪16の後方に配置され、ボルト等を用いてシャーシ11の側面板11Bに取付けられている。後フェンダ取付部材11Gは、後車輪16と同等ないしそれよりも大きな左,右方向の幅寸法を有する板体となっており、後端から前端に向けて斜め下向きに傾斜しつつ側面板11Bから外側に向けて突出している。そして、後フェンダ取付部材11Gには、後述の後フェンダ22が取付けられる。
前フェンダ取付部材11Fと後フェンダ取付部材11Gとの間には、乗降ステップ13と工具箱14とが設けられている。乗降ステップ13は、前フェンダ取付部材11Fと後フェンダ取付部材11Gとの間を接続して、オペレータがキャブ7(上部旋回体4)と地上との間を乗降するときの足場となっている。工具箱14は、前フェンダ取付部材11Fと後フェンダ取付部材11Gとの間を前,後方向に延びる箱体からなり、工具類を収容するものである。
左,右の前車輪15は、シャーシ11の前部位置に設けられている。具体的には、左,右の前車輪15は、シャーシ11の前側に左,右方向に延びて設けられたフロントアクスル(図示せず)の先端に取付けられている。左,右の後車輪16は、シャーシ11の後部位置に設けられている。具体的には、左,右の後車輪16は、シャーシ11の後側に左,右方向に延びて設けられたリヤアクスル(図示せず)の先端に取付けられている。左,右の前車輪15および左,右の後車輪16は、シャーシ11に搭載された油圧モータ(図示せず)を動力源として回転駆動(4輪駆動)される。また、左,右の前車輪15は、キャブ7内に設けられたハンドル(図示せず)の回転操作に応じてステアリング操作される。
排土装置17は、左,右の後車輪16の後方に設けられている。排土装置17は、図示しない排土シリンダを伸縮することにより、シャーシ11に対して上,下方向に昇降して排土作業および地均し作業等を行う。なお、排土装置17は、排土作業を行うときに上部旋回体4を前,後で反転させることにより、進行方向の前側に配置して使用されるのが一般的である。
次に、左,右の前車輪15の上側をそれぞれ覆う左,右の前フェンダ18と、左,右の後車輪16の上側を覆うそれぞれ覆う左,右の後フェンダ22とについて説明する。
左,右の前フェンダ18は、左,右の前車輪15の上側を覆うようにシャーシ11の左,右の側面にそれぞれ設けられている。各前フェンダ18は、シャーシ11の前側と前フェンダ取付部材11Fとにそれぞれ取付けられ、前車輪15から飛散する土砂等を阻止すると共に、オペレータが昇降可能な足場となっている。
前フェンダ18は、前フェンダ取付部材11Fの前端から前方に向けて張出して前車輪15を上側から覆う上面板18Aと、上面板18Aの左,右方向の内側端(シャーシ11側)から下方に向けて延びる内面板18Bと、上面板18Aの左,右方向の外側端(シャーシ11とは反対側)から下方に向けて延びる外面板18Cとを有している。
前フェンダ18の上面板18Aは、前車輪15と同等ないしそれよりも大きな左,右方向の幅寸法を有する板体からなり、基端(後端)が前フェンダ取付部材11Fを介してシャーシ11に固定された固定端となり、先端が自由端となっている。前フェンダ18の上面板18Aは、平坦面部18A1となっており、オペレータがキャブ7内に搭乗するときおよびメンテナンス作業をするときの足場となっている。そして、平坦面部18A1には、上,下方向に貫通する開口部19と、開口部19と対応する位置で左,右方向に延びると共に前,後方向に間隔をもって配置され前車輪15に向けて延びている複数のルーバ部材20とが設けられている。
前フェンダ18は、ボルト21により内面板18Bがシャーシ11の上面板11Aの前側に設けられたねじ座(図示せず)に取付けられ、ボルト21により上面板18Aが前フェンダ取付部材11Fに取付けられている。前フェンダ18と前フェンダ取付部材11Fとは、側面板11Bから外側に突出した状態で前車輪15の上方から後方に亘る範囲を覆うことにより、前車輪15によって跳上げられた土砂および泥等が上部旋回体4、乗降ステップ13、工具箱14等に飛散するのを抑えている。また、各ルーバ部材20は、前車輪15に跳上げられた土砂等を阻止すると共に、上面板18A上の雨水等を下方に向けて通過させる。ルーバ部材20は、後述の後フェンダ22に設けられたルーバ部材28と同様の形状、構成となっているので、後述で詳しく説明する。
左,右の後フェンダ22は、左,右の後車輪16の上側を覆うようにシャーシ11の左,右の側面にそれぞれ設けられている。各後フェンダ22は、シャーシ11の後側と後フェンダ取付部材11Gとにそれぞれ取付けられ、後車輪16から飛散する土砂等を阻止すると共に、オペレータが昇降可能な足場となっている。
図2ないし図4に示すように、後フェンダ22は、後フェンダ取付部材11Gの後端から後方に張出した上面板23と、上面板23の左,右方向の内側端(シャーシ11側)から下方に向けて延びる内面板24と、上面板23の左,右方向の外側端(シャーシ11とは反対側)から下方に向けて延びる外面板25と、内面板24の上端側に溶接等により固着されL字状に形成された縦板26とを有している。
後フェンダ22の上面板23は、後フェンダ取付部材11Gの後端から後方に向けて張出して後車輪16を上側から覆う平坦面部23Aと、平坦面部23Aの後端から下向きに傾斜しつつ後方に延びる傾斜面部23Bとを有している。後フェンダ22の上面板23は、後車輪16と同等ないしそれよりも大きな左,右方向の幅寸法を有する板体からなり、平坦面部23Aの基端(後端)が後フェンダ取付部材11Gを介してシャーシ11に固定された固定端となり、傾斜面部23Bの先端が自由端となっている。
上面板23の平坦面部23Aは、オペレータがキャブ7内に搭乗するときおよびメンテナンス作業をするときの足場となっている。一方、上面板23の傾斜面部23Bの後端には、後述のマッドガード30が取付けられている。そして、平坦面部23Aには、上,下方向に貫通する開口部27と、開口部27と対応する位置で左,右方向に延びると共に前,後方向に間隔をもって配置され後車輪16に向けて延びている複数のルーバ部材28とが設けられている。
後フェンダ22は、ボルト29により縦板26がシャーシ11の上面板11Aの後側に設けられたねじ座(図示せず)に取付けられ、ボルト29により上面板23が後フェンダ取付部材11Gに取付けられている。後フェンダ22と後フェンダ取付部材11Gとは、側面板11Bから外側に突出した状態で後車輪16の上方から後方に亘る範囲を覆うことにより、後車輪16によって跳上げられた土砂および泥等が上部旋回体4等に飛散するのを抑えている。また、各ルーバ部材28は、後車輪16に跳上げられた土砂等を阻止すると共に、上面板23上の雨水等を下方に向けて通過させる。
次に、左,右の前フェンダ18の平坦面部18A1にそれぞれ設けられたルーバ部材20と、左,右の後フェンダ22の平坦面部23Aにそれぞれ設けられたルーバ部材28とについて説明する。なお、前フェンダ18のルーバ部材20と後フェンダ22のルーバ部材28とは、同一の形状および構成となっているので、後フェンダ22のルーバ部材28について説明し、前フェンダ18のルーバ部材20についてはその説明を省略する。
ルーバ部材28は、平坦面部23Aに形成された開口部27と対応する位置で左,右方向に延び、前,後方向に離間して複数個設けられている。ここで、開口部27は、オペレータの足場となる平坦面部23Aの全域に亘って大きく形成されており、これにより平坦面部23Aは枠状となっている。そして、各ルーバ部材28は、枠状に形成された平坦面部23Aの左,右両端を接続している。各ルーバ部材28は、オペレータがルーバ部材28上に昇降するために必要な強度をもった板体として形成され、後フェンダ22の内面板24と外面板25とに溶接等により固着されている。
図5に示すように、各ルーバ部材28は、上端28Aから下端28Bに向けて斜め前方に傾斜している。即ち、各ルーバ部材28は、上,下方向に鉛直した状態以上で上端28Aを支点として下端28Bを前方に向けて移動させて平坦面部23Aと平行状態よりも小さくなる間で傾斜している。この場合、各ルーバ部材28は、後面28Cが後車輪16に対向した状態で開口部27内に前,後方向に離間して設けられている。
これにより、ホイール式油圧ショベル1が前進するときに矢示A方向に回転する後車輪16から飛散する土砂および泥土等の飛散物Bは、前,後で隣合うルーバ部材28の隙間Sを通過することなく、各ルーバ部材28の後面28Cに衝突して落下する。従って、ルーバ部材28は、後車輪16からの飛散物Bが上部旋回体4等に接触するのを阻止することができる。
一方、上面板23上に降った雨水およびオペレータの靴に付着した土砂等は、図5中に一点鎖線で示す矢示Cのように、ルーバ部材28の傾斜に沿って隙間Sを通過する。ここで、図2に示すように、各ルーバ部材28の左,右方向の長さ寸法W1は、車輪(後車輪16)の幅寸法W2よりも大きく形成されている。換言すると、開口部27の左,右方向の長さ寸法は、車輪(後車輪16)の幅寸法W2よりも大きく形成されている。即ち、各ルーバ部材28は、オペレータが昇降するときの足場となる位置に広い範囲に亘って設けられている。これにより、上面板23上の雨水等を効率よく排出することができるので、オペレータの後フェンダ22上への昇降を円滑に行うことができる。
左,右のマッドガード30は、左,右の後車輪16と排土装置17との間にそれぞれ設けられている。左,右のマッドガード30は、例えばゴム等の樹脂材料を用いて形成され、ボルト31により左,右の後フェンダ22の傾斜面部23Bの後端側にそれぞれ取付けられている。左,右のマッドガード30は、ホイール式油圧ショベル1の走行時に後車輪16によって跳上げられた土砂等が飛散するのを防ぐものである。
本実施形態によるホイール式油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、その動作について説明する。
ホイール式油圧ショベル1は、油圧モータ(図示せず)によって左,右の前車輪15および左,右の後車輪16を駆動し、キャブ7内のハンドル(図示せず)によって左,右の前車輪15をステアリング操作することにより、作業現場に向けて公道を走行することができる。この場合、ホイール式油圧ショベル1は、車輪が図3、図5に示す矢示A方向に回転するときに前進となり、矢示A方向とは反対側に回転することにより後退となる。
ホイール式油圧ショベル1が走行しているときには、車輪15,16から土砂等が飛散する虞がある。そこで、左,右の前車輪15は、左,右の前車輪15からの飛散物Bを阻止する左,右の前フェンダ18により上方がそれぞれ覆われている。一方、左,右の後車輪16は、左,右の後車輪16からの飛散物Bを阻止する左,右の後フェンダ22により上方がそれぞれ覆われている。また、オペレータがキャブ7内に搭乗するときおよびメンテナンス作業をするときには、前フェンダ18および後フェンダ22に昇降する。
ところで、上述した従来技術に記載されたフェンダは、車輪から飛散する土砂を阻止すると共に、上面側に雨水等を排出する排水溝を形成している。しかし、このフェンダには、上面(左,右の排水溝間)に平坦面が残っているのでフェンダ上面に雨水等が残留し、フェンダ上に昇ったオペレータの足元が不安定になる虞がある。この場合、ホイール式油圧ショベル1の前フェンダ18と後フェンダ22とは、オペレータがキャブ7内に搭乗するときの足場以外に、上部旋回体4内に搭載された搭載機器のメンテナンス作業のときの足場にもなる。従って、前フェンダ18と後フェンダ22との足場が不安定な場合には、メンテナンス作業の作業性が低下する虞がある。
そこで、本実施形態では、例えば後フェンダ22の足場となる平坦面部23Aには、上,下方向に貫通する開口部27が形成され、この開口部27内には、左,右方向に延びる複数のルーバ部材28が前,後方向に離間して複数個設けられている。
ここで、図3、図5に示すように、ホイール式油圧ショベル1は、前進時には車輪(後車輪16)が矢示A方向に高速回転する。一方、後退時には、車輪(後車輪16)が矢示A方向とは反対側に回転するが、前進時ほど高速には回転しない。従って、土砂および泥土等の飛散物Bが勢いよく後車輪16から飛散するのは、ホイール式油圧ショベル1の前進時であり、後退時においては飛散物Bの影響は少ない。
そこで、図5に示すように、各ルーバ部材28は、後面28Cが後車輪16に対向するように、上端28Aから下端28Bに向けて斜め前方に傾斜している。これにより、矢示A方向に回転する後車輪16からの飛散物Bは、上斜め前方に向けて飛散してルーバ部材28の後面28Cに衝突することで開口部27の通過が阻止される。従って、各ルーバ部材28は、後車輪16から飛散した飛散物Bが上部旋回体4等に接触するのを抑制することができる。
また、後フェンダ22の上面板23の平坦面部23Aに降った雨水およびオペレータの靴から落ちた土砂等は、一点鎖線の矢示Cに示すようにルーバ部材28の傾斜に沿って隙間Sから下方(後車輪16側)へと導かれる。これにより、後フェンダ22の上面板23(平坦面部23A)上に雨水等が残留するのを低減することができる。また、ルーバ部材28は、上端28Aのエッジを滑り止めとして機能させることができる。
ここで、ホイール式油圧ショベル1においては、上部旋回体4を旋回させたときに、前フェンダ18と後フェンダ22との上方をカウンタウエイト8が通過する。また、前フェンダ18と後フェンダ22との下方には、走行により上,下方向に変位する前車輪15と後車輪16とが配設されている。従って、前フェンダ18および後フェンダ22は、上方にカウンタウエイト8との間の寸法を確保し、下方に各車輪15,16との間の寸法を確保する必要がある。
この場合、後フェンダ22は、複数のルーバ部材28により強度を増加させることができるので、必要な強度を確保した状態で上面板23の厚さを可及的に薄くすることができる。従って、後フェンダ22の上,下方向の寸法を小さくすることができ、カウンタウエイト8との間および各車輪15,16との間に必要な隙間(クリアランス)を確保することができる。なお、左,右の前フェンダ18のルーバ部材20についてもルーバ部材28と同様である。
かくして、本実施形態によるホイール式油圧ショベル1は、前,後方向に延びるシャーシ11と、前記シャーシ11の前部位置に設けられた左,右の前車輪15と、前記シャーシ11の後部位置に設けられた左,右の後車輪16と、前記シャーシ11の前側の側面に設けられ前記前車輪15を上側から覆う上面板18Aを有する左,右の前フェンダ18と、前記シャーシ11の後側の側面に設けられ前記後車輪16を上側から覆う上面板23を有する左,右の後フェンダ22とを備えている。
そして、前記左,右の前フェンダ18と前記左,右の後フェンダ22とのうち少なくとも一方のフェンダ(例えば、後フェンダ22)の前記上面板23には、平坦面部23Aが設けられ、前記平坦面部23Aには、上,下方向に貫通する開口部27と、前記開口部27と対応する位置で左,右方向に延びると共に前,後方向に間隔をもって配置され車輪(例えば、後車輪16)に向けて延びている複数のルーバ部材28とが設けられている。これにより、ルーバ部材28は、後車輪16から飛散する飛散物Bが上部旋回体4等に接触するのを抑制することができると共に、オペレータの足場となる平坦面部23A上に雨水等が残留するのを低減することができる。
また、前記各ルーバ部材28は、上端28Aから下端28Bに向けて斜め前方に傾斜している。これにより、飛散物Bを効率よく各ルーバ部材28の後面28Cで受けることができると共に、平坦面部23A上の雨水等をルーバ部材28の傾斜に沿って下方に排出することができる。加えて、ルーバ部材28の上端28Aのエッジを滑り止めとすることができる。
また、前記各ルーバ部材28の左,右方向の長さ寸法W1は、前記車輪(後車輪16)の幅寸法W2よりも大きく形成されている。これにより、オペレータの足場となる大部分をルーバ部材28で覆うことができるので、オペレータの足場に雨水等が残留するのを低減してオペレータの足場の安定性を向上することができる。
なお、上述した実施形態では、各ルーバ部材28を上端28Aから下端28Bに向けて斜め前方に傾斜させた場合を例に挙げて説明した。この場合、図6に示す第1変形例のように、前,後で隣合うルーバ部材41は、前側に位置するルーバ部材41の上端41Aが後側に位置するルーバ部材41の下端41Bよりも後側に位置させてもよい。即ち、各ルーバ部材41は、前側のルーバ部材41の上端41Aと後側のルーバ部材41の下端41Bとが前,後方向で寸法ΔLだけ重なるように、傾斜角度および前,後方向の間隔が設定されている。
これにより、前側のルーバ部材41の上端41A側と後側のルーバ部材41の下端41B側とは、上方から見た平面視で重なっている。従って、前,後に隣合うルーバ部材41で上,下方向(鉛直方向)の隙間を遮蔽することができる。その結果、例えば車体が上,下方向に跳ねた場合に、後車輪16から上方に向けて飛散した土砂等の飛散物Bが開口部27を通過するのを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、各ルーバ部材28を上端28Aから下端28Bに向けて斜め前方に傾斜させた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す第2変形例のように、ルーバ部材51を下側に突出した湾曲状としてもよい。これにより、ルーバ部材51の強度を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、各ルーバ部材28を上端28Aから下端28Bに向けて斜め前方に傾斜させた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す第3変形例のように、ルーバ部材61を上側に突出した湾曲状としてもよい。これにより、ルーバ部材61の強度を向上させることができると共に、仮にホイール式油圧ショベル1の後退時に土砂等が飛散しても、ルーバ部材61の前面61Aで土砂等を阻止することができる。
また、上述した実施形態では、左,右の前フェンダ18と左,右の後フェンダ22との全てにオペレータの足場となる平坦面部18A1,23Aが設けられ、これら平坦面部18A1,23Aに開口部19,27とルーバ部材20,28が設けられている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば左,右の前フェンダ18と左,右の後フェンダ22とのうち少なくとも一方のフェンダの上面板に平坦面部が設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、前フェンダ18と後フェンダ22とをホイール式建設機械としてのホイール式油圧ショベル1に適用した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、他のホイール式建設機械にルーバ部材20,28を有する前フェンダ18と後フェンダ22とを適用してもよい。
1 ホイール式油圧ショベル(ホイール式建設機械)
11 シャーシ
15 前車輪
16 後車輪
18 左,右の前フェンダ
18A,23 上面板
18A1,23A 平坦面部
19,27 開口部
20,28,41,51,61 ルーバ部材
22 左,右の後フェンダ
28A,41A 上端
28B,41B 下端
W1 ルーバ部材の左,右方向の長さ寸法
W2 車輪の幅寸法

Claims (4)

  1. 前,後方向に延びるシャーシと、前記シャーシの前部位置に設けられた左,右の前車輪と、前記シャーシの後部位置に設けられた左,右の後車輪と、前記シャーシの前側の側面に設けられ前記前車輪を上側から覆う上面板を有する左,右の前フェンダと、前記シャーシの後側の側面に設けられ前記後車輪を上側から覆う上面板を有する左,右の後フェンダとを備えてなるホイール式建設機械において、
    前記左,右の前フェンダと前記左,右の後フェンダとのうち少なくとも一方のフェンダの前記上面板には、平坦面部が設けられ、
    前記平坦面部には、上,下方向に貫通する開口部と、前記開口部と対応する位置で左,右方向に延びると共に前,後方向に間隔をもって配置され車輪に向けて延びている複数のルーバ部材とが設けられていることを特徴とするホイール式建設機械。
  2. 前記各ルーバ部材は、上端から下端に向けて斜め前方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のホイール式建設機械。
  3. 前記各ルーバ部材の左,右方向の長さ寸法は、前記車輪の幅寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホイール式建設機械。
  4. 前記各ルーバ部材のうち前,後で隣合うルーバ部材は、前側に位置するルーバ部材の上端が後側に位置するルーバ部材の下端よりも後側に位置していることを特徴とする請求項2に記載のホイール式建設機械。
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