JP2019202469A - 液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法 - Google Patents

液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドに吐出不良が生じる虞を低減できる液体吐出装置、及び液体吐出装置の制御方法を提供する。【解決手段】媒体34への液体の吐出である記録、及び記録に関係のない吐出である予備吐出を行う液体吐出ヘッド14と、液体吐出ヘッド14よりも上流側の流路22に設けられ、下流側の圧力が開放負圧になると流路22を開放する圧力調整弁23と、液体吐出ヘッド14のメンテナンスを行うメンテナンス装置15と、液体吐出ヘッド14及びメンテナンス装置15の動作を制御する制御部と、を備え、メンテナンス装置15は、液体吐出ヘッド14から液体を吸引するように構成される吸引機構47を有し、制御部は、吸引機構47による吸引の後に予備吐出を実行し、予備吐出中の圧力調整弁23よりも下流側の負圧は、開放負圧よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、プリンターなどの液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法に関する。
液体吐出装置には、例えば特許文献1のように、液体吐出ヘッドの一例である液滴吐出ヘッドから液体の一例であるインクを吐出して印刷する液滴吐出装置がある。液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置の一例であるメンテナンス部を備える。メンテナンス部は、液滴吐出ヘッドのノズルからインクを勢いよく吐出させて液滴吐出ヘッドをクリーニングし、クリーニングを実行した後、ワイパーによりノズル面を払拭していた。
特開2017−165057号公報
ワイパーによりノズル面を払拭すると、払拭した液体がワイパーに残って増粘することがある。そのため、ワイパーでノズル面を払拭すると、増粘した液体が液滴吐出ヘッドに付着し、吐出不良を生じさせる虞がある。対してノズル面を払拭しなければ、クリーニングによりノズル面に付着した液体がノズルからの液体の正常な吐出を妨げてしまう虞がある。こうした課題は、液滴吐出装置に限らず、液体吐出装置についても、生じる虞があった。
本発明の一態様に係る液体吐出装置は、媒体への液体の吐出である記録、及び前記記録に関係のない吐出である予備吐出を行う液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドよりも上流側の流路に設けられ、下流側の圧力が開放負圧になると前記流路を開放する圧力調整弁と、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置と、前記液体吐出ヘッド及び前記メンテナンス装置の動作を制御する制御部と、を備え、前記メンテナンス装置は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吸引するように構成される吸引機構を有し、前記制御部は、前記吸引機構による前記吸引の後に前記予備吐出を実行し、該予備吐出中の前記圧力調整弁よりも下流側の負圧は、前記開放負圧よりも小さい。
液体吐出装置の第1実施形態の斜視図。 液体吐出ヘッドとメンテナンス装置の模式図。 メンテナンス処理ルーチンを示すフローチャート。 液体吐出ヘッドとメンテナンス装置の第2実施形態の模式図。 メンテナンス処理ルーチンを示すフローチャート。 検出負圧を示すタイミングチャート。
(第1実施形態)
以下、液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法の第1実施形態を、図面を参照して説明する。液体吐出装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体吐出装置11は、略直方体状の筐体12を備える。液体吐出装置11は、液体を貯留可能な貯留ユニット13と、貯留ユニット13から供給される液体を吐出する液体吐出ヘッド14と、液体吐出ヘッド14のメンテナンスを行うメンテナンス装置15と、を備える。本実施形態の貯留ユニット13は、1種類の液体を貯留するように構成され、液体吐出ヘッド14は、1種類の液体を吐出するように構成される。貯留ユニット13と液体吐出ヘッド14は、キャリッジ16により移動可能に保持されている。
液体吐出装置11は、液体吐出ヘッド14及びメンテナンス装置15の動作を制御する制御部18を備える。制御部18は、例えばコンピューター及びメモリーを含む処理回路等から構成され、メモリーに記憶されたプログラムに従って、液体吐出装置11で実行される各種動作を制御する。
図2に示すように、貯留ユニット13は、液体を貯留可能な貯留室20と、貯留室20に液体を注入可能な注入部21と、上流側となる貯留室20から下流側となる液体吐出ヘッド14へ液体を供給する流路22と、を備える。貯留ユニット13は、液体吐出ヘッド14よりも上流側の流路22に設けられる圧力調整弁23を備える。圧力調整弁23は、下流側の圧力が開放負圧になると流路22を開放し、液体吐出ヘッド14へ供給する液体の圧力を調整する。
液体吐出ヘッド14は、複数のノズル25が開口するノズル形成面26を有する。液体吐出ヘッド14は、流路22の下流端が接続されるリザーバ27と、ノズル25とリザーバ27とを連通させる複数のキャビティー28と、キャビティー28の壁面の一部を構成する振動板29と、を備える。リザーバ27とキャビティー28は、連通孔30を通じて連通している。振動板29において、キャビティー28とは反対側の面であって、リザーバ27と異なる位置には、収容室31に収容されたアクチュエーター32が設けられている。
アクチュエーター32は、例えば駆動電圧が印加された場合に膨張もしくは収縮して振動板29を変形させる圧電素子である。液体吐出ヘッド14は、アクチュエーター32を駆動してキャビティー28の容積を変化させ、ノズル25から液滴を吐出する。
液体吐出ヘッド14は、媒体34への液体の吐出である記録、及び記録に関係のない吐出である予備吐出を行う。予備吐出中の圧力調整弁23よりも下流側の負圧は、開放負圧よりも小さい。すなわち、制御部18は、液体吐出ヘッド14からメンテナンス装置15に向かって液体を吐出させ、圧力調整弁23が流路22を開放しない負圧の範囲内で予備吐出を実行する。本実施形態では、予め実験により圧力調整弁23が流路22を開放する吐出量を求めておき、制御部18は、圧力調整弁23が流路22を開放する吐出量よりも少ない量の液体を吐出して予備吐出を行う。
制御部18は、予備吐出を記録よりも低い周波数で実行する。周波数とは、単位時間当たりに液体吐出ヘッド14がノズル25から吐出する液滴の数である。すなわち、予備吐出時に液体吐出ヘッド14が単位時間あたりに吐出する液滴の数は、記録時に液体吐出ヘッド14が単位時間当たりに吐出可能な液滴の最大数よりも少ない。
次に、圧力調整弁23について説明する。
圧力調整弁23は、壁面の一部が撓み変形可能な可撓壁36により構成される圧力室37を備える。圧力室37は、連通路38により貯留室20と連通する。圧力室37と連通路38は、流路22の一部を構成する。
圧力調整弁23は、連通路38を閉塞する弁体40と、可撓壁36から圧力を受ける受圧部41と、を有する弁部42を備える。圧力調整弁23は、弁部42を付勢する付勢部材43を備える。付勢部材43は、連通路38よりも下流側の圧力室37内に設けられ、弁体40が連通路38を塞ぐ方向に弁部42を付勢する。可撓壁36は、圧力室37を構成する内面に圧力室37内の液体の圧力を受け、圧力室37とは反対の外面に大気圧を受ける。そのため、可撓壁36は、圧力室37内の圧力に応じて変形し、圧力室37の容積を変化させる。
弁体40は、圧力室37内の負圧が開放負圧よりも小さい場合に、付勢部材43の付勢力により連通路38を閉塞する。圧力室37内の負圧は、液体吐出ヘッド14から液体が吐出もしくは排出されるのに伴って大きくなる。可撓壁36は、圧力室37内の負圧が大きくなるのに伴って、圧力室37の容積を減少させる方向に変形して受圧部41を押す。
可撓壁36は、圧力室37内の圧力が開放負圧になると、付勢部材43の付勢力に抗して弁部42を移動させて流路22を開放する。流路22が開放されて貯留室20と圧力室37とが連通すると、貯留室20内の液体が圧力室37に流入して圧力室37内の負圧が小さくなる。可撓壁36は、連通路38から離れる方向に変形し、弁体40は、流路22を閉塞する。
圧力調整弁23が流路22を開放する開放負圧は、付勢部材43の付勢力、可撓壁36を変位させるために必要な力、弁体40によって連通路38を遮断するために必要なシール荷重、弁部42の表面に作用する貯留室20内の圧力、及び圧力室37内の圧力に応じて決まる。例えば、付勢部材43の付勢力が大きいほど開放負圧も大きくなる。開放負圧が大きいとは、圧力が低い状態である。本実施形態の開放負圧は、例えば−1.0kPaである。
付勢部材43の付勢力は、圧力室37内の圧力がノズル25における気液界面にメニスカス45を形成可能な範囲の負圧状態となるように設定される。気液界面とは、液体と気体とが接する境界である。メニスカス45とは、液体がノズル25と接してできる湾曲した液体表面である。ノズル25には液体の吐出に適した凹状のメニスカス45が形成される。
次に、メンテナンス装置15について説明する。
メンテナンス装置15は、液体吐出ヘッド14から液体を吸引するように構成される吸引機構47と、液体吐出ヘッド14を払拭するように構成される払拭機構48と、を有する。
吸引機構47は、液体吐出ヘッド14に対して相対移動可能な吸引キャップ50と、吸引キャップ50に上流端が接続される排出チューブ51と、排出チューブ51の途中に設けられる吸引ポンプ52と、を備える。排出チューブ51の下流端は、廃液を収容する廃液収容部53に接続されている。吸引機構47は、液体吐出ヘッド14から液体を吸引する吸引クリーニングを行う。具体的には、吸引機構47は、吸引キャップ50が液体吐出ヘッド14をキャッピングしてノズル25が開口する閉空間を形成した状態で吸引ポンプ52を駆動する。吸引機構47は、ノズル25が開口する閉空間を減圧し、ノズル25から液体を吸引する。以下の説明では、吸引クリーニングを吸引機構47による吸引ともいう。
吸引キャップ50は、予備吐出により液体吐出ヘッド14から吐出される液体も受容する。すなわち、液体吐出ヘッド14は、吸引キャップ50が液体吐出ヘッド14から離れると共に、ノズル25と吸引キャップ50とが対向する状態で液体を吐出して予備吐出を行う。制御部18は、吸引クリーニングや予備吐出を実行した後、吸引キャップ50が液体吐出ヘッド14から離れた状態で吸引ポンプ52を駆動してもよい。これにより吸引キャップ50が受容した液体を廃液収容部53へ送ることができる。
払拭機構48は、例えばゴムや樹脂エラストマーなどの弾性部材により薄板状に形成されるワイパー55と、ワイパー55を移動させる移動機構56と、を備える。ワイパー55は、ノズル形成面26を払拭可能な図2に二点鎖線で示す払拭位置と、払拭位置よりも液体吐出ヘッド14から離れた図2に実線で示す退避位置と、の間で移動する。制御部18は、ワイパー55を払拭位置に位置させた状態で、ワイパー55と液体吐出ヘッド14とを相対移動させ、ワイパー55がノズル形成面26を払拭するワイピングを行う。本実施形態のワイパー55は、払拭位置に位置する状態で走査方向に移動する液体吐出ヘッド14に接触し、弾性変形しつつノズル形成面26を払拭する。以下の説明では、ワイピングを払拭機構48による払拭ともいう。
次に、図3に示すフローチャートを参照し、制御部18が液体吐出装置11のメンテナンスを行う制御方法について説明する。図3に示すメンテナンス処理ルーチンは、液体吐出装置11の電源が投入されたタイミングや、液体吐出ヘッド14のメンテナンスが指示されたタイミングで実行される。制御部18は、1回のメンテナンスにおいて1回もしくは複数回の吸引クリーニングと、1回もしくは複数回の予備吐出を実行する。吸引クリーニングと予備吐出を実行する回数は、同じでもよいし、異なっていてもよい。吸引クリーニングと予備吐出を実行する回数は、例えばメンテナンスのモードに応じて設定してもよいし、ユーザーが指定してもよい。
図3に示すように、ステップS101において、制御部18は、吸引クリーニングを実行する。ステップS102において、制御部18は、ステップS101において実行した吸引クリーニングが最後の吸引クリーニングであるか否かを判断する。
ステップS101において実行した吸引クリーニングが最後の吸引クリーニングではない場合には、ステップS102はNOとなる。ステップS103において、制御部18は、ワイピングを実行し、処理をステップS101に移行して再び吸引クリーニングを実行する。換言すると、制御部18は、複数回の吸引の合間に、払拭機構48による払拭を実行する。
ステップS101において実行した吸引クリーニングが最後の吸引クリーニングである場合には、ステップS102はYESとなる。ステップS104において、制御部18は、予備吐出を実行する。すなわち、制御部18は、吸引機構47による吸引の後に予備吐出を実行する。制御部18は、メンテナンスにおいて吸引機構47による吸引を複数回行う場合に、複数回の吸引の合間に、払拭機構48による払拭を実行すると共に、最後の吸引の後に予備吐出を実行する。
ステップS105において、制御部18は、ステップS104において実行した予備吐出が最後の予備吐出であるか否かを判断する。最後の予備吐出である場合には、ステップS105はYESとなり、制御部18は、メンテナンス処理ルーチンを終了する。
ステップS104において実行した予備吐出が最後の予備吐出ではない場合には、ステップS105はNOとなる。ステップS106において、制御部18は、待機時間が経過したか否かを判断する。待機時間は、予備吐出を行った後の流路22の圧力推移に基づいて設定される時間である。予備吐出後の流路22の負圧は、ノズル25から液体を引き込むことで小さくなり、液体を引き込めなくなると安定する。そのため、例えば待機時間は、予め行う実験において、予備吐出を行った後の流路22の負圧が安定するのに要した時間に設定してもよい。
予備吐出を終了してから待機時間が経過していない場合には、ステップS106はNOとなる。制御部18は、待機時間が経過するまで待機する。予備吐出を終了してから待機時間が経過した場合には、ステップS106はYESとなる。制御部18は、処理をステップS104に移行して再び予備吐出を実行する。すなわち、制御部18は、吸引機構47による吸引の後に、予備吐出を間隔を置いて複数回実行する。
本実施形態の作用について説明する。
制御部18は、吸引クリーニングの合間に、ワイピングを実行する。そのため、例えばワイピングに伴ってワイパー55に付着した異物が液体吐出ヘッド14に移った場合でも、次の吸引クリーニングにより異物を除去できる。
制御部18は、最後の吸引クリーニングの後に、圧力調整弁23が流路22を開放しない負圧の範囲で予備吐出を実行する。液体吐出ヘッド14が液体を吐出すると、キャビティー28、リザーバ27、及び流路22を介して圧力室37の圧力が低下する。可撓壁36は、圧力室37の容積を小さくするように撓むものの、弁部42は移動せず、流路22は閉塞状態に保たれる。
予備吐出が終了すると、制御部18は、アクチュエーター32を駆動しない状態で待機する。ノズル形成面26に付着した液体は、液体吐出ヘッド14内及び流路22内の負圧により、ノズル25から液体吐出ヘッド14内に引き込まれる。
ノズル形成面26に付着する液体の量に対して、1回の予備吐出によりノズル25から引き込むことができる液体の量が少ない場合には、予備吐出を複数回実行するとノズル形成面26に付着する液体を減少させることができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1−1)吸引機構47により液体吐出ヘッド14から液体を吸引すると、液体吐出ヘッド14に液体が付着する。その点、制御部18は、吸引機構47により液体吐出ヘッド14から液体を吸引した後に、圧力調整弁23よりも下流側の負圧が開放負圧よりも小さい範囲で予備吐出を実行する。すなわち、制御部18は、圧力調整弁23を開放させないように予備吐出を実行する。そのため、液体吐出ヘッド14に付着した液体は、圧力調整弁23よりも下流側に生じさせた負圧により液体吐出ヘッド14内へ引き込まれる。したがって、液体吐出ヘッド14に付着する液体を低減させ、液体吐出ヘッド14に吐出不良が生じる虞を低減できる。
(1−2)制御部18は、吸引機構47により液体を吸引した後の予備吐出を間隔を置いて複数回実行するため、液体吐出ヘッド14に付着した液体を液体吐出ヘッド14内へより引き込むことができる。
(1−3)液体吐出ヘッド14に液体が付着した状態で高い周波数で液体を吐出すると、液体吐出ヘッド14内に気泡を引き込む虞がある。その点、制御部18は、予備吐出を記録よりも低い周波数で実行するため、液体吐出ヘッド14内に気泡が流入する虞を低減できる。
(1−4)制御部18は、最後の吸引の後に予備吐出を実行する。そのため、複数回の吸引が終了した後、液体吐出ヘッド14に付着した液体を予備吐出により液体吐出ヘッド14内に引き込むことができる。
(1−5)制御部18は、複数回の吸引の合間に払拭機構48による払拭を実行し、最後の吸引の後は予備吐出を実行する。したがって、複数回の吸引の合間に予備吐出を実行する場合に比べ、メンテナンスを速やかに実行できる。
(1−6)例えば液体吐出ヘッド14が複数種類の液体を吐出するように構成される場合、液体吐出ヘッド14には、複数の液体が付着することがある。その点、液体吐出ヘッド14は、1種類の液体を吐出するように構成されるため、ノズル25から異なる液体が引き込まれる虞を低減できる。
(第2実施形態)
次に、液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法の第2実施形態について図を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、液体吐出ヘッドのメンテナンスの仕方が第1実施形態の場合とは異なっている。そして、その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図4に示すように、液体吐出装置11は、複数の貯留ユニット13を備える。すなわち、液体吐出装置11は、複数種類の液体を貯留するように構成される。液体吐出ヘッド14は、複数のリザーバ27を有し、複数種類の液体を吐出するように構成される。
液体吐出装置11は、流路22内の液体の圧力を検出する検出部58を備える。検出部58は、圧力調整弁23と液体吐出ヘッド14との間の流路22に位置し、圧力調整弁23よりも下流側の圧力を検出する。流路22の圧力は、圧力調整弁23により負圧に維持されるため、検出部58が検出する圧力は、図6に示すように検出負圧Pとする。
次に、図5に示すフローチャートを参照し、制御部18が液体吐出装置11のメンテナンスを行う制御方法について説明する。図5に示すメンテナンス処理ルーチンは、第1実施形態と同様のタイミングで実行される。吸引クリーニングの実行回数は、第1実施形態と同様に1回もしくは複数回に予め設定されている。図5に示すステップS201〜ステップS203の処理は、図3に示すステップS101〜ステップS103の処理と同じであるため、重複する説明を省略する。
図5に示すように、ステップS204において、制御部18は、予備吐出を開始する。予備吐出を開始すると、圧力調整弁23において、流路22を閉塞する弁体40よりも下流側の圧力が低下し、負圧が大きくなる。
ステップS205において、制御部18は、検出負圧Pが第1設定負圧以上であるか否かを判断する。検出負圧Pが第1設定負圧よりも小さい場合には、ステップS205はNOとなる。制御部18は、予備吐出を続ける。検出負圧Pが第1設定負圧以上になると、ステップS205はYESとなる。制御部18は、ステップS206において予備吐出を終了する。第1設定負圧は、圧力調整弁23が流路22を開放する開放負圧よりも小さい負圧であり、予め設定されている。そのため、制御部18は、圧力調整弁23が流路22を開放する前に予備吐出を終了する。本実施形態の第1設定負圧は、例えば−0.8kPaである。
ステップS207において、制御部18は、検出負圧Pが第2設定負圧以下であるか否かを判断する。第2設定負圧は、第1設定負圧よりも小さい負圧であり予め設定されている。本実施形態の第2設定負圧は、例えば−0.5kPaである。
検出負圧Pが第2設定負圧以下である場合には、ステップS207はYESとなる。制御部18は、処理をステップS204に移行する。検出負圧Pが第2設定負圧よりも大きい場合には、ステップS207はNOとなる。ステップS208において、制御部18は、予備吐出を終了してから待機時間が経過したか否かを判断する。待機時間が経過していない場合には、ステップS208はNOとなる。制御部18は、処理をステップS207に移行する。待機時間が経過した場合には、ステップS208はYESとなる。
ステップS209において、制御部18は、強予備吐出を実行してメンテナンス処理ルーチンを終了する。制御部18は、予備吐出を実行した後に、吐出量の多い強予備吐出を実行する。
本実施形態の作用について説明する。
図6に示すように、吸引機構47による吸引の後に予備吐出を開始する時間を第1時間t1とする。予備吐出により液体吐出ヘッド14から液体を吐出すると、検出負圧Pが徐々に大きくなる。
第2時間t2において、検出負圧Pが第1設定負圧以上になると、制御部18は予備吐出を終了して待機する。このときノズル形成面26に付着した液体は、液体吐出ヘッド14及び流路22の負圧によりノズル25から液体吐出ヘッド14内に引き込まれる。検出負圧Pは、液体の引き込みに伴って徐々に小さくなる。
第3時間t3において、検出負圧Pが第2設定負圧以下になると、制御部18は再び予備吐出を実行する。第2時間t2から第3時間t3までの時間は、待機時間よりも短い時間である。第4時間t4において、検出負圧Pが第1設定負圧以上になると、制御部18は予備吐出を終了する。
液体吐出ヘッド14に付着した液体が液体吐出ヘッド14内に十分に引き込まれ、ノズル25から液体を引き込むことができなくなると、ノズル25にはメニスカス45が形成される。これにより、液体吐出ヘッド14及び流路22の圧力は、第2設定負圧よりも大きい状態で維持される。
第4時間t4から待機時間が経過した第5時間t5まで、検出負圧Pが第2設定負圧よりも大きい状態に維持されると、制御部18は、強予備吐出を実行する。強予備吐出では、制御部18は、予備吐出における吐出量よりも多い量の液体を吐出する。強予備吐出を実行すると、検出負圧Pは徐々に大きくなる。流路22の負圧が開放負圧になると、圧力調整弁23は、流路22を開放する。そのため、圧力調整弁23が流路22を開放するようにノズル25から液体を吐出しても、流路22の圧力は、開放負圧以下に維持される。
本実施形態の効果について説明する。
(2−1)複数種類の液体を吐出する液体吐出ヘッド14は、種類の異なる液体が混ざった状態で液体吐出ヘッド14内に引き込まれることがある。その点、制御部18は、予備吐出を実行した後に強予備吐出を実行する。したがって、予備吐出により液体吐出ヘッド14に引き込んだ液体を、強予備吐出により液体吐出ヘッド14から排出できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・制御部18は、複数回の吸引クリーニングの合間に、ワイピングではなく予備吐出を実行してもよい。制御部18は、メンテナンスにおいて吸引機構47による吸引を複数回行う場合に、複数回の吸引の合間に、払拭機構48による払拭及び予備吐出の何れか一方を実行してもよい。
・制御部18は、吸引機構47による複数の吸引の合間に、払拭機構48による払拭及び予備吐出の何れか一方を実行し、最後の吸引の後は予備吐出を実行する。したがって、複数回行う吸引ごとに、その後の動作を設定できる。
・制御部18は、吸引機構47による複数の吸引の合間に、払拭機構48による払拭及び予備吐出の何れか一方を毎回実行しなくてもよい。
・上記第1実施形態において、液体吐出装置11は、検出部58を備える構成としてもよい。制御部18は、検出負圧Pに基づいて予備吐出を実行してもよい。
・上記第2実施形態において、液体吐出装置11は、1つの貯留ユニット13を備える構成としてもよい。液体吐出ヘッド14は、1種類の液体を吐出するように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、予備吐出を実行する回数は、予め設定してもよい。
・上記第2実施形態において、液体吐出装置11は、検出部58を備えない構成としてもよい。制御部18は、液体吐出ヘッド14から予め設定した吐出量の液体を吐出して予備吐出を実行してもよい。
・連通路38は、圧力室37と貯留室20とを直接連通させなくてもよい。例えば、貯留ユニット13は、流路22の一部を構成し、貯留室20から液体が供給される供給室を備えてもよい。連通路38は、供給室と圧力室37とを連通させてもよい。弁体40は、供給室内に設けてもよい。
・付勢部材43は、連通路38よりも上流側に設け、弁部42を圧力室37側に付勢して連通路38を閉塞してもよい。圧力調整弁23には、連通路38よりも上流側と、連通路38よりも下流側と、のうち少なくとも一方に付勢部材43を設けてもよい。
・可撓壁36は、ゴムやエラストマーなどの弾性部材により構成してもよいし、フィルムにより構成してもよい。可撓壁36を弾性部材により構成すると、予備吐出により減少した圧力室37の容積が、弾性部材の復元力により増大しやすくなり、ノズル25から液体を引き込みやすくなる。
・メンテナンス装置15は、吸引機構47とは別に液体吐出ヘッド14から吐出された液体を受容する受容部を備えてもよい。
・キャリッジ16は、貯留ユニット13を保持しなくてもよい。貯留ユニット13は、筐体12内もしくは筐体12外に設けてもよい。流路22は、可撓性を有するチューブにより構成してもよい。
・貯留ユニット13は、注入部21を備えない構成としてもよい。
・貯留ユニット13は、液体吐出装置11に着脱可能に装着されるカートリッジとしてもよい。
・貯留ユニット13は、圧力調整弁23を備えない構成としてもよい。圧力調整弁23は、貯留ユニット13とは別に設けてもよい。別に設ける場合、圧力調整弁23は、貯留ユニット13と液体吐出ヘッド14との間の流路22に設けるのが望ましい。
・上記第1実施形態において、制御部18は、予備吐出を実行した後に、強予備吐出を実行してもよい。
・上記第2実施形態において、制御部18は、予備吐出を実行した後に、強予備吐出を実行しなくてもよい。制御部18は、メンテナンスとは関係なく強予備吐出を実行してもよい。例えば、制御部18は、媒体34への記録を行う場合に、記録する前に強予備吐出を実行してもよい。
・液体吐出装置11は、払拭機構48を備えない構成にしてもよい。
・制御部18は、メンテナンスにおいて吸引機構47による吸引を1回行い、吸引の後に予備吐出を実行してもよい。
・制御部18は、予備吐出を1回行うようにしてもよい。
・液体吐出装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体吐出装置であってもよい。液体吐出装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体吐出装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。液体吐出装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体吐出装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。液体吐出装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
[思想1]
媒体への液体の吐出である記録、及び前記記録に関係のない吐出である予備吐出を行う液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドよりも上流側の流路に設けられ、下流側の圧力が開放負圧になると前記流路を開放する圧力調整弁と、
前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置と、
前記液体吐出ヘッド及び前記メンテナンス装置の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記メンテナンス装置は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吸引するように構成される吸引機構を有し、
前記制御部は、前記吸引機構による前記吸引の後に前記予備吐出を実行し、該予備吐出中の前記圧力調整弁よりも下流側の負圧は、前記開放負圧よりも小さいことを特徴とする液体吐出装置。
吸引機構により液体吐出ヘッドから液体を吸引すると、液体吐出ヘッドに液体が付着する。その点、この構成によれば、制御部は、吸引機構により液体吐出ヘッドから液体を吸引した後に、圧力調整弁よりも下流側の負圧が開放負圧よりも小さい範囲で予備吐出を実行する。すなわち、制御部は、圧力調整弁を開放させないように予備吐出を実行する。そのため、液体吐出ヘッドに付着した液体は、圧力調整弁よりも下流側に生じさせた負圧により液体吐出ヘッド内へ引き込まれる。したがって、液体吐出ヘッドに付着する液体を低減させ、液体吐出ヘッドに吐出不良が生じる虞を低減できる。
[思想2]
前記制御部は、前記吸引機構による前記吸引の後に、前記予備吐出を間隔を置いて複数回実行することを特徴とする[思想1]に記載の液体吐出装置。
この構成によれば、制御部は、吸引機構により液体を吸引した後の予備吐出を間隔を置いて複数回実行するため、液体吐出ヘッドに付着した液体を液体吐出ヘッド内へより引き込むことができる。
[思想3]
前記制御部は、前記予備吐出を前記記録よりも低い周波数で実行することを特徴とする[思想1]又は[思想2]に記載の液体吐出装置。
液体吐出ヘッドに液体が付着した状態で高い周波数で液体を吐出すると、液体吐出ヘッド内に気泡を引き込む虞がある。その点、この構成によれば、制御部は、予備吐出を記録よりも低い周波数で実行するため、液体吐出ヘッド内に気泡が流入する虞を低減できる。
[思想4]
前記制御部は、前記メンテナンスにおいて前記吸引機構による前記吸引を複数回行う場合に、最後の前記吸引の後に前記予備吐出を実行することを特徴とする[思想1]〜[思想3]のうち何れか一つに記載の液体吐出装置。
この構成によれば、制御部は、最後の吸引の後に予備吐出を実行する。そのため、複数回の吸引が終了した後、液体吐出ヘッドに付着した液体を予備吐出により液体吐出ヘッド内に引き込むことができる。
[思想5]
前記メンテナンス装置は、前記液体吐出ヘッドを払拭するように構成される払拭機構を有し、
前記制御部は、前記メンテナンスにおいて前記吸引機構による前記吸引を複数回行う場合に、複数回の前記吸引の合間に、前記払拭機構による前記払拭及び前記予備吐出の何れか一方を実行することを特徴とする[思想4]に記載の液体吐出装置。
この構成によれば、制御部は、吸引機構による複数の吸引の合間に、払拭機構による払拭及び予備吐出の何れか一方を実行し、最後の吸引の後は予備吐出を実行する。したがって、複数回行う吸引ごとに、その後の動作を設定できる。
[思想6]
前記制御部は、複数回の前記吸引の合間に、前記払拭機構による前記払拭を実行することを特徴とする[思想5]に記載の液体吐出装置。
この構成によれば、制御部は、複数回の吸引の合間に払拭機構による払拭を実行し、最後の吸引の後は予備吐出を実行する。したがって、複数回の吸引の合間に予備吐出を実行する場合に比べ、メンテナンスを速やかに実行できる。
[思想7]
前記液体吐出ヘッドは、1種類の前記液体を吐出するように構成されることを特徴とする[思想1]〜[思想6]のうち何れか一つに記載の液体吐出装置。
例えば液体吐出ヘッドが複数種類の液体を吐出するように構成される場合、液体吐出ヘッドには、複数の液体が付着することがある。その点、この構成によれば、液体吐出ヘッドは、1種類の液体を吐出するように構成されるため、ノズルから異なる液体が引き込まれる虞を低減できる。
[思想8]
前記液体吐出ヘッドは、複数種類の前記液体を吐出するように構成され、
前記制御部は、前記予備吐出を実行した後に、前記予備吐出よりも吐出量の多い強予備吐出を実行することを特徴とする[思想1]〜[思想6]のうち何れか一つに記載の液体吐出装置。
複数種類の液体を吐出する液体吐出ヘッドは、種類の異なる液体が混ざった状態で液体吐出ヘッド内に引き込まれることがある。その点、この構成によれば、制御部は、予備吐出を実行した後に強予備吐出を実行する。したがって、予備吐出により液体吐出ヘッドに引き込んだ液体を、強予備吐出により液体吐出ヘッドから排出できる。
[思想9]
媒体への液体の吐出である記録、及び前記記録に関係のない吐出である予備吐出を行う液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドよりも上流側の流路に設けられ、下流側の圧力が開放負圧になると前記流路を開放する圧力調整弁と、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吸引するように構成される吸引機構を有し、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記吸引機構による前記吸引の後に、前記圧力調整弁よりも下流側の負圧が前記開放負圧よりも小さい状態を維持しながら前記予備吐出を実行することを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
吸引機構により液体吐出ヘッドから液体を吸引すると、液体吐出ヘッドに液体が付着する。その点、この構成によれば、吸引機構により液体吐出ヘッドから液体を吸引した後に、圧力調整弁よりも下流側の負圧が開放負圧よりも小さい範囲で予備吐出を実行する。すなわち、圧力調整弁を開放させないように予備吐出を実行する。そのため、液体吐出ヘッドに付着した液体は、圧力調整弁よりも下流側に生じさせた負圧により液体吐出ヘッド内へ引き込まれる。したがって、液体吐出ヘッドに付着する液体を低減させ、液体吐出ヘッドに吐出不良が生じる虞を低減できる。
[思想10]
前記吸引機構による前記吸引の後に、前記予備吐出を間隔を置いて複数回実行することを特徴とする[思想9]に記載の液体吐出装置の制御方法。
この構成によれば、吸引機構により液体を吸引した後の予備吐出を間隔を置いて複数回実行するため、液体吐出ヘッドに付着した液体を液体吐出ヘッド内へより引き込むことができる。
[思想11]
前記メンテナンスにおいて前記吸引機構による前記吸引を複数回行う場合に、最後の前記吸引の後に前記予備吐出を実行することを特徴とする[思想9]又は[思想10]に記載の液体吐出装置の制御方法。
この構成によれば、最後の吸引の後に予備吐出を実行する。そのため、複数回の吸引が終了した後、液体吐出ヘッドに付着した液体を予備吐出により液体吐出ヘッド内に引き込むことができる。
11…液体吐出装置、12…筐体、13…貯留ユニット、14…液体吐出ヘッド、15…メンテナンス装置、16…キャリッジ、18…制御部、20…貯留室、21…注入部、22…流路、23…圧力調整弁、25…ノズル、26…ノズル形成面、27…リザーバ、28…キャビティー、29…振動板、30…連通孔、31…収容室、32…アクチュエーター、34…媒体、36…可撓壁、37…圧力室、38…連通路、40…弁体、41…受圧部、42…弁部、43…付勢部材、45…メニスカス、47…吸引機構、48…払拭機構、50…吸引キャップ、51…排出チューブ、52…吸引ポンプ、53…廃液収容部、55…ワイパー、56…移動機構、58…検出部、P…検出負圧、t1…第1時間、t2…第2時間、t3…第3時間、t4…第4時間、t5…第5時間。

Claims (11)

  1. 媒体への液体の吐出である記録、及び前記記録に関係のない吐出である予備吐出を行う液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドよりも上流側の流路に設けられ、下流側の圧力が開放負圧になると前記流路を開放する圧力調整弁と、
    前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記メンテナンス装置の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記メンテナンス装置は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吸引するように構成される吸引機構を有し、
    前記制御部は、前記吸引機構による前記吸引の後に前記予備吐出を実行し、該予備吐出中の前記圧力調整弁よりも下流側の負圧は、前記開放負圧よりも小さいことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記吸引機構による前記吸引の後に、前記予備吐出を間隔を置いて複数回実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御部は、前記予備吐出を前記記録よりも低い周波数で実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記メンテナンスにおいて前記吸引機構による前記吸引を複数回行う場合に、最後の前記吸引の後に前記予備吐出を実行することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記メンテナンス装置は、前記液体吐出ヘッドを払拭するように構成される払拭機構を有し、
    前記制御部は、前記メンテナンスにおいて前記吸引機構による前記吸引を複数回行う場合に、複数回の前記吸引の合間に、前記払拭機構による前記払拭及び前記予備吐出の何れか一方を実行することを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、複数回の前記吸引の合間に、前記払拭機構による前記払拭を実行することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記液体吐出ヘッドは、1種類の前記液体を吐出するように構成されることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体吐出ヘッドは、複数種類の前記液体を吐出するように構成され、
    前記制御部は、前記予備吐出を実行した後に、前記予備吐出よりも吐出量の多い強予備吐出を実行することを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 媒体への液体の吐出である記録、及び前記記録に関係のない吐出である予備吐出を行う液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドよりも上流側の流路に設けられ、下流側の圧力が開放負圧になると前記流路を開放する圧力調整弁と、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吸引するように構成される吸引機構を有し、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、
    前記吸引機構による前記吸引の後に、前記圧力調整弁よりも下流側の負圧が前記開放負圧よりも小さい状態を維持しながら前記予備吐出を実行することを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
  10. 前記吸引機構による前記吸引の後に、前記予備吐出を間隔を置いて複数回実行することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置の制御方法。
  11. 前記メンテナンスにおいて前記吸引機構による前記吸引を複数回行う場合に、最後の前記吸引の後に前記予備吐出を実行することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の液体吐出装置の制御方法。
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