JP2019202461A - 金型を用いたスライド部材を備えた3構成物品の同時成形方法及びその金型 - Google Patents
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Abstract
Description
このサンバイザーの裏面に設けられているミラーは、通常、ミラーの手前側に右又は左にスライドさせてミラーを現出させるスライド部材が設けられているものがある。
ミラーは上記内枠内にスライド部材の裏面側に固定されることとなる。
また上記ミラー枠体以外の物品としては、各種家電製品やパソコンなどのコード等を収納する収納部の開閉部などにも使われている枠体を挙げることができる。
これまで、このような金型を用いた成型方法は存在していなかったものである。
このように、本発明においては、従来の成形方法と異なり、個々の構成部材を個別に成形するのではなく、上記少なくとも3つの構成部材を同時に成形し、離型時これら3つの構成部材を一体的に合体し一物品として製作することができることとなる。
図1は、本発明に係る成形方法により成形された製品の外枠を示し、その(A)が平面図、その(B)が正面図、その(C)が側面図である。
図2は、本発明に係る成形方法により成形された製品のスライド部材を示し、その(A)が平面図、その(B)が正面図、その(C)が側面図である。
図3は、本発明係る成形方法により成形された製品の内枠を示し、その(A)が平面図、その(B)が正面図、その(C)が側面図である。
図2に図示されたものが、上記内枠11と外枠13との間で左右にスライド自在のスライド部材12となる。
上記突条部12tの存在により、このスライド部材12は、外枠13と内枠11の隙間13cから脱落することはない。
図1に示した外枠13の中央も透孔部13hとなっており、この透孔部13hにおいて図2に示したスライド部材12をスライド開放することによりミラーMが出現し、ミラーを利用することができることとなる。
図3に示した内枠11の上部枠体11uと下部枠体11sには、2つの係合孔部11e、11eがそれぞれ設けられ、これらの係合孔部11eに上記外枠13に設けられた係合ツメ部13nが相互に嵌合し、両者が合体されるのである。
本発明に係る成形方法においては、3つの金型を使用する。
即ち、一番上の上型23、一番下の下型21、及び、これら両金型の中間に位置するスライド金型22a、22bである。
上記図3に示した内枠11は、下型21とスライド金型22a、22bにより成形され、加熱溶融材料はゲートG3から注入される。
上記図1に示した外枠13は、上記上型23と左右一対のスライド金型22a、22bによって成形され、加熱溶融材料は、ゲートG1から注入される。
図5は、本発明の成型方法を示す説明図であって、その(A)がスライド金型を左右に分離した状態を示す正面説明図、その(B)が次の工程である成形された製品を離型と同時に合体させた状態を示す正面説明図である。
それと同時に下方から押上部材により成形された各構成部材を下方から上方へと突き出し、離型することにより、内枠11のそれぞれの係合孔部11e内に外枠13のそれぞれの係合ツメ部13nが嵌合して合体する。
このようにして、金型の離型時に上記ミラー枠体10が合体し組み付けが完成した状態で一体同時成型されることとなるのである。
これらの金型の構成は従来の金型の構成方法を利用したものである。
先ず、本発明の成形方法においては、加熱溶融材料として熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の合成樹脂を使用することができ、基本的にはその射出成形法を用いたものである。
例えば、各種家電製品やパソコンなどのコード等を収納する収納部のスライド部材により開閉できる開閉部などにも使われている枠体を挙げることができる。
そして、これら少なくとも3つの構成部材に付加して更に他の構成部材をも同時に成形することも可能となるものである。
11 内枠
11e 係合孔部
11h 透孔部
11s 下部枠体
11u 上部枠体
12 スライド部材
12t 突条部
13 外枠
13c 隙間
13h 透孔部
13n 係合ツメ部
13s 下部枠体
13u 上部枠体
21 下型
22a、22b スライド金型
23 上型
G1、G2、G3 ゲート
M ミラー
Claims (3)
- 上型と下型との1組の金型を用いて加熱溶融材料を成形して物品を製作する成形方法において、
当該物品が一番下の裏面側に位置する内枠と、この内枠の表面側に位置して前記内枠と合体する外枠と、これら内枠及び外枠の間で左右スライド可能なスライド部材とからなり、
これら少なくとも3つの構成部材から成る物品を、前記1組の上型と下型及びその中間に位置する一対の成形用スライド金型を用いて共に同時に成形することができ、
成形完了後に、前記一対のスライド金型を左右反対方向にスライドさせて、前記上型及び下型から離型し、
その後、下方から上方へと突出し離型することにより、前記少なくとも3つの構成部材が1つに合体された状態で一物品として組み付けられたものとなることを特徴とする金型を用いたスライド部材を備えた3構成部材からなる物品の同時成形方法。 - 前記加熱溶融材料が合成樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の金型を用いたスライド部材を備えた3構成部材からなる物品の同時成形方法。
- 加熱溶融材料を上型及び下型からなる金型内に注入して製品を成形する成形方法において使用する金型であって、
当該物品が一番下の裏面側に位置する内枠と、この内枠の表面側に位置して前記内枠と合体する外枠と、これら内枠及び外枠の間で左右スライド可能なスライド部材とからなり、
これら少なくとも3つの構成部材から成る物品を、前記1組の上型と下型及びその中間に位置する一対の成形用スライド金型を用いて共に同時に成形し、
成形完了後に、前記一対のスライド金型を左右反対方向にスライドさせて、前記上型と下型から離型し、
その後、下方から上方へと突出し離型することにより、前記少なくとも3つの構成部材が1つに合体された状態で一物品として組み付けられたものとなることを特徴とする金型を用いたスライド部材を備えた3構成部材からなる物品の同時成形方法に用いる金型。
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JP2012101623A (ja) * | 2010-11-09 | 2012-05-31 | Kyowa Sangyo Kk | ミラーユニット |
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