JP2005231191A - 表皮一体樹脂成形品 - Google Patents

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浩明 山田
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Abstract

【課題】 薄肉ヒンジ部に対応する部分に白化現象が生じないようにして表皮一体樹脂成形品の外観見栄えを良くする。
【解決手段】 薄肉ヒンジ部9aを有する基材15の表面に布状表皮17を基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着する。薄肉ヒンジ部9aに対応する基材15と布状表皮17との間にシート状物33を薄肉ヒンジ部9a周辺に亘って介在させ、その介在領域において、基材構成材である樹脂の布状表皮17への含浸をシート状物33により阻止して基材15と布状表皮17とが接合しないようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、薄肉ヒンジ部を有する基材の表面に布状表皮が基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着された表皮一体樹脂成形品の改良に関し、特に薄肉ヒンジ部周辺の構造改良に関するものである。
車両の装備品であるサンバイザとして、表面部を構成する第1半体と裏面部を構成する第2半体とに厚み方向に分割されてこれら第1半体と第2半体とが薄肉ヒンジ部により一体的に結合されたサンバイザ本体と、このサンバイザ本体を車両の運転室や助手席の前部天井面に回動可能に取り付けるステーとを備えたタイプのサンバイザがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、上記サンバイザ本体は基材の表面に布状表皮が一体に被着されて構成され、その被着の要領は、布状表皮を成形型にセットした状態で、溶融樹脂をキャビティに射出することにより、基材を展開状態で成形すると同時に、その表面に布状表皮を一体に被着している。したがって、布状表皮の裏面側には基材構成材である樹脂が含浸している。そして、成形されたサンバイザ本体は、脱型後に第1半体と第2半体とを薄肉ヒンジ部を中心に折り曲げて互いに重合させることにより偏平板状に組み合わされる。
特開平9−20139号公報(第4,5頁、図1,4,8)
しかし、上記の特許文献1では、基材と布状表皮とが全体に亘って一体に接合されているので、脱型後に第1半体と第2半体とを薄肉ヒンジ部を中心に折り曲げて互いに重合させると、基材の薄肉ヒンジ部に対応する部分が引き伸ばされて白化する。これに伴い、布状表皮の薄肉ヒンジ部に対応する部分も引き伸ばされて布状表皮に含浸している樹脂も白化し、この白化箇所が外部から見えて外観見栄えが悪くなる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のサンバイザ本体の如き表皮一体樹脂成形品において、薄肉ヒンジ部に対応する部分に白化現象が生じないようにして外観見栄えの向上を図ることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、基材及び布状表皮の薄肉ヒンジ部に対応する部分をその周辺に亘って非接合状態にしたことを特徴とする。
具体的には、この発明は、薄肉ヒンジ部を有する基材の表面に布状表皮が基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着された表皮一体樹脂成形品を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、この発明は、上記薄肉ヒンジ部に対応する基材と布状表皮との間には、シート状物が薄肉ヒンジ部周辺に亘って介在され、当該介在領域では、上記基材構成材である樹脂の布状表皮への含浸が上記シート状物により阻止されて基材と布状表皮とが接合されていないことを特徴とする。
この発明によれば、表皮一体樹脂成形品を薄肉ヒンジ部を中心に折り曲げると、基材の薄肉ヒンジ部に対応する部分は引き伸ばされて白化するが、布状表皮の薄肉ヒンジ部に対応する部分は、基材構成材である樹脂がシート状物に阻止されて含浸していないため基材とは接合されておらず、上記折曲げに伴う伸びは非接合部全体に分散されて局部的に引き伸ばされない。したがって、上記布状表皮の薄肉ヒンジ部に対応する部分は白化せず、しかも、上記基材の白化箇所が布状表皮の伸びが少なくことから外部から見えず、外観見栄えを良くすることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図3はサンバイザSを示し、このサンバイザSは、車幅方向に延び所定の遮光面積を有する偏平な略矩形状のサンバイザ本体1と、L字形の断面円形のステー3とからなり、上記サンバイザ本体1がこの発明の実施の形態に係る表皮一体樹脂成形品である。上記サンバイザ本体1は、図2に示すように、上記ステー3の鉛直軸部3a回りにほぼ水平方向へ揺動するとともに、水平軸部3b回りに上下方向へ回動して車両の運転室の前部天井面5に沿うように位置する格納位置(図3実線の状態)と、車両のフロントウインド7内面に沿うように位置する遮光位置(図3仮想線の状態)とに切り替え可能に前部天井面5にステー3により取り付けられている。なお、上記ステー3の水平軸部3b先端側には偏平な面取部3cが形成されている。
上記サンバイザ本体1は、図3実線の姿勢において車幅方向(サンバイザ本体1の長手方向)に延びる中央の断面V字形の2つの薄肉ヒンジ部9a(図1(a)参照)を有する連結部9を境に格納位置において運転室側に面して表面部を構成する第1半体11と、前部天井面5側に面して裏面部を構成する第2半体13とに厚み方向に対称に2分割されて半割形状に形成された樹脂製板状体からなる基材15を備え、この基材15の表面に布状表皮17が基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着されてサンバイザ本体1が構成されている。上記第1半体11は、平面部11aとこの平面部11a外周縁部に一体に立設された側壁部11bとで構成され、上記第2半体13も同様に、平面部13aとこの平面部13a外周縁部に立設された側壁部13bとで構成され、これら第1半体11及び第2半体13は共に深さの浅い皿状に形成されている。第1半体11及び第2半体13は、上記各薄肉ヒンジ部9aを中心に折り曲げられて上記側壁部11b,13bを互いに突き合わせることにより重合されて偏平板状に組み合わされ、内部に中空部19が形成されている(図1(a)参照)。なお、ここでは、薄肉ヒンジ部9aが2つあるいわゆるダブルヒンジを例示したが、薄肉ヒンジ部9aが1つのシングルヒンジであってもよい。
上記第1半体11の両薄肉ヒンジ部9a(連結部9)と反対側の側壁部11b内面周縁部の車幅方向一端側には、第1支持部21と第2支持部23とが間隔をあけて立設され、これら第1支持部21及び第2支持部23には、上記第1半体11と第2半体13とを重合させた状態で同心状となってステー3を連通するステー挿入孔21a,23aが形成されている。なお、図示しないが、上記第1支持部21と第2支持部23との間には、板バネが介装され、第1支持部21及び第2支持部23の両ステー挿入孔21a,23aにステー3の水平軸部3bを回動可能に挿入して面取部3cを第1支持部21と第2支持部23との間に配置することにより、サンバイザ本体1をステー3により前部天井面5に取り付けるようになっている。この状態で、ステー3は板バネのバネ力で押圧されてサンバイザ本体1が不意に垂れ下がらないようにサンバイザ本体1の回動位置を設定するとともに、ステー3の面取部3cが板バネに係合することで回動時に節度感を得るようにしている。
上記第1半体11の両薄肉ヒンジ部9a(連結部9)と反対側の側壁部11bのサンバイザ本体1長手方向他端側には、略コの字形の切欠部25が形成され、この切欠部25には支持バー27が一体に橋絡されている。一方、上記第2半体13の両薄肉ヒンジ部9a(連結部9)と反対側の側壁部13bのサンバイザ本体1長手方向他端側にも、略コの字形の切欠部29が上記切欠部25に対応するように形成され、この切欠部29の対向する両側には半円状の凹部29aが形成されている。そして、上記第1半体11と第2半体13とを重合させた状態で、上記両切欠部25,29が互いに重なるとともに、上記支持バー27が両凹部29aに嵌合し、両切欠部25,29間に前部天井面5に設けられたフック31(図3参照)が臨んで、上記支持バー27に係脱可能にかつ水平面内で揺動可能に係合してサンバイザ本体1をバタ付かないように保持するようになっている。
この発明の特徴として、上記両薄肉ヒンジ部9a(連結部9)に対応する基材15と布状表皮17との間には、図1に拡大詳示するように、短冊状の樹脂製シート状物33が両薄肉ヒンジ部9a(連結部9)周辺に亘って介在され、当該介在領域では、上記基材構成材である樹脂の布状表皮17への含浸が上記シート状物33により阻止されて基材15と布状表皮17とが接合されないようになっている。なお、ここでは、シート状物33とは、一般に言われる肉厚大なるシートに限らず、それよりも薄いフィルムをも含む概念である。また、シート状物33が薄肉ヒンジ部9aに跨って薄肉ヒンジ部9a周辺に介在する範囲は、布状表皮17が基材15に接合されないことで布状表皮17にだぶつきが顕著に生じない範囲内であればよく、本実施の形態では、第1半体11と第2半体13とを重合させた状態で、布状表皮17にだぶつきが生じ難い連結部9に連続したR形状の範囲内に設けている。
上記シート状物33を基材15と布状表皮17との間に介在させる要領は基材15の成形と同時に行われる。
その要領は、まず、図4及び図5に示すように、成形型35を型開きした状態で、下型37の型合わせ面側に布状表皮17を配置し、上記型合わせ面に突設した複数本のピン39を布状表皮17に突き刺して布状表皮17を下型37にセットする。
次いで、上記布状表皮17の上方にシート状物33を配置し、上記と同様に型合わせ面のピン39をシート状物33に突き刺してシート状物33を下型37にセットする。なお、布状表皮15を下型37にセットする前に、シート状物33を布状表皮17に直接貼り付けておいてもよい。
その後、成形型35を型閉じして上型41と下型37との間に形成されたキャビティ43に、図示しない射出機からスプルブッシュ45及びスプル47を経て溶融樹脂を射出し、溶融樹脂の固化を待つ。なお、図4中、41aは、下型37に突設したピン39との干渉を避けるために上型41に形成したピン挿入穴である。
これにより、第1半体11と第2半体13との間に2つの薄肉ヒンジ部9a(連結部9)が形成された基材15が展開した状態で成形され、これと同時に、基材15の表面に布状表皮17が一体に被着されてサンバイザ本体1が得られる。このサンバイザ本体1では、両薄肉ヒンジ部9(連結部9)に対応する基材15と布状表皮17との間にシート状物33が両薄肉ヒンジ部9(連結部9)周辺に亘って介在され(図1(b)参照)、当該介在領域では、基材構成材である樹脂の布状表皮17への含浸が上記シート状物33により阻止されて基材15と布状表皮17とが接合されていない。一方、当該領域を除く領域では、基材構成材である樹脂が布状表皮17の裏面側に含浸して基材15と布状表皮17とが一体に接合されている。
しかる後、成形型35を型開きして上記成形されたサンバイザ本体1を脱型し、サンバイザ本体1外周縁部からはみ出している布状表皮17及びシート状物33をトリミングした後、第1半体11と第2半体13とを各薄肉ヒンジ部9aを中心に折り曲げて互いに重合させて偏平板状に組み合わせる(図1(a)参照)。この際、サンバイザ本体1の各薄肉ヒンジ部9aに対応する部分は引き伸ばされて白化するが、布状表皮17の各薄肉ヒンジ部9aに対応する部分は、基材構成材である樹脂がシート状物33に阻止されて含浸していないため基材15とは接合されておらず、上記折曲げに伴う伸びは非接合部全体(連結部9対応箇所)に分散されて局部的に引き伸ばされない。したがって、上記布状表皮17の各薄肉ヒンジ部9aに対応する部分は白化せず、しかも、上記基材15の白化箇所が布状表皮17の伸びが少ないことから外部から見えず、外観見栄えを良くすることができる。
なお、上記の実施の形態では、表皮一体樹脂成形品がインジェクション成形されたサンバイザSのサンバイザ本体1である場合を例示したが、これに限らず、表皮一体樹脂成形品はブロー成形されたものでもよく、また、薄肉ヒンジ部を有する基材の表面に布状表皮が基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着された表皮一体樹脂成形品であればその種類を問わない。
この発明は、薄肉ヒンジ部を有する基材の表面に布状表皮が基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着された表皮一体樹脂成形品について有用である。
(a)はサンバイザ本体を組み付けた状態の薄肉ヒンジ部周辺を拡大して示す断面図、(b)はサンバイザ本体を展開した状態の薄肉ヒンジ部周辺を拡大して示す断面図である。 サンバイザ本体を展開した状態を示す斜視図である。 車両の運転室の前部天井面に取り付けられたサンバイザの格納状態を示す斜視図である。 成形型を型開きして布状表皮及びシート状物を下型にセットした状態を示す断面図である。 布状表皮及びシート状物がセットされた下型の平面図である。
符号の説明
1 サンバイザ本体(表皮一体樹脂成形品)
9a 薄肉ヒンジ部
15 基材
17 布状表皮
33 シート状物

Claims (1)

  1. 薄肉ヒンジ部を有する基材の表面に布状表皮が基材成形時に基材構成材である樹脂を裏面側に含浸させて一体に被着された表皮一体樹脂成形品であって、
    上記薄肉ヒンジ部に対応する基材と布状表皮との間には、シート状物が薄肉ヒンジ部周辺に亘って介在され、当該介在領域では、上記基材構成材である樹脂の布状表皮への含浸が上記シート状物により阻止されて基材と布状表皮とが接合されていないことを特徴とする表皮一体樹脂成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007168253A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Aitec:Kk 折り畳みパネル

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