JP2019201227A - 部品供給システムおよび部品供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動ローディング方式のテープフィーダにおいて、キャリアテープの移送における異常の発生を防止することができる部品供給システムおよび部品供給方法を提供することを目的とする。【解決手段】部品供給システムは、部品を収納してカバーテープで覆ったキャリアテープを自動で移送し、剥離刃先部30a(部品露出手段)によってキャリアテープより露出させた部品を供給するテープフィーダ8(部品供給手段)と、キャリアテープの前後2本のキャリアテープを継合した継合部の有無を判定する判定部35(継合判定部)と、テープフィーダ8におけるキャリアテープの移送を制御する装置制御部22(制御部)とを備えている。判定部35が継合部が有ると判定した場合、装置制御部22は継合部が剥離刃先部30aより先に移送されないようにキャリアテープの移送を制限させる。【選択図】図9

Description

本発明は、部品を収納したキャリアテープをピッチ送りする部品供給システムおよび部品供給方法に関するものである。
部品実装装置における部品の供給装置としてテープフィーダが知られている。テープフィーダは、部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより部品実装機構の実装ヘッドによる部品吸着位置に部品を供給するものである。テープフィーダにおいて実装動作を停止することなく連続して部品供給を継続する方法として、先行する既装着のキャリアテープ(先行テープ)の末尾部に後続の新たなキャリアテープ(後続テープ)をスプライシングテープによって接続するテープスプライシングが用いられている。
このテープスプライシング方式では、作業者は供給リール交換毎に煩雑な作業を実行する必要があり、これらの作業負荷を低減することが望まれていた。このため、テープ補充方式としてテープスプライシング作業を行うことなく、後続テープをテープフィーダにセットして自動でローディングしてキャリアテープをピッチ送りする自動ローディング方式のテープフィーダが用いられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、キャリアテープは、部品を収納するベーステープをカバーテープによって覆った構成をしており、部品吸着位置にピッチ送りされる間にカバーテープを剥離して部品を露出させる必要がある。特許文献1に示される先行技術は剥離刃を有する部品露出手段を備えており、剥離刃をベーステープとカバーテープの間に挿入することによってピッチ送りされるキャリアテープからカバーテープを剥離して部品を露出させている。
特開2011−211169号公報
しかしながら特許文献1を含む先行技術における自動ローディング方式のテープフィーダに、テープスプライシングされたキャリアテープが投入されることは想定されていない。そのため、誤って自動ローディング方式のテープフィーダにテープスプライシングされたキャリアテープが投入されると、スプライシングテープによって部品露出手段の剥離刃が破損させられるおそれがあるという課題があった。
そこで本発明は、自動ローディング方式のテープフィーダにおいて、キャリアテープの移送における異常の発生を防止することができる部品供給システムおよび部品供給方法を提供することを目的とする。
本発明の部品供給システムは、部品を収納してカバーテープで覆ったキャリアテープを自動で移送し、部品露出手段によって前記キャリアテープより露出させた部品を供給する部品供給手段と、前記キャリアテープの前後2本のキャリアテープを継合した継合部の有無を判定する継合判定部と、前記部品供給手段におけるキャリアテープの移送を制御する制御部とを備え、前記継合判定部が前記継合部が有ると判定した場合、前記制御部は前記継合部が前記部品露出手段より先に移送されないように前記キャリアテープの移送を制限させる。
本発明の部品供給方法は、部品を収納してカバーテープで覆ったキャリアテープを自動で移送し、部品露出手段によって前記キャリアテープより露出させた部品を供給する部品供給手段を備えた部品供給システムにおいて、前記キャリアテープの前後2本のキャリアテープを継合した継合部の有無を判定し、前記継合部が有ると判定した場合、前記継合部が前記部品露出手段より先に移送されないように前記キャリアテープの移送を制限させる。
本発明によれば、自動ローディング方式のテープフィーダにおいてキャリアテープの移送における異常の発生を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る部品実装ラインの構成説明図である。 本発明の一実施の形態に係る部品実装装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る部品実装装置の部分断面図である。 本発明の一実施の形態に係るテープフィーダの構成説明図である。 本発明の一実施の形態に係るテープフィーダにおいてテープ送り機構に用いられるスプロケットの機能説明図である。 本発明の一実施の形態に係るテープフィーダのカバーテープ剥離部によるカバーテープ剥離動作の説明図である。 本発明の一実施の形態に係るテープフィーダにおけるキャリアテープの補充動作の説明図である。 本発明の一実施の形態に係るスプライシングされたキャリアテープの継合部の検出処理の説明図である。 本発明の一実施の形態に係る部品実装ラインの制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る部品実装ラインで使用される(a)供給リール情報の構成説明図(b)部品配置データの構成説明図である。 本発明の一実施の形態に係る第1の実施形態の部品供給方法のフロー図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の実施形態の部品供給方法のフロー図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の実施形態の部品供給方法の工程説明図である。
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装ラインの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図2、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、基板搬送方向のX方向(図2における左右方向)、基板搬送方向に直交するY方向(図2における前後方向)が示される。図3、及び後述する一部では、水平面と直交する高さ方向としてZ方向が示される。Z方向は、部品実装ラインが水平面上に設置された場合の上下方向または直交方向である。
まず図1を参照して部品実装ラインについて説明する。図1において部品実装ライン1は、基板に部品を実装して実装基板を製造する機能を有するものである。部品実装ライン1は、印刷装置M1、部品実装装置M2〜M4、リフロー装置M5の各装置を連結して通信ネットワーク2によって接続し、全体を管理コンピュータ3によって制御する構成となっている。印刷装置M1は、基板に形成された部品接合用の電極にペースト状の半田をスクリーン印刷する。部品実装装置M2〜M4は、部品供給部に配列されたテープフィーダなどのパーツフィーダから実装ヘッドによって部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装作業を行う。リフロー装置M5は、半田を融解させて基板に搭載された部品端子を基板の電極に半田接合する。
次に図2,3を参照して、部品実装装置M2〜M4の構成を説明する。図3は、図2におけるA−A断面を部分的に示している。図2において基台4の中央にはX方向に基板搬送機構5が配設されている。基板搬送機構5は上流側から搬入された基板6を搬送し、部品実装作業を実行するために設定された実装ステージに位置決めして保持する。基板搬送機構5の両側方には、部品供給部7が配置されており、それぞれの部品供給部7には複数のテープフィーダ8が並列に装着されている。テープフィーダ8は、部品を収納したキャリアテープをテープ送り方向にピッチ送りすることにより、以下に説明する部品実装機構の実装ヘッドによる部品吸着位置に部品を供給する。
基台4上面においてX方向の一方側の端部には、リニア駆動機構を備えたY軸移動テーブル9が配設されている。Y軸移動テーブル9には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸移動テーブル10が、Y方向に移動自在に結合されている。2基のX軸移動テーブル10には、それぞれ実装ヘッド11がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド11は複数の保持ヘッド11aを備えた多連型実装ヘッドであり、それぞれの保持ヘッド11aの下端部には、図3に示すように、部品を吸着して保持し個別に昇降可能な吸着ノズル11bが装着されている。
Y軸移動テーブル9、X軸移動テーブル10を駆動することにより、実装ヘッド11はX方向、Y方向に移動する。これにより2つの実装ヘッド11は、それぞれ対応した部品供給部7に配置されたテープフィーダ8の部品吸着位置から部品を吸着ノズル11bによって吸着保持して取り出して、基板搬送機構5に位置決めされた基板6の実装点に移送搭載する。Y軸移動テーブル9、X軸移動テーブル10および実装ヘッド11は、部品を保持した実装ヘッド11を移動させることにより、部品を基板6に移送搭載する部品実装機構12を構成する。
部品供給部7と基板搬送機構5との間には、部品認識カメラ13が配設されている。部品供給部7から部品を取り出した実装ヘッド11が部品認識カメラ13の上方を移動する際に、部品認識カメラ13は実装ヘッド11に保持された状態の部品を撮像して部品の保持姿勢を認識する。X軸移動テーブル10の下面には、それぞれ実装ヘッド11と一体的に移動する基板認識カメラ14が装着されている。
実装ヘッド11が移動することにより、基板認識カメラ14は基板搬送機構5に位置決めされた基板6の上方に移動し、基板6を撮像して基板6の状態を認識する。実装ヘッド11による基板6への部品実装動作においては、部品認識カメラ13による部品の認識結果と、基板認識カメラ14による基板認識結果とを加味して搭載位置補正が行われる。
図3に示すように、部品供給部7にはフィーダベース15aに予め複数のテープフィーダ8が装着された状態の台車15がセットされる。フィーダベース15aには、個々のテープフィーダ8が装着されたフィーダ位置を特定するためのフィーダアドレスが設定されており、部品実装作業においては、これらのフィーダアドレスを介して、フィーダベース15aにおける各テープフィーダ8が特定される。
基台4に対して、フィーダベース15aをクランプ機構(図示省略)によってクランプすることにより、部品供給部7において台車15の位置が固定される。台車15には、部品を保持したキャリアテープ16を巻回状態で収納する供給リール17が保持されている。供給リール17から引き出されたキャリアテープ16は、テープフィーダ8によって吸着ノズル11bによる部品吸着位置までピッチ送りされる。
次に図4を参照して、テープフィーダ8の構成および機能を説明する。図4に示すように、テープフィーダ8は、本体部8aおよび本体部8aの下面から下方に凸設された装着部8bを備えた構成となっている。本体部8aの下面をフィーダベース15aに沿わせてテープフィーダ8を装着した状態では、テープフィーダ8は部品供給部7に固定装着されるとともに、テープフィーダ8におけるテープ送りを制御するために内蔵されたフィーダ制御部21は、部品実装装置M2〜M4の装置制御部22と電気的に接続される。
本体部8aの内部には、供給リール17から引き出されて本体部8a内に取り込まれたキャリアテープ16を案内するテープ走行路8cが設けられている。テープ走行路8cは、本体部8aにおいてテープ送り方向の上流端部に開口したキャリアテープ16が挿入される挿入口8dから、実装ヘッド11によって部品を取り出す部品吸着位置まで連通して設けられている。部品実装作業を継続して実行する過程において、複数のキャリアテープ16が挿入口8dから順次挿入されてテープフィーダ8に供給される。
本実施の形態に示すテープフィーダ8は、相前後して送られる2つのキャリアテープ16を、それぞれが分離された状態のまま挿入口8dに順次挿入して供給するスプライシングレス方式(自動ローディング方式)を採用している。そのため、テープフィーダ8に既装着で実装ヘッド11による部品取り出しの対象となるキャリアテープ16(1)(以下、先行テープ16(1)と略記する)の末尾端部と、部品切れに際して新たに追加して装着されるキャリアテープ16(2)(以下、後続テープ16(2)と略記する)の先頭端部とを接合テープによって継ぎ合わせる必要はない。
図4において、テープ走行路8cにおける下流側、上流側には、先行テープ16(1)、後続テープ16(2)をテープ送りするための第1のテープ送り機構23A、第2のテープ送り機構23Bが配設されている。上流側に設けられた第2のテープ送り機構23Bは、新たに装着される後続テープ16(2)を挿入口8d側から第1のテープ送り機構23A側に連続的にテープ送りする機能を有しており、スプロケット24Bを第2のモータE2で回転駆動する構成となっている。
第2のテープ送り機構23Bの下方側には、テープ押しつけ機構25およびテープストッパ機構26が配設されている。挿入口8dより挿入された後続テープ16(2)は、テープ押しつけ機構25によってスプロケット24Bに対して押しつけられ、これにより後続テープ16(2)はスプロケット24Bと係合して第2のテープ送り機構23Bによるテープ送りが可能な状態となる。テープストッパ機構26は、先行テープ16(1)が装着された状態で新たに挿入された後続テープ16(2)の先頭端部を、ストッパ部材26aによって一時的に停止させる機能を有している。
下流側に設けられた第1のテープ送り機構23Aは、先行テープ16(1)を所定の送りピッチで実装ヘッド11による部品吸着位置にピッチ送りする機能を有しており、スプロケット24Aを第1のモータE1で回転駆動する構成となっている。第1のテープ送り機構23Aの上方には、先行テープ16(1)を上方から押さえるとともに先行テープ16(1)に収納された部品を露出させる押さえ部材27が装着されている。部品吸着位置にピッチ送りされた部品は、押さえ部材27に形成された部品取り出し開口27aを介して実装ヘッド11の吸着ノズル11bによって真空吸着によりピックアップされる。
ここで図5を参照して、これらのスプロケット24A、24Bの機能を説明する。図5(a)に示すように、スプロケット24A、24Bの外周面には、複数の送りピン24aが設けられている。キャリアテープ16は、供給対象の部品Dを収納する部品ポケット16aとともに送りピン24aが嵌入する送り孔16bが所定ピッチで形成されたベーステープ16cと、部品ポケット16aを覆うカバーテープ16dより構成されている。すなわち、キャリアテープ16は、部品Dを収納してカバーテープ16dで覆っている。送りピン24aが送り孔16bに係合した状態でスプロケット24A、24Bが回転することにより、キャリアテープ16はテープ送りされる。
図5(b)は、第2のテープ送り機構23Bにおけるスプロケット24Bの機能を示している。前述のように、スプロケット24Bは第2のモータE2によって回転駆動されることにより、後続テープ16(2)を連続的にテープ送りする。この駆動方式において第2のモータE2が駆動制御されていない無励磁状態では、スプロケット24Bの空転が許容されるようになっており(空転モード)、スプロケット24Bと係合状態にある後続テープ16(2)の移動も許容される。スプロケット24Bには回転検出手段としてのエンコーダ28が内蔵されており、後続テープ16(2)が下流側方向(矢印a)へ移動すると、スプロケット24Bが正方向(矢印b)に回転し、この回転状態に応じた回転検出信号がフィーダ制御部21に伝達される。
スプロケット24Bの正方向(矢印b方向)の回転が検出されると、フィーダ制御部21は新たなキャリアテープ16が挿入されたと判断して、テープ送りのための第2のモータE2の駆動を開始する。これにより、挿入されたキャリアテープ16はテープ走行路8cに沿って下流側へ送られる(正回転モード)。またフィーダ制御部21からの指令により、第2のテープ送り機構23Bは第2のモータE2を逆方向に駆動して、スプロケット24Bを逆方向(矢印c)に回転させることができる。これにより、スプロケット24Bに係合するキャリアテープ16は上流側(矢印d)へ送られる(逆回転モード)。
図5(c)は、第1のテープ送り機構23Aにおけるスプロケット24Aの機能を示している。前述のように、スプロケット24Aは第1のモータE1によって間歇駆動されることにより、先行テープ16(1)を所定の送りピッチでピッチ送り(矢印e)する。これにより、キャリアテープ16の部品ポケット16a内に収納された部品Dは、部品吸着位置に供給される。
図4において、テープ走行路8cにおける第1のテープ送り機構23Aおよび押え部材27の上流側には、キャリアテープ16を検出するための第1の検出位置P1が設定されている。第2のテープ送り機構23Bの下流側であって第1の検出位置P1よりも上流側には、同様にキャリアテープ16を検出するための第2の検出位置P2が設定されている。第1の検出位置P1、第2の検出位置P2にそれぞれ配設された第1のセンサS1、第2のセンサS2は、第1の検出位置P1、第2の検出位置P2におけるキャリアテープ16の有無を検出する。
さらにテープストッパ機構26にはストッパ部材26aに後続テープ16(2)が当接していることを検出する第3のセンサS3が配設されている。第1のセンサS1、第2のセンサS2、第3のセンサS3による検出結果はフィーダ制御部21に伝達され、フィーダ制御部21はこれらの検出結果およびエンコーダ28による回転検出結果に基づいて、第1のテープ送り機構23A、第2のテープ送り機構23Bを制御する。これにより、テープフィーダ8における先行テープ16(1)、後続テープ16(2)のテープ送り動作が実行される。
テープフィーダ8のテープ走行路8cが空の状態でキャリアテープ16が挿入口8dから挿入され、エンコーダ28によってキャリアテープ16の挿入が検出されると、フィーダ制御部21は第2のモータE2を正回転モードで駆動開始する。これにより、挿入されたキャリアテープ16が下流に送られる。すなわち、テープフィーダ8(部品供給手段)は、装着されたキャリアテープ16(先行テープ16(1))を自動でテープフィーダ8内に移送する。下流に送られた先行テープ16(1)の先頭部が第1の検出位置P1において第1のセンサS1によって検出されると、フィーダ制御部21は第2のモータE2の駆動を停止する。すなわち、先行テープ16(1)は先頭部が第1の検出位置P1に達すると移送が停止される。
また、テープフィーダ8に装着された先行テープ16(1)の後端部がストッパ部材26aより上流側(挿入口8d側)にある状態で後続テープ16(2)が挿入口8dより挿入された場合、後続テープ16(2)の先頭部がストッパ部材26aに当接する。これにより、後続テープ16(2)がテープフィーダ8内に侵入することが阻止されるとともに、第3のセンサS3によって後続テープ16(2)の先頭部がストッパ部材26aに当接したことが検出される。
図4において、テープフィーダ8の上流側の上面には、フィーダ制御部21に接続された操作・表示パネル29が配置されている。操作・表示パネル29は作業者が所定の操作入力を行う操作ボタンとともに、作業者に対して所定内容の報知を行うための報知燈が設けられている。作業者は、操作・表示パネル29により、テープフィーダ8の動作状態の確認および所定項目の操作入力を行うことができるようになっている。
次に図6を参照して、押さえ部材27の上部部材27bに設けられたカバーテープ剥離機構30について説明する。カバーテープ剥離機構30は、キャリアテープ16のベーステープ16cからカバーテープ16dを剥離して、部品ポケット16a内の部品Dを露出させる機能を有している。カバーテープ剥離機構30は、ベーステープ16cとカバーテープ16dとの貼合せ面に介在することにより、カバーテープ16dを部品ポケット16aが設けられた一側部(図6において下流側に向かって右側)から剥離する。
図6(a)において、カバーテープ剥離機構30の上流側の先端部には、薄くて先端の尖った剥離刃先部30a(部品露出手段)が設けられている。下流側に移送中のキャリアテープ16の先頭が剥離刃先部30aに到達すると、剥離刃先部30aがベーステープ16cとカバーテープ16dとの貼合わせ面に進入し、これによりテープ剥離が開始される。さらに、図6(b),図6(c)に示すようにキャリアテープ16が下流側へテープ送りされるに従って(矢印f,矢印g)、カバーテープ16dの剥離範囲が拡大する。
剥離されたカバーテープ16dは、カバーテープ剥離機構30の左側面に形成された側端刃先部30bの曲面に沿って一側部の反対側の他側部(図6において下流側に向かって左側)に向かって屈曲される。そして図6(d)に示すように、キャリアテープ16がさらにテープ送りされて(矢印h)、吸着対象の部品Dが部品吸着位置に対応して設けられた部品取り出し開口27aに到達すると、カバーテープ16dはベーステープ16cに対して平面上に折り返されて部品Dが露出した状態となる。このように、テープフィーダ8(部品供給手段)は、剥離刃先部30a(部品露出手段)によってキャリアテープ16より露出させた部品Dを部品吸着位置に供給する。
なお、カバーテープ剥離機構30は、作業者による事前の準備操作を必要とせず、テープ送りされるキャリアテープ16から自動でカバーテープ16dを剥離して部品Dを露出させるものであればよい。例えば、テープ送りされるキャリアテープ16のカバーテープ16dを備える刃部で左右に切開して剥離し、部品Dを露出させる構成のカバーテープ剥離機構30でもよい。
図7は、自動ローディング方式のテープフィーダ8における部品補充作業の概要を示している。自動ローディング方式のテープフィーダ8では、先行テープ16(1)が装着された状態のテープフィーダ8の挿入口8dに後続テープ16(2)が挿入される(矢印j)。補充する後続テープ16(2)をテープフィーダ8に挿入する前に、作業者は、準備した供給リール17に予め貼付されたバーコードラベルL(リールID)をバーコードリーダRによって読み取る。
読取り結果は無線受信装置31(図9参照)を介して管理コンピュータ3に送信され、さらに管理コンピュータ3から部品実装装置M2〜M4に伝達され、後述する照合処理が行われる。このように、バーコードリーダRは、キャリアテープ16を収納する供給リール17(リール)に付されたリールID(識別情報)を読み取る読取手段となる。
図8に示すように、スプライシング方式のテープフィーダ8(図示省略)では、部品Dが消費されてテープフィーダ8に供給されている先行テープ(1)の残りが少なくなると、スプライシングによる部品補充が行われる。スプライシングでは、先行テープ16(1)の末尾端部を、新たに補充する後続テープ16(2)の先頭端部と突き合わせる。次いで、継合用のスプライシングテープを突き合わせ部を挟んだ所定範囲のキャリアテープ16の表裏に貼着して継合部Tを形成する。これによって先行テープ16(1)と後続テープ16(2)が継合され、キャリアテープ16は途切れることなく連続してピッチ送りされる。
作業者は、スプライシングの際に、後続テープ16(2)が収納される供給リール17に予め貼付されたバーコードラベルL(リールID)をバーコードリーダRで読み取る。その後、読み取られたリールIDを基に、後述する照合処理が行われる。
ところで、部品実装ライン1では、自動ローディング方式のテープフィーダ8とスプライシング方式のテープフィーダ8が混在して使用されることがある。また、スプライシングされたキャリアテープ16がテープフィーダ8から取り外されて、供給リール17に巻回収納された状態で保管されることもある。このスプライシングされて保管されたキャリアテープ16が誤って自動ローディング方式のテープフィーダ8に補充されると、継合部Tによってカバーテープ16dがうまく剥離せず、カバーテープ剥離機構30の剥離刃先部30aが破損する可能性がある。
また、本実施の形態の自動ローディング方式のテープフィーダ8には、剥離刃先部30aより上流側の第2の検出位置P2に、キャリアテープ16を検出するための第2のセンサS2が備えられている(図4参照)。図8に示すように、第2のセンサS2(センサ)は光kを照射する照射部Saと照射された光kを検出する検出部Sbから成る透過型センサであり、光kが送り孔16bなどを透過した状態と透過せずに遮光された状態から成る検出信号Nを出力する。このように、第2のセンサS2は、キャリアテープ16の遮光状態を検出する。
この第2のセンサS2は、遮光状態の有無によってキャリアテープ16の有無を検出することに加え、出力された検出信号Nを後述する継合検出部21aによって継合検出処理することによって継合部Tを検出することもできる。すなわち、テープフィーダ8(部品供給手段)は、剥離刃先部30a(部品露出手段)の手前の位置でキャリアテープ16の移送経路であるテープ走行路8cの途中にキャリアテープ16の継合部Tを検出する第2のセンサ(センサ)を有することになる。なお、継合部Tを検出する第2のセンサS2は、継合部Tを形成するスプライシングテープの種類に応じて適宜変更される。例えば、スプライシングテープに金属薄膜を含む場合は、第2のセンサS2として金属探知センサを用いてもよい。
次に図9を参照して、部品実装ライン1およびキャリアテープ16に継合部Tが有る場合にキャリアテープ16の移送を制限させる部品供給システムの制御系の構成を説明する。図9(a)は部品供給システムの全体構成を、図9(b)は部品実装装置M2〜M4の部品供給部7に複数装着されるテープフィーダ8の構成をそれぞれ示している。
図9(a)において、管理コンピュータ3は、通信ネットワーク2によって部品実装装置M2〜M4に接続されている。管理コンピュータ3はバーコードリーダRなどの携帯端末からの信号を受信する無線受信装置31を備えている。管理コンピュータ3が備える記憶部3aには、部品実装装置M2〜M4にて部品実装作業に使用される生産データなどの各種のデータが記憶されている。部品実装装置M2〜M4による部品実装作業では、生産データを管理コンピュータ3からダウンロードして装置記憶部32に記憶するとともに、管理コンピュータ3によって部品実装装置M2〜M4の稼動情報が収集される。なお、バーコードリーダRは部品実装装置M2〜M4のそれぞれに有線で接続されていてもよい。
部品実装装置M2〜M4が備える装置制御部22は、CPU機能を備えた演算処理装置であり、装置記憶部32に記憶された処理プログラムを実行することにより、部品実装機構12、部品供給部7、表示部18の各部を制御する。また装置制御部22(制御部)は、テープフィーダ8(部品供給手段)におけるキャリアテープ16の移送を制御する。また部品実装装置M2〜M4は、情報処理部であるフィーダ特定部33、照合処理部34、判定部35を備えている。装置制御部22による制御処理に際しては、装置記憶部32に記憶される実装データ32a、供給リール情報32b、部品配置データ32cなどの各種の生産データが参照される。
実装データ32aは、実装される部品の部品種や基板の実装位置座標などのデータであり、生産対象の基板種ごとに記憶される。供給リール情報32bは、キャリアテープ16を巻回収納する供給リール17(リール)に付されたバーコードラベルLのリールID(識別情報)と、キャリアテープ16に収納された部品Dを特定する部品IDとを対応させたデータである。部品配置データ32cは、部品供給部7におけるテープフィーダ8のフィーダアドレスとフィーダID、テープフィーダ8に供給状態にあるキャリアテープ16を収納する供給リール17のリールIDを規定するデータである。
ここで、供給リール情報32bと部品配置データ32cの構成について説明する。図10(a)に、供給リール情報32bの一例を示す。供給リール情報32bには、リールID41毎に、当該供給リール17に巻回収納される先行テープ16(1)または後続テープ16(2)に収納された部品Dを特定する部品ID42(1)または部品ID42(2)の2つの部品ID42が記憶されている。
図10(a)において、リールID41がRaaaa,Rbbbb,Rddddの供給リール17には、それぞれ部品ID42(1)がT1aaa,T1bbb,T1dddの部品Dを収納するキャリアテープ16が巻回収納されている。また、リールID41がRccccの供給リール17には、部品ID42(1)がT1cccである部品Dが収納された先行テープ16(1)を、部品ID42(2)がT2cccである部品Dが収納された後続テープ16(2)にスプライシングで継合したキャリアテープ16が巻回収納されている。
すなわち供給リール情報32bより、リールID41がRaaaa,Rbbbb,Rddddの供給リール17が巻回収納するキャリアテープ16には継合部Tがなく、リールID41がRccccの供給リール17が巻回収納するキャリアテープ16には継合部Tがあることが分かる。このように、供給リール情報32bには、供給リール17(リール)のリールID41(識別情報)と収納されたキャリアテープ16の継合部Tの有無が関連付けられて記憶されている。
図10(b)に、部品配置データ32cの一例を示す。フィーダアドレス43がf1,f3の位置にはフィーダID44がFaaaa,Fccccのテープフィーダ8が装着され、リールID41(1)がRaaaa,Rccccの供給リール17に収納されたキャリアテープ16が供給されている。また、フィーダアドレス43がf2の位置にはフィーダID44がFbbbbのテープフィーダ8が装着され、リールID41(1)がRbbbbの供給リール17に収納されたキャリアテープ16が先行テープ16(1)として、リールID41(2)がRddddの供給リール17に収納されたキャリアテープ16が後続テープ16(2)として供給されている。
図9において、フィーダ特定部33は、作業者によるテープフィーダ8の操作・表示パネル29の操作入力情報、または、各テープフィーダ8が備えるエンコーダ28の回転検出結果を基に、キャリアテープ16が挿入されたテープフィーダ8と部品供給部7におけるフィーダアドレス43を特定する。照合処理部34は、バーコードリーダRによって読み取られた供給リール17のリールID41を供給リール情報32bのリールID41と照合する照合処理を行う。
また照合処理部34は、照合されたリールID41をフィーダ特定部33によって特定されたテープフィーダ8に対応させて、部品配置データ32cを更新する配置データ更新処理を行う。具体的には、テープフィーダ8が空の状態でキャリアテープ16が補充される場合は、部品配置データ32cにおいて、特定されたテープフィーダ8のフィーダID44に対応する「先行テープのリールID41(1)」を照合されたリールID41で上書き更新する。また、テープフィーダ8に先行テープ16(1)が供給されている状態でキャリアテープ16が補充される場合は、特定されたテープフィーダ8のフィーダID44に対応する「後続テープのリールID41(2)」を照合されたリールID41で上書き更新する。
また照合処理部34は、スプライシングの際に、照合された先行テープ16(1)と後続テープ16(2)のリールID41を基に、供給リール情報32bを更新するリール情報更新処理を行う。具体的には、供給リール情報32bにおいて、照合された後続テープ16(2)のリールID41に対応する「後続テープの部品ID42(2)」を、現在記録されている「先行テープの部品ID42(1)」で上書き更新する。その後、「先行テープの部品ID42(1)」を照合された先行テープ16(1)の「先行テープの部品ID42(1)」で上書き更新し、照合された先行テープ16(1)のリールID41を削除する。
図9において、判定部35は、供給リール情報32bを基に、照合された供給リール17が収納するキャリアテープ16の継合部Tの有無を判定する継合判定処理を行う。具体的には、バーコードリーダR(読取手段)が読み取ったリールID41(識別情報)と装置記憶部32(記憶部)に記憶された供給リール情報32b(記憶された情報)に基づいて、当該リールID41に対応する「先行テープの部品ID42(1)」と「後続テープの部品ID42(2)」の部品ID42の有無から、継合部Tの有無を判定する。すなわち判定部35は、キャリアテープ16の前後2本のキャリアテープ16を継合した継合部の有無を判定する継合判定部となる。
なおここでは、フィーダ特定部33、照合処理部34、判定部35を部品実装装置M2〜M4の処理機能とした構成例を示しているが、これらの処理機能を管理コンピュータ3の処理機能として備えるようにしてもよい。表示部18は、部品実装装置M2〜M4による部品実装作業の実行において必要とされる各種の画面を表示する。これらの表示画面は、継合判定処理において継合部Tが有ると判定された場合に、視覚的に作業者に警告を報知する報知部となっている。なお、部品実装ライン1は表示部18の他に、警告を報知する表示灯やブザーなどの報知手段を設けてもよい。
図9(b)において、フィーダ制御部21(制御部)はフィーダ記憶部36に記憶された処理プログラムを実行し、第1のテープ送り機構23A、第2のテープ送り機構23Bを制御することによって、テープフィーダ8(部品供給手段)におけるキャリアテープ16の移送を制御する。この制御は、部品実装装置M2〜M4からの制御信号、操作・表示パネル29からの操作入力、スプロケット24Bに内蔵されたエンコーダ28、第1のセンサS1、第2のセンサS2、第3のセンサS3からの信号に基づいて行われる。フィーダ制御部21は内部処理機能として継合検出部21aを備えている。継合検出部21aは、第2のセンサS2によって検出された検出信号Nを処理し、スプライシングによる継合部Tの有無を検出する継合検出処理を行う。
継合検出処理において継合検出部21aは、キャリアテープ16のテープ送り具合と検出信号Nの遮光状態の継続時間から、送り孔16bが継続して検出されない遮光長U(図8参照)を演算により求める。すなわち継合検出部21aは、第2のセンサS2(センサ)により遮光状態が検出された場合に遮光長Uを演算する演算部となる。さらに継合検出部21aは、遮光長Uが閾値であるスプライシングテープの長さを超えた場合に継合部Tが有ると判定する。すなわち継合検出部21a(継合判定部)は、第2のセンサS2の検出信号N(検出情報)に基づいて継合部Tの有無を判定し、遮光長Uが閾値を超えた場合に継合部Tが有ると判定する継合判定部となる。
(第1の実施形態)
次に、図11のフローに則して、第1の実施形態の部品実装ライン1(部品供給システム)による継合部Tが有る場合にキャリアテープ16の移送を制限する部品供給処理(部品供給方法)について説明する。本実施の形態では、バーコードリーダRによって読み取られたリールID41に基づいて、継合部Tの有無が判定される。まず、バーコードリーダRによってテープフィーダ8に補充するキャリアテープ16を巻回収納する供給リール17のリールID41が読み取られると(ST1においてYes)、照合処理部34は、読み取られたリールID41を記憶される供給リール情報32bのリールID41と照合する照合処理を実行する(ST2:照合処理工程)。
次いで判定部35は、照合された供給リール情報32bのリールID41に対応する部品ID42を基に、照合されたキャリアテープ16の継合部Tの有無を判定する継合判定処理を行う(ST3:継合判定工程)。判定部35(継合判定部)が継合部Tが有ると判定した場合(ST3においてYes)、装置制御部22(制御部)は表示部18(報知部)に警告を報知させる(ST4:報知工程)。さらに装置制御部22は、テープフィーダ8に継合部Tが有るキャリアテープ16が挿入されてしまった場合は、逆回転モードでスプロケット24Bが駆動されるように制御信号を送り、テープフィーダ8からキャリアテープ16を排出させる(ST5)。すなわち、継合部Tを目視可能な目視位置V(図13(b)参照)に移送する。
判定部35(継合判定部)が継合部Tが無いと判定した場合(ST3においてNo)、照合処理部34は部品配置データ32cを更新する配置データ更新処理を行い(ST6)、装置制御部22は予め設定された制御パターンに従って、補充されたキャリアテープ16を部品吸着位置まで移送させる(ST7)。
このように本実施の形態では、継合部Tが有ると判定した場合、装置制御部22(制御部)は警告の報知やキャリアテープ16の排出などにより、継合部Tがカバーテープ剥離機構30の剥離刃先部30a(部品露出手段)まで移送されないようにキャリアテープ16の移送を制限させている。これによって、キャリアテープ16の継合部Tによる剥離刃先部30aの破損というキャリアテープ16の移送における異常を防止することができる。
なお、照合処理工程(ST2)の前にキャリアテープ16が挿入されて自動でテープフィーダ8内に移送されたとしても、先頭部が剥離刃先部30aより上流側の第1の検出位置P1に到達した時点でキャリアテープ16の移送は一時停止される。そのため、その後継合部Tが有ると判定された場合は、第1の検出位置P1より先への移送を制限することで、継合部Tによる剥離刃先部30aの破損というキャリアテープ16の移送における異常を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、図12のフローに則して図13を参照しながら、第2の実施形態の部品実装ライン1(部品供給システム)による継合部Tが有る場合にキャリアテープ16の移送を制限する部品供給処理(部品供給方法)について説明する。本実施の形態では、第2のセンサS2の検出信号N(検出情報)に基づいて、継合部Tの有無が判定される。図13(a)において、テープフィーダ8は、キャリアテープ16の先行テープ16(1)をピッチ送り(矢印m)して、カバーテープ剥離機構30の剥離刃先部30aによって露出させた部品Dを部品吸着位置に供給している(ST11)。
この状態で継合検出部21aは、キャリアテープ16がピッチ送りされる毎に、第2のセンサS2の検出信号Nを演算して遮光長Uを求め(ST12)、継合部Tの有無を検出する継合検出処理を行う(ST13:継合検出工程)。継合検出部21a(継合判定部)が継合部Tが有ると判定した場合(ST13においてYes)、フィーダ制御部21はキャリアテープ16のピッチ送りを停止する(ST14)。次いでフィーダ制御部21は第2のテープ送り機構23Bを制御して、継合部Tを作業者が目視可能な目視位置Vに移送する(ST15:継合部移送工程)。なおこの時、操作・表示パネル29または部品実装装置M2〜M4の表示部18に、キャリアテープ16に継合部Tがあることを表示して作業者に警告を報知するようにしてもよい。
なお目視位置Vは、継合部Tがカバーテープ剥離機構30の剥離刃先部30aの手前で、作業者が目視によって継合部Tを確認できる位置であればどこでもよい。図13(b)の例では、キャリアテープ16を逆回転モードによって上流側に移送し(矢印n)、継合部Tを挿入口8dより上流側の目視位置V1まで移送させている。図13(c)の例では、キャリアテープ16を正回転モードによって下流側に移送し(矢印p)、テープフィーダ8の上部で剥離刃先部30aの手前の目視位置V2まで移送させている。継合検出工程(ST13)において継合部Tが無いと判定された場合(ST13においてNo)、ST11に戻って部品供給が継続される。
このように本実施の形態では、継合検出部21a(継合判定部)が継合部Tが有ると判定した場合、フィーダ制御部21(制御部)は継合部Tが剥離刃先部30a(部品露出手段)より手前の位置でキャリアテープ16の移送を停止させている。これによって、キャリアテープ16の継合部Tによる剥離刃先部30aの破損というキャリアテープ16の移送における異常を防止することができる。さらに、自動で継合部Tを目視位置Vまで移送させることによって、作業者は追加操作を行うことなく容易に継合部Tの有無を目視で確認することができる。
上記説明したように本実施の形態の部品供給システムと部品供給方法は、キャリアテープ16の継合部Tの有無を判定し、継合部Tが有ると判定した場合、キャリアテープの移送を制限させるようにしている。これによって、キャリアテープ16の継合部Tによる剥離刃先部30aの破損というキャリアテープ16の移送における異常を防止することができる。
本発明の部品供給システムおよび部品供給方法は、自動ローディング方式のテープフィーダにおいてキャリアテープの移送における異常を防止することができるという効果を有し、部品供給部に配置されたテープフィーダから取り出した部品を基板に移送搭載する部品実装分野において有用である。
8 テープフィーダ(部品供給手段)
16 キャリアテープ
16d カバーテープ
17 供給リール(リール)
18 表示部(報知部)
21 フィーダ制御部(制御部)
21a 継合検出部(継合判定部、演算部)
22 装置制御部(制御部)
30a 剥離刃先部(部品露出手段)
32 装置記憶部(記憶部)
32b 供給リール情報(記憶された情報)
35 判定部(継合判定部)
41 リールID(識別情報)
D 部品
R バーコードリーダ(読取手段)
S2 第2のセンサ(センサ)
T 継合部
U 遮光長
V 目視位置(目視可能な位置)

Claims (9)

  1. 部品を収納してカバーテープで覆ったキャリアテープを自動で移送し、部品露出手段によって前記キャリアテープより露出させた部品を供給する部品供給手段と、
    前記キャリアテープの前後2本のキャリアテープを継合した継合部の有無を判定する継合判定部と、
    前記部品供給手段におけるキャリアテープの移送を制御する制御部とを備え、
    前記継合判定部が前記継合部が有ると判定した場合、前記制御部は前記継合部が前記部品露出手段より先に移送されないように前記キャリアテープの移送を制限させる部品供給システム。
  2. 前記継合判定部が継合部が有ると判定した場合、前記制御部は前記継合部を目視可能な位置に移送させる請求項1に記載の部品供給システム。
  3. 前記部品供給手段は、前記部品露出手段の手前の位置で前記キャリアテープの移送経路の途中に前記キャリアテープの継合部を検出するセンサを有し、
    前記継合判定部は、前記センサの検出情報に基づいて前記継合部の有無を判定する請求項1または2に記載の部品供給システム。
  4. 前記センサは、前記キャリアテープの遮光状態を検出する透過型センサであり、
    前記部品供給手段は、前記センサにより前記遮光状態が検出された場合に遮光長を演算する演算部をさらに有し、
    前記継合判定部は、前記遮光長が閾値を超えた場合に前記継合部の有を判定する請求項3に記載の部品供給システム。
  5. 異常が発生したことを報知する報知部をさらに備え、
    前記継合判定部が前記継合部が有ると判定した場合、前記報知部は前記キャリアテープに前記継合部があることを報知する請求項1から4のいずれかに記載の部品供給システム。
  6. 部品を収納してカバーテープで覆ったキャリアテープを自動で移送し、部品露出手段によって前記キャリアテープより露出させた部品を供給する部品供給手段を備えた部品供給システムにおいて、
    前記キャリアテープの前後2本のキャリアテープを継合した継合部の有無を判定し、
    前記継合部が有ると判定した場合、前記継合部が前記部品露出手段より先に移送されないように前記キャリアテープの移送を制限させる部品供給方法。
  7. 前記継合部が有ると判定した場合、前記継合部を目視可能な位置に移送する請求項6に記載の部品供給方法。
  8. 前記部品供給手段は、前記部品露出手段の手前の位置で前記キャリアテープの移送経路の途中に前記キャリアテープの継合部を検出するセンサを有し、
    前記センサの検出情報に基づいて前記継合部の有無を判定する請求項6または7に記載の部品供給方法。
  9. 前記継合部が有ると判定した場合、報知部は前記キャリアテープに前記継合部があることを報知する請求項6から8のいずれかに記載の部品供給方法。
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