JP2019199752A - 調節具 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速でレベル表示具を回転移動させることが可能な調節具を提供する。【解決手段】本発明は、コンクリート及びレベリング材の少なくとも一方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具の高さ調節を行うための調節具1である。調節具1は、シャフト2と、シャフト2に接続され、レベル表示具に係合する係合部52を有した調節補助具5と、シャフト2を回転させる回転式のハンドル4と、ハンドル4の回転がシャフト2に伝達されるよう、ハンドル4とシャフト2とを接続する第一接続機構と、ハンドル4の回転がシャフト2に伝達されるよう、ハンドル4とシャフト2とを接続する第二接続機構と、を備える。第二接続機構は、ハンドル4一回転当たりのシャフト2の回転数が1よりも大きくなり、且つ第一接続機構による接続よりもシャフト2を高速で回転させるよう、ハンドル4とシャフト2とを接続している。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート及びレベリング材の少なくとも一方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具の高さ調節を行う調節具に関する。
コンクリート基礎を施工する際には、あらかじめコンクリートの打設目標高さを示す目印を設置しておく必要がある。また、打設後のコンクリートの天端面には、当該天端面を平坦化するため、レベリング材が流し込まれる。レベリング材を流し込む前には、あらかじめレベリング材の打設目標高さを示す目印を設置しておく必要がある。
特許文献1には、レベリング材の打設目標高さのみを示す目印を備えたレベル表示具(進退目印)が開示されている。特許文献1のレベル表示具はネジ部を備えており、ネジ部の回転により上下動する。
特許文献2には、コンクリート及びレベリング材の両方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具が開示されている。図5(a)は特許文献2に開示されたレベル表示具と同様の構成を有するレベル表示具の斜視図である。レベル表示具100は、上下方向に延びる棒状のレベル表示具本体101と、レベル表示具本体101の表面に形成された雄ネジ部102と、雄ネジ部102よりも上方に形成された複数の第一表示部103と、第一表示部103よりも上方に形成された第二表示部104とを備える。複数の第一表示部103はレベル表示具本体101の周方向に所定間隔あけて形成されており、コンクリートの打設目標高さを示すコンクリート用目印として機能する。第二表示部104はレベル表示具本体101の頂部であり、レベリング材の打設目標高さを示すレベリング材用目印として機能する。第一表示部103と第二表示部104との上下方向間の間隔は、打設予定のレベリング材の厚みに合わせて予め設定されている。レベル表示具100は、鉄筋T(図5(a)では横筋)に取り付けられた取付補助具200に上下動可能に保持される。
特許文献1や特許文献2に開示されたレベル表示具を回転させて高さ調節するための調節具も知られている。図5(b)は従来の調節具1000の正面図であり、特許文献2や図5(a)に示されたレベル表示具を高さ調節するための調節具である。調節具1000は、カバー1001と、カバー1001内に挿通されたシャフト1002と、シャフト1002の一端に固定された一つのハンドル1003と、シャフト1002の他端に着脱可能に取り付けられた調節補助具1004とを備える。調節補助具1004は、複数の第一表示部103間に挿入される係合部1005を備える。カバー1001には、レーザレベルからのレーザ光を受光するレベルセンサが取り付けられる。調節具1000では、ハンドル1003の回転に伴い、シャフト1002及び調節補助具1004も回転する。そして、調節補助具1004の回転に伴い、係合部1005が第一表示部103に当接し、レベル表示具100を回転させることができる。目印が打設目標高さに到達したか否かはレベルセンサを使用して判断する。従来の調節具1000では、ハンドル1003を一回転させるとシャフト1002及び調節補助具1004も一回転し、レベル表示具100も一回転する。なお、調節補助具1004をプラスドライバに変更すれば、特許文献1に記載のレベル表示具の高さ調節も行うことができる。
特開2015−030995号公報 特開2015−052219号公報
ところで、レベル表示具を高さ調節する際には、通常、当該レベル表示具の目印が打設目標高さに近づくまでは作業時間短縮のためレベル表示具を速く移動させるようにしている。しかし、従来の調節具はハンドルとシャフトとが直接接続されているため、ハンドル一回転当たりシャフトも一回転しかしなかった。したがって、レベル表示具を速く移動させるにはハンドルを速く回転させるしかなく、このような操作は作業者にとって負担になっていた。
本発明は、高速でレベル表示具を回転移動させることが可能な調節具を提供することを目的とする。
本発明は下記に掲げる態様の発明を提供する。
(項目1)
コンクリート及びレベリング材の少なくとも一方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具の高さ調節を行うための調節具であって、
遊星歯車機構により回転数を増加させたことを特徴とする調節具。
(項目2)
コンクリート及びレベリング材の少なくとも一方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具の高さ調節を行うための調節具であって、
シャフトと、
前記レベル表示具に係合する係合部を有し、前記シャフトに接続される調節補助具と、
前記シャフトを回転させる回転式のハンドルと、
前記ハンドルの回転が前記シャフトに伝達されるよう、前記ハンドルと前記シャフトとを接続する第一接続機構と、
前記ハンドルの回転が前記シャフトに伝達されるよう、前記ハンドルと前記シャフトとを接続する第二接続機構と、
を備え、
前記第二接続機構は、前記ハンドル一回転当たりの前記シャフトの回転数が1よりも大きくなり、且つ前記第一接続機構による接続よりも前記シャフトを高速で回転させるよう、前記ハンドルと前記シャフトとを接続する、
ことを特徴とする調節具。
(項目3)
前記第二接続機構は、
前記シャフトに接続された第一歯付き回転部材と、
前記ハンドルに接続され、前記第一歯付き回転部材よりも歯数の多い第二歯付き回転体と、
を備え、
前記第一歯付き回転部材と前記第二歯付き回転部材とは、前記第二歯付き回転部材の回転に伴い前記第一歯付き回転部材が回転するよう接続されている、
項目2に記載の調節具。
(項目4)
前記第二接続機構は、
前記シャフトに接続された太陽歯車と、
前記太陽歯車の外側に配置され、前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車と、
前記遊星歯車を回転可能に保持する遊星キャリアと、
前記ハンドルに接続され、前記遊星歯車と噛み合う内歯車と、
を備える遊星歯車機構である、
項目2又は3に記載の調節具。
(項目5)
前記ハンドルは、第一ハンドルと、第二ハンドルと、を備え、
前記第一ハンドルは前記第一接続機構により前記シャフトに接続されており、
前記第二ハンドルは前記第二接続機構により前記シャフトに接続されている、
項目2から4のいずれか1項に記載の調節具。
(項目6)
前記第一ハンドルは円形であり、
前記第二ハンドルは円形で且つ前記第一ハンドルよりも大径であり、
前記第一ハンドルと前記第二ハンドルとは前記シャフトと同軸に設けられており、
前記第二ハンドルは、前記シャフトの軸方向において、前記第一ハンドルよりも前記調節補助具側に設けられている、
項目5に記載の調節具。
(項目7)
前記ハンドルは、前記第二ハンドルと接続され、且つ前記第二ハンドルよりも小径の第三ハンドルをさらに備える、
項目5又は6に記載の調節具。
(項目8)
前記第一接続機構は、前記ハンドル一回転当たり前記シャフトが一回転するよう構成されている、
項目2から7のいずれか1項に記載の調節具。
(項目9)
前記ハンドルは、手動回転式である、
項目2から8のいずれか1項に記載の調節具。
(項目10)
前記調節補助具は前記シャフトに着脱可能である、
項目2から9のいずれか1項に記載の調節具。
(項目11)
前記レベル表示具に接触し、前記レベル表示具の外観を変化させる外観変化付与部をさらに備える、
項目1から10のいずれか1項に記載の調節具。
(項目12)
前記外観変化付与部は、前記レベル表示具を着色する着色手段である、
項目11に記載の調節具。
本発明の調節具では、遊星歯車機構により回転数を増加させることができる。
本発明の調節具では、第二接続機構は、ハンドル一回転当たりのシャフトの回転数が1よりも大きくなるよう、ハンドルとシャフトとを接続している。したがって、従来よりも高速でレベル表示具を回転移動させることができる。また、第二接続機構によるハンドルとシャフトとの接続は、第一接続機構による接続よりも高速でシャフトを回転させることができるようになっている。したがって、例えば、第二接続機構によってシャフトに接続されたハンドルを回転させることで、レベル表示具の目印が打設目標高さに近づくまではレベル表示具を高速で回転移動させ、一方、目印が打設目標高さに近づいたら、第一接続機構によってシャフトに接続されたハンドルを回転させることで微調整のために低速でレベル表示具を回転移動させることができる。
(a)本発明の調節具の正面図、(b)本発明の調節具の平面図である。 第二ハンドルの内部構造を示す平面透視図である。 (a)調節補助具の正面図、(b)調節補助具の右側面図、(c)(a)の縦断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ調節補助具をレベル表示具に係合させた状態の正面図及び右側面図、(c)は調節後のレベル表示具の斜視図である。 (a)レベル表示具の斜視図、(b)従来の調節具の正面図である。
本発明について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は、本発明の好ましい一具体例を示すものである。本発明は、以下の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<調節具の構成>
図1(a)は調節具1の正面図、図1(b)は調節具1の平面図である。以下では、図1(a)の上下をそれぞれ調節具1の上下として説明する。調節具1は、シャフト2と、カバー3と、ハンドル4と、調節補助具5と、を備える。ハンドル4は、第一ハンドル41と、第二ハンドル42と、第三ハンドル43とから成る。シャフト2は第二ハンドル42、第三ハンドル43及びカバー3内に挿通されている。第一ハンドル41はシャフト2の上端に取り付けられている。第二ハンドル42はカバー3の上方に設けられており、第三ハンドル43は第二ハンドル42の上方に設けられている。調節補助具5はシャフト2の下端に取り付けられている。第一ハンドル41、第二ハンドル42又は第三ハンドル43の回転に伴いシャフト2が回転する共に、シャフト2に取り付けられた調節補助具5も回転する。以下では、調節具1の各構成要素の詳細を説明する。
シャフト2は、シャフト2の軸方向に対して垂直な断面視で円形の棒状部材から成る。シャフト2の上部には雄ネジ(不図示)が形成されている。
カバー3は、カバー3の軸方向に対して垂直な断面視で角筒状の金属材料から成る。カバー3には、レーザレベルからのレーザ光を受光するレベルセンサが取り付け可能である。
第一ハンドル41は、平面視円形の第一ハンドル本体411と、第一ハンドル本体411の周縁近傍から上方に延びるつまみ部412とを備える。本実施形態では、第一ハンドル41の直径は約53mmである。第一ハンドル本体411は、その中央に、雌ネジが形成された穴(不図示)を有しており、その穴にはシャフト2の上部に形成された雄ネジが螺合されている。これにより、第一ハンドル41はシャフト2に固定される。使用者が第一ハンドル本体411又はつまみ部412を持って第一ハンドル41を回転させると、第一ハンドル41の回転に伴いシャフト2も回転する。本実施形態では、第一ハンドル41とシャフト2とは増速機構又は減速機構を介さずに直接接続(第一接続機構の一例)されているため、第一ハンドル41を一回転させるとシャフト2も一回転する。
第二ハンドル42は平面視円形であり、シャフト2と同軸に配置され、カバー3の上端に設けられている。第二ハンドル42の直径は、第一ハンドル41の直径よりも大きく、本実施形態では約70mmである。
図2は第二ハンドル42の内部構造を示す平面透視図である。図1及び図2を参照して第二ハンドル42の構造について説明する。第二ハンドル42は、カバー3の上端と一体化された円形の底壁421と、底壁421に一体的に形成され、底壁421から立ち上がる側壁422と、側壁422の上端に配置される円形の上壁423と、側壁422の全周を覆う円筒状の保護部424とを備える。保護部424は底壁421と上壁423との間に挟まれており、ネジ425により、底壁421、保護部424及び上壁423は互いに固定されている。ネジ425を取り外すと、一体的に形成された底壁421及び側壁422と、保護部424と、上壁423とは互いに分離される。底壁421及び上壁423の中央には貫通穴(不図示)が形成されており、それらの貫通穴にはシャフト2が挿通されている。第二ハンドル42内には底壁421、側壁422及び上壁423によって囲まれる空間が形成されている。
第二ハンドル42の空間内には、第二ハンドル42一回転当たりのシャフト2の回転数が1よりも大きくなるよう第二ハンドル42とシャフト2とを接続する増速機構(第二接続機構の一例)が設けられている。本実施形態において増速機構は遊星歯車機構6である。遊星歯車機構6は、シャフト2に固定された太陽歯車61と、太陽歯車61の外側に配置され、太陽歯車61と噛み合う複数の遊星歯車62(図2では三つ)と、シャフト2と同軸に配置され、遊星歯車62を回転可能に保持する遊星キャリア63と、遊星歯車62の外側に配置され、遊星歯車62と噛み合う内歯車64と、から構成されている。内歯車64は第二ハンドル42の側壁422の内周面に一体的に形成されている。遊星キャリア63は中央に貫通穴(不図示)を有した円板であり、その貫通穴にはシャフト2が挿通されている。遊星歯車62は遊星キャリア63と第二ハンドル42の上壁423との間に配置されており、ピン等の軸部材65によって遊星キャリア63と共に上壁423に軸支されている。
第二ハンドル42を回転させると、内歯車64、遊星歯車62、太陽歯車61及びシャフト2が回転する。シャフト2は遊星歯車機構6を介して第二ハンドル42と接続されているため、第二ハンドル42一回転当たりのシャフト2の回転数は1よりも大きくなる。このように、第二ハンドル42一回転当たりのシャフト2の回転数は、第一ハンドル41一回転当たりのシャフト2の回転数よりも大きくなっている。なお、本実施形態では、遊星歯車機構6におけるギヤ比は、第二ハンドル42一回転当たり、シャフト2が約6回転するよう設計されている。
第二ハンドル42の直径は第一ハンドル41の直径よりも大きいため、第二ハンドル42の円周は第一ハンドル41の円周よりも大きい。したがって、第二ハンドル42を一回転させるのに要する時間は、第一ハンドル41を一回転させるのに要する時間よりも大きくなる場合があると考えられる。そのため、単位時間当たりに回転させることができる第二ハンドル42の回数は、単位時間当たりに回転させることができる第一ハンドル41の回数よりも小さくなる場合があると考えられる。このことを考慮し、遊星歯車機構6におけるギヤ比は、単位時間当たりで比較した場合でも、第二ハンドル42の回転に伴うシャフト2の回転数が、第一ハンドル41の回転に伴うシャフト2の回転数よりも大きくなるよう設計されている。
図1(a)に示すように、第三ハンドル43は、シャフト2と同軸に配置され、第二ハンドル42の上壁423に接続されている。第三ハンドル43は、平面視円形で、且つ、第二ハンドル42よりも小径である。本実施形態では第三ハンドル43の直径は約38mmである。第三ハンドル43の上下方向長さは人の手の幅(親指から小指までの長さ)程度に設計されており、本実施形態では約95mmである。第三ハンドル43は増速機構又は減速機構を介さずに直接第二ハンドル42に接続されているため、第三ハンドル43を一回転させると、第二ハンドル42も一回転する。つまり、第三ハンドル43一回転当たりのシャフト2の回転数は、第二ハンドル42一回転当たりのシャフト2の回転数と同じである。
第三ハンドル43の直径は第二ハンドル42の直径よりも小さいため、第三ハンドル43の円周は第二ハンドル42の円周よりも小さい。したがって、第三ハンドル43を一回転させるのに要する時間は、第二ハンドル42を一回転させるのに要する時間よりも小さい。そのため、単位時間当たりに回転させることができる第三ハンドル43の回数は、第二ハンドル42の回数よりも大きくなる。よって、単位時間当たりに第三ハンドル43によって回転させることができるシャフト2の回数も、単位時間当たりに第二ハンドル42によって回転させることができるシャフト2の回数よりも大きくなる。このように、第三ハンドル43一回転当たりのシャフト2の回転数は第二ハンドル42一回転当たりのシャフト2の回転数と同じであるが、単位時間当たりで比較した場合には、第三ハンドル43の回転に伴うシャフト2の回転数のほうが、第二ハンドル42の回転に伴うシャフト2の回転数よりも大きくなる。
図3及び4を参照して調節補助具5について説明する。図3(a)及び(b)はそれぞれ調節補助具5の正面図及び右側面図であり、図3(c)は図3(a)の縦断面図である。図4(a)及び(b)はそれぞれ調節補助具5をレベル表示具100に係合させた状態の正面図及び右側面図であり、図4(c)は調節後のレベル表示具100の斜視図である。
調節補助具5は、補助具本体51と、補助具本体51から下方に延出し、レベル表示具100の二つの第一表示部103間に挿入される係合部52と、補助具本体51に着脱可能に接続されたキャップ53と、補助具本体51内に保持され、レベル表示具100の外観を変化させる外観変化付与部54と、を備える。係合部52は補助具本体51に一体的に形成されている。
調節補助具5はシャフト2に同軸に取り付けられる。補助具本体51はその内部が中空であり、外観変化付与部54はその中空内部に収容されている。
係合部52は、補助具本体51の中心軸に対して対称に二つ形成されている。図4(b)に示すように、各係合部52は二つの第一表示部103間にそれぞれ挿入される。そのため、係合部52の幅W(図3(b)参照)は二つの第一表示部103の周方向間の間隔よりも小さくなっている。
図3(c)に示すように、キャップ53は、補助具本体51の中空内部に挿入される挿入部531と、補助具本体51の上端に載置されるフランジ部532と、フランジ部532から上方に延出する延出部533とを備える。挿入部531及び延出部533には、シャフト2を挿入するための凹部534が形成されている。補助具本体51及び挿入部531には凹部534と連通する貫通穴が形成されている。貫通穴の内周面には雌ネジが形成されており、雌ネジにはネジ535が螺合されている。これにより、キャップ53は補助具本体51に着脱可能に固定される。また、ネジ535はその先端が凹部534内に挿入されたシャフト2に当接してシャフト2を凹部534の内壁に押し付けることで、シャフト2をキャップ53に固定している。こうして、調節補助具5は、シャフト2に着脱可能に取り付けられる。
図3(c)を参照して、外観変化付与部54について説明する。本実施形態において、外観変化付与部54は、レベル表示具100を着色する着色手段54Aである。着色手段54Aは、印字部541と、吸蔵体542と、枠体543と、押さえ部材544と、保護キャップ545とを備える。
印字部541はレベル表示具100に接触する印面541aを有している。印字部541の中央には貫通穴541bが形成されている。印字部541は例えば多孔質ゴムから成る。吸蔵体542は例えばスポンジから成り、着色成分を含有した着色物質を吸収して保持する。枠体543は補助具本体51の中空内部に保持されており、印字部541及び吸蔵体542は、吸蔵体542が印字部541の印面541aとは反対側に接触した状態で枠体543内に収容されている。印字部541には吸蔵体542から着色物質が供給され、印字部541はレベル表示具100に文字、図形又は記号などの有色の目印を付与する。着色物質はレベル表示具100を着色可能であれば特に限定されず、例えば水性又は油性インキなどを使用することができる。着色物質の色はレベル表示具100と同色でないことが好ましい。
押さえ部材544は吸蔵体542の上方に配置され、補助具本体51内に保持されている。押さえ部材544のうち吸蔵体542の直上に配置される部分には、貫通穴544aが形成されている。キャップ53を補助具本体51から外すと貫通穴544aから吸蔵体542の一部が露出する。この貫通穴544aを介して、吸蔵体542に着色物質を補充することが可能となっている。
保護キャップ545は、印字部541の印面541a側に被せられており、補助具本体51の中空内部に部分的に着脱可能に収容されている。保護キャップ545は印面541aを乾燥や汚れなどから保護している。
補助具本体51の下端(図3(c)において破線で示す)と印字部541の印面541aとの上下方向間の間隔Lは、第一表示部103と第二表示部104との上下方向間の間隔よりも小さくなっている。そのため、図4(a)及び(b)に示すように、係合部52を二つの第一表示部103間に挿入した際、印面541aは第二表示部104(レベル表示具本体101の頂部)に接触するようになっている。これにより、図4(c)に示すように、第二表示部104には着色物質による印Mが付与される。
<調節具の使用方法及び作用効果>
以下では、調節具1の使用方法及び作用効果について説明する。
図4(a)及び(b)に示すように、調節具1によってレベル表示具100を調節する際には、調節補助具5の係合部52を、第一表示部103間に挿入する。そして、作業者は、第一ハンドル41、第二ハンドル42又は第三ハンドル43のいずれかを回転させてシャフト2を回転させると共にレベル表示具100を回転させ、第二表示部104の高さ位置をレベリング材の打設目標高さに合わせる。なお、第一表示部103と第二表示部104との上下方向間の間隔は、打設予定のレベリング材の厚みに合わせて予め設定されているため、第二表示部104の位置をレベリング材の打設目標高さに合わせれば、第一表示部103の位置は自動的にコンクリートの打設目標高さに合うようになっている。
調節具1では、第二ハンドル42及び第三ハンドル43は、増速機構である遊星歯車機構6を介してシャフト2に接続されている。よって、第二ハンドル42及び第三ハンドル43一回転当たりのシャフト2の回転数は1よりも大きく、且つ、第一ハンドル41一回転当たりのシャフト2の回転数よりも大きい。したがって、第二ハンドル42又は第三ハンドル43を一回転させた場合にレベル表示具100が移動する距離は、第一ハンドル41を一回転させた場合よりも大きい。また、単位時間当たりで比較した場合でも、第二ハンドル42及び第三ハンドル43の回転に伴うシャフト2の回転数は、第一ハンドル41の回転に伴うシャフト2の回転数よりも大きい。したがって、第二ハンドル42又は第三ハンドル43の回転に伴うレベル表示具100の単位時間当たりの移動距離は、第一ハンドル41の回転させた場合よりも大きい。このように、第二ハンドル42又は第三ハンドル43を回転させれば、第一ハンドル41を回転させる場合よりも速くシャフト2及びレベル表示具100を移動させることができる。よって、作業者は第二ハンドル42又は第三ハンドル43を回転させることでレベル表示具100を打設目標高さ近傍まで速く移動させ、打設目標高さ近傍まで移動させたら第一ハンドル41によってレベル表示具100をゆっくりと移動させ、微調整を行うことができる。
第三ハンドル43は第二ハンドル42よりも小径であるため、第三ハンドル43のほうが単位時間当たりに多く回転させることができる。したがって、単位時間当たりで比較した場合、第三ハンドル43の回転に伴うシャフト2の回転数のほうが、第二ハンドル42の回転に伴うシャフト2の回転数よりも大きくなる。その結果、単位時間当たりに移動させることができるレベル表示具100の移動距離は、第三ハンドル43を回転させた場合のほうが第二ハンドルを42回転させた場合よりも大きくなる。このように、第一ハンドル41、第二ハンドル42及び第三ハンドル43により三段階の速度調節が可能になる。
作業者は、シャフト2の中心軸がレベル表示具本体101の中心軸と一致するように調整具1を保持しながら使用する必要がある。このとき、円形の第一ハンドル41よりも下方に、第一ハンドル41と中心が同じで、且つ第一ハンドル41よりも大径である円形の第二ハンドル42が設けられていることで、シャフト2の中心軸がレベル表示具本体101の中心軸と一致しているか否かを判断することができる。具体的には、調節具1を第一ハンドル41側から覗き込んだときに、第一ハンドル41が第二ハンドル42と同心円状になっているように見えれば、シャフト2の中心軸がレベル表示具本体101の中心軸と一致していると判断することができる。一方、第一ハンドル41が第二ハンドル42と同心円状になっているよう見えなければ、シャフト2の中心軸がレベル表示具本体101の中心軸に対して傾いていると判断することができる。
調節補助具5はシャフト2に着脱可能であるため、レベル表示具の構成に合致する調節補助具に付け替えることができる。これにより、レベル表示具100以外のレベル表示具の高さ調節も行うことができる。例えば、調節補助具5をプラスドライバに付け替えることにより、調節具1は、特許文献2に記載されたレベル表示具(進退目印)を高さ調節する場合にも使用することができる。
調節補助具5が外観変化付与部54を備えていることにより、高さ調節済みのレベル表示具100に対して目印を付与することができる。これにより、作業者は高さ調節済みのレベル表示具100とそうでないレベル表示具100とを見分けることができる。着色手段54Aによる有色の印Mは目立つため特に好ましい。
<変形例>
以下では、調節具1の変形例について説明する。上記で既に説明した構成要素と同一の構成要素は同一の符号を付しその説明を省略する。
ハンドル4は一つであってもよい。例えば、一つのハンドル4を第一接続機構及び第二接続機構に着脱可能とし、作業者が必要に応じて、第一接続機構又は第二接続機構の一方からハンドル4を取り外して、第一接続機構又は第二接続機構の他方に付け替えるようにしてもよい。
第一ハンドル41はシャフト2と減速機構又は増速機構を介して接続されていてもよい。
増速機構又は減速機構は、スプロケットとチェーンの組み合わせ、又はプーリとプーリベルト(歯無し又は歯付き)の組み合わせであってもよい。
着色手段54Aとして、例えばシャチハタ(登録商標)などの浸透印やマーキングペンを利用することもできる。
外観変化付与部54は、レベル表示具100に切欠きや穴などを形成する刃や針などであってもよい。
1 調節具
2 シャフト
3 カバー
4 ハンドル
41 第一ハンドル
42 第二ハンドル
43 第三ハンドル
5 調節補助具
51 補助具本体
52 係合部
54 外観変化付与部
54A 着色手段
6 遊星歯車機構
61 太陽歯車
62 遊星歯車
63 遊星キャリア
64 内歯車

Claims (12)

  1. コンクリート及びレベリング材の少なくとも一方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具の高さ調節を行うための調節具であって、
    遊星歯車機構により回転数を増加させたことを特徴とする調節具。
  2. コンクリート及びレベリング材の少なくとも一方の打設目標高さを示す目印を備えたレベル表示具の高さ調節を行うための調節具であって、
    シャフトと、
    前記レベル表示具に係合する係合部を有し、前記シャフトに接続される調節補助具と、
    前記シャフトを回転させる回転式のハンドルと、
    前記ハンドルの回転が前記シャフトに伝達されるよう、前記ハンドルと前記シャフトとを接続する第一接続機構と、
    前記ハンドルの回転が前記シャフトに伝達されるよう、前記ハンドルと前記シャフトとを接続する第二接続機構と、
    を備え、
    前記第二接続機構は、前記ハンドル一回転当たりの前記シャフトの回転数が1よりも大きくなり、且つ前記第一接続機構による接続よりも前記シャフトを高速で回転させるよう、前記ハンドルと前記シャフトとを接続する、
    ことを特徴とする調節具。
  3. 前記第二接続機構は、
    前記シャフトに接続された第一歯付き回転部材と、
    前記ハンドルに接続され、前記第一歯付き回転部材よりも歯数の多い第二歯付き回転体と、
    を備え、
    前記第一歯付き回転部材と前記第二歯付き回転部材とは、前記第二歯付き回転部材の回転に伴い前記第一歯付き回転部材が回転するよう接続されている、
    請求項2に記載の調節具。
  4. 前記第二接続機構は、
    前記シャフトに接続された太陽歯車と、
    前記太陽歯車の外側に配置され、前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車と、
    前記遊星歯車を回転可能に保持する遊星キャリアと、
    前記ハンドルに接続され、前記遊星歯車と噛み合う内歯車と、
    を備える遊星歯車機構である、
    請求項2又は3に記載の調節具。
  5. 前記ハンドルは、第一ハンドルと、第二ハンドルと、を備え、
    前記第一ハンドルは前記第一接続機構により前記シャフトに接続されており、
    前記第二ハンドルは前記第二接続機構により前記シャフトに接続されている、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の調節具。
  6. 前記第一ハンドルは円形であり、
    前記第二ハンドルは円形で且つ前記第一ハンドルよりも大径であり、
    前記第一ハンドルと前記第二ハンドルとは前記シャフトと同軸に設けられており、
    前記第二ハンドルは、前記シャフトの軸方向において、前記第一ハンドルよりも前記調節補助具側に設けられている、
    請求項5に記載の調節具。
  7. 前記ハンドルは、前記第二ハンドルと接続され、且つ前記第二ハンドルよりも小径の第三ハンドルをさらに備える、
    請求項5又は6に記載の調節具。
  8. 前記第一接続機構は、前記ハンドル一回転当たり前記シャフトが一回転するよう構成されている、
    請求項2から7のいずれか1項に記載の調節具。
  9. 前記ハンドルは、手動回転式である、
    請求項2から8のいずれか1項に記載の調節具。
  10. 前記調節補助具は前記シャフトに着脱可能である、
    請求項2から9のいずれか1項に記載の調節具。
  11. 前記レベル表示具に接触し、前記レベル表示具の外観を変化させる外観変化付与部をさらに備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の調節具。
  12. 前記外観変化付与部は、前記レベル表示具を着色する着色手段である、
    請求項11に記載の調節具。
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