JP2019198557A - 針板着脱機構及びそれを備えたミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】針板の交換として適さない状況において、針板の交換を阻止する。【解決手段】針板着脱機構は、針板をミシン本体に固定する固定状態又は前記固定状態を解除した非固定状態に切換え可能に構成された針板固定部と、前記針板固定部に連結され、作動することで前記針板固定部を前記固定状態又は前記非固定状態に切換えると共に、前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているとき又は前記ミシンモータの駆動しているときには、前記針板固定部の切換えを禁止する切換機構と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、針板着脱機構及びそれを備えたミシンに関するものである。
下記特許文献1及び2には、ミシンの針板着脱機構が記載されている。この針板着脱機構では、針板に設けられた板バネがミシン本体の係合部材に係合することで、針板がミシンのベッド部に固定される。また、針板着脱機構は、手動操作可能に構成された解除レバーと、解除レバーと針板との間に配置された押上棒と、を有している。そして、解除レバーを手動操作することで、押上棒を介して針板を押上げて、板バネと係合部材との係合状態を解除する。これにより、針板をミシン本体から取外して、針板を交換することができる。
特開2013−48846号公報 特開2016−36570号公報
ところで、ミシンでは、針が上死点から下死点へ下降するときには、針が針板の針孔内を挿通する。一方、上記特許文献1及び2では、針の上下位置にかかわらず、解除レバーやロック機構の操作が可能である。すなわち、上記特許文献1及び2において、例えば、針が下死点に位置しているときに、解除レバーやロック機構を操作すると、針が針孔を挿通した状態で、針板がミシン本体から取外しされた状態になる。この状態では、針板がミシン本体から取外しされているにも関わらす、針が針孔を挿通しているため、針板を針から取外すことができない。このため、このような状況は、針板の交換として適さない状況といえる。
また、ミシンモータが作動しているときには、使用者が縫製対象物を縫製中である。このため、このような状況も、針板の交換に対する使用者の意思はなく、針板の交換として適さない状況といえる。
以上により、上記のような針板の交換として適さない状況では、針板の交換を阻止する構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮して、針板の交換として適さない状況において針板の交換を阻止できる針板着脱機構及びそれを備えたミシンを提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、ミシンモータの駆動力により針を上下運動させて縫目を形成するミシンにおいて、針板をミシン本体に固定する固定状態又は前記固定状態を解除した非固定状態に切換え可能に構成された針板固定部と、前記針板固定部に連結され、作動することで前記針板固定部を前記固定状態又は前記非固定状態に切換えると共に、前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているとき又は前記ミシンモータの駆動しているときには、前記針板固定部の切換えを禁止する切換機構と、を備えた針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記針板固定部は、前記針板の下側に設けられた回転部と、前記回転部と一体回転可能に設けられ、前記回転部が回転することで、前記針板に係合する係合位置と、前記針板との係合が解除された非係合位置と、の間を回転する針板係合部と、を有しており、前記針板係合部が前記係合位置又は前記非係合位置に回転することで、前記針板固定部が前記固定状態又は前記非固定状態に切換ることを特徴とする針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記針板係合部は、前記係合位置において前記針板と係合するフック部と、前記非係合位置において前記針板を前記ミシン本体に対して押上げる押上部と、を含んで構成されている針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記切換機構は、前記回転部に連結され且つ前記回転部を回転駆動させる駆動部を有している針板着脱機構である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、上記構成の針板着脱機構を備えたミシンである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記針の上下位置を検出する検出部を備え、前記切換機構は、前記検出部に連動して作用して、前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているときに、前記切換機構における前記針板固定部に対する前記固定状態から前記非固定状態への切換えを禁止する針板着脱機構である。
上記構成の針板着脱機構及びミシンによれば、針板の交換として適さない状況において、針板の交換を阻止することができる。
図1は、本実施の形態に係る針板着脱機構を示す分解斜視図である。 図2は、本実施の形態に係る針板着脱機構が適用されたミシン全体を示す右斜め前方から見た斜視図である。 図3は、図2に示されるミシンの駆動機構を模式的に示す模式図である。 図4(A)は、図2に示されるミシンのブロック図であり、図4(B)は、上軸の回転角度に対応する針の上下位置を示すグラフである。 図5は、本実施の形態の針板着脱機構の動作フローである。 図6(A)は、図1に示される針板固定部が係合位置に配置された状態を示す前側から見た正面図であり、図6(B)は、図6(A)に示される状態から針板固定部が解除位置に回転された状態を示す正面図であり、図6(C)は、図6(B)に示される状態から針板固定部が押上位置に回転された状態を示す正面図である。 図7は、本実施の形態の針板着脱機構のタイミングチャートである。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る針板着脱機構66が適用されたミシン10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UPは、ミシン10の上側を示し、矢印FRはミシン10の前側を示し、矢印RHはミシン10の右側(幅方向一方側)を示している。以下、上下、前後、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、ミシン10の上下、前後、左右を示すものとする。
(ミシンの全体構成)
図2に示されるように、ミシン10は、全体として、前方側から見た正面視で、左側へ開放された略U字形状を成している。具体的には、ミシン10は、ミシン10の右端部を構成し且つ上下方向に延在された脚柱部12と、脚柱部12の上端部から左側へ延出されたアーム部14と、脚柱部12の下端部から左側へ延出された「ミシン本体」としてのベッド部16と、を含んで構成されている。また、ミシン10の内部には、ミシン10の骨格を構成する骨格フレーム(図示省略)が設けられている。
また、ミシン10は、ベッド部16における左上部に設けられた針板60を有している。さらに、ミシン10は、針板60を着脱可能に固定する針板着脱機構66(図1参照)と、針36を上下動させる針駆動機構20(図3参照)と、を備えている。以下、ミシン10の各構成について説明する。
(針駆動機構について)
図3に示されるように、針駆動機構20は、ミシンモータ22と、上軸26と、連結機構30と、針棒34と、下軸38と、を含んで構成されている。
ミシンモータ22は、左右方向を軸方向として骨格フレームに固定されている。図4(A)に示されるように、ミシンモータ22は、後述する制御部94に電気的に接続されており、制御部94には、操作部24が電気的に接続されている。図2に示されるように、操作部24は、ミシン10(脚柱部12)の前部に操作可能に設けられおり、操作部24は、表示部及びタッチパネルを含んで構成されている。そして、操作部24に表示されたアイコンを操作者がタッチ操作することで、ミシンモータ22や後述する針板モータ78に対する操作信号が、操作部24から制御部94へ出力されるようになっている。
図3に示されるように、上軸26は、アーム部14(図3では不図示)内において、左右方向を軸方向として、骨格フレームに回転可能に支持されている。また、上軸26の右端部とミシンモータ22の出力軸との間には、ベルト28が架け渡されており、ミシンモータ22の回転力が上軸26に伝達される構成になっている。これにより、ミシンモータ22が作動することで、上軸26が自身の軸回りに回転する構成になっている。また、上軸26の右端部には、はずみ車29(図2参照)が連結されており、はずみ車29は、ミシン10の脚柱部12の右側に配置されて、ミシン10の外部に操作可能に露出されている。そして、操作者が、はずみ車29を回転操作することで、ミシン10(上軸26)を手動によって駆動できるようになっている。また、上軸26の左端部には、連結機構30を構成するクランクロッド32が連結されている。
針棒34は、上下方向を軸方向として、連結機構30の左側に配置されている。針棒34には、連結機構30のクランクロッド32が連結されており、上軸26が回転することで、針棒34が上下動する構成になっている。また、針棒34の下端部には、縫製対象物を縫製するための針36が着脱可能に固定されており、針棒34の上下動に伴って、針36が上下運動する構成になっている。すなわち、上軸26の回転角度に対応して、針36の上下位置が決定されるようになっている。
具体的には、図4(B)に示されるように、針36は、上死点と下死点との間を上下運動する。また、後述する針板60は、針36の上死点と下死点との間に配置されている。これにより、針36が縫製対象物を刺して針板60の針孔60A内を挿通することで、縫製対象物を縫製するようになっている。そして、以下の説明では、針36の上下運動の1周期において、針36の針先(下端)が針板60の上面に対して上側に位置するときの上軸26の位相を「解除位相」と称し、針36の先端(下端)が針板60の上面に対して下側に位置するときの上軸26の位相を「非解除位相」と称する。
図3に示されるように、下軸38は、ベッド部16(図3では、不図示)の内部において、左右方向を軸方向として骨格フレームに回転可能に支持されている。また、下軸38の右端部と上軸26の右側部分との間には、ベルト40が架け渡されており、下軸38が上軸26と連動して回転する構成になっている。また、下軸38の左端部には、ギヤ機構42を介して釜44が連結されている。そして、下軸38が回転することで、釜44が上下方向を軸方向として回転する構成になっている。
(ベッド部について)
図2に示されるように、ベッド部16は、ベッド部16の外郭を構成するカバー50を有しており、骨格フレームがカバー50によって覆われている。また、カバー50の上壁には、後述する針板60を配置させるための孔部50Aが貫通形成されており、孔部50Aは、平面視で左右方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
図1に示されるように、ベッド部16の内部には、カバー50(図1では、不図示)における孔部50Aの左側の位置において、固定プレート52が設けられている。固定プレート52は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、骨格フレームに連結固定されている。固定プレート52の上面には、後述する針板60を固定するための板状の第1押え部材54及び第2押え部材56(広義には、「押え部材」として把握される要素である)が設けられている。第1押え部材54及び第2押え部材56は、上下方向を板厚方向として、前後方向に並んで配置されて、固定プレート52にネジによって固定されている。第1押え部材54には、押え片54Aが一体に形成されており、押え片54Aは、右側へ向かうに従い上側(固定プレート52から離間する方向)へ傾斜されている。また、第2押え部材56にも、押え片54Aと同様に構成された押え片56Aが一体に形成されており、押え片56Aが、右側へ向かうに従い上側(固定プレート52から離間する方向)へ傾斜されている。
(針板について)
針板60は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、カバー50の孔部50A内に配置されている(図2参照)。この針板60の左端部(長手方向一方側の端部)における下面には、係止部材62が設けられている。この係止部材62は、前後方向に延在された略長尺板状に形成されて、針板60にネジによって固定されている。係止部材62の長手方向両端部には、前後一対の係止片62Aが一体に形成されており、係止片62Aは、係止部材62の左端部から下側且つ左側へ略クランク状に屈曲されている。そして、係止片62Aの先端部が、固定プレート52と、第1押え部材54の押え片54A及び第2押え部材56の押え片56Aと、間に右側から差し込まれて、係止片62Aが押え片54A,54Bに係止されている。これにより、針板60の左端部が係止部材62を介して、固定プレート52に固定されている。
また、針板60の右端部における下面には、ストライカ64(広義には、「被係合部」として把握される要素である)が設けられている。このストライカ64は、断面円形の棒材によって構成されると共に、左右方向から見て、上側へ開放された略U字形状に屈曲されている。具体的には、ストライカ64は、前後方向に延在された本体部64Aと、本体部64Aの長手方向両端部から上側へ延出された前後一対の取付部64Bと、を含んで構成されている。そして、取付部64Bの上端部が、針板60の下面に固定されている。
また、針板60には、針孔60Aが貫通形成されており、ミシン10によって縫製対象物を縫製するときに、針36が針孔60Aを挿通するようになっている。
(針板着脱機構について)
次に、本発明の要部である針板着脱機構66について説明する。図1に示されるように、針板着脱機構66は、針板60をベッド部16に固定する固定状態又は当該固定状態を解除した非固定状態に切換え可能に構成された針板固定部68と、針板固定部68の状態を切換えるための切換機構74と、上軸位相センサ92(広義には、「検出部」として把握される要素であり、図3参照)と、制御部94(図4(A)参照)と、を含んで構成されている。
<針板固定部について>
図6にも示されるように、針板固定部68は、「回転部」としての回転軸70と、回転軸70と一体に設けられた「針板係合部」としてのカムフック72と、を含んで構成されている。
回転軸70は、前後方向を軸方向として、針板60の右端部の下側に配置されている。具体的には、回転軸70が、針板60のストライカ64における本体部64Aの真下に離間して配置されている。回転軸70は、回転軸70の軸心部を構成する断面円形状の芯部70Aと、芯部70Aの外周部に設けられた略円筒状の外側軸部70Bと、を含んで構成されている。また、本実施の形態では、芯部70Aが金属製とされ、外側軸部70Bが樹脂製(一例として、POM)とされており、芯部70Aと外側軸部70Bとがインサート成形等によって一体に形成されている。具体的には、外側軸部70Bが、芯部70Aの前側部分(軸方向一方側部分)を被覆するように、芯部70Aと一体に形成されている。これにより、芯部70Aの後端側の部分が、外側軸部70Bよりも後側へ突出されている。そして、芯部70Aの後端側の部分が骨格フレームに回転可能に支持されている。また、芯部70Aの後端部は、カバー50から後側へ突出されている(図2参照)。
また、回転軸70(芯部70A)の後端部には、操作ダイヤル70Dが一体回転可能に設けられている。操作ダイヤル70Dは、前後方向を軸方向とした略円盤状に形成されており、操作ダイヤル70Dの軸心部に回転軸70の後端部が固定されている。これにより、操作ダイヤル70Dが、カバー50の外側(詳しくは、後側)に、操作可能に配置されている(図2参照)。そして、操作者が、操作ダイヤル70Dを回転させることで、手動で回転軸70を回転させることができる構成になっている。
カムフック72は、外側軸部70Bの長手方向中間部に一体に設けられている。このカムフック72は、前方側から見て、左側へ開放された略逆J字形フック状に形成されて、外側軸部70Bの上部に接続されている。具体的には、カムフック72は、カムフック72の右側部分を構成するフック部72Aと、カムフック72の左側部分を構成する「押上部」としてのカム部72Bと、を含んで構成されている。
フック部72Aは、回転軸70の軸方向から見て、左側へ開放された係合溝72A1を有する略U字形状に形成されている。そして、フック部72Aの基端部(下端部)が外側軸部70Bの上部に接続されている。また、係合溝72A1は、回転軸70の軸方向から見て、回転軸70の軸心を中心とする円弧状に湾曲しており、係合溝72A1の幅寸法が、ストライカ64の直径寸法と略一致している。そして、ストライカ64の本体部64Aが係合溝72A1内に挿入されて、本体部64A及びフック部72Aが上下方向に係合する構成になっている(図6(A)に示される位置であり、以下、針板固定部68(回転軸70及びカムフック72)における、この位置を「係合位置」と称し、係合位置における針板60及び針板固定部68の状態を「固定状態」と称する)。これにより、針板固定部68の固定状態では、ストライカ64の上下方向の移動が制限されて、針板60がカムフック72によって固定される構成になっている。
そして、後述する切換機構74によって、回転軸70が係合位置から回転方向一方側(図6(A)の矢印A方向側)へ回転すると、ストライカ64の本体部64Aとフック部72Aとの係合状態が解除されて、カムフック72による針板60に対する固定状態が解除されるようになっている(図6(B)に示される位置であり、以下、針板固定部68(回転軸70及びカムフック72)における、この位置を「解除位置」と称する)。
カム部72Bは、フック部72Aの基端部(下端部)から左側へ延出されている。具体的には、カム部72Bは、回転軸70の軸方向から見て、左側へ向かうに従い下側へ傾斜されると共に、左斜め上方へ凸となるように湾曲している。また、カム部72Bの上面は、カム面72B1として構成されており、回転軸70の軸心からカム面72B1までの距離が、カム面72B1の基端から先端へ向かうに従い長くなるように設定されている。さらに、カム面72B1は、フック部72Aにおける係合溝72A1の内周面と、滑らかに接続されている。
そして、後述する切換機構74によって、回転軸70が係合位置から回転方向一方側へ回転するときには、フック部72Aの係合溝72A1とストライカ64の本体部64Aとの係合状態が解除された後に、カム部72Bのカム面72B1が、ストライカ64における本体部64Aの下部外周面に当接するように設定されている。これにより、回転軸70が解除位置から回転方向一方側へさらに回転すると、カム部72B(カム面72B1)がストライカ64を上側へ押上げて、針板60の右端部がベッド部16に対して上側に押し上げられるようになっている(図6(C)に示される位置であり、以下、針板固定部68(回転軸70及びカムフック72)における、この位置を「押上位置」という)。そして、針板固定部68(回転軸70及びカムフック72)における解除位置と押上位置との間の位置が、本発明の「非係合位置」に対応している。すなわち、本発明の「非係合位置」は、回転軸70の周方向において所定の範囲を有している。また、解除位置と押上位置との間の位置における、針板60及び針板固定部68の状態を「非固定状態」としている。
<切換機構について>
切換機構74は、針板固定部68を固定状態又は非固定状態に切換える機構として構成されている。この切換機構74は、ベースプレート76と、「駆動部」としての針板モータ78と、伝達機構80と、リンク機構86と、を含んで構成されている。
[ベースプレートについて]
ベースプレート76は、上下方向を板厚方向とし且つ前後方向に延在された略矩形プレート状に形成されている。このベースプレート76は、回転軸70の右側に離間して配置されており、ベースプレート76の後端部が、骨格フレームに固定されている。ベースプレート76の前部には、左右方向の略中央部において、後述する針板モータ78の出力軸78Aを露出させるための円形の露出孔76Aが貫通形成されている。また、ベースプレート76の後端部には、後述する伝達機構80の揺動アーム84を回転可能に支持するための支持シャフト76Sが設けられている。支持シャフト76Sは、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、ベースプレート76から上側へ突出されている。
[針板モータについて]
針板モータ78は、上下方向を軸方向として、ベースプレート76における前部の下側に隣接して配置されて、図示しない位置において、ベースプレート76に固定されている。具体的には、針板モータ78は、ベースプレート76の露出孔76Aと同軸上に配置されており、針板モータ78の出力軸78Aが、露出孔76A内に配置されている。また、出力軸78Aには、後述する伝達機構80を構成するピニオンギヤ82が一体回転可能に設けられており、ピニオンギヤ82は、ベースプレート76の上側に配置されている。また、本実施の形態では、針板モータ78が、ステッピングモータとして構成されて、後述する制御部94に電気的に接続されている。そして、制御部94の制御によって、針板モータ78が作動するようになっている。
[伝達機構について]
伝達機構80は、前述したピニオンギヤ82と、揺動アーム84と、を含んで構成されている。
揺動アーム84は、平面視で上下方向を板厚方向とした略扇形板状に形成されて、ベースプレート76の上側に配置されている。この揺動アーム84の基端部(後端部)には、支持ボス84Aが設けられており、支持ボス84Aは、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。そして、支持ボス84A内にベースプレート76の支持シャフト76Sが相対回転可能に挿入されている。これにより、揺動アーム84が支持シャフト76Sに回動可能に支持されている。なお、支持シャフト76Sの先端部(上端部)には、EリングERが係止されており、揺動アーム84の上方側への移動をEリングERによって制限している。
揺動アーム84の先端部(前端部)には、ラック部84Bが形成されており、ラック部84Bは、平面視で、支持ボス84A(支持シャフト76S)の軸心を中心とする略円弧状に湾曲されて、針板モータ78のピニオンギヤ82の後側に配置されている。また、ラック部84Bには、複数のラック歯が形成されており、ラック歯が、ピニオンギヤ82に噛合されている。これにより、針板モータ78が作動することで、揺動アーム84が、支持シャフト76Sの軸回りに揺動(回動)するようになっている。具体的には、揺動アーム84が、図1において実線にて示される「第1位置」と、図1において2点鎖線にて示される「第2位置」と、の間を、往復揺動(回動)する構成になっている。
さらに、揺動アーム84の先端側の部分には、連結ピン84Pが設けられており、連結ピン84Pは、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、揺動アーム84から上方側へ突出している。
[リンク機構について]
リンク機構86は、回転軸70(外側軸部70B)の前端部に一体に設けられた第1リンク88と、第2リンク90と、を含んで構成されている。
第1リンク88は、前後方向を板厚方向とした板状に形成されて、正面視で、外側軸部70Bの前端部から左斜め下方側へ延出している。
第2リンク90は、左右方向に延在された略長尺板状に形成されている。具体的には、第2リンク90は、第2リンク90の左側部分を構成するリンク部90Lと、第2リンク90の右側部分を構成するリンク部90Rと、を含んで構成されている。リンク部90Lは、前後方向を板厚方向として、第1リンク88の後側に隣接して配置されている。そして、リンク部90Lの左端部(第2リンク90の長手方向一端部)が、前後方向を軸方向とした連結ピンPによって第1リンク88の先端部に回転可能に連結されている。
リンク部90Rは、上下方向を板厚方向として、リンク部90Lの後側に配置されており、リンク部90Rの左端部における前端部が、リンク部90Lの右端部における上端部に接続されている。これにより、リンク部90Rが、リンク部90Lよりも上側に配置されている。そして、リンク部90Rの右端部(第2リンク90の長手方向他端部)が、揺動アーム84の連結ピン84Pに回転可能に連結されている。
これにより、揺動アーム84の往復揺動に連動して、第2リンク90が前後方向に往復移動すると共に、第1リンク88(すなわち、回転軸70)が回転軸70の軸回りに往復回転するようになっている。具体的には、揺動アーム84の第1位置では、回転軸70が係合位置に配置されており、揺動アーム84が第1位置から第2位置へ揺動することで、回転軸70が解除位置を経由して解除位置に配置される構成になっている。
<上軸位相センサについて>
図3に示されるように、上軸位相センサ92は、上軸26の長手方向中間部に設けられている。この上軸位相センサ92は、上軸26の回転位相を検出するセンサとして構成されており、本実施の形態では、上軸位相センサ92が、一例としてロータリーエンコーダとして構成されている。具体的には、上軸位相センサ92は、回転板92Aと、位相検出部92Bと、を含んで構成されている。
回転板92Aは、円板状に形成されると共に、上軸26と同軸上に配置されて、上軸26に一体回転可能に固定されている。回転板92Aには、回転板92Aの径方向に延在された複数のスリットが貫通形成されており、スリットは、回転板92Aの周方向に所定間隔毎に配置されている。
位相検出部92Bは、図示しない発光素子及び受光素子を有している。発光素子及び受光素子は、回転板92Aの板厚方向に対向して配置されており、発光素子及び受光素子の間に回転板92Aが配置されている。また、位相検出部92Bは、後述する制御部94に電気的に接続されている(図4(A)参照)。そして、発光素子が回転板92Aへ向けて光を照射し、受光部が回転板92Aのスリットを通過する光を受光することで、上軸位相センサ92が、上軸26の回転角度(位相)を検出し、制御部94に検出信号を出力する構成になっている。
<制御部について>
図4(A)に示されるように、制御部94には、前述したミシンモータ22、操作部24、針板モータ78、及び上軸位相センサ92が、電気的に接続されている。そして、制御部94は、操作部24からの操作信号に基づいて、ミシンモータ22及び針板モータ78(切換機構74)の作動を制御する構成になっている。
さらに、制御部94は、判断部96を有している。この判断部96は、針板モータ78の作動を許可又は禁止する旨の判断をして、制御部94が、判断部96の判断に基づいて、針板モータ78の作動を制御する構成になっている。具体的には、判断部96は、上軸26の位相状態(換言すると、針36の上下位置)及びミシン10の駆動状態に基づいて、針板モータ78の作動を許可又は禁止する旨の判断を行うようになっている。
より詳しくは、ミシン10がミシンモータ22によって駆動するモータ駆動状態である場合には、判断部96は、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行うようになっている。すなわち、ミシン10のモータ駆動状態では、切換機構74における針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換を禁止するようになっている。
また、判断部96は、上軸位相センサ92からの検出信号に基づいて、上軸26の回転位相が解除位相及び非解除位相の何れであるのか(換言すると、針36の針先が針板60の上面よりも下側に位置しているのか否か)を判定するようになっている。そして、ミシン10がモータ駆動状態ではなく(すなわち、ミシンモータ22の非駆動状態であり)、且つ上軸26の位相が非解除位相である場合には、判断部96は、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行うようになっている。すなわち、針板モータ78が上軸位相センサ92に連動して作用して、ミシン10がモータ駆動状態ではなく且つ上軸26の位相が非解除位相である場合には、切換機構74における針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換を禁止するようになっている。
一方、ミシン10がモータ駆動状態ではなく、且つ上軸26の位相が解除位相である場合には、判断部96は、針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行うようになっている。そして、判断部96が、針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行うと、制御部94は、操作部24からの操作信号(針板モータ78の作動させる旨の操作信号)に基づいて、針板モータ78を作動させる構成になっている。
(作用及び効果について)
次に、図5に示されるフローチャートを用いて、針板着脱機構66の作動を説明する。
針板着脱機構66における針板固定部68の固定状態では、針板着脱機構66の回転軸70が係合位置に配置されて(図6(A)参照)、針板60のストライカ64とカムフック72のフック部72Aとが係合している。これにより、針板60がベッド部16に固定されている。この状態で、ミシン10の駆動を開始させるときには、操作者が、操作部24に表示されたアイコンをタッチ操作する(ステップS1)。これにより、操作部24から制御部94に操作信号が出力されて、ミシン10がミシンモータ22によって駆動するモータ駆動状態に遷移する。このため、制御部94の判断部96が、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行う(ステップS2)。その結果、切換機構74の針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換が禁止されて、針板固定部68の固定状態が維持される。
ステップS2の処理後には、ステップS3に移行して、制御部94によってミシンモータ22の作動が開始される。これにより、針36が上死点と下死点との間を上下動して、縫製対象物に対する縫製を行う。
ステップS3の処理後、ミシン10の駆動を停止させるときには、操作者が、操作部24に表示されたアイコンをタッチ操作する(ステップS4)。これにより、操作部24から制御部94へ操作信号が出力される。そして、操作部24から操作信号を受けた制御部94によって、ミシンモータ22の作動が停止して、ミシン10がモータ駆動状態から停止状態に遷移する(ステップS5)。
ステップS5の処理後には、ステップS6に移行して、制御部94の判断部96が、上軸位相センサ92からの検出信号に基づいて、上軸26の位相状態を判定する。具体的には、上軸26の位相が解除位相であるか否かを、判断部96が判定する。上軸26の位相が解除位相である場合(ステップS6の「Yes」の場合)には、ステップS7に移行する。そして、ステップS7では、判断部96が針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行う。すなわち、切換機構74の針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換えが許可された状態になる。
ステップS7の処理後には、ステップS8に移行する。ステップS8では、針板モータ78(切換機構74)に対して操作指示を促すアイコンが操作部24の表示部に表示され、操作部24において当該アイコンがタッチ操作されたか否かを制御部94が判断する。
そして、ステップS8において針板モータ78に対する操作指示が行われた場合(ステップS8の「Yes」の場合)には、ステップS9に移行する。ステップS9では、制御部94が、操作部24からの操作信号を受けて、針板モータ78の出力軸78Aを正転させるように針板モータ78を作動させる。これにより、切換機構74における針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換えが行われる。そして、ステップS9の処理後、針板着脱機構66に対する処理を終了する。
なお、ステップS9の処理では、針板モータ78の出力軸78Aが、ピニオンギヤ82と共に正転する。これにより、ピニオンギヤ82に噛合された揺動アーム84が、第1位置から第2位置へ揺動する。揺動アーム84が第1位置から第2位置へ揺動すると、揺動アーム84に連結されたリンク機構86の第2リンク90が左側へ変位する。これにより、第2リンク90に相対回転可能に連結された第1リンク88が、回転軸70と共に回転方向一方側へ回転する。すなわち、回転軸70が係合位置から回転方向一方側(図6(A)の矢印A方向側)へ回転する。
図6(B)に示されるように、回転軸70が係合位置から回転方向一方側へ回転すると、フック部72Aの係合溝72A1からストライカ64の本体部64Aが抜け出て、フック部72Aとストライカ64との係合状態が解除される。
この状態から回転軸70が回転方向一方側へさらに回転すると、カム部72Bのカム面72B1がストライカ64における本体部64Aの下部外周面に当接する。具体的には、カム面72B1におけるストライカ64との当接部位が、カム面72B1の基端部から先端側へ変化しながら、カム面72B1が本体部64Aの外周面を摺動する。ここで、回転軸70の軸心からカム面72B1までの距離は、カム面72B1の基端から先端へ向かうに従い長くなるように設定されている。このため、回転軸70の回転時には、ストライカ64が針板60と共に、カム面72B1によって上方側へ押上げられる。そして、図6(C)に示されるように、回転軸70が押上位置に到達すると、カム面72B1の先端部にストライカ64が当接した状態となり、針板60がベッド部16に対して押し上げられた状態になる。これにより、針板60をベッド部16から取外すことができる。
一方、ステップS8において、針板モータ78に対する操作指示が行われない場合(ステップS8の「No」の場合)には、ステップS6に戻り、判断部96が上軸位相センサ92からの検出信号に基づいて、上軸26の位相状態を判定する。すなわち、ミシンモータ22の停止後では、操作者が針板60の取外し(交換)を行わず、はずみ車29を操作して、手動で縫製対象物を縫製する場合もある。このため、ステップS8において、針板モータ78に対する操作指示が行われない場合には、ステップS6に戻り、判断部96において上軸26の回転位相に基づく判定を行う。
また、ステップS6において、上軸26の位相が非解除位相である場合(ステップS6の「No」の場合)には、ステップS10に移行する。ステップS10では、判断部96が針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を行う。その結果、操作部24において、針板モータ78(切換機構74)に対する操作指示を促すアイコンが表示されず(又は、当該アイコンがタッチ操作不能な状態に表示され)、針板モータ78に対する操作指示が行えない状態になる。つまり、切換機構74の針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換が禁止されて、針板固定部68の固定状態が維持される。そして、ステップS10の処理後では、ステップS6戻り、判断部96において上軸26の回転位相に基づく判定を繰り返す。
なお、針板60をベッド部16に再び装着(固定)するときには、図6(C)に示される非固定状態のカム面72B1上に針板60を載置する。そして、操作者が操作部24によって針板モータ78に対する操作指示を行うことで、針板60がベッド部16に装着(固定)される。
すなわち、図6(C)に示される状態において、針板モータ78の出力軸78Aが逆転するように、針板モータ78が制御部94によって作動する。これにより、回転軸70が、押上位置から回転方向他方側(図6(C)の矢印B方向側)へ回転して、解除位置を経由して係合位置に配置される。そして、回転軸70が係合位置へ回転するときには、フック部72Aの係合溝72A1内にストライカ64が挿入されて、ストライカ64及びカムフック72が上下方向に係合する。その結果、切換機構74によって針板固定部68が非固定状態から固定状態へ切換わり、針板60がベッド部16に再び固定される。
以下、上記フローチャートにて説明した針板着脱機構66の動作を、図7に示されるタイミングチャートを用いて、さらに説明する。なお、図7のタイミングチャートにおける(1)は、ミシン10の駆動状態を示しており、(2)は、ミシンモータ22の作動状態を示している。また、図7のタイミングチャートにおける(3)は、上軸26の位相状態を示しており、(4)は、判断部96における針板モータ78に対する判断状態を示している。
ミシン10の停止状態(図7の「a」区間参照)では、ミシンモータ22が非作動状態(OFF状態)になっている。また、このときには、上軸26の位相が解除位相になっており、針36が針板60の上側に位置している。このため、判断部96が針板モータ78の作動を許可する旨の判断を行う。すなわち、切換機構74の針板固定部68に対する固定状態から非固定状態へ切換えが許可された状態になっている。
ミシン10の停止状態から、操作者が操作部24を操作してミシン10の駆動を開始すると、ミシン10が停止状態からモータ駆動状態(図7の「b」区間参照)に遷移する。このため、ミシンモータ22が、制御部94によって作動して、非作動状態(OFF状態)から作動状態(ON状態)に遷移する。これにより、上軸26が回転して、針36が上下運動する。よって、上軸26の位相が、解除位相と非解除位相との間を交互に繰り返す。また、この状態では、判断部96が針板モータ78の作動を禁止する旨の判断をして、切換機構74の針板固定部68に対する固定状態から非固定状態へ切換えを禁止する。
この状態から、操作者が操作部24を操作して、ミシン10をモータ駆動状態から停止状態(図7の「c」区間参照)に遷移させると、ミシンモータ22の作動が制御部94によって停止して、ミシンモータ22が、非作動状態(OFF状態)から作動状態(ON状態)に遷移する。また、図7に示される例では、ミシン10の駆動が停止したときには、上軸26の位相が非解除位相である例として示している。このため、判断部96において、針板モータ78の作動を禁止させる旨の判断を行い、切換機構74の針板固定部68に対する固定状態から非固定状態へ切換えを禁止する。
この状態から、操作者がミシン10のはずみ車29を用いてミシン10を手動操作させると、ミシン10が停止状態から手動駆動状態(図7の「d」区間参照)に遷移する。この状態では、ミシンモータ22の非作動状態が維持される。また、手動操作では、上軸26が回転するため、上軸26の位相が非解除位相(図7の「d1」の区間参照)と解除位相(図7の「d2」の区間参照)との間を交互に繰り返す。これにより、上軸26の位相が解除位相となる場合には、針板モータ78の作動を許可する旨の判断を判断部96が行う。このため、このとき、操作者が、操作部24を用いて、針板モータ78を作動させる旨の操作をすると、制御部94が操作部24から操作信号を受付けて、針板モータ78が作動する。これにより、針板60の固定状態が解除される。
一方、上軸26の位相が非解除位相となる場合には、針板モータ78の作動を禁止する旨の判断を判断部96が行う。このため、針板モータ78の非作動状態が維持されると共に、針板60の固定状態が維持される。
このように、本実施の形態に係る針板着脱機構66によれば、ミシンモータ22の非作動時で且つ針36(の針先)が針板60の上面よりも下側に位置しているときには、切換機構74における針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換を禁止する。そして、針36が針板60の上面よりも下側に位置しているときには、針36が針板60の針孔60A内を挿通している状況となる。このため、この状況で、切換機構74を作動させると、針36が針板60の針孔60A内を挿通した状態で、針板60の固定状態が解除される。よって、このような状況は、針板60の交換として適さない状況といえる。これにより、針板60の交換として適さない状況において、針板60のベッド部16からの取外しを禁止して、針板60の交換を阻止することができる。
また、ミシンモータ22の作動時には、切換機構74における針板固定部68に対する固定状態から非固定状態への切換を禁止する。そして、ミシンモータ22の作動時は、縫製対象物を縫製中である。このため、この状況は、操作者において針板60の交換に対する意思のない状況といえる。これにより、この状況も、針板60の交換として適さない状況といえる。よって、このような、針板60の交換として適さない状況においても、針板60のベッド部16からの取外しを禁止して、針板60の交換を阻止することができる。
以上により、針板60の交換として適さない状況において、針板60の交換を阻止することができる。
また、針板着脱機構66の針板固定部68は、回転軸70と、回転軸70と一体回転可能に構成されたカムフック72と、を含んで構成されている。そして、カムフック72が係合位置に配置されることで、カムフック72のフック部72Aが、針板60のストライカ64と係合して、針板固定部68が固定状態になる。一方、カムフック72が係合位置から押上位置(解除位置)へ回転することで、カムフック72のフック部72Aと針板60のストライカ64との係合状態が解除されて、針板固定部68が非固定状態に切換る。つまり、針板固定部68を回転軸70の軸回りに回転させて、カムフック72のフック部72Aを針板60(ストライカ64)に対して係脱させることで、針板60を固定状態または非固定状態に切換えることができる。このため、背景技術に記載したような針板着脱機構の構造(つまり、針板を固定するためのミシン本体側の係合部材と、針板の固定状態を解除するための操作レバーや押上棒と、が別部材で構成された構造)と比べて、簡易な構成で、針板60を固定状態又は非固定状態に切換えることができる。
また、カムフック72はカム部72Bを有している。そして、カムフック72が、回転軸70と共に係合位置から押上位置へ回転するときには、カムフック72のフック部72Aと針板60のストライカ64との係合状態が解除された後に、ストライカ64(針板60)がカム部72Bによって上側へ押上げられる。これにより、非固定状態の針板60をベッド部16から容易に取外すことができる。したがって、針板60を交換するときの利便性を向上することができる。
また、上述のように、針板60をベッド部16に固定するときには、押上位置に配置されたカム部72B上に針板60を載置して、切換機構74を非固定状態から固定状態に切換えることで、針板60をベッド部16に自動で固定することができる。これにより、針板60をベッド部16に装着(固定)するときの操作者に対する利便性を向上することができる。
また、上述のように、針板固定部68のカムフック72では、ストライカ64と係合可能に構成されたフック部72Aと、ストライカ64を押上げるためのカム部72Bと、が、回転軸70に軸方向において一致した位置に配置されている。このため、フック部72A及びカム部72Bを、回転軸70の軸方向にずらした構成と比べて、カムフック72の省スペース化を図ることができる。
また、フック部72Aの係合溝72A1は、回転軸70の軸方向から見て、回転軸70の軸心を中心とする円弧状に湾曲している。このため、回転軸70の係合位置において、回転軸70が周方向に仮にずれた場合でも、フック部72A(係合溝72A1)とストライカ64(本体部64A)との係合状態を維持することができる。これにより、回転軸70の周方向における位置ずれを係合溝72A1によって吸収しつつ、フック部72A(係合溝72A1)とストライカ64(本体部64A)との係合状態を維持することができる。
また、回転軸70の周方向における位置ずれを係合溝72A1によって吸収するため、例えば、針板モータ78を通電状態にして、回転軸70を係合位置に常に維持させる必要がなくなる。これにより、ミシン10の省電力化に寄与することができる。
また、針板着脱機構66は、上軸位相センサ92を有しており、上軸位相センサ92は、針36を上下動させる上軸26の回転位相を検出する。このため、上軸位相センサ92によって上軸26の回転位相(角度)を検出することで、針36の上下位置を容易に検知することができる。よって、針板着脱機構66において、針36の上下位置を簡易な構成で検知することができる。
また、回転軸70は、回転軸70の軸心部を構成する金属製の芯部70Aと、回転軸70の外周部を構成する樹脂製の外側軸部70Bと、を含んで構成されており、カムフック72が外側軸部70Bに一体に形成されている。このため、回転軸70の強度を確保しつつ、カムフック72を有する回転軸70を安価に製作することができる。
また、例えば、外側軸部70Bを、比較的摺動性のよい材料(POM)で構成することで、回転軸70の回転時にカム面72B1を針板60に良好に摺動させて、カム部72Bによって針板60を上側へ押上げることができる。
さらに、外側軸部70Bを樹脂製とすることで、カム面72B1が針板60の下面を摺動するときの異音の発生を抑制することができる。
また、回転軸70の後端部には、操作ダイヤル70Dが一体回転可能に設けられており、操作ダイヤル70Dがカバー50の外部に操作可能に露出されている。このため、操作ダイヤル70Dを回転操作することで、回転軸70を手動で回転させて、針板60の固定状態を解除することができる。これにより、例えば、針板モータ78が仮に故障したとき等の緊急時において、針板60をベッド部16から取外すことができる。
また、切換機構74は、回転軸70に連結されたリンク機構86と、針板モータ78の駆動力をリンク機構86に伝達する伝達機構80と、を含んで構成されている。これにより、針板モータ78の駆動力をリンク機構86に伝達して、回転軸70を係合位置と押上位置との間で回転させることができる。また、リンク機構86を用いることで、針板モータ78を回転軸70に離間させたベッド部16内の任意の位置に設置することができる。
また、切換機構74の伝達機構80は、針板モータ78の出力軸78Aに一体回転可能に設けられたピニオンギヤ82と、ピニオンギヤ82に噛合されたラック部84Bを有する揺動アーム84と、を含んで構成されており、揺動アーム84にリンク機構86の第2リンク90が相対回転可能に連結されている。これにより、簡易な構成で、針板モータ78の回転力を直線運動に変換して、回転軸70をリンク機構86によって往復回転させることができる。
なお、本実施の形態では、回転軸70の回転時に、カムフック72のカム部72B(カム面72B1)がストライカ64を摺動して、針板60を押上げる構成になっているが、針板60を押上げる構成はこれに限らない。例えば、カム部72Bの代わりに、回転軸70の径方向外側へ突出した棒状の押上ピンを回転軸70に設けて、回転軸70の回転時に押上ピンの先端部を針板60の下面に当接させて、当該先端部によって針板60を上側へ押上げる構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、回転軸70が、金属製の芯部70Aと、樹脂製の外側軸部70Bと、によって構成されているが、回転軸70の構成はこれに限らない。例えば、回転軸70の全体を、金属製又は樹脂製として構成してもよい。
また、本実施の形態では、回転軸70の後端部に操作ダイヤル70Dが一体回転可能に設けられているが、回転軸70において、操作ダイヤル70Dを省略してもよい。この場合には、例えば、回転軸70を長尺円筒状に形成して、骨格フレームに固定された支持軸によって回転軸70を回転可能に支持する構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、切換機構74が、伝達機構80及びリンク機構86を含んで構成されているが、切換機構74において、伝達機構80及びリンク機構86を省略してもよい。この場合には、例えば、針板モータ78を、前後方向を軸方向として配置して、針板モータ78の出力軸78Aに、回転軸70を一体回転可能に固定してもよい。
また、本実施の形態では、ミシン10の操作部24が、表示部及びタッチパネルを含む操作部として構成されている。これに代えて、操作部24を、ミシン10の外部に操作可能に露出された、複数の操作ボタンとしてもよい。この場合に、ミシンモータ22の非作動時で且つ針36(の針先)が針板60の上面よりも下側に位置しているとき、又はミシンモータ22の作動時に、操作ボタンが操作された際には、制御部94において、操作部24からの操作信号を受付けない構成にしてもよい。
10 ミシン
12 脚柱部
14 アーム部
16 ベッド部(ミシン本体)
20 針駆動機構
22 ミシンモータ
24 操作部
26 上軸
28 ベルト
29 はずみ車
30 連結機構
32 クランクロッド
34 針棒
36 針
38 下軸
40 ベルト
42 ギヤ機構
44 釜
50 カバー
50A 孔部
52 固定プレート
54 第1押え部材
54A 押え片
56 第2押え部材
56A 押え片
58 係合プレート
58A 係合片
58B 係合孔
60 針板
60A 針孔
62 係止部材
62A 係止片
64 ストライカ
64A 本体部
64B 取付部
66 針板着脱機構
68 針板固定部
70 回転軸(回転部)
70A 芯部
70B 外側軸部
70D 操作ダイヤル
72 カムフック(針板係合部)
72A フック部
72A1 係合溝
72B カム部(押上部)
72B1 カム面
74 切換機構
76 ベースプレート
76A 露出孔
76S 支持シャフト
78 針板モータ(駆動部)
78A 出力軸
80 伝達機構
82 ピニオンギヤ
84 揺動アーム
84A 支持ボス
84B ラック部
84P 連結ピン
86 リンク機構
88 第1リンク
90 第2リンク
90L リンク部
90R リンク部
92 上軸位相センサ
92A 回転板
92B 位相検出部
94 制御部
96 判断部
ER Eリング
P 連結ピン

Claims (5)

  1. ミシンモータの駆動力により針を上下運動させて縫目を形成するミシンにおいて、
    針板をミシン本体に固定する固定状態又は前記固定状態を解除した非固定状態に切換え可能に構成された針板固定部と、
    前記針板固定部に連結され、作動することで前記針板固定部を前記固定状態又は前記非固定状態に切換えると共に、前記針が前記針板の上面よりも下側に位置しているとき又は前記ミシンモータの駆動しているときには、前記針板固定部の切換えを禁止する切換機構と、
    を備えた針板着脱機構。
  2. 前記針板固定部は、
    前記針板の下側に設けられた回転部と、
    前記回転部と一体回転可能に設けられ、前記回転部が回転することで、前記針板に係合する係合位置と、前記針板との係合が解除された非係合位置と、の間を回転する針板係合部と、
    を有しており、
    前記針板係合部が前記係合位置又は前記非係合位置に回転することで、前記針板固定部が前記固定状態又は前記非固定状態に切換ることを特徴とする請求項1に記載の針板着脱機構。
  3. 前記針板係合部は、
    前記係合位置において前記針板と係合するフック部と、
    前記非係合位置において前記針板を前記ミシン本体に対して押上げる押上部と、
    を含んで構成されている請求項2に記載の針板着脱機構。
  4. 前記切換機構は、前記回転部に連結され且つ前記回転部を回転駆動させる駆動部を有している請求項2又は請求項3に記載の針板着脱機構。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の針板着脱機構を備えたミシン。
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