JP2019197799A - 基板把持装置、基板搬送装置及び基板搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な把持力により基板が把持されていることを確認することができ、基板を確実に把持や搬送することができること。【解決手段】実施形態に係る基板搬送装置の一例である第1の搬送ロボットは、複数の爪32a、42aを有し、それらの爪32a、42aを基板Wの端面に当接させてその基板Wを把持するハンド21と、複数の爪32a、42aを相対的に接近動させて基板Wの把持位置に位置付ける移動機構21dと、複数の爪32a、42aのうち少なくとも一つの爪42aが基板Wの端面に当接することで変形する変形部42bと、変形部42bの変形量を検知する検知部21cと、移動機構21dによって各爪42aが基板Wを把持すべき正常把持位置に位置付けられたはずであるという条件下で検知部21cが検出した変化量から各爪42aによる基板Wの把持状態を判定する制御部を備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、基板把持装置、基板搬送装置及び基板搬送方法に関する。
例えば、半導体や液晶パネルなどの製造工程において、ウェーハや液晶基板などの基板を処理する基板処理装置が用いられる。この基板処理装置では、処理の均一性や再現性の面から、処理室で基板を1枚ずつ処理する枚葉方式が採用される。
前述の基板処理装置では、基板の搬送に搬送ロボットなどの基板搬送装置が用いられる。この基板搬送装置は、基板の端面(外周面)に複数の爪(チャック爪)を押し付け、それらの爪によって基板を把持するハンドを有している。
ところで、各爪が基板を把持する時点において、各爪が、必要とする把持力にて基板を把持していないと、例えば、搬送ロボットの旋回やハンドの反転、ハンドを支持するアームの伸縮などによって、基板がハンドから落下することがあり、基板の破損や汚染が発生してしまう。
特開2010−283334号公報
本発明が解決しようとする課題は、適正な把持力により基板が把持されていることを確認することができ、基板を確実に把持や搬送することができる基板把持装置、基板搬送装置及び基板搬送方法を提供することである。
実施形態に係る基板把持装置は、
複数の爪を有し、それらの爪を基板の端面に当接させてその基板を把持するハンドと、
前記複数の爪を相対的に接近動させて前記基板の把持位置に位置付ける移動機構と、
前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪が前記基板の端面に当接することで変形する変形部と、
前記変形部の変形量を検知する検知部と、
制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記移動機構によって前記各爪が前記基板を把持すべき正常把持位置に位置付けられたはずであるという条件下で前記検知部が検出した変化量から前記各爪による前記基板の把持状態を判定することを特徴とする。
実施形態に係る基板搬送装置は、
基板を基板把持装置で把持して所定の移動路を搬送する基板搬送装置において、
前記基板把持装置は、前述の実施形態に係る基板把持装置であることを特徴とする。
実施形態に係る基板搬送方法は、
ハンドが有する複数の爪を基板の端面に当接させてその基板を把持する工程と、
前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪が前記基板の端面に当接することで変形する変形部の変形量を検知する工程と、
前記各爪が前記基板を把持すべき正常把持位置に位置付けられたはずであるという条件下での前記変形部の変形量から前記各爪による前記基板の把持状態を判定する判定工程と、
を有することを特徴とする。
実施形態によれば、適正な把持力により基板が把持されていることを確認することができ、基板を確実に把持や搬送することができる。
実施形態に係る基板処理装置を示す平面図である。 実施形態に係る第2の搬送ロボット及び第2の移動機構を示す斜視図である。 実施形態に係る第1の搬送ロボット及び第1の移動機構を示す概略正面図である。 実施形態に係るハンドを示す斜視図である。 実施形態に係るハンドの一部を示す平面図である。 実施形態に係るハンドの変形部の非変形状態を示す図である。 実施形態に係るハンドの変形部の変形状態を示す図である。 実施形態に係る基板把持処理の流れを示すフローチャートである。
実施形態について図面を参照して説明する。
(基本構成)
図1に示すように、実施形態に係る基板処理装置10は、複数の開閉ユニット11と、第1の搬送ロボット(基板搬送装置)12と、第1の移動機構13と、バッファユニット14と、第2の搬送ロボット(基板搬送装置)15と、第2の移動機構16と、複数の基板処理ユニット17と、装置付帯ユニット18とを備えている。この基板処理装置10は、基板Wの表面(上面や下面)に処理液(例えば、レジスト剥離液やリンス液、洗浄液など)を供給し、基板Wの表面を処理する装置である。各基板処理ユニット17は、複数種類の処理工程(例えば、レジスト剥離工程やリンス工程、洗浄工程など)を行う。
各開閉ユニット11は、一列に並べられて設けられている。これらの開閉ユニット11は搬送容器として機能する専用ケース(例えばFOUP)のドアを開閉する。なお、専用ケースがFOUPである場合、開閉ユニット11はFOUPオープナーと呼ばれる。この専用ケースには、複数の基板Wが所定間隔で水平状態に積層されて収納されている。
第1の搬送ロボット12は、各開閉ユニット11が並ぶ第1の搬送方向(図1における左右方向)に沿って移動するように開閉ユニット11の列の隣に設けられている。この第1の搬送ロボット12は、開閉ユニット11によりドアが開けられた専用ケースから未処理の基板Wを、本実施形態の場合は4枚まとめて水平状態で搬出して旋回し、必要に応じて基板Wの上下面を反転させた後、バッファユニット14内に搬入する。また、第1の搬送ロボット12は、バッファユニット14から処理済の基板Wを搬出して旋回し、必要に応じて基板Wの上下面を反転させた後、開閉ユニット11によりドアが開けられた専用ケース内に搬入する。なお、第1の搬送ロボット12の詳細については後述する。
第1の移動機構13は、第1の搬送方向に延伸しており、第1の搬送方向に平行な直線上で第1の搬送ロボット12を移動させる機構である。第1の搬送ロボット12は、第1の移動機構13上に設けられており、第1の搬送方向に並ぶ各開閉ユニット11の端から端まで移動可能になっている。第1の移動機構13としては、例えば、リニアガイドを用いた移動機構を用いることが可能である。
バッファユニット14は、第1の搬送ロボット12が移動する第1のロボット移動路の中央付近に位置付けられ、その第1のロボット移動路の片側、すなわち各開閉ユニット11とは反対の片側に設けられている。このバッファユニット14は、第1の搬送ロボット12と第2の搬送ロボット15との間で基板Wの持ち替えを行うため、基板Wが一時的に置かれるバッファ台である。このバッファユニット14には、未処理や処理済の基板Wが水平状態で所定間隔に積層されて収納される。
第2の搬送ロボット15は、前述の第1の搬送方向に直交する第2の搬送方向(第1の搬送方向に交差する方向の一例)に移動するように設けられている。この第2の搬送ロボット15は、バッファユニット14から未処理の基板Wを搬出して旋回し、未処理の基板Wを所望の基板処理ユニット17内に搬入する。また、第2の搬送ロボット15は、基板処理ユニット17から処理済の基板Wを搬出して旋回し、処理済の基板Wを他の基板処理ユニット17あるいはバッファユニット14内に搬入する。なお、第2の搬送ロボット15としては、例えば、図2に示すロボットを用いることが可能である。
図2に示すように、第2の搬送ロボット15は、第1のアームユニット15aと、第2のアームユニット15bと、液受けカバー15cと、昇降回転部15dとを備えている。この第2の搬送ロボット15は、二台のアームユニット15a、15bを上下二段に有するダブルアームロボットである。二台のアームユニット15a、15bは同じ構成を有する。
第1のアームユニット15aは、ハンド(基板把持部)19と、アーム20とを備えている。ハンド19は、基板Wの把持及び把持の解除を行うことが可能に形成されている。アーム20は、昇降回転部15d上に連結されており、昇降回転部15dにより鉛直方向に沿って昇降可能に、さらに、鉛直方向の軸を中心として回転可能に形成されている。このアーム20は伸縮可能に形成されており、ハンド19を保持して水平な直線方向に移動させる。第1のアームユニット15aは、ハンド19により基板Wを把持し、アーム20の前進によりバッファユニット14や処理室17aに基板Wを搬入し、また、アーム20の後退によりそれらから基板Wを搬出する。ハンド19、アーム20、昇降回転部15dは、電気的に制御ユニット18b(図1参照)に接続されており、その駆動が制御ユニット18bにより制御される。
第2の移動機構16は、直線レール16aと、移動ベース16bとを備えている。直線レール16aは床面に設けられており、前述の第2の搬送方向に沿って延びるレールである。移動ベース16bは、第2の搬送ロボット15の昇降回転部15dを支持し、直線レール16aに沿って移動可能に直線レール16a上に設けられている。第2の移動機構16は、移動ベース16bと共に第2の搬送ロボット15を直線レール16aに沿って移動させる。この第2の移動機構16は電気的に制御ユニット18b(図1参照)に接続されており、その駆動が制御ユニット18bにより制御される。第2の移動機構16としては、例えば、リニアガイドを用いた移動機構を用いることが可能である。
基板処理ユニット17は、第2の搬送ロボット15が移動する第2のロボット移動路の両側に例えば4つずつ設けられている。基板処理ユニット17は、処理室17aと、基板保持部17bと、第1の処理液供給部17cと、第2の処理液供給部17dとを有している。基板保持部17b、第1の処理液供給部17c及び第2の処理液供給部17dは、処理室17a内に設けられている。
処理室17aは、例えば直方体形状に形成され、基板シャッタ17a1を有している。基板シャッタ17a1は、処理室17aにおける第2のロボット移動路側の壁面に開閉可能に形成されている。なお、処理室17a内は、ダウンフロー(垂直層流)によって清浄に保たれており、また、外部よりも陰圧に保持されている。
基板保持部17bは、ピン(図示せず)などにより基板Wを水平状態に保持し、基板Wの被処理面の略中央に垂直に交わる軸(基板Wの被処理面に交わる軸の一例)を回転中心として基板Wを水平面内で回転させる機構である。例えば、基板保持部17bは、水平状態に保持した基板Wを、回転軸やモータなどを有する回転機構(図示せず)により回転させる。
第1の処理液供給部17cは、基板保持部17b上の基板Wの被処理面の中央付近に第1の処理液を供給する。この第1の処理液供給部17cは、例えば、処理液を吐出するノズルを有しており、ノズルを基板保持部17b上の基板Wの被処理面の中央付近に移動させて、そのノズルから処理液を供給する。第1の処理液供給部17cには、第1の処理液が液供給ユニット18aから配管(図示せず)を介して供給される。
第2の処理液供給部17dは、基板保持部17b上の基板Wの被処理面の中央付近に第2の処理液を供給する。この第2の処理液供給部17dは、例えば、処理液を吐出するノズルを有しており、ノズルを基板保持部17b上の基板Wの被処理面の中央付近に移動させて、そのノズルから処理液を供給する。第2の処理液供給部17dには、第2の処理液が液供給ユニット18aから配管(図示せず)を介して供給される。
装置付帯ユニット18は、液供給ユニット18aと、制御ユニット(制御部)18bとを有している。この装置付帯ユニット18は、第2のロボット移動路の一端、すなわち第1の搬送ロボット12とは反対側の端に設けられている。
液供給ユニット18aは、各基板処理ユニット17に各種の処理液(例えば、レジスト剥離液やリンス液、洗浄液など)を供給する。この液供給ユニット18aは、各基板処理ユニット17のそれぞれに複数の配管(図示せず)によって接続されている。
制御ユニット18bは、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、基板処理に関する基板処理情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部(いずれも図示せず)を具備する。この制御ユニット18bは、基板処理情報や各種プログラムに基づき、各開閉ユニット11や第1の搬送ロボット12、第1の移動機構13、第2の搬送ロボット15、第2の移動機構16、各基板処理ユニット17などの各部を制御する。
(第1の搬送ロボット及び第1の移動機構)
次に、前述の第1の搬送ロボット12及び第1の移動機構13について図3を参照して説明する。
図3に示すように、第1の搬送ロボット12は、4つのハンド21と、前後進部30と、反転部40と、昇降回転部50とを備えている。4つのハンド21は同じ構成を有する。
ハンド21は、基板Wの把持及び把持の解除を行うことが可能に形成されている。前後進部30は、シリンダなどを備えていて、4つのハンド21を一体として、水平方向に前後進させる。前後進部30は、反転部40に支持される。反転部40は、図示しないモータなどから構成され、前後進部30を介して4つのハンド21を、水平軸を中心に一体的に、例えば180度回転させて反転させることで、基板Wの上下面を反転させる。反転部40は、昇降回転部50上に連結される。反転部40は、昇降回転部50により鉛直方向に沿って昇降可能に、さらに、鉛直方向の軸を中心として回転可能に形成される。ハンド21により基板Wを把持し、前後進部30によってハンド21が前進させられることで、専用ケースやバッファユニット14に基板Wを搬入し、また、前後進部30によってハンド21が後退させられることにより、これらから基板Wを搬出する。ハンド21、前後進部30、反転部40及び昇降回転部50は、電気的に制御ユニット18b(図1参照)に接続されており、その駆動が制御ユニット18bにより制御される。
第1の移動機構13は、直線レール13aと、移動ベース13bとを備えている。直線レール13aは床面に設けられており、前述の第1の搬送方向に沿って延びるレールである。移動ベース13bは、第1の搬送ロボット12の昇降回転部50を支持し、直線レール13aに沿って移動可能に直線レール13a上に設けられている。第1の移動機構13は、移動ベース13bと共に第1の搬送ロボット12を直線レール13aに沿って移動させる。この第1の移動機構13は電気的に制御ユニット18b(図1参照)に接続されており、その駆動が制御ユニット18bにより制御される。第1の移動機構13としては、例えば、リニアガイドを用いた移動機構を用いることが可能である。
(第1の搬送ロボットのハンド)
次に、前述のハンド21について図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5に示すように、ハンド21は、固定ハンド部材21aと、移動ハンド部材21bと、複数(本実施形態では2つ)の検知部21cと、移動機構21dとを備えている。このハンド21は、固定ハンド部材21aに対して移動ハンド部材21bを移動機構21dにより移動させ、固定ハンド部材21a及び移動ハンド部材21bによって基板Wの端面(外周面)から基板Wを挟み込んで把持する。
固定ハンド部材21aは、固定部材31と、固定把持部材32とを具備している。
固定部材31は、前後進部30(図3参照)に支持されており、固定把持部材32を支持する。この固定部材31の上面には、一対の直線レール31aが設けられている。これらの直線レール31aは互いに平行であり、水平な直線方向(図4における基板W側と、その反対側とに延びる直線方向、図5における上下方向)に延伸している。
固定把持部材32は、二つの爪32aを有している。これらの爪32aは、固定把持部材32の二つの先端に個別に設けられている。固定把持部材32における各爪32a側とは反対側の端が、固定部材31に取り付けられている。
移動ハンド部材21bは、移動部材41と、二つの移動把持部材42とを具備している。
移動部材41は、各移動把持部材42を連結して一体に支持する。この移動部材41は、固定部材31に設けられた一対の直線レール31a上にスライド移動可能に設けられている。これにより、移動部材41は、把持方向(図4における基板W側、図5における下方向)及び解除方向(図4における基板W側とは反対側、図5における上方向)に移動することが可能である。把持方向は基板Wを把持する方向であり、解除方向は基板Wの把持を解除する方向である。
各移動把持部材42は、それぞれ爪42a及び変形部42bを有している。これらの移動把持部材42の一つが移動部材41の一端に固定されており、もう一つが移動部材41の他端に固定されている。なお、各移動把持部材42は、それらの延伸方向が、把持方向に沿って互いに平行になるように移動部材41に設けられている。
爪42aは、移動把持部材42の先端に設けられている。移動把持部材42における爪42a側とは反対側の端は、移動部材41に取り付けられている。各移動把持部材42の個々の爪42aは、各移動把持部材42が移動部材41と共に把持方向にスライド移動すると、基板Wの端面に当接して基板Wを押す。各爪42aにより押された基板Wは把持方向に移動するため、その基板Wにおける、各爪42aが当接している端面とは反対側の端面は、固定把持部材32の各爪32aに当接する。これにより、基板Wは、各爪32a及び各爪42aによって、その両側から挟み込まれることになる。
変形部42bは、移動把持部材42の爪42aが基板Wの端面に当接することで変形するように移動把持部材42に形成されている。この変形部42bは、変形により変化する隙間を有する形状、一例として、片持ち梁51及び固定梁52(図5参照)を有する片持ち梁構造(例えば、「コ」の字形状、U−Shaped)に形成されている。なお、片持ち梁51の一端と固定梁52の一端とが連結されており、片持ち梁51と固定梁52とが互いに平行に所定距離だけ離れて、詳細には、移動把持部材42の延伸方向に対して直交する方向に沿った隙間を有して対向している。移動把持部材42の爪42aに微小な力がかかると、それに応じて、変形部42bは、例えば、数μm以上から数十μm以下程度変形し、片持ち梁51と固定梁52との隙間が変化する(本実施形態の場合は縮まる)。なお、前述の片持ち梁構造を採用することで、爪42aにかかる力(負荷)が微小(例えば7N)であっても、変形部42bはある程度大きく(所望の変形量分)変形するようになる。
検知部21cは、変形部42bの変形量を検知する。この検知部21cは、変形部42bにおける片持ち梁51と固定梁52との隙間の変化量を検知することが可能に片持ち梁51に設けられている。例えば、検知部21cは、片持ち梁51に形成された貫通孔51a(図5参照)に挿入されて固定されている。この検知部21cの取付位置は、片持ち梁51と固定梁52との隙間の変化量を検知することが可能であれば、特に限定されるものではない。検知部21cとしては、例えば、接触センサや反射センサなどを用いることが可能である。なお、接触センサとしては、a接点及びb接点のどちらのセンサを用いても良い。検知部21cは電気的に制御ユニット18b(図1参照)に接続されており、検出信号を制御ユニット18bに送信する。
移動機構21dは、固定部材31に支持されている。この移動機構21dは、移動部材41に連結されており、移動部材41を把持方向及び解除方向に移動させる機構である。移動機構21dとして、本実施形態では、シリンダを有している。このシリンダのピストンロッド21d1が、スプリング部材を介して移動部材41に連結されている。移動機構21dは電気的に制御ユニット18b(図1参照)に接続されており、その駆動が制御ユニット18bにより制御される。
ここで、移動機構21dは、各移動把持部材42の個々の爪42aが基板Wの端面に対して水平方向に接離するよう、すなわち近づく方向又は離れる方向に移動部材41を移動させる。これにより、各移動把持部材42の個々の爪42aが基板Wの端面に当接して基板Wを押し、押された基板Wの端面が固定把持部材32の各爪32aに当接することで、各爪32a及び各爪42aが基板Wを把持する。逆に、各爪42aが離れる方向に移動することで、基板Wの把持が解除される。そして、移動機構21dを構成するシリンダのピストンロッド21d1が、予め設定された基板W側の突出端に位置した時、各爪32a、42aと基板Wとの位置関係が正常であれば、各爪42aは、各爪32aとの間で、予め設定された必要とする所望の把持力(適正な把持力)で基板Wを把持する位置(「正常把持位置」ともいう。)に位置付けられ得るようになっている。
なお、基板Wを把持するとき、各移動把持部材42の個々の爪42aが基板Wの端面に当接したとしても、ピストンロッド21d1が基板W側の突出端に位置するまで、移動部材41の移動は移動機構21dによって継続される。前述のように基板Wの端面が固定把持部材32の各爪32aに当接している状態において、基板Wの端面に当接している各爪42aはそれ以上移動しないが、それら各爪42aが基板Wの端面を押す力は徐々に大きくなる。これに応じて、各移動把持部材42の個々の変形部42bが変形することになる。
基板Wを把持していない状態(各爪32a及び各爪42aが基板Wの端面に当接していない状態)では、図6に示すように、変形部42bは変形していない。一方、ピストンロッド21d1が、予め設定された基板W側の突出端に位置した時、基板Wを把持している状態では、図7に示すように、変形部42bは変形している。このとき、片持ち梁51と固定梁52との隙間は図6に比べて狭くなる。各爪32a、42aと基板Wとの位置関係が正常であれば、爪42aが移動機構21dによって、正常把持位置に位置付けられると、変形部42bの変形量が所定量(またはそれ以上)となり、いずれの検知部21cもオン状態となる。これにより、各爪42aに対応する変形部42bの変形量が所定量(またはそれ以上)となったことが検知部21cにより検知される。
一方、移動機構21dを構成するピストンロッド21d1が、予め設定された基板W側の突出端に位置し、各爪42aが、予め設定された必要とする所望の把持力で基板Wを把持し得る位置に位置付けられたはずにもかかわらず、少なくとも一方の検知部21cがオン状態になっていない場合、制御ユニット18bは、ハンド21(爪32aと爪42a)による基板Wに対する把持力が不足している、つまり把持状態は不十分と判定する。たとえば、各爪32aと爪42aによる、基板Wの把持位置がずれているなどの理由で把持状態が異常となる場合、一方の検知部21cはオン状態であるが、他方の検知部21cはオフ状態という場合である。この場合、ハンド21による基板Wの把持状態は不十分と判定される。ただし、各爪32a、42aへの過負荷は、ピストンロッド21d1と移動部材41との間に介在させた、前述のスプリング部材によって吸収される。なお、変形部42bの変形量と、把持力と、の相関関係を予め実験等で求めておくことで、変形部42bの変形量に基づいて爪42aによる把持力を検知することも可能となる。これにより、ピストンロッド21d1が基板W側の突出端に位置した時の、各爪42aによる把持力、より正確には、各爪32aと各爪42aとで基板Wを把持している時の把持力が、必要とする所望の把持力(例えば7N)に達しているか否か、さらには、各変形部42bの変形量から、爪42aによる把持力自体を検知し、確認することもできる。
(基板処理工程)
次に、前述の基板処理装置10が行う基板処理(基板搬送処理を含む)の流れについて説明する。なお、基板Wに対して2種類の処理を行う場合には、図1において、上下に延びる第2のロボット搬送路を挟んで左側の4つの処理室17a(以下、第1の処理室17aとすることがある)と、右側の4つの処理室17a(以下、第2の処理室17aとすることがある)が異なる処理を行うように設定されている。異なる処理を行う場合、第1の処理室17aは、第1処理が行われる処理室であり、第2の処理室は、第1処理の次の処理(第2処理)が行われる処理室17aである。
(全体の基板処理の流れ)
まず、全体の基板処理の流れについて図1を参照して説明する。一例として、第1の処理室17aと、その第1の処理室17aに対向する第2の処理室17aが一組にされ、一枚の基板Wに対して第1処理及び第2処理が組ごとに実行される。なお、第1の搬送ロボット12及び第2の搬送ロボット15は、前述のように、必要に応じて移動することがあるが、それらの移動の説明については省略する。
第1の搬送ロボット12は、開閉ユニット11内の専用ケースから未処理の基板Wを4枚同時に搬出し、基板Wの裏面処理を行う場合は、必要に応じて反転部40による基板Wの反転動作が行われた後、旋回して未処理の基板Wをバッファユニット14内に搬入する。これにより、バッファユニット14には、未処理の基板Wが収納される。
第2の搬送ロボット15は、バッファユニット14内から未処理の基板Wを順次搬出し、旋回して未処理の基板Wを所望の第1の処理室17a内に搬入する。これにより、第1の処理室17a内に未処理の基板Wがセットされる。その後、第1の処理室17aにおいて基板Wに第1処理が行われる。
前述の第1の処理室17aでの第1処理が終了すると(以下、第1処理が終了した基板を「第1処理済の基板」という。)、第2の搬送ロボット15は、第1の処理室17a内から第1処理済の基板Wを搬出し、180度旋回して第1処理済の基板Wを第2の処理室17a内に搬入する。これにより、第2の処理室17a内に第1処理済の基板Wがセットされる。その後、第2の処理室17aにおいて基板Wに第2処理が行われる。
第2の処理室17aでの第2処理が終了すると(以下、第2処理が終了した基板を「第2処理済の基板」という。)、第2の搬送ロボット15は、第2の処理室17a内から第2処理済の基板Wを搬出し、旋回して第2処理済の基板Wをバッファユニット14内に搬入する。これにより、バッファユニット14には第2処理済の基板Wが収納される。
第1の搬送ロボット12は、バッファユニット14内から第2処理済の基板Wを搬出し、旋回して処理済の基板Wを所望の専用ケース内に搬入する。なお、必要に応じて基板Wの上下面を反転させた後、専用ケース内に搬入するようにしても良い。これにより、専用ケースには、第2処理済の基板Wが収納される。
このような基板処理の流れが前述の第1の処理室17aとそれに対向する第2の処理室17aの組ごとに実行されるが、第1の処理室17aと第2の処理室17aとでは、処理内容が異なるため、処理時間も異なる。また、生産性を向上させるため、各処理室17aにおいて、処理完了次第、処理済の基板Wが取り出され、次の処理対象の基板Wがセットされる。このため、実際の基板処理の流れは、前述の基板処理の流れよりも複雑となる。
(基板把持処理の流れ)
次に、前述の基板処理において第1の搬送ロボット12が基板Wを把持する基板把持処理(基板把持工程)の流れについて図8を参照して説明する。なお、繰り返し回数(図8中では「3」)などの処理条件はあらかじめ制御ユニット18bに設定されているが、操作者によって任意に変更可能である。また、初期条件として「N=0」が制御ユニット18bに設定されている。また、第1の搬送ロボット12は、同じ機能を有するハンド21を4つ備えているが、以下の説明では、1つのハンド21に着目して説明する。
図8に示すように、ステップS1において、ハンド21により基板Wを把持するため、移動ハンド部材21bを把持方向に移動させる動作がハンド21の移動機構21dにより開始される。次いで、ステップS2において、移動機構21dを構成するピストンロッド21d1が、基板W側の突出端に達したか否かが制御ユニット18bにより判断される。ピストンロッド21d1が突出端に達したと判断されると(YES)、処理がステップS3に進められる。一方、ステップS2において、ピストンロッド21d1がまだ突出端に達していないと判断されると(NO)、ピストンロッド21d1が突出端に達するまで移動が継続される。
ステップS3において、全ての検知部21cがオン状態であるか否かが制御ユニット18bにより判断される。全ての検知部21cがオン状態であると判断されると(YES)、ハンド21により基板Wが適正な把持力で正常に把持されたと判定され、この判定結果を条件として、ステップS4において、必要に応じて反転部40による基板Wの反転動作が行われた後、ステップS5において、基板Wの搬送(ロボットの旋回や移動など)が第1の搬送ロボット12により開始される。つまり、ステップS5における第1の搬送ロボット12による基板Wの搬送開始も、ステップS3において全ての検知部21cがオン状態であると判断されたことを条件として実行されることになる。なお、基板Wの反転動作が必要な場合、基板Wの搬送後にその反転動作が行なわれるようにしても良い。
ここで、各検知部21cは、前述のように、基板Wの把持力が、予め設定された必要とする所望の把持力に達しているとオン状態になるようにそれぞれ設定されている。このため、各検知部21cが全てオン状態になると、基板Wの把持力が適正であると判定され、処理はステップS4に進められる。
一方、ステップS3において、少なくとも1つ検知部21cがオン状態でないと判断されると(NO)、処理はステップS6に進められる。ステップS6において、Nが3であるか否かが制御ユニット18bにより判断される。初期条件でN=0であるため、Nが3でないと判断され(NO)、ステップS7において、第1の搬送ロボット12による基板Wの把持動作(第1の搬送ロボット12の基板把持動作)がやり直され、さらに、Nが1にされる(N=1)。その後、処理がステップS1に戻される。なお、第1の搬送ロボット12の基板把持動作のやり直しでは、移動ハンド部材21bが初期位置に戻される。つまり、ピストンロッド21d1が、突出端側とは反対側の収縮端に位置付けられる。
再び、ステップS2において、ピストンロッド21d1が突出端に達したと判断され(YES)、ステップS3において、少なくとも1つ検知部21cがオン状態でないと判断されると(NO)、前述でNが1となっているため、ステップS6においてNが3でないと判断され(NO)、再度、ステップS7において、第1の搬送ロボット12の基板保持動作がやり直され、さらに、Nが2にされる(N=2)。その後、処理がステップS1に戻される。
再び、ステップS2において、ピストンロッド21d1が突出端に達したと判断され(YES)、ステップS3において、少なくとも1つ検知部21cがオン状態でないと判断されると(NO)、前述でNが2となっているため、ステップS6においてNが3でないと判断され(NO)、再度、ステップS7において、第1の搬送ロボット12の基板保持動作がやり直され、さらに、Nが3にされる(N=3)。その後、処理がステップS1に戻される。
再び、ステップS2において、ピストンロッド21d1が突出端に達したと判断され(YES)、ステップS3において、少なくとも1つ検知部21cがオン状態でないと判断されると(NO)、前述でNが3となっているため、ステップS6においてNが3であると判断され(YES)、ステップS8において警報が発せられ、さらに、Nが0にされる(N=0)。警報は、例えば、ランプやスピーカ、ディスプレイなどの報知部(図示せず)により報知される。
ところで、図8に示すフローチャートにおいては、1つのハンド21に着目して説明した。本実施形態のように4つ(複数)のハンド21を有する第1の搬送ロボット12の場合であって、4枚(複数枚)の基板Wを一度に搬送する場合、図8に示すフローチャートにおいて、ステップS3とS4との間に、4つの各ハンド21が有する全ての検知部21cがオン状態であるかを判断することが好ましい。この場合、4つの各ハンド21が有する全ての検知部21cがオン状態であることを条件に、ステップS4での基板反転や、ステップS5での基板搬送を行なうようにすると好ましい。
前述の基板把持工程によれば、移動機構21dとしてのピストンロッド21d1が、予め設定された基板W側の突出端に位置した時、各変形部42bの変形量が個々の検知部21cによって検知される。すなわち、上記した実施形態は、検知部21cの検知量に基づいてピストンロッド21d1の移動停止を制御するものとは異なり、ピストンロッド21d1が突出端に位置付けられた時、つまり、爪42aが移動機構21dによって、予め設定された必要とする所望の把持力で基板Wを把持し得る位置(正常把持位置)に位置付けられたはずであるという条件下において、各検知部21cでの検知状態が確認される。この時、各検知部21cがオン状態になっていれば、変形部42bの変形量が所定量になったことが検知される。これにより、基板Wは、正常把持位置に位置する爪23aと爪42aによって、適正な把持力で把持されたことを確認することができる。したがって、適正な把持力で基板Wを把持することが可能であり、基板Wがハンド21から落下して基板Wの破損や汚染が発生すること、を抑えることができる。また、ハンド21により基板Wを裏返す(基板Wの上下面を反転させる)ことも可能であるが(ハンド21の反転)、この場合でも、適正な把持力で基板Wを把持しているので、基板Wがハンド21から落下して基板Wの破損や汚染が発生すること、を抑えることができる。
また、検知部21cにより検知された変形部42bの変形量に応じて、第1の搬送ロボット12の基板把持動作がやり直される。これにより、変形部42bの変形量に応じて処理を完全に中断する場合に比べ、処理の中断を回避することが可能になるので、処理を継続させて稼働率を向上させることができる。また、適正な把持力による基板把持を確実に行うことができる。
また、複数のハンド21が存在する場合でも、ハンド21ごとに検知部21cや変形部42bを設けることで、ハンド21ごとに基板Wを把持する把持力を検知することが可能であり、個別に基板Wの把持状態を確認することができる。また、1つのハンド21に対して検知部21cが2つあることで、基板把持確認の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、実施形態によれば、複数の爪32a、42aのうち一つの爪42aが基板Wの端面に当接することで変形する変形部42bと、その変形部42bの変形量を検知する検知部21cが設けられている。これにより、変形部42bの変形量が検知されるので、その変形量から基板Wを把持する把持力を把握することが可能となる。そして、爪42aが、移動機構21dによって、予め設定された必要とする所望の把持力で基板Wを把持し得る位置(正常把持位置)に位置付けられたはずであるという条件下で、全検知部21cがオン状態であれば、適正な把持力で基板Wが把持されたことを確認することができる。なお、変形部42bと検知部21cを爪32a側に設けても良いし、両方の爪32aと42aのそれぞれに対応して設けるようにしてもかまわない。
<他の実施形態>
前述の説明では、第1の搬送ロボット12の構成を例示したが、第2の搬送ロボット15が有するハンド19を第1の搬送ロボット12のハンド21と同じ構成にしても良く、また、異なる構成にしても良い。
また、前述の説明では、固定ハンド部材21aに対して移動ハンド部材21bだけを移動させることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、二つのハンド部材の両方を移動させるようにしても良い。
また、前述の説明では、1つのハンド21に2つの検知部21cを設けることを例示したが、その数は限定されるものではなく、少なくとも一つ以上であれば良い。また、1つのハンドが例えば3つの爪を有する場合、図4に示したような変形部42bと検知部21cとを全ての爪にそれぞれ対応させて設けるようにしても良いが、少なくとも2つの爪のそれぞれに対応させて設けるようにしても良い。これは、2つの爪による把持状態が十分であると判定されれば、残りの1つの爪による把持状態も十分であると推定できるからである。
また、検知部21cを片持ち梁51に設けたが、固定梁52に設けても良い。片持ち梁51あるいは固定梁52における検知部21cの取り付け位置に関しても、図5に示した例では、移動把持部材42の延伸方向に沿う中心軸に関して、変形部42b側にずらして配置したが、中心軸上に設けても、あるいは中心軸に関して変形部42bとは反対側にずらして設けても良い。なお、検知部21cを変形部42b側に近づけて配置する程、その配置部分における片持ち梁51と固定梁52との隙間の変化量は少なくなる。従って、検知部21cの取り付け位置は、適正な把持力が得られている時の変形部42bの変形量や、検知部21cの感度などを考慮して決定される。
また、検知部21cは、片持ち梁51と固定梁52との隙間の変化量を求めるものとしたが、変化量を逐次検知するものに限らず、接触センサを例としてあげたように、変化量が所定値を超えるまではオフ状態で、所定値を超えた段階でオン状態となるような検知部もこの概念に含まれる。
また、前述の説明では、基板Wを把持すために二つの爪32a及び二つの爪42aを用いて、爪数を四つとすることを例示したが、その数は限定されるものではなく、少なくとも二つ以上であれば良い。
また、前述の説明では、変形部42bを変形により変化する隙間を有する形状に形成することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、変形部42bとしてゴムやスプリングなどの弾性体を用いることも可能である。
また、実施形態では、移動把持部材42の移動機構21dとしてシリンダを用いたが、爪32aと爪42aとを相対的に接近動させ得るものであればよく、例えばモータであっても良い。図4の実施形態にモータを採用した場合には、モータの回転量と、爪42aの移動量と、の相関関係を事前に測定しておき、モータの回転量を制御することで、各爪42aが、各爪32aとの間で、予め設定された必要とする所望の把持力で基板Wを把持する位置(前述した正常把持位置)に位置付けられ得るように構成するとよい。この場合、駆動源であるモータと、移動部材41と、の間に、スプリング部材などの緩衝部材を介在させておくと好ましい。なお、実施形態では、4つのハンド21のそれぞれに移動機構21dを設け、ハンド21ごとに開閉動作を行なえるように構成したが、複数のハンド21に対して1つの移動機構を兼用させるようにしてもよい。複数のハンド21による基板Wの把持動作と解除動作とが、それぞれ同時に行なわれることになる。
また、図8に示したフローチャートにおいて、ステップS2において、ピストンロッド21d1がまだ突出端に達していないと判断されたとき(NO)、いずれかの検知部21cがオン状態であるか否かを判断するステップを介在させても良い。この場合、全ての検知部21cがオン状態ではないと判断されると処理をステップS2に戻し、少なくとも1つ検知部21cがオン状態であると判断されると、ステップS6に進ませるようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
12 第1の搬送ロボット(基板搬送装置)
15 第2の搬送ロボット(基板搬送装置)
18b 制御ユニット(制御部)
21 ハンド
21a 固定ハンド部材
21b 移動ハンド部材
21c 検知部
21d 移動機構
21d1 ピストンロッド
30 前後進部
32 固定把持部材
32a 爪
40 反転部
42 移動把持部材
42a 爪
42b 変形部
50 昇降回転部
51 片持ち梁
52 固定梁
W 基板

Claims (10)

  1. 複数の爪を有し、それらの爪を基板の端面に当接させてその基板を把持するハンドと、
    前記複数の爪を相対的に接近動させて前記基板の把持位置に位置付ける移動機構と、
    前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪が前記基板の端面に当接することで変形する変形部と、
    前記変形部の変形量を検知する検知部と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記移動機構によって前記各爪が前記基板を把持すべき正常把持位置に位置付けられたはずであるという条件下で前記検知部が検出した変化量から前記各爪による前記基板の把持状態を判定することを特徴とする基板把持装置。
  2. 前記変形部は、変形により変化する隙間を有する形状に形成されており、
    前記検知部は、前記隙間の変化量を検知することを特徴とする請求項1に記載の基板把持装置。
  3. 前記ハンドは、
    前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪を有する固定ハンド部材と、
    前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪を有する移動ハンド部材と、
    を具備し、
    前記変形部は、前記移動ハンド部材の前記爪が前記基板の端面に当接することで変形するように前記移動ハンド部材に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板把持装置。
  4. 前記制御部は、前記把持状態が不十分と判定した場合、前記ハンドに対し、前記基板を把持する把持動作をやり直させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板把持装置。
  5. 前記把持状態が不十分とは、前記爪による前記基板の把持力が不足している状態であることを特徴とする請求項4に記載の基板把持装置。
  6. 基板を基板把持装置で把持して所定の移動路を搬送する基板搬送装置において、
    前記基板把持装置は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の基板把持装置であることを特徴とする基板搬送装置。
  7. ハンドが有する複数の爪を基板の端面に当接させてその基板を把持する工程と、
    前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪が前記基板の端面に当接することで変形する変形部の変形量を検知する工程と、
    前記各爪が前記基板を把持すべき正常把持位置に位置付けられたはずであるという条件下での前記変形部の変形量から前記各爪による前記基板の把持状態を判定する判定工程と、
    を有することを特徴とする基板搬送方法。
  8. 前記変形部は、変形により変化する隙間を有する形状に形成されており、
    前記検知する工程では、前記隙間の変化量を検知することを特徴とする請求項7に記載の基板搬送方法。
  9. 前記ハンドは、
    前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪を有する固定ハンド部材と、
    前記複数の爪のうち少なくとも一つの爪を有する移動ハンド部材と、
    を具備し、
    前記変形部は、前記移動ハンド部材の前記爪が前記基板の端面に当接することで変形するように前記移動ハンド部材に形成されており、
    前記検知する工程では、前記移動ハンド部材の前記爪が前記基板の端面に当接することで変形する前記変形部の変形量を検知することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の基板搬送方法。
  10. 前記判定工程において、前記把持状態が不十分と判定した場合、前記ハンドに対し、前記基板を把持する把持動作をやり直させる工程を有することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の基板搬送方法。
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