JP2019196259A - 走行台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行台車において、安全を確保しつつ、作業効率を向上させる。【解決手段】装置1は、本体Bと、第1検出部53及び第2検出部55と、第1操作装置9と、第2操作装置11と、制御部13と、を備える。第1検出部53及び第2検出部55は、装置1の状態を検出する。第1操作装置9は、本体Bの第1位置に設けられる。第2操作装置11は、本体Bにおいて、第1位置よりも第1検出部53及び第2検出部55の設置位置に近い第2位置に設けられる。制御部13は、上記検出部により装置1の状態変化が検出されたときに、第1操作装置9による操作入力が有効とされていれば、装置1を停止状態にする。一方、第2操作装置11による操作入力が有効とされていれば、装置1の状態変化を報知する。【選択図】図6

Description

本発明は、走行台車に関し、特に、複数の異なる位置に設けられた操作部を有する走行台車に関する。
コンテナから荷を降ろす(デバンニング)、又は、コンテナに荷を積む(バンニング)バンニング・デバンニング装置が知られている。この装置は、デバンニング又はバンニング作業を実行するだけでなく、作業者の操作によって作業対象のコンテナまで移動可能となっている(例えば、特許文献1を参照)。
この装置では、作業効率を考慮して、装置の状態変化の確認が可能な位置でなされるバンニング・デバンニング作業を行うための操作装置と、装置の状態変化の確認が困難な位置でなされる装置の移動のための操作装置と、が離れた位置に設けられている。
特開2017−224136号公報
上記の装置では、装置の前方に、装置が障害物と接触することにより装置の状態が変化したことを検出する検出部が設けられている。走行中に上記状態の変化が検出されると、装置は緊急停止する。これにより、装置の走行中の安全を確保できる。
通常、装置を緊急停止させると、全ての操作装置が無効になる。つまり、検出部から離れており、状態変化の確認が困難な位置に設けられた操作装置(第1操作装置と呼ぶ)が無効になるだけでなく、検出部に近く、状態変化の確認が容易な位置に設けられた操作装置(第2操作装置と呼ぶ)も無効にする。
上記の場合、例えば、装置の前方付近で第2操作装置を用いて作業を行っているときに作業者が装置に接触すると、第2操作装置が無効となる。そのため、作業者は、自身が装置に接触していることを確認でき、すばやく安全を確保できる場合であっても、第2操作装置を用いた作業を中止せざるを得ない。つまり、第2操作装置を用いた作業の効率が低下する。
本発明の目的は、複数の操作装置を有する走行台車において、安全を確保しつつ、走行台車を用いた作業の効率を向上させることにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る走行台車は、走行台車本体と、状態検出部と、第1操作部と、第2操作部と、コントローラと、を備える。
状態検出部は、走行台車本体の状態を検出する。
第1操作部は、走行台車本体の第1位置に設けられる。第2操作部は、第2位置に設けられる。第2位置は、走行台車本体において、第1位置よりも状態検出部の設置位置に近い位置である。
コントローラは、状態検出部により走行台車本体の状態変化が検出されたときに、第1操作部による操作入力が有効とされていれば、走行台車本体を停止状態する。一方、第2操作部による操作入力が有効とされていれば、走行台車本体の状態変化を報知する。
第1操作部と第2操作部を備える上記の走行台車においては、コントローラが、状態検出部により走行台車本体の状態変化が検出されたときに、第1操作部が有効であれば走行台車本体を停止させ、第2操作部が有効であれば走行台車本体の状態変化を報知している。
すなわち、コントローラは、走行台車本体の状態変化が検出され、かつ、第1操作部による作業がされている場合には、走行台車本体を停止状態とし、それにより安全性を確保できる。
その一方、走行台車本体の状態変化が検出され、かつ、第2操作部による作業がされている場合には、走行台車本体を停止状態とするのではなく、状態変化があったことを報知する。
これにより、状態検出部により状態変化が検出された場合に、安全性を確保しつつ、第2操作部を用いた作業を継続できる。その結果、第2操作部を用いた作業の効率が低下しにくい。
また、第2操作部での操作は状態検出部の設置位置の近傍の作業者によりなされるので、第2操作部が有効となっている場合には、走行台車全体を停止させなくとも、報知のみで走行台車本体の状態に変化があったことを作業者は認識できる。
さらに、走行台車本体の状態に合わせた作業が可能であるため、作業効率の低下を防止できる。
なお、走行台車本体の状態は、走行台車の操作に影響を与える事象が走行台車本体において発生しているか、又は、発生していない状態であってもよい。この場合、走行台車本体の状態変化は、走行台車の操作に影響を与える事象が発生していない状態から発生している状態への変化であってもよい。
また、走行台車本体の状態は、走行台車本体に物体が接触した状態であってもよい。この場合、走行台車本体の状態変化は、走行台車本体に物体が接触していなかった状態から接触した状態への変化であってもよい。
第1位置は、状態検出部の設置位置からは比較的離れた位置であってもよい。また、第1位置は、状態検出部により検出された状態の確認をすることが困難であるか又は不可能な位置であってもよい。さらに、第1位置は、状態検出部から移動して到達するには時間がかかる位置であってもよい。
第1操作部は、走行台車において、状態検出部から離れた位置で作業を行う際に用いられる操作部であってもよい。
第2位置は、状態検出部の設置位置の近傍の位置であってもよい。また、第2位置は、状態検出部により検出された状態の確認をすることが容易である位置であってもよい。
第2操作部は、走行台車において、状態検出部の設置位置の近傍で作業を行う際に用いられる操作部であってもよい。
上記の走行台車は、切換部をさらに備えてもよい。切換部は、第1操作部による操作入力と第2操作部による操作入力のうちいずれを有効とするかを切り換える。
これにより、有効でない操作部からの操作入力では走行台車を操作できなくなるので、走行台車の安全性をより確実に確保できる。
また、切換部により第2操作部が有効となっている場合に、状態検知部により状態変化が検知されたときには、走行台車全体を停止させず報知のみをすることができる。
その一方、切換部により第1操作部が有効となっている場合に、状態検知部により状態変化が検知されたときには、状態検知部により状態変化が検知されたままの状態で第1操作部による作業が実行されることを回避できる。
また、第2操作部が有効であり、かつ、状態検知部により状態変化が検知されたときに報知がなされる、すなわち、走行台車が停止状態のときに状態変化が検知されたときに報知がなされるので、停止から走行が開始されるときに、走行台車本体にて状態変化が維持されたまま、走行が再開される可能性を低減できる。
上記の走行台車は、非常停止解除部をさらに備えてもよい。非常停止解除部は、走行台車において第1操作部の設置位置の近傍に設けられ、非常停止状態を解除する。非常停止状態は、第1操作部及び第2操作部による操作入力に基づいた操作が無効となった状態である。
この場合、コントローラは、状態検出部により走行台車本体の状態変化が検出されたときに、第1操作部による操作入力が有効とされていれば、走行台車本体を非常停止状態とする。また、コントローラは、走行台車本体が非常停止状態となった後、非常停止解除部が操作されるまで、非常停止状態を維持する。
状態変化が検出されたときに、第1操作部による操作中であれば、走行台車本体を非常停止状態とする。この結果、安全性がより確実に確保される。
また、非常停止状態を解除する非常停止解除部を第1操作部の設置位置の近傍に設けることにより、第1操作部の設置位置の近傍において作業中に非常停止状態を解除できる。
また、第2操作部は、検出部から比較的近い位置に設けられているので、第2操作部を用いた作業の実行中においては、走行台車本体の状態変化を確認しやすい。そのため、第2操作部の操作中に非常停止状態とする必要が少なく、第2操作部に非常停止解除部に対応する部材を設ける必要はない。その結果、第2操作部に配置する部材数を削減できる。
第1操作部と第2操作部とを有する走行台車において、走行の安全を確保しつつ、走行台車を用いた作業の効率が低下することを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るバンニング・デバンニング装置の側面図。 バンニング・デバンニング装置の斜視図。 第1操作装置の構成を示す図。 第2操作装置の構成を示す図。 バンニング・デバンニング装置の制御構成を示すブロック図。 バンニング・デバンニング装置の動作を示すフローチャート。
1.第1実施形態
(1)バンニング・デバンニング装置の構成
図1及び図2を用いて、バンニング・デバンニング装置(以下、「装置1」とする)を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るバンニング・デバンニング装置の側面図である。図2は、バンニング・デバンニング装置の斜視図である。
以下の説明においては、装置1の長さ方向を第1方向(矢印X)、幅方向を第2方向(矢印Y)、高さ方向を第3方向(矢印Z)と定義する。また、第1方向に延びる軸をX軸とし、第2方向に延びる軸をY軸とし、第3方向の延びる軸をZ軸とする。
装置1は、例えばコンテナから荷を降ろす(デバンニング)、又は例えばコンテナに荷を積む(バンニング)ために用いられる。したがって、荷のデバニング及び/又はバンニングするために、装置1はコンテナ配置位置まで移動させられる。
以下、図1及び図2を用いて、第1実施形態の装置1を説明する。
装置1は、主に、本体B(走行台車本体の一例)と、第1操作装置9(第1操作部の一例)と、第2操作装置11(第2操作部の一例)と、制御部13(コントローラの一例)と、を備える。本体Bは、コンベヤ3と、作業台5と、走行部7と、を備える。
(2)コンベヤ
コンベヤ3は、荷を上面に載せた状態で荷投入部から荷排出部まで搬送する装置である。以下、説明の簡略化のため、コンベヤ3のデバンニング時の荷の搬送方向上流側を前側とし、デバンニング時の荷の搬送方向下流側を後側とする。
コンベヤ3は、複数のコンベヤから構成されている。具体的には、コンベヤ3は、第1方向に並んで配置された、第1コンベヤ3aと、第2コンベヤ3bと、第3コンベヤ3cと、第4コンベヤ3dと、第5コンベヤ3eとを有している。第1コンベヤ3aはモータによって駆動されるベルトコンベヤである。第2コンベヤ3b〜第5コンベヤ3eはフリーローラのローラコンベヤ、又は、ローラが駆動される駆動ローラコンベヤである。
また、第2コンベヤ3b〜第5コンベヤ3eのうち一部をフリーローラのコンベヤとし、他のコンベヤを駆動ローラコンベヤとしてもよい。
第1コンベヤ3aは、デバンニング作業時には作業者が荷を置くための荷投入部となり、バンニング作業時には荷の排出部となるコンベヤである。第1コンベヤ3aは、バンニング又はデバンニングを行うときに、例えば、コンテナ、トラックの荷積載部の出入口近傍、又は、その内部に配置される。
第1コンベヤ3aの荷搬送面は、コンベヤ駆動部31(図5)により後側に移動させられる。
第1コンベヤ3aの後端は、走行部7に対して、Y軸回りに回動可能に装着されている。さらに、第1コンベヤ3aを回動させるコンベヤ昇降部33が設けられている。コンベヤ昇降部33は、第1コンベヤ3aの先端を昇降する公知技術であり、昇降モータ、複数のギヤからなる回動駆動部などを有している。
また、第1コンベヤ3aの後端は、走行部7に対して、Z軸回りに回動可能に装着されている。より詳細には、前述のコンベヤ昇降部33の各種構造が、走行部7に対してZ軸回りに回動可能になっている。
これにより、作業者は、第1コンベヤ3aの先端を上下左右の所望の位置に移動させることができる。
第2コンベヤ3bは、第1コンベヤ3aの後側に設けられている。第1コンベヤ3aと第2コンベヤ3bとの間には、第1コンベヤ3aの後端と第2コンベヤ3bとを架け渡すための第1追加コンベヤ3fが設けられている。これにより、第1コンベヤ3aの荷の搬送面と第2コンベヤ3bの荷の搬送面とを、連続的に接続できる。
第3コンベヤ3cは、走行部7の上部後端にY軸回りに回動可能に連結されている。具体的には、第3コンベヤ3cは、その前端と第2コンベヤ3bの後端との間に生じる隙間及び段差が小さくなるよう、すなわち、第2コンベヤ3bの後端と第3コンベヤ3cの前端との距離が最小限となるように、走行部7の上部後端に連結されている。具体的には、第3コンベヤ3cの前端の荷搬送面の近傍(第3コンベヤ3cの前端の直下)において走行部7に連結することで、第2コンベヤ3bの後端と第3コンベヤ3cの前端との距離が小さくなる。
第3コンベヤ3cの後端は、第1台車15の上部に支持されている。第1台車15は、前輪15aと後輪15bとを有し、後輪15bが走行面Fに接触している。これにより、第3コンベヤ3cの後端を、走行面Fから第1台車15の高さ分だけ高い位置に配置できる。
また、第1台車15は、走行部7の下部後端においてY軸回りに回動可能に連結されている。さらに、第3コンベヤ3cの後端は、第1台車15に対して第1方向に相対移動可能である。
このような構成により、例えば、装置1が傾斜を有する走行面F上を走行する際に、第1台車15が走行部7の下部後端においてY軸回りに回動し、第3コンベヤ3cは走行部7の上部後端においてY軸回りに回動する。このときに、第3コンベヤ3cの後端が第1台車15に対して第1方向に相対移動することで、第1台車15及び第3コンベヤ3cはスムーズに回動できる。
第4コンベヤ3dは、前端が第1台車15の上部に支持されている。具体的には、第1台車15の上部において、第4コンベヤ3dの前端は、連結部材(例えば、フック)により第3コンベヤ3cの後端に連結されている。これにより、第4コンベヤ3dの前端と第3コンベヤ3cの後端との距離が最小限となるように、つまり、第3コンベヤ3cの荷の搬送面と第4コンベヤ3dの荷の搬送面との間に生じる段差及び隙間を最小限にできる。
また、第4コンベヤ3dの前端は、第1台車15に対してX方向に相対移動可能となっている。これにより、第1台車15によって下方から支持された状態で第1方向に相対移動可能である。
第5コンベヤ3eは、作業者が荷を取り出すための荷排出部である。図1及び図2に示すように、第5コンベヤ3eは、第2台車17の上部に設けられている。第2台車17は、走行面Fに接触した前輪17a及び後輪17bを有している。第5コンベヤ3eは、第2台車17に設けられた接続部材により、第4コンベヤ3dの後端と接続される。
第4コンベヤ3dの後端には、第2追加コンベヤ3gが接続されている。具体的には、第4コンベヤ3dの後端には、第2追加コンベヤ3gの前端がY軸回りに回動可能に連結されている。第4コンベヤ3dの後端が第2台車17に接続されたとき、第2追加コンベヤ3gの後端が、垂れ下がった状態で、第5コンベヤ3eの荷の搬送面に接触している。これにより、第4コンベヤ3dの荷の搬送面と第5コンベヤ3eの荷の搬送面とを連続的に接続できる。
(3)作業台
作業台5は、第1コンベヤ3aの下方に配置された、作業者が乗ることが可能なリフタである。作業者が作業台5の上に乗ることで、荷を第1コンベヤ3aに載せることができる。
作業台5は、第2方向に長く延びており、そのため第1コンベヤ3aが作業台5の第2方向中央位置付近にある場合は、作業者は第1コンベヤ3aの第2方向のいずれの側にも立つことができる。
作業台5は、作業者が荷をコンベヤ3に積み込むときに、第1コンベヤ3aの位置に合わせて上下方向に移動可能である。そのための構造として、作業台5は、走行部7に対して、作業台昇降部51によって接続されている。作業台昇降部51は、作業台5を昇降駆動する公知の技術であって、シリンダ、駆動方向変換機構などを有している。これにより、作業者は、作業台5を上下の所望の位置に移動させることができる。
装置1の最先端に対応する作業台5の第1方向の先端には、第1検出部53(状態検出部の一例)が設けられる。第1検出部53は、装置1の操作に影響を与える事象が作業台5の先端近傍で発生していないか否かを検出する。
第1検出部53は、例えばバンパスイッチであり、第1検出部53に障害物、人(作業者)などが接触するとオン状態となる。すなわち、第1検出部53は、本体B(第1検出部53)に障害物などが接触したか否かを検出する。
なお、「本体Bの状態」とは、装置1の操作に影響を与える事象が本体Bにおいて発生しているか、又は、発生していない状態を言う。本実施形態では、「本体Bの状態」は、本体Bに障害物などが接触している状態と、本体Bに障害物などが接触していない状態と、を意味する。
また、「本体Bの状態が変化した」とは、装置1の操作に影響を与える事象が本体Bにおいて発生していない状態から発生している状態への変化である。本実施形態では、「本体Bの状態が変化した」とは、障害物などが本体Bから離反した状態から接触した状態となったか、又は、本体Bに接触していた障害物が本体Bから離反したことを意味する。
上記の第1検出部53に加えて、第1コンベヤ3aの下側には、第2検出部55が設けられている。第2検出部55は、装置1の操作に影響を与える事象が第1コンベヤ3aの下部付近で発生していないか否かを検出する。
第2検出部55は、例えば、第1コンベヤ3aに障害物又は人などが接触するとオン状態となるスイッチである。
第2検出部55を設けることにより、例えば、下降中の第1コンベヤ3aが作業者に接触したときに、本体Bの状態が変化したこと(第1コンベヤ3aに作業者が接触した状態)を検出できる。
(4)走行部
走行部7は、走行面F上を走行する走行装置である。
走行部7は、第1コンベヤ3a及び第2コンベヤ3bを搭載し、後端部に第3コンベヤ3c及び第1台車15を連結する。さらに、第2台車17が第1台車15に支持された第4コンベヤ3dに接続されている。
これにより、走行部7が走行面Fを走行すると共に、走行部7に連結された第1台車15及び第2台車17が走行部7の走行に従って移動することにより、装置1は、第1コンベヤ3a〜第5コンベヤ3eを移動できる。
図1に示すように、走行部7は、駆動輪71と、一対の従動輪73と、を有する。駆動輪71は、走行部7の後方に設けられる。
駆動輪71は、走行面Fに接触し、走行モータ75(図5)により、Y軸回りに回転可能となっている。
また、駆動輪71は、第1操作装置9を用いたステアリング操作(第1操作装置9をステアリングシャフト77回りに回転する)により、その舵角を変更可能となっている。
一対の従動輪73は、走行部7の前方において、Y方向に並んで設けられる。一対の従動輪73は、走行面Fに接触し、Y軸回りに回転可能となっている。
(5)第1操作装置
第1操作装置9は、主に、装置1の走行を制御するための装置である。
図1及び図2に示すように、第1操作装置9は、走行部7の後方、かつ、制御部13の近傍であって、第1検出部53及び第2検出部55から比較的離れた位置(第1位置の一例)に設けられる。すなわち、第1操作装置9は、作業台5の先端近傍の状態、又は、第1コンベヤ3aの下部近傍の状態を、確認することが困難な位置に設けられている。
第1操作装置9は、作業台5の先端近傍の状態、又は、第1コンベヤ3aの下部近傍の状態を、確認することが困難な位置にて行われる作業(主に、装置1の走行)のために設けられている。
第1操作装置9は、ステアリングシャフト77の一端に固定され、ステアリングシャフト77回りに回転可能である。第1操作装置9をステアリングシャフト77回りに回転させると、駆動輪71の舵角が変更される。また、第1操作装置9には、図3に示すように、主に走行部7(装置1)の走行を制御するための各種ボタン等が設けられている。
図3を用いて、第1操作装置9の具体的な構成を説明する。図3は、第1操作装置9の構成を示す図である。
第1操作装置9は、ハンドル91を有する。ハンドル91は、第1操作装置9の筐体Cの両側面に取り付けられている。
第1操作装置9は、筐体Cに各種ボタンを有する。具体的には、走行ボタン92と、非常停止ボタン93と、リセットボタン94(非常停止解除部の一例)と、ブザー停止ボタン95と、が設けられている。さらに、走行ボタン92は、前進ボタン92aと後進ボタン92bとを有する。これらのボタンは、例えば、押ボタンである。
また、第1操作装置9は、各種スイッチを有する。具体的には、筐体Cに設けられた動作切換スイッチ96と、ハンドル91に設けられた第1イネーブルスイッチ97と、が設けられている。動作切換スイッチ96は、キースイッチである。その他、セレクタスイッチを動作切換スイッチ96として使用できる。第1イネーブルスイッチ97は、例えば、押ボタン型のスイッチである。
さらに、第1操作装置9は、作業者に対して、視覚的又は聴覚的な情報により装置1の状態を通知する装置を有する。具体的には、第1操作装置9は、ブザー98と、ディスプレイ99と、を有する。
ディスプレイ99は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイとタッチパネルとを組み合わせたディスプレイである。
(6)第2操作装置
第2操作装置11は、第1検出部53及び第2検出部55により検出された状態の確認をすることが容易である位置に設けられている。また、第2操作装置11は、第1検出部53及び第2検出部55の設置位置の近傍での作業(主に、バンニング作業、デバンニング作業)を行う際に用いられる。
具体的には、第2操作装置11は、第1コンベヤ3aの先端側面(第2位置の一例)、すなわち、第1検出部53及び第2検出部55の設置位置の近傍に設けられ、主に、コンベヤ3及び作業台5を操作するための装置である。
また、第2操作装置11は、装置1を走行させることもできる。例えば、デバンニング作業中に、コンテナの奥にある荷を第1コンベヤ3aに載せるときに第1コンベヤ3aの先端をコンテナの奥に移動させるために、第2操作装置11により装置1を走行できる。
図4を用いて、第2操作装置11の具体的な構成を説明する。図4は、第2操作装置11の構成を示す図である。
第2操作装置11は、ステアリングボタン111と、コンベヤ起動ボタン112と、コンベヤ停止ボタン113と、非常停止ボタン114と、第2イネーブルスイッチ115と、を有する。さらに、ステアリングボタン111は、左ステアリングボタン111aと、中立ボタン111bと、右ステアリングボタン111cと、を有する。これらのボタンは、例えば、押ボタンである。
また、第2操作装置11は、各種スイッチを有する。具体的には、レバースイッチ116と、切換スイッチ117(切換部の一例)と、を有する。本実施形態において、切換スイッチ117は、キースイッチである。しかし、これに限られず、セレクタスイッチを切換スイッチ117として用いることもできる。
さらに、第2操作装置11は、作業者に対して、視覚的な情報により装置1の状態を通知する装置を有する。具体的には、第2操作装置11は、走行可表示灯118を有する。
また、第2操作装置11は、ハンドル119を有する。ハンドル119は、作業者が作業台5上に乗った状態で装置1を走行させる際に、作業者が把持する「取っ手」として機能する。また、第1コンベヤ3aを左右に移動させる際に、作業者が把持する「取っ手」としても機能する。
(7)制御部
制御部13は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。制御部13は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
制御部13は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
制御部13の機能の一部又は全てが、制御部13を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部13の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
図5を用いて、制御部13による装置1の制御構成を説明する。図5は、バンニング・デバンニング装置の制御構成を示すブロック図である。
制御部13には、第1操作装置9の前進ボタン92a、後進ボタン92bが接続されている。また、制御部13には、走行モータ75が接続されている。
前進ボタン92aが押されると、制御部13は、走行モータ75の回転方向を決定し、決定した回転方向に走行モータ75を回転させて、装置1を前進させる。
後進ボタン92bが押されると、制御部13は、走行モータ75の回転方向を前進のときとは逆方向と決定し、当該方向に走行モータ75を回転させて、装置1を後進させる。
このように、装置1は、前進ボタン92aが押される間前進し、後進ボタン92bが押される間後進する。
また、制御部13には、エンコーダ79が接続されている。エンコーダ79は、走行モータ75の出力回転軸に接続されており、走行モータ75の回転角度、すなわち、駆動輪71の回転速度を測定する。
図5に示すように、制御部13には、第1操作装置9の非常停止ボタン93、リセットボタン94、ブザー停止ボタン95、動作切換スイッチ96、第1イネーブルスイッチ97、が接続されている。
非常停止ボタン93が押されると、制御部13は、コンベヤ3及び走行部7の制御を停止後に、装置1を非常停止状態とする。非常停止状態とは、第1操作装置9及び第2操作装置11による操作入力に基づいた操作が無効となった状態である。すなわち、非常停止状態は、装置1を動作させることができない状態である。
具体的には、装置1が非常停止状態となると、第1イネーブルスイッチ97(後述)が押されていても、また、走行部7への操作入力がなされても、走行部7への電力供給がなされず走行部7を操作できなくなる。
また、第2イネーブルスイッチ115(後述)が押されていても、また、コンベヤ3などへの操作入力があっても、コンベヤ3などへの電力供給がされず、コンベヤ3などを操作できなくなる。
非常停止ボタン93が押されて装置1が非常停止状態となった後にリセットボタン94が押されると、制御部13は、必要に応じて上記エラーが解消されたか否かを確認後、エラーが解消されていれば、非常停止状態を解除する。具体的には、コンベヤ3及び走行部7への電力供給を可能とし、コンベヤ3及び走行部7を操作可能とする。
また、第1操作装置9により装置1を操作中に第1検出部53及び/又は第2検出部55に作業者が接触すると、装置1が非常停止状態となる。すなわち、第1検出部53及び/又は第2検出部55により作業者などの接触(状態変化)が検出されることは、上記の非常停止ボタン93が押されることと同義である。
作業者の接触により装置1が非常停止状態となった後、リセットボタン94が押されると、制御部13は、第1検出部53及び/又は第2検出部55により作業者などの接触が検出されていないこと(すなわち、第1検出部53及び/又は第2検出部55がオフ状態であること)を確認後、非常停止状態を解除する。すなわち、作業者の接触を原因とする非常停止状態の解除方法と、非常停止ボタン93が押されることによる非常停止状態の解除方法とは、いずれもリセットボタン94を押すことである点で同義である。
このように、非常停止状態を解除するリセットボタン94を第1操作装置9に設けることにより、ユーザは、第1操作装置9の設置位置の近傍で作業中に、安全を確認後に非常停止状態を解除できる。
また、第2操作装置11は第1検出部53及び第2検出部55の設置位置の近傍に設けられているので、第2操作装置11を用いた作業の実行中においては、本体Bの状態変化を確認しやすい。そのため、第2操作装置11の操作中に非常停止状態とする必要が少なく、第2操作装置11にリセットボタン94に対応するボタンなどを設ける必要はない。その結果、第2操作装置11に配置するボタン数を削減できる。
なお、第1検出部53及び第2検出部55から離れた位置であるか、及び/又は、本体Bの状態変化の確認が困難な位置にて作業中に非常停止状態を解除できればよいので、リセットボタン94の配置位置は、第1操作装置9でなくてもよい。
図1及び図2に示すように、制御部13は第1操作装置9の設置位置の比較的近傍に設けられているので、例えば、リセットボタン94又は非常停止状態を解除するためのスイッチなどを、第1操作装置9の設置位置の近傍に配置された制御部13の筐体に設けてもよい。
動作切換スイッチ96(切換部の一例)は、装置1の動作状態を決定するためのスイッチである。具体的には、制御部13は、動作切換スイッチ96の選択位置に基づいて、第1操作装置9を無効にする無効状態、第1操作装置9を有効にして走行部7を高速にて動作させる高速状態、及び、第1操作装置9を有効にして走行部7を低速にて動作させる低速状態のいずれかを選択する。
動作切換スイッチ96を設けることにより、動作切換スイッチ96により第1操作装置9が有効となっている場合に、第1検出部53及び第2検出部55により状態変化が検知されたときには、当該状態変化が検知されたままの状態で第1操作装置9による作業が実行されることを回避できる。
また、第2操作装置11が有効であり、かつ、第1検出部53及び/又は第2検出部55により状態変化が検知されたときに報知がなされる、すなわち、装置1が停止状態のときに状態変化が検知されたときに報知がなされるので、停止から走行が開始されるときに、本体Bにおいて作業者などの接触がなされたまま、走行が再開される可能性を低減できる。
第1イネーブルスイッチ97が押されてオン状態になると、制御部13は、装置1が非常停止状態でない場合には、第1操作装置9からの操作入力を受け付けて、走行部7に当該操作入力に基づいて電力供給を行う。一方、装置1が非常停止状態である場合には、第1イネーブルスイッチ97がオン状態となっていても、制御部13は、走行部7に電力供給を行わない。
例えば、装置1が非常停止状態でなく、かつ、第1イネーブルスイッチ97がオン状態のときには、第1操作装置9の操作入力に基づいて走行部7に電力供給がなされ、それと同時に、ハンドル91によるハンドル操作が可能となる。
さらに、制御部13には、ブザー98及びディスプレイ99が接続される。
制御部13は、装置1において異常(非常停止状態、エラーなど)が発生した場合に、ブザー98に音を発するための信号を出力する。ブザー停止ボタン95が押されると、制御部13は、上記信号のブザー98への出力を停止する。
また、制御部13は、装置1の状態等に関する情報を視覚的な情報に変換し、当該視覚的な情報をディスプレイ99に表示させる。ディスプレイ99のタッチパネルにおいてタッチ操作などがされた場合には、制御部13は、当該操作を入力し、入力した操作に応じた処理を実行する。
図5に示すように、制御部13には、第2操作装置11のステアリングボタン111(左ステアリングボタン111a、中立ボタン111b、右ステアリングボタン111c)、及び、操舵モータ81が接続されている。操舵モータ81は、出力回転軸が、駆動輪71の舵角を変更するステアリング機構(図示せず)に接続されている。
左ステアリングボタン111aが押される間、制御部13は、操舵モータ81を回転させて、駆動輪71の舵角を左方向に増加させる。一方、右ステアリングボタン111cが押される間、制御部13は、操舵モータ81を上記とは逆方向に回転させて、駆動輪71の舵角を右方向に増加させる。さらに、中立ボタン111bが押されると、制御部13は、操舵モータ81を回転させて、駆動輪71の舵角を0とする。
他の実施形態において、ステアリングボタン111が1回押されると、操舵モータ81は、駆動輪71の舵角をあらかじめ決められた所定の角度だけ変化させてもよい。
制御部13には、コンベヤ起動ボタン112、コンベヤ停止ボタン113、及び、コンベヤ駆動部31が接続されている。
コンベヤ起動ボタン112が押されると、制御部13は、コンベヤ駆動部31を起動させ、第1コンベヤ3aの搬送面を移動させる。一方、コンベヤ停止ボタン113が押されると、制御部13は、コンベヤ駆動部31を停止させ、第1コンベヤ3aの搬送面の移動を停止させる。
また、制御部13には、非常停止ボタン114、及び、第2イネーブルスイッチ115が接続されている。
非常停止ボタン114が押されると、制御部13は、コンベヤ3及び走行部7の制御を停止後に、装置1を非常停止状態とする。
第2イネーブルスイッチ115が押されると、制御部13は、装置1が非常停止状態でなければ、第2操作装置11の操作入力に基づいてコンベヤ昇降部33、作業台昇降部51、及び、走行部7に電力供給し、第1コンベヤ3a及び作業台5を昇降可能とし、走行部7による走行を可能とする。
また、第2イネーブルスイッチ115が押されると、第1コンベヤ3aの左右方向への移動の制限が解除され、第1コンベヤ3aの左右方向の移動が可能となる。
さらに、制御部13には、レバースイッチ116、切換スイッチ117、コンベヤ昇降部33、及び、作業台昇降部51が接続される。
レバースイッチ116が上下方向に操作されると、制御部13は、コンベヤ昇降部33を制御して、第1コンベヤ3aを昇降させる。また、制御部13は、作業台昇降部51を、第1コンベヤ3aの昇降に従って昇降させる。
その一方、レバースイッチ116の前後方向の操作によりコンベヤ3を前進又は後退させる操作が行われると、制御部13は、走行モータ75を回転させて、装置1を前進又は後進させる。これにより、第1コンベヤ3aも、装置1の移動に従って前進又は後退する。
他の実施形態において、レバースイッチ116によりコンベヤ3を前進又は後退させる操作が行われると、制御部13は、第1コンベヤ3aを伸縮させる制御をしてもよい。
切換スイッチ117は、第2操作装置11の有効又は無効を選択するためのスイッチである。
具体的には、制御部13は、切換スイッチ117の選択位置に基づいて、第2操作装置11を有効にするか無効にするかを切り換える。すなわち、切換スイッチ117により第2操作装置11の操作入力が無効とされている場合、制御部13は、第2操作装置11のボタン及び/又はスイッチが操作されても、その操作を無視する。つまり、動作切換スイッチ96が第1操作装置9を有効としている場合には、第1操作装置9からの操作入力のみを受け付ける。
その一方、切換スイッチ117により第2操作装置11が有効とされていれば、第2操作装置11の操作入力を受け付ける。なお、第2操作装置11と第1操作装置9の両方が有効とされている場合には、制御部13は、第2操作装置11の操作入力を優先して受け付ける。すなわち、第2操作装置11と第1操作装置9の両方が有効とされている場合には、制御部13は、第2操作装置11からの操作入力のみを受け付け、第1操作装置9からの操作入力を受け付けない。
切換スイッチ117を設けることにより、切換スイッチ117により第2操作装置11を有効とすれば、第1操作装置9により装置1を操作できなくなるので、装置1の安全性をより確実に確保できる。
例えば、切換スイッチ117により第2操作装置11を有効にすると第1操作装置9の操作入力は受け付けられないので、第2操作装置11を有効にして第1コンベヤ3a付近で作業者が作業している場合には、第1操作装置9の操作により装置1は走行しない。その結果、作業者の安全を確実に確保できる。
また、切換スイッチ117により第2操作装置11が有効となっている場合に、第1検出部53及び/又は第2検出部55により状態変化が検知されたときには、装置1全体を停止させず報知のみをすることができる。
その一方、切換スイッチ117により第1操作装置9が有効となっている場合に、第1検出部53及び/又は第2検出部55により状態変化が検知されたときには、状態変化が検知されたままの状態で第1操作装置9による作業が実行されることを回避できる。
また、第2操作装置11が有効であり、かつ、第1検出部53及び/又は第2検出部55により状態変化が検知されたときに報知がなされる、すなわち、装置1が停止状態のときに状態変化が検知されたときに報知がなされるので、停止から走行が開始されるときに、本体Bにおいて作業者などの接触がなされたまま、走行が再開される可能性を低減できる。
また、制御部13には、走行可表示灯118、及び、報知部19が接続されている。
制御部13は、装置1の走行が可能となっている場合には、走行可表示灯118を点灯させる。
制御部13は、第2操作装置11からの操作入力が有効(又は優先)とされているときに、第1検出部53及び/又は第2検出部55が作業者などの接触を検出すると、報知部19に対して報知信号を出力する。つまり、第2操作装置11からの操作入力が有効とされているときに、第1検出部53及び/又は第2検出部55により接触が検出されると、報知部19による報知のみが行われ、装置1を非常停止状態とはしない。
報知部19は、例えば、ブザーである。この場合、報知部19は、報知信号を受信すると、音を発する。制御部13は、第1検出部53及び/又は第2検出部55において障害物などの接触が検出されている間、上記報知信号を出力する。すなわち、報知部19は、第1検出部53及び/又は第2検出部55において障害物などが接触している間、ブザー音を発する。
その他、報知部19は、報知信号を受信すると点灯する警告灯であってもよい。
(8)バンニング・デバンニング装置の動作
図6を用いて、上記構成を有する装置1の動作を説明する。図6は、バンニング・デバンニング装置の動作を示すフローチャートである。以下では、装置1が起動された後、第1操作装置9又は第2操作装置11にて装置1を操作できる状態となった後の動作を説明する。
作業者が、第1操作装置9又は第2操作装置11を用いて装置1を操作中、ステップS1において、制御部13は、第1検出部53及び/又は第2検出部55にて障害物などの接触が検出されたか否かを判断する。
装置1の状態変化が検出された場合(ステップS1でYes)、プロセスはステップS2に進む。
一方、状態変化が検出されない場合(ステップS1でNo)、プロセスはステップS7に進む。すなわち、作業者などにより装置1が完全停止させられない限り、装置1は、第1操作装置9又は第2操作装置11の操作に従って動作を継続する。
ステップS2において、制御部13は、切換スイッチ117(及び動作切換スイッチ96)の選択状態を確認し、第1操作装置9又は第2操作装置11のいずれの操作入力が有効であるかを判断する。
第2操作装置11の操作入力が有効である場合(ステップS2で第2操作装置)、ステップS3において、制御部13は、報知部19に報知信号を出力する。これにより、報知部19は、ブザー音を発することにより、作業者に対して装置1の状態変化があったことを認識させることができる。
その後、作業者などにより装置1が完全停止させられない限り、装置1は、第2操作装置11の操作に従って動作を継続する。
一方、第1操作装置9の操作入力が有効である場合(ステップS2で第1操作装置)、ステップS4において、制御部13は、装置1を非常停止状態に移行させる。
その後、ステップS5において、制御部13は、第1操作装置9のリセットボタン94が押されたか否かを判断する。リセットボタン94が押されていない場合(ステップS5でNoの場合)、制御部13は、非常停止状態を継続する。すなわち、制御部13は、装置1が非常停止状態となった後は、リセットボタン94が押されるまで、第1操作装置9による装置1の操作を実行しない。
また、非常停止状態のときに第2操作装置11が有効とされても、第2操作装置11による装置1の操作も実行されない。
一方、リセットボタン94が押された場合(ステップS5でYesの場合)、ステップS6において、制御部13は、非常停止状態への移行により動力の供給を停止していた構成要素(コンベヤ3、作業台5、走行部7)に動力の供給を開始し、非常停止状態を解除する。その後、装置1が完全停止させられない限り、装置1は、第1操作装置9又は第2操作装置11の操作に従って動作を継続する。
このように、本実施形態では、装置1が非常停止状態に移行すると、第1操作装置9のリセットボタン94が押されない限り、非常停止状態が継続される。
上記の第1実施形態に係る装置1においては、装置1の状態変化が検出され、かつ、第1検出部53及び第2検出部55から比較的遠い位置に設けられた第1操作装置9が有効である場合に、装置1が非常停止状態とされる。これにより、装置1の状態変化が検出されたときに装置1が走行不能となるので、装置1の安全性を確保できる。
その一方、第2操作装置11が有効である場合には、装置1を非常停止状態とするのではなく、報知部19が当該状態変化を報知する。
これにより、第2操作装置11が有効であり、かつ、第1検出部53及び/又は第2検出部55により状態変化が検出された場合に、安全性を確保しつつ、第2操作装置11を用いた作業を継続できる。その結果、第2操作装置11を用いた作業の効率が低下することを抑制できる。
なぜなら、第2操作装置11が有効である場合、第2操作装置11を用いて上記検出部の付近で作業を行っているので、作業者は、報知部19の報知のみで状態変化があったことを認識できるからである。当該報知があったときに、検出部付近の作業者は、必要に応じて、第2操作装置11を操作して、装置1及び/又は第1コンベヤ3aを安全な位置に移動させるなどの対応をとることができる。
また、制御部13は、装置1が非常停止状態となった後は、第1操作装置9のリセットボタン94が押されるまで、非常停止状態を維持する。
このように、リセットボタン94を第1操作装置9の設け、リセットボタン94が押されるまで非常停止状態を維持することにより、第1検出部53及び第2検出部55の設置位置の近傍の状態を判断しにくい第1操作装置9の設置位置の近傍において作業中の場合には、安全が確認されるまで非常停止状態を維持できる。その一方、第1操作装置9の設置位置の近傍において作業中の作業者は、安全が確認された場合には、リセットボタン94を押して非常停止状態を解除できる。
2.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施例及び変形例は必要に応じて任意に組み合わせ可能である。
また、図6に示されたフローチャートにおける各ステップの処理は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、処理の順番及び/又は処理内容を変更できる。
(A)走行台車はバンニング・デバンニング装置1に限定されない。上記の第1実施形態は、異なる位置に複数の操作部が設けられた走行台車に応用できる。
例えば、複数の箇所に操作装置を設け、荷のはみ出しを検出するセンサを荷の移載装置(又はその近傍)に設けたスタッカークレーンに、上記技術を応用できる。例えば、荷はみ出しが当該センサにより検出された場合に、荷はみ出しを目視で確認しにくい箇所の操作装置が有効であればスタッカークレーンを非常停止状態とし、荷はみ出しを容易に確認しそれを解消できる箇所の操作装置が有効であれば報知のみとすることができる。
(B)障害物の接触など、安全上警告をする必要がある装置1の状態を検出するセンサを、装置1の複数の箇所に設けてもよい。この場合、検出された状態毎に、装置1のどの構成要素(コンベヤ3、作業台5、走行部7)への動力の供給を継続するか停止するかを設定してもよい。
(C)第1検出部53及び/又は第2検出部55にて障害物などの接触が検出された場合に、制御部13は、当該検出部から障害物を除去するなどして検出部にて障害物などの接触が検出されなくなったら、非常停止状態を解除してもよい。
これにより、リセットボタン94を押すことなく、自動的に非常停止状態を解除できる。
(D)第1検出部53及び/又は第2検出部55により物体の接触が検出されたときに、第2操作装置11のみを有効としつつ、停止状態及び/又は非常停止状態への移行と報知とを行ってもよい。
例えば、第1操作装置9により装置1を操作(走行)中に、作業台5が障害物(例えば、壁、固定設備、荷など)に接触して、停止状態及び/又は非常停止状態となったら、第2操作装置11のみを有効としつつ、ブザー音などによる報知を行う。
第2操作装置11により装置1を操作(例えば、装置1を後退させる)して報知がなくなれば、作業者は、障害物の接触状態が解除されたことを認識できる。その後、制御部13が停止状態及び/又は非常停止状態を解除し、第1操作装置9を有効とできる。
これにより、リセットボタン94及び/又は切換スイッチ117を使用しなくとも、又は、これらボタンやスイッチを設けなくとも、停止状態及び/又は非常停止状態の解除を実行できる。
本発明は、複数の異なる位置に設けられた操作部を有する走行台車に広く適用できる。
1 バンニング・デバンニング装置
B 本体
3 コンベヤ
3a 第1コンベヤ
3b 第2コンベヤ
3c 第3コンベヤ
3d 第4コンベヤ
3e 第5コンベヤ
3f 第1追加コンベヤ
3g 第2追加コンベヤ
31 コンベヤ駆動部
33 コンベヤ昇降部
5 作業台
51 作業台昇降部
53 第1検出部
55 第2検出部
7 走行部
71 駆動輪
73 従動輪
75 走行モータ
77 ステアリングシャフト
79 エンコーダ
81 操舵モータ
9 第1操作装置
91 ハンドル
92 走行ボタン
92a 前進ボタン
92b 後進ボタン
93 非常停止ボタン
94 リセットボタン
95 ブザー停止ボタン
96 動作切換スイッチ
97 第1イネーブルスイッチ
98 ブザー
99 ディスプレイ
C 筐体
11 第2操作装置
111 ステアリングボタン
111a 左ステアリングボタン
111b 中立ボタン
111c 右ステアリングボタン
112 コンベヤ起動ボタン
113 コンベヤ停止ボタン
114 非常停止ボタン
115 第2イネーブルスイッチ
116 レバースイッチ
117 切換スイッチ
118 走行可表示灯
119 ハンドル
13 制御部
15 第1台車
15a 前輪
15b 後輪
17 第2台車
17a 前輪
17b 後輪
19 報知部
F 走行面

Claims (3)

  1. 走行台車本体と、
    前記走行台車本体の状態を検出する状態検出部と、
    前記走行台車本体の第1位置に設けられた第1操作部と、
    前記走行台車本体において前記第1位置よりも前記状態検出部の設置位置に近い第2位置に設けられた第2操作部と、
    前記状態検出部により前記走行台車本体の状態変化が検出されたときに、前記第1操作部による操作入力が有効とされていれば前記走行台車本体を停止状態とし、前記第2操作部による操作入力が有効とされていれば前記走行台車本体の状態変化を報知するコントローラと、
    を備える走行台車。
  2. 前記第1操作部による操作入力と前記第2操作部による操作入力のうちいずれを有効とするかを切り換える切換部をさらに備える、請求項1に記載の走行台車。
  3. 前記走行台車本体において前記第1操作部の設置位置の近傍に設けられ、前記第1操作部及び前記第2操作部による操作入力に基づいた操作が無効になる非常停止状態を解除する非常停止解除部をさらに備え、
    前記コントローラは、
    前記状態検出部により前記走行台車本体の状態変化が検出されたときに前記第1操作部による操作入力が有効とされていれば、前記走行台車本体を前記非常停止状態とし、
    前記走行台車本体が前記非常停止状態となった後、前記非常停止解除部が操作されるまで、前記非常停止状態を維持する、
    請求項1又は2に記載の走行台車。
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