JP2019195408A - スキャニング照射装置および粒子線治療システム、ならびにスキャニング照射装置の調整方法 - Google Patents

スキャニング照射装置および粒子線治療システム、ならびにスキャニング照射装置の調整方法 Download PDF

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【課題】 従来に比べて小型化することが可能なスキャニング照射装置および粒子線治療システム、ならびにスキャニング照射装置の調整方法を提供する。【解決手段】 照射装置は、荷電粒子ビームを走査するX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202と、目的の位置に対応したX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルと、シンクロトロン10から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の目的の位置に対応した励磁量のテーブルと、を記憶するデータベース51と、データベース51に記憶されたX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルに基づきX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202を制御するとともに、電磁石の励磁量のテーブルに基づき電磁石を制御する制御装置50と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、加速された陽子や炭素イオン等の重粒子を腫瘍に照射することで治療する粒子線治療システムやそれに好適なスキャニング照射装置およびスキャニング照射装置の調整方法に関する。
正確に患部を照射することができる粒子線治療装置の一例として、特許文献1には、イオンビームを発生させる荷電粒子ビーム発生装置と、イオンビームを走査する走査電磁石を有し、荷電粒子ビーム発生装置から発生されたイオンビームを照射する照射装置と、イオンビームのビーム位置を検出するビーム位置モニタと、走査電磁石の設定電流値とビーム位置モニタにより検出したビーム位置データとを記憶する記憶装置と、この記憶装置に記憶された設定電流値及びビーム位置データを用い、治療計画データに基づくビーム位置データに応じて走査電磁石の電流値を設定する走査電磁石電流設定値演算装置と、を備えることが記載されている。
特許第4494848号
治療のために人体に荷電粒子ビーム(以下、ビームと記載)を照射する粒子線治療システムにおいて、目標への高い照射集中性や線量分布制御性を実現する照射方式の一例として、特許文献1に記載のスキャニング照射方式がある。
ここで、スキャニング照射方式では、粒子線治療で使用する高エネルギー原子核ビームは加速器を用いて生成して、照射装置に対して輸送し、照射装置において所定の位置にビームを走査することで標的に照射している。
このようなスキャニング照射方式では、輸送されてきたビームを磁場によって偏向することで走査している。このとき、ビームを照射する位置と走査用の走査電磁石の励磁電流量との間には理想的には比例関係が成り立つ。
しかし、現実には励磁電流量と実際にビームが到達する位置の間の関係は比例関係からのずれが生じる。特許文献1記載の粒子線治療システムでは、電磁石の磁極材料のヒステリシス効果や飽和の影響によって磁場による偏向量と励磁電流量の間の関係が比例関係からずれることを考慮したうえで高精度な照射位置再現性を確保している。
しかしながら、これら従来の走査電磁石では磁極幅がビームの通過領域より広くする必要がある。これは、磁極幅をビームの通過領域幅よりも広くすることで、ビームの通過領域における磁場一様度を確保し、照射野内におけるビームサイズを一定にするためである。しかしながら、このような対策では、走査電磁石が大型化する、との課題があった。
今後、粒子線治療システムの更なる普及のためには、システム全体を小型化することが望ましく、スキャニング照射装置についても同様に小型化が求められている。
本発明は、従来に比べて小型化することが可能なスキャニング照射装置および粒子線治療システム、ならびにスキャニング照射装置の調整方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、加速器によって生成された荷電粒子ビームを目的の位置に照射するスキャニング照射装置であって、前記荷電粒子ビームを走査する走査電磁石と、前記目的の位置に対応した走査電磁石の励磁量テーブルと、前記加速器から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の前記目的の位置に対応した励磁量のテーブルと、を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記走査電磁石の励磁量テーブルに基づき前記走査電磁石を制御するとともに、前記電磁石の励磁量のテーブルに基づき前記電磁石を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
また、他の一例をあげるならば、加速器によって生成された荷電粒子ビームを目的の位置へ走査する走査電磁石を備えたスキャニング照射装置の調整方法であって、前記加速器から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の前記目的の位置に対応した励磁量を求める工程と、前記目的の位置に対応した走査電磁石の励磁量に加えて、前記求めた電磁石の前記目的の位置に対応した励磁量をテーブルデータとして記憶部に記憶させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、走査電磁石の小型化が可能であるため、スキャニング照射装置や粒子線治療システムを従来に比べて小型化することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の粒子線治療システムの全体構成を示す図である。 本発明の粒子線治療システムのうち、スキャニング照射装置内に配置された走査電磁石や四極電磁石の概要を示す図である。 図2のA‐A’断面図である。 スキャニング照射装置中の走査電磁石の磁極ギャップのギャップ中心面上の磁場分布を示す図である。 スキャニング照射装置中の走査電磁石の励磁量とビームの照射位置との関係を示す図である。 スキャニング照射装置中の走査電磁石を制御する励磁テーブルの一例を示す図である。 本発明の粒子線治療システムの全体構成の他の形態を示す図である。
本発明のスキャニング照射装置および粒子線治療システム、ならびにスキャニング照射装置の調整方法の実施例について図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、粒子線治療システムの全体構成を示す図である。図2は、スキャニング照射装置内に配置された走査電磁石や四極電磁石の概要を示す図、図3は図2のA‐A’断面図である。図4はスキャニング照射装置中の走査電磁石の磁極ギャップのギャップ中心面上の磁場分布を示す図、図5はスキャニング照射装置中の走査電磁石の励磁量とビームの照射位置との関係を示す図である。図6はスキャニング照射装置中の走査電磁石を制御する励磁テーブルの一例を示す図である。図7は粒子線治療システムの全体構成の他の形態を示す図である。
図1に示すような、本実施例の粒子線治療システム1は粒子線源としてシンクロトロンを用いた陽子線治療システムである。粒子線治療システム1はビームを生成するシンクロトロン10、シンクロトロン10によって生成されたビームを患部に照射する照射ノズル20、シンクロトロン10から取り出されたビームを照射ノズル20まで適切な位置と形状で輸送する輸送装置30、および制御装置50からなる。
照射ノズル20と輸送装置30の一部は照射点21を通る直線を中心軸211として回転可能な回転ガントリー40に設置されている。
シンクロトロン10にはイオン源102aおよび入射器102bが接続されており、イオン源102aで生成された加速前のイオンが入射器102bから入射される。
入射されたイオンは四台の偏向電磁石101が形作る略四角形の経路を四極電磁石106等の生成する磁場によって微調整されて周回しながら、加速空胴105を通過するたびに加速される。所定のエネルギーまで加速されたビームは取り出し口103から輸送装置30に導入される。
シンクロトロン10はRFノックアウト方式を用いた遅い取り出しの可能なシンクロトロンであり、高周波キッカ104のON/OFF制御に同期してビームのON/OFFがなされる。ここで、遅い取り出しとは、出射ビームのパルス幅を数百ミリ秒から数秒以上に広くとることで長期間に渡って少しずつビームを取り出す方法のことである。
制御装置50は、シンクロトロン10や照射ノズル20、輸送装置30を構成する各機器の動作を制御する装置であり、1つまたは複数のプロセッサ、CPU等で構成される。制御装置50による各機器の動作の制御は各種プログラムで実行される。このプログラムはデータベース51や内部記録媒体、外部記録媒体に格納されており、CPUによって読み出され、実行される。
なお、制御装置50で実行される動作の制御処理は、1つのプログラムにまとめられていても、それぞれが複数のプログラムに別れていてもよく、それらの組み合わせでもよい。また、プログラムの一部または全ては専用ハードウェアで実現してもよく、モジュール化されていても良い。更には、各種プログラムは、プログラム配布サーバや記憶メディアによって各計算機にインストールされてもよい。
本実施例の制御装置50では、特に、ビーム照射の際には、データベース51に記憶されたX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルに基づきX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202を制御するとともに、四極電磁石205,206の励磁量のテーブルに基づき四極電磁石205,206を制御する。その詳細は後述する。
データベース51は、シンクロトロン10や照射ノズル20、輸送装置30構成する各機器の動作を制御するプログラムや、複数の照射計画データ等を記憶する記憶装置である。データベース51は、有線または無線のネットワーク回線を介して制御装置50とデータの授受を行っている。
本実施例のデータベース51では、特に、目的の位置に対応したX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルと、シンクロトロン10から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の目的の位置に対応した励磁量のテーブル、が記憶されている。その詳細は後述する。
なお、以後の説明では「テーブル」という表現にて本発明の情報を説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、「関数」、「リスト」、「DB(データベース)」、「キュー」等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。そのため、データ構造に依存しないことを示すために、「テーブル」、「関数」、「リスト」、「DB」、「キュー」等については、単に「情報」や「データ」と呼ぶこともできる。
照射ノズル20は二台のX方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202、二台の四極電磁石205,206が設置されている。
X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202はビームの進行方向に対して互いに垂直な二方向に磁場を発生させることができる。これによってビームは照射点21の手前でビーム進行方向に対して垂直方向に走査され、照射点21の周辺の領域にビームを照射することができる。
このような照射ノズル20では、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の励磁量を適切に制御することにより、ビームの照射位置を定めることができる。
そのために、制御装置50は電磁石電源112a,112bに対して指令信号を出力し、電磁石電源112aはX方向走査電磁石201に対して指令量の電流を供給し、電磁石電源112bはY方向走査電磁石202に対して指令量の電流を供給することで、所定の励磁量が得られるようにする。
X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202に加えて四極電磁石205,206の励磁量を適切に励磁し、シンクロトロン10からビームを取り出し、取り出したビームは輸送装置30を通過して適切なビームサイズとビーム位置で照射点21に到達する。この制御によってスキャニング照射が実現できる。
更に、のちに述べる調整時は、照射点21に設置されたビームモニタ204と、その上流に設置されたビームモニタ203と、によってビームの位置・ビームの方向・照射された線量を計測している。
本実施例の粒子線治療システム1の調整では、ビームモニタ203,204によって計測された照射位置と照射位置ごとのビームサイズがあらかじめ指定された値に一致するようにX方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202、四極電磁石205,206、シンクロトロン10、輸送装置30が調整される。その詳細は後述する。
輸送装置30は建屋に対して固定された固定輸送系31と回転ガントリー40に設置された回転輸送系32からなる。それぞれの輸送系において、偏向電磁石311,321、四極電磁石312,322、ステアリング電磁石313,323、ビームプロファイルモニタ314,324が設置されている。
また、四極電磁石312に対して所定量の電流を供給する電源111a、ステアリング電磁石313に対して所定量の電流を供給する電源111b、ビームプロファイルモニタ314に対して所定量の電流を供給する電源111c、偏向電磁石311に対して所定量の電流を供給する電源111d、を有しており、制御装置50からの指令信号に基づいて各々の電磁石に対して所定量の電流が供給される。
なお、図示の都合上省略しているが、回転輸送系32内の偏向電磁石321、四極電磁石322、ステアリング電磁石323、ビームプロファイルモニタ324にも同様に電流を供給する電源が接続されており、制御装置50からの指令信号に基づいて所定量の電流が供給される。
偏向電磁石311は固定輸送系31を構成しており、偏向角は45度である。偏向電磁石321は回転輸送系32を構成しており、偏向角が90度の偏向電磁石である。いずれの偏向電磁石もビームが通過する領域(ビーム通過領域)は平坦磁場とみなせる。
四極電磁石312は固定輸送系31に設置されており、四極電磁石322は回転輸送系32に設置されている。四極電磁石312,322はビームが通るべき設計軌道からの変位に比例した磁場強度を持つ分布の磁場を励磁する。
四極電磁石312,322を通過する際に、ビームを構成する一つの粒子は、ビームの軌道に対して直交しているある方向に対しては変位と逆向きの力(収束力)をうけ、さらにビームの軌道に対して直交する別の方向に対しては変位と同じ向きの力(発散力)を受ける。
ビームは輸送装置30を通過中に四極電磁石312,322からの収束力と発散力を受けながら、最終的に照射ノズル20に所定の軌道上に所定のビームサイズにて到達する。
さて、輸送装置30に設置された偏向電磁石311,321と四極電磁石312,322,205,206、および磁場のない自由空間(ドリフトスペース)のそれぞれについて、ビームが当該箇所を通過中に受ける作用については輸送行列で表すことができる。
ビームを構成する各粒子について、設計軌道からの変位と運動量のなす角について設計軌道に直行する二つの方向について定める。具体的には、二つの変位をxおよびy、二つの傾きをx’およびy’で表すと、四つの変数(x,x’,y,y’)がなす空間は位相空間となる。
輸送行列は位相空間上の線形変換に対応する。また、偏向電磁石およびドリフトスペースについては、それぞれの輸送行列RBM、RDRは下記数式(1)および下記数式(2)のように表すことができる。
Figure 2019195408
Figure 2019195408
四極電磁石の輸送行列はその励磁量に依存し、収束方向については下記数式(3)で定義されるRように、発散方向については下記数式(4)で定義されるRのように表される。
Figure 2019195408
Figure 2019195408
ただしθは偏向角度、ρは偏向半径、Lは経路長、kは磁場勾配をビームの磁気剛性率で除したものの平方根である。
これらの輸送行列の積としてシンクロトロン出射点11から照射点21までの輸送行列が算出できる。すなわち、シンクロトロン10から取り出されるビームの位相空間上の粒子分布を既知とすれば、輸送行列を用いて照射点21における粒子分布を知ることができる。
また、逆に、シンクロトロン10から取り出されるビームの位相空間上の粒子分布を既知とし、照射点21における粒子分布の設計値を定めたうえで四極電磁石312,322の励磁量を変数として解くことによって、所望の粒子分布を実現する励磁量を算出することができる。このような励磁量で輸送することで照射点21において所望の粒子分布となるようにビームを輸送することができる。
このような設計通りの四極電磁石の励磁量で設計通りの照射点での粒子分布が得られている状態を理想的な状態と定義する。
しかしながら、実際は、輸送装置30および照射ノズル20には理想的な状態からのずれを引き起こす要素が複数存在する。
例えば各種電磁石の中心軸のずれや、磁極の温度変化による磁気特性変化に起因する磁場変化や、設計外の漏れ磁場、多極磁場などが考えられる。
特に、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202は、その特性から、ビームが通過しうる領域が相対的にほかの電磁石より大きく、照射の際はこれらの影響を考慮する必要がある。
次に、本実施例の粒子線治療システム1の照射ノズル20におけるビームのふるまいについて詳細を述べる。照射ノズル20の機器構成を図2に示す。
図1に示すように、照射ノズル20は回転輸送系32に設置された最下流の偏向電磁石321よりも下流の直線部に設置されており、図2に示すように、上流から順に、照射ノズル20内の四極電磁石205,206、X方向走査電磁石201、Y方向走査電磁石202、ビームモニタ203と、照射ノズル20外のビームモニタ204、照射点21という配置になっている。
本実施例においては、四極電磁石205,206は、目的の位置にビームを走査するために、照射ノズル20内のうち、X方向走査電磁石201の上流側に設けられている。また、これらの四極電磁石205,206に電流を供給する電磁石電源113a,113bが設けられている。制御装置50は、電磁石電源113a,113bに対して指令信号を出力し、電磁石電源113aは四極電磁石205に対して指令量の電流を供給し、電磁石電源113bは四極電磁石206に対して指令量の電流を供給することで、所定の励磁量を得るように構成する。
前述のとおり、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の二台の走査電磁石によってビームは偏向され、所定の照射位置に照射される。X方向走査電磁石201のビーム軌道に直行するA−A’平面での断面図を図3に示す。
図3に示すように、X方向走査電磁石201はH型電磁石であり、1対のコイル2011が対向設置された磁極2012に巻き付けられ、保持されている。磁極2012は継鉄2013を通じて磁気的に接続されており、コイル2011に電流が流れると磁極2012間のギャップ2014に磁場が励起される。
ギャップ2014に励起される磁場は位置依存性が生じる。すなわち、図3におけるギャップ中心面2015上の磁場分布は、図4に示す如く、理想的には中心線22(図2参照)からの変位の増加に対して一定である(点線401)ものの、現実には中心線22からの変位の増加に対して減少する分布となる(実線402)。
この磁場分布は一般的に変位の二次関数で近似することが可能であり、変位の二乗に比例する磁場の分布を六極磁場と呼ぶ。六極磁場は磁極の中心線22上のビームに対しては実質的に影響しないが、中心線22からずれた位置にある粒子にはキックとして作用する。
X方向走査電磁石201が有限の励磁量を持つとき、ビーム中心が磁極中心線からずれる。図2において四極電磁石205側からビームが入射され、左向きに偏向を受ける場合、変位が大きくなるにつれて磁場の絶対値が減少するため、偏向方向内側にいる粒子はより多くのキック量を受ける。すなわち、X方向への発散作用を持つ。
一方、励磁する磁場の向きを逆にし、右向きに偏向を受ける場合も変位が小さくなるにつれて磁場の絶対値が増大する。このため、同じくX方向への発散作用を持つ。また、ギャップ中心面2105と直交する方向(Y方向)に変位した粒子についてはX方向とは逆に収束作用を受ける。
Y方向走査電磁石202は、X方向走査電磁石201を90度回転させた構造であり、この議論をY方向走査電磁石202についても適用すると、Y方向には発散力が生じ、ギャップ中心面と直交する方向(X方向)には変位に応じた収束作用を受ける。
さて、この収束力あるいは発散力は磁場分布が変位の二乗に比例し、ビーム中心の変位は走査量に比例するため、実効的には変位の三乗に比例する。この効果により、図5に示すように、励磁量とビームの照射位置の関係は破線で示す理想的な状態である比例関係(点線501)からずれ、実線502で示すような三次関数で近似できる依存性が現れる。
さらに、照射点でのビームサイズは理想的には照射位置に依存せず常に一定となるが、上述の効果を考慮した場合は照射位置の二次関数で表されるような依存性を示す。
上記した収束力または発散力のずれの影響は、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202のビームの通過領域における磁場分布が十分に平坦であれば無視することができる。しかしながら、そのためにはX方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の磁極幅を充分広げる必要がある。具体的には、走査電磁石はビームの通過領域より数倍程度大きな幅の磁極幅が必要となる。
しかしながら、磁極幅を広げるためには、ビームが通過しない領域に対しても磁場が励磁されることになり、必要以上にインダクタンスが大きな電磁石となってしまい、小型が困難である。
そこで、本実施例では、上記したようなずれの影響を照射性能に影響させないために、以下のような対策を採用する。
上記の理想状態からのずれは、前述したように、照射位置と走査電磁石の励磁量の比例関係からのずれと、ビームサイズの照射位置依存性がある。
そこで、X方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量に加えて、四極電磁石205,206を用いるとともに、その励磁量を補正することによって上記のずれを補正する。
すなわち、目的の位置に対応したX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルと、シンクロトロン10から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の目的の位置に対応した励磁量のテーブルと、をデータベース51に保存しておく。その上で、制御装置50は、入力として与えた照射計画に含まれるビームの照射位置(X,Y)に対して、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の励磁量と四極電磁石205,206の励磁量を読み出し、その値で各電磁石を励磁する。
具体的には、励磁テーブルの形式は、図6に示すように、照射位置(X,Y)と、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の励磁量と、四極電磁石205,206の励磁量と、が対応付けられている。
当該テーブルに代わり関数として実装することも可能であり、その場合は励磁量を照射位置(X,Y)の多項式関数として表せば上記のずれは補正することが可能である。
以下、粒子線治療システム1の調整時におけるテーブルの作成手順について説明する。
本体系では、ビームモニタ203,204で検出されるビーム位置およびビームサイズから照射点21のビームサイズを計算機52によって計算する。また、テーブル作成時には、計算機52においてビームモニタ203,204の測定結果を照射点21でのビームサイズとビーム位置とビーム軌道の傾きに変換し、出力する。
このような条件において、四極電磁石205,206の励磁量は理想条件のまま、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の励磁量を変化させ、各励磁量における照射点21でのビームサイズとビーム位置を測定する。これによると、上記の磁場分布の影響によって生じる、図5に示したようなビームの位置ずれとビームサイズの位置ずれを測定することができる。
そして、そのずれを照射位置(X,Y)の少なくとも三次の多項式でフィッティングすることによって、上記の磁場分布の影響を高次の項として評価することができる。すなわち、励磁量テーブルのうち、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の励磁量の値は、フィッティング結果を逆に照射位置(X,Y)について解くことによって求めることができる。
さらに、四極電磁石205,206の励磁量については以下の線形光学の手法を用いて得ることができる。
まず、四極電磁石205,206が理想状態であり、その輸送行列がR205,R206として表せるとき、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の励磁量が0、すなわち照射点位置がX=0かつY=0の時の四極電磁石205から照射点21までのX方向の輸送行列は下記数式(5)のように表せる。
Figure 2019195408
式5中、RD1〜RD5は、図2に示すように、各電磁石間の距離のドリフトスペースに対応する輸送行列である。
しかしながら、実際にX方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202を励磁する場合は、四極電磁石205から照射点21までの輸送行列は理想的な状態とは異なり、結果として照射点21のビームサイズが変化する。
そこで、この変化を上流の四極電磁石205,206の励磁によって補正する。補正後の四極電磁石205,206の輸送行列をR’205,R’206とすると、補正後の輸送行列は下記数式(6)となる。
Figure 2019195408
式6中、ベクトルk〜kはXとYに関する二次関数を決定づける係数であり、測定データから得られ、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202の収束発散作用に対応している。
この式(6)によってビームサイズが補正前後で一致すれば補正の目的が達成される。
ここで、ビームサイズはビームを構成する各粒子の中心からの変位についての標準偏差として与えられるため、補正量を求めるために必要な方程式は下記式(7)および式(8)となる。
Figure 2019195408
Figure 2019195408
ただし、σは四極電磁石205におけるビームの位相空間上の分布を表す分散共分散行列である。
ここで、式(7)はX方向のビームサイズを求める輸送行列であり、左辺は走査電磁石201,202による走査がない場合、すなわち擾乱要素を加味しない輸送行列、右辺は走査がある場合、すなわち擾乱要素を加味した輸送行列である。同様に、式(8)はY方向のビームサイズを求める輸送行列であり、左辺は擾乱要素を加味しない輸送行列、右辺は擾乱要素を加味した輸送行列である。
この式(7),式(8)は二変数の連立方程式であることから、左辺の擾乱要素を加味しない輸送行列を目標値としてこれを解くことによって必要な励磁量が得られる。
上記の処理によって測定データから補正量を算出出来たら、励磁量テーブルを作成し、それをデータベース51に保存することによってビームを照射する際の励磁量が定まり、照射点におけるビームサイズとビーム位置が所定の値となることが期待できる。
なお、励磁量テーブルを作成し、それに従った励磁をしたとしても、上記以外の誤差要因によって照射位置とビームサイズが所定の値からのズレが生じる可能性がある。しかしながら、そのような場合にも、再度上記の手順によって所望のビームサイズと照射位置を実現する励磁量を再び算出することで対応することができる。この値に励磁量テーブルを更新することで高精度な照射を実現する。
上記手順によって、走査電磁石201,202のサイズを小型化したとしても、所望の照射位置とビームサイズでスキャニング照射が可能となる。
次の段階として、回転ガントリー40の回転による照射位置とビームサイズの変動を同じアルゴリズムで抑制することができる。
回転ガントリー40を備える場合、回転ガントリー40の回転に対して理想的な状態を乱す擾乱が変化する。
回転ガントリー40を回転させる際に特有の擾乱としては、回転輸送系32のたわみによる偏向電磁石321と四極電磁石322の変位がある。これは主に照射点21におけるビームの位置ずれを引き起こす。また、偏向電磁石321が持つ六極以上の多極磁場成分の量によってはビームサイズの変化をも引き起こす。また第二の擾乱要因として回転輸送系32の入射点におけるビームパラメータの理想状態からずれがあげられる。
回転輸送系32では、回転ガントリー40の回転角度によらず、理想的に固定輸送系31が輸送したビームを一定形状のままビームが照射点21に照射されるように四極電磁石322の励磁量が調整されている。具体的には、接続点33でビームのX方向とY方向のTwiss parameterが同一であるように調整されている。
なお、Twiss parameterとは、電子ビームが集団として、進行方向と直交する面内(水平面と垂直面)でどのように広がったり縮んだりするかを記述する関数の一種であり、ビームの広がり、ビーム広がりの変化率、ビームの角度広がりを表す3種類の関数から構成されるものである。
しかし、固定輸送系31の調整が不十分である場合は、X方向とY方向のTwiss parameterにずれが生じ、その結果として、回転ガントリー40の回転に伴い回転輸送系32への入射条件が変化し、照射点21におけるビームサイズの理想からのずれを引き起こす。
これらの回転ガントリー40の回転に伴うビーム位置とビームサイズのずれは、前述の照射点位置に応じて生じるビーム位置とビームサイズのずれの補正と同じ手法で補正することが可能である。
すなわち、ガントリー角度θに対して、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202と四極電磁石205,206の補正励磁量をテーブルとしてデータベース51上に保存し、運転時にはその補正量を加算した励磁量で励磁することで任意のガントリー角度に対して所定のビーム位置とビームサイズでの照射が可能となる。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本実施例の粒子線治療システム1が備えるスキャニング照射装置は、シンクロトロン10によって生成されたビームを目的の位置に照射する装置であって、ビームを走査するX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202と、目的の位置に対応したX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルと、シンクロトロン10から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の目的の位置に対応した励磁量のテーブルと、を記憶するデータベース51と、データベース51に記憶されたX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量テーブルに基づきX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202を制御するとともに、電磁石の励磁量のテーブルに基づき電磁石を制御する制御装置50と、を備えている。
このような構成であることによって、走査電磁石を大型化することなく、高精度なビーム照射が可能となる。このため、スキャニング照射装置や治療システムの精度を確保しつつ、小型化を図ることができる。
また、ビーム経路上に存在する電磁石として、2個の四極電磁石205,206を採用するため、収束力の高い電磁石によってビームのサイズ、位置調整をより容易、かつ高精度に実行することができる。
更に、電磁石の励磁量を求める工程では、ビームのサイズが照射位置によらず一定値となるようにビームに対する擾乱要素を加味した輸送行列と擾乱要素を加味しない理想的な輸送行列とを計算し、理想的な輸送行列から計算されるビームサイズを目標値として励磁量を算出することにより、実際に調整用の照射を実施する必要がなくなり、照射精度と小型化の両立を図るとともに、調整に要する時間を削減することができる、との効果が得られる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
例えば、データベース51に記憶させる、図6に示すような補正テーブルデータの作成手法は、上述の実施例のように輸送行列から計算される場合にかぎられず、以下に示すような手順によっても作成することができる。
具体的には、最初に、X方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202を目的の位置に対応した励磁量に励磁した状態でビームの通過位置およびサイズを計測する。
次いで、計測されたビームの通過位置およびサイズが所定値となるように四極電磁石205,206の励磁量を調整して、調整完了後の励磁量を記録する。ここまでの手順で求まるデータが、図6の1行分の四極電磁石205,206の補正励磁量テーブルデータである。
次いで、X方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量を別の照射位置用の値に変更して、ビームの通過位置およびサイズの計測と四極電磁石205,206の励磁量の調整を行う、との流れを目的に位置に対応したすべてのX方向走査電磁石201,Y方向走査電磁石202の励磁量で行う。
その後、上述の手順によって作成された四極電磁石205,206の励磁量のデータを補正テーブルデータとしてデータベース51に保存することができる。
このような方法によれば、実測値に基づいたより高精度な補正励磁量の計測が可能となり、照射精度を担保することができる。
また、上述の実施例では、X方向走査電磁石201およびY方向走査電磁石202に加えて、四極電磁石205,206の励磁量でビーム位置とビームサイズを補正する場合について説明したが、他の補正手段で補正することも可能である。四極電磁石以外の補正手段としては、六極電磁石やステアリング電磁石、偏向電磁石等の各種電磁石を用いることができる。
例えば、図7に示すように、粒子線治療システム1Aの輸送装置30A中の回転輸送系32Aを構成する照射ノズル20Aでは、図1に示す照射ノズル20の四極電磁石205,206の位置に六極電磁石215,216を配置し、上記と同様の流れで調整したテーブルデータに基づいて六極電磁石電源114a,114bに供給する電流値を制御して六極電磁石215,216の励磁量を制御することよっても、上記と同様の効果が得られる。
また、ビームサイズの補正には照射ノズル20内の四極電磁石205,206の組み合わせだけでなく、輸送装置30中の四極電磁石312,322から選ぶことができる。
さらに、照射点21に限らず、ビーム位置とビームサイズが測定可能な箇所であれば、輸送装置30,30A中の任意の箇所に設置する電磁石に適用することができる。
さらに、粒子線治療システムのうち、照射装置は回転ガントリーに搭載されたものである必要性はなく、固定照射装置を用いた粒子線治療システムについても上述の実施例と同様の手法を適用することが可能である。また、ビーム輸送系を省略し、加速器から照射装置へ直接ビームを輸送することができる。
また、上述の実施例では、1台の加速器に対して1台の治療室からなる治療システムを挙げたが、治療室が複数ある粒子線治療システムでも個々の照射点ごとに本発明の補正手段を適用することが可能である。
また、本実施例では加速器としてシンクロトロンを採用している場合について説明したが、加速器の種類はほかの種類(例えばサイクロトロン・シンクロサイクロトロンなど)でも採用可能である。
1…粒子線治療システム
20…照射ノズル
21…照射点
22…中心線
30…輸送装置
31…固定輸送系
32…回転輸送系
33…接続点
40…回転ガントリー
50…制御装置
51…データベース(記憶部)
201…X方向走査電磁石
202…Y方向走査電磁石
203,204…ビームモニタ
205,206…四極電磁石
211…中心軸
311,321…偏向電磁石
312,322…四極電磁石
313,323…ステアリング電磁石
314,324…ビームプロファイルモニタ

Claims (9)

  1. 加速器によって生成された荷電粒子ビームを目的の位置に照射するスキャニング照射装置であって、
    前記荷電粒子ビームを走査する走査電磁石と、
    前記目的の位置に対応した走査電磁石の励磁量テーブルと、前記加速器から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の前記目的の位置に対応した励磁量のテーブルと、を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記走査電磁石の励磁量テーブルに基づき前記走査電磁石を制御するとともに、前記電磁石の励磁量のテーブルに基づき前記電磁石を制御する制御装置と、を備えた
    ことを特徴とするスキャニング照射装置。
  2. 請求項1に記載のスキャニング照射装置において、
    前記ビーム経路上に存在する電磁石は、2個の四極電磁石、あるいは2個の六極電磁石の何れかである
    ことを特徴とするスキャニング照射装置。
  3. 請求項2に記載のスキャニング照射装置において、
    前記2個の四極電磁石、前記2個の六極電磁石が、前記走査電磁石を収容する照射装置内に配置されている
    ことを特徴とするスキャニング照射装置。
  4. 加速器によって生成された荷電粒子ビームを目的の位置に照射するスキャニング照射装置であって、
    前記荷電粒子ビームを走査する走査電磁石と、
    前記走査電磁石の上流側に設けられ、前記目的の位置に前記荷電粒子ビームを走査する、2個の四極電磁石、あるいは2個の六極電磁石と、を備えた
    ことを特徴とするスキャニング照射装置。
  5. 請求項1または請求項4に記載のスキャニング照射装置を備えた
    ことを特徴とする粒子線治療システム。
  6. 加速器によって生成された荷電粒子ビームを目的の位置へ走査する走査電磁石を備えたスキャニング照射装置の調整方法であって、
    前記加速器から照射点に至るまでのビーム経路上に存在する電磁石の前記目的の位置に対応した励磁量を求める工程と、
    前記目的の位置に対応した走査電磁石の励磁量に加えて、前記求めた電磁石の前記目的の位置に対応した励磁量をテーブルデータとして記憶部に記憶させる工程と、を有する
    ことを特徴とするスキャニング照射装置の調整方法。
  7. 請求項6に記載のスキャニング照射装置の調整方法において、
    前記電磁石の励磁量を求める工程では、前記荷電粒子ビームのサイズが照射位置によらず一定値となるようにビームに対する擾乱要素を加味した輸送行列と前記擾乱要素を加味しない理想的な輸送行列とを計算し、前記理想的な輸送行列から計算されるビームサイズを目標値として前記励磁量を算出する
    ことを特徴とするスキャニング照射装置の調整方法。
  8. 請求項6に記載のスキャニング照射装置の調整方法において、
    前記電磁石の励磁量を求める工程では、前記走査電磁石を前記目的の位置に対応した励磁量に励磁した状態で前記荷電粒子ビームの通過位置およびサイズを計測し、計測された前記荷電粒子ビームの通過位置およびサイズが所定値となるように前記電磁石の励磁量を調整する工程を前記目的に位置に対応したすべての前記走査電磁石の励磁量で行うことによって前記励磁量を求める
    ことを特徴とするスキャニング照射装置の調整方法。
  9. 請求項6に記載のスキャニング照射装置の調整方法において、
    前記ビーム経路上に存在する電磁石を、2個の四極電磁石、あるいは2個の六極電磁石の何れかとする
    ことを特徴とするスキャニング照射装置の調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023273577A1 (zh) * 2021-07-02 2023-01-05 散裂中子源科学中心 一种用于加速器励磁曲线转换的系统
WO2023243143A1 (ja) * 2022-06-15 2023-12-21 株式会社日立製作所 ビームモニタ装置、加速器及び放射線治療装置及びビーム測定方法

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