JP2019193208A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送線路に不正な装置が接続されたことを検知できる可能性を、高めることのできる電子制御装置を提供する。【解決手段】伝送線路11を介して他の装置と通信するECU1は、取得部25と、記憶部26と、判定部27と、を備える。取得部25は、伝送線路11から、伝送線路11の電気的特性によって変わる情報を取得する。記憶部26には、取得部により取得された情報が記憶される。判定部27は、取得部25により取得された最新の前記情報と、取得部25により過去に取得されて記憶部26に記憶されている前記情報とを比較し、両方の情報が同じでないと判定した場合には、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、他の装置と伝送線路を介して通信する電子制御装置に関する。
例えば、下記の特許文献1には、通信バスから所定周期よりも短い時間間隔でデータが受信された場合に、そのデータが不正データであると判定する不正判定部、を備えた電子制御装置が記載されている。
特開2014−236248号公報
発明者の詳細な検討の結果、下記の課題が見出された。
特許文献1の技術では、正規の装置とは別の装置であって、通信処理の面(即ち、ソフトウェアの面)では正規の装置と区別できないように模倣された不正装置が、正規の装置とすり替えられて伝送線路に接続された場合、その不正装置の存在を検知することができない。尚、正規の装置とは、伝送線路に本来接続される装置のことである。
そこで、本開示の1つの局面は、伝送線路に不正な装置が接続されたことを検知できる可能性を、高めることのできる電子制御装置を提供する。
本開示の1つの態様による電子制御装置は、伝送線路(11)に接続され、該伝送線路を介して他の装置と通信する。そして、この電子制御装置は、取得部(25,S110,S111,S112,S113,S114)と、記憶部(26)と、判定部(27,S140,S150)と、を備える。
取得部は、伝送線路から、当該伝送線路の電気的特性によって変わる情報を取得する。記憶部には、取得部により取得された前記情報が記憶される。判定部は、取得部により取得された最新の前記情報と、取得部により過去に取得されて記憶部に記憶されている前記情報とを比較し、両方の前記情報が同じでないと判定した場合には、前記伝送線路に不正な装置が接続されたと判定する。
通信処理の面で正規の装置と区別できないように模倣された不正な装置であっても、その不正な装置が伝送線路に接続された場合には、伝送線路の電気的特性が変わって、取得部により取得される情報が変化する可能性が高い。このため、上記電子制御装置の構成によれば、伝送線路に不正な装置が接続されたことを検知できる可能性を、高めることができる。
尚、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の電子制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の不正検知部で実施される処理のフローチャートである。 第1、第2実施形態の作用を説明する説明図である。 第2実施形態の不正検知部で実施される処理のフローチャートである。 第3実施形態の不正検知部で実施される処理のフローチャートである。 第3実施形態を説明する説明図である。 第4実施形態の不正検知部で実施される処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すように、第1実施形態の電子制御装置(以下、ECU)1は、例えば車両のパワートレインを制御する装置であり、伝送線路11に接続される。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。伝送線路11には、他の装置として、ECU2,3も接続される。そして、ECU1は、伝送線路11を介してECU2,3と通信する。図1では、他の装置として、2つのECU2,3が図示されているが、他の装置は、1つあるいは3つ以上であっても良い。
ECU1は、当該ECU1の動作を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコン)21と、受信部22と、送信部23と、を備える。尚、図示は省略されているが、マイコン21は、CPUと、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を備える。メモリには、CPUにより実行されるプログラムが格納されている。
受信部22は、伝送線路11にて伝送される通信信号を、デジタル信号に変換して、マイコン21に出力する。送信部23は、マイコン21から出力される送信対象のデジタル信号を、伝送線路11に送出する。
更に、ECU1は、伝送線路11に不正な装置が接続されたことを検知するための機能部として、不正検知部24を備える。不正な装置とは、伝送線路11に本来接続される正規の装置(例えば、ECU1〜3)とは別の装置である。不正検知部24は、取得部25と、記憶部26と、判定部27と、信号出力部28と、を備える。
取得部25は、伝送線路11から、当該伝送線路11の電気的特性によって変わる所定の情報(以下、特性情報)を取得する。記憶部26は、例えば、データの書き込みが可能な不揮発性メモリによって構成されている。記憶部26には、取得部25により取得された特性情報が記憶される。判定部27は、取得部25により取得された最新の特性情報と、取得部25により過去に取得されて記憶部26に記憶されている特性情報とを比較し、両方の特性情報が同じでないと判定した場合には、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定する。信号出力部28は、判定部27により、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定された場合に、送信部23に指令することにより、伝送線路11に、伝送線路11上の通信信号を無効化するための信号(以下、通信無効化信号)を出力する。無効化とは、通信プロトコルに適合しない信号にすることである。
取得部25、判定部27及び信号出力部28の一部又は全部は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されても良い。例えば、これらがハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されても良い。また、取得部25、判定部27及び信号出力部28は、1つ以上のマイコンによって実現されても良い。この場合、取得部25、判定部27及び信号出力部28の各機能は、マイコンのCPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。例えば、マイコンが備えるメモリが
、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。
ECU2,3も、ECU1と同様のマイコン21、受信部22及び送信部23を備える。また、ECU2,3も、ECU1と同様の不正検知部24を備えて良い。
また、本実施形態において、伝送線路11は、図1にて点線の円内に示されるように、高電位側信号線11Hと低電位側信号線11Lとを備える。つまり、伝送線路11は、2つの信号線11H,11Lによってハイレベル及びローレベルに変化する差動信号を通信信号として伝送する、差動伝送線路である。
図3における上段に示すように、本実施形態では、伝送線路11が非ドライブ状態の場合に、高電位側信号線11Hの電圧SHと、低電位側信号線11Lの電圧SLとが、中間電圧として例えば1.5Vになる。そして、信号線11H,11Lの電圧SH,SLが両方とも1.5Vの場合、差動信号の電圧(即ち、差動電圧)は、ローレベルの電圧としての0Vになる。つまり、差動信号はローレベルとなる。
また、伝送線路11が、ECU1〜3の何れかの送信部23によってドライブされると、高電位側信号線11Hの電圧SHは例えば2.5Vになり、低電位側信号線11Lの電圧SLは例えば0.5Vになる。このため、差動電圧は、ハイレベルの電圧としての2Vになる。つまり、差動信号はハイレベルになる。
尚、図示はされていないが、ECU1〜3の各々において、高電位側信号線11Hと低電位側信号線11Lとの両端は、所定の抵抗値(例えば100Ω)を有する抵抗素子により終端されている。
また、本実施形態において、通信プロトコルは、例えば車載LANのプロトコルの1つであるCANである。CANは登録商標である。CANにおいて、差動信号のローレベルは、劣勢な方のレベルであって、レセッシブと呼ばれ、差動信号のハイレベルは、優勢な方のレベルであって、ドミナントと呼ばれる。伝送線路11において、レセッシブの信号は、伝送線路11にドミナントの信号が出力されることで、ドミナントの信号になる。
[1−2.処理]
次に、第1実施態様の不正検知部24で実施される処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。図2の処理は、例えば、伝送線路11に通信信号が伝送されたことがマイコン21により検知されると、実施される。
図2の処理が開始されると、不正検知部24では、S110にて、取得部25が、伝送線路11上の通信信号を監視して、通信信号のレベル変化に伴い該通信信号に発生するリンギングの特徴を示す特徴情報を、前述の特性情報として取得する。リンギングとは、信号の振動のことである。
例えば、取得部25は、高電位側信号線11Hの電圧SHの波形を、通信信号として監視する。そして、取得部25は、図3における点線円内に示すように、電圧SHが増加変化した場合の該電圧SHの最大値SHmax、即ち、電圧SHに生じるリンギングの最大値SHmaxを、通信信号におけるリンギングの特徴情報(即ち、特性情報)として測定し取得する。
取得部25は、次のS120にて、予め定められた記憶実施条件が成立しているか否かを判定し、記憶実施条件が成立していると判定した場合には、S130に進み、上記S110で取得した特性情報を、記憶部26に記憶する。このS130の処理が行われた場合
、図2の処理は終了する。尚、記憶実施条件は、伝送線路11に不正な装置が接続されていないと考えられる条件であれば良く、例えば、ECU1が車両に組み付けられた直後である、という条件で良い。また、記憶実施条件は、例えば、車両が車両の販売店(即ち、ディーラ)で整備された直後である、という条件でも良い。
一方、取得部25が、上記S120でNOと判定した場合、即ち、記憶実施条件が成立していないと判定した場合には、S130の処理が行われず、次のS140にて、判定部27が動作する。
S140にて、判定部27は、取得部25により今回のS110で取得された最新の特性情報と、記憶部26に記憶されている特性情報、即ち、取得部25により過去に取得された特性情報とを比較して、両方の特性情報が同じであるか否かを判定する。
例えば、判定部27は、今回のS110で取得された特性情報の値(以下、今回値)と、記憶部26に記憶されている特性情報の値(以下、過去値)との、差の絶対値を、差分値として算出し、その差分値が所定値より小さいか否かを判定する。
そして、判定部27は、差分値が所定値よりも小さいと判定した場合には、今回値と過去値とが同じである、つまり、最新の特性情報と記憶部26内の特性情報とが同じである、と判定する。そして、この場合、図2の処理は終了する。
また、判定部27は、差分値が所定値よりも小さくないと判定した場合には、今回値と過去値とが同じでない、つまり、最新の特性情報と記憶部26内の特性情報とが同じでない、と判定する。そして、この場合、判定部27は、S150にて、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定する。
判定部27により、伝送線路11への不正な装置の接続が判定されると、S160にて、信号出力部28が、送信部23に指令することにより、伝送線路11に通信無効化信号を出力する。その後、図2の処理は終了する。
通信無効化信号としては、例えば、複数ビット分のドミナントの信号が出力される。信号出力部28により伝送線路11に複数ビット分のドミナントの信号が出力されると、他の装置が伝送線路11に出力した通信信号は、ドミナントに固定されて無効な通信信号になる。無効な通信信号とは、通信プロトコルに適合しない通信信号、という意味である。
[1−3.作用例]
図3の下段において、実線の波形は、伝送線路11に不正な装置が接続されていない場合(即ち、正常時)に、ECU1に入力される電圧SHの波形である。
一方、図3の下段において、点線の波形は、ECU2,3の何れかに代えて、ECU2,3とは異なる通信系ハードウェアを有した不正な装置が、伝送線路11に接続された場合(即ち、異常時)に、ECU1に入力される電圧SHの波形である。通信系ハードウェアとは、伝送線路11に電気的に接続されるハードウェアである。
そして、図3の例では、不正な装置に備えられた通信系ハードウェアのうち、信号線11H,11Lの両端に接続される抵抗素子(即ち、終端抵抗素子)の抵抗値が、ECU2,3に備えられる終端抵抗素子の抵抗値よりも小さい。このため、この不正な装置が伝送線路11に接続された場合、ECU1に入力される電圧SHは、正常時と比較すると、全体的に低くなり、且つ、リンギングの最大値も小さくなっている。
よって、このような不正な装置が伝送線路11に接続された場合には、取得部25により伝送線路11から取得される特性情報、具体的には、リンギングの特徴情報であり、更に具体的には、電圧SHに生じるリンギングの最大値SHmaxが、正常時から変わる。このため、判定部27により、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定される。そして、信号出力部28により、伝送線路11に通信無効化信号が出力される。
[1−4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)通信処理の面で正規の装置と区別できないように模倣された不正な装置であっても、その不正な装置が伝送線路11に接続された場合には、伝送線路11の電気的特性が変わって、取得部25により取得される特性情報が変化する可能性が高い。このため、ECU1によれば、伝送線路11に不正な装置が接続されたことを検知できる可能性を、高めることができる。
(1b)取得部25及び判定部27は、伝送線路11に通信信号が伝送された場合に動作する。そして、判定部27により、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定された場合に、信号出力部28が、伝送線路11に通信無効化信号を出力する。このため、不正な装置が不正な通信信号を伝送線路11に出力したとしても、その不正な通信信号を無効にして、通信システムへの悪影響を抑制することができる。
(1c)取得部25は、伝送線路11から、特性情報として、通信信号におけるリンギングの特徴を示す特徴情報を取得する。このため、伝送線路11に不正な装置が接続されたことを、リンギングの変化によって検知することができる。
尚、他の例として、例えば、取得部25は、高電位側信号線11Hの電圧SHが減少変化した場合の最小値、即ち、電圧SHに生じるリンギングの最小値を、通信信号におけるリンギングの特徴情報として測定しても良い。
また、取得部25は、電圧SHがレベル変化し始めてから、電圧SHの単位時間当たりの変化量が所定値以内になるまでの安定収束時間を、通信信号におけるリンギングの特徴情報として測定しても良い。
また、取得部25は、電圧SHの最大値、最小値及び安定収束時間のうちの2つ以上を、通信信号におけるリンギングの特徴情報として測定しても良い。
また、取得部25は、電圧SLの波形を、通信信号として監視し、電圧SHを監視する場合と同様に、電圧SLのレベル変化時における最大値、最小値及び安定収束時間の1つ以上を、通信信号におけるリンギングの特徴情報として測定しても良い。
また、取得部25は、電圧SHと電圧SLとの差である差動電圧の波形を、通信信号として監視し、電圧SHを監視する場合と同様に、差動電圧のレベル変化時における最大値、最小値及び安定収束時間の1つ以上を、通信信号におけるリンギングの特徴情報として測定しても良い。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施態様は、第1実施形態と比較すると、不正検知部24にて、図2の処理に代え
て、図4の処理が実施される点が異なる。そして、図4の処理では、図2の処理と比較すると、S110に代わるS111にて、取得部25が第1実施形態とは異なる動作をする。
[2−2.処理]
取得部25は、図4のS111では、伝送線路11に伝送された通信信号の変動幅を、前述の特性情報として取得する。
例えば、取得部25は、高電位側信号線11Hの電圧SHを監視して、図3における下段に示すように、該電圧SHの変動幅Wを、通信信号の変動幅(即ち、特性情報)として測定し取得する。尚、図3の下段に示される変動幅Wは、リンギングが無くなっている波形部分での変動幅であるが、測定対象の変動幅Wは、リンギングを含めた変動幅であっても良い。
[2−3.作用例]
図3の例では、不正な装置が伝送線路11に接続された場合、ECU1に入力される電圧SHは、正常時と比較すると、全体的に低くなり、且つ、変動幅も小さくなっている。よって、このような不正な装置が伝送線路11に接続された場合には、取得部25により伝送線路11から取得される特性情報、具体的には、通信信号の変動幅であり、更に詳しくは、電圧SHの変動幅が、正常時から変わる。このため、判定部27により、伝送線路11に不正な装置が接続されたと判定される。そして、信号出力部28により、伝送線路11に通信無効化信号が出力される。
[3−4.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a),(1b)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)取得部25は、伝送線路11から、特性情報として、通信信号の変動幅を取得する。このため、伝送線路11に不正な装置が接続されたことを、通信信号の変動幅の変化によって検知することができる。
尚、他の例として、例えば、取得部25は、低電位側信号線11Lの電圧SLの変動幅を、通信信号の変動幅として測定しても良い。また、取得部25は、電圧SHと電圧SLとの差である差動電圧の変動幅を、通信信号の変動幅として測定しても良い。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第3実施態様は、第1実施形態と比較すると、不正検知部24にて、図2の処理に代えて、図5の処理が実施される点が異なる。そして、図5の処理では、図2の処理と比較すると、S110に代わるS112にて、取得部25が第1実施形態とは異なる動作をする。
[3−2.処理]
取得部25は、図5のS112では、伝送線路11のSパラメータを、前述の特性情報として取得する。
例えば、取得部25は、図6に示すように、高電位側信号線11Hに接続された端子Paから、高電位側信号線11Hに、Sパラメータを測定するための所定周波数の信号a1を入力し、低電位側信号線11Lに接続された端子Pbから、信号a1の反射信号b1を取り込む。そして、信号a1と信号b1との比から、SパラメータS11を算出する。尚、図6における接続回路31は、ECU1の外部において、信号線11H,11Lの間に接続されている回路の総称である。また、算出されるSパラメータS11は、複素数であり、大きさと位相を有する。このため、SパラメータS11の大きさと位相との両方又は一方が、特性情報として扱われて良い。
[3−3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a),(1b)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(3a)取得部25は、伝送線路11から、特性情報として、伝送線路11のSパラメータを取得する。このため、伝送線路11に不正な装置が接続されたことを、Sパラメータの変化によって検知することができる。不正な装置の通信に関する電気的特性が正規の装置と異なれば、伝送線路11の反射特性が変わるからである。
[4.第4実施形態]
[4−1.第1実施形態との相違点]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第4実施態様は、第1実施形態と比較すると、不正検知部24にて、図2の処理に代えて、図7の処理が実施される点が異なる。そして、図7の処理では、図2の処理と比較すると、S110に代わるS113及びS114にて、取得部25が第1実施形態とは異なる動作をする。
[4−2.処理]
取得部25は、図7のS113では、伝送線路11に、通信に影響を与えない所定周波数の検知用信号を出力する。具体的には、信号線11H,11L間に検知用信号が出力される。検知用信号は、例えばサイン波または矩形波の信号で良い。
そして、取得部25は、次のS114にて、伝送線路11から上記検知用信号を、例えばフィルタ回路又はフィルタ処理によって抽出し、その抽出した検知用信号の変動幅を、前述の特性情報として測定し取得する。また、例えば、取得部25は、上記S114では、検知用信号の振幅を、特性情報として測定し取得しても良い。
[4−3.効果]
以上詳述した第4実施形態によっても、前述した第1実施形態の効果(1a),(1b)を奏する。不正な装置の通信に関する電気的特性が、正規の装置と異なれば、上記S114で測定される検知用信号の変動幅が変わるからである。
尚、図7の変形例として、取得部は、上記S113では、検知用信号として、通信に影響を与えない電圧値の直流電圧を、伝送線路11に出力し、上記S114では、伝送線路11の電圧、例えばドミナントの電圧を、特性情報として取得しても良い。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるこ
となく、種々変形して実施することができる。
例えば、伝送線路11は、差動伝送線路に限らず、単線の伝送線路であっても良い。
また例えば、図5または図7の処理は、伝送線路11に通信信号が伝送されていない場合、即ち通信停止中に、実施されても良い。この場合、信号出力部28によるS160の動作は行われなくて良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
また、上述したECU1の他、当該ECU1を構成要素とする通信システム、当該ECU1あるいは不正検知部24としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、不正装置検知方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1〜3…ECU、11…伝送線路、25…取得部、26…記憶部、27…判定部

Claims (6)

  1. 伝送線路(11)に接続され、前記伝送線路を介して他の装置と通信する電子制御装置であって、
    前記伝送線路から、前記伝送線路の電気的特性によって変わる情報を取得するように構成された取得部(25,S110,S111,S112,S113,S114)と、
    前記取得部により取得された前記情報が記憶される記憶部(26)と、
    前記取得部により取得された最新の前記情報と、前記取得部により過去に取得されて前記記憶部に記憶されている前記情報とを比較し、両方の前記情報が同じでないと判定した場合には、前記伝送線路に不正な装置が接続されたと判定するように構成された判定部(27,S140,S150)と、を備える、
    電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記取得部(25,S110)は、
    前記伝送線路に通信信号が伝送された場合に、前記伝送線路から、前記情報として、前記通信信号におけるリンギングの特徴を示す特徴情報を取得するように構成されている、
    電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記取得部(25,S111)は、
    前記伝送線路に通信信号が伝送された場合に、前記伝送線路から、前記情報として、前記通信信号の変動幅を取得するように構成されている、
    電子制御装置。
  4. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記取得部(25,S112)は、
    前記伝送線路から、前記情報として、前記伝送線路のSパラメータを取得するように構成されている、
    電子制御装置。
  5. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記取得部(25,S113,S114)は、
    前記伝送線路に所定周波数の検知用信号を出力し、前記伝送線路から、前記情報として、前記検知用信号の変動幅又は振幅を取得するように構成されている、
    電子制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記取得部及び前記判定部は、前記伝送線路に通信信号が伝送された場合に動作するように構成され、
    前記判定部により、前記伝送線路に不正な装置が接続されたと判定された場合に、前記伝送線路に前記通信信号を無効化するための信号を出力するように構成された信号出力部(28,S160)、を更に備える、
    電子制御装置。
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