JP2005267580A - 同期シリアル通信の異常チェック方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カスタムIC5は、CPU2から得るCLK信号から同期させるクロック数をカウントし、本来受信するビット数より多いと判断した場合、もしくは少ないと判断した場合には異常と判断した。
【選択図】 図1
Description
本実施例1の同期シリアル通信の異常チェック方法は、車両のABS(Anti-lock Brake System)のECU1(コントロールユニット)に用いるものである。ECU1は、ABSのための各種演算・制御を行うCPU2、カスタムIC5を有している。ECU1のカスタムIC5には、ABSを構成するセンサ及びABSで制御上使用する外部のセンサの出力が送られる。図1においては総じて各種センサ6とする。
CPU2とカスタムIC5は、通信バスにより接続し、以下の通信手段を有する構成とする。まず、CPU2は、通信相手を選択したことを示すCS(チップセレクト)信号をカスタムIC5に送信する手段を有する。またCPU2は、CS信号をLoレベルにする間、クロックカウント機能を有しないカスタムIC5へ同期通信を行うためのCLK(クロック)信号を送信する手段を有する。さらにCPU2は、CS信号をカスタムIC5に対してLoレベルにする間、カスタムIC5とのデータ送受信をクロックに基づいて通信する手段を有する。
このデータ通信バスは、CS信号及びCLK信号と同じ通信バスを用いてもよく、その際には、合成信号を生成するものとする。本実施例1では、データ信号の送受信とCS信号及びCLK信号は別の通信バスで行うものとする。
[オーバーラン及びアンダーランの検知処理]
図2は実施例1におけるカスタムIC5で実行するオーバーラン及びアンダーランの検知処理の流れを示すフローチャートで、以下に各ステップについて説明する。
(a)正常状態
本実施例1において、CPU2が各種センサの出力を制御に使用するために取り込みには、CS信号及びCLK信号をカスタムIC5に通信バスにより出力するとともに、要求情報を別の通信バスによりカスタムIC5へ送信する。
カスタムIC5では、CPU2からのCS信号がLoとなると、CLK信号の立下りをカウントする(ステップS1〜S3)。しかし、正常であるので、そのクロックを使用して8ビットデータに相当するデータ信号が生成され、CPU2へ送信される。
CPU2からカスタムIC5へのCLK信号に外乱ノイズが発生し、CLK信号の立ち下がりを多くした場合(図4参照)、カスタムIC5から送信されるデータ信号は、CLK信号に基づくように生成されるため、図4の下段の図のように9ビットのデータとしてCPU2へ誤ったデータ信号が送信される。CPU2では、CS信号をLoにする間、カスタムIC5からのデータを受け付けるため、図4下段に示すデータをそのまま受け付けてしまう。しかしながら、CPU2で行うパリティチェックでは、この9ビットのデータの「1」となっているビット数は偶数であるので、異常と検知されない。
CPU2からカスタムIC5へのCLK信号に外乱ノイズが発生し、CLK信号を周波数が少ない信号に変化させてしまった場合(図5参照)、カスタムIC5から送信されるデータ信号は、CLK信号に基づくように生成されるため、図5の下段の図のように7ビットのデータとしてCPU2へ誤ったデータ信号が送信される。
CPU2では、CS信号をLoにする間、カスタムIC5からのデータを受け付けるため、図5下段に示すデータをそのまま受け付けてしまう。CPU2のパリティチェックでは、図5に示すデータ「0101010」の場合には「1」の数が奇数となり異常が検出されるが、例えば「01010000」の場合にはパリティチェックでは、CPU2が異常を検知できないことになる。
(イ)請求項1又は請求項2に記載の同期シリアル通信の異常チェック方法において、所定回数通信異常と判断した場合は、前回値を保持したり、システム上安全な情報をセットすることを特徴とする同期シリアル通信の異常チェック方法。すなわち、1度異常と判断した場合でもノイズなどで、誤判断している可能性があるので、これを排除し、さらに多い所定回数異常を検出した場合にシステムとして異常を確定するため、誤作動や誤検知を防止してさらに確実なシステムにすることができる。
例えば、実施例1では、CLK信号の立下りを検知したが、別の検知方法を用いるようにしてもよい。
2 CPU
3 (CS信号及びCLK信号を送信する)通信バス
4 (データの送受信を行う)通信バス
5 カスタムIC
6 各種センサ
Claims (2)
- クロック同期を行うシリアル通信の異常チェック方法において、
同期させるクロック数をカウントする手段を備え、
本来受信するビット数より多いと判断した場合、もしくは少ないと判断した場合には異常と判断する、
ことを特徴とする同期シリアル通信の異常チェック方法。 - 請求項1に記載の同期シリアル通信の異常チェック方法において、
同期シリアル通信は、ICがCPUからのクロック信号に同期させて、CPUとのシリアル通信を行うものであり、
CPUは、ICからのデータ信号をパリティチェックし、
ICは前記カウント手段により、本来受信するビット数より多い、又は少ないことを判断し、異常の判定情報をCPUに送信し、
CPUは、前記パリティチェックで正常と判断しても、ICからの異常判定情報で異常情報を得ると、異常として対処する、
ことを特徴とする同期シリアル通信の異常チェック方法。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018148338A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | 株式会社ジャパン・アイディー | クロック同期式シリアルデータ受信回路およびバスシステム |
DE102019216660A1 (de) | 2018-11-07 | 2020-05-07 | Denso Corporation | Elektronische steuerungseinheit |
JP2021100194A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | オークマ株式会社 | ノイズ環境診断機能付き通信回路およびユニット |
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2004
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