JP2019192656A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクト部材の外方位置にシールドシェルを配置した構造において、コネクタ幅方向の小型化を容易に図ることを可能とする。【解決手段】第1コネクタ10の第1コンタクト部材13に対してコネクタ幅方向の外方に配置した第1シールドシェル12aからコネクタ幅方向の外方にグランド接続部12dを突出させるにあたって、両コネクタ10,20の嵌合時におけるグランド接続部12dの内方端面12d3を、第2シールドシェル22の板幅tの範囲内に配置することによって、第1シールドシェル12を、グランド接続部12dに対してコネクタ幅方向の内方に配置し、両コネクタ10,20の嵌合時に、第1シールドシェル12aに対してコネクタ幅方向の外方に配置される第2シールドシェル22を、従来よりもコネクタ内方に配置する構成を採用したものである。【選択図】図24

Description

本発明は、電気コネクタ装置に関する。
一般に、種々の電気機器において、スタッキングコネクタなどと呼ばれる基板接続用の電気コネクタ装置が広く採用されている。基板接続用電気コネクタ装置においては、例えば第1配線基板が連結された第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)の上方に、第2配線基板が連結された第2コネクタ(プラグコネクタ)が対向するように配置され、そのような上下の対向状態から、上方側の第2コネクタが、下方側の第1コネクタに向かって下降されるようにして押し込まれていき、それによって両電気コネクタ同士を嵌合状態とすることで、第1及び第2配線基板同士を電気的に接続する構造が採用されている。
このような基板接続用電気コネクタにおいては、特に近年の伝送信号の高周波化に伴って、いわゆるEMI(ELECTRO MAGNETIC INTERFERENCE)対策を施すことが要請されており、例えば下記特許文献1においては、電磁遮蔽用のシールドシェルを、コネクタ幅方向において信号伝送用のコンタクト部材の外方に配置することが行われている。
特許第6117415号公報
ところが、この場合、配線基板における、信号伝送用のコンタクト部材が接続される信号導電路と、シールドシェルの基板接続部が接続されるグランド導電路との間には、スパークの発生や半田材による短絡を回避するための間隔をコネクタ幅方向に設けておく必要がある。そのため、電気コネクタ装置の全体がコネクタ幅方向に大型化してしまうという問題がある。特に、下記の特許文献1にかかる電気コネクタ装置では、シールドシェルの基板接続部がコネクタ幅方向の内方に向かって折り込まれた構造になされていることから、シールドシェルの基板接続部が接続されるグランド導電路に対してコネクタ幅方向の外方位置にシールドシェルが張り出した構造となっている。そのため、電気コネクタ装置の全体をコネクタ幅方向に小型化することが難しくなっている。
一方、近年においては、伝送信号の多極化が進むに伴って、電気コネクタ装置がコネクタ幅方向に長尺化される傾向にある。そのような長尺状をなす電気コネクタ装置に設けられたシールドシェルは、細長状に延在する構造になされることによって撓みや変形を生じ易くなっており、予定したシールド機能やインピーダンス特性を得られないおそれがある。
そこで本発明の目的は、コンタクト部材に対してコネクタ幅方向の外方位置にシールドシェルを配置した構造において、コネクタ幅方向の小型化を容易に図ることができるようにした基板接続用電気コネクタ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、第1及び第2配線基板の主面にそれぞれ実装された状態で、嵌合状態になされる第1コネクタと第2コネクタとからなり、前記第1及び第2コネクタに設けられた絶縁性を有する第1及び第2ハウジングの各々に、信号接続用の導電性部材からなる第1及び第2コンタクト部材と、それら第1及び第2コンタクト部材に対するコネクタ幅方向の外方位置に、前記コネクタ幅方向に予め定められた板幅を有する導電性の第1及び第2シールドシェルとが取り付けられ、前記第1及び第2シールドシェルに設けられた第1及び第2基板接続部が、前記第1及び第2配線基板に設けられた第1及び第2グランド用導電路に電気的に接続されるものであって、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合された際に、前記第1シールドシェルにおけるコネクタ幅方向の外方端面と、前記第2シールドシェルにおけるコネクタ幅方向の内方端面とが、コネクタ幅方向に対向して互いに重なり合う関係となる電気コネクタ装置において、前記第1基板接続部が、前記第1シールドシェルの前記外方端面からコネクタ幅方向の外方に向かって突出するものであって、前記第1コネクタと第2コネクタとが嵌合された際に、前記第1基板接続部におけるコネクタ幅方向の内方端面が、コネクタ幅方向において前記第2シールドシェルの前記板幅の範囲内に配置される構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項1にかかる発明によれば、第1シールドシェルが、第1基板接続部に対してコネクタ幅方向の内方に配置されていることから、両コネクタが嵌合された際に、第1シールドシェルの外方に配置される第2シールドシェルが、従来よりもコネクタ内方に配置されることとなり、第1シールドシェルの第1基板接続部と第1コンタクト部材の信号接続部とのコネクタ幅方向における間の距離を確保しつつ、電気コネクタ装置の全体がコネクタ幅方向に小型化される。
また、請求項2にかかる発明のように、前記第1基板接続部が、前記第1シールドシェルの前記外方端面からコネクタ幅方向の外方に張り出す段差部と、その段差部から前記第1配線基板の主面に向かって突出する接続片部とを有していることが望ましい。
このような構成を備えた請求項2にかかる発明によれば、第1基板接続部の接続片部が第1配線基板の主面に向かって突出する分だけ、第1シールドシェルの全体が第1配線基板の主面から離れた状態に維持されることとなり、第1シールドシェルの内方に配置された第1コンタクト部材の信号伝送用導電路に対して、第1シールドシェルが干渉し難い状態となる。その結果、第1シールドシェルを信号伝送用導電路に近付けることが可能となり、第1シールドシェルの第1基板接続部が接続されるグランド用導電路を、第1コンタクト部材が接続される信号伝送用導電路に対してコネクタ幅方向に近付けることにより、更なる小型化を図ることができる。
さらに、請求項3にかかる発明のように、前記第1基板接続部は、前記第1ハウジングにおけるコネクタ幅方向の外方端面からコネクタ幅方向の外方に離間していることが可能である。
さらにまた、請求項4にかかる発明のように、前記第1ハウジングは、前記第1コンタクト部材に対してコネクタ幅方向に対向する部位に、前記コネクタ幅方向の外方端面を前記第1シールドシェルからコネクタ幅方向の内方に離間させる空隙部を有していることが望ましい。
このような構成を備えた請求項4にかかる発明によれば、空隙部を通して第1コンタクト部材の接続状態等が観察可能になるとともに、その空隙部の大きさを調整することによって、インピーダンス特性が好適な状態に調整可能となる。
また、請求項5にかかる発明のように、前記第1及び第2コンタクト部材が、コネクタ幅方向と直交するコネクタ長手方向に予め定められた間隔をなして複数配置されたものであって、コネクタ長手方向において、前記第1基板接続部が、隣接する前記第1コンタクト部材の間に配置されていることが可能である。
さらに、請求項6にかかる発明のように、前記第1及び第2コンタクト部材が、前記第1及び第2配線基板に設けられた第1及び第2信号伝送用導電路に電気的に接続されるものであって、前記第1及び第2信号伝送用導電路の少なくとも一部が、前記第1及び第2グランド用導電路に対してコネクタ幅方向に対向した状態に配置されていることが可能である。
さらにまた、請求項7にかかる発明のように、前記第1シールドシェルには、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合された際に、前記第2シールドシェルに弾性的に接触する板バネ片が設けられていることが可能である。
一方、請求項8にかかる発明では、請求項1にかかる発明における前記第1シールドシェルが、コネクタ長手方向に沿って延在するものであって、前記第1シールドシェルにおける延在方向の両端部の間部分には、前記第1ハウジングの一部に固定される係合片が設けられていることが望ましい。
このような構成を備えた請求項8にかかる発明によれば、第1シールドシェルが、係合片を介して第1ハウジングに強固に固定されることとなり、第1シールドシェルの変形のおそれがなくなることから、前記空隙部の大きさを一定に保つことができ、安定的なシールド機能が得られる。
以上述べたように本発明にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、コンタクト部材に対してコネクタ幅方向の外方位置にシールドシェルを配置した構造において、コネクタ幅方向の小型化を容易に図ることができる。
本発明の一実施形態にかかる第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)を上方側から表した外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかる第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)を上下反転した状態を表した外観斜視説明図である。 図1及び図2に示された本発明の一実施形態にかかる第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)を表した平面説明図である。 図1〜図3に示された本発明の一実施形態にかかる第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)を表した正面説明図である。 図1〜図4に示された本発明の一実施形態にかかる第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)を表した側面説明図である。 図4中のVI−VI線に沿った拡大横断面説明図である。 図4中のVII−VII線に沿った拡大横断面説明図である。 図4中のVIII−VIII線に沿った拡大横断面説明図である。 図1〜図8に示された本発明の一実施形態にかかる第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)を分解して表した外観斜視説明図である。 図1〜図9に示された第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)に嵌合される本発明の一実施形態にかかる第2コネクタ(プラグコネクタ)を上方側から表した外観斜視説明図である。 図10に示された本発明の一実施形態にかかる第2コネクタ(プラグコネクタ)を上下反転した状態を表した外観斜視説明図である。 図10及び図11に示された本発明の一実施形態にかかる第2コネクタ(プラグコネクタ)を表した平面説明図である。 図10〜図12に示された本発明の一実施形態にかかる第2コネクタ(プラグコネクタ)を表した正面説明図である。 図10〜図13に示された本発明の一実施形態にかかる第2コネクタ(プラグコネクタ)を表した側面説明図である。 図12中のXV−XV線に沿った拡大横断面説明図である。 図12中のXVI−XVI線に沿った拡大横断面説明図である。 図10〜図16に示された本発明の一実施形態にかかる第2コネクタ(プラグコネクタ)を分解して表した外観斜視説明図である。 本発明の一実施形態にかかる第1及び第2コネクタ同士を、第2コネクタを上にして嵌合させた状態を上方から表した外観斜視説明図である。 図18に示された第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態を上下反転した状態を表した外観斜視説明図である。 図18及び図19に示された第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態を表した平面説明図である。 図18及び図19に示された第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態を表した正面説明図である。 図18及び図19に示された第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態を表した側面説明図である。 図21中のXXIII−XXIII線に沿って配線基板とともに表した拡大横断面説明図である。 図21中のXXIV−XXIV線に沿って配線基板とともに表した拡大横断面説明図である。 第1コネクタ(リセプタクルコネクタ)が実装される配線基板の構造例を表した外観斜視説明図である。 第2コネクタ(プラグコネクタ)が実装される配線基板の構造例を表した外観斜視説明図である。
以下、本発明を適用した実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
[電気コネクタ装置の全体構造について]
図1〜図24に示された本発明の一実施形態にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、例えば、スマートフォン、或いはタブレット型コンピュータ等の各種電子機器内に配置された配線基板同士を電気的に接続するように用いられるものであって、図1〜図9に示された第1コネクタとしてのリセプタクルコネクタ10と、図10〜図17に示された第2コネクタとしてのプラグコネクタ20とから構成されている。そして、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10が、例えば図25に示されている第1配線基板P1の主面上に半田接合等によって実装されるとともに、プラグコネクタ(第2コネクタ)20が、例えば図26に示されている第2配線基板P2の主面上に半田接合等によって実装され、その実装状態になされた第1及び第2からなる両電気コネクタ10,20同士が、互いの配線基板の主面同士が対面するように配置されてから嵌合操作が行われることによって、上述した第1及び第2配線基板P1,P2が両電気コネクタ10,20を介して電気的な接続が行われる。
以下の説明においては、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10と、プラグコネクタ(第2コネクタ)20との嵌合方向を「上下方向」とし、その上下方向における下方位置に配置されたリセプタクルコネクタ10の上方位置にプラグコネクタ20が配置された上下の対面状態から、両電気コネクタ10,20同士が、位置合わせされた状態から、例えばプラグコネクタ20が下方向に押し込まれることによって、図18〜図24に示されているように両電気コネクタ10,20同士が嵌合状態になされる。
また、上述したような嵌合状態からプラグコネクタ(第2コネクタ)20が上方に向かって適宜の力で引き上げられることにより、下方のリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10からプラグコネクタ20が上方に抜去される構成になされている。このようにリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10に対してプラグコネクタ(第2コネクタ)20を嵌合・抜去する操作は、作業者の手で行われることに限られるものではなく、所定の治具や機械を使用することによって自動的に行うことも可能である。
なお、両電気コネクタ10,20同士の嵌合・抜去を行うにあたっては、下方に配置されたリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10に対して、上方に配置されたプラグコネクタ(第2コネクタ)20が上下反転された状態で対向配置されることとなるが、その上下を反転された状態で使用されるプラグコネクタ20単体の説明を行うにあたっては、反転前の状態、すなわち下方に配置された第2配線基板P2に対して、プラグコネクタ20を上方から実装した状態で説明する。
このような基板接続用電気コネクタ装置を構成しているリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10及びプラグコネクタ(第2コネクタ)20は、それぞれ細長状に延在する第1ハウジング11及び第2ハウジング21を有している。それらの第1ハウジング11及び第2ハウジング21は、絶縁性のプラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであるが、当該第1ハウジング11及び第2ハウジング21の長手方向に沿って、信号接続用の導電性部材からなる多数の第1コンタクト部材13及び第2コンタクト部材23が、所定のピッチで配列されている。これらの第1コンタクト部材13及び第2コンタクト部材23の配列方向である第1ハウジング11及び第2ハウジング21の長手方向を、以下において「コネクタ長手方向」と呼び、その「コネクタ長手方向」及び「上下方向」に直交する短手方向を「コネクタ幅方向」と呼ぶこととする。
これらの各第1ハウジング11及び第2ハウジング21は、特に図9及び図17に示されているように、当該第1ハウジング11及び第2ハウジング21の長手方向(コネクタ長手方向)における両端部分に基端部11a,11a及び21a,21aを有している。そして、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10においては、前記基端部11a,11aのコネクタ幅方向における中央部分同士をコネクタ長手方向に一体的に掛け渡すようにして中央凸部11bが設けられているとともに、プラグコネクタ(第2コネクタ)20においては、前記基端部21a,21aのコネクタ幅方向における中央部分同士をコネクタ長手方向に一体的に掛け渡すようにして中央凹部21bが設けられている。このように第1ハウジング11及び第2ハウジング21の基端部11a,11a及び21a,21aは、中央凸部11b及び中央凹部21bを介してコネクタ長手方向に対向する配置関係になされているが、それら基端部11a,11a及び基端部21a,21aにおけるコネクタ幅方向の両端部同士をコネクタ長手方向に掛け渡すようにして、第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22が取り付けられている。
これらの第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22は、薄板状金属部材等からなる導電性部材の折り曲げ構造体から形成されており、後述する第1コンタクト部材13及び第2コンタクト部材23に対するシールド壁部を構成するように、第1ハウジング11及び第2ハウジング21の外方部分を、コネクタ長手方向及びコネクタ幅方向の両側から挟んで平面略矩形状に取り囲む配置関係に装着されている。このときのリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10に装着されている第1シールドシェル12は、第1ハウジング11に対して上方からの圧入により固定されている一方、プラグコネクタ(第2コネクタ)20に装着された第2シールドシェル22は、第2ハウジング21に対して、上方からの圧入又はインサート成形により固定されている。
また、図1に示されているように、上述した第1ハウジング11の中央凸部11bには、凹溝状をなすコンタクト取付け溝11cが、コネクタ長手方向に沿って一定の間隔で並列するように凹設されているとともに、第2ハウジング21及び中央凹部21bにも、コンタクト取付け溝(図示省略)が、コネクタ長手方向に沿って一定の間隔で並列するように凹設されている。そして、これらのコンタクト取付け溝11c等に対して、第1コンタクト部材13及び第2コンタクト部材23が、それぞれ圧入又はインサート成形により取り付けられている。これらの第1コンタクト部材13及び第2コンタクト部材23は、コネクタ長手方向に沿って一定の間隔で複数配列されている。
リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10、及びプラグコネクタ(第2コネクタ)20の全体構成は概略以上の通りであるが、以下において各部の詳細な構成及び配置関係について説明する。
まず、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10の第1ハウジング11に、圧入により取り付けられた第1コンタクト部材13、及びプラグコネクタ(第2コネクタ)20の第2ハウジング21にインサート成形により取り付けられた第2コンタクト部材23は、各々の電気コネクタ10,20ごとに、コネクタ長手方向に沿って略平行に延在する2列の電極列をそれぞれ形成する配置関係になされている。これら2列の電極列を構成している第1コンタクト部材13,13同士、及び第2コンタクト部材23,23同士は、コネクタ幅方向において対称的に向かい合う配置関係になされている。以下の説明においては、これらの対称的な配置関係になされた第1コンタクト部材13,13同士、及び第2コンタクト部材23,23同士を区別することなく同一の説明としている。
[リセプタクルコネクタのコンタクト部材について]
より具体的には、まずリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10の第1コンタクト部材13が取り付けられている第1ハウジング11の中央凸部11bには、特に図8に示されているように、上述した2列の電極列同士の間部分、すなわちコネクタ幅方向の中央部分に、底面板から上方に突出する仕切り板11dが、コネクタ長手方向に沿って帯板状をなして延在するように設けられている。この仕切り板11dは、上述したコンタクト取付け溝11cのコネクタ幅方向における溝底部分を構成するものであるが、その仕切り板11dと、当該仕切り板11dのコネクタ幅方向の両側に立設された長手側壁部11e,11eとの間の空間部分に、両側の電極列を構成している一対の第1コンタクト部材13,13が、コネクタ幅方向に対称的な形状をなすように向かい合った位置関係で配置されている。
これらの各第1コンタクト部材13は、コネクタ幅方向におけるコネクタ中心部分から外方に向かって湾曲状をなして延在するように折り曲げられた金属製の帯板状部材から形成されており、上述したコンタクト取付け溝11cに対して、下方からの圧入により取り付けられている。この第1コンタクト部材13においては、略U字形状に延在するように折り曲げ形成された嵌合凹部13aが、上述した仕切り板11d寄りのコネクタ中心寄りの部分に凹形状をなして窪むように形成されており、その嵌合凹部13aの内方空間に、相手嵌合体であるプラグコネクタ(第2コネクタ)20の第2コンタクト部材23の一部が、上方から挿入される構成になされている。
すなわち、上述したように略U字形状をなして延在する第1コンタクト部材13の嵌合凹部13aは、コネクタ幅方向に延在する底辺部13bの両側から上方に向かって立ち上がる外方立上辺部13c及び内方立上辺部13dを有している。これら内外の両立上辺部13c,13dのうち、コネクタ幅方向における外方に配置された外方立上辺部13cは、上述した長手側壁部11aに凹設されたコンタクト取付け溝11cに対して下方側から圧入されることにより固定状態になされている。そして、その固定状態になされた外方立上辺部13cからコネクタ中心(内方)に向かって上述した底辺部13bが片持ち状に延出しているとともに、その底辺部13bを介して内方立上辺部13dが、同じく片持ち状に延出している。この内方立上辺部13dは、コネクタ中心寄りの仕切り板11dに近接するように配置されており、上述したように固定状態になされた外方立上辺部13cに対して、コネクタ幅方向に対向する方向に弾性変位可能になされている。
コネクタ中心側に配置された内方立上辺部13dの上端部分は、上述した嵌合凹部13aの内方空間に向かって湾曲形状をなして張り出すように折り曲げ形成されており、その湾曲状の折り曲げ部分のうち、嵌合凹部13aの内方空間に張り出した部位に内方接点部13eが凸形状をなすように形成されている。この内方接点部13eは、前述したように嵌合凹部13aの内方空間に、プラグコネクタ(第2コネクタ)20の第2コンタクト部材23の一部が挿入された際に、当該第2コンタクト部材23の一部に接触して電気的に接続される関係になされている。この点については後段において詳細に説明する。
また、コネクタ外方側に配置された外方立上辺部13cは、上述したように長手側壁部11aに設けられたコンタクト取付け溝11cの内部に挿入されており、嵌合凹部13aの内方空間に臨む部位に外方接点部13fが凸形状をなすように形成されている。この外方接点部13fは、前述したように嵌合凹部13aの内方空間に、プラグコネクタ(第2コネクタ)20の第2コンタクト部材23の一部が挿入された際に、当該第2コンタクト部材23の一部に接触して電気的に接続される関係になされている。この点に関しても、後段において詳細に説明する。
このように、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10の第1コンタクト部材13は、各々の第1コンタクト部材13の嵌合凹部13aごとに2箇所の内方接点部13e及び外方接点部13fが設けられた構成になされており、その第1コンタクト部材13ごとに設けられた内方接点部13e及び外方接点部13fを介して、プラグコネクタ(第2コネクタ)20の第2コンタクト部材23に対する信号伝送が行われる構成になされている。
また、このような第1コンタクト部材13における外方立上辺部13cは、上述した底辺部13bからリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10の上面位置まで立ち上げられてコネクタ外方側に向かって張り出した後に下方に向かって反転するように逆U字形状に折り曲げられており、当該リセプタクルコネクタ10の下面位置において、再びコネクタ外方側に向かって略直角に折れ曲がって第1コンタクト接続部(信号接続部)13gになされている。この第1コンタクト接続部13gは、コネクタ幅方向の外方に向かって略水平に延出しており、第1配線基板P1に対してリセプタクルコネクタ10が実装される際に、図25に示されているような第1配線基板P1上の信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに対して半田接合されるようになっている。この第1コンタクト接続部13gの半田接合は、長尺状の半田材を用いて全ての第1コンタクト接続部13gに対して一括的に行われる。
[プラグコネクタのコンタクト部材について]
次に、図17に示すように、プラグコネクタ(第2コネクタ)20における第2ハウジング21の中央凹部21bは、コネクタ長手方向(第2コンタクト23の配列方向)に沿って略平行に延在する一対の長手側壁部21d,21dを有している。それらの各長手側壁部21dには、凹溝状をなす複数のコンタクト取付け溝(図示省略)が、コネクタ長手方向に沿って一定の間隔で配列されており、それらのコンタクト取付けcに対して、第2コンタクト部材23が、2列の電極列を構成するようにインサート成形により取り付けられている。これら2列の電極列を構成している第2コンタクト部材23は、コネクタ幅方向において対称的に向かい合う配置関係になされている。
より具体的には、第2コンタクト部材23が取り付けられている第2ハウジング21の中央凹部21bは、特に図15及び図16に示されているように、上述した2列の電極列同士の間部分、すなわち両側の長手側壁部21d,21d同士の間部分がコネクタ長手方向に延在する凹状空間をなすように形成されているとともに、各長手側壁部21dを断面における外周から取り巻くようにして各第2コンタクト部材23が取り付けられている。これら両側の電極列を構成している一対の第2コンタクト部材23,23同士は、コネクタ幅方向に対称的な形状をなすように向かい合って配置されている。
そして、それらの各第2コンタクト部材23において、断面逆Uの字形状をなして上方に突出する部位が、嵌合凸部23aになされている。それらの嵌合凸部23aは、相手嵌合体であるリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10の第1コンタクト部材13に設けられた嵌合凹部13aに対して上方側から挿入され、第1コンタクト部材13が弾性変位することで、嵌合凹部13aの内部に受け入れられる構成になされている。
ここで、上述した第2コンタクト部材23における逆Uの字形状をなす嵌合凸部23aは、上下方向に略平行に延在するコネクタ中心寄りの内壁面と、コネクタ外方寄りの外壁面とを有しているが、それらコネクタ内外の各壁面には、内方接点部23b及び外方接点部23cがそれぞれ例えば凹形状をなすように形成されている。そして、双方の電気コネクタ10及び20同士が嵌合されて、前述したリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10に設けられた第1コンタクト部材13の嵌合凹部13aの内方空間に、プラグコネクタ(第2コネクタ)20に設けられた第2コンタクト部材23の嵌合凸部23aが挿入された際に、プラグコネクタ20の内方接点部23b及び外方接点部23cが、前述したリセプタクルコネクタ10の内方接点部13e及び外方接点部13fに対して弾性的に接触して電気的な接続が行われることで信号伝送が行われるようになっている。
また、第2コンタクト部材23の嵌合凸部23aの内壁部分は、下方に向かって延出しており、第2ハウジング21の底面部分の内部に埋設された状態になされている。この第2コンタクト部材23の埋設部分は、プラグコネクタ20の下面位置において、コネクタ幅方向の外方に向かって略直角に折れ曲がって延びており、その水平延在部分が第2コンタクト接続部(信号接続部)23dになされている。これらの第2コンタクト接続部23dは、プラグコネクタ20の実装時に、図26に示されているような第2配線基板P2上の信号伝送用導電路(信号パッド)P2aに対して半田接合される。これらの第2コンタクト接続部23dの半田接合は、長尺状の半田材を用いて全ての第2コンタクト接続部23dに対して一括的に行われる。
[リセプタクルコネクタのシールドシェルについて]
次に、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10にシールド壁部として設けられたシールドシェル12は、特に図9に示されているように、2体に分割された枠状構造体から形成されており、コネクタ幅方向に対称的に向き合うように対向配置された状態で第1ハウジング11に装着されている。これら一対の第1シールドシェル12,12の各々は、平面視において略コの字形状をなす薄板状金属の折曲部材から形成されており、それらの各シールドシェル12における平面略コの字形状の長辺部分を構成している長手側壁板12aが、コネクタ長手方向に沿って延在するように配置されているとともに、平面略コの字形状の短辺部分を構成している短手側壁板12bが、コネクタ幅方向に沿って延在するように配置されている。そして、これら一対のシールドシェル12,12を構成している長手側壁板12a,12a同士、及び短手側壁板12b,12b同士が、互いに略平行に対向した状態に配置され、そのような対向配置関係になされることによって、平面視したときの全体形状が略長方形状をなす枠体構造が構成されている。
ここで、各第1シールドシェル12の長手側壁板12aと短手側壁板12bとの連結部分である四隅部分には、第1ハウジング11に対する固定係止片12cが設けられている。それらの各固定係止片12cは、長手側壁板12a及び短手側壁板12bの上縁部分からコネクタ中心(内方)に向かって張り出すように延出しているが、短手側壁板12bから延出している固定係止片12cは、コネクタ中心(内方)への張り出し部分から下方に向かって逆U字状に延びるように折り曲げられた湾曲形状になされている。そして、その短手側壁板12bから延出している固定係止片12cが、前述した第1ハウジング11の基端部11aに対して上方から圧入されることによって、シールドシェル12の全体が第1ハウジング11に対して固定状態になされている。
このように、平面略長方形状の枠体構造からなる第1シールドシェル12が、第1ハウジング11の外周を全周にわたって囲むように構成されていることにより、第1ハウジング11に取り付けられた第1コンタクト部材13に対する電磁遮蔽が行われるようになっている。
特に、当該第1シールドシェル12の長手側壁板12aは、前述した第1コンタクト部材13の第1コンタクト接続部(信号接続部)13gからコネクタ幅方向に所定の間隔をなす位置に立設される配置関係になされており、当該シールドシェル12の長手側壁板12aが、第1コンタクト部材13の第1コンタクト接続部13gの外端面に対向しつつコネクタ長手方向(第1コンタクト部材13の配列方向)に延在している。これによって、第1コンタクト接続部13gを含む第1コンタクト部材13の全体に対する電磁遮蔽が、上述した第1コンタクト接続部13gとシールドシェル12の長手側壁板12aとの間の空間部分を介して適宜にインピーダンス整合された状態で良好に行われる構成になされている。
さらに、そのような第1シールドシェル12の長手側壁板12aに対して、上述した第1ハウジングの長手側壁部11eは、特に図6及び図8に示されているように、コネクタ幅方向の内方(コネクタ中心側)に、予め定められた間隔をなす空隙部11fを介して離間した状態に配置されている。この空隙部11fは、第1ハウジングの長手側壁部11eの外方端面におけるコネクタ長手方向の両端を除いた部分、すなわちコネクタ長手方向における、前述した第1コンタクト部材13と対向する範囲に配置されており、当該空隙部11fを設けることによって、第1ハウジングの長手側壁部11eの外方端面を、第1シールドシェル12の長手側壁板12aからコネクタ幅方向の内方に離間させる構成になされている。
このような空隙部11fを設けておけば、当該空隙部11fを通して第1コンタクト部材13の接続状態等が、上方から観察可能になる。また、その空隙部11fの大きさを調整することによって、当該空隙部11fに基づくインピーダンス特性が好適な状態に調整される。
このように本発明は、シールドシェルによるシールド機能やインピーダンス特性を好適に得ることができるようにした基板接続用電気コネクタ装置を提供することをも目的としている。
[第1基板接続部について]
一方、特に図7に示されているように、第1シールドシェル12の長手側壁板12aの下端縁部には、下方の第1配線基板P1の主面に向かって突出する板状突起片からなる第1基板接続部(グランド接続部)12dが一体的に形成されている。この第1基板接続部12dは、コネクタ長手方向に複数体にわたって設けられているが、それらコネクタ長手方向に配置された各第1基板接続部12dは、特に図4に示されているように、同じくコネクタ長手方向に隣接している第1コンタクト部材13,13同士の間に配置されている。
これらの各第1基板接続部(グランド接続部)12dを構成している板状突起片は、第1シールドシェル12の一部を構成している長手側壁板12aの下端縁部分からコネクタ幅方向の外方に向かって張り出すように形成されており、コネクタ長手方向に見たときの側面形状がクランク形状をなしている。すなわち、特に図7及び図24に示されているように、当該第1基板接続部12dは、上述した第1シールドシェル12におけるコネクタ幅方向の外方端面から、コネクタ幅方向の外方に向かって張り出す段差部12d1を有しているとともに、その段差部12d1からは、下方の第1配線基板P1の主面に向かって接続片部12d2が突出する構成になされている。
そして、その第1基板接続部(グランド接続部)12dの下端部分をなす接続片部12d2が、第1配線基板P1の主面上に形成されたグランド用導電路(グランドパッド)P1bに対して半田接合されることにより電気的な接続が行われることとなる。その場合における第1基板接続部12dの半田接合は、長尺状の半田材を用いて全ての第1基板接続部12dに対して一括的に行うことが可能である。
ここで、特に図24に示されているように、上述した第1基板接続部(グランド接続部)12dの接続片部12d2は、コネクタ幅方向(板厚方向)の内方に内方端面12d3を有しているが、その接続片部12d2の内方端面12d3は、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10にプラグコネクタ(第2コネクタ)20が嵌合された際に、第2シールドシェル22のコネクタ幅方向における板幅tの範囲内に配置される構成になされている。従って、第1シールドシェル12の長手側壁板12aは、接続片部12d2に対して、上述した第1基板接続部12dの段差部12d1が有するコネクタ幅方向の段差分にわたってコネクタ幅方向の内方に位置していることとなり、そのように第1シールドシェル12がコネクタ幅方向の内方に位置している分だけ、両電気コネクタ10,20同士の嵌合時に第1シールドシェル12の外方に配置される第2シールドシェル22が、従来よりもコネクタ幅方向の内方に配置され、それによって電気コネクタ装置全体の幅寸法がコネクタ幅方向に縮小されている。
また、第1シールドシェル12は、上述した第1基板接続部(グランド接続部)12dの接続片部12d2の高さ分にわたって、第1配線基板P1の主面から上方に離間した状態になされている。従って、第1シールドシェル12の下方部分には、第1配線基板P1に対して電気的な接続を行うための空間が形成されており、当該第1シールドシェル12に対してコネクタ幅方向の内方に配置された第1コンタクト部材13が接続される信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに対して、第1シールドシェル12が干渉し難い状態となっている。その結果、第1シールドシェル12を、信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに近付けることが可能となり、第1シールドシェル12が接続されるグランド用導電路(グランドパッド)P1bを第1コンタクト部材13が接続される信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに対してコネクタ幅方向に近付けることで、電気コネクタ装置全体の更なる小型化が図られるようになっている。
一方、上述した第1シールドシェル12の長手側壁板12aには、コネクタ幅方向に向かって張り出す板バネ片12eが切り起こすようにして設けられている。この板バネ片12eは、コネクタ長手方向に一定の間隔をなして複数設けられており、当該板バネ片12eの先端部分が、第1シールドシェル12の外表面からコネクタ幅方向の外方側に向かって斜めに張り出すように形成されている。
そして、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10に対してプラグコネクタ(第2コネクタ)20が上方側から嵌合された際に、上述した板バネ片12eの先端部分が、プラグコネクタ20の第2シールドシェル22に対して、内方から弾性的に接触する配置関係になされている。
さらに、第1シールドシェル12における延在方向(コネクタ長手方向)の両端部の間部分には、第1ハウジング11の一部に固定される複数(一対)の係合片12fが設けられている。すなわち、第1ハウジング11の長手側壁板12aにおけるコネクタ長手方向の途中部分には、上述した第1シールドシェル12の各係合片12fに対応した位置に、複数(一対)の係止部11gがコネクタ幅方向の外方に突出するように設けられている。これらの各係止部11gには、上下方向に貫通する係止穴が形成されており、その第1ハウジング11の係止部11gの各々に設けられた係止穴に対して第1シールドシェル12に設けられた係合片12fが上方から圧入されるようになっている。
このような構成としておけば、第1シールドシェル12全体が、係合片12fを介して第1ハウジング11に強固な固定状態に維持されることとなり、第1シールドシェル12の撓みや変形のおそれが回避されることから、空隙部11fの大きさを一定に保つことができ、好適なシールド機能(電磁遮蔽)及びインピーダンス特性が得られる。
[プラグコネクタのシールドシェルについて]
一方、特に図17に示されているように、プラグコネクタ(第2コネクタ)20にシールド壁部として設けられたシールドシェル22も、2体に分割された枠状構造体から形成されており、コネクタ幅方向に対称的に向き合うように対向配置された状態で第2ハウジング21に装着されている。これら一対の第2シールドシェル22,22の各々は、平面視において略コの字形状をなす薄板状金属の折曲部材から形成されており、それらの各シールドシェル22における平面略コの字形状の長辺部分を構成している長手側壁板22aが、コネクタ長手方向に沿って延在するように配置されている。
また、上述した長手側壁板22aにおけるコネクタ長手方向の両端部分には、他方のシールドシェル22に向かって略直角に折り曲げられた短手側壁板としての固定係止片22b,22bが一体的に連設されている。それらの各シールドシェル22の固定係止片(短手側壁板)22b,22bは、コネクタ幅方向に延出しており、第1ハウジング11のコネクタ長手方向における端縁部分を構成している基端部21a,21aの内部に圧入又はインサート成形により取り付けられており、それによってシールドシェル22の全体が第2ハウジング21に固定状態になされている。
上述した一対の第2シールドシェル22,22を構成している長手側壁板22a,22a同士は、互いに略平行に対向した状態に配置されるとともに、短手側壁板を構成している固定係止片22b,22b同士が、コネクタ幅方向に突き合わせ配置されることによって、平面視したときの全体形状が略長方形状をなす枠体構造が構成されるようになっている。
このように本実施形態にかかるプラグコネクタ(第2コネクタ)20においては、第2シールドシェル22の長手側壁板22aの両端部分に設けられた固定係止片(短手側壁板)22bが、第1ハウジング11の基端部21aの内部に挿入(埋設)状態になされていることから、第2ハウジング21のコネクタ長手方向の全長範囲内にシールドシェル22が収められた状態となっており、シールドシェル22が第2ハウジング21の外方に張り出すことがなく、コネクタ長手方向にコネクタ全体の小型化が図られるようになっている。加えて本実施形態では、第2シールドシェル22の第2基板接続部(グランド接続部)22cが、シールドシェル22を構成する板状部材の板厚の範囲内に収められた状態で配置されていることから、シールドシェル22の外方に張り出すことがなく、コネクタ幅方向においてもコネクタ全体の小型化が更に図られるようになっている。
また、前述したようにリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10及びプラグコネクタ(第2コネクタ)20の各々においては、平面略コ字形状をなす一対の第1シールドシェル12,12同士及び第2シールドシェル22,22同士が、コネクタ幅方向に対向配置されて枠体構造が構成されているが、それらの両電気コネクタ10,20同士が、図18〜図24に示されているように嵌合状態になされると、リセプタクルコネクタ10に設けられた第1シールドシェル12の外方に、プラグコネクタ20に設けられた第2シールドシェル22が配置され、コネクタ幅方向においては、第1シールドシェル12の長手側壁板12aに対して、コネクタ幅方向の外方位置に第2シールドシェル22の長手側壁板22aが配置される。
より具体的には、第1シールドシェル12の長手側壁板12aが有しているコネクタ幅方向の外方端面に対して、第2シールドシェル22の長手側壁板22aが有しているコネクタ幅方向の内方端面が、コネクタ幅方向に互いに対向して重なり合う関係となるとともに、第1シールドシェル12の短手側壁板12bにおけるコネクタ長手方向の外方端面の外方位置に、第2シールドシェル22の短手側壁板をなす固定係止片22bにおけるコネクタ長手方向の内方端面が、コネクタ長手方向に対向して互いに重なり合う関係となる。その結果、電気コネクタ装置の全周がシールド壁部により完全に覆われた状態となり、極めて良好なシールド機能が得られるようになっている。
ここで、第2シールドシェル22の長手側壁板22a及び固定係止片(短手側壁板)22bの下端縁部には、第2配線基板P2の表面に向かって下方に突出する板状突起片からなる第2基板接続部(グランド接続部)22cが、複数体にわたって形成されている。これらの各第2基板接続部22cを構成している板状突起片は、長手側壁板22a及び固定係止片(短手側壁板)22bと面一な表面を有して連続するように形成されており、長手側壁板22a及び固定係止片(短手側壁板)22bを構成する板状部材の板厚の範囲内に延在している。
上述した第2基板接続部(グランド接続部)22cの下端部は、図26に示されている第2配線基板P2の主面上に設けられたグランド用導電路(グランドパッド)P2bに対して半田接合されることで電気的な接続が行われるが、その場合の第2基板接続部22cの半田接合は、長尺状の半田材を用いて全ての第2基板接続部22cに対して一括的に行われる。
ここで、本実施形態における第2シールドシェル22の長手側壁板22aは、前述した第2コンタクト部材23の第2コンタクト接続部(信号接続部)23dからコネクタ幅方向に所定の間隔をなす位置において、第2配線基板P2の表面上に立設される配置関係になされている。すなわち、シールドシェル22の長手側壁板22aが、第2コンタクト部材23の第2コンタクト接続部23dの外端面に対してコネクタ長手方向に対向しつつ、コネクタ長手方向(第2コンタクト部材23の配列方向)に延在していることによって、第2コンタクト接続部23dを含む第2コンタクト部材23の全体に対する電磁遮蔽が、上述した第2コンタクト接続部23dとシールドシェル22の長手側壁板22aとの間の空間部分を介して適宜にインピーダンス整合された状態で良好に行われる構成になされている。
以上の通り本実施形態においては、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10及びプラグコネクタ(第2コネクタ)20の各々において、第1コンタクト接続部(信号接続部)13g及び第2コンタクト接続部(信号接続部)23dに対する電磁遮蔽作用を、それぞれのシールド壁部として設けられた第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22により得るようにしている。そして、両電気コネクタ10,20同士が嵌合された際にあっては、第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22が内外において二重に配置され、かつ第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22の一方と、両配線基板P1,P2のうちの一方との間に形成される隙間が、第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22の他方により部分的に覆われることから、電気コネクタ装置として極めて良好な電磁遮蔽作用が得られる。特に、第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22と第1及び第2配線基板P1,P2との隙間を効率的に塞ぐことができるため、十分なEMI対策が期待できる。
加えて、本実施形態においては、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10とプラグコネクタ(第2コネクタ)20とが嵌合された際に、特に図24に示されているように、第1シールドシェル12に設けられた第1基板接続部(グランド接続部)12dの上方位置に、第2シールドシェル22の長手側壁板22aが配置される。すなわち、第2シールドシェル22の長手側壁板22aのコネクタ幅方向における嵌合位置は、第1シールドシェル12の第1基板接続部12dに対してコネクタ幅方向に重なり合うこととなる。その結果、第1シールドシェル12の第1基板接続部12d及びその第1基板接続部12dが接続されるグランド用導電路(グランドパッド)P1bに対して、コネクタ幅方向における内方寄りの位置に第2シールドシェル12の長手側壁板22aが配置される。
すなわち、第1シールドシェル12が、第1基板接続部12dに対してコネクタ幅方向の内方に配置されていることから、両コネクタ10,20が嵌合された際に、第1シールドシェル12の外方に配置される第2シールドシェル22が、従来よりもコネクタ内方に配置されることとなる。従って、信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに対してグランド用導電路(グランドパッド)P1bがコネクタ幅方向の外方位置に離れている場合であっても、上述したように第2シールドシェル12の長手側壁板22aがコネクタ幅方向の内方に寄せられていることにより、電気コネクタ装置の全体がコネクタ幅方向に狭められて小型化が図られるようになっている。
さらに、本実施形態においては、第1シールドシェル12に設けられた第1基板接続部(グランド接続部)12dが、第1シールドシェル12におけるコネクタ幅方向の外方端面から同方向の外方に向かって張り出す段差部12d1から接続片部12d2が下方に向かって突出しており、その接続片部12d2が第1配線基板P1の主面に向かって突出している分だけ、第1シールドシェル12の全体が第1配線基板P1の主面から離れた状態に維持されている。従って、本実施形態における第1シールドシェル12は、第1コンタクト部材13に設けられた第1コンタクト接続部(信号接続部)13g及びその第1コンタクト部材13が接続される信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに対して干渉し難い状態となっている。
このように、第1シールドシェル12の下方に、第1コンタクト接続部(信号接続部)13gとの干渉を回避する空間部を備えた本実施形態によれば、第1シールドシェル12が、第1配線基板P1の主面に近接して第1コンタクト接続部13gと干渉し易くなっている場合に比して、第1シールドシェル12を、信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに近付けることが可能となり、第1シールドシェル12が接続されるグランド用導電路(グランドパッド)P1bを、第1コンタクト部材13が接続される信号伝送用導電路(信号パッド)P1aに対してコネクタ幅方向に近付けることで、電気コネクタ装置の全体の更なる小型化を図ることができる。
また、本実施形態においてプラグコネクタ(第2コネクタ)20に設けられた第2シールドシェル22は、両電気コネクタ10,20同士を嵌合した際に、当該第2シールドシェル22の長手側壁板22aの内壁面(内方端面)が、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10の第1シールドシェル12に設けられた板バネ片12eの先端部分に対して外方側から弾性的に接触する。これによって、第1シールドシェル12及び第2シールドシェル22同士が電気的な接続状態になされ、その板バネ片12eを通してグランド回路の一部が構成されることから、当該板バネ片12eの接触面積分だけ電気的導通性が向上してグランド抵抗が低減され、シールド特性が向上されるようになっている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、第1シールドシェル12に設けられた第1基板接続部(グランド接続部)12dを、コネクタ幅方向の外方に向かって張り出す段差部12d1を介して接続片部12d2を備えた側面略クランク形状をなす構成としているが、そのような段差部を介在させることなく、第1シールドシェル12の下端縁部を配線基板の表面に近接させた状態まで延ばし、その第1シールドシェル12の下端縁部から直接的に、第1基板接続部(グランド接続部)を長手側壁板22aの外方端面からの突出量を抑えてコネクタ幅方向の外方に向かって略水平に延出させた側面略L字形状をなす構成とすることも可能である。
また、上述した実施形態におけるコンタクト部材12,22は、対称的に向き合う2列の電極構成になされているが、当然ながら、単列(1列)の構成とすることも可能である。
以上のように本発明は、各種電子・電気機器に使用される多種多様な基板接続用電気コネクタ装置に対して広く適用することが可能である。
10 リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)
11 第1ハウジング
11a 基端部
11b 中央凸部
11c コンタクト取付け溝
11d 仕切り板
11e 長手側壁部
11f 空隙部
11g 係止部
12 第1シールドシェル(シールド壁部)
12a 長手側壁板
12b 短手側壁板
12c 固定係止片
12d 第1基板接続部(グランド接続部)
12d1 段差部
12d2 接続片部
12d3 内方端面
12e 板バネ片
12f 係合片
13 第1コンタクト部材
13a 嵌合凹部
13b 底辺部
13c 外方立上辺部
13d 内方立上辺部
13e 内方接点部
13f 外方接点部
13g 第1コンタクト接続部(信号接続部)
20 プラグコネクタ(第2コネクタ)
21 第2ハウジング
21a 基端部
21b 中央凹部
21d 長手側壁部
22 第2シールドシェル(シールド壁部)
22a 長手側壁板
22b 固定係止片(短手側壁板)
22c 第2基板接続部(グランド接続部)
23 第2コンタクト部材
23a 嵌合凸部
23b 内方接点部
23c 外方接点部
23d 第2コンタクト接続部(信号接続部)
P1 第1配線基板
P1a 信号伝送用導電路(信号パッド)
P1b グランド用導電路(グランドパッド)
P2 第2配線基板
P2a 信号伝送用導電路(信号パッド)
P2b グランド用導電路(グランドパッド)
本発明は、電気コネクタに関する。
そこで本発明の目的は、コンタクト部材に対してコネクタ幅方向の外方位置にシールドシェルを配置した構造において、コネクタ幅方向の小型化を容易に図ることができるようにした基板接続用電気コネクタ提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、配線基板の主面に接続された状態で使用され、他の電気コネクタが嵌合されるものであって、絶縁性を有するハウジングに、導電性部材からなる信号伝送用のコンタクト部材が取り付けられているとともに、そのコンタクト部材に対してコネクタ幅方向の外方の位置に、導電性を有するシールドシェルの側壁板が配置され、前記コンタクト部材には、前記配線基板の信号伝送用導電路に接続される信号接続部が設けられている一方、前記シールドシェルの側壁板に、前記配線基板のグランド用導電路に接続されるグランド接続部が設けられた電気コネクタにおいて、前記シールドシェルの側壁板における前記コネクタ幅方向の外方の端面が、前記グランド接続部における前記コネクタ幅方向の外方の端面に対して、前記コネクタ幅方向の内方に配置された構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項1にかかる発明によればシールドシェルの側壁板、グランド接続部に対してコネクタ幅方向の内方に配置されていることから、両コネクタが嵌合された際にシールドシェルの側壁板の外方に、嵌合の相手となるコネクタにおけるシールドシェルの側壁板が配置されることで、嵌合の相手となるコネクタにおけるシールドシェルの側壁板が、従来よりもコネクタ内方に配置されることとなりシールドシェルのグランド接続部コンタクト部材の信号接続部とのコネクタ幅方向における間の距離を確保しつつ、電気コネクタ装置の全体がコネクタ幅方向に小型化される。
また、請求項2にかかる発明のように、前記グランド接続部は、前記シールドシェルの側壁板における前記コネクタ幅方向の外方の端面から、前記コネクタ幅方向の外方に張り出す段差部を備えていることが望ましい。
さらに、請求項3にかかる発明のように、前記コンタクト部材は、前記他の電気コネクタのコンタクト部材に接続される接点部と、その接点部に対して前記コネクタ幅方向の外方に対向した状態で前記配線基板から立ち上がる外方立上辺部とを有し、前記信号接続部が、前記外方立上辺部から前記外方に折れ曲がって、前記外方立上辺部に近接又は接触した状態で前記配線基板に向かって延びる部分の端部に設けられていることが可能である。
さらにまた、請求項4にかかる発明のように、前記ハウジングには、当該ハウジングにおける前記コネクタ幅方向の外方の端面を、前記シールドシェルの側壁板から前記コネクタ幅方向の内方に離間させる空隙部が設けられ、前記空隙部に、前記信号接続部が配置されていることが望ましい。
このような構成を備えた請求項4にかかる発明によれば、空隙部を通しコンタクト部材の接続状態等が観察可能になるとともに、その空隙部の大きさを調整することによって、インピーダンス特性が好適な状態に調整可能となる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、コンタクト部材に対してコネクタ幅方向の外方位置にシールドシェルを配置した構造において、コネクタ幅方向の小型化を容易に図ることができる。
[電気コネクタ装置の全体構造について]
図1〜図24に示された本発明の一実施形態にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、例えば、スマートフォン、或いはタブレット型コンピュータ等の各種電子機器内に配置された配線基板同士を電気的に接続するように用いられるものであって、図1〜図9に示された本発明にかかる第1コネクタとしてのリセプタクルコネクタ10と、図10〜図17に示された第2コネクタとしてのプラグコネクタ20とから構成されている。そして、リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10が、例えば図25に示されている第1配線基板P1の主面上に半田接合等によって実装されるとともに、プラグコネクタ(第2コネクタ)20が、例えば図26に示されている第2配線基板P2の主面上に半田接合等によって実装され、その実装状態になされた第1及び第2からなる両電気コネクタ10,20、互いの配線基板の主面同士が対面するように配置されてから嵌合操作が行われることによって、上述した第1及び第2配線基板P1,P2が両電気コネクタ10,20を介して電気的な接続が行われる。

Claims (8)

  1. 第1及び第2配線基板の主面にそれぞれ実装された状態で、嵌合状態になされる第1コネクタと第2コネクタとからなり、
    前記第1及び第2コネクタに設けられた絶縁性を有する第1及び第2ハウジングの各々に、信号接続用の導電性部材からなる第1及び第2コンタクト部材と、それら第1及び第2コンタクト部材に対するコネクタ幅方向の外方位置に、前記コネクタ幅方向に予め定められた板幅を有する導電性の第1及び第2シールドシェルと、が取り付けられ、
    前記第1及び第2シールドシェルに設けられた第1及び第2基板接続部が、前記第1及び第2配線基板に設けられた第1及び第2グランド用導電路に電気的に接続されるものであって、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合された際に、前記第1シールドシェルにおけるコネクタ幅方向の外方端面と、前記第2シールドシェルにおけるコネクタ幅方向の内方端面とが、コネクタ幅方向に対向して互いに重なり合う関係となる基板接続用電気コネクタ装置において、
    前記第1基板接続部が、前記第1シールドシェルの前記外方端面からコネクタ幅方向の外方に向かって突出するものであって、
    前記第1コネクタと第2コネクタとが嵌合された際に、前記第1基板接続部におけるコネクタ幅方向の内方端面が、コネクタ幅方向において前記第2シールドシェルの前記板幅の範囲内に配置されることを特徴とする基板接続用電気コネクタ装置。
  2. 前記第1基板接続部が、前記第1シールドシェルの前記外方端面からコネクタ幅方向の外方に張り出す段差部と、その段差部から前記第1配線基板の主面に向かって突出する接続片部と、を有していることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  3. 前記第1基板接続部は、前記第1ハウジングにおけるコネクタ幅方向の外方端面からコネクタ幅方向の外方に離間していることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  4. 前記第1ハウジングは、前記第1コンタクト部材に対してコネクタ幅方向に対向する部位に、前記コネクタ幅方向の外方端面を前記第1シールドシェルからコネクタ幅方向の内方に離間させる空隙部を有していることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  5. 前記第1及び第2コンタクト部材が、コネクタ幅方向と直交するコネクタ長手方向に予め定められた間隔をなして複数配置されたものであって、
    コネクタ長手方向において、前記第1基板接続部が、隣接する前記第1コンタクト部材の間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  6. 前記第1及び第2コンタクト部材が、前記第1及び第2配線基板に設けられた第1及び第2信号伝送用導電路に電気的に接続されるものであって、
    前記第1及び第2信号伝送用導電路の少なくとも一部が、前記第1及び第2グランド用導電路に対してコネクタ幅方向に対向した状態に配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  7. 前記第1シールドシェルには、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合された際に、前記第2シールドシェルに弾性的に接触する板バネ片が設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  8. 前記第1シールドシェルが、コネクタ長手方向に沿って延在するものであって、
    前記第1シールドシェルにおける延在方向の両端部の間部分には、前記第1ハウジングの一部に固定される係合片が設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
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