JP2019191409A - 画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 定着温度の制御に必要な構成のコストアップを抑制する定着温度の制御方法を提供する。【解決手段】 画像データに基づき、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により記録材に形成された画像を定着する定着手段と、画像データを、記録材の搬送方向と直交する方向である主走査方向に第1の解像度かつ記録材の搬送方向である副走査方向に前記第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となる複数のエリアを含む変換データに変換する変換手段と、前記変換手段により変換された前記変換データを解析する解析手段と、前記解析手段により解析された解析結果に応じて、前記定着手段の定着温度を制御する温度制御手段と、を備える。【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置においては、形成する画像に応じて定着温度を適切に制御したいという要望がある。特許文献1では、画像データから求めたトナー量に応じて、定着温度を制御する方法が開示されている。具体的には、画像データの全領域を32ドット×32ドット等の大きさの複数のエリアに区切って、全てのエリアの中で最もトナー量が多いエリアのトナー量と画像全体の印字率から定着温度を制御している。つまり、最大トナー量が多ければ定着温度を上げ、最大トナー量が少なければ定着温度を下げて定着を行う。
特開2016−4231号公報
従来の方法により、形成する画像の印字率に応じた定着温度の制御を行うことができる。しかし、従来の方法では、画像データの全領域を解析し、最もトナー量の多いエリアを見つける制御を行うためには、画像データに対応する膨大なメモリや画像解析を行う処理速度の速いCPUなどの構成が必要となる。その結果、コストアップにつながってしまう可能性があるという課題があった。
本出願にかかる発明は、以上のような状況を鑑みてなされたものであり、定着温度の制御に必要な構成のコストアップを抑制する定着温度の制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、画像データに基づき、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により記録材に形成された画像を定着する定着手段と、画像データを、記録材の搬送方向と直交する方向である主走査方向に第1の解像度かつ記録材の搬送方向である副走査方向に前記第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となる複数のエリアを含む変換データに変換する変換手段と、前記変換手段により変換された前記変換データを解析する解析手段と、前記解析手段により解析された解析結果に応じて、前記定着手段の定着温度を制御する温度制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、定着温度の制御に必要な構成のコストアップを抑制する定着温度の制御方法を提供することができる。
画像形成装置100の概略構成図 画像形成装置100の制御部等を示したブロック図 フィルム加熱方式の定着装置6を示した概略構成図 定着温度の制御を行った場合の一例を示す図 定着温度を制御する方法を示したフローチャート 定着温度を制御する方法を行った結果を示す図 定着温度を制御する方法を行った結果を示す図 画像1〜画像6まで、記録材Pに形成されるさまざまなパターンの画像の例を示した図 定着温度を制御する方法を示したフローチャート 定着温度を制御する方法を行った結果を示す図 定着温度を制御する方法を行った結果を示す図 テキスト画像を示した図
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(第1の実施形態)
[画像形成装置の説明]
図1は、画像形成装置の概略構成図である。なお、ここでは一例としてモノクロ画像を形成する画像形成装置について説明するが、画像形成装置はこれに限られるものではない。例えば、感光ドラムから中間転写ベルトに一次転写された画像を記録材に二次転写する中間転写方式によりカラー画像を形成する画像形成装置や、感光ドラムから記録材に直接転写する直接転写方式によりカラー画像を形成する画像形成装置にも適応可能である。
感光体としての感光ドラム1は、OPC(有機光半導体)、アモルファスセレン、アモルファスシリコン等の感光材料をアルミニウム合金やニッケルなどで形成されたシリンダ上のドラム基体上に設けて構成したものである。感光ドラム1は、不図示の駆動手段としてのモータによって、矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
帯電手段としての帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面を所定の極性・電位に均一に帯電する。露光手段としてのレーザスキャナ3から照射されるレーザビームEによって、帯電された感光ドラム1の表面を走査することで、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。レーザスキャナ3は、画像情報に応じてレーザビームEを照射するか否かを制御する。このように制御されたレーザビームEを感光ドラム1の長手方向に走査することで、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4で現像剤(トナー)により現像され、画像として可視化される。現像装置4による現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、接触現像法などが用いられる。このように画像データに基づき画像を形成するための各部材を画像形成手段と称することもできる。
現像装置4により現像された感光ドラム1上の画像は、記録材Pに転写される。記録材Pは、給紙トレイ101に積載されており、給紙ローラ102によって1枚ずつ給紙される。給紙された記録材Pは、搬送ローラ103により搬送される。搬送されている記録材Pの先端は、トップセンサ104によって検知される。トップセンサ104の位置と転写ニップ部Tとの位置、及び記録材Pの搬送速度から、記録材Pの先端が転写ニップ部Tに到達するタイミングが求まる。記録材Pが転写ニップ部Tに到達するタイミングに応じて、感光ドラム1上の画像も転写ニップ部Tに移動され、転写手段としての転写ローラ5に転写バイアスを印加することで、記録材P上に転写される。
画像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置6へ搬送される。定着装置6における加熱部材10と加圧ローラ20との間の定着ニップ部にて挟持搬送されつつ、加熱・加圧されて、記録材Pの表面に画像が定着される。定着された記録材Pは、排紙ローラ106により画像形成装置100上に形成されている排紙トレイ107に排出される。なお排紙センサ105により記録材Pの先端及び後端が通過するタイミングを検知することで、ジャム等の発生がないかモニターしている。一方、記録材Pに転写されずに感光ドラム1上に残ったトナー(転写残トナー)は、クリーニング手段としてのクリーニング装置7のクリーニングブレード71によってクリーニングされる。このような一連の動作を行い、画像形成動作は終了する。
[制御部の構成]
図2は、画像形成装置100の制御部等を示したブロック図である。プリンタ制御部304は、コントローラ301(第1の制御部)とエンジン制御部302(第2の制御部)によって、画像形成装置100の制御を行っている。コントローラ301は、コントローラインターフェイス305を介してホストコンピュータ300と接続され、通信を行う。コントローラ301は、ホストコンピュータ300から受信した画像データに基づき、画像処理部303で文字コードのビットマップ化やグレイスケール画像のハーフトーニング処理等を行い、画像情報を生成する。そして、生成した画像情報をエンジン制御部302のビデオインターフェイス310を介して、制御手段としてのエンジン制御部302に送信する。つまり、コントローラ301とエンジン制御部302は、ビデオインターフェイス310を介して通信可能である。画像情報には画像処理部303で算出した定着温調を制御するための情報も含まれる。なお、定着温調を制御するための情報の具体的な算出方法については、後で詳しく説明する。
エンジン制御部302における、特定用途向け集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)314は、レーザスキャナ3の発光タイミングなどの画像形成に関する一部の制御を行っている。エンジン制御部302における、中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)311は、プリントモードや画像サイズ情報などに応じて、画像形成に関する一部の制御を行っている。CPU311は、必要に応じてRAM313に情報をストアする、ROM312若しくはRAM313に保存してあるプログラムを使用する、ROM312若しくはRAM313に保存してある情報を参照するなどを行う。これにより、定着制御部320で定着装置6における定着温度の制御、給紙搬送制御部330で給紙ローラ102の給紙速度や給紙間隔の制御、画像形成制御部340でプロセススピードや現像、帯電、転写などの制御を行う。さらに、コントローラ301は、ユーザがホストコンピュータ上で行った指示に応じて、プリント命令、キャンセル指示などをエンジン制御部302に送信し、印字動作の開始や中止などの制御も行う。
[定着装置]
図3は、フィルム加熱方式の定着装置6を示した概略構成図である。定着装置6は、加熱を行うフィルムユニット10と、加圧を行う加圧ローラ20により構成される。フィルムユニット10は、伝熱部材としての加熱用回転体である耐熱性フィルム(定着フィルム)13と、加熱部材である加熱ヒータ11と、ヒータ保持部材である断熱ステイホルダー12で構成される。また、フィルムユニット10に対向する位置に加圧ローラ)20が配置されている。定着フィルム13を介して加熱ヒータ11と加圧ローラ20とで形成されるニップ部において、画像tが形成された記録材Pを挟持搬送させる。これにより、画像tに加熱、加圧が行われることにより、画像tは記録材Pに定着される。
加熱ヒータ11における定着フィルム13との摺動面と反対側の面には、温度検知手段としてのサーミスタ14が配置されており、エンジン制御部302により加熱ヒータ11が所望の温度になるように制御されている。加熱ヒータ11は、セラミックであるアルミナ又は窒化アルミから成る基板(絶縁基板)113上に抵抗発熱層(発熱体)112を有する。そして、抵抗発熱層112の絶縁と耐摩耗性の為にオーバーコートガラス111で覆われていて、オーバーコートガラス111が定着フィルム13の内周面に接触する様に構成されている。
[定着フィルム]
定着フィルム13は、以下のような複合層フィルムである。まず、SUS等の薄い金属製素管やポリイミド等の耐熱樹脂とグラファイトなどの熱伝導フィラーを混練する。そして、混練したものを筒状に成型した基層の表面に、直接又はプライマ層を介してPFA、PTFE、FEP等の離型性層をコーティング又はチューブ被覆した複合層フィルムである。本実施形態で用いた定着フィルム13は、基層ポリイミドにPFAをコーティングしたものを用いた。総膜厚は70μmで、外周長は56mmである。
定着フィルム13は、内部の加熱ヒータ11及び断熱ステイホルダー12に摺擦しながら回転するため、加熱ヒータ11及び断熱ステイホルダー12と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため、加熱ヒータ11および断熱ステイホルダー12の表面に耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これにより、定着フィルム13はスムーズに回転することが可能となる。
[加圧ローラ]
加圧ローラ20は、鉄等からなる芯金21の上に絶縁性のシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムを発泡して弾性層22を形成し、その上に接着層としてプライマ処理されて接着性をもつRTVシリコーンゴムを塗布する。そして、更にPFA、PTFE、FEP等にカーボン等の導電剤を分散させたチューブを被覆又はコーティング塗工した離型層23を形成して構成されている。本実施形態では、ローラ外径は20mm、ローラ硬度は48°(Asker−C 600g加重)の加圧ローラを使用している。
加圧ローラ20は不図示の加圧手段により、長手方向両端部から加熱、定着に必要なニップ部を形成するべく15Kg・fで加圧されている。また、長手方向端部から芯金21を介して不図示の回転駆動により、図3の矢印の方向(反時計周り方向)に回転駆動される。これにより、定着フィルム13は断熱ステイホルダー12の外側を、図3の矢印方向(時計周り方向)に従動回転する。
[加熱ヒータ]
加熱ヒータ11は、定着フィルム13の内部に備えられ、基板113上に抵抗発熱層112を形成し、更にその上から薄肉のオーバーコートガラス111で覆われている。オーバーコートガラス111は耐電圧と耐摩耗性に優れていて、定着フィルム13に摺動する様に構成されている。本実施形態では、熱伝導率1.0W/m・K、耐圧特性2.5KV以上、膜厚70μmのものを使用した。本実施形態の加熱ヒータ11の基板113は、アルミナを用いた。寸法は幅6.0mm、長さ260.0mm、厚み1.00mm、熱膨張率は7.6×10−6/℃である。本実施形態の抵抗発熱層112は、銀パラジウム合金で形成され総抵抗値20Ω、抵抗率の温度依存性は700ppm/℃である。
[ホルダー]
断熱ステイホルダー12は、加熱ヒータ11を保持すると共に、ニップ部と反対方向への放熱を防ぎ、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。そして、定着フィルム13が余裕をもって外嵌され、回転自在に配置されている。本実施形態に用いたホルダー12は、材質液晶ポリマー、耐熱性260℃、熱膨張率6.4×10−5のものを用いた。
[定着制御部]
定着制御部320は、定着温度制御プログラムを有し、サーミスタ14の検知温度を基に加熱ヒータ11の温度を所定の定着温度に制御する。定着温度を制御する方法としては、比例項、積算項、微分項からなる以下の式(1)によるPID制御が好ましい。
f(t)=α1×e(t)+α2×Σe(t)+α3×(e(t)−e(t−1))・・・(1)
t:制御タイミング
f(t):タイミングtでの制御周期内のヒータ通電時間割合(1以上がフル点灯)
e(t):現在tの目標温度と実温度の温度差
e(t−1):前回t−1での目標温度と実温度の温度差
α1:P(比例)項ゲイン
α2:I(積分)項ゲイン
α3:D(微分)項ゲイン
式(1)の右辺における第1項から順に、比例制御、積分制御、微分制御に対応している。ここで、α1〜α3は制御周期内のヒータ通電時間割合の増減量に重み付けを行う為の比例係数である。定着装置6の特性に応じて、適宜α1〜α3を設定することで、最適な温度制御をすることができる。
f(t)の値に応じて、制御周期内でのヒータ通電時間を決定し、不図示のヒータ通電時間制御回路を駆動させて、ヒータ出力電力を決定する。また、D項が必要でなければ、D項ゲインを0に設定することでP項とI項のみが機能するPI制御で制御しても良い。本実施形態では、制御タイミングは制御周期である100msec間隔で更新し、P項ゲイン(α1)を0.05℃−1、I項ゲインを0.01℃−1(α2)、D項ゲインを0.001℃−1(α3)とした。f(t)の値が1である場合は、制御周期内の通電時間が最大となり、f(t)の値が1より大きい場合は、制御周期内の最大通電時間において通電する設定とした。
図4は、上述した定着温度の制御を行った場合の一例を示す図である。画像形成装置の動作に応じて、温度制御シーケンスを行う。図4に示すように、画像形成動作を開始してから、記録材Pの先端が定着ニップ部に突入するまでの期間とする前回転期間においては、定着温度To(℃)を180℃とする。また、記録材Pの先端が定着ニップ部に突入してから、記録材Pの後端が定着ニップ部を抜けるまでの期間とする通紙期間においては、定着温度T℃を190℃とする。ここでは、一例としてT℃を190℃としているが、定着温度T℃は190℃〜210℃の範囲で設定する。定着温度T℃の算出方法は、後で詳しく説明する。
[定着温度の算出方法]
画像処理部303は、グレイスケール画像のハーフトーニング処理などの他に、画像情報から定着温度を算出する処理も行う。以下に、具体的な定着温度の算出方法について説明する。なお、本実施形態においては、まず、変換手段としての画像処理部303は画像情報から印字率を算出する。その際に、主走査方向全域×副走査方向2mmを1つのエリアとして印字率の算出を行う。言い換えれば、主走査方向に第1の解像度、且つ副走査方向に第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となるようなエリアへと、画像データを変換した変換データとして印字率を算出しているといえる。しかし、エリアの分け方としてはこれに限られるものではなく、主走査方向に複数のエリアにわけてもよいし、副走査方向に2mmより長い範囲を1つのエリアとしてもよい。エリアの分割方法は、制御したい定着温度の精度や、制御にかかる時間やプリンタ制御部304の処理能力などを鑑み、適宜設定することができる。なお、主走査方向とは記録材の搬送方向に直交する方向であり、副走査方向とは記録材の搬送方向であるということもできる。
図5は、定着温度を制御する方法を示したフローチャートである。S501において、変換手段としての画像処理部303は1つのエリア内の印字率を加算し、数値Xを求める。S502において、解析手段としての画像処理部303は求めた数値Xが第1の閾値である下限閾値Wより小さいか否かを判断する。下限閾値Wは、1枚の記録材Pに形成する画像において、副走査方向における画像間隔の有無を検知するための値である。言い換えれば、テキスト画像における行間の認識をするための値ということもできる。1つのエリアにおける印字率の加算値である数値Xが下限閾値Wを下回る場合、下限閾値Wの値の設定にもよるが、そのエリアにはほとんど画像が形成されないと判断することができる。つまり、テキスト画像における行間があると認識することができる。
なお、下限閾値Wの値を0に設定すると、1つのエリア内に1dotの画像(細い縦帯)が形成され、行間であると判断したい場合であっても、行間であると認識ができなくなってしまう。逆に、下限閾値Wの値を大きく設定してしまうと、1つのエリアの中に例えばある程度濃い画像(太い縦帯)が形成され、行間であると判断したくない場合であっても、行間であると認識してしまう。このような認識により、必要以上に定着温度を上げすぎたり、下げすぎたりしてしまう可能性がある。本実施形態の定着装置6においては、8mm幅以下の縦帯であれば、後述する定着温度を190℃に下げても定着性を確保して定着することができる。よって、本実施形態における具体例としては、1つのエリアの大きさを、主走査方向の長さ200mm×副走査方向の長さ2mmとした場合に、下限閾値Wの値を0.04(4%)と設定した。下限閾値Wの値は、定着装置6の性能や、1つのエリアの大きさ等に応じて、適宜設定することが可能である。
S502において、数値Xが下限閾値Wよりも小さい場合はS503に進み、数値Xが下限閾値W以上である場合はS507に進む。S503において、画像処理部303は数値Xが最大値Yよりも大きいかを比較する。数値Xが最大値Yよりも大きい場合はS504に進み、数値Xが最大値Y以下(これまでの最大値以下)である場合はS505に進む。S504において、画像処理部303は最大値Yの値を数値Xの値に更新する。S505において、画像処理部303は数値Xの値をリセットする。なお、ここでは一例として1つのエリアにおける数値Xが下限閾値Wより小さい場合には、数値Xをリセットしているが、これに限られるものではない。例えば、2つのエリアで加算した数値Xが下限閾値Wより小さければ数値Xをリセットするというように制御を行ってもよい。S506において、画像処理部303は印字率を算出するエリアが最後であるか否かを判断する。最後でなければ、S501に戻り処理を繰り返し、最後であればS509に進む。
S502において数値Xが下限閾値W以上(第1の閾値以上)である場合は、S507において、画像処理部303は数値Xをリセットせず保持する。S508において、画像処理部303は印字率を算出するエリアが最後であるか否かを判断する。最後でなければ、数値Xを保持したままS501に戻り処理を繰り返す。最後であれば、S503に進み数値Xと最大値Yの比較を行う。
S509において、解析手段としての画像処理部303は算出した最大値Yに基づき、画像の種類の判断を行う。具体的には、最大値Yと第2の閾値としての上限閾値Zを比較することで画像の種類を判断する。最大値Yが上限閾値Z以下(第2の閾値以下)である場合は、画像はパターンAであると判断し、最大値Yが上限閾値Zよりも大きい場合は、画像はパターンBであると判断する。つまり、画像データを変換して求めた数値Xに基づく各数値を解析することにより、画像の種類を判別することができる。なお、ここでは一例として説明の便宜上、画像を2パターンに分ける方法について説明する。しかし、これに限られるものではなく、画像の種類を2つ以上にわけて、より細かく定着温度を制御してもよい。
上限閾値Zは、1枚の記録材Pに形成する画像の中に高濃度領域が存在するか否かを判断するための値となる。最大値Yが上限閾値Z以下である場合は、画像全域において定着温度を上げて定着を行う高濃度領域が存在しないと判断できる。最大値Yが上限閾値を大きい場合は、画像全域の中に定着温度を上げて定着を行う高濃度領域が存在すると判断できる。このように、上限閾値Zを用いて画像の種類を判断することで、高濃度領域が存在するか否かを判断することができ、定着温度を適切に制御することができる。なお、本実施形態においては、一般的なテキストの場合、最大値Yが0.3を上回ることがないため、上限閾値Zを0.3と設定した。上限閾値Zの値は、定着装置6の性能や、1つのエリアの大きさ等に応じて、適宜設定することが可能である。
S510において、温度制御手段としてのエンジン制御部302は解析結果である画像の種類に応じて定着温度を制御する。具体的には、下記の表(1)の温調テーブルに基づき、画像がパターンAである場合は定着温度を190℃に、画像がパターンBである場合は定着温度を210℃に制御する。
Figure 2019191409
このような定着温度を制御する方法を行うことで、画像の種類に応じて定着温度を適切に制御することができる。例えば定着しやすいテキスト主体と判断できる定着容易画像(パターンA)は定着温度を低くし、例えば定着しにくい縦帯や高濃度領域を含むと判断できる定着難画像(パターンB)は定着温度を高くすると制御できる。
なお、ここでは一例として、S501〜509を画像処理部303で行い、S510をエンジン制御部302で行う方法について説明したが、これに限られるものではない。例えば、S501の処理を画像処理部303で行い、S502〜S510の処理をエンジン制御部302で行ってもよい。この場合、画像処理部303から画像データそのものではなく、各エリアで変換した数値Xをエンジン制御部302へ送信すればよいため、通信量を減らすことができるという効果もある。また、画像処理部303から画像データそのものをエンジン制御部302に送信し、S501〜S510の処理をエンジン制御部302で制御することも可能である。また、S501〜S509を画像形成装置とネットワークでつながったサーバで処理を実行することも可能である。つまり、これらの処理を行う画像形成システム、又は画像形成方法ということもできる。
図6、図7は、一例の画像に対して、本実施形態における定着温度を制御する方法を行った結果を示す図である。図6(a)は、記録材Pに形成される画像を示している。ここでは、テキストが形成される画像を一例として示している。図6(b)は、本実施形態における定着温度を制御する方法を行った場合の、具体的な数値を示している。
図6(a)は、副走査方向に画像が連続した縦帯のような画像は含まれておらず、テキスト主体の画像である。よって、1つのエリアで印字率を加算した数値Xが下限閾値Wより小さくなるエリアが多くあることが、図6(b)からもみてとれる。具体的には図6(a)において、例えばA〜Lまでのアルファベットが形成されているエリアにおいては、1つのエリアにおける数値Xが下限閾値Wより大きくなっている。エリアごとに、数値Xは0.05、0.09、0.07という値となり、3つのエリアの数値を積算した数値Xは0.21となる。画像全域で処理を行った場合に、この数値Xが最も大きな値となるため、最大値Yも0.21となる。最大値Yが上限閾値Z(0.30)より小さいため、図6(a)はテキストの特徴を持ったパターンAと判断でき、定着温度を190℃と制御することができる。
図7(a)は、記録材Pに形成される画像を示している。ここでは、副走査方向に画像が連続した縦帯が形成される画像を一例として示している。図7(b)は、本実施形態における定着温度を制御する方法を行った場合の、具体的な数値を示している。
図7(a)は、副走査方向に画像が連続した縦帯のような画像が含まれている。副走査方向に下限閾値Wより印字率の高い画像が連続しているため、図7(b)では数値Xの印字率が加算され続け大きくなっていることがみてとれる。具体的には図7(a)において、1つのエリアにおける数値Xが0.07(印字率7%)である画像が24エリア連続している。よって、24のエリアの数値を積算した数値Xは0.07×24=1.68となる。画像全域で処理を行った場合に、この数値Xが最も大きな値となるため、最大値Yも1.68となる。最大値Yが上限閾値Z(0.30)より大きいため、図7(a)はパターンBと判断でき、定着温度を210℃と制御することができる。
図8は、画像1〜画像6まで、記録材Pに形成されるさまざまなパターンの画像の例を示している。これらの画像に本実施形態の定着温度を制御する方法を行った結果を、表(2)に示す。
Figure 2019191409
画像1は、画像全域にわたって格子が形成され、部分的にテキストが形成される画像を示している。このような画像においては、1エリアにおける印字率を積算した数値Xが下限閾値Wより小さくなるため、数値Xがたびたびリセットされる。よって、最大値Yの値は0.20と上限閾値Z(0.30)より小さくなるため、画像1はパターンAであると判別できる。
画像2は、画像の中央の一部にテキストが形成されている、画像全域にわたって印字率が低い画像を示している。このような画像においても、1エリアにおける印字率を積算した数値Xが下限閾値Wより小さくなるため、数値Xがたびたびリセットされる。よって、最大値Yの値は0.05と上限閾値Z(0.30)より小さくなるため、画像1はパターンAであると判別できる。
画像3は、画像全体の印字率は低いが、副走査方向における後端部の印字率が高い画像を示している。このような画像においては、副走査方向における先端部での数値Xは低くなるものの、後端部における数値Xは複数エリア分の印字率が積算されていき、数値が大きくなる。最大値Yは1.2と上限閾値Z(0.30)より大きくなるため、画像3はパターンBであると判別できる。
画像4は、画像全域にわたってテキストが形成される画像を示している。このような画像においては、テキストの間の行間において、たびたび数値Xがリセットされる。よって、最大値Yの値は0.25と上限閾値Z(0.30)より小さくなるため、画像4はパターンAであると判別できる。
画像5は、画像全体の印字率は低いが、副走査方向に画像が連続する縦帯と呼ばれる画像を示している。このような画像においては、複数のエリアにおいて数値Xが下限閾値Wよりも大きくなるため、数値Xがリセットされることなく積算されていき、数値が大きくなる。よって、最大値Yの値は、9.8と上限閾値Z(0.30)より大きくなるため、画像5はパターンBであると判別できる。
画像6は、副走査方向の先端部、中央部、後端部に主走査方向に連続した画像を示している。このような画像においては、主走査方向に連続した画像によって、1つのエリアにおける数値Xが大きくなる。よって、最大値Yの値は19.8と上限閾値Z(0.30)より大きくなるため、画像6はパターンBであると判別できる。
[定着性の評価方法]
次に、定着性の評価方法について説明する。気温25℃、湿度50%の環境下において、図8で示した画像1〜画像6を夫々100枚連続で画像形成を行い、その際の定着性と電力の評価を行った。使用する記録材Pは、CANON Red Label 80g/cm2(サイズA4)を用いた。定着性の評価は目視で行った。定着性の評価の目安は以下のとおりである。
「○」:定着不良に起因する画像不良が見られず、画像品質を満たす。
「△」:定着不良に起因する白抜けがわずかに見られるが、画像品質を満たす。
「×」:定着不良に起因する白抜けが多くみられる。また、定着フィルムにトナーが一部付着し、記録材Pの後端部分にトナーによる汚れが発生してしまい、画像品質を満たさない。
なお、電力の測定は定着ヒータに対して直列に電力計(横河計測製ディジタルパワーメータWT310)を繋ぎ、画像1〜画像6を夫々100枚連続で画像形成した後の電力を測定した。また、本実施形態の制御方法との比較のために、以下に示す比較例1、2についても同様に定着性の評価を行った。
<比較例1>
どのような画像に対しても、最も高濃度な画像が形成されたとしても定着性を満足して定着できるように、定着温度を制御する。具体的には、画像に応じて定着温度を変更することはなく、一律210℃としている。
<比較例2>
形成する画像の印字率の情報に応じて、低印字率の画像は定着温度を下げ、高印字率の画像は定着温度を上げる制御を行う。具体的には、画像解像度を縦方向に12dpi、横方向に12dpiとする。1画素当たり約2mm×2mmとなる。そして、印字率30%以上の画素をカウントし、合計数を全画素数で割ることにより印字率(P%)を算出する。求めた印字率(P%)に応じて、表(3)の温調テーブルに従って定着温度を制御する。表(3)の温調テーブルは、印字率と定着温度との関係が線形となるように設定している。
Figure 2019191409
[定着性の検討結果]
表(4)に、第1の実施形態、比較例1、比較例2の夫々における定着性の検討結果を示す。
Figure 2019191409
上記の表(4)からもわかるように、本実施形態における定着温度を制御する方法を実施することで、画像1〜画像6まで全ての画像において定着性が良好となっている。さらに、画像の種類に応じては定着温度を下げても定着性を満たすことができると適切に判断することができるため、画像1、2、4などでは消費電力を低く抑えることもできている。
例えば、比較例1は画像1〜画像6まで全ての画像に対して、定着温度を210℃としているため、定着性を満たすことはできる。しかし、画像1、2、4などの画像に対しても、必要以上の定着温度を付与してしまっているため、本実施形態と比べると消費電力が多くなってしまっていることがわかる。また、比較例2は画像1〜画像6まで夫々の画像の印字率に応じて定着温度を制御している。しかし、単純に印字率に応じて定着温度を制御すると、例えば画像3や画像5のように、印字率は低くとも画像の連続性により高い定着温度が必要な画像に対応することができない。よって、画像3や画像5の定着性を満たすことができなくなってしまっている。
このように、形成する画像の印字率を解析し、画像の種類を判別し、定着温度を適切に制御することができる。例えば、形成する画像の印字率に応じて定着温度を制御する方法においては、画像の種類によっては設定する定着温度と最適な定着温度とに乖離が発生してしまう場合があった。一般的に画像領域内において高濃度領域が存在する場合、定着装置6は、記録材Pを定着する際に多くの熱を奪われる。さらに、副走査方向に高濃度領域が連続する縦帯のような画像は、加熱部材10の特定の部分から連続的に熱が奪われるため、画像全体の印字率が低いとしても高い定着温度が必要となる。本実施形態における定着温度を制御する方法を用いれば、このような状況においても適切に定着温度を制御することができる。
また、例えばテキストからなる画像の場合においては、加熱部材10から熱が奪われにくい。テキストには一般的に行間があることが多く、副走査方向において、画像が形成されるラインと画像が形成されないラインとが存在することがある。このような特徴をもったテキスト画像は、画像が連続する縦帯のような画像と比較して加熱部材10から連続的に熱が奪われることがない。よって、同じ印字率の縦帯の画像に比べると、定着温度を低くしても定着性を確保することができる。単純に印字率に応じて定着温度を制御するだけでは、このような画像の種類に応じた適切な定着温度を制御することができないが、本実施形態における定着温度を制御する方法を用いれば、このような状況においても適切に定着温度を制御することができる。つまり、画像の種類に応じて定着温度を下げても定着性を満たすことができ、且つ消費電力も低く抑えることもできる。
また、画像の種類に応じた定着温度の制御をするために、画像データに対して主走査方向及び副走査方向で細かくエリアを区切り、それぞれのエリアの印字率を認識するような方法も考えられる。しかし、細かくエリアを区切れば区切るほど、画像処理部303において、大きなメモリが必要となり画像処理部303における画像解析の処理時間も長くなってしまう。そのため、メモリやICの性能によってはFPOT(First Print Output Time)が遅くなってしまったり、画像解析の処理動作の信頼性を低下させたりしてしまう要因となり得る。
電子写真方式の画像形成装置においては、記録材Pの搬送方向である副走査方向に直交する主走査方向に対して画像データを読み込み、レーザにより露光を行うためにパルス幅等のデータに変換して、変換したデータをレーザスキャナ3に順次送信している。そのため、定着温度を制御するために画像処理部303において画像処理を行う場合においても、主走査方向に読み込んだ画像データを用いて、スキャナに変換したデータを送る処理と共通化して画像解析処理を行うことで、メモリの使用を効率化できる。さらに、画像解析の処理時間も短縮できる。
よって、本実施形態においては、一例として主走査方向全域×副走査方向2mmを1つのエリアとして印字率の算出を行った。主走査方向に細かくエリアを区切らずとも、本実施形態における定着温度を制御する方法のように工夫を行えば、副走査方向におけるエリア間の印字率の増減から画像の種類を判別することができる。つまり、メモリやCPUなどの定着温調の制御に必要な構成のコストアップを抑制できる。メモリやCPUにかかる負担を抑制し、画像の種類に応じた適切な定着温度で定着を行うことにより、FPOTの低下を抑制しつつ、消費電力も適正化できる画像形成装置を提供できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、エリアごとの印字率を加算した数値Xについて、最大値Yを求めることにより画像の種類を判別する方法について説明した。本実施形態においては、エリア間の数値Xの差分を求めることにより画像の種類を判別する方法について説明する。なお、画像形成装置の構成等、先の第1の実施形態と同様の構成については、ここでの詳しい説明は省略する。
[定着温度の算出方法]
画像処理部303は、グレイスケール画像のハーフトーニング処理などの他に、画像情報から定着温度を算出する処理も行う。以下に、具体的な定着温度の算出方法について説明する。なお、本実施形態においてもまず、変換手段としての画像処理部303は画像情報から印字率を算出する。その際に、主走査方向全域×副走査方向2mmを1つのエリアとして印字率の算出を行う。言い換えれば、主走査方向に第1の解像度、且つ副走査方向に第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となるようなエリアへと、画像データを変換した変換データとして印字率を算出しているといえる。しかし、エリアの分け方としてはこれに限られるものではなく、主走査方向に複数のエリアにわけてもよいし、副走査方向に2mmより長い範囲を1つのエリアとしてもよい。エリアの分割方法は、制御したい定着温度の精度や、制御にかかる時間やプリンタ制御部304の処理能力などを鑑み、適宜設定することができる。
本実施形態においては、主走査方向に連なる2つのエリアの印字率の差分を繰り返し演算し、算出した印字率の差分の合計を差分値Sとする。そして、画像全域の印字率を印字率Dとする。差分値Sを印字率Dで割った値を印字率差Gとし、印字率差Gが閾値Tより大きいか否かで画像の種類を判別し、画像の種類に応じて定着温度を制御する方法について説明する。
図9は、定着温度を制御する方法を示したフローチャートである。S901において、変換手段としての画像処理部303は副走査方向に連続した2つのエリアについて、それぞれのエリア内の印字率を加算し、数値Xを求める。S902において、解析手段としての画像処理部303は副走査方向に連続した2つのエリアの数値Xの差分を求める。S903において、画像処理部303はS902で求めた差分を差分値Sに加算し、差分値Sの値を更新する。S904において、画像処理部303は印字率を算出するエリアが最後のであるか否かを判断する。最後であれば、S901に戻り処理を繰り返し、最後であればS905に進む。
S905において、画像処理部303は画像全域における印字率Dを算出する。S906において、解析手段としての画像処理部303は算出した差分値Sと印字率Dに基づき、画像の種類の判別を行う。具体的には、まず画像全域における印字率Dが第3の閾値としての1%未満(第3の閾値未満)である場合は、画像はパターンAであると判断する。また、画像全域における印字率Dが第4の閾値としての25%以上(第4の閾値以上)である場合は、画像はパターンBであると判断する。つまり、画像データを変換して求めた数値Xに基づく各数値を解析することにより、画像の種類を判別することができる。なお、ここでは先の第1の実施形態と同様に一例として説明の便宜上、画像を2パターンに分ける方法について説明する。しかし、これに限られるものではなく、画像の種類を2つ以上にわけて、より細かく定着温度を制御してもよい。
さらに、画像処理部303は印字率Dが1%以上、且つ25%未満である場合は、複数のエリアの数値Xの値を比較することで画像を判断する。具体的には、連続した10のエリアにおいて、それぞれのエリアにおける数値Xが第5の閾値としての下限閾値Wより小さくなるエリアがあるか否かを判断する。10のエリアにおいて数値Xが下限閾値Wより小さくなるエリアがない場合は、印字率の高い画像を副走査方向に連続して形成していると判断できるため、画像はパターンBであると判断する。
なお、本実施形態においても先の第1の実施形態と同様に下限閾値Wの値を0.04(4%)と設定した。下限閾値Wより小さい数値Xが連続した10のエリアにおいて存在しない場合は、約20mm以上の縦帯画像が形成されると判断できる。本実施形態における定着装置6を鑑みると、所定の印字率以上の画像が20mm以上続くと、定着性を確保することが困難となる可能性があるため、画像はパターンBであると判断する。また、ここでは一例として10のエリアを判断基準としたが、これに限られるものではなく、定着装置6の定着性能などによって、適宜エリア数を設定することが可能である。
また、画像処理部303は印字率Dが1%以上、且つ25%未満であり、連続した10のエリアにおいて数値Xが下限閾値Wより小さくなるエリアがある場合は、印字率差Gを求める。印字率差Gは、差分値S/印字率Dにより求める。印字率差Gが第6の閾値としての閾値T以上である場合は、画像はパターンAであると判断できる。一方、印字率差Gが閾値Tより小さい場合は、画像はパターンBであると判断できる。
なお、印字率差Gは値が大きくなるほど、エリア間における印字率の差分が大きいこと示している。つまり、テキスト画像で例えるならば、テキスト画像の間に行間があるような状況を判断することができる。一方、印字率差Gは値が小さくなるほど、エリア間における印字率の差分が小さいことを示している。つまり、部分的に印字率の高い固まりのような画像を形成する場合や、副走査方向に画像が連なる縦帯のような画像を形成する場合である可能性が高くなる。よって、閾値Tはこのようなテキスト画像であるか否かを判断できるように設定することが望ましい。本実施形態においては、一般的なテキスト画像の特徴を鑑み、閾値Tを35と設定した。
S907において、温度制御手段としてのエンジン制御部302は解析結果である画像の種類に応じて定着温度を制御する。具体的には、下記の表(5)の温調テーブルに基づき、画像がパターンAである場合は定着温度を190℃に、画像がパターンBである場合は定着温度を210℃に制御する。
Figure 2019191409
このような定着温度を制御する方法を行うことで、画像の種類に応じて定着温度を適切に制御することができる。例えば、印字率Dが1%未満である画像は、定着容易画像(パターンA)であると判断でき、定着温度を低くすると制御することができる。印字率Dが1%以上、且つ25%未満であって、副走査方向に連続した10のエリアにおいて、少なくとも一つのエリアの数値Xは下限閾値Wより小さく、印字率差G>閾値Tである画像は、定着容易画像(パターンA)であると判断できる。よって、定着温度を低くすると制御することができる。
印字率Dが1%以上、且つ25%未満であって、副走査方向に連続した10のエリアにおいて、少なくとも一つのエリアの数値Xは下限閾値Wより小さく、印字率差G<閾値Tである画像は、定着難画像(パターンB)であると判断できる。よって、定着温度を高くすると制御することができる。印字率Dが1%以上、且つ25%未満であって、副走査方向に連続した10のエリアにおいて、各エリアの数値Xは下限閾値W以上である画像は、定着難画像(パターンB)であると判断できる。よって、定着温度を高くすると制御することができる。印字率Dが25%以上である画像は、定着難画像(パターンB)であると判断でき、定着温度を高くすると制御することができる。
なお、ここでは一例として、S901〜S906を画像処理部303で行い、S907をエンジン制御部302で行う方法について説明したが、これに限られるものではない。例えば、S901の処理を画像処理部303で行い、S902〜S907の処理をエンジン制御部302で行ってもよい。この場合、画像処理部303から画像データそのものではなく、各エリアで変換した数値Xをエンジン制御部302へ送信すればよいため、通信量を減らすことができるという効果もある。また、画像処理部303から画像データそのものをエンジン制御部302に送信し、S901〜S907の処理をエンジン制御部302で制御することも可能である。また、S901〜S906を画像形成装置とネットワークでつながったサーバで処理を実行することも可能である。つまり、これらの処理を行う画像形成システム、又は画像形成方法ということもできる。
図10、11は、一例の画像に対して、本実施形態における定着温度を制御する方法を行った結果を示す図である。図10(a)は、記録材Pに形成される画像を示している。ここでは、テキストが形成される画像を一例として示している。図10(b)は、本実施形態における定着温度を制御する方法を行った場合の、具体的な数値を示している。
図10(a)は、画像全域の印字率Dは1.2%の画像である。画像全域の印字率Dは1%以上、且つ25%未満となる。また、副走査方向に連続した10のエリアにおいて、少なくとも一つのエリアの数値Xは下限閾値Wより小さくなっている。よって、印字率差Gを求めると、差分値S(0.48)/印字率D(0.012)=40となる。印字率差G(40)>閾値T(35)という関係になるため、図10(a)は定着容易画像(パターンA)であると判断でき、定着温度を190℃と制御することができる。
図11(a)は、記録材Pに形成される画像を示している。ここでは、副走査方向に画像が連続した縦帯が形成される画像を一例として示している。図11(b)は、本実施形態における定着温度を制御する方法を行った場合の、具体的な数値を示している。
図11(a)は、画像全域の印字率は3.8%の画像である。画像全域の印字率Dは1%以上、且つ25%未満となる。副走査方向に連続した10のエリアにおいて、各エリアの数値Xは下限閾値W以上となっている。よって、図11(a)は定着難画像(パターンB)であると判断でき、定着温度を210℃と制御することができる。
図8は、画像1〜画像6まで、記録材Pに形成されるさまざまなパターンの画像の例を示している。これらの画像に本実施形態の定着温度を制御する方法を行った結果を、表(6)に示す。
Figure 2019191409
画像1は、画像全域にわたって格子が形成され、部分的にテキストが形成される画像を示している。画像全域の印字率Dは、1%以上、且つ25%未満である。それぞれのエリアにおける数値Xは低く、エリア間の差分値Sが大きくなる。よって、印字率差Gが閾値Tよりも大きくなるため、画像1はパターンAであると判別できる。
画像2は、画像の中央の一部にテキストが形成されている、画像全域にわたって印字率が低い画像を示している。画像全域の印字率Dは、1%未満となるため、画像2はパターンAであると判断できる。
画像3は、画像全体の印字率は低いが、副走査方向における後端部の印字率が高い画像を示している。画像全域の印字率Dは、1%以上、且つ25%未満である。印字率差Gは閾値Tよりも大きくなるものの、副走査方向における後端部分の画像は副走査方向に連続した10のエリアにおいて、各エリアの数値Xは下限閾値W以上となっている。よって、画像3はパターンBであると判断できる。
画像4は、画像全域にわたってテキストが形成される画像を示している。画像全域の印字率Dは、1%以上、且つ25%未満である。形成される画像のテキスト部と行間で差分値Sが大きくなることから、印字率差Gが閾値Tよりも大きくなるため、画像4はパターンAであると判断できる。
画像5は、画像全体の印字率は低いが、副走査方向に画像が連続する縦帯と呼ばれる画像を示している。画像全域の印字率Dは、1%以上、且つ25%未満である。しかし、副走査方向に画像が連続した縦帯画像であるため、印字率の差分値Sが小さくなる。よって、印字率差Gは閾値Tよりも小さくなるため、画像5はパターンAであると判断できる。
画像6は、副走査方向の先端部、中央部、後端部に主走査方向に連続した画像を示している。画像前記の印字率Dは、1%以上、且つ25%未満である。主走査方向に連続した各画像において、副走査方向には余白が多くある。よって、印字率の差分値Sは小さくなる。副走査方向に連続した10のエリアにおいて、エリアの数値Xは下限閾値Wより小さくなっているが、印字率差Gは閾値Tより小さくなるため、画像6はパターンBであると判断できる。
[定着性の検討結果]
表(7)に、第2の実施形態における定着性の検討結果を示す。なお、本実施形態においても、先の第1の実施形態と同様に、気温25℃、湿度50%の環境課において、図8で示した画像1〜画像6を夫々100枚連続で画像形成を行い、その際の定着性と電力の評価を行った。
Figure 2019191409
上記の表(7)からもわかるように、本実施形態における定着温度を制御する方法を実施することで、画像1〜画像6まで全ての画像において定着性が良好となっている。さらに、画像の種類に応じては定着温度を下げても定着性を満たすことができると適切に判断することができるため、画像1、2、4などでは消費電力を低く抑えることもできている。
このように、形成する画像の印字率を解析し、画像の種類を判別し、定着温度を適切に制御することができる。例えば、形成する画像の印字率に応じて定着温度を制御する方法においては、画像の種類によっては設定する定着温度と最適な定着温度とに乖離が発生してしまう場合があった。一般的に画像領域内において高濃度領域が存在する場合、定着装置6は、記録材Pを定着する際に多くの熱を奪われる。さらに、副走査方向に高濃度領域が連続する縦帯のような画像は、加熱部材10の特定の部分から連続的に熱が奪われるため、画像全体の印字率が低いとしても高い定着温度が必要となる。本実施形態における定着温度を制御する方法を用いれば、このような状況においても適切に定着温度を制御することができる。
また、例えばテキストからなる画像の場合においては、加熱部材10から熱が奪われにくい。テキストには一般的に行間があることが多く、副走査方向において、画像が形成されるラインと画像が形成されないラインとが存在することがある。このような特徴をもったテキスト画像は、画像が連続する縦帯のような画像と比較して加熱部材10から連続的に熱が奪われることがない。よって、同じ印字率の縦帯の画像に比べると、定着温度を低くしても定着性を確保することができる。単純に印字率に応じて定着温度を制御するだけでは、このような画像の種類に応じた適切な定着温度を制御することができないが、本実施形態における定着温度を制御する方法を用いれば、このような状況においても適切に定着温度を制御することができる。つまり、画像の種類に応じて定着温度を下げても定着性を満たすことができ、且つ消費電力も低く抑えることもできる。
本実施形態においては、一例として主走査方向全域×副走査方向2mmを1つのエリアとして印字率の算出を行った。主走査方向に細かくエリアを区切らずとも、本実施形態における定着温度を制御する方法のように工夫を行えば、副走査方向におけるエリア間の印字率の増減から画像の種類を判別することができる。つまり、メモリやCPUなどの定着温調の制御に必要な構成のコストアップを抑制できる。メモリやCPUにかかる負担を抑制し、画像の種類に応じた適切な定着温度で定着を行うことにより、FPOTの低下を抑制しつつ、消費電力も適正化できる画像形成装置を提供できる。
なお、第1の実施形態や第2の実施形態においては、文字認識などの負荷の大きな画像解析は行っていない。よって、図12のようなテキスト画像をテキスト画像して判別することはできない。しかし、具体的にテキスト画像と判別することができなくとも、第1の実施形態や第2の実施形態のように、印字率と画像の分布から適切に定着温度を制御することはできる。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、画像解析処理を画像処理部303で行ったが、これに限られるものではない。例えば、画像解析処理の一部又は全てを、エンジン制御部302、ホストコンピュータやネットワーク上のサーバ内のプログラムなどで行うことも可能である。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、一例として印字率を求める方法について説明したが、これに限られるものではない。例えば、形成する画像の面積を求めて判断してもよい。例えば、記録材のサイズから形成する画像の最大面積が求め、この最大面積に対して、例えば4%の面積に相当する面積を下限閾値Wと設定すれば、印字率を算出しなくとも制御することも可能である。つまり、印字率も画像の面積も形成する画像の面積に関する値と称することができ、この画像の面積に関する値に基づき、定着温度を制御することができる。
(変形例)
先の第1の実施形態、第2の実施形態では、モノクロ画像を制御対象として説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーレーザービームプリンタにおいて、カラー画像を制御対象とすることもできる。例えば、カラー画像においては、Y、M、C、K夫々の画像データを画像形成位置に応じて加算し、1つの画像データとして制御を行うことができる。その場合、各色の最大濃度を100%とすると、4色すべてが最大濃度で形成される場合は400%となる。
例えば第1の実施形態においては、1つのエリアにおける数値Xを4色分の画像を加算した値として算出することができる。そして、各エリアで数値Xを算出し、最大値Yを求める。そして、カラー画像用の上限閾値Zを0.4として最大値Yとの比較を行う。最大値Yが上限閾値Zより小さければ定着容易画像(パターンA)であると判断できるし、最大値Yが上限閾値Z以上であれば定着難画像(パターンB)であると判断できる。このように、第1の実施形態で説明した定着温度を制御する方法をカラー画像においても実施することができる。
また、例えば第2の実施形態においても、1つのエリアにおける数値Xを4色分の画像を加算した値として算出することができる。そして、各エリアで数値Xを算出し、差分値Sを求め、印字率差Gを求める。そして、画像全域における印字率Dも求める。これらの値から、第2の実施形態で説明した定着温度を制御する方法をカラー画像においても実施することができる。
6 定着装置
302 エンジン制御部
303 画像処理部

Claims (22)

  1. 画像データに基づき、画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により記録材に形成された画像を定着する定着手段と、
    画像データを、記録材の搬送方向と直交する方向である主走査方向に第1の解像度かつ記録材の搬送方向である副走査方向に前記第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となる複数のエリアを含む変換データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された前記変換データを解析する解析手段と、
    前記解析手段により解析された解析結果に応じて、前記定着手段の定着温度を制御する温度制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記変換手段は、第1のエリア内における画像の面積に関する値を加算した第1の加算値を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の加算値と第1の閾値を比較し、前記第1の加算値が前記第1の閾値より小さい場合は、前記解析手段は、前記第1の加算値がこれまでの加算値の最大値よりも大きいかを比較することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の加算値が前記最大値よりも大きい場合は、前記解析手段は、前記最大値を前記第1の加算値の値に更新し、前記第1の加算値をリセットすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の加算値が前記最大値以下である場合は、前記解析手段は、前記第1の加算値をリセットすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の加算値と第1の閾値を比較し、前記第1の加算値が前記第1の閾値以上である場合は、前記変換手段は、前記第1の加算値をリセットすることなく、前記第1の加算値に前記第1のエリアに続く第2のエリア内における画像の面積に関する値を加算した第2の加算値を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の加算値が最大値よりも大きい場合は、前記解析手段は、前記最大値を前記第2の加算値の値に更新し、前記第2の加算値をリセットすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記解析手段は、前記最大値と第2の閾値を比較し、画像の種類を判別することを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記温度制御手段は、前記画像の種類に応じて、前記定着手段の定着温度を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記温度制御手段は、前記最大値が前記第2の閾値以下である第1の画像の場合は、定着温度を第1の温度とし、前記最大値が前記第2の閾値より大きい第2の画像の場合は、定着温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度とすることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記変換手段は、第1のエリア内における画像の面積に関する値を加算した第1の加算値と、前記第1のエリアに続く第2のエリア内における画像の面積に関する値を加算した第2の加算値と、を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記解析手段は、複数のエリアのそれぞれにおいて、連続する2つのエリアにおける前記第1の加算値と前記第2の加算値との差分を求め、複数の差分を加算した差分値を求めることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記解析手段は、画像全域における画像の面積に関する値と、前記差分値とに応じて、画像の種類を判別することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記解析手段は、前記画像全域における画像の面積に関する値が、第3の閾値未満であるか、又は第4の閾値以上であるかに応じて、画像の種類を判別することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像全域における画像の面積に関する値が、前記第3の閾値より大きく、且つ前記第4の閾値より小さい場合は、前記解析手段は、連続した複数のエリアにおける夫々の印字率の加算値のうちの1つが第5の閾値より小さくなるか否かに応じて、画像の種類を判別することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記連続した複数のエリアにおける夫々の画像の面積に関する値の加算値のうちの1つが第5の閾値より小さくなる場合は、前記解析手段は、前記差分値を前記画像全域における印字率で割った印字率差の値が、第6の閾値より小さくなるか否かを応じて、画像の種類を判別することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記温度制御手段は、前記画像の種類に応じて、前記定着手段の定着温度を制御することを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記温度制御手段は、前記画像全域における画像の面積に関する値が前記第3の閾値未満である第1の画像の場合は、定着温度を第1の温度とし、前記画像全域における画像の面積に関する値が前記第4の閾値以上である第2の画像の場合は、定着温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度とすることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  19. 前記温度制御手段は、前記印字率差の値が前記第6の閾値以上である第1の画像の場合は、定着温度を第1の温度とし、前記印字率差の値が前記第6の閾値より小さい第2の画像の場合は、定着温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度とすることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  20. 前記変換手段による変換の制御を行う第1の制御部と、
    前記第1の制御部と通信可能であり、前記解析手段による解析と前記温度制御手段による定着温度の制御を行う第2の制御部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 画像データに基づき、画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により記録材に形成された画像を定着する定着手段と、
    画像データを、記録材の搬送方向と直交する方向である主走査方向に第1の解像度かつ記録材の搬送方向である副走査方向に前記第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となる複数のエリアを含む変換データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された前記変換データを解析する解析手段と、
    前記解析手段により解析された解析結果に応じて、前記定着手段の定着温度を制御する温度制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成システム。
  22. 画像データに基づき、記録材に画像を形成し、記録材に形成された画像を定着する画像形成装置における画像形成方法であって、
    画像データを、記録材の搬送方向と直交する方向である主走査方向に第1の解像度かつ記録材の搬送方向である副走査方向に前記第1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度となる複数のエリアを含む変換データに変換する変換ステップと、
    前記変換手段により変換された前記変換データを解析する解析ステップと、
    前記解析手段により解析された解析結果に応じて、前記定着手段の定着温度を制御する温度制御ステップと、を実行することを特徴とする画像形成方法。
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