JP2019191383A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 比較的低コストで、副走査方向における走査位置のズレに起因する濃度ムラを適切に抑制する画像形成装置を得る。【解決手段】 露光装置2a〜2dは、実潜像ライン位置で光を照射して実潜像ライン位置で静電潜像を形成するとともに、2つの実潜像ライン位置で光を照射して2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置で静電潜像を形成する。そして、コントローラー31は、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、その位置ズレが生じている注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、その位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成するとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、位置ズレがないときの基準光量より高い光量に設定する。【選択図】 図2
Description
本発明は、画像形成装置に関するものである。
画像形成装置において、露光装置におけるポリゴンミラーの面倒れに起因して、レーザー光の走査位置に周期的なジッターが発生し、走査位置間のピッチが変動することがある。走査位置間のピッチが変動すると、副走査方向の濃度ムラや色ズレが発生する。そこで、ある画像形成装置は、複数の光源を使用して、露光光量分布のピークをシフトさせたり、発光光源を選択することで、濃度ムラや色ズレを抑制している(例えば特許文献1,2参照)。また、別の画像形成装置では、ジッターに合わせて露光光量を変化させることで、濃度ムラを抑制している(例えば特許文献3参照)。
他方、ある画像形成装置では、擬似高解像度化の手段として、インターリーブ走査方式が採用され、実潜像ライン位置で物理的にレーザー光を走査し、2つの実潜像ライン位置の間における虚潜像ライン位置で、静電潜像を形成している。つまり、虚潜像ライン位置では物理的にレーザー光を走査せずに、虚潜像ライン位置での静電潜像が形成される。
上述のようにしてジッターに合わせて露光光量を変化させることで、実潜像ライン位置での濃度ムラは抑制できるが、インターリーブ走査方式の虚潜像ライン位置での濃度には複数の実潜像ライン位置での露光光量が関与しているため、虚潜像ライン位置での濃度ムラは、上述の方法では適切に抑制されない可能性がある。また、上述のように複数の光源を使用して濃度ムラを抑制する場合、光源のコスト、ひいては画像形成装置のコストが高くなってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、比較的低コストで、副走査方向における走査位置のズレに起因する濃度ムラを適切に抑制する画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、感光体ドラムと、前記感光体ドラムに光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を生成する現像装置と、前記露光装置を制御するコントローラーとを備える。前記露光装置は、実潜像ライン位置で前記光を主走査方向に走査しつつ照射して実潜像ライン位置で前記静電潜像を形成するとともに、2つの実潜像ライン位置で前記光を主走査方向に走査しつつ照射して前記2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置で前記静電潜像を形成する。そして、前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、前記位置ズレが生じている注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するとき、前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記位置ズレがないときの基準光量より高い第1光量に設定する。
本発明によれば、比較的低コストで、副走査方向における走査位置のズレに起因する濃度ムラを適切に抑制する画像形成装置が得られる。
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成の一部を示す側面図である。図1に示す画像形成装置は、プリンター、ファクシミリ装置、複写機、複合機などといった、電子写真方式の印刷機能を有する装置である。
この実施の形態の画像形成装置は、タンデム方式のカラー現像装置を有する。このカラー現像装置は、感光体ドラム1a〜1d、露光装置2a〜2dおよび現像装置3a〜3dを有する。感光体ドラム1a〜1dは、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色の感光体である。
露光装置2a〜2dは、レーザー光を感光体ドラム1a〜1dに照射して静電潜像を形成する。露光装置2a〜2dは、レーザー光の光源であるレーザーダイオード、そのレーザー光を感光体ドラム1a〜1dへ導く光学素子(レンズ、ミラー、ポリゴンミラーなど)を有する。
さらに、感光体ドラム1a〜1dの周囲には、スコロトロン等の帯電器、クリーニング装置、除電器などが配置されている。クリーニング装置は、1次転写後に、感光体ドラム1a〜1d上の残留トナーを除去し、除電器は、1次転写後に、感光体ドラム1a〜1dを除電する。
現像装置3a〜3dには、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のトナーが充填されているトナーカートリッジがそれぞれ装着され、トナーカートリッジからトナーが供給され、キャリアとともに現像剤を構成する。現像装置3a〜3dは、そのトナーを感光体ドラム1a〜1d上の静電潜像に付着させてトナー像を形成する。
感光体ドラム1a、露光装置2a、および現像装置3aにより、マゼンタの現像が行われ、感光体ドラム1b、露光装置2b、および現像装置3bにより、シアンの現像が行われ、感光体ドラム1c、露光装置2c、および現像装置3cにより、イエローの現像が行われ、感光体ドラム1d、露光装置2d、および現像装置3dにより、ブラックの現像が行われる。
中間転写ベルト4は、感光体ドラム1a〜1dに接触し、感光体ドラム1a〜1d上のトナー画像を1次転写される環状の像担持体である。中間転写ベルト4は、駆動ローラー5に張架され、駆動ローラー5からの駆動力によって、感光体ドラム1dとの接触位置から感光体ドラム1aとの接触位置への方向へ周回していく。
転写ローラー6は、搬送されてくる用紙を中間転写ベルト4に接触させ、中間転写ベルト4上のトナー画像を用紙に2次転写する。なお、トナー画像を転写された用紙は、定着器9へ搬送され、トナー画像が用紙へ定着される。
ローラー7は、クリーニングブラシを有し、クリーニングブラシを中間転写ベルト4に接触させ、用紙へのトナー画像の転写後に中間転写ベルト4に残ったトナーを除去する。
センサー8は、現像されたトナー像の濃度を測定する光学式センサーであって、中間転写ベルト4に光線を照射し、その反射光を検出する。例えば、トナー濃度調整の際、センサー8は、中間転写ベルト4の所定の領域に光線を照射しその反射光を検出し、その光量に応じた電気信号を出力する。
レジストローラー10は、給紙トレイなどから1次給紙で搬送されてくる用紙を一時停止させ、2次給紙タイミングでその用紙を中間転写ベルト4および転写ローラー6による転写位置へ搬送する。2次給紙タイミングは、その用紙上の指定された位置に中間転写ベルト4上のトナー画像が転写されるように指定される。レジストセンサー11は、レジストローラー10の近傍に設置され、用紙がレジストローラー10(レジストレーション位置)へ到達したことを光学的に検出するセンサーである。
図2は、図1における露光装置2aの構成およびその周辺の電子回路の構成の一例を示す図である。なお、図2に示す露光装置は、感光体ドラム1a用の露光装置2aであり、感光体ドラム1b〜1d用の露光装置2b〜2dも同様の構成を有する。
図2において、レーザーダイオード21は、レーザー光を出射する光源である。光学系22は、レーザーダイオード21からポリゴンミラー23までの間、および/またはポリゴンミラー23から感光体ドラム1aおよびPDセンサー24までの間に配置された各種レンズ群である。光学系22には、fθレンズなどが使用される。
また、ポリゴンミラー23は、感光体ドラム1aの軸に対して垂直な軸を有し、その軸に垂直な断面が多角形であり、その側面がミラーとなっている素子である。ポリゴンミラー23は、その軸を中心に回転し、レーザーダイオード21から出射したレーザー光を感光体ドラム1aの軸方向(主走査方向)に沿って走査する。
ポリゴンモーターユニット23aは、コントローラー31からの制御信号に従ってポリゴンミラー23を回転させる。
また、PDセンサー24は、主走査同期信号を生成するためにポリゴンミラー23により走査されているレーザー光を所定位置で受光するセンサーである。PDセンサー24は、光が入射すると、光量に応じた出力電圧を誘起する。PDセンサー24は、光が走査される線上の所定の位置に配置され、光のスポットがその位置を通過するタイミングを検出し、そのタイミングで形成されるパルスを主走査同期信号として出力する。
コントローラー31は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やコンピューターなどを備え、当該画像形成装置の内部装置の制御やデータ処理などを行い、露光装置2a(レーザーダイオード21、ドライバー回路32など)を制御し、画像形成のためにレーザー光で感光体ドラム1aを露光する。
ドライバー回路32は、レーザーダイオード21を制御してレーザー光を出射させる回路である。ドライバー回路32は、主走査同期信号に同期して形成すべき画像に応じたパターンでレーザー光によって露光されるようにレーザーダイオード21を制御する。
図3は、擬似高解像度化技術を説明する図である。図3に示すように、露光装置2aは、擬似高解像度化技術を使用して静電潜像を形成する。具体的には、この露光装置2aは、実潜像ライン位置でレーザー光を照射して実潜像ライン位置で静電潜像を形成するとともに、2つの実潜像ライン位置でレーザー光を照射してその2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置で静電潜像を形成する。なお、実潜像ライン位置のレーザー光の光量(強度または照射時間)を調整することで、実潜像ライン位置でトナー像が現像されずに、虚潜像ライン位置でトナー像が現像されるようにすることができる。
さらに、コントローラー31は、上述のポリゴンミラー23の面倒れなどに起因して、副走査方向における走査位置(ライン位置)に周期的な位置ズレが生じている場合、位置ズレが生じている注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置(注目実潜像ライン位置とそれに隣接する走査位置)の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成するとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、位置ズレがないときの基準光量Irefより高い光量に設定する。
なお、走査位置の位置ズレの原因となっているポリゴンミラー23のミラー面は予め特定され、コントローラー31は、そのミラー面を示すデータを保持しており、そのデータに基づいて、各走査位置において位置ズレがあるか否かを判定する。
具体的には、コントローラー31は、(a)上述の注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成し、かつ(b)注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成するとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、基準光量Irefより高い第1光量I1に設定する(以下、この光量補正を補正パターン#1という)。
また、コントローラー31は、(a)上述の注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成せず、かつ(b)注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成しないとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、基準光量Irefより低い第2光量I2に設定する(以下、この光量補正を補正パターン#2という)。
また、コントローラー31は、(a)上述の注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成し、かつ(b)注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成するとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、基準光量Irefより高い第3光量I3に設定する(以下、この光量補正を補正パターン#3という)。
ここで、第3光量は、第1光量より低く設定される。
図4は、位置ズレのない場合の実潜像ライン位置および虚潜像ライン位置のピッチを説明する図である。図5は、位置ズレのある場合の実潜像ライン位置および虚潜像ライン位置のピッチを説明する図である。位置ズレがない場合、図4に示すように、実潜像ライン位置および虚潜像ライン位置のピッチは均一になっているが、例えば図5に示すように、位置ズレがある場合(図5の場合、6面のポリゴンミラー23の第4面に位置ズレがある場合)、位置ズレがある実潜像ライン位置と隣接する実潜像ライン位置とのピッチの一方が狭くなり他方が広くなる。ピッチが狭くなった場合、それらの実潜像ライン位置で一定の光量で露光すると、それらの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置(図5の場合、第3面の実潜像ライン位置と第4面の実潜像ライン位置との間の虚潜像ライン位置:第3−4面)の実効光量が、位置ズレがないときに比べて高くなる。一方、ピッチが広くなった場合、それらの実潜像ライン位置で一定の光量で露光すると、それらの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置(図5の場合、第4面の実潜像ライン位置と第5面の実潜像ライン位置との間の虚潜像ライン位置:第4−5面)の実効光量が、位置ズレがないときに比べて低くなる。そのため、静電潜像のパターンに応じた補正パターンの光量補正が行われる。
図6は、図1に示す画像形成装置における補正パターン#1の光量補正を説明する図である。図6は、6面のポリゴンミラー23の第4面の実潜像ライン位置に位置ズレ(第3面の実潜像ライン位置の方向への位置ズレ)がある場合の補正パターン#1の光量補正を説明している。
図6に示す場合、主走査方向の1つの位置において、第3−4面の虚潜像ライン位置には静電潜像(つまり、トナーが特定濃度で付着する電位の静電潜像、以下同様)が形成されず、第4−5面の虚潜像ライン位置には静電潜像が形成されるため、第4面の実潜像ライン位置について補正パターン#1の光量補正が実行され、第4面の実潜像ライン位置でのレーザーダイオード21の発光光量が基準光量Irefから第1光量I1に変更される。これにより、図6に示すように、第4−5面の虚潜像ライン位置の実効光量(静電潜像へのトナー付着に対応する光量)が図6のハッチ部分で示すように適切になり、静電潜像が良好に形成される。
図7は、図1に示す画像形成装置における補正パターン#2の光量補正を説明する図である。図7は、6面のポリゴンミラー23の第4面の実潜像ライン位置に位置ズレ(第3面の実潜像ライン位置の方向への位置ズレ)がある場合の補正パターン#2の光量補正を説明している。
図7に示す場合、主走査方向の1つの位置において、第4−5面の虚潜像ライン位置には静電潜像が形成されず、第3−4面の虚潜像ライン位置には静電潜像が形成されるため、第4面の実潜像ライン位置について補正パターン#2の光量補正が実行され、第4面の実潜像ライン位置でのレーザーダイオード21の発光光量が基準光量Irefから第2光量I2に変更される。これにより、図7に示すように、第3−4面の虚潜像ライン位置の実効光量が図7のハッチ部分で示すように適切になり、静電潜像が良好に形成される。
図8は、図1に示す画像形成装置における補正パターン#3の光量補正を説明する図である。図8は、6面のポリゴンミラー23の第4面に位置ズレがある場合の補正パターン#3の光量補正を説明している。
図8に示す場合、主走査方向の1つの位置において、第3−4面の虚潜像ライン位置に静電潜像が形成され、かつ第4−5面の虚潜像ライン位置に静電潜像が形成されるため、第4面の実潜像ライン位置について補正パターン#3の光量補正が実行され、第4面の実潜像ライン位置でのレーザーダイオード21の発光光量が基準光量Irefから第3光量I3に変更される。これにより、図8に示すように、第4−5面の虚潜像ライン位置の実効光量が図8のハッチ部分で示すように適切になり、静電潜像が良好に形成される。
なお、コントローラー31は、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、上述の注目実潜像ライン位置に隣接する少なくとも一方の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成するときには、注目実潜像ライン位置に静電潜像を形成するか否かに拘わらず、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を変更する。
上述の補正パターン#1の場合、注目実潜像ライン位置に静電潜像が形成されないときには、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量が第1光量I1に設定され、注目実潜像ライン位置に静電潜像が形成されるときには、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量が第1光量I1に所定値dI1(注目実潜像ライン位置で静電潜像を形成するのに必要な値)を加算した値(I1+dI1)に設定される。
上述の補正パターン#2の場合、注目実潜像ライン位置に静電潜像が形成されないときには、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量が第2光量I2に設定され、注目実潜像ライン位置に静電潜像が形成されるときには、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量が第2光量I2に所定値dI2(注目実潜像ライン位置で静電潜像を形成するのに必要な値)を加算した値(I2+dI2)に設定される。
上述の補正パターン#3の場合、注目実潜像ライン位置に静電潜像が形成されないときには、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量が第3光量I3に設定され、注目実潜像ライン位置に静電潜像が形成されるときには、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量が第3光量I3に所定値dI3(注目実潜像ライン位置で静電潜像を形成するのに必要な値)を加算した値(I3+dI3)に設定される。
また、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、コントローラー31は、(a)注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成せず、かつ(b)注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成せず、かつ(c)注目実潜像ライン位置に静電潜像を形成するとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、位置ズレに拘わらず基準光量Irefとする。つまり、この場合、光量の補正は行われない。
次に、上記画像形成装置の動作について説明する。図9は、図1に示す画像形成装置の動作について説明するフローチャートである。
コントローラー31は、ハーフトーニング、色変換などの印刷用の所定の画像処理後の画像データに基づいて、副走査方向における各走査位置(つまり、各実潜像ライン位置)のレーザーダイオード21の発光光量パターンを特定し、露光装置2a〜2dにより照射位置が主走査方向に繰り返し走査される状態で、ドライバー回路32に、その発光光量パターンでレーザー光を発光させる。その際、コントローラー31は、以下に示すように、必要に応じて光量補正を行う。
コントローラー31は、現時点の実潜像ライン位置(つまり、注目実潜像ライン位置)に対応するポリゴンミラー面を特定し(ステップS1)、特定したポリゴンミラー面に副走査方向の位置ズレがあるか否かを判定する(ステップS2)。
特定したポリゴンミラー面に副走査方向の位置ズレがない場合には、現時点の実潜像ライン位置についての光量補正は実行されない。
一方、特定したポリゴンミラー面に副走査方向の位置ズレがある場合、コントローラー31は、主走査方向の各位置について以下の処理を実行する。
コントローラー31は、画像データに基づいて、注目実潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成するか否かを判定する(ステップS3)。
注目実潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成しない場合、コントローラー31は、注目実潜像ライン位置の隣接する2つの虚潜像ライン位置の両方に静電潜像のドットを形成するか否かを判定する(ステップS4)。
注目実潜像ライン位置に隣接する2つの虚潜像ライン位置の両方に静電潜像のドットを形成しない(つまり、少なくとも一方の虚潜像ライン位置には静電潜像のドットを形成しない)場合、コントローラー31は、その2つの隣接虚潜像ライン位置のうちの、広くなったピッチにおける隣接虚潜像ライン位置(つまり、ピッチが拡がった注目実潜像ライン位置とその隣接実潜像ライン位置との間の虚潜像ライン位置)に静電潜像のドットを形成するか否かを判定する(ステップS5)。
広くなったピッチにおける隣接虚潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成する場合、コントローラー31は、例えば図6に示すように、注目実潜像ライン位置の発光光量について補正パターン#1の光量補正を行う(ステップS6)。
広くなったピッチにおける隣接虚潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成しない場合、コントローラー31は、その2つの隣接虚潜像ライン位置のうちの、狭くなったピッチにおける隣接虚潜像ライン位置(つまり、ピッチが狭まった注目実潜像ライン位置とその隣接実潜像ライン位置との間の虚潜像ライン位置)に静電潜像のドットを形成するか否かを判定する(ステップS7)。
狭くなったピッチにおける隣接虚潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成する場合、コントローラー31は、例えば図7に示すように、注目実潜像ライン位置の発光光量について補正パターン#2の光量補正を行う(ステップS8)。
一方、狭くなったピッチにおける隣接虚潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成しないとステップS7で判定された場合(つまり、2つの隣接虚潜像ライン位置のいずれにも静電潜像のドットを形成しない場合)には、光量補正は行われない。
また、ステップS4において、2つの隣接虚潜像ライン位置の両方に静電潜像のドットを形成すると判定された場合、コントローラー31は、例えば図8に示すように、注目実潜像ライン位置の発光光量について補正パターン#3の光量補正を行う(ステップS9)。
他方、ステップS3において、注目実潜像ライン位置に静電潜像のドットを形成すると判定された場合、コントローラー31は、上述の2つの隣接虚潜像ライン位置の少なくとも一方に、静電潜像のドットを形成するか否かを判定する(ステップS10)。
その際、上述の2つの隣接虚潜像ライン位置のいずれにも、静電潜像のドットを形成しないと判定した場合、コントローラー31は、注目実潜像ライン位置の発光光量について光量補正を行わない。
一方、上述の2つの隣接虚潜像ライン位置の少なくとも一方に静電潜像のドットを形成すると判定した場合、コントローラー31は、ステップS4以降の処理を実行し、注目実潜像ライン位置の発光光量について上述のように光量補正を行う。
以上のように、上記実施の形態によれば、露光装置2a〜2dは、実潜像ライン位置で光を照射して実潜像ライン位置で静電潜像を形成するとともに、2つの実潜像ライン位置で光を照射して2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置で静電潜像を形成する。そして、コントローラー31は、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、その位置ズレが生じている注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、その位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に静電潜像を形成するとき、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を、位置ズレがないときの基準光量より高い第1光量に設定する。
これにより、複数の光源を使用せず1つの光源(レーザーダイオード21)のみで、副走査方向における走査位置のズレに起因する、インターリーブ走査方式における濃度ムラや色ズレが抑制される。したがって、比較的低コストで、副走査方向における走査位置のズレに起因する濃度ムラが適切に抑制される。
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
例えば、上記実施の形態では、コントローラー31は、補正パターン#3において、注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を変更しているが、その代わりに、補正パターン#3において、コントローラー31は、(c1)注目実潜像ライン位置で照射する光の光量を基準光量Irefに設定し、(c2)注目実潜像ライン位置の両側に隣接する2つの実潜像ライン位置のうち、位置ズレでピッチが狭まった実潜像ライン位置(第1ライン位置)で照射する光の光量を、基準光量Irefより低い所定光量に設定し、(c3)注目実潜像ライン位置の両側に隣接する2つの実潜像ライン位置のうち、位置ズレでピッチが拡がった実潜像ライン位置(第2ライン位置)で照射する光の光量を、基準光量Irefより高い所定光量に設定するようにしてもよい。その場合、第1ライン位置に隣接する実潜像ライン位置(注目実潜像ライン位置ではないほうの実潜像ライン位置)で照射する光の光量を、第1ラインでの光量変更を実質的に抑制するように増加させるようにしてもよい。同様に、第2ライン位置に隣接する実潜像ライン位置(注目実潜像ライン位置ではないほうの実潜像ライン位置)で照射する光の光量を、第2ラインでの光量変更を実質的に抑制するように減少させるようにしてもよい。このようにして、順番に隣接する実潜像ライン位置で照射する光の光量を調整していき、ポリゴンミラー23において隣接する2つの実潜像ライン位置の光量による虚潜像ライン位置の実効光量をすべてほぼ同一にするようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、一例として、ポリゴンミラー23のミラー面数は6であるが、他のミラー面数でもよい。
本発明は、例えば、電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。
1a〜1d 感光体ドラム
2a〜2d 露光装置
3a〜3d 現像装置
31 コントローラー
2a〜2d 露光装置
3a〜3d 現像装置
31 コントローラー
Claims (7)
- 感光体ドラムと、
前記感光体ドラムに光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、
前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を生成する現像装置と、
前記露光装置を制御するコントローラーとを備え、
前記露光装置は、実潜像ライン位置で前記光を主走査方向に走査しつつ照射して実潜像ライン位置で前記静電潜像を形成するとともに、2つの実潜像ライン位置で前記光を主走査方向に走査しつつ照射して前記2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置で前記静電潜像を形成し、
前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、前記位置ズレが生じている注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するとき、前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記位置ズレがないときの基準光量より高い第1光量に設定すること、
を特徴とする画像形成装置。 - 前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、(a)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成せず、かつ(b)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するとき、前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記基準光量より低い第2光量に設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、(a)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成し、かつ(b)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するとき、前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記基準光量より高い第3光量に設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第3光量は、(a)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成し、かつ(b)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成しないときの前記第1光量より低いことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、前記注目実潜像ライン位置に隣接する少なくとも一方の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するときには、前記注目実潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するか否かに拘わらず、前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記基準光量から変更することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、(a)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成せず、かつ(b)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成せず、かつ(c)前記注目実潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するとき、前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記位置ズレに拘わらず前記基準光量とすることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
- 感光体ドラムと、
前記感光体ドラムに光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、
前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を生成する現像装置と、
前記露光装置を制御するコントローラーとを備え、
前記露光装置は、実潜像ライン位置で前記光を主走査方向に走査しつつ照射して実潜像ライン位置で前記静電潜像を形成するとともに、2つの実潜像ライン位置で前記光を主走査方向に走査しつつ照射して前記2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置で前記静電潜像を形成し、
前記コントローラーは、副走査方向における走査位置に周期的な位置ズレが生じている場合、(a)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが拡がった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成し、かつ(b)前記注目実潜像ライン位置に隣接する虚潜像ライン位置であって、前記位置ズレによってピッチが狭まった2つの実潜像ライン位置の間の虚潜像ライン位置に前記静電潜像を形成するとき、(c1)前記注目実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記位置ズレがないときの基準光量に設定し、(c2)前記注目実潜像ライン位置の両側に隣接する2つの実潜像ライン位置のうち、前記ピッチが狭まった実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記基準光量より低い光量に設定し、(c3)前記注目実潜像ライン位置の両側に隣接する2つの実潜像ライン位置のうち、前記ピッチが拡がった実潜像ライン位置で照射する前記光の光量を、前記基準光量より高い光量に設定すること、
を特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018084575A JP2019191383A (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018084575A JP2019191383A (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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ID=68389912
Family Applications (1)
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JP2018084575A Pending JP2019191383A (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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-
2018
- 2018-04-25 JP JP2018084575A patent/JP2019191383A/ja active Pending
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