JP2015058561A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像された画像に感光体ドラムの回転方向に関する経時的な濃度変動が発生するのを抑制できる。【解決手段】 カラープリンタ2000は、感光体ドラムと、画像情報に応じて変調された光を射出する光源を含み、該光源から射出された光で感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する光走査装置2010と、感光体ドラムの回転方向(副走査方向)に関する電位変動を検出するための電位センサと、少なくとも電位センサでの検出結果に基づいて光源を制御する走査制御装置と、を備えている。この場合、現像された画像に感光体ドラムの回転方向に関する経時的な濃度変動が発生するのを抑制できる。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に係り、更に詳しくは、画像情報に応じた画像を形成する画像形成装置、及び前記画像を形成する画像形成方法に関する。
従来、画像情報に基づいて変調された光で感光体ドラムを露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像する画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されている画像形成装置では、静電潜像が現像された画像に感光体ドラムの回転方向に関する経時的な濃度変動が発生していた。
本発明は、画像情報に応じた画像を形成する画像形成装置であって、感光体ドラムと、前記画像情報に応じて変調された光を射出する光源を含み、該光源から射出された前記光で前記感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記感光体ドラムの回転方向に関する電位変動を検出するための電位センサと、少なくとも前記電位センサでの検出結果に基づいて前記光源を制御する制御装置と、を備える画像形成装置である。
これによれば、静電潜像が現像された画像に感光体ドラムの回転方向に関する経時的な濃度変動が発生するのを抑制できる。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。図1には、第1の実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。図1には、第1の実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010(露光装置)、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電装置(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、転写ローラ2042、定着ローラ2050、給紙コロ2054、転写前ローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、濃度検出器2245、4つのホームポジションセンサ(2246a、2246b、2246c、2246d)、4つの電位センサ(2247a、2247b,2247c、2247d)及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置2090は、CPU、該CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及び該プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されているROM、作業用のメモリであるRAM、アナログデータをデジタルデータに変換するAD変換回路などを有している。そして、プリンタ制御装置2090は、上位装置からの要求に応じて各部を制御するとともに、上位装置からの画像情報を光走査装置2010に送る。
感光体ドラム2030a、帯電装置2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電装置2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電装置2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電装置2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転するものとする。
なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をY軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をX軸方向として説明する。
各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)に基づいて、色毎に変調された光束を、対応する帯電された感光体ドラムの表面にそれぞれ照射する。これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した静電潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された静電潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。なお、この光走査装置2010の構成については後述する。
ところで、各感光体ドラムにおいて、画像情報が書き込まれる領域は、「有効走査領域」、「画像形成領域」、「有効画像領域」などと呼ばれている。
トナーカートリッジ2034aにはブラックトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033aに供給される。トナーカートリッジ2034bにはシアントナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033bに供給される。トナーカートリッジ2034cにはマゼンタトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033cに供給される。トナーカートリッジ2034dにはイエロートナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033dに供給される。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出し、転写前ローラ対2056に搬送する。該転写前ローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040と転写ローラ2042との間隙に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着ローラ2050に送られる。
定着ローラ2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次スタックされる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
濃度検出器2245は、転写ベルト2040の−X側に配置されている。この濃度検出器2245は、一例として図2に示されるように、3つの光学センサ(2245a、2245b、2245c)を有している。
光学センサ2245aは、転写ベルト2040における有効画像領域内の+Y側端部近傍に対向する位置に配置され、光学センサ2245cは、転写ベルト2040における有効画像領域内の−Y側端部近傍に対向する位置に配置され、光学センサ2245bは、主走査方向に関して、光学センサ2245aと光学センサ2245cのほぼ中央位置に配置されている。ここでは、主走査方向(Y軸方向)に関して、光学センサ2245aの中心位置をY1、光学センサ2245bの中心位置をY2、光学センサ2245cの中心位置をY3とする。
各光学センサは、いずれも一例として図3に示されるように、転写ベルト2040に向けて光(以下、「検出用光」ともいう)を射出するLED11、転写ベルト2040あるいは転写ベルト2040上のトナーパッドからの正反射光を受光する正反射光受光素子12、転写ベルト2040あるいは転写ベルト2040上のトナーパッドからの拡散反射光を受光する拡散反射光受光素子13を有している。各受光素子は、いずれも受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。
ホームポジションセンサ2246aは、感光体ドラム2030aにおける回転のホームポジションを検出する。
ホームポジションセンサ2246bは、感光体ドラム2030bにおける回転のホームポジションを検出する。
ホームポジションセンサ2246cは、感光体ドラム2030cにおける回転のホームポジションを検出する。
ホームポジションセンサ2246dは、感光体ドラム2030dにおける回転のホームポジションを検出する。
電位センサ2247aは、感光体ドラム2030aの表面に対向して配置され、該表面の電位情報を検出する。
電位センサ2247bは、感光体ドラム2030bの表面に対向して配置され、該表面の電位情報を検出する。
電位センサ2247cは、感光体ドラム2030cの表面に対向して配置され、該表面の電位情報を検出する。
電位センサ2247cは、感光体ドラム2030cの表面に対向して配置され、該表面の電位情報を検出する。
ここでは、各電位センサは、対応する感光体ドラムのY軸方向中央部近傍に配置されている(図8参照)。
次に、前記光走査装置2010の構成について説明する。
光走査装置2010は、一例として図4〜図6に示されるように、4つの光源(2200a、2200b、2200c、2200d)、4つのカップリングレンズ(2201a、2201b、2201c、2201d)、4つの開口板(2202a、2202b、2202c、2202d)、4つのシリンドリカルレンズ(2204a、2204b、2204c、2204d)、ポリゴンミラー2104、4つの走査レンズ(2105a、2105b、2105c、2105d)、6枚の折り返しミラー(2106a、2106b、2106c、2106d、2108b、2108c)、及び走査制御装置3022(図4〜図6では図示省略、図7参照)などを備えている。そして、これらは、光学ハウジング(図示省略)の所定位置に組み付けられている。
各光源は、複数の発光部(面発光レーザ)が2次元配列されている面発光レーザアレイを含んでいる。該面発光レーザアレイの複数の発光部は、すべての発光部を副走査対応方向に伸びる仮想線上に正射影したときに、発光部間隔が等間隔となるように配置されている。なお、本明細書では、「発光部間隔」とは2つの発光部の中心間距離をいう。
カップリングレンズ2201aは、光源2200aから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201bは、光源2200bから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201cは、光源2200cから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201dは、光源2200dから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
開口板2202aは、開口部を有し、カップリングレンズ2201aを介した光束を整形する。
開口板2202bは、開口部を有し、カップリングレンズ2201bを介した光束を整形する。
開口板2202cは、開口部を有し、カップリングレンズ2201cを介した光束を整形する。
開口板2202dは、開口部を有し、カップリングレンズ2201dを介した光束を整形する。
シリンドリカルレンズ2204aは、開口板2202aの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204bは、開口板2202bの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204cは、開口板2202cの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204dは、開口板2202dの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
カップリングレンズ2201aと開口板2202aとシリンドリカルレンズ2204aとからなる光学系は、Kステーションの偏向器前光学系である。
カップリングレンズ2201bと開口板2202bとシリンドリカルレンズ2204bとからなる光学系は、Cステーションの偏向器前光学系である。
カップリングレンズ2201cと開口板2202cとシリンドリカルレンズ2204cとからなる光学系は、Mステーションの偏向器前光学系である。
カップリングレンズ2201dと開口板2202dとシリンドリカルレンズ2204dとからなる光学系は、Yステーションの偏向器前光学系である。
ポリゴンミラー2104は、Z軸に平行な軸まわりに回転する2段構造の4面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。そして、1段目(下段)の4面鏡ではシリンドリカルレンズ2204bからの光束及びシリンドリカルレンズ2204cからの光束がそれぞれ偏向され、2段目(上段)の4面鏡ではシリンドリカルレンズ2204aからの光束及びシリンドリカルレンズ2204dからの光束がそれぞれ偏向されるように配置されている。
また、シリンドリカルレンズ2204a及びシリンドリカルレンズ2204bからの各光束はポリゴンミラー2104の−X側に偏向され、シリンドリカルレンズ2204c及びシリンドリカルレンズ2204dからの各光束はポリゴンミラー2104の+X側に偏向される。
各走査レンズはそれぞれ、光束を対応する感光体ドラム近傍に集光する光学的パワー、及びポリゴンミラー2104の回転に伴って、対応する感光体ドラム面上で光スポットが主走査方向に等速で移動するような光学的パワーを有している。
走査レンズ2105a及び走査レンズ2105bは、ポリゴンミラー2104の−X側に配置され、走査レンズ2105c及び走査レンズ2105dは、ポリゴンミラー2104の+X側に配置されている。
そして、走査レンズ2105aと走査レンズ2105bはZ軸方向に積層され、走査レンズ2105bは1段目の4面鏡に対向し、走査レンズ2105aは2段目の4面鏡に対向している。また、走査レンズ2105cと走査レンズ2105dはZ軸方向に積層され、走査レンズ2105cは1段目の4面鏡に対向し、走査レンズ2105dは2段目の4面鏡に対向している。
ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204aからの光束は、走査レンズ2105a、折り返しミラー2106aを介して、感光体ドラム2030aに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030a上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030aでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030aの回転方向が、感光体ドラム2030aでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204bからの光束は、走査レンズ2105b、折り返しミラー2106b及び折り返しミラー2108bを介して、感光体ドラム2030bに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030bの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030b上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030bでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030bの回転方向が、感光体ドラム2030bでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204cからの光束は、走査レンズ2105c、折り返しミラー2106c及び折り返しミラー2108cを介して、感光体ドラム2030cに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030cの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030c上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030cでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030cの回転方向が、感光体ドラム2030cでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204dからの光束は、走査レンズ2105d、折り返しミラー2106dを介して、感光体ドラム2030dに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030dの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030d上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030dでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030dの回転方向が、感光体ドラム2030dでの「副走査方向」である。
なお、各折り返しミラーは、ポリゴンミラー2104から各感光体ドラムに至る各光路長が互いに一致するとともに、各感光体ドラムにおける光束の入射位置及び入射角がいずれも互いに等しくなるように、それぞれ配置されている。
ポリゴンミラー2104と各感光体ドラムとの間の光路上に配置される光学系は、走査光学系とも呼ばれている。ここでは、走査レンズ2105aと折り返しミラー2106aとからKステーションの走査光学系が構成されている。また、走査レンズ2105bと2枚の折り返しミラー(2106b、2108b)とからCステーションの走査光学系が構成されている。そして、走査レンズ2105cと2枚の折り返しミラー(2106c、2108c)とからMステーションの走査光学系が構成されている。さらに、走査レンズ2105dと折り返しミラー2106dとからYステーションの走査光学系が構成されている。なお、各走査光学系において、走査レンズが複数のレンズから構成されていても良い。
ポリゴンミラー2104の−X側にある感光体ドラムとポリゴンミラー2104の+X側にある感光体ドラムでは、ポリゴンミラー2104の回転方向が同一であるので、光スポットの移動する方向は互いに逆方向となり、Y軸方向に関して、一側の感光体ドラムでの書き込み開始位置と他側の感光体ドラムでの書き込み終了位置とが一致するように静電潜像が形成される。
Kステーションの走査レンズ2105aを介した書き込み開始前の光束の一部は、先端同期検知センサ2111A(図4参照)で受光される。
また、Yステーションの走査レンズ2105dを介した書き込み開始前の光束の一部は、先端同期検知センサ2111B(図4参照)で受光される。
各先端同期検知センサは、受光光量に応じた信号を走査制御装置3022に出力する。なお、各先端同期検知センサの出力信号は、「先端同期信号」とも呼ばれている。
走査制御装置3022は、一例として図7に示されるように、CPU3210、フラッシュメモリ3211、RAM3212、IF(インターフェース)3214、画素クロック生成回路3215、画像処理回路3216、書込制御回路3219、光源駆動回路3221、光量補正情報取得回路3223などを有している。なお、図7における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
画素クロック生成回路3215は、画素クロック信号を生成する。なお、画素クロック信号は、1/8クロックの分解能で位相変調が可能である。
画像処理回路3216は、CPU3210によって色毎にラスター展開された画像データに所定の中間調処理などを行った後、各光源の発光部毎のドットデータを作成する。
書込制御回路3219は、ステーション毎に、先端同期信号に基づいて書き込み開始のタイミングを求める。そして、書き込み開始のタイミングに合わせて、各発光部のドットデータを画素クロック生成回路3215からの画素クロック信号に重畳させるとともに、発光部毎にそれぞれ独立した変調データを生成する。また、書込制御回路3219は、所定のタイミング毎に、APC(Auto Power Control)を実施する。
光源駆動回路3221は、書込制御回路3219からの各変調データに応じて、各発光部の駆動信号を生成し、フラッシュメモリ3211に保存された後述する光量補正パターンを用いて補正し、補正後の駆動信号を該発光部に出力する。
光量補正情報取得回路3223は、後に詳述するように、各光源の複数の発光部の駆動信号を補正するための光量補正パターンを作成し、フラッシュメモリ3211に保存する。
IF(インターフェース)3214は、プリンタ制御装置2090との双方向の通信を制御する通信インターフェースである。
フラッシュメモリ3211には、CPU3210にて解読可能なコードで記述された各種プログラム、及びプログラムの実行に必要な各種データが格納されている。
RAM3212は、作業用のメモリである。
CPU3210は、フラッシュメモリ3211に格納されているプログラムに従って動作し、光走査装置2010の全体を制御する。
ところで、発明者らは、光走査装置2010によって各感光体ドラムの表面が露光され形成された静電潜像に副走査方向の電位ムラが発生し、該静電潜像が現像された画像に副走査方向の濃度変動が発生することを突き止めた。この電位ムラの発生は、例えば感光体ドラムの表面を形成する感光層の不均一性や温度、湿度等の周辺環境が原因であると考えられる。すなわち、この電位ムラによる濃度変動は、経時的に変動し易い。また、この濃度変動は、感光体ドラムの回転周期(以下ではドラム回転周期とも称する)とほぼ同一の周期の濃度変動(周期的濃度変動)であることが確認されている。なお、各感光体ドラムの回転周期は、該感光体ドラムに対応するホームポジションセンサの出力信号から求められる。
そこで、光量補正情報取得回路3223は、所定のタイミングで、上記濃度変動を抑制するための「光量補正情報取得処理」を行う。
ここで、光量補正情報取得処理に先立って、以下のようにしてトナーの濃度と発光パワーとの相関関係を求める。
先ず、一例として図10に示されるように、ブラックに関して、互いにトナー濃度が異なる複数の領域を有する濃度チャートパターンを、一例として図11に示されるように、Y軸方向に関して中心位置がY2となるように形成する。
ここでは、一例として、濃度チャートパターンは、10種類の濃度(n1〜n10)領域を有している。そして、濃度n1が最も低濃度であり、濃度n10が最も高濃度である。すなわち、濃度n1から濃度n10にかけて濃度が徐々に高くなる。なお、濃度チャートパターンを形成する際には、各領域の画像面積率は一定で、発光部の点灯時間は濃度に関係なく一定とし、発光パワーのみ異ならして濃度を変化させている。ここでは、濃度n1に対応する発光パワーをp1、濃度n2に対応する発光パワーをp2、・・・・、濃度n10に対応する発光パワーをp10とする。
次いで、各光学センサのLED11を点灯させる。LED11からの光(「検出用光」という)は、転写ベルト2040が回転するにつれて、すなわち、時間が経過するとともに、濃度チャートパターンにおける濃度n1の領域から濃度n10の領域までを順次照射する(図12参照)。
そして、正反射光受光素子12及び拡散反射光受光素子13の出力信号を取得する。
ところで、転写ベルト2040にトナーが付着していない場合には、転写ベルト2040で反射された検出用光は、正反射光成分が拡散反射光成分に比べて多い。そこで、正反射光受光素子12には多くの光が入射するが、拡散反射光受光素子13にはほとんど光が入射しない(図13(A)参照)。
一方、転写ベルト2040にトナーが付着していると、トナーが付着していない場合と比較して、正反射光成分は減少し、拡散反射光成分は増加する。そこで、正反射光受光素子12に入射する光は減少し、拡散反射光受光素子13に入射する光は増加する(図13(B)参照)。
すなわち、正反射光受光素子12及び拡散反射光受光素子13の出力レベルによって、転写ベルト2040に付着しているトナーの濃度を検出することが可能である。
次いで、濃度チャートパターンにおける濃度毎に、正反射光受光素子12及び拡散反射光受光素子13の2つのセンサ信号から、トナーの濃度を演算して求める。
そして、トナーの濃度と発光パワーとの相関関係を求める(図14参照)。ここでは、該相関関係を多項式で近似し、該多項式をフラッシュメモリ3211に格納する。
以下に、光量補正情報取得処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。光量補正情報取得処理は、以下に説明するように、一例として、カラープリンタ2000に電源が投入された後、光量補正情報取得回路3223によって、定期的に(例えば数時間毎に)行われる。なお、光量補正情報取得処理は、ステーション毎に行われるが、各ステーションで同様にして行われるので、ここでは、代表として、Kステーションでの光量補正情報取得処理について説明する。
最初のステップS401では、電源ON時から所定時間Tが経過したか否かを判断する。ここでの判断は、光量補正情報取得回路3223によるタイマ(不図示)を用いた計時で行われる。ステップS401での判断が否定されると、同じ判断が再び行われる。すなわち、待ち状態となる。一方、ステップS401での判断が肯定されると、ステップS402に移行する。
ステップS402では、nに1がセットされる。
次のステップS403では、感光体ドラム2030aを露光する。具体的には、光源2200aを画像情報に応じて変調駆動(強度変調)するとともにポリゴンミラー2104を回転させて、回転する感光体ドラム2030aの表面を光により主走査方向に走査する。この結果、感光体ドラム2030aの画像形成領域全体に静電潜像が形成される。
次のステップS404では、電位センサ2247aの出力信号の第n回目の取得が行われる。ここでは、少なくとも感光体ドラム2030aの回転周期1周期分の電位センサ2247aの出力信号、すなわち感光体ドラム2030aの表面の副走査方向の電位変動を取得する(図9(A)参照)。図9(A)には、ホームポジションセンサ2246aの出力信号も示されている。ホームポジションセンサ2246aの出力信号から感光体ドラム2030aの周期(ドラム回転周期Td)が求められる。図9(A)から分かるように、電位センサ2247aの出力信号は、ドラム回転周期Tdを周期とする正弦波に近似する周期的な波形である。
次のステップS405では、第n回目に取得された電位センサ2247aの出力信号に基づいて感光体ドラム2030aの表面の電位ムラによる副走査方向の周期的濃度変動を算出する。
ここでは、感光体ドラム2030aの表面の露光後の電位(表面電位)と該表面のトナー濃度との相関関係(不図示)が予め取得され、フラッシュメモリ3211に保存されており、この相関関係を用いて、電位ムラによる副走査方向の周期的濃度変動が算出される。なお、露光後の表面電位とトナー濃度との相関関係は、例えば、発光パワーと該表面電位との関係を取得すれば、上記発光パワーとトナー濃度との相関関係を用いて求めることができる。
通常、露光前と露光後の電位差が高くなるほどトナー濃度が高くなる。この周期的濃度変動は、露光後の電位が変動することに起因するため、電位センサ2247aの露光後電位を計測した場合の出力信号と近似する、ドラム回転周期Tdを周期とする周期的な波形になる。そこで、この周期的濃度変動を正弦波近似して、正弦波G(t)=Gsin(2πt/Td+b)として抽出する(図9(B)参照)。
次のステップS407では、正弦波近似後の周期的濃度変動G(t)及び図14に示されるトナー濃度と発光パワーとの関係に基づいて、第n光量補正パターンを作成し(図16参照)、その少なくともドラム回転周期1周期分をフラッシュメモリ3211に保存する。ここでは、第n光量補正パターンは、図16に示されるように、ドラム回転周期Tdを周期とする、正弦波近似後の周期的濃度変動G(t)とは逆位相の(位相がπだけ異なる)正弦波として作成される。すなわち、第n光量補正パターンは、トナー濃度が高い部分に対する照射光量を下げ、トナー濃度が低い部分に対する照射光量を上げるように作成される。
そこで、フラッシュメモリ3211への保存の際には、第n光量補正パターンのドラム回転周期1周期分のデータのみを保存すれば、そのデータを繋ぎ合わせて又は時系列で読み出すことで、第n光量補正パターンを再現することができる。この結果、保存するデータ量を少なくすることができ、ひいてはデータの書込み速度及び読み出し速度の向上を図ることができる。
次のステップS409では、nが2以上であるか否かを判断する。ステップS409での判断が否定されると、ステップS411に移行する。一方、ステップS409での判断が肯定されると、ステップS413に移行する。
ステップS411では、第n光量補正パターン、すなわち第1光量補正パターンをフラッシュメモリ3211に保存する。すなわち、最初の光量補正パターンが保存される。ステップS411が実行されると、ステップS415に移行する。
ステップS413では、第n−1光量補正パターンを第n光量補正パターンで置き換える。すなわち、光量補正パターンが更新される。ステップS413が実行されると、ステップS415に移行する。
ステップS415では、所定時間T(例えば数時間)が経過したか否かを判断する。ステップS415での判断が否定されると、同じ判断が再び行われる。すなわち、待ち状態となる。一方、ステップS415での判断が肯定されると、ステップS417に移行する。
ステップS417では、nがインクリメントされる。ステップS417が実行されると、ステップS403に戻る。結果として、所定時間T毎に光量補正パターンが作成され、更新されることになる。
そこで、光源駆動回路3221は、前述したプロセスで記録紙に画像形成を行うときに、主走査方向の各位置に対応する変調データに応じた駆動信号に、第n光量補正パターンを重畳させることで該駆動信号を補正し、補正後の駆動信号を各発光部に出力する。この結果、主走査方向の各位置における電位ムラによる周期的濃度変動が抑制されるように、各発光部の発光パワーが調整される。
図17には、第n光量補正パターンを用いて形成された出力画像の電位ムラによる副走査方向の周期的濃度変動が示されている。図17から、該周期的濃度変動は、格段に低減されていることが分かる。
以上説明した本実施形態のカラープリンタ2000は、感光体ドラムと、画像情報に応じて変調された光を射出する光源を含み、該光源から射出された光で感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する光走査装置2010と、感光体ドラムの回転方向(副走査方向)に関する電位変動を検出するための電位センサと、少なくとも電位センサでの検出結果に基づいて光源を制御する走査制御装置3022と、を備えている。
この場合、静電潜像が現像された画像に電位ムラによる副走査方向の濃度変動が発生するのを抑制できる。
すなわち、静電潜像が現像された画像に感光体ドラムの回転方向に関する経時的な濃度変動が発生するのを抑制できる。
以下では、他の複数の実施形態を説明するが、各実施形態では、上記第1の実施形態と同様の構成を有する部材には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
《第2の実施形態》
ところで、例えば感光体ドラムが偏心していたり(図18(A)参照)、感光体ドラムに形状誤差があったりすると(図18(B)参照)、作像時に感光体ドラムと現像ローラとの間の間隙が変動する。この間隙の変動は現像の変動となり、画像形成装置から出力される画像(出力画像)において、副走査方向の周期的な濃度変動を招く。
ところで、例えば感光体ドラムが偏心していたり(図18(A)参照)、感光体ドラムに形状誤差があったりすると(図18(B)参照)、作像時に感光体ドラムと現像ローラとの間の間隙が変動する。この間隙の変動は現像の変動となり、画像形成装置から出力される画像(出力画像)において、副走査方向の周期的な濃度変動を招く。
すなわち、出力画像の副走査方向の周期的濃度変動には、上記第1の実施形態で説明した電位ムラによる(起因する)成分と、感光体ドラム自体による(起因する)成分とが含まれていることになる(図26(A)及び26(B)参照)。この感光体ドラム自体による成分は、比較的経時変動し難い、ドラム回転周期とほぼ同一周期の周期的な成分であることが確認されている。
そこで、光量補正情報取得回路3223は、所定のタイミングで、上記濃度変動を抑制するための「第1光量補正情報取得処理」及び「第2光量補正情報取得処理」を行う。
ここで、上記第1の実施形態と同様に、第1光量補正情報取得処理及び第2光量補正情報取得処理に先立って、トナーの濃度と発光パワーとの相関関係を求め(図14参照)、該相関関係を多項式で近似し、該多項式をフラッシュメモリ3211に格納する。
以下に、第1光量補正情報取得処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。第1光量補正情報取得処理は、例えばカラープリンタ2000の製造時、感光体ドラムの交換時等に、光量補正情報取得回路3223によって行われる。なお、第1光量補正情報取得処理は、ステーション毎に行われるが、各ステーションで同様にして行われるので、ここでは、代表として、Kステーションでの第1光量補正情報取得処理について説明する。
最初のステップS501では、電位センサ2247aの出力信号を取得する。ここでは、少なくとも感光体ドラム2030aの回転周期1周期分の出力信号を取得する。ここで、ステップS501に先立って、後述する濃度変動測定用パターンを作成するための露光、現像等を含む画像形成プロセスが開始されており、電位センサ2247aの出力信号は、感光体ドラム2030aの表面が露光された後、現像が開始される前に取得される。
次のステップS502では、転写ベルト2040に濃度変動測定用パターンを作成する。ここでは、濃度変動測定用パターンとして、ブラック、上記濃度チャートパターンと同じ画像面積率の画像をA3縦サイズで形成する(図20参照)。
次のステップS503では、各光学センサのLED11を点灯させる。各LED11からの検出用光は、転写ベルト2040が回転するにつれて、すなわち、時間が経過するとともに、濃度変動測定用パターンを副走査対応方向に沿って照明する(図21参照)。
そして、光学センサ毎に、所定の時間間隔で正反射光受光素子12及び拡散反射光受光素子13の出力信号を取得し、各光学センサのセンサ出力信号からトナー濃度を算出し、平均トナー濃度を算出する(図22参照)。図22には、ホームポジションセンサ2246aの出力信号も示されている。ホームポジションセンサ2246aの出力信号から感光体ドラム2030aの回転周期(ドラム回転周期Td)が求められる。図22から分かるように、各光学センサのセンサ出力信号から算出されたトナー濃度及び平均トナー濃度は、ホームポジションセンサ2246aの出力信号の周期(ドラム回転周期Td)と略同じ周期で周期的に変動する。
次のステップS505では、ホームポジションセンサ2246aの出力信号に基づいて、各センサ出力信号から得られた平均トナー濃度の周期的変動、すなわち副走査方向の周期的濃度変動を、ホームポジションセンサ2246aの出力信号の周期と同じ周期の正弦波F(t)=Fsin(2πt/Td+a)として抽出する(図23参照)。
なお、副走査方向の周期的濃度変動は、主走査方向の位置によって感光体形状や偏心が異なり、濃度変動出方も異なる場合がある。そこで、上述の如く、主走査方向の複数位置でのトナー濃度を検出し、該トナー濃度の平均値(平均トナー濃度)を算出することで、主走査方向に偏差があった場合の過補正を防ぐことができる。
次のステップS507では、正弦波近似後の周期的濃度変動F(t)及び図14に示されるトナー濃度と発光パワーとの関係に基づいて、第1光量補正パターンを作成し、その少なくともドラム回転周期1周期分をフラッシュメモリ3211に格納する。
ここでは、一例として、第1光量補正パターンは、図24に示されるように、ドラム回転周期Tdを周期とする、正弦波近似後の周期的濃度変動F(t)とは逆位相の(位相がπだけ異なる)正弦波として作成される。すなわち、第1光量補正パターンは、トナー濃度が高い部分に対する照射光量を下げ、トナー濃度が低い部分に対する照射光量を上げるように作成される。
このため、フラッシュメモリ3211への保存の際には、第1光量補正パターンの1周期分のデータ(以下、光量補正データとも称する)のみを格納すれば、そのデータを繋ぎ合わせて又は時系列で読み出すことで、第1光量補正パターンを再現することができる。この結果、保存するデータ量を少なくすることができ、ひいてはデータの書込み速度及び読み出し速度の向上を図ることができる。
次のステップS509では、取得された電位センサ2247aの出力信号に基づいて感光体ドラム2030aの表面の副走査方向の周期的濃度変動の電位ムラによる成分を算出する(図26(A)及び図26(B)参照)。図25(A)及び図25(B)には、互いに異なる時間帯における電位センサ2247aの出力信号が示されており、電位センサ2247aの出力信号は、ドラム回転周期Tdで周期的に変動し、かつ経時変動していることが分かる。また、図26(A)及び図26(B)には、正弦波近似後の周期的濃度変動、正弦波近似後の電位ムラによる成分、正弦波近似後の感光体ドラム自体による成分が示されている
次のステップS511では、副走査方向の周期的濃度変動の電位ムラによる成分及び図14に示されるトナー濃度と発光パワーとの関係に基づいて、第2光量補正パターンを作成し(図27(A)参照)、その少なくともドラム回転周期1周期分をフラッシュメモリ3211に保存する。ここでは、一例として、第2光量補正パターンは、図27(A)に示されるように、ドラム回転周期Tdを周期とする、正弦波近似後の電位ムラによる成分とは逆位相の(位相がπだけ異なる)正弦波として作成される。第2光量補正パターンは、トナー濃度が高い部分に対する照射光量を下げ、トナー濃度が低い部分に対する照射光量を上げるように作成される。
そこで、フラッシュメモリ3211への保存の際には、第2光量補正パターンのドラム回転周期1周期分のデータのみを保存すれば、そのデータを繋ぎ合わせて又は時系列で読み出すことで、第2光量補正パターンを再現することができる。この結果、保存するデータ量を少なくすることができ、ひいてはデータの書込み速度及び読み出し速度の向上を図ることができる。
次のステップS513では、第1及び第2光量補正パターンに基づいて第3光量補正パターンを作成し(図27(B)参照)、その少なくともドラム回転周期1周期分をフラッシュメモリ3211に保存する。具体的には、第1光量補正パターンから第2光量補正パターンを減じることで、第3光量補正パターン、すなわち感光体ドラム自体による成分に対応する光量補正パターンを抽出する。詳述すると、第3光量補正パターンは、第1光量補正パターンの各発光部の補正データから第2光量補正パターンの該発光部の補正データを減算することで作成される。ここでは、一例として、抽出された第3光量補正パターンは、図27(B)に示されるように、ドラム回転周期Tdを周期とする、正弦波近似後の感光体ドラム自体による成分とは逆位相の(位相がπだけ異なる)正弦波である。第3光量補正パターンは、トナー濃度が高い部分に対する照射光量を下げ、トナー濃度が低い部分に対する照射光量を上げるように作成される。
そこで、フラッシュメモリ3211への保存の際には、第3光量補正パターンのドラム回転周期1周期分のデータ(以下、光量補正データとも称する)のみを保存すれば、そのデータを繋ぎ合わせて又は時系列で読み出すことで、第3光量補正パターンを再現することができる。この結果、保存するデータ量を少なくすることができ、ひいてはデータの書込み速度及び読み出し速度の向上を図ることができる。
なお、上述した第1光量補正情報取得処理では、ステップS501の後、かつステップS507の前に、ステップS509、S511を行っても良い。
次に、第2光量補正情報取得処理について、図28のフローチャートを用いて説明する。第2光量補正情報取得処理は、以下に説明するように、一例として、カラープリンタ2000に電源が投入された後、光量補正情報取得回路3223によって、定期的に(例えば数時間毎に)行われる。なお、第2光量補正情報取得処理は、ステーション毎に行われるが、各ステーションで同様にして行われるので、ここでは、代表として、Kステーションでの第2光量補正情報取得処理について説明する。
最初のステップS601では、電源ON時から所定時間Tが経過したか否かを判断する。ここでの判断は、光量補正情報取得回路3223によるタイマ(不図示)を用いた計時で行われる。ステップS601での判断が否定されると、同じ判断が再び行われる。すなわち、待ち状態となる。一方、ステップS601での判断が肯定されると、ステップS602に移行する。
ステップS602では、nに1がセットされる。
次のステップS603では、感光体ドラム2030aを露光する。具体的には、光源2200aを画像情報に応じて変調駆動(強度変調)するとともにポリゴンミラー2104を回転させて、回転する感光体ドラム2030aの表面を光により主走査方向に走査する。この結果、感光体ドラム2030aの画像形成領域全体に静電潜像が形成される。
次のステップS604では、電位センサ2247aの出力信号の第n回目の取得が行われる。ここでは、少なくとも感光体ドラム2030aの回転周期1周期分の出力信号を取得する。電位センサ2247aの出力信号は、ドラム回転周期Tdを周期とする正弦波に近似する周期的な波形である。
次のステップS605では、第n回目に取得された電位センサ2247aの出力信号に基づいて感光体ドラム2030aの表面の副走査方向の濃度変動の電位ムラによる成分を算出する。
ここでも、図15のステップS405と同様に、電位ムラによる成分を正弦波近似して、正弦波G(t)=Gsin(2πt/Td+b)として抽出する。
次のステップS607では、正弦波近似後の電位ムラによる成分G(t)及び図14に示されるトナー濃度と発光パワーとの関係に基づいて、第n+3光量補正パターンを作成し、その少なくともドラム回転周期1周期分をフラッシュメモリ3211に保存する。ここでは、第n+3光量補正パターンは、ドラム回転周期Tdを周期とする、正弦波近似後の電位ムラによる成分G(t)とは逆位相の(位相がπだけ異なる)正弦波として作成される。すなわち、第n+3光量補正パターンは、トナー濃度が高い部分に対する照射光量を下げ、トナー濃度が低い部分に対する照射光量を上げるように作成される。
そこで、フラッシュメモリ3211への保存の際には、第n+3光量補正パターンのドラム回転周期1周期分のデータ(以下、光量補正データとも称する)のみを保存すれば、そのデータを繋ぎ合わせて又は時系列で読み出すことで、第n+3光量補正パターンを再現することができる。この結果、保存するデータ量を少なくすることができ、ひいてはデータの書込み速度及び読み出し速度の向上を図ることができる。
次のステップS609では、フラッシュメモリ3211に保存された第3及び第n+3光量補正パターンに基づいて第n+4光量補正パターンを作成する。具体的には、第n+4光量補正パターンは、第3光量補正パターンに第n+3光量補正パターンを加えることによって作成される。より詳細には、第n+4光量補正パターンは、第3光量補正パターンにおける各発光部の補正データに第n+3光量補正パターンにおける該発光部の補正データを加算することで作成される。ここでは、一例として、抽出された第n+4光量補正パターンは、ドラム回転周期Tdを周期とする、正弦波近似後の周期的濃度変動とは逆位相の(位相がπだけ異なる)正弦波である。第n+4光量補正パターンは、トナー濃度が高い部分に対する照射光量を下げ、トナー濃度が低い部分に対する照射光量を上げるように作成される。
そこで、フラッシュメモリ3211への保存の際には、第n+4光量補正パターンのドラム回転周期1周期分のデータ(以下、光量補正データとも称する)のみを保存すれば、そのデータを繋ぎ合わせて又は時系列で読み出すことで、第n+4光量補正パターンを再現することができる。この結果、保存するデータ量を少なくすることができ、ひいてはデータの書込み速度及び読み出し速度の向上を図ることができる。
次のステップS611では、nが2以上であるか否かを判断する。ステップS611での判断が否定されると、ステップS613に移行する。一方、ステップS611での判断が肯定されると、ステップS615に移行する。
ステップS613では、第n+4光量補正パターン、すなわち第5光量補正パターンをフラッシュメモリ3211に保存する。すなわち、最初の光量補正パターンが保存される。ステップS613が実行されると、ステップS617に移行する。
ステップS615では、第3光量補正パターンを第n+4光量補正パターンで置き換える。すなわち、光量補正パターンが更新される。ステップS615が実行されると、ステップS617に移行する。
ステップS617では、所定時間T(例えば数時間)が経過したか否かが判断される。ステップS617での判断が否定されると、同じ判断が再び行われる。すなわち、待ち状態となる。一方、ステップS617での判断が肯定されると、ステップS619に移行する。
ステップS619では、nがインクリメントされる。ステップS619が実行されると、ステップS603に戻る。結果として、所定時間T毎に光量補正パターンが作成され、更新されることになる。
そこで、光源駆動回路3221は、前述したプロセスで記録紙に画像形成を行うときに、主走査方向の各位置に対応する変調データに応じた駆動信号に、第n+4光量補正パターンを重畳させることで該駆動信号を補正し、補正後の駆動信号を各発光部に出力する。この結果、主走査方向の各位置における電位ムラによる周期的濃度変動が抑制されるように、各発光部の発光パワーが調整される。
図29には、第n+4光量補正パターンを用いて形成された出力画像に対する各光学センサの出力レベル(トナー濃度)が示されている。図29から、出力画像の主走査方向の各位置における電位ムラによる周期的濃度変動は、格段に低減されることが分かる。
なお、光量補正情報取得回路3223は、周期的濃度変動における感光体ドラム自体に起因する成分及び電位変動に起因する成分の双方が抑制されるように光源を制御する第1の制御(第1光量補正情報取得処理を行い、第1光量補正パターンを用いて制御)、並びに電位変動に起因する成分のみが抑制されるように光源を制御する第2の制御(第2光量補正情報取得処理を行い、第n+4光量補正パターンを用いて制御)を選択的に行うことが可能である。
そこで、上述の如く、光量補正情報取得回路3223は、現像工程を含む第1の制御を行った後、現像工程を含まない第2の制御を規則的(例えば定期的)に行うことで、トナーやクリーニングユニットのクリーニング部材を温存した状態で、周期的濃度変動を効果的に抑制することができる。
以上説明した第2の実施形態では、走査制御装置3022は、現像された画像の感光体ドラムの回転方向に関する周期的濃度変動(濃度変動)を検出する3つの光学センサ(2245a、2245b、2245c)での検出結果に基づいて光源を制御する。
この場合、周期的濃度変動の電位ムラに起因する成分のみならず、周期的濃度変動の感光体ドラムに起因する成分をも考慮(加味)して光源を制御できるため、濃度変動の発生をより一層抑制することができる。
ところで、近年、画像品質に対する要求が高くなり、特に頁内の高い均一性が求められている。副走査方向の濃度変動のうち、感光体ドラムの真円性や偏心等の機械的な要因によって生じる成分は経時であまり変動がないが、感光体ドラムの電位ムラに起因する成分は、周辺環境によって変動するため、ある程度の頻度で補正を実行する必要がある。しかしながら、副走査方向の濃度変動の補正を頻繁に行うと、濃度変動測定用パターンを形成するためのトナーの消費量やクリーニングユニットにおけるクリーニング部材の磨耗を増大させてしまう。
そこで、走査制御装置3022は、周期的濃度変動における感光体ドラム自体に起因する成分及び電位変動に起因する成分の双方が抑制されるように光源を制御する第1の制御(第1光量補正情報取得処理を行い、第1光量補正パターンを用いて光源を制御)、並びに電位変動に起因する成分のみが抑制されるように光源を制御する第2の制御(第2光量補正情報取得処理を行い、第n+4光量補正パターンを用いて光源を制御)を選択的に行うことが可能である。
この場合、例えば、第1の制御を行ってから次に第1の制御を行うまでに、第2の制御を規則的(例えば定期的)に複数回行うことで、トナーの消費量やクリーニング部材の摩耗の増大を招くことなく、周期的濃度変動の発生を効果的に抑制することができる。
なお、上記第2の実施形態では、感光体ドラムに起因して出力画像に生じる副走査方向の濃度変動を抑制することとしているが、現像ローラの偏心、形状誤差等によっても、出力画像に現像ローラの回転周期と同じ周期の副走査方向の濃度変動が生じるため、現像ローラによる成分を抑制するための光量補正パターンを感光体ドラムの場合と同様に作成し、該光量補正パターンを用いて光源を駆動しても良い。
また、上記第2の実施形態では、カラープリンタ2000の製造時、感光体ドラムの交換時に第1の制御を行っているが、これに限らず、例えばカラープリンタ2000への電源投入後、規則的(例えば定期的)に行っても良いし、現像ローラの交換時に行っても良い。第1及び第2の制御を定期的に行う場合、第1の制御を行う時間間隔を第2の制御を行う時間間隔よりも長くすることが好ましく、第1の制御を行ってから次の第1の制御を行うまでに第2の制御を複数回行うことがより好ましい。
また、周期的濃度変動、電位ムラによる成分及び感光体ドラム自体による成分の少なくとも1つ(以下では、周期的濃度変動等と称する)を台形波(図30参照)又は高次の高調波の周期パターンで近似して、該周期パターンに基づいて光量補正パターンを作成することとしても良い。台形波で近似する場合には、正弦波で近似する場合よりもデータ量を少なくすることができ、高次の高調波で近似する場合には、正弦波で近似する場合よりも周期的濃度変動等によりフィットした光量補正データを作成することができ、より効果的な補正を行うことができる。
周期的濃度変動等を台形波で近似する場合、光量補正パターンも台形波となる。この光量補正パターンは、一例として図31に示されるように、インクリメント時間T1と、ピーク時間T2と、デクリメント時間T3と、補正範囲量と、ドラム回転周期Td(又はローラ回転周期Tr)に対する位相シフト時間(T4とする)とが分かれば生成することが可能である。図32には、台形波近似後の周期的濃度変動等及び該周期的濃度変動等の周期(ドラム回転周期Td)に基づいて作成された光量補正パターン(台形波)が示されている。
また、上記各実施形態では、電位センサが感光体ドラムの長手方向中央部に対向して1つ配置されているが、これに限らず、例えば、感光体ドラムの長手方向の複数位置に個別に対向する複数の電位センサが設けられても良い。この場合、複数の電位センサの出力信号の波形の平均波形に基づいて光量補正パターンを作成し、該光量補正パターンを用いて光源を駆動することで、感光体ドラム表面の電位ムラに主走査方向の偏差があっても、過補正となることを抑制できる。また、電位センサは、感光体ドラムの長手方向端部に対向して設けられても良い。
また、上記各実施形態では、濃度検出器2245は、Y軸方向(主走査方向)に配列された3つの光学センサを有している場合について説明したが、これに限定されず、Y軸方向に配列された2つ又は4つ以上の光学センサを有していても良い。濃度検出器が光学センサを2つ有する場合には、上記各実施形態に比べて、部品点数の削減及び制御の簡略化を図ることができる。また、濃度検出器が光学センサを4つ以上有する場合には、上記各実施形態に比べて、一層精度良く濃度変動を補正することができる。また、濃度検出器は、例えば、Y軸方向に配列された複数の光学センサ部を有する1つのラインセンサであっても良い。
また、上記各実施形態において、走査制御装置3022での処理の少なくとも一部を、プリンタ制御装置2090が行っても良い。また、プリンタ制御装置2090での処理の少なくとも一部を、走査制御装置3022が行っても良い。
また、上記各実施形態では、濃度検出器2245が、転写ベルト2040上のトナーパターンを検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、感光体ドラム表面のトナーパターンを検出しても良い。なお、感光体ドラムの表面は、転写ベルト2040と同様に正反射体に近い。
また、上記各実施形態において、トナーパターンを記録紙に転写し、該記録紙上のトナーパターンを、濃度検出器2245で検出しても良い。
また、上記各実施形態では、光走査装置が一体的に構成される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成ステーション毎に光走査装置が設けられても良いし、2つの画像形成ステーション毎に光走査装置が設けられても良い。
また、上記各実施形態では、感光体ドラムが4つある場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、感光体ドラムを5つあるいは6つ備えていても良い。
また、上記各実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ2000の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、モノクロプリンタ、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又はこれらが集約された複合機であっても良い。
例えば、レーザ光によって発色する媒体(例えば、用紙)に直接、レーザ光を照射する画像形成装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、光量補正情報取得処理、第1及び第2光量補正情報取得処理は、例えば、電源投入時には、(1)感光体ドラムの停止時間が6時間以上のとき、(2)装置内の温度が10℃以上変化しているとき、(3)装置内の相対湿度が50%以上変化しているとき、印刷時には、(4)プリント枚数が所定の枚数に達したとき、(5)現像ローラの回転回数が所定の回数に達したとき、(6)転写ベルトの走行距離が所定の距離に達したときなどに、行われても良い。
また、上記各実施形態では、露光装置として、光走査装置2010が用いられているが、これに限らず、例えば、感光体ドラムの長手方向のほぼ全域(画像形成領域)に対向するように配列された複数の発光部を有し、画像情報に基づいて変調された複数の光を感光体ドラムに照射する光プリントヘッドを用いても良い。
また、上記各実施形態では、光源は、面発光レーザを含んでいるが、例えば端面発光レーザ等の面発光レーザ以外のレーザ、LED(発光ダイオード)、有機EL素子等を含んでいても良い。
2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置(露光装置)、2030a〜2030d…感光体ドラム、2200a〜2200d…光源、2245a〜2245d…光学センサ(濃度センサ)、2246a〜2246d…感光体ドラムのホームポジションセンサ(回転周期検出センサ)、2247a〜2247d…電位センサ、3022…走査制御装置(制御装置)。
Claims (14)
- 画像情報に応じた画像を形成する画像形成装置であって、
感光体ドラムと、
前記画像情報に応じて変調された光を射出する光源を含み、該光源から射出された前記光で前記感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する露光装置と、
前記感光体ドラムの回転方向に関する電位変動を検出するための電位センサと、
少なくとも前記電位センサでの検出結果に基づいて前記光源を制御する制御装置と、を備える画像形成装置。 - 前記静電潜像が現像された画像の前記回転方向に関する濃度変動を検出する濃度センサを更に備え、
前記制御装置は、更に前記濃度センサでの検出結果に基づいて前記光源を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御装置は、前記濃度変動における前記感光体ドラムに起因する成分及び前記電位変動に起因する成分の双方が抑制されるように前記光源を制御する第1の制御、並びに前記電位変動に起因する成分のみが抑制されるように前記光源を制御する第2の制御を選択的に行うことが可能なことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御装置は、前記第1の制御を行った後、前記第2の制御を規則的に行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記制御装置は、前記濃度変動、該濃度変動の前記電位変動に起因する成分及び前記濃度変動の前記感光体ドラムに起因する成分の少なくとも1つを正弦波の周期パターンで近似して抽出し、該周期パターンに基づいて、前記光源の駆動信号を補正するための補正パターンを作成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御装置は、前記濃度変動、該濃度変動の前記電位変動に起因する成分及び前記濃度変動の前記感光体ドラムに起因する成分の少なくとも1つを台形波の周期パターンで近似して抽出し、該周期パターンに基づいて、前記光源の駆動信号を補正するための補正パターンを作成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御装置は、前記濃度変動、該濃度変動の前記電位変動に起因する成分及び前記濃度変動の前記感光体ドラムに起因する成分の少なくとも1つを高次の高調波の周期パターンで近似して抽出し、該周期パターンに基づいて、前記光源の駆動信号を補正するための補正パターンを作成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御装置は、前記周期パターンとは逆位相の周期パターンに基づいて前記補正パターンを作成することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記感光体ドラムの回転周期を検出する回転周期検出センサを更に備え、
前記制御装置は、更に前記前記回転周期検出センサでの検出結果に基づいて前記光源を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記光源は、2次元配列された複数の面発光レーザを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 画像情報に応じた画像を形成する画像形成方法であって、
前記画像情報に応じて変調され光源から射出された光で感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する工程と、
前記感光体ドラムの回転方向に関する電位変動を検出する工程と、
少なくとも前記電位変動を検出する工程での検出結果に基づいて前記光源を制御する工程と、を含む画像形成方法。 - 前記静電潜像が現像された画像の前記回転方向に関する濃度変動を検出する工程を更に含み、
前記制御する工程では、更に前記濃度変動を検出する工程での検出結果に基づいて前記光源を制御することを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。 - 前記制御する工程では、前記濃度変動における前記感光体ドラムに起因する成分及び前記電位変動に起因する成分の双方が抑制されるように前記光源を制御する第1の制御、並びに前記電位変動に起因する成分のみが抑制されるように前記光源を制御する第2の制御を選択的に行うことが可能なことを特徴とする請求項12に記載の画像形成方法。
- 前記制御する工程では、前記第1の制御を行った後、前記第2の制御を規則的に行うことを特徴とする請求項13に記載の画像形成方法。
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