JP2019190587A - クラッチマスタシリンダ - Google Patents
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Abstract
Description
シリンダ室が形成されたボデーと、前記シリンダ室に挿入されたリターンスプリングおよびピストンと、前記シリンダ室にオイルを供給する貯留室と、前記シリンダ室における前記ピストンの前記リターンスプリング側に形成された押し退け室と、を備えているクラッチマスタシリンダにおいて、
前記押し退け室の圧力が設定値以上に上昇した時に前記押し退け室の圧力を前記貯留室に逃がすリリーフ弁が前記ピストンに設けられている、
ことを特徴とするクラッチマスタシリンダ。
図2および図3に示されているように、本実施形態に係るクラッチマスタシリンダはボデー10とピストン30とリターンスプリング40とを備えている。
ボデー10には一端(以下、前端とする)が閉塞し他端(以下、後端とする)が開放した円形穴形状のシリンダ室11が形成されている。シリンダ室11にはピストン30が後端開口から摺動自在に嵌入されており、ピストン30はシリンダ室11から後方に飛び出さないようにスナップリング19によって位置規制されている。
シリンダ室11には押し退け室12がピストン30の前脇に形成されており、押し退け室12の前端にはボデー10に開設された流出路13が接続されている。流出路13はスレーブシリンダ(図1参照)にオイル配管(図1参照)によって接続される。押し退け室12の後端には絞り(弁口)14が開設されており、絞り14は流入路15によってリザーバ20の貯留室21に接続されている。シリンダ室11には連絡路16がピストン30の中間部に接する部位に開設されており、連絡路16はシリンダ室11とリザーバ20の貯留室21とを連絡している。
リザーバ20は樹脂が使用されて貯留室21を形成する容器形状に成形されている。リザーバ20の下端に位置する底壁の一部にはボス部17に嵌着される嵌着部22が円筒形状に突設されており、嵌着部22はボス部17の外周に上から相対的に圧入されている。ボス部17に圧入された状態において、嵌着部22の外周にはクリップ18が巻き付けられており、嵌着部22の内周面はボス部17の外周面にクリップ18の締結力によって全周にわたって押接された状態になっている。
図2に示されているように、リザーバ20の上端部には注入口23が開設されており、注入口23にはキャップ24が着脱自在に被せ付けられている。キャップ24にはダイヤフラム(図示せず)が注入口23を横断するように張設されている。ダイヤフラムは収縮することにより貯留室21の内圧の変動を吸収する。
31には押し退け室12と中間室34とを連絡する連絡路35が複数開設されている。
前端部31の中間室34と反対側にはシリンダ室11との隙間および連絡路35をシールするプライマリカップ36が嵌着されている。後端部33の中間室34側にはシリンダ室11との隙間をシールするセコンダリカップ37が嵌着されている。
リターンスプリング40はコイルスプリングが使用されて形成されており、大径部41と漸減径部42と小径部43とが前側から順に配設されている。大径部41の外径はシリンダ室11の内径よりも若干だけ小径に設定されている。漸減径部42は径が大径部41から小径部43に向けて漸減している。小径部43はプライマリカップ36の内径よりも小径に設定されている。
シリンダ室11の底面に大径部41の前端が押接されるとともに、取付部38の前端面に当接されたスプリングシート44の前端面に小径部43の後端が押接された状態で、リターンスプリング40はシリンダ室11の押し退け室12に設置されている。
リリーフ弁50は外径がピストン30の取付部38の外径よりも小径の円柱形状に形成された弁箱51を備えている。弁箱51はピストン30の前端面における取付部38の内側に形成された取付穴52に嵌入されて、ねじ部53によって締結されている。弁箱51は位置決め部64に突き当てられて、ピストン30に位置決めされている。弁箱51の外周面にはシールリング54が嵌着されており、シールリング54は取付穴52の内周面と弁箱51の外周面とのクリアランスを液密封止している。
ピストン30の中間部32には中間室34と取付穴52とを連絡するリリーフ路60が開設されている。リリーフ路60は取付穴52の底部内と中間室34と連絡路16とを介
して、弁口56と貯留室21とを連絡するようになっている。
弁箱51の前端部にはC面取りからなる迎え角62が形成されており、弁箱51の外周における逃げ部61と迎え角62との間には爪部63が形成されている。
ピストン30およびリターンスプリング40をシリンダ室11に挿入する前に、スプリングシート44が組み付けられた弁箱51の突出端部がリターンスプリング40の小径部43に押し込まれる。
この際、迎え角62が弁箱51の前端部に形成されているので、弁箱51の突出端部は小径部43内に確実かつ容易に押し込むことができる。
リターンスプリング40の小径部43が弁箱51の爪部63を相対的に超えると、小径部43が爪部63に逃げ部61側から係合する状態になるので、ピストン30を上向きにすると、小径部43が爪部63に係合することにより、リターンスプリング40はピストン30に吊り下げされた状態になる。
吊り下げたリターンスプリング40を先にしてピストン30を開口端を上向きにしたシリンダ室11に挿入して行くことにより、ピストン30およびリターンスプリング40はシリンダ室11へ確実かつ容易に組み込むことができる。
クラッチペダル(図1参照)の踏み込みにより、プッシュロッド29が前進すると、ピストン30がシリンダ室11を前進して前脇の押し退け室12のオイルを流出路13からスレーブシリンダ(図1参照)にオイル配管(図1参照)を経由して圧送する。
クラッチペダルの踏み込みが解除されると、リターンスプリング40がピストン30を後退させ、リザーバ20の貯留室21のオイルを押し退け室12に流入路15および絞り14から流入させる。このとき、シリンダ室11のオイルが貯留室21に連絡路16から押し戻される。
押し退け室12の圧力がバルブスプリング59に設定された圧力値に達すると、ボール58が押し退け室12の圧力によって弁座57からバルブスプリング59の弾性力に抗して離座されることにより、弁口56が開かれる。リリーフ路60が取付穴52の底部内と中間室34と連絡路16とを介して弁口56と貯留室21とを連絡しているので、弁口56が開かれると、押し退け室12の圧力は貯留室21に逃げる。その結果、押し退け室12の圧力は減圧する。
押し退け室12の圧力がバルブスプリング59に設定された圧力値未満に減圧すると、ボール58がバルブスプリング59の弾性力によって弁座57に着座されることにより、弁口56が閉じられる。
このリリーフ弁50の作動に際して、リターンスプリング40とプッシュロッド29とが均衡しているので、ピストン30の作動には影響しない。
10…ボデー、11…シリンダ室、12…押し退け室、13…流出路、14…絞り(弁口)、15…流入路、16…連絡路、17…ボス部、18…クリップ、19…スナップリング、
20…リザーバ、21…貯留室、22…嵌着部、23…注入口、24…キャップ、
26…ダストカバー、27…シール部、28…挿通孔、29…プッシュロッド、
30…ピストン、31…前端部、32…中間部、33…後端部、34…中間室、35…連絡路、36…プライマリカップ、37…セコンダリカップ、38…取付部(プライマリカップ取付部)、39…バックアップリング、
40…リターンスプリング、41…大径部、42…漸減径部、43…小径部、44…スプリングシート、
50…リリーフ弁、51…弁箱、52…取付穴、53…ねじ部、54…シールリング、55…弁通路、56…弁口、57…弁座、58…ボール(弁体)、59…バルブスプリング、60…リリーフ路、
61…逃げ部、62…迎え角、63…爪部、64…位置決め部。
Claims (2)
- シリンダ室が形成されたボデーと、前記シリンダ室に挿入されたリターンスプリングおよびピストンと、前記シリンダ室にオイルを供給する貯留室と、前記シリンダ室における前記ピストンの前記リターンスプリング側に形成された押し退け室と、を備えているクラッチマスタシリンダにおいて、
前記押し退け室の圧力が設定値以上に上昇した時に前記押し退け室の圧力を前記貯留室に逃がすリリーフ弁が前記ピストンに設けられている、
ことを特徴とするクラッチマスタシリンダ。 - 前記リリーフ弁は、前記ピストンの前記押し退け室側端部に嵌入された弁箱と、前記弁箱に開設された弁通路と、前記弁通路の前記押し退け室と反対側端に形成された弁口と、前記弁口に形成された弁座と、前記弁座に離着座して前記弁口を開閉する弁体と、前記弁体を前記弁座に押し付ける方向に常時付勢するバルブスプリングと、前記ピストンに開設され前記弁口と前記貯留室とを連絡するリリーフ路と、を備えており、前記バルブスプリングの弾性力は前記押し退け室の圧力が設定値以上に上昇した時に前記弁体が前記弁座から離座して前記弁口を開くように設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のクラッチマスタシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018085084A JP7066114B2 (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | クラッチマスタシリンダ |
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JP2018085084A JP7066114B2 (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | クラッチマスタシリンダ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019190587A true JP2019190587A (ja) | 2019-10-31 |
JP7066114B2 JP7066114B2 (ja) | 2022-05-13 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0254671U (ja) * | 1988-10-12 | 1990-04-20 | ||
JPH10236374A (ja) * | 1997-02-26 | 1998-09-08 | Nissin Kogyo Kk | 液圧式車両用ディスクブレーキ装置 |
-
2018
- 2018-04-26 JP JP2018085084A patent/JP7066114B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JPH0254671U (ja) * | 1988-10-12 | 1990-04-20 | ||
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JP7066114B2 (ja) | 2022-05-13 |
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