JP2019190154A - ブラインドの操作装置、ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】自由度を持った操作が可能なブラインドの操作装置及びブラインドを提供する。【解決手段】スクリーン20を昇降操作するための操作コード340に設けられたストッパ343を導出可能に収容する収容空間320を有するブラインドの操作ユニット30であって、収容空間320は、操作ユニット30の正面、側面、背面、及び下面の外郭を構成する少なくとも連続する二面の一部を形成し、収容空間320に、少なくとも二面に亘り連続し、ストッパ343を導出する開口321を設けた。【選択図】図2

Description

本実施形態は、遮蔽材を昇降操作するための操作コードに設けられたストッパを導出可能に収容する収容空間を有する操作装置、及びその操作装置を有するブラインドに関する。
従来、この種の操作装置としては、下記特許文献1に示されるものが知られている。この特許文献1に示される操作部は、この操作部が回転自在なプーリと、プーリに一端が巻取り及び巻解き可能に連結される操作部材と、該操作部材を常時プーリに巻き取られる方向に付勢するバネと、操作部材のプーリへの所定量以上の巻取りを規制するストッパと、を備え、ストッパによって巻取りが規制された操作部材の垂下部分を操作者が把持可能な把持部とすることを特徴としている。この特徴によれば、ストッパにより操作部材の所定量以上の巻取りを規制できることから、把持部を形成できると共にこれを適度な長さに設定でき、非操作時に操作部材をコンパクトにしておくことができる。
特開2006−241693号公報
上述した特許文献1記載の操作部は、操作部の筐体である操作ケースの下面に形成された開口内にストッパが没入する形で収容され、当該開口内の天井壁面と当接することにより、操作部材の所定量以上の巻取りを規制している。また、このストッパが開口に没入した状態において把持部は開口から垂下した状態となっている。そのため、バネによる巻取りの付勢力に抗して遮蔽材を降下させる把持部の操作を行う場合、即ち操作部材を巻き解く場合には、ストッパを開口から完全に導出させるように、一度把持部を下方に引き下げる必要がある。したがって、把持部の初期操作においては、一方向のみの引き下げに操作が制限されてしまうため、自由度を持った操作をすることができないという問題があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、自由度を持った操作が可能なブラインドの操作装置及びブラインドを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、遮蔽材を昇降操作するための操作コードに設けられたストッパを導出可能に収容する収容空間を有するブラインドの操作装置であって、前記収容空間は、前記操作装置の正面、側面、背面、及び下面の外郭を構成する少なくとも連続する二面の一部を形成し、前記収容空間に、少なくとも前記二面に亘り連続し、前記ストッパを導出する開口が設けられている。
また、本発明の一態様は、遮蔽材を昇降操作するための操作コードを引くことによりに前記遮蔽材を昇降操作する操作装置を有するブラインドであって、前記操作装置が、前記操作コードを引く方向に応じて揺動可能に支持されている。
本発明によれば、自由度を持った操作が可能なブラインドの操作装置及びブラインドを提供することができる。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
第1の実施形態に係る操作ユニットを備えるブラインドの正面図である。 第1の実施形態に係る操作ユニット周辺の斜視図であり、(a)は操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す。 第1の実施形態に係る操作ユニットの分解斜視図である。 第1の実施形態に係る操作ユニットの部分断面図であり、(a)は操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを引いた状態を示す。 図4(a)に示されるA−A線断面図である。 図4(a)に示されるB−B線断面図である。 操作コードを引いた状態における操作ユニットのA−A線断面相当図である。 操作コードを引いた状態における操作ユニットのB−B線断面相当図である。 図4(a)に示されるC−C線断面図である。 操作コードを引いた状態における操作ユニットのC−C線断面相当図である。 (a)は第1の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示す部分正面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は第1の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードを手前に引いた状態を示す部分正面図であり、(b)はその側面図である。 操作コードを引いた際のストッパの動きを説明するための図であり、(a)は操作コードの非操作時の状態、(b)は操作コードを手前に引き下げ始めた状態、(c)は操作コードをさらに手前に引き下げた状態を示す。 第2の実施形態に係る操作ユニット周辺の斜視図であり、(a)は操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す。 (a)は第3の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示す部分正面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は第3の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードを側方に引いた状態を示す部分正面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は第4の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示す部分正面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は第4の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードを下方に引いた状態を示す側面図であり、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す側面図である。 第5の実施形態に係る操作ユニットの縦断面図である。 第5の実施形態に係る操作ユニットの縦断面図であり、(a)は操作コードを室外側に配置して右操作に設定した状態を示し、(b)は操作コードを室内側に配置して左操作に設定した状態を示す。 第6の実施形態に係る操作ユニット周辺の斜視図であり、(a)は操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す。 第6の実施形態に係る操作ユニットにおいて、操作コードにおける巻取コードの形状を変えた形態を示す斜視図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、プリーツスクリーンにおける操作ユニットに本発明に係るブラインドの操作装置を適用した場合を例にとり説明を行う。なお、本実施形態においては、ブラインドが設けられた際の室内側の面を正面、室外側の面を背面、正面と背面とからなる方向を前後方向、ブラインドの長手方向を左右方向と称して以後説明を行う。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(全体構成)
先ず、本実施形態に係るブラインドの操作装置を備えるブラインドの全体構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る操作ユニットを備えるブラインドの正面図である。この図においては、ヘッドボックスのみが縦断面で示されている。図1に示されるように、本実施形態に係るブラインド1は、横型のプリーツスクリーンであり、窓枠等の設定面に固定されるヘッドボックス10と、上端がヘッドボックス10の下面に連結したプリーツ状のスクリーン20と、スクリーン20を昇降操作するための操作ユニット30と、スクリーン20の下端に取り付けられたボトムレール40と、一端がヘッドボックス10内で支持され、他端がスクリーン20を挿通するように垂下してボトムレール40に連結された2つの昇降コード50と、を備える。
ヘッドボックス10内には、その左右方向に延在する角柱状の回転軸102と、回転軸102が一体回転するように貫通し、それぞれが昇降コード50を巻取り可能に昇降コード50の一端が連結された2つの巻取ドラム104と、回転軸102の回転を拘束するストッパ装置106と、回転軸102の回転を減速するブレーキ装置108とが設けられている。回転軸102は、ヘッドボックス10に隣接して設けられた操作ユニット30内にまで達しており、操作ユニット30による回転軸102の回転操作が可能となっている。
(操作ユニット30)
本実施の形態に係る操作ユニット30の構成について、図2〜図6を用いて詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る操作ユニット周辺の斜視図であり、(a)は操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す。図3は、第1の実施形態に係る操作ユニットの分解斜視図である。図4は、第1の実施形態に係る操作ユニットの部分断面図であり、(a)は操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを引いた状態を示す。図5は図4(a)に示されるA−A線断面図であり、図6は図4(a)に示されるB−B線断面図である。図7は操作コードを引いた状態における操作ユニットのA−A線断面相当図であり、図8は操作コードを引いた状態における操作ユニットのB−B線断面相当図である。
図2(a)に示されるように、操作ユニット30は、ヘッドボックス10の左右方向一端部(ここでは図中右側端部)に固定され、下部に収容空間320が形成された本体ケース300と、収容空間320を通じて一部が本体ケース300に内蔵されたコードリール301(図3参照)に巻き取り/巻き解き可能に連結された操作コード340とを備える。操作ユニット30は、図2(b)に示されるように、操作コード340を引き下げ操作することによりスクリーン20を昇降動作させるものである。例えば、スクリーン20を降下させる際には、操作コード340を軽く引き下げることで一定速度を維持してスクリーン20を最下降位置まで降下させることができる。また、当該状態において操作コード340を離すと操作コード340のみが巻き取られ、その巻き取り後にもう一度引き下がることによりスクリーン20を上昇させることができる。
(操作コード340)
操作コード340は、図2(b)に示されるように、コードリール301に巻き取り/巻き解き可能に巻回され、後述するぜんまいバネ302(図5、図7参照)により常に巻き取られる付勢力が加わっている巻取コード341と、操作者が操作可能に開口321から垂下する把持コード342と、把持コード342のコードリール301への巻き取りを規制するストッパ343とを備える。本実施形態においては、巻取コード341及び把持コード342は紐状をなしており、ストッパ343を介して連結されている。把持コード342の下端には、ブラインド1の操作者が把持する棒状の把持部344(図1参照)が設けられており、その操作性を良好なものとしている。ストッパ343は、中空樽状に形成されており、その中空部にそれぞれ巻取コード341と把持コード342とが挿通されて内部でこれらと連結するジョイント部材としても機能する。なお、ストッパ343内において巻取コード341と把持コード342とが互いに連結されるようにしてもよく、巻取コード341と把持コード342とが一体的に構成されていてもよい。また、ストッパ343は、把持コード342が引かれていない状態においては、常時収容空間320内に収容される。
(収容空間320)
収容空間320は、図2、図4、図8に示されるように、本体ケース300の左右方向略中央における正面側下端部に位置付けられており、巻取コード341がコードリール301に巻き取られている状態(以後、この状態を非操作状態と称する)において、ストッパ343を収容する。また、収容空間320に収容されたストッパ343を導出するために、外部と収容空間320とを連通する開口321が本体ケース300に形成されている。開口321は、収容空間320の正面及び下面が開放するように正面及び下面の2面に連続して形成されており、したがってストッパ343はその正面及び下面が露出した状態で収容される。
また、収容空間320は、図8に示されるように、その天井壁部322に巻取コード341が挿通可能な挿通孔323が設けられており、この挿通孔323を通って巻取コード341を本体ケース300内外へ出し入れ可能にしている。挿通孔323は、巻取コード341を挿通可能且つストッパ343が挿通不能な径を有しており、したがって非操作状態として巻取コード341がコードリール301に完全に巻き取られている状態においても、その天井壁部322にストッパ343が当接することでストッパ343が本体ケース300内へ侵入することを防止している。これにより、操作コード340のコードリール301への所定量以上の巻き取りを規制し、延いては把持コード342の本体ケース300内への導入を規制している。
なお、図6に示されるように、意匠性の観点から開口321の上縁部によってストッパ343上部が正面から見て僅かに覆われるようにすることが好ましい。その場合、同図に示されるようにストッパ343の形状に即して上縁部内平面を傾斜させることでストッパ343の導出に支障をきたさないようにするとよい。
(本体ケース300)
本体ケース300は、図3に示されるように第1のケース300−1と第2のケース300−2とに分割可能にされており、その内部にコードリール301を含むクラッチ機構が内蔵されている。
図4〜図10を用いてクラッチ機構の構成を簡単に説明する。図9は図4(a)に示されるC−C線断面図であり、図10は操作コードを引いた状態における操作ユニットのC−C線断面相当図である。本体ケース300は、図4、図5、図9、図10に示されるように、コードリール301と、ぜんまいバネ302と、中継軸303と、クラッチドラム304と、クラッチピン305と、ガイドワッシャ306と、カムドライブ307と、連動部材308とを備える。
図5及び図6に示されるように、コードリール301は、第2のケース300−2の固定軸309により相対回転可能に軸支されており、巻取コード341が巻回可能にその一端部が連結されている。ぜんまいバネ302は、一端がコードリール301に固定され、他端が第2のケース300−2に固定されており、コードリール301に巻取コード341が巻き取られる巻取方向の付勢力を常時付与する。図4に示されるように、中継軸303は一端が固定軸309に嵌入し、他端がクラッチドラム304の中空部に嵌入してこれを相対回転不能に支持している。図9に示されるように、クラッチドラム304は、中空円筒状をなしており、その周壁にクラッチバネが嵌合している。クラッチピン305は、円柱状をなしており、径方向に沿って進退することにより連動部材308に対しコードリール301の回転の伝達/非伝達を行う。
ガイドワッシャ306は、中空円盤状をなしてその中空部にクラッチドラム304が嵌合し(図4参照)、相対回転可能に支持されている。また、ガイドワッシャ306は、図9に示されるように、一方の面にクラッチピン305の進退動作を案内する突起306aが3組、カムドライブ307と一体回転するための突起306bが2組設けられている。カムドライブ307は、中空円盤状をなしてその中空部にクラッチドラム304が嵌合し、相対回転可能に支持されている。カムドライブ307は、コードリール301の突起301aが挿通されてコードリール301と一体回転可能に係合する開口307aが設けられると共に、一方の面にクラッチピン305を進退移動させるカム面を有する突起307bと、突起306bに当接可能な突起307cとが設けられている。カムドライブ307はガイドワッシャ306と互いに相対回転可能であるが、突起306bと突起307cとが当接した際には相対回転が規制される。連動部材308は、ケース300−1内において回転軸102が相対回転不能に嵌合しており、クラッチピン305と係合可能に径内方向に突出する係合部308aが設けられている。
(装置動作)
以上のように構成された操作ユニット30の動作を説明する。先ず、図9〜図12を用いて、操作コード340が引かれた際のクラッチ機構の動作を簡単に説明する。図11(a)は第1の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示す部分正面図であり、図11(b)はその側面図である。図12(a)は第1の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードを手前に引いた状態を示す部分正面図であり、図12(b)はその側面図である。
図11に示されるように既にスクリーン20が最下降位置まで降下された状態においては、図9に示されるようにクラッチピン305が連動部材308の係合部308aと係合していない状態となっている。ここで操作者が把持コード342を引き下げ始めると、巻取コード341が巻き解かれてコードリール301が回転し、ぜんまいバネ302が回転に応じて縮径することとなる(図7参照)。続いて、コードリール301はカムドライブ307と一体回転し始め、突起307bのカム面とクラッチピン305とが当接してクラッチピン305が径外方向に移動し、連動部材308の係合部308aに係合する。当該係合時には、突起306bと突起307cとが当接し、図10に示される状態となる。これにより、コードリール301の回転が連動部材308を介して回転軸102に伝達され、これらが一体的に回転するようになる。この回転軸102の回転に応じて回転ドラム104が昇降コード50を巻き取ることにより、図12に示されるようにスクリーン20を上昇させることができる。
なお、ある程度把持コード342を引いた状態において手を離すと、ぜんまいバネ302により巻取コード341が巻き取られると共に、コードリール301が逆回転となるが、これに応じてクラッチピン305と連動部材308との係合が解除されるため、回転軸102にはその逆回転が伝達することはない。
次に、図13を用いて操作コード340が引かれた際のストッパ343の動作を説明する。図13は、操作コードを引いた際のストッパの動きを説明するための図であり、(a)は操作コードの非操作時の状態、(b)は操作コードを手前に引き下げ始めた状態、(c)は操作コードをさらに手前に引き下げた状態を示す。
図13(a)に示されるように、収容空間320にストッパ343が収容されている状態において把持コード342を手前(室内方向)に引き下げると、収容空間320に正面と下面の2面において連続する開口321が形成されているため、図13(b)に示されるようにストッパ343を手前に傾動させることができる。この傾動した状態においてさらに手前に引き下げることにより、図12(b)及び図13(c)に示されるように開口321の下面側のみならず正面側からもストッパ343を導出することができる。
以上に説明した本実施形態に係る操作ユニット30によれば、ストッパ343を収容する収容空間320において、その正面及び下面に連続する開口321が形成されている。これにより、開口が下面のみで形成された場合と比較して、正面側からもストッパ343を導出することができるため、極めて高い自由度を持って把持コード342を引き下げることが可能となり、操作者の操作性を向上させることができる。例えば図12に示されるように操作者が操作ユニット30の正面且つ離れた位置に移動したとしても、自身に引き寄せる形で把持コード342を引き下げるのみでストッパ343を収容空間320から引き出すことができる。
なお、本実施形態においては、収容空間320を本体ケース300の正面側下端部に形成し、開口321をその正面及び下面に連続するよう形成したがこれに限定されるものではなく、収容空間320を正面側左右方向端部に位置付けて開口321を正面及び側面に連続するよう形成してもよく、収容空間320を下面側左右方向端部に位置付けて開口321を下面及び側面に連続するよう形成してもよい。同様に、正面側に代えて背面側に収容空間を位置付けてもよい。即ち、収容空間320は、本体ケース300の正面、背面、側面、下面からなる外郭を構成する面、換言すれば各面を延在して繋いだ収容空間320が形成されていない仮想的な本体ケースの輪郭面のうち、少なくとも連続する二面の一部を形成するように位置付けられ、当該収容空間320に対して、開口321が少なくとも前記二面に亘り連続していれば、上述した本実施形態に係る効果を奏することが可能となる。
また、本実施形態においては、操作ユニット30をヘッドボックス10の一端部に設けられると説明したがこれに限定されるものではなく、ヘッドボックス10の中央等、端部以外の位置に操作ユニット30を組み込んだとしても、上述した高い自由度を持った把持コード342の操作を行えることは言うまでもない。
また、本実施形態においては、ブラインド1として横型のプリーツスクリーンに本発明に係るブラインドの操作装置が適用されると説明したが、これに限定されるものではない。当該操作装置は横型、縦型のスラットを有するブラインドや、ロールスクリーン、ローマンシェード等の任意のブラインドに適用可能である。同様に、巻取コード341がコードリール301に巻回される形態を説明したが、これに限定されるものではなく、操作コードを環状のボールチェーンとしてプーリに巻き掛けられることによりスクリーン20を昇降操作するもの等、遮蔽材を操作コードにより昇降操作する操作装置であれば、どのような構成のものにおいてもその操作ユニットに対して適用可能である。
<第2の実施形態>
前述した第1の実施形態では、収容空間320に開口321を設けたが、当該開口321の縁部に傾斜部を設けて把持コード342の収容空間320への導入/導出を円滑にするようにしてもよい。以下、図14を用いて開口321の縁部に傾斜を設けた第2の実施形態に係るブラインドの操作装置について説明する。
図14は、第2の実施形態に係る操作ユニット周辺の斜視図であり、(a)は操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す。図14に示されるように、本実施形態に係る操作ユニット30aは、開口321aにより外部と連通する収容空間320aを備える点で、第1の実施形態に係る操作ユニット30と異なる。開口321aは、第1の実施形態に係る開口321と同様に収容空間320aの正面及び下面に連続するように形成されているが、その左右方向両縁部に、収容空間320aを開口321a内部から開口321a外部にかけて漸次拡大させる傾斜部324が設けられている。したがって、開口321aは、その左右方向長さが第1の実施形態に係る開口321と比較して長い形状となっている。
以上に説明した本実施形態によれば、開口321a縁部に漸次傾斜する傾斜部324が設けられることにより、図14(b)に示されるように、例えば図中左寄りに把持コード342を引いたとしても、ストッパ343は傾斜部324上を摺動するようにして引き出されるため、開口321aの縁部に引っ掛かることがなく、収容空間320aからの円滑な導出を実現できる。このことから、より高い自由度を持って把持コード342を操作することが可能となる。なお、これは、コードリール301による巻取コード341の巻き取りに応じたストッパ343の収容空間320aへの導入においても同様であり、開口321aの縁部に引っ掛かることがなく且つ傾斜部324に沿って確実に収容空間320aへストッパ343を導いて収容させることができる。
なお、本実施形態においては開口321aの正面側の縁部に傾斜部324を設けたが、下面側またはその双方に設けるようにしてよく、左右方向両縁部ではなく一方の縁部にのみ設けるようにしてもよい。また、傾斜部324が開口321aの縁部にのみ設けられているが、当該傾斜部324が収容空間320aの奥、即ち収容空間320aを画成する背面壁にまで延在していてもよい。
<第3の実施形態>
前述した第1の実施形態では、収容空間320の開口321が正面及び下面に連続した形状であると説明したが、これに限定されるものではなく、収容空間320の開口321が正面、側面及び下面の三面において連続するように形成されていてもよい。以下、図15を用いて開口321の縁部に傾斜を設けた第3の実施形態に係るブラインドの操作装置について説明する。
図15(a)は第3の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示す部分正面図であり、図15(b)はその側面図である。図16(a)は第3の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードを側方に引いた状態を示す部分正面図であり、図16(b)はその側面図である。図15に示されるように、本実施形態に係る操作ユニット30bは、収容空間320に代わり開口321bにより外部と連通する収容空間320bを備える点で第1の実施形態に係る操作ユニット30と異なる。
収容空間320bは、図15に示されるように、本体ケース300の外郭を構成する面のうち、連続する三面である正面、側面(図中右側面)、及び下面の一部を形成するよう、本体ケース300の左右方向一端部における正面側下端部、即ち正面側角隅部に位置付けられている。これに応じて、収容空間320bの正面、側面、及び下面の三面に亘り連続する開口321bが設けられており、これにより収容空間320bはストッパ343をその正面、側面、及び下面が露出した状態で収容する。
以上に説明した本実施形態によれば、操作ユニット30bの正面及び下面に加え、側面においても開口321bが連続することにより、図16に示されるように、把持コード342を手前のみならず右方向にも引き下げることが可能となり、より高い自由度を持って把持コード342を操作することが可能となる。なお、収容空間を本体ケース300の背面側角隅部に位置付け、これに応じて、収容空間の背面、側面、及び下面の三面に亘り連続する開口を設けるようにしても類似の効果を得られることは言うまでもない。
<第4の実施形態>
前述した第1の実施形態では、収容空間320が二面に連続した開口321を有することにより、高い自由度を持った把持コード342の操作を実現したが、操作ユニット自体が揺動することにより当該効果を奏するようにしてもよい。以下、図17及び図18を用いて操作ユニット自体が揺動する第4の実施形態に係るブラインドの操作装置について説明する。
図17(a)は第4の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示す部分正面図であり、図17(b)はその側面図である。図18(a)は第4の実施形態に係る操作ユニットが備える操作コードを下方に引いた状態を示す側面図であり、図18(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す側面図である。図17に示されるように、本実施形態に係る操作ユニット30cは、操作ユニット30’に対して前後方向(正面から背面にかけての方向)に揺動可能に取り付けられている点で第1の実施形態に係る操作ユニット30と異なる。操作ユニット30’は第1の実施形態に係る操作ユニット30と略同一構成を有しているが、コードリール301に巻取コード341が巻回されておらず、収容空間320が設けられていない。
一方、操作ユニット30cは、当該コードリール301と一体回転可能なプーリ(不図示)を回転可能に収容すると共に操作ユニット30’に対して前後方向に揺動可能な本体ケース300cと、収容空間320cと、操作コード340とを備える。収容空間320cは、本体ケース300cの外郭を構成する面のうち、下面の一部を形成するよう、本体ケース300cの略中央における正面側下端部に位置付けられている。これに応じて、収容空間320cの下面に開口321cが設けられており、ストッパ343を下面が露出した状態で収容する。操作コード340は、巻取コード341がプーリに巻回され、開口321cから把持コード342が垂下するよう導出される。
以上に説明した本実施形態によれば、操作ユニット30cが操作ユニット30’に対して揺動可能であるため、把持コード342の引張方向に応じて操作ユニット30cが揺動することができる。この揺動により、開口321cの向きを可変、具体的には開口321cの開口面垂直方向を引張方向と同方向とすることができるため、例えば図18(a)に示されるように操作者が把持コード342を下方に引き下げた場合であっても、図18(b)に示されるように操作者が把持コード342を手前に引き下げた場合であっても、いずれの操作方向であっても開口321cが引張方向を向き、良好にストッパ343を導出して引き下げることができ、高い自由度を持って把持コード342を操作することが可能となる。
<第5の実施形態>
前述した第1の実施形態では、収容空間320が本体ケース300の正面側にのみ設けられていたが、正面側と背面側の双方に設けるようにしてもよい。以下、図19及び図20を用いて正面側と背面側とに収容空間を備える第5の実施形態に係るブラインドの操作装置について説明する。
図19は、第5の実施形態に係る操作ユニットの縦断面図である。図20は、第5の実施形態に係る操作ユニットの縦断面図であり、(a)は操作コードを室外側に配置して右操作に設定した状態を示し、(b)は操作コードを室内側に配置して左操作に設定した状態を示す。図19に示されるように、本実施形態に係る操作ユニット30dは、背面収容空間320dを更に備える点で第1の実施形態に係る操作ユニット30と異なる。
背面収容空間320dは、収容空間320と略同一構成を有しているが、本体ケース300の外郭を構成する面のうち、連続する二面である背面及び下面の一部を形成するよう、本体ケース300の左右方向略中央における背面側下端部に位置付けられている。したがって開口321dは、開口321とは異なり、収容空間320dが位置する前記外郭の背面及び下面の二面に亘り連続して形成されている。
以上に説明した本実施形態によれば、操作ユニット30dが収容空間320と共に収容空間320dを備えるため、図20(a)に示されるように、収容空間320dを通過するように操作コード340を配設することができる。これにより、ブラインド1の背面側、即ち室外側において把持コード342の操作を行うことができる。また、図20(b)に示されるように、収容空間320dを通過するように操作コード340を配設すると共に、コードリール301の巻き取り/巻き解き方向が逆になるよう巻回することにより、ブラインド1における左端部に操作ユニット30dを取り付けて背面収容空間320dを正面側、即ち室内側に位置付けることも可能となる。したがって、ブラインド1の左右方向両端部のどちらでも操作ユニット30dを取り付けることができ、また、前後どちらでも把持コード342を垂下させることができるため、自由な操作位置の前後左右の切り替えを実現することができる。
<第6の実施形態>
前述した第1の実施形態においては、巻取コード341が1本の紐状をなしてストッパ343が中空樽状に形成されると説明したが、これに限定されるものではない。巻き取り時のストッパ343の回転を規制するように巻取コード341に幅を持たせるようにしてもよい。以下、図21〜図22を用いてストッパの形状が異なる第6の実施形態に係るブラインドの操作装置について説明する。
図21は、第6の実施形態に係る操作ユニット周辺の斜視図であり、(a)は操作ユニットが備える操作コードの非操作時の状態を示し、(b)は操作コードを手前に引いた状態を示す。図22は、第6の実施形態に係る操作ユニットにおいて、引込みコードの種類を変えた形態を示す斜視図である。図21に示されるように、本実施形態に係る操作ユニット30eは、巻取コード341及びストッパ343に代わり、巻取テープ341e及びストッパ343eを備える点で第1の実施形態に係る操作ユニット30と異なる。
巻取テープ341eは、所定幅を有する帯状をなしてコードリール301に巻き取り/巻き解き可能に巻回されたものであり、その一端部がストッパ343eに連結されている。ストッパ343eは、意匠性向上のために収容時に収容空間320に嵌合して一体的なデザインとなるよう、当該収容空間320の形状に即した形状を有する略角形部材であり、ストッパ343と同様に把持コード342のコードリール301への巻き取りを規制すると共に、巻取テープ341eと把持コード342とが挿通されて内部でこれらと連結している。
以上に説明した本実施形態によれば、帯状の巻取テープ341eがコードリール301に巻き取られて互いに面接触することから、巻取テープ341eの回転を規制することができる。これにより、ストッパ343eの回転を規制してその向きを一定にすることができるため、ストッパ343eのような収容空間320の形状に合致するものであっても確実に収容空間320へ導入することができる。したがって、ストッパ343eが回転した状態で収容または開口321の縁に接触して収容されない、といった意匠性が損なわれる事態を確実に回避することができる。
図22は、第6の実施形態に係る操作ユニットにおいて、操作コードにおける巻取コードの形状を変えた形態を示す斜視図である。巻取コード341eは、所定幅を有しさえすれば上記の回転規制の効果を奏することができる。したがって、図22に示されるように、巻取コード341eに代えて複数の巻取コード341(ここでは2本)を左右方向において並列させた巻取コード群341e’を備えるようにしてもよい。
本発明は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の第1〜第6の実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
1 ブラインド
10 ヘッドボックス(支持部材)
20 スクリーン(遮蔽材)
30,30’,30a〜30e 操作ユニット(操作装置)
300,300−1,300−2 本体ケース
320,320a〜320d 収容空間(正面収容空間,背面収容空間)
321,321a〜321d 開口
324 傾斜部
340,340e,340e’ 操作コード
341 巻取コード
341e 巻取テープ
341e’ 巻取コード群
342 把持コード
343,343e,343e’ ストッパ

Claims (5)

  1. 遮蔽材を昇降操作するための操作コードに設けられたストッパを導出可能に収容する収容空間を有するブラインドの操作装置であって、
    前記収容空間は、前記操作装置の正面、側面、背面、及び下面の外郭を構成する少なくとも連続する二面の一部を形成し、
    前記収容空間に、少なくとも前記二面に亘り連続し、前記ストッパを導出する開口が設けられている
    ことを特徴とするブラインドの操作装置。
  2. 前記開口の縁部に、前記開口の内部から前記開口の外部にかけて前記収容空間が漸次拡大するように傾斜部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のブラインドの操作装置。
  3. 前記少なくとも連続する二面に正面が含まれる正面収容空間と、前記少なくとも連続する二面に背面が含まれる背面収容空間の2つの前記収容空間を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のブラインドの操作装置。
  4. 前記巻取コードは、帯状にまたは複数の紐から構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のブラインドの操作装置。
  5. 遮蔽材を昇降操作するための操作コードを引くことによりに前記遮蔽材を昇降操作する操作装置を有するブラインドであって、
    前記操作装置が、前記操作コードを引く方向に応じて揺動可能に支持されていることを特徴とするブラインド。
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