JP2019189421A - クレーン車 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転席から死角となる領域、すなわち、ブームを挟んで運転席の反対側の障害物を確実に検知し、安全な移動を実現するクレーン車を提供する。【解決手段】クレーン車10は、検出波を送信し、障害物で反射された検出波を受信する送受信アンテナである障害物センサ50A、50B、50Cを備える。障害物センサ50Aは、ブーム32の先端部の下面に設けられており、クレーン車10の前方及び左側方へ向かって検出波を送信する。障害物センサ50Bは、車体20の左端部の上面に設けられており、クレーン車10の左側方へ向かって検出波を送信する。障害物センサ50Cは、車体20の後端部の上面に設けられており、クレーン車10の後方及び左側方へ向かって検出波を送信する。障害物センサ50A、50B、50Cが受信した反射波に応じた信号は、増幅されてコントローラに入力される。【選択図】図3

Description

この発明は、自走可能なクレーン車に関する。
自走可能なクレーン車は、走行体と、走行体に架装されたクレーン装置とを備える。クレーン装置は、旋回台を介して走行体に支持されており、この旋回台に運転席が備えられる場合もある。
特許文献1には、クレーン装置のブームの先端に超音波センサが設けられたクレーン車が開示されている。超音波センサは、走行体の進行方向における前方に向かって超音波を照射し、検知対象物が反射した反射波を受信し、検知対象物までの距離を検出する。これにより、検知対象物がクレーン車の走行やクレーン作業における障害物であるかどうかが判断される。
2003−238077号公報
ところで、上記クレーン装置は、走行体の中央に架装され、上記運転席は、走行体の幅方向の一方側(例えば走行体の右側)に配置される。このため、走行時やクレーン作業時において、オペレータにとって上記幅方向の他方側(例えば走行体の左側)が死角となる。
特許文献1に記載のクレーン車では、運転席から死角となる領域について、障害物の検知を十分に行うことはできない。
本発明は、かかる背景のもとになされたものであり、その目的は、運転席から死角となる領域、すなわち、クレーン装置を挟んで運転席の反対側の領域における障害物を確実に検知し、安全な移動を実現するクレーン車を提供することである。
(1) 本発明に係るクレーン車は、クレーン装置を搭載する走行体と、当該走行体の幅方向における一方側に配置された運転席と、第1センサと、を備える。上記第1センサは、上記幅方向の他方へ向かって光と電波と音波との少なくとも一つである検出波を照射する照射部と、検知対象物によって反射された上記検出波を受ける受信部と、を有する。
第1センサは、運転席が配置された側とは反対側へ向かって検出波を照射し、検知対象物によって反射された検出波を受信する。したがって、クレーン装置によって運転席の死角となる領域について、障害物を検知することができる。
(2) 上記クレーン装置は、走行時における上記走行体の前端よりも前方に向かって突出するブームを有していてもよい。複数の上記第1センサが上記走行体の前後方向に沿って互いに離間する位置に配置され、且つ少なくとも1つの第1センサは、上記ブームの先端部に設けられている。
クレーン車は、一般の普通乗用車などよりも車体が長い。複数の第1センサは、前後方向において互いに離間して設けられている。また、少なくとも1つの第1センサは、ブームの先端部に設けられている。したがって、運転席とは反対側の死角となる領域を広い範囲に亘ってセンシングすることができる。
(3) 上記走行体の後部並びに当該後部と上記ブームの先端部との間に上記第1センサが配置されていてもよい。
一の第1センサは、クレーン車の後部に配置されており、他の一の第1センサは、後部と、上記ブームの先端部との間に配置されている。したがって、運転席とは反対側の死角となる領域をさらに広い範囲に亘ってセンシングすることができる。
(4) 上記ブームの先端部に設けられた上記第1センサは、上記走行体の前方へ向かって上記検出波をさらに照射してもよい。
ブームの先端部に設けられた第1センサを用いて、クレーン車の前方の検知対象物(障害物)も検出することができる。
(5) 上記走行体の後部に配置された上記第1センサは、上記走行体の後方へ向かって上記検出波をさらに照射してもよい。
後部に配置された第1センサを用いて、クレーン車の後方の検知対象物(障害物)も検出することができる。
(6) 赤外線を検出する第2センサが、上記走行体の幅方向における他方側又は上記ブームの先端部の少なくとも一方に配置されていてもよい。
上記構成によれば、障害物が人か否かを判断することができる。
(7) 上記ブームは、上記走行体に設けられた旋回台に起伏可能に支持されており、
上記第1センサは、上記ブームが起伏された状態において、上記ブームの先端部の下方の領域へ向かって前記検出波を照射してもよい。
上記構成によれば、作業時において、第1センサを利用して、クレーン装置が吊り下げる荷物までの距離を検出することができる。また、荷物の周囲の障害物を検出することができる。
(8) 本発明に係るクレーン車は、クレーン装置を搭載する走行体と、当該走行体の幅方向の一方に配置された運転席と、センサと、を備える。上記クレーン装置は、上記走行体に設けられた旋回台及び当該旋回台に起伏可能に支持された伸縮可能なブームを有する。上記センサは、上記幅方向の他方へ向かって電波を照射する送信アンテナと、当該送信アンテナから送信され、検知対象物によって反射された反射波を受信する複数の受信アンテナとを有する。当該複数の受信アンテナは、上記幅方向の他方側に、上記走行体の前後方向において互いに離間して設けられている。
複数の受信アンテナは、走行体の幅方向の他方側に、前後方向において互いに離間して設けられているので、運転席とは反対側の死角となる領域を広い範囲に亘って精度良くセンシングすることができる。また、電波を送出する送信アンテナの数を抑えることにより、電波の送出に要する電力消費を抑えることができる。
本発明によれば、運転席から死角となる領域、すなわち、クレーン装置を挟んで運転席の反対側の領域における障害物を確実に検知し、安全な移動を実現することができる。
図1は、第1実施形態に係るクレーン車10の右側面図である。 図2は、キャビン13内の模式図である。 図3は、第1実施形態に係るクレーン10の模式的な平面図である。 図4は、第1実施形態に係るクレーン10の機能ブロック図である。 図5は、表示処理のフローチャートである。 図6は、障害物検出処理のフローチャートである。 図7(A)は、ディスプレイ48に表示された俯瞰画像を示す図であり、図7(B)は、拡大された俯瞰画像を示す図である。 図8は、第2実施形態に係るクレーン車10の模式的な平面図である。 図9は、変形例1に係るクレーン車70の斜視図である。 図10は、変形例1の表示処理のフローチャートである。 図11は、変形例2に係る表示処理のフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[第1実施形態]
本実施形態のクレーン車10を図1に示す。クレーン車10は、走行体11と、走行体11に搭載されたクレーン装置12と、走行体11の運転及びクレーン装置12の操縦を行うオペレータが搭乗するキャビン13と、を主に備える。すなわち、クレーン車10は、走行体11の運転とクレーン装置12の操縦とを1つのキャビン13で行うラフテレーンクレーンである。
ラフテレーンクレーンでは、走行体にクレーン装置が搭載されており、かつ、車体が長く、さらに、キャビンが1つであるため、オペレータから死角となる範囲が一般の車両などに比べて広い。本実施形態では、安全に運転及び操縦が可能なクレーン車10を説明する。
[走行体11]
走行体11は、車体20と、車体20に搭載された不図示のエンジンと、エンジンによって回転駆動される左右一対の後輪22と、操舵可能な4つの前輪21と、を主に備える。前輪21及び後輪22は、回転可能に車体20に保持されている。
走行体11は、道路などを走行する通常走行時において、前輪21が操舵されることによって、向きを変える。
また、走行体11は、車体20に搭載された不図示の油圧ポンプと、油圧ポンプから供給された作動油によって駆動される油圧モータである旋回台モータ23(図4)とを備える。旋回台モータ23は、クレーン装置12の旋回台31を旋回させる。油圧ポンプは、旋回台モータ23に加え、クレーン装置12が備える種々の油圧シリンダや油圧モータに作動油を供給する。
以下では、クレーン車10の幅方向を左右方向とし、クレーン車10が通常走行時に進む向きを前方として説明する。
走行体11は、作業時においてクレーン車10の姿勢を安定させる前後一対のアウトリガ24を備える。アウトリガ24は、車体20に固定されて左右方向に延びる外筒(不図示)と、左右方向にスライド可能に外筒に保持された左右一対の内筒(不図示)と、内筒の先端に設けられた左右一対のジャッキ25とを有する。ジャッキ25は、上下方向に伸縮可能なジャッキシリンダである。ジャッキ25の下端には、接地板26が設けられている。ジャッキ25は、不図示の油圧シリンダによって車体20から引き出された後、伸長され、地面に載置された鉄板などに接地板26を接地させる。
クレーン車10は、移動時において、ジャッキ25が車体20に近接する収容状態にされ、前輪21及び後輪22によって支持される。一方、クレーン車10は、作業時において、引き出されるとともに伸長された4つのジャッキ25に支持される。
また、走行体11は、エンジンの駆動によって充電されるバッテリ27(図4)を備える。バッテリ27は、後述の電源回路65に直流電圧を供給する。
[クレーン装置12]
クレーン装置12は、車体20に旋回可能に支持された旋回台31と、旋回台31に起伏可能に支持されたブーム32とを備える。
旋回台31は、車体20の前後方向におけるほぼ中央部の上面に位置している。旋回台31は、例えば、車体20に設けられた旋回ベアリング(不図示)によって、旋回可能に支持されている。旋回台31は、車体20に設けられた旋回台モータ23(図4)によって旋回される。
車体20と旋回台31との間には、車体20と旋回台31との間で作動油や冷却水や電気(電力及び信号)を流通させる不図示のスイベルが設けられている。スイベルの構成は公知であるので、詳しい説明は省略する。
ブーム32は、旋回台31の左部に位置しており、旋回台31に起伏可能に支持されている。ブーム32は、旋回台31とブーム32との間に設けられた起伏シリンダ33(図4)により、起伏される。起伏シリンダ33は、油圧シリンダであり、車体20に設けられた油圧ポンプから上述のスイベルを通じて作動油が供給されることによって、伸縮する。
ブーム32は、入れ子状に配置された複数のフレームを有しており、伸縮可能である。ブーム32には、フレームを移動させる伸縮シリンダ34が設けられている。伸縮シリンダ34は、油圧シリンダであり、車体20に設けられた油圧ポンプからスイベルを通じて作動油が供給されることによって、伸縮する。
ブーム32の先端には、ワイヤの一端と接続されたフック35(図4)が配置されている。ワイヤの他端は、ウインチ36(図4)と接続されている。ウインチ36は、油圧ポンプからスイベルを通じて作動油が供給されることによって、駆動する。ウインチ36が駆動することにより、フック35が昇降される。
図1には、通常走行時や作業現場での移動時などにおけるクレーン車10の状態(以下、移動時状態と記載する)が示されている。移動時状態において、ブーム32は、縮小されており、かつ、倒伏されている。移動時状態におけるブーム32の先端は、車体20の前面よりも前方へ突出している。以下では、特に明記しない限り、ブーム32は、移動時状態における姿勢にあるものとする。
キャビン13は、旋回台31の右部の上面に位置している。すなわち、キャビン13は、左右方向においてブーム32と並んでいる。したがって、移動時状態において、キャビン13に搭乗したオペレータから、クレーン車10の左側方が死角となる。
キャビン13は、概ね矩形の箱状である。キャビン13の内部空間には、図2に示されるように、オペレータが着座する運転席41と、運転装置42と、操縦装置43と、ディスプレイ48と、ディスプレイ48の表示切替などに用いる入力装置49(図4)と、不図示の制御ボックスと、が収容されている。
運転装置42は、走行体11の運転に用いられる。運転装置42は、複数のペダル44と、ステアリング45とを主に備える。ペダル44は、走行体11を加速或いは減速させる指示を受け付ける入力部であって、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル等である。ステアリング45は、走行体11の前輪21の舵角を変更する指示を受け付ける入力部である。運転装置42の構成は既に周知なので、詳細な説明は省略する。
操縦装置43は、クレーン装置12の操縦に用いられる。具体的には、アウトリガ24のジャッキ25を伸縮させ、旋回台31を旋回させ、ブーム32を伸縮及び起伏させ、ウインチ36を駆動させるオペレータの指示を受け付ける。操縦装置43は、例えば、レバー46、ペダル47、或いはスイッチ(図示省略)等によって構成される。操縦装置43の構成は既に周知なので、詳細な説明は省略する。
ディスプレイ48は、キャビン13内において、左右方向の中央より左方に偏った位置に配置されている。より詳細には、ディスプレイ48は、ステアリング45の左隣に配置されている。ディスプレイ48は、後述の電源回路65から電力を供給され、かつ、後述のコントローラ60から画像信号を入力される。ディスプレイ48は、入力された画像信号に応じた画像を表示する。具体的には、ディスプレイ48は、ジャッキ25の伸縮の状態や、旋回台31の旋回角や、ブーム32の伸縮の状態(長さ)や、及びブーム32の起伏角や、後述の障害物センサ50が検出した障害物を表示する。
入力装置49は、押しボタンなど、オペレータによって操作される一乃至複数の操作部を有している。或いは、入力装置49は、ディスプレイ48に重畳されたタッチセンサを有する。入力装置49は、少なくとも、移動時状態において障害物画像の表示を行う障害物表示モードの選択指示、俯瞰画像と前方画像との画像の選択指示、及び画像の拡大表示の選択指示などを受け付ける。
不図示の制御ボックス内には、制御基板が収容されている。制御基板には、図4に示されるコントローラ60、電源回路65、及び送受信回路66を実現する抵抗やICやダイオードやコンデンサやマイクロコンピュータが実装されている。
電源回路65は、ケーブル及びスイベルを通じてバッテリ27と電気的に接続されており、バッテリ27から直流電圧を供給される。電源回路65は、スイッチングレギュレータなどのDC/DCコンバータを有しており、供給された直流電圧を安定した所定の電圧(12V、5V、3.3Vなど)の直流電圧に変換して出力する。電源回路65は、コントローラ60、ディスプレイ48、及び送受信回路66に所定の直流電圧を駆動電圧として供給する。
コントローラ60は、図4に示されるように、CPU61と、プログラムが記憶されたROM62と、RAM63と、メモリ64と、不図示の通信バスとを備える。CPU61は、ROM62に記憶されたプログラムのアドレスに記述された命令を順に実行することにより、プログラムを実行する。RAM63は、プログラムが実行される際に、データなどを一時記憶する。CPU61、ROM62、RAM63、及びメモリ64は、通信バスによって接続されている。なお、図4に破線で示された赤外線センサ52は、変形例2の構成であり、変形例2で説明する。
コントローラ60は、運転装置42、操縦装置43、入力装置49、ディスプレイ48、スピーカ68、及び送受信回路66と接続されている。コントローラ60は、運転装置42、操縦装置43、及び入力装置49から、オペレータの指示に応じた操作信号を入力される。また、コントローラ60は、画像信号をディスプレイ48に出力し、画像をディスプレイ48に表示させる。また、コントローラ60は、制御信号を送受信回路に出力する。
また、コントローラ60は、スピーカ68に音声信号を出力する。スピーカ68は、例えば、制御基板に実装されている。スピーカ68は、入力された音声信号に応じた音声を出力する。
また、コントローラ60には、旋回台モータ23、起伏シリンダ33、伸縮シリンダ34、ウインチ36、及びジャッキ25の動作を制御する電磁弁などの部材と接続されており、旋回台モータ23、起伏シリンダ33、伸縮シリンダ34、ウインチ36、及びジャッキ25の動作を制御する。
送受信回路66は、ケーブルやスイベルを通じて、後述の障害物センサ50A、50B、50Cと電気的に接続されている。送受信回路66は、例えば、検出波を生成する発信回路と、発振回路が生成した検出波を増幅してアンテナである障害物センサ50に供給する増幅回路と、障害物センサ50が受信した電波に応じた検出信号を生成及び増幅してコントローラ60へ出力する検知回路とを備える。送受信回路66は、電源回路65から電力(直流電圧)の供給を受けて駆動する。送受信回路は、コントローラ60から入力される制御信号に基づいて、検出波を障害物センサ50に供給し、また、検出信号を生成して出力する。
メモリ64は、EEPROMなどの不揮発性のメモリである。メモリ64は、クレーン車10の模式的な絵である車両オブジェクトを記憶する。当該車両オブジェクトは、後述の障害物画面の生成に用いられる。また、メモリ64は、閾値距離及び色データを記憶する。当該閾値距離及び色データは、障害物画面における障害物の色の決定に用いられる。
[障害物センサ50]
図3に示されるように、クレーン車10は、3つの障害物センサ50A、50B、50Cを備える。図1に示されるように、障害物センサ50Aは、ブーム32の先端部の下面に取り付けられている。図3に示されるように、障害物センサ50Bは、車体20の左部であって、前後方向における車体20の中央部の上面に取り付けられている。障害物センサ50Cは、車体20の後部であって、左右方向における車体20の中央部の上面に取り付けられている。障害物センサ50は、本発明の「第1センサ」に相当する。
ブーム32に設けられた障害物センサ50Aは、ケーブルを通じて、キャビン13に設けられた制御基板の送受信回路66と電気的に接続されている。車体20に設けられた障害物センサ50B、50Cは、不図示のケーブル及び上述のスイベルを通じて、キャビン13に設けられた制御基板の送受信回路66と電気的に接続されている。
以下では、障害物センサ50A、50B、50Cを区別しない場合は、障害物センサ50と記載して説明する。
障害物センサ50は、電波を送信し、かつ電波を受信する送受信アンテナである。障害物センサ50は、送受信回路66によって電波(検出波)を送信し、また、障害物が反射した電波(検出波)を受信する。障害物は、本発明の「検知対象物」に相当する。
アンテナである障害物センサ50は、指向性を有する。図3において、障害物センサ50の指向性をハッチングで示す。障害物センサ50Aは、主に、クレーン車10の前方及び左側方へ向かって電波を送信し、クレーン車10の前方及び左側方から入射する電波を感度良く受信する。すなわち、障害物センサ50Aは、キャビン13から死角となる車体20の左側方、及び車体20の前方の障害物を検出する。
障害物センサ50Bは、主に、クレーン車10の左側方へ向かって電波を送信し、クレーン車10の左側方から入射する電波を感度良く受信する。すなわち、障害物センサ50Bは、キャビン13から死角となる車体20の左側方の障害物を検出する。
障害物センサ50Cは、主に、クレーン車10の左側方及び後方へ向かって電波を送信し、クレーン車10の左側方及び後方から入射する電波を感度良く受信する。すなわち、障害物センサ50Cは、キャビン13から死角となる車体20の左側方、及び車体20の後方の障害物を検出する。
[表示処理]
以下、移動時状態においてコントローラ60がディスプレイ48に画像を表示させる表示処理について、図5を参照して説明する。なお、以下で説明する各処理(各ステップ)の実行順序は、発明の要旨を変更しない限りにおいて、適宜変更可能である。
コントローラ60は、入力装置49を用いてオペレータが障害物表示モードを選択したか否かを判断する(S11)。具体的には、コントローラ60は、入力装置49から開始信号が入力したか否かを判断する。すなわち、表示処理は、オペレータが障害物表示モードを選択したことをトリガとして開始される。
コントローラ60は、開始信号が入力されるまで待機する(S11:No)。コントローラ60は、開始信号が入力されたと判断すると(S11:Yes)、障害物検出処理を実行する(S12)。図6を参照して、障害物検出処理の詳細を説明する。
[障害物検出処理]
まず、コントローラ60は、送受信回路66に制御信号を出力し(S31)、障害物センサ50から検出波を送信させる。送信された検出波は、障害物によって反射される。障害物によって反射された検出波(反射波)は、障害物センサ50によって受信される。障害物センサ50が受信した反射波は、送受信回路66によって処理され、検出信号としてコントローラ60へ出力される。送受信回路66が行う処理は公知であるので、詳しい説明は省略する。
コントローラ60は、送受信回路66から検出信号が入力されるまで待機する(S32:No)。コントローラ60は、検出信号が入力されると(S32:Yes)、障害物が位置する方向(S33)、障害物までの離間距離(S34)、及び障害物の大きさ(S35)を検出し、障害物検出処理を終了する。
例えば、コントローラ60は、障害物センサ50Aが検出波を送信してから反射波を受信するまでの時間と、障害物センサ50Bが検出波を送信してから反射波を受信するまでの時間と、受信した反射波の受信角度(受信方向)に対する強度分布などとから、障害物までの離間距離及び障害物が位置する方向(すなわち、障害物の位置)と、障害物の大きさと、を算出する。また、コントローラ60は、障害物センサ50Bが検出波を送信してから反射波を受信するまでの時間と、障害物センサ50Cが検出波を送信してから反射波を受信するまでの時間と、受信した反射波の受信角度(受信方向)に対する強度分布などとから、障害物までの離間距離及び障害物が位置する方向(すなわち、障害物の位置)と、障害物の大きさと、を算出する。なお、上述した障害物の位置の検出及び障害物の大きさの検出は一例であり、他の検出方法が用いられてもよい。
コントローラ60は、検出した全ての障害物に対して、ステップS33、S34、S35の処理を実行する。
図5に示されるように、コントローラ60は、障害物検出処理が終了すると(S12)、検出した離間距離が、メモリ64に記憶された閾値距離以上か否かを判断する(S13)。すなわち、コントローラ60は、障害物がクレーン車10に近いか否かを判断する。コントローラ60は、離間距離が閾値距離以上であると判断すると(S13:Yes)、障害物の色を、メモリ64に記憶された色データが示す第1所定色に決定する(S14)。一方、コントローラ60は、離間距離が閾値距離以上でないと判断すると(S13:No)、障害物の色を、メモリ64に記憶された色データが示す第2所定色に決定する(S15)。第1所定色は、例えば緑や青であり、第2所定色は、例えば赤や黄色である。ステップS15の実行後、コントローラ60は、スピーカ68に音声信号を出力し、スピーカ68から警告音を出力させる(S24)。すなわち、障害物までの距離が近い場合、スピーカ68から警告音が出力される。コントローラ60は、検出した全ての障害物に対して、ステップS13〜S15、S24の処理を実行する。
次に、コントローラ60は、入力装置49を用いてオペレータが選択した画像の種類を、入力装置49から入力した操作信号に基づいて判断する(S16)。具体的には、コントローラ60は、オペレータが選択した画像の種類が「俯瞰画像」であるか、「前方画像」であるか、「左方画像」であるかを判断する。俯瞰画像とは、クレーン車10の上方からクレーン車10及びその周囲を見た場合の画像である。前方画像とは、クレーン車10からクレーン車10の前方を見た場合の画像である。左方画像とは、クレーン車10からクレーン車10の左方を見た場合の画像である。
コントローラ60は、オペレータが選択した画像の種類が「俯瞰画像」であると判断すると(S16:俯瞰画像)、メモリ64に記憶された車両オブジェクトを用いて、俯瞰画像である障害物表示画像(図7(A))を生成する。詳しく説明すると、コントローラ60は、メモリ64に記憶された車両オブジェクトと、障害物検出処理で検出した障害物を示す障害物オブジェクトとを含む障害物表示画像を生成する。その際、コントローラ60は、障害物検出処理で検出した障害物の位置(方向及び距離)に、障害物検出処理で検出した障害物の大きさに応じた大きさの障害物オブジェクトを配置する。また、コントローラ60は、ステップS14またはS15で決定した色で障害物オブジェクトを生成する。
同様に、コントローラ60は、オペレータが選択した画像の種類が「前方画像」であると判断すると(S16:前方画像)、前方画像である障害物表示画像を生成し(S18)、オペレータが選択した画像の種類が「左方画像」であると判断すると(S16:左方画像)、左方画像である障害物表示画像を生成する(S19)。
コントローラ60は、障害物表示画像を生成した後(S17、S18、S19)、入力装置49を用いてオペレータが画像の拡大を指示したか否かを判断する(S20)。具体的には、コントローラ60は、画像の拡大を示す操作信号が入力装置49から入力されたか否かを判断する。
コントローラ60は、画像の拡大を示す操作信号が入力装置49から入力されたと判断すると(S20:Yes)、生成した障害物表示画像を拡大した拡大画像(図7(B))を生成する(S21)。コントローラ60は、例えば、障害物表示画像の予め決められた所定の領域を拡大して拡大画像を生成する。または、コントローラ60は、入力装置49を用いてオペレータが指定した領域を拡大して拡大画像を生成する。
コントローラ60は、画像の拡大を示す操作信号が入力装置49から入力されていないと判断すると(S20:No)、拡大画像を生成するステップS21の処理をスキップする。
コントローラ60は、ステップS17で生成した俯瞰画像、または、ステップS18で生成した前方画像、または、ステップS19で生成した左方画像、または、ステップS21で生成した拡大画像を障害物表示画像としてディスプレイ48に表示させる(S22)。
次に、コントローラ60は、入力装置49を用いてオペレータが障害物表示モードの終了の指示を入力したか否かを判断する(S23)。具体的には、コントローラ60は、終了信号が入力装置49から入力したか否かを判断する。コントローラ60は、終了信号が入力していないと判断すると(S23:No)、ステップS12の処理に戻って表示処理を継続する。一方、コントローラ60は、終了信号が入力したと判断すると、(S23:Yes)、表示処理を終了する。
[第1実施形態の作用効果]
本実施形態では、障害物センサ50は、オペレータが搭乗するキャビン13が配置された右側とは反対の左側へ向かって検出波を照射し、障害物によって反射された反射波を受信する。したがって、クレーン装置12によってオペレータの死角となる領域について、障害物を検知することができる。
また、本実施形態では、電波によって障害物を検知するので、夜間など周囲が暗くても障害物を確実に検知することができる。
また、本実施形態では、3つの障害物センサ50A、50B、50Cが前後方向に離間して車体20に設けられている。また、障害物センサ50Aは、ブーム32の先端部に設けられている。したがって、オペレータから死角となる左側の障害物を広い範囲に亘って検出することができる。
また、本実施形態では、本実施形態では、3つの障害物センサ50A、50B、50Cが前後方向に離間して車体20に設けられている。また、障害物センサ50Cは、車体20の後部に設けられている。したがって、オペレータから死角となる左側の障害物を広い範囲に亘って検出することができる。
また、本実施形態では、ブーム32の先端部に設けられた障害物センサ50Aは、左側方に加え、前方へも検出波を照射する。したがって、クレーン車10の左側方の障害物を検知する障害物センサ50Aを用いて、クレーン車10の前方の障害物も検知することができる。
また、本実施形態では、車体20の後部に設けられた障害物センサ50Cは、左側方に加え、後方へも検出波を照射する。したがって、クレーン車10の左側方の障害物を検知する障害物センサ50Cを用いて、クレーン車10の後方の障害物も検知することができる。
[第2実施形態]
上述の第1実施形態では、各障害物センサ50は、それぞれ送受信アンテナである例を説明した。本実施形態では、一の送信アンテナから検出波を送信し、複数の受信アンテナで反射波を受信する例を説明する。
本実施形態では、図8に示されるように、第1実施形態で説明した障害物センサ50Aに代えて、受信アンテナである障害物センサ51Aがブーム32の先端部に設けられている。障害物センサ51Aの指向性は、第1実施形態で説明した障害物センサ50Aの指向性と同じである。
また、第1実施形態で説明した障害物センサ50Cに代えて、受信アンテナである障害物センサ51Cが車体20の後部に設けられている。障害物センサ51Cの指向性は、第1実施形態で説明した障害物センサ50Cの指向性と同じである。
また、第1実施形態で説明した障害物センサ50Bに代えて、送受信アンテナである障害物センサ51Bが、前後方向における車体20の中央部に設けられている。障害物センサ51Bの指向性は、第1実施形態で説明した障害物センサ50Bの指向性と相違する。具体的には、障害物センサ50Bは、障害物センサ51A、51Cが感度良く反射波を受信する領域(検出領域)に向かって強度の強い検出波を照射するような指向性を有する。
送受信アンテナである障害物センサ51Bが照射した検出波は、障害物で反射され、受信アンテナである障害物センサ50A、50Cや、送受信アンテナである障害物センサ50Bで受信される。障害物センサ51A、51B、51Cは、本発明の「センサ」に相当する。障害物センサ51Bは、本発明の「送信アンテナ」に相当する。障害物センサ51A、51B、51Cは、本発明の「受信アンテナ」に相当する。
コントローラ60が実行する表示処理や、クレーン車10のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
[第2実施形態の作用効果]
本実施形態では、障害物センサ51Bのみが検出波を送信する。したがって、障害物センサ50A、50B、50Cがそれぞれ検出波を送信する第1実施形態のクレーン車10に比べ、検出波の送信に要する消費電力を低減することができる。
また、障害物センサ51A、51Cは、反射波の受信のみを行うので、制御基板(制御回路)の構成が簡単になる。その結果、制御基板のコストを低減することができる。
[変形例1]
本変形例では、障害物センサ50Aを用いて、クレーン装置12の操作時に、フック35で吊下する荷物の周囲の障害物や、吊下する荷物までの距離を検出する例を説明する。
図9に示されるクレーン車70の構成は、障害物センサ50Aのアンテナの向きを変える回転体を有する以外は、第1実施形態で説明したクレーン車10の構成と同じである。
入力装置49は、クレーン装置12の操作時において、荷物71の周囲の障害物を検出する障害物検出モードの選択指示を受け付ける。
以下、クレーン装置12の操作時にコントローラ60が実行する表示処理を、図10を参照して説明する。表示処理は、旋回台31の旋回角や、ブーム32の起伏角や、ブーム32の長さなどを示す状態表示画像に、荷物71の周囲の障害物の有無の表示や、ブーム32の先端から荷物71までの距離の表示などを行う処理である。
まず、コントローラ60は、入力装置49を用いてオペレータが障害物検出モードを選択したか否かを判断する(S41)。具体的には、コントローラ60は、入力装置49から開始信号が入力したか否かを判断する。すなわち、表示処理は、ペレータが障害物検出モードを選択したことをトリガとして開始される。
コントローラ60は、開始信号が入力されるまで待機する(S41:No)。コントローラ60は、開始信号が入力されたと判断すると(S41:Yes)、障害物センサ50Aの向きを変更する(S42)。具体的には、ブーム32の先端の下方に向かって検出波が照射される向きに障害物センサ50Aの向きを変更する。
次に、コントローラ60は、障害物検出処理を実行する(S43)。具体的には、コントローラ60は、ステップS31(図6)の処理と同様に、制御信号を送受信回路66に出力し、検出信号を受信する。コントローラ60は、受信した検出信号に基づいて、荷物71の周囲に障害物が存在するか否かを判断する(S44)。
コントローラ60は、荷物71の周囲に障害物が存在すると判断すると(S44:Yes)、荷物71の周囲に障害物が存在することを示す画像をディスプレイ48に表示させ、或いは、警告音をスピーカ68から出力させる(S45)。なお、荷物71であるか障害物であるかは、例えば、検出した物体の位置によって判断される。例えば、コントローラ60は、フック35の真下に位置する物体を「荷物」と判断し、「荷物」の周囲に存在する物体を「障害物」と判断する。
その後、コントローラ60は、入力装置49を用いてオペレータが障害物検出モードの終了の指示を入力したか否かを判断する(S48)。具体的には、コントローラ60は、終了信号が入力装置49から入力したか否かを判断する。コントローラ60は、終了信号が入力していないと判断すると(S48:No)、ステップS42の処理に戻って表示処理を継続する。一方、コントローラ60は、終了信号が入力したと判断すると、(S48:Yes)、表示処理を終了する。
コントローラ60は、ステップS44の処理において、障害物が存在しないと判断すると(S44:No)、荷物71までの距離である吊下距離を算出する(S46)。吊下距離の算出は、例えば、検出波を照射したときから、荷物71によって反射された反射波を受信したときまでの時間によって算出する。
コントローラ60は、旋回台31の旋回角や、ブーム32の起伏角や、ブーム32の長さなどを示す状態表示画像などに、算出した吊下距離を表示する(S47)。その後、コントローラ60は、終了信号が入力装置49から入力したか否かを判断し(S48)、終了信号が入力していないと判断すると(S48:No)、ステップS42の処理に戻って表示処理を継続する。一方、コントローラ60は、終了信号が入力したと判断すると、(S48:Yes)、表示処理を終了する。
[変形例1の作用効果]
本変形例では、ブーム32の先端部に設けられた障害物センサ50Aを利用して、クレーン装置が吊り下げる荷物71までの距離を検出することができる。また、荷物71の周囲の障害物を検出することができる。
[変形例2]
本変形例では、障害物センサ50に加え、赤外線を検出する赤外線センサ52が設けられた例を説明する。
赤外線センサ52は、障害物センサ50A、50B、50Cにそれぞれ隣接して配置される。すなわち、3つの赤外線センサ52がクレーン車10に設けられる。赤外線センサ52は、本発明の「第2センサ」に相当する。
赤外線センサ52は、入射する赤外線を集光するレンズと、レンズで集光された赤外線を受光する受光部と、受光部が受光した赤外線に応じた信号を増幅して出力する増幅回路とを備える。増幅回路は、電源回路65から供給された直流電圧によって駆動する。すなわち、赤外線センサ52は、障害物センサ50に隣接して配置されることにより、障害物センサ50と制御基板とを繋ぐケーブルやスイベルを流用して、電力を供給される。
受信部は、受信した赤外線の強度に応じた信号を出力するものであってもよいし、複数の受光部を有するものであってもよい。複数の受光部を有する赤外線センサ52では、各受光部が受光した赤外線の強度の差に応じた信号を出力する。すなわち、赤外線を放出する人などの検知対象物が移動した場合に、赤外線センサ52は、検知対象物を検知したことを示す検出信号を出力する。
赤外線センサ52のレンズが集光する領域は、アンテナである障害物センサ50の指向性の領域と一致する。すなわち、赤外線センサ52のレンズは、障害物センサ50が検出波を主に照射する領域から入射する赤外線を集光する。したがって、赤外線センサ52は、障害物センサ50の検出領域と同じ領域を検出領域とする。
[表示処理]
本変形例では、コントローラ60は、図5に示される表示処理(第1実施形態)に代えて、図11に示される表示処理を実行する。なお、図11に示される表示処理において、図5に示される表示処理と同じ処理には、同一の符号を付して説明を省略する。
コントローラ60は、上述の第1実施形態(図5に示される表示処理)と同様に、ステップS11からS15及びS24の処理を実行する。次に、コントローラ60は、障害物センサ50が検出した障害物が「人」か否かを判断する(S51)。具体的には、コントローラ60は、複数の赤外線センサ52から入力した検出信号により、上述の第1実施形態と同様にして、赤外線を放射する検知対象物の位置を算出する。コントローラ60は、算出した検知対象物の位置と障害物の位置とが一致するか否かを判断する。次に、コントローラ60は、障害物センサ50が検出した障害物の大きさが閾値以上であるであるか否かを判断する。当該閾値は、メモリ64に予め記憶される。コントローラ60は、検知対象物の位置と障害物の位置とが一致し、かつ、障害物の大きさが閾値以上であることに応じて、障害物を「人」と判断する。なお、上述した「人か否かの判断」は一例であって、他の方法によって「人か否かの判断」がされてもよい。
コントローラ60は、検出した障害物が人であると判断すると(S51:Yes)、ステップS14で決定した第1所定色を第3所定色に変更し、或いは、ステップS15で決定した第2所定色を第4所定色に変更する(S52)。例えば、閾値距離未満にある障害物が「人」でない場合、障害物の色が「黄色」にされ、「人」である場合、「赤色」にされる。また、例えば、閾値距離未満にある障害物が「人」でない場合、障害物の色が「青色」にされ、「人」である場合、「オレンジ色」にされる。
一方、コントローラ60は、検出した障害物が人でないと判断すると(S51:No)、ステップS52の処理をスキップする。その後、コントローラ60は、上述の第1実施形態と同様に、ステップS16からS23までの処理を実行する。
[変形例2の作用効果]
本変形例では、障害物センサ50に加えて赤外線センサ52を設けることにより、障害物が「人」か否かを判断することができる。
また、障害物センサ50に隣接して赤外線センサ52を設けることにより、障害物センサ50とコントローラ60とを電気的に接続するケーブルやスイベルを流用して赤外線センサ52に駆動電力を供給することができる。その結果、クレーン車10の配線(ケーブルの引き回し)を簡単にすることができる。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、キャビン13が配置された旋回台31の右部に障害物センサ50を設けていない例を説明した。しかしながら、旋回台31の右部にも障害物センサ50が設けられていてもよい。
上述の実施形態では、旋回台31の左部にブーム32が位置し、旋回台31の右部にキャビン13が位置する例を説明した。しかしながら、旋回台31の右部にブーム32が位置し、旋回台31の左部にキャビン13が位置していてもよい。
また、上述の実施形態や変形例では、障害物検出モードの実行をユーザが選択する例を説明した。しかしながら、障害物検出モードは、常に実行されてもよい。
また、上述の実施形態では、送受信回路66が制御基板に実装され、アンテナである障害物センサ50がブーム32や車体20に設けられ、送受信回路66と障害物センサ50とがケーブルやスイベルを通じて電気的に接続された例を説明した。しかしながら、アンテナと送受信回路66とが一体となった送受信モジュールが、障害物センサ50及び送受信回路66の代わりに用いられてもよい。
また、上述の実施形態では、キャビン13に設けられた電源回路65から供給された電力により、障害物センサ50が検出波を送信する例を説明した。しかしながら、障害物センサ50へ電力を供給するアンテナ用電源回路が、電源回路65とは別に、車体20に設けられていてもよい。アンテナ用電源回路は、バッテリ27から供給された直流電圧を所定の直流電圧に変圧して出力する。
また、上述の実施形態では、障害物センサ50が受信した反射波に応じた信号が、ケーブルやスイベルを通じてコントローラ60に入力される例を説明した。しかしながら、障害物センサ50とコントローラ60とが、無線通信可能に構成され、障害物センサ50が受信した反射波に応じた信号が、無線通信によってコントローラ60に入力されてもよい。具体的には、障害物センサ50は、無線通信用の送信アンテナを有する。制御基板には、無線通信用の受信アンテナ(パターンアンテナ)が設けられる。障害物センサ50が出力する信号が無線通信によってコントローラ60に入力されるので、スイベルにおいて当該信号にノイズが重畳されることが防止される。
また、上述の実施形態では、電波を送信する障害物センサ50を説明した。しかしながら、障害物センサ50は、レーザー光などの光を照射するものであってもよい。その場合、障害物センサ50は、光を照射する発光ダイオードなどの発光部と、光を受光し、受光した光の強度に応じた電圧を出力するフォトダイオードなどの受光部と、受光部が出力した電圧を増幅して検出信号として出力する増幅部とを備える。
また、上述の実施形態では、電波を送信する障害物センサ50を説明した。しかしながら、障害物センサ50は、音波(超音波を含む)を照射するものであってもよい。その場合、障害物センサ50には、(超)音波センサやドップラセンサなどが用いられる。なお、音波を用いて障害物を検出する場合、クレーン車10には、外気温を検出するサーミスタなどの温度補償用の温度センサが設けられる。
10・・・クレーン車
11・・・走行体
12・・・クレーン装置
13・・・キャビン
31・・・旋回台
32・・・ブーム
41・・・運転席
50・・・障害物センサ(第1センサ)
51A、51C・・・障害物センサ(受信アンテナ)
51B・・・障害物センサ(送信アンテナ、受信アンテナ)
52・・・赤外線センサ(第2センサ)

Claims (8)

  1. クレーン装置を搭載する走行体と、当該走行体の幅方向における一方側に配置された運転席と、第1センサと、を備えており、
    上記第1センサは、上記幅方向の他方へ向かって検出波を照射する照射部と、検知対象物によって反射された上記検出波を受ける受信部と、を有するクレーン車。
  2. 上記クレーン装置は、走行時における上記走行体の前端よりも前方に向かって突出するブームを有しており、
    複数の上記第1センサが上記走行体の前後方向に沿って互いに離間する位置に配置され、且つ少なくとも1つの第1センサは、上記ブームの先端部に設けられている請求項1に記載のクレーン車。
  3. 上記走行体の後部並びに当該後部と上記ブームの先端部との間に上記第1センサが配置されている請求項2に記載のクレーン車。
  4. 上記ブームの先端部に設けられた上記第1センサは、上記走行体の前方へ向かって上記検出波をさらに照射する請求項2または3に記載のクレーン車。
  5. 上記走行体の後部に配置された上記第1センサは、上記走行体の後方へ向かって上記検出波をさらに照射する請求項2から4のいずれかに記載のクレーン車。
  6. 赤外線を検出する第2センサが、上記走行体の幅方向における他方側又は上記ブームの先端部の少なくとも一方に配置されている請求項2から5のいずれかに記載のクレーン車。
  7. 上記ブームは、上記走行体に設けられた旋回台に起伏可能に支持されており、
    上記第1センサは、上記ブームが起伏された状態において、上記ブームの先端部の下方の領域へ向かって前記検出波を照射する請求項2に記載のクレーン車。
  8. クレーン装置を搭載する走行体と、当該走行体の幅方向の一方に配置された運転席と、センサと、を備えており、
    上記クレーン装置は、上記走行体に設けられた旋回台及び当該旋回台に起伏可能に支持された伸縮可能なブームを有しており、
    上記センサは、上記幅方向の他方へ向かって電波を照射する送信アンテナと、当該送信アンテナから送信され、検知対象物によって反射された反射波を受信する複数の受信アンテナと、を有しており、
    当該複数の受信アンテナは、上記幅方向の他方側に、上記走行体の前後方向において互いに離間して設けられているクレーン車。
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