JP2019188471A - 9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接作業性が良好で、PWHT温度が750℃以上でも良好な強度等が得られる9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒を提供する。【解決手段】心線と被覆剤の一方または両方の合計で、心線質量比でC:0.05〜0.15%、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.7〜1.5%、Ni:0.1〜0.6%、Cr:9〜11%、Mo:0.5〜1.5%、Nb:0.02〜0.20%、Cu:0.01〜0.15%、Al:0.1〜0.8%、V:0.1〜0.4%、Mg:0.3〜1.5%、N:0.02〜0.10%を含有し、質量%で、被覆剤中にSiO2換算値:3〜10%、Zr酸化物のZrO2換算値:3〜8%、Al2O3換算値:0.01〜0.50%、Ca換算値の合計:15〜40%、F換算値の合計:6〜17%、MgO:0.1〜1.0%、Na換算値及びK換算値の合計:1〜3%を含有し、Ca換算値の合計/F換算値の合計が2.0〜3.0である。【選択図】 なし

Description

本発明は、Cr−Mo鋼の溶接に使用され、溶接作業性が良好で、溶接後熱処理(以下、PWHTという。)温度が750℃以上でも、良好な強度及び靭性が得られ、かつ、500℃以上での高温強度が良好な溶接金属が得られる9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒に関する。
東日本大震災に伴う原子力発電所の長期停止の影響によって、化石燃料である石炭、天然ガス及び石油を燃料とする火力発電ボイラによる発電が2011年以降高まっている。このような火力発電プラントは、石炭の燃焼による熱で高温の蒸気を作るボイラと蒸気で発電機を廻すタービンからなる。ボイラ部分は、水を予熱する節炭器、蒸気を作る水壁とも呼ばれる蒸発器、蒸発器を過熱する過熱器、タービンを廻した後、圧力の下がった蒸気を再度炉内で過熱する再熱器、高温の主蒸気及び再熱蒸気を集めてタービンに送る主蒸気管及び高温再熱蒸気管で構成され、その殆どの構造部材が鋼管である。鋼管に用いられる材料には、高温で大径厚肉部材となる主蒸気管や高温再熱蒸気管では、軌道停止に伴う熱疲労が問題となるため、線熱膨張係数が比較的小さく、熱疲労に対して有利な9〜12Cr質量%含有の高Crフェライト系耐熱鋼が適用されている。
また、このような火力発電は、発電に伴い温暖化ガスである二酸化炭素を多く排出するため、発電効率の向上が求められている。特に、石炭火力は他の化石燃料に比較して単位発電量当たりの二酸化炭素排出量が多く、これまでに蒸気条件の高温高圧化により発電効率の向上が図られている。
蒸気条件の高温高圧化には、材料の高温強度や耐食性を高める必要があり、さまざまな材料が開発されてきた。近年では、これら事業の効率化を目的に更なる高温条件での操業が望まれており、より高温強度特性に優れた溶接金属が得られる溶接材料として、9Cr−1Mo鋼被覆アーク溶接材料の開発が進められている。
9Cr−1Mo鋼は、Cr−Mo鋼の中で特に高温強度特性に優れている耐熱鋼である。9Cr−1Mo鋼は、火力発電ボイラの圧力容器に広く使用されており、それに使用される被覆アーク溶接棒が特許文献1に開示されている。特許文献1には、低水素系被覆アーク溶接棒中のC、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Fe、Ti、V、Nb、Co、W及びNを規定し、被覆剤中のCO2換算値、金属弗化物及びSiO2を規定することで、耐棒焼け性及び塗装性に優れると共に、耐欠陥性に優れた溶接金属を得ることができる低水素系被覆アーク溶接棒が開示されている。
特許文献1に開示された低水素系被覆アーク溶接棒によれば、耐棒焼け性、塗装性に優れると共に、耐欠陥性に優れた溶接金属を得ることができるが、PWHTを750℃で行った際の機械的性質が明確でなく、特に高温強度や靭性を確保するには、オーステナイト安定化元素としてCr当量を調整してδフェライトの生成を抑える必要がある。
また、特許文献2には、被覆アーク溶接棒中のC、Si、Mn、V、Nb、Cr、Ni、Mo、W、Ta、Nb、V、N及びTa/Nbを規定し、かつCoを有し、0.5Co+Mn+Ni≦3.5を規定することで、740℃×4時間のPWHT後の溶接金属部の高温特性を確保することができる高Crフェライト系耐熱鋼用被覆アーク溶接棒が開示されている。
しかし、9Cr−1Mo鋼を溶接する上では、構造部材の殆どが鋼管であり、溶接は全姿勢溶接性が求められる。特許文献2に記載されている高Crフェライト系耐熱鋼用被覆アーク溶接棒では、Ca換算値とF換算値が適正ではないため、円周溶接の際にビード形状が凸になりやすく全姿勢溶接性に課題がある。また、溶接金属部の靭性確保の観点から、δフェライトを抑制するオーステナイト安定化元素を規定してはいるものの、脱酸反応を促進させ耐欠陥性を向上させる脱酸元素の添加が不十分であり、溶接金属中にブローホール等の溶接欠陥が発生しやすいという問題点がある。
一方、特許文献3には、被覆アーク溶接棒中のC、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、W、V、Nb、B、Al、Co及びNを規定し、かつ、当該Cr、C及びCoが14Cr−220C−7Coを100以下を満たすことによって、δフェライトが抑制され、高温強度を維持しながら耐圧性に優れた健全な溶接金属が得られる高Crフェライト系耐熱鋼用溶接材料が開示されている。
しかし、特許文献3に記載された溶接材料として被覆アーク溶接棒を用いた場合、ティグ溶接と比較して溶接金属中の酸素量が高く、靭性等に問題がある。また、Si、Mn等の脱酸元素の添加が不十分であり、溶接金属中にブローホール等の溶接欠陥が発生しやすいといった問題点があった。
特開2016−120519号公報 特開平10−175091号公報 特開2000−271785
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたものであり、9Cr−1Mo鋼の溶接において、溶接作業性が良好で、PWHT温度が750℃以上でも、良好な強度及び靭性が得られ、かつ、500℃以上での高温強度が良好な溶接金属が得られる9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒を提供することを目的とする。
本発明に係る9Cr−1Mo鋼用被覆アーク溶接棒の要旨は、9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒において、9%Cr鋼を心線とし、前記心線と被覆剤の一方または両方の合計で、下記式に示す心線質量比で、C:0.05〜0.15%、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.7〜1.5%、Ni:0.1〜0.6%、Cr:9.0〜11.0%、Mo:0.5〜1.5%、Nb:0.02〜0.20%、Cu:0.01〜0.15%、Al:0.1〜0.8%、V:0.1〜0.4%、Mg:0.3〜1.5%、N:0.02〜0.10%を含有し、前記被覆剤は、当該被覆剤全質量に対して質量%で、Si酸化物のSiO2換算値の合計:3〜10%、Zr酸化物のZrO2換算値の合計:3〜8%、Al酸化物のAl23換算値の合計:0.01〜0.50%、CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計:15〜40%、金属弗化物のF換算値の合計:6〜17%、MgO:0.1〜1.0%、Na化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計:1〜3%を含有し、かつ、CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計/金属弗化物のF換算値の合計で算出されるD値が2.0〜3.0であり、残部が前記心線のFe、被覆剤の塗装剤、鉄合金からのFe分及び不可避不純物からなることを特徴とする。
心線質量比=心線中の含有量%+被覆剤中の含有量%×被覆率/100・・・(式)
(但し、心線中の含有量は心線全質量に対する質量%、被覆剤の含有量%は被覆剤全質量に対する質量%、被覆率は、当該9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒全質量に対する前記被覆剤の質量%)
本発明の9Cr−1Mo鋼用被覆アーク溶接棒によれば、溶接作業性が良好で、PWHTが750℃以上でも、良好な強度ならびに靭性が得られ、かつ、500℃以上での高温強度が良好な溶接金属が得られるなど高品質の溶接金属を得ることができる。
本発明者らは、9Cr−1Mo鋼の溶接に用いられる被覆アーク溶接棒において、前記課題を解決するために種々の被覆アーク溶接棒を試作し、溶接試験体の作製を行った。その溶接試験体を760℃で2時間のPWHTを行った後、溶接金属の強度、靭性及び500℃での高温強度について調査を行った。その結果、被覆アーク溶接棒中のC、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Cu、Al、Mg及びNの各含有量を規定することにより、PWHTが750℃以上でもδフェライトの生成を抑制し、マルテンサイトの単相組織とすることで、PWHT後の溶接金属性能は強度及び靭性ともに良好であったものの、500℃での十分な高温強度が得られなかった。
そこで、得られた溶着金属の化学成分を再度検討した結果、フェライト安定化元素であるNb及びVを調整することによって、炭化物及び窒化物として微細析出させ、析出強化により、500℃以上でも十分な高温強度が得られるという知見が得られた。一方、フェライト安定化元素であるNbの添加量によって、δフェライトの生成量が多くなり靭性が低下するという新たな問題点が明らかとなった。
そこで、フェライト安定化元素であるCr及びMoを最適化することによって、PWHTが750℃以上でも良好な溶接金属の強度及び靭性が得られ、かつ、500℃以上での高温強度が良好な溶接金属が得られることを見出した。
また、溶接作業性については、アークの安定性及びスパッタ発生量はSi酸化物、Zr酸化物、金属弗化物、Na化合物及びK化合物の適量添加で、スラグ被包性はAl酸化物及びCaCO3、CaF2、CaO適量添加で、スラグ剥離性はMgO及びCaCO3、CaF2、CaOと金属弗化物の割合を規定することで改善できることを見出した。
以下に、本発明の9Cr−1Mo鋼用被覆アーク溶接棒の各成分組成と、その成分組成の数値限定理由について説明する。なお、各成分組成の含有量は質量%で表し、単に%として記載する。
まず、9%Cr鋼心線(以下、心線という。)と被覆剤の一方または両方の合計で、下記式に示す心線質量比の数値限定理由を述べる。
心線質量比=心線中の含有量%+被覆剤中の含有量%×被覆率/100・・・(式)
(但し、心線中の含有量は心線全質量に対する質量%、被覆剤の含有量%は被覆剤全質量に対する質量%、被覆率は、当該9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒全質量に対する前記被覆剤の質量%)
[心線と被覆剤の心線質量比でC:0.05〜0.15%]
Cは、心線、被覆剤のFe−Si、Fe−Mn及びFe−Cr等から添加され、溶接金属の焼入れ性とPWHT時の炭化物の析出に影響を及ぼし、溶接金属の高温強度を確保するために必須の元素である。心線質量比でCが0.05%未満では、PWHT時に炭化物の析出が不十分となってPWHT後の溶接金属の高温強度が低下する。一方、心線質量比でCが0.15%を超えると、炭化物の析出が過剰となり、溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でCは0.05〜0.15%とする。なお、Cは溶接金属の強度と靭性のバランスの観点から0.10%以下が望ましい。
[心線と被覆剤の心線質量比でSi:0.1〜1.0%]
Siは、心線、金属Si及びFe−Si等から添加され、脱酸反応を促進させ溶接金属の耐欠陥性を向上させる効果を有する。心線質量比でSiが0.1%未満では、その効果が十分に得られず、ブローホール等の溶接欠陥が発生しやすく、耐欠陥性が低下する。一方、心線質量比でSiが1.0%を超えると、Laves相の析出を促進させ、溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でSiは0.1〜1.0%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でMn:0.7〜1.5%]
Mnは、心線、金属Mn及びFe−Mn等から添加され、Si同様に脱酸元素であり、脱酸反応を促進させ溶接金属の耐欠陥性を向上させる効果を有する。心線質量比でMnが0.7%未満では、その効果が十分に得られず、ブローホール等の溶接欠陥が発生しやすく、耐欠陥性が低下する。一方、心線質量比でMnが1.5%を超えると、窒化物を析出し、溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でMnは0.7〜1.5%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でNi:0.1〜0.6%]
Niは、心線、金属Ni及びFe−Ni等から添加され、オーステナイト安定化元素としてCr当量を調整し、δフェライトの生成を抑制して溶接金属の靭性を向上させる効果を有する。心線質量比でNiが0.1%未満では、その効果が十分に得られず、溶接金属の靭性が低下する。一方、心線質量比でNiが0.6%を超えると、PWHT後の溶接金属の高温強度が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でNiは0.1〜0.6%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でCr:9.0〜11.0%]
Crは、心線、金属Cr及びFe−Cr等から添加され、フェライト安定化元素であり、高温での耐食性や耐酸化性の向上とともに、PWHT後の溶接金属の高温強度を向上させる効果を有する。心線質量比でCrが9.0%未満では、炭窒化物の析出が不十分となり、PWHT後の溶接金属の高温強度が低下する。一方、心線質量比でCrが11.0%を超えると、δフェライト及び炭窒化物の析出が促進され、溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でCrは9.0〜11.0%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でMo:0.5〜1.5%]
Moは、心線、金属Mo及びFe−Mo等から添加され、フェライト安定化元素であるとともに固溶強化により溶接金属の強度を高める効果を有する。心線質量比でMoが0.5%未満では、その効果が十分に得られず、溶接金属の強度が低下する。一方、心線質量比でMoが1.5%を超えると、δフェライトの析出が促進され溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でMoは0.5〜1.5%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でNb:0.02〜0.20%]
Nbは、心線及びFe−Nb等から添加され、フェライト安定化元素であるとともに炭化物もしくは窒化物を微細析出し、析出強化によってPWHT後の溶接金属の高温強度を向上させる効果を有する。心線質量比でNbが0.02%未満では、炭窒化物の析出が不足し、PWHT後の溶接金属の高温強度が低下する。一方、心線質量比でNbが0.20%を超えると、溶接金属中の炭窒化物の析出が過剰となり、溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でNbは0.02〜0.20%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でCu:0.01〜0.15%]
Cuは、心線及び金属Cu等から添加され、オーステナイト安定化元素であるとともに固溶強化により溶接金属の強度を高める効果を有する。心線質量比でCuが0.01%未満では、その効果が十分に得られず、溶接金属の強度が低下する。一方、心線質量比でCuが0.15%を超えると、δフェライトの析出が促進され溶接金属の靭性が低下する。したがって、Cuは0.01〜0.15%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でAl:0.1〜0.8%]
Alは、心線、金属Al及びFe−Al等から添加され、脱酸反応を促進させ溶接金属の耐欠陥性を向上させる効果を有する。心線質量比でAlが0.1%未満では、その効果が十分に得られず、ブローホール等の溶接欠陥が発生しやすく、耐欠陥性が低下する。一方、心線質量比でAlが0.8%を超えると、脱酸反応が促進されスラグ量が多くなりスラグ被包性が悪くなる。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でAlは0.1〜0.8%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でV:0.1〜0.4%]
Vは、心線及びFe−V等から添加され、Nbと同様にフェライト安定化元素であるとともに、炭化物もしくは窒化物を微細析出し、析出強化によりPWHT後の溶接金属の高温強度を向上させる効果を有する。心線質量比でVが0.1%未満では、炭窒化物の析出が不足し、PWHT後の溶接金属の高温強度が低下する。一方、心線質量比でVが0.4%を超えると、溶接金属中の炭窒化物の析出が過剰となり、溶接金属の靭性が低下する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でVは0.1〜0.4%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でMg:0.3〜1.5%]
Mgは、心線及び金属Mg等から添加され、脱酸反応を促進させ溶接金属の耐欠陥性を向上させる効果を有する。心線質量比でMgが0.3%未満では、その効果が十分に得られず、ブローホール等の溶接欠陥が発生しやすく、耐欠陥性が低下する。一方、心線質量比でMgが1.5%を超えると、保護筒が不均一に溶融し、かつ、溶滴が大きく成長して移行するため、アークが不安定になる。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でMgは、0.3〜1.5%とする。
[心線と被覆剤の心線質量比でN:0.02〜0.10%]
Nは、心線、窒化Mn及び窒化Cr等から添加され、Cr、Nb、V等と結合して溶接金属中に窒化物を形成し、溶接金属の強度を高める効果を有する。心線質量比でNが0.02%未満では、溶接金属中の窒化物の形成が不十分となり、溶接金属の強度が低下する。一方、心線質量比でNが0.10%を超えると、溶接金属中に固溶せず、ブローホール等の溶接欠陥が発生する。したがって、心線と被覆剤の心線質量比でNは0.02〜0.10%とする。
次に、被覆剤中の各成分組成の数値限定理由について説明刷る。以下の被覆剤中の各成分組成は、被覆剤全質量に対する質量%で表すこととし、その質量%を表すときには単に%と記載することとする。
[被覆剤中のSi酸化物のSiO2換算値の合計:3〜10%]
Si酸化物は、カリ長石、珪砂、合成マイカ及び水ガラス等から添加され、被覆剤の融点を調整して保護筒を均一に溶融し、溶滴移行を規則的にしてアークを安定させる目的で添加する。Si酸化物のSiO2換算値の合計が3%未満では、保護筒が不均一に溶融し、アークが不安定になる。一方、Si酸化物のSiO2換算値の合計が10%を超えると、スラグ量が過多となり、スラグ被包性が悪くなる。したがって、被覆剤中のSi酸化物のSiO2換算値の合計は3〜10%とする。
[被覆剤中のZr酸化物のZrO2換算値の合計:3〜8%]
Zr酸化物は、ジルコンサンド、ジルコンフラワー及び酸化ジルコニウム等から添加され、被覆剤の融点を調整して保護筒を均一に溶融し、溶滴移行を規則的にしてアークを安定させる目的で添加する。Zr酸化物のZrO2換算値の合計が、3%未満では、保護筒が不均一に溶融し、アークが不安定になる。一方、Zr酸化物のZrO2換算値の合計が、8%を超えると、スラグの流動性が悪くなり、スラグ被包性が悪くなる。したがって、被覆剤中のZr酸化物のZrO2換算値の合計は3〜8%とする。
[被覆剤中のAl酸化物のAl23換算値の合計:0.01〜0.50%]
Al酸化物は、カリ長石及びAl23等から添加され、被覆剤の融点及び粘性を調整し、スラグ流動性を向上させ、かつ均一にスラグを被包させる効果を有する。Al酸化物のAl23換算値の合計が0.01%未満では、その効果は得られず、スラグ被包性が悪くなる。一方、Al酸化物のAl23換算値の合計が0.50%を超えると、スラグ剥離性が悪くなる。したがって、被覆剤中のAl酸化物のAl23換算値の合計は0.01〜0.50%とする。
[被覆剤中のCaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計:15〜40%]
CaCO3、CaF2、CaOは、Al酸化物と同様に被覆剤の融点及び粘性を調整し、スラグ流動性を向上させ、かつ均一にスラグを被包させる効果を有する。CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計が15%未満では、その効果は得られず、スラグ被包性が悪くなる。一方、CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計が40%を超えると、スパッタ発生量が多くなる。したがって、被覆剤中のCaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計は15〜40%とする。
[被覆剤中の金属弗化物のF換算値の合計:6〜17%]
金属弗素物は、NaF、LiF、CaF2、AlF3、K2ZrF6、K2SiF6、BaF2等から添加でき、フラックスの融点を調整し、保護筒を均一に溶融し、溶滴移行を安定させアーク安定性を改善する効果を有する。金属弗化物のF換算値の合計が6%未満では、その効果は得られず、アークが不安定になる。一方、金属弗化物のF換算値の合計が17%を超えると、スラグ剥離性が悪くなる。したがって、被覆剤中の金属弗化物のF換算値は6〜17%とする。
[被覆剤中のMgO:0.1〜1.0%]
被覆剤中のMgOは、マグネシアクリンカー等から添加され、スラグ剥離性を改善する効果を有する。MgOが0.1%未満では、その効果が得られず、スラグ剥離性が悪くなる。一方、MgOが1.0%を超えると、溶滴移行が悪くなり、スパッタ発生量が多くなる。したがって、被覆剤中のMgOは0.1〜1.0%とする。
[被覆剤中のNa化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計:1〜3%]
Na化合物及びK化合物は、カリ長石、NaF、K2SiF6及び水ガラスの固質成分等から添加され、溶滴を細かく成長させて溶滴移行を調整し、スパッタ発生量を低減する効果を有する。Na化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計が1%未満では、その効果が得られず、スパッタ発生量が多くなる。一方、Na化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計が3%を超えると、保護筒の融点が低くなって不均一に溶融され、アークが不安定になる。したがって、被覆剤中のNa化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計は1〜3%とする。
[D値=被覆剤中のCaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計/金属弗化物のF換算値の合計:2.0〜3.0]
D値は、被覆剤中のCaCO3、CaF2、CaOのCa換算値を金属弗化物のF換算値の合計で除した値であり、スラグ融点及びスラグ生成量を調整し、形成される溶接金属とスラグの融点を調整しスラグ剥離性を表す指標となる。D値が2.0未満では、その効果が得られず、スラグ剥離性が悪くなる。一方、D値が3.0を超えると、アークが不安定になる。したがって、D値は2.0〜3.0とする。
以上、本発明の9Cr−1Mo鋼用被覆アーク溶接棒の構成要件の数値限定理由を述べたが、残部は、塗装剤としてヘクトライト等の1種以上を合計で5%以下添加することができ、その他は、前記心線のFe、被覆剤のFe−Mn、Fe−Si、Fe−Al、Fe−Cr、Fe−Ni等の鉄合金のFe分及び不可避不純物である。なお、不可避不純物であるP及びSは、溶接金属の靭性及び耐割れ性の観点からできるかぎり低くすることが好ましい。
なお、被覆アーク溶接棒の製造方法は特に限定しないが、心線と配合・混合した被覆剤を準備し、被覆剤に水ガラスを添加しながら湿式混合を行い、心線周囲に被覆剤を塗装した塗装した後150〜450℃で1〜3時間乾燥・焼成を行うことにより製造することが好ましい。
以下、実施例により本発明の効果をさらに詳細に説明する。
表1に示す各種成分組成の直径3.2mm、長さ350mmの9%Cr鋼からなる心線を用い、表2に示す各種成分組成の被覆剤を被覆して乾燥させた各種9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒を試作した。
Figure 2019188471
Figure 2019188471
試作した各種9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒を用い、溶着金属性能、耐欠陥性、溶接作業性について調査した。なお、各調査には、表3に示すASME SA387 Grade91に準拠した9Cr−1Mo鋼を母材として適用した。
Figure 2019188471
溶着金属性能の評価は、板厚20mmの上記鋼板を用い、AWS A5.5に従い、溶接電流140Aで溶着金属試験を行い、760℃で2時間PWHTを行った後、溶着金属部から引張試験片、高温引張試験片及び衝撃試験片を採取し、常温での引張試験、高温での引張試験及び衝撃試験を実施した。
常温での引張試験の評価は、室温での引張強さが620MPa以上を良好とした。高温での引張試験の評価は、試験温度500℃での引張強さが350MPa以上を良好とした。靭性の評価は、試験温度0℃でシャルピー衝撃試験を実施し、各々繰り返し3回の吸収エネルギーの平均値が15J以上を良好とした。
耐欠陥性の評価は、上記鋼板を用い、溶接電流140Aで溶接継手の作製し、JIS Z 3106に準じてX線透過試験実施し、等級分類にて判定して1類を良好とした。
溶接作業性の評価は、上記鋼板を用い、溶接電流140A、溶接速度10cm/minの溶接条件で水平すみ肉溶接を行い、アーク安定性、スパッタ発生量、スラグ被包性及びスラグ剥離性を目視で調査した。それらの結果を表4にまとめて示す。
Figure 2019188471
表4の溶接棒記号1〜20が本発明例、溶接棒記号21〜40は比較例である。本発明例である溶接棒記号1〜20は、9%Cr鋼からなる心線と被覆剤の心線質量比で、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Nb、Cu、Al、V、Mg及びNが適正で、被覆剤中のSi酸化物のSiO2換算値の合計、Zr酸化物のZrO2換算値の合計、Al酸化物のAl23換算値の合計、CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計、金属弗化物のF換算値の合計、MgO、Na化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計及びD値がいずれも本発明において規定した含有量の範囲内にあるので、常温での溶着金属の引張強さ及び吸収エネルギーが良好で、高温での引張強さも良好で、X線透過試験の結果も良好であった。また、溶接作業性に関しては、アーク安定性が良好でスパッタ発生量が少なく、スラグ被包性及びスラグ剥離性いずれも良好であり、極めて満足な結果であった。
溶接棒記号21は、心線質量比のCが少ないため、溶着金属の高温での引張強さが低値であった。また、心線質量比のAlが少ないため、ブローホールが発生し、耐欠陥性が低下していた。溶接棒記号22は、心線質量比のCが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、心線質量比のAlが多いので、スラグ被包性が不良であった。
溶接棒記号23は、心線質量比のSiが少ないので、ブローホールが発生し、耐欠陥性が低下していた。また、被覆剤中のSi酸化物のSiO2換算値の合計が少ないので、アーク安定性が不安定であった。
溶接棒記号24は、心線質量比のSiが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、被覆剤中のSi酸化物のSiO2換算値の合計が多いので、スラグ被包性が不良であった。
溶接棒記号25は、心線質量比のMnが少ないので、ブローホールが発生し、耐欠陥性が低下していた。また、被覆剤中のAl酸化物のAl23換算値の合計が少ないので、スラグ被包性が不良であった。
溶接棒記号26は、心線質量比のMnが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、被覆剤中のAl酸化物のAl23換算値の合計が多いので、スラグ剥離性が不良であった。
溶接棒記号27は、心線質量比のNiが少ないので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、D値が低いので、スラグ剥離性が不良であった。
溶接棒記号28は、心線質量比のNiが多いので、溶着金属の高温での引張強さが低値であった。また、D値が高いので、アーク安定性が不安定であった。
溶接棒記号29は、心線質量比のCrが少ないので、溶着金属の高温での引張強さが低値であった。また、心線質量比のNが少ないので、溶着金属の常温での引張強さが低値であった。
溶接棒記号30は、心線質量比のCrが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、心線質量比のNが多いので、ブローホールが発生し、耐欠陥性が低下していた。
溶接棒記号31は、心線質量比のMoが少ないので、溶着金属の常温での引張強さが低値であった。また、被覆剤中の金属弗化物のF換算値の合計が少ないので、アーク安定性が不安定であった。
溶接棒記号32は、心線質量比のMoが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、被覆剤中の金属弗化物のF換算値の合計が多いので、スラグ剥離性が不良であった。
溶接棒記号33は、心線質量比のNbが少ないので、溶着金属の高温での引張強さが低値であった。また、被覆剤中のNa化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計が少ないので、スパッタ発生量が多かった。
溶接棒記号34は、心線質量比のNbが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、被覆剤中のNa化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計が多いので、アーク安定性が不安定であった。
溶接棒記号35は、心線質量比のCuが少ないので、溶着金属の常温での引張強さが低値であった。また、被覆剤中のCaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計が少ないので、スラグ被包性が不良であった。
溶接棒記号36は、心線質量比のCuが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、被覆剤中のCaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計が多いので、スパッタ発生量が多かった。
溶接棒記号37は、被覆剤中のZr酸化物のZrO2換算値の合計が少ないので、アーク安定性が不安定であった。また、被覆剤中のMgOが少ないので、スラグ剥離性が不良であった。
溶接棒記号38は、被覆剤中のZr酸化物のZrO2換算値の合計が多いので、スラグ被包性が不良であった。また、被覆剤中のMgOが多いので、スパッタ発生量が多かった。
溶接棒記号39は、心線質量比のVが少ないので、溶着金属の高温での引張強さが低値であった。また、心線質量比のMgが少ないので、ブローホールが発生し、耐欠陥性が低下していた。
溶接棒記号40は、心線質量比のVが多いので、溶着金属の吸収エネルギーが低値であった。また、心線質量比のMgが多いため、アーク安定性が不安定であった。

Claims (1)

  1. 9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒において、9%Cr鋼を心線とし、前記心線と被覆剤の一方または両方の合計で、下記式に示す心線質量比で、
    C:0.05〜0.15%、
    Si:0.1〜1.0%、
    Mn:0.7〜1.5%、
    Ni:0.1〜0.6%、
    Cr:9.0〜11.0%、
    Mo:0.5〜1.5%、
    Nb:0.02〜0.20%、
    Cu:0.01〜0.15%、
    Al:0.1〜0.8%、
    V:0.1〜0.4%、
    Mg:0.3〜1.5%、
    N:0.02〜0.10%を含有し、
    前記被覆剤は、当該被覆剤全質量に対して質量%で、
    Si酸化物のSiO2換算値の合計:3〜10%、
    Zr酸化物のZrO2換算値の合計:3〜8%、
    Al酸化物のAl23換算値の合計:0.01〜0.50%、
    CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計:15〜40%、
    金属弗化物のF換算値の合計:6〜17%、
    MgO:0.1〜1.0%、
    Na化合物及びK化合物のNa換算値及びK換算値の合計:1〜3%を含有し、
    かつ、CaCO3、CaF2、CaOのCa換算値の合計/金属弗化物のF換算値の合計で算出されるD値が2.0〜3.0であり、残部が前記心線のFe、被覆剤の塗装剤、鉄合金からのFe分及び不可避不純物からなることを特徴とする9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒。
    心線質量比=心線中の含有量%+被覆剤中の含有量%×被覆率/100・・・(式)
    (但し、心線中の含有量は心線全質量に対する質量%、被覆剤の含有量%は被覆剤全質量に対する質量%、被覆率は、当該9Cr−1Mo鋼溶接用被覆アーク溶接棒全質量に対する前記被覆剤の質量%)
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