JP2019188308A - 塗装ブース - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、排気流路のメンテナンス性を高めることが可能な塗装ブースを提供することを目的とする。【解決手段】本発明の塗装ブース1は、塗装作業を行う塗装室100と、渦巻室40を介して塗装室100と連通する排気流路101と、塗装室100と排気流路101とを仕切る前面パネル3とを備えるものであって、排気流路101には、下流側エリミネータ92及び下流側エリミネータ92を支持する前面側レール71が取り外し可能に設けられ、前面パネル3には、開口3c及び開口3cに対し着脱可能な蓋材3dが形成され、前面側レール71は、少なくとも一部が開口3cの領域内に位置付けるように設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、塗装ブースに関する。
渦巻室で生じる遠心力によって、排気流路の上流側において塗料ミストを空気流から分離して捕集する塗装ブースが開示されている(特許文献1参照)。
特開2012−020252号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のような塗装ブースでは、塗料ミストを空気流から分離して捕集する排気流路のメンテナンス性を高めることが困難である。排気流路などは、塗料ミストなどの付着による汚れを清掃除去するため定期的なメンテナンスが必要とされる。排気流路には、水切りを行うエリミネータが複数設けられるため、特にメンテナンスの作業性が悪いという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、排気流路のメンテナンス性を高めることが可能な塗装ブースを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の塗装ブースは、塗装作業を行う塗装室と、渦巻室を介して前記塗装室と連通する排気流路と、前記塗装室と前記排気流路とを仕切る前面パネルとを備えるものであって、前記排気流路には、エリミネータ及び前記エリミネータを支持するレールが取り外し可能に設けられ、前記前面パネルには、開口及び前記開口に対し着脱可能な蓋材が形成され、前記レールは、少なくとも一部が前記開口の領域内に位置付けるように設けられることを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記レールは、前記前面パネルに対し取り外し可能に設けられる前面側レールを有し、前記前面側レールは、少なくとも一部が前記開口の領域内に位置付けるように設けられることが好ましい。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記エリミネータは、被支持部が設けられるエリミネータ本体と、前記エリミネータ本体を支持するポール部材とを有し、前記ポール部材は、その下曲面部が前記被支持部の底面から突出するように設けられることが好ましい。
(4)上記(3)の構成において、前記レールの所定位置には、前記ポール部材の下曲面部と係合する切り欠き又は凹溝が形成されることが好ましい。
(5)上記(3)又は(4)の構成において、前記ポール部材は、締結部材によって、前記エリミネータ本体と一体に結合されることが好ましい。
(6)上記(3)から(5)までのいずれか一つの構成において、前記前面パネルと対向するものであって、前記前面パネルと協働して前記排気流路を画成する背面パネルを更に備え、前記レールは、前記前面パネル及び前記背面パネルのいずれか一方に設けられる第1レールと、前記第1レールに対応するように前記前面パネル及び前記背面パネルのいずれか他方に設けられる第2レールとを有し、前記第1レールは、前記被支持部を支持するものであって、その所定位置に前記ポール部材の一端部における下曲面部と係合する切り欠き又は凹溝が形成され、前記第2レールは、前記ポール部材の他端部を支持することが好ましい。
(7)上記(6)の構成において、前記第2レールは、側面視で略U字型又は略コ字型の断面であることが好ましい。
本発明によれば、排気流路のメンテナンス性を高めることが可能な塗装ブースを提供することができる。
本実施形態に係る塗装ブースの斜視図である。 本実施形態に係る塗装ブースの概略断面図である。 本実施形態に係る塗装ブースの正面図、(a)蓋材が前面パネルの開口から取り外された状態であり、(b)蓋材が前面パネルの開口に取り付けられた状態である。 側面パネルを表示しない状態の塗装ブースの側面図である。 天井部及び排気ファンを表示しない状態の塗装ブースの上面図である。 下流側エリミネータを構成するエリミネータ単体の説明図、(a)エリミネータ単体の上面斜視図であり、(b)エリミネータ単体の下面斜視図であり、(c)エリミネータ単体の下面図である。 塗装ブースの要部を拡大した説明図(その1)である。 塗装ブースの要部を拡大した説明図(その2)である。 塗装ブースの要部を拡大した説明図(その3)である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。また、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。なお、図中において、X軸に沿って延在する方向を前後方向とし、Y軸に沿って延在する方向を左右方向とし、Z軸に沿って延在する方向を上下方向とする。
(塗装ブースの全体構成)
以下、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係る塗装ブース1の全体構成を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る塗装ブース1の斜視図である。図2は、本実施形態に係る塗装ブース1の概略断面図である。
図1及び図2に示すように、塗装ブース1は、ベンチュリーブースと呼ばれており、遠心力を利用した渦流方式の採用によって、塗料ミストの捕集効率を高めるためのものであり、塗装作業を行う塗装室100と、塗料ミストを空気流から分離して捕集する排気流路101とを備える。
塗装室100では、スプレーガン(塗装スプレー)102を用いて塗装対象物(図示せず)に対する塗装が実行される。具体的には、図2にて模式的に符号Sで示すように、スプレーガン102から塗料が噴射される。スプレーガン102から塗料が噴射されると、塗装対象物に付着しなかった塗料ミスト(以下、単に「塗料ミスト」と称する)が発生する。
前後方向で塗装室100と排気流路101との間には、前面パネル3、及び、前板30が設けられる。前面パネル3は、塗装ブース1の左右方向の全幅にわたり延在する。前面パネル3は、側面パネル4と、前面パネル3と対向する背面パネル5と協動して、排気流路101を画成する。排気流路101と塗装室100とは、渦巻室40を介して連通する。なお、前面パネル3の詳細については後述する。
前板30は、前面パネル3の下端から下方に延在し、凹凸状の下端面を有する。前板30は、前面パネル3の下端に前側から当接する態様で設けられてよい。前板30は、渦巻室40の湾曲表面41に隙間をもって対向することで、湾曲表面41との間に気流吸込部6を形成する。
排気流路101の最も下流側には、排気ファン8が設けられる。排気ファン8は、渦巻室40を介して、塗装室100内の物質、すなわち塗料ミストを含む空気が、排気流路101内に吸引されるように(図2の矢印R1,R2参照)負圧を発生する。これにより、気流吸込部6から渦巻室40内へ塗料ミストを含んだ空気が吸引される(図2の矢印R3,R4参照)。排気流路101は、上側(排気ファン8側)に向かうほど流速が遅くなるように形成されてよい。
渦巻室40の湾曲表面41の下部は、ブース水槽部材2が形成するブース水槽の水Wに浸かっており、気流吸込部6から、塗料ミストを含んだ空気が吸入される際に、渦巻室40での遠心力によって、水と塗料ミストが気液接触する。すなわち、塗料ミストを含んだ空気が渦巻室40に導入されると、渦巻室40での遠心力によって、水と塗料ミストが気液接触する。このとき、塗料ミストは、液滴化されて背面水槽10に捕集される(矢印R5参照)。すなわち、渦巻室40での遠心力によって、塗料ミストは、排気流路101の最も上流側において空気流から分離され、水膜に衝突することで捕集される。背面水槽10に捕集された塗料ミスト及び水は、背面水槽10及び水中ダクト11によって、ブース水槽部材2の前部へと戻される(矢印R20参照)。なお、背面水槽10は、水中ダクト11を介してのみブース水槽に連通する構成であってよい。水中ダクト11の前端部(出口)よりも背面側に、仕切板12が設けられる。仕切板12は、塗料スラッジ(図示せず)が気流吸込部6に吸い込まれないように流動を規制する機能を有する。この塗料スラッジ堰き止め機能を実現するために、仕切板12は、ブース水槽の通常の水位よりも上方に上端を有する。
渦巻室40からの空気は、水分を含んでおり、排気ファン8によって上昇される(矢印R6参照)。その際、排気流路101の排気ファン8よりも上流側に設けられるエリミネータ9の下側に当たることで、水分が水滴(図2では模式的にP1で示す)となって背面水槽10に捕集される。エリミネータ9は、水切り板の形態である。このようにして、渦巻室40からの空気は、多段のエリミネータ9によって水分が除去されながら、前後に行き来しつつ上昇し(矢印R7,R8参照)、最終的に塗装ブース1外へと排気される(矢印R9参照)。なお、エリミネータ9の詳細については後述する。
(塗装ブースの要部)
つぎに、図3から図9を参照しながら塗装ブース1の要部(前面パネル3、レール7及びエリミネータ9)を詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る塗装ブース1の正面図、(a)蓋材3dが前面パネル3の開口3cから取り外された状態であり、(b)蓋材3dが前面パネル3の開口3cに取り付けられた状態である。図4は、側面パネル4を表示しない状態の塗装ブース1の側面図である。図5は、天井部1a及び排気ファン8を表示しない状態の塗装ブース1の上面図である。図6は、下流側エリミネータ92を構成するエリミネータ単体93の説明図、(a)エリミネータ単体93の上面斜視図であり、(b)エリミネータ単体93の下面斜視図であり、(c)エリミネータ単体93の下面図である。図7は、塗装ブース1の要部を拡大した説明図(その1)である。図8は、塗装ブース1の要部を拡大した説明図(その2)である。図9は、塗装ブース1の要部を拡大した説明図(その3)である。
(前面パネル)
図3及び図4に示すように、前面パネル3は、塗装室100と排気流路101とを仕切るためのものであり、側面視で、塗装ブース1の天井部1aから下方に向かうほど背面側に近くなる態様で傾斜する傾斜部3aと、傾斜部3aの下端から下方にまっすぐ延在する鉛直部3bとを有する。
傾斜部3aには、左右方向に沿って所定の間隔を空けるように配列される複数(例えば、2つ)の矩形状の開口3cが形成されている。なお、本実施形態では、傾斜部3aには、2つの開口部3cが形成されるが、これに限定されるものではなく、例えば、1つの開口部3cのみが形成されてもよい。
また、傾斜部3aには、各開口3cに対しそれぞれ着脱(取り外し)可能な矩形状の蓋材3dが設けられており、各蓋材3dは、把持可能な把持部3gを備える(図3(a)参照)。なお、本実施形態では、開口3c及び蓋材3dは、矩形状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、三角形状、台形形状又は円形状であってもよい。さらに、把持部3gは、ボルト止めなどの固定式に限定されるものではなく、例えば、嵌め込み式や差し込み式などの外れるものであってもよい。
さらに、傾斜部3aの背面パネル5に対向する背面側には、非開口領域において、後述する前面側レール71を取り付けるための複数の取付部3eが設けられ、この取付部3eは、後述する前面側第1レール711及び前面側第2レール712の突起711c及び突起712cと係合する取付孔3fを有する(図8参照)。
(エリミネータ)
図4に示すように、エリミネータ9は、排気流路101の最も上流側に位置付けるように設けられる上流側エリミネータ91と、上流側エリミネータ91よりも下流側に位置付けるように後述するレール7によって支持される下流側エリミネータ92とを有する。
上流側エリミネータ91は、左右方向に沿って延在するように前面パネル3(詳細には、傾斜部3a及び鉛直部3bの境目)にボルトなどによって固定される略板状のものであり、側面視で、その先端部と背面パネル5との間に空気通過可能な流路が形成される。これにより、上流側エリミネータ91は、前面パネル3の開口3cと干渉しない位置に固定されるので、排気流路101のメンテナンス性を高めることができるとともに、渦巻室40から上昇する空気による圧力が最も大きくなる箇所(排気流路101の最も上流側)においても、上流側エリミネータ91の高い安定性を実現することができる。なお、上流側エリミネータ91は、高い安定性が実現できれば、ボルト止めに限定されるものではない。
下流側エリミネータ92は、多段(例えば、2段)のものによって構成される(図4参照)。また、下流側エリミネータ92は、図5に示すように、段ごとに、左右方向に沿って密着して配列される複数(例えば、3つ)のエリミネータ単体93から構成される。
各エリミネータ単体93は、開口3cを通過可能なものであるため、排気流路101から取り出すことができる。また、各エリミネータ単体93は、図6に示すように、エリミネータ本体931と、エリミネータ本体931を支持する複数(例えば、2つ)のポール部材932とを有する。
エリミネータ本体931は、その左右方向における寸法が、開口3cの左右方向における寸法よりも小さく形成されるので、エリミネータ単体93を、開口3cを通過させて排気流路101から容易に取り出すことができる。
図6に示すように、エリミネータ本体931は、長手方向が左右方向となる矩形板状のベース部931aと、それぞれベース部931aの前後端部から下方に折り曲がる前端折曲部931b及び後端折曲部931cと、ベース部931aの左右両側部から下方に折り曲がる一対の両側折曲部931dと、ベース部931aの前後端部間の後端寄り位置に左右方向に沿って延在するとともにその両端が一対の両側折曲部931dと連結されるように設けられる一つ又は複数のリブ部931eと、前端折曲部931bの下端部に左右方向に沿って延在するように設けられる長尺状の被支持部931fとを備える。
前端折曲部931bの下側にポール部材932の一端部932aが係合する複数(ポール部材932の数に対応する)の切り欠き(図示しない)が形成されるとともに、後端折曲部931c及びリブ部931eにそれぞれポール部材932が貫通する複数(ポール部材932の数に対応する)の貫通孔(図示しない)が形成される。また、被支持部931fの後側には、ポール部材932の一端部932aが係合する複数(ポール部材932の数に対応する)の切り欠き(図示しない)が形成される。
そして、前端折曲部931b及び被支持部931fにおける複数の切り欠きと、後端折曲部931c及びリブ部931eにおける複数の貫通孔とは、それぞれ対応して、前後方向に沿って延在する複数の同一直線上に形成される。これにより、複数のポール部材932は、それぞれ前後方向に沿って延在できるように、エリミネータ本体931と結合される。
ポール部材932の一端部932aが被支持部931fの切り欠きと係合するため、エリミネータ本体931に対するポール部材932の前方への移動が規制されることになる。ポール部材932は、その周面にピン(図示しない)と係合する透孔932cを備える。そして、ポール部材932の一端部932aが被支持部931fの切り欠きと係合している状態において、透孔932cと係合するピンが後端折曲部931cの前面と当接するため、エリミネータ本体931に対するポール部材932の後方への移動が規制されることになる。このように、ポール部材932は、透孔932cと係合するピン(締結部材)によって、エリミネータ本体931と一体に結合される。
なお、本実施形態では、エリミネータ本体931とポール部材932とを一体に結合する締結部材は、ピンによって構成されるが、これに限定されるものではなく、例えば、クリップであってもよいし、ボルトであってもよい。
さらに、ポール部材932は、エリミネータ本体931と一体に結合されている状態において、その下曲面部932dが被支持部931fの底面から突出するように設けられる(図6(b)参照)。
(レール)
図7から図9に示すように、レール7は、下流側エリミネータ92を支持するものであり、前面パネル3の傾斜部3aに対し取り外し可能に設けられる複数(下流側エリミネータ92の段数に対応する)の前面側レール71と、それぞれの前面側レール71と対応して背面パネル5に固定される複数(下流側エリミネータ92の段数に対応する)の背面側レール72とを有する。
前面側レール71は、左右方向に沿って延在するものであり、その少なくとも一部が開口3cの領域内に位置付けるように設けられる(図3(b)参照)。また、前面側レール71は、被支持部931f及びポール部材932の一端部932aの両方を支持する前面側第1レール711と、ポール部材932の他端部932bを支持する前面側第2レール712とを有する。なお、前面側第1レール711は、前面側第2レール712よりも上方に位置付けるように設けられる。
前面側第1レール711は、被支持部931f及びポール部材932の一端部932aの両方を支持するための支持部711aと、支持部711aの前面パネル3側の端部から直立されて下流側エリミネータ92の摺動を規制する直立部711bとを有し、支持部711a及び直立部711bが、側面視で略く字型の断面をなしている。
支持部711aの支持面側とは反対である側には、取付部3eの取付孔3fと係合するための複数の突起711cが設けられる。そして、突起711cが取付孔3fと係合することによって、前面側第1レール711を前面パネル3に対し取り外し可能に取り付けることができる。
また、支持部711aは、その延在方向(左右方向)に沿って所定の間隔を空けた所定位置において、その背面パネル5側の端部から前面パネル3側に凹むように形成される複数の略コ字型の切り欠き711dを有し、複数の切り欠き711dがそれぞれ複数のポール部材932の、被支持部931fの底面から突出する下曲面部932dと係合する。
ポール部材932の下曲面部932dが切り欠き711dと係合すると、支持部711aは、その支持面が被支持部931fの底面と当接するように、被支持部931fを載置している。このように、支持部711aの支持面と被支持部931fの底面との隙間を最小化することができ、かかる隙間を介した液滴(水)の流れを防止することができる。
一方、前面側第2レール712は、ポール部材932の他端部932bを支持するための支持部712aと、支持部712aの前面パネル3側の端部から直立されて下流側エリミネータ92の摺動を規制する直立部712bとを有し、支持部712a及び直立部712bが、側面視で略く字型の断面をなしている。
支持部712aの支持面側とは反対である側には、取付部3eの取付孔3fと係合するための複数の突起712cが設けられる。そして、突起712cが取付孔3fと係合することによって、前面側第2レール712(前面側レール71)を前面パネル3に対し取り外し可能に取り付けることができる。ただし、前面側第2レール712の支持部712aは、前面側第1レール711のような切り欠き711dを有していない。
背面側レール72は、左右方向に沿って延在するものであり、ボルト止めや溶接などによって、背面パネル5に固定される。また、背面側レール72は、前面側第2レール712に対応するとともに被支持部931f及びポール部材932の一端部932aの両方を支持する背面側第1レール721と、前面側第1レール711に対応するとともにポール部材932の他端部932bを支持する背面側第2レール722とを有する。なお、背面側第2レール722は、背面側第1レール721よりも上方に位置付けるように設けられる。
背面側第1レール721は、被支持部931f及びポール部材932の一端部932aの両方を支持するための支持部721aと、支持部721aの背面パネル5側の端部から直立されて下流側エリミネータ92の摺動を規制する直立部721bとを有し、支持部721a及び直立部721bが、側面視で略く字型の断面をなしている。
また、支持部721aは、その延在方向(左右方向)に沿って所定の間隔を空けた所定位置において、その前面パネル3側の端部から背面パネル5側に凹むように形成される複数の略コ字型の切り欠き721dを有し、複数の切り欠き721dがそれぞれ複数のポール部材932の、被支持部931fの底面から突出する下曲面部932dと係合する。
ポール部材932の下曲面部932dが切り欠き721dと係合すると、支持部721aは、その支持面が被支持部931fの底面と当接するように、被支持部931fを載置している。このように、支持部721aの支持面と被支持部931fの底面との隙間を最小化することができ、かかる隙間を介した液滴(水)の流れを防止することができる。
一方、背面側第2レール722は、ポール部材932の他端部932bを支持するための支持部722aと、支持部722aの背面パネル5側の端部から直立されて下流側エリミネータ92の摺動を規制する直立部722bとを有し、支持部722a及び直立部722bが、側面視で略く字型の断面をなしている。
そして、背面側第1レール721は、それに対応する前面側第2レール712よりも上方に配置される。これにより、エリミネータ本体931は、その被支持部931fが背面側第1レール721によって支持されるように、上方から下方に向かって略傾斜して設けられる。
(実施形態の効果)
このように構成される本実施形態に係る塗装ブース1は、塗装作業を行う塗装室100と、渦巻室40を介して塗装室100と連通する排気流路101と、塗装室100と排気流路101とを仕切る前面パネル3とを備えるものであって、排気流路101には、下流側エリミネータ92及び下流側エリミネータ92を支持する前面側レール71が取り外し可能に設けられ、前面パネル3には、開口3c及び開口3cに対し着脱可能な蓋材3dが形成され、前面側レール71は、少なくとも一部が開口3cの領域内に位置付けるように設けられる。これにより、前面側レール71を取り外し可能にすることで、開口3cの大型化を図ることができ、開口3cを介して排気流路101への作業者のアクセスが可能となるので、排気流路101のメンテナンス性を高めることが可能な塗装ブース1を提供することができる。
また、本実施形態に係る塗装ブース1では、下流側エリミネータ92を構成するエリミネータ単体93は、被支持部931fが設けられるエリミネータ本体931と、エリミネータ本体931を支持するポール部材932とを有し、ポール部材932は、その下曲面部932dが被支持部931fの底面から突出するように設けられる。これにより、下流側エリミネータ92をレール7に組み付ける際に、ポール部材932の下曲面部932dがレール7と線接触しているので、レール7に塗料スラッジなどが付着して段差ができたとしても、良好な摺動性を確保することができる。
さらに、本実施形態に係る塗装ブース1では、レール7の所定位置には、ポール部材932の下曲面部932dと係合する切り欠き711d又は721dが形成される。これにより、ポール部材932の下曲面部932dが切り欠き711d又は721dと係合するので、ボルトレス化を図りつつ、下流側エリミネータ92の位置決めを良好に行うことができる。
なお、本実施形態に係る塗装ブース1では、ポール部材932は、締結部材によって、エリミネータ本体931と一体に結合される。これにより、ポール部材932に対するエリミネータ本体931の位置決めを良好にすることができる。
そして、本実施形態に係る塗装ブース1では、前面パネル3と対向するものであって、前面パネル3と協働して排気流路101を画成する背面パネル5を更に備え、レール7は、前面パネル3及び背面パネル5のいずれか一方に設けられる前面側第1レール711又は背面側第1レール721と、前面側第1レール711又は背面側第1レール721に対応するように前面パネル3及び背面パネル5のいずれか他方に設けられる背面側第2レール722又は前面側第2レール712と有し、前面側第1レール711又は背面側第1レール721は、被支持部931fを支持するものであって、その所定位置にポール部材932の一端部932aにおける下曲面部932dと係合する切り欠き711d又は721dが形成され、背面側第2レール722又は前面側第2レール712は、ポール部材932の他端部932bを支持する。これにより、ポール部材932の一端部932aにおける下曲面部932dが前面側第1レール711の切り欠き711d又は背面側第1レール721の切り欠き721dと係合するので、ボルトレス化を図りつつ、下流側エリミネータ92の位置決めを良好に行うことができる。また、前面側第1レール711又は背面側第1レール721が被支持部931fを支持するとともに、背面側第2レール722又は前面側第2レール712がポール部材932の他端部932bを支持するので、下流側エリミネータ92をレール7によって排気流路101に確実に支持することができる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
(変形例)
本実施形態では、開口3cは、傾斜部3aのみに形成されるが、これに限定されるものではなく、例えば、傾斜部3a及び鉛直部3bの両方に形成されてもよい。この場合、一部の前面側レール71は、鉛直部3bの背面側に対し取り外し可能に設けられる。
また、本実施形態では、下流側エリミネータ92は、多段のものによって構成されるが、これに限定されるものではなく、例えば、単段のものによって構成されてもよい。この場合、第1レールが前面パネル3及び背面パネル5のいずれか一方に設けられるとともに、第2レールが前面パネル3及び背面パネル5のいずれか他方に設けられる。
さらに、本実施形態では、背面側レール72は、ボルト止めや溶接などによって、背面パネル5に固定されるが、これに限定されるものではなく、例えば、背面パネル5に対し取り外し可能に設けられてもよい。
なお、本実施形態では、前面側第1レール711及び背面側第1レール721は、両方がそれぞれ所定位置に切り欠き711d及び切り欠き721dを備えるが、これに限定されるものではなく、例えば、少なくとも一方が所定位置に支持部711a又は支持部721aの支持面側に形成される凹溝を備えてもよい。この場合、凹溝は、切り欠き711d又は切り欠き721dと同様に、ポール部材932の一端部932aにおける下曲面部932dと係合する機能を有する。
そして、本実施形態では、前面側第2レール712及び背面側第2レール722は、両方が側面視で略く字型の断面をなしているが、これに限定されるものではなく、例えば、少なくとも一方が側面視で略U字型又は略コ字型の断面をなしてもよい。この場合、前面側第2レール712又は背面側第2レール722は、ポール部材932の他端部932bを上下から挟持することによって、空気からの圧力による下流側エリミネータ92の浮きを防止することができる。
1 塗装ブース
1a 天井部
2 ブース水槽部材
3 前面パネル
3a 傾斜部
3b 鉛直部
3c 開口
3d 蓋材
3e 取付部
3f 取付孔
3g 把持部
4 側面パネル
5 背面パネル
6 気流吸込部
7 レール
71 前面側レール
711 前面側第1レール
711a 支持部
711b 直立部
711c 突起
711d 切り欠き
712 前面側第2レール
712a 支持部
712b 直立部
712c 突起
72 背面側レール
721 背面側第1レール
721a 支持部
721b 直立部
721d 切り欠き
722 背面側第2レール
722a 支持部
722b 直立部
8 排気ファン
9 エリミネータ
91 上流側エリミネータ
92 下流側エリミネータ
93 エリミネータ単体
931 エリミネータ本体
931a ベース部
931b 前端折曲部
931c 後端折曲部
931d 両側折曲部
931e リブ部
931f 被支持部
932 ポール部材
932a 一端部
932b 他端部
932c 透孔
932d 下曲面部
10 背面水槽
11 水中ダクト
12 仕切板
30 前板
40 渦巻室
41 湾曲表面
100 塗装室
101 排気流路
102 スプレーガン

Claims (7)

  1. 塗装作業を行う塗装室と、渦巻室を介して前記塗装室と連通する排気流路と、前記塗装室と前記排気流路とを仕切る前面パネルとを備える塗装ブースであって、
    前記排気流路には、エリミネータ及び前記エリミネータを支持するレールが取り外し可能に設けられ、
    前記前面パネルには、開口及び前記開口に対し着脱可能な蓋材が形成され、
    前記レールは、少なくとも一部が前記開口の領域内に位置付けるように設けられる
    ことを特徴とする塗装ブース。
  2. 前記レールは、前記前面パネルに対し取り外し可能に設けられる前面側レールを有し、
    前記前面側レールは、少なくとも一部が前記開口の領域内に位置付けるように設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗装ブース。
  3. 前記エリミネータは、被支持部が設けられるエリミネータ本体と、前記エリミネータ本体を支持するポール部材とを有し、
    前記ポール部材は、その下曲面部が前記被支持部の底面から突出するように設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装ブース。
  4. 前記レールの所定位置には、前記ポール部材の下曲面部と係合する切り欠き又は凹溝が形成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の塗装ブース。
  5. 前記ポール部材は、締結部材によって、前記エリミネータ本体と一体に結合される
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の塗装ブース。
  6. 前記前面パネルと対向するものであって、前記前面パネルと協働して前記排気流路を画成する背面パネルを更に備え、
    前記レールは、前記前面パネル及び前記背面パネルのいずれか一方に設けられる第1レールと、前記第1レールに対応するように前記前面パネル及び前記背面パネルのいずれか他方に設けられる第2レールとを有し、
    前記第1レールは、前記被支持部を支持するものであって、その所定位置に前記ポール部材の一端部における下曲面部と係合する切り欠き又は凹溝が形成され、
    前記第2レールは、前記ポール部材の他端部を支持する
    ことを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項に記載の塗装ブース。
  7. 前記第2レールは、側面視で略U字型又は略コ字型の断面である
    ことを特徴とする請求項6に記載の塗装ブース。
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