JP2019186789A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動経路上で基地局の規定された通信エリア内に移動局が存在するか否かを移動局及び基地局の双方で適確に判断できる無線通信システムを提供する。【解決手段】無線通信システムの列車41に搭載される移動局31の情報処理装置35は、線路軌道上に設置される予め設定された基地局11の通話エリアEへの進入を認識すると、自局の操作盤36に備えられる表示部36aへ進入情報を表示(通話エリア進入表示)する。そして、装置35は、無線機32の送受信アンテナからトーン生成装置33で生成された進入トーンを基地局11へ送信する。基地局11では、無線機12を介してトーン検出装置13が進入トーンを検出すると、情報処理装置14によって、付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ在線の進入情報を表示(基地局通話エリア在線表示)する。【選択図】図1
Description
本発明は、移動経路に設置される基地局と、移動体に搭載された移動局との間で無線通信する無線通信システムに関する。
従来、移動体無線通信分野の無線通信システムでは、移動経路に設置され、規定された通信エリア内で電波発信する基地局から、移動体の移動局を呼び出す際、基地局から移動局に呼び出しを行っている。そして、移動局が自局の通信エリア内に存在するか否かを確認してから通話等の無線通信を行っている。移動局は、通常基地局の通信エリアの情報を管理しておらず、自局が基地局の通信エリア内にあるか否かを正確に確認することができない。
このような不便を解消するため、移動体の移動局から移動経路に設置された位置検出器に位置情報を通知する技術が提案されている。しかしながら、この場合には、移動経路全体にわたって位置検出器を設置する必要があり、位置検出器の設置数が膨大になってしまうという問題がある。また、移動経路付近に位置検出器の設置スペースを確保する必要がある。しかしながら、設置環境によっては、必ずしも、そうした設置スペースを確保できないという問題もある。更に、移動経路が延伸、移設されると、その都度、位置検出器を増設、或いは、移設する必要があり、コスト高を招いてしまうという問題もある。
そこで、移動体の移動経路付近に位置検出器を設置することなく、地上制御装置が適切なタイミングでハンドオーバー先の基地局の無線リソースを割り当てる無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、移動体に備えられた移動局がGPS(Global Positioning System)衛星からの信号に基づいて、特定された移動体の位置情報を、移動経路に沿って配置された基地局を介して地上制御装置に送信する。そして、地上制御装置は、受信した移動体の位置情報に基づいて、ハンドオーバー先の基地局の無線チャネルを移動局に割り当てるようにしている。
係る構成では、移動局側での通信可能な相手となる基地局の選定に便宜が図られる。しかしながら、基地局及び移動局の間で通信相手を呼び出す際、呼出しの応答があるまでは、移動局が基地局の通信エリア内に存在するか否かを認識できないという問題がある。
また、移動経路に設置される基地局に規定される通信エリアが広く、基地局が複数設置される場合には、基地局同士の電界エリアが干渉し、移動局との間で通信できなくなってしまう虞がある。こうした場合でも、通信可能とするためには、移動局が何れの基地局の通信エリアに存在するかを判断し、選択した基地局のみを通信相手として、呼び出しの送信を行い、通話等で判断する必要がある。即ち、移動局では、自局が何れの基地局の規定された通信エリア内に存在するか否かを正確に判断できないという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、移動経路上で基地局の規定された通信エリア内に移動局が存在するか否かを移動局と基地局との双方で適確に判断できる無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の無線通信システムは、移動経路上に固定設置され、規定された通信エリア内で無線通信機能を有する基地局と、移動体に搭載され、基地局との間で無線通信機能を有する移動局と、を備えた無線通信システムにおいて、移動局は、取得した自局の位置情報と、予め設定された基地局の通信エリアの情報と、に基づいて、通信エリアに対して自局が進入したことを認識した場合には進入情報を生成して基地局へ送信し、通信エリアから離脱したことを認識した場合には離脱情報を生成して基地局へ送信し、基地局は、進入情報を取得してから離脱情報を取得するまでの間、進入情報及び離脱情報の送信元である移動局が自局の通信エリア内に存在しており、無線通信可能であると判断する。
本発明によれば、上記構成により、移動経路上で基地局の規定された通信エリア内に移動局が存在するか否かを移動局と基地局との双方で適確に判断できるようになる。
以下、本発明の無線通信システムに係る幾つかの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の無線通信システムについて、移動体無線通信機能の概要について、説明する。本発明の無線通信システムは、移動経路上に固定設置され、規定された通信エリア内で無線通信機能を有する基地局と、移動体に搭載され、基地局との間で無線通信機能を有する移動局と、を備える。
移動局は、GPSから取得した自局の位置情報と、予め設定された基地局の通信エリアの情報と、に基づいて、通信エリアに対して自局が進入したことを認識した場合、進入情報を生成して基地局へ送信する。また、移動局は、通信エリアから離脱したことを認識した場合、離脱情報を生成して基地局へ送信する。そこで、基地局は、進入情報を取得してから離脱情報を取得するまでの間、進入情報及び離脱情報の送信元である移動局が自局の通信エリア内に存在しており、無線通信可能であると判断する。
このような機能構成とすれば、移動経路上で基地局の規定された通信エリア内に移動局が存在するか否かを移動局と基地局との双方で適確に判断することができる。尚、基地局は、自局の通信エリア内に存在する移動局を識別表示する表示機能を有することが好ましい。
ところで、基地局については、第1通信エリア内で無線通信機能を有する第1基地局と、第1通信エリアと一部が重複する重複エリアを有する第2通信エリア内で無線通信機能を有する第2基地局と、を含む場合を想定できる。
こうした場合、移動局は、進入情報として、第1通信エリアに対する進入時の第1進入情報、離脱時の第1離脱情報を生成すると共に、第2通信エリアに対する進入時の第2進入情報、離脱時の第2離脱情報を生成する。移動局が第1通信エリアから重複エリアを経由して第2通信エリアに進入する場合、第1基地局と第2基地局とが重複エリアで移動局に同時に無線通信を行うことを回避することが望ましい。その理由は、基地局同士の電界エリアが干渉する条件下を回避して、移動局及び基地局との間で支障なく無線通信を行わせるためである。
このため、第1基地局は、移動局が第1通信エリア内に存在しており、無線通信可能であると判断している際、第2進入情報を取得すると、移動局との無線送信機能を中断するようにすれば良い。また、第2基地局は、第2進入情報を取得すると、移動局との無線送信機能を起動するようにすれば良い。
以下は、係る無線通信システムについて、移動経路上を線路軌道上とし、通信エリアを通話エリアとし、移動体を列車とした場合の幾つかの具体的な実施の形態について、説明する。但し、進入情報については、進入トーンを生成し、離脱情報については、離脱トーンを生成するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムを、線路軌道上を走行する列車41に適用した場合の一例に係る基本構成を示す系統図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムを、線路軌道上を走行する列車41に適用した場合の一例に係る基本構成を示す系統図である。
図1を参照すれば、この無線通信システムは、上り線LR及び下り線LDを含む線路軌道経路上に設置され、規定された通話エリアE内で無線通信機能を持つ1系統の基地局11を備える。このため、基地局11には、送受信アンテナを有する無線機12が備えられる。また、基地局11には、表示部15aを有する操作部としての操作盤15が接続される。その他、この無線通信システムは、移動体としての列車41に搭載され、基地局11との間で無線通信機能を持つ移動局31を備える。このため、移動局31には、送受信アンテナを有する無線機32が備えられる。また、移動局31には、GPSからの自局の位置情報を示すGPS信号を受信するためのGPS受信機34が備えられる。
更に、移動局31は、GPS受信機34以外に、情報処理装置35、表示部36aを有する操作盤36、トーン生成装置33を備える。情報処理装置35は、GPS受信機34でGPSから取得したGPS信号に示される自局の位置情報と、予め設定された基地局11の通話エリアEの情報と、に基づいて、通話エリアEに対する進入・離脱を認識する。トーン生成装置33は、情報処理装置35の生成指示に従って、進入情報としての進入トーンと離脱情報としての離脱トーンとを生成する。
即ち、移動局31の情報処理装置35は、通話エリアEに対する進入・離脱を認識すると、操作盤36を介してトーン生成装置33に対し、進入トーンと離脱トーンとの生成指示を行う。因みに、情報処理装置35は、自局の位置情報と通話エリアEの情報とを比較した結果、自局の位置情報が通話エリアEの情報に含まれると認識した時点で、通話エリアE内であると判断する。生成指示を受けたトーン生成装置33は、進入トーンと離脱トーンとを生成し、無線機32へ出力する。無線機32は、基地局11へ進入トーンと離脱トーンとを送信する。このとき、情報処理装置35は、進入の認識時に付設される操作盤36に備えられる表示部36aに対して、通話エリア進入表示を表示する。
具体的に云えば、列車41の走行方向が右側向きの矢印で示す下り線LDであれば、通話エリアEの左端が基地局進入トーンTENとなり、通話エリアEの右端が基地局離脱トーンTWIとなる。これとは、反対に列車41の走行方向が左側向きの矢印に示す上り線LRであれば、通話エリアEの右端が基地局進入トーンTENとなり、通話エリアEの左端が基地局離脱トーンTWIとなる。そこで、トーン生成装置33は、これらの関係を区別できるように進入トーンと離脱トーンとを生成する必要がある。
図2は、移動局31のトーン生成装置33で生成される列車情報に対する位置情報に応じた進入トーンと離脱トーンとを例示した図である。
図2を参照すれば、列車情報が下り列車41の場合には、基地局通話エリア下り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局進入トーンTENを送出することになる。また、基地局通話エリア上り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局離脱トーンTWIを送出することになる。これに対し、列車情報が上り列車41の場合には、基地局通話エリア下り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局離脱トーンTWIを送出することになる。また、基地局通話エリア上り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局進入トーンTENを送出することになる。
基地局11は、無線機12の他、情報検出装置としてのトーン検出装置13、及び情報処理装置14を備える。無線機12は、移動局31から送信される下り線LD、上り線LRの基地局進入トーンTENと基地局離脱トーンTWIとを無線機12で受信する。トーン検出装置13は、無線機12で受信された下り線LD、上り線LRの基地局進入トーンTENと基地局離脱トーンTWIとを検出する。情報処理装置14は、トーン検出装置13で検出された下り線LD、上り線LRの基地局進入トーンTENの検出時に付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ進入情報に係る基地局通話エリア在線表示を行う。このような機能構成によれば、線路軌道経路上で基地局11の規定された通話エリアE内に移動局31が存在するか否かを基地局11及び移動局31の双方で適確に判断できるようになる。
図3は、移動局31における信号処理の動作を示すフローチャートである。但し、図3では、移動局31を搭載した列車41が下り線LDに走行する場合について、説明する。上り線LRを走行する場合については、反対の関係になるため、説明を省略する。
図3を参照すれば、移動局31では、まず、ステップS11において、GPS受信機34によりGPSから自局の位置情報を取得する。これにより、位置情報取得の処理が行われる。次に、ステップS12において、情報処理装置35により、内蔵する記憶装置等から予め記憶設定されている基地局通話エリア位置情報を読み出し、ステップS13に進み、自局の位置情報と基地局通話エリア位置情報とを比較する比較処理を行う。
この比較処理について、具体的には、ステップS14において、情報処理装置35により自局が基地局11の通話エリアEに進入したか否かの判定を行う。この判定の結果、通話エリアEに進入していれば、ステップS15に進み、トーン生成装置33に生成指令して進入トーン(例えば、下り線LDの基地局進入トーンTEN)を生成させる。そして、無線機32を介して基地局11へ進入トーンを送出して操作盤36の通話エリア進入カウンタを+1として加算する処理を行う。ここで、トーン生成装置33で生成される進入トーンは、音声通話に使用するもので、無線機32から一定時間送出される。
この後、情報処理装置35は、移動局31を搭載した列車41が線路軌道上を走行しているので、ステップS16に進み、自局が基地局11の通話エリアEから離脱したか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS14の判定の結果、通話エリアEに進入していない場合にも、ステップS15の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、通話エリアEから離脱していれば、ステップS17に進み、トーン生成装置33に生成指令して離脱トーン(例えば、下り線LDの基地局離脱トーンTWI)を生成させる。そして、無線機32を介して基地局11へ離脱トーンを送出して操作盤36の通話エリア進入カウンタを−1として減算する処理を行う。ここで、トーン生成装置33で生成される離脱トーンも、音声通話に使用するもので、無線機32から一定時間送出される。
因みに、移動局31側では、予め通話エリアEを把握して管理しているが、基地局11へ離脱トーンを送出するタイミングを、移動局31が完全に通話エリアEを離脱する前に行うものとする。その理由は、送信電波のドップラー効果による受信遅延、基地局11での情報処理時間等の影響により、離脱トーンの検出が必ずしもリアルタイムで行われない事態を対策するためである。
更に、情報処理装置35は、ステップS18に進み、操作盤36の通話エリア進入カウンタが1以上であるか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS16の判定の結果、通話エリアEから離脱していない場合にも、ステップS17の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、操作盤36の通話エリア進入カウンタが1以上であれば、情報処理装置35は、ステップS19に進み、操作盤36の表示部36aでの通話エリア進入表示を点灯させてから、ステップS11に戻って信号処理を繰り返す。また、操作盤36の通話エリア進入カウンタが1以上でなければ(零であれば)、情報処理装置35は、ステップS20に進み、操作盤36の表示部36aでの通話エリア進入表示を消灯させてから、ステップS11に戻って信号処理を繰り返す。
図4は、基地局11における信号処理の動作を示すフローチャートである。但し、図4においても、図3で説明した移動局31を搭載した列車41が下り線LDを走行する場合の呼応処理についてのみ、説明する。
図4を参照すれば、基地局11は、初期的に待受けの状態にあり、ステップS21において、情報処理装置14が無線機12及びトーン検出装置13を通して、移動局31の無線機32から進入トーンを受信したか否かの判定を行う。この判定の結果、進入トーンを受信していれば、ステップS22に進み、付設接続された操作盤15の在線カウンタを+1として加算する処理を行う。
この後、列車41の走行が継続しているため、情報処理装置14は、ステップS23に進み、無線機12及びトーン検出装置13を通して、移動局31の無線機32から離脱トーンを受信したか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS21の判定の結果、進入トーンを受信していない場合にも、ステップS22の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、離脱トーンを受信していれば、ステップS24に進み、付設接続された操作盤15の在線カウンタを−1として減算する処理を行う。
更に、情報処理装置14は、ステップS25に進み、操作盤15の在線カウンタが1以上であるか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS23の判定の結果、離脱トーンを受信していない場合にも、ステップS24の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、操作盤15の在線カウンタが1以上であれば、情報処理装置14は、ステップS26に進み、操作盤15の表示部15aでの基地局11の在線表示を点灯させてから、ステップS21に戻って信号処理を繰り返す。
また、情報処理装置14は、操作盤15の在線カウンタが1以上でなければ(零であれば)、ステップS27に進み、操作盤15の表示部15aでの基地局11の在線表示を消灯させてから、ステップS21に戻って信号処理を繰り返す。尚、ステップS26、S27の基地局11の在線表示とは、図1の表示部15aに示す基地局通話エリア在線表示の略記であるとする。
以上に説明した実施の形態1に係る無線通信システムによれば、移動局31の情報処理装置35が基地局11の通話エリアEへの進入を認識すると、自局の操作盤36に備えられる表示部36aへ進入情報を表示する。これが上述した通話エリア進入表示の点灯である。そして、情報処理装置35は、無線機32の送受信アンテナからトーン生成装置33で生成された進入トーンを基地局11へ送信する。基地局11においても、トーン検出装置13が進入トーンを検出すると、情報処理装置14によって、付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ在線の進入情報を表示する。これが上述した基地局通話エリア在線表示である。
このような機能構成により、基地局11は、音声呼出し無しで、移動局31が規定された通話エリアE内に在線しているかを判断することが可能になる。また、移動局31は、自局が基地局11の通話エリアE内であることを認識表示することが可能となる。この結果、線路軌道上で基地局11の規定された通話エリアE内に移動局31が存在するか否かを基地局11及び移動局31の双方で適確に判断できるようになる。
即ち、実施の形態1において、線路軌道上に設置される基地局11と、列車41に搭載された移動局31との間で無線通信により送受信する際、同一周波数の通話エリアEが限られた場合でも、適切な通信状態を確保することができる。因みに、移動局31が複数在線する場合には、移動局31毎に通話エリアEに対する進入・離脱の判断を行うことになる。こうした場合、基地局11では、移動局31の在線数分、並列して処理を行うことになる。具体的には、情報処理装置14が操作盤15の表示部15aに対して、基地局11の専用の在線カウンタの数値に従い、その都度、通話エリアEへの進入情報について、表示の点灯・消灯を行うことになる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る無線通信システムを、線路軌道上を走行する列車41に適用した場合の他例に係る基本構成を示す系統図である。
図5は、本発明の実施の形態2に係る無線通信システムを、線路軌道上を走行する列車41に適用した場合の他例に係る基本構成を示す系統図である。
図5を参照すれば、この無線通信システムは、実施の形態1の構成と比べ、規定された通話エリアE1内、通話エリアE2内で無線通信機能を持つ2系統の基地局11A、11Bを備える点が相違している。これらの基地局11A、11Bには、表示部15aを有する操作部としての操作盤15が接続される。基地局11Aは、送受信アンテナを有する無線機12a、トーン検出装置13a、及び情報処理装置14aを備える。基地局11Bは、送受信アンテナを有する無線機12b、トーン検出装置13b、及び情報処理装置14bを備える。即ち、基地局11A、11Bは、実施の形態1で説明した場合と同様な構成となっている。
また、移動局31についても、実施の形態1で説明した場合と同様な構成を持つ。但し、移動局31の情報処理装置35は、基地局11Aの通話エリアE1、基地局11Bの通話エリアE2に対する進入・離脱を認識すると、操作盤36を介してトーン生成装置33に対し、進入トーンと離脱トーンとの生成指示を行う。因みに、情報処理装置35は、自局の位置情報と通話エリアE1の情報とを比較した結果、或いは、自局の位置情報と通話エリアE2の情報とを比較した結果、自局の位置情報が通話エリアE1、或いは、通話エリアE2の情報に含まれると認識した時点で、通話エリアE1内、或いは、通話エリアE2内であると判断する。
生成指示を受けたトーン生成装置33は、進入トーンと離脱トーンとを通話エリアE1、通話エリアE2について、別々に生成し、無線機32へ出力する。無線機32は、基地局11へ通話エリアE1、通話エリアE2の別々な進入トーンと離脱トーンとを送信する。このとき、情報処理装置35は、進入の認識時に付設される操作盤36に備えられる表示部36aに対して、通話エリア進入表示を表示する。
具体的に云えば、列車41の走行方向が右側向きの矢印で示す下り線LDであれば、基地局11Bに係る通話エリアE2の左端が基地局B進入トーンTBENとなり、通話エリアE2の右端が基地局B離脱トーンTBWIとなる。また、これに接近して設置された基地局11Aに係る通話エリアE1の左端が基地局A進入トーンTAENとなり、通話エリアE1の右端が基地局A離脱トーンTAWIとなる。基地局A進入トーンTAENと基地局B離脱トーンTBWIとは、重なり領域となっている。
これとは、反対に列車41の走行方向が左側向きの矢印に示す上り線LRであれば、基地局11Aに係る通話エリアE1の右端が基地局A進入トーンTAENとなり、通話エリアE1の左端が基地局A離脱トーンTAWIとなる。また、これに接近して設置された基地局11Bに係る通話エリアE2の右端が基地局B進入トーンTBENとなり、通話エリアE2の左端が基地局B離脱トーンTBWIとなる。基地局B離脱トーンTBWIと基地局A進入トーンTAENとが重なり領域となっている点は、上述した通りである。そこで、トーン生成装置33は、これらの関係についても区別できるように進入トーンと離脱トーンとを生成する必要がある。但し、上り線LR、下り線LDを問わず、ここでの基地局A離脱トーンTAWI、基地局B離脱トーンTBWIを送出するタイミングについても、移動局31が完全に通話エリアE1、E2を離脱する前に行うものとする。
図6は、移動局31のトーン生成装置33で生成される列車情報に対する位置情報に応じた進入トーンと離脱トーンとを例示した図である。
図6を参照すれば、列車情報が下り列車41の場合には、基地局A通話エリア下り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局A進入トーンTAENを送出することになる。また、基地局A通話エリア上り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局A離脱トーンTAWIを送出することになる。これに接近して設置された地局B通話エリア下り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局B進入トーンTBENを送出することになる。また、基地局B通話エリア上り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局B離脱トーンTBWIを送出することになる。
これに対し、列車情報が上り列車41の場合には、基地局A通話エリア下り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局離脱トーンTAWIを送出することになる。また、基地局A通話エリア上り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局進入トーンTAENを送出することになる。これに接近して設置された地局B通話エリア下り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局B進入トーンTBENを送出することになる。また、基地局B通話エリア上り線端であれば、移動局31からトーン生成装置33で生成した基地局B離脱トーンTBWIを送出することになる。
基地局11Aは、無線機12aの他、情報検出装置としてのトーン検出装置13a、及び情報処理装置14aを備える。無線機12aは、移動局31から送信される下り線LD、上り線LRの基地局A進入トーンTAENと基地局A離脱トーンTAWIとを無線機12aで受信する。トーン検出装置13aは、無線機12aで受信された下り線LD、上り線LRの基地局A進入トーンTAENと基地局A離脱トーンTAWIとを検出する。情報処理装置14aは、トーン検出装置13aで検出された下り線LD、上り線LRの基地局A進入トーンTAENの検出時に付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ進入情報に係る基地局A通話エリア在線表示を行う。
基地局11Bについても、同様であり、無線機12bの他、情報検出装置としてのトーン検出装置13b、及び情報処理装置14bを備える。無線機12bは、移動局31から送信される下り線LD、上り線LRの基地局B進入トーンTBENと基地局B離脱トーンTBWIとを無線機12bで受信する。トーン検出装置13bは、無線機12bで受信された下り線LD、上り線LRの基地局B進入トーンTBENと基地局B離脱トーンTBWIとを検出する。情報処理装置14bは、トーン検出装置13bで検出された下り線LD、上り線LRの基地局B進入トーンTBENの検出時に付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ進入情報に係る基地局B通話エリア在線表示を行う。
但し、基地局11A、11Bの情報処理装置14a、14bは、下り線LD、上り線LRの基地局A進入トーンTAEN、基地局B進入トーンTBENの検出時に自局の通信エリアE1、E2に移動局31が存在するか否かを判断する。この判断の結果、移動局31が存在すると判断した場合、基地局11A、11Bの無線送信機能を起動し、且つ付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ進入情報を表示する。例えば、図5中に示されるように、表示部15aの基地局A通話エリア在線表示、基地局B通話エリア在線表示を点灯する。
また、情報処理装置14a、14bは、移動局31が存在しないと判断すると、操作盤15を介して、基地局11A、11Bの無線送信機能を中断するように無線通信を切替設定する。この場合、表示部15aの基地局A通話エリア在線表示、基地局B通話エリア在線表示を消灯する。更に、操作盤15の表示部15aの基地局A通話エリア在線表示、基地局B通話エリア在線表示の点灯・消灯に合わせ、それらの下側には、基地局A選択、基地局B選択を点灯・消灯できるようになっている。このような機能構成によれば、線路軌道経路上で基地局11A、11Bの規定された通話エリアE1内、通話エリアE2内に移動局31が存在するか否かを各基地局11A、11B及び移動局31の双方で適確に判断できるようになる。
図7は、実施の形態2に係る無線通信システムの線路軌道上に設置される一方の基地局11Aにおける信号処理の動作を示すフローチャートである。但し、図7においても、移動局31を搭載した列車41が下り線LDを走行する場合の呼応処理についてのみ、説明する。
図7を参照すれば、基地局11Aは、初期的に待受けの状態にあり、ステップS41において、情報処理装置14aが無線機12a及びトーン検出装置13aを通して、移動局31の無線機32から基地局A進入トーンTAENを受信したか否かの判定を行う。この判定の結果、基地局A進入トーンTAENを受信していれば、ステップS42に進み、付設接続された操作盤15の基地局A用の在線カウンタを+1として加算する処理を行う。
この後、列車41の走行が継続しているため、情報処理装置14aは、ステップS43に進み、無線機12a及びトーン検出装置13aを通して、移動局31の無線機32から基地局A離脱トーンTAWIを受信したか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS41の判定の結果、基地局A進入トーンTAENを受信していない場合にも、ステップS42の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、基地局A離脱トーンTAWIを受信していれば、ステップS44に進み、付設接続された操作盤15の基地局A用の在線カウンタを−1として減算する処理を行う。
更に、情報処理装置14aは、ステップS45に進み、操作盤15の基地局A用の在線カウンタが1以上であるか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS43の判定の結果、基地局A離脱トーンTAWIを受信していない場合にも、ステップS44の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、操作盤15の基地局A用の在線カウンタが1以上であれば、情報処理装置14aは、ステップS46に進み、操作盤15の表示部15aでの基地局11A用の在線表示を点灯させてから、ステップS41に戻って信号処理を繰り返す。
また、操作盤15の基地局A用の在線カウンタが1以上でなければ(零であれば)、情報処理装置14aは、ステップS47に進み、操作盤15の表示部15aでの基地局11A用の在線表示を消灯させてから、ステップS41に戻って信号処理を繰り返す。尚、ステップS46、S47の基地局11A用の在線表示とは、図5の表示部15aに示される基地局A通話エリア在線表示の略記であるとする。
ところで、情報処理装置14aは、操作盤15を経由して、基地局11A、11Bのうちの移動局31の在線する基地局11Aが無線送信でき、基地局11Bが無線受信できるように、基地局11Aと基地局11Bとの無線通信機能を切替設定する。この結果、基地局11Aは、無線送信機能が起動された電波送信可能な状態となり、基地局11Bは、無線送信機能が中断された電波受信可能で、電波送信できない設定となる。但し、移動局31以外に、別の移動局が基地局11Bの通話エリアE2内に在線する場合には、この限りでなくなる。
図8は、実施の形態2に係る無線通信システムの線路軌道上に設置される他方の基地局11Bにおける信号処理の動作を示すフローチャートである。但し、図8においても、移動局31を搭載した列車41が下り線LDを走行する場合の呼応処理についてのみ、説明する。
図8を参照すれば、基地局11Bは、初期的に待受けの状態にあり、ステップS51において、情報処理装置14bが無線機12b及びトーン検出装置13bを通して、移動局31の無線機32から基地局B進入トーンTBENを受信したか否かの判定を行う。この判定の結果、基地局B進入トーンTBENを受信していれば、ステップS52に進み、付設接続された操作盤15の基地局B用の在線カウンタを+1として加算する処理を行う。
この後、列車41の走行が継続しているため、情報処理装置14bは、ステップS53に進み、無線機12b及びトーン検出装置13bを通して、移動局31の無線機32から基地局B離脱トーンTBWIを受信したか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS51の判定の結果、基地局B進入トーンTBENを受信していない場合にも、ステップS52の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、基地局B離脱トーンTBWIを受信していれば、ステップS54に進み、付設接続された操作盤15の基地局B用の在線カウンタを−1として減算する処理を行う。
更に、情報処理装置14bは、ステップS55に進み、操作盤15の基地局B用の在線カウンタが1以上であるか否かの判定を行う。この判定は、先のステップS53の判定の結果、基地局B離脱トーンTBWIを受信していない場合にも、ステップS54の処理をジャンプして同様に行われるものである。この判定の結果、操作盤15の基地局B用の在線カウンタが1以上であれば、情報処理装置14bは、ステップS56に進み、操作盤15の表示部15aでの基地局11B用の在線表示を点灯させてから、ステップS51に戻って信号処理を繰り返す。
また、操作盤15の基地局B用の在線カウンタが1以上でなければ(零であれば)、情報処理装置14bは、ステップS57に進み、操作盤15の表示部15aでの基地局11B用の在線表示を消灯させてから、ステップS51に戻って信号処理を繰り返す。尚、ステップS56、S57の基地局11B用の在線表示とは、図5の表示部15aに示される基地局B通話エリア在線表示の略記であるとする。
ところで、情報処理装置14bは、操作盤15を経由して、基地局11A、11Bのうちの移動局31が在線する基地局11Bが無線送信でき、基地局11Aが無線受信できるように、基地局11Aと基地局11Bとの無線通信機能を切替設定する。この結果、基地局11Bは、無線送信機能が起動された電波送信可能な状態となり、基地局11Aは、無線送信機能が中断された電波受信可能で、電波送信できない設定となる。但し、移動局31以外に、別の移動局が基地局11Aの通話エリアE1内に在線する場合には、この限りでなくなる。
以上に説明した実施の形態2に係る無線通信システムによれば、移動局31で情報処理装置35が基地局11A、11Bの通話エリアE1、E2への進入を認識すると、自局の操作盤36に備えられる表示部36aへ進入情報を表示する。これが上述した通話エリア進入表示の点灯である。また、情報処理装置35は、トーン生成装置33で生成した専用の進入トーンを基地局11A、11Bへ送信する。
基地局11A、11Bでは、トーン検出装置13a、13bが専用の進入トーンを検出した際、情報処理装置14a、14bが自局の通信エリアE1、E2に移動局31が存在するか否かを判断する。この判断の結果、移動局31が存在すると判断すると、情報処理装置14a、14bは、無線機12a、12bの送受信アンテナによる無線送信機能を起動し、且つ付設接続される操作盤15に備えられる表示部15aへ進入情報を表示する。これが上述した基地局A通話エリア在線表示、或いは、基地局B通話エリア在線表示の点灯である。
また、各基地局11A、11Bでは、情報処理装置14a、14bによって、移動局31が存在しないと判断すると、無線機12a、12bの送受信アンテナによる無線送信機能を中断し、表示部15aへの進入情報の表示を解除する。これが上述した基地局A通話エリア在線表示、或いは、基地局B通話エリア在線表示の消灯である。情報処理装置14a、14bは、基地局A通話エリア在線表示、基地局B通話エリア在線表示の点灯・消灯に合わせて、基地局A選択、基地局B選択の点灯・消灯も行う。この結果、重なり領域(オーバーリーチ区間)における同時の電波送信の働きによる電波干渉を回避することができる。
因みに、オーバーリーチ区間での電波干渉の十分な対策は、移動局31の情報処理装置35と基地局11A、11Bの情報処理装置14a、14bとに対し、細部機能を加えれば、容易に実現できる。具体的に云えば、移動局31の情報処理装置35は、基地局11A、11Bのうちの最寄りの基地局の通信エリアに対する進入を認識すると、進入トーンを生成して最寄りの基地局へ送信し、且つ操作盤36の表示部36aへ進入情報を表示する。また、移動局31の情報処理装置35は、最寄りの基地局の通信エリアに対する離脱を認識する前に、最寄りの基地局に隣接する基地局の通信エリアに対する進入を認識すると、進入トーンを生成して隣接する基地局へ送信する。このときの進入の認識時にも、表示部36aへ進入情報を継続して表示する。こうした処理の流れでは、例えば、表示部36aの通話エリア進入表示が継続して点灯されることになる。
これに対し、各基地局11A、11Bにおける情報処理装置14a、14bは、無線通信機能の切替設定として、隣接する基地局での情報処理装置が進入トーンをトーン検出装置で検出したとき、操作盤15を経由して最寄りの基地局での無線送信機能を中断する。また、隣接する基地局での情報処理装置は、同時に自局での無線送信機能を起動し、且つ係る動作条件を示す表示パターンを操作盤15の表示部15aに表示する。こうした処理の流れでは、例えば、表示部15aの基地局A通話エリア在線表示及び基地局A選択、或いは、基地局B通話エリア在線表示及び基地局B選択の何れかが点灯されることになる。
何れにせよ、上記機能構成により、基地局11A、11Bは、音声呼出し無しで、移動局31が規定された通話エリアE1内、通話エリアE2内に在線しているかを判断することが可能になる。また、移動局31は、自局が基地局11Aの通話エリアE1内か、或いは、基地局11Bの通話エリアE2内であることを表示することが可能となる。この結果、線路軌道上で基地局11A、11Bの規定された通話エリアE1内、或いは、基地局11Bの通話エリアE2内に移動局31が存在するか否かを基地局11A、11B及び移動局31の双方で適確に判断できるようになる。更に、オーバーリーチ区間における同時の電波送信の働きによる電波干渉を回避することができる。
即ち、実施の形態2においても、線路軌道上に設置される基地局11A、11Bと、列車41に搭載された移動局31との間で、無線通信により送受信する際、同一周波数の通話エリアE1、E2が限られた場合でも、適切な通信状態を確保することができる。因みに、移動局31が複数在線する場合には、移動局31毎に通話エリアE1、E2に対する進入・離脱の判断を行うことになる。こうした場合、基地局11A、11Bでは、移動局31の在線数分、並列して処理を行うことになる。具体的には、情報処理装置14a、14bが操作盤15における基地局11A、11Bの専用の在線カウンタの数値に従い、その都度、通話エリアE1、E2の進入情報について、表示部15aに対して、表示の点灯・消灯を行うことになる。
11、11A、11B 基地局、12、12a、12b、32 無線機、13、13a、13b トーン検出装置、14、14a、14b、35 情報処理装置、15、36 操作盤 15a、36a 表示部、31 移動局、33 トーン生成装置、34 GPS受信機、41 列車、E、E1、E2 通話エリア。
Claims (4)
- 移動経路上に固定設置され、規定された通信エリア内で無線通信機能を有する基地局と、移動体に搭載され、前記基地局との間で無線通信機能を有する移動局と、を備えた無線通信システムにおいて、
前記移動局は、取得した自局の位置情報と、予め設定された前記基地局の前記通信エリアの情報と、に基づいて、当該通信エリアに対して自局が進入したことを認識した場合、進入情報を生成して当該基地局へ送信し、当該通信エリアから離脱したことを認識した場合、離脱情報を生成して当該基地局へ送信し、
前記基地局は、前記進入情報を取得してから前記離脱情報を取得するまでの間、当該進入情報及び当該離脱情報の送信元である前記移動局が自局の通信エリア内に存在しており、無線通信可能であると判断する
無線通信システム。 - 前記基地局は、自局の通信エリア内に存在する前記移動局を識別表示する表示機能を有する
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記基地局は、第1通信エリア内で無線通信機能を有する第1基地局と、前記第1通信エリアと一部が重複する重複エリアを有する第2通信エリア内で無線通信機能を有する第2基地局と、を含み、
前記移動局は、前記進入情報として、前記第1通信エリアに対する進入時の第1進入情報、離脱時の第1離脱情報を生成すると共に、前記第2通信エリアに対する進入時の第2進入情報、離脱時の第2離脱情報を生成し、
前記移動局が前記第1通信エリアから前記重複エリアを経由して前記第2通信エリアに進入する場合、前記第1基地局と前記第2基地局とが当該重複エリアで当該移動局に同時に無線通信を行うことを回避するため、
前記第1基地局は、前記移動局が前記第1通信エリア内に存在しており、無線通信可能であると判断している際、前記第2進入情報を取得すると、当該移動局との無線送信機能を中断し、
前記第2基地局は、前記第2進入情報を取得すると、前記移動局との無線送信機能を起動する
請求項1又は2に記載の無線通信システム。 - 前記移動経路上は、線路軌道上であり、
前記通信エリアは、通話エリアであり、
前記移動体は、列車であり、
前記進入情報は、進入トーンであり、
前記離脱情報は、離脱トーンである
請求項1〜3の何れか1項に記載の無線通信システム。
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JPH11215050A (ja) * | 1998-01-22 | 1999-08-06 | Kokusai Electric Co Ltd | 列車無線装置とそのゾーン切換方法 |
JP2012256981A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Nec Corp | 限定的通信圏形成システム、限定的通信圏形成方法 |
JP2013168730A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Mitsubishi Electric Corp | 無線通信システム |
-
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- 2018-04-12 JP JP2018076879A patent/JP2019186789A/ja active Pending
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