JP2019185836A - ディスク装置、及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より正確にディスクの有無を判定可能にするディスク装置及び制御方法を提供する。【解決手段】ディスク挿入検出システム20は、間欠的な光を発光するLED30と、LED30が発光した光を受光するフォトダイオード32と、フォトダイオード32によってLED30の間欠的な光が受光されているか否かを、検知部検出信号K2の判定閾値に基づいて、判定する判定部23を有したマイコン22によって、正確に光ディスクの有無を検出する。【選択図】図2
Description
本発明は、ディスク装置、及び制御方法に関する。
背景技術として、特開2008−41131号公報(以下、特許文献1と言う)がある。特許文献1には、「フォトセンサ112の発光部1121の光出力を所定レベルに設定するパラメータ値を発光部1121に入力して基準となる光出力を得て、この基準光出力でフォトセンサ112の受光部1122の出力値の変化を学習し、その結果に基づいてディスクの有無を判定する基準となる閾値を決定する。これにより、使用環境の違いによって生じるフォトセンサ112の感度の差異を補正することが可能となり、フォトセンサ112の汚れや劣化又は光ディスクの素性などに関係なくディスク有無の誤判定の頻度を最小限に抑えることができる。」という技術が開示されている。
特許文献1に係る発明では、発光部の出力と外来光によるノイズとが区別できず、受光部に外来光が当たっているときには、光ディスクの有無が誤判定される可能性がある。
本発明は、より正確にディスクの有無を判定可能にするディスク装置、及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、間欠的な光を発光する発光部と、前記発光部が発光した光を受光する受光部と、前記受光部によって前記間欠的な光が受光されているか否かに基づいて、ディスクの有無を判定する判定部と、を備えることを特徴とするディスク装置を提供する。
本発明によれば、より正確にディスクの有無が判定可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るディスク装置1の概略構成を示す図である。
ディスク装置1は、光ディスク2を取り込んで再生する装置であり、平面視矩形状の薄形の装置本体4を備え、この装置本体4には、スロットとも称されるディスク挿入口6が設けられている。ディスク装置1は、ディスクトレーを用いない、いわゆるスロットイン方式の装置として構成されており、ディスク挿入口6から光ディスク2が挿入方向Aに挿入されると、装置本体4の内部へと光ディスク2を取り込むローディング機構5(図2)が当該装置本体4に設けられている。
図1は、本実施形態に係るディスク装置1の概略構成を示す図である。
ディスク装置1は、光ディスク2を取り込んで再生する装置であり、平面視矩形状の薄形の装置本体4を備え、この装置本体4には、スロットとも称されるディスク挿入口6が設けられている。ディスク装置1は、ディスクトレーを用いない、いわゆるスロットイン方式の装置として構成されており、ディスク挿入口6から光ディスク2が挿入方向Aに挿入されると、装置本体4の内部へと光ディスク2を取り込むローディング機構5(図2)が当該装置本体4に設けられている。
ローディング機構5は、図示を省略するが、一対のアームと、それぞれのアームに回転可能に設けられたローディングローラと、を備え、ディスク挿入口6に光ディスク2が挿入され、これらのローディングローラに当接すると、これらのローディングローラが光ディスク2の外縁部3を挟持し、アームの駆動によって光ディスク2を装置本体4の内部の所定のセンタイング位置まで引き込む機構である。
光ディスク2には、直径が12cmの大径ディスク2Aと直径が8cmの小径ディスク2Bといったように、直径が異なるものがある。ディスク装置1のローディング機構は、これら直径が異なる光ディスク2(2A、2B)をローディングし、光ディスク2に記録された情報を再生するように構成されている。
また装置本体4には、図1に示すように、リミットスイッチ8と、スレッドモータ10とが配設されている。
リミットスイッチ8は、光ディスク2がローディング機構によって所定のセンタリング位置まで引き込まれたときに、ローディング機構のアーム等によって操作されることでON信号を出力するスイッチであり、当該ON信号の出力に基づいて、光ディスク2のローディング完了(光ディスク2のセンタリング位置へのセット完了)が検知される。
リミットスイッチ8は、光ディスク2がローディング機構によって所定のセンタリング位置まで引き込まれたときに、ローディング機構のアーム等によって操作されることでON信号を出力するスイッチであり、当該ON信号の出力に基づいて、光ディスク2のローディング完了(光ディスク2のセンタリング位置へのセット完了)が検知される。
スレッドモータ10は、ピックアップユニット(図示せず)を駆動するモータである。ピックアップユニットは、光ディスク2から情報を読み取るためのユニットであり、適宜の波長の光を光ディスク2に照射する光源や、光ディスク2からの反射光を受光する受光センサ等を備える。なお、ディスク装置1が光ディスク2への情報記録を行う装置であっても良いことは勿論である。
さらに、このディスク装置1は、光ディスク2の挿入を検出するディスク挿入検出システム20を備えている。
図2は、ディスク挿入検出システム20の構成を示す図である。
ディスク挿入検出システム20は、マイコン22と、2つの検知部24と、不揮発性メモリ26と、を備える。
マイコン22は、ディスク挿入検出システム20の各部を制御する制御部として機能するプロセッサである。また、マイコン22は、検知部24が出力する後述の検知部検出信号K2に基づいて光ディスク2が有るか否か(挿入されているか否か)を判定する判定部23の機能を備える。
ディスク挿入検出システム20は、マイコン22と、2つの検知部24と、不揮発性メモリ26と、を備える。
マイコン22は、ディスク挿入検出システム20の各部を制御する制御部として機能するプロセッサである。また、マイコン22は、検知部24が出力する後述の検知部検出信号K2に基づいて光ディスク2が有るか否か(挿入されているか否か)を判定する判定部23の機能を備える。
検知部24のそれぞれは、光ディスク2の有無を非接触で検知するセンサ部を構成し、検知部検出信号をK2マイコン22に出力するものであり、一方の検知部24は大径ディスク2Aを検知し、他方の検知部24は小径ディスク2Bを検知する。
すなわち、図1に示すように、一方の検知部24は大径ディスク2Aの外縁部3Aの近傍であって、ディスク挿入口6から一定距離だけ離れた箇所に配置され、他方の検知部24は小径ディスク2Bの外縁部3Bの近傍に配置される。これら検知部24はいずれも、センタリング位置にセットされた光ディスク2の中心Oとディスク挿入口6との間に配置される。また2つの検知部24は、検出結果に影響を及ぼし合うことがないように、所定の距離だけ離して配置されている。
すなわち、図1に示すように、一方の検知部24は大径ディスク2Aの外縁部3Aの近傍であって、ディスク挿入口6から一定距離だけ離れた箇所に配置され、他方の検知部24は小径ディスク2Bの外縁部3Bの近傍に配置される。これら検知部24はいずれも、センタリング位置にセットされた光ディスク2の中心Oとディスク挿入口6との間に配置される。また2つの検知部24は、検出結果に影響を及ぼし合うことがないように、所定の距離だけ離して配置されている。
図2に戻り、不揮発性メモリ26は、マイコン22の制御の下、各種情報やコンピュータプログラムを記憶する記憶部である。
検知部24は、一対のLED(light emitting diode)30、及びフォトダイオード32と、積分回路34と、を備える。
LED30は、光ディスク2を検知するための光を放射する発光部の一態様であり、マイコン22によって点灯が制御される。本実施形態では、マイコン22は、LED30が点灯と消灯と交互に繰り返すように制御する。
フォトダイオード32は、LED30の発光を受光する受光部の一態様であり、受光量に応じた電流値のフォトダイオード検出信号K1を積分回路34に出力する。積分回路34は、LED30の1回の点灯期間Ton(図3)に亘ってフォトダイオード検出信号K1を積分して得られる電圧レベルの信号(すなわち、点灯期間Tonに亘る受光量に応じた信号レベルの信号)を上述の検知部検出信号K2として、マイコン22のA/D入力端子22Aに入力する。
LED30は、光ディスク2を検知するための光を放射する発光部の一態様であり、マイコン22によって点灯が制御される。本実施形態では、マイコン22は、LED30が点灯と消灯と交互に繰り返すように制御する。
フォトダイオード32は、LED30の発光を受光する受光部の一態様であり、受光量に応じた電流値のフォトダイオード検出信号K1を積分回路34に出力する。積分回路34は、LED30の1回の点灯期間Ton(図3)に亘ってフォトダイオード検出信号K1を積分して得られる電圧レベルの信号(すなわち、点灯期間Tonに亘る受光量に応じた信号レベルの信号)を上述の検知部検出信号K2として、マイコン22のA/D入力端子22Aに入力する。
本実施形態では、フォトダイオード32は、LED30の光を直接検出可能に当該LED30に対して対向し、なおかつ、挿入された光ディスク2が間に介在するように、LED30、及びフォトダイオード32が離間して配置されている。
したがって、光ディスク2の挿入時には、LED30の光が光ディスク2で遮蔽さるため、フォトダイオード32での受光量が大きく低下する。マイコン22は、LED30を点灯させた状態で、フォトダイオード検出信号K1の信号レベルを判断することで、光ディスク2の有無を検知可能となる。
したがって、光ディスク2の挿入時には、LED30の光が光ディスク2で遮蔽さるため、フォトダイオード32での受光量が大きく低下する。マイコン22は、LED30を点灯させた状態で、フォトダイオード検出信号K1の信号レベルを判断することで、光ディスク2の有無を検知可能となる。
なお、フォトダイオード32は、光ディスク2で反射されたLED30の光を受光する構成でもよい。この場合、LED30、及びフォトダイオード32はいずれも、光ディスク2の一方の面の側に配置される。
図3は、LED30の駆動信号Dを示す図である。
本実施形態では、マイコン22は、PWM(pulse width modulation)信号を、LED30を駆動する駆動信号Dとして生成する機能を有し、図2に示すように、PWM信号を出力するPWM出力端子22Bを備え、このPWM出力端子22BにLED30が接続されている。
駆動信号Dは、図3に示すように、LED30を点灯させる点灯期間Tonと、消灯させる消灯期間Toffとが交互に繰り返す信号である。かかる駆動信号DでLED30が駆動されることでLED30が点滅(パルス点灯)され、間欠的に光を発光する。
そしてマイコン22は、点灯期間TonにおけるPWM信号のデューティ比(点灯期間Tonに対するオン時間Taの比率)を可変することで、LED30の光出力を制御する。例えば光出力を高める場合、マイコン22は、図3に示すように、オン時間Taを長くしてデューティ比を高める。
本実施形態では、マイコン22は、PWM(pulse width modulation)信号を、LED30を駆動する駆動信号Dとして生成する機能を有し、図2に示すように、PWM信号を出力するPWM出力端子22Bを備え、このPWM出力端子22BにLED30が接続されている。
駆動信号Dは、図3に示すように、LED30を点灯させる点灯期間Tonと、消灯させる消灯期間Toffとが交互に繰り返す信号である。かかる駆動信号DでLED30が駆動されることでLED30が点滅(パルス点灯)され、間欠的に光を発光する。
そしてマイコン22は、点灯期間TonにおけるPWM信号のデューティ比(点灯期間Tonに対するオン時間Taの比率)を可変することで、LED30の光出力を制御する。例えば光出力を高める場合、マイコン22は、図3に示すように、オン時間Taを長くしてデューティ比を高める。
また本実施形態では、PWM検査入力端子22Cがマイコン22に設けられており、このPWM検査入力端子22Cには、フォトダイオード検出信号K1が入力される。LED30がPWM信号で駆動される場合、フォトダイオード検出信号K1は、LED30の点滅(点灯期間Tonにあっては、オン時間Taで点灯し、その他の期間での消灯する)に同期して電流値がパルス状に変化するパルス信号となる。
したがって、マイコン22は、フォトダイオード32が光を検知していることを示す検知部検出信号K2が入力されている場合でも、PWM検査入力端子22Cに入力される信号が駆動信号DのPWM信号に同期したパルス信号か否かを判断することで、フォトダイオード32が検知している光がLED30の点滅に起因するものであるか否かが判断可能となる。
したがって、マイコン22は、フォトダイオード32が光を検知していることを示す検知部検出信号K2が入力されている場合でも、PWM検査入力端子22Cに入力される信号が駆動信号DのPWM信号に同期したパルス信号か否かを判断することで、フォトダイオード32が検知している光がLED30の点滅に起因するものであるか否かが判断可能となる。
例えば、光ディスク2が装置本体4に挿入途中の状態、或いは、既に装置本体4の内部に存在する状態でも、ディスク挿入口6から太陽光等の外来光が入り込んだ場合には、外来光をフォトダイオード32が検知してしまい、ある程度の信号レベルの検知部検出信号K2が検知部24からマイコン22に入力される。この場合、何ら対策を施さなければ、マイコン22は、光ディスク2が挿入されていない(光ディスク2が装置本体4の内部に存在しない)と誤って判断してしまう。
このような場合でも、マイコン22は、PWM検査入力端子22Cに入力されている信号がパルス信号か否かを判断することで、検知部24のフォトダイオード32が検知している光がLED30の光か外来光かを正確に区別することができ、外来光による光ディスク2の挿入検出の誤りを防止できる。
このような場合でも、マイコン22は、PWM検査入力端子22Cに入力されている信号がパルス信号か否かを判断することで、検知部24のフォトダイオード32が検知している光がLED30の光か外来光かを正確に区別することができ、外来光による光ディスク2の挿入検出の誤りを防止できる。
次いで、ディスク挿入検出システム20の動作を説明する。
ディスク挿入検出システム20は、ディスク装置1の電源が投入されると、先ず初期動作処理を実行し、その後、通常動作処理を実行する。
初期動作処理は、光ディスク2の挿入判定に用いる閾値(以下、「判定閾値」と言う)を設定する処理である。また、この初期動作処理では、LED30の劣化や汚れ等により光出力の低下や、外来光が装置本体4に入り込んでいるか否かも検出される。
通常動作処理は、検知部検出信号K2に基づいて光ディスク2の挿入を検知する処理である。この通常動作処理は、初期動作処理の後、光ディスク2が装置本体4の内部に存在しない間、継続的に実行される。
ディスク挿入検出システム20は、ディスク装置1の電源が投入されると、先ず初期動作処理を実行し、その後、通常動作処理を実行する。
初期動作処理は、光ディスク2の挿入判定に用いる閾値(以下、「判定閾値」と言う)を設定する処理である。また、この初期動作処理では、LED30の劣化や汚れ等により光出力の低下や、外来光が装置本体4に入り込んでいるか否かも検出される。
通常動作処理は、検知部検出信号K2に基づいて光ディスク2の挿入を検知する処理である。この通常動作処理は、初期動作処理の後、光ディスク2が装置本体4の内部に存在しない間、継続的に実行される。
図4は、初期動作処理のフローチャートである。
初期動作処理では、ディスク装置1の電源投入に伴ってマイコン22が始動すると、マイコン22は、ローディング機構5を制御して、光ディスク2を排出方向(挿入方向Aと逆方向)にローディングローラを制御し(ステップS1−1)、装置本体4の内部に光ディスク2が有るか否かを確認する(ステップS1−2)。
初期動作処理では、ディスク装置1の電源投入に伴ってマイコン22が始動すると、マイコン22は、ローディング機構5を制御して、光ディスク2を排出方向(挿入方向Aと逆方向)にローディングローラを制御し(ステップS1−1)、装置本体4の内部に光ディスク2が有るか否かを確認する(ステップS1−2)。
光ディスク2が装置本体4の内部に有る場合(ステップS1−2:YES)、マイコン22は、エラーと判断し(ステップS1−2−1)、エラーの内容とエラーに対する対応をとるようユーザへ通知する制御を実行する(ステップS1−0)。
この通知例としては、「光ディスクが装置内にあります。光ディスクを取り出してください。」というように、エラーの内容と、ユーザに期待する対応と含むことが好ましい。マイコン22は、かかる通知を、表示装置や音声出力装置などの出力装置に出力することでユーザに通知する。
なお、ディスク装置1がランプや表示パネルを有するインジケータを備え、このインジケータに通知を出力してもよい。
この通知例としては、「光ディスクが装置内にあります。光ディスクを取り出してください。」というように、エラーの内容と、ユーザに期待する対応と含むことが好ましい。マイコン22は、かかる通知を、表示装置や音声出力装置などの出力装置に出力することでユーザに通知する。
なお、ディスク装置1がランプや表示パネルを有するインジケータを備え、このインジケータに通知を出力してもよい。
光ディスク2が装置本体4の内部に無い場合(ステップS1−2:NO)、マイコン22は、PWM信号の駆動信号DをLED30に出力し、当該LED30を点滅させる(ステップS1−3)。そしてマイコン22は、PWM検査入力端子22Cに入力されているフォトダイオード検出信号K1が、駆動信号DのPWM信号に同期したパルス信号か否かを判定する(ステップS1−4)。
フォトダイオード検出信号K1がパルス信号でない場合(ステップS1−4:NO)、ディスク挿入口6に外来光が当たっている蓋然性が高い。したがって、この場合には、マイコン22は、外来光によるエラーと判断し(ステップS1−4−1)、エラーを通知する(ステップS1−0)。
この通知例としては、「光ディスク挿入口に強い光が当たっています。強い光を遮ってください。」といったように、エラー内容と、そのエラーに対してユーザに期待する対応と、を含む通知が好ましい。
この通知例としては、「光ディスク挿入口に強い光が当たっています。強い光を遮ってください。」といったように、エラー内容と、そのエラーに対してユーザに期待する対応と、を含む通知が好ましい。
一方、フォトダイオード検出信号K1がパルス信号である場合(ステップS1−4:YES)、LED30の光をフォトダイオード32が正常に検出しているため、フォトダイオード32が検出している光における外来光の影響が非常時小さい。そこでマイコン22は、判定閾値を設定すべく、次の処理を開始する。
すなわち、マイコン22は、LED30を定格の最小光出力で駆動する駆動信号D(すなわち、オン時間Taを最小にした駆動信号D)を出力し(ステップS1−5)、そのときの検知部検出信号K2の信号レベル(例えば最大値)を最小信号レベル指標値として不揮発性メモリ26に記憶する(ステップS1−6)。次いで、マイコン22は、LED30は定格の最大光出力で駆動する駆動信号D(すなわち、オン時間Taを最大にした駆動振動D)を出力し(ステップS1−7)、そのときの検知部検出信号K2の信号レベル(例えば最大値)を最大信号レベル指標値として不揮発性メモリ26に記憶する(ステップS1−8)。
そして、マイコン22は、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値の差が規定値以上かどうかを判定する(ステップS1−9)。
そして、マイコン22は、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値の差が規定値以上かどうかを判定する(ステップS1−9)。
例えば最大信号レベルが低い等して最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値の差が規定値よりも小さい場合(ステップS1―9:NO)、マイコン22は、LED30が劣化したことによるエラーと判断し(S1−9−1)、エラーを通知する(ステップS1−0)。この通知例としては、「装置内のLEDが劣化しています。部品を交換してください。」といったように、エラーの内容と、そのエラーに対してユーザに期待する対応とを含むことが好ましい。
一方、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値の差が規定値以上である場合(ステップS1―9:YES)、マイコン22は、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値との中間値を上記判定閾値として不揮発性メモリ26に記憶する(ステップS1−10)。
係る初期動作処理が電源投入後毎に行われることで、判定閾値を適正に維持でき、また、外来光の有無も検知するので、外来光の影響が無い状態で判定閾値を正確に求めることができる。さらに、最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値に基づいて、LED30の劣化や汚れ等についても速やかに通知できる。
なお、この初期動作処理において、マイコン22は、定格内の所定の光出力(後述する通常動作処理で用いられる光出力)となるようにLED30を駆動したときの検知部検出信号K2に基づいて最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値を検知し、これら最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値に基づいて判定閾値を設定してもよい。
具体的には、光ディスク2が装置本体4の内部に無い場合、検知部検出信号K2は図5に示すように、LED30の点灯期間Tonに同期して信号レベルが変化するパルス状の信号となる。この場合、マイコン22は、この検知部検出信号K2の最大ピーク値を最大信号レベル指標値として検知し、また信号レベルの最小値を最小信号レベル指標値として検知する。そして、マイコン22は、最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値の中間値を判定閾値として設定する。
具体的には、光ディスク2が装置本体4の内部に無い場合、検知部検出信号K2は図5に示すように、LED30の点灯期間Tonに同期して信号レベルが変化するパルス状の信号となる。この場合、マイコン22は、この検知部検出信号K2の最大ピーク値を最大信号レベル指標値として検知し、また信号レベルの最小値を最小信号レベル指標値として検知する。そして、マイコン22は、最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値の中間値を判定閾値として設定する。
また、初期動作処理において、光ディスク2が装置本体4の内部にある場合には(ステップS1−2:YES)、マイコン22は、ローディング機構5を制御し、強制的に光ディスク2を装置本体4から排出してもよい。この場合において、マイコン22は、光ディスク2がユーザによって装置本体4から取り出された後に、再度、この初期動作処理を実行し、検知部検出信号K2の判定閾値を設定してもよい。なお、光ディスク2が取り出されたか否かは、次に説明する通常動作処理により判定可能である。
次いで、通常動作処理について詳述する。
図6は、通常動作処理のフローチャートである。
マイコン22は、定格内の通常の光出力となるようにLED30を駆動する駆動信号Dを出力し、LED30を点滅させ続ける(ステップS1−11)。そしてマイコン22は、検知部検出信号K2が駆動信号Dの点灯期間Ton/消灯期間Toffに合わせて変化するパルス信号であるか否かを判定する(ステップS1−12)。
検知部検出信号K2が、このようなパルス信号でない場合(フォトダイオード32で光が検出されていない場合を含む)(ステップS1−12:NO)、マイコン22は、光ディスク2が挿入されていると判定する(ステップS1−12−1)。この判定の結果、ローディング機構5が適宜に駆動される。
マイコン22は、定格内の通常の光出力となるようにLED30を駆動する駆動信号Dを出力し、LED30を点滅させ続ける(ステップS1−11)。そしてマイコン22は、検知部検出信号K2が駆動信号Dの点灯期間Ton/消灯期間Toffに合わせて変化するパルス信号であるか否かを判定する(ステップS1−12)。
検知部検出信号K2が、このようなパルス信号でない場合(フォトダイオード32で光が検出されていない場合を含む)(ステップS1−12:NO)、マイコン22は、光ディスク2が挿入されていると判定する(ステップS1−12−1)。この判定の結果、ローディング機構5が適宜に駆動される。
一方、検知部検出信号K2がパルス信号である場合(ステップS1−12:YES)、LED30の点滅がフォトダイオード32に検出されていることから、マイコン22は、光ディスク2は挿入されていないと判定する(ステップS1−13)。
次いでマイコン22は、検知部検出信号K2の信号レベルが判定閾値以下か否かを判定する(ステップS1−14)。
検知部検出信号K2の信号レベルが判定閾値以下の場合(ステップS1−14:NO)、LED30が劣化したり汚れたりしたために、検知部検出信号K2が判定閾値を下回った可能性がある。
そこで、マイコン22は、LED30の光出力を通常時よりも定格駆動の範囲内で上げ(ステップS1−14−1)、再度、初期動作処理で説明した最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値とを検知し、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値との差に基づいて、LED30が使用不能な程度まで劣化していないかどうか、すなわち、定格最大でLED30を駆動した場合でも最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値との差がセンサとして利用できない程度に小さいかどうかを確認する(ステップS1−14−2)。
検知部検出信号K2の信号レベルが判定閾値以下の場合(ステップS1−14:NO)、LED30が劣化したり汚れたりしたために、検知部検出信号K2が判定閾値を下回った可能性がある。
そこで、マイコン22は、LED30の光出力を通常時よりも定格駆動の範囲内で上げ(ステップS1−14−1)、再度、初期動作処理で説明した最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値とを検知し、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値との差に基づいて、LED30が使用不能な程度まで劣化していないかどうか、すなわち、定格最大でLED30を駆動した場合でも最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値との差がセンサとして利用できない程度に小さいかどうかを確認する(ステップS1−14−2)。
一方、検知部検出信号K2が判定閾値を超えている場合(ステップS1−14:YES)、マイコン22は、検知部検出信号K2が最大信号レベル指標値よりも大きいかどうかを判定する(ステップS1−15)。
検知部検出信号K2が最大信号レベル指標値以下である場合(ステップS1−15:NO)、マイコン22は、引き続き、光ディスク2の挿入の検出を継続すべく、処理手順をステップS1−12へ戻す。
検知部検出信号K2が最大信号レベル指標値よりも大きい場合(ステップS1−15:YES)、フォトダイオード32がLED30の点滅に加えて外来光も検出している蓋然性が高いため、外来光によるエラーと判断して(ステップS1−15−1)、エラーを通知する(ステップS1−15−2)。
検知部検出信号K2が最大信号レベル指標値以下である場合(ステップS1−15:NO)、マイコン22は、引き続き、光ディスク2の挿入の検出を継続すべく、処理手順をステップS1−12へ戻す。
検知部検出信号K2が最大信号レベル指標値よりも大きい場合(ステップS1−15:YES)、フォトダイオード32がLED30の点滅に加えて外来光も検出している蓋然性が高いため、外来光によるエラーと判断して(ステップS1−15−1)、エラーを通知する(ステップS1−15−2)。
なお、この通常動作処理において、フォトダイオード32が外来光を検出している場合には(ステップS1−15:YES)、その間、マイコン22は、この通常動作処理による光ディスク2の挿入検出を中止してもよい。これにより、外来光によるディスク挿入の誤検出を防止できる。
本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
ディスク装置1では、LED30が駆動信号DのPWM信号にしたがって点滅し(図4の初期動作処理:ステップS1−3)、或いは、LED30が駆動信号Dの点灯期間Ton/消灯期間Toffにしたがって点滅し(図6の通常動作処理:ステプS1−11)、マイコン22は、フォトダイオード32によってLED30の点滅が受光されているか否かに基づいて、光ディスク2の有無を判定する(図4:ステップS1−4、図6:ステップS1−12)。
これにより、フォトダイオード32が光を検出している場合でも、マイコン22は、その光がLED30の発光か外乱光かを区別することができ、光ディスク2の有無を正確に判定できる。
これにより、フォトダイオード32が光を検出している場合でも、マイコン22は、その光がLED30の発光か外乱光かを区別することができ、光ディスク2の有無を正確に判定できる。
ディスク装置1では、マイコン22は、LED30の点滅がフォトダイオード32で受光されている場合(図6の通常動作処理:ステップS1−12:YES)、光ディスク2が有ると判定し、LED30の光が受光されない場合に(図6:ステップS1−12:NO)、光ディスク2が無いと判定する。
これにより、光ディスク2の有無を正確に判定できる。
これにより、光ディスク2の有無を正確に判定できる。
ディスク装置1では、マイコン22は、LED30の点滅以外の光をフォトダイオード32が受光している場合(初期動作処理の図4:ステップS1−4:NO)、装置本体4の内部に外来光が入り込んでいると判定するので、外来光の影響が無い状態で正確な判定閾値を設定することができる。
ディスク装置1では、マイコン22は、フォトダイオード32の受光に応じた信号レベルの検知部検出信号K2と、判定閾値とを比較して、フォトダイオード32がLED30の点滅を受光しているか否かを判定しており(通常動作処理の図6:ステップS1−12)、この判定閾値には、次の値が用いられている。
すなわち、LED30が定格最大で駆動されているときの検知部検出信号K2の最大信号レベルと、LED30が定格最小で駆動されているときの検知部検出信号K2の最小信号レベルとの中間値、或いは、LED30が所定の光出力で点滅しているときの検知部検出信号K2の最大信号レベルと最小信号レベルとの中間値が判定閾値に用いられる。
この判定閾値が用いられることで、光ディスク2の有無(すなわち挿入)が検知部検出信号K2に基づいて正確に検出される。
すなわち、LED30が定格最大で駆動されているときの検知部検出信号K2の最大信号レベルと、LED30が定格最小で駆動されているときの検知部検出信号K2の最小信号レベルとの中間値、或いは、LED30が所定の光出力で点滅しているときの検知部検出信号K2の最大信号レベルと最小信号レベルとの中間値が判定閾値に用いられる。
この判定閾値が用いられることで、光ディスク2の有無(すなわち挿入)が検知部検出信号K2に基づいて正確に検出される。
ディスク装置1では、最大信号レベルと最小信号レベルの差に基づいてLED30の劣化を判定する(初期動作処理の図4:S1−9)ので、LED30の劣化を早期に正確に検知して通知できる。
ディスク装置1では、マイコン22は、検知部検出信号K2の信号レベルが最大信号レベルを越えている場合(通常動作処理の図6:ステップS1−15)、装置本体4の内部に外来光が入り込んでいると判定する。
これにより、通常動作処理において、外来光が入り込んでいることを確実に検知でき、光ディスク2の挿入の誤判定を防止することができる。
これにより、通常動作処理において、外来光が入り込んでいることを確実に検知でき、光ディスク2の挿入の誤判定を防止することができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様を例示したものであって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形、及び応用が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、初期動作処理(図4)において、LED30の光出力の最大、及び最小に対応する検知部検出信号K2の最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値を特定し、これら最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値に基づいて判定閾値を設定した。
しかしながら、これに限らず、LED30の点滅(パルス点灯)時の検知部検出信号K2を識別可能な、マイコン22の側(すなわち、受光側)における閾値の限界値に基づいて判定閾値を設定してもよい。
上述した実施形態では、初期動作処理(図4)において、LED30の光出力の最大、及び最小に対応する検知部検出信号K2の最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値を特定し、これら最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値に基づいて判定閾値を設定した。
しかしながら、これに限らず、LED30の点滅(パルス点灯)時の検知部検出信号K2を識別可能な、マイコン22の側(すなわち、受光側)における閾値の限界値に基づいて判定閾値を設定してもよい。
図7は、本変形例に係る初期動作処理のフローチャートである。なお、同図において、図4と同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、本変形例の初期動作処理では、図4のステップS1−5〜S1−10に代えて、ステップS2−5〜S2−10の処理が実行される。
図7に示すように、本変形例の初期動作処理では、図4のステップS1−5〜S1−10に代えて、ステップS2−5〜S2−10の処理が実行される。
すなわち、マイコン22は、ステップS1−4により外来光によるエラーを判別した後、LED30の駆動信号D(光出力)を変えずに、最小限界閾値を特定し(ステップS2−5)、その最小限界閾値を不揮発性メモリ26に記憶する(ステップS2―6)。
最小限界閾値は、LED30の点滅発光(パルス発光)時に得られる検知部検出信号K2に基づいて、マイコン22が当該LED30の点滅発光を識別可能な最小の閾値設定である。詳述すると、検知部検出信号K2には、一般に、ホワイトノイズ成分(オフセットととも呼ばれる)が含まれており、マイコン22における検知部検出信号K2の判定閾値を下げすぎると、マイコン22は定常的にホワイトノイズ成分を検出してしまい、LED30の点滅に応じた検知部検出信号K2の変化を検知できなくなる。したがって、最小限界閾値には、少なくともホワイトノイズ成分より高い信号レベルが設定される。
最小限界閾値は、LED30の点滅発光(パルス発光)時に得られる検知部検出信号K2に基づいて、マイコン22が当該LED30の点滅発光を識別可能な最小の閾値設定である。詳述すると、検知部検出信号K2には、一般に、ホワイトノイズ成分(オフセットととも呼ばれる)が含まれており、マイコン22における検知部検出信号K2の判定閾値を下げすぎると、マイコン22は定常的にホワイトノイズ成分を検出してしまい、LED30の点滅に応じた検知部検出信号K2の変化を検知できなくなる。したがって、最小限界閾値には、少なくともホワイトノイズ成分より高い信号レベルが設定される。
次いで、またマイコン22は、LED30の駆動信号D(光出力)を変えずに、最大限界閾値を特定し(ステップS2−7)、その最大限界閾値を不揮発性メモリ26に記憶する(ステップS2―8)。
最大限界閾値は、LED30の点滅発光(パルス発光)時に得られる検知部検出信号K2に基づいて、マイコン22が当該LED30の点滅発光を識別可能な最大の閾値設定であり、LED30の点滅に同期した検知部検出信号K2の各ピークを検知可能な閾値の中の最大値に設定される。
そして、マイコン22は、上記最小限界閾値が規定値以上かどうかを判定し(S2−9)、最小限界閾値が規定値よりも小さい場合(ステップS2−9:NO)、LED30がこれ以上使用不可能な程度に劣化したことによるエラーと判断する(S1−9−1)。また最小限界閾値が規定値以上である場合(ステップ2−9:YES)、マイコン22は、その最小限界閾値、及び最大限界閾値を光ディスク2の挿入の判定閾値として記憶する(S2−11)。
最大限界閾値は、LED30の点滅発光(パルス発光)時に得られる検知部検出信号K2に基づいて、マイコン22が当該LED30の点滅発光を識別可能な最大の閾値設定であり、LED30の点滅に同期した検知部検出信号K2の各ピークを検知可能な閾値の中の最大値に設定される。
そして、マイコン22は、上記最小限界閾値が規定値以上かどうかを判定し(S2−9)、最小限界閾値が規定値よりも小さい場合(ステップS2−9:NO)、LED30がこれ以上使用不可能な程度に劣化したことによるエラーと判断する(S1−9−1)。また最小限界閾値が規定値以上である場合(ステップ2−9:YES)、マイコン22は、その最小限界閾値、及び最大限界閾値を光ディスク2の挿入の判定閾値として記憶する(S2−11)。
本変形例によれば、LED30の光出力が劣化や汚れ等で低下している場合でも、マイコン22が検知部検出信号K2に基づいてLED30の点滅を判定可能な限り、判定閾値が適切に設定されることとなる。
図8は本変形例に係る通常動作処理のフローチャートである。なお、同図において、図6と同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本変形例の通常動作処理では、図6のステップS1−14、S1−14−1、S1−14−2、及びS1−15に代えて、ステップS2−14、S1−14−1、及びS2−15の処理が実行される。
詳述すると、マイコン22は、ステップS1−12において、不揮発性メモリ26に記憶されている判定閾値(図7の初期動作処理で特定された最小限界閾値)を用いて、検知部検出信号K2がパルス信号か否かを判定し、光ディスク2の挿入の有無を判定する。そして、マイコン22は、光ディスク2の挿入が無いと判定すると(ステップS1−13)、LED30の劣化や汚れ、或いは外来光の影響を判定するために、上記ステップS2−14、S1−14−1、S2−14−2、及びS2−15の処理を実行する。
図8に示すように、本変形例の通常動作処理では、図6のステップS1−14、S1−14−1、S1−14−2、及びS1−15に代えて、ステップS2−14、S1−14−1、及びS2−15の処理が実行される。
詳述すると、マイコン22は、ステップS1−12において、不揮発性メモリ26に記憶されている判定閾値(図7の初期動作処理で特定された最小限界閾値)を用いて、検知部検出信号K2がパルス信号か否かを判定し、光ディスク2の挿入の有無を判定する。そして、マイコン22は、光ディスク2の挿入が無いと判定すると(ステップS1−13)、LED30の劣化や汚れ、或いは外来光の影響を判定するために、上記ステップS2−14、S1−14−1、S2−14−2、及びS2−15の処理を実行する。
すなわち、マイコン22は、A/D入力端子22Aに入力されている検知部検出信号K2に基づいて、LED30の点滅発光(パルス発光)を識別可能な最小の限界閾値が、初期動作処理(図7)で特定した上記最小限界閾値以下かどうかを判定する(S2−14)。
最小の限界閾値が上記最小限界閾値以下の場合(ステップS2−14:YES)、LED30の劣化や汚れ等により光出力が低下した可能性があるため、マイコン22は、再び、最小の限界閾値が規定値以下か否かに基づいて、LED30が使用不能な程度まで劣化していないかどうかを確認する(ステップS2−14−1)。
最小の限界閾値が上記最小限界閾値以下の場合(ステップS2−14:YES)、LED30の劣化や汚れ等により光出力が低下した可能性があるため、マイコン22は、再び、最小の限界閾値が規定値以下か否かに基づいて、LED30が使用不能な程度まで劣化していないかどうかを確認する(ステップS2−14−1)。
最小の限界閾値が上記最小限界閾値より大きい場合(ステップS2−14:NO)、マイコン22は、検知部検出信号K2の信号レベルが最大限界閾値よりも大きいか否かを判定する(S2−15)。そして、検知部検出信号K2の信号レベルが最大限界閾値よりも大きい場合(ステップS2−15:YES)、フォトダイオード32が検出している光に外来光が含まれている蓋然性が高いため、マイコン22は、外来光によるエラーと判断して(S2−15−1)エラーを通知することとなる(S1−15−2)。
本変形例によれば、LED30の光出力にかかわらず、マイコン22が検知部検出信号K2からLED30の点滅を識別可能か否かに基づいて判定閾値が設定されるので、LED30が劣化したり汚れたりする等して光出力が低下している場合でも、判定閾値が適切に設定される。
また初期動作処理において、マイコン22は、最小限界閾値に基づいてLED30の劣化を判定するので、LED30の劣化を早期に確実に検知して通知できる。
また通常動作処理において、マイコン22は、検知部検出信号K2の信号レベルが最大限界閾値を越えている場合、装置本体内に外来光が入り込んでいると判定するので、外来光が入り込んでいることを確実に検知でき、光ディスク2の挿入の誤判定を防止することができる。
(変形例2)
初期動作処理において、上述の実施形態で説明した最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値と、変形例1で説明した最小限界閾値と、の両方に基づいて、判定閾値を設定してもよい。
初期動作処理において、上述の実施形態で説明した最大信号レベル指標値、及び最小信号レベル指標値と、変形例1で説明した最小限界閾値と、の両方に基づいて、判定閾値を設定してもよい。
図9は、本変形例に係る初期動作処理のフローチャートである。なお、同図において、図4と同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、本変形例の初期動作処理では、図4のステップS1−9−1に代えて、ステップS3−11以降の処理が実行される。
すなわち、ステップS1−9において、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値の差が規定値よりも小さい場合(ステップS1―9:NO)、マイコン22は、LED30が劣化したことによるエラーと判断する前に、上記最小限界閾値に基づく判定閾値の設定を試みるべく、先ず、限界閾値調整処理を実行する(ステップS3−11)。
図9に示すように、本変形例の初期動作処理では、図4のステップS1−9−1に代えて、ステップS3−11以降の処理が実行される。
すなわち、ステップS1−9において、最大信号レベル指標値と最小信号レベル指標値の差が規定値よりも小さい場合(ステップS1―9:NO)、マイコン22は、LED30が劣化したことによるエラーと判断する前に、上記最小限界閾値に基づく判定閾値の設定を試みるべく、先ず、限界閾値調整処理を実行する(ステップS3−11)。
図10は限界閾値調整処理のフローチャートである。
限界閾値調整処理は、図10に示すように、変形例1で示した初期動作処理(図7)のステップS2−5からステップS2−8までを実行する処理であり、これらの処理により、上述の最小限界閾値、及び最大限界閾値が特定され、不揮発性メモリ26に記憶される。
限界閾値調整処理は、図10に示すように、変形例1で示した初期動作処理(図7)のステップS2−5からステップS2−8までを実行する処理であり、これらの処理により、上述の最小限界閾値、及び最大限界閾値が特定され、不揮発性メモリ26に記憶される。
図9に戻り、マイコン22は、上記最小限界閾値が規定値以上かどうかを判定し(S3−12)、最小限界閾値が規定値よりも小さい場合(ステップS3−12:NO)、LED30がこれ以上使用不可能な程度に劣化したことによるエラーと判断する(S3−12−1)。また最小限界閾値が規定値以上である場合(ステップ3−12:YES)、マイコン22は、その最小限界閾値、及び最大限界閾値を光ディスク2の挿入の判定閾値として記憶する(S3−12−2)。
本変形例によれば、第1変形例と同様に、LED30の光出力が劣化や汚れ等で低下している場合でも、マイコン22が検知部検出信号K2に基づいてLED30の点滅を判定可能な限り、判定閾値を適切に設定できる。
図11は本変形例に係る通常動作処理のフローチャートである。なお、同図において、図6と同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本変形例の通常動作処理では、図6のステップS1−14−1、及びS1−14−2に代えて、ステップS3−11、ステップS3−12、S3−12−1の処理が実行される。なお、これらの処理は、前掲図9において同一の符号で示した処理と同様の処理である。
すなわち、マイコン22は、検知部検出信号K2の信号レベルが判定閾値以下の場合(ステップS1−14:NO)、上記限界閾値調整処理(図10)を実行する(ステプS3−11)。そして、最小限界閾値が規定値よりも小さい場合(ステップS3−12:NO)、マイコン22は、LED30がこれ以上使用不可能な程度に劣化したことによるエラーと判断する(S3−12−1)。
図11に示すように、本変形例の通常動作処理では、図6のステップS1−14−1、及びS1−14−2に代えて、ステップS3−11、ステップS3−12、S3−12−1の処理が実行される。なお、これらの処理は、前掲図9において同一の符号で示した処理と同様の処理である。
すなわち、マイコン22は、検知部検出信号K2の信号レベルが判定閾値以下の場合(ステップS1−14:NO)、上記限界閾値調整処理(図10)を実行する(ステプS3−11)。そして、最小限界閾値が規定値よりも小さい場合(ステップS3−12:NO)、マイコン22は、LED30がこれ以上使用不可能な程度に劣化したことによるエラーと判断する(S3−12−1)。
(変形例3)
上述した実施形態、及び変形例1から変形例3において、ディスク挿入口6に外来光が当たる等して、フォトダイオード32が外来光を検出している場合、マイコン22は、エラーと判断してユーザへ対応を促すようにした。
しかしながら、フォトダイオード32が外来光を検出している場合にマイコン22が判定閾値を調整することで、かかる場合でも、光ディスク2の挿入判定を可能にしてもよい。
具体的には、LED30の定格最大光出力以上の光量がフォトダイオード32で検出されたときや、上記最大限界閾値よりも大きな検知部検出信号K2がマイコン22に入力された場合、マイコン22は、LED30の光出力に外来光が合わさっているときの検知部検出信号K2の信号レベルと、外来光のみのときの検知部検出信号K2の信号レベルとを区別できる程度の閾値を判定閾値に設定する。
上述した実施形態、及び変形例1から変形例3において、ディスク挿入口6に外来光が当たる等して、フォトダイオード32が外来光を検出している場合、マイコン22は、エラーと判断してユーザへ対応を促すようにした。
しかしながら、フォトダイオード32が外来光を検出している場合にマイコン22が判定閾値を調整することで、かかる場合でも、光ディスク2の挿入判定を可能にしてもよい。
具体的には、LED30の定格最大光出力以上の光量がフォトダイオード32で検出されたときや、上記最大限界閾値よりも大きな検知部検出信号K2がマイコン22に入力された場合、マイコン22は、LED30の光出力に外来光が合わさっているときの検知部検出信号K2の信号レベルと、外来光のみのときの検知部検出信号K2の信号レベルとを区別できる程度の閾値を判定閾値に設定する。
(変形例4)
上述した実施形態、及び各変形例において、マイコン22は、検知部検出信号K2と判定閾値とに基づいて、LED30の点滅をフォトダイオード32が検出しているか否かを判定した。
しかしながら、マイコン22は、図12に示すように、LED30の駆動信号Dの点灯期間Tonの開始タイミングと、検知部検出信号K2の信号レベルの立ち上がりタイミングとが同期しているか否かに基づいて、LED30の点滅をフォトダイオード32が検出しているか否かを判定してもよい。
上述した実施形態、及び各変形例において、マイコン22は、検知部検出信号K2と判定閾値とに基づいて、LED30の点滅をフォトダイオード32が検出しているか否かを判定した。
しかしながら、マイコン22は、図12に示すように、LED30の駆動信号Dの点灯期間Tonの開始タイミングと、検知部検出信号K2の信号レベルの立ち上がりタイミングとが同期しているか否かに基づいて、LED30の点滅をフォトダイオード32が検出しているか否かを判定してもよい。
本変形例によれば、点灯期間Tonの期間長を短くできるので、LED30の点灯による消費電力、すなわち通常動作処理における消費電力が抑えられる。
したがって、ディスク装置1がバッテリ電源で駆動される場合に、当該バッテリ電源の消費を抑えることができるので、例えば車両に設けられる車載機に好適に用いることができる。
すなわち、一般に、車両の車載機は、ACC電源がオフの間に動作する場合、バッテリ電源で駆動される。そして、従前のディスク装置は、バッテリ電源の消費を抑えるために、ACC電源がオフの間は、通常動作処理を行っておらず、ユーザが光ディスク2を挿入しても当該挿入が検出されない。
これに対して、本変形例のディスク装置1によれば、通常動作処理における消費電力が抑えられるので、ACC電源がオフの間も通常動作処理を継続し、光ディスク2の挿入を検出することができる。この場合において、マイコン22は、ACC電源がオフの間に光ディスク2の挿入を検出したときに、ディスク装置1の各部(再生機能など)を起動してもよい。
したがって、ディスク装置1がバッテリ電源で駆動される場合に、当該バッテリ電源の消費を抑えることができるので、例えば車両に設けられる車載機に好適に用いることができる。
すなわち、一般に、車両の車載機は、ACC電源がオフの間に動作する場合、バッテリ電源で駆動される。そして、従前のディスク装置は、バッテリ電源の消費を抑えるために、ACC電源がオフの間は、通常動作処理を行っておらず、ユーザが光ディスク2を挿入しても当該挿入が検出されない。
これに対して、本変形例のディスク装置1によれば、通常動作処理における消費電力が抑えられるので、ACC電源がオフの間も通常動作処理を継続し、光ディスク2の挿入を検出することができる。この場合において、マイコン22は、ACC電源がオフの間に光ディスク2の挿入を検出したときに、ディスク装置1の各部(再生機能など)を起動してもよい。
(他の変形例)
図2に示すブロック図において、LED30の代わりに任意の発光素子を発光部として用いることができる。マイコン22は、上述の機能の他にも、任意の機能を備えることができる。
図2に示すブロック図において、LED30の代わりに任意の発光素子を発光部として用いることができる。マイコン22は、上述の機能の他にも、任意の機能を備えることができる。
1 ディスク装置
2 光ディスク(ディスク)
4 装置本体
5 ローディング機構
6 ディスク挿入口
20 ディスク挿入検出システム
22 マイコン
23 判定部
24 検知部
30 LED(発光部)
32 フォトダイオード(受光部)
34 積分回路
A 挿入方向
D 駆動信号
K1 フォトダイオード検出信号
K2 検知部検出信号
Ta オン時間
Toff 消灯期間
Ton 点灯期間
2 光ディスク(ディスク)
4 装置本体
5 ローディング機構
6 ディスク挿入口
20 ディスク挿入検出システム
22 マイコン
23 判定部
24 検知部
30 LED(発光部)
32 フォトダイオード(受光部)
34 積分回路
A 挿入方向
D 駆動信号
K1 フォトダイオード検出信号
K2 検知部検出信号
Ta オン時間
Toff 消灯期間
Ton 点灯期間
Claims (11)
- 間欠的な光を発光する発光部と、
前記発光部が発光した光を受光する受光部と、
前記受光部によって前記間欠的な光が受光されているか否かに基づいて、ディスクの有無を判定する判定部と、
を備えることを特徴とするディスク装置。 - 前記判定部は、
前記間欠的な光が受光されている場合に、前記ディスクが有ると判定し、
前記発光部の光が受光されない場合に、前記ディスクが無いと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記間欠的でない光を前記受光部が受光している場合、装置本体内に外来光が入り込んでいると判定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記受光部が出力する信号と、判定閾値とを比較して、前記間欠的な光を受光しているか否かを判定し、
前記判定閾値には、
前記発光部が定格最大で駆動されているときに前記受光部から出力される信号の信号レベルの最大値と、前記発光部が定格最小で駆動されているときに前記受光部から出力される信号の信号レベルの最小値との中間値、或いは、
前記発光部が所定の光出力で間欠的な光を発光しているときに前記受光部から出力される信号レベルの最大値と最小値との中間値
が用いられる、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記最大値と前記最小値の差に基づいて前記発光部の劣化を判定する
ことを特徴とする請求項4に記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記受光部が出力している信号レベルが前記最大値を越えている場合、装置本体内に外来光が入り込んでいると判定する
ことを特徴とする請求項4または5に記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記受光部が出力する信号と、判定閾値とを比較して、前記間欠的な光を受光しているか否かを判定し、
前記判定閾値には、
前記発光部が所定の光出力で間欠的な光を発光しているときに前記受光部から出力される信号に基づいて、前記受光部が前記間欠的な光を受光していることを識別可能な最小の閾値である最小限界閾値が用いられる
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記最小限界閾値に基づいて前記発光部の劣化を判定する
ことを特徴とする請求項7に記載のディスク装置。 - 前記判定部は、
前記発光部が所定の光出力で間欠的な光を発光しているときに前記受光部から出力される信号に基づいて、前記受光部が前記間欠的な光を受光していることを識別可能な最大の閾値である最大限界閾値を予め取得し、
前記受光部が出力している信号レベルが前記最大限界閾値を越えている場合、装置本体内に外来光が入り込んでいると判定する
ことを特徴とする請求項7に記載のディスク装置。 - ディスク挿入口が設けられた装置本体と、
前記ディスク挿入口に挿入されたディスクを挟み込み、前記装置本体の内部に搬送するローディング機構と、を備え、
前記判定部は、
前記ディスク挿入口に挿入されたか否かを前記ディスクの有無に基づいて判定し、
前記ディスクが挿入されたと判定された場合に、前記ローディング機構を制御して前記ディスクを前記装置本体の内部に搬送する
ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のディスク装置。 - 間欠的な光を発光する発光部と、
前記発光部が発光した光を受光する受光部と、
前記受光部の受光に基づいてディスクの有無を判定する判定部と、
を備えたディスク装置の制御方法において、
前記判定部は、
前記受光部によって前記間欠的な光が受光されているか否かに基づいて、ディスクの有無を判定する
ことを特徴とする制御方法。
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2018
- 2018-04-09 JP JP2018074708A patent/JP2019185836A/ja active Pending
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