JP2019183089A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】色調安定性、液位視認性および洗浄力に優れる液体漂白剤組成物を提供する。【解決手段】(A)成分:過酸化水素を液体漂白剤組成物の総質量に対して0質量%超〜5質量%未満と、(B)成分:キノン骨格を有する色素と、(C)成分:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、(D)成分:界面活性剤を液体漂白剤組成物の総質量に対して5質量%以上と、(E)成分:フェノール系ラジカルトラップ剤を液体漂白剤組成物の総質量に対して0〜0.2質量%未満と、を含み、25℃におけるpHが2〜4、かつ25℃における粘度が10mPa・s以上である液体漂白剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、液体漂白剤組成物に関する。
液体漂白剤組成物は、被洗物に付着した汚れを落とす効果(洗浄力)に優れる。なかでも、漂白剤として過酸化水素を含む組成物は、色柄物にも使用できる手軽さから現在広く使用されている。
環境負荷の低減を目的として、プラスチック製パウチ入り液体漂白剤組成物が普及してきている。通常、内容物はパウチからプラスチックボトルに詰め替えられてから使用される。
特に大容量の口栓付きパウチでは、一度に全ての液を詰め替えられないため、ボトルの液位を確認しながら詰め替える必要がある。詰め替えて繰り返し使用するプラスチックボトルには、その側面に液残量を確認するための窓部が形成されていることがある。この窓部は透明又は半透明である。そのため、液体漂白剤組成物を着色することにより、窓部から液を視認しやすくなる(液位視認性が高まる)。液位視認性が高まることにより、詰替え時や使用の際に液量を容易に確認できる。また、塗布洗浄の際にも液の広がりを視認できるため使用性も向上できる。
過酸化水素を含む液体漂白剤組成物では、保管中に退色する傾向がある。例えば特許文献1の液体洗浄剤組成物に配合されている青色1号などでは、漂白剤と配合すると保存後に脱色してしまう。そのため、液体漂白剤組成物の退色を防止することが望まれていた。
こうした問題に対し、特許文献2は、過酸化水素と、フェノール系ラジカルトラップ剤と、染料と、界面活性剤を含有する液体漂白剤組成物について提案している。特許文献2の液体漂白剤組成物によれば、色調安定性を発揮できる。
特許第5331332号公報 特開2003−268398号公報
しかしながら、特許文献2の組成物では、フェノール系ラジカルトラップ剤に起因する独特の臭気があるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、色調安定性、液位視認性および洗浄力に優れるとともに臭気を抑制した液体漂白剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは以下の液体漂白剤組成物が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1] (A)成分:過酸化水素を液体漂白剤組成物の総質量に対して0質量%超〜5質量%未満と、
(B)成分:キノン骨格を有する色素と、
(C)成分:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、
(D)成分:界面活性剤を液体漂白剤組成物の総質量に対して5質量%以上と、
(E)成分:フェノール系ラジカルトラップ剤を液体漂白剤組成物の総質量に対して0〜0.2質量%未満と、を含み、25℃におけるpHが2〜4、かつ25℃における粘度が10mPa・s以上である液体漂白剤組成物。
[2] さらに、(F)成分:漂白活性化剤を含む、[1]に記載の液体漂白剤組成物。
[3] [1]又は[2]の液体漂白剤組成物が、容器本体を備える容器に収容されてなり、前記容器本体の少なくとも一部は、400〜700nmの波長領域における光透過率が10%以上である、液体漂白剤組成物製品。
本発明の液体漂白剤組成物は、色調安定性、液位視認性および洗浄力に優れるとともに臭気を抑制できる。
本発明の液体漂白剤組成物製品の一例を示す斜視図である。 本発明の液体漂白剤組成物製品の他の例を示す斜視図である。 本発明の液体漂白剤組成物製品の他の例を示す斜視図である。 本発明の液体漂白剤組成物製品の他の例を示す斜視図である。
≪液体漂白剤組成物≫
本発明の液体漂白剤組成物は、(A)〜(D)成分を含み、(E)成分を含まないか又は少量含む。さらに(F)成分を含むことが好ましい。
<(A)成分>
(A)成分は、過酸化水素である。
(A)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0質量%超〜5質量%未満である。0.5〜4.5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましい。
(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、色調安定性を向上しやすい。
<(B)成分>
(B)成分は、キノン骨格を有する色素である。(B)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(B)成分としては、p−ベンゾキノン骨格を有する色素、1、4−ナフトキノン骨格を有する色素、アントラキノン骨格を有する色素が挙げられる。アントラキノン骨格を有する色素(以下、アントラキノン系色素という。)が好ましい。
アントラキノン系色素としては、例えばC.I.Solvent Blue 63(C.I.ソルベント ブルー 63、青色403号)、C.I.Solvent Violet 13(C.I.ソルベント バイオレット 13、紫色201号)、C.I.Acid Green 25(C.I.アシッド グリーン 25、緑色201号)、C.I.Acid Blue 112、C.I.Solvent Green 3(緑色202号)、C.I.Vat Blue 6(C.I.バット ブルー 6、青色204号)、C.I.Solvent Blue 11、C.I.Solvent Blue 12、C.I.Solvent Blue 36、C.I.Acid Violet 43(紫色401号)、C.I.Acid Blue 41、C.I.Acid Blue 62、C.I.Acid Blue 78、C.I.Direct Green 28(C.I.ダイレクト グリーン 28)、C.I.Acid Violet 34、C.I.Acid Vioret 41、C.I.Acid Vioret 51、C.I.Acid Blue 23、C.I.Acid Blue 25、C.I.Acid Blue 27、C.I.Acid Blue 40、C.I.Acid Blue 43、C.I.Acid Blue 45、C.I.Acid Blue 80、C.I.Acid Blue 126、C.I.Acid Blue 127、C.I.Acid Blue 129、C.I.Acid Blue 138、C.I.Acid Blue 143、C.I.Acid Blue 182、C.I.Acid Blue 183、C.I.Acid Blue 203、C.I.Acid Blue 204、C.I.Acid Blue 205、C.I.Acid Green 36、C.I.Acid Green 40、C.I.Acid Green 41、C.I.Acid Green 44、C.I.Acid Brown 27(C.I.アシッド ブラウン 27)、C.I.Acid Black 48(C.I.アシッド ブラック 48)、C.I.Acid Black 50、C.I.Disperse Red 9(C.I.ディスパース レッド 9)、C.I.Solvent Violet 14、C.I.Disperse Violet 1、C.I.Acid Green 27等が挙げられる。
本明細書において、「C.I.」は、カラーインデックスの略である。
各色素の構造は「法定色素ハンドブック」(日本化粧品工業連絡会編)、染料便覧(有機合成化学協会編)に記載されている。
アントラキノン系色素として、下記式(B1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2019183089
式(B1)中、X、X、X、Xはそれぞれ独立に−NR1112、水素原子、−OH、又は−NOであり、R11、R12はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜15の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、又は置換基で置換されていてもよいフェニル基であり、Y、Y、Y、Yはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、−CN、−R15、−OR16、−SOH、−SONa、又は−CONHである。R15、R16はそれぞれ独立に炭素数1〜15の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、又は置換基で置換されていてもよいフェニル基である。
好ましくはX、X、X、Xの少なくともひとつが−NR1112であり、さらに好ましくはX、Xの少なくともひとつが−NR1112であり、かつX、X、Y、Yが水素原子である。
フェニル基の置換基としては、炭素数1〜15のアルキル基、−COH、−CONa、−SOH、−SONa、又は−NR13C(O)R14(R13、R14はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキル基)、フェニル基が挙げられる。
11、R12の一方が水素原子、他方が炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は置換基で置換されていてもよいフェニル基であることが好ましい。
上記式(B1)で表されるアントラキノン系色素のなかでも、C.I.Solvent Blue 63(青色403号)、C.I.Solvent Violet 13(紫色201号)、C.I.Acid Green 25(緑色201号)、C.I.Solvent Green 3(緑色202号)、C.I.Solvent Blue 11、C.I.Solvent Blue 12、C.I.Solvent Blue 36、C.I.Acid Violet 43(紫色401号)、C.I.Acid Violet 34、C.I.Acid Blue 45、C.I.Acid Green 41、およびC.I.Solvent Violet 14からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、C.I.Solvent Blue 63(青色403号)、C.I.Solvent Violet 13(紫色201号)、C.I.Acid Green 25(緑色201号)、C.I.Solvent Green 3(緑色202号)、C.I.Solvent Blue 11、C.I.Solvent Blue 12、C.I.Solvent Blue 36、およびC.I.Acid Violet 43(紫色401号)からなる群から選ばれる1種以上がさらに好ましい。
(B)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0.1〜100質量ppmが好ましく、0.5〜30質量ppmがより好ましく、1〜10質量ppmがさらに好ましい。
(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、液位視認性を向上しやすい。
(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、被洗物に着色しにくい。
<(C)成分>
(C)成分は、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸である。(C)成分はキレート剤として作用する。
(C)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対し、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。
(C)成分の含有量が上記範囲内であると、保存後の容器の膨らみを抑制しやすい。
<(D)成分>
(D)成分は界面活性剤である。界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。(D)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
[ノニオン界面活性剤]
ノニオン界面活性剤としては、従来、液体洗浄剤に用いられているものであればよく、例えば、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。これらのノニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
上記のなかでも、液体漂白剤の安定性、洗浄力等の点から、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましく、下記式(I)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(以下、化合物(I)ということがある)が特に好ましい。
−X−[(EO)/(PO)]−R ・・・(I)
[(I)式中、Rは炭化水素基であり、−X−は2価の連結基であり、Rは水素原子、アルキル基又はアルケニル基である。EOはオキシエチレン基であり、pはEOの平均繰り返し数を表す数である。POはオキシプロピレン基であり、qはPOの平均繰り返し数を表す数である。]
は炭素数が6〜22であることが好ましく、8〜22がより好ましく、10〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。
の炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。
−X−としては、−O−、−COO−、−CONH−等が挙げられ、−O−が好ましい。−X−が−O−のとき、Rとしては、水素原子が好ましい。
pは3〜20であることが好ましく、4〜18がさらに好ましく、5〜12が特に好ましく、6〜9が最も好ましい。qは0〜6であることが好ましく、0〜3であることがさらに好ましい。また、pとqの合計は5〜20であることが好ましい。
qが0でない場合、つまり化合物(I)がEOとPOとの両方を有する場合、EOとPOとは、ブロック状に付加されていてもよく、ランダム状に付加されていてもよい。EOとPOとをブロック状に付加する方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入する方法、プロピレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法が挙げられる。エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
ノニオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
一つの局面において、液体漂白剤組成物を洗剤と共に用いる助剤として使用することがある。この際、ノニオン界面活性剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0.5〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。
ノニオン界面活性剤の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
ノニオン界面活性剤の含有量が上記上限値以下であると、液の外観安定性を向上しやすい。
他の局面において、液体漂白剤組成物を漂白剤入りの洗剤として単独で使用することがある。この際、ノニオン界面活性剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して5〜70質量%が好ましく、10〜65質量%がより好ましく、20〜60質量%がさらに好ましい。
ノニオン界面活性剤の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
ノニオン界面活性剤の含有量が上記上限値以下であると、液の外観安定性を向上しやすい。
[アニオン界面活性剤]
アニオン界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩としては、具体的には下記一般式(II)で表される化合物が好ましい。
−[(EO)/(PO)]−SO ・・・(II)
[式(II)中、Rは炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基である。EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。mは、EOの平均繰り返し数を表し、0以上の数である。nは、POの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。0<m+nである。Mは対カチオンである。]
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜5モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましい。
の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。
EOの平均繰り返し数は、0〜5が好ましく、0.5〜3がより好ましい。
POの平均繰り返し数は0〜3が好ましく、0がより好ましい。
としては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンから誘導されるカチオン等が挙げられる。
(EO)/(PO)において、EOとPOはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよい。
市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の製造方法としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに、無水硫酸を反応させるか、クロルスルホン酸を反応させる方法が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましく、14〜17のものがより好ましい。中でも、前記アルキル基が2級アルキル基であるもの(すなわち2級アルカンスルホン酸塩)が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、脂肪酸残基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
これらの中でも、洗浄力と安定性に優れる点で、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩が好ましく、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩がより好ましい。
アニオン界面活性剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0〜40質量%が好ましく、0.2〜20質量%がより好ましく、0.5〜10質量%がさらに好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。
含有量が前記範囲内であれば、対象物に直接塗布するのに適した粘度及びより良好な保存安定性を有する漂白剤組成物を得ることができる。
[両性界面活性剤]
両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
[半極性界面活性剤]
半極性界面活性剤としては、アミンオキシド型界面活性剤であるラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
[カチオン界面活性剤]
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等が挙げられ、アルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。これらの塩の対イオンとしては、ハロゲンイオンとしてフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等が挙げられ、アルキル硫酸イオンとして、炭素数1〜3のアルキル基を有するものが好ましく、例えばメチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン等が挙げられる。カチオン界面活性剤は、設備への腐食性の点から、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩として用いることが好ましい。
両性界面活性剤、半極性界面活性剤、カチオン界面活性剤の合計の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0〜10質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましく、0.3〜3質量%がさらに好ましく、0.5〜1.5質量%が特に好ましい。
本発明において、(D)成分の含有量(界面活性剤の合計量)は、液体漂白剤組成物の総質量に対して5質量%以上である。
一つの局面において、液体漂白剤組成物を洗剤と共に用いる助剤として使用することがある。この際、(D)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して5〜20質量%が好ましく、7〜15質量%がより好ましい。
(D)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
(D)成分の含有量が上記上限値以下であると、外観安定性を向上しやすい。
他の局面において、液体漂白剤組成物を漂白剤入りの洗剤として単独で使用することがある。この際、(D)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して5〜70質量%が好ましく、10〜65質量%がより好ましく、30〜60質量%がさらに好ましい。
(D)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
(D)成分の含有量が上記上限値以下であると、外観安定性を向上しやすい。
<(E)成分>
(E)成分は、フェノール系ラジカルトラップ剤である。
(E)成分としては、例えばp−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
(E)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(E)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0〜0.2質量%未満であり、0〜0.1%が好ましく、0〜0.05質量%がより好ましい。
(E)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体漂白剤組成物の臭気を抑制しやすい。
<(F)成分>
(F)成分は漂白活性化剤である。(F)成分は、それ自体は漂白効果を持たないが、液体漂白剤組成物中で過酸化水素と反応して酸化力の高い有機過酸に変わる物質である。
漂白活性化剤として公知の化合物を用いることができる。例えば、テトラアセチルエチレンジアミン;炭素数1〜18、好ましくは炭素数8〜12のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はその塩;炭素数1〜18、好ましくは炭素数8〜12のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシ安息香酸又はその塩が挙げられる。このうち、4−デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(DOBS)、4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)が好ましい。
(F)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(F)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0.1〜2質量%が好ましく、0.2〜1.5質量%がより好ましく、0.4〜1質量%がさらに好ましい。
漂白活性化剤の含有量が上記下限値以上であると、液体漂白剤組成物における黄ばみに対する漂白力が高まる。
漂白活性化剤の含有量が上記上限値以下であると、外観安定性の向上が図れる。
<任意成分>
本発明の液体漂白剤組成物は、上記(A)〜(F)成分以外に、液体漂白剤組成物に通常用いられる任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、pH調整剤、有機溶剤、香料、ハイドロトロープ剤、抗菌剤、緩衝剤、溶媒が挙げられる。
[pH調整剤]
pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
[香料]
香料は、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものであり、液体漂白剤組成物に通常用いられる香料を配合することができる。
香料の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0.01〜1.0質量%が好ましい。
[ハイドロトロープ剤]
ハイドロトロープ剤としては、例えば炭素数2〜4のアルコール類、グリコール類、ポリグリコール類、アルキルエーテル類などの水混和性有機溶剤;トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、安息香酸塩、尿素などが挙げられる。
ハイドロトロープ剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0.01〜15質量%が好ましい。
水混和性有機溶剤としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類、ジプロピレングリコール等のポリグリコール類、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、ジエチレングリコールジメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等のアルキルエーテル類、フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル等の芳香族エーテル類等が挙げられ、これらの中でも、エタノール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、3−メトキシー3−メチル−1−ブタノール、フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテルが好ましい。
水混和性有機溶剤は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。水混和性有機溶剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜15質量%が好ましい。なお、本発明において、水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに20g以上溶解する有機溶剤をいう。
[抗菌剤]
抗菌剤としては、ダイクロサン、トリクロサン、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、8−オキシキノリン、ポリリジン等が挙げられる。
抗菌剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0質量%超3質量%以下が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましく、0.005〜0.5質量%がさらに好ましく、0.01〜0.3質量%が特に好ましい。
[緩衝剤]
緩衝剤としては、クエン酸、ホウ酸化合物、例えば四ホウ酸ナトリウム等が挙げられる。
緩衝剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましい。
[溶媒]
溶媒として水を含むことが好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、水溶液であることが好ましく、エマルジョンを形成していないことが好ましい。
水の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して30質量%以上が好ましく、35〜95質量%がより好ましく、50〜95質量%がさらに好ましく、80〜90質量%が最も好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物の各成分の含有量の合計は、100質量%を超えない。
本発明の液体漂白剤組成物の25℃におけるpHは2〜4であり、2〜3が好ましく、2.5〜3がより好ましい。液体漂白剤組成物のpHが上記の範囲内であると色調安定性に優れる。
液体漂白剤組成物のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。
なお、本明細書において、pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
本発明の液体漂白剤組成物の25℃における粘度は10mPa・s以上であり、20〜300mPa・sが好ましく、30〜200mPa・sがより好ましい。液体漂白剤組成物の粘度が上記範囲の下限値以上であると、泡立ち抑制効果に優れ、液位視認性に優れる。上限値以下であると使用性が向上しやすい。
液体漂白剤組成物の粘度は、溶媒、ハイドロトロープ剤の添加量、pH等により調整できる。
なお、本明細書において、粘度は、測定対象を25℃とし、B型(ブルックフィールド型)粘度計を用いて測定される値を意味する。
≪液体漂白剤組成物の製造方法≫
本発明の液体漂白剤組成物は、例えば、(A)〜(D)成分と、必要に応じて(E)成分、(F)成分、任意成分を混合し、必要に応じて所定のpHになるように調整することによって製造できる。
≪液体漂白剤組成物の使用方法≫
本発明の液体漂白剤組成物の使用方法は、例えば、液体漂白剤組成物を単独でまたは公知の洗浄剤や柔軟剤とともに水に入れて洗浄液とし、この洗浄液に被洗物を入れ、洗濯機で洗浄する方法、液体漂白剤組成物をあらかじめ水に溶解し、これに被洗物を浸漬し、その後洗濯機で洗浄する方法等が挙げられる。また、液体漂白剤組成物を被洗物に塗布した後、適宜放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい。
被洗物としては、例えば、衣料、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
洗浄液中の液体漂白剤組成物の含有量は、特に限定されない。水に対する液体漂白剤組成物の添加量は、例えば、水10L当たり、液体漂白剤組成物2〜15mLとされる。
≪液体漂白剤組成物製品≫
本発明の液体漂白剤組成物製品は、本発明の液体漂白剤組成物が、容器本体を備える容器に収容されてなる。
図1は本発明の液体漂白剤組成物製品の一例を示す斜視図である。図1の液体漂白剤組成物製品1は、液体漂白剤組成物10を収容する略直方体の外観の容器本体100と、着脱可能に取り付けられたキャップ110とを備える。
容器本体の少なくとも一部の光透過率は10%以上である。なお、本明細書において、光透過率は400〜700nmの波長領域における値であり、光透過率の測定には、島津製作所製SolidSpec−3700を用いた。
例えば図1において、容器本体100は、内部を視認可能な窓部20を側面に有する。窓部20は容器本体100の縦方向(高さ方向)に沿って形成されている。窓部20は、光透過率が10%以上である。
窓部20の面積は、容器の全表面積に対し、0.5面積%以上が好ましい。
図2の液体漂白剤組成物製品2は、液体漂白剤組成物10aを収容する正面視で八角形の扁平な外観の容器本体100aと、着脱可能に取り付けられたキャップ110aとを備える。
容器本体100aは、内部を視認可能な窓部20aを側面に有する。窓部20aは容器本体100aの縦方向(高さ方向)に沿って形成されている。窓部20aは、光透過率が10%以上である。
窓部20aの面積は、容器の全表面積に対し、0.5面積%以上が好ましい。
図3の液体漂白剤組成物製品3は、液体漂白剤組成物10bを収容する略円柱状の外観の容器本体100bと、着脱可能に取り付けられたキャップ110bとを備える。
容器本体100bは、全体の光透過率が10%以上である。
図4の液体漂白剤組成物製品4は、液体漂白剤組成物10bを収容する略円柱状の外観の容器本体100bと、着脱可能に取り付けられたキャップ110bとを備える図3の液体漂白剤組成物製品3に、透明部分130を有するラベル120を設けたものである。
容器本体100bに透明部分130を有するラベル120を設けると、透明部分130が窓部となり、透明部分130から内部を視認できる。透明部分130は容器本体100bの縦方向(高さ方向)に沿って形成されている。
容器は可撓性容器であることが好ましい。「可撓性」とは、容器内の圧力が変化した際に、容器が破損せずに柔軟に変形することをいう。
可撓性容器としては、プラスチック製容器、紙製容器、金属製容器等が挙げられる。
プラスチック製容器の構成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート(CP)、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)等が挙げられる。
金属製容器の構成材料としては、アルミニウム等が挙げられる。
その他、紙に金属箔を貼り合せた積層体や、プラスチックに紙を貼り合せた積層体、プラスチックに金属箔を貼り合せた積層体なども用いることができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
表1、2、3に示す組成に従い各成分を混合して各液体漂白剤組成物を得た。
表中の配合量の単位は、(B)成分は「質量ppm」、(B)成分以外は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表中の空欄はその成分が配合されていないことを示す。
「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
<(A)成分>
・a−1:過酸化水素(35質量%工業用過酸化水素、三菱ガス化学株式会社製)。
<(B)成分>
・b−1:C.I.Solvent Violet 13(紫色201号、構造は下記式(B1−1))、癸巳化成株式会社製、紫色201号。
・b−2:C.I.Solvent Blue 63(青色403号、構造は下記式((B1−2))、癸巳化成株式会社製、青色403号。
・b−3:C.I.Solvent Green 3(緑色202号、構造は下記式((B1−3))、癸巳化成株式会社製、緑色202号。
<(B)成分の比較品>
・b’−1:C.I.Acid Blue 74(青色2号、構造は下記式(B’−1))、ダイワ化成製、青色2号。
・b’−2:C.I.Food Blue 2(青色1号、興洋化学株式会社製、食用青色1号(ブリリアントブルーFCF)、構造は下記式(B’−2))。
Figure 2019183089
Figure 2019183089
<(C)成分>
・c−1:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、イタルマッチ社製、商品名「デイクエスト2010」。
<(D)成分>
・d−1(AE6):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ライオン株式会社製、商品名「レオックスCL−60」;上記式(I)中、Rが炭素数12及び炭素数14の直鎖状のアルキル基であり、Rが水素原子であり、XがOであり、pが6であり、qが0である化合物。
・d−2(AE9):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ライオン株式会社製、商品名「レオックスCL−90」;上記式(I)中、Rが炭素数12及び炭素数14の直鎖状のアルキル基であり、Rが水素原子であり、XがOであり、pが9であり、qが0である化合物。
・d−3(AES):ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、EOの平均付加モル数2)(新日本理化株式会社製、商品名「シノリン SPE―1250」。)
・d−4(LAS):直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ライオン株式会社製、商品名「ライポンLS250」。
・d−5(APAX):ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、クラリアント社製、商品名「GENAMINOX AP」;下記式(III)において、Rが炭素数11の直鎖状アルキル基であり、R及びRがメチル基であり、qが3である化合物。
Figure 2019183089
・d−6:ラウリルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート(第一工業製薬株式会社製、商品名「カチオーゲンES−L」)下記式(IV)において、Rはドデシル基、Rはメチル基、Rはメチル基、R10はエチル基、Z は硫酸エチルイオンである。
Figure 2019183089
・d−7:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(EOPO型ノニオン、天然アルコールCO1270(C12/C14=7/3(質量比)、プロクター・アンド・ギャンブル社製)に、8モルのエチレンオキサイドと、2モルのプロピレンオキサイドと、8モルのエチレンオキサイドとをこの順でブロック付加して得られたノニオン界面活性剤)。
・d−8:石鹸、日油株式会社製、商品名「椰子脂肪酸」。
<(E)成分>
・e−1:p−メトキシフェノール(川口化学工業社製、商品名「MQ−F」)。
<(F)成分>
・f−1:4−ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(OBS)、特開2011−57745号公報の段落0114に記載の手順で合成したもの。
<任意成分>
・ProxelIB:ポリヘキサメチレンビグアニド、ロンザジャパン株式会社製、商品名「Proxel IB」;下記式(V)の化合物。
Figure 2019183089
・香料:特開2011−225743号公報の表1〜6に記載の香料組成物A。
・溶剤:ブチルカルビトール、日本乳化剤株式会社製、商品名「ブチルジグリコール」。
・p−トルエンスルホン酸(PTS):協和発酵工業株式会社製、商品名「PTS酸」。
・pH調整剤:硫酸(日産化学工業株式会社製)、水酸化ナトリウム(旭硝子株式会社製)。
・水:精製水。
<色調安定性の評価>
透明のガラス製瓶に、各例の液体漂白剤組成物100gをそれぞれ充填し、蓋を閉めて密封した。この瓶を50℃にて20日間静置して保存した。
かかる保存の後、液の外観を目視で観察し、下記評価基準に従って、液体漂白剤組成物の色調の安定性を目視で評価した。
[色調安定性の評価基準]
○:色調が保持されていた。
×:色調が明らかに悪化した。
<液位視認性の評価>
50℃にて20日間静置して保存した後の各例の液体漂白剤組成物を、口栓付きパウチに詰め、液位を視認可能な窓部をもつ容器に注ぎ込み、液位の視認性を下記評価基準に従って目視で評価した。
[液位視認性の評価基準]
○:液面の判別が容易である(一見して判別できる)。
△:液面の判別がやや容易である。
×:液面の判別が容易でない(一見して判別できない)。
<洗浄力の評価>
(1)油汚れ汚垢布の作製
3cm×3cmに裁断したポリエステルトロピカル布に、ラー油(エスビー株式会社製)0.02mLを滴下し、室温にて一晩風乾したものを「洗浄前の油汚れ汚垢布」とした。
(2)洗浄試験
油汚れ汚垢布5枚のそれぞれに対し、同じ液体漂白剤組成物を0.12mLずつ塗布し、5分間静置した。
その後、水温15℃に調整した水道水900mLを入れた洗浄試験機(Terg−O−Tometer)に、洗剤(ライオン株式会社製、商品名「トップクリアリキッド」)0.75gと油汚れ汚垢布5枚を入れ、120rpmで10分間洗浄した(浴比20倍)。
洗浄後に、脱水を行い、水道水(15℃)900mLで3分間のすすぎを行った。すすぎ後、脱水し、アイロンで乾燥したものを「洗浄後の油汚れ汚垢布」とした。
3)洗浄力の評価
洗浄力は、測色色差計(日本電色社製、商品名SE2000) を用い、汚れ付着前の原布(ラー油を滴下する前のポリエステルトロピカル布)、及び洗浄試験前後の油汚れ汚垢布についてZ値を測定し、下式より洗浄率を算出することにより評価した。評価は、5枚の油汚れ汚垢布について算出した洗浄率の平均値を求め、下記評価基準に従って洗浄力を評価した。
洗浄率(%)=(洗浄後の油汚れ汚垢布のZ値−洗浄前の油汚れ汚垢布のZ値)/(原布のZ値−洗浄前の油汚れ汚垢布のZ値)×100
[洗浄力の評価基準]
○:洗浄率の平均値が15%以上。
×:洗浄率の平均値が15%未満。
<臭気の評価>
評価基準として、以下に示す組成を有するモデル液体漂白剤組成物を用いた。
組成:過酸化水素3%、AE(6)10%、AES2%、HEDP0.2%、Proxel IB0.02%、香料0.01%、水酸化ナトリウム pH4に調整するための必要量、精製水 バランス。
前記のモデル液体漂白剤組成物(標準品)と各例の漂白剤組成物100gをそれぞれガラス製瓶に入れ、瓶口の臭気を官能で比較した。その結果を下記の評価基準に従い、評価した。
[臭気の評価基準]
○:製品のいやな臭気が標準品と同等以下に感じられる。
×:製品のいやな臭気が標準品より強く感じられる。
<粘度の測定>
各例の液体洗浄剤の液温を恒温槽で25℃に調整し測定試料とした。B型粘度計(株式
会社東京計器製、「型式BM」)を用いて前記測定試料の粘度を測定した(ロータNo.
2、回転数60rpm、回転開始から60秒後の粘度を測定)。
Figure 2019183089
Figure 2019183089
Figure 2019183089
本発明を適用した実施例1〜15は、色調安定性、液位視認性、洗浄力、臭気で優れていた。特に、液の粘度が高い実施例2、4、5、6〜9、11、13〜15は、容器へ注ぎ込む際に液面が泡立ち難く、液位視認性に優れていた。
(E)成分の含有量が多い比較例1、4、11は、組成物の臭気が劣っていた。
pHが高い比較例3、5は、組成物が退色して透明に近い色調になったため、一見して液面を判別できなかった。
(D)成分の合計量が少ない比較例2、6、12は、洗浄力に劣っていた。
キノン骨格を有しない色素を用いた比較例7、8、9、10は、(E)成分を含まず、pHおよび粘度が実施例と同程度であるにもかかわらず、組成物が退色して透明に近い色調になり、一見して液面を判別できなかった。
1、2、3、4 液体漂白剤組成物製品
10、10a、10b 液体漂白剤組成物
20、20a 窓部
100、100a,100b 容器本体
110,110a,110b キャップ
120 ラベル
130 透明部分

Claims (3)

  1. (A)成分:過酸化水素を液体漂白剤組成物の総質量に対して0質量%超〜5質量%未満と、
    (B)成分:キノン骨格を有する色素と、
    (C)成分:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、
    (D)成分:界面活性剤を液体漂白剤組成物の総質量に対して5質量%以上と、
    (E)成分:フェノール系ラジカルトラップ剤を液体漂白剤組成物の総質量に対して0〜0.2質量%未満と、を含み、
    25℃におけるpHが2〜4、かつ25℃における粘度が10mPa・s以上である液体漂白剤組成物。
  2. さらに、(F)成分:漂白活性化剤を含む、請求項1に記載の液体漂白剤組成物。
  3. 請求項1又は2の液体漂白剤組成物が、容器本体を備える容器に収容されてなり、
    前記容器本体の少なくとも一部は、400〜700nmの波長領域における光透過率が10%以上である、液体漂白剤組成物製品。
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