JP2019182762A - フォーマー用組成物、該フォーマー用組成物入りフォーマー、及び、該フォーマー用組成物を用いた消毒方法 - Google Patents

フォーマー用組成物、該フォーマー用組成物入りフォーマー、及び、該フォーマー用組成物を用いた消毒方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 泡状にしやすく、人体への安全性が確認されている化合物からなるフォーマー用組成物を提供する。【解決手段】 20〜45重量%のエタノールと、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、植物ステロール及びキラヤサポニンからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含むことを特徴とするフォーマー用組成物。【選択図】 図1

Description

本発明は、フォーマー用組成物、該フォーマー用組成物入りフォーマー、及び、該フォーマー用組成物を用いた消毒方法に関する。
エタノール消毒剤組成物は、手先等の生体部位を消毒する目的や、機器や設備等を消毒する目的で使用される。
このようなエタノール消毒剤組成物を使用する方法として、エタノール消毒剤組成物をスプレー等により霧状に噴霧し、消毒対象にエタノール消毒剤組成物を付着させる方法が知られている。
エタノール消毒剤組成物を霧状に噴霧する場合、空気も大きく移動することになるので、消毒対象に付着していた細菌等が、エタノール消毒剤組成物に触れる前に飛散してしまうことがあった。
また、エタノール消毒剤組成物を霧状に噴霧すると、エタノール消毒剤組成物が広範囲に拡散するので、その一部が無駄になることがあった。また、拡散したエタノール消毒剤組成物が、周囲の人に吸引され健康被害につながる恐れもある。さらに、着火源が近くにあると、火災の原因にもなる。
このような問題を解消するために、エタノール消毒剤組成物をフォーマー等により泡状にして、消毒対象に噴射する方法も検討されていた。
エタノール消毒剤組成物は、エタノールの濃度が高い程、殺菌効果が強いとされている。
しかし、エタノールは、表面張力が低く消泡効果を有する。そのため、強い殺菌効果を得るためにエタノール消毒剤組成物中のエタノール濃度を高くすると、泡状になりにくいという問題があった。
このような問題を解決するための手段として、特許文献1では、シリコーン・ベースの界面活性剤を用いることが記載されている。
すなわち、特許文献1には、炭素数1〜3のアルコールを55質量%以上含有するアルコール消毒剤組成物において、(A)ポリエチレン変性シリコーン、(B)揮発性シリコーン、および(C)エステル油を含有していることを特徴とするアルコール消毒剤組成物が開示されている。
特開2016−199505号公報
特許文献1に記載のアルコール消毒剤組成物には、高濃度のアルコールが含まれているので、高い殺菌効果が期待でき、また、シリコーン・ベースの界面活性剤が含まれているので、泡状にしやすいという効果があった。
その一方で、例えば、食品製造時に使用する機器や設備等の消毒に特許文献1に記載のアルコール消毒剤組成物を使用すると、食品にアルコール消毒剤組成物が混入してしまう可能性がある。
特許文献1のアルコール消毒剤組成物に含まれるシリコーン・ベースの界面活性剤の人体への安全性は充分に確認されておらず、特許文献1に記載のアルコール消毒剤組成物が、人体に摂取されると、悪影響を及ぼす可能性がある。
そのため、特許文献1に記載のアルコール消毒剤組成物は、食品製造時に使用する機器や設備を消毒するのに適していないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされた発明であり、本発明の目的は、泡状にしやすく、人体への安全性が確認されている化合物からなるフォーマー用組成物を提供することである。
すなわち、本発明のフォーマー用組成物は、20〜45重量%のエタノールと、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、植物ステロール及びキラヤサポニンからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含むことを特徴とする。
本発明のフォーマー用組成物は、20〜45重量%のエタノールを含む。
エタノールの濃度がこの範囲であると、フォーマー用組成物が泡状になりやすい。
また、充分な殺菌効果も示す。
エタノールの濃度が20重量%未満であると、充分な殺菌効果が得られにくくなる。
エタノールの濃度が45重量%を超えると、エタノールの消泡効果により、フォーマー用組成物が泡状になりにくくなる。フォーマー用組成物が泡状とならない場合、液だれ等により、所望の位置以外の位置に、フォーマー用組成物が落下、飛散又は付着してしまう。
本発明のフォーマー用組成物は、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、植物ステロール及びキラヤサポニンからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含む。
これらの界面活性剤の界面活性作用により、フォーマー用組成物を泡状にすることができる。さらに、本発明のフォーマー用組成物の使用時に、対象物を洗浄することもできる。
本発明のフォーマー用組成物は、エタノールと、所定の界面活性剤を含むが、これらの化合物は、食品又は食品添加物として認められている化合物であり、認められた用途及び使用基準の範囲内で人体への安全性は確認されている。
本発明のフォーマー用組成物では、上記界面活性剤の濃度は、0.10〜5.00重量%であることが望ましい。
界面活性剤の濃度が0.10重量%未満であると、フォーマー用組成物が泡状になりにくくなる。
界面活性剤の濃度が5.00重量%を超えると、界面活性剤が対象物に残りやすくなる。また、性能が頭打ちになり、費用対効果が低下してしまう。
本発明のフォーマー用組成物では、上記グリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンカプリル酸エステル、ポリグリセリンカプリン酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル及びポリグリセリンミリスチン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
また、上記ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル及びショ糖ステアリン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
また、上記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンステアリン酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
これらの界面活性剤はフォーマー用組成物を泡状にする効果に優れる。
本発明のフォーマーは、上記本発明のフォーマー用組成物を収容することを特徴とする。
本発明のフォーマーを用いることにより、本発明のフォーマー用組成物を泡状に噴射することができる。
本発明の消毒方法は、上記フォーマー用組成物を、泡状にして対象物に噴射する工程を含むことを特徴とする。
上記の通り本発明のフォーマー用組成物は、泡状に噴射するのに適している。
そのため、本発明の消毒方法では、上記本発明のフォーマー用組成物を泡状にして対象物に噴射するので、対象物に確実にフォーマー用組成物を接触させることができる。
本発明のフォーマー用組成物は、泡状になりやすく、充分な殺菌効果も示す。
図1(a)〜(d)は、実施例7のフォーマー用組成物を用いた水平面への噴射後の泡の状態を示す写真である。 図2は、実施例3、5及び7、並びに、比較例3のフォーマー用組成物を用いた垂直面への噴射後の泡の状態を示す写真である。
以下、本発明のフォーマー用組成物について具体的な実施形態を示しながら説明する。しかしながら、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
本発明のフォーマー用組成物は、20〜45重量%のエタノールと、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、植物ステロール及びキラヤサポニンからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含むことを特徴とする。
以下の本発明のフォーマー用組成物の各構成材料について説明する。
(エタノール)
本発明のフォーマー用組成物は、20〜45重量%のエタノールを含む。エタノールの濃度は、25〜45重量%であることが望ましく、30〜40重量%であることがより望ましい。
エタノールの濃度がこの範囲であると、フォーマー用組成物が泡状になりやすい。
また、充分な殺菌効果も示す。
エタノールの濃度が20重量%未満であると、充分な殺菌効果が得られにくくなる。
エタノールの濃度が45重量%を超えると、エタノールの消泡効果により、フォーマー用組成物が泡状になりにくくなる。フォーマー用組成物が泡状とならない場合、液だれ等により、所望の位置以外の位置に、フォーマー用組成物が落下、飛散又は付着してしまう。
(界面活性剤)
本発明のフォーマー用組成物は、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、植物ステロール及びキラヤサポニンからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含む。
これらの界面活性剤の界面活性作用により、フォーマー用組成物を泡状にすることができる。さらに、本発明のフォーマー用組成物の使用時に、対象物を洗浄することもできる。
また、これらの界面活性剤の界面活性作用によりフォーマー用組成物の表面張力が変化し、エタノールの殺菌効果が高まると考えられる。
本発明のフォーマー用組成物では、上記界面活性剤の濃度は、0.10〜5.00重量%であることが望ましく、0.20〜2.00重量%であることがより望ましい。
界面活性剤の濃度が0.10重量%未満であると、フォーマー用組成物が泡状になりにくくなる。
界面活性剤の濃度が5.00重量%を超えると、界面活性剤が対象物に残りやすくなる。また、性能が頭打ちになり、費用対効果が低下してしまう。
本発明のフォーマー用組成物では、グリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンに脂肪酸が1つ結合したエステルであるモノグリセリド、グリセリンに脂肪酸が2つ結合したエステルであるジグリセリド、グリセリンに脂肪酸が3つ結合したエステルであるトリグリセリドであってもよい。
また、グリセリン有機酸脂肪酸エステルや、ポリグリセリン脂肪酸エステルであってもよい。
モノグリセリドとしては、グリセリンカプリル酸エステル、グリセリンカプリン酸エステル、グリセリンラウリン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステル、グリセリン12−ヒドロキシステアリン酸エステル、グリセリンオレイン酸エステル、グリセリンベヘン酸エステル等が挙げられる。また、ジグリセリド、トリグリセリドとしては、上記モノグリセリドの脂肪酸が2つ又は3つ結合したジグリセリド、トリグリセリドが挙げられ、モノ・ジグリセリド混合物としては上記モノグリセリドとジグリセリドの混合物が挙げられる。
グリセリン有機酸脂肪酸エステルとしては、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンクエン酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンカプリル酸エステル、ポリグリセリンカプリン酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル及びポリグリセリンミリスチン酸エステルが挙げられる。
これらのグリセリン脂肪酸エステルの中では、ポリグリセリンカプリル酸エステル及び/又はポリグリセリンラウリン酸エステルが望ましい。
本発明のフォーマー用組成物では、ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖カプリン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖べヘン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステルであってもよい。
これらの中では、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル及びショ糖ステアリン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
本発明のフォーマー用組成物では、ソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビタンラウリン酸エステル、ソルビタンパルミチン酸エステル、ソルビタンステアリン酸エステル、ソルビタンオレイン酸エステル等のソルビタンモノ脂肪酸エステル、ソルビタンジステアリン酸エステル等のソルビタンジ脂肪酸エステル、ソルビタントリステアリン酸エステル、ソルビタントリオレイン酸エステル、ソルビタントリべへン酸エステル等のソルビタントリ脂肪酸エステルであってもよい。
プロピレングリコール脂肪酸エステルとしては、脂肪酸とプロピレングリコールのエステル又は油脂とプロピレングリコールのエステル交換物が挙げられる。
具体的には、プロピレングリコールラウリン酸エステル、プロピレングリコールパルミチン酸エステル、プロピレングリコールステアリン酸エステル、プロピレングリコールオレイン酸エステル、プロピレングリコールベヘン酸エステル等が挙げられる。
本発明のフォーマー用組成物では、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステルであってもよい。
これらの中では、ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステルであることが望ましい。
これらの界面活性剤はフォーマー用組成物を泡状にする効果に優れる。
さらに、これらの界面活性剤が含まれていると、本発明のフォーマー用組成物の使用時に、対象物を洗浄することもできる。
(その他の添加物)
本発明のフォーマー用組成物は、さらに、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、サリチル酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、ソルビン酸、安息香酸、プロピオン酸、マレイン酸等の有機酸、及び、これらの塩を含んでいてもよい。
また、塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩であることが望ましい。
本発明のフォーマー用組成物は、さらに、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素二塩、リン酸二水素塩等のアルカリ剤を含んでもよい。
また、塩としては、ナトリウム塩や、カリウム塩や、アンモニウム塩であってもよい。
本発明のフォーマー用組成物は、さらに、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸アンモニウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸アンモニウム、ヨウ化ナトリウム等の無機塩を含んでいてもよい。
本発明のフォーマー用組成物のpHは、3〜12であることが望ましく、6〜8であることがより望ましい。
このようなpHのフォーマー用組成物は、弱酸性から弱アルカリ性なので、作業者の手等に本発明のフォーマー用組成物が付着したとしても安全である。さらに、中性であればより安全である。
なお、本発明のフォーマー用組成物のpHは、上記有機酸、有機酸塩、アルカリ剤、無機塩の配合比率を変えることにより調整することができる。
本発明のフォーマー用組成物は、さらに、グリセリン、酢酸トコフェロール等の化合物や、粘度調整剤等の添加物を含んでいてもよい。
これまで、本発明のフォーマー用組成物を構成する化合物(エタノール、界面活性剤等)について説明してきたが、これらの人体への安全性は確認されている。
すなわち、これらの化合物は、食品又は食品添加物として認められている化合物であり、認められた用途及び使用基準の範囲内で人体への安全性は確認されている。そのため、本発明のフォーマー用組成物が人体に摂取されたとしても安全である。
さらに、食品又は食品添加物として認められた化合物のみで構成されたフォーマー用組成物の場合、食品を製造する設備や機器に使用した時、手指の消毒に使用した時に、設備、機器、手指に残留した成分が食品に接触したとしても安全である。
また、本発明のフォーマー用組成物には、食品又は食品添加物として認められていない化合物を含まないことが望ましい。
次に、本発明のフォーマー用組成物の使用方法、すなわち、本発明の消毒方法について説明する。
本発明の消毒方法は、上記本発明のフォーマー用組成物を、泡状にして対象物に噴射する工程を含むことを特徴とする。
上記の通り本発明のフォーマー用組成物は、泡状に噴射するのに適している。
そのため、本発明の消毒方法では、上記本発明のフォーマー用組成物を泡状にして対象物に噴射するので、対象物に確実にフォーマー用組成物を接触させることができる。
本発明のフォーマー用組成物を、泡状に噴射する手段として、ハンドガンタイプのフォーマー、泡ポンプタイプのフォーマー等、通常のフォーマーを用いることができる。
このようなフォーマーは、キャニヨン株式会社、株式会社吉野工業所、株式会社ライフプラテック、竹本容器株式会社等から購入することができる。
また、本発明のフォーマー用組成物を収容するフォーマーは本発明のフォーマーでもある。
本発明の消毒方法において、消毒の対象物としては、手先等の生体部位や、テーブル、椅子、床、ショーケース、厨房部材、調理器具、食品製造時に使用する機器や設備等が挙げられ、特に限定されるものではない。
また、本発明の消毒方法では、フォーマー用組成物を食品に噴射して消毒を行ってもよい。
また、本発明のフォーマー用組成物を対象物に噴射した後、テーブルクロス等の布により、本発明のフォーマー用組成物を拭き取ってもよい。
以下に本発明をより具体的に説明する実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜11)及び(比較例1〜3)
表1及び表2に示す配合で、実施例1〜11及び比較例1〜3のフォーマー用組成物を作製した。
なお、表1及び表2中、化合物の製造元等は以下の通りである。
エタノール:発酵アルコール95度1級(第一アルコール株式会社製)
ショ糖脂肪酸エステル:リョートーシュガーエステルL−1695(三菱化学フーズ株式会社製)
グリセリン脂肪酸エステル:サンソフトNO.760(太陽化学株式会社製)
ポリグリセリン脂肪酸エステル:SYグリスターML−500(阪本薬品工業株式会社製)
ソルビタン脂肪酸エステル:ポエムC−250(理研ビタミン株式会社製)
ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル:ウィルサーフTF−20(日油株式会社製)
グリセリン:ショクテングリセリンRG(阪本薬品工業株式会社製)
クエン酸:精製クエン酸(無水)(扶桑化学工業株式会社製)
炭酸水素ナトリウム:重炭酸ナトリウム(食添用)(東ソー株式会社製)
Figure 2019182762
Figure 2019182762
(大腸菌に対する殺菌効果の評価)
(1)大腸菌(Escherichia coli NBRC3972)を普通ブイヨン培地に接種し、35℃で24時間培養し菌液とした。
(2)各実施例及び各比較例のフォーマー用組成物と菌液とを99:1の割合(容量)で混合し、室温で1分経過後、SCD培地に1白金耳移植し、35℃で48時間培養後、菌の生死を判定した。
(3)SCD培地に濁りが見られた場合、菌が死滅しなかったと判断し、濁りが見られない場合菌が死滅したと判断した。
結果を表1及び2に示す。評価基準は以下の通りである。
A:大腸菌が死滅した。
B:大腸菌が死滅しなかった。
(水平面への噴射後の泡の状態の評価)
キャニヨン株式会社製フォーマー(型番:T−95 C7NFN)、株式会社吉野工業所製フォーマー、株式会社ライフプラテック製フォーマー、及び、竹本容器株式会社製フォーマー(型番:Z−305−101(F1))の4種のフォーマーを準備した。
次に、各実施例及び各比較例のフォーマー用組成物を、各フォーマーに入れ、水平面に対し、15cmの距離から噴射した。
5秒後のフォーマー用組成物の状態を目視で観察し、泡の状態を評価した。評価基準は、以下の通りである。
A:4種のフォーマー全てにおいて、泡状に吐出され、5秒後の目視確認時も泡の状態を維持した。
B:1〜3種のフォーマーにおいて、泡が吐出され、5秒後の目視確認時も泡の状態を維持した。
C:4種のフォーマー全てにおいて、泡状に吐出されなかった。
実施例7のフォーマー用組成物を用いた「水平面への噴射後の泡の状態の評価」の観察における写真を代表例として図1に示す。
図1(a)〜(d)は、実施例7のフォーマー用組成物を用いた水平面への噴射後の泡の状態を示す写真である。
図1(a)は、キャニヨン株式会社製フォーマーを用いた結果である。
図1(b)は、株式会社吉野工業所製フォーマーを用いた結果である。
図1(c)は、株式会社ライフプラテック製フォーマーを用いた結果である。
図1(d)は、竹本容器株式会社製フォーマーを用いた結果である。
また、実施例1〜11及び比較例1〜3のフォーマー用組成物を用いた「水平面への噴射後の泡の状態の評価」の結果を表1及び2に示す。
(垂直面への噴射後の泡の状態の評価)
竹本容器株式会社製フォーマー(型番:Z−305−101(F1))を準備した。
次に、各実施例及び各比較例のフォーマー用組成物を、竹本容器株式会社製フォーマーに入れ、垂直面に対し、30cmの距離から噴射した。
噴射直後、5秒後及び10秒後のフォーマー用組成物の状態を目視で観察し、泡の状態を評価した。評価基準は、以下の通りである。
A:噴射直後、5秒後及び10秒後の目視確認時に泡が観察され、液だれも殆どなかった。
B:5秒後及び/又は10秒後の目視確認時に泡が観察されず、液だれが生じていた。
C:噴射直後の目視確認時に泡が観察されず、液だれが生じていた。
実施例3、5及び7、並びに、比較例3のフォーマー用組成物を用いた「垂直面への噴射後の泡の状態の評価」の観察における写真を代表例として図2に示す。
図2は、実施例3、5及び7、並びに、比較例3のフォーマー用組成物を用いた垂直面への噴射後の泡の状態を示す写真である。
また、実施例1〜11及び比較例1〜3のフォーマー用組成物を用いた「垂直面への噴射後の泡の状態の評価」の結果を表1及び2に示す。
表1に示すように、実施例1〜11のフォーマー用組成物は、「大腸菌に対する殺菌効果の評価」、「水平面への噴射後の泡の状態の評価」及び「垂直面への噴射後の泡の状態の評価」のいずれの評価も良好であった。
一方、表2に示すように、エタノールの濃度が低い比較例1及び界面活性剤を含んでいない比較例2のフォーマー用組成物は、「大腸菌に対する殺菌効果の評価」が良好でなく、大腸菌に対し充分な殺菌効果を示さなかった。
また、表2に示すように、界面活性剤を含んでいない比較例2、及び、エタノールの濃度が高い比較例3のフォーマー用組成物は、「水平面への噴射後の泡の状態の評価」及び「垂直面への噴射後の泡の状態の評価」が良好でなく、泡が形成されなかった。

Claims (7)

  1. 20〜45重量%のエタノールと、
    グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、植物ステロール及びキラヤサポニンからなる群から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含むことを特徴とするフォーマー用組成物。
  2. 前記界面活性剤の濃度は、0.10〜5.00重量%である請求項1に記載のフォーマー用組成物。
  3. 前記グリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンカプリル酸エステル、ポリグリセリンカプリン酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル及びポリグリセリンミリスチン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載のフォーマー用組成物。
  4. 前記ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル及びショ糖ステアリン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載のフォーマー用組成物。
  5. 前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンステアリン酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載のフォーマー用組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のフォーマー用組成物を収容することを特徴とするフォーマー。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のフォーマー用組成物を、泡状にして対象物に噴射する工程を含むことを特徴とする消毒方法。
JP2018073150A 2018-04-05 2018-04-05 フォーマー用組成物、該フォーマー用組成物入りフォーマー、及び、該フォーマー用組成物を用いた消毒方法 Active JP7181573B2 (ja)

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