JP2019181196A - マッサージ機 - Google Patents
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Description
特許文献1の下肢用マッサージ機は、ふくらはぎから足部へとつながる下肢に沿うように、側面視でブーツ形状に形成されているマッサージ部材を備えるマッサージ機構が格納されている。
しかしながら、特許文献1の下肢用マッサージ機は、マッサージ部材がブーツ形状に形成されているため、使用者における使用姿勢や施療箇所が限られるものとなるといった問題が指摘されるようになってきている。
本発明にかかるマッサージ機は、施療部に対して押圧マッサージを付与するマッサージ部が備えられたマッサージ機構を、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持する揺動支持部を有することを特徴とする。
好ましくは、前記マッサージ部が、前記施療部に対して挟み込みマッサージを付与する板状のマッサージ部材を有するとよい。
好ましくは、前記揺動支持部は、左右方向を向く揺動軸を介して前記マッサージ機構の左右側乃至は中途部を揺動自在に支持しているとよい。
好ましくは、前記マッサージ機構は、床面の上方に浮遊状態で位置する基盤体と、前記基盤体上に軸心が左右方向を向くように配備された回転軸と、前記基盤体上に配備されて前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、前記回転軸に配備され且つ前記回転軸の駆動力により施療部を挟み込む左右一対のマッサージ部材と、前記回転軸の回転力を前記左右一対のマッサージ部材による押圧マッサージ動作に変換する変換部と、を有しているとよい。
好ましくは、前記揺動支持部は、床面上に立設された支持部材であり、前記マッサージ機構から左右方向に延設された前記回転軸の両端部のそれぞれを、前記支持部材により左右方向軸心回りに回転自在に支持することにより、前記マッサージ機構を揺動自在に支持するとよい。
好ましくは、前記位置決め機構は、前記マッサージ機構の左右側乃至は中途部に配備されていて、前記マッサージ機構の左右側乃至は中途部と、前記揺動支持部とを係合させることで、前記マッサージ機構を前後方向における所定位置にて揺動を停止可能とする構成とされているとよい。
好ましくは、前記マッサージ機構が搭載される載置基盤体を有し、前記載置基盤体上に駆動部が配備され、前記駆動部を左右方向に貫通するように設けられ且つ前記駆動部が発生する駆動回転力を伝達する回転軸を有し、前記回転軸にマッサージ部材が配設されていて、前記回転軸を軸心回りに揺動させることで、前記マッサージ部材を前方水平姿勢から上方垂直姿勢へと変更可能に構成されているとよい。
以下、本発明にかかるマッサージ機1の第1実施形態を、図を参照して説明する。
本実施形態においては、マッサージ機構2を備える下肢用マッサージ機1を例に挙げて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。
ところで、本実施形態においては、ふくらはぎCから足部Fにかけての部位を下肢Lと呼ぶこととする(図5参照)。
以降の説明において、「足部F」を「第1の施療部」と呼び、「ふくらはぎC」を「第2の施療部」と呼ぶこともある。
図6に示す位置、すなわち、マッサージ部5をやや斜め上方に向かせて切り替えたマッサージ位置を、「第2の位置」とする(使用者が仰向けに寝た状態において、ふくらはぎCに対応可能な位置)。
図2、図8、図10に示す位置、すなわちふくらはぎCに対応するように、マッサージ部5を鉛直よりやや後方に向かせて切り替えたマッサージ位置を、「第4の位置」とする。
本実施形態の下肢用マッサージ機1は、使用者の左右両方の下肢Lをマッサージの対象(施療部)として、下肢Lを構成する足部F又はふくらはぎCのいずれかに対して、挟み込むように揉むマッサージが実施できる構成とされている。
また、この下肢用マッサージ機1は、足裏とくるぶしの後側に対して、それぞれ指圧するような押圧マッサージも行える構成となっている。
ケース体30には、左右一対の施療凹部3が、互いに左右に離れて並設されている。また、施療凹部3は、例えば、図1に示す第1の位置のとき、上方・前方・下方へ向けて開放状に設けられている。
これら左右の施療凹部3に対して、例えば、図1、図5、図9に示す「第1の位置」のとき、左右の足部Fを嵌め入れることができ、図2、図6〜図8、図10に示す「第2〜第4の位置」のとき、左右のふくらはぎCの各位置を嵌め入れることができるようになっている。
また、基盤体4は、軸支持部7を介して、揺動支持部10により揺動自在に支持されている。
図4に、揺動支持部10及び位置決め機構13の概要を拡大して示す。
本実施形態においては、揺動軸8は、回転軸6と同一軸体からなるものとしている。つまり、回転軸6の両端部が揺動軸8となっている。
揺動支持部10は、ケース体30内の床面上に取り付けられている載置基盤体9上の左右両側に立設された支持部材10である。
載置基盤体9は、平板状の部材であって、ケース体30内の床面上に載置されている。なお、本実施形態においては、載置基盤体9を広い平板材(図1〜図3参照)としたが、支持部材10が載置できる程度の広さの板片としてもよい。
支持部材10の上部には、軸心が左右方向を向く支持孔11が形成されていて、その支持孔11には軸受(ベアリング)が嵌入されている。支持部材10は、ベアリングを介して、マッサージ機構2に備えられた回転軸6の両端部(揺動軸8)を回転自在に支持する。
この支持部材10の2点支持により、マッサージ機構2は、ケース体30内において、床面の載置基盤体9から浮いたような状態となっている。
この場合、第2の軸体である揺動軸8は、軸支持部7(基盤体4)の左右方向外側の壁面から左右方向に延設され、支持部材10により左右方向軸心回りに回転自在に支持されることにより、マッサージ機構2を揺動自在に支持する。このとき、回転軸6は、軸支持部7により左右方向軸心回りに回転自在に支持される。
なお、揺動支持部10の構成について、マッサージ機構2を、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持することができる構成であれば、本実施形態で例示した以外の構成を採用してもよい。
本実施形態においては、位置決め機構13を、マッサージ機構2の左右両側に配備している。
この位置決め機構13は、貫通孔12に挿入されている係合部14が軸支持部7の係合孔15に嵌り込むことで、マッサージ機構2の揺動を停止して、前後方向における所定のマッサージ位置に固定するものである。
係合孔15は、基盤体4の軸支持部7の左右方向外側の壁面に、複数形成されている。この複数の係合孔15は、回転軸6(揺動軸8)の軸心回りに形成されている。
係合孔15は、半球形状の凹部であって、係合部14の凸部と同じ湾曲形状とされている。
つまり、係合孔15の凹部と係合部14の凸部が、同じ湾曲形状であり且つ、係合部14内のバネの反力により、係合部14が係合孔15にずれることなく係合されることにより、所定のマッサージ位置に固定することができる。
なお、位置決め機構の構成について、マッサージ機構2を前後方向所定のマッサージ位置にて固定し、別のマッサージ位置に切り替えるときには、マッサージ機構の固定を解除できる構成であれば、本実施形態で例示した以外の構成を採用してもよい。
マッサージ部材5は、図1、図5に示す「第1の位置」のとき、第1の施療部(足部F)に対してマッサージ動作を付与する。また、マッサージ部材5は、図2、図8に示す「第4の位置」のとき、第2の施療部(ふくらはぎC)に対してマッサージ動作を付与するものとなっている。
すなわち、マッサージ部材5は、足部F(第1の施療部)やふくらはぎC(第2の施療部)などいずれかの下肢Lに対応できるように、「第1の位置(略水平方向の位置)」〜「第4の位置(鉛直やや後方の位置)」の複数の段階に切り替え可能となっている。
例えば、図5に示す「第1の位置」のとき、マッサージ部材5は、略水平方向で且つ前方向へ突出するように配備される。なお、施療凹部3は、上方・前方・下方が開放された状態となる。
マッサージ部材5は、「第1の位置」において、施療凹部3内に挿入された足部F(第1の施療部)に対して、外側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。
ここで、使用者がケース体30の把持部33を掴んで、マッサージ機構2に対して、回転軸6(揺動軸8)の軸心回りに、一定の力で上方に持ち上げると、係合部14は第1の孔15a(係合孔15)から解除され、第2の孔15bに切り替わることができるようになり、「第2の位置」に固定することができる。
このとき、位置決め機構13においては、係合部14の凸部がバネの反力により、第2の孔15b(係合孔15)の凹部に嵌り込んでいるので、ずれることなく係合されている。
詳しくは、図6に示すように、マッサージ部材5は、くるぶしより上側のふくらはぎCを側方から覆い、そのふくらはぎCに対して、外側及び内側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。
図7に示す「第3の位置」のとき、マッサージ部材5は、さらに上方に持ち上げられた状態となり、前斜め上方向へ立ち上がるように配備される。
マッサージ部材5は、「第3の位置」においては、例えば、施療凹部3内に挿入されたふくらはぎC(第2の施療部)の長手方向中途部に対して、外側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与することができる。
ここで、使用者がケース体30の把持部33を掴んで、マッサージ機構2に対して、回転軸6(揺動軸8)の軸心回りに、一定の力で後方に押し込むと、係合部14は第3の孔15c(係合孔15)から解除され、第4の孔15dに切り替わることができるようになり、「第4の位置」に固定することができる。
このとき、位置決め機構13においては、係合部14の凸部がバネの反力により、第4の孔15d(係合孔15)の凹部に嵌り込んでいるので、ずれることなく係合されている。
詳しくは、図8に示すように、マッサージ部材5は、上端側がふくらはぎCの上部を側方から覆い、後端側がふくらはぎC(第2の施療部)の下部(くるぶしより上側)を側方から覆うものとされ、そのふくらはぎC全体に対して、外側及び内側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。
なお、本実施形態の「第1の位置」〜「第4の位置」については一例であり、例示したマッサージ機構2の角度に限定されない。
ここで、ケース体30について、図9、図10を参照しながら説明する。
ベース部31は、載置基盤体9、揺動支持部10、位置決め機構13などを収容する。なお、ベース部31を、載置基盤体9としてもよい。
揺動部32は、マッサージ機構2(マッサージ部5)、駆動部16、変換部20などを収容し、マッサージ機構2と共に前後方向に揺動する。この揺動部32には、使用者の施療部を挿入することが可能な施療凹部3が左右一対設けられている。
揺動部32は、先端が開放状とされたU字状の施療凹部3が互いに左右に離れて並設され、その施療凹部3の内部に一対のマッサージ部材5が収容されている。また、揺動部32の基端側には、駆動部16、変換部20などが収容されている。
把持部33は、マッサージ部材5の先端側であって、施療凹部3の左右方向外側にそれぞれ設けられている。把持部33は、揺動部32から左右方向外側に向かって庇状に突出した形状の部材である。言い換えれば、把持部33は、揺動部32内側に窪んだ形状ともいえる。
具体的には、把持部33は、例えば、図9に示す「第1の位置」の場合、庇状の下側に人差し指・中指などを入れて引っ掛け、庇状の上側に親指で揺動部32を押さえることができるものとなっている。
次に、マッサージ機構2の構成の概略について、説明する。
回転軸6は、軸心が水平方向を向くように配備され且つ、マッサージ部材5の基端側(変換部20)を左右方向に亘って貫通し、一対の支持部材10により支持されている。
駆動部16は、回転軸6を回転駆動させて、変換部20で回転軸6の回転力を押圧マッサージ動作に変換し、マッサージ部材5(マッサージ部5)を動作させることで、マッサージ機構2を動作させる。
駆動モータ17は、基盤体4の左右方向中途部で且つ、右側に配備された一対のマッサージ部材5と左側に配備された一対のマッサージ部材5との間に配備されている。駆動モータ17の回転駆動軸18は、例えば「第1の位置」においては上方向に突出し、「第4の位置」においては後方向に突出するように配備される。
変換部20は、回転軸6の回転力を、マッサージ部材5の押圧マッサージ動作(近接離反動作)に変換するものである。変換部20は、一対のマッサージ部材5の基端側にそれぞれ設けられているものであって、その基端側を貫通する回転軸6に回転自在に取り付けられている。
傾斜ボス部21は、内側を回転軸6が貫通し、外周面に回転軸6に対して傾斜状のカム面を有している。傾斜ボス部21は、回転軸6の軸心に対して傾斜回転する。また、傾斜ボス部21(カム面)の傾きは、左右一対のマッサージ部材5間において、相対逆向きに、互いに傾斜している(図3参照)。
図1、図2などに示すように、規制部23は、環状嵌合部22の基盤体4側に配備されていて、その環状嵌合部22が傾斜ボス部21に対して供回りすることを規制する。
規制ピン24は、環状嵌合部22から、マッサージ部材5と反対側の方向に突設されている。この規制ピン24と対面する基盤体4には、左右方向に長い規制溝25が設けられている。規制溝25には、規制ピン24が摺動自在に挿入され、規制ピン24が略水平方向で左右に揺動する。
また、「第4の位置」の場合、変換部20は、回転軸6の回転駆動力により、一対のマッサージ部材5を互いに近接離反させる動作に変換して、倒れ込む動作を繰り返し行うことにより、施療部(例えば、ふくらはぎCなど)に対して押圧マッサージを付与する。
回転マッサージ部材26は、左右一対のマッサージ部材5の間の回転軸6であって、左右のくるぶしに対応する位置に、それぞれ取り付けられている。
回転マッサージ部材26は、回転軸6を外嵌する円筒部材であって、その外周面にくるぶしを押し込む突起27が設けられている。ただし、回転マッサージ部材26の形状(突起27の個数や配備位置等)などの構成については、本実施形態に限定しない。回転マッサージ部材26は、回転軸6と供回りするので、突起27が一定の間隔でくるぶしを押し込むマッサージを付与する。
この突出マッサージ部材28は、載置基盤体9上から上方に突設された部材であり、施療凹部3に挿入された足部Fを下方から支えることができるものである。突出マッサージ部材28の先端には、足裏に対して、例えば親指などで強く押し込むようなマッサージ動作を付与する施療子29が設けられている。
以上、本発明の説明で述べたように、マッサージ機構2を揺動支持部10により、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持し、そのマッサージ機構2を位置決め機構13により、前後方向の所定のマッサージ位置(「第1の位置」〜「第4の位置」)のうち、いずれかの位置に切り替えて固定する構成、すなわちマッサージ部5の位置を可変とする構成とすることで、例えば使用者が椅子などに着座した状態や、仰向けに寝た状態など様々な使用状況であっても、足部FやふくらはぎCなどいずれかの下肢Lに対して押圧マッサージを付与することできるようになる。
すなわち、以上述べた構成とすることで、本体部をシンプルで且つ、コンパクト(軽量)とすることができ、取り扱いが簡便になり、収納時の高さが制限されるなどという問題を回避することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明にかかるマッサージ機の第2実施形態を、図を参照して説明する。
まず、第2実施形態のマッサージ機1が第1実施形態のマッサージ機1と大きく異なる点は、第1実施形態のマッサージ機1が、「床面の上方に浮遊状態で位置する基盤体4を有していて、この基盤体4上に軸心が左右方向を向くように回転軸6が配備され、この回転軸6に施療部を挟み込む左右一対のマッサージ部材5,5が配設されている構成を有する」のに対して、第2実施形態のマッサージ機が「床面の上方に浮遊状態で位置する基盤体4」を備えていない点にある。
以下、第2実施形態のマッサージ機1の構成について、具体的に説明する。第2実施形態の説明においても、前後、左右、上下等の方向については、第1実施形態と同様とする。
図11、図12などに示すように、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、マッサージ部材5を用いて使用者の左右両方の足部F(第1の施療部)又はふくらはぎC(第2の施療部)などの下肢Lに対して押圧マッサージ動作を付与するマッサージ機構2と、マッサージ機構2を内蔵するケース体30(図では省略している)を有している。
回転軸6は、軸心が水平方向を向くように配備され、中央部に配備された駆動部16の左右両側に隣接して設けられた左右一対の支持部材10(ベアリング)により回転自在に支承されている。
載置基盤体9上に設けられた左右一対の支持部材10(ベアリング)により回転軸6がその軸心回りに揺動自在となることで、マッサージ部材5が前方水平を向く姿勢(第1位置)から垂直上方を向く姿勢(第4位置)まで、移動可能となる。つまり、載置基盤体9上に設けられた左右一対の支持部材10(ベアリング)と回転軸6とで、揺動支持部10が構成されることとなる。
駆動モータ17は、載置基盤体9の上面の左右方向の中央に直接設置されている。駆動モータ17の下方には、ギアボックス19が配備されている。このギアボックス19には、回転軸6が左右方向に貫通して備えられ、その回転軸6に交差するように回転駆動軸18が挿入されている。ギアボックス19は、回転駆動軸18から出力された回転駆動力を所定の速度に減速し、回転軸6に伝達する。
第2実施形態の変換部20は、第1実施形態のものと略同じ構成であり、回転軸6の回転力を、マッサージ部材5の押圧マッサージ動作(近接離反動作)に変換するものである。変換部20は、回転軸6と一体回転する傾斜ボス部21と、マッサージ部材5の基端側に設けられ、傾斜ボス部21に外嵌する環状嵌合部22と、マッサージ部材5が回転軸6との同伴回転することを規制する規制部23と、を有している。
規制部23は、環状嵌合部22に設けられた規制ピン24と、ケース体30の内壁面に設けられ、規制ピン24が摺動自在に嵌り込む規制溝25と、を有している。
また、「第4の位置」の場合、変換部20は、回転軸6の回転駆動力により、一対のマッサージ部材5を互いに近接離反させる動作に変換して、倒れ込む動作を繰り返し行うことにより、施療部(例えば、ふくらはぎCなど)に対して押圧マッサージを付与する。
さて、図11、図12などに示すように、本発明の下肢用マッサージ機1は、マッサージ機構2を、揺動支持部10により、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持されるものとなっている。併せて、第2実施形態の位置決め機構13により、前後方向における所定のマッサージ位置にて固定することができる構成となっている。
図13に示すように、揺動支持部10は、載置基盤体9上に設けられた左右一対の支持部材10(ベアリング)と、それに回転自在に支持される回転軸6とで構成されているため、回転軸が略90°回転することで、左右一対のマッサージ部材5,5が、水平を向く位置(足部に対応する位置、第1の位置)から、略垂直を向く位置(ふくらはぎに対応する位置、第4の位置)まで変更可能となっている。
以上、第2実施形態のマッサージ機1においても、下肢の施療部に対して押圧マッサージを付与するマッサージ部の位置を切り替えることができる構成とすることで、例えば使用者が椅子などに着座した状態や、仰向けに寝た状態など様々な使用状況であっても、足部やふくらはぎなどいずれかの下肢に対して押圧マッサージを付与することできるようになる。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
また、マッサージ部材5の表面(使用者の施療部に対応する面)には、ゴムやウレタンを配設してもよいし、エアバッグを配設するようにしてもよい。
2 マッサージ機構
3 施療凹部
4 基盤体
5 マッサージ部材(マッサージ部)
6 回転軸
7 軸支持部
8 揺動軸
9 載置基盤体
10 揺動支持部(支持部材)
11 支持孔
12 貫通孔
13 位置決め機構
14 係合部(係合ピン)
15 係合孔
15a 第1の孔
15b 第2の孔
15c 第3の孔
15d 第4の孔
16 駆動部
17 駆動モータ
18 回転駆動軸
19 ギアボックス
20 変換部
21 傾斜ボス部
22 環状嵌合部
23 規制部
24 規制ピン
25 規制溝
26 回転マッサージ部材
27 突起
28 突出マッサージ部材
29 施療子
30 ケース体
31 ベース部
32 揺動部
33 把持部(グリップ)
40 位置決めリング体
41A〜41C 位置決め凹部
42 位置決めピン
F 足部(第1の施療部)
C ふくらはぎ(第2の施療部)
L 下肢
Claims (12)
- 施療部に対して押圧マッサージを付与するマッサージ部が備えられたマッサージ機構を、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持する揺動支持部を有する
ことを特徴とするマッサージ機。 - 前記マッサージ部が、前記施療部に対して挟み込みマッサージを付与する板状のマッサージ部材を有することを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記マッサージ部が、前記施療部に対して押圧マッサージを付与するエアバッグ部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
- 前記揺動支持部は、左右方向を向く揺動軸を介して前記マッサージ機構の左右側乃至は中途部を揺動自在に支持していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記マッサージ機構は、床面の上方に浮遊状態で位置する基盤体と、前記基盤体上に軸心が左右方向を向くように配備された回転軸と、前記基盤体上に配備されて前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、前記回転軸に配備され且つ前記回転軸の駆動力により施療部を挟み込む左右一対のマッサージ部材と、前記回転軸の回転力を前記左右一対のマッサージ部材による押圧マッサージ動作に変換する変換部と、を有している
ことを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。 - 前記揺動軸と前記回転軸が同一軸体からなることを特徴とする請求項5に記載のマッサージ機。
- 前記揺動支持部は、床面上に立設された支持部材であり、
前記マッサージ機構から左右方向に延設された前記回転軸の両端部のそれぞれを、前記支持部材により左右方向軸心回りに回転自在に支持することにより、前記マッサージ機構を揺動自在に支持することを特徴とする請求項6に記載のマッサージ機。 - 前記マッサージ機構を前後方向所定のマッサージ位置にて固定する位置決め機構を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記位置決め機構は、前記マッサージ機構の左右側乃至は中途部に配備されていて、
前記マッサージ機構の左右側乃至は中途部と、前記揺動支持部とを係合させることで、前記マッサージ機構を前後方向における所定位置にて揺動を停止可能とする構成とされていることを特徴とする請求項8に記載のマッサージ機。 - 前記施療部が、使用者の下肢であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記マッサージ機構が搭載される載置基盤体を有し、
前記載置基盤体上に駆動部が配備され、前記駆動部を左右方向に貫通するように設けられ且つ前記駆動部が発生する駆動回転力を伝達する回転軸を有し、前記回転軸にマッサージ部材が配設されていて、
前記回転軸を軸心回りに揺動させることで、前記マッサージ部材を前方水平姿勢から上方垂直姿勢へと変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。 - 前記位置決め機構は、駆動部の左右外側に固定状に設けられた位置決めリング体を有しており、
前記位置決めリング体の外周には、1個以上の位置決め凹部が形成されていると共に、マッサージ部材を覆うケース体の内壁面側には位置決めピンが設けられており、前記位置決めピンが、前記位置決め凹部のいずれかに嵌まり込むことで、マッサージ部材の姿勢が固定されるように構成されている
ことを特徴とする請求項11に記載のマッサージ機。
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