<第1実施形態>
図1(a)は、本実施形態の表示処理システムSの各構成を説明するための図である。図1(a)に示す通り、表示処理システムSは、管理用コンピュータ10、管理用ディスプレイ20、ポインティングディバイス30、管理用サーバ40、遊技機50および遊技用装置60を含んで構成される。以上の各構成要素は、各種の情報を通信可能に接続される。
遊技機50は、遊技媒体(遊技球、遊技メダル)を用いた遊技が可能である。遊技機50としては、例えば、パチンコ遊技機およびパチスロ遊技機が想定される。パチンコ遊技機では、遊技球を遊技媒体として用いた遊技が可能である。パチスロ遊技機では、遊技メダルを遊技媒体として用いた遊技が可能である。図1(a)に示す通り、複数の遊技機50がフロアFに設置される。また、フロアFにおいて、遊技用装置60が遊技機50の各々に対応して設置される。
遊技用装置60の各々は、当該遊技用装置60が対応する遊技機50に接続される。図1(a)に示す通り、遊技用装置60には、カード挿入口61、紙幣挿入口62および貸出ボタン63が設けられる。カード挿入口61には、会員カードCAおよびビジターカードCBの何れかが挿入可能である。以下において、会員カードCAおよびビジターカードCBを「カードC」と総称する場合がある。
会員カードCAは、予め定められた手続き(会員登録)をすることで、遊技者に付与される。例えば、遊技者の性別、誕生日および年齢を含む各種の情報を記載した書類を遊技場の管理者に提出した場合、当該遊技者に会員カードCAが付与される。なお、会員登録をする方法は、上述の例に限定されない。例えば、遊技者が自身の情報を特定の情報端末に入力することで、当該情報が遊技場に提供され、会員カードCAが付与される構成としてもよい。
会員カードCAを所持する遊技者は、遊技場に会員カードを持参する。遊技機50で遊技する場合、遊技者は、当該遊技機50に対応する遊技用装置60に会員カードCAを挿入して遊技をする。会員カードCAには、当該会員カードCAを所持する遊技者を特定可能な遊技者IDが記憶される。ビジターカードCBは、遊技場の店員により遊技用装置60に予め挿入される。
紙幣挿入口62には、紙幣が挿入可能である。紙幣が挿入された場合、当該紙幣の種類(金額)に応じて、残金情報が加算される。残金情報は、管理用サーバ40に記憶される。遊技用装置60の貸出ボタン63が操作される毎に、残金情報が使用され、遊技媒体が貸出される。例えば、パチンコ遊技機では、貸出ボタン63cが操作される毎に125個の遊技球が貸出される。ボタン63が操作され遊技媒体が貸出された場合、貸出された遊技媒体の個数に応じて管理用サーバ40の残金情報が減算される。例えば、パチンコ遊技機では、125個の遊技球が貸出された場合、残金情報から500円が減算される。
図1(b)は、フロアFにおける遊技用装置60および遊技機50の設置場所を説明するための図である。図1(b)は、フロアFを上方から見た場合を想定する。なお、フロアFには、遊技者が座る椅子等が設置されるが、図1(b)では省略して示す。また、各遊技機50には各遊技用装置60が対応して設けられるが、図1(b)では省略して示す。
図1(b)に示す通り、カウンター、精算機、自動販売機、トイレおよび休憩スペースを含む各種の設備がフロアFに設置される。精算機は、遊技者が遊技を中止する場合、上述の残金情報を精算するために設けられる。カウンターは、遊技者が獲得した遊技媒体を賞品と交換するために設けられる。
図1(b)に示す通り、フロアFには、各遊技機50が横方向または縦方向に配列される。本実施形態では、説明のため、カウンターから自動販売機を見た場合に、左側に位置する各遊技機50の集合をグループ1と言う。また、カウンターから見て正面側に位置する各遊技機50の集合をグループ2と言う。同様に、カウンターから見て右側に位置する各遊技機50の集合をグループ3と言う。
図1(a)に説明を戻す。図1(a)に示す通り、管理用サーバ40は管理室Kに設置される。遊技用装置60は、管理用サーバ40に各種の情報を送信する。例えば、遊技用装置60は、会員カードCAが挿入された場合、当該会員カードCAに記憶された遊技者IDを管理用サーバ40に送信する。
管理用サーバ40には、会員登録の際に遊技者から提供された各種の情報が遊技者ID毎に記憶される。以上の情報は、例えば、遊技場の管理者が管理用コンピュータ10を操作することで、管理用サーバ40に記憶される。
管理用コンピュータ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を具備する。ROMは、例えば、CPUが実行するプログラム(表示制御プログラム等)を記憶する。また、RAMは、CPUがプログラムを実行する際に参照する各種の情報を一時的に記憶する。なお、管理用コンピュータ10のプロセッサとしてCPUを採用したが、他のプロセッサ(例えばMPU(Micro Processing Unit))を採用してもよい。
管理用ディスプレイ20は、管理用コンピュータ10により制御され、各種の画像(例えば、後述の図6に示す分割画像Ga)を表示可能である。具体的には、管理用ディスプレイ20には、管理用コンピュータ10に実行させる処理を利用者が選択可能とするための指示画像GS(後述の図3参照)が表示される。管理用ディスプレイ20としては、液晶表示装置が好適に採用される。ただし、液晶表示装置以外を管理用ディスプレイ20として採用してもよい。
ポインティングディバイス30は、管理用ディスプレイ20に表示される指示画像GSを移動させるために操作される。図1(a)には、ポインティングディバイス30の一例であるマウスが示される。ただし、ポインティングディバイス30として他のディバイスを採用してもよい。例えば、タッチパッドをポインティングディバイス30として採用してもよい。
以下において、指示画像GSを移動させるための操作(例えば、マウスドラッグ)を単に「移動操作」と言う場合がある。また、ポインティングディバイス30は、指示画像GSが位置するポイントを選択するために操作(例えば、マウスクリック)される。以下において、指示画像GSが位置するポイントを選択するために操作を単に「選択操作」と言う場合がある。
図2は、本実施形態の表示処理システムSの機能ブロック図である。表示処理システムSは、表示処理装置100、表示装置200、操作装置300および情報記憶装置400を含んで構成される。上述のCPUがプログラムを実行することで、各機能が実現される。具体的には、上述の管理用コンピュータ10が表示処理装置100として機能する。また、管理用ディスプレイ20が表示装置200として機能し、ポインティングディバイス30が操作装置300として機能し、管理用サーバ40が情報記憶装置400として機能する。
情報記憶装置400は、遊技機50および遊技用装置60と接続され、各種の情報を記憶する。例えば、上述した会員の情報および各遊技機50の遊技状態等を特定可能な情報(以下「遊技者情報」という)が記憶される。遊技者情報は、表示装置200により表示可能である。
図2に示す通り、表示処理装置100は、表示制御部101、操作受付部102および分割領域設定部103を含んで構成される。表示制御部101は、各種の画像を表示装置200に表示させる。例えば、表示制御部101は、上述の指示画像GSを表示装置200に表示させる。また、表示制御部101は、分割前画像GN(後述の図3(a)参照)、分割中画像GM(後述の図3(b)および図5参照)、分割後画像Gm(後述の図6参照)を表示装置200に表示させる。
操作受付部102は、操作装置300からの各種の操作を受付ける。例えば、指示画像GSが位置するポイントを選択するための選択操作、および、指示画像GSを移動させるための移動操作を操作受付部102は受付ける。
詳細には後述するが、分割中画像GMは、フロア画像Gfを含む(図3(b)参照)。表示処理装置100の分割領域設定部103は、分割中画像GMが表示される期間において、操作受付部102が受付けた選択操作および移動操作の態様に応じて、フロア画像Gfの一部を一の分割領域として設定可能である。フロア画像Gfのうち分割領域として設定された領域は、分割後画像Gmにおいて拡大して表示される(図6参照)。
図3(a)は、表示装置200に表示される分割前画像GNの模擬図である。図3(a)に示す通り、分割前画像GNには上述の指示画像Gsが表示される。指示画像Gsは、図3(a)に示す通り、矢印を表す画像である。ただし、他の形状の画像を指示画像Gsとして採用してもよい。また、分割前画像GNには、フロア画像Gfが表示される。フロア画像Gfは、複数の単位画像Gtおよび複数の設備画像G(u〜z)を含んで構成される。
単位画像Gtの各々は、遊技場のフロアFに設置された遊技機50(遊技用装置60)の各々に対応する。本実施形態では、一の単位画像Gtおよび他の単位画像Gtのフロア画像Fにおける位置関係は、当該一の単位画像Gtに対応する遊技機50および当該他の単位画像Gtに対応する遊技機50のフロアFにおける実際の位置関係と同じである。
単位画像Gtが選択操作された場合、当該単位画像Gtに対応する遊技機50に関する情報が表示装置200に表示される。例えば、遊技者が会員カードCAを使用して遊技している場合、当該遊技者の遊技者情報が表示装置200に表示される。図3(a)では省略されるが、単位画像Gtが対応する遊技機50の台番号が当該単位画像Gtに表示される。ただし、単位画像Gtが台番号を表示しない構成としてもよい。
複数の設備画像G(u〜z)は、カウンターに対応する設備画像Gu、休憩スペースに対応する設備画像Gv、出入口に対応する設備画像Gw、自動販売機に対応する設備画像Gx、トイレに対応する設備画像Gyおよび精算機に対応する設備画像Gzを含む。本実施形態では、一の設備画像Gおよび他の設備画像Gのフロア画像Fにおける位置関係は、当該一の設備画像Gに対応する設備および当該他の設備画像Gに対応する設備のフロアFにおける実際の位置関係と同じである。また、設備画像Gおよび単位画像Gtのフロア画像Fにおける位置関係は、当該設備画像Gに対応する設備および当該単位画像Gtに対応する遊技機50のフロアFにおける実際の位置関係と同じである。
図3(a)に示す通り、分割前画像GNには、遊技者が遊技をしている遊技機50の台数が表示される。図3(a)の具体例では、フロアFに設置された150台の遊技機50のうち62台で遊技がされている場合を想定する。また、分割前画像GNには、分割開始画像Gb1が表示される。操作装置300が操作され、指示画像Gsが分割開始画像Gb1まで移動し、選択操作(マウスクリック)がされた場合、分割中画像GMが表示装置200に表示される。
ところで、フロアFに設置された遊技機50が多いほどフロア画像Gfに表示される単位画像Gtの個数も多くなる。したがって、フロアFに設置された遊技機50の台数によっては、フロア画像Gfに表示される単位画像Gtの個数が過多になり、フロア画像Gfの表示が煩雑になる不都合が想定される。以上の場合、注目すべき単位画像に注目し難くなる。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、フロア画像Gfに表示される全ての単位画像Gtのうちの一部を抜粋して分割画像Gaに表示可能とした。以上の分割画像Gaによれば、フロア画像Gfに全ての単位画像Gtを表示する構成と比較して、一の画面に表示される単位画像Gtの個数が少なくなる。したがって、一の画面に表示される単位画像Gtが過多になる不都合が抑制できる。以上の構成について、以下で詳細に説明する。
図3(b)は、分割中画像GMの模擬図である。上述した通り、分割前画像GNの分割開始画像Gb1が選択操作された場合に分割中画像GMが表示装置200に表示される。分割中画像GMには、分割前画像GNと同様に、複数の単位画像Gtおよび複数の設備画像G(u〜z)を含むフロア画像Gfが表示される。図3(b)に示す通り、分割中画像GMは、分割終了画像Gb2を含む。分割終了画像Gb2が操作された場合、分割後画像Gm(図6参照)が表示装置200に表示される。
表示処理装置100の利用者(例えば遊技場の管理者)は、分割中画像GMが表示される期間において、操作装置300により選択操作および移動操作をすることで、フロア画像Gfにおける任意の領域を分割領域として設定できる。本実施形態では、説明のため、1個の分割領域を設定するための一連の選択操作および移動操作を「分割領域設定操作」と言う場合がある。利用者は、分割領域設定操作を繰り返すことで、フロア画像Gfに複数の分割領域を設定することができる(後述の図5参照)。
図4(a)から図4(c)は、分割領域設定操作(選択操作および移動操作)の具体例を説明するための図である。図4(a)から図4(c)では、分割中画像GMのフロア画像Gfのうち上述のグループ1(図1(b)参照)の各単位画像Gtの近傍の領域が表示され、他の領域は省略して示される。本実施形態では、説明のため、指示画像Gsのうち矢印の先端をポイントPxと言う。ポイントPxが位置する領域が選択操作される。
図4(a)から図4(c)の具体例では、フロア画像Gfの各単位画像Gtのうちグループ1の各単位画像Gtを含む分割領域が設定される場合を想定する。以上の場合、まず、図4(a)に示す領域R1、領域R2、領域R3、および、領域R4の何れかに指示画像GsのポイントPx(先端)を移動させる。
図4(a)に示す通り、領域R1は、グループ1の各単位画像Gtのうち最も上側に位置する単位画像Gtより上側の領域であり、且つ、グループ1の各単位画像Gtのうち最も左側に位置する単位画像Gtより左側の領域である。また、領域R2は、グループ1の各単位画像Gtのうち最も下側に位置する単位画像Gtより下側の領域であり、且つ、グループ1の各単位画像Gtのうち最も右側に位置する単位画像Gtより右側の領域である。
領域R3は、グループ1の各単位画像Gtのうち最も上側に位置する単位画像Gtより上側の領域であり、且つ、グループ1の各単位画像Gtのうち最も右側に位置する単位画像Gtより右側の領域である。また、領域R4は、グループ1の各単位画像Gtのうち最も下側に位置する単位画像Gtより下側の領域であり、且つ、グループ1の各単位画像Gtのうち最も左側に位置する単位画像Gtより左側の領域である。領域R1、領域R2、領域R3、および、領域R4には単位画像Gtが位置しない。
領域R1、領域R2、領域R3、および、領域R4の何れかにポイントPxを移動させた後に、利用者はマウスクリック(選択操作)をする。図4(a)の具体例では、マウスクリックをしたポイントPsが領域R1に位置する場合を想定する。利用者はマウスクリックをした後に、指示画像Gsを移動させる。具体的には、操作装置300のマウスクリックを維持した状態(ボタンを押下したままの状態)でマウスドラッグ(移動操作)をする。
図4(b)は、移動操作の途中で表示装置200に表示される各画像を説明するための図である。グループ1の各単位画像Gtを含む分割領域を設定する場合であって、領域R1で選択操作した場合(ポイントPsが領域R1に位置する場合)、指示画像Gsを領域R2へ移動させる。図4(b)に示す通り、選択操作をした後に移動操作をした場合、分割領域画像Grが表示装置200に表示される。
分割領域画像Grは、選択操作をしたポイントPsおよび指示画像GsのポイントPxを端点とする線分が対角線になる略矩形の画像である。指示画像GsのポイントPxは、移動操作に応じて移動する。以上の構成では、分割領域画像Grの形状は、指示画像Gsの移動に応じて変化する。
本実施形態では、分割領域画像Grの外縁で囲まれた領域を分割領域として設定可能である。したがって、利用者は、分割領域に含めたい単位画像Gtの全てが分割領域画像Grの内側に位置するように、指示画像Gsの移動操作をする。例えば、領域R1で選択操作した後に、指示画像GsのポイントPxを領域R2まで移動させた場合、グループ1の各単位画像Gtが分割領域画像Grの外縁で囲まれた状態になる。
図4(c)は、分割領域が設定された直後に表示装置200が表示する各画像の模擬図である。本実施形態では、移動操作(マウスドラッグ)がされ、その後、マウスクリックを解除する操作(マウスドロップ)をした場合(移動操作が終了した場合)、分割領域が設定される。具体的には、移動操作をした後にマウスドロップがされた時点において、分割領域画像Grの外縁で囲まれた領域が分割領域として設定される。
上述した通り、移動操作の途中では、分割領域画像Grは、ポイントPsおよびポイントPxを端点とする線分が対角線になる略矩形の画像であり、ポイントPxの移動に応じて形状が変化する。移動操作が終了した時点におけるポイントPxの位置をポイントPeとした場合、分割領域画像Grの形状(外縁の位置)は、ポイントPsおよびポイントPxを端点とする線分が対角線となる略矩形で固定される。
図4(c)に示される通り、分割領域が設定された場合、当該分割領域が特定の色彩で表示される。以上の構成によれば、フロア画像Gfにおいて、分割領域として設定されていない領域と分割領域として設定された領域とを区別して把握し易いという利点がある。ただし、分割領域が特定の色彩で表示されない構成としてもよい。
以上が分割領域設定操作(選択操作、移動操作)の一例である。なお、図4(a)から図4(c)の具体例では、グループ1の各単位画像Gtを含む分割領域を設定するための分割領域設定操作の一例として、選択操作がされたポイントPsが領域R1に位置し、移動操作が終了したポイントPeが領域R2に位置する場合を示した。しかし、ポイントPsが領域R3に位置し、ポイントPeが領域R4に位置する分割領域設定操作であっても、グループ1の各単位画像Gtを含む分割領域が設定される。
また、ポイントPsが領域R2に位置し、ポイントPeが領域R1に位置する分割領域設定操作であっても、グループ1の各単位画像Gtを含む分割領域が設定される。同様に、ポイントPsが領域R4に位置し、ポイントPeが領域R3に位置する分割領域設定操作であっても、グループ1の各単位画像Gtを含む分割領域が設定される。
以上の通り、本実施形態では、指示画像Gs(指示子)が位置するフロア画像Gfにおけるポイントを選択するための選択操作(例えばマウスクリック)、および、指示画像Gsを移動させるための移動操作(例えばマウスドラッグ)の態様に応じて、フロア画像Gfの一部を一の分割領域として設定可能である。したがって、比較的簡単な操作で、任意の分割領域を直感的に設定可能であるという利点がある。
図5は、分割領域が設定された後の分割中画像GMの模擬図である。本実施形態では、分割中画像GMが表示される期間において、分割領域設定操作を繰り返すことで、フロア画像Gfに複数の分割領域を設定できる。
図5の具体例では、設備画像Gu(カウンター)から見て左側のグループ1の各単位画像Gtが位置する分割領域(以下「分割領域B1」)、設備画像Guから見て正面側のグループ2の各単位画像Gtが位置する分割領域(以下「分割領域B2」)、および、設備画像Guから見て右側のグループ3の各単位画像Gtが位置する分割領域(以下「分割領域B3」)が設定された場合を想定する。
図5に示す通り、分割領域B1、分割領域B2および分割領域B3は、互いに異なる色彩で表示される。以上の構成によれば、各分割領域が別々の領域として認識し易いという利点がある。ただし、各分割領域が共通の色彩で表示される構成としてもよい。
図5から把握される通り、分割領域B2には各単位画像Gtに加え、自動販売機に対応する設備画像Gxおよびトイレに対応する設備画像Gyが含まれる。詳細には後述するが、分割領域に設備画像G(u〜z)が含まれる場合、当該分割領域に含まれる各単位領域Gtに加え当該設備画像が分割画像Ga(図6(b)参照)に表示される。
ところで、選択操作がされたポイントPsおよび移動操作が終了したポイントPeの位置によっては、単位画像Gtの一部が分割領域に含まれ、該単位画像Gtの他の一部が当該分割領域に含まれない場合がある。以上の場合、当該単位画像Gtは、分割画像Gaに表示されない。同様に、設備画像G(u〜z)の一部が分割領域に含まれ、該設備画像Gの他の一部が当該分割領域に含まれない場合がある。以上の場合、当該設備画像Gは、分割画像Gaに表示されない。
例えば、図5の具体例では、精算機に対応する設備画像Gzの一部が分割領域B2に含まれ、該設備画像Gzの他の一部が分割領域B2に含まれない。以上の場合、分割領域B2を表示する分割画像Gaに設備画像Gzは表示されない。ただし、一部が分割領域に含まれる画像が分割画像Gaに表示される構成としてもよい。また、以上の構成において、分割領域に一部のみが含まれる画像について、分割画像Gaでは当該画像の当該一部のみが表示される構成としてもよい。また、分割領域に一部のみが含まれる画像について、分割画像Gaでは当該画像の全体が表示される構成としてもよい。
図5に示す通り、分割領域B1の上下方向の長さはLtである。図5の具体例では、分割領域B1の上下方向の長さLtは、分割領域B1の左右方向の長さより長い。また、図5に示す通り、分割領域B2の左右方向の長さはLyである。図5の具体例では、分割領域B2の左右方向の長さLyは、分割領域B2の上下方向の長さより長い。
図6(a)および図6(b)は、分割後画像Gmの模擬図である。分割後画像Gmは、上述の分割中画像GMの分割終了画像Gb2が操作された場合に表示装置200に表示される。また、分割後画像Gmは、上述の分割画像Gaを表示する。
図6(a)および図6(b)の具体例では、上述の図5の具体例と同様に、グループ1の各単位画像Gtを含む分割領域B1、グループ2の各単位画像Gtを含む分割領域B2、および、グループ3の各単位画像Gtを含む分割領域B3が分割中画像GMに設定された場合を想定する。以上の場合、分割領域B1を表示する分割画像Ga1、分割領域B2を表示する分割画像Ga2、および、分割領域B3を表示する分割画像Ga3(図示略)が分割後画像Gmに切替えて表示可能である。
図6(a)および図6(b)に示す通り、分割後画像Gmは、分割画像Ga(1、2)に加え、複数の領域選択画像Gk(1〜3)、稼働表示画像Gjおよび指示画像Gsを含む。稼働表示画像Gjは、各分割領域に設置された遊技機50(遊技用装置60)の台数、および、当該分割領域の遊技機50のうち遊技者が遊技している遊技機50の台数を表示する。例えば、図6(a)および図6(b)の具体例では、分割領域B1(グループ1)に合計で45台の遊技機が設置される。また、分割領域B1で遊技されている遊技機50の台数は20台である。また、稼働表示画像Gjは、フロアFに設置された遊技機50の合計台数、および、フロアFの遊技機50のうち遊技者が遊技している遊技機50の合計台数を表示する。
分割後画像Gmには、分割中画像GMで設定された複数の分割領域と同数の領域選択画像Gkが表示される。複数の領域選択画像Gkは、分割中画像GMのフロア画像Gfに設定された分割領域の各々に対応する。また、領域選択画像Gkは指示画像Gsにより選択操作が可能である。
領域選択画像Gkの選択操作がされた場合、当該領域選択画像Gkに対応する分割領域を表示する分割画像Gaが表示される。図6(a)および図6(b)の具体例では、分割領域B1に対応する領域選択画像Gk1、分割領域B2に対応する領域選択画像Gk2、および、分割領域B3に対応する領域選択画像Gk3が表示される。
図6(a)は、領域選択画像Gk1が選択操作された場合の分割後画像Gmの模擬図である。領域選択画像Gk1が選択操作された場合、分割領域B1を表示する分割画像Ga1が分割後画像Gmに表示される。本実施形態では、分割領域と当該分割領域を表示する分割画像Gaとでは、アスペクト比(短辺と長辺との長さの比率)が略等しい。
分割画像Gaは、上下方向の辺が左右方向の辺より長い場合(縦長の矩形の場合)、上下方向の長さがLTに表示される。例えば、図6(a)に示す通り、分割画像Ga1は縦長の矩形である。したがって、分割画像Ga1の上下方向の辺の長さはLTになる。
上述した通り、フロア画像Gfにおける分割領域B1の上下方向の長さはLtである。したがって、分割領域B1は、フロア画像Gfから分割画像Ga1に表示する画像が切替えられた場合、上下方向の長さがLtからLTに変化する。
図5および図6(a)から理解される通り、フロア画像Gfと比較して、分割後画像Gmでは表示する単位画像Gtおよび設備画像G(u〜z)の個数が少ない。以上の構成では、フロア画像Gfにおける分割領域B1の長辺の長さLtと比較して、分割後画像Gmにおける分割画像Ga1の長辺の長さLTは長くできる。
上述した通り、分割領域と当該分割領域を表示する分割画像Gaとではアスペクト比が略等しいため、分割画像Gaの長辺がフロア画像Gfにおける分割領域の長辺より長い場合、分割画像Gaの短辺はフロア画像Gfにおける分割領域の短辺より長くなる。以上の構成によれば、フロア画像Gfにおける分割領域B1は、分割画像Ga1において拡大して表示される。したがって、フロア画像Gfより分割画像Ga1では、分割領域B1の視認性を向上させることができる。
図6(b)は、領域選択画像Gk2が選択操作された場合の分割後画像Gmの模擬図である。領域選択画像Gk2が選択操作された場合、分割領域B2を表示する分割画像Ga2が分割後画像Gmに表示される。
分割画像Gaは、左右方向の辺が上下方向の辺より長い場合(横長の矩形の場合)、左右方向の長さがLYに表示される。例えば、図6(b)に示す通り、分割画像Ga2は横長の矩形である。したがって、分割画像Ga2の左右方向の辺の長さはLYになる。上述した通り、フロア画像Gfにおける分割領域B2の左右方向の長さはLyである。したがって、分割領域B2は、フロア画像Gfから分割画像Ga2に表示する画像が切替えられた場合、左右方向の長さがLyからLYに変化する。
上述した通り、フロア画像Gfと比較して、分割後画像Gmでは表示する単位画像Gtおよび設備画像G(u〜z)の個数が少ない。以上の構成では、フロア画像Gfにおける分割領域B2の長辺の長さLyと比較して、分割後画像Gmにおける分割画像Ga2の長辺の長さLYは長くできる。また、上述した通り、分割領域と分割画像Gaとではアスペクト比が略等しいため、分割画像Gaの長辺がフロア画像Gfにおける分割領域の長辺より長い場合、分割画像Gaの短辺はフロア画像Gfにおける分割領域の短辺より長くなる。以上の構成によれば、フロア画像Gfにおける分割領域B2は、分割画像Ga2において拡大して表示される。したがって、フロア画像Gfより分割画像Ga2では、分割領域B2の視認性を向上させることができる。
以上の説明から理解される通り、本実施形態では、フロア画像Gfの一部の分割領域Bを分割画像Gaとして抜粋して分割後画像Gmに表示するため、分割画像Gaでは当該分割領域Bを拡大して表示することができる。以上の構成によれば、分割画像Gaに表示することで分割領域Bの視認性を向上させることができる。
なお、分割画像Gaの大きさは以上の具体例に限定されない。例えば、分割後画像Gmにおいて稼働表示画像Gjを省略し、且つ、分割画像Gaの長さLYを図6(b)の具体例より長くしてもよい。以上の構成では、図6(b)の具体例と比較して、分割画像Gaをより大きくすることができる。すなわち、分割画像Gaにおいて分割領域Bをより拡大して表示することができる。
図7は、分割領域設定中処理のフローチャートである。分割領域設定中処理は、表示処理装置100により実行される。表示処理装置100は、上述の分割中画像GMが表示される期間において、分割領域設定中処理を実行する。
図7に示す通り、表示処理装置100は、分割領域設定中処理を開始すると、フロア画像Gf(上述の図3参照)の何れかのポイントで選択操作(マウスクリック)がされたか否かを判定する(S101)。選択操作がされていないと判断した場合(S101:NO)、表示処理装置100は、ステップS105に処理を進める。一方、選択操作がされたと判断した場合(S101:YES)、表示処理装置100は、移動操作時処理(S102)へ移行する。
移動操作時処理において、表示処理装置100は、分割領域画像Grをフロア画像Gfに表示させる。具体的には、表示処理装置100は、上述のステップS101で選択操作されたポイント、および、指示画像Gsの先端を両端とする線分が対角線となる分割領域画像Grを表示させる(上述の図4(b)参照)。
表示処理装置100は、移動操作が終了したか否か(マウスドロップがされたか否か)を判定する(S103)表示処理装置100は、移動操作が継続していると判断した場合(S103:NO)、上述の移動操作時処理を繰返し実行する。一方、移動操作が終了したと判断した場合(S103:YES)、表示処理装置100は、分割領域設定処理(S104)に移行する。
分割領域設定処理において、表示処理装置100は、分割領域画像Grの内側の領域を分割領域として設定する。また、表示処理装置100は、分割領域設定処理において、分割領域として設定した領域を特定の色彩で表示する(上述の図4(c)参照)。以上の説明から理解される通り、上述のステップS101からステップS104により、1個の分割領域がフロア画像Gfに設定される。
分割領域設定処理を実行した後に、表示処理装置100は、分割終了画像Gb2(図6参照)が操作されたか否かを判定する(S105)。分割終了画像Gb2が操作されていないと判断した場合(S105:NO)、表示処理装置100は、上述のS101からステップS104を繰返し実行する。以上の構成では、分割中画像GMが表示される期間において、複数個の分割領域を設定可能である。分割終了画像Gbが選択操作されたと判断した場合(S105:NO)、表示処理装置100は、分割領域設定中処理を終了する。
<第2実施形態>
本発明の他の実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8(a)および図8(b)は、第2実施形態の構成を説明するための図である。図8(a)は、分割前画像GNおよび分割中画像GNに表示されるフロア画像Gfの概念図である。図8(a)に示す通り、第2実施形態のフロア画像Gfには、第1実施形態のフロア画像Gfと同様に、遊技場に設置された各遊技用装置60に対応する各単位画像Gtが表示される。第2実施形態では、予め定められた表示面積で単位画像Gtの各々がフロア画像Gfに表示される。
図8(a)には、表示装置200の画面で表示可能な領域Rが示される。図8(a)から理解される通り、第2実施形態におけるフロア画像Gfは領域Rより広い。したがって、フロア画像Gfに配置された各単位画像Gtを表示装置200で一度に表示することはできない。第2実施形態では、操作装置300を操作(例えばスクロール操作)することで、領域Rで表示されるフロア画像Gfの位置を変更可能である。
上述の第1実施形態では、利用者の選択操作および移動操作に応じて、分割領域が設定された。第2実施形態では、予め定められた分割条件が成立した場合、分割領域が自動的に設定される。具体的には、第2実施形態の表示処理装置100は判定部を備える。以上の判定部は、フロア画像が分割条件を満たすか否かを判定する。分割条件を満たすと判定部が判断した場合、フロア画像Gfに分割領域が自動的に設定される。
分割領域が自動的に設定される分割条件は、適宜に設定できる。例えば、図8(a)の具体例の様に、表示装置200の画面(領域R)よりフロア画像Gfが大きい場合、分割条件が満たされる構成が考えられる。また、フロア画像Gfに配置される単位画像Gtの合計個数が閾値(例えば100個)より多い場合、分割条件が満たされる構成としてもよい。さらに、フロア画像Gfに配置される単位画像Gtおよび設備画像Gの合計個数が閾値より多い場合、分割条件が満たされる構成としてもよい。
第2実施形態において、分割領域が自動的に設定される場合、当該分割領域の位置は、予め定められた規則に沿って決定される。例えば、第2実施形態では、予め定められた距離(以下「距離dz」という)より近い位置に表示される各単位領域Gtは、互いに共通の分割領域に含まれるように、フロア画像Gfに分割領域が設定される。
図8(a)の具体例では、例えば、単位画像Gt1および単位画像Gt2の様に、互いに隣接する各単位画像Gtは、共通の分割領域に含まれる。また、図8(a)の具体例では、単位画像Gt3から単位画像Gt4までの距離dxが距離dzより小さい場合を想定する。以上の場合、単位画像Gt3および単位画像Gt4は、共通の分割領域に含まれる。また、単位画像Gt5から単位画像Gt6までの距離dyが距離dzより大きい場合を想定する。以上の場合、単位画像Gt5および単位画像Gt6は、別々の分割領域に含まれる。
図8(b)は、上述の図8(a)のフロア画像Gfに自動的に設定された分割領域を説明するための図である。上述の規則に沿って図8(a)のフロア画像Gfに自動的に分割領域を設定した場合、図8(b)に示す様に3個の分割領域が設定される。フロア画像Gfに設定された各分割領域は、別々の分割画像Gaにおいて個別に表示装置200に表示される(第1実施形態と同様)。
なお、分割領域を設定するための規則は、上述した例に限定されない。例えば、フロア画像Gfが自動的にN等分(Nは2以上の正数)され、N等分されたフロア画像Gfの各々が分割領域として設定される構成としてもよい。また、遊技性および演出性が相違する複数種類の遊技機50が遊技場に設置される場合、同じ種類の遊技機50が同じ分割領域に含まれるように、分割領域が自動的に設定される構成としてもよい。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述の各形態において、分割領域を設定する際に表示される指示画像Gsおよび分割領域画像Grは、適宜に変更してもよい。
図9(a−1)から図9(a−3)は、変形例における指示画像Gsおよび分割領域画像Grを説明するための図である。図9(a−1)から図9(a−3)には、フロア画像Gfに配置される各単位画像Gtの一部が示される。具体的には、フロア画像Gfに配置された各単位画像Gtのうち、グループaに含まれる各単位画像Gtおよびグループbに含まれる各単位画像Gtが示される。図9(a−1)に示す通り、グループaの各単位画像Gtは、上下方向に配列された各単位画像Gtおよび左右方向に配列された各単位画像Gtを含む。また、グループbの各単位画像Gtは、グループaの各単位画像Gtに近接して配置される。
図9(a−1)に示す通り、当該変形例における指示画像Gsは、中心から上方向に延びる部分、中心から下方向に延びる部分、中心から右方向に延びる部分、および、中心から左方向に延びる部分を含む画像である。以下、説明のため、指示画像Gsの中心をポイントPxという。利用者が選択操作をした場合、ポイントPxが位置するフロア画像Gfのポイントが選択される。
図9(a−2)は、当該変形例における、分割領域が設定される途中を説明するための図である。図9(a−2)の具体例では、ポイントPs1で選択操作(マウスクリック)がされた場合を想定する。また、ポイントPs1で選択操作された後に、ポイントPs2へ指示画像Gsが移動する様に移動操作(マウスドラッグ)された場合を想定する。さらに、ポイントPs2で移動操作が終了(マウスドロップ)した場合を想定する。
以上の場合、図9(a−2)に示す通り、ポイントPs1およびポイントPs2を端点とする線分の分割領域画像Grが表示される。また、前回の移動操作が終了したポイントPs2を選択操作し、再度移動操作をすることで、分割領域画像Grを延長することができる。
図9(a−2)の具体例では、ポイントPs2を選択操作した後に、ポイントPs3の方向へ指示画像Gsが移動する途中が示される。以上の場合、ポイントPs1およびポイントPs2を端点とする線分に加え、ポイントPs2からポイントPs3の方向に向かう線分が分割領域画像Grとして表示される。当該変形例では、移動操作を終了したポイントPeが選択操作を最初にしたポイントPs(図9の例ではポイントPs1)と一致する場合、分割領域画像Grで囲まれる領域が分割領域として設定される。
図9(a−3)の具体例では、ポイントPs1で選択操作され、ポイントPs2で移動操作が終了し、ポイントPs2で選択操作され、ポイントPs3で移動操作が終了し、ポイントPs3で選択操作され、ポイントPs4で移動操作が終了し、ポイントPs5で選択操作され、ポイントPs6で移動操作が終了し、ポイントPs6で選択操作され、ポイントPs1で移動操作が終了した場合を想定する。以上の具体例では、図9(a−3)に示す通り、グループaの各単位画像Gtが内側に位置する分割領域画像Grが表示され、グループaの各単位画像Gtが含まれる分割領域が設定される。
ところで、仮に分割領域が四角形に限られる構成を想定する。以上の構成では、グループaの全ての単位領域Gtを含む分割領域を設定する場合、グループbの単位領域Gtが当該分割領域に含まれてしまう不都合がある。図9(a−1)から図9(a−3)の変形例によれば、分割領域の外縁の形状の自由度が高いため、上述の不都合が抑制されるという利点がある。
図9(b−1)から図9(b−3)は、他の変形例における指示画像Gsおよび分割領域画像Grを説明するための図である。図9(b−1)から図9(b−3)には、フロア画像Gfに配置される各単位画像Gtの一部が示される。具体的には、フロア画像Gfに配置された各単位画像Gtのうち、グループcに含まれる各単位画像Gtが示される。図9(b−1)に示す通り、グループcの各単位画像Gtは、略円状に配置される。
図9(b−2)は、分割領域が設定される途中を説明するための図である。図9(b−2)の具体例では、ポイントPsで選択操作(マウスクリック)がされた場合を想定する。また、ポイントPsで選択操作された後に、ポイントPeへ指示画像Gsが移動する様に移動操作(マウスドラッグ)された場合を想定する。
図9(b−2)に示す通り、当該変形例における分割領域画像Grは略円形である。具体的には、分割領域画像Grは、選択操作がされたポイントPsおよび指示画像GsのポイントPxを両端とする線分が直径となる円である。以上の構成では、移動操作によりポイントPxがポイントPsから離れるほど、分割領域画像Grは大きく表示される。
図9(b−3)は、当該変形例において、移動操作が終了した直後を説明するための図である。図9(b−3)の具体例では、ポイントPsで選択操作され、ポイントPeで移動操作が終了(マウスドロップ)した場合を想定する。以上の図9(b−3)の具体例では、グループcの各単位画像Gtが分割領域画像Grの内側に位置する。以上の場合、グループcは、共通の分割領域に含まれる。
以上の通り、分割領域画像Grとしては、第1実施形態の図4に示した分割領域画像Gr、図9(a−1)から図9(a−3)に示した分割領域画像Gr、および、図9(b−1)から図9(b−3)に示した分割領域画像Grが考えられる。なお、他の分割領域画像Grを採用してもよい。
また、分割領域を規定する分割領域画像Grを複数種類から選択可能な構成としてもよい。例えば、図9(a−1)に示したグループbの各単位画像Gtが含まれる分割領域を規定する場合、図4で示した分割領域画像Grにより分割領域を規定する。その後、図9(a−1)に示したグループaの各単位画像Gtが含まれる分割領域を規定する場合、図9で示した分割領域画像Grにより分割領域を規定する。
ところで、図9(a−1)に示したグループbの各単位画像Gtが含まれる分割領域を規定する場合、図9で示した分割領域画像Grにより分割領域を規定することも可能である。しかし、図9で示した分割領域画像Grにより分割領域を規定する場合、図4で示した分割領域画像Grにより分割領域を規定する場合と比較して、選択操作および移動操作の回数が多くなる。利用者は、分割領域として設定したい領域の形状を考慮して分割領域画像Grを適宜に切替えることで、分割領域として設定する領域の形状の自由度を向上させつつ、選択操作および移動操作の回数を最小にすることができる。
(2)上述の各形態では、1の単位画像Gtが1の分割領域に含まれる構成を例示した。しかし、1の単位画像Gtが複数の分割領域に含まれる構成としてもよい。例えば、フロア画像Gfに分割領域画像Grを表示する場合、1個の単位画像Gtが複数の分割領域画像Grの内側に位置する様に、各分割領域画像Grを規定する。以上の構成では、複数の分割領域に含まれる単位画像Gtは、複数の分割画像において表示される。
(3)上述の第1実施形態では、選択操作および移動操作の態様によっては、何れの分割画像領域Grの内側にも位置しない単位画像Gt(以下「余り単位画像Gt」という)が存在し得る。以上の場合において、余り単位画像Gtの扱いは適宜に設定できる。例えば、余り単位画像Gtは分割後画像Gmの分割画像Gaに表示されない構成としてもよい。また、余り単位画像Gtが生じた場合、当該余り単位画像Gtに最も近接する単位画像Gtの分割領域に当該余り単位画像Gtが自動的に含まれる構成としてもよい。さらに、余り単位画像Gtが生じた場合、当該余り単位画像Gtが含まれる分割領域が自動的に設定される構成としてもよい。
(4)上述の各形態において、一旦設定された分割領域の変更(修正)が可能な構成が好適である。例えば、分割後画像Gmにおいて、分割修正ボタンを表示する。分割修正ボタンが選択操作された場合、分割領域の設定が解除され、分割中画像GMが再度表示装置200に表示される構成が考えられる。
(5)上述の各形態において、分割領域が設定された後の期間において、全ての単位画像Gtを表示するフロア画像Gfが表示可能な構成としてもよい。例えば、分割領域が設定された後の期間において、分割後画像Gmに加え、上述の図5に示す様な分割中画像GMを表示装置200に切替えて表示可能な構成が好適である。
本発明の表示処理装置は、例えば以下の表示処理装置である。
本発明の第1態様の表示処理装置は、遊技場に設置された複数の遊技用装置60の各々に対応する複数の単位画像Gtを配置したフロア画像Gf、および、フロア画像Gfを移動可能な指示子(指示画像Gs)を表示装置200に表示させる表示処理装置100であって、指示子が位置するフロア画像GfにおけるポイントPsを選択するための選択操作(例えばマウスクリック。図4(a)参照)、および、指示子を移動させるための移動操作(例えばマウスドラッグ。図4(b)参照)を受付ける操作受付手段102と、選択操作および移動操作に応じて規定されるフロア画像の一部(図4(c)のGrの内側の領域)を分割領域として設定可能な分割領域設定手段103と、複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示する分割画像Gaを表示可能である表示制御手段101とを具備する。
以上の構成によれば、フロア画像に表示された複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示することができる。したがって、分割領域内に含まれる単位画像が抜粋して表示されない構成と比較して、当該単位画像に注目し易くなる。
また、本発明の第1態様によれば、指示子が位置するフロア画像におけるポイントを選択するための選択操作(例えばマウスクリック)、および、指示子を移動させるための移動操作(例えばマウスドラッグ)の態様に応じて、フロア画像の一部を分割領域として設定可能である。したがって、直感的且つ簡単な操作で、任意の分割領域が設定可能になるという利点がある。
本発明の第2態様の表示装置は、遊技場に設置された複数の遊技用装置の各々に対応する複数の単位画像を配置したフロア画像を表示装置に表示させる表示処理装置であって、フロア画像が予め定められた分割条件を満たすか否かを判定する判定手段と、フロア画像が分割条件を満たす場合、フロア画像の一部を分割領域として自動的に設定可能な分割領域設定手段と(図8参照)、複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示する分割画像を表示可能である表示制御手段とを具備する。
以上の構成によれば、上述の第1態様と同様に、フロア画像に表示された複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像が抜粋して表示され、分割領域内に含まれる単位画像が抜粋して表示されない構成と比較して、当該単位画像に注目し易くなる。また、本発明の第2態様によれば、フロア画像の一部が分割領域として自動的に設定されるため、分割領域を設定する操作が省略できるという利点がある。
本発明の第1態様および第2態様の好適な態様として、表示制御手段は、フロア画像のうち分割領域を、分割画像において拡大して表示させる。以上の構成によれば、例えば分割画像において分割領域が拡大して表示されない構成と比較して、分割画像における分割領域の視認性が向上する。
本発明の第1態様および第2態様の好適な態様として、分割領域設定手段は、フロア画像の一部を第1分割領域として設定可能であるとともに、フロア画像の他の一部を第2分割領域として設定可能であり、表示制御手段は、第1分割領域に位置する単位画像を表示する第1分割画像を表示可能であるとともに、第2分割領域に位置する単位画像を表示する第2分割画像を第1分割画像に替えて表示可能である。以上の構成によれば、フロア画像に表示された複数の単位画像から第1分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示可能であるとともに、第2分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示可能である。
以上の課題を解決するために、本発明の第1態様の表示処理装置は、遊技場に設置された複数の遊技用装置の各々に対応する複数の単位画像を配置したフロア画像、および、フロア画像を移動可能な指示子を表示装置に表示させる表示処理装置であって、指示子が位置するフロア画像におけるポイントを選択するための選択操作、および、指示子を移動させるための移動操作を受付ける操作受付手段と、選択操作および移動操作に応じて規定されるフロア画像の一部を分割領域として設定可能な分割領域設定手段と、複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示する分割画像を表示可能である表示制御手段とを具備し、フロア画像および分割画像における、任意の一の遊技用装置に対応する単位画像および他の遊技用装置に対応する単位画像の位置関係は、遊技場における、当該一の遊技用装置および当該他の遊技用装置の位置関係と略同じであり、表示制御手段は、フロア画像および分割画像の双方において、遊技場に設置される遊技用装置以外の特定設備に対応する設備画像を表示可能であり、フロア画像および分割画像における、任意の一の遊技用装置に対応する単位画像および設備画像の位置関係は、遊技場における、当該一の遊技用装置および特定設備の位置関係と略同じである。
以上の構成によれば、フロア画像に表示された複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示することができる。したがって、分割領域内に含まれる単位画像が抜粋して表示されない構成と比較して、当該単位画像に注目し易くなる。
また、本発明の第1態様によれば、指示子が位置するフロア画像におけるポイントを選択するための選択操作(例えばマウスクリック)、および、指示子を移動させるための移動操作(例えばマウスドラッグ)の態様に応じて、フロア画像の一部を分割領域として設定可能である。したがって、直感的且つ簡単な操作で、任意の分割領域が設定可能になるという利点がある。
以上の課題を解決するために、本発明の第1態様の表示処理装置は、遊技場に設置された複数の遊技用装置の各々に対応する複数の単位画像を配置したフロア画像、および、フロア画像を移動可能な指示子を表示装置に表示させる表示処理装置であって、指示子が位置するフロア画像におけるポイントを選択するための選択操作、および、指示子を移動させるための移動操作を受付ける操作受付手段と、選択操作および移動操作に応じて分割領域画像をフロア画像に表示させるとともに、分割領域画像で囲まれる領域を分割領域として設定可能な分割領域設定手段と、複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示する分割画像を表示可能である表示制御手段と、第1設定モードおよび第2設定モードを含む複数の設定モードの何れかを選択可能とする設定モード選択手段とを具備し、フロア画像および分割画像における、任意の一の遊技用装置に対応する単位画像および他の遊技用装置に対応する単位画像の位置関係は、遊技場における、当該一の遊技用装置および当該他の遊技用装置の位置関係と略同じであり、表示制御手段は、フロア画像および分割画像の双方において、遊技場に設置される遊技用装置以外の特定設備に対応する設備画像を表示可能であり、フロア画像および分割画像における、任意の一の遊技用装置に対応する単位画像および設備画像の位置関係は、遊技場における、当該一の遊技用装置および特定設備の位置関係と略同じであり、第1設定モードと第2設定モードとでは、1回の選択操作および移動操作により表示される分割領域画像の形状が相違する。
以上の構成によれば、フロア画像に表示された複数の単位画像から分割領域内に含まれる単位画像を抜粋して表示することができる。したがって、分割領域内に含まれる単位画像が抜粋して表示されない構成と比較して、当該単位画像に注目し易くなる。
また、本発明の第1態様によれば、指示子が位置するフロア画像におけるポイントを選択するための選択操作(例えばマウスクリック)、および、指示子を移動させるための移動操作(例えばマウスドラッグ)の態様に応じて、フロア画像の一部を分割領域として設定可能である。したがって、直感的且つ簡単な操作で、任意の分割領域が設定可能になるという利点がある。