JP2019180179A - モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019180179A
JP2019180179A JP2018069535A JP2018069535A JP2019180179A JP 2019180179 A JP2019180179 A JP 2019180179A JP 2018069535 A JP2018069535 A JP 2018069535A JP 2018069535 A JP2018069535 A JP 2018069535A JP 2019180179 A JP2019180179 A JP 2019180179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
motor
rotation speed
upper limit
limit value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018069535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6868589B2 (ja
Inventor
浩之 海津
Hiroyuki Kaizu
浩之 海津
政人 青木
Masato Aoki
政人 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MinebeaMitsumi Inc
Original Assignee
MinebeaMitsumi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MinebeaMitsumi Inc filed Critical MinebeaMitsumi Inc
Priority to JP2018069535A priority Critical patent/JP6868589B2/ja
Priority to US16/259,315 priority patent/US10575436B2/en
Publication of JP2019180179A publication Critical patent/JP2019180179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6868589B2 publication Critical patent/JP6868589B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20009Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating using a gaseous coolant in electronic enclosures
    • H05K7/20209Thermal management, e.g. fan control
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/032Preventing damage to the motor, e.g. setting individual current limits for different drive conditions
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/60Controlling or determining the temperature of the motor or of the drive
    • H02P29/68Controlling or determining the temperature of the motor or of the drive based on the temperature of a drive component or a semiconductor component
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means
    • G06F1/206Cooling means comprising thermal management
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P3/00Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters
    • H02P3/06Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

【課題】非発熱性体に異常状態が発生する可能性を低くすることができるモータ駆動制御装置を提供する。【解決手段】モータ駆動制御装置1は、モータ20とモータ20に結合されたインペラ62を有するファンに搭載される。モータ駆動制御装置1は、インペラ62の温度に相関する温度を検出する温度センサ5と、回転数制限設定部37と、PWM指令部33とを有している。回転数制限設定部37は、温度センサ5の検出結果に基づく検出温度S5とファンの設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較し、比較結果に基づいて、モータ20の回転数の上限値を設定する。PWM指令部33は、モータ20の回転数が回転数制限設定部37により設定された上限値を超えないように制御する。【選択図】図5

Description

この発明は、モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法に関し、特に、非発熱性体が結合されたモータを駆動するモータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法に関する。
従来、回路を構成する素子が過熱するおそれを検出し、当該素子の過熱を抑制するモータ駆動制御装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
下記特許文献1には、モータ制御装置において、回路の温度と,モータの回転速度と、回路の負荷とに基づいて、回路を構成する素子の温度を算出し、素子の温度が所定値以上である場合にモータの回転速度に対応するデューティ比を低くすることが開示されている。
特開2015−177702号公報
ところで、モータに樹脂性のインペラが結合されているファンなどにおいて、非発熱性体であるインペラの羽根が変形しやすい高い環境温度下でインペラを高速に回転させると、羽根が変形し、羽根の破損やファンのケーシングの破損などの異常状態が発生する可能性がある。一般に、このようなモータを用いた装置の使用に関して動作保証温度が予め定められており、このような異常状態が発生する可能性が低い環境温度下で使用されることが勧められている。しかしながら、実際には環境温度が動作保証温度を超えるような状態で使用される可能性があることも想定されるところ、そのような状態で使用された場合にも、異常状態が発生する可能性を低くできることが望ましい。
特許文献1に記載されているような回路の温度を検出して発熱する素子の過熱を抑制する方法では、かなりの高温にならないと、デューティ比の制限が行われない。そのため、このような方法は、上記のようなインペラの羽根などの非発熱性体が破損してしまうというような異常状態の発生防止のためには用いることができない。
また、素子の温度が比較的低い温度でサーマルシャットダウンが発生するようなIC等をモータ駆動制御装置に用いると、異常状態が発生することを防止できる可能性があるが、モータが回転しなくなる状況が多くなるという問題がある。例えばファンにおいては、発熱対象を冷却するために用いられるものであるにもかかわらず、その機能が損なわれる場面が多くなるという問題がある。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、非発熱性体に異常状態が発生する可能性を低くすることができるモータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、モータ駆動制御装置は、モータとモータに結合された非発熱性体とを有するモータ装置に搭載され、非発熱性体の温度に相関する温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出結果に基づく検出温度と、モータ装置の設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較する温度比較手段と、温度比較手段の比較結果に基づいて、モータの回転数の上限値を設定する回転数設定手段と、モータの回転数が回転数設定手段により設定された上限値を超えないように制御する回転数制御手段とを備える。
好ましくは、回転数設定手段は、検出温度が第1の温度よりも高いことを少なくとも含む所定の設定条件が満たされたときに、上限値を設定条件が満たされていないときよりも低い値に設定する。
好ましくは、回転数制御手段は、上限値を超えない回転数の範囲において、目標回転数でモータが回転するように制御を行い、回転数設定手段は、設定条件が満たされていないときにモータが回転可能な最大目標回転数よりも所定値だけ小さい回転数を上限値に設定する。
好ましくは、設定条件は、検出温度が第1の温度よりも高い状態が所定の第1の時間継続したことを含む。
好ましくは、回転数設定手段は、設定条件が満たされたことにより上限値の設定を行った状態において、第1の温度よりも低い第2の温度よりも検出温度が低いことを少なくとも含む所定の解除条件が満たされたとき、上限値を設定条件が満たされたときよりも高い値に設定する。
好ましくは、解除条件は、検出温度が第2の温度よりも低い状態が所定の第2の時間継続したことを含む。
好ましくは、温度検出手段は、モータ装置に搭載された回路基板に配置されており、温度検出手段は、モータ装置の発熱性体から所定の距離以上離れた位置に配置されている。
好ましくは、温度検出手段により検出された温度について発熱性体からの熱の影響分を補正し、補正後の温度を検出温度として出力する温度解析手段をさらに備える。
好ましくは、モータに流れる電流を監視する電流監視手段と、電源電圧を監視する電圧監視手段との少なくとも1つをさらに備え、回転数設定手段は、温度比較手段の比較結果と、電流監視手段の監視結果及び電圧監視手段の監視結果の少なくとも1つとに基づいて、上限値を設定する。
好ましくは、非発熱性体はインペラである。
この発明の他の局面に従うと、ファンは、モータと、モータの駆動を制御する上述のいずれかに記載のモータ駆動制御装置と、モータに結合されたインペラとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、モータの制御方法は、モータに結合された非発熱性体の温度に相関する温度を検出する温度検出ステップと、温度検出ステップの検出結果に基づく検出温度と、モータ装置の設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較する温度比較ステップと、温度比較ステップの比較結果に基づいて、モータの回転数の上限値を設定する回転数設定ステップと、モータの回転数が回転数設定ステップにより設定された上限値を超えないように制御する回転数制御ステップとを備える。
これらの発明に従うと、非発熱性体に異常状態が発生する可能性を低くすることができるモータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるファンを示す斜視図である。 ファンの側断面図である。 モータ駆動制御装置の回路構成を大まかに示す図である。 回路基板の一例を示す図である。 制御回路部の構成を示すブロック図である。 制御回路部が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。 回転数設定処理を示すフローチャートである。 回転数制限信号の更新処理を示すフローチャートである。 第1更新処理を示すフローチャートである。 第2更新処理を示すフローチャートである。 モータ駆動制御装置が行う制御の推移の一例について説明する図である。 本実施の形態の一変形例に係るモータ駆動制御装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態におけるファンについて説明する。
以下の説明において、ファンなどのモータ装置についての設計温度とは、構成部品が安全に機能するように設計された最高と最低の温度範囲をいうものとする。すなわち、設計温度は、モータ装置について動作が保証されている温度範囲ということができるし、モータ装置を用いることが想定されている温度範囲(使用可能な温度範囲)ということもできる。また、非発熱性体とは、それが用いられる装置等の動作時においてそれ自体がほとんど熱を発生しない部材をいい、発熱性体とは、それが用いられる装置等の動作時においてそれが熱を発生する可能性がある部材をいう。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるファン(モータ装置の一例)61を示す斜視図である。
ファン61は、モータ20を用いたモータ装置であるといえる。図1に示されるように、ファン61は、モータ20と、モータ20に結合された非発熱性体であるインペラ62と、インペラ62を囲むケース65とを有している。インペラ62は、回転軸75を中心に回転するようにモータ20に結合されており、回転軸75に取り付けられているハブ63と、ハブ63の周囲に周方向に並ぶ複数の羽根64とを有している。ファン61は、例えば軸流ファンである。
図2は、ファン61の側断面図である。
図2に示されるように、ケース65は、インペラ62の側周部を全周にわたって囲む部位のほか、モータベース部66と、モータベース部66を支持するスポーク部67とを有している。スポーク部67には、スポーク部67に沿うようにリード線(図示せず)が配線されており、リード線を介して外部からモータ20に電力が供給される。
モータ20は、例えば、アウターロータ型の3相のブラシレスDCモータである。モータ20は、モータベース部66に装着されている。モータ20は、ロータ72と、ステータ部85とを有している。
ロータ72は、ロータヨーク73と、マグネット74と、回転軸75とを有している。
ロータヨーク73は、例えば鉄等の軟磁性材からなる、下方に開口するカップ状の部材である。マグネット74は、リング状である。マグネット74は、ロータヨーク73の内周面に固着されている。回転軸75は、例えば鉄製である。回転軸75は、ロータヨーク73の上面に、下方に突出するように取り付けられている。回転軸75は、ロータヨーク73の中央部に回転軸75の上方の端部が圧入された状態で、ロータヨーク73に結合されている。
インペラ62のハブ63は、ロータヨーク73の外周面に固定されている。ハブ63は、例えば、接着剤を用いてロータヨーク73の外周面に接着されている。
ステータ部85は、軸受ホルダ76と、軸受81,82と、ステータ71とを有している。ステータ71は、ステータコア77と、インシュレータ78(上側インシュレータ78a、下側インシュレータ78b)と、コイル79とを有している。
軸受ホルダ76は、モータベース部66に固定されている。ステータ71は、軸受ホルダ76の外周面に取り付けられている。ステータコア77は、軸受ホルダ76の外周にはめられた状態で装着されている。上側インシュレータ78aは、ステータコア77に上方から装着されており、下側インシュレータ78bは、ステータコア77に下方から装着されている。ステータコア77は、環状のヨーク部から径外方に延在する複数の突極を有したコアを所定枚数、軸方向に積層して構成されている。ステータコア77に上側インシュレータ78aと下側インシュレータ78bからなるインシュレータ78が装着されている。コイル79は、ステータコア77の突極のそれぞれに、インシュレータ78を介して巻かれた状態で、取り付けられている。
下側インシュレータ78bの下側で、軸受ホルダ76の外周部には、回路基板90が装着されている。回路基板90には、モータ20を駆動するためのモータ駆動制御装置1が搭載されている。すなわち、回路基板90には、モータ駆動制御装置1を構成する電子部品や回路パターン等が設けられている。
なお、ファン61の駆動時において、ファン61により生成される空気の流れは、回路基板90の表面にはほとんど当たらない。図2に示されるように、回路基板90は、例えば、モータベース部66やロータヨーク73等で表面のほとんどが直接露出しないように、ファン61の内部に収納されている。なお、回路基板90の配置態様はこれに限られるものではない。
図3は、モータ駆動制御装置1の回路構成を大まかに示す図である。
モータ駆動制御装置1は、モータ20を駆動させる。本実施の形態において、モータ20は、例えば3相のブラシレスモータである。モータ駆動制御装置1は、モータ20の電機子コイルLu,Lv,Lwに周期的に駆動電流を流すことで、モータ20を回転させる。
モータ駆動制御装置1は、モータ駆動部2と、制御回路部3と、温度センサ(温度検出手段の一例)5とを有している。なお、図1に示されているモータ駆動制御装置1の構成要素は、全体の一部であり、モータ駆動制御装置1は、図1に示されたものに加えて、他の構成要素を有していてもよい。
本実施の形態において、モータ駆動制御装置1は、一部(例えば、制御回路部3及び後述のプリドライブ回路2b)がパッケージ化された集積回路装置(IC)である。なお、モータ駆動制御装置1の全部が1つの集積回路装置としてパッケージ化されていてもよいし、他の装置と一緒にモータ駆動制御装置1の全部又は一部がパッケージ化されて1つの集積回路装置が構成されていてもよい。
モータ駆動部2は、インバータ回路2a及びプリドライブ回路2bを有する。モータ駆動部2は、制御回路部3から出力された駆動制御信号Sdに基づいて、モータ20に駆動信号を出力し、モータ20を駆動させる。
プリドライブ回路2bは、制御回路部3による制御に基づいて、インバータ回路2aを駆動するための出力信号を生成し、インバータ回路2aに出力する。インバータ回路2aは、プリドライブ回路2bから出力された出力信号に基づいてモータ20に駆動信号を出力し、モータ20が備える電機子コイルLu,Lv,Lwに通電する。インバータ回路2aは、例えば、直流電源Vccの両端に設けられた2つのスイッチ素子の直列回路の対が、電機子コイルLu,Lv,Lwの各相(U相、V相、W相)に対してそれぞれ配置されて構成されている。2つのスイッチ素子の各対において、スイッチ素子同士の接続点に、モータ20の各相の端子が接続されている(不図示)。プリドライブ回路2bは、制御回路部3から後述のようにして出力される駆動制御信号Sdに基づいて、出力信号として、例えば、インバータ回路2aの各スイッチ素子に対応する6種類の信号Vuu,Vul,Vvu,Vvl,Vwu,Vwlを出力する。これらの出力信号が出力されることで、それぞれの出力信号に対応するスイッチ素子がオン、オフ動作を行い、モータ20に駆動信号が出力されてモータ20の各相に電力が供給される(不図示)。
温度センサ5は、例えば、サーミスタである。温度センサ5は、温度センサ5の温度に応じてセンサ出力信号(温度検出手段の検出結果の一例)Tsを出力する。すなわち、温度センサ5は、その周囲の温度を検知し、センサ出力信号Tsとして出力する。
図4は、回路基板90の一例を示す図である。
図4において、説明の簡略化のため、モータ駆動制御装置1を構成する電子部品は図示されておらず、主に、回路基板90上に配置されるレジストの形状が実線で示されている。図3に示される二点鎖線は、インバータ回路2aを構成する3組のスイッチ素子(発熱性体の一例)93u,93v,93w(U相に対応する一対のスイッチ素子93u、V相に対応する一対のスイッチ素子93v、W相に対応する一対のスイッチ素子93w)が搭載される位置を示している。各スイッチ素子93u,93v,93wは、例えばFET(電界効果トランジスタ)であり、動作に伴い発熱する。すなわち、各スイッチ素子93u,93v,93wは、ファン61における発熱性体である。
温度センサ5は、回路基板90上において、各スイッチ素子93u,93v,93wから所定の距離以上離れた位置に配置されている。すなわち、温度センサ5は、ファン61における発熱性体から所定の距離以上離れた位置に配置されている。ここで、発熱性体から所定の距離以上離れた位置とは、その発熱性体からの熱の影響を比較的受けにくく、後述する、温度センサ5の温度と非発熱性体の温度との相関性を維持できる位置をいう。換言すると、温度センサ5は、回路基板90上において、各スイッチ素子93u,93v,93wから発せられる熱の影響を比較的受けにくく、温度センサ5の温度と非発熱性体の温度(具体例としては、インペラ62の温度)との相関性を維持できる位置である、各スイッチ素子93u,93v,93wから所定の距離以上離れた位置に配置されている。
温度センサ5の温度は、スイッチ素子93u,93v,93wなどの発熱性体の温度よりも低い、ファン61が用いられる環境温度に近い温度となる。環境温度の変化に伴い、温度センサ5の温度が変化する。また、環境温度の変化に伴い、ファン61のインペラ62の温度も変化する。すなわち、温度センサ5の温度はインペラ62の温度に相関する。そのため、温度センサ5は、インペラ62の温度に相関する温度を検出する。検出結果は、センサ出力信号Tsとして出力される。
本実施の形態において、温度センサ5は、ファン61の動作時に気流が当たりにくい回路基板90上に配置されているため、温度センサ5の温度は、気流による影響を受けにくい。そのため、温度センサ5の温度は、環境温度に対応する温度に維持されやすく、インペラ62の温度と温度センサ5の温度とが高い相関関係を有するものとなっている。なお、温度センサ5に対してポッティングを施し、温度センサ5の温度が周囲の気流の影響を受けにくくなるようにしてもよい。
図3に戻って、制御回路部3には、速度指令信号Scと、センサ出力信号Tsとが入力される。制御回路部3は、それらに基づいてモータ20の駆動制御を行う。
速度指令信号Scは、例えば、制御回路部3の外部から入力される。速度指令信号Scは、モータ20の回転速度に関する信号である。例えば、速度指令信号Scは、モータ20の目標回転速度に対応するPWM(パルス幅変調)信号である。換言すると、速度指令信号Scは、モータ20の回転速度の目標値に対応する情報である。なお、速度指令信号Scとして、クロック信号が入力されてもよい。
また、本実施の形態において、制御回路部3には、モータ20から、3つのホール信号(位置検出信号の一例)Hu,Hv,Hwが入力される。ホール信号Hu,Hv,Hwは、例えば、モータ20に配置された3つのホール(HALL)素子25u,25v,25wの出力である。ホール信号Hu,Hv,Hwは、モータ20のロータ72の回転に対応する信号である。制御回路部3は、ホール信号Hu,Hv,Hwを用いてモータ20の回転状態を検出し、モータ20の駆動を制御する。すなわち、制御回路部3は、ホール信号Hu,Hv,Hwを用いてモータ20のロータ72の実際の回転数に関する実回転数情報を得て、モータ20の駆動を制御する。また、制御回路部3は、ホール信号Hu,Hv,Hwを用いてモータ20のロータ72の回転位置を検出し、モータ20の駆動を制御する。
3つのホール素子25u,25v,25w(以下、これらをまとめてホール素子25ということがある)は、例えば、互いに略等間隔(隣り合うものと120度の間隔で)でモータ20の回転子の回りに配置されている。ホール素子25u,25v,25wは、それぞれ、ロータ72の磁極を検出し、ホール信号Hu,Hv,Hwを出力する。
なお、制御回路部3には、このようなホール信号Hu,Hv,Hwに加えて、モータ20の回転状態に関する他の情報が入力されるように構成されていてもよい。例えば、モータ20の回転子の回転に対応するFG信号として、回転子の側にある基板に設けたコイルパターンを用いて生成される信号(パターンFG)が入力されるようにしてもよい。また、モータ20の各相(U、V、W相)に誘起する逆起電圧を検出する回転位置検出回路の検出結果に基づいてモータ20の回転状態が検知されるように構成されていてもよい。エンコーダやレゾルバなどを設け、それによりモータ20の回転速度等の情報が検出されるようにしてもよい。
制御回路部3は、例えば、マイクロコンピュータやデジタル回路等で構成されている。制御回路部3は、入力される信号に基づいて、モータ20を駆動させるための駆動制御信号Sdを出力する。具体的には、制御回路部3は、ホール信号Hu,Hv,Hwと、速度指令信号Scと、センサ出力信号Tsとに基づいて、駆動制御信号Sdをプリドライブ回路2bに出力する。
制御回路部3は、駆動制御信号Sdを出力することで、モータ20が速度指令信号Scに対応する回転数で回転するようにモータ20の回転制御を行う。すなわち、制御回路部3は、モータ20を駆動させるための駆動制御信号Sdをモータ駆動部2に出力し、モータ20の回転制御を行う。モータ駆動部2は、駆動制御信号Sdに基づいて、モータ20に駆動信号を出力してモータ20を駆動させる。
図5は、制御回路部3の構成を示すブロック図である。
後述するように、制御回路部3は、温度センサ5により検出された温度について発熱性体からの熱の影響分を補正し、補正後の温度を検出温度情報S5(以下、単に検出温度S5ということがある)として出力する温度解析部(温度解析手段の一例)36と、温度センサ5の検出結果に基づく検出温度S5と、ファン61の設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較して、その比較結果に基づいて、モータ20の回転数の上限値を設定する回転数制限設定部(温度比較手段の一例、回転数設定手段の一例)37と、モータ20の回転数が回転数制限設定部37により設定された上限値を超えないように制御するPWM指令部(回転数制御手段の一例)33とを有している。制御回路部3は、温度センサ5によりインペラ62の温度に相関する温度を検出する温度検出ステップと、温度センサ5の検出結果に基づく検出温度S5と、ファン61の設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較する温度比較ステップと、その比較結果に基づいて、モータ20の回転数の上限値を設定する回転数設定ステップと、モータ20の回転数が回転数制限設定部37により設定された上限値を超えないように制御する回転数制御ステップとを行って、モータ20の制御を行う。
すなわち、図5に示されるように、制御回路部3は、回転数算出部31と、速度指令解析部32と、PWM指令部33と、PWM信号生成部35と、温度解析部36と、回転数制限設定部37とを有している。
回転数算出部31には、ホール信号Hu,Hv,Hwが入力される。回転数算出部31は、入力されたホール信号Hu,Hv,Hwに基づいて、各相とロータ72との位置関係を示す位置信号を出力する。また、回転数算出部31は、ホール信号Hu,Hv,Hwに基づいて、位置信号の周期に対応する実回転数情報を生成して出力する。すなわち、回転数算出部31は、モータ20のロータ72の実際の回転数に関する実回転数情報を出力する。図においては、位置信号と実回転数情報とを合わせて、実回転信号S2が示されている。実回転信号S2は、PWM指令部33に出力される。
速度指令解析部32には、速度指令信号Scが入力される。速度指令解析部32は、速度指令信号Scに基づいて、モータ20の目標回転数を示す目標回転数信号S1(以下、単に目標回転数S1ということがある)を出力する。目標回転数S1は、速度指令信号Scに対応するデューティ比を示すPWM信号である。目標回転数S1は、PWM指令部33に出力される。
PWM指令部33には、回転数算出部31から出力された実回転信号S2と、速度指令解析部32から出力された速度指令信号Scに対応する目標回転数S1とが入力される。PWM指令部33は、実回転信号S2すなわち位置信号及び実回転数情報と、目標回転数S1とに基づいて、PWM設定指示信号S3を出力する。PWM設定指示信号S3は、駆動制御信号Sdを出力するためのデューティ比を示す情報である。PWM設定指示信号S3は、PWM信号生成部35に出力される。
PWM指令部33は、目標回転数S1と、モータ20の回転数に対応する実回転数情報とを比較し、モータ20の回転速度が目標回転数S1に対応するものとなるように、PWM設定指示信号S3を生成する。
PWM信号生成部35には、PWM設定指示信号S3が入力される。PWM信号生成部35は、PWM設定指示信号S3に基づいて、モータ駆動部2を駆動させるためのPWM信号S4を生成する。PWM信号S4は、例えば、デューティ比がPWM設定指示信号S3と同一となる信号である。換言すると、PWM信号S4は、PWM設定指示信号S3に対応するデューティ比を有する信号である。
PWM信号生成部35から出力されたPWM信号S4は、駆動制御信号Sdとして制御回路部3からモータ駆動部2に出力される。これにより、モータ駆動部2からモータ20に駆動信号が出力され、モータ20が駆動される。
ここで、PWM指令部33は、モータ20の回転数の上限値を超えない回転数の範囲において、目標回転数S1でモータ20が回転するように上述の制御を行う。換言すると、PWM指令部33は、目標回転数S1でモータ20が回転するように制御を行う際に、モータ20の回転数を、上限値を超えないように制限する。
本実施の形態においては、上限値は、通常時の定常上限回転数(第1の上限値)と、定常上限回転数よりも所定の回転数だけ低い制限回転数(第2の上限値)とのいずれかに設定される。PWM指令部33は、定常上限回転数と、制限回転数とのいずれかを上限値として制御を行うように、予め設定されている。換言すると、PWM指令部33は、回転数の上限値を通常時の定常上限回転数として回転数の制御を行うか、上限値を通常時よりも低くして(制限回転数を上限値として)回転数を制限する制御を行うか、いずれかを行うように予め設定されている。
PWM指令部33は、回転数制限設定部37から出力される回転数制限信号S6に基づいて、定常上限回転数を回転数の上限値とするか、制限回転数を回転数の上限値とするかを切り替える。すなわち、本実施の形態において、回転数制限信号S6は、回転数の上限値を切り替えるための信号(例えば、レジスタ等に設定されるフラグの値であってもよいし、所定のレベルの電圧値であってもよい)であり、回転数制限設定部37は、回転数制限信号S6を出力することにより、モータ20の回転数の上限値を設定する。例えば、定常上限回転数を回転数の上限値とする際の定常制御信号と、制限回転数を回転数の上限値とする際の上限制限信号とのいずれかが回転数制限信号S6として出力される。
回転数制限設定部37は、後述のように、検出温度S5が第1の温度よりも高いことを少なくとも含む所定の設定条件が満たされたときに、回転数の上限値を、設定条件が満たされていないときよりも低い値に設定する。また、回転数制限設定部37は、設定条件が満たされたことにより回転数の上限値の設定を行った状態において、第1の温度よりも低い第2の温度よりも検出温度S5が低いことを少なくとも含む所定の解除条件が満たされたとき、回転数の上限値を設定条件が満たされたときよりも高い値に設定する。本実施の形態においては、回転数制限設定部37は、設定条件が満たされたときに、定常上限回転数よりも低い制限回転数を回転数の上限値に設定するための回転数制限信号S6(上限制限信号)を出力する。また、回転数制限設定部37は、回転数の上限値が制限回転数に設定されている場合において解除条件が満たされたとき、回転数の上限値を定常上限回転数に設定するための回転数制限信号S6(定常制御信号)を出力する。
なお、本実施の形態において、回転数制限設定部37は、設定条件が満たされていないときにモータ20が回転可能な最大目標回転数よりも所定値だけ小さい回転数を回転数の上限値に設定する。すなわち、定常上限回転数は、設定条件が満たされていないときにモータ20が回転可能な最大目標回転数ということができる。制限回転数は、定常上限回転数すなわち最大目標回転数よりも所定値だけ小さい回転数である。
本実施の形態において、設定条件は、検出温度S5が第1の温度よりも高い状態が、所定の第1の時間T1継続したことである。また、解除条件は、検出温度S5が第2の温度よりも低い状態が、所定の第2の時間T2継続したことである。第1の温度は、第2の温度よりも、所定の温度(V度)だけ高い温度である。すなわち、設定条件と解除条件とは、検出温度S5についての、いわゆるシュミットトリガを構成する。換言すると、設定条件と解除条件とには、ヒステリシスが設けられているといえる。また、設定条件と解除条件とのそれぞれには、時間に関する条件が含まれており、設定条件を満たしている状態と解除条件を満たしている状態との切り替わりが頻繁に発生しない状態にされている。これにより、回転数の上限値の設定状態が安定し、モータ20の駆動状態を安定させることができる。
温度解析部36には、温度センサ5から出力されたセンサ出力信号Tsすなわち温度センサ5により検出された温度の情報が入力される。温度解析部36は、温度センサ5の検出結果に対応して検出温度S5として出力する温度に関する、予め設定された情報(例えば、数式により温度を算出するための情報や、ルックアップテーブルにより出力する温度を特定するための情報であってもよいし、他の情報であってもよい)を有している。温度解析部36は、センサ出力信号Tsに基づいて、予め設定された情報に基づいて、検出温度S5を出力する。このとき、センサ出力信号Tsと検出温度S5との関係は、温度センサ5の温度と、そのときのインペラ62の温度との相関関係に基づくものとなっている。すなわち、検出温度S5は、インペラ62の温度の推測値であるということができる。
図6は、制御回路部3が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
制御回路部3は、図6に示されるように、入力された信号に基づいて、回転数を設定する制御を行い、PWM指令部33からPWM信号生成部55にPWM設定指示信号S3を出力する。このようにしてPWM設定指示信号S3が出力されることにより、制御回路部3は、PWM設定指示信号S3に基づく駆動制御信号Sdをモータ駆動部2に出力し、モータ20の駆動を制御する。図6に示される処理は、モータ駆動制御装置1の動作中に、繰り返して実行される。例えば、所定のクロック数毎に、図6に示される処理が実行される。
図6に示されるように、ステップS11において、PWM指令部33は、実回転信号S2に基づいて、現在のモータ20の実回転数を確認する。
ステップS12において、PWM指令部33は、目標回転数S1を確認する。すなわち、PWM指令部33は、速度指令信号Scとして入力された速度指令を確認する。
ステップS13において、回転数制限設定部37は、温度解析部36から出力された検出温度S5を確認する。
ステップS14において、回転数制限設定部37及びPWM指令部33は、後述するように回転数設定処理を行う。これにより、PWM設定値が算出される。
ステップS15において、PWM指令部33は、回転数設定処理により算出されたPWM設定値に対応するPWM設定指示信号S3を出力する。
ステップS15の処理が終了すると、一連の処理が終了する。
図7は、回転数設定処理を示すフローチャートである。
本実施の形態において、回転数設定処理では、回転数制限設定部37により行われる、回転数の上限値の設定に関する処理(すなわち、回転数の制限の設定に関する処理)と、PWM指令部33により行われる、回転数を設定する処理(回転数に対応するPWM設定値を算出する処理)とが行われる。
すなわち、図7に示されるように、回転数設定処理がスタートすると、ステップS21において、回転数制限設定部37が、回転数制限信号S6の更新処理を行う。すなわち、回転数制限設定部37は、回転数の上限値の設定に関するフラグを更新する処理を行う。これにより、更新後の回転数制限信号S6が、PWM指令部33に入力される。
ステップS22において、PWM指令部33は、入力された回転数制限信号S6に基づいて、定常時よりも回転数を制限する必要があるか否か(すなわち、回転数の上限値を定常時よりも下げる必要があるか否か)を判断する。換言すると、PWM指令部33は、入力された回転数制限信号S6に基づいて、回転数の上限値を、定常上限回転数及び制限回転数のいずれかに設定する。PWM指令部33は、回転数を制限する必要がある(YES)と判断した場合(すなわち、回転数の上限値を制限回転数に設定した場合)には、ステップS23に進み、回転数を制限する必要がない(NO)と判断した場合(すなわち、回転数の上限値を定常上限回転数に設定した場合)には、ステップS24に進む。
ステップS23において、PWM指令部33は、目標回転数S1と、実回転信号S2と、制限回転数とに基づいて、PWM設定値を算出する。すなわち、この場合、目標回転数S1の値にかかわらず、制限回転数を上限として回転数が決定され、PWM設定値が算出される。
他方、ステップS24において、PWM指令部33は、目標回転数S1と、実回転信号S2と、定常上限回転数とに基づいて、PWM設定値を算出する。本実施の形態において、定常上限回転数は、設定条件が満たされていないときにモータ20が回転可能な最大目標回転数(例えば、速度指令信号ScがPWM信号である場合、デューティ比が100パーセントである場合に対応する回転数)である。そのため、この場合、実質的には、目標回転数S1と、実回転信号S2とに基づいて、目標回転数S1でモータ20が回転するように回転数が決定され、PWM設定値が算出される。
なお、PWM指令部33にて設定されたPWM設定値は、PWM指令部33が参照するPWM設定レジスタに書き込まれ、PWM指令部33がPWM設定レジスタに書き込まれたPWM設定値に基づいてPWM設定指示信号S3を出力するが、これに限られるものではない。
図8は、回転数制限信号の更新処理を示すフローチャートである。
図8に示されるように、ステップS31において、回転数制限設定部37は、現在の回転数制限信号S6の状態を確認する。
ステップS32において、回転数制限設定部37は、回転数の制限を行っているか否か(すなわち、回転数制限信号S6として定常制御信号が出力されているか、上限制限信号が出力されているか)を判断する。回転数の制限を行っていない場合(定常制御信号が出力されている場合;NOの場合)は、ステップS33に進む。回転数の制限を行っている場合(上限制限信号が出力されている場合;YESの場合)は、ステップS34に進む。
ステップS33において、回転数制限設定部37は、後述のように、第1更新処理を行う。
他方、ステップS34において、回転数制限設定部37は、後述のように、第2更新処理を行う。
図9は、第1更新処理を示すフローチャートである。
図9に示されるように、ステップS41において、回転数制限設定部37は、温度比較手段として機能し、検出温度S5が、第1の温度を超えているか否かを判断する。検出温度S5が第1の温度を超えている場合(YESの場合)にはステップS42に進む。
ステップS42において、回転数制限設定部37は、回転数制限カウンタをインクリメントする。
ステップS43において、回転数制限設定部37は、回転数制限カウンタが既定値に達しているか否かを判断する。回転数制限カウンタが既定値に達した場合(YESの場合)にはステップS44に進み、そうでない場合(NOの場合)には第1更新処理を終了する。すなわち、回転数設定処理は所定のクロック数毎に行われるため、回転数の制限を行っていない場合において検出温度S5が第1の温度を超えている状態が所定の第1の時間T1(回転数制限カウンタが既定値に達するまでの時間)継続したとき(設定条件が満たされたとき)には、ステップS44に進む。
ステップS44において、回転数制限設定部37は、回転数制限カウンタをクリアする。
ステップS45において、回転数制限設定部37は、回転数設定手段として機能し、回転数制限信号S6として上限制限信号を出力する。これにより、PWM指令部33において、回転数の上限値が制限回転数に制限されて、PWM設定値が算出されることになる。
他方、回転数の制限を行っていない場合において、検出温度S5が第1の温度を超えていない場合(ステップS41でNO)には、ステップS46において、回転数制限設定部37が回転数制限カウンタをクリアする。これにより、それ以前に検出温度S5が第1の温度を超えている状態となって回転数制限カウンタがカウントされていた場合であっても、回転数制限カウンタがクリアされる。そのため、次に検出温度S5が第1の温度を超えたときには、回転数制限カウンタのカウント(検出温度S5が第1の温度を超えている時間の計時)がゼロから開始される。
ステップS45の処理又はステップS46の処理が行われると、図8の処理に戻る。
図10は、第2更新処理を示すフローチャートである。
図10に示されるように、ステップS51において、回転数制限設定部37は、温度比較手段として機能し、検出温度S5が、第2の温度より低いか否かを判断する。検出温度S5が第2の温度より低い場合(YESの場合)にはステップS52に進む。
ステップS52において、回転数制限設定部37は、制限解除カウンタをインクリメントする。
ステップS53において、回転数制限設定部37は、制限解除カウンタが既定値に達しているか否かを判断する。制限解除カウンタが既定値に達した場合(YESの場合)にはステップS54に進み、そうでない場合(NOの場合)には第2更新処理を終了する。すなわち、回転数設定処理は所定のクロック数毎に行われるため、回転数の制限を行っていない場合において検出温度S5が第2の温度より低い状態が所定の第2の時間T2(制限解除カウンタが既定値に達するまでの時間)継続したとき(解除条件が満たされたとき)には、ステップS54に進む。
ステップS54において、回転数制限設定部37は、制限解除カウンタをクリアする。
ステップS55において、回転数制限設定部37は、回転数設定手段として機能し、回転数制限信号S6として定常制御信号を出力する。これにより、PWM指令部33において、回転数の上限値が定常上限回転数に設定されて(通常時と比べて制限を行う状態が解除されて)、PWM設定値が算出されることになる。
他方、回転数の制限を行っていない場合において、検出温度S5が第2の温度より低くない場合(ステップS51でNO)には、ステップS56において、回転数制限設定部37が制限解除カウンタをクリアする。これにより、それ以前に検出温度S5が第2の温度より低い状態となって制限解除カウンタがカウントされていた場合であっても、制限解除カウンタがクリアされる。そのため、次に検出温度S5が第2の温度より低くなったときには、制限解除カウンタのカウント(検出温度S5が第2の温度より低くなっている時間の計時)がゼロから開始される。
ステップS55の処理又はステップS56の処理が行われると、図8の処理に戻る。
以上説明したように、本実施の形態によれば、検出温度S5の大きさに基づいて、モータ20の回転数の上限値が制限される。すなわち、所定の設定条件が満たされたときには、モータ20の回転数の上限値が通常時の定常上限回転数から、それよりも低い制限回転数に制限される。また、このように回転数の上限値が制限回転数に制限されている場合において、所定の解除条件が満たされたときには、回転数の上限値の制限が解除され、通常時の定常上限回転数に設定される。
図11は、モータ駆動制御装置1が行う制御の推移の一例について説明する図である。
図11においては、上段から、検出温度S5の推移と、制御状態の推移と、回転数の上限値の推移とが示されている。第2の温度は設計温度であり、第1の温度は上限制限閾値温度である。また、通常時の回転数の上限値は定常上限回転数であり、上限制限時の回転数の上限値は制限回転数である。
図11に示されるように、モータ20の駆動が開始された時刻t0からは、モータ駆動制御装置1は、定常制御状態となる。すなわち、回転数の上限値は定常上限回転数であり、目標回転数S1でモータ20が回転するように制御が行われる。
定常制御状態の駆動が継続するにつれ、検出温度S5が上昇し、時刻t1に第1の温度を超えると、第1の時間T1の計時(回転数制限カウンタのカウント)が開始される。すなわち、この状態が第1の時間T1だけ継続したときに回転数の上限値を制限回転数とする、上限制限準備状態に移行する。このように検出温度S5が第1の温度を超えている状況が継続すると、時刻t1から第1の時間T1が経過した時刻t2において、上限制限状態に移行する。すなわち、回転数の上限値を制限回転数に切り替えて、制限回転数までの範囲において目標回転数S1でモータ20が回転するように制御が行われる。
上限制限状態において、検出温度S5が下降し時刻t3に第2の温度より低くなると、第2の時間T2の計時(制限解除カウンタのカウント)が開始される。すなわち、この状態が第2の時間T2だけ継続したときに上限値の制限を解除する、定常制御準備状態に移行する。
ここで、時刻t3から第2の時間T2が経過する前の時刻t4において、検出温度S5が第2の温度を超えると、定常制御準備状態が解除され、元の制御状態すなわち上限制限状態に戻る。すなわち、回転数の上限値の制限は解除されないまま、回転数の上限値を制限回転数とした制御が継続される。
時刻t5に、検出温度S5が第2の温度より低くなると、定常制御準備状態に移行し、再び第2の時間T2の計時が開始される。そして、このように検出温度S5が第2の温度より低い状況が継続すると、時刻t5から第2の時間T2が経過した時刻t6において、定常制御状態に移行する。すなわち、回転数の制限を解除し(回転数の上限値を定常上限回転数として)、目標回転数S1でモータ20が回転するように制御が行われる。
このように、本実施の形態によれば、ファン61が駆動されている環境が高温等になり、設定条件が満たされたときには、モータ20の回転数の上限値が通常時の定常上限回転数から、それよりも低い制限回転数に制限される。そのため、高温環境下でモータ20が高い回転数で回転することにより、インペラ62が変形したり破損したりすることを防止することができる。具体的には、例えば、インペラ62を構成する樹脂の可塑性が高くなる高温環境下において高回転数で回転されると、遠心力の作用によって羽根64が伸長してケース65等と干渉する可能性がある場合において、回転数を制限することにより羽根64やケース65の破損を防止することができる。すなわち、非発熱性体に異常状態が発生する可能性を低くすることができる。また、このように回転数が制限される高温環境下でも、モータ20の駆動自体は継続して行うことが可能である。したがって、高温環境下でも、インペラ62の破損等を防止しつつ、ファン61が一定以上の機能を果たすことを期待することができる。
回路基板90上に設けた1つの温度センサ5を利用して、検出温度S5を検出することができるので、ファン61の製造コストを低減することができる。また、このような高温環境下において、モータ20の回転数が制限されるので、モータ駆動制御装置1を構成する個々の発熱性体(スイッチ素子93u,93v,93w等の発熱する素子)の温度を個別に検出することなく、1つの温度センサ5を利用して、それらの発熱性体を熱的に保護することが可能になる。
第1の温度を、モータ20の設計温度よりも高い温度に設定することにより、設計温度内では定常通りにモータ20を駆動することができる。非発熱性体に破損等のおそれがある程度の高温環境に至るまでは、定常上限回転数を上限として定常の回転を保持できるため、ファン61の冷却能力維持範囲を広くすることができる。
第1の時間T1だけ継続して検出温度S5が第1の温度を超えるまでは回転数の制限が行われない。そのため、設計温度の上限値から第1の温度に達するまでの温度加算分と第1の時間T1の加算分とを、非発熱性体の異常状態が発生するまでの熱ストレス容量に対応するようにすることができる。熱ストレス容量に相当する期間だけ、検出温度S5が上昇してから実際に回転数の制限が行われるまでのタイミングを遅くすることができるので、ファン61の冷却機能をできるだけ高く確保することができる。
また、このように回転数の上限値が制限回転数に制限されている場合において、所定の解除条件が満たされたときには、回転数の上限値の制限が解除され、通常時の定常上限回転数に設定される。したがって、インペラ62が変形したり破損したりする可能性が低い状態になったときには、通常通りに駆動可能にすることができる。回転数の上限値の制限の解除は、検出温度S5が第2の温度よりも低い状態が第2の時間T2だけ継続するまで行われない。そのため、非発熱性体の温度が下がり、異常状態が発生しにくくなる状態に確実に戻るまでの時間を確実に確保することができる。
温度センサ5は、前述したように、ファン61における発熱性体から所定の距離以上離れた位置に配置されている。そのため、発熱性体の上昇温度の影響を排除し、非発熱性体であるインペラ62に加わる雰囲気温度に相関した温度を正確に検出できる。温度センサ5による温度の検出結果は、温度解析部36により、インペラ62に加わる雰囲気温度に補正されて検出温度S5とされる。したがって、より正確に上限回転数の設定を行うことができる。
温度センサとしては、回路基板90に設けられたサーミスタ等に限られず、制御回路部3等を構成する集積回路内に設けられた温度センサ等を用いてもよい。この場合、集積回路を、インバータ回路を構成するスイッチ素子等の発熱性体から所定の距離以上離れた位置に配置することにより、温度センサにより検知される温度とインペラ62の温度とがより高い相関関係を有するようにして、回転数の上限を制限する制御をより効果的に行うことができる。
なお、所定条件や解除条件について、第2の温度は、例えば、ファン61の設計温度の上限値(上記の通り、使用可能な温度範囲である動作保証温度の上限値ということができる)に設定されればよい。また、第1の温度は、ファン61の設計温度よりも所定の温度(V度)だけ高い上限制限閾値温度に設定されればよい。所定の第1の時間T1や、第2の時間T2は、ファン61の使用時に回転数の上限値の変更が繰り返されない程度に長い時間が設定されればよい。第1の時間T1と第2の時間T2とは同じ長さであってもよいし、異なる長さであってもよい。定常上限回転数は、上記の通りに最大目標回転数に設定することができるし、それより大きい回転数であってもよい。制限回転数は、定常上限回転数よりも所定量(所定の回転数又は所定の割合)だけ小さい回転数であってもよいし、適宜定常上限回転数よりも低くなるように設定された所定の回転数であってもよい。定常上限回転数は、設定されていなくてもよい。換言すると、定常上限回転数は、無限大に設定されていてもよい。
第1の温度、第1の時間T1、第2の時間T2、及び制限回転数は、例えば事前に試験等を行った結果に基づいて設定することができる。すなわち、インペラ62の形状や材質、ファン61の回転数、及びファン61が用いられる環境など、種々の要因に応じて、適宜、後述のようにインペラ62が変形したりファン61が故障したりしないように、適宜設定することができる。第1の温度は、例えば、インペラ62等の非発熱性体の熱的影響(変形、膨張の程度など)をもとに設定すればよい。
また、上述の実施の形態では、回転数の上限値が2通りのいずれかに設定されるが、これに限られるものではない。検出温度S5に応じて、回転数の上限値が3段階以上のいずれかの段階に設定されるようにしてもよい。また、回転数の上限値が定常時よりも制限されるとき、目標回転数S1に対して所定の割合を乗じた回転数が回転数の上限値となるように制御が行われるようにしてもよい。また、回転数制限設定部37又はPWM指令部33によって、検出温度S5に基づいて算出された上限値を回転数の上限値として設定するようにしてもよい。例えば、回転数制限設定部37が、検出温度S5に基づいて回転数の上限値を算出し、その回転数の上限値の情報を回転数制限信号S6としてPWM指令部33に出力するようにしてもよい。
また、第1の時間T1や第2の時間T2は、検出温度S5に応じて変動するように構成されていてもよい。例えば、検出温度S5と第1の温度との温度差が大きいとき、温度差が小さいときよりも第1の時間T2を短くするようにしてもよい。
[変形例の説明]
図12は、本実施の形態の一変形例に係るモータ駆動制御装置101を示す図である。
図12に示されるように、モータ駆動制御装置101においては、制御回路部3が、上述の実施の形態と比べて、さらに、モータ20に流れる電流を監視する電流監視部(電流監視手段の一例)138と、モータ駆動制御装置101の電源電圧を監視する電圧監視部(電圧監視手段の一例)139とを備えている。以下の説明において、上述の実施の形態と同様の構成要素については同じ符号を付して示し、説明を省略することがある。
モータ駆動制御装置101において、回転数制限設定部37は、検出温度S5と第1の温度との比較結果と、電流監視部138の監視結果である電流監視信号S7と、電圧監視部139の監視結果である電圧監視信号S8とに基づいて、モータ20の回転数の上限値を設定する。
電流監視部138は、モータ20の駆動電流を検出する。電流監視部138は、モータ駆動部2からモータ20に流れる電流を検出する。電流監視部138は、例えば、インバータ回路2aとグランド(GND)との間に配置された電流検出抵抗を有する。例えば、モータ20に流れた電流はインバータ回路2aを通り、電流検出抵抗を通って、グランド(GND)へ流れる。電流監視部138は、電流検出抵抗の両端の電圧からモータ20に流れる電流を検出することができる。これにより、電流監視部138は、モータ20に流れる駆動電流を電圧信号Isとして検出する。電流監視部138は、例えば、検出した駆動電流と所定の電流閾値とを比較して、比較結果を電流監視信号S7として出力する。
電圧監視部139は、モータ駆動制御装置101の直流電源Vccに接続されている。電圧監視部139は、電源電圧を所定の電圧閾値と比較して、比較結果を電圧監視信号S8として出力する。
回転数制限設定部37には、検出温度S5と、電流監視信号S7と、電圧監視信号S8とが入力される。回転数制限設定部37は、検出温度S5と、電流監視信号S7と、電圧監視信号S8とに基づいて、所定の設定条件が満たされたときに上限制限信号を回転数制限信号S6として出力する。また、回転数の上限が制限されている場合において、所定の解除条件が満たされたときに、定常制御信号を回転数制限信号S6として出力する。これにより、PWM指令部33において、回転数の上限値が定常上限回転数又は制限回転数に設定されて、PWM設定値が算出される。
本変形例において、設定条件や解除条件は、適宜設定することができる。例えば、上述の実施の形態のような検出温度S5と、第1の温度又は第2の温度との関係にしたがって、回転数の制限を行うか否かが切り替えられる。また、検出温度S5にかかわらず、駆動電流が電流閾値を超えたことを示す電流監視信号S7や電源電圧が所定の電圧閾値を超えたことを示す電圧監視信号S8が入力されたときに、回転数の制限を行うか否かが切り替えられる。また、例えば、電流監視信号S7や電圧監視信号S8に従って、第1の温度、第2の温度、又は第1の時間や第2の時間が変更されるようにしてもよい。
本変形例においては、モータ20に流れる駆動電流やモータ駆動制御装置1の電源電圧が、発熱性体に与える影響を加味して、回転数の制限を行うことができる。すなわち、例えば発熱性体の温度が高くなりすぎるような駆動状態になったときに、回転数を制限することができる。したがって、非発熱性体を熱的に保護することができ、かつ、発熱性体を熱的に保護することができる。
[その他]
本発明は、ファンに限られない。モータに非発熱性体を取り付けた構造を有するモータ装置や、それを駆動するモータ駆動制御装置において広く用いることができる。
モータ装置やそのモータ駆動制御装置は、上述の実施の形態やその変形例に示されるような回路構成に限定されない。本発明の目的に適合するように構成された、様々な回路構成が適用できる。上記の実施の形態や変形例の特徴点が部分的に組み合わされてモータ装置やそのモータ駆動制御装置が構成されていてもよい。上記の実施の形態や変形例において、いくつかの構成要素が設けられていなかったり、いくつかの構成要素が他の態様で構成されていてもよい。
モータ駆動制御装置の各構成要素は、少なくともその一部がハードウエアによる処理ではなく、ソフトウエアによる処理であってもよい。
本実施の形態のモータ駆動制御装置により駆動されるモータは、3相のブラシレスモータに限られず、他の種類のモータであってもよい。ホール素子の数は、3個に限られない。ホール素子とは異なる検出器を用いて、モータの位置検出信号が得られるようにしてもよい。例えば、ホールIC等を用いてもよい。また、モータは、ホール素子やホールIC等の位置検出器を用いない、センサレス方式により駆動されるようにしてもよい。
上述のフローチャートなどは、動作を説明するための一例を示すものであって、これに限定されない。フローチャートの各図に示したステップは具体例であって、このフローに限定されるものではなく、例えば、各ステップの順番が変更されたり各ステップ間に他の処理が挿入されたりしてもよいし、処理を並列化してもよい。
上述の実施の形態における処理の一部又は全部が、ソフトウエアによって行われるようにしても、ハードウエア回路を用いて行われるようにしてもよい。例えば、制御回路部は、マイコンに限定されない。制御回路部の内部の構成は、少なくとも一部がソフトウエアで処理されるようにしてもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,101 モータ駆動制御装置、5 温度センサ(温度検出手段の一例)、20 モータ、33 PWM指令部(回転数制御手段の一例)、36 温度解析部(温度解析手段の一例)、37 回転数制限設定部(温度比較手段の一例、回転数設定手段の一例)、61 ファン(モータ装置の一例)、62 インペラ(非発熱性体の一例)、90 回路基板、93u,93v,93w スイッチ素子(発熱性体の一例)、138 電流監視部(電流監視手段の一例)、139 電圧監視部(電圧監視手段の一例)、S1 目標回転数、S5 検出温度、S7 電流監視信号(電流監視手段の監視結果の一例)、S8 電圧監視信号(電圧監視手段の監視結果の一例)、Ts センサ出力信号(温度検出手段の検出結果の一例)

Claims (12)

  1. モータと前記モータに結合された非発熱性体とを有するモータ装置に搭載され、
    前記非発熱性体の温度に相関する温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づく検出温度と、前記モータ装置の設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較する温度比較手段と、
    前記温度比較手段の比較結果に基づいて、前記モータの回転数の上限値を設定する回転数設定手段と、
    前記モータの回転数が前記回転数設定手段により設定された前記上限値を超えないように制御する回転数制御手段とを備える、モータ駆動制御装置。
  2. 前記回転数設定手段は、前記検出温度が前記第1の温度よりも高いことを少なくとも含む所定の設定条件が満たされたときに、前記上限値を前記設定条件が満たされていないときよりも低い値に設定する、請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記回転数制御手段は、前記上限値を超えない回転数の範囲において、目標回転数で前記モータが回転するように制御を行い、
    前記回転数設定手段は、前記設定条件が満たされていないときに前記モータが回転可能な最大目標回転数よりも所定値だけ小さい回転数を前記上限値に設定する、請求項2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記設定条件は、前記検出温度が前記第1の温度よりも高い状態が所定の第1の時間継続したことを含む、請求項2又は3に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記回転数設定手段は、前記設定条件が満たされたことにより前記上限値の設定を行った状態において、前記第1の温度よりも低い第2の温度よりも前記検出温度が低いことを少なくとも含む所定の解除条件が満たされたとき、前記上限値を前記設定条件が満たされたときよりも高い値に設定する、請求項2から4のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記解除条件は、前記検出温度が前記第2の温度よりも低い状態が所定の第2の時間継続したことを含む、請求項5に記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記温度検出手段は、前記モータ装置に搭載された回路基板に配置されており、
    前記温度検出手段は、前記モータ装置の発熱性体から所定の距離以上離れた位置に配置されている、請求項1から6のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  8. 前記温度検出手段により検出された温度について発熱性体からの熱の影響分を補正し、補正後の温度を前記検出温度として出力する温度解析手段をさらに備える、請求項1から7のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  9. 前記モータに流れる電流を監視する電流監視手段と、電源電圧を監視する電圧監視手段との少なくとも1つをさらに備え、
    前記回転数設定手段は、前記温度比較手段の比較結果と、前記電流監視手段の監視結果及び前記電圧監視手段の監視結果の少なくとも1つとに基づいて、前記上限値を設定する、請求項1から8のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  10. 前記非発熱性体はインペラである、請求項1から9のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  11. モータと、
    前記モータの駆動を制御する請求項1から10のいずれかに記載のモータ駆動制御装置と、
    前記モータに結合されたインペラとを備える、ファン。
  12. 前記モータに結合された非発熱性体の温度に相関する温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出ステップの検出結果に基づく検出温度と、前記モータ装置の設計温度の温度範囲よりも高い所定の第1の温度とを比較する温度比較ステップと、
    前記温度比較ステップの比較結果に基づいて、前記モータの回転数の上限値を設定する回転数設定ステップと、
    前記モータの回転数が前記回転数設定ステップにより設定された前記上限値を超えないように制御する回転数制御ステップとを備える、モータの制御方法。
JP2018069535A 2018-03-30 2018-03-30 モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法 Active JP6868589B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018069535A JP6868589B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法
US16/259,315 US10575436B2 (en) 2018-03-30 2019-01-28 Motor drive control apparatus, fan, and motor control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018069535A JP6868589B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019180179A true JP2019180179A (ja) 2019-10-17
JP6868589B2 JP6868589B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=68055852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018069535A Active JP6868589B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10575436B2 (ja)
JP (1) JP6868589B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022222462A1 (zh) * 2021-04-19 2022-10-27 青岛海尔空调器有限总公司 一种扇叶结构的控制方法、空调器电子设备和存储介质
JP7475789B2 (ja) 2020-12-25 2024-04-30 アルプスアルパイン株式会社 モータ制御装置
JP7538702B2 (ja) 2020-11-26 2024-08-22 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置、モータ駆動制御システム、ファンシステム、及びモータ駆動制御方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11448226B2 (en) * 2019-08-05 2022-09-20 Asia Vital Components Co., Ltd. Fan having rotation sensing
CN111736662A (zh) * 2020-05-28 2020-10-02 苏州浪潮智能科技有限公司 一种服务器风扇防护控制装置
JP2023000199A (ja) * 2021-06-17 2023-01-04 株式会社デンソー アクチュエータ制御装置
CN115076888B (zh) * 2022-05-07 2023-10-20 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种电机温度控制方法、装置及空调器

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11182244A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Denso Corp 自動車用冷却システムに用いられる電動ファン装置
JP2000078880A (ja) * 1998-08-26 2000-03-14 Calsonic Corp ブラシレスモータの制御装置
JP2004222760A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp 洗濯乾燥機の運転制御方法
JP2005006843A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Sanyo Electric Co Ltd ドラム式洗濯機
JP2012078077A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2012210036A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Advics Co Ltd 温度推定装置及び温度推定方法
JP2014110678A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2015117908A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 富士電機株式会社 モータの制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWM289021U (en) * 2005-09-23 2006-03-21 Tze-Chiuan Lin Simplified temperature controller of cooling fan
JP6330219B2 (ja) 2014-03-17 2018-05-30 株式会社デンソー モータ制御装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11182244A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Denso Corp 自動車用冷却システムに用いられる電動ファン装置
JP2000078880A (ja) * 1998-08-26 2000-03-14 Calsonic Corp ブラシレスモータの制御装置
JP2004222760A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp 洗濯乾燥機の運転制御方法
JP2005006843A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Sanyo Electric Co Ltd ドラム式洗濯機
JP2012078077A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2012210036A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Advics Co Ltd 温度推定装置及び温度推定方法
JP2014110678A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2015117908A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 富士電機株式会社 モータの制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7538702B2 (ja) 2020-11-26 2024-08-22 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置、モータ駆動制御システム、ファンシステム、及びモータ駆動制御方法
JP7475789B2 (ja) 2020-12-25 2024-04-30 アルプスアルパイン株式会社 モータ制御装置
WO2022222462A1 (zh) * 2021-04-19 2022-10-27 青岛海尔空调器有限总公司 一种扇叶结构的控制方法、空调器电子设备和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
US20190307017A1 (en) 2019-10-03
US10575436B2 (en) 2020-02-25
JP6868589B2 (ja) 2021-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6868589B2 (ja) モータ駆動制御装置、ファン、及びモータの制御方法
JP5413424B2 (ja) モータ駆動装置およびブラシレスモータ
JP5469520B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置、ブラシレスモータ、及びブラシレスモータの制御方法
JP5268845B2 (ja) Dcブラシレスモータ及び換気扇
JP6998511B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置およびブラシレスモータ制御方法
JP6622249B2 (ja) モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法
JP2013046488A5 (ja)
JP6428042B2 (ja) モータ制御装置
US9537433B2 (en) Motor drive device
JP2008240526A (ja) モータ、送風ファン及びその製造方法
JP6563434B2 (ja) モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法
JP6354466B2 (ja) 車両空調機用モータ制御装置
JP6281115B2 (ja) モータ駆動方法、モータ駆動装置およびブラシレスモータ
JP2017169332A (ja) モータ駆動装置
JP5338929B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP2016136820A (ja) モータ駆動装置
JP6285329B2 (ja) 車両用ブロアモータ制御装置
JP5338930B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP2016082780A (ja) モータ制御装置
JP2011160522A (ja) ブラシレスdcモータおよびそれを用いた軸流ファン
JP2009077507A (ja) 風量一定制御手段内蔵ブラシレスdcモータ
JP6005451B2 (ja) 電圧制御回路
WO2017199371A1 (ja) 電動機の制御システム
JP6627269B2 (ja) 電動オイルポンプ
JP6727450B2 (ja) 電動機、及び電動機を備えた空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6868589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150